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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】パッキン構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/04 20060101AFI20230320BHJP
   B65D 21/08 20060101ALI20230320BHJP
【FI】
B65D77/04 A
B65D21/08
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021506767
(86)(22)【出願日】2019-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 KR2019009878
(87)【国際公開番号】W WO2020040456
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】10-2018-0096991
(32)【優先日】2018-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0004695
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516364968
【氏名又は名称】パズルロック インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PuzzleLock Inc.
【住所又は居所原語表記】408,BI,Ansan University,155,Ansandaehak-ro,Sangrok-gu,Ansan-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】パク ヒョンジン
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03173694(US,A)
【文献】特開2002-68364(JP,A)
【文献】英国特許出願公告第1466208(GB,A)
【文献】特開2010-196802(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1272819(KR,B1)
【文献】特開2002-22025(JP,A)
【文献】特開2011-256885(JP,A)
【文献】特開2005-256958(JP,A)
【文献】特開2003-275100(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1953326(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
B65D 21/08
B65D 53/00 - 53/10
B65D 85/30 - 85/90
F16J 15/10
F16J 15/06
F16J 15/48
H05K 5/06
A47J 27/00 - 41/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に対向する第1のボディの一側と第2のボディの一側との間に設けられるパッキンにおいて、
前記パッキンは、内側が前記第1のボディの一側に密着する密着部と、
前記密着部の内側に突出形成された接触補助突起と、
前記密着部の外側の下端に、前記第2のボディの一側方向に延在されるものの、上方に傾斜するように形成される延長部と、前記延長部と対向する前記密着部の外側に、前記延長部方向に突出形成される支持突起と、
前記第2のボディの一側に接触されるように前記延長部の端部から前記第2のボディの一側方向へ折り曲げられた状態で突出される突出部と、を含み、
前記第1のボディの一側と前記第2のボディの一側との隙間を密閉すると共に、前記第2のボディの一側と前記パッキンとの間の接触を最小化して前記第1のボディに対して前記第2のボディが上方及び下方にスライディングされるように、前記パッキンが前記隙間を密閉する時、前記延長部の上側の加圧点に前記支持突起が支持されるようにして、前記突出部のみ前記第2のボディの一側に接触され、
前記突出部は、二つの角を有し、前記二つの角の間は平らであり、
前記第2のボディが下方に移動する時、前記第2のボディと当接する前記突出部に加えられる下方圧力によって前記突出部が下方に変形されることを防止するために、前記支持突起はその断面が三角形に形成され、
前記接触補助突起は、前記密着部の内側に形成され、
前記第2のボディの一側が加える圧力により前記延長部が前記密着部方向に弾性変形すると、前記延長部の上側の加圧点が前記支持突起を加圧し、前記支持突起及び密着部に連動される加圧が前記支持突起から一定の高さの差を有する前記接触補助突起に伝達され、前記接触補助突起は前記第1のボディを加圧することを特徴とするパッキン構造。
【請求項2】
前記延長部は、延長上側部と、前記延長上側部の下部に位置される延長下側部とを含み、前記延長上側部の前記密着部と連結される側部には前記密着部と垂直になるように延在される垂直延長部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のパッキン構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッキン構造に関するものであり、より詳細にはパッキンが二つのボディ間を緊密に密閉しながらも密着性を保つようにするパッキン構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、各種飲食物や食材は、様々な大きさ及び形状を有する密閉容器に収納された状態で保管する。このような密閉容器は、保管しようとする量に応じて様々なサイズをそれぞれ用意すると、容器の数が増えて保管のために多くのスペースを必要とする問題点がある。また、密閉容器に保管された飲食物や食材の量が減った場合には、密閉容器の保管されるスペースの活用度を高めるため、小さい容器に入れ替えるという問題点がある。これを解決するために、韓国登録特許公報第10-1493878号を参照すると、容器の高低調節を可能にすることで、収容量、体積を増減させ、空間活用と内容物の鮮度維持及び洗浄に有利になるようにしている。
【0003】
図1は、従来の高さ調節が可能な容器を説明するために示す図である。図1を参照すると、従来の高さ調節が可能な容器1は、外側に上下方向に沿って順次対称的に傾斜する形で配列されるガイド溝及び前記各ガイド溝と水平に連結され、上下に交互に配置される多数の固定溝を含む高さ調節部12を有する第1のボディ10、前記第1のボディ10の外側に挿入され、高さ調節部12に沿ってガイドされるガイド突起22を備える第2のボディ20及び第2のボディ20の上端を開閉する蓋30を含み、第2のボディ20のガイド突起22が高さ調節部12に沿って、上下移動することにより、容器1全体の高低が調節されるように構成される。そして、第1のボディ10の外周縁の上端に形成される取付溝19には、第2のボディ20の内周縁と堅固に密着させるために、ゴムリング状のパッキン18が設けられる。このようなパッキン18は、第1、2のボディ10、20間の隙間を密閉させるように構成される。
