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特許7246793地域情報提供システム及び地域情報提供プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】地域情報提供システム及び地域情報提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20230320BHJP
【FI】
G06Q50/14
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022124401
(22)【出願日】2022-08-03
【審査請求日】2022-08-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522301603
【氏名又は名称】株式会社ホープ・ワン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】天野 友嗣
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/175599(WO,A1)
【文献】特開2020-004229(JP,A)
【文献】米国特許第09651391(US,B1)
【文献】米国特許第08682805(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地域情報を提供する情報提供者端末と地域情報を利用する情報利用者端末とに通信ネットワークを介して接続される地域情報管理サーバを含む地域情報提供システムであって、
前記地域情報管理サーバは、
前記情報提供者端末及び前記情報利用者端末と入出力情報を送受信する通信部と、
前記情報提供者端末からの地域情報の登録入力を受け付ける地域情報登録部と、
前記情報利用者端末からの地域情報の選択入力を受け付ける地域情報選択部と、
前記受け付けた地域情報及び前記受け付けた選択入力の情報を保存する記憶部と、
前記選択入力の情報に基づいて、前記記憶部に保存された地域情報の中から、前記選択入力の情報と一致する地域情報を選出する提供情報選出部と、
前記選出された地域情報を前記情報利用者端末に送信するとともに、前記送信された地域情報を送信先である前記情報利用者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存する提供情報管理部と、を備え、
前記地域情報は、前記情報提供者端末の使用者である前記地域情報の情報提供者が発見した特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)情報を含み、予め設定された複数の検索用ワードに関連付けられて前記記憶部に保存され、
前記選択入力の情報は、前記検索用ワードの組を含み、前記検索用ワードの組は前記情報利用者端末の画面に段階的に表示される複数の候補ワードの中から選択されたワードで構成され
前記提供情報選出部は、前記検索用ワードの組からなる前記選択入力を前記情報利用者端末から受信すると、前記選択入力の情報と前記地域情報とに関連付けられた検索用ワードの組が一致する地域情報を前記記憶部から選出し、前記選出した地域情報に対応した選択入力用画像を生成して前記情報利用者端末に送信し、
前記検索用ワードは、前記地域情報のカテゴリ又はシーンを表す言葉であることを特徴とする地域情報提供システム。
【請求項2】
前記地域情報登録部は、前記情報提供者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報入力用画面、又は前記地域情報登録部が生成して前記情報提供者端末に送信した地域情報入力用画面を介して入力された地域情報を受信し、
前記地域情報入力用画面は、予め設定されたデータ項目の入力欄を含み、
前記データ項目には、前記興味ポイントの緯度経度及び前記検索用ワードが含まれることを特徴とする請求項1に記載の地域情報提供システム。
【請求項3】
前記地域情報選択部は、前記情報利用者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報選択用画面、又は前記地域情報選択部が生成して前記情報利用者端末に送信した地域情報選択用画面を介して指示された選択入力の情報を受信し、
前記地域情報選択用画面は、予め設定された検索用ワードの入力欄を含むことを特徴とする請求項1に記載の地域情報提供システム。
【請求項4】
前記地域情報管理サーバは、前記情報利用者端末から、前記送信された地域情報に対する評価スコアを受信し、前記受信した評価スコアを前記送信された地域情報に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載の地域情報提供システム。
【請求項5】
前記地域情報管理サーバは、前記受信した評価スコアに基づいて、代替通貨に対応したポイントを前記送信された地域情報を提供した前記情報提供者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項4に記載の地域情報提供システム。
【請求項6】
前記地域情報は、前記特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)のコンテンツとして、ルート及び興味ポイントが表示された地図、写真、文字情報、音声情報、又は動画を含むことを特徴とする請求項1に記載の地域情報提供システム。
【請求項7】
前記地域情報及び前記選択入力の情報の言語表示は、予め設定された複数の言語の中から選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の地域情報提供システム。
【請求項8】
地域情報を提供する情報提供者端末と地域情報を利用する情報利用者端末とに通信ネットワークを介して接続される地域情報管理サーバを含む地域情報提供システムにおける地域情報提供プログラムであって、
前記地域情報管理サーバのコンピュータを、
前記情報提供者端末から地域情報の登録入力を受け付ける手段、
前記情報利用者端末から地域情報の選択入力を受け付ける手段、
前記受け付けた地域情報及び前記受け付けた選択入力の情報を前記コンピュータの記憶部に保存する手段、
前記選択入力の情報に基づいて、前記記憶部に保存された地域情報の中から、前記選択入力の情報と一致する地域情報を選出する手段、及び、
前記選出された地域情報を前記情報利用者端末に送信するとともに、前記送信された地域情報を送信先である前記情報利用者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存する手段として機能させ、
前記地域情報は、前記情報提供者端末の使用者である前記地域情報の情報提供者が発見した特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)情報を含み、予め設定された複数の検索用ワードに関連付けられて前記記憶部に保存され、
前記選択入力の情報は、前記検索用ワードの組を含み、前記検索用ワードの組は前記情報利用者端末の画面に段階的に表示される複数の候補ワードの中から選択されたワードで構成され
前記地域情報を選出する手段は、前記検索用ワードの組からなる前記選択入力を前記情報利用者端末から受信すると、前記選択入力の情報と前記地域情報とに関連付けられた検索用ワードの組が一致する地域情報を前記記憶部から選出し、前記選出した地域情報に対応した選択入力用画像を生成して前記情報利用者端末に送信し、
前記検索用ワードは、前記地域情報のカテゴリ又はシーンを表す言葉であることを特徴とする地域情報提供プログラム。
【請求項9】
前記地域情報の登録入力を受け付ける手段は、地域情報入力用画面を生成して前記情報提供者端末に送信し、前記地域情報入力用画面を介して前記情報提供者端末から入力された地域情報を受信し、
