(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-20
(45)【発行日】2023-03-29
(54)【発明の名称】画像形成装置、及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20230322BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20230322BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20230322BHJP
【FI】
G03G15/08 321Z
G03G15/08 322B
G03G15/08 340
G03G15/00 303
G03G21/00 386
G03G21/00 510
(21)【出願番号】P 2018232567
(22)【出願日】2018-12-12
【審査請求日】2021-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】末浪 浩二
【審査官】飯野 修司
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-048112(JP,A)
【文献】特開平09-204105(JP,A)
【文献】特開2008-271231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 15/00
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成装置であって、
静電潜像を担持する潜像担持体と、
トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する収容部が着脱自在に装着される装着部と、
前記収容部から供給された前記トナーを用いて前記潜像担持体上に画像を形成する現像装置と、
所定期間内のトナーの消費率を算出する消費率算出部と
、
前記収容部に収容される前記トナーの残量を検出する残量検出部と、
前記収容部が前記装着部に装着されていることを検知する検知部と
を備え、
前記所定期間は、前記収容部に収容される前記トナーのニアエンプティが前記残量検出部により検出されてから、前記装着部から前記収容部が取り外されたことが前記検知部により検知されるまでの期間を示し、
前記トナーの消費率は、前記現像装置の駆動時間に対する前記トナーの消費量の比を示す、画像形成装置。
【請求項2】
前記トナーの消費率に基づいて、次の前記収容部に収容される前記現像剤のキャリア比率を決定する決定部をさらに備え、
前記キャリア比率は、前記トナーの重量に対する前記キャリアの重量の比を示す、請求項
1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記トナーの消費率が低くなる程、前記決定部により決定される前記キャリア比率が高くなる、請求項
2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記次の収容部をサーバーに対して発注する発注部をさらに備える、請求項
2又は請求項
3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記次の収容部を示すデータを表示する表示部をさらに備える、請求項
2又は請求項
3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記現像装置は、
前記現像剤を攪拌しつつ搬送する攪拌搬送部材と、
前記攪拌搬送部材を収容する現像容器と
を有し、
前記現像容器には、余剰となった前記現像剤を排出する排出口が形成される、請求項1から請求項
5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
シートに画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信するサーバーとを備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
静電潜像を担持する潜像担持体と、
トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する収容部が着脱自在に装着される装着部と、
前記収容部から供給された前記トナーを用いて前記潜像担持体上に画像を形成する現像装置と、
前記収容部に収容される前記トナーの残量を検出する残量検出部と、
前記収容部が前記装着部に装着されていることを検知する検知部と、
前記現像装置の駆動時間を示す第1情報と、前記トナーの消費量を示す第2情報とを前記サーバーに送信する送信部と
を有し、
前記サーバーは、
前記第1情報及び前記第2情報を受信する通信部と、
前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、
所定期間内のトナーの消費率を算出する制御部と
を有し、
前記所定期間は、前記収容部に収容される前記トナーのニアエンプティが前記残量検出部により検出されてから、前記装着部から前記収容部が取り外されたことが前記検知部により検知されるまでの期間を示し、