【0004】
図2は、従来の高さ調節が可能な容器に適用されるパッキンの細部構造を示す図である。
【0005】
図1及び図2を参照すると、従来のパッキン18は、第1のボディ10の取付溝19に挿入されるリング状の支持部18aと、前記支持部18aから第2のボディ20の内周縁方向に突出される一つ以上の突出部18bと、を含む。そして、突出部18bの端部は、第2のボディ20の内周縁に密着する。このような突出部18bの端部は、第2のボディ20の内周縁方向への押し出す力が弱いので、第2のボディ20が上下移動する過程で突出部18bの端部が第2のボディ20と瞬間的に離れることになるが、その際に発生する隙間を介して外部の空気が第1、2のボディ10、20に入るか、または第1、2のボディ10、20に収容された飲食物が外部に漏れるようになる問題点がある。
【0006】
一方、パッキン18を製造する射出成形過程を見ると、パッキン18形状のモールド(未図示)に樹脂が射出された後、樹脂が硬化すると、硬化された樹脂をモールドから取り外して最終的にパッキン18が完成する。しかし、硬化した樹脂をモールドから強制的に取り外すと、取付溝19に挿入される位置であるパッキン18の内側部がモールドから外れにくくなり、場合によってはパッキン18の内側部に不要なスクラップ部が突出形成されることもある。また、射出成形ではなく、プレス成形などのその他成形加工下においても、パッキン18の内側部にスクラップ部が突出形成されることもある。このようなスクラップ部は、内側部と取付溝19との緊密な接触を妨げることになり、内側部と取付溝19との間に隙間が生じるようにする問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記のような従来技術の問題点を解決するための本発明の目的は、パッキンが第1のボディと第2のボディとの間を緊密に密着させるパッキン構造を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、第2のボディが上下移動する過程でパッキンがひっくり返されないようにするパッキン構造を提供することである。
【0009】
さらに、本発明のまた他の目的は、パッキンの成形過程で発生するスクラップ部がパッキンの密閉力に別に影響を及ぼさないようにするパッキン構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、第1のボディと第2のボディとの間に設けられるパッキンにおいて、前記パッキンは、内側が前記第1のボディの外周縁と密着する密着部と、前記密着部の外側の下端に前記第1のボディの外側方向に延在されるものの、上方に傾斜するように形成される延長部と、前記延長部と対向する前記密着部の外側に、前記延長部方向に突出形成される支持突起構造と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記第2のボディの内周縁が加える圧力により前記延長部が前記密着部方向に弾性変形すると、前記支持突起は前記延長部を外側方向に支持し、前記密着部は前記第1のボディに密着した状態を維持することを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0012】
また、前記第2のボディが下方に移動される際に、前記第2のボディに当接する前記延長部の上側に下方圧力が加わると、前記支持突起と当接するように前記延長部の上側に備えられる加圧点が前記支持突起によって支持され、前記延長部の上側は下方に変形しないように構成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0013】
また、前記支持突起に当接する前記加圧点は、前記支持突起の加圧により前記延長部の内側に引き込まれることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0014】
また、前記延長部の外側に、前記第2のボディの内周縁方向に折り曲げられた状態で突出する突出部をさらに含むことを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0015】
また、前記密着部と対向しない前記延長部の外側に突出形成される補助突起をさらに含み、前記第2のボディの一側が加える圧力により、前記延長部が前記密着部方向に弾性変形すると、前記補助突起は前記第2のボディの一側に密着した状態を維持することを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0016】
また、前記密着部の下側に連結部が突出形成され、前記連結部に前記延長部の下側が一体で連結されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0017】
また、前記密着部の下側に連結部が突出形成され、前記連結部に前記延長部の下側が一体で連結され、前記補助突起は前記支持突起より下部に位置され、前記補助突起と接触された前記第2のボディの一側が前記補助突起に加える圧力により前記延長部が前記密着部方向に弾性変形するとき、前記補助突起が形成される前記延長部の下方は、前記連結部と前記支持突起との間の空間方向に曲がるように弾性変形することを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0018】
また、前記密着部の内側には接触補助突起が突出形成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0019】
また、本発明は、第1のボディと第2のボディとの間に設けられるパッキンにおいて、前記パッキンは、内側が前記第1のボディの外周縁に密着する密着部と、前記密着部の外側の下端に前記第1のボディの反対方向に延在されるものの、上方に傾斜するように形成される延長部と、前記延長部の外側に前記第2のボディの内周縁方向に突出する突出部と、前記突出部の端部に上方に折り曲げられた状態で突出形成されるものの、前記第2のボディの内周縁によって前記密着部と接触されるように移動可能な接触部と、を含むことを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0020】
また、前記突出部と接触された前記第2のボディの一側が前記突出部に加える圧力により、前記突出部が前記密着部方向に弾性変形し、前記突出部の厚さは前記延長部の厚さよりも厚く形成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0021】
また、前記接触部は、前記突出部の端部から上方に折り曲げられた状態で突出形成されるものの、前記突出部から離れる方向に傾斜して形成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0022】