前記地域情報の選択入力を受け付ける手段は、前記情報利用者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報選択用画面を介して指示された選択入力の情報を受信することを特徴とする請求項に記載の地域情報提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地域情報提供システム及び地域情報提供プログラムに関し、より詳しくは、地域関連者から投稿された地域情報の中から、個人利用者の興味に合致した地域情報を検索して提供する地域情報提供システム及び地域情報提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、感染症などを背景に、従来の団体観光から、個人や少人数を主体とした観光、いわゆるパーソナルツーリズムが主流となりつつある。一方、個人旅行を計画する際には、旅行情報誌やインターネットを使って旅行先周辺の観光スポットの情報を収集し、立ち寄る観光スポットの評判やアクセスルートなどを自分で検討しなければならず、多くの手間と労力が必要であった。また、個人で観光をする場合、初めて行く旅行先では土地勘がないため、迷子になったり、現地でしか知られていない観光スポット(隠れた名所等)に行けなかったり、観光ルートを回る際に時間がなくて回りきれない、又は逆に時間が余ってしまうことがあった。
【0003】
このため、労力を掛けずに旅行に有用な情報を得ることを可能とする情報提供システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のシステムでは、ランドマーク、およびその周辺における滞在予定時間を指定することで、ランドマーク周辺のお勧めの観光コースのコース情報が提供されるが、観光スポットに関する情報は、予め情報提供システムの管理会社によって設定されたものであるため、対象地域に密着した現地情報を提供することには対応していなかった。
【0004】
一方、地域情報を提供する技術として、特許文献2には、地域関連者により投稿された地域情報をユーザに提供するプログラム等が開示されている。しかし、特許文献2に記載の技術は、ユーザの端末で案内処理が起動されると、当該端末の位置情報が取得されて、現在地周辺のユーザが入力した出発地点と日程及び時間帯に基づいて、プログラムがルート表示線を作成するものであり、特許文献2における地域情報は、地域関連者による観光案内をコンテンツとするものであって、大手メディアに取り上げられない個人が発見した風景や事物を見たり経験したりできるスポットをつなぐルートを紹介するものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2008-33399号公報
【文献】国際公開第2020/175599号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、地域情報として特定地域の居住者又は訪問者が発見した私的な興味ポイント(POI:Point of Interest)を含むルートの中から、利用者の関心に適合したルートを簡単な操作で選出して利用者の情報通信端末に送信する地域情報提供システム及び地域情報提供プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による地域情報提供システムは、地域情報を提供する情報提供者端末と地域情報を利用する情報利用者端末とに通信ネットワークを介して接続される地域情報管理サーバを含む地域情報提供システムであって、前記地域情報管理サーバは、前記情報提供者端末及び前記情報利用者端末と入出力情報を送受信する通信部と、前記情報提供者端末からの地域情報の登録入力を受け付ける地域情報登録部と、前記情報利用者端末からの地域情報の選択入力を受け付ける地域情報選択部と、前記受け付けた地域情報及び前記受け付けた選択入力の情報を保存する記憶部と、前記選択入力の情報に基づいて、前記記憶部に保存された地域情報の中から、前記選択入力の情報と一致する地域情報を選出する提供情報選出部と、前記選出された地域情報を前記情報利用者端末に送信するとともに、前記送信された地域情報を送信先である前記情報利用者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存する提供情報管理部と、を備え、前記地域情報は、特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)情報を含み、予め設定された複数の検索用ワードに関連付けられて前記記憶部に保存され、前記選択入力の情報は、前記検索用ワードの組を含み、前記検索用ワードの組は前記情報利用者端末の画面に段階的に表示される複数の候補ワードの中から選択されたワードで構成されることを特徴とする。
【0008】
前記地域情報登録部は、前記情報提供者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報入力用画面、又は前記地域情報登録部が生成して前記情報提供者端末に送信した地域情報入力用画面を介して入力された地域情報を受信し、前記地域情報入力用画面は、予め設定されたデータ項目の入力欄を含み、前記データ項目には、前記興味ポイントの緯度経度及び前記検索用ワードが含まれることが好ましい。
前記地域情報選択部は、前記情報利用者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報選択用画面、又は前記地域情報選択部が生成して前記情報利用者端末に送信した地域情報選択用画面を介して指示された選択入力の情報を受信し、前記地域情報選択用画面は、予め設定された検索用ワードの入力欄を含み得る。
前記地域情報管理サーバは、前記情報利用者端末から、前記送信された地域情報に対する評価スコアを受信し、前記受信した評価スコアを前記送信された地域情報に関連付けて前記記憶部に保存し得る。
前記地域情報管理サーバは、前記受信した評価スコアに基づいて、代替通貨に対応したポイントを前記送信された地域情報を提供した前記情報提供者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存し得る。
前記提供情報選択部は、前記選択入力の情報と前記地域情報とに関連付けられた検索用ワードの組が一致する地域情報を前記記憶部から選出し、前記検索用ワードは、前記地域情報のカテゴリ又はシーンを表す言葉であることが好ましい。
前記地域情報は、前記特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)のコンテンツとして、ルート及び興味ポイントが表示された地図、写真、文字情報、音声情報、又は動画を含み得る。
前記地域情報及び前記選択入力の情報の言語表示は、予め設定された複数の言語の中から選択可能であることが好ましい。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による地域情報提供プログラムは、地域情報を提供する情報提供者端末と地域情報を利用する情報利用者端末とに通信ネットワークを介して接続される地域情報管理サーバを含む地域情報提供システムにおける地域情報提供プログラムであって、前記地域情報管理サーバのコンピュータを、前記情報提供者端末から地域情報の登録入力を受け付ける手段、前記情報利用者端末から地域情報の選択入力を受け付ける手段、前記受け付けた地域情報及び前記受け付けた選択入力の情報を前記コンピュータの記憶部に保存する手段、前記選択入力の情報に基づいて、前記記憶部に保存された地域情報の中から、前記選択入力の情報と一致する地域情報を選出する手段、及び、前記選出された地域情報を前記情報利用者端末に送信するとともに、前記送信された地域情報を送信先である前記情報利用者端末を識別する情報に関連付けて前記記憶部に保存する手段として機能させ、前記地域情報は、特定地域の散策ルート情報及び興味ポイント(POI:Point of Interest)情報を含み、予め設定された複数の検索用ワードに関連付けられて前記記憶部に保存され、前記選択入力の情報は、前記検索用ワードの組を含み、前記検索用ワードの組は前記情報利用者端末の画面に段階的に表示される複数の候補ワードの中から選択されたワードで構成されることを特徴とする。
