(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】係止された分配後構成を有する皮内薬物送達デバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 5/24 20060101AFI20230317BHJP
A61M 5/28 20060101ALI20230317BHJP
【FI】
A61M5/24 510
A61M5/24 542
A61M5/28 500
A61M5/28 532
(21)【出願番号】P 2019553604
(86)(22)【出願日】2017-11-01
(86)【国際出願番号】 CA2017051298
(87)【国際公開番号】W WO2018107270
(87)【国際公開日】2018-06-21
【審査請求日】2020-10-26
(32)【優先日】2016-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519215957
【氏名又は名称】ピーケイエイ ソフトタッチ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モディ、パンカジ
(72)【発明者】
【氏名】クロフォード、リチャード
(72)【発明者】
【氏名】カー、ジョー
【審査官】鈴木 洋昭
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/013594(WO,A1)
【文献】特表2012-516168(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0245561(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0207078(US,A1)
【文献】特表2009-526575(JP,A)
【文献】特表2013-544158(JP,A)
【文献】特開2015-171407(JP,A)
【文献】米国特許第6045534(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/24
A61M 5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、第1の段階では分配前構成と分配構成との間で前記第1の流体送達端部領域に対して前記バレルに沿って、及び第2の段階では分配構成と係止された分配後構成との間で前記第1の流体送達端部領域に対して前記バレルに沿って移動可能なディスペンサ本体とを備えた流体ディスペンサであって、前記ディスペンサ本体は、前記第2の段階での移動中に前記ディスペンサ本体を前記係止された分配後構成で係止するように構成される少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて前記第1の段階中に前記長手軸周りに回転するように構成され、前記ディスペンサ本体は
、第2の流体送達端部領域
を画定する針担体を含み、前記ディスペンサ本体は、前記第1の段階で、前記流体カプセル担体上の流体カプセルから流体を分配するために、前記針担体に対して移動可能な流体カプセル担体を含み、前記ディスペンサ本体は、流体カプセルを加圧するために、前記第1の段階の少なくとも一部分で、前記流体カプセル担体に対して移動可能なプランジャ構造を含む、流体ディスペンサ。
【請求項2】
前記流体カプセル担体は、前記プランジャ構造により
、加圧される前記流体カプセルを受容するように構成され、前記流体カプセル担体は、加圧されるにつれて、前記流体カプセルを穿刺するために、前記針担体上で針の上流端部を受容するように、第1の分配位置で構成され、前記プランジャ構造は、前記第1の流体送達端部領域で、前記針を介して、流体を外に出すための分配位置に向かって、前記流体カプセル担体と共に移動するように構成される、請求項1に記載の流体ディスペンサ。
【請求項3】
前記第1の段階の少なくとも一部分中で、前記流体カプセル担体が、係止非整列角度位置と係止整列角度位置との間で、軸方向に回転するように構成される、請求項2に記載の流体ディスペンサ。
【請求項4】
前記バレルに対する前記流体カプセル担体の軸方向の回転を可能にするために、前記流体カプセル担体上のそれぞれの複数の協働要素と、少なくとも1つの前記プランジャ構造と、前記針担体とを横切って確定される、少なくとも1つの回転インターフェースをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の流体ディスペンサ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの回転インターフェースは、前記流体カプセル担体と前記プランジャ構造との間に設けられる第1の回転インターフェースを含み、及び/又は、前記少なくとも1つの回転インターフェースは、前記流体カプセルと前記針担体との間に設けられる第2の回転インターフェースを含む、請求項4に記載の流体ディスペンサ。
【請求項6】
前記流体カプセル担体は
、前記プランジャ構造を受容するように、前記第2の流体送達端部領域に対向する開口端部領域を備える、カプセル担体本体を含む、請求項4に記載の流体ディスペンサ。
【請求項7】
前記プランジャ構造上の第1のフォロワに係合するために、少なくとも1つの第1のガイド経路が、前記開口端部領域の近くに動作可能に配向され、及び/又は、前記針担体上の第2のフォロワに係合するために、少なくとも1つの第2のガイド経路が、前記第2の流体送達端部領域の近くに動作可能に配向され、又は前記カプセル担体本体は、円筒形であり、一対の第1のガイド経路と一対の第2のガイド経路を含み、各一対は、前記長手方向軸に対して対称に配置される、請求項6に記載の流体ディスペンサ。
【請求項8】
前記流体カプセル担体は、表面を受容する横方向の流体カプセルと、前記針の上流端部を受容するように
前記表面を受容する横方向の流体カプセルを通って延在する針通路とを含む、請求項2~7のいずれか一項に記載の流体ディスペンサ。
【請求項9】
前記プランジャ構造は、前記流体カプセルを加圧して
、前記針を通して流体を送達するために、
前記表面を受容する横方向の流体カプセルに向かう、前記第1の段階の少なくとも一部分中に移動するためのプランジャ端部領域を含む、請求項8に記載の流体ディスペンサ。
【請求項10】
前記第1の段階は、少なくとも以下の一部分、
a.前記プランジャ端部領域が、表面を受容する横方向の流体カプセルに接近するにつれて、前記流体カプセル担体が前記長手方向軸周りを前記針端部に対して回転可能な間の第1の回転段階。
b.
前記流体カプセルを加圧するために、前記プランジャ端部領域が、
前記表面を受容する横方向の流体カプセルの
少なくとも一部に対して、軸方向に移動可能な間の第2の分配段階、
を含む、請求項9に記載の流体ディスペンサ。
【請求項11】
前記プランジャ構造は、プランジャとプランジャ・サポートを含み、前記プランジャは、前記流体カプセル担体と共に回転するために、前記プランジャ・サポートに対して、少なくとも所定の範囲を通して旋回するように構成され、及び/又は、前記流体カプセル担体と前記プランジャは、少なくとも前記第1の段階中に前記流体カプセル担体に対して前記プランジャの角度位置を固定するように構成される、請求項3~10のいずれか一項に記載の流体ディスペンサ。
【請求項12】
第1のカプセル加圧モードで流体カプセル加圧区域を形成するように構成される流体カプセル・レシーバと、流体送達針を支持する針担体であって、前記針担体及び前記流体カプセル・レシーバが第2の流体カプセル穿刺モードで加圧された前記流体カプセルを穿刺するように前記流体カプセル加圧区域内に前記針を延ばすように構成される、針担体と、前記流体カプセル・レシーバ及び前記針担体を含む本体とを備え、前記流体カプセル・レシーバ及び前記針担体は第3の流体送達モードで前記針の流体送達端部を露出させるために前記本体に沿って移動するように構成される、流体ディスペンサ。
【請求項13】
前記流体カプセル・レシーバは、プランジャと流体カプセル担体とを含み、前記プランジャと前記流体カプセル担体は、その間に前記流体カプセルを配置するための相補的表面を有する、請求項12に記載の流体ディスペンサ。
【請求項14】
前記プランジャを支持するためのプランジャ・サポートと、前記プランジャ・サポートと前記本体との間
に一定の大きさで圧縮力を加えながら、第1、第2、及び/又は第3のモードで前記流体カプセル担体に対する前記プランジャの変位を可能にするために、前記プランジャ・サポート、前記流体カプセル担体、前記針担体、及び/又は前記本体の間で動作可能な少なくとも1つのインターフェースとを、さらに備える、請求項13に記載の流体ディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
「DRUG DELIVERY DEVICE(薬物送達デバイス)」という名称の2016年11月28日出願の米国特許出願第15/361,654号、「DRUG DELIVERY DEVICE(薬物送達デバイス)」という名称の2016年12月15日出願の米国仮特許出願第62/434,760号、及び「DRUG DELIVERY DEVICE(薬物送達デバイス)」という名称の2017年2月23日出願の米国仮特許出願第62/462,497号のそれぞれの出願の際に提出された文書を含む主題全体を、本明細書に参照によって完全に組み込む。
【0002】
本開示は、流体送達デバイス及び方法、例えば、皮内薬物送達デバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
取り扱いの容易性及び医療専門家の安全性を良くしながら不快感を減らすために、薬物送達技術を改善する確立された需要がある。米国特許出願公開第2014-0207078A1号公報で公開された上記出願第14/562,974号は、この需要に対処するためのいくつかの解決法を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、知られている技術の少なくともいくつかの欠点を克服する、又は1つ又は複数の有用な代替物を少なくとも提供する別の新規の解決法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後述では、本発明のいくつかの態様の基本的理解を行うため、全体的な発明概念の単純化した要約を示す。この要約は、本発明の広範囲の概念ではない。本発明の重要な又は重大な要素を制限したり、本発明の範囲を説明したりすることを意図したものではない。さらに、本明細書の図、節及び/又は特許請求の範囲を含む本開示に記載されたあらゆる態様及び/又は例示的実施例のいずれか1つの要素、機構、構造、機能は、本明細書の図、節及び/又は特許請求の範囲を含む本開示に記載された同じ又はあらゆる他の態様及び/又は例示的実施例からのあらゆる1つ又は複数の要素、機構、構造、機能及び/又はステップと組み合わせることができる。
【0006】
一態様では、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体とを備えた流体ディスペンサが提供され、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に係止された分配後構成にディスペンサ本体を係止するように構成される少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階中に長手軸周りに回転するように構成される。
【0007】
別の態様では、
a.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、
b.第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能な本体であって、
i.長手軸と整列され、第1の分配位置で第1の流体送達端部領域を通して突出するように構成される下流側端部を有する針が配置された第2の流体送達端部領域で終端する針担体、
ii.長手軸と整列され、針担体に対して軸方向に移動可能なプランジャ構造、及び
iii.流体カプセルを受けるように構成され、長手軸と整列され、針担体とプランジャ構造に対して軸方向に移動可能な流体カプセル担体、
iv.針担体に対して移動するようにプランジャ構造を解放するために、バレルと本体との間の圧縮力の作用を受けて動作可能なラッチ・インターフェイス、及び
v.分配モードでは、流体カプセルとの針の穿刺接触に向かって移動するように構成される流体カプセル担体を含む、本体と