前記トナーの消費率は、前記現像装置の駆動時間に対する前記トナーの消費量の比を示す、画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置は、現像器を備える。特許文献1に記載の画像形成装置は、抵抗の高いキャリアをトナーに対して一定比率混入した現像剤をトナーコンテナ内に収容する。特許文献1に記載の画像形成装置は、現像器に対してトナーコンテナ内のトナーを補給する際に、トナーと同時にキャリアを補給することで、現像器内に存在する現像剤のキャリア比率の低下を抑制している。その結果、現像器内に存在する現像剤の劣化を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、トナーコンテナに収容される現像剤のキャリア比率が、トナーの使用状況とは無関係に決定される。従って、トナーの使用状況によっては、現像器内においてキャリア抵抗(トナーに対するキャリアの抵抗)が不安定になることで、シートに形成された画像の品質に不具合が発生するおそれがあった。
【0005】
本発明は、シートに形成する画像の品質の低下を抑制することができる画像形成装置、及び画像形成システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、画像形成装置は、シートに画像を形成する。前記画像形成装置は、潜像担持体と、装着部と、現像装置と、消費率算出部とを備える。前記潜像担持体は、静電潜像を担持する。前記装着部には、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する収容部が着脱自在に装着される。前記現像装置は、前記収容部から供給された前記トナーを用いて前記潜像担持体上に画像を形成する。前記消費率算出部は、トナーの消費率を算出する。前記トナーの消費率は、前記現像装置の駆動時間に対する前記トナーの消費量の比を示す。
【0007】
本発明の他の一局面によれば、画像形成システムは、画像形成装置と、サーバーとを備える。前記画像形成装置は、シートに画像を形成する。前記サーバーは、前記画像形成装置と通信する。前記画像形成装置は、潜像担持体と、装着部と、現像装置と、送信部とを有する。前記潜像担持体は、静電潜像を担持する。前記装着部は、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する収容部が着脱自在に装着される。前記現像装置は、前記収容部から供給された前記トナーを用いて前記潜像担持体上に画像を形成する。前記送信部は、前記現像装置の駆動時間を示す第1情報と、前記トナーの消費量を示す第2情報とを前記サーバーに送信する。前記サーバーは、通信部と、制御部とを有する。前記通信部は、前記第1情報及び前記第2情報を受信する。前記制御部は、前記第1情報と前記第2情報とに基づいて、トナーの消費率を算出する。前記トナーの消費率は、前記現像装置の駆動時間に対する前記トナーの消費量の比を示す。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シートに形成する画像の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の模式的断面図である。
【
図2】画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】トナーの消費量と、現像装置の駆動時間との関係を示す座標系である。
【
図7】現像剤のキャリア比率と、現像容器内のトナーの帯電量の低下との関係を示す表である。
【
図8】制御装置の動作の変形例を示すフロー図である。
【
図9】画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【
図10】画像形成システムの動作を示す第1図である。
【
図11】画像形成システムの動作を示す第2図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の模式的断面図である。
【0012】
図1に示すように、画像形成装置100は、搬送路1と、給送装置2と、画像形成部3と、定着装置5と、排出装置6とを備える。
【0013】
搬送路1は、給送装置2から画像形成部3及び定着装置5を介して排出装置6まで亘って設けられる。搬送路1は、給送装置2から送り出されたシートを、画像形成部3、定着装置5、及び排出装置6の順番に案内する。シートは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、又はOHP(Overhead Projector)用紙である。
【0014】
給送装置2は、カセット21と、給紙部22とを有する。カセット21は、シートを収容する。給紙部22は、カセット21から搬送路1にシートを送り出す。
【0015】
画像形成部3は、トナーコンテナXから供給されるトナーを用いて画像を形成する。
【0016】
トナーコンテナXは、現像剤を収容する。現像剤は、トナーと、キャリアとを含む。キャリアは、例えば、磁性体を含む。
【0017】
トナーコンテナXは、記憶素子X1を備える。記憶素子X1は、例えば、RF(Radio Frequency Identification)タグのような非接触タグ(電子タグ)である。記憶素子X1には、例えば、トナーコンテナXに収容されるトナーの色を示すデータと、トナーコンテナXに収容されるトナーの量を示すデータとが記憶される。
