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  • 特許-香料組成物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-16
(45)【発行日】2023-03-27
(54)【発明の名称】香料組成物
(51)【国際特許分類】
   C11B 9/00 20060101AFI20230317BHJP
【FI】
C11B9/00 Z
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021208052
(22)【出願日】2021-12-22
(62)【分割の表示】P 2019145298の分割
【原出願日】2015-05-27
(65)【公開番号】P2022071875
(43)【公開日】2022-05-16
【審査請求日】2022-01-21
(31)【優先権主張番号】1409348.8
(32)【優先日】2014-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】501105842
【氏名又は名称】ジボダン エス エー
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(74)【代理人】
【識別番号】100195419
【弁理士】
【氏名又は名称】矢後 知美
(72)【発明者】
【氏名】アルヘンバーガー,アレン
(72)【発明者】
【氏名】ウレー,クリスティアン
【審査官】井上 恵理
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第1098195(EP,A2)
【文献】国際公開第2007/045862(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0247182(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11B 9/00
G01N33/00
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長い導管(5)を経由してハウジングから押し出されることができる空気流れを作り出すためのファンを収容する中空体(3)からなる有向性空気流れを作り出し、発するためのデバイス(1)であって;ここで、中空体(3)は、フレグランス組成物のサンプルを好適な支持部に受容するためのスロットまたは開口部(4)を含み;ここで、ハウジングは、導管が空間の全ての向きに向くのを許容する任意にフレキシブルな脚部(6)により、ホルダ(5)に固定され;ここで、使用のとき、ファンが有向性空気流れを作り出し、これはサンプルにわたって通過しそれによりフレグランス組成物を取込み、そして、導管を介して発現され、所望でない側方室内対流を抑制するパネル(ABCD)およびパネル(EFGH)によって画定されるチャネル(2)へと発せられるフレグランスプルームを作り出し、ここでチャネル(ABEF)のトップは解放されて、チャネルに沿った異なる距離におけるフレグランスプルームを評価者が評価することができるようになっており;ここで、セグメントCDおよびセグメントGHの長さが、少なくとも0.5mである、前記デバイス(1)。
【請求項2】
中空体(3)が、ファンを収容する幅広部(3a)および長い導管(5)を収容する幅狭部(3b)を含む、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
空気流れ中の乱流を最小化するために、中空ボディの内径は幅広部から幅狭部にかけて徐々に低減するように、幅広部と幅狭部との間に円錐状部分を含む、請求項2に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
ハウジングが、サンプルを加熱するための熱制御された要素を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
ハウジングが、導管が空間の全ての向きに向くのを許容する、任意にフレキシブルな脚部(6)により、ホルダ(5)に固定されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
パネル(ABCD)およびパネル(EFGH)が平行である、請求項1~5のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
セグメントCDおよびセグメントGHの長さが、少なくとも1mである、請求項1~6のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
セグメントCDおよびセグメントGHの長さが、少なくとも1.5mである、請求項7に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載のデバイス(1)を使用する、香料組成物の時空的属性を特徴付ける方法であって、以下のステップ:
・ 香料組成物源が配置される、有向性空気流れを作り出すこと、
・ 香料組成物を該空気流れに取込み、香り付きプルームを提供し、ここにおいて該組成物は実質的に閉じ込められること;および
・ 該香り付きプルームをチャネルに沿って該源からの規定距離において該チャネル中の開口部へと向け、その開口部において該香り付きプルームのにおいを嗅ぎ、評価することができること、
を含む、前記方法。
【請求項10】
少なくとも30分間、香料組成物を蒸散させた後に、測定を実行する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも2時間、香料組成物を蒸散させた後に、測定を実行する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも4時間、32±2℃の温度において、香料組成物を蒸散させた後に、測定を実行する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
評価を0.5メートルよりも長い距離で実行する、請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
評価を1.5メートルよりも長い距離で実行する、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
評価手順が、以下のステップ:
・ 一定時間T1の間、開放環境中で、20~35℃の温度で香料サンプルを蒸散させること、ここでT1は30分よりも長い、
・ 32±2℃の温度に維持されたデバイスに、該サンプルを挿入すること、
・ においの嗅覚特徴および強度を、時間の関数として、チャネルの出口で評価すること、および
・ 特定時間T2後、出口から開始して下流へと移動する、チャネルのトップにおける異なる場所において、時間間隔T3内に、においの嗅覚特徴および強度を任意に評価すること
を含む、請求項9~14のいずれか一項に記載の方法
【請求項16】
嗅覚属性の評価が、嗅覚強さまたはインパクト、臭気記述、シャープネス、透明性、プレゼンス、および/またはボリュームを含む、請求項9~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
香料組成物を溶媒中10重量%の濃度で基質に適用する、請求項9~16のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コントロールされた時空間的嗅覚プロファイルを有する香料組成物に関する。より特別には、本開示は、対流に供されるときに、組成物の源から離れたところで、コヒーレントで、迅速に展開し、かつ長期の嗅覚インパクトを有する、香料組成物に関する。本開示はまた、該組成物のかかる時空的嗅覚プロファイルの測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大気中の、または基質(皮膚を含む)へとスプレーされたフレグランスは時に、多数の美的および実用的理由、例えば空気をフレッシュにしたり、魅力的な個人的フレグランス、または部屋内に特別な雰囲気または環境を提供するために、所望されている。画家たちが色を混ぜ合わせて傑作を実現するのと同様にして、パフューマーたちは何世紀にもわたって、さまざまな嗅覚的特徴、揮発性および強度を有する広範な原料を混合することにより、適切な美的効果を達成する技術分野を開発してきた。この技術分野は、本質的には経験的なままである。
【0003】
近年、原料の物理化学的特性、例えば沸点、蒸気圧、または極性、および知覚特性、例えば嗅覚検出しきい値などに基づく、パフューマー業界ルールを開発しようという試みがなされてきている。
【0004】
蒸気圧と臭気検出閾値(ODT(odour detection threshold))との間の関連性が、数十年の間に知られるようになってきている。いわゆる「嗅覚値」(これは単純に、オドラントのヘッドスペース濃度の、嗅覚検出閾値に対する比率である)は、これらの2つの後者の特性を組み合わせて、嗅覚強度の固有的かつ定量的な指標とする、簡便な方法であり、これにより、実質的である、つまり基質上で長期の時間にわたって認識されることができるオドラントと、消失的である、つまり迅速的になくなってしまうものとの間を、ならびにインパクトのあるオドラントと貧弱なものとの間を識別することを可能とする。
【0005】
水中に希釈されるフレグランス組成物に関し、かかる条件下では、オドラントの瞬間的なインパクトは、そのオドラントの揮発性(またはそれの、いわゆる水中「加速度」)に比例し、その閾値に反比例する。
【0006】
しかし、これらの観察の両方は、香料の、その源の近傍の特性に関連するが、源から相対的に長距離で香料がどのようにふるまうかということには関連しない。
【0007】
その源から、ある距離における香料のインパクトは、時には、その香料の「ボリューム」と、または、有向性対流が存在する場合は、「トレイル」または「シラージュ」と称される。シラージュは常に、特に個人的または高級フレグランスの分野において、重大であると考えられてきている。香料がその源から一定距離の空間において認識される能力は、香料の重要な特徴である。香料のトレイル側面の適切な評価方法がないことは驚くべきことであり、パフューマーは彼らの創作物を一般には、それらを吸い取り紙に付して、近傍の範囲、典型的には5~10cmの距離でそれらの臭気を嗅ぐことにより、またはスメリングブース中に画定された空間を満たす臭気の能力を評価して、これによってブースに蓄積された臭気の量の、臭気源がブースに送達された時と、その検出または観察の時との間にブースに蓄積された臭気の量の判断を提供することにより、評価をして満足している。かかる評価は、本質的には静的である。
【0008】
対流が、空気を介するオドラントの移送の主要な駆動であると、当業者は考えるであろう。当業者はまた、全てのオドラントが対流により、コヒーレントに、つまり大体同じ速度で移送されると、および空間の任意のポイントにおけるそれぞれのオドラントの平均速度が空間のこのポイントにおける対流のもの自体と同じであると、考えるであろう。
【0009】
また、ある距離においてそのオドラントの認識された強度が、その空間的嗅覚値、つまりその距離における有効濃度により掛け合わされた純粋なオドラントの嗅覚値に比例するであろうと、当業者は理解するであろう。
【0010】
これに続いて、ある操作ウインドーの揮発性および臭気検出閾値(ODT)にあるオドラントを選択することにより、香料源からのある距離における嗅覚効果を予測することが可能であるはずと、当業者は理解するであろう。
【0011】
対流中での香料原料のコヒーレントな動きと、検出とが、嗅覚検出閾値および蒸気圧考慮に基づくと当業者は理解するであろうが、これらの因子の単純な考慮はトレイル条件下の香料組成物性能に関し予測的ではないことを、本出願人は見出した。
【0012】
トレイルの真の寿命状態に回答し、それらのトレイル特徴に基づき香料を分類する、臭気評価法表を提供して、それらがトレイルドライバーであるということに基づいて香料原料を選択することを実現するという香料選択の法則を発展させて、トレイルに対して最適化された新しい香料を作り出す要求が、依然存在する。また、香料が付与された対象から一定の距離において、コヒーレントで、迅速に展開して、長期の嗅覚インパクトを呈する、新しい香料組成物に対する要求が存在する。
【0013】
本出願人は、香料原料は時間依存性関連性でグループ化し、有向性対流中に配置されるときに香料組成物の嗅覚プロファイルが、その源からの、ある距離において、信頼可能かつ認識可能な臭気とともに検出できるような様式で、香料組成物を形成し得ることを見出した。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は距離認知境界線を示すグラフである。
図2図2は有向性空気流れを作り出して発することができるデバイスの模式図である。
【0015】
本発明の第一の側面において、フレグランスの時空間的嗅覚プロファイルの決定方法が提供される。
本発明の他の側面において、香料組成物の作製方法であって、対流中に配置されるとき、その香料組成物の性質および嗅覚プロファイルを、その源からの、ある距離において、信頼可能かつ認識可能な臭気とともに検出することができるような、前記方法が提供される。
【0016】
本発明のさらに他の側面において、香料組成物であって、有向性対流中に配置されるときに、その香料組成物の性質および嗅覚プロファイルをその源からの、ある距離において、信頼可能かつ認識可能な臭気とともに検出することができる、該香料組成物が提供される。
【0017】
本発明のなお他の側面において、本明細書において定義される香料組成物を含む、高級香料(fine perfume)、パーソナルケア組成物またはホームケア組成物が提供される。
【0018】
本発明の1以上の態様の詳細を、以下の説明に表記する。本発明の他の特徴、目的および利点は、以下の説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
【0019】
本発明は、時間もまた、ある距離における香料原料の認知における重要な役割を果たすという、驚くべき発見に基づく。特に、ある距離における原料の認知が、2つの連続的な特徴的認知時間により特徴付けられることが今、見出され、これらは以下において「検出時間(detection time)」Tdおよび「認識時間(recognition time)」Tr(つまり、少なくとも以下に定義される評価実験の時間枠内において、においがその最大に達し、もはや変化しない時間、)と称される。
【0020】
