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特許7247333ロボットクリーナ用ドッキングステーション
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-17
(45)【発行日】2023-03-28
(54)【発明の名称】ロボットクリーナ用ドッキングステーション
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/00 20060101AFI20230320BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20230320BHJP
   G05D 1/02 20200101ALI20230320BHJP
   G01S 5/16 20060101ALN20230320BHJP
【FI】
A47L9/00 104
A47L9/28 E
G05D1/02 H
G05D1/02 D
G01S5/16
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021521811
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-14
(86)【国際出願番号】 US2019057349
(87)【国際公開番号】W WO2020086526
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】62/748,807
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/782,651
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン,トレバー
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,アンドレ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ハフマン,アンドロメダ
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-007908(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第02290490(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0188737(US,A1)
【文献】特開2007-066292(JP,A)
【文献】国際公開第2015/127954(WO,A1)
【文献】特開2006-127448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/00- 9/32
A47L11/00-11/40
G05D 1/00- 3/20
G01S 5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットクリーナ用ドッキングステーションであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに結合された少なくとも1つの充電接点と、
前記ハウジング内に配置される少なくとも3つの光エミッタであって、
第1の放射フィールド内に第1の光信号を生成するように構成される第1の光エミッタと、
第2の放射フィールド内に第2の光信号を生成するように構成される第2の光エミッタと、
第3の放射フィールド内に第3の光信号を生成するように構成される第3の光エミッタであって、前記第3の光エミッタが、前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタの間に配置され、前記第1の光信号、前記第2の光信号、及び前記第3の光信号がお互い異なり、前記第3の光信号が、前記ハウジングの方向にロボットクリーナを誘導するように構成される、第3の光エミッタと、を含む、少なくとも3つの光エミッタと、を備え
前記第1の光エミッタに対応する第1のシャドウボックスと、
前記第2の光エミッタに対応する第2のシャドウボックスであって、前記第1のシャドウボックス及び前記第2のシャドウボックスはそれぞれ、第1の分離部、第2の分離部、及び第3の分離部を含み、前記第1の分離部、前記第2の分離部、及び前記第3の分離部のそれぞれは、対応する開口を含み、前記開口は、それを通過する光を成形するように構成される、第2のシャドウボックスと、
前記第3の光エミッタに対応する第3のシャドウボックスと、をさらに備え、
前記第1のシャドウボックス、前記第2のシャドウボックス及び前記第3のシャドウボックスは前記ハウジング内に配置されるドッキングステーション。
【請求項2】
前記第1の放射フィールドと前記第2の放射フィールドは、検出ゾーン内に実質的に重複しない、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項3】
前記第3の放射フィールドの少なくとも一部分が、前記第1の放射フィールドと前記第2の放射フィールドとの間の領域に延在し、前記領域が、前記ロボットクリーナが前記第1の光信号と前記第2の光信号の不在下で前記第3の光信号を検出する位置に対応する、請求項2に記載のドッキングステーション。
【請求項4】
前記第1の放射フィールド、前記第2の放射フィールド、及び前記第3の放射フィールドの少なくとも一部分が、検出ゾーンの少なくとも一部分に対し互いに重複する、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項5】
前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタが、前記第3の光エミッタに対して角度付けられている、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項6】
前記第1の光エミッタ、前記第2の光エミッタ、及び前記第3の光エミッタが、共通の水平面に沿って整列する、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項7】
前記第3の光エミッタが、前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタから鉛直にオフセットされる、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項8】
前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタが、共通の水平面に沿って整列する、請求項に記載のドッキングステーション。
【請求項9】
少なくとも1つの光レシーバを有するロボットクリーナと、
少なくとも1つの充電接点及び少なくとも3つの光エミッタを有するドッキングステーションであって、前記少なくとも3つの光エミッタが、
第1の放射フィールド内に第1の光信号を生成するように構成される第1の光エミッタと、
第2の放射フィールド内に第2の光信号を生成するように構成される第2の光エミッタと、
第3の放射フィールド内に第3の光信号を生成するように構成される第3の光エミッタであって、前記第3の光エミッタが、前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタの間に配置され、前記第1の光信号、前記第2の光信号、及び前記第3の光信号がお互い異なり、前記第3の光信号が、前記ドッキングステーションの方向に前記ロボットクリーナを誘導するように構成される、第3の光エミッタと、を含む、ドッキングステーションと、を備え
前記ドッキングステーションは、
前記第1の光エミッタに対応する第1のシャドウボックスと、
前記第2の光エミッタに対応する第2のシャドウボックスであって、前記第1のシャドウボックス及び前記第2のシャドウボックスはそれぞれ、第1の分離部、第2の分離部、及び第3の分離部を含み、前記第1の分離部、前記第2の分離部、及び前記第3の分離部のそれぞれは、対応する開口を含み、前記開口は、それを通過する光を成形するように構成される、第2のシャドウボックスと、
前記第3の光エミッタに対応する第3のシャドウボックスと、をさらに備えるロボット掃除システム。
【請求項10】
前記第1の放射フィールド及び前記第2の放射フィールドが、検出ゾーン内に実質的に重複しない、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項11】
前記第3の放射フィールドの少なくとも一部分が、前記第1の放射フィールドと前記第2の放射フィールドとの間の領域に延在し、前記領域が、前記ロボットクリーナが前記第1の光信号と前記第2の光信号の不在下で前記第3の光信号を検出する位置に対応する、請求項10に記載のロボット掃除システム。
【請求項12】
前記第1の放射フィールド、前記第2の放射フィールド、及び前記第3の放射フィールドが、検出ゾーンの少なくとも一部分に対し互いに重複する、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項13】
前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタが、前記第3の光エミッタに対して角度付けられている、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項14】
前記第1の光エミッタ、前記第2の光エミッタ、及び前記第3の光エミッタが、共通の水平面に沿って整列する、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項15】
前記第3の光エミッタが、前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタから鉛直にオフセットされる、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項16】
前記第1の光エミッタ及び前記第2の光エミッタが、共通の水平面に沿って整列する、請求項15に記載のロボット掃除システム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの光レシーバが、前記第1の光信号又は前記第2の光信号のうちの1つを検出するとき、前記ロボットクリーナを前記第3の光信号に向かって移動させる、請求項に記載のロボット掃除システム。
【請求項18】
前記少なくとも1つの光レシーバが前記第3の光信号を検出するとき、前記ロボットクリーナが前記少なくとも1つの充電接点に電気的に結合されるように前記ドッキングステーションと係合するまで、前記ロボットクリーナを前記第3の光信号に従わせる、請求項17に記載のロボット掃除システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
[0001] 本出願は、Docking Station for Robotic Cleanerと題する2018年10月22日に出願された米国仮出願番号第62/748,807号、及びDocking Station for Robotic Cleanerと題する2018年12月20日に出願された米国仮出願番号第62/782,651号の利益を主張するものであり、それぞれが参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示は、一般に、ロボットクリーナ用ドッキングステーションに関し、より具体的には、ロボットクリーナをドッキングステーションに誘導するための信号を生成するように構成されるロボットクリーナ用ドッキングステーションに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ロボットクリーナは、掃除する表面を横切ってロボットクリーナを移動させるために、それに連結された1つ又は複数の駆動輪を有するシャーシを含み得る。1つ又は複数の駆動輪は、それらに電気的に結合された1つ又は複数の電池によって電力供給され得る。経時的に、1つ又は複数の電池によって貯蔵された電力は、閾値量を下回る場合がありロボットクリーナは、1つ又は複数の電池を再充電する位置に移動すべきであることを示す。例えば、ロボットクリーナは、1つ又は複数の電池を再充電させるように構成されるドッキングステーションに移動し得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004] ドッキングステーションは、ロボットクリーナによって検出され得る1つ又は複数の信号(例えば、光信号)を放射するように構成され得る。ロボットクリーナは、放射信号を使用してドッキングステーションにナビゲートし得る。例えば、ドッキングステーションは、重複するように構成される第1及び第2のナビゲーション信号を放射してもよく、ロボットクリーナは、第1、第2、又は第1及び第2の信号の両方が検出されたかどうかを決定するように構成され得る。この決定に基づいて、ロボットクリーナは、ロボットクリーナがドッキングステーションにドッキングできるように、その移動方向を調整し得る。しかし、ロボットクリーナは、2つの信号の重複の検出に基づいてドッキングするときに、ドッキングステーションとの適切なアライメントを一貫して取得しない場合がある。そのため、ロボットクリーナは、適切なアライメント(例えば、1つ又は複数の電池が再充電され得るように、ドッキングステーションに十分に整列される)を得るために(例えば、移動することによって)調整を行うように要求され得る。