を備えた流体ディスペンサが提供される。
【0008】
別の態様では、長手軸を画定し、第1の流体送達端部領域で終端するバレルと、第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、その間のプランジャ及び流体カプセル担体を備えた本体と、本体とバレルとの間にあるラッチ・インターフェイスであって、流体送達部位でバレルの圧縮係合によって生じるそれら間の解放力に反応して、プランジャ及び流体カプセル担体を針担体に向かって移動させて、針担体上での針の上流端部が流体カプセル担体のカプセル担持領域内に延び、針の下流端部がそこへの流体の送達のために第1の流体送達端部領域を通して突出して延びる分配構成へと至らせることを可能にするラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサが提供される。
【0009】
別の態様では、分配端部で終端する長手軸を画定するバレルと、分配端部に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、プランジャ及び針担体とプランジャに対して移動可能な流体カプセル担体を備えたディスペンサ本体と、バレルと分配本体との間の解放力に応じたバレル内の移動のためにディスペンサ本体を解放するように構成されるラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサが提供される。
【0010】
別の態様では、分配端部で終端する長手軸を画定するバレルと、分配端部に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、プランジャ及び針担体とプランジャに対して移動可能な流体カプセル担体を備えたディスペンサ本体と、流体送達部位での分配端部の圧縮係合に応じたバレル内の移動を分配するためにディスペンサ本体を解放するように構成されるラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサが提供される。
【0011】
別の態様では、第1のカプセル加圧モードで流体カプセル加圧区域を形成するように構成される流体カプセル・レシーバと、流体送達針を支持する針担体であって、針担体及び流体カプセル・レシーバが第2の流体カプセル穿刺モードで加圧された流体カプセルを穿刺するように流体カプセル加圧区域内に針を延ばすように構成される、針担体と、流体カプセル・レシーバ及び針担体を含む本体であって、流体カプセル・レシーバ及び針担体は第3の流体送達モードで針の流体送達端部を露出させるために本体に沿って移動するように構成される、本体とを備えた流体ディスペンサが提供される。
【0012】
別の態様では、
流体カプセル支持表面上に流体カプセルを配置するステップと、
流体カプセルとの係合に向かって軸に沿ってプランジャを変位させるステップと、
流体カプセル支持表面に対する流体カプセルの膜が張力針受け構成であるように、プランジャと流体カプセル支持表面との間で流体カプセルを加圧するステップと、
上に流体送達針のカプセル穿刺端部に、膜を貫通して針を通して流体の分配を開始するために流体カプセル支持表面を通して延ばすように、針支持体に向かう針受け構成において流体カプセルでプランジャ及び流体カプセル支持体を変位させるステップと、
送達位置を貫通するように露出された針の反対側の流体送達端部で、流体送達構成に向かいプランジャ、流体カプセル支持体及び針支持体を前進させるステップ
とを含む、流体カプセルから流体を分配する方法が提供される。
【0013】
別の態様では、分配デバイスをそこからの流体の送達後に固定する方法であって、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体を提供するステップを含む方法が提供され、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階中に少なくとも部分的に長手軸周りに回転するように構成される。
【0014】
別の態様では、分配デバイスをそこからの流体の送達後に固定する方法であって、
第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレル、及び第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体を提供するステップと、
分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内でディスペンサ本体を変位させるステップであって、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に、少なくとも部分的に、長手軸周りに回転される、ステップと
を含む方法が提供される。
【0015】
別の態様では、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体とを備えた流体ディスペンサが提供され、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に係止された分配後構成にディスペンサ本体を係止するように構成される少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に長手軸周りに回転するように構成される。
【0016】
別の態様では、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するハウジング手段と、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するハウジング手段に沿って移動可能な分配手段とを備えた流体ディスペンサが提供され、分配手段は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止手段と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に長手軸周りに回転するように構成される。
【0017】
別の態様では、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するハウジング手段と、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するハウジング手段に沿って移動可能な分配手段とを備えた流体ディスペンサが提供され、分配手段は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止手段と整列された配向を求めて第1の段階中に長手軸周りに回転するように構成される。
【0018】
いくつかの例示的実施例が、添付の図面を参照して、単に例として提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図5】異なる構成の
図1のディスペンサの側面図である。
【
図6】異なる構成の
図1のディスペンサの断面図である。
【
図7】異なる構成の
図1のディスペンサの側面図である。
【
図8】異なる構成の
図1のディスペンサの断面図である。
【
図9】異なる構成の
図1のディスペンサの側面図である。
【
図10】異なる構成の
図1のディスペンサの断面図である。
【
図11】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図12】
図1のディスペンサの構造の側面組立図である。
【
図13】
図1のディスペンサの構造の側面組立図である。
【
図14】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図15】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図16】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図17】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図18】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図19】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図20】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図21】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図22】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図23】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図24】
図1のディスペンサの構造の側面図である。
【
図25】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図26】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図27】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図28】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図29】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図30】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図31】
図1のディスペンサの構造の斜視図である。
【
図32】
図1のディスペンサの追加の機構を示す断面図である。
【
図33】
図1のディスペンサの追加の機構を示す断面図である。
【
図34】
図1のディスペンサの追加の機構を示す断面図である。
【
図35】
図1のディスペンサの追加の機構を示す断面図である。
【
図36】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図37】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図38】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図39】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図40】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図41】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図42】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図43】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図44】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図45】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図46】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図47】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図48】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図49】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図50】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図51】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図52】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図53】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図54】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図55】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【