より特別には、本出願人は、ある原料は極度に短い検出時間を特徴とし、ほぼ即座に認識可能である一方、他の原料は検出されるのに、より時間が、認識されるにはさらにより時間がかかることを見出した。最終的に本出願人は、ある香料および香料原料が、源から発せられる香り付きプルーム中において、長期に、源からある距離においてでさえ認知可能のままであり、一方で他のものは、同じ距離において認知後に程なく消失することを見出した。当業者の理解に反し、この時間依存性の挙動は、単に揮発性および臭気検出閾値考慮からは説明できない。
【0021】
蒸気圧および臭気検出閾値の考慮、それ自体はトレイルの概念を説明しないが、本出願人は、距離を隔てて認知されるためには、香料原料は蒸気圧および臭気検出閾値の特定の組み合わせを有していなければならないことを見出した。
【0022】
特に、本出願人は、ある距離において認知されるためには、純粋な原料の標準平衡ヘッドスペース濃度(HS )(マイクログラム/lで表現される)、および臭気検出閾値(ODT)(ナノグラム/lで表現される)が標準平衡ヘッドスペース濃度vs.臭気検出閾値プロットにおける臨界線上またはその下(図1を参照されたい)、ここでこのプロット上のこの臨界線の座標は以下の式(1)

A=[log(ODT);log(HS)] および B=[log(ODT);log(HS)]

により得られる、に存在しなければならないことを見出した。
【0023】
上で言及され、図1に示されるプロットは、log HS vs. log ODTプロットにおいて負の傾きを有する直線を規定し、これは本明細書において「距離認知境界線」(DPBL(distance perception boundary line))または「等放射線(isoradiance line)」と称される。式(1)において、および本開示をとおして、用語「log」は10進法の対数を指す。
【0024】
本明細書において用いられる用語「標準平衡ヘッドスペース濃度」は、25℃の温度および1気圧の圧力下における、この原料の収縮形態、つまり固体または液体形態と平衡にある原料の濃度を指す。それは、任意の公知の定量ヘッドスペース分析技術を用いることによって、測定することができ、例えば、Mueller and Lamparsky in Perfumes: Art, Science and Technology, Chapter 6 “The Measurement of Odors” 176~179頁 (Elsevier 1991)を参照されたい。
【0025】
本明細書において用いられる用語、臭気検出閾値(ODTi)は、例えばMueller and Lamparsky(前掲)中に記載されるように、オドラントiがパネリストにより認知されることができる、および臭気計により測定することができるよりも上の、平均濃度を指す。
【0026】
典型的には、平衡ヘッドスペース濃度は、以下のように測定され得る:500mgの試験化合物をヘッドスペース容器に加え、そしてこれをシールする。そして容器を一定に25℃で、化合物が気体と液体相との間の平衡に達するまで、インキュベートする。規定量のこの飽和ヘッドスペース(通常、0.5~1lt)を、溶媒としてPorapak Qを用いて、マイクロフィルターにトラップする。適切な溶媒(通常、30~100マイクロリットルのメチルtert.ブチルエーテル)で抽出後、抽出物のアリコートをGCにより分析する。外部標準較正法により、定量化を実行する。オリジナルのヘッドスペースにおける濃度を、マイクロフィルターを介して吸い込んだヘッドスペース容量およびガスクロマトグラフィへと注入したフィルター抽出物のアリコートから、計算することができる(マイクログラム/lにより)。ある試験化合物の最終ヘッドスペース濃度を、それぞれ3つの独立した測定の平均値として得る。上記の技術のさらなる情報は、Etzweiler, F.; Senn E. and Neuner-Jehle N., Ber. Bunsen-Ges. Phys. Chem. 1984, 88, 578-583の論文に見出され得る。
【0027】
臭気検出閾値(ODTi)は、臭気計を用いて測定され得る。
臭気計は、キャリアガス中のオドラントの線形希釈の原理に基づいて機能する。配置されるオドラントの量は、その蒸気圧およびキャリアガス流に依存する。フローレギュレータにより調節される窒素の一定の流れにより、オドラントが、サンプル容器から混合チャンバへと搬送される。そこで、キャリアガス・臭気混合物は、無臭性空気で希釈される。混合チャンバから、希釈された臭気性空気の一部が、フューズドシリカ毛細管を介してスニッフィングフンネルへと流れるのを許容する。混合チャンバからスニッフィングフンネルへの臭気性空気の用量を決定する、毛細管を介する流速は、PCにより1~256mlで二元性ステップで調節することができるバルブの開口に依存する。臭気性空気サンプルの最終希釈は、8lt/minの流速で、無臭性空気で恒久的にそれらをフラッシュすることにより、ガラスフンネル中で生じる。スイッチの1ポジションのみがオドラント送達毛細管をスニッフィングフンネル中へと浸入させ、他の2つのポジションにおいて毛細管はフンネル外に位置し、流出物は吸引放出される、特別な自動化チャネル設定デバイスにより、矯正選択トライアングルプレゼンテーションが達成される。それぞれの試行後に、チャンネル設定は自動的に、ランダムな順序で変更する。濃度は、オドラント蒸気圧からおよび、蒸気圧飽和が達成されると想定すると、臭気系に適用された希釈率から、計算される。対照として、毛細管流出物からヘッドスペースフィルタ中への公知の容量をサンプリングすることにより、または脱離液中のオドラントの後続のガスクロマトグラフィ定量化により、濃度が分析的に決定される。
【0028】
それぞれのパネリスト(15人のパネル)は、臭気計において、オドラントが中程度の強度と認知する濃度レベルにおいて、スニッフィングを開始する。同じレベルにおいて、3連続試行で3つの正しい回答(または5試行のうち4つの正しいもの)後、刺激濃度を次の低いレベルへと2倍で低減させ、パネリストがその閾値レベルへと達するまで、それを続ける。あるオドラントの最終閾値が、個々の閾値レベルの平均値として得られる。
【0029】
本明細書においてより詳細に説明されるように、座標AおよびBは、嗅覚能力を判断するときの、源における原料の量の;(嗅覚能力を判断する距離の;対流のための、源と判断の地点との間に生じる希釈の複合関数である。源における原料の量は、基質上に配置された後に、香料が蒸発することが許容された時間の量に依存する。香料がいったん基質上に配置されると、その組成は、蒸発が進行するにつれ、時間で変化するであろうことは、実に周知のことである。基質上のそれぞれの原料の量が低下し、任意のある原料の低下速度は原料の蒸気圧に比例するであろうということもまた、周知のことである。
【0030】
本明細書において用いられる、香料組成物に関する用語「コヒーレントな嗅覚インパクト(coherent olfactory impact)」は、全ての香料原料の嗅覚インパクトがある時間内に、源からのある距離において、該インパクトの嗅覚特徴が均質であり、時間の進行とともに定量的に変化しないままであるように認知されることを意味するものとする。対照的に香料組成物は、異なる嗅覚特徴を有する連続的なにおいにより特徴付けられるとき、非コヒーレントな嗅覚インパクトを呈する。例えば、非コヒーレントな嗅覚インパクトを有するフレグランス組成物は、第1のステップにおいてはパウダリーなにおい、次いでフローラルなにおいに展開し、完全な香料として認知されるようになるまでステップバイステップで進展する。
【0031】
本明細書において用いられる、「迅速に展開する嗅覚インパクト(fast developing olfactory impact)」を呈する香料組成物は、時間とともにシャープに増加する嗅覚インパクトを特徴とする。かかるシャープな嗅覚プロファイルを有するフレグランス組成物は、源の一定距離において迅速に気付き得、コヒーレントな嗅覚インパクトを有する場合は、即座に認識される。
【0032】
本明細書において用いられる、香料組成物は、長期の時間にわたって、例えば30秒以上の時間、香料が認知される距離において認識可能なままであるなら、「長期継続嗅覚インパクト」を呈する。
【0033】
本開示は、コントロール条件下におけるフレグランスの時空的属性の特徴付けを対象とする方法を提供する。特に該方法は、コントロールされた空間的分布および速度を有する対流下の、フレグランスの時空的属性を特徴付ける。
【0034】
特別な態様において、該方法は以下のステップを含む:
a) 有向性空気流れを作り出して発するためのデバイスを提供すること、
b) デバイスに香料組成物のサンプルを、空気流れの経路に配置されるように設置すること、
c) 香料組成物を空気流れに取込み(entrain)、香料組成物が実質的に閉じ込められた香り付きプルームとして、それをデバイスから放出させること、
d) 香り付きプルームをチャネルに沿って、該チャネルの開口部へと、その開口部において香り付きプルームのにおいを嗅いで判断できる規定の距離で、向けること。
【0035】
有向性空気流れを作り出して発することができるデバイスの模式図を、図2に示す。デバイス(1)は中空体(3)からなり、これは空気流れを作り出すためのファン(図示せず)を収容する幅広部(3a)を含み、これは、中空体の幅狭部(3b)に収容される長い導管(5)を経由してハウジングから押し出されることができ、一方、流れの方向は模式的に黒い矢印(8)で表されている。導管の内径は、10cmよりも小さくても、より好ましくは5cmよりも小さくても、最も好ましくは2cmより小さくてもよい。幅広部の内径は重大ではないが、好ましくは2~5cm、最も好ましくは2.5~3.5cmである。好ましくは、幅広部と幅狭部との間に円錐状部分(図には示されていない)が存在し、そのために中空ボディの内径は幅広部から幅狭部にかけて徐々に低減して、空気流れ中の乱流を最小化している。ボディは、好適な支持部(図示されず)、例えばガラスプレート、紙片、繊維片、人工皮膚、動物皮膚、髪などに、フレグランス組成物のサンプルを受容するためのスロットまたは開口部(4)を含む。ハウジングは、サンプルを加熱するための、熱制御された要素(示されず)を含んでいてもよい。ハウジングは、導管が空間の全ての向きに向くのを許容する、任意にフレキシブルな脚部(6)により、ホルダ(5)に固定されている。使用のとき、ファンが有向性空気流れを作り出し、これはサンプルにわたって通過し、それによりフレグランス組成物を取込み、フレグランスプルームを作り出し、これは導管を介して発現され、チャネル(2)へと発せられ、これはパネル(ABCD)および(EFGH)によって画定され、これは所望でない側方室内対流を抑制する。チャネル(ABEF)のトップは解放されて、チャネルに沿った異なる距離におけるフレグランスプルームを評価者が評価することができるようになっていなければならない。
【0036】
パネルABCDおよびEFGHは平行であってもそうでなくてもよいが、平行な配置が好ましい。セグメントCDおよびGHは等しい長さであっても異なる長さであってもよいが、等しい長さが好ましく、嗅覚評価が実行される必要がある距離に応じて変更してもよい。典型的には、セグメントCDおよびGHの長さは少なくとも0.5m、好ましくは少なくとも1m、および最も好ましくは少なくとも1.5mである。チャネルの幅は、セグメントAE、CG、BFおよびGHの長さで規定されるが、少なくとも0.1m、好ましくは少なくとも0.3m、および最も好ましくは少なくとも0.5mであり得る。セグメントAC、EG、BDおよびFHで規定されるチャネルの高さは、少なくとも0.3m、好ましくは少なくとも0.5m、および最も好ましくは少なくとも0.7mであり得る。
【0037】
本開示の特定の態様において、デバイス(1)は20.5cmの長さを有し、18cmの高さを有するフレキシブルな脚部上に固定され、これは空間の全ての方向に向けることができる。フレキシブルな脚部は11.5cmの径および3.5cmの高さを有するホルダに固定される。
【0038】
ハウジング(3)の径は、幅広部においては3.5cmおよび幅狭部においては2.5cmであり、幅広部の内径(3a)は2.6cmであり、および幅狭部の内径(3b)は1.4cmである。幅広部の長さは8cmであり、1cmの高さを有する中空円錐部を含み(ピクチャ1には示されていない)、2.6から1.4cmへの内径の漸進的な低減を許容する。幅狭部の長さは12cmである。ハウジング内に構築された熱制御されたプレートは、5×2cmの表面を有する。スリット(またはサンプルポート)(4)の長さは4.1cmであり、その幅は0.3cmである。しかしこれら寸法は重大なものではなく、必要に応じて対応させることができる。
【0039】
熱制御された要素の温度は、任意の公知の手段により、例えばサーモカップル、白金プローブまたは赤外線検出器により測定し得、一方で有向性の管をとおる空気流れは、例えば、チューブ内に構築されて圧力計に接続された風速計もしくはベンチューリ要素、または任意の流量センサーを用いて、測定され得る。
【0040】
支持体に配置されるフレグランス組成物の量は、典型的には0.01~10マイクロリットル、好ましくは0.05~5マイクロリットル、および最も好ましくは0.1~1.5マイクロリットルである。組成物は、ニートオイルとして、または水性アルコール溶媒、もしくは任意の他の好適な溶媒中に希釈して、配置し得る。
【0041】
特定の態様において、支持体はガラスプレートであり、エッチングまたは研磨された長方形部分を有し、これはエッチングされていないガラスフレームにより包囲されている。エッチングされた部分の長さおよび幅は、典型的には1.8cmおよび0.4cmであり、エッチングされていないガラスフレームの幅は、典型的には0.1cmである。それゆえ、全体のガラスプレートの表面は、典型的には2×0.5cmである。
【0042】
ガラスプレートは封止可能なサンプルホルダに挿入されていてもよく、これはガラスプレートを含むホルダの一部分がスリット(4)を介してデバイス(1)内に挿入でき、一方で他の部分は外側に残存して、簡易なサンプル挿入・除去を許容するグリッピング手段としての役割をするように設計されている。サンプルホルダの寸法はスリット(4)のサイズに相応し、サンプルホルダとスリットの境界との間に存在し得る隙間が最小化されるように、例えば0.5mm以下に、デバイス内で調節される。サンプルホルダの典型的な寸法は5.3cm×4cmであり、スリット(4)に導入される部分の厚さは0.2cmである。サンプルホルダは任意の封止手段により封止することができ、そのため、ガラスプレート上に配置された香料の蒸散が阻止される。典型的には、封止手段は、デバイス(1)に挿入される前に、除去される。
