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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】棚用モジュール式構造
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/14 20060101AFI20230320BHJP
   A47B 47/02 20060101ALI20230320BHJP
【FI】
B65G1/14 E
A47B47/02 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020540863
(86)(22)【出願日】2018-10-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-03-04
(86)【国際出願番号】 IB2018057758
(87)【国際公開番号】W WO2019069286
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】102017000111633
(32)【優先日】2017-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】520119172
【氏名又は名称】メタルシステム エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ブリオジ,アントネッロ
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01044632(EP,A1)
【文献】欧州特許出願公開第00421905(EP,A1)
【文献】仏国特許発明第02124737(FR,A5)
【文献】仏国特許出願公開第02450583(FR,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/14
A47B 47/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚用モジュール式構造(1)であって、
第1連結平面(A)を画定するために一方が他方の上部に配列された少なくとも1対の第1歯(3)を備える複数の鉛直支柱(2)と、
幅よりも高さが大きい断面を有し、実質的に管状で平行六面体形状であり、並びに、及び前記近傍内に突出して互いに重塁した状態で配列された1対の第1クランプ固定要素(6)を備えた2つの終端部分(5)を備えた複数の第1金属形材(4)と、を備え、
前記第1クランプ固定要素(6)は、前記第1連結平面(A)に沿ったいずれか1対の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間しており、それぞれの前記第1クランプ固定要素(6)は、通過スロットを画定するループを備え、前記第1金属形材(4)の前記終端部分(5)のそれぞれは、実質的に平坦であり、
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの第1角形ブラケット(14)を備え、前記第1角形ブラケット(14)は、
突出して互いに重塁した状態で配列され、前記第1連結平面(A)に沿ったいずれか1対の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間している1対の第2クランプ固定要素(16)を備える少なくとも1つの第1平坦端末部分(15)と、
前記第1連結平面(A)に実質的に直交して第2連結平面(B)を画定するために一方が他方の上部に配列された1対の第2歯(18)を備え、前記第1クランプ固定要素(6)は、前記第2連結平面(B)に沿ったいずれか1対の前記第2歯(18)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように構成されている少なくとも1つの第2平坦端末部分(17)と、
第1端末部分(15)と第2端末部分(17)との間に介在する角形部分(19)と、を備える
及び/又は、
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの第2角形ブラケット(20)を備え、前記第2角形ブラケット(20)は、
前記第1金属形材(4)への取付け手段(21)であって、それに沿って長手方向に滑動する取付け手段(21)と、
前記第1連結平面(A)に実質的に直交する第3連結平面(C)を画定するために一方が他方の上部に配列された1対の第3歯(22)と、を備え、
前記第1クランプ固定要素(6)は、前記第3連結平面(C)に沿ったいずれか1対の前記第3歯(22)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように構成されている
ことを特徴とする、棚用モジュール式構造(1)。
【請求項2】
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの滑動支持(24)を備え、前記滑動支持(24)は、
少なくとも1つの被固定要素(25)と、
対応する1対の前記鉛直支柱(2)への前記被固定要素(25)の少なくとも1対の取付けブラケット(26)であって、突出して互いに重畳した状態で配列され、前記第1連結平面(A)に沿ったいずれか1対の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間している少なくとも1対の第3クランプ固定要素(28)を備える少なくとも1つの平坦端末本体(27)を備える少なくとも1対の取付けブラケット(26)と、
前記取付けブラケット(26)への前記被固定要素(25)のクランプ固定手段(29)と、
前記被固定要素(25)に長手方向に滑動するように接続され、少なくとも1つの支持部材(31)と関連可能な少なくとも1つの滑動要素(30)と、を備えることを特徴とする、請求項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項3】
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの安定化バー(32)を備え、前記安定化バー(32)は、
幅よりも高さが大きい断面を備える少なくとも1つの第2長手金属形材(33)と、
少なくとも1対の鉛直ブラケット(34)であって、前記第2金属形材(33)の前記終端部分のうちの1つとそれぞれ関連し、これよりも高さが大きく、突出して互いに重塁した状態で配列された複数の第4クランプ固定要素(35)を有する少なくとも1対の鉛直ブラケット(34)と、を備え、
前記第4クランプ固定要素(35)は、前記第1連結平面(A)に沿った複数の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項4】