【0018】
トナーコンテナXは、本発明の収容部の一例である。
【0019】
画像形成部3は、装着部31と、コンテナ検知部32と、情報取得部33と、露光装置34と、転写ローラー35と、感光体ドラム36と、帯電装置37と、現像装置38と、クリーニング装置39とを備える。
【0020】
装着部31には、トナーコンテナXが着脱自在に装着される。
【0021】
コンテナ検知部32は、装着部31にトナーコンテナXが装着されていることを検知する。コンテナ検知部32は、例えば、装着部31にトナーコンテナXが装着されると、トナーコンテナXからの押圧によりオンになるスイッチ型のセンサーを含む。
【0022】
コンテナ検知部32は、本発明の検知部の一例である。
【0023】
情報取得部33は、トナーコンテナXの記憶素子X1に記憶される情報を取得する。情報取得部33は、例えば、RFリーダーのような近距離無線通信機である。
【0024】
感光体ドラム36は、本発明の潜像担持体の一例である。
【0025】
画像形成部3がシートに画像を形成する手順について説明する。
【0026】
まず、画像形成装置100が画像データを取得する。画像形成装置100は、例えば、PC(Personal Computer)のような外部端末、又は、画像形成装置100が複合機の場合、画像形成装置100に設けられるスキャナーから、画像データを取得する。
【0027】
次に、帯電装置37が、感光体ドラム36の周面を帯電させる。次に、露光装置34が、帯電された感光体ドラム36の周面に、画像データに基づいてレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム36の周面には、静電潜像が担持される。
【0028】
次に、現像装置38は、感光体ドラム36の周面にトナーを供給する。その結果、感光体ドラム36上に画像データを示す画像が形成される。
【0029】
次に、感光体ドラム36と転写ローラー35とが、感光体ドラム36上の画像をシートに転写する。その結果、シートに画像が形成される。
【0030】
定着装置5は、画像形成部3により形成された画像をシートに定着させる。
【0031】
排出装置6は、排出部61と、排出トレイ62とを有する。排出部61は、定着装置5を通過したシートを排出トレイ62へ排出する。
【0032】
なお、現像装置38の個数は、特に限定されない。例えば、画像形成部3がカラーの画像を形成する場合は、画像形成部3は、複数の現像装置38を備えていてもよい。この場合、複数の現像装置38には、それぞれ、複数のトナーコンテナXから各色のトナーが供給される。
【0033】
次に、
図2を参照して画像形成装置100についてさらに説明する。
図2は、画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すように、画像形成装置100は、入力部7と、残量検出部8と、記憶部9と、通信部10と、制御装置11とをさらに備える。
【0035】
入力部7は、例えば、タッチパネル、及び複数の操作キーを含む。タッチパネルは、表示部7a及びタッチセンサーを含む。入力部7は、複数の操作キーに対する操作、及び/又は、表示部7aに対するタッチ操作により画像形成装置100に対する指示を受け付ける。
【0036】
表示部7aは、各種画面を表示する。表示部7aは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、又は有機ELD(Electro Luminescence Display)を含む。本実施形態では、表示部7aは、タッチパネルとして機能するので、入力部7の構成部材である。しかし、本発明はこれに限定されない。表示部7aは、タッチパネルとして機能せず、入力部7とは別体の部材でもよい。
【0037】
残量検出部8は、トナーコンテナXに収容されるトナーの残量を検出する。残量検出部8は、例えば、透磁率センサーであり、トナーコンテナXに収容されるトナーの透磁率を検出することでトナー残量を検出する。
【0038】
記憶部9は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置及び/又は補助記憶装置は、制御装置11によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
【0039】
通信部10は、同じ通信方式(プロトコル)を利用する通信機が搭載された電子機器との間で通信が可能である。通信部10は、例えば、LAN(Local Area Network)などのネットワーク網Nを介してサーバー200と通信する。通信部10は、例えば、LANボードのような通信モジュール(通信機器)である。
【0040】
画像形成装置100は、通信部10を介してサーバー200と無線接続される。しかし、本発明はこれに限定されない。画像形成装置100は、サーバー200と有線接続されてもよい。
【0041】