【0043】
測定は、フレッシュなフレグランス組成物で、または組成物が一定時間の間に蒸散されるのを許容された後に、実行し得る。好ましくは、デバイス(1)に挿入される前に、少なくとも30分間、好ましくは少なくとも1時間、および最も好ましくは少なくとも2時間、放置して蒸散させる。典型的な蒸散時間は、32±2℃の温度において4時間である。これらの条件下において、組成物の状態は日常生活において消費者に適用されるものに、より近いものとなり、評価は実生活条件下のフレグランス組成物の性能をより良好に描くものを提供する。加えて、組成物の蒸散動態は、4時間蒸散時間後は、蒸散の初期ステージにおけるよりも、はるかに遅く、これはサンプル間の変動の有意性を低減させ、評価の再現性を改善する。
【0044】
チャネルの長さは、性能評価が所望される距離に応じて、任意に規定され得る。しかし評価は、0.5メートルよりも長い距離で、より好ましくは1メートルよりも長いよりで、および最も好ましくは1.5メートルよりも長い距離で、例えば2mで実行される。
【0045】
デバイスおよびチャネルは、一定の温度および湿度に維持された一定の換気条件を有する室内に配置され得る。室内の対流は最小化されるべきであり、室内で空気が循環する様式は一定に維持されるべきであり、室内の温度は経時しても±5℃より大きくは変動するべきではなく、室内の相対湿度は±20%よりも大きく変動するべきではない。かかる条件は、標準的な空調システムを用いて、容易に実現される。
【0046】
サンプル温度は任意の所望な値の温度測定規模をとり得、デバイスを構成する材料のおよび香料原料の熱抵抗によって限定されるのみである。典型的には、温度は好ましくは0℃~150℃、より好ましくは10℃~100℃、および最も好ましくは20℃~50℃の範囲にわたる。室温より低い温度は、熱制御性プレートに埋め込まれた冷却要素により最良に達成される。典型的なサンプル温度は、32±2℃である。
【0047】
本開示の他の態様において、評価手順は以下のステップを含む:
(i) 香料サンプルを一定時間T1の間、開放環境中で、20~35℃の温度で蒸散するのを許容させること、ここでT1は好ましくは30分よりも長く、より好ましくは60分よりも長く、および最も好ましくは少なくとも120分である、
(ii) 32±2℃の温度に維持されたデバイスに、該サンプルを挿入すること、
(iii) 嗅覚特徴およびにおい強度を、時間の関数として、チャネル(図2中の長方形BDFH)の出口で評価すること、および
(iv) 特定時間T2後、出口から開始して下流へと移動する、チャネル(図2のABEF)のトップにおける異なる場所において、時間間隔T3内に、においの嗅覚特徴および強度を任意に評価すること。
【0048】
そして、サンプルをデバイスから除去し、図2において白矢印(9)により符号化されるように、デバイスにより作られた流れに対して反対方向に、チャネルに含まれる空気が移動するように動作する、ファン(7)を用いて、チャネルをフラッシュする。いったんチャネルが嗅覚的にクリーンになると、第2の評価を開始し得る。
【0049】
室内における還流および導管(5)の開口部における流速は好ましくは、以下のように固定されている:
1) 76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%のRADJANOL(2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンタン-1-イル)-2-ブテン-1-オール;2-エチル-4-(2’,2’,3-トリメチルシクロペンタ-3’-エニル)ブタ-2-エノール)の10マイクロリットルの溶液を、ガラスプレート上で、標準的な室内条件(20±2℃、50±20%相対湿度)下で4時間蒸散させて、図2に記載するように、2m長さのチャネルの出口において、1~10のスケールで、4.5±0.5の平均強度で原料を評価する90%よりも多いパネリストにより検知させる。このスケールは、測定条件下で辛うじて気付くことができる臭気強さを有する原料が1の強度が与えられ、一方で測定条件下で、考えられ得る最も強いにおいを作り出す原料に10の強度が与えられるように、規定され得る。CYCLOHEAL~(4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エン カルバルデヒド)~、これは本明細書においてベンチマークとして用いられる、のノートを評価することにより、さらに較正する;および
【0050】
2) 76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%のPOLYSANTOL((E)-3,3-ジメチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-4-ペンテン-2-オール)の10マイクロリットルの溶液を、標準的な室内条件(20±2℃、50±20%相対湿度)下で、前述のガラスプレート上で4時間蒸発させて、図2に記載するように、2メートル長さチャネルの出口において70%までのパネリストにより、10のスケールで、1±0.5の平均強度で検知することができる。
【0051】
前述の条件および実験セットアップ設計は、トレイルの測定をどのようにして決定することができるかの単なる一例を構成するに過ぎないと、当業者は考えるであろう。いずれにしても、これらの条件は、例えば室内のいかなるエアコントールをもシャットダウンすることにより、室内対流を測定中に最小化させて、図2における幅狭部(3b)の開口部において5~30ml/minの流れを適用するときに(ここで、流れの正確な値は操作者により設定される)、これらの条件は充足されるものと考えられる。
【0052】
源から離れての嗅覚属性の評価は多様であり得、嗅覚強さまたはインパクト、およびより記述的な品質評価(qualifiers)、例えば臭気記述、シャープネス、透明性、プレゼンス、ボリュームなどを含む。かかる品質評価は、以下においてより詳細に議論される、嗅覚プロファイルの「本質(nature)」を決定する。
【0053】
「臭気ディスクリプタ」は、特定の語彙による単語での、通常は慣例により定義される、においの記述を意味する。好適な臭気ディスクリプタ語彙は、「シトラス」、「ロージー」、「ヘスペリジック」、「グリーン」、「ウッディー」、「アンブリー」、「ムスキー」などの用語を含むが、これらには限定されない。臭気ディスクリプタは香料を評価する業界において広範に用いられ、より詳細な議論は本明細書においては評価するに値しない。臭気ディスクリプタの完全な議論は“Perfume and Flavour Chemicals”, S. Arctander, Allured Publishing Corporation, 1994, IL, USAにおいて提供され、これを参照により本明細書に組み入れる。
【0054】
本方法は、香料のトレイル性能を評価することを可能とする。典型的には、香料は、例えばエタノール、エタノール/水混合物、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、クエン酸トリエチルなどの溶媒中の10重量%の濃度で、またはベンダーによって提供されるように、例えば5重量%。10重量%または15重量%で、基質へとアプライされる。典型的には、10マイクロリットルの香料溶液を、基質にアプライする。
【0055】
本方法はまた、互いに関してコヒーレントにふるまう香料原料をグループ化することを可能にし、これにより、香料原料のグループ化が一定時間フレーム内の香料源に対する空間中において特別に規定されるポイントにおいて検出する観測に基づいてなされることを意味し、そのためにそれらはコヒーレントな嗅覚インパクトを示し、この用語は上のように定義される。
【0056】
第1のグループ化の香料原料は、以下において原料グループ1と称され、座標A=[log(ODT);log(HS)]=[-3;6]およびB=[log(ODT);log(HS)]=[2;1];式中ODTiはナノグラム/リットルで測定された香料原料iの臭気検出閾値であり;およびHSはナノグラム/リットルで測定された原料iの平衡ヘッドスペース濃度であり;およびここで用語「log」は10進法対数を指す、により特徴付けられる、log HS vs. log ODTプロットにおける距離認知境界線(DPBL)上またはその下に該材料があるような、標準平衡ヘッドスペース濃度および臭気検出閾値の組み合わせを有する原料から選択される。
【0057】
76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%の原料グループ1の10マイクロリットルの溶液を、基質、例えばエッチングしたガラス表面上に配置し、30分間25℃の温度で放置し、その後32+/-2℃の温度に、前述の流れおよび室内対流条件下で配置したとき、平均で、5~120秒の検出時間内で基質の2メートル下流で、上に定義される10のスケール上で1より大きな平均強度で検出可能であろう。
【0058】
原料グループ1の香料原料は、限定されずに、以下のものを含む:(2-ベンジル-1,3-ジオキソラン-4-イル)メタノール;(2-(1-プロポキシエトキシ)エチル)ベンゼン;1-(4-メトキシフェニル)エタノン;2-フェノキシ酢酸アリル;(Z)-4,11,11-トリメチル-8-メチレンビシクロ[7.2.0]ウンデカ-4-エン;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニルアセテート;1-(ピラジン-2-イル)エタノン;4-ホルミル-2-メトキシフェニルアセテート;2,6,10-トリメチルウンデカ-9-エナール;ウンデカナール;デカナール;ドデカナール;2-メチルウンデカナール;トリデカナール;(E)-ウンデカ-9-エナール;4-[(6,6-ジメチル-5-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)メチル]-2-メチルシクロヘキサン-1-オン;2-(イソペンチルオキシ)酢酸アリル;3-シクロヘキシルプロパン酸アリル;1-((2-(tert-ブチル)シクロヘキシル)オキシ)ブタン-2-オール;3,8,8,11a-テトラメチルドデカヒドロ-1H-3,5a-エポキシナフト[2,1-c]オキセピン;(2,4a,5,8a-テトラメチル-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-1-イル)ホルメート;(Z)-オキサシクロヘプタデカ-10-エン-2-オン;2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロナフタレン-2-オール;(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4h-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(Z)-2-ベンジリデンヘプタナール;2-フェニル酢酸ペンチル;2-ヒドロキシ安息香酸ペンチル;(4-メトキシフェニル)メタノール;1-フェニルエタンチオール;
【0059】
4-メトキシベンズアルデヒド;(E)-2-((7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ)安息香酸メチル;7-イソペンチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;(1R,2S,4R)-2’-イソプロピル-1,7,7-トリメチルスピロ[ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,4’-[1,3]ジオキサン];ベンゾフェノン;安息香酸ベンジル;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン酸ベンジル;2-フェニル酢酸ベンジル;2-ヒドロキシ安息香酸ベンジル;オクタヒドロ-2H-クロメン-2-オン;(エトキシメトキシ)シクロドデカン;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)プロパナール;(1R,5S,E)-1,5-ジメチルビシクロ[3.2.1]オクタン-8-オン オキシム;6-(sec-ブチル)キノリン;7-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;6-メトキシ-2,6-ジメチル-;3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;3-ヒドロキシ-4,5-ジメチルフラン-2(5H)-オン;5-イソプロピル-2-メチルフェノール;2-メチル-5-(プロパ-1-エン-2-イル)シクロヘキサ-2-エノン;1,1,2,3,3-ペンタメチル-2,3,6,7-テトラヒドロ-1H-インデン-4(5H)-オン;4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ブタン-2-オン;((1S,8aR)-1,4,4-トリメチル-2,3,3a,4,5,8-ヘキサヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-イル)メタノール;(1S,6R,8aR)-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-イルアセテート;(1S,6R,8aR)-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-オール;(4Z,8Z)-1,5,9-トリメチル-13-オキサビシクロ[10.1.0]トリデカ-4,8-ジエン;(1R,6S,8aS)-6-メトキシ-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン;2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ヘプタ-1,6-ジエン-3-オン;3-フェニルプロパ-2-エン酸;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン-1-オール;3-フェニルプロペナール;3-(4-アセチルオキシフェニル)プロパ-2-エン酸;3-フェニルプロパ-2-エン酸3-フェニルプロパ-2-エニル;2-アミノ安息香酸[(Z)-ヘキサ-3-エニル];2-ヒドロキシ安息香酸(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル;3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-オール;3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イルエチルオキサレート;2-((3,7-ジメチルオクタ-6-エン-1-イル)オキシ)アセトアルデヒド;(Z)-シクロヘプタデカ-9-エノン;ドデカンニトリル;2-(2-メルカプトプロパン-2-イル)-5-メチルシクロヘキサノン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;2-ヒドロキシ-3-メチルシクロペンタ-2-エノン;(Z)-3-メチルシクロテトラデカ-5-エノン;2H-クロメン-2-オン;2-メトキシ-4-メチルフェノール;p-クレゾール;酢酸p-トリル;オクタン酸p-トリル;2-フェニル酢酸p-トリル;4-イソプロピルベンゾニトリル;3-(4-イソプロピルフェニル)-2-メチルプロパナール;2-(シクロヘキシルオキシ)酢酸アリル;4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;2-ヒドロキシ安息香酸シクロヘキシル;3-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタン-1-オール;8,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-カルバルデヒド;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;6-ヘプチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;6-プロピテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;
