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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】再プログラム可能な販売時点取引フロー
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230320BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20230320BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q20/20
【請求項の数】 27
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020032130
(22)【出願日】2020-02-27
(62)【分割の表示】P 2019503303の分割
【原出願日】2017-07-19
(65)【公開番号】P2020091903
(43)【公開日】2020-06-11
【審査請求日】2020-07-10
(31)【優先権主張番号】15/223,853
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/224,043
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/224,117
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/224,130
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/224,078
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】318002448
【氏名又は名称】ブロック, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】ウォルター, ジョナサン, アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】リコー, ピエール-イヴ
(72)【発明者】
【氏名】ディッカーソン, ロバート
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-151016(JP,A)
【文献】特表2009-505235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マーチャントとユーザとの間のデフォルトトランザクションフローに関連付けられた要求であって前記デフォルトトランザクションフローのひとつ以上のステップを追加、除去または変更するための要求を受信する手段と、
前記要求に基づいて、前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップが追加されるか除去されるか変更されるべきであると判定する手段と、
前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップを追加するか除去するか変更することによって前記デフォルトトランザクションフローを変更することによって、変更トランザクションフローと、当該変更トランザクションフローに対応する変更ユーザインタフェース(UI)とを生成する手段と、
前記変更トランザクションフローを実行する手段と、
前記変更トランザクションフローの実行中に、ディスプレイに前記変更UIを提示させる手段と、を備え、
前記変更UIの少なくとも一部は、前記マーチャントによって定義された細目に基づいて生成されるシステム。
【請求項2】
前記受信する手段は、支払いサービスのサーバ計算デバイスにおいて、前記マーチャントの計算デバイスで実行されている支払いサービス支払いアプリケーションから、前記要求を受信し、
前記判定する手段は、前記支払いサービスの前記サーバ計算デバイスによって判定を行い、
前記変更する手段は、前記支払いサービスの前記サーバ計算デバイスによって変更を行い、
前記提示させる手段は、前記マーチャントの前記計算デバイスで実行されている前記支払いサービス支払いアプリケーションに通信を送信する手段を含み、
前記通信は、前記支払いサービス支払いアプリケーションに、前記マーチャントの前記計算デバイスの前記ディスプレイ上で前記変更UIを提示させる請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記変更UIを生成することは、前記デフォルトトランザクションフローに関連付けられた標準的なUIの集合には含まれない少なくともひとつのUIを生成することを含み、前記少なくともひとつのUIは、前記マーチャントによって定義された前記細目により少なくとも部分的に指定される請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
さらに、前記マーチャントの前記計算デバイスに対して、前記デフォルトトランザクションフローに個々のステップの追加または除去を要求するための機能を含むアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を曝すことを含む請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記APIは、前記デフォルトトランザクションフローに関連付けられたUIを変更するための機能を曝す請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記デフォルトトランザクションフローの前記ステップが変更されるべきであると判定することはさらに、前記マーチャントの前記計算デバイスから、前記APIを介して、前記デフォルトトランザクションフローの前記ステップを追加または除去するために用いられるべき少なくともひとつの変更モジュールを示すインジケーションを受信することを含む請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記デフォルトトランザクションフローの前記ステップが変更されるべきであると判定することはさらに、前記マーチャントによって指定される条件が前記ユーザのIDに基づいてトリガされることを特定することを含む請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
データベースと、
前記マーチャントから、前記デフォルトトランザクションフローに含まれていない少なくともひとつの変更ステップの生成をトリガするためのパラメータの第1集合を指定する前記要求を受信する手段と、
パラメータの前記第1集合を前記データベース内に格納する手段と、をさらに備える請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
前記システムはさらに、
前記APIを介して、前記デフォルトトランザクションフローの個々のステップの追加または除去をトリガするためのパラメータの第1集合を受信する手段と、
前記APIを介して、追加的マーチャントに関連付けられた追加的デフォルトトランザクションフローの個々のステップの追加または除去をトリガするためのパラメータの第2集合を受信する手段と、を含む請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
前記支払いサービスの前記サーバ計算デバイスによって、前記マーチャントと前記ユーザとの間のトランザクションを可能とするために、前記マーチャントの前記計算デバイスに前記デフォルトトランザクションフローを提供する手段と、
前記支払いサービスの前記サーバ計算デバイスによって、かつ、前記マーチャントの前記計算デバイスから、前記マーチャントと前記ユーザとの間の前記トランザクションに関連付けられた条件であってその条件は前記要求のなかで前記マーチャントによって特定される条件、が生じたことのインジケーションを受信する手段と、をさらに含み、
前記変更する手段は、前記インジケーションを受信したことに応じて変更する請求項2に記載のシステム。
【請求項11】
前記マーチャントによって特定される前記条件は、前記トランザクションに参加する前記マーチャント、前記ユーザのIDおよび前記マーチャントの従業員のIDのうちの少なくともひとつに基づく請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記マーチャントの前記計算デバイスは前記マーチャントの第1計算デバイスであり、
前記システムはさらに、
前記支払いサービスの前記サーバ計算デバイスによって、かつ、前記マーチャントの第2計算デバイスから、前記トランザクションに関連付けられた前記条件が生じなかったことのインジケーションを受信する手段と、
前記マーチャントの前記第2計算デバイスに通信を送信することであって、前記通信は、前記マーチャントの前記第2計算デバイスに、前記デフォルトトランザクションフローを提示させる、送信する手段と、を備える請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記受信する手段は、前記マーチャントの計算デバイスで実行されている支払いサービス支払いアプリケーションにおいて、同じ前記計算デバイスで実行されているマーチャントアプリケーションから、前記要求を受信し、前記要求は最初、前記マーチャントによる入力に基づいて前記マーチャントアプリケーションを介して受信され、
前記判定する手段は、前記支払いサービス支払いアプリケーションによって判定を行い、
前記変更する手段は、前記支払いサービス支払いアプリケーションによって変更を行い、
前記提示させる手段は、前記支払いサービス支払いアプリケーションによって提示させる請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記要求は、前記マーチャントアプリケーションに提供される支払いサービス機能を用いて、少なくとも部分的に、定義される請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記変更UIを生成することは、前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップに関連付けられた標準的なUIの集合には含まれない少なくともひとつのUIを生成することを含む請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記マーチャントアプリケーションは、前記要求を開始するための機能を含むアプリケーションプログラミングインタフェース(API)に関連付けられる請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記変更トランザクションフローは前記マーチャントによって指定される条件に関連付けられており、当該条件は、トリガされた場合、前記デフォルトトランザクションフローの代わりに前記変更トランザクションフローが実行され、前記変更UIが前記ディスプレイを介して提示されるようにする請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記要求は、前記ひとつ以上のステップに対する変更をトリガするためのパラメータの第1集合を指定する請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
前記変更UIを生成することは、前記デフォルトトランザクションフローに関連付けられたUIと標準的な支払いフローに関連付けられた他のUIとを変更することを含む請求項13に記載のシステム。
【請求項20】
前記変更トランザクションフローは前記マーチャントによって指定される条件に関連付けられており、当該条件は、トリガされた場合、前記デフォルトトランザクションフローの代わりに前記変更トランザクションフローが実行され、前記変更UIが前記ディスプレイを介して提示されるようにする請求項13に記載のシステム。
【請求項21】
前記要求において、前記デフォルトトランザクションフローに対する変更をトリガするためのパラメータの集合を特定する手段をさらに備える請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
前記マーチャントは前記マーチャントアプリケーションによって受信された入力を介して前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップに対する変更を指定し、前記支払いサービス支払いアプリケーションによって受信された前記要求は前記入力に基づく請求項13に記載のシステム。
【請求項23】
前記条件はユーザのIDに関連付けられる請求項17または2に記載のシステム。
【請求項24】
前記ひとつ以上のステップに対する前記変更は、新たなステップの追加、既存のステップの省略、または既存のステップのカスタム化のうちの少なくともひとつを含む請求項13に記載のシステム。
【請求項25】
前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップを変更することは、(i)前記デフォルトトランザクションフローのステップの数を変更すること、または(ii)前記ひとつ以上のステップの個々のステップの態様を変更すること、のうちの少なくともひとつを含む請求項13に記載のシステム。
【請求項26】
マーチャントとユーザとの間のデフォルトトランザクションフローに関連付けられた要求であって前記デフォルトトランザクションフローのひとつ以上のステップを追加、除去または変更するための要求を受信することと、
前記要求に基づいて、前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップが追加されるか除去されるか変更されるべきであると判定することと、
前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップを追加するか除去するか変更することによって前記デフォルトトランザクションフローを変更することによって、変更トランザクションフローと、当該変更トランザクションフローに対応する変更ユーザインタフェース(UI)とを生成することと、
前記変更トランザクションフローを実行することと、
前記変更トランザクションフローの実行中に、ディスプレイに前記変更UIを提示させることと、を含み、
前記変更UIの少なくとも一部は、前記マーチャントによって定義された細目に基づいて生成される方法。
【請求項27】
マーチャントとユーザとの間のデフォルトトランザクションフローに関連付けられた要求であって前記デフォルトトランザクションフローのひとつ以上のステップを追加、除去または変更するための要求を受信する機能と、
前記要求に基づいて、前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップが追加されるか除去されるか変更されるべきであると判定する機能と、
前記デフォルトトランザクションフローの前記ひとつ以上のステップを追加するか除去するか変更することによって前記デフォルトトランザクションフローを変更することによって、変更トランザクションフローと、当該変更トランザクションフローに対応する変更ユーザインタフェース(UI)とを生成する機能と、
前記変更トランザクションフローを実行する機能と、
前記変更トランザクションフローの実行中に、ディスプレイに前記変更UIを提示させる機能と、をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムであって、
前記変更UIの少なくとも一部は、前記マーチャントによって定義された細目に基づいて生成されるコンピュータプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年7月29日に出願された「REPROGRAMMABLE POINT-OF-SALE TRANSACTION FLOWS」と題する米国特許出願第15/224,043号、2016年7月29日に出願された「REPROGRAMMABLE POINT-OF-SALE TRANSACTION FLOWS」と題する米国特許出願第15/224,117号、2016年7月29日に出願された「REPROGRAMMABLE POINT-OF-SALE TRANSACTION FLOWS」と題する米国特許出願第15/223,853号、2016年7月29日に出願された「REPROGRAMMABLE POINT-OF-SALE TRANSACTION FLOWS」と題する米国特許出願第15/224,078号、および2016年7月29日に出願された「REPROGRAMMABLE POINT-OF-SALE TRANSACTION FLOWS」と題する米国特許出願第15/224,130号の優先権を主張し、それらの全内容は参照することにより本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
今日の商取引では、商人は、販売時点(POS)デバイスを含む数々の異なる電子デバイスを利用して顧客との取引を行うことがよくある。例えば、店舗では、商人はPOSデバイスを使用して顧客との取引を行うことができる。これらの取引を行っている間、POSデバイスは、取引に関与する商人および/または顧客からの入力を提示および受信する支払いサービスによって提供されるユーザインターフェースを提示する場合がある。POSデバイスはまた、取引を完了するのを助けるために支払いサービスとデータを送受信することができる。例えば、POSデバイスは、商人によって提供される商品またはサービスに対する支払いを処理するために支払いサービスにデータを送信する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
添付の図面を参照して詳細な説明を行う。なお、参照番号のうち左端の数字は、その参照番号が最初に現れる図を特定する。同じまたは異なる図における同じ参照番号の使用は、類似または同一のアイテムまたは特徴を示す。
【0004】
図1】商人とユーザとの間の取引フローの態様をカスタマイズするために支払いサービス支払い機能を商人に公開する支払いサービスを含む環境の例を示す。
【0005】
図2】取引フロー、ユーザインターフェース、レシートを修正するために支払いサービス支払い機能を商人に公開するとともに、支払いサービス支払いアプリケーションおよび商人とユーザの間の取引に関与するPOSハードウェアと通信するという環境の例を示す。
【0006】
図3】商人、ユーザ、および支払いサービスに関与する2つの取引フロー例を含む環境の例を示す。
【0007】
図4】支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用したレシートの修正を含む環境の例を示す。
【0008】
図5】商人アプリケーション、支払いサービス支払いアプリケーション、および/または支払いサービスに関与する取引と関連付けられた支払いデバイスおよび/またはハードウェアの間で通信するために支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用する環境の例を示す。
【0009】
図6】支払いサービスに関与する取引中に購入者対面ディスプレイを制御するために支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用する環境の例を示す。
【0010】
図7】支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して商人とユーザとの間の取引フローを修正するためのプロセスの例を示すフロー図である。
【0011】
図8】支払いサービス支払いアプリケーション内に含まれる支払いサービス支払い機能を使用して商人とユーザとの間の取引フローを修正するためのプロセスの例を示すフロー図である。
【0012】
図9】ユーザに提供されるレシートの修正を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【0013】
図10】支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を含むSDKを用いて開発された商人アプリケーションを使用して顧客に提供されるレシートの修正を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【0014】
図11】支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用してアプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【0015】
図12】支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用してアプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【0016】
図13】支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェースを使用して購入者対面ディスプレイの制御を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【0017】
図14】支払いサービスによって提供されるSDKを使用して購入者対面ディスプレイの制御を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示は、取引内のステップ、ユーザインターフェース(UI)、レシート構成、および購入者対面ディスプレイの制御の修正を可能にするとともに、支払いサービスと商人とユーザ(例えば、商人との取引に関与した顧客)との間の取引に関連付けられたアプリケーションとハードウェアとの間の通信を可能にするためのシステムおよびプロセスを説明する。いくつかの例では、商人は、彼らが開発したアプリケーション内から直接的支払いサービス支払い機能にアクセスおよび/またはそれを修正することができる。商人によるまたは商人のための支払いサービスとは別個のエンティティによって開発されたアプリケーションは、本明細書において「商人アプリケーション」と呼ぶ場合がある。支払いサービスによって開発され商人に提供されるアプリケーションは、本明細書において「支払いサービス支払いアプリケーション」と呼ぶ場合がある。