【0005】
[0005] これら及びその他の特徴の利点は、以下の図面とともに以下の詳細な説明を読むことによってより良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1A図1Aは、本開示の実施形態と一致する、ドッキングステーション及びロボットクリーナの概略実施例である。
図1B図1Bは、本開示の実施形態と一致する、ドッキングステーション及びロボットクリーナの別の概略実施例である。
図1C図1Cは、本開示の実施形態と一致する、ドッキングステーション及びロボットクリーナの別の概略実施例である。
図2図2は、本開示の実施形態と一致する、図1Bのドッキングステーションの実施例であり得る、ドッキングステーションの斜視図である。
図3図3は、本開示の実施形態と一致する、図2のドッキングステーションとともに使用することができ得る、トランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視図である。
図4図4は、本開示の実施形態と一致する、図2のドッキングステーションとともに使用され得る、第3の変調信号を生成するために第1の変調信号と第2の変調信号を組み合わせるように構成される回路の回路図である。
図5図5は、本開示の実施形態と一致する、例えば、図1Bのドッキングステーションとともに使用することができるトランスミッタシャドウボックスハウジングの概略図である。
図6図6は、本開示の実施形態と一致する、例えば、図1Bのドッキングステーションとともに使用することができるトランスミッタシャドウボックスの概略図である。
図7図7は、本開示の実施形態と一致する、図6のトランスミッタシャドウボックスハウジングの放射フィールドの実施例を示す。
図8図8は、本開示の実施形態と一致する、例えば、図1Bのドッキングステーションとともに使用することができる、円筒トランスミッタシャドウボックスの斜視図を示す。
図9図9は、本開示の実施形態と一致する、線IX-IXに沿った、図8の円筒トランスミッタシャドウボックスの断面図を示す。
図10図10は、本開示の実施形態と一致する、図8のトランスミッタシャドウボックスの放射フィールドの実施例を示す。
図11図11は、本開示の実施形態と一致する、図8のそれぞれのトランスミッタシャドウボックス内に配置された、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示す。
図12図12は、本開示の実施形態と一致する、図11のエミッタの配向を示す。
図13図13は、本開示の実施形態と一致する、図8のそれぞれのトランスミッタシャドウボックス内に配置された、3つのエミッタの放射フィールドの別の実施例を示す。
図14図14は、本開示の実施形態と一致する、図13のエミッタの配向を示す。
図15図15は、本開示の実施形態と一致する、例えば、図1Bのドッキングステーションとともに使用することができる、円筒トランスミッタシャドウボックスの断面図を示す。
図16図16は、本開示の実施形態と一致する、図15のトランスミッタシャドウボックスの放射フィールドの実施例を示す。
図17図17は、本開示の実施形態と一致する、図15のそれぞれのトランスミッタシャドウボックス内に配置された、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示す。
図18図18は、本開示の実施形態と一致する、図17のエミッタの配向を示す。
図19図19は、本開示の実施形態と一致する、図15のそれぞれのトランスミッタシャドウボックス内に配置された、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示す。
図20図20は、本開示の実施形態と一致する、図19のエミッタの配向を示す。
図21図21は、本開示の実施形態と一致する、例えば、図1Cのドッキングステーションとともに使用することができる、トランスミッタシャドウボックスハウジングの概略実施例を示す。
図22図22は、本開示の実施形態と一致する、図21のトランスミッタシャドウボックスハウジングの概略実施例と、例えば、ロボットクリーナに連結されるように構成されるレシーバシャドウボックスハウジングの概略実施例を示す。
図23図23は、本開示の実施形態と一致する、図21のトランスミッタシャドウボックスハウジングの概略実施例と、図22のレシーバボックスのミスアライメント状態の概略実施例を示す。
図24図24は、本開示の実施形態と一致する、単一のドッキング信号を放射するように構成されるドッキングステーションの概略実施例を示す。
図25図25は、本開示の実施形態と一致する、第1、第2、及び第3のトランスミッタシャドウボックスを有するトランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視図を示す。
図26図26は、本開示の実施形態と一致する、図25の第1、第2、及び第3のトランスミッタシャドウボックスの実施例配置の上面図を示す。
図27図27は、本開示の実施形態と一致する、図26のシャドウボックスハウジングの放射フィールドの実施例を示す。
図28図28は、本開示の実施形態と一致する、図25の第1、第2、及び/又は第3のトランスミッタシャドウボックスの実施例であり得る、トランスミッタシャドウボックスの断面斜視図を示す。
図29図29は、本開示の実施形態と一致する、図28のトランスミッタシャドウボックスの断面側面図を示す。
図30図30は、本開示の実施形態と一致する、トランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視図である。
図31図31は、本開示の実施形態と一致する、図30のトランスミッタシャドウボックスハウジングの実施例であり得る、トランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視図である。
図32図32は、本開示の実施形態と一致する、線XXXII-XXXIIに沿った、図31のトランスミッタシャドウボックスハウジングの断面斜視図である。
図33図33は、本開示の実施形態と一致する、線XXXIII-XXXIIIに沿った、図31のトランスミッタシャドウボックスハウジングの断面図を示す。
図34図34は、本開示の実施形態と一致する、図31のトランスミッタシャドウボックスハウジングに対応する放射パターンの実施例である。
図35図35は、本開示の実施形態と一致する、図34の放射パターンの一部分の拡大図である。
図36図36は、本開示の実施形態と一致する、図30のトランスミッタシャドウボックスハウジングの実施例であり得る、トランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視図である。
図37図37は、本開示の実施形態と一致する、線XXXVII-XXXVIIに沿った、図36のトランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視断面図である。
図38図38は、本開示の実施形態と一致する、図36のトランスミッタシャドウボックスハウジングに対応する放射パターンの実施例である。
図39図39は、本開示の実施形態と一致する、図38の放射パターンの拡大図である。
図40図40は、本開示の実施形態と一致する、ドッキングステーション及びロボットクリーナの概略実施例である。
図41図41は、本開示の実施形態と一致する、図40のロボットクリーナとともに使用されるように構成されるレシーバシャドウボックスハウジングの実施例である。
図42図42は、本開示の実施形態と一致する、トランスミッタシャドウボックスハウジングの斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0050] 本開示は、一般にロボットクリーナ(例えば、ロボット掃除機)用ドッキングステーションを対象とする。ドッキングステーションは、ハウジングと、少なくとも3つの信号エミッタと、ロボットクリーナに電力を供給するように構成される充電接点とを含む。少なくとも3つの信号エミッタは、ハウジングの周りに少なくとも部分的に延在する検出ゾーン内の信号を放射するように構成される。第1及び第2の信号エミッタは、ハウジング内に配置され、第1及び第2の信号をそれぞれ放射するように構成され得る。第1及び第2の信号エミッタから放射される信号は、検出ゾーン内で実質的な重複(例えば、ロボットクリーナによって検出できない)を有しなくてもよい。第3の信号エミッタは、検出ゾーン内の第1の信号と第2の信号との間に延在する第3の信号を放射するように構成され得る。第1の信号、第2の信号、及び第3の信号は、光信号、音響信号、無線周波数信号、及び/又は任意の他のタイプの信号とすることができる。第1の信号、第2の信号、及び第3の信号はそれぞれ異なる特性(例えば、異なる速度でパルス化される)を有し得る。
【0008】
[0051] ロボットクリーナは、少なくとも部分的に第1の信号、第2の信号、又は第3の信号の検出に基づいて、その移動経路を調整するように構成され得る。第1の信号又は第2の信号の検出は、ロボットクリーナを第3の信号の方向に向くようにさせ得る。第3の信号の検出(例えば、第1の信号及び第2の信号の不在下で)は、ロボットクリーナがドックと係合(例えば、接触)するまで、ロボットクリーナに第3の信号に従うようにさせることができる。
【0009】
[0052] いくつかの実施例では、ドッキングステーションは、第3の信号が、少なくとも検出ゾーン内で、第1の信号と第2の信号の不在下で検出され得るように構成され得る。第3の信号が第1の信号と第2の信号の不在下で検出され得る検出ゾーンの一部分は、第1のエミッタと第2のエミッタの放射フィールドに対して狭いように構成され得る。例えば、第3のエミッタは、狭い放射フィールドを生成するように構成されてもよく、及び/又は第3のエミッタの放射フィールドが、第3の信号が第1の信号と第2の信号の不在下で検出され得る検出ゾーンの一部分が所望の幅を有するように、第1のエミッタと第2のエミッタの放射フィールドの一部分と重複するように構成され得る。第1の信号及び第2の信号の不在下で第3の信号が検出され得る検出ゾーンの幅は、ロボットクリーナがドッキングステーションと係合(例えば、接触)するとき、ロボットクリーナとドッキングステーションとの間の所望のアライメント公差に少なくとも部分的に基いてもよい。
【0010】
[0053] ロボットクリーナとドッキングステーションとのアライメントを改善すると、より一貫したドッキングをもたらし得る。従って、ロボットクリーナの再充電及び/又はロボットクリーナのダストカップからの破片の排出などの動作は、達成が容易であり得る。例えば、ロボットクリーナのダストカップから破片を排出する場合、ダストカップがドッキングステーションに流体的に連結されるように、1つ又は複数の排出ポートが所定のアライメントを達成する必要がある場合がある。
【0011】