【0060】
6-プロピテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;5-オクチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;(E)-デカ-2-エナール;(E)-デカ-4-エナール;デカナール;2-(sec-ブチル)-1-ビニルシクロヘキシルアセテート;1-オキサシクロヘプタデカン-2-オン;1-メトキシ-4-プロピルベンゼン;2-メトキシ-4-プロピルフェノール;(Z)-3,7,11-トリメチルドデカ-6,10-ジエナール;4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタン-2-オン;2-N-ヘキシル-3-メトキシカルボニルシクロペンタノン;3-メチル-2-ペンチルシクロペンタ-2-エノン;2-(メチルアミノ)安息香酸メチル;2-(2-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシル)アセチル)シクロペンタノン;7,9-ジメチルスピロ[5.5]ウンデカン-3-オン;6-ヘプチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;5-オクチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;(E)-ドデカ-2-エナール;(E)-4-((3aS,7aS)-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-5(6H)-イリデン)ブタナール;(E)-3-メチル-5-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ペンタ-4-エン-2-オール;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン酸エチル;8-エチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オン;2-フェニル酢酸エチル;3-フェニルオキシラン-2-カルボン酸エチル;2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエン-1-カルボン酸エチル;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;1,4-ジオキサシクロヘプタデカン-5,17-ジオン;4-アリル-2-メトキシフェノール;4-アリル-2-メトキシフェニルアセテート;2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸メチル;(4Z)-シクロペンタデカ-4-エン-1-オン;3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;1-(3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール;(E)-ウンデカ-9-エンニトリル;(3aR,6S,7aS)-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-6-イルプロピオネート;2,4,6-トリメチル-4-フェニル-1,3-ジオキサン;(Z)-1-(シクロオクタ-3-エン-1-イル)プロパン-1-オール;メチル オクタ-2-イノアート;3-メチルドデカンニトリル;オクタヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-3a-カルボン酸(3aS,4S,7R,7aS)-エチル;4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]イソクロメン;1-(3,3-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ペンタ-4-エン-1-オン;N,2-ジメチル-N-フェニルブタンアミド;(3aR,6S,7aS)-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-6-イルイソブチレート;1-(1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-オール;(E)-6,10-ジメチルウンデカ-5,9-ジエン-2-オン;(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル2-フェニルアセテート;(E)-(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-イル2-メチルブタ-2-エノエート;3a-エチル-6,6,9a-トリメチルドデカヒドロナフト[1,2-c]フラン;2-(3,8-ジメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロアズレン-5-イル)プロパン-2-イルアセテート;(E)-オキサシクロヘキサデカ-12-エン-2-オン;2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル;2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル;ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルバルデヒド;2-(1-(3,3-ジメチルシクロヘキシル)エトキシ)-2-メチルプロピルプロピオネート;ヘプチル-2-シクロペンタノン;(Z)-(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イルヘキサ-3-エノエート;(Z)-ヘキサ-3-エン-1-オール;(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル 2-ヒドロキシベンゾエート;安息香酸ヘキシル;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン酸ヘキシル;(E)-2-ベンジリデンオクタナール;2-ヒドロキシ安息香酸ヘキシル;2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフラン-3(2H)-オン;
【0061】
7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクタナール;1H-インドール;8,8-ジ(1H-インドール-3-イル)-2,6-ジメチルオクタン-2-オール;(E)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-4-(2,5,6,6-テトラメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-4-(2,5,6,6-テトラメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;4-ホルミル-2-メトキシフェニルイソブチレート;2-イソブチルキノリン;(2-メトキシ-4-プロパ-1-エニルフェニル)アセテート;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェノール;6-イソプロピルキノリン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ペンタ-1-エン-3-オン;(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;2-ヘキシルシクロペンタ-2-エン-1-オン;(3aR,6S,7aS)-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-6-イルアセテート;(Z)-6-(ペンタ-2-エン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;(Z)-5-(ヘキサ-3-エン-1-イル)-5-メチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;(E)-6-(ペンタ-3-エン-1-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;(Z)-3-メチル-2-(ペンタ-2-エン-1-イル)シクロペンタ-2-エノン;(1-メチル-2-((1,2,2-トリメチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)シクロプロピル)メタノール;5-(sec-ブチル)-2-(2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)-5-メチル-1,3-ジオキサン;安息香酸,2-ヒドロキシ-,(3Z)-1-メチル-3-ヘキセン-1-イルエステル;4-(1-エトキシビニル)-3,3,5,5-テトラメチルシクロヘキサノン;(E)-2,4,4,7-テトラメチルノナ-6,8-ジエン-3-オン;6,8-ノナジエン-3-オン, 2,4,4,7-テトラメチル-, オキシム;2,8,8-トリメチルオクタヒドロ-1H-4a,2-(エポキシメタノ)ナフタレン-10-オン;8-イソプロピル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;(2E,6Z)-3,7-ジメチルノナ-2,6-ジエンニトリル;(E)-2-(((2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)メチレン)アミノ)安息香酸メチル;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパナール;3,7-ジメチルオクタ-1,6-ジエン-3-イルシンナメート;5-メチル-7-(1-メチルエチル)ビシクロ[2.2.2]オクタ-5-エン-2-カルボキサルデヒド;2,4-ジメチル-4,4a,5,9b-テトラヒドロインデノ[1,2-d][1,3]ジオキシン;2,2-ジメチル-3-(m-トリル)プロパン-1-オール;2-メチル-4-オキソ-4H-ピラン-3-イルイソブチレート;3-ヒドロキシ-2-メチル-4H-ピラン-4-オン;2-(4-(tert-ブチル)フェニル)アセトニトリル;3-メチル-5-フェニルペンタナール;3-メチル-5-フェニルペンタノール;4-(4-メトキシフェニル)ブタン-2-オン;2-アミノ安息香酸メチル;メチル-(E)-3-フェニルプロパ-2-エノエート;2-ヒドロキシ-5-メチル安息香酸メチル;5-ヘキシル-5-メチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2-エトキシ-4-(メトキシメチル)フェノール;2-メトキシ-1,1’-ビフェニル;2-(3-オキソ-2-(ペンタ-2-エン-1-イル)シクロペンチル)酢酸(Z)-メチル;4,4,8a-トリメチルデカヒドロナフタレン-4a-オール;3-ブテナール,2,3-ジメチル-4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-;(E)-1,2-ジメトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)ベンゼン;8-メチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;オクタデカ-9,12-ジエン酸(9E,12E)-メチル;ノナ-2-イノアート;2-フェニル酢酸メチル;
【0062】