前記鉛直支柱(2)は、少なくとも1対の第1鉛直面(8)と、前記1対の第1鉛直面(8)を実質的に横断する少なくとも1対の第2鉛直面(9)と、を備える鉛直金属形材(7)を備え、少なくとも1対の前記第1歯(3)は、少なくとも1つの前記第1鉛直面(8)に沿って鉛直方向に配列されていることを特徴とする、請求項1~のうちいずれか一項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項5】
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの第1ブレース要素(10)を備え、前記第1ブレース要素(10)は、
幅よりも高さが大きい断面、及び少なくとも1対の実質的に平坦な終端部分(12)を備え、前記鉛直金属形材(7)に取付け可能である第3長手管状金属形材(11)と、
前記1対の第2鉛直面(9)への前記終端部分(12)の第1締結手段(13)と、を備えることを特徴とする、請求項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項6】
前記鉛直支柱(2)は、少なくとも1対の第1鉛直面(51)と、前記1対の第1鉛直面(51)を実質的に横断する少なくとも1つの第2鉛直面(52)と、を備える鉛直金属ホイル(50)を備え、少なくとも1対の前記第1歯(3)は、少なくとも1つの前記第1鉛直面(51)に沿って鉛直方向に配列されていることを特徴とする、請求項1~のうちいずれか一項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項7】
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの第2ブレース要素(53)を備え、前記第2ブレース要素(53)は、
幅よりも高さが大きい断面、及び前記鉛直金属ホイル(50)への少なくとも1対の取付け終端部分(55)を備える実質的に平坦な長手金属ホイル(54)と、
前記第2鉛直面(52)への前記取付け終端部分(55)の第2締結手段(56)と、を備えることを特徴とする、請求項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項8】
前記モジュール式構造(1)は、長手腕木(36)を備え、前記長手腕木(36)は、
幅よりも高さが大きい断面を有し、前記鉛直支柱(2)のうちの1つと関連可能な1対の最端部分(38)を備える少なくとも1つの第4金属形材(37)と、
前記最端部分(38)のうちの1つの連結部分(40)、及び突出して互いに重畳した状態で配列された複数の第5クランプ固定要素(41)を備える少なくとも1つの補強ブラケット(39)と、を備え、
前記第5クランプ固定要素(41)は、前記第1連結平面(A)に沿った複数の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間していることを特徴とする、請求項1~のうちいずれか一項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項9】
前記モジュール式構造(1)は、安定支持面上に鉛直金属形材(7)を支持するための少なくとも1つの振動防止基部(44)を備え、前記振動防止基部(44)は、
少なくとも1対の鉛直拡張部(45)であって、それぞれの1つは、突出して互いに重塁した状態で配列された1対の第6クランプ固定要素(46)を備える、少なくとも1対の鉛直拡張部(45)と、
少なくとも1つの第1支持部分(47)と、
前記振動防止基部(44)を前記鉛直金属形材(7)に接続するための第1接続手段(48)と、を備え、
前記第6クランプ固定要素(46)は、前記第1連結平面(A)に沿ったいずれか1対の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間していることを特徴とする、請求項1~のうちいずれか一項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項10】
前記モジュール式構造(1)は、安定支持面上に鉛直金属ホイル(50)を支持するための少なくとも1つの支持基部(57)を備え、前記支持基部(57)は、
第2鉛直面(52)に取付け可能な第1長手本体(59)、及び前記第1長手本体(59)と関連し、前記安定支持面上で静止するように適合された第1支持本体(60)を備える第1要素(58)と、
前記第2鉛直面(52)に取付け可能な第2長手本体(62)、及び前記第2長手本体(62)と関連し、前記安定支持面上で静止するように適合された第2支持本体(63)を備える第2要素(61)と、
前記第2鉛直面(52)への前記第1長手本体(59)及び前記第2長手本体(62)のうちの少なくとも1つの第2接続手段(64)と、を備え、
前記第1支持本体(60)及び前記第2支持本体(63)は、前記第1長手本体(59)及び前記第2長手本体(62)が前記第2鉛直面(52)に接続されると、前記安定支持面上で静止することを特徴とする、請求項1~のうちいずれか一項に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項11】
第1長手本体(59)は、一方が他方の上部に順に配列された複数の第6歯(65)を備え、第2長手本体(62)は、突出して互いに重塁した状態で配列され、前記第6歯(65)を係合するためのブロック構成で結合されるように互いに離間している複数の第7クランプ固定要素(66)を備え、前記第6歯(65)が前記第7クランプ固定要素(66)に結合されると、前記第1長手本体(59)と前記第2長手本体(62)とは、第2接続手段(64)によって1対の第2鉛直面(9)に取り付くための単一の本体を形成し、第1支持本体(60)と第2支持本体(63)とは、安定支持面上で静止するための単一の支持本体を形成することを特徴とする、請求項10に記載のモジュール式構造(1)。
【請求項12】
棚用モジュール式構造(1)であって、
第1連結平面(A)を画定するために一方が他方の上部に配列された少なくとも1対の第1歯(3)を備える複数の鉛直支柱(2)と、
幅よりも高さが大きい断面を有し、実質的に管状で平行六面体形状であり、並びに角、及び前記角近傍内に突出して互いに重塁した状態で配列された1対の第1クランプ固定要素(6)を備えた2つの終端部分(5)を備えた複数の第1金属形材(4)と、を備え、
前記第1クランプ固定要素(6)は、前記第1連結平面(A)に沿ったいずれか1対の前記第1歯(3)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように互いに離間しており、それぞれの前記第1クランプ固定要素(6)は、通過スロットを画定するループを備え、前記第1金属形材(4)の前記終端部分(5)のそれぞれは、実質的に平坦であり、
前記モジュール式構造(1)は、少なくとも1つの第2角形ブラケット(20)を備え、前記第2角形ブラケット(20)は、
