(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】空間演出システム、空間演出方法及び、空間演出プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/6332 20110101AFI20230320BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20230320BHJP
H04N 21/41 20110101ALI20230320BHJP
【FI】
H04N21/6332
H04L67/02
H04N21/41
(21)【出願番号】P 2019179987
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-06-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518267001
【氏名又は名称】坂田 健樹
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】坂田 健樹
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-073182(JP,A)
【文献】特開2013-004323(JP,A)
【文献】特開2018-107729(JP,A)
【文献】特開2018-073557(JP,A)
【文献】特開2003-036981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04L 67/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会場に存在する映像出力装置又は発光装置を用いて空間演出を行うための
空間演出システムあって、
前記映像出力装置又は発光装置を有するクライアントと、前記クライアントと無線通信可能に構成され、第1無線信号を配信するサーバと、
信号範囲内に収容された前記クライアントに第2無線信号を配信するビーコンと、を備え、
前記クライアントは、
第1無線信号を受信することで、前記第1無線信号と対応する第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1無線信号と対応する第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、第2無線信号を受信することで、前記第2無線信号と対応する第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第2無線信号と対応する第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させ、
前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させているときに前記第2無線信号を受信した場合、前記第1映像信号の出力を中断して第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1発光信号に応じた発光を中断して前記第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、その出力又は発光が終了すると、中断していた前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号の出力又は前記第1発光信号に応じた発光を再開する、空間演出システム。
【請求項2】
前記第1映像信号及び第2映像信号若しくは、前記第1発光信号及び第2発光信号は、前記クライアントに格納される、請求項1に記載の空間演出システム。
【請求項3】
前記ビーコンは、前記会場内を移動可能な移動体に設置される、請求項1
又は請求項2に記載の空間演出システム。
【請求項4】
会場に存在し、映像出力装置又は発光装置を有する複数のクライアントを用いて空
間演出を行うための空間演出方法あって、
前記クライアントと無線通信可能に構成されたサーバが、前記映像出力装置又は発光装置を有するクライアントに、第1無線信号を配信する第1配信ステップと、
ビーコンが、信号範囲内に収容された前記クライアントに第2無線信号を配信する第2配信ステップと、
前記クライアントが、第1無線信号を受信することで、前記第1無線信号と対応する第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1無線信号と対応する第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、第2無線信号を受信することで、前記第2無線信号と対応する第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第2無線信号と対応する第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させる出力・発光ステップと、を有し、
前記出力・発光ステップでは、前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させているときに前記第2無線信号を受信した場合、前記第1映像信号の出力を中断して第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1発光信号に応じた発光を中断して前記第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、その出力又は発光が終了すると、中断していた前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号の出力又は前記第1発光信号に応じた発光を再開する、空間演出方法。
【請求項5】
前記ビーコンを移動させる移動ステップをさらに有し、
前記第2配信ステップは、少なくとも前記移動ステップ中に行われる、請求項4に記載の空間演出方法。
【請求項6】
前記ビーコンは前記会場内を移動可能な移動体に設置され、
前記移動体が前記移動ステップを行う、請求項5に記載の空間演出方法。
【請求項7】
映像出力装置又は発光装置を有するクライアントを用いて空間演出を行うための空間演出プログラムあって、
前記クライアントに、
無線通信可能に構成されたサーバから第1無線信号を受信する第1受信ステップと、
信号範囲内に収容された前記クライアントに第2無線信号を配信するビーコンより、第2無線信号を受信する第2受信ステップと、
第1無線信号を受信することで、前記第1無線信号と対応する第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1無線信号と対応する第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、第2無線信号を受信することで、前記第2無線信号と対応する第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第2無線信号と対応する第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させる出力・発光ステップと、を実行させ、
前記出力・発光ステップでは、前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号を前記映像出力装置に出力又は第1発光信号に応じて前記発光装置を発光させているときに前記第2無線信号を受信した場合、前記第1映像信号の出力を中断して第2映像信号を前記映像出力装置に出力又は、前記第1発光信号に応じた発光を中断して前記第2発光信号に応じて前記発光装置を発光させると共に、その出力又は発光が終了すると、中断していた前記第1無線信号と対応する前記第1映像信号の出力又は前記第1発光信号に応じた発光を再開する、空間演出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
興行としての競技スポーツの興趣を高めるために、映像ディスプレイや振動具や照明具等を用いた空間演出が行われる場合がある。
【0003】
また、興行としての競技スポーツでは、マーケティングを含む観客の興趣を高めるような試みが、ソーシャルネットワークサービスに基づくようなオーディエンス参加型の様相を呈している。上述の試みは、スマートフォンのような携帯端末をプラットフォームとして活用することで好適に実現され得る、と把握することができる。
【0004】
