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特許7248256JAKキナーゼ阻害剤及びその調製方法、並びにその医薬分野での使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-20
(45)【発行日】2023-03-29
(54)【発明の名称】JAKキナーゼ阻害剤及びその調製方法、並びにその医薬分野での使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20230322BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 17/04 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 31/14 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 31/22 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 27/04 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 19/08 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 7/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 13/08 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 1/18 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 11/02 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 11/04 20060101ALI20230322BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/16 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20230322BHJP
   A61K 47/42 20170101ALI20230322BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20230322BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/14 20170101ALI20230322BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20230322BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20230322BHJP
   A61K 47/04 20060101ALI20230322BHJP
【FI】
C07D471/04 104Z
C07D471/04 CSP
C07D519/00 311
A61K31/437
A61K31/4545
A61K31/496
A61K45/00
A61P43/00 111
A61P37/06
A61P17/00
A61P25/00
A61P19/02
A61P29/00 101
A61P17/06
A61P17/04
A61P37/08
A61P1/16
A61P31/20
A61P31/14
A61P29/00
A61P31/22
A61P3/10
A61P25/28
A61P27/04
A61P19/08
A61P7/00
A61P35/02
A61P35/00
A61P13/08
A61P13/12
A61P1/04
A61P11/00
A61P15/00
A61P1/18
A61P1/02
A61P11/02
A61P11/04
A61P27/16
A61K47/26
A61K47/02
A61K47/16
A61K47/36
A61K47/38
A61K47/10
A61K47/42
A61K47/44
A61K47/32
A61K47/20
A61K47/14
A61K47/18
A61K47/12
A61K47/04
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021555325
(86)(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2020078826
(87)【国際公開番号】W WO2020182159
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】201910193017.6
(32)【優先日】2019-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518077525
【氏名又は名称】上海華匯拓医薬科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI SYNERGY PHARMACEUTICAL SCIENCES CO., LTD
【住所又は居所原語表記】Zhang Heng Rd1999, Zhangjiang Hi-tech Park, Pudong New District, Shanghai 201203, China
(73)【特許権者】
【識別番号】516172134
【氏名又は名称】浙江華海薬業股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG HUAHAI PHARMACEUTICAL CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Xunqiao,Linhai,Zhejiang 317024 Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】許 忻
(72)【発明者】
【氏名】陳 嘉
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲ぜん▼
(72)【発明者】
【氏名】王 貫
(72)【発明者】
【氏名】張 林麗
(72)【発明者】
【氏名】李 強
(72)【発明者】
【氏名】奚 丞昊
(72)【発明者】
【氏名】瞿 敏凱
(72)【発明者】
【氏名】張 小娟
(72)【発明者】
【氏名】陳 春橋
(72)【発明者】
【氏名】楊 帆
(72)【発明者】
【氏名】夏 小二
(72)【発明者】
【氏名】王 藝瑾
(72)【発明者】
【氏名】李 云飛
(72)【発明者】
【氏名】葛 建
【審査官】松澤 優子
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-539137(JP,A)
【文献】特表2009-501130(JP,A)
【文献】特表2017-506656(JP,A)
【文献】特表2009-522206(JP,A)
【文献】特表2006-525998(JP,A)
【文献】国際公開第2008/084861(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108570048(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式II:
【化1】

〔式中、
Tは、-CNまたは-CFであり、
は、水素、または-C1-6アルキル基であり、

【化2】

であり、
は、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)NRまたは-S(O)NRであり、
は、-H、-C1-4アルキル基、-C2-6アルケニル基、-C2-6アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、または-C3-7ヘテロシクロアルキル基であり、前記-1-4アルキル基、-C2-6アルケニル基、-C2-6アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、-C3-7ヘテロシクロアルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
は、-C1-5アルキル基、-3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、フェニル基、-ヘテロ環基-O-R、-ヘテロ環基-NH-R、-ヘテロ環基-R4a-O-R、または-ヘテロ環基-R4a-NH-Rであり、前記-C1-5アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C5-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
4aは、-C1-3アルキレン基であり、Rに記載のシクロアルキル基、ヘテロ環基、ヘテロアリール基、フェニル基がRで置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、または-C1-6アルキル基であり、
は、-C1-4アルキル基、-C2-4アルケニル基、-C2-4アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、-CHF、または-CHCFCFであり、前記-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、フェニル基がR、R、またはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、3~6員シクロアルキル基、-NR、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CN、または-C(O)OCHであり、前記-1-4アルキル基、アルコキシ基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基、及びシアノ基からなる群より選ばれる一つまたは二つで置換されてもよく、
は、-C1-4アルキル基、または3~6員シクロアルキル基であり、前記-1-4アルキル基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素、-C1-3アルキル基、-C1-4アルキレン基-OH、-C1-4アルキレン基-CF、-C2-4アルキレン基-OCH、3~6員シクロアルキル基、または4~6員ヘテロ環基であり、
は、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、3~6員シクロアルキル基、-NR、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CN、または-C(O)OCHであり、前記-1-4アルキル基、アルコキシ基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基及びシアノ基からなる群より選ばれる一つまたは二つで置換されてもよく、
nは、0、1、2、3または4である。〕
で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項2】
は、-Hまたは-C1-3アルキル基であり、
は、-C(O)R、-S(O)または-C(O)NRであり、
は、-H、-C1-4アルキル基、または-C3-6シクロアルキル基であり、前記-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
は、-C1-5アルキル基、-3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、フェニル基、-ヘテロ環基-O-R、-ヘテロ環基-NH-R、-ヘテロ環基-R4a-O-R、または-ヘテロ環基-R4a-NH-Rであり、前記-C1-5アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
4aは、-C1-3アルキレン基であり、Rに記載のシクロアルキル基、ヘテロ環基、ヘテロアリール基、フェニル基がRで置換されてもよく、
は、-Hまたは-C1-3アルキル基であり、
は、-C1-4アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、4~6員ヘテロ環基、または
【化3】

であり、前記フェニル基がR、RまたはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基、またはシアノ基で置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、3~6員シクロアルキル基、-NR、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CN、または-C(O)OCHであり、前記-1-4アルキル基、アルコキシ基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基、及びシアノ基からなる群より選ばれる一つまたは二つで置換されてもよく、
は、-C1-4アルキル基、または3~6員シクロアルキル基であり、前記-1-4アルキル基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、または-C1-3アルキル基で置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素、-C1-3アルキル基、-C1-4アルキレン基-OH、-C1-4アルキレン基-CF、-C2-4アルキレン基-OCH、3~6員シクロアルキル基、または4~6員ヘテロ環基であり、
は、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、-(CH)-OH、-(CH)-CF、または-(CH)-CNであり、
nは、0、1、2、3または4である、
請求項1に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項3】
は、-H、-C1-4アルキル基、または-C3-6シクロアルキル基であり、
は、-(CH)-CHCF、-(CH)-CFCF、-(CH)-CHCN、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、4~6員ヘテロ環基、または
【化4】

であり、前記フェニル基がR、RまたはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、
は、-(CH)-OH、-(CH)-CF、または-(CH)-CNであり、
は、-C1-4アルキル基であり、前記-C1-4アルキル基がハロゲンまたは-OHで置換されてもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素、-C1-3アルキル基、-C1-4アルキレン基-OH、または-C2-4アルキレン基-OCHである、
請求項1に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項4】
は、-H、-CH 、-CHCH、または
【化5】

であり、
は、メチル、エチル、プロピル、-(CH)-CHCN、-(CH)-CHCF、-CH(OH)-(CH)CH
【化6】

であり、
は、-Hであり、
は、-(CH)-CHCF、-(CH)-CFCF、-(CH)-CHCN、
【化7】

であり、
及びRは、それぞれ独立して、-F、-Cl、メチル、エチル、プロピル、-CH(CH)-(CH)CH、-CHCH(CH)、-CH(CH)CH(CH)、-CHC(CH)、-C(CH)-(CH)CH、-O-(CH)CH、-O-(CH)CH-O-CH、-(CH)OCH、-O-(CH)-CH-C(CH)-OH、-O-(CH)-CH-C(CH)-NH、3~6員シクロアルキル基、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CHF、-(CH)-CN、または-C(O)-O-CHであり、
は、メチル、エチル、またはプロピルであり、
及びRは、それぞれ独立して、-H、メチル、エチル、またはプロピルであり、
nは、0または1である、
請求項3に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項5】
シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[4-エチル-1-(3,3,3-トリフルオロプロピオニル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[4-メチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5R,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-エチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[(3R,4R)-1-(2-シアノアセチル)-4-メチルピペリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-t-ブチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(2,2,2-トリフルオロエチル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5S,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-N-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((3aR,5s,6aS)-2-((3-フルオロフェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-1-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-イソプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-ジメチルアミノ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
6-(5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-ホルムアミド;
(3S,4S)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(メチルアミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシメチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-ヒドロキシル-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-アミノ-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(5-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-トリフルオロメチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
5-((3aR,5s,6as)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-ホルムアミド)-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
N-(-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド;
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-4,4,4-トリフルオロブチルアミド;
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;
1-((3S,4R)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素;
4-((4-((((3-ヒドロキシル-3-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
トランス-4-(メチル((1r,4r)-4-(((4-メチルピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((トランス-4-(((3-イソブトキシピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アセトニトリル;
4-((トランス-4-(((トランス-3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(メチル-(トランス-4-(((3-((メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((トランス-4-(((3-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((シス-(3-(((3-(2-メトキシエトキシ)ピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((シス-3-(((3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(R)-7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキサミド;
(シス)-3-イソプロピル-4-(イミダゾ[4,5-d]ピロロ[2,3-b]ピリジン-1(6H)-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-シクロプロピル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソプロピルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-4-エチル-1-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((シス)-4-エチル-1-(4,4,4-トリフルオロブチリル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((4-エチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-4-エチル-1-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-アミノカルボニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((シス)-1-(3-シアノプロピオニル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(シクロプロピルメチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)-ピロリジン-1-カルボキサミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-シクロプロピル-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(3-メチルブタン-2-イル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-ネオペンチル-ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-1-(2-シアノエチル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロプロピル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボニトリル;
(シス)-3-シクロプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミド;または
(シス)-3-エチル-N-(シアノメチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドである、
合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項6】
前記薬学的に許容される塩は、酸付加塩、塩基付加塩、分子内塩、またはベタインである、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体を調製する方法であって、
記化合物が以下の案1または案2により調製され、
案1:
【化8】

案2:
【化9】

Pgは、脂肪族アミン保護基であり、具体的に、t-ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルであり、A1は、
【化10】

であり、R-Xは、Rの活性形態であり、Xが塩素、臭素、フェノキシ基、p-ニトロフェノキシ基からなる群より選ばれ、或いはR-Xは、Rのイソシアネート形態であり、塩基1、塩基2及び塩基3は、それぞれ独立して、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムからなる群より選ばれる、請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体を調製する方法。
【請求項8】
治療に有効な量の請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体と、薬学的に許容される担体及び賦形剤からなる群より選ばれる一種または複数種とを含み、
さらに、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種を任意に含む、医薬組成物。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、アイソトープ誘導体、若しくは請求項8に記載の医薬組成物の、JAKによって媒介される関連疾患を予防及び/または治療するための薬物の調製における使用。
【請求項10】
前記JAKによって媒介される関連疾患は、免疫系の疾患自己免疫疾患皮膚疾患アレルギー性疾患ウイルス性疾患1型糖尿病及び糖尿病の合併症アルツハイマー病ドライアイ骨髄線維症血小板増加症赤血球増加症または白血病がん炎症性腸疾患骨髄異形成症骨髄腫を含む、請求項9に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年3月14日に中国国家知的財産権局へ出願された、出願番号が201910193017.6であり、発明の名称が「JAKキナーゼ阻害剤及びその調製方法、並びにその医薬分野での使用」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全内容を引用により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、医薬化学分野に属し、新たなJAKキナーゼ阻害剤及びその調製方法、並びにその炎症性疾患、自己免疫疾患などのようなJanusキナーゼ(JAK)関連疾患の予防及び治療におけるの使用に関するものである。
【背景技術】
【0003】
タンパク質キナーゼ(Proteinkinases)は、タンパク質のリン酸化反応を触媒する酵素であり、アデノシン三リン酸(ATP)におけるγ-リン酸を、タンパク質分子の例えばセリン、スレオニン、チロシン、ヒスチジンなどのアミノ酸残基に転移して、タンパク質の立体構造と活性を変えることができる。タンパク質のリン酸化は、多数のシグナル伝達プロセスに重要な役割を果たす。細胞内の重要な生命現象のほとんどは、タンパク質のリン酸化と切り離さない。タンパク質キナーゼは、主に、細胞の成長と生存と分化、器官形成と形態形成、血管新生、組織の修復と再生などのような様々な重要な生体プロセスを調節することを含む細胞内のシグナル伝達プロセスの制御に関与する。多くの疾患がタンパク質キナーゼの異常な調節による異常な細胞内応答に関連する。
【0004】
Janusキナーゼ(Janus kinase,JAK)は、一連の細胞内非受容体型チロシンキナーゼであり、ヒトのJAKファミリーは、それぞれJAK1、JAK2、JAK3及び細胞内非受容体型チロシンキナーゼ2(TYK2)の四つのメンバーを有し、JAK1、JAK2、TYK2が広く分布するが、JAK3が骨髄およびリンパ系のみに分布する。JAKファミリーのメンバーは、分子量が約120~140kDaであり、1000個超のアミノ酸残基からなり(Leonard,W.,O’Shea,J.J.,JAKS and STATS:Biological implications.Annu.Rev.Immunol.1998,16,293-322.)、構造では、7つのJAKホモロジードメイン(JAK homology domain,JH)を有する。7つのJAKホモロジードメインにおいて、C-端末に近くJH1ドメインがキナーゼ領域である。JH1ドメインには、JAKの活性化に必要な特定のチロシンが含まれる。これらのチロシンがリン酸化されると、JAKタンパク質の立体構造が変化して、下流基質との結合に役立つ。JH2ドメインが「仮」キナーゼ領域であり、JH1の活性に対して調節作用を発揮する。JH4~JH7は、一つの四つのものが一つに合併したドメインを組成し、JAKとサイトカイン受容体との結合を調節する(Kisseleva,T.,Bhattacharya,S.,Braunstein,J.,Schindler,C.W.Signalingthrough the JAK/STAT pathway,recent advances and future challenges.Gene.2002,285(1-2),1-24.)。
【0005】
シグナル伝達兼転写活性化因子(signal transducer andactivator of transcription, STAT)は、一群のターゲット遺伝子制御領域DNAと結合可能な細胞質タンパク質であり、JAKの下流基質である。STATタンパク質ファミリーは、STAT1、STAT2、STAT3、STAT4、STAT5a、STAT5b及びSTAT6などの7つのメンバーを含む。JAKとSTATとの間の協同作用は、サイトカイン受容体シグナル経路に重要な作用を発揮する(O’Sullivan,L.A.,Liongue,C.,Lewis,R.S.,Stephenson,S.E.M.,Ward,A.C.Cytokine receptor signaling through the Jak Stat pathway in disease.Mol.lmmunol,2007,44 {10):2497-2506.)。サイトカインがそのターゲット細胞における特異的な受容体と結合した後、受容体のサブユニットは、二量体化または多量体化を発生し、各サブユニットに結合したJAKが互いに近接するためリン酸化し、活化されたJAK触媒受容体自体のチロシン残基がリン酸化し、対応するSTATと受容体複合体との結合する「ドッキングサイト」(docking site)を形成する。STATは、そのSH2ドメインにより受容体分子におけるリン酸チロシン残基と結合して、JAKの作用でそのC-端末のチロシン残基のリン酸化を達成する。リン酸化されたSTATは、協同作用して、ホモ/ヘテロダイマーを形成して細胞核に入り、対応する遺伝子のプロモーター領域と結合して、遺伝子伝達兼転写を制御する。JAK-STAT経路は、他のシグナル伝達経路と相互作用する可能性があり、複数種の免疫及び造血細胞の発生、分化、成熟、アポトーシス、機能発現に関与し、生体の免疫応答、免疫細胞の分化の発生、及び炎症反応などの調節に重要な影響を与える。アレルギー、喘息、(同種異系)移植片拒絶、リューマチ性関節炎、筋萎縮性側索硬化症及び多発性硬化症などの自己免疫疾患;骨髄異形成、白血病及びリンパ腫などの血液系悪性腫瘍のような多くの異常な免疫応答の調節には、JAK/STATシグナル経路が関与する。
【0006】
JAKは、一連の非常に重要なドラッグターゲットであり、JAK阻害剤について、現在、既に、いくつかの研究が行われ(例えば、Norman,P.Selective JAK inhibitors in development for rheumatoidarthritis. Expert Opin.lnvestig. Drugs,2014,23,1067-1077)、JAK阻害剤は、リューマチ性関節炎、真性赤血球増加症、乾癬、本態性血小板血症及び骨髄線維症などの疾患の治療に用いることができる。例えば、Ruxolitinibは、JAK1及びJAK2の選択的阻害剤であり、2011年に米国FDAにより販売を許可し、骨髄線維症の治療に応用する。例えば、BaricitinibもJAK1及びJAK2の選択的阻害剤(CN102026999参照)であり、欧州EMA及び日本厚生労働省によりその中等度から重度のリューマチ性関節炎の治療への応用を許可しているが、販売申請が米国FDAにより却下される。例えば、JAK1選択的阻害剤であるFilgotinib(CN102482273参照)及びUpadactinib(ABT-494,CN104370909参照)などは、リューマチ性関節炎などの多くの適応症に対して臨床第III相試験を実施している。トファシチニブ(Tofacitinib)は、現在、FDAにより米国で販売を許可しているリューマチ性関節炎の治療に応用する唯一のJAK1及びJAK3選択的阻害剤であるが(Kremer,J.M.等,“The safety and efficacy ofa JAK inhibitor in patients with active rheumatoid arthritis: Results of a double-blind,placebo-controlled phase Ila trial of three dosage levels of CP-690,550 versus placebo.Arthritis & Rheumatology,2009,60(7),1895-1905)、患者がトファシチニブを服用して、重度な感染症の可能性及びがんと心不全のリスクの増加のような副作用が生じることがある(FDAが重度な感染症と悪性腫瘍を黒枠の警告に記載している)。
【0007】
前記した幾つのJAK阻害剤以外、現在、WO2008109943、WO2011112662、WO2013091539、WO2014128591、WO2016027195などのような関連特許にもJAK阻害剤を開示した。
【0008】
現在、一連のJAK阻害剤が既に開示されているが、これらの発売されているまたは研究段階にあるJAK阻害剤は、有効性及び安全性に改善の余地があるため、よりよい薬効を提供するとともに患者の副反応を低減させるように、有効性及び安全性がよりよいJAK阻害剤を開発する必要がある。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、一連の新たな小分子JAK阻害剤に関し、式IIで表される一連の化合物、または、その互変異性体、メソマー(mesomer)、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物、プロドラッグ、代謝物、アイソトープ誘導体、及び前記化合物を含む医薬組成物を提供し、JAK関連適応症の予防または治療に用いられ、
【化1】

