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特許7247116交換可能なオーナメントを保持するための宝飾品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】交換可能なオーナメントを保持するための宝飾品
(51)【国際特許分類】
   A44C 17/02 20060101AFI20230320BHJP
   A44C 9/00 20060101ALI20230320BHJP
   A44C 25/00 20060101ALN20230320BHJP
   A44C 7/00 20060101ALN20230320BHJP
【FI】
A44C17/02
A44C9/00
A44C25/00 Z
A44C7/00 A
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019569690
(86)(22)【出願日】2018-06-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-13
(86)【国際出願番号】 EP2018065832
(87)【国際公開番号】W WO2018229203
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2021-06-02
(31)【優先権主張番号】1750756-7
(32)【優先日】2017-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】519442807
【氏名又は名称】クールベ ソシエテ パ アクシオンス シンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】マリー-アン バクトマイステル
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0032270(US,A1)
【文献】米国特許第01971265(US,A)
【文献】米国特許第02147740(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0271964(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0196500(US,A1)
【文献】実開平02-116814(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 7/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換可能なオーナメント(210;310)を保持するための宝飾品(200;300)であって、
宝飾品本体(202;302)と、
前記宝飾品本体(202;302)の上に配置されかつ前記宝飾品本体(202;302)に対して取り付けられた台座ベース(204;304)であり、上面と下面とを有した、台座ベース(204;304)と、
前記台座ベース(204;304)の周縁に沿って配置されかつ前記台座ベース(204;304)から鉛直方向に延びる複数のオーナメントホルダ(208;308)であり、これら複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つが、移動可能なオーナメントホルダ(208;308)とされた、複数のオーナメントホルダ(208;308)と、を備え、
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記交換可能なオーナメント(210;310)の移動が制限されている第1位置と、前記交換可能なオーナメント(210;310)が移動可能とされている第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されており、
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、突起(218)を備え、
前記台座ベース(204;304)の前記下面は、前記突起(218)に対応する溝(220)を備え、
前記突起(218)は、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第1位置にあるときに、前記溝(220)に対して係合し得るように構成され、これにより、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第1位置から前記第2位置へと移動することを制限することができる、宝飾品(200;300)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされている、請求項1に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記台座ベース(204;304)内に組み込まれたシャフトによって、前記軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされ、
前記シャフトは、前記台座ベース(204;304)の前記上面及び/又は前記下面に対して平行とされている、請求項2に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記台座ベース(204;304)のうちの、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が配置されているポイント(212;312)における前記宝飾品本体(202;302)の内部領域に対して平行な軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされ、
前記軸線(A1;A2)は、前記台座ベース(204;304)の前記上面及び/又は前記下面に対して平行とされている、請求項2又は3に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記台座ベース(204;304)のうちの、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が配置されているポイント(212;312)における前記宝飾品本体(202;302)の内部領域に対して垂直な軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされ、