【0019】
いくつかの構成によれば、支払いサービスは、1つ以上のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を使用して、商人アプリケーションに支払いサービス機能を公開する。APIは、支払いサービスネットワークによって提供される支払いサービス支払い機能を公開すること、および/または商人の店舗内に位置するPOSデバイスなどの商人デバイス上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーションによって提供される支払いサービス支払い機能を公開することができる。
【0020】
いくつかの例では、支払いサービスは、APIによって公開された機能を利用してもよい。ソフトウェア開発者ツールキット(「SDK」)を商人に提供する。SDKは、サードパーティ開発者(すなわち、支払いサービスとは別の開発者)が支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を含むことを可能にするソフトウェア開発ツールを含むことができる。SDKおよび/またはAPIは、開発者がアプリケーション内に支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を直接含めることを可能にする1つ以上のライブラリ、プログラミングコード、実行可能ファイル、他のユーティリティ、および文書を含む場合がある。いくつかの構成によれば、支払いサービス支払い機能は、商人の店舗のPOSデバイス上で実行中の商人アプリケーションによって使用され得る。支払いサービス支払いアプリケーションによって提供される支払いサービス支払い機能はまた、商人デバイス上で実行中の商人アプリケーションによってもアクセスされ得る。いくつかの例では、支払いサービス支払いアプリケーションおよび商人アプリケーションは同じPOSデバイス上で実行され、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を使用して通信する。他の例では、支払いサービス支払いアプリケーションおよび商人アプリケーションは異なるデバイス上で実行される。
【0021】
一例として、商人アプリケーションは、商人の店舗内のPOSデバイスにおいて顧客と商人との間の取引のデフォルトの挙動を変更する商人によってまたは商人のために開発されてもよい。例えば、支払いサービスによって定義されるものとして取引内で事前定義されたステップに従う代わりに、商人は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用してルックアンドフィールおよび/または商人のPOSデバイスで発生する取引内で顧客と商人との間で行われるステップをカスタマイズする(例えば、取引中に提示される1つ以上のUIの変更または修正を行なう)ことができる。
【0022】
いくつかの構成では、商人は、支払いサービスによって定義された取引のデフォルトステップにステップを追加すること、支払いサービスによって定義された取引のデフォルトステップからステップを削除すること、および/または支払いサービスによって定義された取引のデフォルトステップのステップをカスタマイズすることができる。例えば、商人アプリケーションは、支払いサービス支払い機能を利用して、チップ支払い画面を提示するステップをスキップし、POSデバイスでユーザから追加の情報を要求するステップを取引に追加してもよい。
【0023】
他の構成では、商人は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、取引の1つ以上のステップ内に提示されたUIをカスタマイズすることができる。例えば、商人は、支払いサービス支払いアプリケーションによって通常提示されるデフォルトUIとは異なるUIを取引中に提示させるように商人アプリケーションをプログラムしてもよい。
【0024】
いくつかの例によれば、カスタマイズは、商人とユーザとの間の取引の前に構成することができる。例えば、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、商人は、取引内のデフォルトステップへのカスタマイズ、デフォルトUIの置換または修正、レシート上に提示される情報の変更、ならびにPOSデバイスとの対話を行うとともに、取引に関与する支払いサービス支払いアプリケーションおよび/または商人アプリケーションと通信してもよい。
【0025】
商人によって行われた修正は、特定の取引について変化しない取引フローで実施することができ、あるいはその修正は特定の取引中に識別された情報に依存することができる。例えば、ある商人は、その商人が関与する各取引についてUIを修正されたUIで置き換えるように決定する一方、他の商人は、取引(例えば、特定の顧客との間で生じた取引)において特定の条件が満たされた際にUIを置き換えるように決定してもよい。さらに他の例では、商人は、支払いサービス支払いアプリケーションのルックアンドフィールとは別の独自の見た目を開発するために商人アプリケーションを開発してもよい。
【0026】
一例として、商人は、商人が販売している商品について種類、色、サイズなどを選択するためのUIを含む商人アプリケーションを開発してもよい。商人がカスタムUIを含む別個のアプリケーションを開発する必要があり、次にカスタムUIを使用して選択された商品の購入を行うために支払いサービスによって提供される支払いサービス支払アプリケーションに切り替えるという代わりに、商人は開発したアプリケーションのみを使用して取引を行う支払いサービスによって公開された機能を利用することもできる。このようにして、商人の顧客は、異なるルックアンドフィールを有する場合があるアプリケーション間の切り替えと比較して、より一貫した見た目を提示され得る。
【0027】
いくつかの構成では、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払いアプリケーションおよび/または商人(または商人によって利用されるある開発者)によって開発された商人アプリケーションは、APIまたは他のあるWebベース技術を使用して支払いサービスへとまたは支払いサービスからデータを提供または取得してもよい。例えば、商人アプリケーションは、支払いサービスと直接通信するためにAPIの機能を利用してもよい。他の例では、商人アプリケーションおよび支払いサービスは、ユニフォームリソースロケータ(例えば、リンク)を介してデータを渡してもよい。例えば、商人アプリケーションまたは支払いサービスは、取引が行われているとき、または他のある時点で、リンクを介して情報を渡すことができる。
【0028】
上で簡単に説明したように、支払いサービスは、ソフトウェア開発者ツールキット(「SDK」)を商人に提供し、および/または支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能にアクセスするために商人によって使用され得る1つ以上のAPIを公開してもよい。いくつかの例では、APIは、支払いサービスによって提供される1つ以上のUIを修正、追加、または削除するために、および/またはPOSデバイスでの取引内の事前定義ステップの1つ以上を修正するために商人アプリケーションによって使用され得る支払いサービス支払い機能を公開する取引修正APIを含む。商人アプリケーションはまた、レシート再構成APIを利用して支払いサービス支払い機能にアクセスして、商品またはサービスの購入後にユーザに提供されるレシートのルックアンドフィールを変更するようにしてもよい。他の例では、商人アプリケーションは、支払いサービスと通信するための支払いサービス支払い機能、支払いサービス支払いアプリケーションなどの別のアプリケーション、支払いを処理するために支払いサービスによって提供されるハードウェアなどにアクセスするための通信APIを利用するようにしてもよい。さらに別の例では、商人アプリケーションは、購入者対面ディスプレイの挙動を制御するために支払いサービス支払い機能にアクセスするための購入者対面制御APIを利用してもよい。取引フローの修正、ユーザインターフェース(UI)レシート構成、および支払いサービスと商人と顧客と間の取引に関連付けられた購入者対面ディスプレイの制御に関するさらなる詳細を以下に示す。
【0029】
図1は、商人とユーザとの間の取引フローの態様をカスタマイズするために支払いサービス支払い機能を商人に公開する支払いサービスを含む実施形態100の例を示す。一般に、取引フローは、ユーザと、商人と、および/または商品もしくはサービスの取引に関与する支払いサービスとの対話中に発生する任意のステップを含む場合がある。より具体的には、図1は、取引フロー、ユーザインターフェース(UI)、レシート構成を修正するとともに、支払いサービス支払いアプリケーションおよび/または取引に関与するPOSハードウェアと通信するために、商人によって使用され得る支払いサービス支払い機能を公開するための支払いサービスのフレームワークを提供する。いくつかの例では、図1の電子デバイスは、取引を実行するための異なる動作プラットフォームおよび/またはソフトウェアを含むことができる。
【0030】
図1に示すように、環境100は、1人以上のユーザ102(例えば、顧客または購入者)、ユーザ(複数可)102に関連付けられた1つ以上のユーザデバイス104、1人以上の商人106、1人以上の商人106と関連付けられた1つ以上の商人デバイス108、1つ以上のネットワーク110、および支払いサービスと関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス112を含んでよい。様々な実装態様では、ユーザ(複数可)102は、1つ以上のプロセッサ114、コンピュータ可読媒体116、ディスプレイ118、およびネットワークインターフェース120を含み得るユーザデバイス104(複数可)を操作し得る。コンピュータ可読媒体116は、支払いサービスインターフェース122、POSモジュール124、および1つ以上のアプリケーション164を記憶し得る。
【0031】
同様に、商人(複数可)106は、1つ以上のプロセッサ126、コンピュータ可読媒体128、カードリーダ130、ディスプレイ(複数可)132およびネットワークインターフェース134を含み得る商人デバイス(複数可)108を操作し得る。コンピュータ可読媒体126は、支払いサービスインターフェース136、POSモジュール138、ならびに1つ以上の商人アプリケーション166Aおよび1つ以上の支払いサービス支払いアプリケーション166Bなどの1つ以上のアプリケーション166を記憶し得る。コンピューティングデバイス(複数可)112はまた、1つ以上のプロセッサ140、コンピュータ可読媒体142、およびネットワークインターフェース144を含み得る。コンピュータ可読媒体142は、ユーザインタラクションモジュール146、商人インタラクションモジュール148、支払いモジュール150、ユーザインターフェースモジュール152、およびデータベース154を記憶し得る。
【0032】
いくつかの実装形態では、ユーザ102のうちの1人は、ユーザデバイス104に関連付けられた様々な機能を実行するためにユーザデバイス104を操作し得る。例えば、ユーザ(複数可)102のうちのあるユーザは、ユーザデバイス104、特にその支払いサービスインターフェース122を利用して、コンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスとの間でユーザアカウントを確立するために、ネットワークインターフェース120を介して支払いサービスのコンピューティングデバイス(複数可)112と対話してもよい。さらに、ユーザは、例えばコンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスを用いる取引の一部として、商人デバイス(複数可)108のPOSモジュール138とのインターフェースをとるためにユーザデバイス104のPOSモジュール124を利用してもよい。例えば、ユーザデバイス104は、ネットワークインターフェース120を介して商人デバイス(複数可)108およびネットワークインターフェース134と通信してもよい。そのような支払い操作の一例として、商人デバイス108のPOSモジュール138は、ユーザデバイス104のPOSモジュール124と通信して、コンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスを用いてユーザ102から商人106への支払いを処理するための情報を取得してもよい。
【0033】
いくつかの実装形態では、ユーザデバイス104は、商人デバイス(複数可)108および/またはコンピューティングデバイス(複数可)112と対話することができる任意の種類のデバイスであってもよい。例えば、ユーザデバイス104は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、PDA、タブレットデバイス、または他の任意のデバイスを含んでもよい。図1に示すユーザデバイス104は、ユーザデバイス104の一例にすぎず、本明細書に記載のプロセスおよび/または手順を実行するために利用される任意のユーザデバイス104の使用範囲または機能に関する制限を示唆するものではない。例えば、ユーザデバイス104は、ユーザがユーザのプロファイル内の情報を制御したり、ユーザプリファレンスを設定したりすることを可能にするためのユーザダッシュボード用のモジュールなど、他の様々なアプリケーションまたはモジュールを含んでもよい。
【0034】
ユーザデバイス104のプロセッサ(複数可)114は、1つ以上のモジュールおよび/またはプロセスを実行して、ユーザデバイス104に上述のように様々な機能を実行させてもよく、それについて以下の開示でさらに詳しく説明する。いくつかの実装態様では、プロセッサ(複数可)114は、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、CPUとGPUの両方、または当技術分野で知られている他の処理装置もしくは構成要素を含んでもよい。加えて、プロセッサ(複数可)114のそれぞれは、プログラムモジュール、プログラムデータ、および/または1つ以上のオペレーティングシステムを格納し得るそれ自体のローカルメモリを有してもよい。
【0035】
ユーザデバイス104の正確な構成および種類に応じて、コンピュータ可読媒体116は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリ、小型ハードドライブ、メモリカード、またはメモリカードなど)、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
【0036】
様々な実装態様では、ユーザデバイス104は、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、タッチ入力デバイスなどのような入力デバイス(複数可)も有してもよい。ユーザデバイス104は、ディスプレイ118、およびスピーカーやプリンタなどの他の出力デバイス(複数可)を含んでいてもよい。ユーザ102は、ネットワーク(複数可)110を介してユーザデバイス104、商人デバイス(複数可)108、またはコンピューティングデバイス(複数可)112と対話するために前述の機能を利用してもよい。より具体的には、ユーザデバイス104のディスプレイ118は、ユーザ102に情報を提示(例えば表示)するように構成された当技術分野で知られている任意の種類のディスプレイ118を含んでもよい。
【0037】
様々な実装態様では、1つ以上の商人106は、本明細書の例に係る製品やサービスなどを提供する任意の個人、エンティティ、または機械であってもよい。さらに、商人106のそれぞれは、1つ以上の商人デバイス108と関連付けられてもよく、それはユーザデバイス104と同じの、類似の、または異なったものでもよい。商人デバイス108は、1つ以上のプロセッサ126、コンピュータ可読媒体128、カードリーダ130、ディスプレイ132、および/またはネットワークインターフェース134などの任意の数の構成要素を含んでもよい。商人106は、商人デバイス108を利用して、任意の方法でユーザデバイス(複数可)104および/またはコンピューティングデバイス(複数可)112と対話してもよい。例えば、商人デバイス108は、コンピューティングデバイス(複数可)112と通信するために支払いサービスインターフェース136を利用してもよい。上記の例を続けると、商人デバイス108は、ユーザデバイス104のPOSモジュール124との対話から得られた情報を利用して、コンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスを通じてユーザ102から商人106への支払いを実行してもよい。さらに、POSモジュール138は、クレジットカード、デビットカード、ギフトカードなどから支払い情報を読み取るためにカードリーダ130の動作を制御してもよい。さらに、POSモジュール138は、カード支払いネットワークコンピューティングデバイス(複数可)168および/または銀行(複数可)コンピューティングデバイス(複数可)170と対話して、ユーザ102から商人106への支払いを実行するように動作してもよい。いくつかの例では、以下でより詳細に示されるように、POSモジュール138によって提供される機能のうちのいくつかまたはすべては、1つ以上のAPI162、SDKなどを介して支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能と置き換えられてもよい。
【0038】
ユーザデバイス104および商人デバイス108は異なるモジュールを含むように示されているが、これは単に例示を容易にするためのものであり、限定することを意図するものではない。様々な実装態様では、ユーザデバイス104および商人デバイス108は、同じであるか、類似しているか、または異なっていてもよい。さらに、ユーザデバイス104および商人デバイス108に関して示され説明されるモジュールは、より多くのモジュールとして実装されてもよく、またはモジュールについて説明されたより少ないモジュールおよび機能が実装の詳細に応じて再分配されてもよい。さらに、いくつかの実装態様では、ユーザデバイス104および/または商人デバイス108はデバイスごとに異なってもよい。一般に、ユーザデバイス104および商人デバイス108はそれぞれ、1つ以上のネットワーク110を介してまたは互いに直接に、リクエスト、メッセージ、または他の種類の情報を送受信するように動作可能な任意の適切なデバイスであり得る。さらに、いくつかの実装態様では、数千、数十万、またはそれ以上のユーザデバイス104および商人デバイス108が存在してもよい。
【0039】
いくつかの実装態様では、ネットワーク(複数可)110は、ローカルエリアネットワークまたはインターネットなどのワイドエリアネットワークなどの当技術分野で知られている任意の種類のネットワークであってもよく、セルラーネットワークなどの無線ネットワーク、Wi-Fiなどのローカル無線ネットワーク、および/またはBluetooth(登録商標)およびBluetooth(登録商標)低エネルギーなどの近距離無線通信、近距離無線通信(NFC)、有線ネットワーク、または他の任意のそのようなネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。したがって、1つ以上のネットワーク110は、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー、Wi-Fiおよびセルラ通信技術を含む有線および/または無線通信技術、ならびに有線または光ファイバ技術を含んでもよい。そのような通信に使用される構成要素は、ネットワークの種類、選択された環境、またはその両方に少なくとも部分的に依存し得る。そのようなネットワークを介して通信するためのプロトコルは周知であり、本明細書では詳細に説明しない。その結果、ユーザデバイス104、商人デバイス108、およびコンピューティングデバイス(複数可)112は、有線または無線接続などの任意の方法でネットワーク(複数可)110に通信可能に接続してもよい。ネットワーク(複数可)110はまた、ユーザデバイス104と、商人デバイス108と、コンピューティングデバイス(複数可)112との間の通信を容易にしてもよい。次に、ユーザデバイス104、商人デバイス108、およびコンピューティングデバイス(複数可)112のネットワークインターフェース120、134、および144は、ユーザデバイス104、商人デバイス108、およびコンピューティングデバイス(複数可)112をネットワーク(複数可)110を介して通信可能にする任意のネットワークインターフェースハードウェア構成要素であってもよい。例えば、特定の実施態様では、ユーザデバイス104および商人デバイス108のネットワークインターフェース120および134は、POS動作に関与してその間で通信を実行するための近距離通信能力を含んでもよい。
【0040】
さらに、前述のように、コンピューティングデバイス(複数可)112は、1つ以上のプロセッサ140、コンピュータ可読媒体142、およびネットワークインターフェース144を含んでもよい。コンピューティングデバイス(複数可)112はまた、コンピューティングデバイス(複数可)112に関連付けられた任意の機能を実行し得る、上記に列挙されていない追加の構成要素を含んでもよい。様々な実装態様では、コンピューティングデバイス(複数可)112は、ネットワークアクセス可能サーバなどの任意の種類のコンピューティングデバイスであってもよく、サーバクラスタまたはサーバファームに含まれる複数のサーバのうちの1つ以上のサーバであってもよい。他の実装態様では、コンピューティングデバイス(複数可)112のプロセッサ(複数可)140およびコンピュータ可読媒体142は、それぞれユーザデバイス(複数可)104のプロセッサ(複数可)114およびコンピュータ可読媒体116と同じであるか、類似しているか、または異なっていてもよい。
【0041】