ここで、Tは、-CNまたは-CFであり、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、-C1-6アルキル基、-C2-6アルケニル基、または-C2-6アルキニル基であり、Rは、-Hまたは-C1-3アルキル基であることがさらに好ましく、
は、-C3-6シクロアルキル基、-C3-7ヘテロシクロアルキル基、-C6-10アリール基、-C1-9ヘテロアリール基、-C6-12縮合二環基、または-C5-12縮合ヘテロ二環基であり、前記した-C3-7ヘテロシクロアルキル基、-C1-9ヘテロアリール基、-C5-12縮合ヘテロ二環基におけるヘテロ原子がRで置換されてもよく、-C3-6シクロアルキル基、-C3-7ヘテロシクロアルキル基、-C6-10アリール基、-C1-9ヘテロアリール基、-C6-12縮合二環基、-C5-12縮合ヘテロ二環基における水素原子がRまたは-NHRで置換されてもよく、芳香性を有する環における水素原子がRで置換されてもよく、Rは、
【化2】

であることがさらに好ましく、
は、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)NRまたは-S(O)NRであり、Rは、-C(O)R、-S(O)または-C(O)NRであることがさらに好ましく、
は、-H、-C1-4アルキル基、-C2-6アルケニル基、-C2-6アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、または-C3-7ヘテロシクロアルキル基であり、前記した-C1-4アルキル基、-C2-6アルケニル基、-C2-6アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、-C3-7ヘテロシクロアルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、-H、-C1-4アルキル基または-C3-6シクロアルキル基であることがさらに好ましく、前記-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、-H、-C1-4アルキル基または-C3-6シクロアルキル基であることがさらに好ましく、Rは、具体的に-H、-CH、-CHCH、または
【化3】

であってもよく、
は、-C1-5アルキル基、-C2-4アルケニル基、-C2-5アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、フェニル基、-ヘテロ環基-O-R、-ヘテロ環基-NH-R、-ヘテロ環基-R4a-O-R、または-ヘテロ環基-R4a-NH-Rであり、前記-C1-5アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C5-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、-C1-5アルキル基、-C2-4アルケニル基、-C2-5アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、フェニル基、-ヘテロ環基-O-R、-ヘテロ環基-NH-R、-ヘテロ環基-R4a-O-R、または-ヘテロ環基-R4a-NH-Rであることがさらに好ましく、前記-C1-5アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、具体的に、メチル、エチル、プロピル、-(CH)-CHCN、-(CH)-CHCF、-CH(OH)-(CH)CH
【化4】

であってもよく、
4aは、-C1-3アルキレン基であり、Rに記載のシクロアルキル基、ヘテロ環基、ヘテロアリール基、フェニル基がRで置換されてもよく、
は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、または-C1-6アルキル基であり、Rは、-Hまたは-C1-3アルキル基であることがさらに好ましく、Rは、具体的に、-Hであってもよく、
は、-C1-4アルキル基、-C2-4アルケニル基、-C2-4アルキニル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、-CHF、または-CHCFCFであり、前記-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、フェニル基がR、RまたはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、Rは、-C1-4アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、4~6員ヘテロ環基、または
【化5】

であることがさらに好ましく、前記フェニル基がR、RまたはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、-C1-4アルキル基が-OH、-C1-3アルキル基、-C3-6シクロアルキル基、4~6員ヘテロ環基、5~10員ヘテロアリール基、-O-C1-4アルキル基、-NH、ハロゲン、-CF、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、-(CH)-CHCF、-(CH)-CFCF、-(CH)-CHCN、4~6員ヘテロ環基、フェニル基、4~6員ヘテロ環基、または
【化6】

であることがさらに好ましく、前記フェニル基がR、RまたはRとRで置換されてもよく、4~6員ヘテロ環基における水素原子がRで置換され且つヘテロ原子がRで置換されてもよく、Rは、-(CH)-CHCF、-(CH)-CFCF、-(CH)-CHCN、
【化7】

であることがさらに好ましく、
及びRは、それぞれ独立して、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、3~6員シクロアルキル基、-NR、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CN、または-C(O)OCHであり、前記した-C1-4アルキル基、アルコキシ基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基、及びシアノ基からなる群より選ばれる一つまたは二つで置換されてもよく、R及びRは、具体的に、-F、-Cl、メチル、エチル、プロピル、-CH(CH)-(CH)CH、-CHCH(CH)、-CH(CH)CH(CH)、-CHC(CH)、-C(CH)-(CH)CH、-O-(CH)CH、-O-(CH)CH-O-CH、-(CH)OCH、-O-(CH)-CH-C(CH)-OH、-O-(CH)-CH-C(CH)-NH、3~6員シクロアルキル基、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CHF、-(CH)-CN、または-C(O)-O-CHであってもよく、
は、-C1-4アルキル基、または3~6員シクロアルキル基であり、前記した-C1-4アルキル基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基またはシアノ基で置換されてもよく、Rは、-C1-4アルキル基であることがさらに好ましく、前記-C1-4アルキル基がハロゲン、または-OHで置換されてもよく、Rは、具体的に、メチル、エチル、またはプロピルであってもよく、
及びRは、それぞれ独立して、水素、-C1-3アルキル基、-C1-4アルキレン基-OH、-C1-4アルキレン基-CF、-C2-4アルキレン基-OCH、3~6員シクロアルキル基、または4~6員ヘテロ環基であり、R及びRは、水素、-C1-3アルキル基、-C1-4アルキレン基-OH、または-C2-4アルキレン基-OCHであることがさらに好ましく、R及びRは、具体的に、-H、メチル、エチル、またはプロピルであってもよく、
は、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、3~6員シクロアルキル基、-NR、-(CH)NR、-(CH)-OH、-(CH)-CF、-(CH)-CN、または-C(O)OCHであり、前記した-C1-4アルキル基、アルコキシ基及びシクロアルキル基がハロゲン、-OH、-NH、-C1-3アルキル基、-O-C1-4アルキル基、-CF、フェニル基及びシアノ基からなる群より選ばれる一つまたは二つで置換されてもよく、Rは、ハロゲン、-C1-4アルキル基、アルコキシ基、-(CH)-OH、-(CH)-CF、または-(CH)-CNであることがさらに好ましく、Rは、-(CH)-OH、-(CH)-CF、または-(CH)-CNであることがさらに好ましく、
nは、0、1、2、3または4である。
【0010】
本発明は、一般式IIで表される化合物を調製する方法を提供し、前記一般式IIで表される化合物が以下の案1または案2により調製され、
案1:
【化8】

案2:
【化9】

Pgは、脂肪族アミン保護基であり、具体的に、t-ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルであり、A1は、
【化10】