【0010】
前記地域情報の登録入力を受け付ける手段は、地域情報入力用画面を生成して前記情報提供者端末に送信し、前記地域情報入力用画面を介して前記情報提供者端末から入力された地域情報を受信し、前記地域情報の選択入力を受け付ける手段は、前記情報利用者端末に予め実装された専用プログラムにより生成された地域情報選択用画面を介して指示された選択入力の情報を受信し、前記地域情報を選出する手段は、前記選択入力の情報と前記地域情報とに関連付けられた検索用ワードの組が一致する地域情報を前記記憶部から選出することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の地域情報提供システムによれば、特定地域の居住者又は訪問者が自ら発見した私的な興味ポイント(POI:Point of Interest)を含むルートを当該地域情報として投稿すること及び投稿したルートに対する評価を得ることができ、地域情報を探したい利用者が自身の関心に適合したルートを簡単な操作で発見することができるため、情報提供者と情報利用者の満足度及び利便性がともに向上する効果を奏する。さらに、地域情報提供者に報酬が還元されるため、投稿のモチベーションをあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態による地域情報提供システムの全体構成を示す図である。
図2】本発明の一実施形態による地域情報提供システムの地域情報管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による地域情報提供システムで扱われる地域情報のデータテーブルの一例を示す図である。
図4】本発明の一実施形態による地域情報提供システムにおける情報提供者データテーブル及び情報利用者データテーブルの一例を示す図である。
図5】本発明の一実施形態による地域情報提供システムの情報提供者端末の構成例を示すブロック図である。
図6】情報提供者端末からのアクセス要求に対応した本実施形態による地域情報管理サーバの動作例を示すフローチャートである。
図7】情報提供者端末の画面に表示される地域情報入力用画面の一例を示す図である。
図8】情報提供者端末の画面に表示されるルート地図作成用の入力フォームの一例を示す図である。
図9】ルート検索用のカテゴリ検索テーブル及びシーン検索テーブルの一例を示す図である。
図10】本発明の一実施形態による地域情報提供システムの情報利用者端末の構成例を示すブロック図である。
図11】情報利用者端末からのアクセス要求に対する本実施形態による地域情報管理サーバの動作例を示すフローチャートである。
図12】情報利用者端末の表示部に階層的に表示される地域情報選択入力用画面の一例を示す図である。
図13】情報利用者端末の表示部に階層的に表示される地域情報選択入力用画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの全体構成を示す図である。
【0015】
図1に示す本発明の一実施形態による地域情報提供システム1は、インターネットなどの通信ネットワーク5を介して、地域情報管理サーバ10、複数の情報利用者端末(20a、20b)、及び複数の情報提供者端末(30a、30b)が接続されて構成される。地域情報管理サーバ10は、地域情報提供サービスを行う事業者が運営管理するサーバコンピュータである。
【0016】
情報利用者端末(20a、20b)は、インターネットにアクセス可能な環境下にあって、本実施形態による地域情報提供システム1により提供される地域情報の利用者(以下、情報利用者という)が使用する情報通信端末である。情報利用者端末(20a、20b)は、後述する地域情報の利用手続きを行うため、画面表示が可能な携帯情報機器(スマートフォンやタブレット端末等)が好適である。また、GPS機能を備えていることが好ましい。情報利用者は、各自の情報利用者端末(20a、20b)を操作することによって地域情報管理サーバ10にアクセスし、地域情報管理サーバ10への入力用画面を見ながら、地域情報取得のために必要な検索用ワードを選択入力する。
【0017】
情報利用者端末(20a、20b)には、上述した機能を実行するため、当該地域情報利用者用の専用アプリケーションプログラム(以下、地域情報検索アプリという)を所定のアプリ配信サーバからダウンロードしてインストールされている。但し、これに限定されず、地域情報管理サーバ10側が提供する入力用画面(Web画面)を見ながら、地域情報の取得に必要な各種の情報を入力する構成とすることも可能である。
【0018】
情報提供者端末(30a、30b)は、インターネットにアクセス可能な環境下にあり、地域情報を作成して地域情報管理サーバ10に登録する者(以下、情報提供者という)が使用するネットワーク通信機能を備えたコンピュータであり、一般的なパーソナルコンピュータ又は携帯情報機器(スマートフォンやタブレット端末等)であってもよい。情報提供者は、当該地域の居住者又は過去に訪問した者であって、各自の情報提供者端末(30a、30b)を操作することによって地域情報管理サーバ10にアクセスし、地域情報管理サーバ10から送信された入力用画面(Web画面)を見ながら、地域情報の登録に必要な各種の情報を入力する。なお、情報提供者端末が携帯情報機器である場合には、地域情報管理サーバ10への入力用画面を情報提供者端末側で生成して、当該入力用画面を見ながら、地域情報を登録する機能を実行可能にするためのアプリケーションプログラムを予め所定のアプリ配信サーバからダウンロードしてインストールしておく。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの地域情報管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【0020】
図2に示すように、地域情報管理サーバ10は、地域情報提供システム1で提供される地域情報提供サービスに要する各種データ処理、地域情報並びに情報提供者及び情報利用者情報の管理、そしてシステム全体の制御を担うサーバコンピュータであって、システム制御部11、通信部12、記憶部13を含み、システム制御部11で所定のプログラムを実行することにより実現される機能部として、地域情報登録部111、地域情報選択部112、提供情報選出部113、提供情報管理部114、及び料金処理部115を有する。
【0021】
さらに、地域情報管理サーバ10は、図示しないキーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などからなる入力装置14、ディスプレイやプリンタなどの出力装置15が、サーバコンピュータに接続された外部装置として構成されるか又はコンピュータ内に一体に含まれる形態で構成される。また、地域情報管理サーバ10は、単独のコンピュータで構成される形態に限定されるものではなく、ネットワーク接続された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。
【0022】
システム制御部11は、図示しない中央処理装置(CPU)、並びにROM及びRAM等を有し、データ転送、データ演算、及び所定のプログラムを実行し、上述した各機能部(地域情報登録部111、地域情報選択部112、提供情報選出部113、提供情報管理部114、及び料金処理部115)を機能させるとともにシステム全般を制御する。地域情報管理サーバ10上で実現される各機能部は、その処理を行うプログラムがCPUに読み込まれて実行されることでその処理を実行する。システム制御部11は、図示しないが各種のプログラム及びデータを格納するSSD(solid state drive)やHDD(Hard Disk Drive)を記憶部13とは別に備えてもよい。