前記軸線(A1;A2)は、前記台座ベース(204;304)の前記上面及び/又は前記下面に対して平行とされている、請求項2又は3に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記台座ベース(204;304)内に組み込まれたシャフトによって、前記軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされ、
前記シャフトは、前記台座ベース(204;304)の前記上面及び/又は前記下面に対して垂直とされている、請求項2に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記上面及び/又は前記下面に対して垂直な軸線(A1;A2まわりに回転移動可能とされている、請求項6に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第2位置にあるときに、前記交換可能なオーナメント(210;310)が前記台座ベース(204;304)の前記上面に沿って移動可能である程度にまで、回転移動され得るように構成されている、請求項2~5のいずれか一項に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)は、前記台座ベース(204;304)の下に配置されたプレート(214;314)を備え、
前記台座ベース(204;304)の前記下面は、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第1位置にあるときに、前記プレート(214;314)を少なくとも部分的に囲み得るように構成された凹所(216)を備え、
前記プレート(214;314)は、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第1位置と前記第2位置との間にわたって移動しているときに、前記軸線(A1;A2まわりに回転移動し得るように構成されている、請求項2~6のいずれか一項に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項10】
前記プレート(214;314)は、前記宝飾品(200;300)がユーザに対して装着される際に、前記少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ(208;308)が前記第1位置から前記第2位置へと移動することを制限し得るように構成されている、請求項9に記載の宝飾品(200;300)。
【請求項11】
前記複数のオーナメントホルダ(208;308)のうちの少なくとも1つは、前記台座ベース(204;304)の中心に向かって傾斜した部分を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の宝飾品(200;300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の概念は、宝飾品(jewelry)に関し、特に、ユーザによって取り外しと再取付とができる交換可能なオーナメント(ornament、装飾品)を保持するための指輪に関する。
【背景技術】
【0002】
当該技術分野においては、多種多様なデザインとされた多くの様々な、宝石用の台座(settings)が知られている。これらの台座を使用することにより、指輪、ブローチ、ブレスレット、ネックレス、ティアラなどの宝飾品ピースに対して、貴石又は同様のオーナメントを閉じ込めて固定することができる。台座は、典型的には宝石職人のかなりの技量を必要とするいささか複雑な形状の保持部材から形成され、貴石又は他のオーナメントのセット及び交換を、複雑で時間がかかるものとしさらに費用がかさむものとしている。
【0003】
伝統的に、台座は、ベースを備えており、このベースからは、複数のプロングが上向きに延びており、プロングの端部が、貴石又はオーナメントの上へと折り返されることによって、貴石又はオーナメントを閉じ込めて所定位置に固定的に保持することができる。プロングの数及びプロングの配置は、貴石のサイズ及び形状に依存する。
【0004】
そのようなオーナメント台座においては、及び、同様の一般的に使用される台座においては、典型的には、宝飾品ピースに対してオーナメントを適切に取り付けるためには、技量及び特殊な設備が必要とされる。よって、そのような台座からの宝石及びオーナメントの取り外し及び交換は、困難なものであり、そのような台座を備えた宝飾品を、本質的に手直しできないものとしている。さらに、そのようなオーナメント台座は、多くの場合、複雑で嵩高いロック機構を必要とする。
【0005】
主にツールあるいは特殊な技量を必要とすることなく、宝飾品ピース上において貴石又は他のオーナメントを容易にかつ確実に取り外して交換し得る宝飾品用台座が要望される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の概念の目的は、当該技術分野における上述の1つ又は複数の欠陥又は欠点を、単独であるいは組合せによって、軽減、緩和、あるいは除去することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の概念の第1の態様によれば、上記の目的及び他の目的は、交換可能なオーナメントを保持するための、指輪などの宝飾品であって、指輪本体などの宝飾品本体と、指輪本体などの宝飾品本体の上に配置されかつ指輪本体などの宝飾品本体に対して取り付けられた、台座ベースであるとともに、上面と下面とを有した台座ベースと、台座ベースの周縁に沿って配置されかつ台座ベースから鉛直方向に延びる複数のオーナメントホルダであるとともに、これら複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つが、移動可能なオーナメントホルダとされた、複数のオーナメントホルダと、を備え、上記の少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、交換可能なオーナメントの移動が制限されている第1位置と、交換可能なオーナメントが移動可能とされている第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されている、指輪などの宝飾品により、完全にあるいは少なくとも部分的に、達成される。
【0008】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、軸線まわりに回転移動可能とすることができる。
【0009】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベース内に組み込まれたシャフトによって、軸線まわりに回転移動可能とすることができ、シャフトは、台座ベースの上面及び/又は下面に対して平行とされている。