であり、R-Xは、Rの活性形態であり、Xが塩素、臭素、フェノキシ基、p-ニトロフェノキシ基からなる群より選ばれ、或いはR-Xは、Rのイソシアネート形態であり、塩基1、塩基2及び塩基3は、それぞれ独立して、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムからなる群より選ばれる。
【0011】
本発明の一般式IIで表される化合物及びその薬学的に許容される塩によれば、前記化合物は、具体的に、
(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[4-エチル-1-(3,3,3-トリフルオロプロピオニル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[4-メチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5R,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-エチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-{[(3R,4R)-1-(2-シアノアセチル)-4-メチルピペリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-t-ブチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(2,2,2-トリフルオロエチル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5S,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-N-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((3aR,5s,6aS)-2-((3-フルオロフェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-1-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-イソプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-ジメチルアミノ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
6-(5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-ホルムアミド;
(3S,4S)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(メチルアミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシメチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-ヒドロキシル-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-アミノ-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(5-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-トリフルオロメチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
5-((3aR,5s,6as)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-ホルムアミド)-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチル;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド;
N-(-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド;
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-4,4,4-トリフルオロブチルアミド;
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド;
1-((3S,4R)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素;
4-((4-((((3-ヒドロキシル-3-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
トランス-4-(メチル((1r,4r)-4-(((4-メチルピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((トランス-4-(((3-イソブトキシピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アセトニトリル;
4-((トランス-4-(((トランス-3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(メチル-(トランス-4-(((3-((メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((トランス-4-(((3-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((シス-(3-(((3-(2-メトキシエトキシ)ピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((シス-3-(((3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(R)-7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキサミド;
(シス)-3-イソプロピル-4-(イミダゾ[4,5-d]ピロロ[2,3-b]ピリジン-1(6H)-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-シクロプロピル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソプロピルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-4-エチル-1-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((シス)-4-エチル-1-(4,4,4-トリフルオロブチリル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-((4-エチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-4-エチル-1-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-アミノカルボニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
4-(((シス)-1-(3-シアノプロピオニル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(シクロプロピルメチル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)-ピロリジン-1-カルボキサミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-シクロプロピル-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(3-メチルブタン-2-イル)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-ネオペンチル-ピロリジン-1-ホルムアミド;
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
4-(((シス)-1-(2-シアノエチル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル;
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロプロピル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミド;
7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボニトリル;
(シス)-3-シクロプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミド;
(シス)-3-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミド;または
(シス)-3-エチル-N-(シアノメチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドである。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、その酸付加塩及び塩基付加塩を含む。
【0012】
適当な酸付加塩は、無毒の塩を形成する酸からなり、その実例は、塩酸塩、硫酸塩/硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、酢酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩及びそれらと類似する塩を含むが、これらに限定されるものではない。
【0013】
適当な塩基付加塩は、無毒の塩を形成する塩基からなり、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、或いはアンモニウム塩として、それらの実例は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、或いはアンモニアまたはエチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミンなどの有機アミン若しくはアミノ酸との塩を含むが、これらに限定されるものではない。
【0014】
適当な塩のまとめについて、Stahl,P.H.及びWermuth,C.G.の“Handbook of PharmaceuticalSalts:Properties,Selection,and Use,2nd Revised Edition”(Wiley-VCH, 2011)を参照する。
【0015】
式(II)の化合物が分子内に酸性基と塩基性基との両方を含まれば、本発明は、言及した塩形態以外の分子内塩またはベタイン(双性イオン)をさらに含む。
【0016】
本発明の化合物の薬学的に許容される塩を調製するための方法は、当業者の既知のものである。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、例えば、溶媒または分散剤において当該化合物を有機または無機の酸或いは塩基と接触させることにより獲得するものであり、或いは、他の塩と陰イオン交換または陽イオン交換を行うことにより獲得するものである。
【0017】
式(II)の化合物は、結晶形態またはアモルファス形態で存在してもよい。また、式(II)の化合物の一部の結晶形態は、本発明の範囲内に含まれる多形の形態で存在してもよい。通常の分析技術を用いて化合物の多形を区別することができる。通常の分析技術は、単結晶X線粉末回折(XRPD)パターン、赤外(IR)分光法、ラマン分光法、示差走査熱量分析(DSC)、熱重量分析(TGA)及び固体核磁気共鳴(ssNMR)を含むが、これらに限定されるものではない
【0018】
本発明の化合物は、互変異性形態も含む。互変異性形態は、単結合とそれに隣接する二重結合との交換及びそれに伴うプロトンの移動により生じる。互変異性形態は、プロトン移動互変異性体を含む。プロトン移動互変異性体が同じ経験式及び全電荷を有する異性プロトン化状態である。プロトン移動互変異性体の実例は、ケト-エノールペアリング、アミド-イミド酸ペアリング、ラクタム-ラクチムペアリング、エナミン-イミンペアリング、及びプロトンがヘテロ系の二つまたは複数の位置に占拠し得る環状形態、例えば、1H-及び3H-イミダゾール、1H-、2H-及び4H-1,2,4トリアゾール、1H-及び2H-イソインドール、並びに1H-及び2H-ピラゾールを含む。互変異性形態は、適切な置換によってバランスまたは空間的に一つの形態に固定してもよい。
【0019】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物の、JAKキナーゼを阻害する薬物の調製における使用にさらに関し、前記したJAKキナーゼは、好ましくはJAK1、JAK2またはJAK3である。
【0020】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物の、JAKキナーゼを阻害する薬物の調製における使用にさらに関し、前記した薬物は、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種を任意に含む。
【0021】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物の、JAKキナーゼを阻害する薬物の調製における使用にさらに関し、前記した薬物は、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどの障害または疾患の治療または予防に使用する。
【0022】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物の、JAKキナーゼを阻害する薬物の調製における使用にさらに関し、前記した薬物は、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種を任意に含有し、かつ、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどの障害または疾患の治療または予防に使用する。前記した哺乳動物がヒトである。
【0023】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物にさらに関し、それは、JAKキナーゼを阻害する薬物とする。前記したJAKキナーゼは、好ましくはJAK1、JAK2またはJAK3である。
【0024】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物にさらに関し、それは、さらに、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種と組み合わせて使用する。
【0025】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物にさらに関し、それは、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどの障害または疾患の治療または予防に使用する。
【0026】
本発明は、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物にさらに関し、それは、さらに、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種と組み合わせて使用し、かつ、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどの障害または疾患の治療または予防に使用する。
【0027】
言い換えると、本発明は、JAKキナーゼを阻害する方法に関し、それは、必要のある患者に治療に有効な量の一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物を投与することを含む。さらに、一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物は、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種と組み合わせて使用する。
【0028】
本発明は、免疫系の障害または疾患を治療または予防する方法にさらに関し、それは、必要のある患者に治療に有効な量の一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物を投与することを含み、前記した免疫系の障害または疾患は、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどからなる群より選ばれる。
【0029】
本発明は、免疫系の障害または疾患を治療または予防する方法にさらに関し、それは、必要のある患者に治療に有効な量の一般式(II)で表される化合物、または、その互変異性体、メソマー、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びそれらの混合物形態、並びにそれらの薬学的に許容される塩、若しくはそれらを含む医薬組成物と、哺乳動物の免疫系を調節するその他の試薬、抗がん剤または抗炎症剤の一種または複数種とを投与することを含み、前記した免疫系の障害または疾患は、臓器移植拒絶反応(例えば同種異系移植片拒絶反応及び移植片対宿主病)などのような免疫系の疾患;狼瘡、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節炎、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、自己免疫性甲状腺疾患などのような自己免疫疾患;乾癬、皮膚の発疹、アトピー性皮膚炎などのような皮膚疾患;喘息、鼻炎などのようなアレルギー性疾患;B型肝炎、C型肝炎、水痘・帯状疱疹ウイルスなどのようなウイルス性疾患;1型糖尿病及び糖尿病の合併症;アルツハイマー病;ドライアイ;骨髄線維症;血小板増加症;赤血球増加症または白血病;固形腫瘍(例えば、前立腺がん、腎臓がん、肝臓がん、膵臓がん、胃がん、乳がん、肺がん、頭頸部がん、甲状腺がん、神経膠芽細胞腫、黒色腫など)、血液がん(例えば、リンパ腫、白血病など)、皮膚がん(例えば、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫)などのようながんなどからなる群より選ばれる。
【0030】
本発明の組成物は、薬学的に許容される担体の一種または複数種を利用して通常の方式により調合されてもよい。このため、本発明の活性化合物は、経口、舌下投与、鼻腔内、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、または皮下)または直腸投与用の剤形、或いは吸入または吹送による投与に適用する剤形に調合されてもよい。本発明の化合物は、さらに徐放性剤形に調合されてもよい。
【0031】
治療目的によれば、医薬組成物を錠剤、丸剤、粉剤、液体、懸濁液、乳濁液、顆粒剤、カプセル、坐剤及び注射剤(溶液と懸濁液)、或いは吸入または吹送による投与に適用する剤形などのような様々な種類の投与単位剤形に調合してもよい。
【0032】
錠剤形態の医薬組成物を成形するために、本分野で知られており広く使用されている任意の賦形剤、例えば、ラクトース、白い砂糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、澱粉、炭酸カルシウム、カオリン、結晶性セルロース及びケイ酸などのような担体;水、エタノール、プロパノール、通常のシロップ、グルコース溶液、澱粉溶液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、シェラック、メチルセルロース及びリン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどのような接着剤;ドライ澱粉、アルギン酸ナトリウム、寒天粉末及びケルプ粉末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリビニルソルビタンの脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉及びラクトースなどのような崩壊剤;白い砂糖、トリステアリン酸グリセリル、ヤシ油及び水素化油脂などのような崩壊阻害剤;第4級アンモニウムヒドロキシド及びラウリル硫酸ナトリウムなどのような吸着促進剤;グリセリン、澱粉などのような湿潤剤;澱粉、ラクトース、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などのような吸着剤;純粋なタルク、ステアリン酸塩、ホウ酸粉末、ポリエチレングリコールなどのような潤滑剤、を使用することができる。必要に応じて、通常のコーティング材料を選択的に用いて糖衣錠、膠衣錠、腸溶錠、フィルムコート錠、二層錠及び多層錠を調合してもよい。
【0033】
丸剤形態の医薬組成物を成形するために、本分野で知られており広く使用されている任意の賦形剤、例えば、ラクトース、澱粉、ヤシ油、硬化植物油脂、カオリン及びタルカムパウダーなどのような担体;アラビアガム粉末、キバナオウギ樹脂粉末、ゼラチン及びエタノールなどのような接着剤;寒天粉末及びケルプ粉末などのような崩壊剤、を使用することができる。
【0034】
坐剤形態の医薬組成物を成形するために、本分野で知られており広く使用されている任意の賦形剤、例えば、ポリエチレングリコール、ヤシ油、高級アルコール、高級アルコールのエステル、ゼラチン及び半合成のグリセリドなど、を使用することができる。
【0035】
注射剤形態の医薬組成物を成形するために、溶液または懸濁液を消毒(適量の塩化ナトリウム、グルコースまたはグリセリンなどを加えることが好ましい)して、血液と同じ浸透圧を持つ注射剤を調製することができる。注射剤を調製する時、本分野でよく使用されている任意の担体、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール及びポリビニルソルビタンの脂肪酸エステルなど、を使用することができる。また、通常の溶解剤、緩衝剤及び鎮痛剤などを加えてもよい。
【0036】
鼻腔内投与または吸入による投与のために、本発明の活性化合物は、溶液または懸濁液の形で圧搾した又は吸引したポンプスプレー容器から放出され、或いはスプレーの形で加圧容器や噴霧器から放出されることが好ましい。その放出がジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素またはその他の適当なガスのような適切な推進剤を利用する。加圧スプレーの場合、薬量単位は、放出を計測する弁を提供することにより確定することができる。加圧容器または噴霧器は、活性化合物の溶液または懸濁液を含有してもよい。吸入器または吹送器内に用いるカプセルまたは薬莢(例えば、ゼラチンからなる)は、本発明化合物とラクトースまたは澱粉の粉末混合物のような適当な粉末基質とを含有するように調合されてもよい。
【0037】
本明細書および特許請求の範囲で使用されている用語は、特に断りのない限り、以下のような意味を持つ。
【0038】
用語「立体異性体」とは、少なくとも一つの不対称中心で形成する異性体を指す。一つまたは複数(例えば、一つ、二つ、三つまたは四つ)の不対称中心を有する化合物において、ラセミ体、ラセミ混合物、メソマー、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び独立のジアステレオマーが生じる。特定のある分子は、幾何異性体(シス/トランス)で存在してもよい。
【0039】
用語「溶媒和物」とは、通常、溶媒分解反応により溶媒と物理結合する化合物形態を指す。この物理結合は、水素結合を含む。通常の溶媒は、水、エタノール、メタノール、酢酸などを含む。式(II)化合物は、結晶形態で調製してもよく、且つ溶媒和物形態(例えば、水和形態)としてもよい。適切な溶媒和物は、薬学的に許容される溶媒和物(例えば、水和物)を含み、且つ化学計測溶媒和物及び非化学計測溶媒和物をさらに含む。ある状況で、例えば、一つまたは複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に入る場合、溶媒和物は、解離することができる。「溶媒和物」は、溶液相及び解離可能な溶媒和物を含む。典型的な溶媒和物は、水和物、エタノール和物及びメタノール和物などを含む。
【0040】
用語「プロドラッグ」とは、生理的条件下、酵素や胃酸などとともに生体内で、例えば、それぞれの酵素触媒による酸化、還元、加水分解などの反応により本発明化合物に変換する誘導体を指す。
【0041】
用語「代謝物」とは、細胞または有機体、好ましくはヒトにおいて本発明の任意化合物に由来する全ての分子を指す。
【0042】
ープ誘導体」とは、化合物を構成する一つまたは複数の原子において非天然割合でアイソトープを含有前記した化合物を指す。例えば、重水素(HまたはD)、三重水素(HまたはT)、炭素-13(13C)、窒素-15(15N)、酸素-18(18O)などである。
【0043】
用語「医薬組成物」とは、一種または複数種の本発明に記載する化合物またはその生理学的/薬学的に許容される塩或いはプロドラッグとその他の化学成分とを含有する混合物を指し、その他の化学成分が例えば生理学/薬学的に許容される担体及び賦形剤である。医薬組成物は、生体への投与を促進し、活性成分の吸収に役立って生体の活性を発揮することを目的とする。
【0044】
前記担体は、希釈剤、湿潤剤、充填剤、接着剤、滑沢剤、崩壊剤、吸収促進剤、界面活性剤、遅延剤、吸着剤、懸濁補助剤、凝集剤、抗凝集剤、乳化剤、共通基質、可溶化剤、溶解補助剤、共溶媒、防腐剤、風味調整剤、着色剤、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、等張化剤、pH調整剤、金属イオン錯化剤、固化剤、増粘剤などのような薬学分野の全ての注射及び非注射投与の調合に用いられる薬物製剤を含む。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、実施例を利用して本発明をさらに説明するが、これらの実施例は、本発明の範囲を限定しない。本発明の実施例における、具体的な条件を明記しない実験方法は、通常、従来の条件に従い、或いは、原料または製品メーカーから提案した条件に従う。具体的な出所を明記しない試薬は、市場から購入した常規試薬である。
【0046】
本発明における略語は、以下の意味を有する。
【0047】
【表A】