[0054] 図1Aは、ドッキングステーション10及びロボットクリーナ12の概略実施例を示す。示されるように、ドッキングステーション10は、少なくとも1つのドッキング信号14(例えば、発光ダイオードによって生成される赤外線信号などの光信号、例えば、音響変換器によって生成される超音波信号などの音響信号、及び/又は任意の他のタイプの信号)を生成するように構成される。ドッキング信号14は、ロボットクリーナ12をドッキングステーション10に誘導するように構成される。例えば、ロボットクリーナ12がドッキング信号14を検出すると、ロボットクリーナ12は、例えば、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10の1つ又は複数の充電接点11に電気的に連結されるように、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10と係合(例えば、接触)するまで、ドッキング信号14に従うように構成され得る。ロボットクリーナ12のドッキングステーション10とのアライメント(例えば、ドッキングステーション10に対するロボットクリーナ12の配向)は、少なくとも部分的に、ドッキング信号14の幅16に基づいてもよい。例えば、狭い幅16は、例えば、ドッキング信号14の中心軸13と実質的に整列したロボットクリーナ12の前方走行方向に対して平行に延在するロボットクリーナ12の軸18をもたらし得る。
【0012】
[0055] いくつかの実施例では、ドッキングステーション10は、ドッキングステーション10の両側から延在する近接信号20を生成するように構成され得る。近接信号20は、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10に近接していることをロボットクリーナ12に示し得る。これにより、例えば、ロボットクリーナ12は、ロボットクリーナ12が少なくとも1つのドッキング信号14を検索する検索ルーチンに入る。いくつかの実施例では、近接信号20は、少なくとも2つのエミッタによって生成されてもよく、各エミッタは、ドッキングステーション10の両側に配置される。
【0013】
[0056] いくつかの実施例では、ドッキングステーション10は、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10と係合(例えば、接触)している時に、ロボットクリーナ12に対して移動(例えば、スライド又は旋回)するように構成され得る。そのため、ロボットクリーナ12が、ミスアライメント配向(例えば、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10に電気的に結合しない配向)でドッキングステーション10に近づく場合、ドッキングステーション10は、ロボットクリーナ12がまだドッキングステーション10と整列できるように、移動するように構成することができる。これらの例では、例えば、単一のドッキング信号14のみを使用し得る。単一のドッキング信号14のみを使用する場合、ドッキング信号14の幅16は、それを通してドッキングステーション10が移動できる移動の程度(例えば、スライド又は旋回)に基づいてもよい。このように、ドッキング信号14の幅16は、ロボットクリーナ12が、ロボットクリーナ12がドッキングステーション10に電気的に結合することができることを実質的に損なうことなく、より簡単にドッキング信号14を見つけることができるように、増加され得る。
【0014】
[0057] 図1Bは、図1Aのドッキングステーション10及びロボットクリーナ12の実施例であり得る、ドッキングステーション100及びロボットクリーナ102の概略実施例を示す。示されるように、ドッキングステーション100は、第1の光エミッタ106(隠線で示される)、第2の光エミッタ108(隠線で示される)、及びそれに連結された第3の光エミッタ110(隠線で示される)を有するハウジング104を含む。示されるように、第3の光エミッタ110は、第1の光エミッタ106と第2の光エミッタ108との間に配置される。第1の光エミッタ106は、第1の放射フィールド114内に第1の光信号112を放射するように構成され、第2の光エミッタ108は、第2の放射フィールド118内に第2の光信号116を放射するように構成され、第3の光エミッタ110は、第3の放射フィールド122内に第3の光信号120を放射するように構成される。示されるように、第1及び第2の放射フィールド114及び118は、ドッキングステーション100の検出ゾーン124内で互いに実質的に重複しない(例えば、任意の重複はロボットクリーナ102によって検出されない)。また示されるように、第3の放射フィールド122は、第1の放射フィールド114と第2の放射フィールド118との間に延在する。第3の放射フィールド122は、検出ゾーン124内の第1及び第2の放射フィールド114及び118の1つ又は複数の少なくとも一部分と重複し得る。検出ゾーン124は、一般的に、1つ又は複数の光信号112、116、及び120の信号強度が、ロボットクリーナ102によって検出されるのに十分であり、及び/又は所定の閾値を超える領域として記述され得る。
【0015】
[0058] ロボットクリーナ102は、光信号112、116、及び/又は120のうちの1つ又は複数を検出するように構成される1つ又は複数のセンサー126を有し得る。例えば、センサー126が第2の光信号116を検出する時、ロボットクリーナ102は、第3の放射フィールド122に向く(例えば、左に向く)ように構成され得る。ロボットクリーナ102が第3の光信号120を検出する時、ロボットクリーナ102は、ドッキングステーション100に向かって移動しながら、センサー126が第3の光信号120(例えば、後続)の検出を維持するように移動するように構成され得る。このように、ロボットクリーナ102は、第3の光信号120を使用してドッキングステーション100に誘導され得る。同様に、例えば、センサー126が第1の光信号112を検出する時、ロボットクリーナ102は、ロボットクリーナ102が第3の光信号120にドッキングステーション100に追従できるように、第3の放射フィールド122に向く(例えば、右に向く)ように構成され得る。例えば、ロボットクリーナ102が1つ又は複数の充電接点121に電気的に結合できるように、第3の光信号120を使用して、ロボットクリーナをドッキングステーション100の1つ又は複数の充電接点121に誘導することができる。
【0016】
[0059] ロボットクリーナ102のドッキングステーション100との整列は、少なくとも部分的に、第3の放射フィールド122の幅128に基づいてもよい。幅128は、少なくとも部分的に、第3のエミッタ110の放射角度αに基づいてもよい。このように、第1の光信号112及び第2の光信号116の不在下で第3の光信号120を検出できる検出ゾーン124の領域は、例えば、放射角度αを低減することによって減少させることができる。第3の光信号120が検出され得る検出ゾーン124の領域が減少すると、ロボットクリーナ102のドッキングステーション100とのアライメントが改善され得る。例えば、第3の放射フィールド122が狭くなるにつれて、第3の放射フィールドの中心線123からのロボットクリーナ102の偏差が低減され得る。
【0017】
[0060] いくつかの実施例では、及び示されるように、第1及び第2の放射フィールド114及び118は、第3の放射フィールド122の少なくとも一部と重複し得る。これらの例において、例えば、ロボットクリーナ102が、第1の放射フィールド114及び第3の放射フィールド122の重複によって形成される第1の重複領域130を検出するとき、ロボットクリーナ102は、第3の放射フィールド122の中央部分(例えば、右)の方に向くことができる。さらなる例として、ロボットクリーナ102が、第2のフィールド及び第3の放射フィールド118及び122の重複によって形成される第2の重複領域132を検出するとき、ロボットクリーナは、放射122のフィールドの中央部分(例えば、左)の方に向くことができる。ロボットクリーナ102が、もはや第1の重複領域及び第2の重複領域130及び132内に存在せず、なおも第3の光信号120を検出する場合、ロボットクリーナ102は、第1及び第2の信号112及び116の不在下で第3の光信号120の検出を維持することによって、ドッキングステーション100に向かって移動し得る。このように、ドッキングステーション100との改善されたアライメントは、ロボットクリーナ102が第1の光信号112及び/又は第2の光信号116を第3の光信号120と同時に検出しない、検出ゾーン124内の領域を減少させることによって得ることができる。従って、ロボットクリーナ102の中心線123からの偏差が低減され得る。
【0018】
[0061] 図1Cは、図1Aのドッキングステーション10及びロボットクリーナ12の実施例であり得る、ドッキングステーション134及びロボットクリーナ136の概略実施例を示す。示されるように、ドッキングステーション100は、第1の光エミッタ140(隠線で示される)、第2の光エミッタ142(隠線で示される)、及び第3の光エミッタ144(隠線で示される)を有するハウジング138を含む。第1の光エミッタ140は、第1の放射フィールド148内に第1の光信号146を放射するように構成され、第2の光エミッタ142は、第2の放射フィールド152内に第2の光信号150を放射するように構成され、第3の光エミッタ144は、第3の放射フィールド156内に第3の光信号154を放射するように構成される。示されるように、検出ゾーン157の少なくとも一部分について、第1の第2の、及び第3の放射フィールド148、152、及び156の少なくとも一部分が、互いに重複している。検出ゾーン157は、一般的に、1つ又は複数の光信号146、150、及び154の信号強度が、ロボットクリーナ136によって検出されるのに十分であり、及び/又は所定の閾値を超える領域として記述され得る。
【0019】
[0062] ロボットクリーナ136が、第3の光信号154の不在下で第1の光信号146又は第2の光信号150を検出すると、ロボットクリーナ136は、第3の放射フィールド156の方に向くように構成される。ロボットクリーナ136が第3の光信号154を検出すると、ロボットクリーナは、ロボットクリーナがドッキングステーション134と係合(例えば、接触)するまで第3の光信号154に従う。言い換えれば、ロボットクリーナ136が第3の光信号154を検出するとき、ロボットクリーナ136は、ナビゲーションのために第1及び第2の光信号146及び150を使用しない。ドッキングステーション134に対するロボットクリーナ136とのアライメントは、第3の放射フィールド156の幅158を、第1の放射フィールド148及び/又は第2の放射フィールド152の幅160及び/又は162よりも小さくすることによって改善され得る。
【0020】
[0063] 図2は、図1Bのドッキングステーション100の実施例であり得る、ドッキングステーション200、及び図1Bのロボットクリーナ102の実施例であり得る、ロボット掃除機202の斜視図を示す。示されるように、ドッキングステーション200は、左信号204、右信号206、及び中央(例えば、ホーミング)信号208を生成するように構成される。左、右、及び中央信号204、206、及び208のそれぞれは、ロボット掃除機202が生成された信号のそれぞれを区別できるように、それぞれの変調パターンに従って変調され得る。いくつかの実施例では、例えば、中央信号208は、左信号204及び右信号206が検出ゾーン210内で重複する場合に生成される信号に類似した信号に似ているように構成され得る(図4は、左信号204及び右信号206の変調パターンを使用して中央信号208を生成するように構成される回路の実施例を示す)。
【0021】
[0064] 示されるように、左信号204及び右信号206は、ドッキングステーション200の周りに延在する検出ゾーン210内で重複しない。また示されるように、左信号204及び右信号206は、検出ゾーン210内の中央信号208と重複し得る。そのため、ロボットクリーナ202のドッキングステーション200へのナビゲーションは、信号が検出される少なくとも一部に基づいてもよい。
【0022】
[0065] 例えば、ドッキングステーション200の位置決めを試みるとき、ロボット掃除機202は、左又は右の信号204又は206のうちの1つの検出に応答して、中央信号208の方向に動くように構成され得る。ロボット掃除機202は、中央信号208と、左信号204又は右信号206のそれぞれの1つとの間の重複に対応する、それぞれの重複領域209又は211を検出することによって、中央信号208に向かって動いていると決定し得る。重複領域209又は211のそれぞれの1つが検出されると、ロボット掃除機202は、中央信号208が左信号204及び右信号206の不在下で検出されるまで、その現在の配向に従って移動し続けることができる。ロボット掃除機202は、その後、それ自体を方向付けて、ドッキングステーション200に移動し得る。左信号204及び右信号206の不在下で中央信号208を検出した後、ロボット掃除機202がそれぞれの重複領域209又は211に遭遇する場合、ロボット掃除機202は、重複領域209又は211から離れる方向に向くように構成され得る。言い換えれば、ロボット掃除機202は、ロボット掃除機202がドッキングステーション200と係合(例えば、接触)し、及び/又は一般にドッキングステーション200と整列する所望の配向を得るまで、重複領域209と211との間で前後に移動し得る。