【0010】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して平行な軸線まわりに回転移動可能とすることができ、軸線は、台座ベースの上面及び/又は下面に対して平行とされている。
【0011】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して垂直な軸線まわりに回転移動可能とすることができ、軸線は、台座ベースの上面及び/又は下面に対して平行とされている。
【0012】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベース内に組み込まれたシャフトによって、軸線まわりに回転移動可能とすることができ、シャフトは、台座ベースの上面及び/又は下面に対して垂直とされている。
【0013】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、上面及び/又は下面に対して垂直な軸線まわりに回転移動可能とすることができる。
【0014】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第2位置にあるときに、交換可能なオーナメントが台座ベースの上面に沿って移動可能である程度にまで、回転移動され得るように構成することができる。
【0015】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの下に配置されたプレートを備えることができ、台座ベースの下面は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあるときに、プレートを少なくとも部分的に囲み得るように構成された凹所を備え、プレートは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置と第2位置との間にわたって移動しているときに、軸線まわりに回転移動し得るように構成されている。
【0016】
プレートは、指輪が指に対して装着される際、ブレスレットが腕に対して装着される際、ベルト上のバックルが腰まわりに装着される際、アンクレットが足首に対して装着される際、ブローチが衣服に対して装着される際、イヤリングが耳に対して装着される際、あるいは、例えばチョーカなどのネックレスが首に対して装着される際などの、宝飾品が使用される際に、すなわち宝飾品が使用者又は着用者によって装着される際に、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置から第2位置へと移動することを制限し得るように構成することができる。
【0017】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、突起を備えることができ、台座ベースの下面は、突起に対応する溝を備え、突起は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあるときに、溝に対して係合し得るように構成され、これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置から第2位置へと移動することを制限することができる。
【0018】
複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つは、台座ベースの中心に向かって傾斜した部分を備えることができる。
【0019】
本発明の概念の他の目的、他の特徴点、及び他の利点は、以下の詳細な開示により、添付の特許請求の範囲により、及び図面により、明瞭となるであろう。
【0020】
一般に、特許請求の範囲において使用されるすべての用語は、本明細書において特段に明示的に定義されない限り、当該技術分野における通常の意味合いに従って解釈されるべきである。「1の/1つの/その[要素、デバイス、構成要素、手段、ステップ、等]」(a/an/the [element, device, component, means, step, etc])に関するすべての参照は、特段に明示的に言及されない限り、そのような要素、デバイス、構成要素、手段、ステップ、等の少なくとも1つの例に関する参照として、オープンに解釈されるべきである。本明細書において開示する任意の方法における様々なステップは、特段に明示的に言及しない限り、開示された通りの厳密な順序で実行される必要はない。
【0021】
本発明の概念の上記の及び追加の、目的、特徴点、及び利点は、添付図面を参照しつつ、本発明の概念の様々な実施形態に関する以下の例示的なかつ非限定的な詳細な説明を通して、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、交換可能なオーナメントを保持するための指輪の一例を概略的に示す。
図2図2は、交換可能なオーナメントを保持するための指輪の一例に関する概略的な斜視図を示す。
図3図3は、交換可能なオーナメントを保持するための指輪の一例に関する概略的な斜視図を示す。
図4図4は、交換可能なオーナメントを保持するための宝飾品の様々な例及び様々な用途を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示においては、交換可能なオーナメントを保持するための宝飾品について説明する。まず最初に、以下の開示を明確なものとするために、いくつかの用語を定義することができる。
【0024】
「オーナメント」という用語は、石、シグネット、真珠、金属片、あるいは、これらの任意の組み合わせ、などの任意のタイプの装飾要素を意味するものと理解されるべきである。
【0025】
「鉛直方向」という用語は、図1に示す方向D1を参照する。
【0026】
「水平方向」という用語は、鉛直方向に対して垂直な平面内に含まれる方向を参照する。
【0027】
宝飾品は、指輪、腕時計、ブレスレット、ブローチ、ベルトのバックル、アンクレット、ネックレス、とすることができる。以下の開示は、指輪を参照して行われ得るけれども、本発明の概念が、上述した他のタイプの宝飾品に対して適用可能であり得ることは、理解されるべきである。
【0028】