【表B】
【0048】
化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)または/及びマススペクトル(MS)により確定する。NMRの化学シフト(δ)は、10-6(ppm)単位で表す。測定用溶媒は、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d)、重水素化クロロホルム(CDCl)、重水素化メタノール(CDOD)であり、内部標準物質は、テトラメチルシラン(TMS)である。
【実施例
【0049】
中間体の調製方法:
一、4-クロロ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1の調製
【0050】
【化11】
【0051】
第1ステップ:4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-ホルムアミドI-1bの調製
反応フラスコに化合物4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボン酸I-1a(1.00g,5.10mmol)と、DMF(10mL)とを加え、CDI(0.91g,5.61mmol)を加え、室温で1時間攪拌し、氷水浴で冷却した後、0℃でNH.HO(1.12mL)を加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、ジクロロメタン/石油エーテル=5ml/1mlでスラリーにし、吸引濾過し、ロータリーエバポレータにて留去し、標記化合物I-1b(0.6g,3.08mmol)を得、収率が60.3%となった。LCMS(ESI)m/z:196[M+H]+H NMR (400MHz,DMSO-d,δppm):8.29(s,1H),7.91(s,1H),7.65-7.59(m,2H),7.21(brs,1H),6.57-6.56(d,J=3.2Hz,1H)。
【0052】
第2ステップ:4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1cの調製
反応フラスコに化合物4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-ホルムアミドI-1b(300mg,1.54mmol)と、トリエチルアミン(6mL)と、ジクロロメタン(6mL)とを加え、室温で無水トリフルオロ酢酸(3mL)を滴下し、反応系を室温で6時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を氷水に入れ、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温で濃縮した後、カラムにより精製(v/v,ジクロロメタン/メタノール=100:1~50:1)し、標記化合物I-1c(200mg,1.13mmol)を得、収率が73.4%となった。LCMS(ESI)m/z:178[M+H]+H NMR (400MHz,DMSO-d,δppm):12.69(brs,1H),8.67(s,1H),7.834-7.825(d,J=3.6Hz,1H),6.72-6.71(d,J=3.6Hz,1H)。
【0053】
第3ステップ:4-クロロ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1の調製
反応フラスコにDMF(5mL)を加えた後、化合物4-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1c(100mg,0.57mmol)と、トリエチルアミン(114mg,1.13mmol)と、ベンゼンスルホニルクロリド(150mg,0.85mmol)とをそれぞれ加え、室温で一晩間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=20:1~5:1)、標記化合物I-1(120mg,0.38mmol)を得、収率が67%となった。LCMS(ESI)m/z:318[M+H]+H NMR (400MHz,DMSO-d,δppm):8.88(s,1H),8.26-8.25(d,J=3.6Hz,1H),8.17-8.15(d,J=7.6Hz,2H),7.81-7.77(t,J=7.6Hz,1H),7.69-7.65(t,J=8.0Hz,2H),7.07-7.06(d,J=4.0Hz,1H)。
【0054】
最終産物の調製方法の実施例:
実施例1
(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH01の調製
【0055】
【化12】
【0056】
第1ステップ:(シス)-2-ペンテン酸エチル1bの調製
反応フラスコに化合物2-ペンチン酸エチル1a(130g,1.03mol)と、無水テトラヒドロフラン(1.3L)とを加えた後、キノリン(13mL)と、リンドラー触媒(13.0g)とを加え、水素雰囲気で反応系を5時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を珪藻土で濾過し、濾液をロータリーエバポレータにて留去(10~15℃)して、粗生成物を得た後、カラムにより精製し(石油エーテル)、標記化合物1b(70g,0.55mol)を得、収率が53%となった。HNMR (400MHz,CDCl,δppm):6.21-6.16(m,1H),5.75-5.71(m,1H),4.19-4.14(m,2H),2.67-2.63(m,2H),1.30-1.26(t,J=7.2Hz,3H),1.07-1.03(t,J=7.6Hz,3H)。
【0057】
第2ステップ:(シス)-1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-ギ酸エチル1cの調製
反応フラスコにジクロロメタン(1.4L)を加えた後、化合物(シス)-2-ペンテン酸エチル1b(70.0g,0.54mol)と、N-(メトキシメチル)-N-(トリメチルシリル)ベンジルアミン(130g,0.54mol)とをそれぞれ加え、0℃まで降温し、トリフルオロ酢酸(6.20g,0.054mol)を徐々に滴下した後、氷水浴で2時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=50:1~5:1)、標記化合物1c(70.0g,0.27mol)を得、収率が49%となった。LCMS(ESI)m/z:262[M+H]+H NMR (400MHz,CDCl,δppm):7.35-7.28(m,5H),4.16-4.10(m,2H),3.65(s,2H),3.12-3.02(m,3H),2.70-2.64(m,,1H),2.40-2.35(m,1H),2.11-2.06(t,J=9.2Hz,1H),1.49-1.43(m,1H),1.29-1.23(m,1H),1.28-1.24(t,J=6.8Hz,3H),0.87-0.84(t,J=7.6Hz,3H)。
【0058】
第3ステップ:(シス)-1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-カルボン酸1dの調製
化合物(シス)-1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-ギ酸エチル1c(70.0g,0.27mol)を1,4-ジオキサン(700mL)に溶解して、濃塩酸(700mL)を加えた後、90℃で16時間攪拌し、LCMSにより反応完了までをモニターした。氷水浴で、6mol/Lの水酸化ナトリウム溶液で反応系をpH=9のように調節した後、酢酸エチルで抽出(700mLx2)した。水相を2mol/Lの塩酸でpH=7のように調節した後、ロータリーエバポレータにて留去して、粗生成物を得た。粗生成物をエタノール(200mL)でスラリーにし、濾過し、濾液をロータリーエバポレータにて留去し、標記化合物1d(35.0g,0.15mol)を得、収率が56%となった。LCMS(ESI)m/z:234[M+H]+H NMR (400MHz,CDCl,δppm):7.60-7.58(m,2H),7.39-7.37(m,3H),4.43-4.34(m,2H),3.66-3.62(m,1H),3.49-3.42(m,2H),3.26-3.22(m,1H),3.02-2.97(m,1H),2.62-2.55(m,1H),1.63-1.56(m,1H),1.41-1.34(m,1H),0.94-0.90(t,J=7.2,3H)。
【0059】
第4ステップ:(シス)-(1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル1eの調製
化合物(シス)-1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-カルボン酸1d(2.00g,8.58mmol)と、トリエチルアミン(1.73g,17.2mmol)と、ジフェニルホスホリルアジド(3.54g,12.9mmol)とをt-ブタノール(20mL)に加えた後、窒素雰囲気、室温で2時間攪拌して、90℃で16時間反応し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、酢酸エチル及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=50:1~10:1)、標記化合物1e(0.55g,1.81mmol)を得、収率が20%となった。HNMR (400MHz,CDCl,δppm):7.33-7.23(m,5H),4.81-4.78(m,1H),4.23-4.21(m,1H),3.66-3.55(m,2H),2.82-2.78(m,1H),2.67-2.63(t,J=9.2Hz,1H),2.46-2.43(m,1H),2.32-2.29(m,1H),2.19-2.14(m,1H),1.48-1.43(m,1H),1.44(s,9H),1.28-1.18(m,1H),0.89-0.85(t,J=7.2Hz,3H)。
【0060】
第5ステップ:(シス)-(4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル1fの調製
水素化ボトルに化合物(シス)-(1-ベンジル-4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル1e(10.0g,32.9mmol)と、メタノール(100mL)と、Pd/C(10.0g)とを加え、50psiの水素ガス圧力下室温で6時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を珪藻土で濾過し、濾液を濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、標記化合物1f(6.00g,28.0mmol)を得、収率が85%となった。HNMR (400MHz,CDCl,δppm):4.82(brs,1H),4.16(brs,1H),3.21-3.14(m,2H),2.80-2.77(m,1H),2.55-2.49(t,J=10.0Hz,1H),2.32-2.26(m,1H),2.05-2.01(m,1H),1.51-1.45(m,1H),1.44(s,9H),1.31-1.24(m,1H),0.95-0.92(t,J=7.2Hz,3H)。
【0061】
第6ステップ:(シス)-{4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル]ピロリジン-3-イル}カルバミン酸t-ブチル1gの調製
反応フラスコにジクロロメタン(60mL)と、トリエチルアミン(5.67g,56.1mmol)と、トリフルオロエチルアミン(2.78g,28.0mmol)とを加えた後、0℃でトリホスゲン(3.32g,11.2mmol)を加え、0℃を維持して2時間攪拌した後、0℃で化合物(シス)-(4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル1f(6.00g,28.0mmol)を加え、室温まで徐々に戻って6時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を水に入れ、ジクロロメタンで抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=30:1~2:1)、標記化合物1g(2.50g,7.37mmol)を得、収率が26%となった。LCMS(ESI)m/z:362[M+Na]+H NMR (400MHz,DMSO-d,δppm):7.11-7.09(d,J=8.8Hz,1H),6.73-6.70(t,J=6.4Hz,1H),4.04(brs,1H),3.82-3.73(m,2H),3.41-3.36(m,2H),3.20-3.17(d,J=10.8Hz,1H),3.10-3.05(t,J=10.0Hz,1H),2.10(brs,1H),1.38(s,9H),1.36-1.34(m,1H),1.30-1.23(m,1H),0.87-0.83(t,J=7.2Hz,3H)。
【0062】
第7ステップ:(シス)-3-アミノ-4-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド1hの調製
0℃で化合物(シス)-{4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル]ピロリジン-3-イル}カルバミン酸t-ブチル1g(2.50g,7.37mmol)を塩酸メタノール(25mL,4.8mol/L)に溶解し、室温で2時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を濃縮した後、水を加えて、水酸化ナトリウム溶液(2mol/L)でpH=9のように調節し、酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、標記化合物1h(1.5g,6.20mmol)を得、収率が85%となった。LCMS(ESI)m/z:240[M+H]+H NMR (400MHz,DMSO-d,δppm):4.52(brs,1H),3.98-3.85(m,2H),3.55-3.50(m,3H),3.32-3.30(m,1H),3.15-3.10(t,J=9.6Hz,1H),2.12-2.07(m,1H),1.57-1.41(m,2H),1.25(brs,2H),1.00-0.96(t,J=7.2Hz,3H)。
【0063】
第8ステップ:(シス)-3-[(5-シアノ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ]-4-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド1iの調製
反応フラスコにジオキサン(12mL)を加えた後、化合物4-クロロ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(240mg,0.76mmol)と、(シス)-3-アミノ-4-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド1h(199mg,0.83mmol)と、炭酸セシウム(740mg,2.27mmol)と、Xantphos(175mg,0.30mmol)と、Pd(OAc)(33.9mg,0.15mmol)とをそれぞれ加え、100℃まで加熱して6時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を室温まで降温して濾過し、反応系を水に入れ、ジクロロメタン及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、粗生成物である標記化合物1i(100mg,0.19mmol)を得、収率が25.4%となった。LCMS(ESI)m/z:521[M+H]+
【0064】
第9ステップ:(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH01の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物(シス)-3-[(5-シアノ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ]-4-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド1i(40.0mg,0.074mmol)と、水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H01(26mg,0.063mmol)を得、収率が83.3%となった。LCMS(ESI)m/z:381[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.87(s,1H),8.11(s,1H),7.27(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.95-6.80(m,2H),6.63(dd,J=9.1Hz,1H),4.89-4.78(m,1H),3.86-3.73(m,2H),3.71-3.63(m,1H),3.61-3.46(m,2H),3.40-3.33(m,1H),2.46-2.36(m,1H),1.56-1.46(m,1H),1.44-1.34(m,1H),0.84(t,J=7.4Hz,3H)。
【0065】
実施例2
(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH02の調製
【0066】
【化13】
【0067】
第1ステップ:(シス)-(4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル2aの調製
反応フラスコに化合物1e(3.5g,11.5mmol)とメタノール(50mL)とを加えた後、パラジウム炭素(300mg)を加え、反応系を水素雰囲気で5時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を珪藻土で濾過し、濾液をロータリーエバポレータにて留去(10~15℃)して、粗生成物を得た後、カラムにより精製し(石油エーテル)、標記化合物2a(2.1g,9.8mmol)を得、収率が85.2%となった。LCMS(ESI)m/z:215[M+H]+
【0068】
第2ステップ:(シス)-(1-ベンジルオキシカルボニル-4-エチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチル2bの調製
反応フラスコに化合物2a(2.1g,9.8mmol)と、ジクロロメタン(30mL)とを加えた後、トリエチルアミン(2.0g,19.6mmol)と、クロロギ酸ベンジル(2.5g,14.7mmol)とを加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、ジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物2b(820mg,2.48mmol)を得、収率が25.3%となった。LCMS(ESI)m/z:371[M+Na]+
【0069】
第3ステップ:(シス)-(1-ベンジルオキシカルボニル-4-エチル-ピロリジン-3-イル)-メチル-カルバミン酸t-ブチル2cの調製
反応フラスコに化合物2b(0.2g,0.57mmol)と、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)とを加えた後、水素ナトリウム(46mg,1.15mmol,60%)を加え、室温で10min攪拌した後、ヨードメタン(121mg,0.86mmol)を加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、酢酸エチル及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して標記化合物2c(200mg,0.55mmol)を得、粗収率が96.5%となった。LCMS(ESI)m/z:363[M+H]+
【0070】
第4ステップ:(シス)-(1-ベンジルオキシカルボニル-4-エチル-ピロリジン-3-イル)-メチル-アンモニア2dの調製
反応フラスコに化合物2c(0.2g,0.55mmol)と、ジクロロメタン(5mL)とを加えた後、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を入れ、室温で30min攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、濃縮し、ジクロロメタンを追加し、引き続き濃縮し、このステップを3回繰り返し、標記化合物2dのトリフルオロ酢酸塩(160mg,0.45mmol)を得、粗収率が81.8%となった。LCMS(ESI)m/z:263[M+H]+
【0071】
第5ステップ:(シス)-3-[(5-シアノ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ]-4-エチル-ピロリジン-1-ギ酸ベンジル2eの調製
反応フラスコに化合物2d(160mg,0.45mmol)と、N-メチルピロリドン(2mL)とを加えた後、中間体I-1(143mg,0.45mmol)と、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(116mg,0.90mmol)とを加え、170Cで1hマイクロ波反応した。TLCにより反応完了をモニターした後、酢酸エチル及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物2e(50mg,0.092mmol)を得、収率が20.4%となった。LCMS(ESI)m/z:544[M+H]+
【0072】
第6ステップ:(シス)-3-[(5-シアノ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ]-4-エチル-ピロリジン2fの調製
反応フラスコに化合物2e(50mg,0.092mmol)と、メタノール(10mL)とを加えた後、パラジウム炭素(30mg)を加え、反応系を水素雰囲気で5時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を珪藻土で濾過し、濾液をロータリーエバポレータにて留去し(10~15℃)、標記化合物2f(36mg,0.088mmol)を得、収率が95.7%となった。LCMS(ESI)m/z:410[M+H]+
【0073】
第7ステップ:(シス)-3-[(5-シアノ-1-ベンゼンスルホニル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ]-4-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド2gの調製
反応フラスコにジクロロメタン(60mL)と、トリエチルアミン(18mg,0.176mmol)と、トリフルオロエチルアミン(9mg,0.088mmol)とを加えた後、0℃でトリホスゲン(10mg,0.035mmol)を加え、0℃を維持して2時間攪拌した後、0℃で化合物2f(36mg,0.088mmol)を加え、室温まで徐々に戻って6時間攪拌し、TLCにより反応完了までをモニターした。反応系を水に入れ、ジクロロメタンで抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して薄層クロマトグラフィーし、標記化合物2g(10mg,0.019mmol)を得、収率が21.6%となった。LCMS(ESI)m/z:535[M+H]+
【0074】
第8ステップ:(シス)-4-({4-エチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH02の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物2g(10.0mg,0.019mmol)と水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H02(6mg,0.015mmol)を得、収率が78.9%となった。LCMS(ESI)m/z:395[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ12.01(s,1H),8.20(s,1H),7.41-7.36(m,1H),6.98-6.91(m,1H),6.61-6.56(m,1H),4.81-4.74(m,1H),3.84-3.57(m,5H),3.33-3.30(m,1H),3.13(s,3H),2.42-2.32(m,1H),1.55-1.34(m,2H),0.71(t,J=8.0Hz,3H)。
【0075】
実施例3
(シス)-4-{[4-エチル-1-(3,3,3-トリフルオロプロピオニル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH03の調製
【0076】
【化14】
【0077】
第1ステップ:(シス)-1-ベンゼンスルホニル-4-{[4-エチル-1-(3,3,3-トリフルオロプロピオニル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル3aの調製
反応フラスコに化合物2f(100mg,0.24mol)と、ジクロロメタン(30mL)とを加えた後、トリエチルアミン(24mg,0.24mmol)と、3,3,3-トリフルオロプロピオニルクロリド(35mg,0.24mmol)とを加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、ジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物3a(40mg,0.077mmol)を得、収率が32.1%となった。LCMS(ESI)m/z:520[M+H]+
【0078】
第2ステップ:(シス)-4-{[4-エチル-1-(3,3,3-トリフルオロプロピオニル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH03の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物3a(40.0mg,0.077mmol)と、水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H03(20mg,0.053mmol)を得、収率が68.8%となった。LCMS(ESI)m/z:380[M+H]+
【0079】
実施例4
(シス)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH04の調製
【0080】
【化15】
【0081】
実施例2と同じ調製方法を用い、2-ブチン酸エチル4aを原料として、化合物H04を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:381[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ12.04(s,1H),8.22(d,J=1.0Hz,1H),7.40(d,J=3.5Hz,1H),6.90(t,J=6.3Hz,1H),6.62(d,J=3.5Hz,1H),4.69(s,1H),3.86-3.69(m,3H),3.65-3.52(m,2H),3.11(m,4H),2.68-2.49(m,1H),0.98(d,J=6.9Hz,3H)
【0082】
実施例5
(シス)-4-{[4-メチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH05の調製
【0083】
【化16】
【0084】
第1ステップ:(シス)-1-ベンゼンスルホニル-4-{[4-メチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル5aの調製
反応フラスコに化合物4k(95mg,0.24mol)と、ジクロロメタン(30mL)とを加えた後、トリエチルアミン(24mg,0.24mmol)と、シアノ酢酸(20mg,0.24mmol)と、HATU(91mg,0.24mmol)とを加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、ジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物5a(50mg,0.11mmol)を得、収率が43.8%となった。LCMS(ESI)m/z:463[M+H]+
【0085】
第2ステップ:(シス)-4-{[4-メチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH05の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物5a(50.0mg,0.11mmol)と、水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H05(30mg,0.093mmol)を得、収率が84.5%となった。LCMS(ESI)m/z:323[M+H]+
【0086】
実施例6
(3aR,5R,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH06の調製
【0087】
【化17】
【0088】
第1ステップ:N-(2-Boc-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)-メチルアミン6bの調製
化合物6a(200mg,0.84mmol)をメタノール5mlに溶解し、37%のメチルアミン-エタノール溶液2mLと、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(532mg,2.5mmol)とを加え、4h反応した。飽和塩化アンモニウム溶液10mlを滴下して反応を停止させ、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮し、標記化合物6b(108mg,0.45mmol)を得、収率が53.6%となった。LCMS(ESI)m/z:241[M+H]+
【0089】
第2ステップ:1-ベンゼンスルホニル-4-[(2-Boc-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)-メチル-アミノ]-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル6cの調製
反応フラスコに化合物6b(108mg,0.45mmol)と、N-メチルピロリドン(2mL)とを加えた後、中間体I-1(143mg,0.45mmol)と、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(116mg,0.90mmol)とを加え、170Cで1hマイクロ波反応した。TLCにより反応完了をモニターした後、酢酸エチル及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物6c(50mg,0.096mmol)を得、収率が21.3%となった。LCMS(ESI)m/z:522[M+H]+
【0090】
第3ステップ:4-[(ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)-メチル-アミノ]-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル6dの調製
反応フラスコに化合物6c(50mg,0.096mmol)と、ジクロロメタン(5mL)とを加えた後、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を加え、室温で30min攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、濃縮し、ジクロロメタンを追加し、引き続き濃縮し、このステップを3回繰り返し、標記化合物6dであるトリフルオロ酢酸塩(40mg,0.077mmol)を得、粗収率が80.2%となった。LCMS(ESI)m/z:422[M+H]+
【0091】
第4ステップ:1-ベンゼンスルホニル-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル6eの調製
反応フラスコに化合物6e(40mg,0.077mol)と、ジクロロメタン(30mL)とを加えた後、トリエチルアミン(8mg,0.077mmol)と、L-乳酸ナトリウム(9mg,0.077mmol)と、HATU(29mg,0.077mmol)とを加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、ジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物6e(30mg,0.061mmol)を得、収率が79.2%となった。LCMS(ESI)m/z:494[M+H]+
【0092】
第5ステップ:4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH06の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物6e(30mg,0.061mmol)と、水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H06(15mg,0.042mmol)を得、収率が68.9%となった。LCMS(ESI)m/z:354[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.95(s,1H),8.17(s,1H),7.36-7.31(m,1H),6.67(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.85(dd,J=6.9,3.0Hz,1H),4.30(p,J=6.5Hz,1H),3.61-3.57(m,1H),3.56-3.51(m,2H),3.47-3.44(m,1H),3.19(s,3H),2.72-2.55(m,2H),2.17-2.06(m,2H),1.77-1.62(m,2H),1.23-1.15(m,3H)。
【0093】
実施例7
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH07の調製
【0094】
【化18】
【0095】
第1ステップ:(3aR,5r,6aS)-5-ヒドロキシルヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル7aの調製
反応フラスコに化合物6a(2.0g,8.89mmol)と、メタノール(50mL)とを加え、氷浴で、NaBH(338mg,8.89mmol)を徐々に加えた後、反応系を室温で1h攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を水で停止させ、シリカゲルに吸着させ、低温濃縮して、カラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7a(2.0g,8.81mmol)を得、収率が99.1%となった。
MS m/z(ESI):228[M+H]+。
【0096】
第2ステップ:(3aR,5r,6aS)-5-((メチルスルホニル)オキソ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル7bの調製
反応フラスコに化合物7a(2.0g,8.81mmol)と、DIPEA(2.3g,17.62mmol)と、DCM(20mL)とを加えた後、メタンスルホン酸無水物(1.8g,10.57mmol)を加えた。反応系を室温で4h反応し、反応が完了した後、反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7b(2.0g,6.56mmol)を得、収率が74.5%となった。
MS m/z(ESI):306[M+H]+。
【0097】
第3ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-(メチルアミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル7cの調製
反応フラスコに化合物7b(1.0g,3.28mmol)と、ンメタノールアミ溶液(10mL)と、メタノール(20mL)とを加え、タンクに置き、反応系を80℃で8h反応した。反応が完了した後、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7c(700mg,2.92mmol)を得、収率が89.0%となった。
【0098】
第4ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル7dの調製
反応フラスコに化合物7c(380mg,1.58mmol)と、DIPEA(408mg,3.16mmol)と、Int-1(500mg,1.58mmol)と、NMP(5mL)とを加え、反応系を150℃で1hマイクロ波反応した。反応が完了した後、反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7d(300mg,0.58mmol)を得、収率が36.7%となった。
MS m/z(ESI):522[M+H]+。
【0099】
第5ステップ:4-(メチル((3aR,5s,6aS)-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル7eの調製
反応フラスコに化合物7d(300mg,0.58mmol)と、TFA(2mL)と、DCM(5mL)とを加え、反応系を室温で1h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮し、化合物7e(200mg,0.48mmol)を得、収率が82.3%となった。
MS m/z(ESI):422[M+H]+。
【0100】
第6ステップ:(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)アミノギ酸フェニル7hの調製
反応フラスコに化合物7f(1.2g,7.63mmol)と、化合物7g(1.0g,7.63mmol)と、THF(20mL)とを加えた後、トリエチルアミン(1.5g,15.26mmol)を徐々に滴下した。反応系を室温で1h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7h(90mg,0.36mmol)を得、収率が4.7%となった。