図56】別のディスペンサ及び/又は構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明はその応用例で、以下の説明に記載した、又は図面に示した構成部品の構成及び配置の詳細に限るものではないことを理解されたい。本発明は、他の実施例が可能であり、様々な方法で実施又は実行することができる。また、本明細書で使用される表現及び用語は、説明の目的であり、限定するものと解釈すべきではないことを理解されたい。本明細書での「含む」、「備える」、又は「有する」及びその変形の使用は、その後に挙げる項目及びその均等物と、追加の項目を含むことを意図する。そうでないと限定されない限り、本明細書における「接続される」、「結合される」、及び「取り付けられる」という用語、及びその変形は幅広く使用され、直接及び間接接続、結合、及び取付けを含む。加えて、「接続される」及び「結合される」という用語、及びその変形は、物理的又は機械的接続又は結合に限定されるものではない。さらに、この後の節に記載するように、図面に示された特定の機械的及び/又は他の構成は、本発明の実施例を例示することを意図する。しかし、本開示の教示内であると考えられる、他の代替的な機械的及び/又は電気的又は他の構成が可能である。
【0021】
本明細書の例示的実施例は、様々な活性剤を送達するために使用することができる。「薬物」という用語は、予防剤と治療剤のことを言うために本明細書で大まかに使用される。例えば、ワクチンはデバイスを使用して送達することができる。加えて、用語は幅広く、典型的な特異的薬物に加えて、核酸、小分子、治療用タンパク質、ホルモン、鎮痛薬などの活性剤のことを言う。典型的な薬物として、ペプチド、インシュリン、カルシトニン、カルシトニン遺伝子調節タンパク質、人工ナトリウム排泄タンパク質、コロニー刺激因子、ベータセトン、エリスロポエチン(EPO)、α、β又はγインターフェロンなどのインターフェロン、ソマトロピン、ソマトトロピン、ソマトスタチン、インシュリン状成長因子(ソマトメディン)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、組織プラスミノーゲン活性因子(TPA)、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)、オキシトシン、エストラディノール、成長ホルモン、リュープロレリン酢酸塩、因子VIII、インターロイキン-2などのインターロイキン、及びその類似物などのタンパク質又はホルモン、フェンタニル、スフェンタニル、ブトルファノール、ブプレノルフィン、レボルファノール、モルフィン、ハイドロモルフォン、ハイドロコドン、オキシモルフォン、メタドン、リドカイン、ブピバカイン、ジクロフェナック、ナプロキセン、パベフィン、及びその類似物などの鎮痛剤、スマトリプタン、麦角アルカロイド、及びその類似物などの抗片頭痛薬、ヘパフィン、ヒルジン及びその類似物などの抗凝血薬、スコポラミン、オンダンセトロン、ドムペリドン、メトクロプラミド、及びその類似物などの制吐薬、ジルチアゼム、クロニジン、ニフェジピン、ベラパミル、イソソルバイド-5-モノニトレート、有機酢酸塩、心臓疾患の治療で使用される薬剤、及びその類似物などの心臓血管作用薬、抗高血圧薬及び血管拡張薬、ベンゾジアゼピン、フェノチオジン、及びその類似物などの鎮痛剤、ナルトレキソン、ナロキソン、及びその類似物などの麻薬拮抗薬、デフェロキサミン、及びその類似物などのキレート剤、デスモプレシン、バソプレシン、及びその類似物などの抗利尿薬、5-フルオロウラシル、ブレオマイシン、及びその類似物などの抗悪性腫瘍剤、プロスタグランジン及びその類似物、及びビンクリスチン、及びその類似物などの化学療法薬が挙げられる。室温で貯蔵することができる薬物の安定化調剤が、デバイス及び方法での使用に特に好ましい。
【0022】
「流体」という用語は、薬物、活性剤、又はマイクロ針のカニューレを通過することができる薬物又は薬剤の連通を含む、又は含まないあらゆる流体のことを言う。これは、液体、溶液、ゲル、分散液又は細かい懸濁液が挙げられる。
【0023】
図1から
図4を参照し、薬物を含むものなどの流体を分配するためのディスペンサ10の例示的実施例が提供される。ディスペンサ10は非薬物含有流体に対して展開することができ、以下の説明は薬物含有流体に関して行われる。
【0024】
ディスペンサ10は、第1の流体送達端部領域14で終端する長手軸Aを画定するバレル(又はハウジング)12を備える。全体的に20で示す本体は、第1の流体送達端部領域14に対してバレル12に沿って移動可能である。本体20は、長手軸Aと整列され、針26が配置される第2の流体送達端部領域24で終端する針担体22を備える。針26は、流体カプセル30上の膜30aを穿刺するように内向きに露出される上流端部26a、及び第1の分配位置で流体を送達するように第1の流体送達端部領域14を通して突出するように構成される下流端部26b(
図10に破線で示す)を有する。
【0025】
プランジャ構造34は、長手軸Aと整列され、針担体22に対して軸方向に移動可能であり、流体カプセル担体40は、長手軸Aと整列され、針担体22及びプランジャ構造34に対して軸方向に移動可能である。記載するように、(一部が全体的に、
図4に46で示される)ラッチ・インターフェイスは、プランジャ構造34を解放するために、バレル12及び本体20に対して作用する圧縮力C(
図1)の作用により動作可能であり、それによって、針担体22に対して移動することができる。
【0026】
流体カプセル担体40は、第1の段階(又は、分配モード)では、膜30aとの針26の上流端部26aによる穿刺接触に向けて移動するように構成される。いくつかの場合では、流体カプセル担体40は、第1の段階の少なくとも一部に対して、プランジャ構造34で移動するように構成される。
【0027】
いくつかの例示的実施例では、分配モードの少なくとも一部で、流体カプセル担体40はさらに、係止非整列角度位置(全体的に
図26及び
図27に示す)と係止整列角度位置(全体的に
図28及び
図29に示す)との間で軸方向に回転するように構成される。これは、
図5から
図10を参照し、流体カプセル担体40上のそれぞれの1対の第1の協働要素、及びプランジャ構造34及び針担体22の少なくとも一方にわたって提供される、説明するような、少なくとも1つの回転インターフェイスによって行うことができる。
図5に示す実例では、少なくとも1つの回転インターフェイスは、少なくとも1つの第1のガイド経路54、及びガイド経路54に沿って移動する少なくとも1つの第1のフォロワ56を含む、対応する第1のセットの第1の協働要素の1つをそれぞれ含む、流体カプセル担体40とプランジャ構造34との間に設けられた第1の回転インターフェイス50を備える。
図5から分かるように、第1のガイド経路54は傾斜され、図示した角度形状などの様々な方法で段差又は形状である、或いは放物線などの形状であるような他の構成であってもよい。したがって、いくつかの例示的実施例では、流体カプセル担体40とプランジャ36との間の相補的ガイド構成により、針担体22及びプランジャ・サポートが
図28に示すように、第1の分配位置に向かってバレルに沿って移動しながら、互いに回転することを可能にする。
【0028】
第1のセットの第1の協働要素の第1のフォロワ56が、本実例では、端部領域56aを形成する、プランジャ・サポート38から横方向外向きに延びるフォロワ・フランジ56として設けられる。したがって、端部領域56aが経路B1によって示すように第1のガイド経路54に沿って移動すると、プランジャ構造34は、
図5に示すように、下向き方向に長手軸A周りで螺旋状に回転する。
【0029】
続いて
図5を参照し、流体カプセル担体40は、第2の流体送達端部領域24と対向し、そこを通るプランジャ構造34を受ける、開口端部領域40bを備えたほぼ円筒形のカプセル担体本体40aを備える。1対の対称的に配向された突起42は、その上の外向き縁部領域に形成された、少なくとも1つの、この場合には、2つの第1のガイド経路54を備えた開口端部領域40bに隣接して位置決めされる。したがって、第1のガイド経路54は、プランジャ構造34上の対応する対の対称的に配置された第1のフォロワ56と係合するように、開口端部領域の近くで動作可能に配向される。
【0030】
図2、
図5、及び
図17から
図19aを参照し、いくつかの例示的実施例では、少なくとも1つの回転インターフェイスは、流体カプセル担体40と針担体22との間に設けられた第2の回転インターフェイス60を含む。それぞれ、対応する第2のセットの第2の協働要素のうちの1つを含む。流体カプセル担体40の場合、1対の対称的に配向された第2のガイド経路62は、第2の流体送達端部24に対して配置され、円筒形担体本体40a内に開口部62aによって形成される。第2のガイド経路62は、この場合、針担体22上の内面22bの縁部表面として1対の第2のフォロワ64によって提供される、針担体22(
図17)上の少なくとも1つの第2のフォロワ61と整列する、及び係合するように、第2の流体送達端部領域24の近くで動作可能に配向される。したがって、カプセル担体本体40aは、1対の第1のガイド経路54及び1対の第2のガイド経路62を提供し、それぞれの対が、長手軸Aに対して対称に配置され、(プランジャ構造34上の)対応する第1のフォロワ56及び(針担体22上の)第2のフォロワ64とインターフェイス接続する。
【0031】
「ガイド経路」及び「フォロワ」は、インターフェイスの2つの構成部品を識別するための相対的用語であることを理解されたい。両方とも外部に加えられる力に対して互いに応じるので、このような用語は、ガイド及びフォロワそれぞれに固有の特定の機能に構成部品を限定することを意図していない。したがって、ガイド経路は、いくつかの実例では、プランジャ構造34と針担体22、又はバレル12との間の力として流体カプセル担体40上に加えられる合力にしたがうと考えることができる。
【0032】
したがって、いくつかの実施例では、第1及び第2の回転インターフェイス50、60はそれぞれ、流体カプセル担体を係止整列角度位置に移すために、プランジャ構造及び/又は針担体に対する流体カプセル担体40の回転を案内するために2対の協働要素を提供することができる。しかし、記載するように、この相対回転はまた、流体カプセルを加圧するためにプランジャを制御可能に解放することができる。両方の回転インターフェイスによって行われる移動は、両方の作用とも指定された方式で起こるように、ラッチ・インターフェイスによって制御することができる。
【0033】
図2から
図4を参照すると、流体カプセル担体40は、本例示的実施例では全体的に、長手軸Aに対して横である流体カプセル受け表面44と、第1の分配位置で針26の上流端部26aを受けるようにそこを通して延びる針通路44aとを備える。さらに
図11から
図13を参照すると、プランジャ構造34は、カプセル受け表面44に隣接する第2の分配位置に向かって分配モード中に移動し、流体カプセル30を加圧するためにそれと協働し、それによって針26を通して流体を伝えるプランジャ端部領域34aを備える。
【0034】
図3、
図4、及び
図11から
図14を参照すると、プランジャ構造34は、プランジャ36及びプランジャ支持体38を備える。記載するように、プランジャ36は、流体カプセル担体40と共に回転するように、長手軸A周りの少なくとも所定の範囲を通して、プランジャ支持体38に対して旋回するように構成される。プランジャ支持体は、1対の対向ガイド・ウィンドウ38eを備えた端部領域を有する中心円形通路38d(
図12a)を備える。プランジャは、それぞれ対応するガイド・ウィンドウ38eに受けられる1対の対向タブ36aと、円形通路38dと係合するように、そこに沿って間隔を置いて配置された、いくつかのスタビライザ36bとを有する。さらに、流体カプセル担体40及びプランジャ36は、少なくとも分配モード中に、流体カプセル担体40に対してプランジャ36の角度位置を固定するように構成される。
【0035】
図11及び
図14を参照すると、流体カプセル担体40及びプランジャ36は、少なくとも1つの(この場合、2つの)横方向外向きに延びるタブ36a、及び流体カプセル担体40の内側表面40cに形成された対応する対の長手溝43を備えた、相補的ガイド構成を備える。したがって、溝43とのタブ36aの係合により、分配モードでは、プランジャ支持体38を流体カプセル担体40にしたがうように構成する。したがって、ガイド・ウィンドウ38eは、ガイド・ウィンドウ38eの幅にしたがって、指定角度範囲内のタブ36aの回転を可能にする。