前記第1金属形材(4)への取付け手段(21)であって、それに沿って長手方向に滑動する取付け手段(21)と、
前記第1連結平面(A)に実質的に直交する第3連結平面(C)を画定するために一方が他方の上部に配列された1対の第3歯(22)と、を備え、
前記第1クランプ固定要素(6)は、前記第3連結平面(C)に沿ったいずれか1対の前記第3歯(22)を係合するためのブロック構成で上部から下部まで結合されるように構成されている
ことを特徴とする、棚用モジュール式構造(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棚用モジュール式構造に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な棚用モジュール式構造が知られており、当該棚用モジュール式構造は、作成された棚についてのアセンブリ技術、構造のモジュール性の程度、及び最大容量が際立っている。
【0003】
既知のタイプの構造は、安定面上の支持基部としての鉛直支柱、及びその上で複数の水平通路が静止して複数の棚の上部を形成する長手腕木を用いる。
【0004】
具体的には、鉛直支柱は、支柱の本体自体に沿って、長手方向に次々に配列された複数の歯を備えている。
【0005】
長手腕木は、2つの終端部分を備え、当該終端部分のそれぞれは、鉛直支柱のいずれか1対の歯を係合するように適合された1対のクランプ固定要素を備え、それで、鉛直支柱と長手方向腕木との間に安定結合が得られる。
【0006】
有利には、鉛直支柱と長手腕木とが異なる長さの長手金属形材を有することにより、占有されるべき空間及び棚によって支持されるべき荷重に基づいて変化する高さ及び幅の構造を得ることを可能にする。
【0007】
具体的には、既知のモジュール式構造は、複数の鉛直支柱を用い、当該鉛直支柱は、安定面上で静止して互いに離間した状態で配列されている。
【0008】
それに加えて、それぞれの対の鉛直支柱の間に、複数の長手腕木が挿入されていることにより、棚の上部に安定した支持構造を提供する。
【0009】
モジュール式構造を作成するために用いられる鉛直支柱の数は、その長さを実質的に画定し、一方、腕木の数は、構造の鉛直支柱同士の間に配列された上部の数を示している。
【0010】
既知のタイプの構造は、しかし、可撓性に基づく改善に影響されやすく、当該可撓性によって、モジュール式構造自体は、せいぜい異なる寸法及びニーズを有する空間及び環境を取るように適合するだけである。
【0011】
例えば、既知のタイプのモジュール式構造は、空間の2つの隣接壁によって形成された角度に適合している角形タイプの安定したモジュール式構造を得ることを許容しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の主な目的は、角形タイプの安定した棚をまた製作することを可能にする棚用モジュール式構造を考案することである。
【0013】
本発明の別の目的は、ユーザによって動的に動かされてもよい移動式棚を製作することを可能にする棚用モジュール式構造を考案することである。
【0014】
本発明の更なる目的は、必要に応じて、いくつかの棚を特に補強することによりそれらの容量及び安定性を増加させることを可能にする棚用モジュール式構造を考案することである。
【0015】
本発明の別の目的は、長さが同じでより大きい容量及び安定性を有する棚、及び容量及び安定性が同じで既知のタイプのものよりも長い棚を製作することを可能にする棚用モジュール式構造を考案することである。
【0016】
本発明の別の目的は、構造によって保証される占有空間及び最大容量について、異なるニーズに最良に適合する高度なモジュール性を有する棚用モジュール式構造を考案することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の目的は、請求項1の特徴を有する本棚用モジュール式構造によって達成される。
【0018】
本発明の別の特徴及び利点は、以下の添付図における暗示的だが非限定的な例によって示された棚用モジュール式構造についての好ましいが排他的でない実施形態の説明からより明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に従う棚用モジュール式構造の第1実施形態についての軸測図である。
図2】本発明に従う棚用モジュール式構造の第1要素についての軸測図である。
図3図2の要素についての別の視点からみた軸測図である。
図4】本発明に従う棚用モジュール式構造の第2要素についての軸測図である。
図5図4の要素についての別の視点からみた軸測図である。
図6】本発明に従うモジュール式構造の第1実施形態の第1部分についての軸測図である。
図7図6の部分についての第1分解図の軸測図である。
図8図6の部分についての第2分解図の軸測図である。
図9】本発明に従うモジュール式構造の第2実施形態についての軸測図である。
図10】更なる要素を有する、本発明に従うモジュール式構造の第1実施形態の軸測図である。
図11】本発明に従うモジュール式構造の第2実施形態の第1部分についての軸測図である。
図12図11の部分についての分解図の軸測図である。
図13】本発明に従うモジュール式構造の第1実施形態の第2部分についての分解図の軸測図である。
図14】本発明に従うモジュール式構造の第1実施形態の第3部分についての軸測図である。
図15図14の部分についての分解図の軸測図である。
図16】本発明に従うモジュール式構造の第2実施形態の第2部分についての軸測図である。
図17】本発明に従うモジュール式構造の第1実施形態の第4部分についての軸測図である。
図18図17の部分についての分解図の軸測図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
これらの図を具体的に参照すると、参照番号1は、棚用モジュール式構造を包括的に表している。
【0021】
棚用モジュール式構造1は、
一方が他方の上部に配列され、第1連結平面Aを画定する少なくとも1対の第1歯3を備える複数の鉛直支柱2と、
幅よりも高さが大きい、実質的に管状で平行六面体形状の断面を備え、隅角部、及び隅角部近傍内に突出して互いに重塁した状態で配列された1対の第1クランプ固定要素6を備える2つの終端部分5を備える複数の第1金属形材4と、を備える。
【0022】
第1クランプ固定要素6は、互いに離間し、第1連結平面Aに沿ったいずれか1対の第1歯3を上部から下部まで係合するためにブロック構成で結合されるように構成されることにより、モジュール式構造及び/又は類似の構造を製作し、それぞれの第1クランプ固定要素6は、通過スロットを画定するループを備え、第1金属形材4の終端部分5のそれぞれは、実質的に平坦である。
【0023】
鉛直支柱2は、鉛直位置に配列されて、安定面上、例えば、地面上で静止し、そして、高さの長手方向に延在して、モジュール式構造1を作成する全ての要素がその上で静止している基部を形成する。