4-メチル-5-ペンチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;デカ-5(6)-エン酸 (E/Z);ナフト[2,3-b]オキシレン,1a,2,3,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-1a,3,3,4,6,6-ヘキサメチル-,(1aR,4S,7aS)-rel-;(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン;3-メチルシクロペンタデカノン;1,4-ジオキサシクロヘキサデカン-5,16-ジオン;シクロペンタデカノン;1-(4-(tert-ブチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン;1,7-ジオキサシクロヘプタデカン-8-オン;ベンゼン,1-(1,1-ジメチルエチル)-3,5-ジメチル-2,4,6-トリニトロ-;4-(4-メチルペンタ-3-エン-1-イル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;(4-(4-メチルペンタ-3-エン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メチルアセテート;2-メチルウンデカン酸;(3,3,4,5-ペンタメチル-11,13-ジオキサトリシクロ-[7,4,0,0-{2,6}]-トリデカ-2/6-エン);2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)プロピル)シクロペンタノン;(Z)-3,7,11-トリメチルドデカ-1,6,10-トリエン-3-イルアセテート;2-エトキシナフタレン;1-(3-メチルベンゾフラン-2-イル)エタノン;(E)-13-メチルオキサシクロペンタデカ-10-エン-2-オン;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエナール;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエン-1-オール;(Z)-ノナ-6-エナール;(Z)-ノナ-6-エン-1-オール;4,4a-ジメチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-2(3H)-オン;6-プロピルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;5-ブチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2,4-ジメチル-2-(5,5,8,8-テトラメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)-1,3-ジオキソラン;1-ナフタレン-2-イルエタノン;3-メトキシ-5-メチルフェノール;2-メチル-4-プロピル-1,3-オキサチアン;オクタン酸p-トリル;イソ酪酸p-トリル;2-フェニル酢酸p-トリル;2-エチル-N-メチル-N-(m-トリル)ブタンアミド;(1-メチル-2-(((1R,3R)-2,2,3-トリメチルシクロペンチル)メチル)シクロプロピル)メタノール;4,8a,9,9-テトラメチルデカヒドロ-1,6-メタノナフタレン-1-オール;5-ヘプチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2-メチル-4-メチレン-6-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル;3,7-ジメチルオクタ-1,6-ジエン-3-イルジメチルカルバメート;ベンゼンアセトニトリル,アルファ-シクロヘキシリデン-2-メチル-;1-(1,1,2,3,3,6-ヘキサメチル-2H-インデン-5-イル)エタノン;2-シクロヘキシルヘプタ-1,6-ジエン-3-オン;2-フェノキシエチルイソブチレート;2-フェノキシアセトアルデヒド;2-フェニル酢酸;酢酸フェネチル;2-フェニルエタノール;フェニル-(E)-3-フェニルプロパ-2-エノエート;2-フェニル酢酸フェネチル;2-ヒドロキシ安息香酸フェネチル;3-フェニルプロパナール;3-フェニルプロパン-1-オール;3-(6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エン-2-イル)プロパナール;(3aR,6S,7aS)-3a,4,5,6,7,7a-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-6-イルピバレート;(E)-3,3-ジメチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-4-ペンテン-2-オール;(2E,5E)-5,6,7-トリメチルオクタ-2,5-ジエン-4-オン;(1S,4R,6S)-4,7,7-トリメチル-4-(3-メチルブタ-2-エン-1-イル)ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-オン;1-メチル-4-(4-メチルペンタ-3-エン-1-イル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;2-エトキシ-4-(イソプロポキシメチル)フェノール;5-ペンチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;6-(sec-ブチル)キノリン;(E)-2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オール;(E)-2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オール;4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン;2,4-ジメチル-4-フェニルテトラヒドロフラン;
【0063】
(2R,8aS)-3’,6-ジメチル-3,4,4a,5,8,8a-ヘキサヒドロ-1H-スピロ[1,4-メタノナフタレン-2,2’-オキシラン];酢酸(1-オキソプロポキシ)-,1-(3,3-ジメチルシクロヘキシル)エチルエステル;2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート;デカ-9-エン-1-オール;2-メチル-5-フェニルペンタン-1-オール;3-イソブチル-1-メチルシクロヘキサノール;4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(3S,5R,8S)-5-イソプロペニル-3,8-ジメチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1(2H)-アズレノン;2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエンカルバルデヒド;2,3,3-トリメチル-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オン;3-メチル-5-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ペンタン-2-オール;3-((1R,2S,4R,6R)-5,5,6-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル)シクロヘキサノール;(E)-2-メチル-4-(2,2,3-トリメチル-1-シクロペンタ-3-エニル)ブタ-2-エン-1-オール;(3aR,4R,6S,7R,7aR)-6-メトキシオクタヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-1-カルバルデヒド;2,4-ジヒドロキシ-3-メチル安息香酸メチル;2-(1-(3,3-ジメチルシクロヘキシル)エトキシ)-2-メチルプロピルシクロプロパンカルボキシレート;3-(4-イソブチルフェニル)-2-メチルプロパナール;3-メチル-1H-インドール;2’,2’,3,7,7-ペンタメチルスピロ[ビシクロ[4.1.0]ヘプタン-2,5’-[1,3]ジオキサン];SPIROGALBANONE 10%/DPG;エチル-3-メチル-3-フェニルオキシラン-2-カルボキシレート;(E)-6-エチル-3-メチルオクタ-6-エン-1-オール;(E)-2-((3,5-ジメチルヘキサ-3-エン-2-イル)オキシ)-2-メチルプロピルシクロプロパンカルボキシレート;(E)-6,10-ジメチルウンデカ-5,9-ジエン-2-イルアセテート;オキサシクロヘキサデカン-2-オン;(E)-3,7-ジメチルオクタ-2,6-ジエン-1-チオール;2-イソプロピル-5-メチルフェノール;1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)ヘキサン-3-オール;1-(シクロプロピルメチル)-4-メトキシベンゼン;4-オキソ-4-[(2S,3S)-1,1,2,6-テトラメチル-3-(プロパン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル]ブタン酸;(E)-トリデカ-2-エンニトリル;3-フェニルブタナール;1-((2E,5Z,9Z)-2,7,8-トリメチルシクロドデカ-2,5,9-トリエン-1-イル)エタノン;デカヒドロ-2,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-2h-インデノ(4,5-b)フラン;3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2-エトキシ-4-メチルフェノール;6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;(3E,5Z)-ウンデカ-1,3,5-トリエン;(E)-4-メチルデカ-3-エン-5-オール;(E)-ウンデカ-2-エンニトリル;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド;(E)-2-エトキシ-5-(プロパ-1-エン-1-イル)フェノール;(Z)-シクロヘキサデカ-5-エノン;(E)-2-((3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパ-1-エン-1-イル)アミノ)安息香酸メチル;1-((1S,8aS)-1,4,4,6-テトラメチル-2,3,3a,4,5,8-ヘキサヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-7-イル)エタノン;2,4-ジエトキシ-5-メチルピリミジン;4-メチル-4-フェニルペンタン-2-イルアセテート;(5R,6R)-6,10-ジメチル-3-プロパン-2-イリデンスピロ[4.5]デカ-9-エン-8-オール;(2R,5R,8S)-4,4,8-トリメチルトリシクロ[6.3.1.02,5]ドデカン-1-イルアセテート;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエンニトリル;ウンデカ-10-エンニトリル;2-メトキシナフタレン;2-(2,4-ジメチルシクロヘキシル)ピリジン;パチョリ油;(E)-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール;3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール,2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)アリル)シクロペンタノン;;1-((1S,4R,8R)-1,8-ジメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル)エタノール;
【0064】
((1S,4R,7S)-3,6,7-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル)メタノール;9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカナール;(S)-2-((2S,4aR)-1,1,5,5-テトラメチル-2,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1H-2,4a-メタノナフタレン-8-イル)ブタン-1-オール;(R)-2-((2S,4aS,8aS)-1,1,5,5-テトラメチル-2,3,4,5,6,8a-ヘキサヒドロ-1H-2,4a-メタノナフタレン-8-イル)ブタン-1-オール;(3aR,5aS,8S,9aR,9bS)-2,2,3a,5,5,9,9-ヘプタメチルオクタヒドロ-3aH-5a,8-メタノナフト[1,2-d][1,3]ジオキソール;(1-メチル-2-(5-メチルヘキサ-4-エン-2-イル)シクロプロピル)メタノール;.(E)-7-(4-メチルペンタ-1-エン-1-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン。
【0065】
この定義に適合する香料原料は、用語が本発明においてどのように理解されるかに従って、互いに対してコヒーレントであると考えられる。
【0066】
第2のグループの香料原料は、以下において原料グループ2と言及され、座標A=[log(ODT);log(HS)]=[-3;6]およびB=[log(ODT);log(HS)]=[1;0];式中ODTiはナノグラム/リットルで測定された香料原料iの臭気検出閾値であり;およびHSはナノグラム/リットルで測定された原料iの平衡ヘッドスペース濃度であり;およびここで用語「log」は10進法対数に言及する、により特徴付けられる、log HS vs. log ODTプロットにおける距離認知境界線上またはその下に該材料があるような、標準平衡ヘッドスペース濃度および臭気検出閾値の組み合わせを有する原料から選択される。
【0067】
76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%の原料グループ2の10マイクロリットルの溶液を、エッチングしたガラスプレート上に配置し、4時間32+/-2℃の温度で放置し、その後摂氏32度+/-2℃の温度に、前述の流れおよび室内対流条件下で配置したところ、この原料は、平均で、5~60秒の検出時間内で基質の2メートル下流で、上に定義される10のスケール上で1より大きな平均強度で検出可能であろう。
【0068】
原料グループ2の香料組成物は、以下のものを含む:2-フェノキシ酢酸アリル;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニル アセテート;1-(ピラジン-2-イル)エタノン;2-メチルウンデカナール;トリデカナール;4-[(6,6-ジメチル-5-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)メチル]-2-メチルシクロヘキサン-1-オン;3,8,8,11a-テトラメチルドデカヒドロ-1H-3,5a-エポキシナフト[2,1-c]オキセピン;4-ホルミル-2-メトキシフェニル アセテート;
【0069】