コンピュータ可読媒体142は、ユーザインタラクションモジュール146、商人インタラクションモジュール148、支払いモジュール150、ユーザインターフェースモジュール152、およびデータベース154を格納してもよい。データベース154は、ユーザ情報156、商人情報158、構成情報160、およびアプリケーションプログラミングインターフェース(API)162を含む様々な情報を格納してもよい。
【0042】
ユーザインタラクションモジュール146および商人インタラクションモジュール148は、それぞれユーザデバイス104および商人デバイス108とインターフェースをとるように動作する。例えば、モジュール146および148は、支払いモジュール150の代わりに情報を要求または提供するために、支払いモジュール150からの命令に従って動作してもよい。支払いモジュール150は支払い処理に対処してもよい。例えば、支払いモジュール150は、ユーザ102および商人106との通信にそれぞれ対処するために、ユーザインタラクションモジュール146および商人インタラクションモジュール148を利用してもよい。さらに、支払いモジュール150は、ユーザ情報156および商人情報158などのデータベース154からの情報を利用して、商人とユーザとの間の支払いの対処を提供してもよい。いくつかの実装態様では、ユーザ情報156は、顧客(例えば、ユーザ102)の電子支払いアカウントに関する情報を含んでもよい。
【0043】
上述のように、支払いモジュール150は商人とユーザとの間の支払いに対処してもよい。取引に対する支払いをするとき、ユーザ102は、現金、小切手、支払いカード、NFCを使用して、またはコンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスを介した電子支払いによって、商人106に起因する支払い額を提供することができる。商人106は商人デバイス108と対話して取引を処理することができる。いくつかの例では、コンピューティングデバイス112のサービスはいくつかの支払いに対処する一方、他の支払いに対しては少なくとも時折に販売時点(POS)取引によって対処してもよい。そのような場合、販売時点は、ユーザデバイス104を有するユーザ102が商人デバイス108を有する商人106と対話して取引(例えば、ストリートベンダ商人またはレストラン商人からアイテムを購入する)を実行する場所であってもよい。販売時点(POS)取引の間に、商人デバイス108は、例えば提供されるサービス、購入されるアイテム(複数可)、サービスまたはアイテム(複数可)の金額、購入者情報などを含む取引を記述するデータを決定し送信することができる。
【0044】
いくつかの実装態様では、支払いサービスは、ユーザ102とユーザデバイス104とのインタラクションおよび商人106と商人デバイス108とのインタラクションに基づいて、ユーザ102と商人106との間の取引に対してカードレス支払い、すなわち電子支払いを可能にする。したがって、いくつかの例では、カードレス支払い取引は、ユーザ102がPOS位置で商人106へと支払いカードを物理的に提示する必要なしにユーザ102の電子支払いアカウントに請求される間に、POS位置においてユーザ102と商人106との間で行われる取引を含んでもよい。その結果、商人106は、処理されるべき取引について、ユーザ102の金融アカウントに関する詳細を受け取る必要がない。一例として、電子支払いは、電子支払いアカウントに対してコンピューティングデバイス(複数可)112のサービスにサインアップするときにユーザ102が提供したクレジットカード発行者宛にまたはクレジットカード番号宛に請求されてもよい。別の例として、ユーザ102は、電子支払いを行う際に使用するために維持されたアカウントにプリペイドされた金額を有してもよい。本明細書の開示の恩恵を受ける他の変形もまた当業者に明らかであろう。
【0045】
電子支払い取引を実行する前に、ユーザ102は通常、コンピューティングデバイス(複数可)112のサービスを用いてユーザアカウントを作成する。ユーザ102は、例えば、電子支払い取引を実行するように構成され、かつユーザデバイス104(例えば、支払いサービスインターフェース122)上で実行し得るユーザデバイス104のアプリケーションと対話することによってユーザアカウントを作成することができる。コンピューティングデバイス(複数可)112のサービスを用いて電子支払いアカウントを作成するとき、ユーザ102は、ユーザの顔を含む画像、ユーザ102の金融アカウントを記述するデータ(例えば、クレジットカード番号、有効期限日)、および請求先住所を提供してもよい。このユーザ情報は、コンピューティングデバイス(複数可)112によって、例えばデータベース154内のユーザ情報156内に安全に格納することができる。さらに、ユーザ情報156は、ユーザ102毎に作成されてもよく、それはユーザに関する情報およびユーザによって行われた取引を含んでもよい。
【0046】
POS取引のための電子支払いを受け取るために、商人106は、例えば商人名、連絡先情報(例えば電話番号)、商人の地理的な住所、およびユーザから集められた資金が預けられる1つ以上の金融アカウントを含んだ、商人を記述する情報を提供することによって、コンピューティングデバイス(複数可)112のサービスを用いて商人アカウントを作成してもよい。この商人情報158は、サービスによって、例えばユーザアカウント情報156とともにデータベース154に安全に格納することができる。さらに、商人毎に商人プロファイルを作成してもよく、それは商人に関する情報および商人によって行われる取引を含んでもよい。
【0047】
コンピューティングデバイス(複数可)112のサービスは、取引に対する電子支払いを可能にするように構成されてもよい。コンピューティングデバイス(複数可)112は、安全な電子金融取引、例えば、ユーザデバイス104と商人デバイス108との間で通信されるデータを通じて、例えば、ユーザと商人との間の取引に対する電子支払いを実行するように構成される1つ以上のサーバを含むことができる。一般に、ユーザと商人が電子支払い取引を始めると、その取引は、ユーザアカウントに関連付けられた金融アカウントから商人アカウントに関連付けられた金融アカウントへ資金を電子的に転送することによって処理される。あるいは、ユーザは、取引に使用され得るユーザアカウントの一部として支払いサービスによって維持されている残高を持っていてもよい。
【0048】
支払いモジュール150は、ユーザデバイス104と商人デバイス108との間でデータを送受信するように構成されてもよい。例えば、支払いモジュール150は、例えばデータベース154に格納された情報を使用して、商人を記述する情報をユーザデバイス104上のアプリケーションに送信するように構成することができる。いくつかの構成では、以下でより詳細に論じるように、支払いモジュール150は、API162を介して支払いサービスによって公開されている機能を使用して、ユーザデバイス104および/または商人デバイス108と通信することができる。いくつかの例によれば、支払いモジュール150は、ユーザデバイス104の地理的位置からの閾値の地理的距離内にある商人106を記述するデータを通信することができる。商人106を記述するデータは、例えば商人名、地理的位置、連絡先情報、および電子カタログ(例えば商人から入手可能なアイテムを記述するメニュー)を含むことができる。
【0049】
いくつかの例では、支払いモジュール150は、ユーザデバイス104の地理的位置が商人デバイス108の地理的位置からの閾値の地理的距離内にあるかどうかを判定するように構成される。支払いモジュール150は、例えば、ユーザデバイス104によって提供された地理的位置データを用いて、ユーザデバイス104の地理的位置を決定することができる。同様に、支払いモジュール150は、例えば、商人デバイス108によって提供された地理的位置データを使用して、または商人によって提供された地理的アドレス、例えば通りの住所を使用して、商人デバイス108の地理的位置を決定することができる。実施態様に応じて、閾値の地理的距離は、支払いモジュール150によって、ユーザによって、または商人によって指定することができる。
【0050】
ユーザデバイス104が商人デバイス108の閾値の地理的距離内にあるかどうかを判定することは、例えば、ユーザデバイス104が商人デバイス108の閾値の地理的半径内にあるかどうかを判定すること、ユーザデバイス104が特定のジオフェンス内にあるかどうか、または特定の無線技術、例えばBluetooth(登録商標)またはBluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)を使用してユーザデバイス104が商人デバイス108と通信できるかどうかを判定する。いくつかの例では、支払いモジュール150は、ユーザ102と商人106との間の電子支払い取引を、ユーザデバイス104の地理的位置が商人デバイス108の地理的位置からの閾値の地理的距離内にあるという状況に限定する。
【0051】
コンピューティングデバイス(複数可)112はまた、1つ以上のネットワーク110を介してカード支払いネットワーク(例えば、MasterCard(登録商標)、VISA(登録商標))の1つ以上のカード支払いネットワークコンピューティングデバイス168と通信して、電子的に金融取引を行うように構成することができる。コンピューティングデバイス(複数可)112はまた、1つ以上のネットワーク110を介して1つ以上の銀行の1つ以上の銀行コンピューティングデバイス170と通信することができる。例えば、コンピューティングデバイス(複数可)112は、加盟店銀行、および/または発行銀行、および/または電子支払い用のユーザアカウントを維持している銀行と通信してもよい。
【0052】
加盟店銀行は、カード協会(例えば、Visa(登録商標)、MasterCard(登録商標))の登録メンバーであってもよく、カード支払いネットワークの一部であってもよい。発行銀行は、支払いカードをユーザに発行してもよく、発行銀行が支払いカードを発行したカード保有者によって行われた購入に対して加盟店銀行に支払ってもよい。したがって、いくつかの例では、加盟店銀行のコンピューティングデバイス(複数可)は、カード支払いネットワークに含まれてもよく、カード発行銀行のコンピューティングデバイスと通信して支払いを得てもよい。さらに、いくつかの例では、ユーザはクレジットカードの代わりにデビットカードまたはギフトカードを使用してもよく、その場合、デビットカードまたはギフトカードに対応する銀行または他の機関の銀行コンピューティングデバイス(複数可)はユーザが参加している取引に関する通信を受信してもよい。さらに、いくつかの種類の取引または代替のシステムアーキテクチャに関与する他の金融機関のコンピューティングデバイスが存在してもよく、よって、前述の説明は議論を目的としたいくつかの例にすぎない。加えて、商人デバイス(複数可)108は、カード支払いネットワークのカード支払いネットワークコンピューティングデバイス(複数可)168および銀行コンピューティングデバイス170に関して上述したものと同様のインタラクションを、コンピューティングデバイス(複数可)112の支払いサービスに関与しない支払い手段に対する取引を処理するときに実行してもよい。
【0053】
商人デバイス108の閾値の地理的距離内にあるユーザデバイス104を操作するユーザ102は、ユーザデバイス104上で実行されるアプリケーションと対話して商人106および電子支払い取引を行うことができる。アプリケーションと対話している間に、ユーザ102は、ユーザが電子支払い取引を始めることを望む商人106のリストから商人106を選択することができる。ユーザ102は、例えば、商人106に関連付けられた「チェックイン」オプションを選択することによって、商人106を選択することができる。ユーザデバイス104は、ユーザ102が商人106にチェックインしたことを示すデータをコンピューティングデバイス(複数可)112へと通信することができる。それに応答して、コンピューティングデバイス(複数可)112は、ユーザがチェックインしたことを商人デバイス108に通知するためにデータを通信することができる。商人アプリケーション166Aまたは支払いサービス支払いアプリケーション166Bなどの商人デバイス108上で実行するアプリケーション166は、ユーザが商人デバイス108のディスプレイを介して商人106と電子的にチェックインしたことを商人106に通知することができる。
【0054】
一旦チェックインされると、ユーザ102は、商人106から取得するのに利用可能なアイテム、サービスまたは予約を受信、取得または要求することができる。ユーザ102がカードレス支払い取引を開始する準備ができているとき、ユーザ102は、例えば、商人106の販売時点に近づき、自身を特定することができる。例えば、ユーザ102は、カードレス支払い取引を開始したい旨を口頭で商人106に通知することができ、商人106にユーザの名前を提供することができる。次いで、商人106は、商人のデバイス上で実行している1つ以上のアプリケーション166と対話して、商人106でチェックインしたユーザのリストからユーザ102を選択し、ユーザ102によって取得されているアイテム(複数可)に対する電子支払い取引を開始することができる。例えば、商人106は、取得されているアイテム(複数可)に対してユーザに請求するための総額を決定することができる。ユーザは、支払われるべき総額を口頭で承認することができ、それに応答して、商人106は、取引の総額についての電子支払い取引に対する要求をコンピューティングデバイス(複数可)112に送ることができる。それに応答して、コンピューティングデバイス(複数可)112は、例えば、ユーザアカウント情報156から、総額が請求されることになるユーザ102の電子購入アカウントに関連付けられた金融アカウントを記述するデータを取得することができる。
【0055】
次いで、コンピューティングデバイス(複数可)112は、カード支払いネットワークのカード支払いネットワークコンピューティングデバイス(複数可)168と通信して、ユーザの電子支払いアカウントに請求されるべき総額についての電子支払い取引を完了することができる。電子支払い取引が完了すると、コンピューティングデバイス(複数可)112は、例えば電子レシートとして、取引に対する電子支払いを記述するデータをユーザデバイス104へと通信することができ、これは、例えば、ユーザ102に対し、特定の商人との取引に対する電子支払いに対してユーザに請求される総額を通知することができる。さらに、この例では説明の目的でモバイルユーザデバイス104を説明しているが、他の例において追加のまたは代替の種類のデバイスを使用してもよい。
【0056】
いくつかの例では、API162は、取引フロー、ユーザインターフェース(UI)、レシート構成を修正するのに1つ以上のアプリケーション164および/または166によって利用され得るとともに、ハードウェア(例えば、カードリーダ130)および他のアプリケーションと、または商人とユーザとの間の取引に関連付けられたモジュールと対話して通信するのに使用され得る。API162、または支払いサービスによって公開された他の支払いサービス支払い機能を利用するアプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーション(すなわち、支払いサービス支払いアプリケーション166B)であるとともに、商人アプリケーション(複数可)166Aなどの商人106によってまたは商人106のために開発された認証済みサードパーティアプリケーションであってもよい。例えば、商人は、公開された支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービスによって提供される所定の取引フローを修正して、取引フロー内に異なる数のステップおよび/または修正したステップを含めてもよい。場合によっては、商人106は、1つ以上の商人アプリケーション166Aによって提供されるUIのルックアンドフィールに合うように、ユーザインターフェースモジュール152によって提供されるUIの見た目を変更してもよい。他の場合では、商人は、支払いサービスによって提供されるレシートのルックアンドフィールを変更するために1つ以上のAPI162を利用してもよい。
【0057】
いくつかの構成では、商人106によって構成されたカスタマイズは、商人とユーザとの間の取引に先立って構成され、支払いサービスのコンピューティングデバイス112によって提供される構成情報160内のデータベース154によって格納され得る。例えば、商人106は、API162を介して取引フローをカスタマイズしてデフォルトUIを置換または修正し、それとともにレシートの構成を変更して、この情報をデータベース154内に格納してもよい。取引が商人に関与する場合、取引フローモジュール146、商人インタラクションモジュール148、または他の何らかのモジュールもしくは構成要素は、構成情報160を利用して、取引および/またはユーザ102と商人106との間の取引の他の態様に関連付けられた事前定義された取引フローを変更することができる。以下に詳細に論じるように、商人アプリケーション166Aは、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bの挙動および/または支払いモジュール150および/またはユーザインターフェースモジュール152の挙動を変更してもよい。
【0058】
上述のように、コンピューティングデバイス112に関連付けられた支払いサービスは、取引内の1つ以上のステップを修正するために支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能にアクセスするためのソフトウェア開発者ツールキット(「SDK」)および1つ以上のAPI162を商人106に提供してもよい。以下に詳細に論じるように、SDKおよび/またはAPIは、取引フロー修正API、レシート再構成API、通信API、および購入者対面ディスプレイ制御APIを含むことができるが、それらに限定されない。これらのAPIは、商人アプリケーション166A、支払いサービス支払いアプリケーション166B、または他の何らかのアプリケーションによって使用されて、支払いサービスによって提供されるUIのデフォルトセットに対して1つ以上のUIを修正、追加、または削除することができる。さらなる詳細を以下に示す。
【0059】
図2は、取引フロー、ユーザインターフェース、レシートを修正するために支払いサービス支払い機能を商人に公開するとともに、支払いサービス支払いアプリケーションおよび商人とユーザの間の取引に関与するPOSハードウェアと通信するという環境200の例を示す。コンピューティングデバイス112は、1つ以上のネットワーク110を介して様々なデバイスと対話して様々な情報/データを受信および/または提供してもよい。
【0060】
例えば、コンピューティングデバイス112は、1つ以上の商人108に関連付けられた販売時点(POS)デバイスなどの1つ以上の商人デバイス108と通信してもよい。従業員202は、ユーザ102との取引に携わるために商人デバイス108を操作してもよい。ユーザ102は、販売取引における1つ以上のアイテムのコストを満たすために支払い手段を提供してもよい。
【0061】
いくつかの例では、ユーザ102は、商人106、支払いサービス、および/または他の何らかのエンティティによって提供される1つ以上のアプリケーション166を実行し得るユーザデバイス104を有してもよい。例えば、ユーザ102は、本明細書の他の場所にさらに列挙されるように、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイスなどのユーザデバイス104を携行してもよく、これらのユーザデバイス104のうちのいくつかにアプリケーション(複数可)166がインストールされてもよい。アプリケーション(複数可)166は、物理的な支払いカード、現金、小切手、または他の支払い手段で支払うのではなく、ユーザ102がアプリケーション(複数可)166を使用して商人106に支払いをすることを可能にする電子支払い能力を含んでもよい。アプリケーション(複数可)166はさらに、例えば、アイテムの注文を行うために、ユーザ102が特定の商人106と、例えばその商人の店舗で、またはその商人の店舗に入る前にチェックインできるようにしてもよい。例えば、ユーザ102は、アプリケーション166を通じてアイテムの注文を行い、アイテムを注文するための行列待ちをスキップし、アプリケーション166を使用して取引の代金を支払、商人の店舗のエリアに直接出向いて注文したアイテムを受け取ってもよい。
【0062】
商人アプリケーション166Aは、例えば販売取引が商人106の実店舗で行われているときに、取引データおよび/または他の情報をコンピューティングデバイス112に送信してもよい。もちろん、特定の商人デバイス108がオフラインで取引を処理している場合などの他の例では、取引情報は後続の時点でバッチで送信されてもよい。いくつかの構成では、商人アプリケーション166Aは、支払いサービスによって提供される1つ以上のAPI162によって公開された機能を使用して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bまたは支払いサービスに関連付けられたハードウェア(例えば、図1に示すカードリーダ130)と直接対話することができる。いくつかの例によれば、API162、SDK、または他の何らかのコードもしくは実行可能ファイルを介して支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能は、支払いサービス支払いアプリケーション166B内に含まれる支払いサービス支払い機能を置き換えることができる。例えば、商人によってまたは商人のために開発され、かつ商人デバイス108(または他の何らかのデバイス)によって実行される商人アプリケーション166Aは、支払いサービスと対話するためにAPI162を利用してもよい。他の例では、商人によってまたは商人のために開発され、かつ商人デバイス108(または他の何らかのデバイス)によって実行される商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと対話するためにAPI162を利用してもよい。