また、前記延長部は、延長上側部と前記延長上側部の下部に位置される延長下側部とを含み、前記延長上側部の前記密着部と連結される側部には、前記密着部と垂直になるように延在される垂直延長部と、をさらに含むことを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0023】
また、前記延長部は、延長上側部と前記延長上側部の下部に位置される延長下側部とを含み、前記延長上側部の上側と前記延長下側部の上側との間の厚さは、前記延長上側部の下側と前記延長下側部の下側との間の厚さよりも厚く形成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【0024】
また、前記第1のボディの一側に前記第1の密着部が挿入されるように凹む凹部が形成されるものの、前記凹部の一側または両側に嵌め凹部が形成され、前記第1の密着部の端部は前記嵌め凹部に嵌められるように構成されることを特徴とするパッキン構造を提供する。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、延長部が支持突起を加圧するので、支持突起は密着部を第1のボディ方向に加圧して密着部と第1のボディとの間は緊密に密閉される効果がある。
【0026】
また、支持突起は延長部を第2のボディ方向に加圧するので、延長部と連結された突出部と、第2のボディとの間は緊密に密閉される効果がある。
【0027】
また、延長部は垂直延長部をさらに有するので、垂直延長部は第1のボディに強い圧力をかけることになり、垂直延長部と連結された密着部と、第1のボディとの間は緊密に密閉される効果がある。
【0028】
また、第2のボディが下方に移動される際、延長部が支持突起と当接して、支持突起が延長部を支持するようになり、延長部がひっくり返されることを防止する効果がある。
【0029】
また、密着部には接触補助突起が備えられるため、パッキンに発生するスクラップ部にかかわらず、接触補助突起が第1のボディに緊密に密着するので、密着部と第1のボディとの間は隙間なく緊密に密閉される効果がある。
【0030】
また、延長部に形成される補助突起と突出部とが第2のボディに緊密に密着するので、延長部と第2のボディとの間は、補助突起と突出部により二重で水密に密着する効果がある。
【0031】
また、延長部の下側は、連結部と支持突起との間の空間方向に曲がるように弾性変形されるものの、延長部は弾性力によって曲げる前の状態へ戻ろうとする力が作用するため、延長部と連結された補助突起は、第2のボディにさらに水密に密着する効果がある。
【0032】
また、第2のボディが第2の突出部を第1のボディ方向に加圧すると、接触部は第2の突出部から離れるように弾性変形するが、それ自体のテンションが作用して接触部は第2の密着部をさらに加圧するようになり、接触部と第2の密着部との間は水密に密閉される効果がある。また、接触部は第2の密着部方向に弾性変形する過程で追加的なテンションが発生するので、第2の突出部は第2のボディに圧力をかけて水密に密閉される効果がある。さらに、接触部が第2の密着部に圧力をかけるので、第2の密着部と第1のボディとの間が水密に密閉される効果がある。
【0033】
また、第2のボディが下方に移動される際、延長部の上側が下側より厚く形成されるので、延長部は上部に行くほど弾性強度も強くなり、延長部の強い弾性強度により突出部は任意で下方にひっくり返されなくなる効果がある。
【0034】
また、密着部の端部が嵌め凹部に嵌め結合されるので、密着部は凹部から抜けにくくなり、堅固に結合される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】従来の高さ調節が可能な容器を説明するために示す図である。
図2】従来の高さ調節が可能な容器に適用されるパッキンの細部構造を示す図である。
図3】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造を概略に示す斜視図である。
図4】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造を概略に示す断面図である。
図5】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが上昇する第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
図6】従来の第1のパッキンの他の例を説明するために示す図である。
図7】従来の第1のパッキンが下降する第2のボディによってひっくり返される状態を説明するために示す図である。
図8】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが下降する第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
図9】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが下降する第2のボディによって加圧される状態の他の例を示す図である。
図10】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンに備えられる第1の突出部の他の例を示す図である。
図11】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンに形成される接触補助突起を説明するために示す図である。
図12】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンの他の例を説明するために示す斜視図である。
図13】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンの他の例を説明するために示す断面図である。
図14】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンのまた他の例を説明するために示す断面図である。
図15】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
図16】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンのまた他の例を説明するために示す断面図である。
図17】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
図18】本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造を概略に示す斜視図である。
図19】本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造を概略に示す断面図である。
図20】本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンに形成される接触部を説明するために示す図である。
図21】本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンの他の例を説明するために示す斜視図である。
図22】本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンの他の例を説明するために示す断面図である。