MS m/z(ESI):252[M+H]+。
【0101】
第7ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド7iの調製
反応フラスコにを化合物7e(50mg,0.12mmol)と、化合物7h(30mg,0.12mmol)と、DIPEA(31mg,0.24mmol)と、THF(10mL)とを加えた。反応系を60℃で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物7i(60mg,0.10mmol)を得、収率が83.3%となった。
MS m/z(ESI):579[M+H]+。
【0102】
第8ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH7の調製
反応フラスコに化合物7i(60mg,0.10mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮して、カラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H7(25mg,0.057mmol)を得、収率が57.0%となった。
MS m/z(ESI):439[M+H]+。
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.93(s,1H),11.57(s,1H),8.15(s,1H),7.31-7.24(m,1H),6.68-6.61(m,1H),4.79-4.68(m,1H),3.89(s,3H),3.73-3.60(m,2H),3.19(s,3H),3.17-3.15(m,2H),2.96-2.79(m,2H),2.21-2.08(m,2H),1.93-1.80(m,2H)。
【0103】
実施例08
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-エチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH08の調製
【0104】
【化19】
【0105】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-エチル-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H08を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:437[M+H]+。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.89(s,1H),11.42(s,1H),8.12(s,1H),7.26-7.20(m,1H),6.64-6.58(m,1H),4.76-4.65(m,1H),3.73-3.58(m,2H),3.35-3.29(m,2H),3.16(s,3H),2.92-2.78(m,2H),2.69(q,J=7.5Hz,2H),2.18-2.05(m,2H),1.89-1.78(m,2H),1.20(t,J=7.6Hz,3H)。
【0106】
実施例09
4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH09の調製
【0107】
【化20】
【0108】
(1)(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9bの合成
反応フラスコに化合物(3-オキソシクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9a(1g,5.4mmol)と、p-メトキシベンジルアミン(0.74g,5.4mmol)と、シアノ水素化ほう素ナトリウム(0.68g,10.8mmol)と、メタノール50mLとを加え、室温で攪拌して4時間反応し、濃縮して、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、白色固体化合物として9b(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル(1.3g)を得、収率が77%となった。MS m/z(ESI):307[M+H]+
【0109】
(2)(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9cの合成
(3-((4-メトキシベンジル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9b(250mg,0.81mmol)と、DIPEA(313mg,2.43mmol)とをDCMに溶解し、室温で3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(200mg,0.81mmol)に滴下した。滴下が完了した後、この混合物を室温で引き続き4時間攪拌し、水で停止させ、DCMで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=3:1)、無色油状物化合物として9c(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル200mgを得、収率が48%となった。
MS m/z(ESI):515[M+H]+
【0110】
(3)(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)(メチル)カルバミン酸t-ブチル9dの合成
水素化ナトリウム(7.4mg,0.42mmol)を(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9c(110mg,0.21mmol)のTHF溶液に加え、室温で1時間攪拌した後、ヨードメタン(60mg,0.42mmol)に滴下し、この反応混合物を室温で6時間攪拌した。水で停止させ、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、無色油状物として粗生成物である(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)(メチル)カルバミン酸t-ブチル9d(100mg)を得、粗生成物を直接的に次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):551[M+Na]。
【0111】
(4)N-(3-(メチルアミノ)シクロブチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド9eの合成
(3-((N-(4-メトキシベンジル)-3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホンアミド)シクロブチル)(メチル)カルバミン酸t-ブチル9d(100mg,0.19mmol)をTHF2mLに溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、再びDCMに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗化合物であるN-(3-(メチルアミノ)シクロブチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド9e(50mg)を得、直接的に次の反応に使用した。
M Sm/z(ESI):309[M+H]+
【0112】
(5)N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドH09の合成
N-(3-(メチルアミノ)シクロブチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド9e(50mg,0.16mmol)と、4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(50mg,0.16mmol)と、DIPEA(62mg,0.48mmol)とをNMPに溶解し、この混合物を170℃で2時間マイクロ波反応し、冷却して水で停止させ、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドH09(9.7mg)を得、収率が13.5%となった。
MS m/z(ESI):450[M+H]+
H-NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.12-8.08(m,3H),7.99-7.90(m,2H),7.77(t,J=7.9Hz,1H),7.22(d,J=3.7Hz,1H),6.61(d,J=3.7Hz,1H),4.27(tt,J=9.1,7.0Hz,1H),3.64-3.53(m,1H),3.24(s,3H),2.53(dtd,J=9.8,7.1,2.9Hz,2H),2.07(qd,J=9.0,2.8Hz,2H)。
【0113】
実施例10
4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH10の調製
【0114】
【化21】
【0115】
実施例9と同じ調製方法を用い、3,3,3-トリフルオロプロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H10を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:388[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.93(s,1H),8.15(s,1H),7.76(d,J=8.9Hz,1H),7.32(t,J=3.1Hz,1H),6.64(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.24(p,J=8.4Hz,1H),3.55(h,J=8.6Hz,1H),3.23(s,3H),3.20(dd,J=7.2,3.8Hz,2H),2.64(dt,J=10.8,7.5Hz,4H),2.25(dt,J=11.0,8.6Hz,2H)。
【0116】
実施例11
4-{[(3R,4R)-1-(2-シアノアセチル)-4-メチルピペリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH11の調製
【0117】
【化22】
【0118】
第1ステップ:1-ベンゼンスルホニル-4-[((3R,4R)-1-ベンジル-4-メチルピペリジン-3-イル)-メチル-アミノ]-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル11bの調製
反応フラスコに化合物11a(293mg,1.35mmol)と、N-メチルピロリドン(2mL)とを加えた後、中間体I-1(429mg,1.35mmol)と、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(348mg,2.70mmol)とを加え、170Cで1hマイクロ波反応した。TLCにより反応完了をモニターした後、酢酸エチル及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物11b(150mg,0.30mmol)を得、収率が22.2%となった。LCMS(ESI)m/z:500[M+H]+
【0119】
第2ステップ:1-ベンゼンスルホニル-4-[((3R,4R)-4-メチルピペリジン-3-イル)-メチル-アミノ]-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル11cの調製
反応フラスコに化合物11b(150mg,0.30mmol)と、メタノール(10mL)とを加えた後、パラジウム炭素(30mg)を加え、反応系を水素雰囲気で5時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を珪藻土で濾過し、濾液をロータリーエバポレータにて留去し(10~15℃)、標記化合物11c(100mg,0.24mmol)を得、収率が80.0%となった。LCMS(ESI)m/z:410[M+H]+
【0120】
第3ステップ:1-ベンゼンスルホニル-4-{[(3R,4R)-1-(2-シアノアセチル)-4-メチルピペリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル11dの調製
反応フラスコに化合物11c(100mg,0.24mol)と、ジクロロメタン(30mL)とを加えた後、トリエチルアミン(24mg,0.24mmol)と、シアノ酢酸(20mg,0.24mmol)と、HATU(91mg,0.24mmol)とを加え、反応系を室温で2時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、ジクロロメタン及び水で抽出し、有機相を水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,石油エーテル/酢酸エチル=4:1~2:1)、標記化合物11d(50mg,0.11mmol)を得、収率が43.8%となった。LCMS(ESI)m/z:477[M+H]+
【0121】
第4ステップ:4-{[(3R,4R)-1-(2-シアノアセチル)-4-メチルピペリジン-3-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH11の調製
反応フラスコにメタノール(1mL)を加えた後、化合物11d(50.0mg,0.11mmol)と、水酸化ナトリウム溶液(0.15mL,0.15mmol,1mol/L)とをそれぞれ加え、反応系を室温で12時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、反応系を酢酸エチル及び水で3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、分取TLCにより精製し、標記化合物H11(30mg,0.089mmol)を得、収率が80.9%となった。LCMS(ESI)m/z:337[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.40(s,1H),7.91(s,1H),7.10(s,1H),6.83(s,1H),3.88-3.75(m,1H),3.62-3.50(m,1H),3.35-3.31(m,1H),3.29(s,3H),3.25-3.19(m,1H),3.14-3.04(m,1H),2.67(s,2H),1.56-1.46(m,1H),1.19(s,2H),0.97(d,J=7.1Hz,3H)。
【0122】
実施例12
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH12の調製
【0123】
【化23】
【0124】
第1ステップ:(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル12bの合成
シス-(3-アミノシクロブチル)カルバミン酸t-ブチル12a(200mg,1.07mmol)と、4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(340mg,1.07mmol)と、DIPEA(414mg,3.21mmol)とをNMPに溶解し、この混合物を100℃で2時間反応し、冷却して水で停止させ、灰褐色固体が析出し、濾過し、干燥し、化合物である(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル12b(400mg)を得、収率が80%となった。
MS m/z(ESI):468[M+H]+
【0125】
第2ステップ:4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル12cの合成
(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル12b(400mg,0.85mmol)をTHF2mLに溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、再びDCMに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物である4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル12c(250mg)を得て直接的に次の反応に使用した。収率が80%となった。
MS m/z(ESI):368[M+H]+
【0126】
第3ステップ:N-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド12dの合成
4-((3-アミノシクロブチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル12c(100mg,0.27mmol)と、DIPEA(104mg,0.81mmol)とをDCMに溶解し、室温で3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホニルクロリド(80mg,0.4mmol)を徐々に滴下し、滴下が完了した後、この混合物を室温で引き続き2時間攪拌し、水で停止させ、DCMで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗化合物であるN-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド12d(100mg)を得て直接的に次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):528[M+H]+
【0127】
第4ステップ:N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドH12の合成
N-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミド12d(100mg,0.19mmol)をメタノール(4mL)に溶解し、2Nの水酸化ナトリウム水溶液2mLを加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、白色固体としてN-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)シクロブチル)-3,3,3-トリフルオロプロパン-1-スルホンアミドH12(36mg)を得、収率が48%となった。
MS m/z(ESI):388[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.77(s,1H),8.03(s,1H),7.75(d,J=7.6Hz,1H),7.21(t,J=2.9Hz,1H),7.09(d,J=6.9Hz,1H),6.76(dd,J=3.7,1.9Hz,1H),4.19(p,J=7.5Hz,1H),3.59(q,J=8.0Hz,1H),3.25-3.16(m,2H),2.77(tt,J=8.8,4.7Hz,2H),2.69-2.58(m,2H),2.14(dt,J=11.0,8.4Hz,2H)。
【0128】
実施例13
(シス)-4-{[3-(3-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH13の調製
【0129】
【化24】
【0130】
実施例12と同じ調製方法を用い、3-トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリドを原料として、化合物H13を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:436[M+H]+
H NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.16-8.10(m,2H),8.00(s,1H),7.95-7.91(m,1H),7.82-7.75(m,1H),7.14(d,J=3.7Hz,1H),6.66(d,J=3.6Hz,1H),4.36-4.24(m,1H),3.64(tt,J=8.9,7.3Hz,1H),2.69(dddd,J=9.2,7.2,4.6,2.9Hz,2H),1.94(qd,J=8.9,2.9Hz,2H)。
【0131】
実施例14
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH14の調製
【0132】
【化25】
【0133】
実施例9と同じ調製方法を用い、プロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H14を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:348[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.96(s,1H),8.14(s,1H),7.47(s,1H),7.31(d,J=3.6Hz,1H),6.64(d,J=3.6Hz,1H),4.28-4.18(m,1H),3.48(s,1H),2.93-2.84(m,2H),2.68-2.58(m,2H),2.24(qd,J=9.0,2.8Hz,2H),1.68-1.56(m,2H),0.94(t,J=7.4Hz,3H)。
【0134】
実施例15
(シス)-4-{[3-(3,3,3-トリフルオロプロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH15の調製
【0135】
【化26】
【0136】
実施例9と同じ調製方法を用い、3,3,3-トリフルオロプロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H15を得ることができた。
LCMS(ESI)m/z:402[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.93(s,1H),8.15(s,1H),7.76(d,J=8.9Hz,1H),7.32(t,J=3.1Hz,1H),6.64(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.24(p,J=8.4Hz,1H),3.55(h,J=8.6Hz,1H),3.23(s,3H),3.20(dd,J=7.2,3.8Hz,2H),2.64(dt,J=10.8,7.5Hz,4H),2.25(dt,J=11.0,8.6Hz,2H)。
【0137】
実施例16
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH16の調製
【0138】
【化27】
【0139】
実施例9と同じ調製方法を用い、4-トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリドを原料として、化合物H16を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:450[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ7.30(s,1H),7.22(d,J=8.1Hz,2H),7.06(d,J=8.3Hz,2H),6.41(d,J=3.7Hz,1H),5.81(d,J=3.6Hz,1H),3.50-3.40(m,1H),2.77(p,J=8.2Hz,1H),2.44(s,3H),1.73(dtd,J=9.9,7.2,3.0Hz,2H),1.33-1.24(m,2H)。
【0140】
実施例17
(シス)-4-{[3-(4-トリフルオロメチルベンゼンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH17の調製
【0141】
【化28】
【0142】
実施例12と同じ調製方法を用い、4-トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリドを原料として、化合物H17を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:436[M+H]+
H NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.09-7.97(m,3H),7.88(dd,J=8.7,2.7Hz,2H),7.13(t,J=3.5Hz,1H),6.66(d,J=3.6Hz,1H),4.34-4.22(m,1H),3.63(tt,J=9.0,7.4Hz,1H),2.75-2.65(m,2H),1.96(qd,J=8.9,2.9Hz,2H)。
【0143】
実施例18
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH18の調製
【0144】
【化29】
【0145】
実施例9と同じ調製方法を用い、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホニルクロリドを原料として、化合物H18を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:424[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.90(s,1H),8.64(s,1H),8.34(dd,J=9.1,0.8Hz,1H),8.12-8.03(m,2H),7.73(dd,J=9.1,6.8Hz,1H),7.28(dd,J=3.7,2.3Hz,1H),6.55(dd,J=3.6,1.9Hz,1H),4.14(p,J=8.5Hz,1H),3.60(d,J=8.9Hz,1H),3.13(s,3H),2.37-2.29(m,2H),2.17-2.01(m,2H)。
【0146】
実施例19
(シス)-4-{[3-(ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH19の調製
【0147】
【化30】
【0148】
実施例12と同じ調製方法を用い、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホニルクロリドを原料として、化合物H19を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:410[M+H]+
H NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.18(dd,J=9.1,0.8Hz,1H),8.10(dd,J=6.7,0.8Hz,1H),7.99(s,1H),7.66(dd,J=9.1,6.7Hz,1H),7.13(d,J=3.6Hz,1H),6.64(d,J=3.6Hz,1H),4.27(t,J=7.7Hz,1H),3.85-3.74(m,1H),2.67(dtd,J=10.0,7.3,3.0Hz,2H),1.97(td,J=8.9,2.9Hz,2H)。
【0149】
実施例20
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH20の調製
【0150】
【化31】
【0151】
第1ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-(ベンジルアミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル20bの調製
反応フラスコに化合物7b(500mg,1.6mmol)と、化合物20a(0.5mL,4.9mmol)とを加え、無溶媒の条件で80℃まで加熱して反応した。TLCにより反応完了をモニターした後、カラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物20b(400mg,1.3mmol)を得、収率が77.2%となった。
MS m/z(ESI):317[M+H]+
【0152】
第2ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-アミノヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル20cの調製
反応フラスコに化合物20b(350mg,1.1mmol)と、ギ酸アンモニウム(1.4g,22.1mmol)と、Pd/C(0.7g)とを加えてエタノール溶媒(15mL)に溶解し、80℃で反応した。TLCにより反応完了をモニターした後、カラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物20c(150mg,0.66mmol)を得、収率が59.9%となった。
MS m/z(ESI):227[M+H]+
【0153】
第3ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル20dの調製
反応フラスコに化合物20c(150mg,0.66mmol)と、DIPEA(1.1mL,6.6mmol)と、I-1(421mg,1.3mmol)と、NMP(5mL)とを加え、反応系を140℃で還流して1.5h反応した。反応が完了した後、反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,PE/THF=100:1~50:1)、化合物20d(80mg,0.16mmol)を得、収率が23.8%となった。
MS m/z(ESI):508[M+H]+
【0154】
第4ステップ:4-(((3aR,5s,6aS)-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル20eの調製
反応フラスコに化合物20d(80mg,0.16mmol)と、TFA(0.1mL)と、DCM(5mL)とを加え、反応系を室温で1h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮し、化合物20e(110mg,0.27mmol)を得た。
MS m/z(ESI):408[M+H]+
【0155】
第5ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド20fの調製
反応フラスコに化合物20e(110mg,0.27mmol)と、化合物7h(68mg,0.27mmol)と、DIPEA(3.0mL)と、THF(5mL)とを加えた。反応系を60℃で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,PE/THF=100:1~50:1)、化合物20f(40mg,0.07mmol)を得、収率が26.2%となった。
MS m/z(ESI):566[M+H]+
【0156】
第6ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH20の調製
反応フラスコに化合物20f(40mg,0.07mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H20(12mg,0.03mmol)を得、収率が39.9%となった。
MS m/z(ESI):425[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.78(s,1H),11.58(s,1H),8.06(s,1H),7.26-7.17(m,1H),6.88-6.70(m,2H),4.75(q,J=6.9Hz,1H),3.90(s,3H),3.69(t,J=9.4Hz,2H),3.31-3.35(m,2H),2.91(m,2H),1.99(d,J=7.8Hz,4H)。
【0157】
実施例21
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-t-ブチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH21の調製
【0158】
【化32】
【0159】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-t-ブチル-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H21を得ることができた。
MS m/z(ESI):465[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.93(s,1H),11.44(s,1H),8.15(s,1H),7.25(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.64(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.73(t,J=8.1Hz,1H),3.67(m,2H),3.19(s,3H),2.87(m,2H),2.20-2.10(m,2H),1.92-1.82(m,2H),1.31(s,9H)。
【0160】
実施例22
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(2,2,2-トリフルオロエチル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH22の調製
【0161】
【化33】
【0162】
実施例7と同じ調製方法を用い、2,2,2-トリフルオロエチルアミンを原料として、化合物H22を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:407[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.90(s,1H),8.12(s,1H),7.30-7.25(m,1H),6.80-6.73(m,1H),6.63-6.58(m,1H),4.75-4.61(m,1H),3.80-3.67(m,2H),3.54-3.44(m,2H),3.15(s,3H),3.09-3.01(m,2H),2.83-2.72(m,2H),2.15-2.02(m,2H),1.84-1.74(m,2H)。
【0163】
実施例23
(3aR,5S,6aS)-4-{[2-((2S)-2-ヒドロキシプロピオニル)-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]-メチル-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH23の調製
【0164】
【化34】
【0165】
実施例6と同じ調製方法を用い、7eを原料として、化合物H23を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:354[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.91(s,1H),8.13(s,1H),7.29(s,1H),6.62(s,1H),4.74(t,J=7.2Hz,1H),4.70-4.60(m,1H),4.26-4.17(m,1H),3.80-3.48(m,2H),3.28-3.19(m,1H),3.16(s,3H),2.91-2.67(m,2H),2.16-2.02(m,2H),1.88-1.73(m,2H),1.17-1.03(m,3H)。
【0166】
実施例24
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH24の調製
【0167】
【化35】
【0168】
第1ステップ:4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル24bの調製
反応フラスコに化合物7e(50mg,0.12mmol)と、化合物24a(30mg,0.12mmol)と、DIPEA(31mg,0.24mmol)と、DCM(10mL)とを加えた。反応系を室温で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物24b(60mg,0.095mmol)を得、収率が79.5%となった。
MS m/z(ESI):630[M+H]+
【0169】
第2ステップ:4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH24の調製
反応フラスコに化合物24b(60mg,0.095mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H24(25mg,0.051mmol)を得、収率が53.8%となった。
MS m/z(ESI):490[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.92(s,1H),8.16-8.03(m,3H),7.94(s,1H),7.90-7.82(m,1H),7.30-7.24(m,1H),6.55(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.42-4.32(m,1H),3.28-3.22(m,2H),3.09(s,3H),2.90-2.79(m,2H),2.71-2.62(m,2H),2.05-1.94(m,2H),1.70-1.57(m,2H)。
【0170】
実施例25
(3aR,5s,6aS)-N-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH25の調製
【0171】
【化36】
【0172】
第1ステップ:(3aR,5s,6aS)-N-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド25bの調製
反応フラスコに化合物7e(50mg,0.12mmol)と、化合物25a(27mg,0.12mmol)と、DIPEA(31mg,0.24mmol)と、DCM(10mL)とを加えた。反応系を室温で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物24b(50mg,0.078mmol)を得、収率が64.8%となった。
MS m/z(ESI):643[M+H]+
【0173】
第2ステップ:(3aR,5s,6aS)-N-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH25の調製