【0024】
有利には、第1歯3は、実質的に平坦なホイル部分であり、鉛直支柱2の本体を作成するのと同じホイルでできている。
【0025】
それに加えて、第1歯3は、実質的に台形形状を有し、鉛直支柱2の鉛直延長部全体に沿って一方が他方の上部に配列されて、一連の同一フックを形成し、当該フックのそれぞれが、対応する第1クランプ固定要素6のループを通過するように上方に回転させられる。
【0026】
有利には、第1クランプ固定要素6は、ホイル部分であり、対応するループを画定するために形状が実質的に湾曲しており、そして、第1金属形材4の本体を形成するのと同じホイルでできている。
【0027】
鉛直支柱2は、鉛直金属形材7を備え、当該鉛直金属形材は、少なくとも1対の第1鉛直面8と、互いに実質的に平行で、1対の第1鉛直面8を横断する少なくとも1対の第2鉛直面9と、を備えており、少なくとも1対の第1歯3は、第1鉛直面8のうちの少なくとも1つに沿って鉛直方向に配列されている。
【0028】
有利には、第1鉛直面8は、互いに実質的に同一平面に配列され、そして、それぞれ、第2鉛直面9のうちの1つに隣接し直交して関連している。
【0029】
鉛直金属形材7は、そのため、実質的にT形状の断面を備える。
【0030】
更に、それぞれの第1鉛直面8に沿って、複数対の第1歯3が、図1に示すようにされている。
【0031】
複数の第1金属形材4が、それぞれの第1鉛直面8に取り付けられてもよい。
【0032】
より正確には、それぞれの第1金属形材4のそれぞれの終端部分5は、それぞれ、2つの別個の鉛直金属形材7の第1鉛直面8に取り付けられて、2つの鉛直支柱2の間に分岐横材を実質的に形成する。
【0033】
モジュール式構造1は、第1ブレース要素10を備え、当該第1ブレース要素は、
幅よりも高さが大きい断面、及び鉛直金属形材7に取り付けられるべき少なくとも1対の実質的に平坦な終端部分12を備える少なくとも1つの第3長手及び管状金属形材11と、
1対の第2鉛直面9への終端部分12の第1締結手段13と、を備える。
【0034】
有利には、第1ブレース要素10の断面は、実質的に円形形状であり、そして、終端部分12は、鉛直支柱2の第2鉛直面9同士の間に嵌合するように実質的に平坦であることにより、第1締結手段13によって鉛直金属形材7に締結される。
【0035】
更に詳細には、第1締結手段13は、終端部分12にそれぞれ形成された2つの第1孔と、第2鉛直面9の鉛直延長部全体に沿って、一方が他方の上部に連続して得られた複数の第2孔と、を備える。
【0036】
第2鉛直面9に形成されたそれぞれの第2孔は、他方の第2鉛直面9に形成された別の第2孔に実質的に面し、同心で対向している。
【0037】
このように、それぞれの終端部分12の第1孔は、1対の第2孔の間に実質的に同心で挿入され、そして、第1締結手段13によって鉛直支柱2に締結される。
【0038】
第1締結手段13は、それぞれが1対の第2孔及び対応する第1孔を通過する複数のネジと、それぞれが対応するネジにねじ込まれて、終端部分12を1対の第2鉛直面9と一緒に締結する複数のナットと、を備える。
【0039】
有利には、それぞれの第1ブレース要素10のそれぞれの終端部分12は、鉛直支柱2の対応する1対の第2鉛直面9に取り付けられる。
【0040】
それに加えて、第2孔が鉛直支柱2の長さ全体に沿って作成されているので、第1ブレース要素10は、必要に応じて異なる位置にある第2鉛直面9に取り付けられてもよい。
【0041】
更に詳細には、それぞれの第1ブレース要素10は、第1連結平面Aを実質的に横断し、それぞれの第1金属形材4に直交し、それで、鉛直支柱2、第1金属形材4、及びブレース要素10が変形させられて、モジュール式構造1自体の信頼性を棄損することがなく、可変の構造荷重を着実に支持することができる実質的に安定したモジュール式構造1を形成する。
【0042】
モジュール式構造1は、図1に表すように、複数の第1金属形材4がその間に挿入されている4つの鉛直支柱2によって安定状態にされてもよく、当該複数の第1金属形材は、それぞれの第1連結平面Aにおいて互いに実質的に対向して平行に配列され、そして、複数の第1ブレース要素10は、実質的に第1連結平面Aを横断している。
【0043】
このようにして得られたモジュール式構造1において、第1金属形材4同士の間に載る複数の天板が装着されて、例えば、棚を形成するように鉛直支柱2の間に挿入された複数の支持面を提供してもよい。
【0044】
本発明に従うモジュール式構造によって作成された棚は、鉛直支柱2による支持で安定状態のままであってもよく、当該鉛直支柱は、第1金属形材4及び第1ブレース要素10とともに動作して、たとえ第1ブレース要素10が支持面に置かれた荷重による牽引及び/又は捩じりを受ける場合でも、棚に安定性を与える。
【0045】
モジュール式構造1は、また、少なくとも1つの第1角形ブラケット14を備え、当該第1角形ブラケットは、
突出する状態で互いに重塁した状態で配列されている1対の第2クランプ固定要素16を備える少なくとも1つの第1平坦端末部分15であって、第2クランプ固定要素16は、互いに離間し、第1連結平面Aに沿ったいずれか1対の第1歯3を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている、少なくとも1つの第1平坦端末部分15と、
第1連結平面Aに実質的に直交する第2連結平面Bを画定するように、一方が他方の上部に順に配列された1対の第2歯18を備える少なくとも1つの第2平坦端末部分17と、を備える。
【0046】
第1クランプ固定要素6は、第2連結平面Bに沿ったいずれか1対の第2歯18を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている。
【0047】
有利には、第2クランプ固定要素16は、第1クランプ固定要素6に対して形状及びサイズが実質的に同一であり、一方、1対の第2歯18は、1対の2つの実質的に同一のホイル部分であり、そして、第1角形ブラケット14の本体がそれから作成されているのと同じホイルから実質的に形成されている。
【0048】
特に、第2歯18は、実質的に平坦な形状を有し、第2端末部分17に対して実質的に同一平面上にある1対のフックを実質的に形成する2つの湾曲ホイル部分である。
【0049】
有利には、第1角形ブラケット14は、第1端末部分15と第2端末部分17との間に介在する角形部分19を備える。
【0050】
具体的には、角形部分19は、ホイル部分であり、当該ホイル部分は、互いに実質的に90°で屈曲し、それぞれ第1端末部分15及び第2端末部分17と関連する2つの平坦拡張部を備える。
【0051】
便利には、図6に表すように、2つの平坦拡張部が、形状が実質的に平坦であることにより、鉛直支柱2の本体を支持して面し、そして、第2端末部分17を、第1端末部分15が取り付けられるところに対して鉛直金属形材7の実質的に反対側の側面上に配列する。