制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御装置11は、画像形成装置100の各要素を制御する。具体的には、制御装置11のプロセッサーは、記憶部9に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、給送装置2と、画像形成部3と、定着装置5と、排出装置6と、入力部7と、残量検出部8と、記憶部9と、通信部10とを制御する。
【0042】
制御装置11は、消費量算出部11aと、消費率算出部11bと、決定部11cと、発注部11dと、制御部11eとを有する。具体的には、制御装置11のプロセッサーが、記憶部9に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、消費量算出部11a、消費率算出部11b、決定部11c、発注部11d、及び制御部11eとして機能する。
【0043】
次に、
図1及び
図3を参照して、現像装置38について説明する。
図3は、現像装置38の一部の拡大図である。現像装置38は、トナーとキャリアとが混合した現像剤を用いる二成分現像方式の装置である。
【0044】
図1及び
図3に示すように、現像装置38は、現像容器38aと、第1攪拌搬送部材38bと、第2攪拌搬送部材38cと、磁気ローラー38dと、現像ローラー38eとを有する。
【0045】
現像容器38aは、第1攪拌搬送部材38bと、第2攪拌搬送部材38cと、磁気ローラー38dと、現像ローラー38eとを収容する。現像容器38a内には、トナーコンテナXから現像剤が供給される。
【0046】
現像容器38aは、第1搬送室Aと、第2搬送室Bと、第1連通部C1と、第2連通部C2と、排出口Hとを有する。第1搬送室Aは、第2搬送室Bと隣接している。第1搬送室Aと第2搬送室Bとは、第1連通部C1及び第2連通部C2の各々を介して互いに連通する。第1搬送室A、第2搬送室B、第1連通部C1、及び第2連通部C2は、環状の循環路Eを形成する。
【0047】
第1攪拌搬送部材38bは、第1搬送室Aに配置される。第2攪拌搬送部材38cは、第2搬送室Bに配置される。
【0048】
第1攪拌搬送部材38bと第2攪拌搬送部材38cとは、スパイラル状の部材である。第1攪拌搬送部材38bと第2攪拌搬送部材38cとは、トナーコンテナXから供給された現像剤を攪拌しつつ搬送する。その結果、現像剤は、循環路Eを循環する。また、現像剤が第1攪拌搬送部材38bと第2攪拌搬送部材38cとにより攪拌されることで、現像剤中のトナーが所定の電位レベルに帯電される。
【0049】
排出口Hは、現像容器38aの内部と外部とを連通する。排出口Hは、第2搬送室Bに設けられる。トナーコンテナXから現像容器38aに現像剤が補給されると、余剰となった現像剤が排出口Hから排出される。その結果、経時劣化したキャリアを現像容器38aから排出することができるので、トナーを効果的に帯電させることができる。
【0050】
帯電された現像剤は、磁気ローラー38dに磁力によって、磁気ローラー38dに汲み上げられて、磁気ローラー38dに担持される。磁気ローラー38dは、担持した現像剤のうちからトナーのみを現像ローラー38eに供給する。
【0051】
現像ローラー38eは、感光体ドラム36に対向配置される。現像ローラー38eは、感光体ドラム36にトナーを供給する。その結果、感光体ドラム36に形成されている静電潜像が現像される。
【0052】
次に、
図2及び
図4を参照して、制御装置11の動作について説明する。
図4は、制御装置11の動作を示すフロー図である。制御装置11の動作は、画像形成装置100が稼働している状態からスタートする。
【0053】
図2及び
図4に示すように、ステップS1において、制御部11eは、所定期間が開始されたか否かを判定する。
【0054】
所定期間は、例えば、トナーコンテナXに収容されるトナーのニアエンプティが残量検出部8により検出されてから、装着部31からトナーコンテナXが取り外されたことがコンテナ検知部32により検知されるまでの期間を示す。この場合、ステップS1において、制御部11eは、所定期間の開始を判定する際、トナーコンテナXに収容されるトナーのニアエンプティが残量検出部8により検出されたか否かを判定する。また、後述するステップS4において、制御部11eは、所定期間の終了を判定する際、装着部31からトナーコンテナXが取り外されたことがコンテナ検知部32により検知されたか否かを判定する。
【0055】
なお、所定期間は、上述した期間に限定されない。所定期間は、トナーコンテナXが装着部31に装着されてから装着部31から取り外されるまでのうちの一部又は全部の期間であればよい。
【0056】
ステップS2において、入力部7が画像形成指示を受け付けたか否かを制御部11eが判定する。画像形成指示は、シートに画像を形成する指示を示す。入力部7が画像形成指示を受け付けたと制御部11eが判定すると(ステップS2で、Yes)、処理がステップS3に移行する。入力部7が画像形成指示を受け付けていないと制御部11eが判定すると(ステップS2で、No)、処理がステップS4に移行する。
【0057】
ステップS3において、画像形成部3が画像形成処理を行うように、制御部11eが画像形成部3を制御する。画像形成処理は、シートに画像を形成する処理である。
【0058】
ステップS4において、制御部11eは、所定期間が終了したか否かを判定する。
【0059】