上述の照明具を用いた空間演出に関連し、特許文献1では、第1の位置に設けられ、空間に第1の光を射出する第1の光射出部と、第1の位置と異なる第2の位置に設けられ、空間に第2の光を射出する第2の光射出部を備える。第1および第2の光射出部は、第1の位置と第2の位置との位置関係に応じた順序にしたがって、第1および第2の光の明るさおよび色の少なくとも一方を変化させる発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の発明を含む慣用の手法は、空間に固定されるような照明具を用いた空間演出にとどまっており、観客が携帯する携帯端末が織り成すディスプレイ群を利用した空間演出を好適に実現するような内容は開示されていない。このように、観客が携帯する携帯端末に備えられる各種装置を用いれば、既存の空間演出を刷新するような新規な技術を提供することができる、と把握することができる。
【0007】
本発明の目的は、競技スポーツの興趣を高める情報処理に係る新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理システムであって、前記出力のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバを含む。
このような構成とすることで、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行い競技スポーツの興趣を高める情報処理に係る新規な技術を提供することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、ウェブソケットプロトコルに基づく前記無線信号を配信する。このような構成とすることで、本発明は、HTTPと比べ低い通信コストと、リアルタイム性と、を呈する双方向通信に基づく情報処理を実現することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記出力のためのビーコンパケットを含む無線信号を配信する標識手段を有するビーコンをさらに含む。
このような構成とすることで、本発明は、所定の会場におけるコンピュータのみが映像信号を受信することができるような、好適な情報処理を実現することができる。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理方法であって、前記出力のための無線信号を配信する配信ステップをコンピュータに実行させる。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記出力のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバとして機能させる。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理システムであって、前記出力のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記映像信号を前記ディスプレイ群に含まれるディスプレイに出力する出力手段と、を有するクライアントを含む。
このような構成とすることで、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理に係る新規な技術を提供することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記受信手段は、ウェブソケットプロトコルに基づく前記無線信号を受信する。
このような構成とすることで、本発明は、HTTPと比べ低い通信コストと、リアルタイム性と、を呈する双方向通信に基づく情報処理を実現することができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記受信手段は、ビーコンパケットを含む前記無線信号を受信し、前記出力手段は、当該無線信号と対応する前記映像信号を優先して前記ディスプレイに出力する。
このような構成とすることで、本発明は、ビーコンパケットを含む無線信号を配信するビーコンとクライアントとが近接するシーンに特有の空間演出を実現することができる。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理方法であって、前記出力のための無線信号を受信する受信ステップと、前記無線信号と対応する前記映像信号を前記ディスプレイ群に含まれるディスプレイに出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明は、ディスプレイ群における映像信号の出力に基づく空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記出力のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記映像信号を前記ディスプレイ群に含まれるディスプレイに出力する出力手段と、を有するクライアントとして機能させる。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記振動のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバを含む。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記発光のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバを含む。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記音発生のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバを含む。
【0019】
また、本発明の好ましい形態では、前記振動のためのビーコンパケットを含む無線信号を配信する標識手段を有するビーコンをさらに含む。
また、本発明の好ましい形態では、前記発光のためのビーコンパケットを含む無線信号を配信する標識手段を有するビーコンをさらに含む。
また、本発明の好ましい形態では、前記音発生のためのビーコンパケットを含む無線信号を配信する標識手段を有するビーコンをさらに含む。
【0020】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記振動のための無線信号を配信する配信ステップをコンピュータに実行させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記発光のための無線信号を配信する配信ステップをコンピュータに実行させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記音発生のための無線信号を配信する配信ステップをコンピュータに実行させる。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記振動のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバとして機能させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記発光のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバとして機能させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記音発生のための無線信号を配信する配信手段を有するサーバとして機能させる。
【0022】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記振動のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記振動信号の少なくとも一部に基づき前記バイブレータ群に含まれるバイブレータを振動させる振動手段と、を有するクライアントを含む。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記発光のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記発光信号の少なくとも一部に基づき前記ライト群に含まれるライトを発光させる発光手段と、を有するクライアントを含む。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理システムであって、前記音発生のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記音発生信号の少なくとも一部に基づき前記スピーカー群に含まれるスピーカーを音発生させる音発生手段と、を有するクライアントを含む。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記受信手段は、ビーコンパケットを含む前記無線信号を受信し、前記振動手段は、当該無線信号と対応する前記振動信号に優先して基づき前記バイブレータを振動させる。