【0023】
通信部12は、地域情報管理サーバ10の通信に関する処理を行うための処理回路等を含み、通信ネットワーク5を介して複数の情報利用者端末(20a、20b)及び複数の情報提供者端末(30a、30b)と情報の送受信を行う。
【0024】
記憶部13は、地域情報管理サーバ10に備えられた記憶装置又は地域情報管理サーバ10に連結された記憶装置で構成され、情報提供者端末から入力された地域情報及び情報利用者端末から入力された選択情報を後述のデータテーブル形式で保存する。
【0025】
図3は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムで扱われる地域情報のデータテーブルの一例を示す図であり、(a)はルート情報データデータテーブル、(b)はスポット情報データテーブル、(c)はマップデータファイルテーブルである。
【0026】
本実施形態による地域情報提供システムにおいて、地域情報は、情報提供者が発見したスポット又は紹介したいスポット(興味ポイントという)を含む散策ルートの情報(ルート情報という)からなり、情報提供者が新たなルート情報を地域情報管理サーバ10に投稿すると、地域情報管理サーバ10は投稿されたルート情報にルート識別コードを付与して、図3の(a)に示すデータ形式で記憶部13に設けられたルート情報データデータテーブル101に保存する。
【0027】
地域情報としてルート情報データデータテーブル101に保存されるルート情報101aは、ルート識別コード、ルート名、ルート概要、ルートの分類区分、スポット識別コード、マップ識別コード、情報提供者ID、及び評価スコア累計をデータ項目に含む。そして、ルート情報101aに含まれる複数のスポットのそれぞれの詳細情報は、スポット識別コードに関連付けられて(スポット識別コードをインデックスとして)、図3の(b)に示すスポット情報データテーブル102に保存され、ルート情報101aに含まれるマップデータは、マップ識別コードに関連付けられて(マップ識別コードをインデックスとして)、図3の(c)に示すマップデータファイルテーブル103に保存されている。したがって、これら3つのデータテーブル(101~103)からなる地域情報のデータテーブル100は、ルート識別コード、スポット識別コード、及びマップ識別コードに基づくリレーショナルデータベースを構成している。
【0028】
スポット情報データテーブル102に保存されるスポットは、当該地域の観光名所や著名なスポットに加えて、情報提供者が発見した又は紹介したい興味ポイント(POI:Point of Interest)を情報提供者のオリジナルスポットとして登録することが可能であり、スポットの詳細情報(スポット情報)には、データ項目として、スポット登録時に地域情報管理サーバ10から付与されるスポット識別コード、スポット名、スポットの所在地、緯度経度、スポット説明(説明文や写真又はそれらの保存先アドレス)、スポットのジャンル、情報提供者ID、及び販促情報を含み得る。スポット情報データテーブル102に保存されるスポット情報は、異なるルート情報に引用され得る。スポット情報には当該地域内の飲食店や娯楽施設等の店舗を登録することができ、この場合、さらに販促情報を含めることができる。販促情報は、当該店舗が提供する割引クーポンや特別サービスに関する情報である。
【0029】
地域情報管理サーバ10のシステム制御部11は、通信ネットワーク5を介して受信したアクセス要求が、情報提供者端末(30a、30b)からのものか又は情報利用者端末(20a、20b)からのものかを識別する。情報提供者端末及び情報利用者端末の識別は、各端末からのログイン時に入力される識別情報、例えば電子メールアドレス又はユーザIDを利用して実行される。地域情報管理サーバ10によって識別情報が付与される手順については後述する。
【0030】
システム制御部11は識別された結果に基づいて、アクセス要求元の情報提供者端末(30a、30b)には、地域情報登録部111から地域情報の登録入力用画面を送信させ、アクセス要求元の情報利用者端末(20a、20b)には、地域情報選択部112から地域情報検索アプリを介した選択入力の受付準備が完了したことを通知(送信)させる。
【0031】
情報提供者端末用及び情報利用者端末用の入力画面は、それぞれ地域情報の登録及び地域情報の利用に付随する各種の処理に対応した複数の画面で構成され、各画面上での操作により所望の画面に移動するように構成されている。本発明の一実施形態による地域情報提供システムで提供される情報提供者端末用及び情報利用者端末用の入力画面の構成例は後述する。
【0032】
地域情報登録部111は、情報提供者端末(30a、30b)から送信された、地域情報入力用画面に入力された情報に基づいて地域情報の登録を受付ける。情報提供者端末の地域情報入力用画面に入力される情報は、上述した地域情報のデータテーブル100に対応したデータ項目である。地域情報登録部111は、地域情報入力用画面に入力される情報に基づいて、新たに登録される地域情報(ルート情報)のデータを記憶部13のデータテーブル100に保存すると同時に、当該地域情報のルート識別コードを、登録時に入力された分類区分に基づいて分類し、分類区分の項目を検索用ワードとする後述のカテゴリ検索用テーブル及びシーン検索用テーブルにそれぞれ保存する。
【0033】
地域情報選択部112は、情報利用者端末(20a、20b)から送信された、地域情報選択用入力画面の表示事項にしたがって情報利用者が指定した複数階層からなる選択入力の情報を受け付ける。地域情報選択用入力画面には、ルート検索のタイプ、各検索タイプに含まれている分類区分、分類区分に含まれる詳細項目が、段階的に(複数の階層で)表示される。したがって、選択入力の情報は、検索用ワードの組を含む。なお、各段階(階層)で選択された入力内容は、当該情報利用者の興味分野を示す履歴情報として、情報利用者のデータテーブルに自動的に記録されるように設定されるのが好ましい。
【0034】
提供情報選出部113は、地域情報選択部112で受け付けた複数階層からなる選択入力の情報に基づいて、記憶部13に保存された地域情報のデータテーブル100の中から、選択入力の情報に一致する地域情報(すなわちルート情報)を選出する。また、提供情報選出部113は、選出されたルート情報を情報利用者端末に表示させる順位を、情報利用者のデータテーブルに保存された興味分野及び過去の選択履歴を説明変数とする所定の機械学習モデル式を使用して算出した連関度に基づいて決定し得る。提供情報選出部113は、算出された連関度が高い順に選出されたルート情報を表示させる。
【0035】
提供情報管理部114は、選出された地域情報(すなわちルート情報)を情報利用者端末に送信するとともに、送信された地域情報を送信先である情報利用者の識別情報(情報提供者ID)に関連付けて記憶部13に保存する。また、情報利用者端末から受け付けた複数階層からなる選択入力の各階層において選択された選択肢のデータを、当該情報利用者の興味分野を表す情報として、情報利用者のデータテーブルに保存してもよい。
【0036】
料金処理部115は、本地域情報提供システムで使用可能な代替通貨(アプリ内通貨という)を管理する。料金処理部は、情報利用者端末又は情報提供者端末から送信されたアプリ内通貨の購入及び支払い要請に基づいて、法定通貨での購入額及び支払い額をアプリ内通貨に換算し、換算された金額に対応したアプリ内通貨を情報利用者又は情報提供者のアカウント、すなわち、情報利用者又は情報提供者データテーブルの該当するデータ項目欄に払込(加算)又は引出(減算)処理を行うとともに、情報提供者へのチップ(投げ銭)に対応した情報利用者からのアプリ内通貨の振替処理を実行する。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムにおける情報提供者データテーブル及び情報利用者データテーブルの一例を示す図であり、(a)は情報提供者データテーブル、(b)は情報利用者データテーブルである。