所定期間が終了したと制御部11eが判定すると(ステップS4で、Yes)、処理がステップS5に移行する。所定期間が終了していないと制御部11eが判定すると(ステップS4で、No)、処理がステップS2に移行する。
【0060】
ステップS5において、消費率算出部11bは、所定期間内のトナーの消費率を算出する。トナーの消費率は、現像装置38の駆動時間に対するトナーの消費量の比を示す。現像装置38の駆動時間は、例えば、現像装置38を駆動させる駆動源の駆動時間を示す。駆動源の一例は、第1攪拌搬送部材38b、第2攪拌搬送部材38c、磁気ローラー38d、及び現像ローラー38eのようなローラー状の部材を回転させるモーターである。
【0061】
消費率算出部11bが所定期間内のトナーの消費率を算出する手順の一例について、詳細に説明する。
【0062】
まず、消費率算出部11bは、タイマーと機能することで、現像装置38の駆動時間をカウントする。また、消費率算出部11bは、例えば、ステップS3において画像形成部3によりシートに形成された画像の画像データに基づいて印字率を算出し、算出した印字率に基づいてトナーの消費量を算出する。そして、消費率算出部11bは、所定期間が終了すると、所定期間内の現像装置38の駆動時間と、所定期間内のトナーの消費量とをそれぞれ集計する。そして、消費率算出部11bは、トナーの消費量の集計値を、現像装置38の駆動時間の集計値で割った値を、所定期間内のトナーの消費率として算出する。
【0063】
ステップS6において、決定部11cは、ステップS5で算出されたトナーの消費率に基づいて、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率を決定する。現像剤のキャリア比率は、現像剤中のトナーに対するキャリアの比率(重量比率)を示す。決定部11cが現像剤のキャリア比率を決定する手順の説明は後述する。
【0064】
ステップS7において、通信部10がサーバー200に対して発注信号を送信するように、発注部11dが通信部10を制御する。発注信号は、次のトナーコンテナXを発注することを示す信号である。その結果、発注部11dからサーバー200に対して、次のトナーコンテナXが発注される。次のトナーコンテナXは、ステップS6で算出されたキャリア比率の現像剤を収容したトナーコンテナXである。
【0065】
サーバー200に対して次のトナーコンテナXが発注されると、販売業者が次のトナーコンテナXをユーザーに供給する。
【0066】
ステップS7に示す処理が終了すると、制御装置11の処理が終了する。
【0067】
以上、
図2及び
図4を参照して説明したように、ステップS5において、消費率算出部11bは、トナーの消費率を算出する。従って、トナーの消費率に基づいてトナーの使用状況を把握することができるので、トナーの使用状況に応じたキャリア比率の現像剤を、次のトナーコンテナXに収容することができる。例えば、トナーの消費率が低く、キャリアの劣化が通常よりも激しいと判断される場合、次のトナーコンテナXにはキャリア比率を高くした現像剤を収容することで、画像形成装置100によりシートに形成される画像の品質の低下を抑制することができる。また、トナーの消費率が高く、キャリアの劣化が通常よりも少ないと判断される場合、次のトナーコンテナXにはキャリア比率を低くした現像剤を収容することで、画像形成装置100によりシートに形成される画像の品質の低下を抑制しつつ、さらに、次のトナーコンテナXに収容するキャリアの量を低減させたことによるコストダウンを図ることができる。
【0068】
次に、
図2及び
図5を参照して、ステップS6において、決定部11cが現像剤のキャリア比率を決定する手順の一例について説明する。
図5は、テーブルQ1を示す図である。
【0069】
図2及び
図5に示すように、記憶部9は、テーブルQ1を記憶する。テーブルQ1は、トナーの消費率(所定期間内のトナーの消費率)と、現像剤のキャリア比率とを対応付けたテーブルである。テーブルQ1において、トナーの消費率が高くなる程、現像剤のキャリア比率が低くなる。
【0070】
テーブルQ1は、現像剤のキャリア比率として、P1%と、P2%と、P3%とを示す。P1%と、P2%と、P3%とは、P1%、P2%、及びP3%の順番に小さくなる(P1>P2>P1)。P1%は、例えば、15%である。P2%は、例えば、10%である。P3%は、例えば、5%である。
【0071】
決定部11cは、ステップS5で算出された所定期間内のトナーの消費率と、テーブルQ1とに基づいて、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率を決定する。具体的には、決定部11cは、テーブルQ1において、ステップS5で算出されたトナーの消費率と対応付けられている現像剤のキャリア比率を、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率に決定する。例えば、ステップS5で算出された所定期間内のトナーの消費率が180(mg/min)の場合、決定部11cは、テーブルQ1に基づいて、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率を、P2%に決定する。消費率算出部11bにより算出されるトナーの消費率が低くなる程、決定部11cにより決定されるキャリア比率が高くなる。