【0023】
[0066] ドッキングステーション200から2.13メートル(m)で左信号204と右信号206との間に延在する分離距離212は、25.4センチメートル(cm)及び66cmの範囲にあり得る。さらなる例として、ドッキングステーション200から2.13mの分離距離212は、約45.7cmであり得る。ドックから2.13mの分離距離212が約45.7cmである場合、左信号204及び右信号206との間の角度はβ、約12.2°であり得る。
【0024】
[0067] 中央信号208の左縁と左信号204の右縁との間に延在する重複角度μは、例えば、3°~7°の範囲であり得る。さらなる例として、重複角度μは、約4.7°であり得る。同様に、中央信号208の右端と右信号206の左端との間に延在する重複角度?は、例えば、3°~7°の範囲であり得る。さらなる例として、重複角度θは、約4.7°であり得る。いくつかの実施例では、角度β、重複角度μ、及び/又は重複角度θの少なくとも2つは、実質的に同じであり得る。
【0025】
[0068] 図3は、ドッキングステーション200内に配置されたトランスミッタシャドウボックスハウジング300の実施例の斜視図を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング300は、左エミッタトランスミッタ区画302を規定する左シャドウボックス303と、右エミッタトランスミッタ区画304を規定する右シャドウボックス305と、中央エミッタトランスミッタ区画306を規定する中央シャドウボックス307とを含み得る。各区画302、304、及び306は、それぞれのエミッタを受けるように構成される。示されるように、左右のエミッタ区画302及び304の少なくとも一部分は、光シールド308によって遮蔽され得る。光シールド308は、左右のエミッタ区画302及び304内のそれぞれのエミッタによって生成される光の一部を遮断するように構成される。生成された光の一部分を遮断することによって、左信号204及び右信号206は、検出ゾーン210内の重複を防止することができる。
【0026】
[0069] いくつかの実施例では、左右のエミッタは、中央エミッタから鉛直にオフセットされるように構成され得る。例えば、中央エミッタは、左右のエミッタの下に配置されてもよく、左右のエミッタは、共通の水平面上に配置され得る。いくつかの実施例では、左、右、及び中央エミッタは、それぞれ共通の水平面上に配置され得る。例えば、水平面は、ロボット掃除機202上の1つ又は複数の対応するレシーバと実質的に整列し得る。
【0027】
[0070] 左、右、及び中央区画302、304、及び306の内側側壁310は、放射光に対して反射又は非反射であり得る。内側側壁310が、非反射であるとき、区画302、304、及び306内の内部反射が低減され得る。しかし、こうした構成は、光の少なくとも一部分の拡散をもたらし得、その一部は、それぞれの区画302、304、又は306から脱出し得る。区画302、304、及び306の幾何学的形状及び/又はサイズ、ならびに/又は光シールド308は、左、右、及び中央信号204、206、及び208のサイズ及び/又は形状を変更し得る。
【0028】
[0071] 図4は、左信号204及び右信号206に対応するエミッタの変調パターンを使用して、中央信号208を生成するように構成される回路の回路図400を示す。示されるように、回路は、それぞれが、左又は右信号204又は206のうちの1つに対応するそれぞれの変調パターンを受信するよう構成される、複数のNORゲート402と、変調パターンを組み合わせるよう構成される、ORゲート404と、結合された信号を反転させるよう構成され、反転信号が、中央信号208を生成するために使用される、NPNトランジスタ406とを含む。
【0029】
[0072] 図5は、例えば、図1Bのドッキングステーション100とともに使用されるように構成されたトランスミッタシャドウボックスハウジング500の概略図を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング500は、第1の光エミッタ502と、第2の光エミッタ504と、第3の光エミッタ506とを含んでもよく、第3の光エミッタ506は、第1及び第2の光エミッタ502と504との間に配置される。第1の光エミッタ502の第1の中心軸501は、第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506の放射方向のトランスミッタシャドウボックスハウジング500からの距離が増加して、第2の光エミッタ504の第2の中心軸503から逸脱し得る。言い換えれば、第1及び第2の光エミッタ502及び504は、異なる方向に光を放射し得る。
【0030】
[0073] トランスミッタシャドウボックスハウジング500は、第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506のそれぞれの1つを受けるように構成されるトランスミッタ区画508、510、及び512を規定する複数のシャドウボックス507、509、及び511を含み得る。区画508、510、及び512のそれぞれは、放射光を成形及び/又は方向付けるように構成され得る。例えば、第1及び第2の区画508及び510は、第1及び第2の光エミッタ502及び504によって放射される光がドッキングステーションの検出ゾーン514内で実質的に重複しない(例えば、任意の重複がロボットクリーナによって検出されない)ように、それぞれ第1及び第2の光エミッタ502及び504によって放射される光を成形及び/又は方向付けるように構成され得る。第3の区画512は、第3の光エミッタ506によって放射される光の少なくとも一部が、第1及び第2の光エミッタ502及び504によって放射される光の少なくとも一部と重複するように、第3の光エミッタ506によって放射される光を成形及び/又は方向付けるように構成され得る。
【0031】
[0074] 示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング500は、光が第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506のそれぞれから放射される時、第1及び第2の光エミッタ502及び504によって放射される光の間に延在する検出ゾーン514内にドッキング領域516があるように構成され得る。言い換えれば、この領域にあるとき、ロボットクリーナは、第1及び第2の光エミッタ502及び504によって放射される光の不在下で、第3の光エミッタ506によって放射される光を検出する。ドッキング領域516の幅518は、第1及び第2の光エミッタ502及び504のうちの1つ又は複数によって生成される光の第3の光エミッタ506によって生成される光との重複を増大させることによって狭くすることができる。ロボットクリーナが第3の光エミッタ506によって生成される光に追随するとき、ドッキングステーションに対するロボットクリーナのアライメントがドッキング領域516の幅518を狭くすることによって改善され得る。いくつかの実施例では、幅518は、検出ゾーン514の大部分(例えば、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも99%)に対して実質的に一定であり得る。
【0032】
[0075] 図6は、例えば、図1Bのドッキングステーション100とともに使用されるように構成され得る、トランスミッタシャドウボックス600(わかりやすくするために透明として表示されている)の実施例を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックス600は、少なくとも1つの円筒形トランスミッタ区画602を規定する。円筒形区画602は、それぞれの光エミッタ(例えば、第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506)のうちの1つを受けるように構成される。円筒形区画602の直径604は、例えば、約6ミリメートル(mm)であり、円筒形区画602の高さ606は、例えば、約10mmであり得る。また示されるように、円筒形区画602は、トランスミッタシャドウボックス600内で中心にあり得る。いくつかの実施例では、複数のトランスミッタシャドウボックス600がシャドウボックスハウジング内に含まれる場合、2つの隣接する円筒形区画602の中心間の分離距離は、例えば、約20mmであり得る。
【0033】
[0076] 図7は、トランスミッタシャドウボックス600がフォームから形成されるとき、トランスミッタシャドウボックス600内に配置されたエミッタの放射フィールド(又は光拡散)の実施例を示す。拡散は、最大182.88センチメートル(cm)まで伸張する範囲に対して示される。
【0034】
[0077] 図8は、例えば、図1Bのドッキングステーション100とともに使用されるように構成され得る、円筒トランスミッタシャドウボックス800の斜視図を示す。トランスミッタシャドウボックス800は、円筒形トランスミッタ区画802を含み、円筒形区画802の少なくとも一部分は、それぞれのエミッタ(例えば、第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506)のうちの1つを受信するように構成される。いくつかの実施例では、複数の円筒トランスミッタシャドウボックス800は、トランスミッタシャドウボックスハウジング内に含まれ得る。
【0035】
[0078] 示されるように、円筒トランスミッタシャドウボックス800は、第1の円筒形部分804と、第1の円筒形部分804から延在する第2の円筒形部分806とを含み、第2の円筒形部分806の直径は、第1の円筒形部分804の直径よりも小さい。示されるように、第1及び第2の円筒形部分804及び806は、同心円状に配置され得る。
【0036】
[0079] 図9は、図8の線IX-IXに沿った円筒トランスミッタシャドウボックス800の断面図を示す。示されるように、円筒形区画802は、第1の空洞900及び第2の空洞902を規定し得る。第1の空洞900は、第1の円筒形部分804に規定されてもよく、それぞれのエミッタ(例えば、第1の光エミッタ502、第2の光エミッタ504、及び第3の光エミッタ506のうちの1つ)を受けるように構成されてもよく、第2の空洞902は、第2の円筒形部分806に規定されてもよく、第1の空洞900の直径906より小さい直径904を有してもよく、第1の空洞900の直径906は、その中に受容されるエミッタの直径に対応し得る。第2の空洞902は、エミッタによって生成される光を少なくとも部分的にコリメートするように構成することができる。
【0037】
[0080] 示されるように、第1の空洞900の直径906は、約5mmであってもよく、第2の空洞902の直径904は、約4mmであり得る。また示されるように、第1の円筒形部分直径908は約25mmであってもよく、第2の円筒形部分直径910は約16mmであってもよく、第1の円筒形部分高さ912は約8mmであってもよく、第2の円筒形部分高さ914は約10mmであり得る。
【0038】
[0081] 図10は、トランスミッタシャドウボックス800がポリオキシメチレン(例えば、DuPontが商品名DELRINで販売するために提供するもの)から形成されるとき、トランスミッタシャドウボックス800内に配置されたエミッタの放射フィールド(又は光拡散)の実施例を示す。拡散は、最大182.88cmまで拡張する範囲に対して示される。
【0039】