図23】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディを説明するために示す斜視図である。
図24】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディを説明するために示す断面図である。
図25】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディとが結合された状態を示す断面図である。
図26】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディの他の例示を説明するために示す斜視図である。
図27】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す斜視図である。
図28】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す斜視図である。
図29】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す断面図である。
図30】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディとが結合された状態を示す断面図である。
図31】本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す断面図である。
【符号の説明】
【0036】
100、101、102-1、102-2:第1のボディ
101a:第1の枠部
110、111:凹部
111a:嵌め凹部
200、201、202、203、204:第2のボディ
212:第2の枠部
300:第1のパッキン
310:第1の密着部
320、321:第1の延長部
322:第1の延長上側部
322a:第1の垂直延長部
324:第1の延長下側部
326、327:連結部
330、332:第1の突出部
340:支持突起
350:第1の接触補助突起
352:スクラップ部
360:補助突起
400:第2のパッキン
410:第2の密着部
420:第2の延長部
422:第2の延長上側部
422a:第2の垂直延長部
424:第2の延長下側部
424a:凸部
430:第2の突出部
440:接触部
450:第2の接触補助突起
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施例によるパッキン構造を更に詳細に説明する。
【0038】
図3は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造を概略に示す斜視図であり、図4は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造を概略に示す断面図である。
【0039】
図3及び図4を参照すると、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造は、第1のボディ100(図5図示)と、第2のボディ200(図5図示)との間に設けられる第1のパッキン300を含む。
【0040】
第1のボディ100と第2のボディ200は、それぞれ飲食物や食材等の内容物を保管する容器を形成するものであって、第1のボディ100は、円筒状に形成されるものの、開放された下部を介してその内部に飲食物や食材等が収容される。第2のボディ200は、第1のボディ100の外周縁直径より大きい内周縁直径を有するように形成されるものの、下側は開放されて開放された下側を介して第1のボディ100が挿入される。そして、第1のボディ100の外周縁に沿って後述する第1の密着部310が挿入されるように凹む凹部110(図5図示)が形成される。このような第1、2のボディ100、200は、図1に示す第1、2のボディ10、20(図1図示)と類似の機能及び構造で構成され、さらに、第2のボディ200には開放された上側を開閉するように蓋(未図示)が備えられる。なお、本発明をこれに限定しないことは当然であり、場合によっては、第2のボディが通常の蓋の役割を果たすこともあり得る。この場合、第2のボディの上側は閉鎖されるように形成され、第2のボディは第1のボディに固定された状態となる。この時、凹部は第1のボディの上端に形成され、第2のボディの閉鎖された上側が凹部を覆うように形成され得る。
【0041】
一方、本発明の第1の実施例において、第1、2のボディ100、200はその水平断面が円形に形成されるように構成するが、本発明をこれに限定しないことは当然であり、場合によって、第1、2のボディ100、200はその水平断面が多角形又は楕円等で形成され得る。
【0042】
第1のパッキン300は、水密性及び弾性力を有する合成ゴム、シリコーン等の材質で製造されるものであって、第2のボディ200に第1のボディ100が挿入された状態で、第1のボディ100の外周縁に形成される凹部110に挿入される第1の密着部310と、第1の密着部310の外側に第1のボディ100の反対方向に延在されるものの、上方に傾斜するように形成される第1の延長部320と、第1の延長部320の外側に第2のボディ200の内周縁方向に突出する第1の突出部330とを含む。
【0043】
第1の密着部310は、リング状に形成され、第1のボディ100と当接する内側は、第1のボディ100の凹部110に密着するように平らに形成される。
【0044】
第1の延長部320の細部形状を見ると、傾斜して形成されるものの、上端は第1の突出部330と連結され、下端は第1の密着部310の下側方向に延在される第1の延長上側部322と、第1の延長上側部322の下部に傾斜して形成される第1の延長下側部324とを含む。そして、第1の密着部310と連結される第1の延長上側部322の下側には、第1の密着部310と垂直するように一体で延在される第1の垂直延長部322aをさらに含む。ここで、第1の密着部310の下端は第1の延長下側部324の傾斜した角度だけ折り曲げられた状態で第1の延長下側部324と一体で連結される。つまり、第1の延長上側部322の下側は、第1の垂直延長部322aによって第1の密着部310と垂直するように一体で連結され、第1の延長下側部324は、第1の密着部310の下端と傾斜した状態で一体で連結される。
【0045】
第1の突出部330は、第1の延長部320において折り曲げられた状態で第2のボディ200の内周縁に接触するように延在され、第2のボディ200による外部圧力を押し出す力が強くなる。これにより、第1の突出部330と第2のボディ200は常に緊密に密着するので、第1の突出部330は第2のボディ200と任意に離れなくなって、第1の突出部330は緊密な密閉力を有することになる。
【0046】
支持突起340は、第1の延長部320と対向する第1の密着部310の外側に第1の延長部320方向に突出形成される。支持突起340は、例えば断面が三角形に形成され得るが、本発明をこれに限定しないことは当然である。
【0047】
接触補助突起350は、第1の密着部310の内側に突出形成される。そして、第1の密着部310の外側下部に第1の延長部320が突出形成される際、第1の密着部310の内側上部に接触補助突起350が突出形成される。