【0038】
図4の(a)に示す情報提供者データテーブル104は、各情報提供者の個人情報として、新規登録時に地域情報管理サーバ10から付与される情報提供者IDに関連付けて、情報提供者の氏名、ニックネーム、電子メールアドレス、パスワード、チップ残高、過去に登録したルート情報のルート識別コードをデータ項目として含むデータ列(データの組)で構成される。チップ残高は、情報提供者が投稿(登録)した地域情報、すなわち、ルート情報のルート及びPOIに対する情報利用者の評価スコアに基づいて付与される当該情報提供者が受け取り可能な報酬(アプリ内通貨)のデータである。
【0039】
図4の(b)に示す情報利用者データテーブル105は、各情報利用者の個人情報として、新規登録時に地域情報管理サーバ10から付与される情報利用者IDに関連付けて、情報利用者のニックネーム、電子メールアドレス、性別、年齢層、興味分野、過去に利用(検索)したルート情報のルート識別コードをデータ項目として含む。また、図示しないが、本地域情報提供システムで使用可能な代替通貨(アプリ内通貨)を購入した場合に、その保有残高をデータ項目に含んでもよい。
【0040】
情報利用者データテーブル105には、情報利用者ごとの過去に選択したルート情報の履歴が蓄積され、地域情報管理サーバ10は、蓄積されたルート情報の履歴データを学習データに使用して、情報利用者の興味に合ったルートを地域情報選択画面のリスト一覧に表示させる処理に反映させ得る。
【0041】
以下、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの動作の一例を、図5図13を参照しながら詳しく説明する。
【0042】
先ず、情報提供者端末からのアクセス要求に対する本実施形態による地域情報提供システムの動作例について説明する。
【0043】
図5は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの情報提供者端末の構成例を示すブロック図である。
【0044】
図5に示すように、本実施形態による情報提供者端末30aは、一般的なパーソナルコンピュータであって、制御部31、端末記憶部32、端末通信部33、表示部34、入力部35、出力部36を含む。なお、図1に示す情報提供者端末30bも同様の構成を有し得る。
【0045】
制御部31はCPU等の演算処理装置を含み、端末記憶部32に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、各種の情報処理、制御処理等を行う。端末記憶部32はSSD(solid state drive)等のメモリ装置を含み、制御部31が処理を実行するために必要なプログラム又はデータ等を記憶している。また、端末記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。本発明の地域情報提供システムに対応した地域情報検索アプリは、所定のアプリ配信サーバからダウンロードされて、端末記憶部22に格納される。
【0046】
端末通信部33はインターネットを含む通信ネットワーク5との接続を行う通信モジュールであり、表示部34は液晶ディスプレイ等を有して、制御部31から与えられた画像データを表示する。入力部35はキーボード及びマウス等のポインティング機器を含み、ユーザによる操作入力を受け付ける。出力部36は、演算結果などを外部プリンタやメモリライターに出力する。なお、情報提供者端末30aが携帯情報端末である場合、画像の撮像を行うカメラからなる撮像部37、及びGPS等を利用して情報提供者端末30aの位置を検出する位置検出部38をさらに含んでもよい。
【0047】
図6は、情報提供者端末からのアクセス要求に対応した本実施形態による地域情報管理サーバの動作例を示すフローチャートである。
【0048】
図6に示すように、地域情報の登録を行う情報提供者Aは、情報提供者端末30aから地域情報管理サーバ10へアクセス要求を送信する(ステップS200)。地域情報管理サーバ10に送信されるアクセス要求には、情報提供者Aの識別情報として情報提供者IDが含まれる。なお、情報提供者IDは、予め地域情報管理サーバ10に対して新規登録を行うことで取得される。新規登録の手順は、一般的なSNS等へのユーザ登録方法と同じであるので、詳細な説明は省略する。なお、新規登録のための情報提供者情報には、情報提供者の氏名、ニックネーム、電子メールアドレス、パスワードが含まれ、さらに、自己紹介文、ユーザアイコンなどが含まれてもよい。
【0049】
地域情報管理サーバ10は、情報提供者端末30aから送信されたアクセス要求を受信すると、システム制御部11で、このアクセス要求が情報提供者からのものか又は情報利用者からのものかを、受信したアクセス要求に含まれる識別情報に基づいて識別する(ステップS100)。そして、識別結果が情報提供者と判定されると、要求元の情報提供者端末30aに地域情報入力用画面を送信するよう地域情報登録部111を機能させる。
【0050】
地域情報登録部111は、地域情報入力用画面をアクセス要求元の情報提供者端末30aに送信する(ステップS110)。一方、アクセス要求が情報提供者からのものでない場合、システム制御部11は、アクセス要求元の情報利用者端末(20a又は20b)に入力を受け付ける準備が完了していることを通知して(ステップS120)、情報利用者端末からの選択入力を待ち受ける。ステップS310以降の情報利用者端末との動作フローの詳細は後述する。
【0051】
情報提供者端末30aは、地域情報管理サーバ10から受信した地域情報入力用画面を情報提供者端末30aの表示部24に表示させる(ステップS210)。
【0052】
図7は、本実施形態による情報提供者端末の表示部に表示される地域情報入力用画面の一例を示す図である。
【0053】
図7に示す地域情報入力用画面300で、ルート設定用の入力フォーム310には、ルート情報の入力項目欄330がリスト形式で表示され、ルート名331、ルート概要332、スポット名(333a、333b)、キーワード(アピールワード)334、ルートの分類区分335を入力する枠が表示される。また、ルート地図作成用の入力フォーム320が表示されている。
【0054】
ルート地図作成用の入力フォーム320の表示形式は、図7に示す例に限定されず、地域情報入力用画面のサブウィンドウとして表示されるか、地域情報入力用画面とルート地図作成用の地図画面とが1つの画面内に分割表示される形式で表示されてもよい。
【0055】
ルート名331及びルート概要332の入力枠には、情報提供者が任意の文字又は文が入力され、スポット名(333a、333b)の入力枠は、必要に応じて追加又は削除が可能であり、当該枠をポインティングすることにより、スポット情報データテーブル102に保存済のスポット名がプルダウン形式で表示されるように構成される。情報提供者は、プルダウン表示されたスポット名を指定するか、又は新規のスポット名を文字入力してもよい。新規のスポット名を文字入力した場合、地域情報登録部111は、当該スポットの詳細情報(スポット情報という)を登録するためのサブウィンドウ(図示せず)を表示させ、情報提供者は、サブウィンドウに表示された入力用画面から所定のデータ項目を入力する。入力されるスポットの詳細情報のデータ項目は、スポット情報データテーブル102のデータ項目に対応するので、説明は省略する。分類区分335の入力枠も、ルート検索用に予め設定されたカテゴリ又はシーンがプルダウン形式で表示されるように構成され、情報提供者は、プルダウン表示されたカテゴリ又はシーンの中から該当するものを指定する。なお、「ファイル添付」と表示されたボタン338は、画像ファイルや動画ファイルをルート情報又はスポット情報に対応付けて登録(保存)することを指示するもので、ボタン338を押す(クリックする)と、ファイル名及びファイル保存場所を入力するための入力枠又は入力用ウィンドウ(図示せず)が表示されるように構成され得る。
