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▶ 小笠原 良の特許一覧

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  • 特許-接続器具を含む遊戯娯楽キット 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】接続器具を含む遊戯娯楽キット
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/08 20060101AFI20230320BHJP
【FI】
A63H33/08 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022136382
(22)【出願日】2022-08-29
【審査請求日】2022-10-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520219128
【氏名又は名称】小笠原 良
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 良
【審査官】岸 智史
(56)【参考文献】
【文献】特表平11-508169(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第106809501(CN,A)
【文献】特開2015-036069(JP,A)
【文献】実開昭56-125766(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0040944(KR,A)
【文献】実開昭64-037298(JP,U)
【文献】登録実用新案第3210074(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
玩具を構成する一または複数の部品と、前記部品と接続する接続器具とを有する遊戯娯楽キットであって、
前記接続器具は、立体部材であり、
前記立体部材は、外周面の長手方向に延びる複数の溝部を形成する第一の凸部を有し、
前記溝部は、前記長手方向にテーパ状に延びるように形成され、
前記部品は、前記溝部と嵌合可能な一又は複数の、第二の凸部を有する、遊戯娯楽キット。
【請求項2】
前記第二の凸部は、前記部品の所定方向にテーパ状に延び、複数の溝部を形成する、請求項1に記載の遊戯娯楽キット。
【請求項3】
前記第一の凸部は、高さ方向にテーパ状に延びるように形成される、請求項1に記載の遊戯娯楽キット。
【請求項4】
前記接続器具は、中空を有する立体部材であり、内周面の円周方向に溝部を有する、請求項1に記載の遊戯娯楽キット。
【請求項5】
前記接続器具を複数有する、請求項1に記載の遊戯娯楽キット。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続器具を含む遊戯娯楽キットに関する。
【背景技術】
【0002】
知育等の目的で、複数のブロックを、接続部を介して組み立て可能な玩具をはじめとした遊戯娯楽キットが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、ブロック同士を確実に結合することが可能にすることを目的とする板状のジョイントが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-006605号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された、その表面に微小高さの凸部を形成したジョイントによりブロック同士を確実に嵌合することはできるが、その構成から、ジョイントとしての機能に徹しており、遊戯娯楽キットの組み立ての興趣性の点で改善の余地が残る。
【0006】
そこで、本発明は、接続器具を用いながら、遊戯娯楽キットの組み立ての興趣性をさらに提供可能な技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、遊戯娯楽キットを構成する一または複数の部品と、前記部品と接続する接続器具とを有する遊戯娯楽キットであって、前記接続器具は、立体部材であり、前記立体部材は、外周面の長手方向にテーパ状に延びる複数の溝部を形成するように、第一の凸部を有し、前記部品は、前記溝部と嵌合可能な一又は複数の、第二の凸部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、接続器具そのものが遊戯娯楽キットの部品の一部として機能するように設計させることで、接続器具を用いながら、遊戯娯楽キットの組み立ての興趣性をさらに提供可能な技術を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、接続器具の外観図を示す図である。
図2図1の第一実施形態に係る、接続器具の他の外観図を示す図である。
図3図1の第一実施形態に係る、接続器具の断面図を示す図である。
図4】本発明の、玩具の部品と接続器具とを接続する例を示す図である。
図5】本発明の、玩具の部品と接続器具とを接続した状態の外観図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、接続器具の外観図を示す図である。
【0012】
接続器具1は、例えば、プラスチックの立体形状を有する部材からなり、本例においては、中空状の円筒形状を有する。円筒形状の本体部10の外周面には、長手方向にテーパ状に延びる複数の溝部13A、13Bを形成するように、テーパ状に延びる第一の凸部12Aを有する。第一の凸部12Aは、後述する(遊戯娯楽キットの一例としての)玩具2の部品の表面に形成される溝部と嵌め合うことで接続することができる。ここで、本体部10の外周面に複数の凸部を形成してもよく、凸部を所望の数だけ形成することで、溝部を多く形成することができ、玩具の部品との接続の幅を広げることができ、玩具の組み立て自由度を向上させることができる。また、本例において、第一の凸部12A、12Bは、接続器具1の外周面において、接続器具1の一方の開口部から他方の開口部に延びるように形成することができ、これにより、玩具の部品2との接続を強固にするとともに、接続の自由度を向上させることができる。