【0052】
好ましくは、第1角形ブラケット14は、平坦で細長い形状を有する、第2端末部分17上に配列された第1解放防止タブ67を備える。
【0053】
第1タブ67は、第2連結平面Bを実質的に横断する平面に沿って第2歯18の間に配列されている。
【0054】
有利には、第1角形ブラケット14は、第2端末部分17と第1タブ67との間に挿入されている弱められた直線拡張部を備える。
【0055】
このように、第1タブは、第1角形ブラケット14の弱められた直線拡張部に沿って手動で回転させられてもよい。
【0056】
モジュール式構造1は、また、少なくとも1つの第2角形ブラケット20を備え、当該第2角形ブラケットは、
第1金属形材4に対する取付け手段21であって、第1金属形材4に沿って長手方向に滑動する取付け手段21と、
第1連結平面Aに実質的に直交する第3連結平面Cを画定するように、一方が他方の上部に順に配列された少なくとも1対の第3歯22と、を備える。
【0057】
第1クランプ固定要素6は、第3連結平面Cに沿ったいずれか1対の第3歯22を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている。
【0058】
好ましくは、取付け手段21は、2つの実質的に反対側の側面フィンであって、互いに面し、平坦なホイル部分に実質的に直交する側面フィンを備える平坦ホイル部分を備える。
【0059】
有利には、側面フィンのうちの1つは、第1金属形材4の本体上に取り付くように適合された取付け拡張部を備える。
【0060】
側面フィンは、平坦なホイル部分と連携して動作して、取付け手段21に、第1金属形材4を多様な方式で少なくとも部分的に嵌合するように適合された実質的にC形状の断面を与える。
【0061】
第1金属形材4は、実際、取付け手段21の拡張部に取り付けられる長手溝23を備える。
【0062】
有利には、長手溝23は、第1金属形材4に沿って長手方向に滑動する取付け拡張部をガイドすることを可能にする。
【0063】
このように、第2角形ブラケット20は、第1金属形材4に取り付けられ、同時に、第1金属形材4の長さ全体に実質的に沿って長手方向に滑動してもよい。
【0064】
便利には、第3歯22は、第2歯18と実質的に同一であり、取付け手段21の平坦ホイル部分に直交して関連しており、それにより、角形ブラケット20の滑動方向に実質的に直交する第3連結平面Cを画定する。
【0065】
好ましくは、第2角形ブラケット20は、平坦で細長い形状を有する、取付け手段21に配列された第2解放防止タブ68を備える。
【0066】
具体的には、第2タブ68は、第3連結平面Cを実質的に横断する平面に沿って第3歯22の間に配列されている。
【0067】
有利には、角形ブラケット20は、取付け手段21と第2タブ68との間に挿入されている弱められた直線拡張部を備える。
【0068】
このように、第2タブ68は、第2角形ブラケット20の弱められた直線拡張部に沿って手動で回転させられてもよい。
【0069】
モジュール式構造1は、また、滑動支持24を備え、当該滑動支持は、
1対の鉛直支柱2にそれぞれ取り付けられる少なくとも1つの被固定要素25と、
対応する1対の鉛直支柱2への被固定要素25の少なくとも1対の取付けブラケット26であって、突出する状態で互いに重塁した状態で配列された少なくとも1対の第3クランプ固定要素28を備えた少なくとも1つの平坦端末本体27を備える少なくとも1対の取付けブラケット26と、
取付けブラケット26への要素25のクランプ固定手段29と、
被固定要素25まで長手方向に滑動するようにヒンジ接続され、少なくとも1つの支持部材31と関連可能な少なくとも1つの滑動要素30と、を備える。
【0070】
第3クランプ要素28は、互いに離間し、そして、第1連結平面Aに沿ったいずれか1対の第1歯3を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている。
【0071】
好ましくは、被固定要素25と滑動要素30とは、互いに対して滑動する2つのヒンジ接続された長手方向の金属横材であり、1対の取付けブラケット26によって2つの鉛直支柱2の間に実質的に水平に配列されることができる。
【0072】
有利には、滑動支持24は、被固定要素25上に形成された第1長手ガイドと、滑動要素30上に形成され、第1長手ガイド内部に多面的に挿入可能である第2長手ガイドと、第1と第2長手ガイドとの間に挿入され、被固定要素25及び一方の他方に対する滑動を可能にする滑動要素30のうちの少なくとも1つの牽引の影響下で回転する複数の小さいボールと、を備える。
【0073】
代替の実施形態が除外されてはならず、被固定要素25に対する滑動要素30の滑動が、異なる方式で、例えば、ボール・ベアリングによって実装される。
【0074】
有利には、それぞれの取付けブラケット26は、端末本体27と90°の角度を形成するように端末本体27と隣接して実質的に直交して関連し、クランプ固定手段29によって被固定要素25に取り付けられるように適合されている平坦部分を備える。
【0075】
クランプ固定手段29は、それぞれ、それぞれの取付けブラケット26の平坦部分上に形成された第1スロットと、被固定要素25の終端部分に形成された1対の第2スロットと、を備える。
【0076】
それに加えて、クランプ固定手段29は、複数のネジであって、それぞれが第1スロット及び第2スロットを通過している複数のネジと、1対の取付けブラケット26に被固定要素25を係止するためのそれぞれのネジにネジ止め可能な複数のナットと、を備える。
【0077】
本発明に従うモジュール式構造1は、また、少なくとも1つの安定化バー32を備え、当該安定化バーは、
幅よりも高さが大きい断面、及び1対の終端部分を備えた少なくとも1つの第2長手金属形材33と、
少なくとも1対の鉛直ブラケット34であって、それぞれ第2終端部分のうちの1つと関連し、第2金属形材33よりも実質的に高さがより大きく、突出する状態で互いに重畳した状態で配列された複数の第4クランプ固定要素35を備える少なくとも1対の鉛直ブラケット34と、を備える。
【0078】
第4クランプ固定要素35は、互いに離間し、そして、第1連結平面Aに沿って複数の第1歯3を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている。
【0079】
好ましくは、第2金属形材33は、2つの鉛直支柱2の間に取り付くことにより、モジュール式構造1の安定性を増加させるように適合された金属管状要素である。
【0080】
有利にも、鉛直ブラケット34は、第2金属形材33に実質的に直交し、それぞれ鉛直支柱2の第1鉛直面8に面することにより、第4クランプ固定要素35を第1歯3に取り付ける平坦ホイルである。
【0081】