[0082] 図11は、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示しており、それぞれが、図12に示される配向に対応する配向で、それぞれのトランスミッタシャドウボックス800内に配置される。示されるように、図12では、エミッタ1200、1202、及び1204の各々は、互いに離間しており、第1及び第2のエミッタ1200及び1202は、第3のエミッタ1204に対して角度付けられている。例えば、エミッタ1200、1202、及び1204の各々は、互いに約15mm離間してもよく、隣接するエミッタが互いに約37°角度付けられるように配向される。図11に示すように、こうした構成は、第3のエミッタ1204の放射フィールドと第1のエミッタ1200及び第2のエミッタ1202のそれぞれの放射フィールドとの間の間隙1100及び/又は1102をもたらし得る。
【0040】
[0083] 図13は、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示しており、それぞれが、図14に示される配向に対応する配向で、それぞれのトランスミッタシャドウボックス800内に配置される。図14に示すように、エミッタ1400、1402、及び1404の各々は、互いに離間しており、第1及び第2のエミッタ1400及び1402は、第3のエミッタ1404に対して角度付けられている。例えば、第1、第2、及び第3のエミッタ1400、1402、及び1404は、約50mm離間していてもよく、隣接するエミッタが互いに約18°角度付けられるように配向される。図13に示すように、こうした構成は、第3のエミッタ1404の放射フィールドと、第1及び第2のエミッタ1400及び1402のそれぞれの放射フィールドとの間の重複領域1300及び/又は1302をもたらし得る。第1のエミッタ1400と第2のエミッタ1402の放射フィールド間に延在する最も狭い幅1304は、ロボットクリーナがドッキングステーションと係合(例えば、接触)しようとしていることを示し得る。
【0041】
[0084] 図15は、例えば、図1Bのドッキングステーション100とともに使用されるように構成され得る、円筒トランスミッタシャドウボックス1500の断面図を示す。トランスミッタシャドウボックス1500は、円筒形トランスミッタ区画1502を含み、円筒形区画1502の少なくとも一部分は、それぞれのエミッタ(例えば、第1、第2、及び第3の光エミッタ502、504、及び506)のうちの1つを受信するように構成される。いくつかの実施例では、複数の円筒トランスミッタシャドウボックス1500は、トランスミッタシャドウボックスハウジング内に含まれ得る。
【0042】
[0085] 示されるように、円筒トランスミッタシャドウボックス1500は、第1の円筒形部分1504と、第1の円筒形部分1504から延在する第2の円筒形部分1506とを含み、第2の円筒形部分1506は、第1の円筒形部分1504の直径よりも小さく測定される直径を有する。示されるように、第1及び第2の円筒形部分1504及び1506は、同心円状に配置され得る。
【0043】
[0086] また示されるように、円筒形区画1502は、第1の空洞1508及び第2の空洞1510を規定し得る。第1の空洞1508は、第1の円筒形部分1504に規定されてもよく、それぞれのエミッタ(例えば、第1の光エミッタ502、第2の光エミッタ504、及び第3の光エミッタ506のうちの1つ)を受けるように構成されてもよく、第2の空洞1510は、第2の円筒形部分1506に規定されてもよく、第1の空洞1508の直径1514より小さい直径1512を有してもよく、第1の空洞1508の直径1514は、その中に受容されるエミッタの直径に対応し得る。第2の空洞1510は、エミッタによって生成される光を少なくとも部分的にコリメートするように構成することができる。
【0044】
[0087] 示されるように、第1の空洞1508の直径1514は、約5mmであってもよく、第2の空洞1510の直径1512は、約4mmであり得る。また示されるように、第1の円筒形部分直径1516は約25mmであってもよく、第2の円筒形部分直径1518は約16mmであってもよく、第1の円筒形部分高さ1520は約8mmであってもよく、第2の円筒形部分高さ1522は約5mmであり得る。
【0045】
[0088] 図16は、トランスミッタシャドウボックス1500がポリオキシメチレン(DuPontが商品名DELRINで販売するために提供するもの)から形成されるとき、トランスミッタシャドウボックス1500内に配置されたエミッタの放射フィールド(又は光拡散)の実施例を示す。拡散は、最大182.88cmまで拡張する範囲に対して示される。
【0046】
[0089] 図17は、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示しており、それぞれが、図18に示される配向に対応する配向で、それぞれのトランスミッタシャドウボックス1500内に配置される。図18に示すように、エミッタ1800、1802、及び1804の各々は、互いに離間しており、第1及び第2のエミッタ1800及び1802は、第3のエミッタ1804に対して角度付けられてもよい。例えば、第1、第2、及び第3のエミッタ1800、1802、及び1804は、互いに約25mm離間していてもよく、隣接するエミッタが互いに約45°角度付けられるように配向される。図17に示すように、こうした構成は、第3のエミッタ1804の放射フィールドと第1のエミッタ1800と第2のエミッタ1802のそれぞれの放射フィールドとの間に間隙1700及び/又は1702をもたらし得る。
【0047】
[0090] 図19は、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示しており、それぞれが、図20に示される配向に対応する配向で、それぞれのトランスミッタシャドウボックス1500内に配置される。示されるように、図20では、エミッタ2000、2002、及び2004の各々は、互いに離間しており、第1及び第2のエミッタ2000及び2002は、第3のエミッタ2004に対して角度付けられてもよい。例えば、第1、第2、及び第3のエミッタ2000、2002、及び2004は、互いに約12mm離間していてもよく、隣接するエミッタが互いに約43°角度付けられるように配向される。図19に示すように、こうした構成は、第3のエミッタ2004の放射フィールドと、第1及び第2のエミッタ2000及び2002のそれぞれの放射フィールドとの間の重複領域1900及び/又は1902をもたらし得る。
【0048】
[0091] 図21は、例えば、図1Cのドッキングステーション134とともに使用することができるトランスミッタシャドウボックスハウジング2100の概略実施例を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング2100は、第1の光エミッタ2104を有する第1のトランスミッタ区画2102を規定する第1のシャドウボックス2101と、第2の光エミッタ2108を有する第2のトランスミッタ区画2106を規定する第2のシャドウボックス2103と、第3の光エミッタ2112を有する第3のトランスミッタ区画2110を規定する第3のシャドウボックス2105とを含み、第3の光エミッタ2112は、第1と第2の光エミッタ2104との間に配置される。いくつかの実施例では、第1、第2、及び第3の光エミッタ2104、2108、及び2112は、共通の水平面(例えば、掃除する表面に対して略平行な平面)に沿って配置され得る。
【0049】
[0092] 示されるように、第3の区画2110は、第3の光エミッタ2112から放射される光が第3の区画2110に規定される開口2114を通過するように、第3の光エミッタ2112を実質的に囲む。このように、第3の区画2110から放射される光は、コリメートされると一般的に説明され得る。開口2114は、円形、長方形、正方形、及び/又は任意の他の形状を有し得る。このように、開口2114が第3の光エミッタ2112の少なくとも1つの側面を遮蔽するように、開口の形状を構成することができる。例えば、開口2114の形状は、開口2114が、第3の光エミッタ2112の2つの側面(例えば、左右又は上下)を遮蔽するように構成され得る。第3の光エミッタ2112の上下側面の遮蔽は、少なくとも部分的に、第3の光エミッタ2112の検出距離を決定し、第3の光エミッタの左右側面の遮蔽は、少なくとも部分的に、第3の光エミッタ2112の放射信号の幅を決定し得る。
【0050】
[0093] また示されるように、第1の区画2102及び第2の区画2106は、第3の区画2110から離れた方向にそれぞれ延びる第1のシールド2116及び第2のシールド2118によって少なくとも部分的に規定される。第1及び第2のシールド2116及び2118は、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108によって放射される光が、(例えば、第1のエミッタ2104、第2のエミッタ2108、及び/又は第3のエミッタ2112によって生成される放射間の重複の量を制御するために)所望の形状を有し得るように、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108の一部分を遮蔽する。いくつかの実施例では、第1及び第2のシールド2116及び2118の反対側の第1及び第2の区画2102及び2106の側面が、開放され得る。第1及び第2のシールド2116及び2118は、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108の1つ又は複数の側面を遮蔽するように構成され得る。例えば、第1及び第2のシールド2116及び2118は、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108のそれぞれ2つの側面(例えば、左右又は上下側面)のみを遮蔽するように構成され得る。第1及び第2の光エミッタ2104及び2108の上下側面の遮蔽は、少なくとも部分的に、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108の検出距離を決定してもよく、第1及び第2の光エミッタの左右側面の遮蔽は、少なくとも部分的に、第1及び第2の光エミッタ2104及び2108の放射信号の幅を決定し得る。
【0051】
[0094] 図22は、図21のトランスミッタシャドウボックスハウジング2100の概略実施例と、例えば、ロボットクリーナに連結されるように構成されるレシーバシャドウボックスハウジング2200の概略実施例を示す。示されるように、レシーバシャドウボックスハウジング2200は、第1の光エミッタ2104、第2の光エミッタ2108、及び/又は第3の光エミッタ2112によってそれぞれ生成される第1の光信号2206、第2の光信号2208、及び/又は第3の光信号2210のうちの1つ又は複数を受信するように構成される第1及び第2の光レシーバ2202及び2204を含む。
【0052】
[0095] 示されるように、レシーバシャドウボックスハウジング2200がトランスミッタシャドウボックスハウジング2100と整列するとき、第3の光信号2210は、第1の光レシーバ2202及び第2の光レシーバ2204のそれぞれによって検出され得る。言い換えれば、第1の光レシーバ2202及び第2の光レシーバ2204の両方が第3の光信号2210を検出するとき、ロボットクリーナは、第3の光信号2210の検出(例えば、それに従う)を維持することによって、適切なアライメントでドッキングステーションと係合することができる。従って、第3の光信号2210が検出される場合、ロボットクリーナは、第1及び第2の光信号2206及び2208が検出されるかどうかを判断する必要はない。
【0053】
[0096] 図23は、ミスアライメント状態における、図21のトランスミッタシャドウボックスハウジング2100の概略実施例と、図22のレシーバシャドウボックスハウジング2200の概略実施例を示す。示されるように、ミスアライメントのとき、光レシーバ2202及び2204のうちの1つのみが第3の光信号2210を検出し得る。この場合、例えば、それに連結されたレシーバシャドウボックスハウジング2200を有するロボットクリーナは、光レシーバ2202又は2204の他方が第3の光信号を検出する方向に移動し得る。光レシーバ2202又は2204の他方が第3の光信号2210を検出する時、ロボットクリーナは、光レシーバ2202及び2204の両方によって第3の光信号2210の検出を達成又は維持しようとする配向に移動し得る。このように、ロボットクリーナは、レシーバシャドウボックスハウジング2200を、少なくとも、ロボットクリーナがドッキングステーションと係合し、及び/又は所望の配向(例えば、第3の光信号2210の中心軸と整列する)が得られるまで、第3の光信号2210の周りで振動させ得る。第3の光信号2210の幅2300が増加する(例えば、開口2114のサイズを増やすことによって)と、ロボットクリーナが、光レシーバ2202及び2204の両方が第3の光信号2210を同時に検出する配向を得ることが容易になることができる。しかしながら、幅2300が増加するにつれて、ロボットクリーナがドッキングステーションと係合(例えば、接触)する時、ドッキングステーションに対するロボットクリーナのアライメントは減少し得る。