【0036】
いくつかの例示的実施例では、また
図17及び
図24に示すように、針担体22及びバレル12はさらに、バレル12に対する針担体22の相対的回転を阻止しながら、長手軸Aに沿った針担体移動経路を形成するように、長手軸Aと整列された相補的構成を備えることができる。この場合、針担体22は、バレル12の内側表面12aに沿って内向きに延びる対応する間隔をおいて配置されたフランジ15(
図24)と係合するように、長手軸Aと配列された1対の間隔をおいて配置されたフランジ22aを備える。この場合、この構成は、針担体とバレルとの間の相対的回転を阻止するように、逆である又は他のやり方で構成することができるが、フランジ22aの間の間隙は、フランジ22aの間でフランジ15を受けるようにフランジ15間の間隙より相対的に大きい。針担体とバレルとの間の相対的回転が有益である他の実施例があってもよい。
【0037】
図18を参照すると、針担体22はさらに、横周辺を画定し、組立中に流体カプセル担体40上で1対の係止タブ72(
図20)のうちの1つを受けるようにそれぞれ構成される対応する対の通路25aで終端するように延びる2対の中心本体構造を備える。
図18に示すように、通路25aの下側境界は、係止タブの下向きの一方向移動を可能にするようにテーパ状になっている。針担体22に流体カプセル担体40を設置することは、したがって、各通路25aに沿って係止タブ72を通過し、テーパ状の下側境界を通過することを伴い、したがって、係止タブをそこを通すことを可能にするようにテーパ状下側境界を開口するために、矢印Fにしたがって針担体の僅かな横撓みを必要とする。
【0038】
図2から
図4、
図20から
図29を参照すると、いくつかの例示的実施例では、ディスペンサ10はさらに、流体カプセル担体40が係止整列角度位置にある場合に、係止配置の収縮位置においてディスペンサを針担体22で固定する係止インターフェイス70を備えることができる。本構成では、下流端部26bは、バレル12内に、すなわち、第1の流体送達端部領域14を超えて突出しないように収縮される。したがって、針担体22が分配位置から係止位置まで移動するように偏倚される間に、達成することができる。この場合、偏倚は、少なくとも1つの圧縮ばね、この場合、第1及び第2の送達端部領域14、24の間で作用し、それぞれ、バレル12(
図21a)の内向き壁面、及び針担体22(
図19a)の隣接向き表面の間で着座リセス80a、80bに配置された、1対の圧縮ばね80によって行うことができる。
【0039】
いくつかの例示的実施例では、ラッチ及び係止インターフェイス46、70は両方とも、流体カプセル担体40から横方向外向きに延びる、少なくとも1つの、この場合、対の対向係止タブ72を利用することができる。ラッチ・インターフェイス46の場合、係止タブ72はそれぞれ、バレル12の内側表面12aに沿って延び、遷移領域76で終端する、1つが
図20及び
図23に示される、1対の対向する対称軸ラッチ構成74のうちの1つと整列される。各係止タブ72は、軸方向ラッチ構成74が、そうでなければそれぞれの軸ラッチ構成74の方向の係止タブ22の横方向移動を必要とする、軸A周りの流体カプセル担体40の回転を遮るバリアとして機能する、(係止非整列角度位置での)軸方向ラッチ構成74の第1の隣接領域74aに沿って(経路D1に示すように)移動するように構成される。また、ラッチ・インターフェイス46により、本体20を、ディスペンサ10の実例では、ユーザが流体送達部位に対して配置されたバレル12でプランジャ構造34を押すことによって克服することができる圧縮ばね80の偏倚作用に対しバレル12に対して移動させることが可能になる。この移動は、圧縮ばね80の対向偏倚力に対して、プランジャ構造34とバレル12との間に作用する圧縮力Cによって生じる。
【0040】
各軸方向ラッチ構成74は、針担体22に対する流体カプセル担体40の回転移動中に、係止整列角度位置(
図28に示す)まで、遷移領域76にわたって係止タブ72を通過させることを可能にする、(
図26から分かるように)係止タブ72の外側輪郭を考慮する(本実例では、これと一致する)方式で、
図23及び
図24でよく見ることができるように、遷移領域76で面取りされる。したがって、係止タブ72が、経路D2に沿って生じるように、それぞれの遷移領域76を通過すると、ラッチ・インターフェイス70が解放される。
【0041】
係止配列角度位置にある場合、流体カプセル担体40はしたがって、経路D3に沿って移動する係止タブ72に対応する、圧縮ばね80の偏倚力に対して、プランジャ構造34の作用により軸方向に移動可能である。この位置は、針26の上流端部26aによって、膜30aの穿刺に対応する、又は上流側であってもよい。いずれの場合でも、流体カプセル30は、プランジャ端部領域34aが流体カプセル30と係合し、それによって、流体カプセル30を加圧するように横方向カプセル受け表面44と協働し、下流端部26bから出るように流体に針を通させることができるまで、針26の方向に軸方向に移動することができる。プランジャ端部領域34aは、崩壊した(基本的には、空の又は空隙の)流体カプセルを介して、横方向カプセル受け表面44と完全に係合する場合、分配位置に到達する。係止タブ72は係止整列位置にあるが、まだ、係止位置にはない。
【0042】
図23から分かるように、いくつかの例示的実施例では、係止インターフェイスは、係止整列角度位置の係止タブ72と、バレル12の表面にわたって横方向に延び、遷移領域76に隣接する位置に位置決めされ、指定の係止位置に対応し、係止縁部構成の第2の領域74bに配置された横方向係止フランジ78との間に設けることができる。係止タブ72はしたがって、流体カプセル担体40の解放で、また圧縮ばね80のその後の偏倚を受けて、
図29に示すように、係止位置まで活性ヒンジ弾力性の作用を受けて、横方向係止フランジ78に向けて経路Eに沿って移動し、これを通過するように構成することができる。この位置では、係止タブは、それぞれの係止フランジ78の後にあり、これに対しており、したがって、第1の流体送達端部領域14に向かって戻って移動するのが防止される。
【0043】
したがって、いくつかの例示的実施例では、ラッチ・インターフェイス46及び係止インターフェイス70は、流体の制御分配、及び分配後のバレル12内の収縮位置での針26とのディスペンサの係止のために設けることができる。
【0044】
図4、
図17、及び
図32から
図35を参照すると、いくつかの例示的実施例では、ディスペンサ10は、(
図4から分かるように)プランジャ支持体38上の係止タブ38fの間の係止インターフェイス70を備え、流体カプセル30の内容物を完全に分配した後に、プランジャ支持体38(したがって、プランジャ36)及び針支持体22を係止するように、針支持体22(
図17)上にボス22cを配列することができる。係止タブ38fとボス22cとの間の相互作用は、
図34及び
図35に示される連続した非係止及び係止位置で見ることができる。
【0045】
完全に分配された位置では、
図35に示すように、針26の上流端部26aは、針通路44a内に延び、したがって、この段階で、流体カプセル30の両側を穿刺するように示される。すなわち、カプセル、針、及び/又は針通路44aは、相互に、流体カプセルが針通路44a内に集まるのを可能にする、或いは針によって貫通されないようにするように構成することができる。
【0046】
したがって、プランジャ支持体38が完全分配位置に近づくと、係止タブ38fは、本例示的実施例では、ボス22cの形で、対応する係止構成で撓む。活性ヒンジ弾力性により、係止タブ38fは、完全分配位置に到達する場合に、
図35に示すように係止位置に音声的に「クリック」するように構成することができる。したがって、係止インターフェイス70は、この例では、2つの役割を達成する。第1に、プランジャ支持体38(したがって、プランジャ36)を係止構成で針担体22で固定し、それによって、さらに、
図23に示すように、経路Eに沿った係止位置への変位が、一緒に移動するプランジャ支持体38、プランジャ36及び針担体22で起こる可能性がある。
【0047】
第2に、係止タブ38fは、ディスペンサ10の使用が第2の分配位置に到達したことを示す音声又は他の信号を発する構成の一実例である。すなわち、ディスペンサ10は、他の方法では、自然の材料弾力性、ばね、磁気などの使用により、又は雑音発生位置センサなどを通して電子的にのいずれかで、1つ又は複数の偏倚した雑音発生要素を使用する他の機械的構成を含む他の雑音発生構成によって提供することができるように、プランジャ36が第2の分配位置に到達することを示すディスペンサ10のユーザに聞こえる音声を発するように構成することができる。
【0048】
図25を参照すると、ディスペンサ10はさらに、ユーザが分配モードを通してディスペンサ10を操作するように2本の指と係合するように、針担体22から外向きに延びる、少なくとも1つの、この例では、1対のユーザ把持タブ84を備える。
【0049】
したがって、いくつかの例示的実施例では、ディスペンサ10の作用は順に、力Cをディスペンサに伝達する出荷又は準備中の状態を阻止することによる、流体カプセル30内に入れられた流体の偶発的な解放の危険性を減らして、ディスペンサ10を製造し、梱包し、分配部位に出荷することを可能にする前分配係止構成からディスペンサ10が遷移する解放モードを伴う可能性がある。分配部位は、例えば、遠隔位置にあり、標準的注射器の操作で実施することができないボランティア・ユーザが配置される可能性がある。さらに、前分配係止構成は、針との不注意な接触の危険性を減らし、また流体の不注意な分配の危険性を減らして、ディスペンサ10を開梱し、分配に備えることを可能にする。このとき、ディスペンサ10、及び患者の流体送達部位を準備することができる。
【0050】
流体を分配するために、ユーザは、人差し指及び中指でユーザ把持タブ84を、及び親指でプランジャ構造34の外側端部領域を係合することによって、ディスペンサ10を把持することができる。この状態で、ディスペンサ10は、(
図23に示すように)第1の隣接領域74aに配置される対応する軸方向ラッチ構成74の係止タブ72(
図25)によって、係合したラッチ・インターフェイス46の結果、分配から係止され、したがって、針担体22及びプランジャ構造34に対する流体カプセル担体40の回転を防ぐ。その回転なしで、プランジャ構造34は、流体カプセル30を加圧するように、流体カプセル担体40に向けて移動することは不可能である。しかし、この構成では、ディスペンサ10が患者の流体送達部位に置かれ、これに対して押される場合に起こる、圧縮力Cが圧縮ばね80に加えられる場合に、プランジャ構造34はバレル12に対して長手方向に移動可能である。
【0051】
図23及び
図25を参照すると、圧縮力Cを受けて、ディスペンサ10は、前分配係止モード(
図23の経路D1に対応する)から、係止タブ72が経路D2に沿って、軸方向ラッチ構成74(
図25)上で面取りされた遷移領域76に到達し、横切る場合に起こる分配モードまでの遷移に向かって移動する。したがって、分配モードは、
図28に示す位置(
図23の経路D2に対応する)までのタブ72の移動によって分かるように、流体カプセル担体40が針担体22に対して回転する第1の回転段階を伴う。第1及び第2のフォロワ56、64は、流体カプセル30との係合に向かってプランジャ端部領域34aの対応する軸方向移動で、第1及び第2のガイド経路54、62(
図23の経路D3に対応する)に沿って移動することができる。したがって、
図27及び28は、プランジャ端部領域34aがカプセル受け表面44に近づきながら、流体カプセル担体40が長手軸A周りで針担体22に対して回転する第1の回転段階を示す。これは、例示した実例では、ガイド表面の中心位置である、ガイド表面及びフォロワ部材の相対的構成に左右される開始位置からガイド表面に沿って進む対応するフォロワ部材によって分かる。
【0052】
したがって、(
図5を参照すると)第1の回転段階中に、第1のフォロワ56は、経路D2に沿ったタブ72の移動と共に起こる、経路B1の方向に第1のガイド経路54に沿って移動する。第1のフォロワ56はその後、(
図29における)経路D3に沿ったタブ72の移動に対応する、経路B2の方向に、
図2に示すように、第1のガイド経路を越えて下向きに通過するので、第2の分配段階の開始に到達する。個別の経路D2及びD3は例示的ものであり、いくつかの場合、長手軸A周りの螺旋経路の軸方向及び接線方向構成部品であってもよいことを理解されたい。