具体的には、それぞれの鉛直ブラケット34が、複数対の第4クランプ固定要素35を備え、それにより、2対以上の第1歯3に取り付けられるようになり、そして、第1金属形材4によって確保された部分に対してそれぞれの鉛直支柱2のより広い部分を確保して、モジュール式構造1により大きい安定性を保証する。
【0082】
モジュール式構造1は、また、長手腕木36を備え、当該長手腕木は、
幅よりも高さが大きい断面を有し、鉛直支柱2のうちの1つとそれぞれ関連する1対の最端部分38を備える少なくとも1つの第4金属形材37と、
最端部分38のうちの1つの連結部分40、及び突出する状態で互いに重畳した状態で配列された複数の第5クランプ固定要素41を備える少なくとも1つの補強ブラケット39と、を備える。
【0083】
第5クランプ固定要素41は、互いに離間し、そして、第1連結平面Aに沿った複数の第1歯3を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように構成されている。
【0084】
好ましくは、第4金属形材37は、その形状が第1金属形材4のものに実質的に等しい長方形断面を有する管であるけれども、それらの寸法は、第1金属形材4よりも実質的により大きい。
【0085】
更に、補強ブラケット39は、互いに平行で対向する第1対の第1長手側面42と、第1長手側面42に隣接して実質的に直交して関連することにより、それらのそれぞれと90°の角度を形成する第2長手側面43と、を備える。
【0086】
有利には、補強ブラケット39は、第1長手側面42のうちの1つに沿って長手方向に配列された複数対の第5クランプ固定要素41を備える。
【0087】
このように、鉛直支柱2への補強ブラケット39の取付けは、2対以上の取付け点によって達成されることにより、第4金属形材37を支持しなければならない補強ブラケット39の容量を増加させる。
【0088】
それに加えて、第5クランプ固定要素41が、対応する第1歯3に結合されると、第2長手側面43は、鉛直支柱2の第2鉛直面9に支持状態で面していることにより、補強ブラケット39の容量を更に増加させる。
【0089】
実際、第2長手側面43は、第1長手側面42に対して実質的に同じ高さのものであり、それで、それは、補強ブラケット39の第2鉛直面9上に作用する荷重の一部を除荷することにより、第1歯3に作用する荷重を軽減する。
【0090】
好ましくは、連結部分40は、1対の平坦部材を備え、当該平坦部材は、互いに実質的に平行で対向し、それぞれ第1長手側面42と関連し、そして、第4金属形材37に取り付くように適合されたそれぞれの金属突起を備える。
【0091】
有利には、第4金属形材37は、1対のインサートを備え、当該インサートは、それぞれの最端部分38において互いに実質的に対向して平行であるように達成される。
【0092】
更に、平坦部材は、第4金属形材37の断面の高さよりも実質的により低い高さを有することにより、最端部分38内部に嵌合してもよい。
【0093】
具体的には、平坦部材が第4金属形材37中に嵌合されると、金属突起は、対応する陥凹内部に連結される。
【0094】
それに加えて、金属突起が、最端部分38に連結部分40をリベット留めするための冷間変形プロセスを受けることにより、補強ブラケット39と第4金属形材37との間の連結を実現する。
【0095】
冷間リベット留めプロセスは、従来の熱間リベット留め及び/又は溶接プロセスと異なり、補強ブラケット39と第4金属形材37との間の連結に感知可能な美的外観を与える。
【0096】
モジュール式構造1は、また、安定支持面上に鉛直金属形材7を支持するための少なくとも1つの振動防止基部44を備え、当該振動防止基部は、
少なくとも1対の鉛直拡張部45であって、それぞれの1つが、突出する状態で互いに重塁した状態で配列された1対の第6クランプ固定要素46を備える、少なくとも1対の鉛直拡張部45と、
複数対の第6クランプ固定要素46が、それぞれ1対の第1歯3に結合されるとき、安定支持面上で静止する少なくとも1つの第1支持部分47と、
振動防止基部44を鉛直金属形材7に接続するための第1接続手段48と、を備える。
【0097】
それぞれの対の鉛直拡張部45の第6クランプ固定要素46は、第1連結平面Aに沿ったいずれか1対の第1歯3を上部から下部まで係合するためのブロック構成で結合されるように互いに離間している。
【0098】
好ましくは、振動防止基部44は、金属ホイルであり、当該金属ホイルは、互いに実質的に平行で対向した1対の補助鉛直拡張部49を備え、そして、鉛直拡張部45にそれぞれ隣接して実質的に直交して配列されることにより、それぞれ鉛直拡張部45と90°の2つの角度を形成する。
【0099】
このように、第6クランプ固定要素46が、対応する第1歯3に取り付けられ、鉛直拡張部45が、鉛直金属形材7の第1鉛直面8に静止して面しているとき、補助鉛直拡張部は、第2鉛直面9に静止して面している。
【0100】
有利には、第1接続手段48は、補助鉛直拡張部49に取得された4つの第1開口部と、複数のネジと、対応するネジに締め付けられて、第2鉛直面9の第2孔を振動防止基部44の第1開口部に接続することができる複数のナットと、を備える。
【0101】
具体的には、それぞれのネジが、1対の第1開口部を通過し、1対の第2孔を通過し、そして対応するナットによって固定される。
【0102】
同じ補助拡張部49の2つの第1開口部の間の距離が、同じ第2鉛直面9の2つの第2孔の間の距離と実質的に同一であることにより、複数対の第1開口部を複数対の第2孔と互いに実質的に同心であるように直面させる。
【0103】
本発明の動作は、次の通りである。
【0104】
モジュール式構造1は、説明した要素を用いる様々なタイプの棚を製作することを可能にする。
【0105】
具体的には、モジュール式構造1は、図1に表すように、複数の第1金属形材4及び複数の第1ブレース要素10によって、安定態様で互いに取り付けられた複数の鉛直支柱2を用いることによって、安定支持面上で静止する。
【0106】
便利には、モジュール式構造1は、互いに結合された複数の第1角形ブラケット14と複数の第2角形ブラケット20との使用を想定することにより、1つ又は複数の角形棚が取得される、すなわち、棚の支持面が、90°の角度を画定するために互いに隣接して実質的に直交して配列された2つの平坦支持部分から構成されている。
【0107】
第1角形ブラケット14は、第2連結平面Bに沿って第1金属形材4を配列することを可能にし、そして、第2角形ブラケット20は、第3連結平面Cに沿って別の第1金属形材4を配列することを可能にすることにより、図6に示すような角形棚を作成する。
【0108】
具体的には、第1金属形材4が、1対の第1歯3と1対の第1クランプ固定要素6とを結合することによって、第1連結平面Aに沿って鉛直支柱2に取り付けられる。
【0109】