また、本発明の好ましい形態では、前記受信手段は、ビーコンパケットを含む前記無線信号を受信し、前記発光手段は、当該無線信号と対応する前記発光信号に優先して基づき前記ライトを発光させる。
また、本発明の好ましい形態では、前記受信手段は、ビーコンパケットを含む前記無線信号を受信し、前記音発生手段は、当該無線信号と対応する前記音発生信号に優先して基づき前記スピーカーを音発生させる。
【0024】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記振動のための無線信号を受信する受信ステップと、前記無線信号と対応する前記振動信号に基づき前記バイブレータ群に含まれるバイブレータを振動させる振動ステップと、をコンピュータに実行させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記発光のための無線信号を受信する受信ステップと、前記無線信号と対応する前記発光信号に基づき前記ライト群に含まれるライトを発光させる発光ステップと、をコンピュータに実行させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理方法であって、前記音発生のための無線信号を受信する受信ステップと、前記無線信号と対応する前記音発生信号に基づき前記スピーカー群に含まれるスピーカーに音発生させる音発生ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0025】
上記課題を解決するために、本発明は、バイブレータ群における振動信号に基づく振動により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記振動のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記振動信号に基づき前記バイブレータ群に含まれるバイブレータを振動させる振動手段と、を有するクライアントとして機能させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、ライト群における発光信号に基づく発光により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記発光のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記発光信号に基づき前記ライト群に含まれるライトを発光させる発光手段と、を有するクライアントとして機能させる。
また、上記課題を解決するために、本発明は、スピーカー群における音発生信号に基づく音発生により空間演出を行うための情報処理プログラムであって、コンピュータを、前記音発生のための無線信号を受信する受信手段と、前記無線信号と対応する前記音発生信号に基づき前記スピーカー群に含まれるスピーカーを音発生させる音発生手段と、を有するクライアントとして機能させる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、競技スポーツの興趣を高める情報処理に係る新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態に係るハードウェア構成図及び説明図を示す。
【
図2】本発明の一実施形態に係る機能ブロック図を示す。
【
図3】本発明の一実施形態に係る情報合成の概要図を示す。
【
図4】本発明の一実施形態に係る情報合成のシークエンス図を示す。
【
図5】本発明の一実施形態に係る第3の情報に基づく画面表示例を示す。
【
図6】本発明の一実施形態に係る映像信号の出力を説明する概要図を示す。
【
図7】本発明の一実施形態に係る映像信号の出力を説明する概要図を示す。
【
図8】本発明の一実施形態に係る空間演出のシークエンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、以下の一実施形態に限定されるものではなく、様々な構成を採用し得る。
【0029】
本明細書は、本発明の一実施形態の構成や作用効果等を、図面を交えて、説明する。
本発明の一実施形態と同様の構成を有するシステム、方法及びプログラムは、同様の作用効果を奏する。当該プログラムが記録された非一過性の記録媒体を用いれば、既知のコンピュータに当該プログラムをインストールすることができる。
なお、本明細書中で記載される一部の符号については図示されない。
【0030】
図1(a)に示すように、本発明の一実施形態は、サーバ1を含む。
サーバ1は、例として、クライアント2とウェブソケットコネクションを確立する。
また、
図1(a)に示すように、本発明の一実施形態は、クライアント2を含む。
クライアント2は、例として、サーバ1とウェブソケットコネクションを確立する。
また、
図1(a)に示すように、本発明の一実施形態は、ビーコン3をさらに含む。
ビーコン3は、ビーコンパケットを含む無線信号x3を配信する。なお、ビーコン3の数量に制限はない。
本発明の一実施形態における、クライアント2及びビーコン3は、「空間」内に位置する、と把握することができる。
【0031】
図1(b)に示すように、サーバ1は、例として、既知のコンピュータであり、演算装置1aと、主記憶装置1bと、補助記憶装置1cと、入力装置1dと、出力装置1eと、通信装置1fと、を備える。
当該装置は、サーバ1と対応する各手段及び各ステップの実現に寄与する。
また、当該装置は以下のような構成である、と把握することができる。
【0032】
・演算装置1aは、命令セットを実行可能な、既知のプロセッサを有する。
・主記憶装置1bは、命令セットを記憶可能な、既知の揮発性メモリを有する。
・補助記憶装置1cは、プログラム等を記録可能な、既知の記録媒体を有する。
・入力装置1dは、文字や意思等を入力可能な、既知の入力デバイスを有する。
・出力装置1eは、文字や画像等を出力可能な、既知の出力デバイスを有する。
・通信装置1fは、ネットワーク上で通信可能な、既知の通信デバイスを有する。
なお、サーバ1は、入力装置1d及び/又は出力装置1eを備えないようなコンピュータであるホストマシンを指す構成であってよい。
【0033】
サーバ1は、既知の通信プロトコルに基づき、ネットワーク上で双方向通信を行う。
また、サーバ1は、無線信号x1を配信するよう双方向通信を行う。
また、サーバ1は、例として、ウェブソケットプロトコル等の全二重通信方式、又は、Long PollingやServer Sent Events等のHTTPプロトコルベースの半二重通信方式に基づき、クライアント2との双方向通信を行う。なお、無線信号x1の周波数帯に制限はない。
【0034】
図1(c)に示すように、クライアント2は、例として、既知のコンピュータであり、演算装置2aと、主記憶装置2bと、補助記憶装置2cと、入力装置2dと、出力装置2eと、通信装置2fと、検出装置2gと、振動装置2hと、発光装置2iと、音発生装置2jと、を備える。
当該装置は、クライアント2と対応する各手段及び各ステップの実現に寄与する。
また、当該装置は以下のような構成である、と把握することができる。
【0035】
・演算装置2aは、命令セットを実行可能な既知のプロセッサを有する。
・主記憶装置2bは、命令セットを記憶可能な既知の揮発性メモリを有する。
・補助記憶装置2cは、プログラム等を記録可能な既知の記録媒体を有する。
・入力装置2dは、文字や意思等を入力可能な既知の入力デバイスを有する。
・出力装置2eは、文字、画像、映像信号d0x等を出力可能なディスプレイ等の既知の出力デバイスを有する。
・通信装置2fは、ネットワーク上で通信可能な既知の通信デバイスを有する。
・検出装置2gは、画像や動画等を生成するためのイメージセンシングが可能なイメージセンサ等の既知のセンサを有する。
・振動装置2hは、振動信号d0yを出力可能な振動発生が可能なバイブレータ等の既知の振動デバイスを有する。