(2,4a,5,8a-テトラメチル-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-1-イル)ホルメート;(Z)-オキサシクロヘプタデカ-10-エン-2-オン;2,5,5-トリメチル-1,2,3,4,4a,5,6,7-オクタヒドロナフタレン-2-オール;(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4h-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;(4-メトキシフェニル)メタノール;4-メトキシベンズアルデヒド;(E)-2-((7-ヒドロキシ-3,7-ジメチルオクチリデン)アミノ)安息香酸メチル;7-イソペンチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン酸ベンジル;2-ヒドロキシ安息香酸ベンジル;オクタヒドロ-2H-クロメン-2-オン;(エトキシメトキシ)シクロドデカン;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)プロパナール;6-(sec-ブチル)キノリン;7-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;3-ヒドロキシ-4,5-ジメチルフラン-2(5H)-オン;4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ブタン-2-オン;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;3-フェニルプロぺナール;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン-1-オール;2-アミノ安息香酸[(Z)-ヘキサ-3-エニル];2-ヒドロキシ安息香酸(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル;(Z)-シクロヘプタデカ-9-エノン;2-(2-メルカプトプロパン-2-イル)-5-メチルシクロヘキサノン;2-(3-フェニルプロピル)ピリジン;(Z)-3-メチルシクロテトラデカ-5-エノン;2H-クロメン-2-オン;オクタン酸p-トリル;2-(シクロヘキシルオキシ)酢酸アリル;4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;6-ヘキシルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;6-ヘプチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;(E)-デカ-4-エナール;2-(sec-ブチル)-1-ビニルシクロヘキシルアセテート;2-メトキシ-4-プロピルフェノール;2-(2-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシル)アセチル)シクロペンタノン;(E)-4-((3aS,7aS)-ヘキサヒドロ-1H-4,7-メタノインデン-5(6H)-イリデン)ブタナール;(E)-3-メチル-5-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ペンタ-4-エン-2-オール;8-エチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オン;(1S,6R,8aR)-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-オール;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;1,4-ジオキサシクロヘプタデカン-5,17-ジオン;4-アリル-2-メトキシフェノール;2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸メチル;3-(4-メトキシフェニル)-2-メチルプロパナール;3-フェニルプロパ-2-エン酸;1-(3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール;4,6,6,7,8,8-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ[g]イソクロメン;2-フェニル酢酸p-トリル;1-(3,3-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ペンタ-4-エン-1-オン;5-ブチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;6-プロピテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;5-オクチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;1-(1,2,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;3a-エチル-6,6,9a-トリメチルドデカヒドロナフト[1,2-c]フラン;(E)-オキサシクロヘキサデカ-12-エン-2-オン;2-(3-オキソ-2-ペンチルシクロペンチル)酢酸メチル;
【0070】
1H-インドール;(4-(4-メチルペンタ-3-エン-1-イル)シクロヘキサ-3-エン-1-イル)メチルアセテート;2-(1-(3,3-ジメチルシクロヘキシル)エトキシ)-2-メチルプロピルプロピオネート;(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル 2-ヒドロキシベンゾエート;2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフラン-3(2H)-オン;(E)-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;(E)-3-メチル-4-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-2-エン-1-イル)ブタ-3-エン-2-オン;1-(2,3,8,8-テトラメチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;4-ホルミル-2-メトキシフェニルイソブチレート;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェノール;6-イソプロピルキノリン;(1-メチル-2-((1,2,2-トリメチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)シクロプロピル)メタノール;5-(sec-ブチル)-2-(2,4-ジメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)-5-メチル-1,3-ジオキサン;安息香酸,2-ヒドロキシ-,(3Z)-1-メチル-3-ヘキセン-1-イルエステル;6,8-ノナジエン-3-オン,2,4,4,7-テトラメチル-,オキシム;8-イソプロピル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパナール;3,7-ジメチルオクタ-1,6-ジエン-3-イルシンナメート;2,4-ジメチル-4,4a,5,9b-テトラヒドロインデノ[1,2-d][1,3]ジオキシン;3-ヒドロキシ-2-メチル-4H-ピラン-4-オン;3-メチル-5-フェニルペンタノール;2-アミノ安息香酸メチル;8-メチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;ナフト[2,3-b]オキシレン,1a,2,3,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-1a,3,3,4,6,6-ヘキサメチル-,(1aR,4S,7aS)-rel-;(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン;1,4-ジオキサシクロヘキサデカン-5,16-ジオン;シクロペンタデカノン;1-(4-(tert-ブチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン;1,7-ジオキサシクロヘプタデカン-8-オン;ベンゼン,1-(1,1-ジメチルエチル)-3,5-ジメチル-2,4,6-トリニトロ-;2-メチルウンデカン酸;2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)プロピル)シクロペンタノン;2-エトキシナフタレン;(E)-13-メチルオキサシクロペンタデカ-10-エン-2-オン;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエナール;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエン-1-オール;4,4a-ジメチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-2(3H)-オン;5-ブチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;1-ナフタレン-2-イルエタノン;3-メトキシ-5-メチルフェノール;2-フェニル酢酸p-トリル;2-エチル-N-メチル-N-(m-トリル)ブタンアミド;5-ヘプチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル;ベンゼンアセトニトリル,アルファ-シクロヘキシリデン-2-メチル-;2-シクロヘキシルヘプタ-1,6-ジエン-3-オン;2-フェニル酢酸;酢酸フェネチル;2-フェニルエタノール;フェニル-(E)-3-フェニルプロパ-2-エノアート;2-ヒドロキシ安息香酸フェネチル;(E)-3,3-ジメチル-5-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-4-ペンテン-2-オール;2-エトキシ-4-(イソプロポキシメチル)フェノール;5-ペンチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;6-(sec-ブチル)キノリン;(E)-2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オール;4-(4-ヒドロキシフェニル)ブタン-2-オン;2-メチル-5-フェニルペンタン-1-オール;4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(3S,5R,8S)-5-イソプロペニル-3,8-ジメチル-3,4,5,6,7,8-ヘキサヒドロ-1(2H)-アズレノン;(2-ブテノール-2-メチル-4-(2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル);2,5-ジメチル-4-メトキシ-3(2H)フラノン;2-(1-(3,3-ジメチルシクロヘキシル)エトキシ)-2-メチルプロピルシクロプロパンカルボキシレート;
【0071】
3-(4-イソブチルフェニル)-2-メチルプロパナール;エチル-3-メチル-3-フェニルオキシラン-2-カルボキシレート;(E)-2-((3,5-ジメチルヘキサ-3-エン-2-イル)オキシ)-2-メチルプロピルシクロプロパンカルボキシレート;オキサシクロヘキサデカン-2-オン;1-(2,2,6-トリメチルシクロヘキシル)ヘキサン-3-オール;4-オキソ-4-[(2S,3S)-1,1,2,6-テトラメチル-3-(プロパン-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル]ブタン酸;(E)-トリデカ-2-エンニトリル;1-((2E,5Z,9Z)-2,7,8-トリメチルシクロドデカ-2,5,9-トリエン-1-イル)エタノン;3-(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-イル)-2-メチルプロパナール;2-エトキシ-4-メチルフェノール;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエンニトリル;1-((1S,8aS)-1,4,4,6-テトラメチル-2,3,3a,4,5,8-ヘキサヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-7-イル)エタノン;2,4-ジエトキシ-5-メチルピリミジン;2-メトキシナフタレン;パチョリ油;(E)-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール;3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール;2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)アリル)シクロペンタノン;1-((1S,4R,8R)-1,8-ジメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル)エタノール;((1S,4R,7S)-3,6,7-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン-5-イル)メタノール;9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカナール;(S)-2-((2S,4aR)-1,1,5,5-テトラメチル-2,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-1H-2,4a-メタノナフタレン-8-イル)ブタン-1-オール;(R)-2-((2S,4aS,8aS)-1,1,5,5-テトラメチル-2,3,4,5,6,8a-ヘキサヒドロ-1H-2,4a-メタノナフタレン-8-イル)ブタン-1-オール;(3aR,5aS,8S,9aR,9bS)-2,2,3a,5,5,9,9-ヘプタメチルオクタヒドロ-3aH-5a,8-メタノナフト[1,2-d][1,3]ジオキソール;(1-メチル-2-(5-メチルヘキサ-4-エン-2-イル)シクロプロピル)メタノール;(E)-7-(4-メチルペンタ-1-エン-1-イル)-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン。
【0072】
この定義に適合する香料原料は、その用語が本発明においてどのように理解されるかに従って、互いに対してコヒーレントであると考えられる。
【0073】