【0063】
いくつかの構成では、商人106および/または支払いサービスは、取引フローのうちの1つ以上のステップで、または他の何らかの時点で取引データを利用してもよい。取引データは、それぞれの各取引の時間、場所、および金額に関する情報、取得したアイテムに関する情報、使用されている支払い手段の種類(例えば、現金、小切手、支払いカード、電子支払い)とともに、ユーザ102に関連付けられた顧客情報などの追加情報を含んでもよい。例えば、支払いカードを使用する場合、取引データは、支払いカードに格納されたデータ、例えばトラック1データ(カード所有者名、カード番号、および他のカード情報)を含むことができる。さらに、取引を完了するとき、ユーザ102は、電子メールを通じてレシートを受け取るためのレシート電子メールアドレスを提供することがあってもよい。取り込むことができる取引情報の他の例としては、詳細なアイテム情報、例えば取得されるアイテムの品目別リスト、各アイテムに対して支払われる価格、品目の記述子(サイズ、風味、色など)、特定の取引の地理的位置を示す地理位置情報データ、オンライン/オフラインカードデータ、商人106を記述するデータ(例えば、商人識別子、商人カテゴリコード(MCC))、もしあれば、購入者の認証時にソーシャルネットワークへの受信時に受信される任意の種類のデータ、および他の様々な種類の情報が挙げられる。図1に記載されるように、支払いサービスコンピューティングデバイス112は支払いモジュール150を含んでもよい。とりわけ、支払いモジュール150は、複数の商人に対する支払いを処理する(例えば、支払い手段を認証する)ための機能を提供してもよい。
【0064】
支払いサービスコンピューティングデバイス112は、ユーザ102と商人106との間の取引に関連付けられた取引フローを変更するための取引フロー修正モジュール210を含んでもよい。例えば、取引フロー修正モジュール210は、商人デバイス108に提示されたUIを変更すること、ユーザデバイス104に提示されたUIを変更すること、デフォルト取引の1つ以上のステップを変更することなどの機能を提供してもよい。いくつかの構成によれば、商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払いアプリケーション166Bによって提供される支払いサービス支払い機能を使用して、取引内の1つ以上のステップを変更する。以下により詳細に説明するように、商人106は、取引内のステップを変更するために、(例えば、取引フロー修正API218を介して)支払いサービスまたは支払いサービス支払いアプリケーション166Bに情報を提供してもよい。
【0065】
支払いサービスコンピューティングデバイス112は、レシート構成モジュール212を含んでもよい。とりわけ、レシート構成モジュール212は、レシートに関してユーザ102に提供される情報を構成するための機能を提供してもよい。以下により詳細に説明されるように、商人は、デフォルトレシートを再構成するために(例えば、レシート再構成API220を介して)支払いサービスに情報を提供してもよい。他の例では、商人アプリケーション166Aは、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと直接通信してデフォルトレシートを再構成してもよい。
【0066】
支払いサービスコンピューティングデバイス112はまた、通信モジュール214を含んでもよい。例えば、通信モジュール214は、商人アプリケーション(複数可)166A、支払いサービス支払いアプリケーション(複数可)166B、支払いサービスに関連付けられたハードウェア、ならびに支払いサービスのモジュールなどのアプリケーション166間で通信を交換するための機能を提供してもよい。以下により詳細に説明されるように、1つ以上の商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bまたは支払いサービスによって提供されるモジュールは、通信API222および/またはSDKによって提供される機能を利用して、支払いサービスに関与する通信をやり取りしてもよい。
【0067】
支払いサービスコンピューティングデバイス112はまた、取引中に利用される購入者対面ディスプレイの挙動を制御するための購入者対面ディスプレイ制御モジュール216を含んでもよい。本明細書で使用されるとき、「購入者対面ディスプレイ」は、少なくとも一部の取引中に、ユーザに見えるディスプレイのことを指す場合がある。例えば、購入者対面ディスプレイは、取引に関する情報を入力するために取引中にユーザによって使用されてもよい。購入者対面ディスプレイ制御モジュール216は、商人デバイス108および/またはユーザデバイス104によって提供される購入者対面ディスプレイを制御するための機能を提供してもよい。以下でより詳細に説明するように、商人は、支払いサービスに関連付けられたモジュールまたはアプリケーションに(例えば、購入者対面ディスプレイ制御API220を介して)情報を提供して、購入者対面表示を制御してもよい。他の構成では、商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払いアプリケーションと通信して購入者対面ディスプレイを制御してもよい。
【0068】
支払いサービスコンピューティングデバイス112は、ユーザ情報156(例えば、1つ以上の顧客プロファイル228)および/または商人情報150(例えば、1つ以上の商人プロファイル230)を含んでもよい。いくつかの構成では、支払いサービスコンピューティングデバイス112はまた、API162を含む。API162は、取引フロー修正API218、レシート再構成API220、通信API222、購入者対面ディスプレイ制御API224、および他のAPI(複数可)226を含んでもよい。
【0069】
いくつかの構成では、商人は取引フローに関連付けられたUIを修正してもよい。例えば、商人は、デフォルトのチェックアウトフローをカスタマイズするために取引フロー修正API218を使用することができる。商人106は、取引フロー修正API218によって提供される1つ以上の機能を使用して、デフォルトのチェックアウトフロー内に提示されるチップ支払いUI、署名画面UI、または他の何らかのUIを変更し得る。他の例では、商人106は、デフォルトチェックアウトフローにUIを追加すること、デフォルトUIをスキップすることなどができる。いくつかの例では、商人アプリケーション208は、支払いサービスによって提供されるデフォルトを変更するために、取引フロー修正API218によって、および場合によっては1つ以上の他のAPI162によって公開された機能への呼び出しを含む。
【0070】
いくつかの構成によれば、デフォルトUIに対する修正は、特定の取引中に検出された情報に基づいてデフォルト取引フローに動的に適用される。例えば、特定のパラメータは、従業員202および/またはユーザ102に提示された1つ以上のUIに対する修正をトリガーすることができる。修正は、商人108、商人に関連付けられたあるサードパーティによってコード化することができ、または1つ以上の修正は、コンピューティングデバイス112に関連付けられた支払いサービスによって供給することができる。いくつかの構成では、商人アプリケーション166Aは、取引フロー修正API218によって公開された機能への1つ以上の呼び出しを含む。例えば、商人アプリケーション208は、修正されたUIが表示されるべき1つ以上のトリガーパラメータを設定する機能呼び出しを含んでもよい。他の構成では、商人アプリケーション166Aは、提示されるUIおよび/または取引中に実行されるステップを変更するために、支払いサービス支払いアプリケーション166Bによって提供される支払いサービス支払い機能に対する1つ以上の呼び出しを含む。
【0071】
トリガーパラメータは、商人情報、従業員情報、顧客情報、取引情報などを含むことができるが、これらに限定されない。例えば、特定のユーザ(または特定のユーザグループ)との取引は、取引中に利用されたUIのうちの1つに提示されている特定のメッセージをユーザ102に追加することをトリガーとすることができる。指定されたトリガーパラメータが、UI修正モジュール210、または支払いサービス支払いアプリケーション166B内に含まれるような他の何らかのコンポーネントもしくはモジュールによって検出されたときに、支払いコンピューティングデバイスおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、取引の実行時に修正されたUIを提供してもよい。さらなる詳細を図3に参照して以下に示す。
【0072】
いくつかの構成では、商人は、1人以上のユーザ102に提示されたレシートの再構成を指定することができる。例えば、商人106は、レシート再構成API220によって公開された機能を使用して、ユーザ102に提供されるレシートをカスタマイズすることができる。商人106は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能によって提供される1つ以上の機能(例えば、レシート再構成API220)を使用して、レシートに表示される情報の内容、レシート上の表示の仕方、ユーザ102と商人108との間の取引に関連するデータベース154内に格納される情報の内容を変更することができる。他の例では、商人106は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能(例えば、レシート再構成API220)を使用して、レシートの配送方法を変更することができる。例えば、商人アプリケーション166Aは、どのようなレシートを生成するか、およびどのようにレシートをユーザ102に配送するかを決定する際に、レシートの配送の仕方(例えば、電子メール、SMS、物理的レシート)および場合によってはレシート構成モジュール212によって使用され得る1つ以上のトリガーパラメータを指定する、支払いサービスおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bへの機能呼び出しを含んでもよい。
【0073】
レシート再構成API220またはSDKを介して支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用する商人108は、デフォルトレシートおよび/または特定のユーザもしくはユーザのグループ用にカスタマイズされたレシートを使用するように指定することもできる。例えば、商人106は、商人のロゴ、購入したアイテムに関する調査、販売員および/または商人に関する情報、購入したアイテム(複数可)に関する情報など、レシートに含めるコンテンツを指定してもよいが、これらに限定されない。いくつかの例では、レシートの内容は、商人プロファイル230および/または顧客プロファイル228に基づくことができる。例えば、ある購入者のレシートは別の購入者のレシートとは異なる場合がある。商人106はまた、レシートを購入者にどのように配送するかを指定することもできる。例えば、いくつかの構成では、レシートを印刷して購入者に渡すことができる。他の構成では、レシートは電子的に配信することができる(例えば、電子メール、SMS、または他の何らかの方法で)。さらに他の構成では、レシートは電子的にも物理的にも配送することができる。
【0074】
デフォルトレシート構成に対する修正(または再構成)は、取引中に取得された情報に基づいて行うことができる。例えば、特定のパラメータはレシートへの修正の適用をトリガーすることができる。取引中、商人デバイス108は、1つ以上のAPI162を使用して(取引に関連付けられた)取引情報を、コンピューティングデバイス(複数可)112および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bを介して支払いサービスに送信してもよい。レシート構成モジュール212は、取引情報が、商人106および/または他の何らかの認証されたユーザ(例えば、支払いサービスの認証された従業員)によって指定されたレシート再構成に関連付けられた少なくとも1つの条件(トリガー)を満たすと判定してもよい。レシート構成モジュール212は、取引情報、商人情報、購入者情報、商人デバイスから受信したレシート構成情報、および/またはサードパーティサーバから受信したレシート構成情報に基づいて、デフォルトのレシート構成を再構成すると判定してもよい。レシート構成モジュール212は、新しいレシート構成に基づいてデジタルレシートを生成してもよく、レシート構成モジュール212は、デジタルレシートを商人デバイス108または他の何らかの場所に送信してもよい。
【0075】
いくつかの構成では、商人アプリケーション166Aを介した商人は、(例えば、通信API222を介して)支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス112のモジュールのうちの1つ以上、支払いサービスによって供給されるハードウェア、および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bなどの取引中に使用することができる他のアプリケーションと通信することができる。例えば、商人アプリケーション166Aは、通信API222によって公開された機能を使用して、「ウォームアップ」支払いハードウェアにメッセージを送信することができる。別の例では、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、カードリーダ130、ディスプレイ132、プリンタ(図示せず)または他の何らかのデバイスと通信して、ハードウェアのステータス(例えば、待機中、準備完了、オフ)を判定してもよい。さらに他の例では、商人アプリケーション166A、または他の何らかの構成要素は、通信API222を使用して、支払いの事前認証を要求し、支払いサービスへのネットワーク接続をアクティブ化し、顧客プロファイル228などから顧客情報の検索を実行することができる。
【0076】
いくつかの構成では、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと同じPOSデバイス上の商人アプリケーション166Aは、支払いサービスによって提供される通信API222を使用して支払いサービス支払いアプリケーションと通信する。いくつかの例によれば、支払いサービス支払いアプリケーション166Bはバックグラウンドプロセスとして動作し、サードパーティの商人アプリケーション166Aはフォアグラウンドプロセスとして動作する。取引プロセス中に、商人アプリケーション166Aは、購入者と商人との間の支払い取引が発生しようとしていることを支払いサービス支払いアプリケーション166Bと通信してもよい。この情報の受信に応答して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは様々な動作を実行することができる。例えば、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、支払いオブジェクト読み取りハードウェアに、アイドル状態からアクティブ状態への移行を開始するように指示することができる。支払いサービス支払いアプリケーション166Bはまた、購入者に関連付けられた支払い手段を事前認証するようにしてもよい。支払いサービス支払いアプリケーションはまた、購入者に関連付けられたカードレス支払い承認を実行するようにしてもよい。さらなる詳細を図5を参照して以下に示す。
【0077】
いくつかの構成では、商人は、(例えば、購入者対面ディスプレイ制御API224を介して)支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、購入者対面ディスプレイを制御することができる。例えば、商人は、商人アプリケーション166A内の購入者対面ディスプレイ制御API224によって公開された機能を使用して、商人108によって利用されるPOSデバイスに関連付けられたディスプレイおよび/またはユーザデバイス104に関連付けられたディスプレイを制御することができる。
【0078】
いくつかの例では、商人アプリケーション166Aなどのサードパーティアプリケーションは、購入者対面ディスプレイ制御API224によって提供される機能を利用して、支払いサービスによって提供されるアプリケーションまたはモジュールを制御してもよい。他の構成では、商人アプリケーション166Aなどのサードパーティアプリケーションは、ウェブAPIを利用して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bまたは支払いサービスによって提供されるモジュールと通信し、それらを制御してもよい。この例では、商人アプリケーション208は、ウェブAPIを利用して、1つ以上のコンピューティングデバイス112と通信し、次にコンピューティングデバイス112は商人アプリケーション166Aと通信し直してもよい。さらなる詳細を図6を参照して以下に示す。
【0079】
図3は、商人、ユーザ、および支払いサービスに関与する2つの取引フロー例を含む環境300の例を示す。図示のように、第1の取引フロー302は、修正のない取引のステップA~Nを示す。別の言い方をすれば、第1の取引フロー302は、支払いサービスによって定義された顧客と商人との間のデフォルト取引フローである。例えば、第1の取引フローは、商人とユーザとの間の取引中に実行されるように支払いサービスによって事前定義されたステップを含む。第2の取引フロー304は、デフォルトのステップBから修正されたステップBと追加されたステップMとを有する取引のステップA~Mを示す。
【0080】
上述のように、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス112は、第1の商人デバイス306および第2の商人デバイス308などの商人デバイスと通信して、ユーザ102と商人108との間の取引に関する動作を実行することができる。いくつかの構成では、商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Aは、ユーザ102と商人108との間の取引に関する動作を実行することができる。いくつかの例では、商人108は、第1の取引フロー302に示されているデフォルトステップ(例えばステップA~N)を利用してもよい。例えば、第1の商人デバイス306は、支払いサービス支払いアプリケーション166Bによって提供される機能および/または1つ以上のコンピューティングデバイス112によって提供される支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bおよび/または支払いモジュール150によって提供されるものとしてステップA~Nを実行する。デフォルトフローに対する修正はないので、取引フロー修正モジュール210および取引フロー修正API218は、第1の取引フロー302中は利用されない。
【0081】
第2の取引フロー304では、商人アプリケーション166Aは、デフォルトの取引フローを修正するために、取引フロー修正API218によって公開された機能を使用する取引フロー修正コード312を含むように修正されている。例えば、デフォルトフローのステップBは2番目の取引フローのステップB'に修正されている。上述のように、取引フロー修正API218を使用してステップを修正、追加、または削除してもよい。例えば、取引フロー修正コード312は、取引フロー修正API218によって指定された機能を呼び出して、ステップBで提示されたUIのレイアウトを変更し、UI上に表示されたUIコンポーネントを変更し、ロゴを追加し、またはUIに他の何らかの修正を行ってもよい。いくつかの構成では、取引フローの修正は、支払いサービスコンピューティングデバイス112を関与させることなく起こり得る。例えば、商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと直接対話して、取引の1つ以上のステップを変更してもよい。いくつかの例では、取引フローの変更には、商人アプリケーション166A、支払いサービス支払いアプリケーション166B、およびコンピューティングデバイス112の間の通信が含まれてもよい。
【0082】
第2の取引フロー304にも、デフォルト取引フローへのステップの追加が示されている。本例では、取引フロー修正コード312はステップMをデフォルトフローに追加する。ステップMは、追加のUIをデフォルトフローに追加すること、または支払いサービスに関与する他の何らかの操作を実行すること(例えば、取引に関する追加の情報を保存すること)であってもよい。第2の例では、第2の商人デバイス308は、1つ以上のコンピューティングデバイス112を介して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bおよび/または支払いサービスに修正情報316を提供する。いくつかの構成によれば、取引フロー修正コード313を使用する商人アプリケーション166Aは、取引フロー修正API218を使用して支払いサービスおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bへの機能呼び出しを行う。取引フロー中、取引フロー修正モジュール210は、ユーザ102に表示するために、修正されたステップB'および追加されたステップMを第2のコンピューティングデバイスに提供する。いくつかの例では、修正情報316は、購入者情報318、商人に関する情報(商人情報320)、および他の取引情報312などのユーザに関する情報を含んでもよい。
【0083】
図4は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用したレシートの修正を含む環境400の例を示す。図示のように、第1のレシート404を含む第1の取引402と、第2のレシート408を含む第2の取引406とが示されている。
【0084】