・発光装置2iは、発光信号d0zを出力可能な発光可能なライト等の既知の発光デバイスを有する。
・音発生装置2jは、音発生信号d0wを出力可能な音発生が可能なスピーカー等の既知の音発生デバイスを有する。
【0036】
また、クライアント2は、スマートフォンやタブレット等の、検出装置2gを備えるコンピュータを指す。このとき、クライアント2は、既知の通信プロトコルに基づき、ネットワーク上で無線信号x1及び/又はx3を受信する。
なお、クライアント2は、後述の生成手段21を有さない形態である場合、検出装置2gを備えない構成であってよい。
なお、クライアント2は、後述の振動手段25を有さない形態である場合、振動装置2hを備えない構成であってよい。
なお、クライアント2は、後述の発光手段26を有さない形態である場合、発光装置2iを備えない構成であってよい。
なお、クライアント2は、後述の音発生手段27を有さない形態である場合、音発生装置2jを備えない構成であってよい。
なお、クライアント2は、GPS通信等のGNSS通信が可能な構成であってよい。
なお、複数のクライアント2は、ディスプレイ群を含む、と把握することができる。
【0037】
図1(d)に示すように、ビーコン3は、例として、既知のコンピュータであり、演算装置3aと、主記憶装置3bと、補助記憶装置3cと、入力装置3dと、出力装置3eと、通信装置3fと、を備える。
当該装置は、ビーコン3と対応する各手段及び各ステップの実現に寄与する。
また、当該装置は以下のような構成である、と把握することができる。
【0038】
・演算装置3aは、命令セットを実行可能な、既知のプロセッサを有する。
・主記憶装置3bは、命令セットを記憶可能な、既知の揮発性メモリを有する。
・補助記憶装置3cは、プログラム等を記録可能な、既知の記録媒体を有する。
・入力装置3dは、文字や意思等を入力可能な、既知の入力デバイスを有する。
・出力装置3eは、文字や画像等を出力可能な、既知の出力デバイスを有する。
・通信装置3fは、ネットワーク上で通信可能な、既知の通信デバイスを有する。
【0039】
ビーコン3は、入力装置3d及び/又は出力装置3eを備えないようなコンピュータであるアクセスポイントを指す構成であってよく、サーバ1により操作され得る。
また、ビーコン3は、独立電源を備え、物理ビーコン又は仮想ビーコンの態様をとる。
また、1以上のビーコン3のそれぞれは、固有なビーコン識別子と対応する。なお、無線信号x3の周波数帯に制限はない。
【0040】
図2(a)に示すように、サーバ1は、入力手段11と、管理手段12と、配信手段13と、を有し得る。また、
図2(a)に示すように、クライアント2は、生成手段21と、受信手段22と、合成手段23と、出力手段24と、振動手段25と、発光手段26と、音発生手段27と、を有し得る。また、
図2(a)に示すように、ビーコン3は、標識手段31と、調整手段32と、配信手段33と、設定手段34と、を有し得る。
サーバ1は、少なくとも配信手段13を有し、クライアント2は、少なくとも受信手段22を有し、ビーコン3は、少なくとも標識手段31を有する。
【0041】
入力手段11は、第2の情報d2や映像信号d0x等のデータベース0a上に格納され得る種々の情報を入力、選択、指定又は生成する。
なお、入力手段11に係る作用効果と、入力ステップs11に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0042】
管理手段12は、第1の情報d1と合成される第2の情報d2を受信しデータベース0a上に格納する。
また、管理手段12は、サーバ1とクライアント2との双方向通信に係るコネクションが確立した後に、データベース0b上のクライアント識別子を更新する。
また、管理手段12は、第1の画像d2a1の配信可能タイミングを設定し第2の情報d2と対応付けてデータベース0a上に格納する。
なお、管理手段12に係る作用効果と、管理ステップs12に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0043】
配信手段13は、上記コネクションを確立し双方向通信を行う。
また、配信手段13は、データベース0a上の第2の情報d2を取得する。
また、配信手段13は、データベース0a上の映像信号d0xを取得する。
また、配信手段13は、データベース0a上の振動信号d0yを取得する。
また、配信手段13は、データベース0a上の発光信号d0zを取得する。
また、配信手段13は、データベース0a上の音発生信号d0wを取得する。
また、配信手段13は、データベース0b上のクライアント識別子を取得する。
また、配信手段13は、当該双方向通信を介して当該第2の情報d2、映像信号d0x、振動信号d0y、発光信号d0z及び音発生信号d0wの少なくとも1つを含む無線信号x1を配信する。
【0044】
また、配信手段13は、当該クライアント識別子と対応する1以上のクライアント2のそれぞれに対して当該無線信号x1を配信する。
また、配信手段13は、ビーコンパケットを含む無線信号x3を受信したクライアント2に対して当該無線信号x1を配信する。
また、配信手段13は、第1の画像d2a1の配信可能タイミングに基づき少なくともメタ情報d2bを含む第2の情報d2を配信する。
また、配信手段13は、1以上の有効なビーコン3を指定するために、当該1以上の有効なビーコン3のそれぞれと対応する1以上のビーコン識別子を含むビーコン制御情報を配信する。
なお、配信手段13に係る作用効果と、配信ステップs13に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0045】
生成手段21は、イメージセンシングを行い第1の情報d1を生成する。
また、生成手段21は、タイムスタンプと対応する第1の情報d1を生成する構成であってよい。
また、生成手段21は、上記コネクションが確立している場合、イメージセンシングを行い第1の情報d1を生成する構成であってよい。
なお、本明細書中の説明における「イメージセンシング」は、実環境下で行われ得る既知のイメージセンシング全般であり、センシング対象である電磁波の波長に制限はない。
なお、生成手段21に係る作用効果と、生成ステップs21に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0046】
受信手段22は、上記コネクションを確立し双方向通信を行う。
また、受信手段22は、配信手段13により双方向通信を介して配信されるデータベース0a上の第2の情報d2を、当該双方向通信を介して受信する。
また、受信手段22は、ビーコンパケットを含む無線信号x3の受信を契機として、第2の情報d2を受信する構成であってよい。
なお、受信手段22に係る作用効果と、受信ステップs22に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0047】
合成手段23は、第1の情報d1及び第2の情報d2を合成し第3の情報d3を生成する。このとき、合成手段23は、第2の情報d2に含まれるメタ情報d2bの少なくとも一部に基づき第2の画像d2a2を生成し第3の情報d3を生成する構成であってよい。また、このとき、合成手段23は、後述の第3の画像da3をさらに合成し第3の情報d3を生成する構成であってよい。
なお、合成手段23に係る作用効果と、合成ステップs23に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0048】
出力手段24は、無線信号x1と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき映像信号d0xをディスプレイ群に含まれるディスプレイである出力装置2eに出力する。
また、出力手段24は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき、映像信号d0xを当該出力装置2eに出力する。
また、出力手段24は、配信手段13により配信された上記ビーコン識別情報に含まれるビーコン識別子と対応する有効なビーコン3の無線信号x3と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき映像信号d0xを当該出力装置2eに出力してよい。
また、出力手段24は、無線信号x1又はx3と対応する映像信号d0xに基づき映像信号d0xの少なくとも一部を当該出力装置2eにランダムに出力してよい。
このとき、出力手段24は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する映像信号d0xを優先して当該出力装置2eに出力する構成であってよい。