【0054】
[0097] 図24は、図1Aのドッキングステーション10の実施例であり得る、ドッキングステーション2400の概略実施例を示す。ドッキングステーション2400は、単一のドッキング信号2404及び少なくとも1つの近接信号2406を放射するように構成される。前方信号レシーバ2410及び第1及び第2の後方信号レシーバ2412及び2414を有するロボットクリーナ2408は、ロボットクリーナ2408がドッキングステーション2400と係合するまで、ドッキング信号2404に従うように構成される。ドッキング信号2404に従うとき、ロボットクリーナ2408は、ミスアライメント配向(例えば、ロボットクリーナ2408がドッキングステーション2400に電気的に結合しない、ドッキングステーション2400に対する配向)でドッキングステーション2400に近づくことができる。これらの例では、ドッキングステーション2400は、ドッキングステーション2400と係合するロボットクリーナ2408に応答して移動(例えば、旋回又はスライド)するように構成され得る。ドッキングステーション2400の移動は、ドッキングステーション2400に対するロボットクリーナ2408のミスアライメントを補正するように構成され得る。
【0055】
[0098] 後方レシーバ2412及び2414は、ロボットクリーナ2408の姿勢を決定するために使用され得る。例えば、ロボットクリーナ2408の姿勢の決定は、後方レシーバ2412及び2414の一方又は両方が近接信号2406を検出しているかどうかに基づいてもよい。
【0056】
[0099] 図25は、例えば、図1Bドッキングステーション100とともに使用されるように構成され得る、第1、第2、及び第3のトランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504を有するシャドウボックスハウジング2501の斜視図を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504のそれぞれは、第3のトランスミッタシャドウボックス2504が第1のシャドウボックス2500と第2のシャドウボックス2502との間に配置されるように、シャドウボックスハウジング2501内に配置される(又は規定される)。言い換えれば、トランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504は、一般に、ロボットクリーナに結合されるか、又はロボットクリーナから形成されるハウジング内に規定されるものとして記述され得る。トランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504のそれぞれは、それぞれの光エミッタを受信するように構成され、各光エミッタは、異なる光信号を放射するように構成される。
【0057】
[0100] 図26に示すように、第1及び第2のトランスミッタシャドウボックス2500及び2502は、互いに離間して、第3のトランスミッタシャドウボックス2504に対して角度付けられてもよい。例えば、示されるように、第1及び第2のシャドウボックス2500及び2502は、第1及び第2のシャドウボックス2500及び2502に対応する光エミッタが、互いに約35mm離間し、第3のシャドウボックス2504に対応する光エミッタに対して約23°角度付けられるように位置付けられ得る。図27は、3つのエミッタの放射フィールドの実施例を示しており、それぞれが、図26に示される配向に対応する配向で、トランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504のそれぞれの1つ内に配置される。
【0058】
[0101] 図27に示すように、チャネル2700は、第1の光エミッタに対応する第1の放射フィールド2702と、第2の光エミッタに対応する第2の放射フィールド2704との間に延在し得る。チャネル2700は、第3の光エミッタに対応する第3の放射フィールド2706の一部に対応してもよく、第3の光エミッタによって放射される信号は、第1の光エミッタ及び第2の光エミッタによって放射される信号の不在下で検出され得る。チャネル2700の幅2708は、チャネル2700の長さ2710の大部分に対して実質的に一定であり得る。示されるように、チャネル2700は、検出ゾーン2712の長さの一部分に対してのみ延在し得る。
【0059】
[0102] 図28は、第1、第2、又は第3のトランスミッタシャドウボックス2500、2502、及び2504のうちの1つ又は複数の実施例であり得る、トランスミッタシャドウボックス2800の実施例の断面斜視図を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックス2800は、ベース部分2801と、コリメート部分2803とを含む。コリメート部分2803は、円筒形部分2802と、円筒形部分2802の周りに延在する円錐台部分2804とを含む。空洞2806は、円筒形部分2802の形状に一般に対応する形状、及びコリメート部分2803の円錐台部分2804を有するコリメート部分2803内に規定される。開口2808は、円錐台部分2804の外側表面2810から空洞2806内に延在する。例えば、開口2808は、円錐台部分2804の上部平面から空洞2806内に延在し得る。いくつかの実施例では、開口2808は円形開口であってもよく、開口2808は光エミッタ2812と同心である。これらの例では、円筒形コリメータ2814は、光エミッタ2812の方向に開口2808から延在し得る。
【0060】
[0103] 示されるように、ベース部分2801及びコリメート部分2803は、互いに連結するように構成される。いくつかの実施例では、トランスミッタシャドウボックス2800は、単一のモノリシック片から形成され得る。
【0061】
[0104] また示されるように、ベース部分2801は、光エミッタ2812を受けるように構成される。例えば、ベース部分2801は、光エミッタ2812の少なくとも一部分を受容するためのレセプタクル2816を規定し得、これは、例えば、開口2808に対して光エミッタ2812を整列させるように構成される。いくつかの実施例では、レセプタクル2816は、光エミッタ2812の中心軸2818を開口2808の中心軸2820と整列させるように構成される。例えば、レセプタクル2816は、光エミッタ2812が開口2808と同心になるように、光エミッタ2812を整列させるように構成され得る。光エミッタ2812のアライメントは、光エミッタ2812の放射フィールドの形状及び/又はサイズに影響を与え得る。
【0062】
[0105] 図29は、光エミッタ2812によって生成される光放射2900の反射パターンの例を示す、トランスミッタシャドウボックス2800の断面図を示す。
【0063】
[0106] 図30は、第1のトランスミッタ区画3004を規定する第1のトランスミッタシャドウボックス3002と、第2のトランスミッタ区画3008を規定する第2のトランスミッタシャドウボックス3006と、第3のトランスミッタ区画3012を規定する第3のトランスミッタシャドウボックス3010とを含む、トランスミッタシャドウボックスハウジング3000の実施例の斜視図を示す。第3のシャドウボックス3010は、第1及び第2のシャドウボックス3002と3006との間に配置される。第1及び第2のシャドウボックス3002及び3006は、それを通してそれぞれの区画3004又は3006内の光を放射することができる、それぞれの出力開口3014及び3016を含む。出力開口3014及び3016は、それぞれの区画3004又は3006の対応する寸法よりも小さい少なくとも1つの寸法を含む。このように、出力開口3014及び3016は、そこから放射される光を成形するように構成されると一般的に説明され得る。
【0064】
[0107] 示されるように、第3のシャドウボックス3010は、光シェーパ3018を含む。光シェーパ3018は、少なくとも2つの照明領域が第3の区画3012から放射される光を使用して形成されるように、光を成形するように構成される。各照明領域は、例えば、トランスミッタシャドウボックスハウジング3000から所定の距離離れたロボットクリーナによって1つの照明領域のみが検出され得るように、異なる強度を有し得る。
【0065】
[0108] 光シェーパ3018は、1つ又は複数の光バリヤー3020を含み得る。例えば、光シェーパ3018は、光学成形チャネル3022と、光学成形チャネル3022の両側の複数の光学分散チャネル3024とを規定する、複数の光バリヤー3020を含み得る。光学分散チャネル3024は、光学シャドウボックスハウジング3000に近接する位置で光信号の幅を増加するように構成されるように(光学成形チャネル3022から放射される光の幅を、シャドウボックスハウジング3000に近接する位置で比較するとき)一般的に記述され得る。光学分散チャネル3024は、そこから放射される光が、光学成形チャネル3022から放射される光の強度よりも小さい強度を有するように構成され得る。このように、光学分散チャネル3024から放射される光は、光学成形チャネル3022から放射される光の検出距離の一部について、ロボットクリーナによって検出されるように構成され得る。言い換えれば、光シェーパ3018は、シャドウボックスハウジング3000に近接する位置で、第3のシャドウボックス3010から放射される検出可能な光の広がりを増加させるように構成され得る。検出可能な光の増加は、例えば、ロボットクリーナによって、それがドッキングステーションに近接しているかどうかを判断するために使用され得る。例えば、いくつかの実施例では、シャドウボックスハウジング3000及び/又はドッキングステーションに近接する第3のシャドウボックス3010から放射される検出可能な光は、シャドウボックスハウジング3000及び/又はドッキングステーションの周りに最大180°まで延在し得る。
【0066】
[0109] 図31は、図30のトランスミッタシャドウボックスハウジング3000の実施例であり得る、シャドウボックスハウジング3100の上面斜視図を示す。シャドウボックスハウジング3100の一部分は、明確にするために透明として示される。示されるように、シャドウボックスハウジング3100は、第1のトランスミッタ区画3104を規定する第1のトランスミッタシャドウボックス3102と、第2のトランスミッタ区画3108を規定する第2のトランスミッタシャドウボックス3106と、第3のトランスミッタ区画3112を規定する第3のトランスミッタシャドウボックス3110とを含む。第1及び第2の区画3104及び3108はそれぞれ、第1、第2、及び第3の分離部3114、3116、及び3118を含む。第1の、第2の、及び第3の分離部3114、3116、及び3118は、光が分離部3114、3116、及び3118のそれぞれの部分を通過できるように構成される。このように、第1、第2、及び第3の分離部3114、3116、及び3118は、それを通過する光を成形して、例えば、それぞれのシャドウボックス3102又は3106から放射された時に所定のサイズ及び/又は形状を有するように構成され得る。
【0067】
[0110] 分離部3114、3116、及び3118は、第1、第2、及び第3の分散領域3120、3122、及び3124を規定する。分散領域3120、3122、及び3124は、それぞれの分散領域3120、3122、又は3124内のそれぞれの分離部3114、3116、及び3118を通過しない光を反射するように構成される。それぞれの分散領域3120、3122、又は3124内の光の反射は、それぞれのシャドウボックス3102又は3106から放射される光の実質的な部分が、光が通過する分離部3114、3116、及び3118の部分によって規定される形状に一般に適合するように、光の強度を減少させる。
【0068】