第3のグループの香料原料は、以下において原料グループ3と言及され、原料グループ1に属することを特徴とし、それらが室温(20℃)において結晶状であることをさらに特徴とする。
【0074】
76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%の原料グループ3の10マイクロリットルの溶液を、エッチングしたガラス基質上に配置し、4時間32℃+/-2℃の温度で放置し、その後32℃+/-2℃の温度に、前述の流れおよび室内対流条件下で配置したところ、この原料は、平均で、5~60秒の検出時間内で基質の2メートル下流で、上に定義される10のスケール上で1より大きな平均強度で検出可能であろう。
【0075】
第3の群の原料は、以下のものを含む:(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェニルアセテート;4-ホルミル-2-メトキシフェニルアセテート;1-((2-(tert-ブチル)シクロヘキシル)オキシ)ブタン-2-オール;3,8,8,11a-テトラメチルドデカヒドロ-1H-3,5a-エポキシナフト[2,1-c]オキセピン 1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-.ベータ.,1,1,5,5-ペンタメチル-2H-2,4a-メタノナフタレン-8-エタノール;(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4h-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;((1S,8aR)-1,4,4-トリメチル-2,3,3a,4,5,8-ヘキサヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-イル)メタノール;7-イソペンチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;7-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;3-ヒドロキシ-4,5-ジメチルフラン-2(5H)-オン;4-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)ブタン-2-オン;(1S,6R,8aR)-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-オール;(1S,6R,8aR)-1,4,4,6-テトラメチルオクタヒドロ-1H-5,8a-メタノアズレン-6-イルアセテート;;2,4-ジヒドロキシ-3-メチル安息香酸メチル;3-フェニルプロパ-2-エン酸;2-ヒドロキシ-3-メチルシクロペンタ-2-エノン;2H-クロメン-2-オン;2-フェニル酢酸p-トリル;3-フェニルプロパ-2-エニル 3-フェニルプロパ-2-エノエート;2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オン;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸メチル;1-(3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルバルデヒド;2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフラン-3(2H)-オン;1H-インドール;6,8-ノナジエン-3-オン,2,4,4,7-テトラメチル-,オキシム;3-ヒドロキシ-2-メチル-4H-ピラン-4-オン;(E)-3-フェニルプロパ-2-エン酸ヘキシル;ナフト[2,3-b]オキシレン,1a,2,3,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-1a,3,3,4,6,6-ヘキサメチル-,(1aR,4S,7aS)-rel-;(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン;シクロペンタデカノン;1-(4-(tert-ブチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン;1,7-ジオキサシクロヘプタデカン-8-オン;2-メチルウンデカン酸;2-エトキシナフタレン;4,4a-ジメチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-4,4a,5,6,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-2(3H)-オン;1-ナフタレン-2-イルエタノン;3-メトキシ-5-メチルフェノール;ベンゼンアセトニトリル,アルファ-シクロヘキシリデン-2-メチル-;2-シクロヘキシリデン-2-フェニルアセトニトリル;2-フェニル酢酸;フェニル-(E)-3-フェニルプロパ-2-エノエート;2-ヒドロキシ安息香酸フェネチル;2-メチル-5-フェニルペンタン-1-オール;2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート;2,5-ジメチル-4-メトキシ-3(2H)フラノン;3-メチル-1H-インドール;オキサシクロヘキサデカン-2-オン;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド;2-メトキシナフタレン。
【0076】
好ましい原料グループ3は、3,8,8,11a-テトラメチルドデカヒドロ-1H-3,5a-エポキシナフト[2,1-c]オキセピン;1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロ-.ベータ.,1,1,5,5-ペンタメチル-2H-2,4a-メタノナフタレン-8-エタノール;(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4h-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;7-イソペンチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;7-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;2H-クロメン-2-オン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オン;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸メチル;1-(3,5,5,6,8,8-ヘキサメチル-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-イル)エタノン;ベンゾ[d][1,3]ジオキソール-5-カルバルデヒド;2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフラン-3(2H)-オン;1H-インドール;3-ヒドロキシ-2-メチル-4H-ピラン-4-オン;ナフト[2,3-b]オキシレン,1a,2,3,4,5,6,7,7a-オクタヒドロ-1a,3,3,4,6,6-ヘキサメチル-,(1aR,4S,7aS)-rel-;(Z)-3-メチルシクロペンタデカ-5-エノン;シクロペンタデカノン;1-(4-(tert-ブチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン;2-メチルウンデカン酸;2-エトキシナフタレン;1-ナフタレン-2-イルエタノン;ベンゼンアセトニトリル,アルファ-シクロヘキシリデン-2-メチル-;2-メチル-5-フェニルペンタン-1-オール;2,2,2-トリクロロ-1-フェニルエチルアセテート;オキサシクロヘキサデカン-2-オン;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド;2-メトキシナフタレンである。
【0077】
この定義に適合する香料原料は、用語が本明細書においてどのように理解されるかに従って、互いに対してコヒーレントであると考えられる。
【0078】
第4のグループの香料原料は、以下において原料グループ4と言及され、原料グループ2に属することを特徴とするが、距離をおいた強度に関して優れた性能を特徴とし、室温(20℃)において純粋な状態で結晶状でないことを特徴とする。
【0079】
76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%の原料グループ4の10マイクロリットルの溶液を、基質上に配置し、4時間32℃+/-2℃の温度で放置し、その後32℃+/-2℃の温度に、前述の流れおよび室内対流条件下で配置したところ、この原料は、平均で、5~60秒の検出時間内で基質の2メートル下流で、上に定義される10のスケール上で2.4より大きな平均強度で検出可能であろう。
【0080】
この第4の群の原料は、以下のものを含む:
(Z)-オキサシクロヘプタデカ-10-エン-2-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)プロパナール;2-(2-メルカプトプロパン-2-イル)-5-メチルシクロヘキサノン;(Z)-3-メチルシクロテトラデカ-5-エノン;4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;2-(2-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシル)アセチル)シクロペンタノン;6-ヘプチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;8-エチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;6-ペンチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-オン;4-アリル-2-メトキシフェノール;3-(3-イソプロピルフェニル)ブタナール;1-(3,3-ジメチルシクロヘキサ-1-エン-1-イル)ペンタ-4-エン-1-オン;;;2-イソブチルキノリン;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェノール;6-イソプロピルキノリン;(1-メチル-2-((1,2,2-トリメチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)シクロプロピル)メタノール;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパナール;3-メチル-5-フェニルペンタノール;8-メチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;2-アミノ安息香酸メチル;2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)プロピル)シクロペンタノン;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエナール;5-ヘプチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2-シクロヘキシルヘプタ-1,6-ジエン-3-オン;(E)-2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オール;;4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル 2-ヒドロキシベンゾエート;2,4-ジエトキシ-5-メチルピリミジン;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエンニトリル;パチュリ油;(E)-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール;3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナール;2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)アリル)シクロペンタノン。
【0081】
好ましい原料グループ4は、(Z)-オキサシクロヘプタデカ-10-エン-2-オン;4-メトキシベンズアルデヒド;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)プロパナール;2-(2-メルカプトプロパン-2-イル)-5-メチルシクロヘキサノン;(Z)-3-メチルシクロテトラデカ-5-エノン;4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)シクロヘキサ-3-エンカルバルデヒド;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-1,3-ジエン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;(E)-1-(2,6,6-トリメチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オン;8-エチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;4-アリル-2-メトキシフェノール;(E)-2-メトキシ-4-(プロパ-1-エン-1-イル)フェノール;(1-メチル-2-((1,2,2-トリメチルビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)メチル)シクロプロピル)メタノール;3-(4-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロパナール;3-メチル-5-フェニルペンタノール;8-メチル-1-オキサスピロ[4.5]デカン-2-オン;2-アミノ安息香酸メチル;2-(2-(4-メチルシクロヘキサ-3-エン-1-イル)プロピル)シクロペンタノン;(2E,6Z)-ノナ-2,6-ジエナール;5-ヘプチルジヒドロフラン-2(3H)-オン;2-シクロヘキシルヘプタ-1,6-ジエン-3-オン;(E)-2-エチル-4-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)ブタ-2-エン-1-オール;4-メチレン-2-フェニルテトラヒドロ-2H-ピラン;(Z)-ヘキサ-3-エン-1-イル2-ヒドロキシベンゾエート;(E)-9-ヒドロキシ-5,9-ジメチルデカ-4-エナール;3-(4-イソブチル-2-メチルフェニル)プロパナールである。