【0048】
図5は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが上昇する第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
【0049】
図5を参照すると、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入された状態で、第2のボディ200が上方に上昇されると、第1の突出部330は第2のボディ200に密着するものの、第1のボディ100方向に弾性変形される。このとき、第1の延長部320が支持突起340を加圧し、支持突起340は第1の延長部320の加圧により第1の密着部310を第1のボディ100方向に加圧する。このように、第1の密着部310は支持突起340によって第1のボディ100の凹部110に強い圧力をかけることになり、第1の密着部310と凹部110との間は緊密に密閉される効果がある。
【0050】
また、支持突起340は、第1の延長部320を第2のボディ200方向に加圧するので、第1の延長部320と連結された第1の突出部330と第2のボディ200との間もまた、緊密に密閉される効果がある。また、支持突起340は、時間が経っても長く弾性力が低下せず、支持突起340の弾性力又は復元力は持続的に維持され、したがって、支持突起340は、第1の延長部320を持続的に第2のボディ200方向に加圧する効果がある。また、支持突起340は、第1の密着部310の外周縁に沿ってリング状に形成されるので、第2のボディ200の加圧により第1の延長部320が部分的にねじれても、支持突起340が第1の延長部320を堅固に加圧する効果がある。
【0051】
さらに、第1の垂直延長部322aの一側は、第1の密着部310と垂直に連結されている。これにより、第2のボディ200による圧力が第1の垂直延長部322aに加えられるとしても、第1の垂直延長部322aの形態には別に変化がないので、第1の垂直延長部322aの他側と連結された第1の延長上側部322は、第1の密着部310と離隔した状態を弾性的に維持することとなり、第1の延長上側部322及び第1の延長下側部324と一体で連結された第1の突出部330は、第2のボディ200の内周縁と接触した状態を緊密に保つようになり、第1の突出部330と第2のボディ200との間は緊密に密閉される効果がある。
【0052】
一方、第1の突出部330の端部は、ラウンド形状に形成されるので、第1の突出部330は第2のボディ200の内周縁と線接触されるので、接触面積が相対的に小さく構成され、摩擦力もまた小さくなり、第2のボディ200が下降する際に第1の突出部330がひっくり返されにくくなる。これは、図8で説明することとする。
【0053】
図6は、従来の第1のパッキンの他の例を説明するために示す図であり、図7は、従来の第1のパッキンが下降する第2のボディによってひっくり返される状態を説明するために示す図である。
【0054】
図6及び図7を参照すると、従来の第1のパッキン50は、第1のボディ10の内周縁に密着する密着部52と、密着部52の下側から上方に傾斜して突出する傾斜部54とを含む。傾斜部54は、第1の長さ(d1)を有するように形成され、第1のボディ10と連結される傾斜部54の下端に仮想の支持軸(P)が備えられる。
【0055】
このような傾斜部54は,密着部52と傾斜して形成されるので、下方に移動される第2のボディ20による圧力が傾斜部54に加わると、傾斜部54の上端は、それ自体の弾性によって形が変形し、第1のボディ10方向に移動される。この際、傾斜部54の支持力不足により、傾斜部54は傾斜部54の下端に位置する支持軸(P)を軸として下方にひっくり返されるという問題点がある。
【0056】
ここで、傾斜部54がひっくり返される理由を調べてみると、第一に、傾斜部54の上端と第2のボディ20とが多くの面積が接触する面接触して摩擦力が大きくなり、第二に、傾斜部54の上端と支持軸(P)との間の第1の長さ(d1)が相対的に長くなるが、通常、弾性変形は長さが長いほど多くの変形が起こるので、傾斜部54に下方圧力が加わると、傾斜部54の弾性力が前記下方圧力を支えることができず、傾斜部54は前記下方圧力に沿ってひっくり返されるものである。
【0057】
図8は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが下降する第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
【0058】
図8を参照すると、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入された状態で、第2のボディ200が下方に下降すると、第1の突出部330は第2のボディ200と密着した状態となる。このとき、第1の突出部330の端部は丸い半円形状に形成され、第1の突出部330と第2のボディ200は、相互に線接触しながら摩擦力が相対的に小さくなり、第1の突出部330は第2のボディ200に沿って下方にひっくり返されなくなる。
【0059】
そして、第1の延長部320の第1の延長上側部322は、第2のボディ200による加圧によって支持突起340と当接することになるが、このとき、第1の延長上側部322の支持突起340と当接する地点を仮想上の第1の加圧点(P2)という。第1の加圧点(P2)が支持突起340に加圧されると、第1の加圧点(P2)は、支持突起340の加圧により第1の延長部320の内方に窪んで引き込まれる。この状態で第2のボディ200が下方に移動されると、前記第2のボディ200と当接する前記第1の延長部320の上側に下方圧力がかかるものの、支持突起340が第1の加圧点(P2)を支持しているため、前記第1の延長部320の上側は下方に変形することなく堅固に支持される。これを詳細に説明すると、第1の延長部320の下方に位置する支持軸(P1)から第1の突出部330の上端までの第1の長さ(d1)は、第1の加圧点(P2)から第1の突出部330の上端までの第2の長さ(d2)より長く構成される。そして、支持突起340は、第1の加圧点(P2)を加圧しているので、第1の延長部320がひっくり返されるように回転するのに用いられる回転軸は、支持軸(P1)ではなく、第1の加圧点(P2)に変更される。このように、第1の延長部320の回転軸が第1の加圧点(P2)に変更された状態では、構造的に第2の長さ(d2)に該当する部分のみ回転できるが、第2の長さ(d2)に該当する部分は、回転されるには短すぎるし、弾性変形は長さが短いほど変形が起こりにくくなるので、結論的に、第1の延長部320がひっくり返されることが防止される。
【0060】
図9は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが下降する第2のボディによって加圧される状態の他の例を示す図である。
【0061】