なお、空間内に位置するディスプレイ群に含まれるディスプレイにおける映像信号d0xの出力は、「空間演出」である、と把握することができる。
なお、出力手段24に係る作用効果と、出力ステップs24に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0049】
上述の「無線信号x1と対応する映像信号d0x」は、無線信号x1に含まれるデータベース0a上の映像信号d0xを示す構成であってよいし、無線信号x1と対応するクライアント2上に予め格納されている映像信号d0xを示す構成であってよい。このとき、「クライアント2上に予め格納されている映像信号d0x」は、配信手段13により予め配信された映像信号d0xを指す。
また、上述の「無線信号x3と対応する映像信号d0xを優先して当該出力装置2eに出力する」は、受信手段22が映像信号d0xを含む無線信号x1とビーコンパケットを含む無線信号x3とを略同時に受信した場合、無線信号x1と対応する映像信号d0xでなく無線信号x3と対応する映像信号d0xを当該出力装置2eに出力することを指す。
【0050】
また、出力手段24は、受信手段22により受信された無線信号x3の信号強度に基づく近接解析を行い、当該信号強度がしきい値を超過する場合、無線信号x3と対応する映像信号d0xを出力装置2eに出力する構成であってよい。
【0051】
振動手段25は、無線信号x1と対応する振動信号d0yの少なくとも一部に基づきバイブレータ群に含まれるバイブレータである振動装置2hを振動させる。
また、振動手段25は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する振動信号d0yの少なくとも一部に基づき、当該振動装置2hを振動させてよい。
また、振動手段25は、配信手段13により配信された上記ビーコン識別情報に含まれるビーコン識別子と対応する有効なビーコン3の無線信号x3と対応する振動信号d0yの少なくとも一部に基づき当該振動装置2hを振動させる構成であってよい。
また、振動手段25は、無線信号x1又はx3と対応する振動信号d0yに基づき当該振動装置2hをランダムに振動させる構成であってよい。
このとき、振動手段25は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する振動信号d0yに優先して基づき当該振動装置2hを振動させる構成であってよい。
なお、空間内に位置するバイブレータ群に含まれるバイブレータである振動装置2hにおける振動制御もまた、「空間演出」である、と把握することができる。
なお、振動手段25に係る作用効果と、振動ステップs25に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0052】
上述の「無線信号x1と対応する振動信号d0y」は、無線信号x1に含まれるデータベース0a上の振動信号d0yを示す構成であってよいし、無線信号x1と対応するクライアント2上に予め格納されている振動信号d0yを示す構成であってよい。このとき、「クライアント2上に予め格納されている振動信号d0y」は、配信手段13により予め配信された振動信号d0yを指す。
また、上述の「無線信号x3と対応する振動信号d0yに優先して基づき振動装置2hを振動させる」は、受信手段22が振動信号d0yを含む無線信号x1とビーコンパケットを含む無線信号x3とを略同時に受信した場合、無線信号x1と対応する振動信号d0yではなく無線信号x3と対応する振動信号d0yの少なくとも一部に基づき当該振動装置2hを振動させることを指す。
【0053】
また、振動手段25は、受信手段22により受信された無線信号x3の信号強度に基づく近接解析を行い、当該信号強度がしきい値を超過する場合、無線信号x3と対応する振動信号d0yの少なくとも一部に基づき振動装置2hを振動させる構成であってよい。
【0054】
発光手段26は、無線信号x1と対応する発光信号d0zの少なくとも一部に基づき、ライト群に含まれるライトである発光装置2iを発光させる。
また、発光手段26は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する発光信号d0zの少なくとも一部に基づき、当該発光装置2iを発光させてよい。
また、発光手段26は、配信手段13により配信された上記ビーコン識別情報に含まれるビーコン識別子と対応する有効なビーコン3の無線信号x3と対応する発光信号d0zの少なくとも一部に基づき当該発光装置2iを発光させる構成であってよい。
また、発光手段26は、無線信号x1又はx3と対応する発光信号d0zに基づき当該発光装置2iをランダムに発光させる構成であってよい。
このとき、発光手段26は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する発光信号d0zに優先して基づき当該発光装置2iを発光させる構成であってよい。
なお、空間内に位置するライト群に含まれるライトである発光装置2iにおける照明制御もまた、「空間演出」である、と把握することができる。
なお、発光手段26に係る作用効果と、発光ステップs26に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0055】
上述の「無線信号x1と対応する発光信号d0z」は、無線信号x1に含まれるデータベース0a上の発光信号d0zを示す構成であってよいし、無線信号x1と対応するクライアント2上に予め格納されている発光信号d0zを示す構成であってよい。このとき、「クライアント2上に予め格納されている発光信号d0z」は、配信手段13により予め配信された発光信号d0zを指す。
また、上述の「無線信号x3と対応する発光信号d0zに優先して基づき発光装置2iを発光させる」は、受信手段22が発光信号d0zを含む無線信号x1とビーコンパケットを含む無線信号x3とを略同時に受信した場合、無線信号x1と対応する発光信号d0zではなく無線信号x3と対応する発光信号d0zの少なくとも一部に基づき当該発光装置2iを発光させることを指す。
【0056】
また、発光手段26は、受信手段22により受信された無線信号x3の信号強度に基づく近接解析を行い、当該信号強度がしきい値を超過する場合、無線信号x3と対応する発光信号d0zの少なくとも一部に基づき発光装置2iを発光させる構成であってよい。
【0057】
音発生手段27は、無線信号x1と対応する音発生信号d0wの少なくとも一部に基づきスピーカー群に含まれるスピーカーである音発生装置2jを音発生させる。
また、音発生手段27は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき、当該音発生装置2jを音発生させてよい。
また、音発生手段27は、配信手段13により配信された上記ビーコン識別情報に含まれるビーコン識別子と対応する有効なビーコン3の無線信号x3と対応する音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき当該音発生装置2jを音発生させる構成であってよい。
また、音発生手段27は、無線信号x1又はx3と対応する音発生信号d0wに基づき当該音発生装置2jをランダムに音発生させる構成であってよい。
このとき、音発生手段27は、ビーコンパケットを含む無線信号x3と対応する音発生信号d0wに優先して基づき当該音発生装置2jを音発生させる構成であってよい。
なお、空間内に位置するスピーカー群に含まれるスピーカーである音発生装置2jにおける音響制御もまた、「空間演出」である、と把握することができる。
なお、音発生手段27に係る作用効果と、音発生ステップs27に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0058】
上述の「無線信号x1と対応する音発生信号d0w」は、無線信号x1に含まれるデータベース0a上の音発生信号d0wを示す構成であってよいし、無線信号x1と対応するクライアント2上に予め格納されている音発生信号d0wを示す構成であってよい。このとき、「クライアント2上に予め格納されている音発生信号d0w」は、配信手段13により予め配信された音発生信号d0wを指す。