第2角形ブラケット20は、第1金属形材4に取り付けられ、当該第1金属形材に別の第1金属形材4が取り付けられる。最初の取付けが、取付け手段21を介して行なわれ、次の取付けが、第3歯22及び第1クランプ固定要素6を介して行なわれる。
【0110】
第1角形ブラケット14は、鉛直支柱2に取り付けられ、当該鉛直支柱に追加の第1金属形材4が取り付けられる。最初の取付けが、別の1対の第1歯3と1対の第2クランプ固定要素16との間の結合を介して行なわれ、次の取付けが、1対の第2歯18及び別の1対の第1クランプ固定要素6を介して行なわれる。
【0111】
特に、角形棚を作成するために用いられる2対の第1歯3は、実質的に同じ高さに配列される、すなわち、それらは、鉛直支柱2の2つの第1鉛直面8上にそれぞれ配列されることにより、第1金属形材4が、実質的に同じ高さに配列される。
【0112】
有利には、第2歯18に取り付けられた第1クランプ固定要素6によって、第1タブ67は、それが連結平面Bと同一平面上に配列されるまで、第1角形ブラケット14の弱められた直線の周りでユーザによって手動で回転させられる。
【0113】
第1タブ67は、第1下側クランプ固定要素6が、対応する第2歯18から解放するために移動しなければならない経路に沿って正確に配列される。
【0114】
このように、第1タブ67は、第1金属形材4が第1角形ブラケット14から解放されることを防止する。
【0115】
第1角形ブラケット14に関して説明されたことが、また、第2角形ブラケット20にも適用され、当該第2角形ブラケットにおいて、第2タブ68が、第3連結平面Cと同一平面上に配列されることにより、第1クランプ固定要素6が第3歯22から解放されることを防止する。
【0116】
有利には、モジュール式構造1が、複数の滑動支持24を用いることを想定する。第1滑動支持24は、1対の取付けブラケット26によって第1対の鉛直支柱2に取り付けられる。
【0117】
それぞれのブラケット26及び支柱2に対して、取付けが、1対の第1歯3に1対の第3クランプ固定要素28を結合することによって行なわれることにより、被固定要素25及び滑動要素30を安定位置に、2つの支柱2に実質的に直交して配列する。
【0118】
同様に、別の滑動支持24が、第1滑動支持24に実質的に平行に対向して別の1対の鉛直支柱2に取り付けられる。
【0119】
このように構成されたモジュール式構造は、支持部材31、例えば、引出し等を2つの滑動支持24の間に関連付けることを可能にする。
【0120】
それに加えて、複数の滑動引出しを備えるモジュール式構造1を製作することが可能であり、当該滑動引出しは、鉛直支柱2に沿って一方が異なる高さの他方の上部に配列され、それによって引出しユニットを形成する。
【0121】
本発明に従うモジュール式構造は、また、必要に応じて棚の安定性及び容量を増加させることを可能にする。
【0122】
便利には、2つの鉛直支柱2の間に複数の安定化バー32を取り付けることが可能であり、この場合、取付けが、それぞれ複数の第4クランプ固定要素35と複数の第1歯3との間で行なわれる。
【0123】
このように、安定化バー32は、2つの鉛直支柱2のより広い部分を第1金属形材4によって取り付けられた部分に対して取り付けて、構造により大きい安定性を与える。
【0124】
モジュール式構造1の安定性及び容量を増加させることを可能にする更なる解決策は、
複数の長手腕木36を用いることにある。
【0125】
有利には、第4金属形材37が1対の鉛直支柱2の間に挿入されることにより、支持フレーム1を形成し、そこで、例えば、第1金属形材4について説明されたのと同様に、複数の支持平面に取り付くことを可能にする。
【0126】
特に、第4金属形材37の2つの最端部分38は、対応する鉛直支柱2に取り付けられているそれぞれの補強ブラケット39に取り付けられる。
【0127】
最初の取付けは、冷間リベット留めプロセスによって行なわれるけれども、次の取付けは、複数の第5のクランプ固定要素41と複数の第1歯3との間で行なわれる。
【0128】
このようにして得られたモジュール式構造1は、容量及び更なる安定性を保証し、その理由は、第4金属形材37の寸法及び補強ブラケット39の形状は、第1金属形材4によって得られたそれらの支持面よりも大きい荷重を支持できる複数の支持面を製作することを可能にするからである。
【0129】
安定性の増加のための更なる解決策は、振動防止基部44をそれぞれの鉛直支柱2の端末部分に取り付けることである。
【0130】
このように、振動防止基部は、安定支持面2に関連してモジュール式構造1の安定性と同様に支柱2の支持基部を増加させる。
【0131】
モジュール式構造1の第2実施形態が、図9に表されている。
【0132】
鉛直支柱2は、鉛直金属ホイル50を備え、当該鉛直金属ホイルは、少なくとも1対の第1鉛直面51と、1対の第1鉛直面51を実質的に横断する少なくとも1つの第2鉛直面52と、を備え、少なくとも1対の第1歯3が、第1鉛直面51のうちの少なくとも1つに沿って鉛直方向に配列されている。
【0133】
好ましくは、鉛直支柱2は、実質的にそれ自体の上に長手方向に折り畳まれた金属ホイルであり、第2鉛直面52は、2つの第1鉛直面51に隣接して実質的に直交して関連付けられている。
【0134】
第1面51は、互いに実質的に同一平面上に配列され、そして、第2面52と共に金属ホイル50を実質的にT形断面にする。
【0135】
更に、図9に表すように、それぞれの第1鉛直面51上で、複数対の第1歯3が取得される。このように、複数の第1金属形材4が、それぞれの第1鉛直面51に取り付けられてもよい。
【0136】
特に、それぞれの第1金属形材4のそれぞれの第1終端部分5が、対応する第1鉛直面51に取り付けられて、2つの鉛直支柱2の間に分岐横材を形成する。
【0137】
更に、モジュール式構造1は、
少なくとも1つの実質的に平坦な長手金属ホイル54を備え、少なくとも1つの、幅よりも高さが大きい断面及び鉛直金属ホイル50に取り付けられるべき少なくとも1対の取付け終端部分55を備える少なくとも1つの第2ブレース要素53と、
第2鉛直面52への取付け終端部分55の第2締結手段56と、を備える。
【0138】
好ましくは、第2ブレース要素53が、それの取付け終端部分55が実質的に平坦である金属ホイルであることにより、第2鉛直面52に静止して直面し、第2締結手段56によって鉛直支柱2上に取り付けられる。
【0139】
便利には、第2締結手段56は、第2鉛直面52の両方の面に沿って一方が他方の上部に連続している複数対のピンと、ブレース要素53のそれぞれの取付け終端部分55上に得られた1対の空洞と、を備える。
【0140】
具体的には、第2鉛直面52の1つの面上に形成された第1対のピンは、第2対の実質的に対向した、第2鉛直面52の他方の面上に形成されたピンに対応する。
【0141】
第2鉛直面52上に作成された1対のピンの間の距離は、取付け終端部分55に得られた1対の空洞の間の距離に実質的に等しい。