図8及び図9を参照すると、図9に示す支持突起340は、図8に示す支持突起340より上部に位置し、第1の延長上側部322の支持突起340と当接する地点、すなわち第2の加圧点(P3)は、図8に示す第1の加圧点(P2)より上部に位置する。よって、第2の加圧点(P3)から第1の突出部330の上端までの第3の長さ(d3)もまた第2の長さ(d2)より短くなることになる。すると、第3の長さ(d3)に該当する部分は回転されるにはなお短いので、結論として、第1の延長部320は支持突起340が上部に位置するほどひっくり返されなくなる効果がある。
【0062】
図10は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンに備えられる第1の突出部の他の例を示す図である。
【0063】
図10を参照すると、第1の突出部332の端部は角ばって形成される。したがって、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入された状態で、第2のボディ200が下方に移動されると、第1の突出部332の角と第2のボディ200とが相互に線接触しながら摩擦力が相対的に小さくなり、第1の突出部330は第2のボディ200に沿って下方にひっくり返されなくなる。
【0064】
図11は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンに形成される接触補助突起を説明するために示す図である。
【0065】
図11を参照すると、第1のパッキン300はモールドに樹脂が射出される通常の射出成形過程で形成されるが、このような射出成形過程下では、第1のパッキン300の第1の密着部310に不要なスクラップ部352が突出形成されることもある。また、射出成形でない、プレス成形等のその他成形加工下においても、第1のパッキン300の第1の密着部310に不要なスクラップ部352が突出形成されることもある。このようなスクラップ部352は凸凹に形成されるので、第1の密着部310と第1のボディ100との間に隙間が生じるという問題点がある。
【0066】
よって、本発明は、第1の密着部310の内側上部に接触補助突起350が突出形成されるようにするが、接触補助突起350はスクラップ部352よりもさらに突出されるようにする。これにより、第1の密着部310が凹部110に挿入されると、凸凹に形成されるスクラップ部352ではなく、均一に突出形成される接触補助突起350が凹部110に緊密に密着するので、第1の密着部310の内側と凹部110との間は隙間なく緊密に密閉される効果がある。
【0067】
また、スクラップ部352にかかわらず、接触補助突起350は、その突出する長さだけ第1の密着部310の内側上部と凹部110が相互離隔されるようにする。これは、第1の密着部310の内側上部が弾性的に折れ曲がるように作用するので、これに対する反作用として、第1の密着部310の内側下部が凹部110方向に弾性圧力がかかるようにする。このように第1の密着部310の内側下部が凹部110方向に弾性圧力が加わると、第1の密着部310と凹部110は緊密に密閉される効果がある。
【0068】
一方、第1の密着部310の内側上部に突出する接触補助突起350は、第1の密着部310の内側上端に近づくほど、すなわち、接触補助突起350が上側に位置するほど密着部310は揺らぐことなく安定して凹部110に位置するので、接触補助突起350が上側に位置すると、密着部310と凹部110との間はさらに緊密に密閉される。
【0069】
図12は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンの他の例を説明するために示す斜視図であり、図13は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンの他の例を説明するために示す断面図である。
【0070】
図12及び図13を参照すると、第1のパッキン300は、第1の密着部310の外側に複数個の第1の延長部320、例えば一対の第1の延長部320が相互平行になるよう突出形成される。そして、それぞれの第1の延長部320には第1の突出部332が突出形成され、第1の密着部310にはそれぞれの第1の延長部320と対向するように支持突起340が突出形成される。ここで、支持突起340の端部はラウンド形状ではなく直角に角張るように形成されることもできる。
【0071】
このように、本発明は、複数個の第1の延長部320、第1の突出部332及び支持突起340が備えられるため、第1、2のボディ100、200の間をさらに強固に密閉させることが可能となる。
【0072】
図14は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンのまた他の例を説明するために示す断面図であり、図15は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
【0073】
図14及び図15を参照すると、第1のパッキン300は、第1の密着部310、第1の延長部320、第1の突出部330、支持突起340、連結部326及び補助突起360を含む。第1の密着部310、第1の延長部320、第1の突出部330、支持突起340は、既に説明しているので、以下では連結部326及び補助突起360について説明する。
【0074】
連結部326は、第1の密着部310の下側に垂直方向に一体で突出形成される。そして、連結部326の外側に第1の延長部320の下側が一体で連結される。補助突起360は、第1の密着部310と対向しない第1の延長部320の外側に突出形成される。補助突起360の断面は三角形に形成され、先が尖っているが、これを限定しないことは当然であり、場合によっては多角形または円形など、様々な形状に形成されることも考えられる。
【0075】
そして、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入された状態で、第2のボディ200が上方に上昇されると、第1の突出部330は第2のボディ200と密着されるものの、第1のボディ100方向に弾性変形する。この際、第1の延長部320の内側と支持突起340が接触し、第1の延長部320の内側と支持突起340との間は水密に保持される。また、第2のボディ200の内周縁が補助突起360に加わる圧力により、第1の延長部320が第1の密着部310方向に弾性変形すると、補助突起360は、第2のボディ200の内周縁に密に密着する。また、第1の突出部330と接触された第2のボディ200の内周縁が第1の突出部330に加わる圧力により、第1の突出部330が第1の密着部310方向に弾性変形すると、第1の突出部330の端部は、第2のボディ200の内周縁に水密に密着する。その際、第1の突出部330の厚さは第1の延長部320の厚さよりも厚く形成され、第1の突出部330は第1の延長部320よりも強い弾性力を有し、時間が経っても第1の突出部330の端部は第2のボディ200の内周縁に密着した状態を長く保つようになる効果がある。
【0076】