また、上述の「無線信号x3と対応する音発生信号d0wに優先して基づき音発生装置2jを音発生させる」は、受信手段22が音発生信号d0wを含む無線信号x1とビーコンパケットを含む無線信号x3とを略同時に受信した場合、無線信号x1と対応する音発生信号d0wではなく無線信号x3と対応する音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき当該音発生装置2jを音発生させることを指す。
【0059】
また、音発生手段27は、受信手段22により受信された無線信号x3の信号強度に基づく近接解析を行い、当該信号強度がしきい値を超過する場合、無線信号x3と対応する音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき音発生装置2jを音発生させる構成としてよい。
【0060】
出力手段24、振動手段25、発光手段26及び音発生手段27の少なくとも1つは、各手段の機能に応じて、無線信号x1と対応する映像信号d0x、振動信号d0y、発光信号d0z及び音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき、映像信号d0xを当該出力装置2eに出力すること、振動装置2hを振動させること、発光装置2iを発光させること、及び、音発生装置2jを音発生させることの少なくとも1つを略同時に実現する構成としてよい。
【0061】
標識手段31は、既知の通信プロトコルに基づき、ネットワーク上で、ビーコンパケットを含む無線信号x3を配信する。当該ビーコンパケットは、送信間隔情報、周波数情報、対応転送速度情報及びセキュリティ情報等を含み得る。
なお、標識手段31に係る作用効果と、標識ステップs31に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0062】
調整手段32は、無線信号x3の信号強度を調整し、無線信号x3を受信可能な信号範囲x3aを調整する。
なお、調整手段32に係る作用効果と、調整ステップs32に係る作用効果と、は同様である、と把握することができる。
【0063】
配信手段33は、無線信号x3と対応する映像信号d0x、振動信号d0y、発光信号d0z及び音発生信号d0wの少なくとも一部をクライアント2に配信する。当該無線信号x3は、1以上の種別のそれぞれと対応し得る。なお、配信手段33は、配信手段13が配信可能な各種情報の少なくとも一部を配信可能な構成であってよい。
【0064】
設定手段34は、1以上の有効なビーコン3を指定するために、1以上のビーコン3の少なくとも一部のそれぞれにおいて有効か否かを設定する。
このとき、出力手段24、振動手段25、発光手段26及び音発生手段27の少なくとも1つは、各手段の機能に応じて、設定手段34により有効と設定されたビーコン3の無線信号x3と対応する映像信号d0x、振動信号d0y、発光信号d0z及び音発生信号d0wの少なくとも一部に基づき、映像信号d0xを当該出力装置2eに出力すること、振動装置2hを振動させること、発光装置2iを発光させること、及び、音発生装置2jを音発生させることの少なくとも1つを略同時に実現する構成としてよい。なお、上記ビーコンパケットは、ビーコン3が有効か否かを識別可能な情報を含む構成であってよい。
【0065】
図2(b)に示すように、本発明の一実施形態では、サーバ1は、配信手段13として機能するサーバ1xと、入力手段11及び/又は管理手段12として機能するサーバ1yと、を含むようなサーバ構成であってよい。
また、
図2(b)に示すように、本発明の一実施形態では、クライアント2及びビーコン3のそれぞれの数量に制限はない。
【0066】
図3に示すように、本発明の一実施形態では、クライアント2により生成される動画である第1の情報d1と、第1の画像d2a1及びメタ情報d2bを含みサーバ1により配信される第2の情報d2と、の合成が行われることで、新たな動画である第3の情報d3が生成される。当該合成は、好ましくは、クライアント2によって行われるが、サーバ1、又は、サーバ1とクライアント2との協調によって行われる構成であってもよい。なお、本明細書では、第1の情報d1及び第2の情報d2の合成を、「情報合成」と記す。
【0067】
本明細書中の説明における「データベース」は、1以上のデータベースからなる。
データベース0a及び/又は0bは、具体的には、サーバ1の少なくとも一部である構成であってよいし、サーバ1と独立した外部データベースである構成であってよい。
また、本明細書中の説明における「データベース」は、リレーショナルデータベースやスキーマレスデータベース等の既知のデータベースを指す。
【0068】
第1の情報d1は、静止画、動画等の上記イメージセンシングにより得られる情報を指し、既知のファイルフォーマットに基づく。
また、第1の情報d1は、画面サイズや解像度等のプロファイルに制限はない。
なお、本図面では、第1の情報d1が動画である場合を例示している。
【0069】
第1の情報d1は、第1の情報d1が動画である場合、その再生時間は、好ましくは5分以下であり、より好ましくは1分以下であり、さらに好ましくは30秒以下であり、さらに好ましくは15秒以下であり、さらに好ましくは10秒以下であり、さらに好ましくは7秒以下である。また、当該再生時間は、好ましくは1分以上であり、より好ましくは30秒以上であり、さらに好ましくは15秒以上であり、さらに好ましくは10秒以上であり、さらに好ましくは7秒以上であり、さらに好ましくは5秒以上である。
【0070】
第2の情報d2は、第1の画像d2a1と、メタ情報d2bと、を含む。
また、第2の情報d2は、既知のファイルフォーマットに基づく。例として、メタ情報d2bは、JSON等のオブジェクト指向データの態様で、数値や文字列等の種々の形式の情報を含み得る。
【0071】
第1の画像d2a1は、例として、競技スポーツに係るスポンサーロゴ、及び/又は、チームロゴを示す。なお、第1の画像d2a1は、例として、競技スポーツに係る画像全般を示す構成であってよい。
【0072】
メタ情報d2bは、例として、競技スポーツに係る試合名等の試合情報を示す。当該試合情報は、試合会場の名称や位置をさらに示す構成であってよい。
また、メタ情報d2bは、例として、競技スポーツにおけるそれぞれのプレイヤー(チーム)の得点推移や得点差推移等の進行情報を示す。
【0073】
また、メタ情報d2bは、例として、競技スポーツのスタッツ等の統計情報を示す。当該統計情報は、競技スポーツに係るスタッツ項目を示す構成であってよい。
【0074】
具体的には、競技スポーツがバスケットボールである場合、統計情報は、選手毎又はチーム毎の得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロック、ターンオーバー等の慣用のスタッツ項目の値を示す。
【0075】
また、具体的には、競技スポーツがテニスである場合、統計情報は、選手毎又はペア毎のサービスエース、ダブルフォールト、ファーストサーブパーセンテージ、ファーストサーブウォン、セカンドサーブウォン、ブレークポイントセーブド、ファーストリターンウォン、セカンドリターンウォン、ブレークポイントコンバーテッド、ウイナー、アンフォーストエラー及びマックスゲームスインロー、サービスゲームウォン、リターンゲームウォン等の慣用のスタッツ項目の値を示す。
【0076】
また、メタ情報d2bは、例として、競技スポーツの経過時間等の時間情報を示す。
当該時間情報は、例として、所定のクォーターにおける経過時間を示す構成であってよいし、所定のクォーターにおける終了までの残り時間を示す構成であってよい。
【0077】
また、メタ情報d2bは、例として、選手等の人物情報、及び/又は、気温や湿度等の環境情報を示す。なお、メタ情報d2bは、時系列を示すデータ構造であってよい。
【0078】
なお、合成手段23は、上述のように、メタ情報d2bの少なくとも一部に基づき第2の画像d2a2を生成する。当該第2の画像d2a2は、当該一部を外観上、区別できるような画像である。
【0079】
なお、合成手段23は、第1の情報d1に対して、第2の情報d2に含まれる第1の画像d2a1及びメタ情報d2bの少なくとも一部に基づき生成された第2の画像d2a2を、既知の手法に基づき、オーバーレイさせるよう情報合成を行う。
【0080】
なお、合成手段23は、クライアント2を介して入力されたテキストメッセージ又は文字列コードに基づき当該テキストメッセージ又は文字列コードを示す第3の画像da3を生成し、第3の画像da3をさらに合成し第3の情報d3を生成する構成であってよい。なお、第3の画像da3は、GIF等の既知のファイルフォーマットの態様をとる。
【0081】