【0056】
図7に示す地域情報入力用画面300から、各入力項目に対応する入力枠(331~335)にそれぞれ情報が入力されて、「保存する」ボタン336が押される(クリックされる)と、入力された各情報が地域情報管理サーバ10に送信される(ステップS220)。地域情報管理サーバ10の地域情報登録部111は、入力された情報を、情報提供者の識別情報(情報提供者ID)に関連付けて、新たなルート情報として記憶部13の地域情報のデータテーブル100(図示せず)に保存する。
【0057】
地域情報登録部111は、情報提供者端末30aから送信された、ルート情報に含まれるスポット枠(333a、333b)に入力されたスポット名に基づいて、記憶部13からスポット名に対応するエリアの地図データを読み出して、要求元の情報提供者端末31に送信する(ステップS130)。記憶部13には、予め本地域情報提供システム1が対象とする地域の地図データが保存されており、地域情報登録部111は、スポット情報データテーブル102から、入力されたスポット名に該当するスポットの緯度経度データを読み出して、入力されたスポット名の地点を含む所定のエリアの地図データを読み出す。
【0058】
情報提供者端末30aは、受信した地図データをルート地図作成用の入力フォームに表示させる(ステップS230)。なお、送信される地図データのエリアの範囲(大きさ)は、例えば、デフォルト設定として、2km四方の範囲が表示され、情報提供者端末30aからの指令により、任意の範囲に拡大又は縮小できるように構成され得る。
【0059】
他の実施形態として、情報提供者端末30aが携帯情報端末で位置情報特定機能を備え、情報提供者端末30aの位置情報が特定されている場合、ルート設定用の入力フォーム310に入力された情報の送信時に、情報提供者端末30aの位置情報が他の入力情報とともに、地域情報管理サーバ10に送信されて、地域情報管理サーバ10の地域情報登録部111が、送信された位置情報を基点とするエリアの地図データを記憶部13から読み出して、要求元の情報提供者端末30aに送信する構成としてもよい。
【0060】
なお、本発明による地域情報提供システムは、特定の地域、例えば、特定の市町村や地区に限定した地域情報を提供するものであるため、ルート設定が認められる地図の範囲は、予め設定された地域内に限定される。
【0061】
図8は、情報提供者端末の画面に表示されるルート地図作成用の入力フォームの一例を示す図である。
【0062】
図8に示すルート地図作成用の入力フォーム(フィールド)320では、マップ欄325に表示される地図パターンは省略している。図8のルート地図作成用の入力フォーム320に表示されるスポットのマーク(M1~M3)は、指定されたスポットが予め登録された周知のスポットである場合、スポット情報データベースに保存された当該スポットの位置情報(緯度経度)に基づいて表示される。また、新規のスポットは、別途のスポット登録用ウィンド(図示せず)から入力された緯度経度に基づいて表示される。
【0063】
なお、各スポットのマークは、スポットの種類に対応した異なるマークで表示されてもよい。これにより、情報利用者は、所望の地区又は地点の周辺にあるスポットの位置と内容を一目で確認できるので、利便性が向上する。なお、マップの中心となる基準点Pは、指定されたスポットが含まれるように自動設定される。
【0064】
その後、図8に示すルート地図作成用の入力フォーム上で、情報提供者が所望のスポットのマークを訪問順にポインティング又は指示することで、情報提供者端末30aから地域情報管理サーバ10に、スポットを結ぶルート線と訪問順のデータが送信される(ステップS240)。地域情報管理サーバ10は、ルート線とスポットの訪問順を受信すると、選択されたスポットの訪問順をルート線とともに地図上に表示した地図データを作成する(ステップS140)。
【0065】
登録に必要な全ての情報を入力後、図7に示す地域情報入力用画面で、「登録して公開する」ボタンを押す(クリックする)と、地域情報管理サーバ10の地域情報登録部111は、登録されるルート情報及びスポット情報に対して、固有の受付コードとして、ルート識別コード及びスポット識別コードを発行し、情報提供者の識別情報(情報提供者ID)に関連付けて記憶部13の地域情報のデータテーブル100に保存する(ステップS150)。また、情報提供者データテーブル104の該当する情報提供者IDに関連付けられたデータ行にも、ルート識別コードを追加する。そして、情報提供者端末30aにも、受付コードとともに登録が完了した通知を送信する(ステップS150)。
【0066】
発行するルート識別コード及びスポット識別コードは、英数字列、ハッシュ値、一次元コード、又は二次元コードなどのうちから所定の形態で生成される。
【0067】
その後、地域情報登録部111は、図7に示す地域情報入力用画面の分類区分335で指定されたカテゴリ又はシーンに基づいて、登録されたルート情報を、記憶部13に設けられたルート検索用のカテゴリ検索テーブル及びシーン検索テーブルに登録する(ステップS155)。
【0068】
図9は、ルート検索用のカテゴリ検索テーブル及びシーン検索テーブルの一例を示す図である。
図9に示すルート検索用のカテゴリ検索テーブル106及びシーン検索テーブル107は、情報利用者端末から地域情報の検索を受ける際に、検索に要する入力を簡単にするために利用される。
【0069】
以上の手順により、地域情報提供者により登録された特定の地域に密着した地域情報が一般の利用者に公開可能に登録される。
【0070】
次に、情報利用者端末からのアクセス要求に対する本実施形態による地域情報提供システムの動作例について説明する。
【0071】
図10は、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの情報利用者端末の構成例を示すブロック図である。
【0072】
図10に示すように、本実施形態による情報利用者端末20aは、制御部21、端末記憶部22、端末通信部23、表示部24、入力部25、撮像部26、音声出力部27、及び位置検出部28を含む。なお、図1に示す情報利用者端末20bも同様の構成を有している。
【0073】
制御部21はCPU等の演算処理装置を含み、端末記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、各種の情報処理、制御処理等を行う。端末記憶部22はSSD(solid state drive)等のメモリ装置を含み、制御部21が処理を実行するために必要なプログラム又はデータ等を記憶している。また、端末記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。本発明の地域情報提供システムに対応した地域情報検索アプリは、所定のアプリ配信サーバからダウンロードされて、端末記憶部22に格納される。
【0074】
端末通信部23は無線通信によりインターネットを含む通信ネットワーク5との接続を行う通信モジュールであり、表示部24は液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画面を有し、制御部21から与えられた画像を表示する。入力部25は表示部24に設けられたタッチパネル又は押下式のボタン等で構成され、ユーザによる操作入力を受け付ける。撮像部26は、カメラを含み、画像の撮像を行う。音声出力部27は、音声の出力を行うスピーカである。位置検出部28は、例えばGPS等を利用して、情報利用者端末20aの位置を検出する。
【0075】
図11は、情報利用者端末からのアクセス要求に対する本実施形態による地域情報管理サーバの動作例を示すフローチャートである。
【0076】