このように、本発明は、第2のボディ200の内周縁に補助突起360と第1の突出部330とがそれぞれ緊密に密着するので、第2のボディ200と第1の延長部320との間は、補助突起360と第1の突出部330により二重で水密に密着する効果がある。また、補助突起360と第1の突出部330との間に支持突起340が位置するので、支持突起340は、補助突起360と第1の突出部330を第2のボディ200方向に強固に支持する効果がある。
【0077】
図16は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンのまた他の例を説明するために示す断面図であり、図17は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造の第1のパッキンが第2のボディによって加圧される状態を示す図である。
【0078】
まず、図16を参照すると、図16の(a)に示す第1のパッキン300の連結部326の厚さ(t1)は、図16の(b)に示す第1のパッキン300の連結部327の厚さ(t2)よりも厚く形成される。このように、第1のパッキン300の連結部327の厚さ(t2)が相対的に薄く形成されると、連結部327と一体で連結される第1の延長部321の厚さも薄くなり、第1の延長部321の強度が弱くなり、従って第1の延長部321の形状が容易に弾性変形する。
【0079】
次いで、図17を参照すると、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入された状態で、第2のボディ200が上方に上昇されると、補助突起360と接触された第2のボディ200の内周縁が補助突起360に加わる圧力により、第1の延長部321が前記第1の密着部310方向に弾性変形する。このとき、第1の延長部321は相対的に薄く形成されるので、補助突起360が形成される第1の延長部321の下側は、前記連結部327と前記支持突起340との間の空間方向に曲がるように弾性変形する。ここで、第1の延長部321は弾性力によって曲がる前の状態、すなわち、第2のボディ200方向へ戻ろうとする力が作用するので、第1の延長部321と連結された補助突起360は、第2のボディ200にさらに水密に密着する効果がある。
【0080】
図18は、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造を概略に示す斜視図であり、図19は、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造を概略に示す断面図である。
【0081】
図18及び図19を参照すると、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造は、第1のボディ100と第2のボディ200との間に設けられる第2のパッキン400を含む。
【0082】
第1、2のボディ100、200は、前記第1の実施例と同様に構成される。第2のパッキン400は、第2の密着部410、第2の延長部420、第2の突出部430、接触部440及び第2の接触補助突起450を含む。第2の密着部410、第2の延長部420、第2の突出部430及び第2の接触補助突起450は、前記第1の実施例の第1の密着部310、第1の延長部320、第1の突出部330及び第1の接触補助突起350と同一又は類似しているので、これに関する詳細な説明は省略する。
【0083】
接触部440は、第2の突出部430の端部に上方に折り曲げられた状態で突出形成される。このような接触部440は、第2の突出部430から離れる方向に傾斜するように形成され、第2の突出部430と接触部440との間の角は、角又はラウンド型に形成され得る。
【0084】
第2の延長部420は傾斜して形成され、上端は第2の突出部430と連結され、下端は第2の密着部410の下側方向に延在する第2の延長上側部422と、第2の延長上側部422の下部に傾斜して形成される第2の延長下側部424とを含む。そして、第2の延長下側部424の上側は、前記第2の延長上側部422から離れるように突出する延長凸部424aをさらに備え、第2の延長上側部422の上側と延長凸部424aとの間の離隔された第1の厚さ(d4)は、第2の延長上側部422の下側と第2の延長下側部424の下側との間の離隔された第2の厚さ(d5)よりも厚く形成される。このように、第2の延長部420の上側が下側より厚く形成されるので、第2の延長部420は上部に行くほど弾性強度も強くなる。
【0085】
図20は、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンに形成される接触部を説明するために示す図である。
【0086】
図20を参照すると、第1のボディ100が第2のボディ200に挿入されると、第2の突出部430の端部は上方に弾性変形しながら第2のボディ200と緊密に密着した状態となり、接触部440は第2の密着部410方向に移動され、第2の密着部410と緊密に密着した状態となる。
【0087】
このとき、第2の突出部430の端部と第2のボディ200は相互に線接触し、摩擦力が相対的に小さくなる。
【0088】
そして、接触部440は第2の突出部430で折り曲げ形成されるので、第2の突出部430と接触部440との間には空き空間が形成されるが、この状態で第2のボディ200が第2の突出部430を第1のボディ100方向に加圧すると、接触部440は第2の突出部430から離れるように弾性変形されるものの、それ自体のテンションが作用して接触部440は、第2の密着部410をさらに加圧するようになり、接触部440と第2の密着部410との間は、水密に密閉される効果がある。また、接触部440は、第2の密着部410方向に弾性変形する過程で追加的なテンションが発生するので、第2の突出部430は、第2のボディ200に圧力をかけて、水密に密閉される効果がある。さらに、接触部440が第2の密着部410に圧力をかけるので、第2の密着部410と第1のボディ100との間が水密に密閉される効果がある。
【0089】
この状態で、第2のボディ200が下方に下降すると、第2のボディ200と第2の突出部430との間に発生する摩擦力が小さいので、第2の突出部430は任意に下方へひっくり返されなくなる効果がある。また、第2の延長部420の上側が下側より厚く形成されるので、第2の延長部420は上部へ行くほど弾性強度も強くなり、第2の延長部420の強い弾性強度により第2の突出部430は任意に下方へひっくり返されなくなる効果がある。
【0090】
図21は、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンの他の例を説明するために示す斜視図であり、図22は、本発明の好ましい第2の実施例によるパッキン構造の第2のパッキンの他の例を説明するために示す断面図である。
【0091】
図21及び図22を参照すると、第2のパッキン400は、第2の密着部410の外側に複数個の第2の延長部420、例えば一対の第2の延長部420が相互平行になるように突出形成される。そして、それぞれの第2の延長部420には、第2の突出部430及び接触部440が突出形成される。このように、本発明は、複数個の第2の突出部430及び接触部440が備えられるので、第1、2のボディ100、200の間をさらに堅固に密閉することができる。
【0092】