反応フラスコに化合物25b(50mg,0.078mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H25(20mg,0.040mmol)を得、収率が51.1%となった。
MS m/z(ESI):503[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.90(s,1H),8.60(s,1H),8.12(s,1H),8.08(d,J=2.4Hz,1H),7.83-7.77(m,1H),7.52(d,J=8.9Hz,1H),7.28-7.22(m,1H),6.68-6.60(m,1H),4.77-4.68(m,1H),3.68-3.57(m,2H),3.26-3.21(m,2H),3.17(s,3H),2.89-2.77(m,2H),2.17-2.08(m,2H),1.89-1.80(m,2H)。
【0174】
実施例26
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH26の調製
【0175】
【化37】
【0176】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-シクロプロピル-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H26を得ることができた。
MS m/z(ESI):449[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.95(s,1H),11.45(s,1H),8.15(s,1H),7.31-7.24(m,1H),6.64(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),4.78-4.68(m,1H),3.74-3.61(m,2H),3.34-3.28(m,2H),3.19(s,3H),2.95-2.78(m,2H),2.20-2.05(m,3H),1.91-1.81(m,2H),1.00-0.85(m,4H)。
【0177】
実施例27
4-(メチル((3aR,5s,6aS)-2-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH27の調製
【0178】
【化38】
【0179】
実施例24と同じ調製方法を用い、3,3,3-トリフルオロプロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H27を得ることができた。
MS m/z(ESI):442[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.92(s,1H),8.13(s,1H),7.33-7.26(m,1H),6.65(dd,J=3.4,2.0Hz,1H),4.70-4.61(m,1H),3.50-3.42(m,2H),3.36-3.30(m,2H),3.15(s,3H),3.09-3.02(m,2H),2.88-2.79(m,2H),2.72-2.62(m,2H),2.15-2.02(m,2H),1.83-1.72(m,2H)。
【0180】
実施例28
4-(((3aR,5s,6aS)-2-((3-フルオロフェニル)スルホニル)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH28の調製
【0181】
【化39】
【0182】
実施例24と同じ調製方法を用い、3-フルオロベンゼンスルホニルクロリドを原料として、化合物H28を得ることができた。
MS m/z(ESI):440[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.92(s,1H),8.10(s,1H),7.71-7.62(m,1H),7.62-7.50(m,3H),7.32-7.25(m,1H),6.54(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.42-4.32(m,1H),3.28-3.22(m,2H),3.09(s,3H),2.87-2.75(m,2H),2.72-2.60(m,2H),2.06-1.92(m,2H),1.68-1.54(m,2H)。
【0183】
実施例29
(シス)-1-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素H29の合成
【0184】
【化40】
【0185】
第1ステップ:(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29aの合成
(3-オキソシクロブチル)カルバミン酸t-ブチル9a(1g,5.4mmol)と、メチルアミン塩酸塩(0.55g,8.1mmol)とを酢酸に溶解した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.4g,10.8mmol)をさらに加えた。この混合物を室温で一晩間攪拌し、水で停止させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、DCMで5回抽出し、有機相を合併し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=8:1)、(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29a(400mg)を得、収率が37%となった。
MS m/z(ESI):201[M+H]+
【0186】
第2ステップ:(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29bの合成
(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29a(300mg,1.5mmol)と、4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(475mg,1.5mmol)と、DIPEA(580mg,4.5mmol)とをNMPに溶解し、この混合物を170℃で2時間攪拌し、冷却し、水で停止させ、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=1:1)、橙色固体として(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29b(400mg)を得、収率が55%となった。
MS m/z(ESI):482[M+H]+
【0187】
第3ステップ:4-((3-アミノシクロブチル)(メチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル29cの合成
(3-(メチルアミノ)シクロブチル)カルバミン酸t-ブチル29b(400mg,0.83mmol)をDCM2mLに溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、再びDCMに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、有機相を飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物である4-((3-アミノシクロブチル)(メチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル29c(200mg)を得て直接的に次の反応に使用した。
MS m/z(ESI):382[M+H]+
【0188】
第4ステップ:1-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素29dの合成
4-((3-アミノシクロブチル)(メチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル29c(150mg,0.39mmol)と、(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)カルバミン酸フェニル7h(100mg,0.39mol)と、DIPEA(150mg,1.17mmol)とをTHFに溶解し、この混合物を60℃で1時間攪拌し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=20:1)、1-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素29d(100mg)を得、収率が47%となった。
MS m/z(ESI):539(M+H)+
【0189】
第5ステップ:1-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素H29の合成
1-(3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素29d(100mg,0.18mmol)をメタノール(4mL)に溶解し、2Nの水酸化ナトリウム水溶液2mLを加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合併して飽和塩化ナトリウムで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、1-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロブチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素H29(15mg)を得、収率が21%となった。
MS m/z(ESI):399(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.92(s,1H),11.39(s,1H),8.15(s,1H),7.41-7.24(m,2H),6.65(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.28(p,J=8.2Hz,1H),3.94-3.87(m,1H),3.27(s,3H),2.58(d,J=8.6Hz,2H),2.32(dt,J=11.9,9.1Hz,2H)。
【0190】
実施例30
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-イソプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH30の調製
【0191】
【化41】
【0192】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-イソプロピル-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H30を得ることができた。
MS m/z(ESI):451[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.90(s,1H),11.44(s,1H),8.11(s,1H),7.28-7.15(m,1H),6.61(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.70(m,1H),3.63(m,2H),3.31(m,2H),3.16(s,3H),2.98(p,J=7.0Hz,1H),2.84(s,2H),2.22-2.01(m,2H),1.83(dd,J=13.2,7.6Hz,2H),1.21(d,6H)。
【0193】
実施例31
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH31の調製
【0194】
【化42】
【0195】
実施例7と同じ調製方法を用い、1-エチル-3-アミノ-1H-1,2,4-トリアゾールを原料として、化合物H31を得ることができた。
MS m/z(ESI):420[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.95(s,1H),8.58(s,1H),8.28(s,1H),8.16(s,1H),7.37-7.30(m,1H),6.67(dd,J=3.4,1.9Hz,1H),4.81-4.70(m,1H),4.08(q,J=7.3Hz,2H),3.65-3.54(m,2H),3.19(s,3H),3.19-3.13(m,2H),2.91-2.75(m,2H),2.21-2.07(m,2H),1.91-1.77(m,2H),1.35(t,J=7.3Hz,3H)。
【0196】
実施例32
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-シクロプロピル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH32の調製
【0197】
【化43】
【0198】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-シクロプロピル-5-アミノ-1,2,4-オキサジアゾールを原料として、化合物H32を得ることができた。
MS m/z(ESI):433[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.91(s,1H),10.68(s,1H),8.12(s,1H),7.30-7.22(m,1H),6.66-6.57(m,1H),4.75-4.63(m,1H),3.69-3.49(m,2H),3.29-3.20(m,2H),3.15(s,3H),2.88-2.71(m,2H),2.17-2.03(m,2H),2.01-1.89(m,1H),1.87-1.71(m,2H),1.02-0.86(m,2H),0.85-0.72(m,2H)。
【0199】
実施例33
(3aR,5s,6aS)-4-({2-[(3-ジメチルアミノ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-カルバモイル]-ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル}-メチル-アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH33の調製
【0200】
【化44】
【0201】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-(N,N-ジメチルアミノ)-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H33を得ることができた。
MS m/z(ESI):452[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.92(s,1H),11.22(s,1H),8.15(s,1H),7.32-7.26(m,1H),6.69-6.63(m,1H),4.77-4.70(m,1H),3.72-3.59(m,2H),3.29(s,3H),3.19(s,3H),3.01(s,3H),2.93-2.81(m,2H),2.20-2.09(m,2H),2.07-1.93(m,2H),1.92-1.79(m,2H)。
【0202】
実施例34
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH34の合成
【0203】
【化45】
【0204】
第1ステップ:4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル34bの合成
4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(500mg,1.6mmol,1.0eq)と、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸t-ブチル34a(0.96g,4.8mmol,3.0eq)とをNMP(5ml)に入れ、DIPEA(0.53ml,3.2mmol,2.0eq)を加え、100℃で1hマイクロ波反応した。室温まで冷却し、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機層をbrine(10ml)により洗い、濃縮し、falshカラムにより精製し(PE~PE/EA=2:1)、白色固体34b(750mg)を得た。
MS m/z(ESI):482[M+1]+
【0205】
第2ステップ:1-(ベンゼンスルホニル)-4-(ピペリジン-4-イルアミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル34cの合成
化合物34b(750mg,1.6mmol,1.0eq)を2N HCl/EA(30ml)に入れ、室温で一晩間反応し、濾過し、真空乾燥し、白色固体34c(600mg)を得た。
MS m/z(ESI):382[M+1]+
【0206】
第3ステップ:1-(ベンゼンスルホニル)-4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル34dの合成
化合物34c(100mg,0.26mmol,1.0eq)と、TEA(53mg,0.52mmol,2.0eq)とを無水DCM(10ml)に溶解し、氷水浴で冷却して3-トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリド(64mg,0.26mmol,1.0eq)のDCM溶液(5ml)を滴下した後、室温で1h反応した。水(10ml)で停止させ、分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、flashカラムにより精製し、白色固体34d(160mg)を得た。
MS m/z(ESI):590[M+1]+
【0207】
第4ステップ:4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH34の合成
化合物34d(160mg,0.27mmol,1.0eq)をメタノール(3ml)とTHF(3ml)との混合溶媒に溶解し、2NのNaOH(0.7ml,1.4mmol,5.0eq)を加え、室温で2h反応した。反応液をシリカゲルに吸着させ、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=20:1)、白色固体H34(56mg)を得た。
MS m/z(ESI):450[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.80(s,1H),8.18-8.08(m,2H),8.04(s,1H),8.01-7.91(m,2H),7.21(dd,J=3.5,2.5Hz,1H),6.75-6.65(m,2H),4.07(s,1H),3.76(d,J=11.8Hz,2H),2.54(d,J=10.2Hz,2H),2.05(d,J=11.3Hz,2H),1.75(qd,J=12.2,4.0Hz,2H)。
【0208】
実施例35
4-((1-((3-(トリフルオロメチル)フェニル)スルホニル)ピペリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH35の合成
【0209】
【化46】
【0210】
実施例34と同じ調製方法を用い、4-(メチルアミノ)-ピペリジン-1-カルボン酸t-ブチルを原料として、化合物H35を得ることができた。
MS m/z(ESI):464[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ8.13(q,J=8.0Hz,3H),8.00(s,1H),7.93(t,J=7.9Hz,1H),7.32(t,J=3.0Hz,1H),6.61-6.55(m,1H),3.90(dd,J=44.8,11.8Hz,3H),3.14(s,3H),2.45(d,J=11.4Hz,2H),2.03(q,J=11.1Hz,3H),1.85(d,J=12.3Hz,2H)。
【0211】
実施例36
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH36の合成
【0212】
【化47】
【0213】
第1ステップ:3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル36b
4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルI-1(350mg,1.1mmol,1.0eq)と、3-アミノピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル36a(0.20g,1.1mmol,1.0eq)とをNMP(5ml)に入れ、DIPEA(0.28ml,2.2mmol,2.0eq)を加え、100℃で5h反応した。室温まで冷却し、水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機層をbrine(10ml)により洗い、濃縮し、falshカラムにより精製し(PE~PE/EA=1:1)、白色固体36b(330mg)を得た。
MS m/z(ESI):468[M+1]+
【0214】
第2ステップ:1-(ベンゼンスルホニル)-4-(ピロリジン-3-イルアミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル36cの合成
化合物36b(150mg,0.32mmol,1.0eq)を2NのHCl/EA(10ml)に入れ、室温で一晩間反応し、濾過し、真空干燥し、白色固体36c(120mg)を得た。
MS m/z(ESI):368[M+1]+
【0215】
第3ステップ:3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド36d
トリフルオロエチルアミン(63mg,0.64mmol,2.0eq)を無水THF(10ml)に溶解し、CDI(0.10g,0.64mmol,2.0eq)を加え、室温4h反応した。化合物36c(120mg,0.32mmol,1.0eq)と、TEA(97mg,0.96mmol,3.0eq)とを無水THF(5ml)に溶解して、この溶液を上記反応液へ一括転移し、2h還流反応した。溶媒を減圧蒸発し、酢酸エチル(30ml)を加え、水(10ml)とbrine(10ml)とをこの順に洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=20:1)、白色固体36d(150mg)を得た。
MS m/z(ESI):493[M+1]+
【0216】
第4ステップ:3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH36
化合物36d(150mg,0.30mmol,1.0eq)をMeOH/THF(5ml/5ml)混合溶媒に溶解し、2NのNaOH(0.8ml,1.5mmol,5.0eq)を加え、室温で4h反応した。濃縮し、FLASHカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=10:1)、白色固体H36(40mg)を得た。
MS m/z(ESI):353[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.85(s,1H),8.10(s,1H),7.26(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),7.03(d,J=7.1Hz,1H),6.89(t,J=6.2Hz,1H),6.80(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.82(s,1H),3.86-3.72(m,2H),3.66(dd,J=10.7,6.2Hz,1H),3.56-3.36(m,3H),2.30-2.05(m,2H)。
【0217】
実施例37
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-メチル-アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH37の合成
【0218】
【化48】
【0219】
第1ステップ:3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ピロリジン-1-カルボン酸t-ブチル37a
化合物36b(150mg,0.32mmol,1.0eq)と、炭酸セシウム(0.21g,0.64mmol,2.0eq)とをDMF(10ml)に入れ、CHI(108mg,0.76mmol,2.5eq)を滴下し、室温で一晩間反応した。水(50ml)で希釈し、酢酸エチル(30ml×2)で抽出し、有機層を合併してbrine(25ml×3)により洗い、濃縮し、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=50:1)、白色発泡状固体として37a(120mg)を得た。
MS m/z(ESI):482[M+1]+
【0220】
第2ステップ:4-(メチル(ピロリジン-3-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル37bの合成
化合物37a(120mg,0.25mmol,1.0eq)を2NのHCl/EA(20ml)に入れ、室温で一晩間反応し、濾過し、真空干燥し、白色固体37b(90mg)を得た。
MS m/z(ESI):382[M+1]+
【0221】
第3ステップ:3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド37c
トリフルオロエチルアミン(50mg,0.50mmol,2.0eq)を無水THF(10ml)に溶解し、CDI(81g,0.50mmol,2.0eq)を加え、室温で4h反応した。化合物37b(90mg,0.25mmol,1.0eq)と、TEA(76mg,0.75mmol,3.0eq)とを無水THF(5ml)に溶解して、この溶液を上記反応液へ一括転移し、2h還流反応した。溶媒を減圧蒸発し、酢酸エチル(30ml)を加え、水(10ml)とbrine(10ml)とをこの順に洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=50:1)、白色固体37c(110mg)を得た。
MS m/z(ESI):507[M+1]+
【0222】
第4ステップ:3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH37
化合物37c(110mg,0.22mmol,1.0eq)をMeOH/THF(5ml/5ml)混合溶媒に溶解し、2NのNaOH(0.6ml,1.1mmol,5.0eq)を加え、室温で4h反応した。濃縮し、FLASHカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=15:1)、白色固体H37(47mg)を得た。
MS m/z(ESI):367[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ12.04(s,1H),8.23(s,1H),7.40(dd,J=3.7,2.3Hz,1H),6.92(t,J=6.3Hz,1H),6.69(dd,J=3.6,1.8Hz,1H),4.76(q,J=7.5Hz,1H),3.90-3.72(m,2H),3.67(dd,J=10.7,7.7Hz,1H),3.60-3.40(m,2H),3.31-3.24(m,1H),3.21(s,3H),2.19(m,2H)。
【0223】
実施例38
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH38
【0224】
【化49】
【0225】
反応フラスコに化合物H07(100mg,0.23mmol)と、HBr/AcOH溶液(5mL)とを加え、80Cで1h攪拌し、反応系を水に入れ、弱いアルカリ性まで中和し、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H38(10mg,0.024mmol)を得、収率が10.4%となった。
MS m/z(ESI):425[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ12.12(brs,1H),11.91(s,1H),9.19(brs,1H),8.12(s,1H),7.29-7.21(m,1H),6.64-6.56(m,1H),4.74-4.65(m,1H),3.78-3.56(m,2H),3.16(s,5H),2.87-2.76(m,2H),2.14-2.05(m,2H),1.86-1.78(m,2H)。
【0226】
実施例39
6-(5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-ホルムアミドH39の合成
【0227】
【化50】
【0228】
第1ステップ:3-ベンジル-6-(t-ブチル)3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3,6-ジカルボン酸エステル39b
反応フラスコに化合物39a(300mg,1.5mmol)と、ジクロロメタン(20mL)とを加え、トリエチルアミン(303mg,3mmol)と、クロロギ酸ベンジル(306mg,1.8mmol)とをこの順に加え、反応液を常温で2時間攪拌し、反応液を水で洗い、有機相を乾燥してロータリーエバポレータにて留去し、シリカゲルに吸着させ、低温濃縮してカラムにより精製し、化合物39b(470mg,1.4mmol)を得、収率が94%となった。
MS m/z(ESI):355[M+23]+
【0229】
第2ステップ:ベンジル3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-カルボン酸エステル39c
反応フラスコに化合物39b(470mg,1.4mmol)を加えてジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、反応液を室温で2時間攪拌した後、濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、化合物39c(328mg,1.4mmol)を得、収率が100%となった。
MS m/z(ESI):233[M+H]+
【0230】
第3ステップ:ベンジル6-(5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-カルボン酸エステル39d
反応フラスコに化合物I-1(200mg,0.63mmol)と、化合物39c(146mg,0.63mmol)と、DIPEA(162mg,1.26mmol)と、NMP(5mL)とを加え、反応系を170Cで2hマイクロ波反応した。反応が完了した後、反応系を水に入れ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を合併して水洗し、飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、低温濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物39d(200mg,0.39mmol)を得、収率が62%となった。
MS m/z(ESI):514[M+H]+
【0231】
第4ステップ:4-(3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-6-イル)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル39e
反応フラスコに化合物1e(180mg,0.35mmol)と、40%の臭化水素酸-酢酸溶液(3mL)とを加え、反応液を室温で20分間攪拌した後、濃縮してロータリーエバポレータにて留去し、化合物39e(133mg,0.35mmol)を得、収率が100%となった。
MS m/z(ESI):380[M+H]+
【0232】
第5ステップ:6-(5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-ホルムアミド39f
反応フラスコに化合物39e(133mg,0.35mmol)と、N-(3,3,3-トリフルオロエチル)カルバミン酸フェニル(77mg,0.35mmol)と、DIPEA(90mg,0.70mmol)と、THF(10mL)とを加えた。反応系を60Cで2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物39f(130mg,0.26mmol)を得、収率が74%となった。
MS m/z(ESI):505[M+H]+
【0233】
第6ステップ:6-(5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン-3-ホルムアミドH39
反応フラスコに化合物39f(130mg,0.26mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H39(10mg,0.027mmol)を得、収率が11%となった。
MS m/z(ESI):365[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.85(s,1H),8.01(s,1H),7.26-7.11(m,2H),6.45(s,1H),5.37(dd,J=6.9,4.5Hz,1H),4.59(t,J=8.6Hz,1H),4.19(dd,J=8.9,4.4Hz,1H),4.04(d,J=12.4Hz,1H),3.87-3.63(m,3H),3.19(ddd,J=23.2,11.9,5.5Hz,2H),1.96(q,J=7.1,6.7Hz,1H)。
【0234】
実施例40
(3S,4S)-4-({4-メチル-1-[(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバモイル)]ピロリジン-3-イル}アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH40の調製
【0235】
【化51】
【0236】
実施例1と同じ調製方法を用い、(3S,4S)-(4-メチル-ピロリジン-3-イル)カルバミン酸t-ブチルを原料として、化合物H40を得ることができた。
MS m/z(ESI):367[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.86(s,1H),8.11(s,1H),7.28(t,J=3.0Hz,1H),6.94-6.80(m,2H),6.70(d,J=8.8Hz,1H),4.87(dq,J=10.9,5.7Hz,1H),3.81(ddd,J=9.4,6.3,2.8Hz,2H),3.71(dd,J=10.8,6.5Hz,1H),3.60-3.48(m,2H),3.26(dd,J=10.2,7.3Hz,1H),2.61(p,J=6.9Hz,1H),0.98(d,J=6.9Hz,3H)。
【0237】
実施例41
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(メチルアミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH41の調製
【0238】
【化52】
【0239】
第1ステップ:(3-((4-メトキシフェニル基)(メチル)アミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)カルバミン酸フェニル41b
反応フラスコに化合物41a(267mg,1.71mmol)と、化合物92a(388mg,1.55mmol)と、DCM(20mL)とを加え、氷浴でトリエチルアミン(313mg,3.10mmol)を徐々に滴下した。反応系をこの温度で2h反応した。反応が完了した後、水を入れ、DCMで抽出し、乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物41b(450mg,1.22mmol)を得、収率が78.7%となった。
MS m/z(ESI):371[M+H]+
【0240】
第2ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((4-メトキシフェニル)(メチル)アミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド41c
反応フラスコに化合物7e(50mg,0.12mmol)と、化合物41b(44mg,0.12mmol)と、DIPEA(31mg,0.24mmol)と、THF(10mL)とを加えた。反応系を60℃で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物41c(56mg,0.08mmol)を得、収率が66.7%となった。
MS m/z(ESI):698[M+H]+。
【0241】
第3ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(メチルアミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド41d
反応フラスコに化合物41c(56mg,0.08mmol)と、TFA(2mL)と、DCM(10mL)とを加えた。反応系を室温で0.5h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物41d(40mg,0.07mmol)を得、収率が86.7%となった。
MS m/z(ESI):578[M+H]+
【0242】
第4ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(メチルアミノ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH41
反応フラスコに化合物41d(40mg,0.07mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H41(10mg,0.023mmol)を得、収率が32.90%となった。
MS m/z(ESI):438[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.90(s,1H),11.13(s,1H),8.12(s,1H),7.28-7.19(m,1H),6.65-6.59(m,1H),6.56-6.44(m,1H),4.73-4.64(m,1H),3.67-3.56(m,2H),3.29-3.23(m,2H),3.16(s,3H),2.88-2.77(m,2H),2.71(s,3H),2.16-2.05(m,2H),1.88-1.78(m,2H)。