図11に示すように、地域情報を利用する情報利用者Aは、情報利用者端末20aから地域情報管理サーバ10へアクセス要求を送信する(ステップS300)。アクセス要求の送信は、情報利用者端末20aで地域情報検索アプリを起動し、ログイン画面で所定の識別情報(情報利用者ID)を入力することで実行される。したがって、地域情報管理サーバ10に送信されるアクセス要求には、情報利用者としての識別情報が含まれる。なお、地域情報管理サーバ10及び地域情報検索アプリは、多言語表示に対応し、地域情報及び後述する選択入力画面の言語表示は、予め設定された複数の言語の中から選択可能となるように構成されていてもよい。多言語対応のため、地域情報管理サーバ10及び地域情報検索アプリには、一般的な翻訳ソフトウェアが実装されていてもよい。
【0077】
情報利用者Aの識別情報は、情報利用者端末20aから予め地域情報管理サーバ10に対して新規登録を行うことで取得される。新規登録は、情報利用者端末20aに地域情報検索アプリをインストールして実行することにより、情報利用者端末20aの表示部24に表示される新規登録入力用画面にしたがって、情報利用者情報を入力することで完了し、完了すると情報利用者としての識別情報である情報利用者IDが、地域情報管理サーバ10から送信される。また、新規登録時にアンケートの形態で、当該情報利用者の興味分野が入力され、入力された興味分野を示すキーワードは、後述するルート情報の選出の際に利用される。
【0078】
地域情報管理サーバ10は、情報利用者端末20aからアクセス要求を受信すると、システム制御部11で、このアクセス要求が情報提供者からのものか又は情報利用者からのものかを、受信したアクセス要求に含まれる識別情報に基づいて識別する(ステップS100)。そして、識別結果が情報提供者ではない、すなわち情報利用者であると判定されると、システム制御部11は、地域情報選択部112を機能させて、情報利用者端末20aに地域情報管理サーバ10側での入力受付準備が完了した通知を送信する(ステップS120)。
【0079】
情報利用者端末20aの制御部21は、地域情報管理サーバ10から入力受付準備が完了した通知を受信すると、情報利用者端末20aで実行中の地域情報検索アプリによって情報利用者端末20aの表示部24に地域情報選択入力用画面のうちの最上位階層(以下、第1階層という)の画面を表示させる(ステップS310)。本実施形態の地域情報提供システムにおいて、情報利用者端末20aの地域情報検索機能を実現させる地域情報検索アプリは、地域情報を検索するために複数の階層で構成された入力用画面を生成し、各階層の画面に表示された選択項目に対する入力を受けて、順に、次の階層の画面を表示させる。
【0080】
図12及び図13は、情報利用者端末の表示部に階層的に表示される地域情報選択用画面の一例を示す図であり、図12の(a)は、地域情報選択用画面のうちの第1階層である「メニュー」画面、(b)は、地域情報選択用画面の第2階層で表示される画面のうちの「ルート検索」画面、(c)は、地域情報選択用画面の第3階層で表示される画面のうちの「シーンから探す」画面を示す。図13の(d)は「シーンから探す」画面に詳細シーンが追加表示された画面、(e)は詳細シーンのうち1つが選択された場合に表示される第4階層の画面、(f)は第4階層の画面で選択されたルートの詳細情報が掲載された画面である。なお、地域情報選択用画面には、選択項目の説明のため、地域情報検索アプリ専用のキャラクタ画像を表示させてもよい。
【0081】
先ず、図11に示すステップS310で、情報利用者端末20aの制御部21は、図12の(a)に示す第1階層の「メニュー」画面401を情報利用者端末20aの表示部24に表示させる。「メニュー」画面401には、情報利用者Aが、地域情報として提供される散策ルート(観光ルート)を検索するか、または検索済みルートを確認するための目的別ボタンとして、例えば、「現在進行中のルート」ボタン401a、「ルート検索」ボタン401b、「過去の走破ルート」ボタン401c、及び「マイページ」ボタン401dが画像表示される。
【0082】
「メニュー」画面401に表示された複数のボタンのうちのいずれかを情報利用者Aが選択すると、情報利用者端末20aの制御部21は、選択された目的に対応した第2階層の画面を表示させる(ステップS320)。図12の(b)は、「メニュー」画面401の「ルート検索」ボタン401bが選択された場合に表示される第2階層の「ルート検索」画面402を示す。「ルート検索」画面402には、ルート検索の方法を選択するためのボタンとして、例えば、「カテゴリから探す」ボタン402a、「シーンから探す」ボタン402b、「地区から探す」ボタン402c、「ルート一覧を見る」ボタン402d、及び「あなたへのおすすめ」ボタン402eが画像表示される。
【0083】
次に、「ルート検索」画面402に表示された複数のボタンのうちのいずれかを情報利用者Aが選択すると、情報利用者端末20aの制御部21は、選択されたルート検索の方法に対応付けられた第3階層の画面を表示させる(ステップS330)。一例として、図12の(c)には、「ルート検索」画面402の「シーンから探す」ボタン402bが選択された場合に表示される第3階層の画面として、「シーンから探す」画面403を示す。「シーンから探す」画面403には、シーンを選択するためのボタンとして、例えば、「季節・天気」ボタン403a、「時間帯」ボタン403b、「お出かけ相手」ボタン403c、及び「イベント」ボタン403dが画像表示される。
【0084】
なお、図示しないが、第2階層の「ルート検索」画面402の「カテゴリから探す」ボタン402aが選択された場合に表示される第3階層の「カテゴリから探す」画面には、カテゴリを選択するためのボタンとして、例えば、「遊ぶ・スポーツ」ボタン、「さんぽ」ボタン、「学ぶ・体験する」ボタン、「食べる」ボタン、「ショッピング」ボタンなどが画像表示され、「ルート検索」画面402の「地区から探す」ボタン402cが選択された場合に表示される第3階層の「地区から探す」画面には、本地域情報提供システムが対象とする地域内の地区名に対応したボタンが画像表示され、「ルート検索」画面402の「ルート一覧を見る」ボタン402dが選択された場合に表示される第3階層の「ルート一覧を見る」画面には、本地域情報提供システムに登録されている各ルートの概要を示すボタンがリスト形式で表示される。また、「ルート検索」画面402の「あなたへのおすすめ」ボタン402eが選択された場合に表示される第3階層の「あなたへのおすすめ」画面には、情報利用者Aの過去のルート選択履歴及び情報利用者Aが利用者登録時に選択した興味分野に基づいて、地域情報管理サーバが所定のマッチングアルゴリズムにより選出したルートの概要を示すボタンがリスト形式で表示される。
【0085】
一方、「シーンから探す」画面403に表示された複数のボタン内には、それぞれ展開用のマーク403axが表示されており、情報利用者Aがいずれかのボタンを選択(ポインティング)すると、情報利用者端末20aの制御部21は、選択されたシーンに対応した詳細項目のボタンを下方に展開して表示させる。
【0086】
図13の(d)は、「シーンから探す」画面403の「季節・天気」ボタン403aが選択された場合に追加表示される詳細シーンのボタンを示す。「シーンから探す」画面403には、「季節・天気」に関連する詳細シーンのボタンとして、例えば、「春(3~5月)」ボタン403a1、「夏(6~8月)」ボタン403a2、「秋(9~11月)」ボタン403ac、「冬(12~2月)」ボタン403a4、「雨の日」ボタン403a5が画像表示される。
【0087】
「シーンから探す」画面403に追加表示された複数のボタン(403a1、403a2、403a3、403a4、403a5)のうちのいずれかを情報利用者Aが選択すると、情報利用者端末20aの制御部21は、ステップ320~ステップS340で選択された「ルート検索」、「シーンから探す」という検索方法で、検索用ワードとして、「季節・天気」と、画面403で選択された項目と含む「選択入力の情報」に一致するルート情報を検索する指令を作成して、地域情報管理サーバ10に送信する(ステップS340)。例えば、「春(3~5月)」ボタン403a1が選択された場合、制御部21は、地域情報管理サーバ10に「ルート検索」として、「シーンから探す」こと、そして、シーンの中で「季節・天気」のうちの「春(3~5月)」に関連付けられたルート情報を検索する指令を地域情報管理サーバ10に送信する。