【0072】
図6及び
図7を参照して、テーブルQ1の原理について説明する。
【0073】
図6は、トナーの消費量と、現像装置38の駆動時間との関係を示す座標系である。
図6において、縦軸がトナーの消費量を示し、横軸が現像装置38の駆動時間を示す。
【0074】
図6に示す座標系には、座標Z1~座標Z5と、第1直線L1と、第2直線L2と、第1領域R1と、第2領域R2と、第3領域R3とが示される。
【0075】
座標Z1は、トナーの消費率Dが160(mg/min)になる座標である。座標Z2は、トナーの消費率Dが180(mg/min)になる座標である。座標Z3は、トナーの消費率Dが200(mg/min)になる座標である。座標Z4は、トナーの消費率Dが1600(mg/min)になる座標である。座標Z5は、トナーの消費率Dが1800(mg/min)になる座標である。なお、トナーの消費率Dは、
図6に示す座標系の原点と、トナーの消費率Dが示す座標とを通る直線の傾きである。
【0076】
第1直線L1は、
図6に示す座標系の原点と、座標Z2とを通る直線である。第2直線L2は、
図6に示す座標系の原点と、座標Z5とを通る直線である。第1領域R1は、
図6に示す座標系の横軸と、第1直線L1との間の領域である。第2領域R2は、第1直線L1と第2直線L2との間の領域である。第3領域R3は、
図6に示す座標系の縦軸と、第3直線L3との間の領域である。
【0077】
第1領域R1に位置する座標から算出されるトナーの消費率Dは、通常よりも低いので、現像容器38a内のキャリアの入れ替わり速度が遅くなる。その結果、現像容器38a内のキャリアの劣化が早くなるので、キャリアの劣化によりシートに形成される画像の濃度が不安定になるおそれがある。従って、画像の濃度が不安定になる問題の発生を抑制するために、現像剤のキャリア比率が高いことが好ましい。
【0078】
第3領域R3に位置する座標から算出されるトナーの消費率Dは、通常よりも高いので、現像容器38a内のキャリアの入れ替わり速度が速くなる。その結果、現像容器38a内のキャリアの劣化が遅くなる。この場合、トナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率が高いと、現像容器38a内に過剰なキャリアが供給されることで、キャリア抵抗が必要以上に上がるおそれがある。そして、キャリア抵抗が必要以上に上がると、トナーの帯電量が上がることで、シートに形成される画像の濃度が薄くなるおそれがある。従って、画像の濃度が薄くなる問題の発生を抑制するために、現像剤のキャリア比率が低いことが好ましい。
【0079】
図7は、現像剤のキャリア比率と、現像容器38a内のトナーの帯電量の低下との関係を示す表である。
図7に示す表は、本願発明者が行った実験の結果を示す。
【0080】
図7において、「〇」は、トナーの帯電量の低下が発生していないことを示す。
図7において、「×」は、トナーの帯電量の低下が発生したことを示す。
【0081】
トナーの帯電量が低下すると、シートのかぶりが発生するおそれがある。シートのかぶりは、シートの白地部に対してトナーが飛散して、シートの白地部がトナーで汚れることを示す。シートのかぶりは、現像容器38a内のトナーの帯電量が低下して、現像装置38がトナーを電気的に制御できなくなることにより発生する。シートに形成される画像の品質の低下を抑制するためには、トナーの帯電量の低下が発生しないことが好ましい。
【0082】
図7に示すように、トナーの消費率Dが160(mg/min)になる場合、キャリア比率がP1%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しなかったが、キャリア比率がP2%又はP3%の現像剤が用いられると、トナーの帯電量の低下が発生した。
【0083】
トナーの消費率Dが180(mg/min)、200(mg/min)、又は1600(mg/min)になる場合、キャリア比率がP1%又はP2%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しなかったが、キャリア比率がP3%の現像剤が用いられると、トナーの帯電量の低下が発生した。
【0084】
トナーの消費率Dが18001(mg/min)になる場合、キャリア比率がP1%,P2%、又はP3%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しなかった。
【0085】
従って、
図7に示す実験結果より、トナーの消費率Dが180(mg/min)未満になる場合(
図6に示す第1領域R1の場合)、キャリア比率がP1%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しないことがわかった。その結果、
図5に示すテーブルQ1において、トナーの消費率Dが180(mg/min)未満になる場合に対しては、トナーの帯電量の低下を発生させない観点から、現像剤のキャリア比率としてP1%が対応付けられた。
【0086】
また、
図7に示す実験結果より、トナーの消費率Dが180(mg/min)以上、1800(mg/min)未満になる場合(
図6に示す第2領域R2の場合)、キャリア比率がP1%又はP2%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しないことがわかった。その結果、