【0243】
実施例42
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシメチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH42
【0244】
【化53】
【0245】
第1ステップ:5-アミノ-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチル42b
反応フラスコに化合物42a(1.0g,9.79mmol)と、チオイソシアン酸カリウム(1.0g,10.3mmol)と、メタノール(20mL)とを加え、-5℃まで冷却した後、ナトリウムメトキシド(1.0g,18.5mmol)を徐々に加えた。反応系を-5℃で3h反応して室温まで徐々に昇温した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~10:1)、化合物42b(300mg,1.88mmol)を得、収率が19.3%となった。
MS m/z(ESI):160.1[M+H]+
【0246】
第2ステップ:5-((フェノキシホルミル)アミノ)-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチル42c
反応フラスコに化合物42b(200mg,1.26mmol)と、化合物7f(300mg,1.92mmol)と、ジクロロメタン(10mL)とを加えた後、トリエチルアミン(300mg,2.96mmol)を徐々に滴下した。反応系を室温で1h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~20:1)、化合物42c(130mg,0.465mmol)を得、収率が36.9%となった。
MS m/z(ESI):280.1[M+H]+
【0247】
第3ステップ:5-((3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-ホルムアミド)-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチル42d
反応フラスコに化合物42c(100mg,0.358mmol)と、化合物7e(80mg,0.184mmol)と、DIPEA(100mg,0.774mmol)と、THF(10mL)とを加えた。反応系を60Cで2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~10:1)、化合物42d(100mg,0.161mmol)を得、収率が87.5%となった。
MS m/z(ESI):607.4[M+H]+
【0248】
第4ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシメチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド42e
反応フラスコに化合物42d(90mg,0.145mmol)と、水素化ホウ素ナトリウム(200mg,5.29mmol)と、メタノール(10mL)とを加えた。反応系を室温で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1-5:1)、化合物42e(60mg,0.101mmol)を得、収率が62.7%となった。
MS m/z(ESI):579.3[M+H]+
【0249】
第5ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ヒドロキシメチル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH42
反応フラスコに化合物42e(60mg,0.101mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。反応が完了した後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮した後、カラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~5:1)、化合物H42(25mg,0.057mmol)を得、収率が56.4%となった。
MS m/z(ESI):439.3[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.92(s,1H),11.55(s,1H),8.11(s,1H),7.25-7.21(m,1H),6.63-6.59(m,1H),5.51-5.22(m,1H),4.75-4.64(m,1H),4.45(s,2H),3.71-3.59(m,2H),3.32-3.24(m,2H),3.16(s,3H),2.92-2.77(m,2H),2.17-2.05(m,2H),1.88-1.79(m,2H)。
【0250】
実施例43
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH43
【0251】
【化54】
【0252】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-メトキシ-5-アミノ-1H-1,2,4-オキサジアゾールを原料として、化合物H43を得ることができた。
MS m/z(ESI):423[M+H]+
【0253】
実施例44
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-アミノ-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH44
【0254】
【化55】
【0255】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-(2-アミノ-2-メチル-プロポキシ)-5-アミノ-1H-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H44を得ることができた。
MS m/z(ESI):496[M+H]+
【0256】
実施例45
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-ヒドロキシル-2-メチル-プロポキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH45
【0257】
【化56】
【0258】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-(2-ヒドロキシル-2-メチル-プロポキシ)-5-アミノ-1H-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H45を得ることができた。
MS m/z(ESI):497[M+H]+
【0259】
実施例46
(シス)-4-{[3-(プロパンスルホンアミド)-シクロブチル-1-イル]-アミノ}-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH46の調製
【0260】
【化57】
【0261】
実施例12と同じ調製方法を用い、プロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H46を得ることができた。LCMS(ESI)m/z:334[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.76(s,1H),8.03(s,1H),7.42(d,J=8.3Hz,1H),7.20(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),7.06(d,J=6.9Hz,1H),6.77(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),4.25-4.12(m,1H),3.52(h,J=8.4Hz,1H),2.95-2.83(m,2H),2.75(dtd,J=9.8,7.2,2.9Hz,2H),2.12(qd,J=8.8,2.9Hz,2H),1.70-1.53(m,2H),0.94(t,J=7.4Hz,3H)。
【0262】
実施例47
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH47
【0263】
【化58】
【0264】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-エトキシ-5-アミノ-1H-1,2,4-オキサジアゾールを原料として、化合物H47を得ることができた。
MS m/z(ESI):437[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.95(s,1H),10.78(s,1H),8.16(s,1H),7.31(t,J=3.0Hz,1H),6.66(dd,J=3.7,1.9Hz,1H),4.73(t,J=8.1Hz,1H),4.24(q,J=7.0Hz,2H),3.61(d,J=9.8Hz,2H),3.29(d,J=12.1Hz,2H),3.19(s,3H),2.91-2.79(m,2H),2.21-2.09(m,2H),1.85(dd,J=13.3,7.6Hz,2H),1.33(t,J=7.0Hz,3H)。
【0265】
実施例48
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(5-エトキシ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH48
【0266】
【化59】
【0267】
実施例7と同じ調製方法を用い、5-エトキシ-3-アミノ-1H-1,2,4-オキサジアゾールを原料として、化合物H48を得ることができた。
MS m/z(ESI):437[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.93(s,1H),10.32(s,1H),8.16(s,1H),7.31(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.65(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.83-4.63(m,1H),4.09(q,J=7.1Hz,2H),3.70(dd,J=10.7,7.9Hz,2H),3.35(d,J=4.3Hz,2H),3.20(s,3H),2.96(h,J=3.4Hz,2H),2.17(dt,J=12.7,8.2Hz,2H),1.91(ddd,J=13.5,7.2,2.0Hz,2H),1.20(t,J=7.1Hz,3H)。
【0268】
実施例49
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-シクロプロピル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH49
【0269】
【化60】
【0270】
実施例20と同じ調製方法を用い、3-シクロプロピル-5-アミノ-1H-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H49を得ることができた。
MS m/z(ESI):435[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.74(s,1H),11.41(s,1H),8.02(s,1H),7.17-7.13(m,1H),6.79(d,J=8.4Hz,1H),6.71(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),4.75-4.66(m,1H),3.65-3.55(m,2H),3.37-3.31(m,2H),2.92-2.80(m,2H),2.10-2.03(m,1H),1.99-1.87(m,4H),0.95-0.86(m,4H)。
【0271】
実施例50
(3aR,5s,6aS)-5-((5-トリフルオロメチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH50の調製
【0272】
【化61】
【0273】
第1ステップ:4-クロロ-1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン50b
反応フラスコに化合物50a(1.0g,4.55mmol)と、TEA(919mg,9.10mmol)と、DMF(10mL)とを加え、氷浴でベンゼンスルホニルクロリド(800mg,4.55mmol)を徐々に滴下した。反応系をこの温度で2h反応した。反応が完了した後、水を入れ、EAで抽出し、乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物50b(1.4g,3.89mmol)を得、収率が85.5%となった。
MS m/z(ESI):361[M+H]+
【0274】
第2ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-カルボン酸t-ブチル50c
反応フラスコに化合物50b(200mg,0.56mmol)と、化合物20c(127mg,0.56mmol)と、DIPEA(144mg,1.12mmol)と、NMP(10mL)とを加えた。反応系を160Cで1.5hマイクロ波反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物50c(80mg,0.15mmol)を得、収率が26.8%となった。
MS m/z(ESI):551[M+H]+
【0275】
第3ステップ:N-((3aR,5S,6aS)-オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-5-イル)-1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-アミン50d
反応フラスコに化合物50c(80mg,0.15mmol)と、TFA(2mL)と、DCM(10mL)とを加えた。反応系を室温で0.5h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物50d(60mg,0.13mmol)を得、収率が86.7%となった。
MS m/z(ESI):451[M+H]+
【0276】
第4ステップ:(3aR,5S,6aS)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-5-((1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロール[2,13-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド50e
反応フラスコに化合物50d(60mg,0.13mmol)と、化合物7h(30mg,0.12mmol)と、DIPEA(31mg,0.24mmol)と、THF(10mL)とを加えた。反応系を60Cで2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物50e(40mg,0.07mmol)を得、収率が53.8%となった。
MS m/z(ESI):608[M+H]+
【0277】
第5ステップ:(3aR,5S,6aS)-N-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)-5-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンピペリジン-4-イル)アミノ)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH50
反応フラスコに化合物50e(40mg,0.07mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H50(20mg,0.04mmol)を得、収率が57.10%となった。
MS m/z(ESI):468[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.66(s,1H),11.56(s,1H),8.04(s,1H),7.22-7.16(m,1H),6.60(dd,J=3.6,1.8Hz,1H),5.31(d,J=9.7Hz,1H),4.70-4.62(m,1H),3.86(s,3H),3.61(d,J=7.0Hz,2H),3.41-3.34(m,2H),2.88-2.75(m,2H),2.03-1.83(m,4H)。
【0278】
実施例51
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH51
【0279】
【化62】
【0280】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-(2-メトキシエトキシ)-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H51を得ることができた。
MS m/z(ESI):483[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.90(s,1H),11.52(s,1H),8.12(s,1H),7.27-7.22(m,1H),6.62(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.75-4.66(m,1H),4.36-4.26(m,2H),3.71-3.52(m,4H),3.35-3.27(m,2H),3.25(s,3H),3.16(s,3H),2.91-2.77(m,2H),2.18-2.07(m,2H),1.90-1.77(m,2H)。
【0281】
実施例52
(3aR,5S,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-(2-メトキシエトキシ)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH52
【0282】
【化63】
【0283】
実施例20と同じ調製方法を用い、3-(2-メトキシエトキシ)-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H52を得ることができた。
MS m/z(ESI):469[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.74(s,1H),11.53(s,1H),8.02(s,1H),7.18-7.13(m,1H),6.79(d,J=7.3Hz,1H),6.72(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),4.76-4.67(m,1H),4.36-4.29(m,2H),3.71-3.56(m,4H),3.36-3.29(m,2H),3.26(s,3H),2.93-2.81(m,2H),2.01-1.90(m,4H)。
【0284】
実施例53
5-((3aR,5s,6as)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2-ホルムアミド)-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチルH53
【0285】
【化64】
【0286】
実施例7と同じ調製方法を用い、5-アミノ-1,2,4-チアジアゾール-3-カルボン酸メチルを原料として、化合物H53を得ることができた。
MS m/z(ESI):467(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ12.03(s,1H),11.89(s,1H),8.11(s,1H),7.23(dd,J=3.7,2.5Hz,1H),6.62(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.71(q,J=8.2Hz,1H),3.82(s,3H),3.72-3.60(m,2H),3.40-3.30(m,2H),3.16(s,3H),2.90-2.75(m,2H),2.12(dt,J=12.8,8.3Hz,2H),1.90-1.78(m,2H)。
【0287】
実施例54
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH54
【0288】
【化65】
【0289】
第1ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-(ヒドロキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド54a
化合物53e(400mg,0.66mmol)をTHF(20mL)に分散し、水素化ホウ素ナトリウム(376mg,9.9mmol)を分割添加し、この混合物を室温で6時間攪拌し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=15:1)、灰色固体化合物として54a(250mg)を得、収率が65%。
【0290】
第2ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-ホルミル-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド54b
化合物54a(200mg,0.34mmol)と、Dess-Martin(293mg,0.68mmol)とをDCM(14mL)に分散し、この混合物を室温で2時間攪拌し、反応液を飽和NaHCO溶液を洗い、NaSO溶液で洗い、有機相を乾燥し、濃縮し、粗生成物54bを直接的に次の反応に使用した。
【0291】
第3ステップ:(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミド54c
化合物54b(100mg,0.17mmol)と、ジメチルアミンの塩酸塩(28mg,0.34mmol)とをTHF(10mL)に分散し、室温でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(72mg,0.34mmol)を分割添加し、この混合物を室温で2時間攪拌し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、白色固体として54c(30mg)を得た。収率が29%となった。
【0292】
第4ステップ:((3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH54
54c(30mg,0.05mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、炭酸カリウム(34mg,0.25mmol)を加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、濾過し、濾液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体としてH54(3.5mg)を得、収率が15%となった。
MS m/z(ESI):466(M+H)+
H NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.11(s,1H),7.18(d,J=3.7Hz,1H),6.69(d,J=3.7Hz,1H),4.90(s,2H),3.73(dd,J=11.1,8.1Hz,2H),3.59(s,2H),3.49-3.40(m,3H),3.01(s,3H),2.31(s,6H),2.27(t,J=8.9Hz,2H),2.00(dd,J=13.6,7.7Hz,3H)。
【0293】
実施例55
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-((ジメチルアミノ)メチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH55
【0294】
【化66】
【0295】
実施例54と同じ調製方法を用い、20eを原料として、化合物H55を得ることができた。
MS m/z(ESI):452(M+H)+
H NMR (400MHz,Methanol-d4)δ8.03(s,1H),7.13(d,J=3.7Hz,1H),6.70(d,J=3.6Hz,1H),4.90-4.75(m,1H),3.75(dd,J=11.0,8.1Hz,2H),3.60(s,2H),3.50-3.45(m,2H),3.04(s,2H),2.32(s,6H),2.20-2.06(m,4H)。
【0296】
実施例56
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH56
【0297】
【化67】
【0298】
実施例7と同じ調製方法を用い、3-(メトキシメチル)-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H56を得ることができた。
MS m/z(ESI):453(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.90(s,1H),11.61(s,1H),8.12(s,1H),7.23(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.62(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.71(q,J=8.0Hz,1H),4.41(s,2H),3.65(m,2H),3.37(m,2H),3.28(s,3H),3.17(s,3H),2.85(s,2H),2.12(dt,J=13.4,8.4Hz,2H),1.84(dd,J=13.3,7.5Hz,2H)。
【0299】
実施例57
(3aR,5s,6aS)-5-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(3-メトキシメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)ヘキサヒドロシクロペンタ[c]ピロール-2(1H)-ホルムアミドH57
【0300】
【化68】
【0301】
実施例20と同じ調製方法を用い、3-(メトキシメチル)-5-アミノ-1,2,4-チアジアゾールを原料として、化合物H57を得ることができた。
MS m/z(ESI):439(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.74(s,1H),11.63(s,1H),8.02(d,J=2.1Hz,1H),7.21-7.13(m,1H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),6.72(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.72(q,J=6.8Hz,1H),4.41(s,2H),3.70-3.64(m,2H),3.38-3.30(m,2H),3.28(s,3H),2.92-2.85(m,2H),1.99-1.92(m,4H)。
【0302】
実施例58
N-(-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミドH58
【0303】
【化69】
【0304】
第1ステップ:シクロペンタ-3-エン-1-イルカルバミン酸ベンジル58b
化合物58a(5g,41.6mmol)と、トリエチルアミン(12.6g,124.8mmol)とをDCMに溶解し、氷浴でCBZ-Cl(7.8g,45.8mmol)を徐々に加え、この混合物を室温で2時間攪拌し、水で停止させ、DCMで抽出し、有機相を水で洗い、乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=3:1)、白色固体化合物として58b(4g)を得、収率が44%となった。
MS m/z(ESI):218(M+H)+
【0305】
第2ステップ:(6-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル)カルバミン酸ベンジル58c
化合物58b(2g,9.2mmol)をDCM(60mL)に溶解し、室温でm-CPBA(2.3g,13.8mmol)を分割添加し、この混合物を室温で2時間攪拌し、濾過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗い、チオ硫酸ナトリウム溶液で洗い、有機相を分離し、水相をDCMで抽出し、有機相を合併し、乾燥し、濃縮し、粗生成物58cを直接的に次の反応に使用した。
【0306】
第3ステップ:((3R,4R)-3-エチル-4-ヒドロキシシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル58d
化合物58c(2g,8.5mmol)と、CuBr-DMS(17mg,0.085mmol)とを無水THFに溶解し、-60℃、窒素雰囲気で臭化エチルマグネシウム(21ml,42.5mmol)を徐々に滴下し、反応温度を-50℃未満のように維持して2時間攪拌した。冷たい反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液に加えて停止させた。EAで抽出し、有機相を水で洗い、乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=2:1)、淡黄色固体として58d(1.9g)を得た。収率が84%となった。
【0307】
第4ステップ:((3S,4R)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-4-エチルシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル58e
化合物58d(1.9g,7.2mmol)と、フタルイミド(1.27g,8.6mmol)と、トリフェニルホスフィン(2.25g,8.6mmol)とを無水THFに溶解し、氷浴でDIAD(1.7g,8.6mmol)を徐々に加えた後、室温まで昇温して引き続き4時間攪拌し、水で停止させ、EAで抽出し、有機相を水洗し、乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=1:1)、白色固体として58e(2.8g)を得た。収率が98%となった。
【0308】
第5ステップ:((3S,4R)-3-アミノ-4-エチルシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル58f
化合物58e(3g,7.6mmol)をメタノールに溶解し、ヒドラジン水和物(2.4g,76mmol)を加え、この反応混合物を還流して2時間攪拌し、冷却し、濾過し、濾液濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、無色油状物として58f(1g)を得た。収率が50%となった。
【0309】
第6ステップ:((3S,4R)-3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル58g
58f(1g,2.8mmol)と、I-1(0.96g,3mmol)とをNMPに溶解し、DIPEA(1.5g,11.4mmol)を加え、この混合物を75Cで2時間攪拌し、冷却して水に入れ、EAで抽出し、有機相を3回水洗し、乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(PE:EA=1:1)、淡黄色固体として58g(1.2g)を得、収率が73%となった。
【0310】
第7ステップ:4-(((1S,2R)-4-アミノ-2-エチルシクロペンチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル58h
化合物58g(1.2g,2.2mmol)をHBrの酢酸溶液に溶解し、この混合物を室温で2時間攪拌し、混合物を濃縮し、粗生成物58hを直接的に次の反応に使用した。
【0311】
第8ステップ:N-((3S,4R)-3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミド58i
58h(100mg,0.24mmol)と、トリエチルアミン(72mg,0.72mmol)とをTHFに溶解し、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホニルクロリド(64mg,0.29mmol)を徐々に加えた。この混合物を室温で2時間攪拌し、水で停止させ、EAで抽出し、有機相を水洗い、乾燥し、濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色固体として58i(40mg)を得、収率が28%となった。
【0312】
第9ステップ:N-((3S,4R)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール-4-スルホンアミドH58
58i(40mg,0.06mmol)と、炭酸カリウム(41mg,0.3mmol)とをメタノールに溶解し、室温で1時間攪拌し、濾過し、濾液濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し(DCM:MeOH=10:1)、淡黄色固体としてH58(18.3mg)を得、収率が67%となった。
MS m/z(ESI):452(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.75(s,1H),8.44(s,1H),8.32(d,J=9.1Hz,1H),8.06(dd,J=6.7,0.7Hz,1H),8.00(s,1H),7.73(dd,J=9.1,6.8Hz,1H),7.19(d,J=3.5Hz,1H),6.69(d,J=3.5Hz,1H),6.37(d,J=9.1Hz,1H),4.67(p,J=7.4Hz,1H),3.94(s,1H),2.10-1.96(m,2H),1.87-1.76(m,1H),1.65-1.56(m,2H),1.32-1.14(m,1H),1.10-1.02(m,1H),0.63(t,J=7.4Hz,3H)。
【0313】
実施例59
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-4,4,4-トリフルオロブチルアミドH59
【0314】
【化70】
【0315】
実施例58と同じ調製方法を用い、4,4,4-トリフルオロブチリルクロリドを原料として、化合物H59を得ることができた。
MS m/z(ESI):394(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.77(s,1H),8.11(d,J=7.1Hz,1H),8.03(s,1H),7.23-7.17(m,1H),6.79(s,1H),6.47(d,J=9.3Hz,1H),4.81-4.71(m,1H),4.25-4.15(m,1H),2.48-2.30(m,4H),2.16(dt,J=13.8,7.3Hz,2H),1.86(ddt,J=38.3,15.4,7.0Hz,2H),1.67(dq,J=12.1,6.9,5.5Hz,1H),1.37(dt,J=13.2,6.2Hz,1H),1.20(t,J=8.4Hz,1H),0.77(t,J=7.4Hz,3H)。
【0316】
実施例60
N-(3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミドH60
【0317】
【化71】
【0318】
実施例58と同じ調製方法を用い、3-トリフルオロメチルベンゼンスルホニルクロリドを原料として、化合物H60を得ることができた。
MS m/z(ESI):478(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.75(s,1H),8.13-8.05(m,3H),8.02(d,J=8.9Hz,2H),7.84(t,J=7.8Hz,1H),7.19(t,J=3.0Hz,1H),6.71(dd,J=3.6,1.9Hz,1H),6.43(d,J=9.1Hz,1H),4.69(q,J=7.6Hz,1H),3.73(d,J=6.5Hz,1H),2.12(q,J=7.5Hz,1H),1.99(dt,J=13.6,6.9Hz,1H),1.89-1.77(m,1H),1.64-1.55(m,2H),1.33-1.19(m,1H),1.07(m,1H),0.65(t,J=7.4Hz,3H)。
【0319】
実施例61
1-((3S,4R)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルシクロペンチル)-3-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-イル)尿素H61
【0320】
【化72】
【0321】
実施例58と同じ調製方法を用い、7hを原料として、化合物H61を得ることができた。
MS m/z(ESI):427(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.78(s,1H),11.05(s,1H),8.04(s,1H),7.21(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),7.06(s,1H),6.79(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),6.51(s,1H),4.78(p,J=7.2Hz,1H),4.24-4.15(m,1H),3.84(s,3H),2.22(dt,J=13.9,7.2Hz,2H),1.99(ddd,J=13.0,7.4,4.6Hz,1H),1.88(dt,J=13.3,7.7Hz,1H),1.74(ddd,J=12.6,7.4,4.4Hz,1H),1.44-1.29(m,1H),1.25-1.12(m,1H),0.78(t,J=7.4Hz,3H)。
【0322】
実施例62
4-((4-((((3-ヒドロキシル-3-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH62
【0323】
【化73】