【0088】
地域情報管理サーバ10は、情報利用者端末20aからルート情報を検索する指令を受信すると、提供情報選出部113を機能させて、受信した複数階層の検索用ワードで構成されたルート検索指令に基づいて、記憶部13に保存された地域情報のデータテーブル100の中から、選択入力の情報に一致する地域情報(すなわちルート情報)をルート候補として選出する(ステップS160)。提供情報選出部113は、ルート検索指令に含まれる検索用ワード(分類区分)にしたがって、カテゴリ検索テーブル106及びシーン検索テーブル107により、ルート候補を絞り込んだ後、それぞれのルート候補のルート情報に含まれるルート概要やキーワード、当該ルート情報に含まれるスポットの説明文を文章解析して、情報利用者の興味分野に登録されている文言と一致するものを上位に配置する処理を行ってもよい。
【0089】
提供情報選出部113は、選出したルート候補に対応した選択入力用画像を生成して、情報利用者端末20aに送信する(ステップS170)。
【0090】
情報利用者端末20aの制御部21は、選出されたルート候補の画像が配置された第4階層の画面を表示させる(ステップS350)。図13の(e)は、「シーンから探す」画面403の「春(3~5月)」ボタン404a1が選択された場合に表示される第4階層の画面404を示す。第4階層の画面404には、記憶部12に保存されている散策ルートのうち、「シーンから探す」、「季節・天気」、「春(3~5月)」の順で、階層的に関連付けられている散策ルートの紹介兼選択用ボタン(403a11、403a12、403a13、403a14)がリスト形式で画像表示される。
【0091】
そして、第4階層の画面404に表示された複数の散策ルートの紹介兼選択用ボタンのうちのいずれかを情報利用者Aが選択すると、情報利用者端末20aの制御部21は、地域情報管理サーバ10に選択されたルートの詳細情報を要求(送信)する。
【0092】
地域情報管理サーバ10の提供情報管理部114は、情報利用者端末20aからの要求にしたがって、記憶部13から、該当するルートの詳細情報を読み出して、情報利用者端末20aに送信するとともに、送信したルートのルート識別コードを送信先の情報利用者端末20aの情報利用者IDに関連付けて情報利用者データテーブルに保存する(ステップS170)。
【0093】
情報利用者端末20aの制御部21は、選択されたルートの詳細情報が掲載される画面405を表示部24に表示させる(ステップS360)。図13の(f)は、「シーンから探す」画面404の「純喫茶めぐり」ボタン403a11が選択された場合に表示される「純喫茶めぐり」画面405を示す。当該画面405には、ルートマップ、ルート説明、スポット情報などが表示される。
【0094】
その後、情報利用者端末20aから、選択されたルート情報を利用した結果に基づく評価スコアが地域情報管理サーバ10に送信されると(ステップS370)、地域情報管理サーバ10の提供情報管理部114は、受信したルートの評価スコアを、当該ルートを登録した情報提供者の情報提供者IDに関連付けて情報提供者データテーブルに保存するとともに、当該ルートのルート識別コードに関連付けて地域情報のデータテーブル100に保存する(ステップS190)。さらに、提供情報管理部114は、当該ルートを登録した情報提供者の情報提供者端末30aに、評価スコア及び当該評価スコアに基づくチップが加算されたことを通知する(ステップS260)。
【0095】
以上のステップにより、情報利用者Aは、情報利用者端末20aを介して、地域情報管理サーバ10から所望のルート情報を取得することができる。
【0096】
本発明による地域情報提供システムでは、情報利用者が新たなルートを検索する際に、情報利用者端末20aの位置検出機能を作動させて現在位置を入力したり、情報利用者端末20aの表示部に表示させた地域マップから特定地点を選んで入力する必要がない。このため、当該地域に関して十分な知識を有しなくても、本発明による地域情報提供システムを利用する情報利用者は、情報利用者端末20aにインストールされた地域情報検索アプリによって、順次画面に表示される選択項目のいずれかを指示するだけで、当該地域に居なくても、情報利用者の意向に沿った地域情報(ルート情報)が提示される。
【0097】
したがって、本発明による地域情報提供システムの情報利用者は、当該地域の地理や文物に精通していなくても、簡単な操作で情報利用者の興味に適合した地域情報(散策ルートやPOI)を発見することができる。
【0098】
所望のルート情報を取得した情報利用者Aは、当地において、情報利用者端末20aのGPS機能を作動させて、取得したルート情報にしたがって、散策を行うことができる。
【0099】
次に、本発明の一実施形態による地域情報提供システムの付加機能について説明する。
【0100】
本発明の一実施形態による地域情報提供システム1は、情報提供者からの販促情報、すなわち割引クーポンや特別サービスなどの広告情報をルート情報に含めることができる。具体的には、スポット情報に販促情報を含める形態で登録することができ、この場合は所定の利用料を代替通貨で地域情報提供サービスを行う事業者に支払う。
【0101】
地域情報管理サーバ10は、情報利用者端末(20a、20b)に送信するマップ画面上に表示されたスポットのマークに、販促情報へのリンクを張るよう設定し得る。また、スポットのマークをポインティング又はタッチすると吹きだし(ポップアップともいう)を表示される設定を実装し得る。表示させる販促情報は、各情報提供端末から地域情報データベース内の当該スポットが割り当てられたテーブルに格納するよう、地域情報管理サーバ10に要求することができる。これにより、情報提供者にインセンティブが提供される。
【0102】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 地域情報提供システム
5 通信ネットワーク
10 地域情報管理サーバ
11 システム制御部
12 通信部
13 記憶部
14 入力装置
15 出力装置
20a、20b 情報利用者端末
21、31 制御部
22、32 端末記憶部
23、33 端末通信部
24、34 表示部
25、35 入力部
26、37 撮像部
27 音声出力部
28、38 位置検出部
30a、30b 情報提供者端末
36 出力部
111 地域情報登録部
112 地域情報選択部
113 提供情報選出部
114 提供情報管理部
115 料金処理部
【要約】
【課題】地域情報提供者が発見した私的な興味ポイント(POI:Point of Interest)を含むルートの中から、利用者の関心に適合したルートを簡単な操作で選出して利用者の情報通信端末に送信する地域情報提供システム及び地域情報提供プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の地域情報提供システムは、地域情報を提供する情報提供者端末と地域情報を利用する情報利用者端末とに通信ネットワークを介して接続される地域情報管理サーバを含み、地域情報管理サーバは、通信部と、情報提供者端末からの地域情報の登録入力を受け付ける地域情報登録部と、情報利用者端末からの選択入力を受け付ける地域情報選択部と、記憶部と、選択入力に基づいて、選択入力と一致する地域情報を選出する提供情報選出部と、選出された地域情報を情報利用者端末に送信するとともに、情報利用者端末を識別する情報に関連付けて記憶部に保存する提供情報管理部と、を備える。
【選択図】図1
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