宝飾品は、宝飾品に適した任意の材料から、好ましくは金属から、形成することができる。特に、宝飾品は、金又は銀などのソフトな金属から形成することができる。宝飾品は、宝飾品本体を備える。例えば、指輪は、指輪本体を備え、腕時計は、腕時計本体を備え、ブレスレットは、ブレスレット本体を備え、ベルトのバックルは、ベルト本体を備え、アンクレットは、アンクレット本体を備え、ブローチは、ブローチ本体を備え、イヤリングは、イヤリング本体を備え、そして、ネックレスは、ネックレス本体を備える。指輪本体などの宝飾品本体は、実質的に環状とすることができる。宝飾品本体は、指輪が指に対して装着される際には指を通過させることを意図した内部領域などの、宝飾品が身体の一部に対して装着される際に着用者の身体の一部を通過させることを意図した内部領域を、規定することができる。例えば、指輪の場合には、指輪本体は、指輪が指に対して装着される際に指を通過させることを意図した内部領域を規定することができる。
【0029】
宝飾品は、宝飾品本体の上に配置されているとともに宝飾品本体に対して取り付けられた台座ベースを、さらに備える。本明細書においては、「上」という用語は、図1に示すような鉛直方向D1において上を意味するとして理解されるべきである。宝飾品は、2つ以上の台座ベースを備えてもよい。しかしながら、以下の開示は、単一の台座ベースを参照して行われている。台座ベースは、宝飾品本体と一体化されてもよい。台座ベースは、上面と下面とを有している。台座ベースは、鉛直方向に対して垂直な平面内において広がることができる。言い換えれば、台座ベースは、フラットな上面を有することができる。しかしながら、台座ベースは、フラットな上面に限定されるものではなく、それとは異なり、真珠又は同種のものなどのオーナメントを保持し得るよう、例えばハーフパイプ形状などの湾曲した上面を有し得ることは、理解されるべきである。台座ベースの上面は、鉛直方向D1において見た場合、台座ベース上に配置することが意図された交換可能なオーナメントに適合するような形状とされてもよい。台座ベースの上面は、鉛直方向D1において見た場合、交換可能なオーナメントのうちの、台座ベースの上面に対して当接することが意図された面に対して、似せた形状とされてもよい。しかしながら、上面の形状は、鉛直方向D1において見た場合、交換可能なオーナメントのうちの、台座ベースの上面に対して当接することが意図された面と比較して、より小さくてもあるいはより大きくてもよいことは、理解されるべきである。言い換えれば、上面の形状は、鉛直方向D1において見た場合、交換可能なオーナメントのうちの、台座ベースの上面に対して当接することが意図された面に対して、同様のものとされてもよい。
【0030】
宝飾品は、台座ベースの周縁に沿って配置されているとともに台座ベースから鉛直方向D1に延びている複数のオーナメントホルダを、さらに備える。配置された複数のオーナメントホルダは、実質的に台座ベースから鉛直方向D1に延びることができる。複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つは、台座ベースの中心に向かって傾斜した部分を備えることができる。よって、交換可能なオーナメントは、複数のオーナメントホルダのうちの、この少なくとも1つのオーナメントホルダによって、水平方向における移動を及び/又は鉛直方向D1における移動を、制限されることができる。宝飾品は、3つのオーナメントホルダあるいは4つのオーナメントホルダなど、少なくとも2つのオーナメントホルダを備えることができる。複数のオーナメントホルダは、台座ベースの周縁に沿って対称的に配置することができる。しかしながら、複数のオーナメントホルダを、台座ベースの周縁に沿って非対称に配置し得ることは、理解されるべきである。
【0031】
複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つは、移動可能なオーナメントホルダとされる。この少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、交換可能なオーナメントの移動が制限されている第1位置と、交換可能なオーナメントが移動可能とされた第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されている。第1位置においては、交換可能なオーナメントは、台座ベースによって、及び、複数のオーナメントホルダによって、移動を制限されることができる。第2位置においては、交換可能なオーナメントは、実質的に水平方向に移動可能であり得る。言い換えれば、複数のオーナメントホルダのうちの上記の少なくとも1つのオーナメントホルダが、第2位置にあるときに、交換可能なオーナメントは、実質的に水平方向に移動可能とすることができ、これにより、交換可能なオーナメントを、台座ベースから取り外すことができる。交換可能なオーナメントホルダは、交換可能なオーナメントをその後に鉛直方向D1内のベクトルを含む方向において台座ベースから取り外し得るよう、充分な距離にわたって初期的には実質的に水平方向に沿って移動され得ることは、理解されるべきである。
【0032】
台座ベースは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダを第1位置に向けて付勢し得るよう、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダに対して付勢力を印加し得るように構成された付勢部材を備えることができる。これにより、そのような付勢に応じた付勢力に打ち勝つ力が印加されない限り、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、第1位置に維持され得る。付勢部材は、スプリングコイルとすることができる。
【0033】
少なくとも1つの移動可能なホルダは、軸線まわりに回転移動可能とすることができる。第2位置においては、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダを、第1位置に対して回転移動させることができる。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベース内に組み込まれたシャフトによって、軸線まわりに回転移動可能とすることができる。シャフトは、台座ベースの上面に対して及び/又は下面に対して、平行とすることができる。言い換えれば、シャフトは、水平方向に対して平行とすることができる。シャフトは、鉛直方向D1に対して平行であってもよい。シャフトは、台座ベースの周縁のところに配置することができる。
【0034】