【0082】
この定義に適合する香料原料は、その用語が本明細書においてどのように理解されるかに従って、互いに対してコヒーレントであると考えられる。
【0083】
第5のグループの香料原料は、以下において原料グループ5と言及され、原料グループ2に属して、それらが室温(20℃)において結晶状であることを特徴とする。
【0084】
76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む溶媒混合物中の、0.24重量%の原料グループ5の10マイクロリットルの溶液を、基質上に配置し、4時間32℃+/-2℃の温度で放置し、その後32℃+/-2℃の温度に、前述の流れおよび室内対流条件下で配置したところ、この原料は、平均で、5~60秒の検出時間内で基質の2メートル下流で、上に定義される10のスケール上で5より大きな平均強度で検出可能であろう。
【0085】
この第5の群の原料は、以下のものを含む:3,8,8,11a-テトラメチルドデカヒドロ-1H-3,5a-エポキシナフト[2,1-c]オキセピン;(2,4a,5,8a-テトラメチル-1,2,3,4,7,8-ヘキサヒドロナフタレン-1-イル)ホルメート;(4aR,5R,7aS,9R)-オクタヒドロ-2,2,5,8,8,9a-ヘキサメチル-4h-4a,9-メタノアズレノ(5,6-d)-1,3-ジオキソール;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;7-イソペンチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;7-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン-3(4H)-オン;3-ヒドロキシ-4,5-ジメチルフラン-2(5H)-オン;3a,6,6,9a-テトラメチルドデカヒドロナフト[2,1-b]フラン;2,4-ジヒドロキシ-3-メチル安息香酸メチル;2H-クロメン-2-オン;2-エチル-3-ヒドロキシ-4H-ピラン-4-オン;3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド;2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸メチル;1-(4-(tert-ブチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン;2-メチルウンデカン酸;1-ナフタレン-2-イルエタノン;2-フェニル酢酸;2-メチル-5-フェニルペンタン-1-オール;および3-メチル-1H-インドール;4-ヒドロキシ-3-メトキシベンズアルデヒド。
【0086】
この定義に適合する香料原料は、用語が本明細書においてどのように理解されるかに従って、互いに対してコヒーレントであると考えられる。
【0087】
原料グループ2、3、4および5の混合物を含む香料組成物は、対流に供されたとき、コヒーレントで、迅速に展開し、かつ長期の嗅覚インパクトを、組成物の源から離れた距離において呈し、熟達した評価者に対しては、該組成物は容易に認識可能な嗅覚プロファイルを有するであろう。このようにして、パフューマーたちは、使用すると消費者により認識可能な即座に記憶可能なシグネチャーを有し、それはより多大な消費者の受け入れをもたらすであろう、新しい香料製品を提供するであろう。かかるコヒーレントな香料組成物は、連続的に異なるフレグランス印象、例えばフローラル、パウダリーなどを呈し、その後、完全な香料インパクトが時間をかけて展開する、非コヒーレントな嗅覚インパクトを有する香料組成物とは対比されるべきである。
【0088】
従って、本発明の他の側面において、以下のルールに従って、グループ2、3、4および5に属する原料から選択される2種以上の香料原料を含む、香料組成物が提供される:
1) グループ2から選択される原料の重量パーセント(wt%)での濃度の合計が、少なくとも10wt%、より特別には10wt%~100wt%、より特別には25wt%~90wt%、およびなおより特別には40wt%~70wt%である、
および
2) グループ3、4および5の原料の濃度の合計が、それぞれの原料が合計において1度のみカウントされて、少なくとも5wt%、より特別には5~60wt%、より特別には7.5wt%~50%、およびなおより特別には10wt%~40wt%である。
および/または
3) グループ5から選択される原料の濃度の合計が、少なくとも0.1wt%、特別には0.1wt%~30wt%、より特別には0.5wt%~20wt%、およびなおより特別には1wt%~15wt%である。
【0089】
本発明による香料組成物は、上述の香料原料の混合物には限定される必要はない。香料業において通常用いられる他の原料を用いて、香料原料のバランスを形成してもよい。任意のかかる原料はPerfume and Flavour Chemicals”, S. Arctander, Allured Publishing Corporation, 1994, IL, USAに記載され、これを本明細書に参照により組み入れる。
【0090】
本発明の香料組成物およびそれを含有する消費者製品はまた、通常に用いられる助剤を含有してもよい。用語「助剤」は、そのヘドニック性能(hedonic performance)以外の、組成物の性能に影響を及ぼし得る。例えば、助剤は、香料組成物または該組成物を含有する消費者製品を加工する補助として作用する原料であり得、または香料組成物または消費者製品の取り扱いまたは貯蔵を改善し得る。それはまた、付加的な利益、例えば色彩またはテキスチャを発揮するなどを提供する原料であり得る。それはまた、香料組成物または消費者製品中に含有される1種以上の原料に対して光抵抗性または化学安定性を発揮する原料であり得る。香料組成物または消費者製品において通常用いられる助剤の性質およびタイプの詳細な記載は、排他的であることはできないが、該原料は当業者に周知であると言及されるべきである。助剤の例は、溶媒および共溶媒;界面活性剤および乳化剤;粘性改質剤および流動改質剤;増粘剤およびゲル化剤;保存物質;顔料、染料および着色物質;増量剤、充填剤および補強材;熱および光の有害影響に対する安定化剤、膨化剤、酸味料、緩衝化剤および抗酸化剤を含む。
【0091】
香料組成物または消費者製品に用いられる1種以上の香料原料または助剤は,
所望の効果を提供するために、送達ビヒクル中に配合されてもよい。送達ビヒクルは、カプセル技術を含み得る。代わりに、送達ビヒクルは、固体支持体、例えばポリマー支持体材料の形態であり得、その上に1種以上の香料原料が化学的にまたは物理的に結合し得る。さらにまた、1種以上の香料原料を、マトリクス材料中に溶解または拡散させてもよく、これは該原料(単数)または原料(複数)が発散する速度を制御する役割をする。なおも代替の態様において、1種以上の原料は多孔質基質、例えばシクロデキストリンまたはゼオライトなど、または他の無機材料上に支持され得る。なおさらなる態様において、1種以上の原料は、香料前駆体(pro-perfume)の形態で提供されてもよく、これは好適な環境中で反応して香料原料をコントロールされた様式で放出する。
【0092】
本発明の香料組成物は、業界において公知の、全ての様式のパーソナルケアおよびホームケア消費者製品のすべての様式で用いられ得る。適用の非限定の例は、繊維処理製品、アイロンがけ補助剤、掃除用布、ランドリー洗剤、掃除製品、特に固いおよび/または柔軟な表面のためもの、家庭用クリーナー、ケア用品、ケア用品、ランドリーケア用品、ルームフレグランス、エアフレッシュナー、コンディショナー、着色剤、ファブリックコンディショナー、コンディショニング基質、医薬品、作物保護製品、艶出し剤、食品、コスメティック製品、肥料、建築材料、接着剤、漂白剤、脱灰試薬、自動車ケア製品、床ケア製品、調理器ケア製品、レザーケア製品または家具ケア製品、研磨剤、消毒剤、フレグランサー、カビ取り剤、高級フレグランス、ボディーローション、スキンケア製剤、ろうそく、エアフレッシュナー、プラグインおよび化粧せっけんを含む。
【0093】
特別な例の洗浄製品は、トイレクリーナーまたは研究室クリーナーを含み、これらの製品は粉体、ブロック、錠剤または液体、またはゲルの形態で提供され、パイプ洗浄製品または排水溝洗浄剤、万能、全目的または一般目的洗浄剤、例えば家事におけるおよび商業における全ての硬表面に対して万能的に用いられて、これはふき取ることができ、ウェットなまたは湿った、衛生クリーナー、オーブンクリーナーまたはグリルクリーナー、これはゲルまたは泡スプレーの形態で提供され得る、金属磨き、例えば磨き布、浸漬浴、ペースト、および液体で提供されるもの;ガラスクリーナーおよび窓クリーナー;すべての特定目的クリーニング製品、例えばガラスセラミックホブに対するもの;カーペットクリーナーおよび染み抜き剤を含む。
【0094】
特別な例の自動車ケア製品は、ペイント保護剤、ペイント磨き剤、ペイントクリーナー、洗浄保護材、自動車洗浄のためのシャンプー、自動車洗浄およびワックス製品、トリム金属のための磨き剤、トリム金属のための保護フィルム、プラスチッククリーナー、タール除去剤、スクリーンクリーナー、エンジンクリーナーなどを含む。
【0095】
特別な例のコスメティック製品は、コスメティックスキンケア製品、例えば浴用製品、皮膚洗浄およびクレンジング製品、スキンケア製品、アイメイクアップ、リップケア製品、ネイルケア製品、デリケートゾーンケア製品、フットケア製品;特定効果を有するコスメティック製品、例えばサンスクリーン、タンニング製品、脱色製品、デオドラント、制汗剤、脱毛剤、シェービング製品など;コスメティックデンタルケア製品、例えばデンタルおよび口腔ケア製品、歯ケア製品、歯科補綴物用クリーナー、歯科補綴物用接着剤など;コスメティックヘアケア製品、例えばヘアシャンプー、ヘアケア製品、ヘアセッティング製品、整髪製品、およびヘアカラーリング製品を含む。特別な例の繊維処理製品は、洗剤またはファブリックコンディショナーを含む。特別な例のエアフレッシュナーはおよび室内フレグランサーは、空間、例えば自動車、カップボード、食器洗い機、冷蔵庫または靴、および掃除機などのためのフレグランサーを含む。
【0096】
本発明の特別な態様において、香料組成物は高級フレグランス組成物中で用いられる。より特別には、高級フレグランス適用において、かかる香料組成物は、0~50wt%、より特別には0.5~30wt%、なおより特別には1~25wt%水を含む、水性アルコールベース中に希釈してもよい。代わりに、高級フレグランス適用において、香料組成物は、マイクロエマルションの形態で提供されてもよく、ここでかかる香料組成物は、組成物の全体の重さに基づき、1~50wt%、より特別には3~40wt%およびなおより特別には5~30wt%の量で存在する。
本発明を説明する役割をする一連の実施例が、ここに後続する。
【0097】
例1
0.24重量%の以下の香料原料を、76.4%エタノール、10%クエン酸トリエチルおよび3.6%水を含む99.76%の混合物に溶解する;10マイクロリットルのこの溶液を0.4×1.8cmのエッチングした表面および0.5×2cmの全体表面を有するエッチングしたガラスプレート上に配置し、4時間、32℃±2℃の温度で蒸発させる。そしてそれぞれのプレートを上述のデバイスに挿入し、前述のフローおよび室内対流条件に供したところ、かかる室内に対する最適な測定条件を20ml/分の空気流れに設定により得た。そして臭気強度をチャネルの出口で少なくとも5人の訓練したパネリストにより測定し、表1に報告する。すべての原料は平均で60秒以内に検知した。特定の原料に対する無臭覚であるとパネリストにより見做された得られたスコアは削除する。
【0098】
7より高い平均強度を有する原料にスコアクラスAを与え;6~7の範囲の平均強度を有する原料にスコアクラスBを与え;5~6の範囲の平均強度を有する原料にスコアクラスCを与え;3~5の範囲の平均強度を有する原料にスコアクラスDを与え、および1~3の範囲の平均強度を有する原料にスコアクラスEを与え、および1より低い平均強度を有する原料にスコアクラスFを与えた。
【表1-1】
【0099】
【表1-2】
【0100】
【表1-3】
【0101】
【表1-4】
【0102】
【表1-5】
【0103】
【表1-6】
【0104】
例2
一連の香料の配合物が表2において説明されるように報告されるが、限定的な例ではない。それぞれのグループにおける原料の濃度もまた、表2に報告する。距離をおいた強度を、以下の手順に従って測定した:96%エタノールおよび4%水を含む溶媒(水性アルコール溶液)中の10%香料の溶液の10マイクロリットルを0.4×1.8cmのエッチングした表面および0.5×2cmの全体表面を有するエッチングしたガラスプレート上に配置し、32℃±2℃の温度で4時間蒸発させる。そしてそれぞれのプレートを上述のデバイス中に挿入し、前述の流れおよび室内対流条件へ供したところ、かかる室内に関する最適な測定条件を20ml/minでの空気流れの設定により得た。そして臭気強度を、チャネルの出口で(つまり源から2m離れて)、少なくとも5人の訓練したパネリストにより測定し、表2に報告する。7より高い平均強度を有する香料にスコア「+++」を与え;4~7の範囲の平均強度を有する香料にスコア「++」を与え;1~4の範囲の平均強度有する香料にスコア「+」を、および実質的にトレイルなし(つまり、1より低い平均強度)を有する香料にスコア「-」を与えた。
【0105】
香料C、D、E、F、GおよびHは平均で60秒以内に検知され、コヒーレントで、迅速に展開し、かつ2mの距離で長期嗅覚インパクトを作り出すと所見されたが、コヒーレンスおよび展開スピードは強度が増加するに従って増加すると所見された。これに対し、香料AおよびBは本発明による組成物ルールには従わないところ、2mの距離で非コヒーレントな嗅覚インパクトを作り出すと所見され、つまり、香料は最大臭気強度には達さず、測定のタイムフレーム内では熟達したパネリストにより認識されることができなかった。香料C、D、E、F、GおよびHのみが、対流へと供されるとき、組成物の源からのある距離においてコヒーレントで、迅速に展開し、かつ長期嗅覚インパクトを有すると考えることができる。

【0106】
【表2-1】
【0107】
【表2-2】
【0108】
【表2-3】
【0109】
【表2-4】
【0110】
【表2-5】
【0111】
【表2-6】
【0112】
【表2-7】
図1
図2