上述のように、商人106は、レシート再構成API220、SDK、または他の何らかのメカニズムを介して、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用してデフォルトレシートを再構成してもよい。いくつかの構成では、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス112は、商人デバイス108などの商人デバイスと通信して、ユーザ102にレシートを提供する前にデフォルトレシートの再構成に関する動作を実行する。他の例では、商人アプリケーション166Aは、デフォルトレシートを再構成するために支払いサービス支払いアプリケーション166Bと通信する。いくつかの構成では、商人106はデフォルトレシートを利用してもよい。例えば、コンテンツAおよびBを含む第1のレシート406は、購入が行われた後にユーザに提供されるデフォルトレシートであってもよい。デフォルトレシートに対する修正はないので、商人デバイス108は、レシート再構成API220および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bによって提供される機能を利用して、第1の取引中にレシートを再構成しない。他の例では、商人106は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用することによってデフォルトレシートを修正してもよい。
【0085】
第2の取引404は、第1のレシート406などのデフォルトレシートから修正された第2のレシート408の生成を示す。いくつかの例では、レシート修正コード410を使用する商人アプリケーション166Aは、レシート再構成API220を使用して支払いサービスに機能呼び出しを行い、および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bと通信してレシートを再構成する。取引フロー中、または他の時に、商人アプリケーション166Aは、支払いサービスによって(例えば、レシート再構成API220および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bを介して)公開された支払いサービス支払い機能を使用して、デフォルトレシートの変更を特定する。第2の取引404によって示される例では、商人106は、第1のレシート406上のコンテンツAをレシートの左上からレシートの右上に移動するようにデフォルトレシートを修正している。商人はまた、レシート再構成API220または支払いサービス支払いアプリケーション166Bとの通信を介して、第2のレシート408に追加のコンテンツCを追加するように指定している。いくつかの構成では、商人は、取引が発生する前にデフォルトレシートに対する変更をと特定してもよい。この例では、コンピューティングデバイス112および/または商人デバイス108はレシート再構成情報を記憶することができる。例えば、レシート構成情報は、データベース154の商人情報158に格納することができる。いくつかの構成によれば、商人アプリケーション166Aは、1つ以上のコンピューティングデバイス112、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと直接通信することができ、および/または間接的に(例えば、1つ以上のサードパーティサーバコンピューティングデバイス412を通して)通信してもよい。
【0086】
いくつかの例では、商人106は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、支払い取引およびレシート構成に関する情報を渡してもよい。例えば、商人アプリケーション166Aは、取引に関連するデータ(例えば、カートデータ、レシートデータ、商人ロゴなど)を支払いサービス支払いアプリケーション166Bおよび/または支払いサービスに転送してもよい。いくつかの構成では、商人アプリケーション166Aは、取引のレシートを生成するときにレシート構成モジュール212によってアクセスされ得るサードパーティサーバ(複数可)412および/またはコンピューティングデバイス112にuniform resource locatorを渡してもよい。
【0087】
図5は、商人アプリケーション、支払いサービス支払いアプリケーション、および/または支払いサービスに関与する取引と関連付けられた支払いデバイスおよび/またはハードウェアの間で通信するために支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用する環境500の例を示す。本例では、商人106とユーザ102との間で取引502が発生している。
【0088】
上述のように、支払いサービスは、商人アプリケーションと支払いサービス支払いアプリケーションとコンピューティングデバイス112との間の通信を可能にする支払いサービス支払い機能を公開する。いくつかの構成では、フォアグラウンドアプリケーション(複数可)504およびバックグラウンドアプリケーション(複数可)506などの1つ以上のアプリケーションは、通信API222によって提供される支払いサービス支払い機能を利用して支払いサービスおよび/または支払いサービスによって供給される支払いサービスおよび/または支払いデバイス(複数可)512に関連付けられたコンピューティングデバイス112のモジュールのうちの1つ以上と通信する通信コード508を含むようにプログラムできる。他の例では、フォアグラウンドアプリケーション(複数可)504およびバックグラウンドアプリケーション(複数可)506は、互いに通信するために、かつ支払いデバイス(複数可)512の動作を制御するために支払いサービス支払い機能を利用する通信コード508を含むようにプログラムすることができる。例えば、商人108は、(例えば通信API222を使用して)支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、支払いデバイス(複数可)512などの「ウォームアップ」支払ハードウェアに状態変更510のメッセージを送信することができる。他の例では、フォアグラウンドアプリケーション506およびバックグラウンドアプリケーション508は、コマンド512Bなどの情報を直接通信するために支払いサービス支払い機能を利用してもよい。
【0089】
いくつかの構成によれば、1つ以上のコンピューティングデバイス112を介した支払いサービスは、(例えば、アイドルからアクティブ、オフからオン、オンからオフへ)状態を変更するために、支払いデバイス(複数可)512に状態変更510のメッセージを送信することができる。他の例では、バックグラウンドアプリケーション506などのアプリケーションは、状態を変更するために、状態変更510のメッセージを支払いデバイス(複数可)512に直接送信することができる。さらに他の例では、1つ以上のフォアグラウンドアプリケーション(複数可)504は、状態を変更するために、状態変更510のメッセージを支払いデバイス(複数可)に直接送信することができる。支払いデバイス(複数可)512は、支払いサービスに関連付けられた、および/または支払いサービスによって提供される、または支払いサービスによって販売される、任意の種類のデバイスであってもよい。例えば、支払いデバイス(複数可)512は、カードリーダ130、ディスプレイ、プリンタ(図示せず)、またはユーザと商人との間の取引中に利用される他の何らかのデバイスを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0090】
さらに他の例では、バックグラウンドプロセスとして実行されているバックグラウンドアプリケーション506、フォアグラウンドプロセスとして実行されているフォアグラウンドアプリケーション504、または他の何らかのコンポーネントは、支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービスから支払いの事前認証を要求し、支払いサービスへのネットワーク接続をアクティブ化し、顧客プロファイル228からの顧客情報の検索を実行することなどが可能である。例えば、支払いの再認証を要求し、支払いサービスへのネットワーク接続をアクティブ化し、顧客プロファイル228からの顧客情報の検索を実行することなどを行うために、商人デバイス(複数可)108からコンピューティングデバイス(複数可)112にコマンド512を送信してもよい。
【0091】
いくつかの構成では、支払いサービス支払いアプリケーション166B(支払いサービスによって提供される)は、バックグラウンドアプリケーション506として動作し、商人によって開発されたサードパーティの商人アプリケーション166Aは、フォアグラウンドアプリケーション504として動作する。取引502の間、フォアグラウンドアプリケーション504は、購入者と商人との間の支払い取引が発生しようとしていることを示す取引情報514をバックグラウンドアプリケーション506に送信してもよい。この情報の受信に応答して、支払いサービス支払いアプリケーション166Bとなり得るバックグラウンドアプリケーション506は、様々な動作を実行することができる。例えば、バックグラウンドアプリケーション506は、支払いデバイス512(例えば、カードリーダ)に、アイドル状態からアクティブ状態への移行を開始するように指示することができる。バックグラウンドアプリケーション506はまた、ユーザ102に関連付けられた支払い手段を事前認証するようにしてもよい。バックグラウンドアプリケーション506はまた、購入者に関連付けられたカードレス支払い認証を実行するようにしてもよい。
【0092】
他の例では、バックグラウンドアプリケーション506(例えば、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払いアプリケーション166B)は、取引502の異なる時点で取引情報514を受信し、取引が差し迫っている可能性が高いと判定してもよい。それに応じて、バックグラウンドアプリケーション506は、取引処理を速くする取引API222によって公開された機能を使用して1つ以上の動作を実行して、それだけに限らないが、カードリーダなどの支払いデバイス512をウォームアップさせ、支払いサービスがユーザのカードを事前認証することを要求し、取引502に関連するレシートの少なくとも一部を生成し、および/または支払いサービスが購入者に関連付けられたカードレス支払い認証を実行することを要求してもよい。いくつかの構成では、認証モジュール514は、コンピューティングデバイス112と通信しているアプリケーションの特定に関する認証動作を実行してもよい。例えば、認証モジュール514は、商人デバイス108が信頼できるデバイスであることを検証してもよい。
【0093】
図6は、支払いサービスに関与する取引中に購入者対面ディスプレイを制御するために支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用する環境600の例を示す。いくつかの例によれば、購入者対面ディスプレイは、商人デバイス108またはユーザデバイス104と関連付けられ得る。「購入者対面ディスプレイ」は、ユーザ102と商人106との間の取引に関連付けられた情報を閲覧して入力するためにユーザ104によって使用されるディスプレイを指すことができる。
【0094】
上述のように、支払いサービスは、商人アプリケーション166Aに関連付けられた購入者対面ディスプレイ制御コード606を介して購入者対面ディスプレイ602Aおよび/または購入者対面ディスプレイ602Bを制御するために商人が使用することができる支払いサービス支払い機能を公開する。いくつかの構成では、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス112は、商人デバイス108Aおよび商人デバイス108Bなどの商人デバイスと通信して、ユーザ102と商人との間の取引中に1つ以上のディスプレイに表示される内容の制御に関する動作を実行する。
【0095】
いくつかの構成では、ユーザデバイス104上の商人アプリケーション(複数可)166Aおよび商人デバイス108B上の商人アプリケーション(複数可)166Aなどの1つ以上のアプリケーションは、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を利用して購入者対面ディスプレイの動作を制御する購入者対面ディスプレイ制御コード606を含むようにプログラムすることができる。いくつかの構成によれば、商人アプリケーション166Aは、購入者対面ディスプレイ制御API224によって公開された支払いサービス支払い機能を利用して、コンピューティングデバイス112の購入者対面ディスプレイ制御モジュール216と通信してもよい。他の例では、商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払い機能を利用して、支払いサービス支払い機能166Bと通信して購入者対面ディスプレイを制御してもよい。
【0096】
例えば、商人デバイス108Bおよび/またはユーザデバイス(複数可)104上で実行中の商人アプリケーション166Aは、購入者対面ディスプレイ制御API224によって提供される機能、および/またはユーザ102と商人106との間の取引に関連付けられるユーザインターフェースの外観を修正するためのSDKを使用することができる。例えば、購入者対面ディスプレイ制御モジュール216は、購入者対面ディスプレイ602を制御するための機能を提供してもよい。他の例では、商人アプリケーション166Aは、支払いサービス支払いアプリケーション166Bと直接通信して、購入者対面ディスプレイを制御してもよい。
【0097】
いくつかの構成によれば、商人アプリケーションは、支払いサービスアプリケーション166Bおよび/または1つ以上のコンピューティングデバイス112と通信するために使用され得る購入者対面ディスプレイ制御コード606を含む。いくつかの例では、支払いサービス支払いアプリケーション166B(支払いサービスによって提供される)は、フォアグラウンドプロセスとして実行され、商人アプリケーション166Aは、バックグラウンドで実行される。例えば、商人アプリケーション166Aがバックグラウンドで動作するとき、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、フォアグラウンドで動作し、購入者対面ディスプレイ602を制御するための命令などのデータを、購入者対面ディスプレイ制御API224を介して商人アプリケーション166Aから、および/または商人アプリケーション166Aからの通信から受信してもよい。
【0098】
他の例では、通信はデバイス間で起こり得る。例えば、ユーザデバイス104上の商人アプリケーション166Aは、ユーザデバイス104上の購入者対面ディスプレイ602Bの挙動を制御するために商人デバイス108B上で実行中の商人アプリケーション166Aからの命令を受信してもよい。いくつかの例では、ウェブAPIは、商人アプリケーション166Aによって利用して、デバイス104および/または108と対話してもよい。例えば、バックグラウンドアプリケーションをサポートしないデバイスでは、ウェブAPIは、コンピューティングデバイス112と通信するために商人アプリケーション166Aによって利用されることが可能であり、コンピューティングデバイス112は、フォアグラウンドの支払いサービス支払いアプリケーション166Bと通信してもよい。
【0099】
いくつかの構成によれば、ユーザデバイス104上で実行中のアプリケーション166Aおよび/または商人デバイス108B上で実行中の商人アプリケーション166Aは、購入者対面ディスプレイ602Aまたは購入者対面ディスプレイ602Bなどの購入者対面ディスプレイへの入力を検出する。入力が検出されると、商人アプリケーション166Aは、入力を示すデータをコンピューティングデバイス(複数可)112に送信することができる。他の例では、ユーザデバイス104上で実行中の商人アプリケーション166Aおよび/または商人アプリケーション166Aは、入力を示すデータを支払いサービス支払いアプリケーション166Bに送信してもよい。入力の受信に応答して、購入者対面ディスプレイ制御モジュール216および/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bの購入者対面ディスプレイ制御コード610は、購入者対面ディスプレイ602を制御するための命令を商人アプリケーション166に提供する。いくつかの例では、商人アプリケーション166は、命令を受信した後、その命令を、その命令を使用して購入者対面ディスプレイを制御する支払いサービス支払いアプリケーション166Bに提供する。
【0100】
図7~14は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して、支払いサービスと商人とユーザとの間の取引をカスタマイズするためのプロセスの例を示すフロー図である。本明細書で説明されるプロセス700、800、900、1000、1100、1200、1300、および1400、ならびに他のプロセスは、一連の動作を表す論理フロー図内のブロックの集合として示され、それらのいくつかまたはすべては、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせの中で実装され得る。ソフトウェアの文脈では、ブロックは、1つ以上のプロセッサによって実行されると、列挙された動作を実行するようにプロセッサをプログラムする、1つ以上のコンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ実行可能命令を表してもよい。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実行するかまたは特定のデータタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。ブロックが記載されている順序は、限定として解釈されるべきではない。記載されたブロックのうちの任意の数を任意の順序でおよび/またはプロセスまたは代替プロセスを実装するように並行して組み合わせることが可能であり、すべてのブロックを実行する必要はない。説明のために、プロセスは、本明細書の例で説明されている環境、アーキテクチャ、およびシステムを参照して説明されているが、プロセスは、多種多様な他の環境、アーキテクチャ、およびシステムで実施されてもよい。本明細書に説明されるプロセスは、リモート支払いサービス(例えば、コンピューティングデバイス(複数可)112)、POSデバイス(例えば、商人デバイス(複数可)108)、ユーザデバイス(例えば、ユーザデバイス(複数可)104)によって、別のエンティティによって、またはそれらの組み合わせによって実行されてもよい。
【0101】
図7は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を使用して商人とユーザとの間の取引フローを修正するためのプロセスの例を示すフロー図である。
【0102】
702において、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス(複数可)112は、商人の商人デバイスに支払いサービス支払い機能を公開する。上述のように、いくつかの例では、支払いサービスは、取引フローを修正するための機能を提供する1つ以上のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開する。例えば、商人は、1つ以上のAPIを使用して、商人と顧客との間の取引中に提示されたUIを修正してもよい。いくつかの例では、支払いサービスは、商人106によって使用されるウェブAPIを提供してもよい。
【0103】
704において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、APIを介して商人デバイスから、取引フローに対する修正に関連付けられたデータを受信する。上述のように、修正は、取引のどのUIを修正するか、取引のどのステップを修正するか、ならびに、他の情報を指定してもよい。例えば、修正は、取引フローに対する修正をいつトリガーするかを判定するために使用されるパラメータセットを指定してもよい。
【0104】
706において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、商人デバイス上で実行中の商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bから、支払い取引を実行するための要求を受信する。上述のように、商人アプリケーション166Aおよび支払いサービス支払いアプリケーションは、商人とユーザとの間の取引中に商人106によって利用されてもよい。
【0105】
708で、コンピューティングデバイス(複数可)112は、商人とユーザとの間の取引フローを修正するか否かを判定する。上述のように、コンピューティングデバイス(複数可)112の取引フロー修正モジュール210は、商人106によって指定されたパラメータセットを利用して、取引フローの少なくとも一部を修正するか否かを判定してもよい。例えば、パラメータセットは、ある顧客グループ用のUIのグループを修正することを示し、他の顧客グループ用のUIのグループを修正しないことを示してもよい。
【0106】
710において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、取引フローに対する修正を生成する。上述のように、修正は取引にステップを追加すること、取引からステップを削除すること、および/または取引内のステップを修正することであってもよい。いくつかの例では、修正は、取引フロー修正モジュール210が取引中に提示される1つ以上のUIのルックアンドフィールを変更すること、および/または取引の1つ以上のステップを修正することを含む。
【0107】
712で、コンピューティングデバイス(複数可)112は、修正に関連付けられたデータを商人コンピューティングデバイス108に送信する。上述のように、取引フロー修正モジュール210または他の何らかのモジュールによって送信されたデータは、取引にステップを追加すること、取引からステップを削除すること、および/または取引内のステップを修正するための実行可能コードを含むかまたは示すものであってもよい。
【0108】