【0053】
いくつかの例示的実施例において、第2の分配段階では、矢印B1とB2との間の遷移点での第1のフォロワ56の移動の点は全体的に、プランジャ端部領域34aとカプセル30との間の接触の開始に対応するように構成することができ、プランジャ端部領域が横方向カプセル受け表面44との係合、したがって、間で流体カプセル30内の流体の分配の実質的完了に到達するので、第1のフォロワ56の移動は全体的に、開口端部領域40bでの制限表面40dで、又はその近くで終端する。したがって、制限表面40dに向かう遷移点からの第1のフォロワ56の移動は、流体の分配に対応することにしたがう。したがって、分配モードは、第2の分配段階を含み、その間、プランジャ端部領域34aは、流体カプセル30を加圧し、流体を分配するように、第2の分配位置に向けてカプセル受け表面44に対して軸方向に移動可能である。
【0054】
係止モードはその後、プランジャ36及び把持タブ84の解放に進み、したがって、圧縮ばね80が、本体20、したがって係止タブ72を、
図29に示すように係止フランジ78との係止位置に向けて偏倚させる。
【0055】
図3、
図20、
図23、
図25及び
図26を参照すると、別の係止インターフェイスが88で示され(
図25)、バレル12の側壁面のボス12cの形で、相補的構成によって提供され、12bで示す通路の直ぐ上に配置される。
図25から分かるように、ボス12cは、針担体が分配モードの開始でバレルで組み立てられる場合に、ボス12cと係合する、針担体22から外向きに延びるタブ22d(
図26)と整列される。係止インターフェイス88はこの場合、タブ22dをボス12cと係合することによって、針担体22を定位置に係止するために設けられる。通路12bは、この場合、分解することを可能にするように設けられる。市販の設定では、通路12bは必要なく、省略することができ、したがって、タブ22d及びボス12cが係合すると、針担体をバレル内に効果的及び永久的に設置させる。
【0056】
図3から
図10を参照し、流体カプセル30をより近くで見ると、膜30aは
図3及び
図4で比較的凸に示されるが、いくつかの場合では、充填状態の場合に起こることがある。一方、膜30aはまた、平面構成を維持することができる。いずれの場合でも、膜は、超音波溶接シームなどにより、球状本体30bに接合される。膜30aは、その可撓性により、中で膜30aの外側表面の機能的着座を提供するために僅かに凹である横方向カプセル受け表面の形にしたがう。流体カプセル30が流体カプセル担体40上の位置にある場合、球状本体30bはしたがって、プランジャ端部領域34aの露出表面34bと整列し、係合する。(流体カプセル30に露出された)プランジャの露出表面34bのほぼ凸形状は、横方向流体カプセル受け表面のほぼ凹形状と相補的であり、それによって、互いに押されると、
図10に示すように、分配位置に到達するときにキャビティを実質的に完全に空にすることができる。したがって、表面34bが表面44に近づくと、流体カプセル30内の内圧は、膜を伸ばす傾向がある、膜30a上の横方向張力につながるように、すなわち、膜30aの表面積を増加させる傾向があるように増加する。したがって、膜30a内の張力は、針26の上流端部26aによるその穿刺を強化して、膜材料が針周りで集まるように生じる可能性がある傾向を最小限にし、したがって、針貫通及び分配の開始を遅らせる。
【0057】
膜30aと球体本体30bとの間の遷移は、ベース層とカバー層との間に形成することができ、ベース層は、膜30aを画定する平面区域、及び球状本体30bを画定する球状領域を有する。
【0058】
図36から
図52を参照すると、第1の流体送達端部領域96で終端するバレル94、及び本体98を備えた別の流体ディスペンサが92で示される。キャップ99は、送達端部領域96で通路96a(
図49)を閉じるように設けられる。この場合、バレル94は、そこから外向きに延びる1対のユーザ把持タブ100を備え、例えば、患者上の分配部位に対して第1の流体送達端部領域96を押す必要なく、バレル(ユーザ把持タブ100を介して)と本体98との間に圧縮力Cをユーザが確立することが可能になる。すなわち、圧縮力Cは、あらゆる接触が第1の流体送達端部領域96と患者との間で行われる前に確立することができる。
【0059】
図40から
図48を参照すると、本体98は、プランジャ支持体102、プランジャ103、及び(針105を運ぶ通路104aを備えた)針担体104を備え、その間の回転移動を最小限にするためにガイド・インターフェイス108を形成するように、バレル94と一緒に、構造で構成することができる。この実例では、ガイド・インターフェイス108は、バレル96上で対応する拡張部分106を受ける、プランジャ支持体102上の少なくとも1つの支持通路(この場合、1対の支持通路110)を備える。この場合、1対の支持通路110は、対応する対の支持通路のうちの1つの外周面をそれぞれ画定する、1対の対称的に対向する周方向拡張ウェブ114によって提供される。さらに、プランジャ支持体102は、ウェブ114の間にあり、対応する対の溝付ガイド部112と係合する1対の隆線表面領域118を有する。
【0060】
使用において、プランジャ支持体102はしたがって、針担体104及びバレル94に対して移動し、ガイド部112を隆線表面領域118に沿って移動させ、拡張部106は対応する支持通路110に沿って移動し、したがって、支持通路110の境界に対する拡張部106の制約によってブロックされるプランジャ支持体102、針担体104及びバレル94の相対的回転移動で、軸Aに沿った長手方向移動を可能にする。回転移動を最小限にするために、他の構成を展開することもできる。さらに、プランジャ支持体102と針担体104との間の回転移動が、いくつかの場合で、有用な機能的目的を提供することができるいくつかの構成がある。
【0061】
図49及び
図53から
図56を参照すると、キャップ99は、ベース・フランジ124と共に、通路96aの同様のボウ・タイ形状に合う、ユーザによって保持される起動フランジ122を有するボウ・タイ形状のカップラ120を備える。したがって、キャップ99の設置には、カップラ120を通路96aと整列させ、ベース・フランジ124が第1の流体分配端部96の外側表面と係合するまで、カップラ120を通路96a内に延ばすことを伴う。キャップ99はその後、第1の流体分配端部96の構造をカップラ120とベース・フランジ124との間に保持して、通路との整列からカップラ120を外すように回転させ、したがって、キャップ99を使用されるまで定位置で保持することができる。所望の場合、キャップ99と第1の流体分配端部96の構造との間に追加の摩擦又はラッチ構成を設けることによって、キャップ99を定位置に戻すために、1つ又は複数の別の構成を提供することができる。
【0062】
したがって、ディスペンサ92としていくつかの例示的実施例では、プランジャ103及び流体カプセル担体128は、第1のカプセル加圧モードで流体カプセル加圧区域126を形成するように構成される、カプセル・レシーバを提供する。針担体104は、流体送達針を支持し、針担体及び流体カプセル・レシーバは、針をカプセル加圧区域内に延ばして、第2の流体カプセル穿刺モードで加圧された流体カプセルを穿刺するように構成される。流体カプセル担体128及び針担体104は、第3の流体送達モードに対して針105の流体送達端部を露出させるために本体98に沿って移動するように構成される。
【0063】
この場合、プランジャ103及び流体カプセル担体128は、その間に流体カプセルを配置するための相補的表面を有する。少なくとも1つのインターフェイスはしたがって、プランジャ支持体102、流体カプセル担体128、針担体104及び/又は本体98の間で動作可能であり、プランジャ支持体及び本体の間の実質的に一定の大きさで圧縮力を加えながら、第1、第2及び第3のモードで流体カプセル担体に対するプランジャの変位を可能にする。
【0064】
したがって、いくつかの例示的実施例では、ディスペンサは、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレル、及び第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体を提供することによって、分配デバイスをそこからの流体の送達後に固定する方法又は解決法を提供するように構成することができる。ディスペンサ本体はその後、第1の段階では、分配前構成と分配構成との間に、第2の段階では、分配構成と係止された分配後構成との間に変位することができ、ディスペンサ本体は、ディスペンサを第2の段階での移動中に係止することができるように、少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に、少なくとも部分的に、長手軸周りに回転することができる。したがって、ディスペンサ本体を少なくとも1つの係止構造と整列させる作用を第1の段階で必ずしも生じさせる必要なく、本明細書の例示的実施例の構造機構を利用することができる。むしろ、第2の段階は、いくつかの場合では、整列、又は第1及び第2の段階の組合せを行うように構成することができる。
【0065】
したがって、いくつかの例示的な実施例、例えば、ディスペンサ92は、流体を流体カプセルから分配する方法であって、
a.流体カプセルを流体カプセル内で画定された流体カプセル支持表面に配置するステップと、
b.流体カプセルとの係合に向けて軸に沿ってプランジャを変位させるステップと、
c.流体カプセル支持表面に対する流体カプセルの膜が張力を加えた針受け構成であるように、流体カプセルをプランジャと流体カプセル支持体との間で加圧するステップと、
d.流体送達針の流体カプセル穿刺端部を流体カプセル支持表面を通して延ばし、膜を貫通して、針を通して流体の分配を開始させるために、針支持体に向けて針受け構成において流体カプセルでプランジャ及び流体カプセル支持体を変位させるステップと、
e.ユーザの皮膚を貫通するように露出された針の反対側の流体送達端部で流体送達構成に向けてプランジャ、流体カプセル支持体及び針支持体を前進させるステップと
を含む、方法を可能にする。
【0066】
節
ディスペンサ及び方法を含む、本明細書に記載されたような例示的実施例は、以下の節に記載される。
1.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、第1の段階では分配前構成と分配構成との間、及び第2の段階では分配構成と係止された分配後構成との間で第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体とを備えた流体ディスペンサであって、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中にディスペンサ本体を係止された分配後構成で係止するように構成される少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階中に長手軸周りに回転するように構成される、流体ディスペンサ。
2.ディスペンサ本体は、その上に画定された第2の流体送達端部領域を備えた針担体を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
3.針担体は、係止された分配後構成でバレル内の収縮位置にあるように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
4.ディスペンサ本体は、運ばれたカプセルから流体を分配するように、第1の段階で針担体に対して移動可能な流体カプセル担体を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
5.ディスペンサ本体は、運ばれたカプセルを加圧するように、第1の段階の少なくとも一部で流体カプセル担体に対して移動可能なプランジャ構造を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
6.流体カプセル担体は、第1の段階の少なくとも一部の間に、プランジャ構造で移動するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
7.第1の段階の少なくとも一部の間に、流体カプセル担体は、係止非整列及び係止整列角度位置の間で軸方向に回転するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