[0111] 示されるように、第3の区画3112は、光シェーパ3126を含む。光シェーパ3126は、1つ又は複数の光バリヤー3128を含み得る。示されるように、光シェーパ3126は、光学成形チャネル3130が光バリヤー3128の間に規定されるように、複数の光バリヤー3128を含む。光学成形チャネル3130は、第3の区画3112から放射される光を成形するように構成される。いくつかの実施例では、光学成形チャネル3130は、放射方向3134に沿って幅を増加することができる。複数の光学分散チャネル3129は、光学成形チャネル3130の両側に配置される。光学分散チャネル3129は、そこから放射される光の強度を減少させるように構成される。光学分散チャネル3129は、少なくとも部分的に、それぞれの光バリヤー3128の配向面3132によって規定される。配向面3132は、その上の光入射を第3の区画3112内に反射させるように構成される。反射の数が増加すると、光の強度が減少する。例えば、配向面3132は、光が第3の区画3112の表面を反射し、反射光の少なくとも一部分が第3の区画3112から放射され得るように、放射方向3134の反対側の方向に光を反射させるように構成される弓状面を含み得る。
【0069】
[0112] 図32は、図31の線XXXII-XXXIIに沿ったシャドウボックスハウジング3100の斜視断面図である。示されるように、第1、第2、及び第3の分離部3114、3116、及び3118はそれぞれ、光エミッタ3206(例えば、発光ダイオード)によって生成される光が通過するそれぞれの開口3200、3202、及び3204を含む。例えば、及び示されるように、開口3200、3202、及び3204はそれぞれ円形形状を有し得る。各開口3200、3202、及び3204の直径は、光エミッタ3206の放射軸3208に沿って放射方向へ増加し得る。言い換えれば、第1の開口3200の直径は、第2の開口3202の直径よりも小さくてよく、第2の開口3202の直径は、第3の開口3204の直径よりも小さくてよい。各々が異なる直径を有する複数の開口3200、3202、及び3204を含むことによって、第3の開口3204から放射される光は、所定の形状及び/又はサイズの放射コーン3203を有し得る。例えば、第1、第2、及び第3の開口3200、3202、及び3204は、放射コーン3203が0°~180°の間に延在する範囲の拡散角?を有するように構成され得る。さらなる例として、拡散角?は15°~55°の範囲であり得る。このように、第1及び第2のシャドウボックス3102及び3106から少なくとも放射される光は、シャドウボックスハウジング3100の周りに延在する検出ゾーン内に重複するのを防止することができる。
【0070】
[0113] 分離部3114、3116、及び3118は、例えば、2ミリメートル(mm)~5mmの間隔距離によって、互いに離間し得る。さらなる例として、分離部3114、3116、及び3118は、それぞれ約3.5mmの間隔距離で離間し得る。
【0071】
[0114] 図33は、図31の線XXXIII-XXXIIIに沿ったシャドウボックスハウジング3100の断面上面図を示す。示されるように、開口3200、3202、及び3204の各々は、それぞれのテーパ領域3300、3302、及び3304を含み得る。各テーパ領域3300、3302、及び3304は、光放射の方向に対向する方向にテーパ付けされる(例えば、光エミッタからの距離が増加するにつれて、開口3200、3202、及び3204のそれぞれの直径が増加するように)。テーパ領域3300、3302、及び3304は、その上の光入射を、後方反射の量を減少させ得る、それぞれの分散領域3120、3122、又は3124内に反射させるように構成される。分散領域3120、3122、及び3124内の光の反射は、反射光がロボットクリーナによって検出されないように、反射光の強度を減少させる。このように、シャドウボックス3102又は3106のそれぞれの1つから放射される光の検出可能な部分は、所定のサイズ及び/又は形状に対応する。
【0072】
[0115] いくつかの実施例では、分散領域3120、3122、及び3124を境界付けるする表面は、反射性であるように構成され得る(例えば、その上における光入射の少なくとも10%、20%、30%、又は40%が反射される)。他の実施例では、分散領域3120、3122、及び3124を境界付けるする表面は、マットであるように構成され得る(例えば、その上への光入射の10%未満が反射される)。マットな表面の代わりに反射面を使用することで、それぞれのシャドウボックス3102及び3106から放射される光の形状に対するより大きな制御を可能にし得る。
【0073】
[0116] シャドウボックス3102、3106、及び3110は、第1及び第2のシャドウボックス3102及び3106から放射される光が、シャドウボックスハウジング3100からの光放射の方向に発散し、第3のシャドウボックス3110から放射される光がその間に延びるように配置される。また示されるように、シャドウボックス3102、3106、及び3110の各々は、光エミッタレセプタクル3306、3308、及び3310を規定する。各光エミッタレセプタクル3306、3308、及び3310は、それぞれの光エミッタの少なくとも一部分を受容するように構成される。
【0074】
[0117] 放射コーン3203の形状及び/又はサイズは、少なくとも部分的に、開口3200、3202、及び3204のそれぞれの最小直径、放射軸3208とテーパ領域3300、3302、及び3304のテーパ表面3305、3307、及び3309との間のテーパ角γ、及び/又は光エミッタのサイズ(例えば、放射光の直径が少なくとも第1の開口3200の直径より大きい)に基づいてもよい。例えば、開口3200、3202、及び3204のそれぞれの最小直径、テーパ角γ、及び/又は光エミッタ3206のサイズは、所定の領域内の放射光の強度に影響を与え得る。このように、開口3200、3202、及び3204のそれぞれの最小直径、テーパ角γ、及び/又は光エミッタ3206のサイズを調整することは、放射信号の強度分布を調整することを可能にし得る。
【0075】
[0118] テーパ角γは、例えば、0°~180°の間に延在する範囲であり得る。さらなる例として、テーパ角γは40°~80°の範囲であり得る。よりさらなる例として、テーパ角γは50°~70°の範囲であり得る。よりさらなる例として、テーパ角γは60°であり得る。
【0076】
[0119] 第1の開口3200の最小直径は、例えば、4mm~8mmの範囲であってもよく、第2の開口3202の最小直径は、例えば、5.5mm~9.5mmの範囲であってもよく、第3の開口3204の最小直径は、例えば、7mm~10.5mmの範囲であり得る。いくつかの実施例では、開口3200、3202、及び/又は3204の最小直径は、動的に調節可能であり得る(例えば、調整可能なシャッターを使用して)。
【0077】
[0120] 開口3200、3202、及び3204は一般に円形形状で図示されるが、開口3200、3202、及び3204は円形であることに限定されない。例えば、開口3200、3202、及び/又は3204は、正方形、楕円形、八角形、及び/又は任意の他の形状であり得る。テーパ表面3305、3307、及び3307は、一般に、光エミッタ3206から離れる方向に発散するものとして示されるが、一部の例では、テーパ表面3305、3307、及び3307は、光エミッタ3206から離れる方向に収束し得る。
【0078】
[0121] 図34は、シャドウボックスハウジング3100に対応する放射パターンの実施例を示す。図示した放射パターンは、シャドウボックスハウジング3100から1.8288m(又は6フィート)延在して示される。示されるように、間隙3400は、第1の信号3402と第2の信号3404との間に延在する。第1の信号3402は、第1のシャドウボックス3102から放射される光に対応し、第2の信号3404は、第2のシャドウボックス3106から放射される光に対応する。第3の信号3406の少なくとも一部分は、第1及び第2の信号3402と3404との間の間隙3400内に延在し得る。図35は、シャドウボックスハウジング3100からのさまざまな距離における間隙3400の幅が図示され得るように、図34の放射パターンの拡大図を示す。
【0079】
[0122] 図36は、図30のトランスミッタシャドウボックスハウジング3000の実施例であり得る、トランスミッタシャドウボックスハウジング3600の上面斜視図を示す。トランスミッタシャドウボックスハウジング3600の一部分は、明確にするために透明として示される。示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング3600は、第1のトランスミッタ区画3604を規定する第1のトランスミッタシャドウボックス3602と、第2のトランスミッタ区画3608を規定する第2のトランスミッタシャドウボックス3606と、第3のトランスミッタ区画3612を規定する第3のトランスミッタシャドウボックス3610とを含む。
【0080】
[0123] 第1及び第2の区画3604及び3608はそれぞれ、第1及び第2の分離部3614及び3616を含む。第1及び第2の分離部3614及び3616は、光が分離部3614及び3616のそれぞれの部分を通過できるように構成される。このように、第1の分離部3614及び第2の分離部3616は、それを通過する光を成形して、例えば、それぞれのシャドウボックス3602又は3606から放射された時に所定の形状及び/又はサイズを有するように構成され得る。
【0081】
[0124] 第3の区画3612は、光シェーパ3618を含み得る。示されるように、光シェーパは、光チャネル3622が複数のバリヤー3620の間に規定されるように、複数の光バリヤー3620を含む。光チャネル3622は、第3の区画3612から放射される光を形成するように構成される。複数の分散チャネル3623は、光チャネル3622の両側に配置され、少なくとも部分的に、バリヤー3620のそれぞれの1つの配向面3624によって規定される。光学分散チャネル3623は、そこから放射される光の強度を減少させるように構成される。
【0082】
[0125] 図37は、図36の線XXXVII-XXXVIIに沿ったトランスミッタシャドウボックスハウジング3600の斜視断面図である。示されるように、第1の分離部3614及び第2の分離部3616はそれぞれ、光エミッタ3704(例えば、発光ダイオード)によって生成される光が通過するそれぞれの開口3700及び3702を含む。例えば、及び示されるように、開口3700及び3702はそれぞれ円形形状を有してもよく、開口3700及び3702のそれぞれの直径は、光エミッタ3704からの距離が増加するにつれて増加する。また示されるように、各開口3700及び3702は、それぞれのテーパ領域3706及び3708を含み得る。
【0083】
[0126] 第1の開口3700の最小直径は、例えば、2.0mm~10.0mmの範囲であってもよく、第2の開口3702の最小直径は、例えば、2.5mm~10.5mmの範囲であり得る。いくつかの実施例では、開口3700及び/又は3702の最小直径は、動的に調節可能であり得る(例えば、調整可能なシャッターを使用して)。
【0084】
[0127] 開口3700及び3702は一般に円形形状で図示されるが、開口3700及び3702は円形であることに限定されない。例えば、開口3700及び/又は3702は、正方形、楕円形、八角形、及び/又は任意の他の形状であり得る。テーパ領域3706及び3708を規定するテーパ表面は、一般に、光エミッタ3704から離れて移動する方向に発散するものとして示されるが、一部の例では、それらは、光エミッタ3704から離れて移動する方向に収束し得る。
【0085】
[0128] 図38は、トランスミッタシャドウボックスハウジング3600に対応する放射パターンの実施例を示す。図示された放射パターンは、トランスミッタシャドウボックスハウジング3600から6フィート延在する。示されるように、第1の間隙3800及び第2の間隙3802は、第1の信号3804と第2の信号3806との間に延在し、第2の間隙3802は、第1の間隙3800から離間している。重複領域3808は、第1及び第2の間隙3800と3802との間に延在し得る。第3の信号3810の少なくとも一部分は、ロボットクリーナが第3の信号3810に従うことができるように、第1及び第2の間隙3800及び3802内に延び、また重複領域3808を通って延びる。図39は、さまざまな位置で重複領域3808の幅が図示され得るように、図38の放射パターンの拡大図を示す。