図8は、支払いサービス支払いアプリケーション内に含まれる支払いサービス支払い機能を使用して商人とユーザとの間の取引フローを修正するためのプロセスの例を示すフロー図である。
【0109】
802において、支払いサービスは、取引フローを修正する商人アプリケーション166Aを開発するために使用することができる支払いサービス支払い機能を含むSDKを商人に提供する。例えば、商人はSDKを使用して、商人と顧客との間の取引中に提示されたUIを修正する商人アプリケーション166Aを作成してもよい。
【0110】
804において、商人デバイス108上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人アプリケーション166Aから、取引フローに対する修正に関連付けられたデータを受信する。上述のように、修正は、取引のどのUIを修正するか、取引のどのステップを修正するか、ならびに、他の情報を指定してもよい。例えば、修正は、取引フローに対する修正をいつトリガーするかを判定するために使用されるパラメータセットを指定してもよい。
【0111】
806において、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人とユーザとの間の取引フローを修正するか否かを判定する。上述のように、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人によって指定されたパラメータセットを利用して、取引フローの少なくとも一部を修正するか否かを判定してもよい。例えば、パラメータセットは、ある顧客グループ用のUIのグループを修正することを示し、他の顧客グループ用のUIのグループを修正しないことを示してもよい。
【0112】
808において、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、取引フローに対する修正を生成する。上述のように、修正は取引にステップを追加すること、取引からステップを削除すること、および/または取引内のステップを修正することであってもよい。
【0113】
図9は、ユーザに提供されるレシートの修正を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。902において、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス(複数可)112は、レシートを修正するために、支払いサービス支払い機能を商人の商人デバイスに公開する。例えば、商人は、1つ以上のAPIを使用して、レシートに含まれる情報、ならびにレシートの配送または提示に関する他の態様を修正してもよい。
【0114】
904において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、APIを介して商人デバイスから、レシートに対する修正に関連付けられたデータを受信する。上述のように、修正は、レシート上のどこに情報が提示されるか、レシート上にどのような情報が提示されるか、取引に関するどのような情報が支払いサービスに配送されるかなどを指定してもよい。
【0115】
906において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、商人デバイス上で実行中の商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bから、支払い取引に関連付けられた情報を受信する。上述のように、商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bのうちの1つ以上は、商人とユーザとの間の取引中に商人106によって利用されてもよい。情報は、商人、ユーザ、販売員(例えば、商人の従業員)などについての情報を含んでもよい。
【0116】
908において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、レシートを修正するか否かを判定する。上述のように、コンピューティングデバイス(複数可)112のレシート構成モジュール212は、商人によって指定されたパラメータセットを利用して、レシートを修正するか否かを判定してもよい。例えば、パラメータセットは、追加情報でレシートを修正すること、情報レシートを移動することなどを示してもよい。
【0117】
910において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、レシートに対する修正を生成する。上述のように、コンピューティングデバイス(複数可)112のレシート構成モジュール212は、商人によって指定されたパラメータセットに一致するようにデフォルトレシートを修正してもよい。
【0118】
912において、コンピューティングデバイス(複数可)は、修正に関連付けられたデータを商人コンピューティングデバイスに関連付けられたデバイスに送信する。いくつかの例では、レシート構成モジュール212は、データを商人デバイス108に提供してもよい。他の例では、レシート構成モジュール212は、デジタルレシートを顧客に直接提供してもよい。
【0119】
図10は、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払い機能を含むSDKを用いて開発された商人アプリケーションを使用して顧客に提供されるレシートの修正を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。1002において、支払いサービスは、レシートを修正するための支払いサービス支払い機能を含むSDKを商人に提供する。例えば、商人は、レシートに含まれるデフォルト情報、ならびにレシートの配送または提示に関する他の態様を修正する商人アプリケーションを開発するためにSDKの1つを使用してもよい。
【0120】
1004において、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人アプリケーション166Aからレシートに対する修正に関連付けられたデータを受信する。上述のように、修正は、レシート上のどこに情報が提示されるか、レシート上にどのような情報が提示されるか、取引に関するどのような情報が支払いサービスに配送されるかなどを指定してもよい。
【0121】
1006において、コンピューティングデバイス(複数可)112は、支払い取引に関連付けられた情報を商人デバイス上で実行中のアプリケーションから受信する。上述のように、商人アプリケーション166Aおよび/または支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人とユーザとの間の取引中に商人106によって利用されてもよい。情報は、商人、ユーザ、販売員(例えば、商人の従業員)などについての情報を含んでもよい。
【0122】
1008において、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、レシートを修正するか否かを判定する。上述のように、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、レシートを修正するか否かを判定するために、商人106によって指定されたパラメータセットを利用してもよい。例えば、パラメータセットは、追加情報でレシートを修正すること、情報レシートを移動することなどを示してもよい。
【0123】
1010において、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、レシートに対する修正を生成する。上述のように、支払いサービス支払いアプリケーション166Bは、商人によって指定されたパラメータセットと一致するようにデフォルトレシートを修正してもよい。
【0124】
図11は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用してアプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。1102において、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス(複数可)112は、支払いサービスに関連付けられた商人デバイスに、アプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にするための機能を提供するAPIを公開する。
【0125】
1104において、第1のアプリケーションが、商人とユーザとの間の取引中に使用されるコンピューティングデバイス上で実行される。上述のように、第1のアプリケーションは、商人とユーザとの間の支払い取引に関連付けられた動作を実行するために支払いサービスによって利用される商人デバイス上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーションであってもよい。
【0126】
1106において、支払いサービスは、第1のアプリケーションおよび/または第2のアプリケーションから、商人とユーザとの間で支払いが行われる可能性が高いという指示を受信する。上述のように、第2のアプリケーションは、取引の全部または一部を実行するために、商人によってまたは商人のために開発されたサードパーティの商人アプリケーション166A(商人デバイス108上で実行される)とすることができる。いくつかの例では、第1のアプリケーションは、バックグラウンドで実行されており、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドで実行されている。
【0127】
1108において、支払いサービスによって支払いデバイスにコマンドを送信し、取引に関連付けられた動作を実行する。上述のように、動作は多くの種類の動作であってもよい。例えば、動作は、(例えば、アイドルから準備完了またはオンへ)状態を変更するための支払いデバイスに対する要求、事前認証要求、カードレス支払い認証、およびカードレス支払い認証などであり得るが、これらに限定されない。いくつかの構成では、コマンドは、通信API222によって公開された機能を使用して送信される。他の構成では、コマンドは、uniform resource locatorを介してまたはウェブAPIを使用してデータを転送するなど、他の何らかのウェブベース技術を使用して送信される。
【0128】
図12は、支払いサービスによって公開された支払いサービス支払い機能を利用してアプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。1202において、支払いサービスは、商人アプリケーションと支払いサービス支払いアプリケーションと支払いハードウェアとの間の通信を容易にするための機能を提供するSDKを商人に提供する。
【0129】
1204において、第1のアプリケーションおよび第2のアプリケーションが、商人とユーザとの間の取引中に使用される1つ以上のコンピューティングデバイス上で実行される。上述のように、第1のアプリケーションは、商人とユーザとの間の支払い取引に関連付けられた動作を実行するために利用される商人デバイス108上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーション166Bとすることができる。第2のアプリケーションは、取引の全部または一部を実行するために、商人によってまたは商人のために開発された(商人デバイス108上で実行中の)サードパーティの商人アプリケーション166Aとすることができる。いくつかの例では、第1のアプリケーションは、バックグラウンドで実行されており、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドで実行されている。
【0130】
1206において、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションから、商人とユーザとの間で支払いが発生する可能性が高いという旨を受信する。上述のように、取引に対する支払いはこの時点では発生していない。
【0131】
1208において、第1のアプリケーションによって支払いデバイスにコマンドを送信し、取引に関連付けられた動作を実行する。上述のように、動作は多くの種類の動作であってもよい。例えば、動作は、(例えば、アイドルから準備完了またはオンへ)状態を変更するための支払いデバイスに対する要求、事前認証要求、カードレス支払い認証、およびカードレス支払い認証などであり得るが、これらに限定されない。いくつかの構成では、コマンドはSDKが提供する機能を使用して送信される。
【0132】
図13は、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェースを使用して購入者対面ディスプレイの制御を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。1302において、支払いサービスに関連付けられたコンピューティングデバイス(複数可)112は、支払いサービスに関連付けられた1つ以上のデバイスに、購入者対面ディスプレイの制御を容易にするための機能を提供するアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開する。
【0133】
1304において、第1のアプリケーションが、商人と顧客との間の取引中に使用されるコンピューティングデバイス上で実行される。いくつかの例では、第1のアプリケーションは、商人106によってまたは商人106のために開発され、取引中に利用されるサードパーティの商人アプリケーション166Aとしてもよい。第1のアプリケーションは、ユーザデバイス104または商人デバイス108上で実行されてもよい。
【0134】
1306において、入力が購入者対面ディスプレイを介して受信されたという旨が支払いサービスによって受信される。いくつかの構成では、第1のアプリケーションは、入力が購入者対面ディスプレイで受信されたと判定する。上述のように、顧客は購入者対面ディスプレイを用いて取引中に情報を入力してもよい。ディスプレイは、商人コンピューティングデバイス、支払いサービスコンピューティングデバイス、および/またはユーザデバイスと関連付けられてもよい。
【0135】
1308において、入力した旨が商人デバイス108に送信される。上述のように、第1のアプリケーションは、商人デバイス108上の1つ以上のアプリケーションに入力した旨を送信してもよい。商人デバイス108は、商人と顧客との間の取引に関連付けられた任意のデバイスであってもよい。
【0136】
1310において、支払いサービスを介して商人デバイスから命令が受信される。上述のように、命令は第1のアプリケーションによって受信される。命令は、取引に関与する第2のアプリケーションの動作を制御するために使用される。例えば、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドで実行されていてかつ購入者対面ディスプレイを制御しているアプリケーションであってもよい。
【0137】
1312において、命令は第2のアプリケーションに送信される。上述のように、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションと通信するために購入者対面ディスプレイ制御API222によって公開された機能を使用してもよい。次に、第2のアプリケーションは、これらの命令を使用して購入者対面ディスプレイを制御する(例えば、異なるUIを提示する)。
【0138】
図14は、支払いサービスによって提供されるSDKを使用して購入者対面ディスプレイの制御を容易にする支払いサービスのプロセスの例を示すフロー図である。1402において、支払いサービスは、1人以上の商人に、購入者対面ディスプレイの制御を容易にするためのアプリケーションを開発するためのSDKを提供する。
【0139】
1404において、第1のアプリケーションが、商人とユーザとの間の取引中に使用されるコンピューティングデバイス上で実行される。いくつかの例では、第1のアプリケーションは、商人106によってまたは商人106のために開発され、取引中に利用されるサードパーティの商人アプリケーション166Aとしてもよい。第1のアプリケーションは、ユーザデバイス104または商人デバイス108上で実行されてもよい。
【0140】
1406において、入力が購入者対面ディスプレイを介して受信された旨が第1のアプリケーションから受信される。いくつかの構成では、第1のアプリケーションは、入力が購入者対面ディスプレイで受信されたと判定する。上述のように、ユーザは、購入者対面ディスプレイを使用して取引中に情報を入力してもよい。ディスプレイは、商人コンピューティングデバイス、支払いサービスコンピューティングデバイス、および/またはユーザデバイスと関連付けられてもよい。
【0141】
1408において、入力した旨が商人デバイス108に送信される。上述のように、第1のアプリケーションは、商人デバイス108上の1つ以上のアプリケーションに入力した旨を送信してもよい。例えば、入力は、商人デバイス108上で実行中の商人アプリケーションに送信されてもよく、および/または入力は、商人デバイス108上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーション166Bに送信されてもよい。商人デバイス108は、商人とユーザとの間の取引に関連付けられた任意のデバイスであってもよい。
【0142】
1410において、購入者対面ディスプレイを制御するための命令が商人デバイスから受信される。上述のように、命令は第1のアプリケーションによって受信される。命令は、取引に関与する第2のアプリケーションの動作を制御するために使用される。例えば、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドで実行されていてかつ購入者対面ディスプレイを制御しているアプリケーションであってもよい。
【0143】
1412において、命令は第2のアプリケーションに送信される。上述のように、第1のアプリケーションは、第2のアプリケーションと通信するためにSDK内に提供されている機能を使用してもよい。次に、第2のアプリケーションは、これらの命令を使用して購入者対面ディスプレイを制御する(例えば、異なるUIを提示する)。
【0144】
前述したように、上述のシナリオのそれぞれは単なる例であり、多くの変形が可能である。さらに、本開示の範囲から逸脱することなく、上述の技術の多くの変形も同様に可能である。例えば、本明細書に開示された技術およびシステムは、オープンチケット取引以外の状況で利用されてもよい。特定の変形では、本明細書で開示されている技術およびシステムは、上で論じられたものと同様の方法で商人デバイス間の在庫の同期の状況で利用されてもよい。
【0145】
主題について構造的特徴および/または方法論的動作に特有の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲に定義された主題は必ずしも説明された特定の特徴または動作に限定されない。むしろ、特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【0146】
例示の節
A:第1の商人および第2の商人を含む複数の商人のための取引を処理する支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスを備えるシステムであって、1つ以上のコンピューティングデバイスは、第1の商人の商人デバイスから、第1の商人と第1の購入者との間の第1の支払取引に関連付けられた第1の要求を受信することであって、第1の要求は、支払い取引処理に関連付けられた支払フローUIの標準セットの1つ以上のユーザインターフェース(UI)を修正するための修正モジュールに関連しない第1のパラメータセットを示す旨を含み、修正モジュールは、支払いサービスによって公開された1つ以上のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すためのコードを含むことと、第1の支払い取引に関連付けられた第1の要求の少なくとも一部に基づいて、第1の商人デバイスに支払いフローUIの標準セットを提示させる第1の通信を第1の商人の商人デバイスに送信することと、修正モジュールのうちの少なくとも1つの修正モジュールを示す旨を、第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスから受信することと、第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスから、少なくとも1つの修正モジュールの少なくとも一部に基づいて、支払いフローUIの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたUIを生成することをトリガーする第2のパラメータセットを示す旨を受信することと、第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイス上で実行するように構成された支払いサービス支払いアプリケーションから、第2の商人と第2の購入者との間の第2の支払い取引に関連付けられた第2の要求を受信することと、第2の支払い取引に関連付けられた第2の要求の少なくとも一部に基づいて、支払いサービス支払いアプリケーションに第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスを介して少なくとも部分的に修正されたUIを含む修正された支払いフローUIのセットを提示させる第2の通信を第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスに送信することと、を含む動作を行うようにプログラムされている、システム。
【0147】
B:動作は、第1の商人デバイスと第2の商人の1つ以上の商人デバイスとにAPIを公開することをさらに含む、段落Aに記載のシステム。
【0148】
C:少なくとも1つの修正モジュールの少なくとも部分的に基づいて、支払いフローUIの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたUIの生成をトリガーするための第2のパラメータセットを判定することをさらに含む、段落AまたはBに記載のシステム。