一実施形態においては、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの中心点と交差しかつ少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの中心点と交差する回転平面内において回転移動可能とすることができ、その回転平面は、水平方向に対して垂直とされている。言い換えれば、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して平行な軸線まわりに回転移動可能であり得る。よって、シャフトは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して平行とすることができる。さらに言い換えれば、シャフトは、台座ベースの中心点から少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの中心点へと延びる回転ラインに対して垂直とすることができる。
【0035】
一実施形態においては、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの中心点から少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの中心点へと延びるラインに対して垂直な回転平面内において回転移動可能とすることができ、回転平面は、水平方向に対して垂直とされている。言い換えれば、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して垂直な軸線まわりに回転移動可能であり得る。よって、シャフトは、台座ベースのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが配置されているポイントにおける接線に対して垂直とすることができる。さらに言い換えれば、シャフトは、台座ベースの中心点から少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの中心点へと延びるラインに対して平行とすることができる。この構成においては、宝飾品は、好ましくは、3つ又は4つのオーナメントホルダを備える。3つのオーナメントホルダは、台座ベースの周縁まわりにおいて対称的に配置することができる。これに対し、4つのオーナメントホルダは、好ましくは、台座ベースの周縁まわりにおいて非対称に配置される。特に、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、好ましくは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダと、複数のオーナメントホルダのうちの、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの回転移動先をなす他のオーナメントホルダと、の間における周縁に沿った円弧距離が、移動可能ではない複数のオーナメントホルダのうちの2つのオーナメントホルダの間における周縁に沿った対応する円弧距離よりも大きくなるようにして、配置される。
【0036】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第2位置にあるときに、交換可能なオーナメントが台座ベースの上面に沿って移動可能である程度にまで、回転移動され得るように構成することができる。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、第1位置及び第2位置に対して、少なくとも90°にわたって回転移動され得るように構成することができる。言い換えれば、第1位置と第2位置との間の角度的な間隔は、少なくとも90°とすることができる。
【0037】
一実施形態においては、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、鉛直方向D1に対して垂直な回転平面内において回転移動可能とすることができる。言い換えれば、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、鉛直方向D1に対して平行な軸線を中心に回転移動可能とすることができる。よって、シャフトは、鉛直方向D1に対して平行とすることができる。シャフトは、台座ベースの実質的に中央に配置することができる。
【0038】
台座ベースの下面は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの一部を少なくとも部分的に囲み得るように配置された凹所を備えることができる。凹所は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが軸線まわりに回転移動可能であることを提供することができる。
【0039】
一実施形態においては、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの周縁に沿ってスライドし得るように構成することができる。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの上面及び/又は下面のスライド溝内へと挿入され得るように構成することができる。スライド溝は、台座ベースの周縁に沿った所定距離にわたって延びることができる。これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの周縁に沿った少なくともその所定距離にわたってスライドすることができる。
【0040】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、台座ベースの下面に沿って配置された及び/又は台座ベースの下に配置されたプレートを備えることができる。本明細書においては、「下」という用語は、図1に示すような鉛直方向D1において下を意味するものとして理解されるべきである。台座ベースの下面は、凹所を備えることができる。この凹所は、プレートに対応することができる。言い換えれば、凹所の形状は、プレートの形状に対応することができる。凹所は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあるときに、プレートを少なくとも部分的に囲み得るように構成することができる。プレートは、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置と第2位置との間にわたって移動しているときに、軸線まわりに回転移動し得るように構成することができる。プレートは、台座ベースの下面の実質的に全長にわたって延びてもよい。凹所は、台座ベースの下面の実質的に全長にわたって延びてもよい。
【0041】