なお、合成手段23は、第1の情報d1が静止画又は動画である場合、第1の情報d1を構成する全てのフレームに対して情報合成を行う構成であってよいし、所定時間毎又は所定間隔毎のフレームに対して情報合成を行う構成であってよい。
【0082】
なお、合成手段23は、第1の情報d1と対応するタイムスタンプに基づき情報合成を行う構成であってよい。具体的には、合成手段23は、当該タイムスタンプがメタ情報d2bに含まれる試合情報が示す試合時間と対応する場合、当該メタ情報d2bと対応する第2の情報d2に基づく情報合成を行う。
【0083】
なお、合成手段23は、メタ情報d2bが示す経時変化に基づき、ポストエフェクトを適用し合成を行う構成であってよい。例として、合成手段23は、第1の情報d1が示す試合シーンにおいて得点状況の変化が有った場合、得点状況を示す第2の画像d2a2にポストエフェクトを適用する。
【0084】
なお、合成手段23は、第1の画像d2a1及び/又は第2の画像d2a2の平行移動及び/又は線形変換を行った上で情報合成を行う構成であってよい。
なお、合成手段23は、第1の画像d2a1に係る平行移動及び/又は線形変換を禁止する構成であってよい。
【0085】
映像信号d0xは、1以上の出力画像d0aを含む。出力画像d0aは、1の色情報のみを含む構成であってよい。また、出力画像d0aは、複数の色情報を含む構成であってよい。また、出力画像d0aは、色情報の経時変化を示す構成であってよい。
また、映像信号d0xは、出力画像d0aの出力タイミングを示すような、BPM等の単位時間あたりのビート数を示すような、拍速度(テンポ)を示す拍速度情報d0bを含む。拍速度情報d0bは、当該拍速度の経時変化を示す構成であってよい。
また、映像信号d0xは、出力装置2eに係る輝度を示す輝度情報d0cを含む。輝度情報d03は、当該輝度の経時変化を示す構成であってよい。
また、映像信号d0xは、出力画像d0aに代えて色情報を含む構成であってよい。このとき、色情報は1種以上の色情報の組み合わせや経時変化等のパターンを呈する。
【0086】
振動信号d0yは、振動に係る出力強度を示す振動強度情報d0dを含む。当該振動強度情報d0dは、フェードイン及び/又はフェードアウトを呈するような、振動強度の経時変化や組み合わせを示す構成であってよい。
また、振動信号d0yは、振動に係るBPM等の単位時間あたりのビート数を示すような、拍速度(テンポ)を示す拍速度情報d0eを含む。
【0087】
発光信号d0zは、発光に係る輝度を示す輝度情報d0fを含む。当該輝度情報d0fは、フェードイン及び/又はフェードアウトを呈するような、輝度の経時変化や組み合わせを示す構成であってよい。
また、発光信号d0zは、発光の点滅パターンに係るBPM等の単位時間あたりのビート数を示すような、拍速度(テンポ)を示す拍速度情報d0gを含む。
【0088】
音発生信号d0wは、音発生に係る音量(ボリューム)を示す音量情報d0hを含む。当該音量情報d0hは、フェードイン及び/又はフェードアウトを呈するような、ボリュームの経時変化や組み合わせを示す構成であってよい。
また、音発生信号d0wは、音発生に係る1種以上の音のそれぞれの周波数を示す周波数情報d0iを含み、BPM等の単位時間あたりのビート数を示すような、拍速度(テンポ)を示す拍速度情報d0jを含む。
また、音発生信号d0wは、当該1種以上の音の組み合わせや経時変化を含むパターンを示す構成であってよく、MP3等の既知のファイルフォーマットに基づく音声データを含む構成であってよい。
【0089】
なお、出力手段24は、上述のように、映像信号d0xの少なくとも一部に基づき、映像信号d0xをディスプレイ群に含まれるディスプレイである出力装置2eに出力する。
上述の「映像信号d0xの少なくとも一部」は、上述の出力画像d0a、拍速度情報d0b及び輝度情報d0cの少なくとも一部を指す、と把握することができる。
【0090】
図4に示すように、情報合成は、以下の手順を踏む、と把握することができる。
・受信ステップs22:サーバ1に対しハンドシェイク要求を行う。
・配信ステップs13:クライアント2に対しハンドシェイク応答を行う。
これにより、上記コネクション(図中ではウェブソケットコネクション)が確立する。
・配信ステップs13:クライアント2に対し第2の情報d2を配信する。
・生成ステップs21:イメージセンシングを行い第1の情報d1を生成する。
・受信ステップs22:当該第2の情報d2を受信する。
・合成ステップs23:当該第1の情報d1及び第2の情報d2に基づき合成する。
このとき、当該ウェブソケットコネクションの確立から情報合成に至るまで、当該ウェブソケットコネクションは継続して確立する必要がある、と把握することができる。
【0091】
なお、生成ステップs21及び受信ステップs22、受信ステップs22及び合成ステップs23、生成ステップs21及び受信ステップs22は略同時に行われる構成であってよい。なお、生成ステップs21、受信ステップs22及び合成ステップs23は、略同時に行われる構成であってよい。
本明細書中の説明における「略同時に行われる」は、並行して行われるタイミングが有る、と同様である、と把握することができる。
【0092】
また、
図4に示すように、ビーコン3により配信される無線信号x3を受信ステップs22が受信した後に、配信ステップs13、生成ステップs21、無線信号x1を受信する受信ステップs22及び合成ステップs23が行われる構成であってよい。なお、本発明の一実施形態における各ステップは、特段の指定が無い限り、順不同で行われ得る。
【0093】
また、クライアント2に係るGNSS通信による測位結果と試合会場等の空間に係る位置情報とに基づき、当該空間から所定の距離範囲にクライアント2が位置すると判定可能な場合、配信ステップs13、生成ステップs21、無線信号x1を受信する受信ステップs22及び合成ステップs23が行われる構成であってよい。
【0094】
また、上記GNSS通信とクライアント2-ビーコン3間通信とに基づく測位結果と試合会場等の空間に係る位置情報とに基づき、当該空間から所定の距離範囲にクライアント2が位置すると判定可能な場合、配信ステップs13、生成ステップs21、無線信号x1を受信する受信ステップs22及び合成ステップs23が行われる構成であってよい。
【0095】
また、管理ステップs12が外部データベースにおいて電子チケットに基づく入場フラグが有効化しているクライアント識別子を参照した後に、当該クライアント識別子と対応するクライアント2等により、配信ステップs13、生成ステップs21、無線信号x1を受信する受信ステップs22及び合成ステップs23が行われる構成であってよい。
当該電子チケットは、既知の、慣用の電子チケットである。当該入場フラグの有効化は、例として、試合会場等の空間においてクライアント2と対応する電子チケットに係る入場処理が完了することを転機として、当該外部データベース上でなされる。
【0096】
図5に示すように、第3の情報d3は、例として、静止画又は動画である第1の情報d1上に、第1の画像d2a1と、第2の画像d2a2と、第3の画像da3と、がオーバーレイされるような画面構成を呈する。
このとき、第3の情報d3における第1の画像d2a1、第2の画像d2a2及び第3の画像da3のそれぞれに係るオブジェクトの数量に制限はない。
なお、当該オブジェクトの少なくとも一部に係る配置規則は、第1の情報d1に係る縦横比等のプロファイルに応じて適宜、変更され得る。
【0097】
本発明は、リアルタイム性を有する双方向通信に基づく情報合成を行い競技スポーツの興趣を高める情報処理に係る新規な技術を提供することができる。
【0098】
図6(a)に示すように、クライアント2における出力手段24は、上記コネクションが確立しているサーバ1-クライアント2間において送受信された無線信号x1と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき、当該無線信号x1と対応する映像信号d0xを上記コネクションが確立しているクライアント2の出力装置2eに出力する。
【0099】
図6(b)に示すように、クライアント2における出力手段24は、ビーコン3における標識手段31により配信された無線信号x3と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき、当該無線信号x3と対応する映像信号d0xを、当該無線信号x3を受信したクライアント2の出力装置2eに出力する。
また、