【0086】
[0129] 図40は、図1Aのドッキングステーション10及びロボットクリーナ12の実施例であり得る、それぞれドッキングステーション4000及びロボットクリーナ4002の概略実施例である。示されるように、ロボットクリーナ4002は、その中に配置される1つ又は複数のレシーバ4006(隠線で示される)を有するように構成されるレシーバシャドウボックスハウジング4004(隠線で示される)を含む。レシーバ4006は、ドッキングステーション4000によって放射され、サイド信号4013と4015(例えば、左信号及び右信号)の間の間隙4011内に延びる中央信号4010を検出するように構成される。レシーバシャドウボックスハウジング開口部幅4012は、一般に間隙4011に対応する間隙幅4014に対応し得る。例えば、レシーバシャドウボックスハウジングの開口部幅4012は、間隙幅4014の最も狭い箇所と実質的に等しくあり得る。こうした構成により、ロボットクリーナ4002が、例えば、サイド信号4013及び4015によって引き起こされる干渉を制限(例えば、防止)することによって、中央信号4010をより正確に追従することを可能にし得る。
【0087】
[0130] いくつかの実施例では、ロボットクリーナ4002は、各々が1つ又は複数のレシーバ4006を有する、複数のレシーバシャドウボックスハウジング4004を含んでもよい。レシーバシャドウボックスハウジング4004は、ロボットクリーナ4002の両側に配置され得る。例えば、各レシーバシャドウボックスハウジング4004は、ロボットクリーナ4002の前方移動の方向に対して実質的に平行に延在する中心軸に沿って配置され得る。複数のレシーバシャドウボックスハウジング4004が使用される場合、ロボットクリーナ4002は、レシーバシャドウボックスハウジング4004の1つ内に配置された1つ又は複数のレシーバ4006を使用して第1の方向にドッキングステーション4000に接近することができ、ドッキングステーション4000から所定の距離に達すると、ロボットクリーナ4002は、回転(例えば、実質的に180°)し、第2の方向に移動し(それは第1のものと実質的に反対である)、及び他のレシーバシャドウボックスハウジング4004の1つ又は複数のレシーバ4006を使用して、ドッキングステーション4000と係合(例えば、接触)するように移動するために、ドッキングステーション4000と整列するように構成され得る。
【0088】
[0131] いくつかの実施例では、ロボットクリーナ4002は、レシーバシャドウボックスハウジング4004の両側に配置された複数のサイドセンサー4016(隠線で示される)を含み得る。サイドセンサー4016は、センサー4016が、これに基づいて、例えば、中央信号4010及び/又はサイド信号4013及び4015を検出するところの、ドッキングステーション4000に対するロボットクリーナ4002の姿勢を決定するように構成され得る。
【0089】
[0132] 図41は、図40のレシーバシャドウボックスハウジング4004の実施例であり得る、レシーバシャドウボックスハウジング4100の断面図を示す。示されるように、レシーバシャドウボックスハウジング4100は、第1のレシーバ区画4104を規定する第1のレシーバシャドウボックス4102と、第2のレシーバ区画4108を規定する第2のレシーバシャドウボックス4106とを含む。第1の区画4104は、第1の光レシーバ4110の少なくとも一部分を受容するように構成され、第2の区画4108は、第2の光レシーバ4112の少なくとも一部分を受容するように構成される。第1及び第2の区画4104及び4108はそれぞれ、それぞれの配向面4105及び4109によって少なくとも部分的に規定され得る。配向面4105及び4109は、第1及び第2の光レシーバ4110及び4112のそれぞれの1つの受容軸4111及び4113に対して横断的に延在し得る。
【0090】
[0133] 示されるように、配向面4105及び4109は、第1及び第2の光レシーバ4110及び4112から離れた方向に発散する。言い換えれば、配向面4105と4109との間に延在する分離距離4114は、第1及び第2の光レシーバ4110及び4112からの距離が増加するにつれて増加する。分離距離4114は、例えば、最大で、図40のドッキングステーション4000によって生成された検出可能な信号の最も狭い幅に実質的に等しくあり得る。
【0091】
[0134] 示されるように、光バリヤー4116は、第1の区画4104を第2の区画4108から分離する。光バリヤー4116は、第1の光レシーバ4110及び/又は第2の光レシーバ4112のそれぞれの1つから離間して、その上に少なくとも部分的に延在する、光シールド4118を含む。このように、光シールド4118は、第1及び第2の区画4104及び4108のそれぞれの区画内に少なくとも部分的に延在する。
【0092】
[0135] 図42は、トランスミッタシャドウボックスハウジング4200の実施例の斜視断面図を示す。示されるように、トランスミッタシャドウボックスハウジング4200は、第1のトランスミッタ区画4204を規定する第1のトランスミッタシャドウボックス4202と、第2のトランスミッタ区画4208を規定する第2のトランスミッタシャドウボックス4206と、第3のトランスミッタ区画4212を規定する第3のトランスミッタシャドウボックス4210と、を含む。示されるように、第3のトランスミッタシャドウボックス4210は、第1及び第2のトランスミッタシャドウボックス4202と4206との間に配置される。第1及び第2のトランスミッタシャドウボックス4202及び4206はそれぞれ、第1、第2、及び第3の分離部4214、4216、及び4218を含む。第1、第2、及び第3の分離部4214、4216、及び4218のそれぞれは、光が通過し得る開口4220、4222、及び4224を含む。開口4220、4222、及び4224は、それを通過する光を形成するように構成され得る。
【0093】
[0136] また示されるように、第3のトランスミッタシャドウボックス4206は、その各々が第3のトランスミッタ区画4212の両側から延在する、第1の光シールド4226及び第2の光シールド4228を含む。第1及び第2の光シールド4226及び4228は、第3のトランスミッタ区画内に延在し、光が放射される光チャネル4230を規定する。示されるように、光チャネル4230は、対応する光エミッタ4234の中心軸4232と整列し得る。光チャネル4230は、光を通過させる光を形成するように構成され得る。
【0094】
[0137] 本開示によるロボットクリーナのためのドッキングステーションの一例は、ハウジングと、ハウジングに結合された少なくとも1つの充電接点と、ハウジング内に配置された少なくとも3つの光エミッタとを含み得る。少なくとも3つの光エミッタは、第1の放射フィールド内に第1の光信号を生成するように構成される第1の光エミッタと、第2の放射フィールド内に第2の光信号を生成するように構成される第2の光エミッタと、第3の放射フィールド内に第3の光信号を生成するように構成される第3の光エミッタとを含み得る。第3の光エミッタは、第1及び第2の光エミッタの間に配置されてもよく、第1の光信号、第2の光信号、及び第3の光信号は互いに異なってもよく、第3の光信号は、ロボットクリーナをハウジングの方向に誘導するように構成される。
【0095】
[0138] いくつかの実施例では、第1及び第2の放射フィールドは、検出ゾーン内に実質的な重複を有しなくてもよい。いくつかの実施例では、第3の放射フィールドの少なくとも一部分は、第1の放射フィールドと第2の放射フィールドとの間の領域内に延在してもよく、領域は、ロボットクリーナが第1の光信号と第2の光信号の不在下で第3の光信号を検出する位置に対応する。いくつかの実施例では、第1、第2、及び第3の放射フィールドの少なくとも一部分が、検出ゾーンの少なくとも一部分について互いに重複し得る。いくつかの実施例では、ドッキングステーションは、ハウジング内に配置された少なくとも3つのシャドウボックスをさらに含み、各シャドウボックスは、第1、第2、及び第3の光エミッタのそれぞれの1つに対応する。いくつかの実施例では、第1及び第2の光エミッタは、第3の光エミッタに対して角度付けられてもよい。いくつかの実施例では、第1、第2、及び第3の光エミッタは、共通の水平面に沿って整列され得る。いくつかの実施例では、第3の光エミッタは、第1及び第2の光エミッタから鉛直にオフセットされ得る。いくつかの実施例では、第1及び第2の光エミッタは、共通の水平面に沿って整列され得る。
【0096】
[0139] 本開示によるロボット掃除システムの一例は、少なくとも1つの光レシーバを有するロボットクリーナと、少なくとも1つの充電接点及び少なくとも3つの光エミッタを有するドッキングステーションとを含み得る。少なくとも3つの光エミッタは、第1の放射フィールド内に第1の光信号を生成するように構成される第1の光エミッタと、第2の放射フィールド内に第2の光信号を生成するように構成される第2の光エミッタと、第3の放射フィールド内に第3の光信号を生成するように構成される第3の光エミッタとを含み得る。第3の光エミッタは、第1及び第2の光エミッタの間に配置されてもよく、第1、第2及び第3の光信号は互いに異なってもよく、第3の光信号は、ロボットクリーナをドッキングステーションの方向に誘導するように構成される。
【0097】
[0140] いくつかの実施例では、第1及び第2の光放射フィールドは、検出ゾーン内に実質的な重複を有しなくてもよい。いくつかの実施例では、第3の放射フィールドの少なくとも一部分は、第1の放射フィールドと第2の放射フィールドとの間の領域内に延在してもよく、領域は、ロボットクリーナが第1の光信号と第2の光信号の不在下で第3の光信号を検出する位置に対応する。いくつかの実施例では、第1、第2、及び第3の放射フィールドは、検出ゾーンの少なくとも一部分について互いに重複し得る。いくつかの実施例では、ロボット掃除システムは、ドッキングステーション内に配置された少なくとも3つのシャドウボックスを含んでもよく、各シャドウボックスは、第1、第2、及び第3の光エミッタのそれぞれの1つに対応する。いくつかの実施例では、第1及び第2の光エミッタは、第3の光エミッタに対して角度付けられてもよい。いくつかの実施例では、第1、第2、及び第3の光エミッタは、共通の水平面に沿って整列され得る。いくつかの実施例では、第3の光エミッタは、第1及び第2の光エミッタから鉛直にオフセットされ得る。いくつかの実施例では、第1及び第2の光エミッタは、共通の水平面に沿って整列され得る。いくつかの実施例では、少なくとも1つの光レシーバが第1の光信号又は第2の光信号のうちの1つを検出するとき、ロボットクリーナは、第3の光信号に向かって移動させられ得る。いくつかの実施例では、少なくとも1つの光レシーバが第3の光信号を検出するとき、ロボットクリーナは、ロボットクリーナが少なくとも1つの充電接点に電気的に結合されるように、ロボットクリーナがドッキングステーションと係合するまで第3の光信号に従うようにもたらされ得る。
【0098】
[0141] 本明細書の開示は、一般に、ドッキングステーション上に配置される信号エミッタ及びロボットクリーナ上に配置される信号レシーバを開示したが、いくつかの実施例では、信号エミッタをロボットクリーナ上に配置し、信号レシーバをドッキングステーション上に配置することができる。これらの例では、ドッキングステーションは、ロボットクリーナがドッキングステーションに対する位置を調整できるように、ロボットクリーナからロボットクリーナに放射された信号に基づく移動信号を通信するように構成することができる。そのため、ロボットクリーナは、ドッキングステーションから受信した通信に基づいて、ドッキングステーションにナビゲートすることができる。
【0099】
[0142] 本発明の原理は本明細書に記載されるが、本記述は、例としてのみ行われ、本発明の範囲に限定されないことは、当業者によって理解されるべきである。その他の実施形態は、本明細書に示される例示的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で意図される。当業者による修正及び置換は、本発明の範囲内であると考えられ、以下の特許請求の範囲を除いて限定されるべきではない。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
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図42