【0149】
D:第2要求は第2のパラメータセットを示す旨を含む、段落A~Cのいずれかに記載のシステム。
【0150】
E:支払いサービス支払いアプリケーションは、1つ以上のサービスコンピューティングデバイスに、第2の支払い取引に関連付けられた第2の要求を送信することと、第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスを介して少なとも部分的に、修正されたUIを含む修正された支払フローUIのセットを提示することと、を含む動作を行うように、第2の商人の1つ以上のコンピューティングデバイスによって実行可能である、段落A~Dのいずれかに記載のシステム。
【0151】
F:実行に応答して、段落A~Eのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0152】
G:1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行される命令を格納する1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える支払いサービスであって、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、商人のコンピューティングデバイス上で実行中の支払アプリケーションから、商人とユーザとの間の取引に関連付けられた要求を受信することと、取引フローが少なくとも部分的に商人によって定義された修正要求の少なくとも一部に基づいて修正されることを判定することと、取引フローに対する1つ以上の修正を生成することと、取引サービスに取引フローに対する1つ以上の修正を提示させる通信を支払いサービス支払いアプリケーションに送信することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに1つ以上のプロセッサに実行させる、支払いサービス。
【0153】
H:取引フローに対する1つ以上の修正を生成することは、UIの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたUIを生成することを含み、少なくとも1つの修正されたUIは少なくとも部分的に商人によって指定される、段落Gに記載の支払いサービス。
【0154】
I:動作は、商人と顧客との間の1つ以上の取引に関連付けられた取引フローに対する1つ以上の修正を要求するための機能を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を商人のコンピューティングデバイスに公開することをさらに含む、段落GまたはHに記載の支払いサービス。
【0155】
J:APIは、標準の支払いフローに関連付けられたユーザインターフェースを修正するための機能を公開する、段落Iに記載の支払いサービス。
【0156】
K:取引フローを修正することを判定することは、商人のコンピューティングデバイスから、1つ以上の修正を生成するために利用される少なくとも1つの修正モジュールを示す旨をAPIを介して受信することを含む、段落Iに記載の支払いサービス。
【0157】
L:取引フローを修正することを決定することは、商人によって指定された条件が少なくとも一部のユーザの特定に基づいてトリガーされることを特定することを含む、段落Iに記載の支払いサービス。
【0158】
M:データベースをさらに含み、動作は、支払いフローステップの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたステップの生成をトリガーするための第1のパラメータセットを指定する修正要求を商人から受信することと、データベース内の第1のパラメータセットを格納することと、を含む、段落Iに記載の支払いサービス。
【0159】
N:動作は、商人に関連付けられた取引フローに対する1つ以上の修正の生成をトリガーするための第1のパラメータセットをAPIを介して受信することと、第2の商人に関連付けられた第2の取引フローに対する1つ以上の修正の生成をトリガーするための第2のパラメータセットをAPIを介して受信することと、を含む、段落Iに記載の支払いサービス。
【0160】
O:実行に応答して、段落G~Nのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0161】
P:支払いサービスの1つ以上のコンピューティングデバイスにおいて、商人のコンピューティングデバイス上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーションから、商人とユーザとの間の取引に関連付けられた要求を受信することと、商人によって少なくとも部分的に定義された標準取引フローに対する修正の少なくとも一部に基づいて取引フローを修正することを判定することと、取引フローに対する修正を生成することと、取引フローへの修正を支払いサービス支払いアプリケーションに提示させる通信を支払いサービス支払いアプリケーションに送信することと、を含む方法。
【0162】
Q:取引フローに対する修正を生成することは、取引フロー中に提示される修正ユーザインターフェース(UI)を生成することを含み、修正されたUIの少なくとも一部は、商人によって定義された仕様の少なくとも一部に基づいて生成される、段落Pに記載の方法。
【0163】
R:支払いフローによって、取引フローを修正するための機能を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開することをさらに含む、段落PまたはQに記載の方法。
【0164】
S:取引フローを修正するための機能は、UIおよび標準支払いフローに関連付けられた他のUIを修正するための機能を含む、段落Rに記載の方法。
【0165】
T:取引フローを修正することを判定することは、商人のコンピューティングデバイスから、修正を生成するために使用される少なくとも1つの修正モジュールを示す旨をAPIを介して受信することを含む、段落Rに記載の方法。
【0166】
U:取引フローを修正することを判定することは、商人によって指定された条件がユーザの特定または商人の特定のうちの1つ以上の少なくとも一部に基づいてトリガーされることを特定することを含む、段落P~Tのいずれかに記載の方法。
【0167】
V:商人から修正を受け取ることをさらに含み、修正は、修正の生成をトリガーするためのパラメータセットを特定する、段落P~Uのいずれかに記載の方法。
【0168】
W:プロセッサと、プロセッサに連結されるコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムまたはデバイスであって、コンピュータ可読媒体は、段落P~Vのいずれかに記載の方法を行うようにプロセッサを構成するための命令を含む、システムまたはデバイス。
【0169】
X:処理手段と、処理手段に連結される格納手段と、を備えるシステムまたはデバイスであって、格納手段は、段落P~Vのいずれかに記載の方法を行うように1つ以上のデバイスを構成する命令を格納することを含む、システムまたはデバイス。
【0170】
Y:支払いハードウェアデバイスと、1つ以上のプロセッサと、バックグラウンドプロセスとして実行するように1つ以上のプロセッサによって実行可能な支払いサービス支払いアプリケーションであって、フォアグラウンドプロセスとして実行するように1つ以上のプロセッサによって実行可能な商人アプリケーションから、購入者と商人の少なくとも1つのアイテムとの間の関連付けを示す第1のメッセージを受信することと、第1のメッセージの少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つのアイテムに対する支払い取引が購入者と商人との間で発生する可能性が高いと判定することと、支払い取引が完了する前の期間中に、かつ支払い取引が発生する可能性が高いとの判定に少なくとも部分的に応答して、支払いハードウェアデバイスをアクティブ状態に移行させる第2のメッセージ、または、支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスへの、購入者に関連付けられた支払いに関連付けられた要求を含む第3のメッセージ、のうちの少なくとも1つを送信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように、1つ以上のプロセッサによって実行可能な支払いサービス支払いアプリケーションと、を備えるシステム。
【0171】
Z:商人アプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して支払いサービス支払いアプリケーションと通信するように動作する、段落Yに記載のシステム。
【0172】
AA:第3のメッセージは、購入者に関連付けられた支払い手段を事前認証するための要求を含む、段落YまたはZに記載のシステム。
【0173】
AB:第3のメッセージは、カードレス支払いを行うための要求を含む、段落Y~AAのいずれかに記載のシステム。
【0174】
AC:支払いサービス支払アプリケーションは、支払いサービスによって提供され、第1のアプリケーションは、商人販売時点(POS)デバイス上で実行される、段落Y~ABのいずれかに記載のシステム。
【0175】
AD:実行に応答して、段落Y~ACのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0176】
AE:1つ以上のプロセッサと、バックグラウンドプロセスとして実行し、フォアグラウンドプロセスとして実行するように1つ以上のプロセッサによって実行可能な第2のアプリケーションから、少なくとも1つのアイテムに対する支払い取引が購入者と商人との間で発生する可能性が高いことを示す第1のメッセージを受信すること、および前記支払い取引が完了する前の期間中に、かつ支払い取引が発生する可能性が高いとの判定に少なくとも部分的に応答して、支払いサービスに関連付けられた支払いハードウェアまたは1つ以上のコンピューティングデバイスのうちの1つ以上へのメッセージであって、支払い取引の発生前に支払い取引を容易にするための要求を含むメッセージを送信すること、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように、1つ以上のプロセッサによって実行可能な第1のアプリケーションと、を備える、販売時点(POS)デバイス。
【0177】
AF:第2のアプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して第1のアプリケーションと通信するように動作する、段落AEに記載のPOSデバイス。
【0178】
AG:メッセージは、アイドル状態からアクティブ状態へと移行するための要求を含む、段落AEまたはAFに記載のPOSデバイス。
【0179】
AH:メッセージは、購入者に関連付けられた支払い手段を事前認証するための要求を含む、段落AE~AGのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0180】
AI:メッセージは、カードレス支払いを行うための要求を含む、段落AE~AHのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0181】
AJ:第1のアプリケーションは、前記支払いサービスによって提供される支払いサービス支払いアプリケーションである、段落AE~AIのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0182】
AK:第2のアプリケーションは、支払いサービスから独立して開発された商人アプリケーションである、段落AE~AJのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0183】
AL:第1のアプリケーションまたは第2のアプリケーションのうちの1つ以上は、支払いサービスによって提供されるウェブサービスアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して支払いサービスと通信するように動作する、段落AE~AKのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0184】
AM:実行に応答して、段落AE~ALのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0185】
AN:第1のアプリケーションで第2のアプリケーションから、少なくとも1つのアイテムに対する支払い取引が購入者と商人との間で発生する可能性が高いことを示す第1のメッセージを受信することであって、第1のアプリケーションは、バックグラウンドプロセスとして実行するように1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドプロセスとして実行するように1つ以上のプロセッサによって実行可能である、受信することと、支払い取引が完了する前の期間中に、かつ前記支払い取引が発生する可能性が高いとの判定に少なくとも部分的に応答して、支払いサービスに関連付けられた支払いハードウェアまたは1つ以上のコンピューティングデバイスのうちの1つ以上へのメッセージであって、支払い取引の前記発生前に支払い取引を容易にするための要求を含むメッセージを、第1のアプリケーションから送信することと、を含む方法。
【0186】
AO:第2のアプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して第1のアプリケーションと通信するように動作する、段落ANに記載の方法。
【0187】
AP:メッセージは、アイドル状態からアクティブ状態へと移行するための要求を含む、段落ANまたはAOに記載の方法。
【0188】
AQ:メッセージは、購入者に関連付けられた支払い手段を事前認証するための要求を含む、段落AN~APのいずれかに記載の方法。
【0189】
AR:メッセージは、カードレス支払いを行うための要求を含む、段落AN~AQのいずれかに記載の方法。
【0190】
AS:第1のアプリケーションは、支払いサービスによって提供され、第2のアプリケーションは、支払いサービスから独立して開発されたサードパーティアプリケーションである、段落AN~ARのいずれかに記載の方法。
【0191】
AT:第1のアプリケーションまたは第2のアプリケーションのうちの1つ以上は、支払いサービスによって提供されるウェブサービスアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して支払いサービスと通信するように動作する、段落AN~ARのいずれかに記載の方法。
【0192】
AU:プロセッサと、プロセッサに連結されるコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムまたはデバイスであって、コンピュータ可読媒体は、段落AN~ATのいずれかに記載の方法を行うようにプロセッサを構成するための命令を含む、システムまたはデバイス。
【0193】
AV:処理手段と、処理手段に連結される格納手段と、を備えるシステムまたはデバイスであって、格納手段は、段落AN~ATのいずれかに記載の方法を行うように1つ以上のデバイスを構成する命令を格納することを含む、システムまたはデバイス。
【0194】
AW:複数の商人のための取引を処理する支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスを備えるシステムであって、1つ以上のコンピューティングデバイスは、商人と第1の商人との間の第1の取引のための第1のデジタルレシートを生成することであって、第1のデジタルレシートは、標準レシート構成に従って第1のデジタルレシート上に配置された第1の要素セットを含む、生成することと、商人の販売時点(POS)デバイスから、商人と第2の購入者との間の第2の取引に関連付けられた取引情報を受信することと、第2の取引に関連付けられた取引情報がレシート再構成に関連付けられた少なくとも1つの条件を満たすと判定することと、取引情報が少なくとも1つの条件を満たすと判定することに少なくとも部分的に応答して、商人または支払いサービスのうちの1つ以上によって指定されたレシート再構成情報の少なくとも一部に基づいた第2のレシート構成を生成することと、第2のレシート構成の少なくとも一部に基づいて第2のデジタルレシートを生成することであって、第2のデジタルレシートは、第2のレシート構成に従って第2のデジタルレシート上に配置される第2の要素セットを含み、第2のレシート構成は、第1のレシート構成と異なる、生成することと、商人のPOSデバイスまたは第2の購入者に関連付けられた購入者デバイスのうちの少なくとも1つに、少なくとも部分的にディスプレイを介してPOSデバイスまたは購入者デバイスのうちの少なくとも1つに第2のデジタルレシートを提示させるデータを送信することと、を含む動作を行うようにプログラムされている、システム。
【0195】
AX:第2のレシート構成は、商人に関連付けられた商人プロファイル、第2の購入者に関連付けられた購入者プロファイル、商人のPOSデバイスから受信したレシート構成情報、またはサードパーティのサーバから受信したレシート構成情報のうちの1つ以上の少なくとも一部に基づいている、段落AWに記載のシステム。
【0196】
AY:第2のレシート構成は少なくとも部分的に商人によって指定される、段落AWまたはAXに記載のシステム。
【0197】
AZ:動作は、第2のレシート上の第2の要素セットの少なくとも一部の配置を示すデータを商人から受信することをさらに含む、段落AYに記載のシステム。
【0198】
BA:動作は、POS商人デバイスに、を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開することをさらに含む、段落AW~AZのいずれかに記載のシステム。
【0199】
BB:実行に応答して、段落AW~BAのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0200】
BC:1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行される命令を格納する1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備える支払いサービスであって、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、商人の販売時点(POS)デバイスから、商人と購入者との間の取引に関連付けられた取引情報を受信することと、取引情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを判定することと、修正されたレシート構成の少なくとも一部に基づいてデジタルレシートを生成することであって、修正されたレシート構成は、標準レシート構成とは異なる、生成することと、商人のPOSデバイスまたは購入者に関連付けられた購入者デバイスのうちの少なくとも1つに、デジタルレシートに関連付けられたデータを提供することと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに1つ以上のプロセッサに実行させる、支払いサービス。
【0201】
BD:デジタルレシートを生成することは、デジタルレシートに1つ以上の追加の要素を含めることを含み、1つ以上の追加の要素は、標準レシート構成によって指定されない、段落BCに記載の支払いサービス。
【0202】
BE:修正されたレシート構成は少なくとも部分的に商人によって指定される、段落BCまたはBDのいずれかに記載の支払いサービス。
【0203】
BF:動作は、修正されたレシート構成を指定するための機能を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を前記商人の1つ以上のコンピューティングデバイスに公開することをさらに含む、段落BC~BEのいずれかに記載の支払いサービス。
【0204】
BG:APIは、標準レシート構成の1つ以上の要素の外観を修正するための第1の機能と、標準レシート構成の1つ以上の要素のレイアウトを指定するための第2の機能と、標準レシート構成に要素を追加するための第3の機能と、標準レシート構成の1つ以上の要素を削除するための第4の機能と、を含む、段落BFに記載の支払いサービス。
【0205】
BH:取引情報に少なくとも部分的に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを決定することは、商人アプリケーションがAPIを介して修正されたレシート構成を利用することを指定したことを決定することを含む、段落BFに記載の支払いサービス。
【0206】
BI:取引情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを判定することは、商人または購入者に関連付けられた商人プロファイルのうちの1つ以上が、取引のための修正されたレシート構成を利用することを示すことを判定することを含む、段落BC~BHのいずれかに記載の支払いサービス。
【0207】
BJ:修正されたレシート構成の少なくとも一部に基づいてデジタルレシートを生成することは、商人または購入者のうちの1人以上に関連付けられた情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成にアクセスすることを含む、段落BC~BIのいずれかに記載の支払いサービス。
【0208】
BK:実行に応答して、段落BC~BJのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0209】
BL:商人の販売時点(POS)デバイスから、商人と購入者との間の取引に関連付けられた取引情報を受信することと、取引情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを判定することと、修正されたレシート構成の少なくとも一部に基づいてデジタルレシートを生成することであって、修正されたレシート構成は、標準レシート構成とは異なる、生成することと、デジタルレシートに関連付けられたデータを、商人のPOSデバイスまたは購入者に関連付けられた購入者デバイスのうちの少なくとも1つに提供することと、を含む方法。