プレートは、指輪が指に対して装着される際などの、宝飾品が身体の一部に対して装着される際には、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置から第2位置へと移動することを制限し得るように構成することができる。よって、プレートは、指輪が指に対して装着される際などの、宝飾品が身体の一部に対して装着される際には、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置から第2位置へと偶発的に移動してしまうというリスクを低減することができる。この機能は、プレートを、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダの回転移動と一緒に、軸線まわりに回転移動可能であるように構成することによって、提供することができる。少なくとも1つのオーナメントホルダの第2位置においては、プレートは、台座ベースの下面の下に延び得るように構成することができる。言い換えれば、少なくとも1つのオーナメントホルダが第2位置にあるときに、プレートは、内部領域に対して垂直な水平方向に沿って指輪本体などの宝飾品本体の内部領域を移動させることによって規定される容積内へと、延び得るように構成することができる。よって、指輪が指に対して装着された際など、宝飾品が身体の一部に対して装着された際に、内部領域に対して垂直な水平方向に沿って指輪本体などの宝飾品本体の内部領域を移動させることによって規定される容積を指が占領したときに、プレートは、回転移動することが制限されるとともに、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、第1位置から第2位置へと移動することが制限される。
【0042】
少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、突起を備えることができる。この突起をノッチ又はピンとし得ることは、理解されるべきである。この突起は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダのプレート上に配置することができる。台座ベースの下面は、突起に対応した溝を備えることができる。突起は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあるときに、溝に対して係合し得るように構成することができる。これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置から第2位置へと移動することを、制限することができる。溝は、突起と比較して、わずかに狭いものとして及び/又はわずかに小さなものとして、構成することができる。これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあるときに、突起を、溝によって所定位置に保持することができる。言い換えれば、突起は、溝の少なくとも1つの面に対して当接し得るように構成することができ、これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダを第1位置から第2位置へと移動させるために克服されなければならない抵抗力を増大させることができる。突起及び/又は溝は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置へと移動したときに、ユーザに対して、触覚フィードバック及び/又は可聴フィードバックを与え得るように構成することができる。触覚フィードバックは、例えば、突起と比較して、溝をわずかに狭いもの及び/又は小さなものとして構成することによって、提供することができる。よって、突起は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置へと移動したときに、溝の少なくとも1つの面に対して当接することができ、これにより、摩擦力を生じさせることができる。よって、ユーザは、少なくとも1つのオーナメントホルダを第1位置へと移動させるためには、反作用力に対して、この場合には上記の摩擦力に対して、打ち勝たなければならない。そしてユーザが反作用力に打ち勝ったときに、プレートを、台座ベースの下面の凹所内の所定位置へとスナップ嵌合することができ、これにより、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダが第1位置にあって交換可能なオーナメントが固定されていることをユーザに対して知らせるための触覚フィードバック及び/又はスナップ音を生じさせることができる。
【0043】
図1は、本発明の概念による、交換可能なオーナメントを保持するための指輪の一例を示している。指輪は、指輪本体と、この指輪本体の上に配置されかつ指輪本体に対して取り付けられた台座ベースであるとともに、上面と下面とを有した台座ベースと、この台座ベースの周縁に沿って配置されかつ台座ベースから鉛直方向に延びる複数のオーナメントホルダであるとともに、これら複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つが、移動可能なオーナメントホルダとされた、複数のオーナメントホルダと、を備える。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、交換可能なオーナメントの移動が制限されている第1位置と、交換可能なオーナメントが移動可能とされている第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されている。明瞭化のために、この例においては、鉛直方向D1が図示されている。
【0044】
ここで図2を参照すると、交換可能なオーナメント210を保持するための指輪200の一例が、3つの図示からなる1つのセットとして図示されている。指輪200は、指輪本体202と、この指輪本体202の上に配置されかつ指輪本体202に対して取り付けられた台座ベース204であるとともに、上面と下面206とを有した台座ベース204と、この台座ベース204の周縁に沿って配置されかつ台座ベース204から鉛直方向に延びる複数のオーナメントホルダであるとともに、これら複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つが、移動可能なオーナメントホルダ208とされた、複数のオーナメントホルダと、を備える。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ208は、交換可能なオーナメント210の移動が制限されている第1位置と、交換可能なオーナメント210が移動可能とされている第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されている。1つのセットのうちの左端の図は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ208の第1位置の一例を視覚化している。同様に、1つのセットのうちの中央の図は、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ208の第2位置の一例を視覚化している。