図5に示すテーブルQ1において、トナーの消費率Dが180(mg/min)以上、1800(mg/min)未満になる場合に対しては、トナーの帯電量の低下を発生させない観点と、できるだけキャリア比率を低くしてキャリアのコストを低減させる観点とから、現像剤のキャリア比率として、P1%又はP2%のうち、キャリア比率が低い方のP2%が対応付けられた。
【0087】
また、
図7に示す実験結果より、トナーの消費率Dが1800(mg/min)以上になる場合(
図6に示す第3領域R3の場合)、キャリア比率がP1%、P2%、又はP3%の現像剤が用いられるとトナーの帯電量の低下が発生しないことがわかった。その結果、
図5に示すテーブルQ1において、トナーの消費率Dが1800(mg/min)以上になる場合に対しては、できるだけキャリア比率を低くしてキャリアのコストを低減させる観点と、画像の濃度が薄くなることを抑制する観点とから、現像剤のキャリア比率として、P1%、P2%及びP3%のうち、キャリア比率が最も低い方のP3%が対応付けられた。
【0088】
以上、
図2、及び
図5~
図7を参照して説明したように、決定部11cは、所定期間内のトナーの消費率と、テーブルQ1とに基づいて、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率を決定する。その結果、トナーの使用状況に応じたキャリア比率を効果的に決定することができる。
【0089】
次に、
図2及び
図8を参照して、
図4に示す制御装置11の動作の変形例について説明する。
図8は、制御装置11の動作の変形例を示すフロー図である。
【0090】
図2及び
図8に示すように、制御装置11の動作の変形例では、ステップS1~ステップS6に示す処理が行われる点は、
図4に示す制御装置11の動作と同じであるが、ステップS6に示す処理の終了後、ステップS7に示す処理に代えてステップS7Aに示す処理が行われる点が、
図4に示す制御装置11の動作と異なる。
【0091】
具体的には、ステップS6において、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率が決定されると、ステップS7Aにおいて、表示部7aに次のトナーコンテナXを示すデータが表示される。その結果、ユーザーは、表示部7aを視認することで次のトナーコンテナXを認識して、販売業者に対して次のトナーコンテナXを発注することが可能になる。
【0092】
[第2実施形態]
図9~
図11を参照して、画像形成システム300について説明する。
図9は、画像形成システム300の構成を示すブロック図である。
【0093】
第2実施形態は、サーバー200が次のトナーコンテナXを決定する点が第1実施形態と異なる。
【0094】
図9に示すように、画像形成システム300は、画像形成装置100と、サーバー200とを備える。
【0095】
サーバー200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを備える。
【0096】
通信部210は、同じ通信方式を利用する通信機が搭載された電子機器との間で通信が可能である。通信部210は、LANなどのネットワーク網Nを介して画像形成装置100と通信する。通信部210は、例えば、LANボードのような通信モジュールである。
【0097】
記憶部220は、ROM、及びRAMのような主記憶装置を含み、補助記憶装置をさらに含んでもよい。主記憶装置及び/又は補助記憶装置は、制御部230によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
【0098】
制御部230は、CPU及びMPUのようなプロセッサーを含む。制御部230は、サーバー200の各要素を制御する。
【0099】
次に、
図2、及び
図9~
図11を参照して、画像形成システム300の動作について説明する。
図10は、画像形成システム300の動作を示す第1図である。
図11は、画像形成システム300の動作を示す第2図である。画像形成システム300の動作は、画像形成装置100が稼働している状態からスタートする。
【0100】
図2、
図9、及び
図10に示すように、ステップS10において、制御部11eは、所定期間が開始されたか否かを判定する。所定期間が開始されたと制御部11eが判定すると(ステップS10で、Yes)、処理がステップS11に移行する。所定期間が開始されていないと制御部11eが判定すると(ステップS10で、No)、ステップS10に示す処理が繰り返される。
【0101】
ステップS11において、入力部7が画像形成指示を受け付けたか否かを制御部11eが判定する。入力部7が画像形成指示を受け付けたと制御部11eが判定すると(ステップS11で、Yes)、処理がステップS12に移行する。入力部7が画像形成指示を受け付けていないと制御部11eが判定すると(ステップS11で、No)、処理がステップS17(
図11参照)に移行する。
【0102】
ステップS12において、画像形成部3が画像形成処理を行うように、制御部11eが画像形成部3を制御する。
【0103】