【0013】
さらに、接続器具1は、その本体部10の内周面に複数の溝部11A、11Bを形成することができる。溝部11A、11Bは、ねじの溝として機能し、玩具2の表面に形成される凸部と嵌め合うことで接続することができる。ここで、溝部を任意の数だけ形成することができ、玩具2との接続をより強固にすることができる。
【0014】
図2は、本発明の第一実施形態に係る、接続器具の他の外観図を示す図である。
【0015】
図2は、接続器具1の一方の開口部を地面に接触させることで、接続器具1を地面に対して倒立させた状態を示している。図2に示すように、接続器具1の本体部10の外周面に、図2の上側の開口部から下側の開口部にテーパ状に延びるように、第一の凸部12A、12Bが形成されており、本体部10の内周面の円周方向に複数の溝部11A、11Bが形成される。また、本図において、図1と同様に、本体部10の外周面全体に第一の凸部12が形成され、内周面の、一方の開口部から他方の開口部にかけて、円周方向に溝部11が形成される。
【0016】
図3は、図1の第一実施形態に係る、接続器具の断面図を示す図である。
【0017】
図3は、接続器具1の一方の開口面を正面として、接続器具1を開口面の軸方向から見た図を示す。図3に示すように、本体部10の外周面に、第一の凸部12A、12Bが形成され、凸部12A、12Bは各々、接続器具1を軸方向から見たときに、高さ方向に径が異なるよう、テーパ状に延びるように形成される。これにより、凸部12A、12Bが長手方向、高さ方向に各々テーパ状に形成されるので、後述する玩具の部品2に形成される第二の凸部15A、15Bにより形成される溝部との嵌め合いが強固となり、接続を強化することができる。
【0018】
図4は、本発明の、玩具の部品と接続器具とを接続する例を示す図である。
【0019】
図4に示すように、接続器具1は、その表面に形成される第一の凸部12A、12Bが、玩具の部品2の表面に形成される第二の凸部13A、13Bと嵌め合うことで、玩具の部品2と接続する。
【0020】
ここで、玩具の部品2において、表面に第二の凸部15A、15Bが形成され、これにより、複数の溝部が形成される。第二の凸部15A、15Bは、部品2の表面の長手方向に(かつ、所望の長さに)、テーパ状に延びるように形成され、また、部品2を断面から見たときに、接続器具1の第一の凸部12A、12Bと嵌め合うように、高さ方向に径が異なるようにテーパ状に形成される。これにより、接続器具1の第一の凸部12A、12B(または、溝部13A、13B)と、部品2の第二の凸部15A、15Bとの嵌合を強固にすることができる。
【0021】
図5は、本発明の、玩具の部品と接続器具とを接続した状態の外観図を示す図である。
【0022】
図5に示すように、玩具キット5は、複数の玩具の部品2A、2B、2Cと、接続器具1とで構成される。上述のように、玩具の部品2A、2B、2Cの各々は、接続器具1と接続し、接続器具1を介して、他の部品と組み立てられ、玩具キットとして完成される。本実施形態の特徴として、接続器具1そのものが玩具の部品としての外観を有し、玩具の部品として機能することで、ユーザは、接続器具1を接続用の部品としてではなく、玩具キット全体のデザインを構成する一つの部品として、玩具の組み立てを楽しむことができる。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、接続器具そのものが玩具の部品の一部として機能するように設計させることで、接続器具を用いながら、玩具の組み立ての興趣性をさらに提供可能な技術を実現させることができる。
【0024】
なお、本実施形態においては、接続器具1につき、中空の円筒形状としているが、中空形状でなくてもよく、外周面に溝を有し、他の部品と接続可能なものであってもよい。
【0025】
また、本実施形態において、接続器具1と接続する部品2を玩具の部品としているが、玩具以外の遊戯娯楽用品の部品であってもよい。例えば、外周溝に装着できる溝を有した、多種多様な文房具入れ(ペンが入るような形や印鑑が入る形など様々な形の物)の部品とすることができる。本例の文房具入れにおいては、テーブルやPC液晶などに挟んで固定する物(例えば、目玉クリップ)から突起部分を製作し、その突起部分に外周溝を付与することができる。これにより、上記説明の物が装着でき自分好みのカスタマイズが可能となる(例えば、ペン入れ2個、印鑑入れ1個、メモクリップ1個、フック1個、キーホルダー掛け1個等)。また、突起部分をオスネジにする事で、中空(メスネジ)の外周溝を有する物を装着することができるため、他の分野で使用していた中空の物を流用することができる。
【0026】
さらに、本実施形態の部品を、周溝に装着できる溝を有した、多種多様なピアス、小物フックの部品とすることもできる。上記同様、外周溝を有したスタンドに、装着溝を有したピアス掛け、フックなどを自分好みにカスタマイズできる物とすることもできる。
【0027】
さらに、本実施形態の部品を、洗濯物干しの部品とすることもできる。上記同様、外周溝を有した大き目のフックに、装着溝を有したハンガーや靴ハンガー・バスタオルハンガーなど、自分好みにカスタマイズできる物とすることができる。このように、本実施形態を玩具の部品に限らず、多種多様な用途に応用することができ、接続器具と部品によりユーザーの好みに応じて作る物をカスタマイズすることもできる。
【0028】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0029】
1 接続器具 2 玩具部品
【要約】      (修正有)
【課題】ユーザが接続器具を用いながら、遊戯娯楽キットの組み立ての興趣性をさらに提供可能な技術を実現させることを目的とする。
【解決手段】本発明の一態様における、玩具を構成する一または複数の部品2と、部品と接続する接続器具1とを有する遊戯娯楽キットであって、接続器具は、立体部材であり、立体部材は、外周面の長手方向にテーパ状に延びる複数の溝部を形成するように、第一の凸部を有し、部品は、溝部と嵌合可能な一又は複数の、第二の凸部を有する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5