図6(b)に示すように、出力手段24は、当該映像信号d0xを、当該無線信号x3の信号範囲x3a内に位置するクライアント2の出力装置2eに出力する。
【0100】
図7(a)~(c)に示すように、クライアント2における出力手段24は、移動範囲x3m内で移動するビーコン3における標識手段31により配信された無線信号x3と対応する映像信号d0xの少なくとも一部に基づき、当該無線信号x3と対応する映像信号d0xを、当該無線信号x3を受信したクライアント2の出力装置2eに出力する。
【0101】
また、
図7(a)~(c)に示すように、出力手段24は、動的に映像信号d0xが出力されるディスプレイを決定することができる、と把握することができる。上記の「動的に映像信号d0xが出力されるディスプレイを決定すること」は、ウェーブ等のマスゲーム(群舞)における慣用のフォーメーションに基づく空間演出を実現するような、マスの一部であるディスプレイの選択を指す。このとき、上記フォーメーションに基づく空間演出を実現するために、配信手段13又は設定手段34は、1以上の有効なビーコン3を動的に決定する構成であってよい。
【0102】
なお、
図7(a)~(c)に示すように、本発明の一実施形態に係るビーコン3は、既知の移動手段を有する移動体に設置される、と把握することができる。また、当該ビーコン3は、ヒト等の移動可能な生体に設置される、と把握することができる。なお、上述の「移動手段を有する移動体」は、ドローン、スパイダーカメラ等の競技スポーツで用いられ得る慣用の装置である。
【0103】
図8に示すように、空間演出は、以下の手順を踏む、と把握することができる。
・受信ステップs22:サーバ1に対しハンドシェイク要求を行う。
・配信ステップs13:クライアント2に対しハンドシェイク応答を行う。
これにより、上記コネクション(図中ではウェブソケットコネクション)が確立する。
・配信ステップs13:クライアント2に対し無線信号x1を配信する。
・受信ステップs22:映像信号d0xを含む当該無線信号x1を受信する。
・出力ステップs24:当該映像信号d0xを出力装置2eに出力する。
なお、当該ウェブソケットコネクションの確立から空間演出に至るまで、当該ウェブソケットコネクションは継続して確立する必要がある、と把握することができる。
【0104】
また、
図8に示すように、空間演出は、以下の手順を踏む、と把握することができる。
・標識ステップs31:無線信号x3を配信する。
・受信ステップs22:当該無線信号x3を受信する。
・出力ステップs24:映像信号d0xを出力装置2eに出力する。
【0105】
サーバ1-クライアント2間で上記コネクションが確立している場合、出力ステップs24による無線信号x3と対応する映像信号d0xの出力が行われ得る。
また、出力ステップs24が無線信号x1と対応する映像信号d0xを出力装置2eに出力している場合、出力ステップs24は、無線信号x1と対応する映像信号d0xを中断し、無線信号x3と対応する映像信号d0xを出力し得る。また、無線信号x3と対応する映像信号d0xの出力が完了した場合、出力ステップs24は、中断されていた無線信号x1と対応する映像信号d0xの出力を再開する構成であってよい。
【0106】
また、ビーコン3により配信される無線信号x3を受信ステップs22が受信した後に、
図8に示す一連の処理が行われる構成であってよい。なお、本発明の一実施形態における各ステップは、特段の指定が無い限り、順不同で行われ得る。
【0107】
また、クライアント2に係るGNSS通信による測位結果と試合会場等の空間に係る位置情報とに基づき、当該空間から所定の距離範囲にクライアント2が位置すると判定可能な場合、
図8に示す一連の処理が行われる構成であってよい。
【0108】
また、上記GNSS通信とクライアント2-ビーコン3間通信とに基づく測位結果と試合会場等の空間に係る位置情報とに基づき、当該空間から所定の距離範囲にクライアント2が位置すると判定可能な場合、
図8に示す一連の処理が行われる構成であってよい。
【0109】
また、管理ステップs12が外部データベースにおいて電子チケットに基づく入場フラグが有効化しているクライアント識別子を参照した後に、
図8に示す一連の処理が行われる構成であってよい。
当該電子チケットは、既知の、慣用の電子チケットである。当該入場フラグの有効化は、例として、試合会場等の空間においてクライアント2と対応する電子チケットに係る入場処理が完了することを転機として、当該外部データベース上でなされる。
【0110】
また、
図8に示される空間演出の手順は、出力ステップs24に代えて/加えて、振動ステップs25、発光ステップs26及び音発生ステップs27の少なくとも1つを含む、と把握することができる。
【0111】
本明細書中の説明における「空間」は、開放空間である構成であってよいし、閉鎖空間である構成であってよい。また、「空間」に係る面積や体積に制限はない。
【0112】
本発明の一実施形態では、ビーコン3に変えて超音波信号発生装置が、無線信号x3を配信する標識手段31を有する構成としてよい。このとき、無線信号x3は、超音波信号であり、ビーコンパケットを含まない。なお、異なる周波数の超音波信号のそれぞれと対応する無線信号x3は、異なる映像信号d0xのそれぞれと対応する構成であってよい。
【0113】
本発明の一実施形態では、出力手段24に係る機能は、振動手段25、発光手段26又は音発生手段27に係る機能に優先して発揮されてよい。
また、本発明の一実施形態では、振動手段25に係る機能は、出力手段24、発光手段26又は音発生手段27に係る機能に優先して発揮されてよい。
また、本発明の一実施形態では、発光手段26に係る機能は、出力手段24、振動手段25又は音発生手段27に係る機能に優先して発揮されてよい。
また、本発明の一実施形態では、音発生手段27に係る機能は、出力手段24、振動手段25又は発光手段26に係る機能に優先して発揮されてよい。
なお、管理手段12は、出力手段24、振動手段25、発光手段26及び音発生手段27のそれぞれの機能における優先順位を設定可能である構成であってよい。このとき、当該優先順位に係る情報はデータベース0a上に格納され、配信手段13又は33により配信可能であってよい。また、このとき、当該優先順位に係る情報は、ネットワークを介してビーコン3に格納される構成であってよい。
【0114】
本発明の一実施形態では、クライアント2は、無線信号x3に含まれる映像信号d0x、振動信号d0y、発光信号d0z及び音発生信号d0wの少なくとも1つに基づく動作を、無線信号x1に含まれる各種信号に基づく動作より優先して行ってよい。
【0115】
本発明は、リアルタイム性を有する双方向通信及び/又はビーコンパケットに基づく空間演出を行い競技スポーツの興趣を高める情報処理を実現することができる。
【符号の説明】
【0116】
0a :データベース
0b :データベース
1 :サーバ
1a :演算装置
1b :主記憶装置
1c :補助記憶装置
1d :入力装置
1e :出力装置
1f :通信装置
1x :サーバ
1y :サーバ
2 :クライアント
2a :演算装置
2b :主記憶装置
2c :補助記憶装置
2d :入力装置
2e :出力装置
2f :通信装置
2g :検出装置
2h :振動装置
2i :発光装置
3a :演算装置
3b :主記憶装置
3c :補助記憶装置
3d :入力装置
3e :出力装置
3f :通信装置
11 :入力手段
12 :管理手段
13 :配信手段
21 :生成手段
22 :受信手段
23 :合成手段
24 :出力手段
25 :振動手段
26 :発光手段
27 :音発生手段
31 :標識手段
32 :調整手段
33 :配信手段
34 :設定手段
d03 :輝度情報
d0a :出力画像
d0b :拍速度情報
d0c :輝度情報
d0d :振動強度情報
d0e :拍速度情報
d0f :輝度情報
d0g :拍速度情報
d0x :映像信号
d0y :振動信号
d0z :発光信号
d0w :音発生信号
d1 :第1の情報
d2 :第2の情報
d2a1 :第1の画像
d2a2 :第2の画像
d2b :メタ情報
d3 :第3の情報
da3 :第3の画像
s11 :入力ステップ
s12 :管理ステップ
s13 :配信ステップ
s21 :生成ステップ
s22 :受信ステップ
s23 :合成ステップ
s24 :出力ステップ
s25 :振動ステップ
s26 :発光ステップ
s27 :音発生ステップ
s31 :標識ステップ
s32 :調整ステップ
x1 :無線信号
x3 :無線信号
x3a :信号範囲
x3m :移動範囲