【0142】
このように、1対のピンが、それぞれ空洞対内に連結することにより、第2ブレース要素53をしっかりと鉛直支柱2に取り付けてもよい。
【0143】
特に、第2ブレース要素53は、2つの支柱2の間に取り付けられた状態で配列され、当該2つの支柱2は、第1連結平面Aを実質的に横断して分岐横材を形成し、当該分岐横材は、第1金属形材4によって形成された横材と共に、本発明に従うモジュール式構造を作成する。
【0144】
モジュール式構造1は、また、安定した支持面上に鉛直金属ホイル50を支持するための少なくとも1つの支持基部57を備え、当該支持基部は、
第2鉛直面52に取り付けられるべき第1長手本体59、及び第1長手本体59と関連し、安定支持面上で静止するように適合された第1支持面60を備える第1要素58と、
第2鉛直面52に取り付けられるべき第2長手本体62、及び第2長手本体62と関連し、安定支持面上で静止するように適合された第2支持面63を備える第2要素61と、
第1長手本体59及び第2長手本体62のうちの少なくとも1つの、第2鉛直面52への第2接続手段64と、を備える。
【0145】
2つの支持面60及び63は、2つの長手本体59及び62が第2鉛直面52に接続されると、安定支持面上で静止する。
【0146】
好ましくは、第1長手本体59及び第1支持本体が、実質的に平坦な形状のものであり、長手本体59は、第1支持面60に隣接して実質的に直交して関連していることにより、それと90°の角度を形成し、第1要素58の断面を実質的に「L」形状にする。
【0147】
第2長手本体62及び第2支持本体63が、実質的に平坦な形状のものでもあり、長手本体62は、第2支持面63に隣接して実質的に直交して関連することにより、それと90°の角度を形成し、第2要素61の断面を実質的に「L」形状にする。
【0148】
有利には、第1要素58と第2要素61とは、実質的に同一の形状及び寸法を有する。
【0149】
好ましくは、第2接続手段64が、複数の第2開口部を備え、当該第2開口部は、第1長手本体59及び第2長手本体62に沿って一方が他方の上部に長手方向にあるように形成される。
【0150】
具体的には、第1長手本体59に作成された2つの第2開口部の間の距離は、第2長手本体62に作成された2つの第2開口部の間の距離に等しく、また、第2鉛直面52に作成された同じ対の2つのピンの間の距離に等しい。
【0151】
更に、第2長手本体62に対向して平行であるようにされた第2開口部は、第1長手本体59上に形成されたそれぞれの第2開口部に対応する。
【0152】
このように、第1長手本体59と第2長手本体62とは、実質的に同じ高さにおいて第2鉛直面52のそれぞれの面に取り付けられることにより、第1支持面60を第2支持面63と実質的に同一平面上に配列する。
【0153】
有利には、第1長手本体59と第2長手本体62とは、鉛直支柱2の終端部分に配列された1対のピンによってクランプ固定されることにより、安定支持面に当接して静止する。
【0154】
図17及び18は、2つの長手本体59及び62の異なる実施形態を表し、当該長手本体は、モジュール式構造1の第1実施形態に対しても支持基部57の使用を可能にする。
【0155】
第1長手本体59は、一方が他方の上部に順に配列された複数の第6歯65を備え、第2長手本体62は、複数の第7クランプ固定要素66を備え、当該第7クランプ固定要素は、突出して互いに重塁した状態で配列され、第6歯65を係合するようにブロック構成で結合されるように互いに離間している。
【0156】
第1長手本体59と第2長手本体62とは、そのため、単一の本体を形成し、当該単一の本体は、第2接続手段64によって1対の第2鉛直面9に取り付けられてもよい。
【0157】
支持面60及び63は、第6歯65が第7クランプ固定要素66に結合されると、安定支持面上で静止する。
【0158】
好ましくは、第6歯65は、実質的に平坦な台形形状の金属ホイル部分であり、第1長手本体59がそれを用いて作成されるのと同じホイルから形成される。
【0159】
有利には、第7クランプ固定要素66は、第2長手本体62がそれを用いて作成されるのと実質的に同じホイルから形成される金属ホイル部分であり、第1クランプ固定要素6に実質的に等しい形状のものであることにより、第6歯65と連結することによって結合されるべき複数のループを形成する。
【0160】
具体的には、第1長手本体59上に形成されたそれぞれの第6歯65は、第6歯65に実質的に対向し、第2長手本体62上に形成される第7クランプ固定要素66に対応する。
【0161】
それに加えて、第6歯65が第7クランプ固定要素66と結合されると、2つの長手本体59と62とは、互いに静止して面して配列されて、単一の長手本体を形成し、同時に、2つの支持面60と63とは、互いに実質的に同一平面上に配列され、それによって、2つの長手本体59及び62に実質的に直交する単一の支持本体を形成する。
【0162】
第1長手本体59及び第2長手本体62は、鉛直金属形材7内側に嵌合され、一方、第6歯65及び第7クランプ固定要素66は、鉛直金属形材7外側の第2鉛直面9付近に配列される。
【0163】
便利には、第2接続手段64は、1対の第2孔を通過する複数のネジと、1対の第2開口部と、複数のナットと、を備え、当該ナットは、それぞれのネジに締められることにより、鉛直金属形材7の第2鉛直面9の間に2つの長手本体59及び62を係止してもよい。
【0164】
ちょうど説明した第2実施形態の動作は、第1の実施形態のそれに実質的に同一である。
【0165】
本発明に従うモジュール式構造の両方の実施形態は、複数の第1角形ブラケット14と、複数の第2角形ブラケット20と、複数の滑動支持24と、複数の安定化バー32と、複数の長手腕木36と、を利用してもよい。
【0166】
説明された発明が意図された目的を達成することが、実際に分かった。
【0167】
特に、角形ブラケットの使用は、容易にアクセス可能で特に安定した角形棚を取得することを可能にする。
【0168】
それに加えて、滑動支持の使用は、既知の静止棚に代わるものとして、引出しユニット又は滑動容器を備えるモジュール式構造を製作することを可能にする。
【0169】
それに加えて、安定化バーの使用は、棚の容量及び安定性を標的にされた態様で増加させることを可能にし、当該棚の容量及び安定性は、荷重の関数として、本発明に従うモジュール式構造に基づいて獲得可能である。
【0170】
それに加えて、長手腕木の使用は、大きい容量及び安定性を有するモジュール式構造、並びに既知のタイプのものよりもとりわけ長い棚を製作することを可能にする。
【0171】
最後に、説明された様々な実施形態は、本発明に従うモジュール式構造に非常に大きい可撓性を提供することにより、それを様々な用途分野に対して使用可能にする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18