8.バレルに対する流体カプセル担体の軸方向回転を可能にするように、流体カプセル担体、及びプランジャ構造及び針担体のうちの少なくとも一方の上にそれぞれ、複数の協働要素にわたって画定される少なくとも1つの回転インターフェイスをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
9.少なくとも1つの回転インターフェイスは、それぞれ対応する第1のセットの第1の協働要素のうちの1つを備えた、流体カプセル担体とプランジャ構造との間に設けられた第1の回転インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
10.少なくとも1つの回転インターフェイスは、それぞれ対応する第2のセットの第2の協働要素のうちの1つを備えた、流体カプセル担体と針担体との間に設けられた第2の回転インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
11.第1及び/又は第2の協働要素は、少なくとも1つのガイド経路と、ガイド経路に沿って移動する少なくとも1つのフォロワとを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
12.ガイド経路は傾斜する、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
13.流体カプセル担体は、そこを通してプランジャ構造を受けるように、第2の流体送達端部領域に対向する開口端部領域を有するカプセル担体本体を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
14.少なくとも1つの第1のガイド経路は、プランジャ構造上で第1のフォロワと係合するように、開口端部領域の近くで動作可能に配向される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
15.第2のガイド経路は、針担体上で第2のフォロワと係合するように、第2の流体送達端部領域近くで動作可能に配向される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
16.カプセル担体本体は円筒形であり、1対の第1のガイド経路及び1対の第2のガイド経路を備え、それぞれの対は長手軸に対して対称に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
17.流体カプセル担体は、横方向流体カプセル受け表面、及び針の上流端部を受けるようにそこから延びる針通路を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
18.プランジャ構造は、流体カプセルを加圧するように、流体カプセル受け表面に向けて第1の段階の少なくとも一部の間に移動し、それによって、針を通して流体を伝えるプランジャ端部領域を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
19.第1の段階は、少なくとも部分的に、a.プランジャ端部領域が流体カプセル受け表面に近づくと、流体カプセル担体が長手軸周りで針担体に対して回転可能である第1の回転段階と、b.少なくとも部分的に流体カプセルを加圧するように、プランジャ端部領域が流体カプセル受け表面に対して軸方向に移動可能である第2の分配段階を含む、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
20.第2の分配段階中に、少なくとも部分的に、プランジャ端部領域は、流体を分配するように、針担体上の針との穿刺接触に向けて、流体カプセル受け表面と軸方向に移動可能である、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
21.少なくとも1つの係止構造は、ディスペンサ本体が係止整列角度位置にある場合に、係止位置でディスペンサ本体を固定する係止インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
22.針担体は、第2の分配位置から係止位置まで移動するように偏倚される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
23.係止インターフェイスは、ディスペンサが係止整列角度位置にある場合に係合するように、流体カプセル担体とバレルとの間で構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
24.流体カプセル担体から横方向外向きに延びる少なくとも1つのラッチ構造と、バレルの内側表面に沿って延び、遷移領域で終端する少なくとも1つの軸方向ラッチ縁部構成とをさらに備えるディスペンサであって、ラッチ構造は、遷移に向かって及びこれを越えて軸方向ラッチ縁部構成に沿って移動し、それによってプランジャ構造を解放するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
25.少なくとも1つの係止構造及び少なくとも1つのラッチ構造はそれぞれ、共通して、流体カプセル担体から外向きに延びる1対の係止タブによって画定される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
26.偏倚は、第1及び第2の流体送達端部領域の間で作用する少なくとも1つのばねによって行われる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
27.係止インターフェイスは、針担体から横方向外向きに延びる少なくとも1つの係止構造と係止位置でバレルの表面にわたって横方向に延びる少なくとも1つの横方向係止縁部構成との間に構成され、係止構造は、係止整列角度位置にある場合に、係止位置で横方向係止縁部構成に向かって移動し、これと係合するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
28.少なくとも1つの係止構造は、バレル上の対応する係止縁部構成と係合するように、流体カプセル担体から横方向外向きに延びる少なくとも1つの係止タブを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
29.プランジャ構造は、プランジャ及びプランジャ支持体を備え、プランジャは流体カプセル担体で回転するように、プランジャ支持体に対して少なくとも所定の範囲で旋回するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
30.流体カプセル担体及びプランジャは、少なくとも第1の段階中に、流体カプセル担体に対するプランジャの角度位置を固定するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
31.流体カプセル担体及びプランジャはさらに、プランジャを流体カプセル担体と整列させる相補的ガイド構成を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
32.ガイド構成は、プランジャ上の少なくとも1つの横方向外向きに延びるタブ、及び流体カプセル担体の内側表面に形成された少なくとも1つの長手溝を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
33.プランジャ支持体及び針担体は、針担体に対するプランジャ支持体の角度位置を固定するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
34.針担体及びプランジャ支持体は、長手軸に沿ってプランジャ支持移動経路を形成するように、長手軸と整列された相補的構成を備えた、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
35.相補的構成は、針担体及びプランジャ支持体のうちの一方から延び、針担体及びプランジャ支持体のうちのもう一方で相補的溝構成に受けられる1対のフランジを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
36.プランジャ支持体は、バレル上で隣接する端部領域を受ける環状通路を形成するように横方向外向きに間隔をおいて配置されるカバー・フランジを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
37.第1の段階の少なくとも一部を通してディスペンサを操作するように、ユーザが係合するための、針担体又はバレルから外向きに延びる少なくとも1つのユーザ把持タブをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
38.プランジャ構造が分配位置に到達したことを示す信号を発する信号エミッタをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
39.信号エミッタは、バレルとディスペンサ本体との間の信号発生インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
40.信号発生インターフェイスは、少なくとも1つの弾力性タブと、それに整列された少なくとも1つの係止構成とを備え、それぞれ、バレル及びディスペンサ本体のうちのそれぞれ1つの上に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
41.少なくとも弾力性タブはプランジャ支持体から延び、少なくとも1つの係止構成はバレルの内側表面に位置決めされる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
42.少なくとも1つの弾力性タブは、分配位置での少なくとも1つの係止構成で定位置に係止される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
43.分配位置でバレルに対してディスペンサ本体を係止する係止インターフェイスをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
44.係止インターフェイスは、少なくとも1つの弾力性タブ、及びそこに整列されたボスを備え、それぞれ、バレル及び本体のうちのそれぞれ1つの上に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
45.弾力性タブは、プランジャ支持体から延び、ボスは、バレルの内側表面に位置決めされる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
46.プランジャ支持体、針担体及び/又はバレルは、その間の回転移動を阻止するためにガイド・インターフェイスを形成する構成を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
47.ガイド・インターフェイスは、バレル上で拡張部分を受ける少なくとも1つの支持通路を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
48.プランジャ支持体は、対称に対向して周方向に拡張された1対のウェブを備え、それぞれ、対応する対の支持通路のうちの1つの外周を画定する、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
49.針担体は、プランジャ支持体上で対応する表面と係合する、1対の対向及び周方向断面ガイド部を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
50.流体ディスペンサであって、
a.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、
b.第1の流体分配端部領域に対してバレルに沿って移動可能な本体であって、
i.長手軸と整列され、第1の分配位置で第1の流体送達端部領域を通して突出するように構成される下流側端部を有する針が配置された第2の流体送達端部領域で終端する針担体、
ii.長手軸と整列され、針担体に対して軸方向に移動可能なプランジャ構造、
iii.流体カプセルを受けるように構成され、長手軸と整列され、針担体とプランジャ構造に対して軸方向に移動可能な流体カプセル担体、
iv.針担体に対して移動するようにプランジャ構造を解放するために、バレルと本体との間の圧縮力の作用を受けて動作可能なラッチ・インターフェイス、及び
v.分配モードでは、流体カプセルとの針の穿刺接触に向かって移動するように構成される流体カプセル担体を含む、
本体と
を備えた流体ディスペンサ。