【0210】
BM:デジタルレシートを生成することは、デジタルレシートに1つ以上の追加の要素を含めることを含み、1つ以上の追加の要素は、標準レシート構成によって指定されない、段落BLに記載の方法。
【0211】
BN:修正されたレシート構成は、少なくとも部分的に商人によって指定される、段落BLまたはBMに記載の方法。
【0212】
BO:動作は、商人の1つ以上のコンピューティングデバイスに、修正されたレシート構成を指定するための機能を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を公開することをさらに含む、段落BL~BNのいずれかに記載の方法。
【0213】
BP:APIは、標準レシート構成の1つ以上の要素の外観を修正し、標準レシート構成の1つ以上の要素のレイアウトを指定するための機能を含む、段落BOに記載の方法。
【0214】
BQ:取引情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを判定することは、商人アプリケーションが購入者を含む取引のために修正されたレシート構成を利用することをAPIを介して指定したことを判定することを含む、段落BOに記載の方法。
【0215】
BR:取引情報の少なくとも一部に基づいて、修正されたレシート構成を利用することを判定することは、商人に関連付けられた商人プロファイルまたは購入者に関連付けられた購入者プロファイルのうちの1つ以上が、取引のために修正されたレシート構成を利用することを示すことを判定することを含む、段落BL~BQのいずれかに記載の方法。
【0216】
BS:プロセッサと、プロセッサに連結されるコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムまたはデバイスであって、コンピュータ可読媒体は、段落BL~BRのいずれかに記載の方法を行うようにプロセッサを構成するための命令を含む、システムまたはデバイス。
【0217】
BT:処理手段と、処理手段に連結される格納手段と、を備えるシステムまたはデバイスであって、格納手段は、段落BL~BRのいずれかに記載の方法を行うように1つ以上のデバイスを構成する命令を格納することを含む、システムまたはデバイス。
【0218】
BU:購入者対面ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、商人アプリケーションと、を備えるシステムであって、商人アプリケーションは、バックグラウンドプロセスとして実行するように、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して入力が受信されたことを判定することであって、入力は、商人と購入者との間の取引に関連付けられた入力である、判定することと、入力した旨を商人デバイスに送信することと、商人デバイスから、入力の少なくとも一部に基づいて、支払いサービス支払いアプリケーションを制御するための1つ以上の命令を受信することと、1つ以上の命令を第2のアプリケーションに送信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、支払いサービス支払いアプリケーションは、フォアグラウンドプロセスとして実行するように、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、商人と購入者との間の取引に関連付けられた第1のユーザインターフェース(UI)を提示することと、取引に関連付けられた取引情報を、商人デバイス、支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイス、商人を含む複数の商人からの支払いを処理するように動作する1つ以上のコンピューティングデバイスのうちの1つ以上に送信することと、商人アプリケーションから1つ以上の命令を受信することと、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、1つ以上の命令の少なくとも一部に基づいて、第1のUIとは異なる第2のUIを提示すること、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように1つ以上のプロセッサによって実行可能である、システム。
【0219】
BV:商人アプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して支払いサービス支払いアプリケーションと通信するように動作する、段落BUに記載のシステム。
【0220】
BW:支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスは、支払いサービスによって提供されるウェブAPIを介してAPIの機能の少なくとも一部を提供する、段落BVに記載のシステム。
【0221】
BX:支払いハードウェアデバイスをさらに備え、1つ以上の命令の少なくとも一部に基づいて支払いハードウェアデバイスをアイドル状態からアクティブ状態に移行させる、段落BVに記載のシステム。
【0222】
BY:第1のUIの1つ以上の要素および第2のUIの1つ以上の要素は、APIを介して公開された機能を介して少なくとも部分的に指定される、段落BU~BXのいずれかに記載のシステム。
【0223】
BZ:実行に応答して、段落BU~BYのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0224】
CA:1つ以上のプロセッサと、第1のアプリケーションと、を備える販売時点(POS)デバイスであって、第1のアプリケーションは、バックグラウンドプロセスとして実行するように、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して入力が受信されたことを判定することであって、入力は商人と購入者との間の取引に関連付けられる、判定することと、第2のアプリケーションに1つ以上の命令を送信することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように1つ以上のプロセッサによって実行可能であり、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドプロセスとして実行するように、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、商人と購入者との間の取引に関連付けられた第1のユーザインターフェース(UI)を提示することと、取引に関連付けられた取引情報を、支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスに送信することであって、1つ以上のコンピューティングデバイスは、商人を含む複数の商人からの支払を処理するように動作する、送信することと、第1のアプリケーションから1つ以上の命令を受信することと、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、1つ以上の命令の少なくとも一部に基づいて、第1のUIとは異なる第2のUIを提示することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように1つ以上のプロセッサによって実行可能である、販売時点(POS)デバイス。
【0225】
CB:第1のアプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して第2のアプリケーションと通信するように動作する、段落CAに記載のPOSデバイス。
【0226】
CC:支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスは、ウェブAPIを介してAPIによって公開された機能の少なくとも一部を提供する、段落CAまたはCBに記載のPOSデバイス。
【0227】
CD:第1のアプリケーションは、支払いサービスとは異なるサードパーティによってまたは商人のために開発された商人アプリケーションである、段落CA~CCのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0228】
CE:第2のアプリケーションは、支払いサービスによって提供される支払いサービス支払いアプリケーションである、段落CA~CDのいずれかに記載のPOS。
【0229】
CF:第1のアプリケーションによって実行される動作は、商人に関連付けられた商人デバイスに、入力した旨を送信することと、商人デバイスから、入力の少なくとも一部に基づいて、第2のアプリケーションを制御するための1つ以上の命令を受信することと、をさらに含む、段落CA~CEのいずれかに記載のPOSデバイス。
【0230】
CG:第2のUIは、少なくとも部分的に商人によって指定される、段落CA~CFのいずれかに記載のPOS。
【0231】
CH:実行に応答して、段落CA~CGのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0232】
CI.第1のアプリケーションを使用して、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して入力が受信されたことを判定することであって、入力は商人と購入者との間の取引に関連付けられ、第1のアプリケーションは、1つ以上のプロセッサ上でバックグラウンドプロセスとして実行される、判定することと、第1のアプリケーションから第2のアプリケーションに1つ以上の命令を送信することであって、1つ以上の命令は、入力の少なくとも一部に基づいて判定される、送信すること、を含む方法であって、第2のアプリケーションは、フォアグラウンドプロセスとして実行するように、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、商人と購入者との間の取引に関連付けられた第1のユーザインターフェース(UI)を提示することと、取引に関連付けられた取引情報を、支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスに送信することであって、1つ以上のコンピューティングデバイスは、商人を含む複数の商人からの支払を処理するように動作する、送信することと、第1のアプリケーションから1つ以上の命令を受信することと、少なくとも部分的に購入者対面ディスプレイを介して、1つ以上の命令の少なくとも一部に基づいて、第1のUIとは異なる第2のUIを提示することと、を含む動作を1つ以上のプロセッサに行わせるように1つ以上のプロセッサによって実行可能である、方法。
【0233】
CJ:第1のアプリケーションは、支払いサービスによって提供されるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介して第2のアプリケーションと通信するように動作する、段落CIに記載の方法。
【0234】
CK:支払いサービスに関連付けられた1つ以上のコンピューティングデバイスは、ウェブAPIを介してAPIによって公開された機能の少なくとも一部を提供する、段落CIまたはCJに記載の方法。
【0235】
CL:第1のアプリケーションは、支払いサービスとは異なるサードパーティによって開発されたサードパーティアプリケーションである、段落CI~CKのいずれかに記載の方法。
【0236】
CM:第2のアプリケーションは、支払いサービスによって提供される、段落CI~CLのいずれかに記載の方法。
【0237】
CN:第1のアプリケーションによって、入力した旨を、商人に関連付けられた商人デバイスに送信することと、商人デバイスから1つ以上の命令を受信することと、をさらに含む、段落CI~CMのいずれかに記載の方法。
【0238】
CO:第2のUIは、少なくとも部分的に商人によって指定される、段落CI~CNのいずれかに記載の方法。
【0239】
CP:購入者と商人との間の取引に関連付けられた取引フローを修正するためにAPIによって公開された機能を利用することをさらに含む、段落CI~COのいずれかに記載の方法。
【0240】
CQ:プロセッサと、プロセッサに連結されるコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムまたはデバイスであって、コンピュータ可読媒体は、段落CI~CPのいずれかに記載の方法を行うようにプロセッサを構成するための命令を含む、システムまたはデバイス。
【0241】
CR:処理手段と、処理手段に連結される格納手段と、を備えるシステムまたはデバイスであって、格納手段は、段落CI~CPのいずれかに記載の方法を行うように1つ以上のデバイスを構成する命令を格納することを含む、システムまたはデバイス。
【0242】
CS:支払いサービスに関連付けられた販売時点(POS)コンピューティングデバイスであって、1つ以上のプロセッサを備え、1つ以上のプロセッサは、1つ以上のプロセッサ上で実行中の支払いアプリケーションにおいて、商人と第1の購入者との間の第1の支払い取引に関連付けられた第1の要求を受信することであって、第1の要求は、支払い取引処理に関連付けられた支払いフローの標準セットのうちの1つ以上のユーザインターフェース(UI)を修正するための修正モジュールに関連付けられていない第1のパラメータセットを示す旨を含む、受信することと、第1の支払い取引に関連付けられた第1の要求の少なくとも一部に基づいて、ディスプレイに支払いフローUIの標準セットを提示させることと、1つ以上のプロセッサ上で実行中の商人アプリケーションから、支払い取引処理に関連付けられた支払いフローUIの標準セットのうちの1つ以上のユーザインターフェース(UI)を修正するための修正モジュールのうちの少なくとも1つに関連付けられた第2のパラメータセットを受信することと、1つ以上のコンピューティングデバイス上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーションにおいて、商人と第2の購入者との間の第2の支払い取引に関連付けられた第2の要求を受信することであって、第2の要求は、支払い取引処理に関連付けられた支払いフローUIの標準セットのうちの1つ以上のユーザインターフェース(UI)を修正するための修正モジュールのうちの少なくとも1つに関連付けられた。第2のパラメータセットを示す旨を含む、受信することと、第2の支払い取引に関連付けられた第2の要求の少なくとも一部に基づいて、修正されたUIを含む修正された支払いフローUIのセットをディスプレイに提示させることと、を含む動作を行うようにプログラムされている、販売時点(POS)コンピューティングデバイス。
【0243】
CT:第2の要求は、1つ以上のプロセッサ上で実行中の商人アプリケーションを使用して生成され、商人アプリケーションは、支払いサービスによって提供されるソフトウェア開発キット(SDK)を使用して開発され、SDKは、支払いフローUIの標準セットを修正するための支払いサービス支払い機能を含む、段落CSに記載のPOSコンピューティングデバイス。
【0244】
CU:動作は、第2の要求の少なくとも一部に基づいて、修正されたUIの生成をトリガーすることをさらに含む、段落CSまたはCTに記載のPOSコンピューティングデバイス。
【0245】
CV:動作は、修正されたUIを生成するために、支払いサービスの1つ以上のコンピューティングデバイスを利用することをさらに含む、段落CUに記載のPOSコンピューティングデバイス。
【0246】
CW:動作は、支払いサービスの1つ以上のコンピューティングデバイスから、支払いフローUIの標準セットに対する修正を示すデータを取得することをさらに含む、段落CS~CVのいずれかに記載のPOSコンピューティングデバイス。
【0247】
CX:実行に応答して、段落CS~CWのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0248】
CY.ディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行可能な命令を格納する1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムであって、1つ以上のコンピュータ可読媒体は、1つ以上のプロセッサ上で実行中の支払いサービス支払いアプリケーションにおいて、1つ以上のプロセッサ上で実行中の商人アプリケーションから要求を受信することであって、要求は、商人とユーザとの間の取引に関連付けられる、受信することと、支払いサービスアプリケーションを使用して、取引フローの1つ以上のステップを少なくとも部分的に商人によって定義された修正要求の少なくとも一部に基づいて修正することを判定することと、支払いサービスアプリケーションを使用して、取引フローに対する1つ以上の修正を生成することと、取引フローに対する1つ以上の修正をディスプレイに提示させることと、を含む動作を、1つ以上のプロセッサによって実行されるときに1つ以上のプロセッサに実行させる、システム。
【0249】
CZ:修正要求は、少なくとも部分的に、1つ以上のプロセッサ上で実行中の商人アプリケーション内に含まれる支払いサービス機能を使用して定義される、段落CYに記載のシステム。
【0250】
DA:取引フローに対する1つ以上の修正を生成することは、1つ以上のプロセッサを使用して、UIの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたUIを生成することを含み、少なくとも1つの修正されたUIは少なくとも部分的に商人によって指定される、段落CYまたはCZに記載。
【0251】
DB:動作は、商人とユーザとの間の1つ以上の取引に関連付けられた取引フローに対する1つ以上の修正を要求するための機能を含むアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を利用することをさらに含む、段落CY~DAのいずれかに記載のシステム。
【0252】
DC:取引フローを修正することを判定することは、1つ以上の修正を生成するために利用される少なくとも1つの修正モジュールを示す旨を受信することを含む、段落CY~DBのいずれかに記載のシステム。
【0253】
DD:取引フローを修正することを決定することは、商人によって指定された条件が少なくとも一部のユーザの特定に基づいてトリガーされることを特定することを含む、段落CY~DCのいずれかに記載のシステム。
【0254】
DE:動作は、支払いフローの標準セットに含まれない少なくとも1つの修正されたステップの生成をトリガーするための第1のパラメータセットを指定する修正要求を受信することをさらに含む、段落CY~DDのいずれかに記載のシステム。
【0255】
DF:動作は、商人に関連付けられた取引フローに対する1つ以上の修正の生成をトリガーするための第1のパラメータセットを受信することと、商人に関連付けられた第2の取引フローに対する1つ以上の修正の生成をトリガーするための第2のパラメータセットをAPIを介して受信することと、を含む、段落CY~DEのいずれかに記載のシステム。
【0256】
DG:実行に応答して、段落CY~DFのいずれかに記載のシステムを行うようにコンピュータを構成するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体。
【0257】
DH.販売時点(POS)取引に関与する商人コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサ上で実行中の支払いアプリケーションにおいて、商人コンピューティングデバイスの1つ以上のプロセッサ上で実行中の商人アプリケーションから要求を受信することであって、要求は、商人とユーザとの間の取引に関連付けられる、受信することと、商人コンピューティングデバイス上で、少なくとも部分的に商人によって定義された標準取引フローに対する修正の少なくとも一部に基づいて、取引フローを修正することを判定することと、取引フローへの修正を生成することと、取引フローに対する修正を、商人デバイスに関連付けられたディスプレイに提示させることと、を含む方法。
【0258】
DI:取引フローに対する修正を生成することは、取引フロー中に提示される修正ユーザインターフェース(UI)を生成することを含み、修正されたUIの少なくとも一部は、商人によって定義された仕様の少なくとも一部に基づいて生成される、段落DHに記載の方法。
【0259】
DJ:支払いサービスによって、取引フローを修正する商人アプリケーションまたは支払いサービス支払いアプリケーションのうちの1つ以上のための支払いサービス支払い機能を公開することをさらに含む、段落DHまたはDIに記載の方法。
【0260】
DK.取引フローを修正するための機能は、UIおよび標準支払いフローに関連付けられた他のUIを修正するための機能を含む、段落DJに記載の方法。
【0261】
DL.取引フローを修正することを判定することは、修正を生成するために使用される少なくとも1つの修正モジュールを示すデータを受信することを含む、段落DJに記載の方法。
【0262】
DM.取引フローを修正することを判定することは、商人によって指定された条件がユーザの特定または商人の特定のうちの1つ以上の少なくとも一部に基づいてトリガーされることを特定することを含む、段落DH~DLのいずれかに記載の方法。
【0263】
DN:修正の生成をトリガーするためのパラメータセットを特定する、段落DH~DMのいずれかに記載の方法。
【0264】
DO:プロセッサと、プロセッサに連結されるコンピュータ可読媒体と、を備えるシステムまたはデバイスであって、コンピュータ可読媒体は、段落DH~DNのいずれかに記載の方法を行うようにプロセッサを構成するための命令を含む、システムまたはデバイス。
【0265】
DP:処理手段と、処理手段に連結される格納手段と、を備えるシステムまたはデバイスであって、格納手段は、段落DH~DOのいずれかに記載の方法を行うように1つ以上のデバイスを構成する命令を格納することを含む、システムまたはデバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
図14