図23は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディを説明するために示す斜視図であり、図24は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディを説明するために示す断面図であり、図25は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディが結合された状態を示す断面図である。
【0093】
図23乃至図25を参照すると、第1のボディ101と第2のボディ201は、例えば携帯フォンケースのようなカバーの役割を果たすものであり、第1のボディ101と第2のボディ201との間に各種部品、物品等が収容されるように空間が形成される。そして、第2のボディ201と対向する第1のボディ101の内側枠と第1のボディ101と対向する第2のボディ201の内側枠とが相互に触れ合って結合される。この時、第1のボディ101の内側枠と第2のボディ201の内側枠との間に第1のパッキン300が備えられ、第1のボディ101と第2のボディ201との間が水密に保持される。このため、第1のボディ101の内側枠に沿って第1の枠部101aが突出形成され、第1の枠部101aに凹む凹部111が形成される。第2のボディ201は、平らなプレート形状に形成されるが、これに限定するものではない。また、場合によっては、第1の枠部101aと凹部111は、第1のボディ101の代わりに第2のボディ201に備えられることもあり得る。そして、凹部111に第1のパッキン300の第1の密着部310が密着する。このとき、凹部111の一側又は両側に嵌め凹部111aが凹み形成され、第1の密着部310の長さ方向端部は嵌め凹部111aに嵌められるように延在形成される。
【0094】
このように、第1の密着部310の端部が嵌め凹部111aに嵌め結合されるので、第1の密着部310は凹部111から抜けにくくなり、堅固に結合される効果がある。そして、第2のボディ201の内側枠が第1のボディ101の第1の枠部101aに結合されると、第1の突出部332は第2のボディ201の内側に密着されるものの、第1のボディ101方向に弾性変形しながら第1の密着部310を第1のボディ101方向に加圧して第1の密着部310と凹部111との間は緊密に密閉される効果がある。また、支持突起340は、第1の延長部320を第2のボディ201方向に加圧するので、第1の延長部320と連結された第1の突出部332と第2のボディ201との間も、緊密に密閉される効果がある。
【0095】
第1のパッキン300の詳細構造については既に説明しているので、より詳細な説明は省略することとする。また、場合によっては、第1のパッキン300の代わりに第2のパッキン400(図18図示)が第1のボディ101と第2のボディ201との間に備えられることもあり得る。また、第1のボディ101及び第2のボディ201は平断面が四角形に形成されるが、これは一実施例にすぎず、場合によって円形、楕円形、多角形など多様に形成され得るであろう。
【0096】
図26は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディの他の例を説明するために示す斜視図である。
【0097】
図26を参照すると、第2のボディ202の内側枠に第1のボディ101の第1の枠部101a方向に第2の枠部212が更に突出形成されるように構成される。第2の枠部212は第1の枠部101aより高く形成され、第2のボディ202と第2の枠部212との間には広い空間が形成される。そして、第1のボディ101の凹部111に第1のパッキン300が備えられ、次いで、第2のボディ202の第2の枠部212が第1のパッキン300を加圧し、第1のボディ101と第2のボディ202との間が水密に密閉される。
【0098】
図27は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す斜視図である。
【0099】
図27を参照すると、第2のボディ203は、図26における第2の枠部212を称し、第2のボディ203は第1のボディ101の第1の枠部101aと離隔した状態で第1の枠部101aに沿って突出形成される。そして、第1のボディ101の凹部111に第1のパッキン300が備えられ、次いで、第2のボディ203が第1のパッキン300を加圧し、第1のボディ101と第2のボディ203との間が水密に密閉される。
【0100】
図28は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す斜視図であり、図29は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例を説明するために示す断面図であり、図30は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディとが結合した状態を示す断面図である。
【0101】
図28乃至図30を参照すると、第1のボディ102-1、102-2は相互に対向する一対のバー形態で形成され、一対の第1のボディ102-1、102-2の間に第2のボディ204がスライディング挿入されるように構成される。そして、一対の第1のボディ102-1、102-2の相互に対向する内面に第1の凹部112-1、112-2がそれぞれ形成され、各々の第1の凹部112-1、112-2に一対の第1のパッキン300がそれぞれ挿入される。一対の第1のパッキン300は、一対の第1の凹部112-1、112-2に挿入された状態で、対称な状態で相互に対向するように位置され、一対の第1のパッキン300の第1の突出部332が相互に対向するように位置される。
【0102】
そして、一対の第1のボディ102-1、102-2の間に第2のボディ204がスライディング挿入されると、いずれか一方の第1のボディ102-1と第2のボディ204の一側との間が、いずれか一方の第1のパッキン300によって相互に水密に密閉され、他方の第1のボディ102-2と第2のボディ204の他側の間が他方の第1のパッキン300によって相互に水密に密閉される。
【0103】
図31は、本発明の好ましい第1の実施例によるパッキン構造が適用される第1のボディと第2のボディのまた他の例示を説明するために示す断面図である。
【0104】
図31を参照すると、第1のボディ102-1、102-2と第2のボディ204は図28乃至図30と類似しているが、一対の第1のボディ102-1、102-2がややずれた状態で相互に対向するように位置され、一対の第1のパッキン300の第1の突出部332もまた、第1のボディ102-1、102-2の配置によって相互にずれるように位置される。
【0105】
本発明は、前記実施例により詳細に説明されているが、本発明をこれに限定しないことは当然であり、本発明の技術思想の範囲内で多様な変形及び修正が可能であることは当業者において明らかなものであり、このような変形及び修正が添付された特許請求の範囲の範疇に属するものであれば、その技術思想も本発明に属するものとみなすべきである。
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