51.流体カプセル担体は、分配モードの少なくとも一部では、プランジャ構造で移動するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
52.分配モードの少なくとも一部の間に、流体カプセル担体は、係止非整列及び係止整列角度位置の間で軸方向に回転するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
53.流体カプセル担体、及びプランジャ構造及び針担体のうちの少なくとも一方の上にそれぞれ、複数の協働要素を含む少なくとも1つの回転インターフェイスをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
54.少なくとも1つの回転インターフェイスは、それぞれ対応する第1のセットの第1の協働要素のうちの1つを備えた、流体カプセル担体とプランジャ構造との間に設けられた第1の回転インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
55.少なくとも1つの回転インターフェイスは、それぞれ対応する第2のセットの第2の協働要素のうちの1つを備えた、流体カプセル担体と針担体との間に設けられた第2の回転インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
56.第1及び/又は第2の協働要素は、少なくとも1つのガイド経路と、ガイド経路に沿って移動する少なくとも1つのフォロワとを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
57.ガイド経路は傾斜する、前述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
58.第1及び/第2のセットの協働要素のフォロワは、フォロワ・ガイド経路を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
59.流体カプセル担体は、そこを通してプランジャ構造を受けるように、第2の流体送達端部領域に対向する開口端部領域を有するカプセル担体本体を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
60.少なくとも1つの第1のガイド経路は、プランジャ構造上で第1のフォロワと係合するように、開口端部領域の近くで動作可能に配向され、少なくとも1つの第2のガイド経路は、針担体上で第2のフォロワと係合するように、第2の流体送達端部領域近くで動作可能に配向される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
61.カプセル担体本体は円筒形であり、1対の第1のガイド経路及び1対の第2のガイド経路を備え、それぞれの対は長手軸に対して対称に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
62.流体カプセル担体は、流体カプセル受け表面、及び第1の分配位置で針の上流端部を受けるようにそこから延びる針通路を備え、プランジャ構造は、分配モード中に、流体カプセル受け表面に隣接する第2の分配位置に向けて移動し、流体カプセルを加圧するようにそれと協働し、それによって、針を通して流体を伝えるプランジャ端部領域を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
63.分配モードは、少なくとも部分的に、a.プランジャ端部領域が流体カプセル受け表面に近づくと、流体カプセル担体が長手軸周りで針担体に対して回転する第1の回転段階と、b.少なくとも部分的に流体カプセルを加圧し、流体を分配するように、プランジャ端部領域が流体カプセル受け表面に対して軸方向に移動可能である第2の分配段階を含む、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
64.第2の分配段階中に、少なくとも部分的に、プランジャ端部領域は、流体を分配するように、針担体上の針との穿刺接触に向けて、流体カプセル受け表面と軸方向に移動可能である、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
65.流体カプセル担体が係止整列角度位置にある場合に、係止位置で本体を固定する係止インターフェイスをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
66.針担体は、第2の分配位置から係止位置まで移動するように偏倚される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
67.偏倚は、第1及び第2の流体送達端部領域の間で作用する少なくとも1つのばねによって行われる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
68.流体カプセル担体から横方向外向きに延びる少なくとも1つの係止タブと、バレルの内側表面に沿って延び、遷移領域で終端する少なくとも1つの軸方向ラッチ縁部構成との間に構成されるラッチ・インターフェイスをさらに備えるディスペンサであって、係止タブは、遷移領域に向かって及びこれを越えて圧縮力の作用により軸方向係止縁部構成に沿って移動し、それによって流体カプセル担体に対する移動のためにプランジャ構造を解放するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
69.係止インターフェイスは、流体カプセル担体から横方向外向きに延びる少なくとも1つの係止タブと、係止位置でバレルの内側表面にわたって横方向に延びる少なくとも1つの横方向係止縁部構成との間に構成され、係止タブは係止整列角度位置にある場合に、係止位置で横方向係止縁部構成に向かって移動し、これと係合するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
70.少なくとも1つの係止タブは、流体カプセル担体から横方向外向きに延びる1対の係止タブを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
71.プランジャ構造は、プランジャ及びプランジャ支持体を備え、プランジャは流体カプセル担体で回転するように、プランジャ支持体に対して少なくとも所定の範囲で旋回するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
72.流体カプセル担体及びプランジャは、少なくとも分配モード中に、流体カプセル担体に対するプランジャの角度位置を固定するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
73.流体カプセル担体及びプランジャはさらに、相補的ガイド構成を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
74.ガイド構成は、プランジャ上の少なくとも1つの横方向外向きに延びるタブ、及び流体カプセル担体の内側表面に形成された少なくとも1つの長手溝を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
75.プランジャ支持体及び針担体は、分配モードにおける、針担体に対するプランジャ支持体の角度位置を固定するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
76.針担体及びプランジャ支持体は、長手軸に沿ってプランジャ支持移動経路を形成するように、長手軸と整列された相補的構成を備えた、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
77.相補的構成は、針担体からプランジャ支持体に向かって延び、プランジャ支持体上で相補的溝構成に受けられる1対のフランジを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
78.プランジャ支持体は、バレル上で隣接する端部領域を受ける環状通路を形成するように横方向外向きに間隔をおいて配置されるカバー・フランジを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
79.分配モードの少なくとも一部を通してディスペンサを操作するように、ユーザが係合するための、針担体又はバレルから外向きに延びる少なくとも1つのユーザ把持タブをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
80.プランジャ構造が第2の分配位置に到達したことを示す信号を発する信号エミッタをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
81.信号エミッタは、バレルとディスペンサ本体との間の信号発生インターフェイスを備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
82.信号発生インターフェイスは、少なくとも1つの弾力性タブと、それに整列された少なくとも1つの係止構成とを備え、それぞれ、バレル及び本体のうちのそれぞれ1つの上に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
83.弾力性タブはプランジャ支持体から延び、少なくとも1つの係止構成はバレルの内側表面に位置決めされる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
84.弾力性タブは、第2の分配位置での少なくとも1つの係止構成で定位置に係止される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
85.第2の分配位置でバレルに対して本体を係止する係止インターフェイスをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
86.係止インターフェイスは、少なくとも1つの弾力性タブ、及びそこに整列されたボスを備え、それぞれ、バレル及び本体のうちのそれぞれ1つの上に配置される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
87.弾力性タブは、プランジャ支持体から延び、ボスは、バレルの内側表面に位置決めされる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
88.プランジャ支持体、針担体及び/又はバレルは、その間の移動を案内するためにガイド・インターフェイスを形成する構成を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
89.ガイド・インターフェイスは、バレル上で拡張部分を受ける少なくとも1つの支持通路を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
90.プランジャ支持体は、対称に対向して周方向に拡張された1対のウェブを備え、それぞれ、対応する対の支持通路のうちの1つの外周を画定する、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
91.針担体は、プランジャ支持体上で対応する表面と係合する、1対の対向及び周方向断面ガイド部を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
92.長手軸を画定し、第1の流体送達端部領域で終端するバレルと、第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、その間のプランジャ及び流体カプセル担体を備えた本体と、本体とバレルとの間にあるラッチ・インターフェイスであって、流体送達部位でバレルの圧縮係合によって生じるそれら間の解放力に反応して、プランジャ及び流体カプセル担体を針担体に向かって移動させて、針担体上での針の上流端部が流体カプセル担体のカプセル担持領域内に延び、針の下流端部がそこへの流体の送達のために第1の流体送達端部領域を通して突出して延びる分配構成へと至らせることを可能にするラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサ。
93.分配端部で終端する長手軸を画定するバレルと、分配端部に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、プランジャ及び針担体とプランジャに対して移動可能な流体カプセル担体を備えたディスペンサ本体と、バレルと分配本体との間の解放力に応じたバレル内の移動のためにディスペンサ本体を解放するように構成されるラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサ。