ステップS13において、画像形成装置100の通信部10がサーバー200に対して第1情報を送信するように、制御部11eが通信部10を制御する。第1情報は、ステップS12において、シートに画像が形成される際にかかった現像装置38の駆動時間を示す。
【0104】
ステップS14おいて、サーバー200の通信部210が第1情報を受信する。所定期間内において、ステップS12において画像形成処理が行われる毎に、サーバー200の通信部210が第1情報を受信する。
【0105】
ステップS15において、画像形成装置100の通信部10がサーバー200に対して第2情報を送信するように、制御部11eが通信部10を制御する。第2情報は、ステップS12において、シートに画像が形成される際に使われたトナーの消費量を示す。
【0106】
ステップS16おいて、サーバー200の通信部210が第2情報を受信する。所定期間内において、ステップS12において画像形成処理が行われる毎に、サーバー200の通信部210が第2情報を受信する。
【0107】
図2、
図9、及び
図11に示すように、ステップS17において、制御部11eは、所定期間が終了したか否かを判定する。所定期間が終了したと制御部11eが判定すると(ステップS17で、Yes)、処理がステップS18に移行する。所定期間が終了していないと制御部11eが判定すると(ステップS17で、No)、処理がステップS11(
図10参照)に移行する。
【0108】
ステップS18において、通信部10がサーバー200に終了通知を送信するように、制御部11eが通信部10を制御する。終了通知は、所定期間を終了したことを示すデータを含む。
【0109】
ステップS19において、サーバー200の通信部210が終了通知を受信する。その結果、所定期間が終了したことを、サーバー200の制御部230が認識する。
【0110】
ステップS20において、サーバー200の制御部230は、所定期間内のトナーの消費率を算出する。この場合、サーバー200の制御部230は、ステップS16において取得した第2情報の集計値を、ステップS14において取得した第1情報の集計値で割った値を、所定期間内のトナーの消費率として算出する。
【0111】
ステップS21において、サーバー200の制御部230は、ステップS20で算出したトナーの消費率に基づいて、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率を決定する。
【0112】
ステップS22において、次のトナーコンテナXが、ユーザーに供給される。次のトナーコンテナXは、ステップS21で決定されたキャリア比率の現像剤を収容したトナーコンテナXである。
【0113】
以上、
図2、及び
図9~
図11を参照して説明したように、ステップS20において、サーバー200の制御部230は、トナーの消費率を算出する。従って、トナーの消費率に基づいてトナーの使用状況を把握することができるので、トナーの使用状況に応じたキャリア比率の現像剤を、次のトナーコンテナXに収容することができる。また、サーバー200の制御部230がトナーの消費率を算出することで、画像形成装置100の制御装置11の演算負荷を低減することができる。
【0114】
以上、図面(
図1~
図11)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)~(2))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0115】
(1)第2実施形態のステップS13及びステップS15において、ステップS12に示す画像形成処理が行われる毎に、サーバー200に対して第1情報と第2情報とが送信される。しかし、本発明はこれに限定されない。画像形成装置100は、ステップS13に示す処理と、ステップS15に示す処理とを行わずに、ステップS17に示す処理の終了後、第1情報の集計値と、第2情報の集計値とをサーバー200に送信してもよい。
【0116】
(2)第2実施形態のステップS21及びステップS22において、次のトナーコンテナXに収容される現像剤のキャリア比率が決定されると、ユーザーに次のトナーコンテナXが供給される。しかし、本発明はこれに限定されない。ステップS21に示す処理の終了後、サーバー200から画像形成装置100又はユーザーが所有する端末に対して、次のトナーコンテナXを発注するか否かの問いかけが通知され、サーバー200が発注する旨の回答を受け付けると、販売業者が次のトナーコンテナXをユーザーに供給してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0117】
本発明は、画像形成装置、及び画像形成システムの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0118】
7a 表示部
8 残量検出部
10 通信部(送信部)
11b 消費率算出部
11c 決定部
11d 発注部
31 装着部
32 コンテナ検知部(検知部)
36 感光体ドラム(潜像担持体)
38 現像装置
38a 現像容器
38b 第1攪拌搬送部材(攪拌搬送部材)
38c 第2攪拌搬送部材(攪拌搬送部材)
100 画像形成装置
200 サーバー
210 通信部
230 制御部
300 画像形成システム
H 排出口
X トナーコンテナ(収容部)