【0045】
移動可能なオーナメントホルダ208は、軸線A1まわりに回転移動可能とされている。図示された例においては、台座ベース204内に組み込まれたシャフトが、移動可能なオーナメントホルダ208が軸線A1まわりに回転移動可能であることを、提供する。シャフトは、台座ベース208の上面に対して平行とされている。さらに、軸線A1は、台座ベースのうちの、移動可能なオーナメントホルダ208が配置されているポイント212における接線に対して平行とされている。これにより、移動可能なオーナメントホルダ208を、台座ベース204から外向きに回転移動させることができ、よって、交換可能なオーナメント210を上面に沿って移動させることができて指輪200から可逆的に取り外すことができる。
【0046】
移動可能なオーナメントホルダ208は、台座ベース204の下に配置されたプレート214を備える。台座ベース204の下面は、移動可能なオーナメントホルダ208が第1位置にあるときに、プレート214を少なくとも部分的に囲み得るように構成された凹所216を備える。プレート214は、移動可能なオーナメントホルダ208が第1位置と第2位置との間にわたって移動しているときに、軸線A1まわりに回転移動し得るように構成されている。プレート214は、指輪が指に対して装着される際に、移動可能なオーナメントホルダ208が第1位置から第2位置へと移動することを制限し得るように構成されている。
【0047】
移動可能なオーナメントホルダ208は、突起218を備え、台座ベースの下面は、突起218に対応する溝220を備える。突起218は、移動可能なオーナメントホルダ208が第1位置にあるときに、溝220に対して係合し得るように構成されている。これにより、移動可能なオーナメントホルダ208が第1位置から第2位置へと移動することを制限することができる。
【0048】
次に、図3を参照すると、交換可能なオーナメント310を保持するための指輪300の一例が示されている。この指輪300は、指輪本体302と、この指輪本体302の上に配置されかつ指輪本体302に対して取り付けられた台座ベース304であるとともに、上面と下面306とを有した台座ベース304と、この台座ベース304の周縁に沿って配置されかつ台座ベース304から鉛直方向に延びる複数のオーナメントホルダであるとともに、これら複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つが、移動可能なオーナメントホルダ308とされた、複数のオーナメントホルダと、を備える。少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダ308は、交換可能なオーナメント310の移動が制限されている第1位置と、交換可能なオーナメント310が移動可能とされている第2位置と、の間にわたって移動され得るように構成されている。
【0049】
移動可能なオーナメントホルダ308は、軸線A2を中心に回転移動可能とされている。図示された例においては、台座ベース304内に組み込まれたシャフトが、移動可能なオーナメントホルダ308が軸線A2まわりに回転移動可能であることを、提供する。シャフトは、台座ベース304の上面に対して平行とされている。さらに、軸線A2は、台座ベース304のうちの、移動可能なオーナメントホルダ308が配置されているポイント312における接線に対して垂直とされている。これにより、移動可能なオーナメントホルダ308を、台座ベース304から外向きに回転移動させることができ、よって、交換可能なオーナメント310を、上面に沿って移動させることができて指輪300から可逆的に取り外すことができる。
【0050】
移動可能なオーナメントホルダ308は、台座ベース304の下に配置されたプレート314を備える。台座ベース304の下面は、移動可能なオーナメントホルダ308が第1位置にあるときに、プレート314を少なくとも部分的に囲み得るように構成された凹所(図示せず)を備える。プレート314は、移動可能なオーナメントホルダ308が第1位置と第2位置との間にわたって移動しているときに、軸線A1まわりに回転移動し得るように構成されている。プレート314は、指輪が指に対して装着される際に、移動可能なオーナメントホルダ308が第1位置から第2位置へと移動することを制限し得るように構成されている。
【0051】
移動可能なオーナメントホルダ308は、突起(図示せず)を備え、台座ベースの下面は、突起に対応する溝(図示せず)を備える。突起は、移動可能なオーナメントホルダ308が第1位置にあるときに、溝に対して係合し得るように構成されている。これにより、移動可能なオーナメントホルダ308が第1位置から第2位置へと移動することを制限することができる。
【0052】
さて、図4を参照すると、交換可能なオーナメントを保持するための宝飾品の様々な例及び様々な用途が図示されている。例えば、宝飾品は、2つの台座ベースを備えてもよく、これにより、2つの交換可能なオーナメントを保持することができる。また、台座ベースは、リンクに対して取り付けられてもよく、これにより、ネックレスを形成することができる。また、台座ベースは、ロックピンに対して連結し得るように構成されてもよく、これにより、イヤーペンダント又はイヤークリップなどのイヤリングを形成することができる。
【0053】
一実施形態においては、複数のオーナメントホルダのうちの少なくとも1つは、第1位置と第2位置との間にわたって、台座ベースの(あるいは、台座ベースに配置された場合の交換可能なオーナメントの)接線方向において、移動可能とされる。言い換えれば、少なくとも1つの移動可能なオーナメントホルダは、第1位置と第2位置との間にわたって、台座ベースの(あるいは、台座ベースに配置された場合の交換可能なオーナメントの)外周縁の一部に沿って、移動可能とされる。第1位置においては、交換可能なオーナメントの移動が制限され、第2位置においては、交換可能なオーナメントは、移動可能である。
【0054】
本発明の概念につき、いくつかの実施形態を参照して、主に上述した。しかしながら、当業者には容易に理解されるように、上記の実施形態以外の他の実施形態が、添付の特許請求の範囲によって規定された本発明の概念の範囲内において、同等に可能である。
図1
図2
図3
図4