94.分配端部で終端する長手軸を画定するバレルと、分配端部に対してバレルに沿って移動可能であり、針担体、プランジャ及び針担体とプランジャに対して移動可能な流体カプセル担体を備えたディスペンサ本体と、流体送達部位での分配端部の圧縮係合に応じたバレル内の移動を分配するためにディスペンサ本体を解放するように構成されるラッチ・インターフェイスとを備えた流体ディスペンサ。
95.第1のカプセル加圧モードで流体カプセル加圧区域を形成するように構成される流体カプセル・レシーバと、流体送達針を支持する針担体であって、針担体及び流体カプセル・レシーバが第2の流体カプセル穿刺モードで加圧された流体カプセルを穿刺するように流体カプセル加圧区域内に針を延ばすように構成される、針担体と、流体カプセル・レシーバ及び針担体を含む本体であって、流体カプセル・レシーバ及び針担体は第3の流体送達モードで針の流体送達端部を露出させるために本体に沿って移動するように構成される、本体とを備えた流体ディスペンサ。
96.流体カプセル・レシーバはプランジャ及び流体カプセル担体を備え、プランジャ及び流体カプセル担体は、その間に流体カプセルを配置する相補的表面を有する、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
97.プランジャを支持するプランジャ支持体と、プランジャ支持体及び本体の間の実質的に一定の大きさで圧縮力を加えながら、第1、第2及び/又は第3のモードで流体カプセル担体に対するプランジャの変位を可能にするように、プランジャ支持体、流体カプセル担体、針担体及び/又は本体の間で動作可能な少なくとも1つのインターフェイスとをさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
98.流体を流体カプセルから分配する方法であって、
a.流体カプセルを流体カプセル支持表面に配置するステップと、
b.流体カプセルとの係合に向けて軸に沿ってプランジャを変位させるステップと、
c.流体カプセル支持表面に対する流体カプセルの膜が張力を加えた針受け構成であるように、流体カプセルをプランジャと流体カプセル支持表面との間で加圧するステップと、
d.流体送達針のカプセル穿刺端部を流体カプセル支持表面を通して延ばし、膜を貫通して、針を通して流体の分配を開始させるために、針支持体に向けて針受け構成において流体カプセルでプランジャ及び流体カプセル支持体を変位させるステップと、
e.送達位置を貫通するように露出された針の反対側の流体送達端部で流体送達構成に向けてプランジャ、流体カプセル支持体及び針支持体を前進させるステップと
を含む、方法。
99.分配デバイスをそこからの流体の送達後に固定する方法であって、第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体を提供するステップを含み、ディスペンサ本体は、少なくとも部分的に、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階中に長手軸周りに回転するように構成される、方法。
100.分配デバイスをそこからの流体の送達後に固定する方法であって、
a.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレル、及び第1の流体送達端部領域に対してバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体を提供するステップと、
b.分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内でディスペンサ本体を変位させるステップであって、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に、少なくとも部分的に、長手軸周りに回転される、ステップと
を含む方法。
101.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するバレルと、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するバレルに沿って移動可能なディスペンサ本体とを備えた流体ディスペンサであって、ディスペンサ本体は、第2の段階での移動中に係止された分配後構成にディスペンサ本体を係止するように構成される少なくとも1つの係止構造と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に長手軸周りに回転するように構成される、流体ディスペンサ。
102.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するハウジング手段と、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するハウジング手段に沿って移動可能な分配手段とを備えた流体ディスペンサであって、分配手段は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止手段と整列された配向を求めて第1の段階中に長手軸周りに回転するように構成される、流体ディスペンサ。
103.第1の流体送達端部領域で終端する長手軸を画定するハウジング手段と、分配前構成と分配構成との間の第1の段階内、及び分配構成と係止された分配後構成との間の第2の段階内の第1の流体送達端部領域に対するハウジング手段に沿って移動可能な分配手段とを備えた流体ディスペンサであって、分配手段は、第2の段階での移動中に少なくとも1つの係止手段と整列された配向を求めて第1の段階及び/又は第2の段階中に長手軸周りに回転するように構成される、流体ディスペンサ。
104.分配手段は、その上に画定された第2の流体送達端部領域を有する針支持手段を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
105.分配手段は、運ばれたカプセルから流体を分配するように、第1の段階の少なくとも一部で針支持手段に対して移動可能な流体カプセル担体手段を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
106.分配手段は、運ばれたカプセルを加圧するように、第1の段階の少なくとも一部で流体カプセル担体手段に対して移動可能なプランジャ手段を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
107.針支持手段は、係止された分配後構成でハウジング手段内に収縮される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
108.流体カプセル担体手段は、第1の段階の少なくとも一部の間に、プランジャ手段で移動するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
109.第1の段階の少なくとも一部の間に、流体カプセル担体手段は、係止非整列及び係止整列角度位置の間で軸方向に回転するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
110.流体カプセル担体手段と、プランジャ手段及び針支持手段のうちの少なくとも1つとの間に設けられた少なくとも1つの回転手段をさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
111.少なくとも1つの回転手段は、流体カプセル担体手段とプランジャ手段との間に設けられた第1の回転手段を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
112.少なくとも1つの回転手段は、流体カプセル担体手段と針支持手段との間に設けられた第2の回転手段を備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
113.カプセル担体手段は、プランジャ手段によって中で加圧されるように流体カプセルを受けるように構成され、流体カプセル担体手段は、第1の分配位置で、針支持手段上で針の上流端部を受け、加圧されると流体カプセルを貫通するように構成され、プランジャ手段は、第1の送達端部領域で針を通して流体を伝えるように分配位置に向けて流体カプセル担体手段で移動するように構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
114.第1の段階は、少なくとも部分的に、
a.プランジャ手段が流体カプセル担体手段に近づくと、流体カプセル担体手段が長手軸周りで針担体手段に対して回転可能である第1の回転段階と、
b.カプセルを加圧し、流体を分配するように、分配位置に向かって、プランジャ手段が流体カプセル担体手段に対して軸方向に移動可能である第2の分配段階と
を含む、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
115.第2の分配段階中に、少なくとも部分的に、プランジャ手段は、流体を分配するように、針担体手段上の針手段との穿刺接触に向けて、流体カプセル担体手段と軸方向に移動可能である、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
116.少なくとも1つの係止手段は、流体カプセル担体手段が係止整列角度位置にある場合に、係止位置で流体カプセル担体手段を固定するように構成され、針支持手段は、分配位置から係止位置まで移動するように偏倚される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
117.少なくとも1つの係止手段は、分配手段が係止整列角度位置にある場合に係合するように、流体カプセル担体手段とハウジング手段との間で構成される、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
118.偏倚は、第1及び第2の流体送達端部領域の間で作用する少なくとも1つの偏倚手段によって行われる、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
119.遷移に向かう及びこれを越えた長手軸に沿った分配手段の相対的移動の後に、遷移領域で分配手段を解放し、それによってプランジャ手段を解放するように構成されるラッチ手段をさらに備える、前述又は後述の節のいずれかに記載のディスペンサ。
120.本明細書に図示及び記載した方法。
121.本明細書に図示及び記載したディスペンサ。
【0067】
本開示は、実用的な例示的実施例であると考えられることを記載する。しかし、発明の範囲内で発展を行うことができ、自明の変更は当業者が思い付くことを認識されたい。さらに、本開示の主題は、本明細書の図、節及び/又は特許請求の範囲を含む本開示に記載されたあらゆる態様及び/又は例示的実施例の任意の要素、機構、構造、機能及び/又はステップを、本明細書の独立又は従属請求項に対する根拠として、本明細書の図、節及び/又は特許請求の範囲を含む本開示に記載されたあらゆる態様及び/又は例示的実施例の任意の他の1つ又は複数の要素、機構、構造、機能及び/又はステップと組み合わせるのに十分な根拠をサポート及び提供する。上記説明に関して、動作、組立及び使用のサイズ、材料、形、形状、機能及び方式の変形を含むための本発明の部分に対する寸法関係は、当業者には容易に分かり、自明であると考えられ、図面に示し、明細書に記載したものに対する全ての同等の関係は本発明に含まれることを意図することを了解されたい。
【0068】
したがって、前述は本発明の原理の単なる例示的ものとして考えられる。さらに、図示及び記載した正確な構成及び動作に本発明を限定することは望ましくないので、多くの変形及び変更は当業者には直ぐに思い付くことができ、したがって、全ての好適な変更及び同等物は復元でき、本発明の範囲内にあると考えることができる。
【0069】
デバイス又はアセンブリ及び付随する方法を、現在例示的実施例であると考えられるものに対して記載したが、本発明はこれに限るものではない。逆に、本発明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲に含まれる様々な変更及び同等の配置を含むことを意図する。以下の特許請求の範囲の範囲は、このような変更及び同等の構造及び機能全てを含むように、最も広い解釈を認める。