【0324】
第1ステップ:(トランス-4-(メチルアミノ)シクロヘキシル)メタノール62b
化合物62a(1.0g,4.36mmol)をLiAlH(1.0M in THF,5ml)に分割添加し、反応液を75Cまで徐々に昇温して維持し、5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、氷浴で反応液に酢酸エチル(200ml)を加えて反応液を希釈した。NaOH(10%w,5ml)を上記反応液に滴下し、濾過した。フィルターケーキを酢酸エチル(100ml*2)で2回洗った。有機相を濃縮し、乾燥した後、白色固体化合物として62b(700mg)を得、収率が70%となった。
H NMR (400MHz,Chloroform-d)δ3.42(d,J=6.3Hz,2H),2.40(d,J=1.6Hz,3H),2.28(tt,J=10.8,3.9Hz,1H),1.97(dt,J=10.2,2.4Hz,2H),1.84-1.70(m,4H),1.44(dddd,J=11.4,8.2,5.8,3.3Hz,1H),1.08-0.94(m,4H)。
【0325】
第2ステップ:トランス-4-(((4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル62c
62b(310mg,2.1mmol)と、Int-1(450mg,1.41mmol)と、DIPEA(550mg,5.2mmol)と、DMF(5ml)とをこの順に50mlのシングルポートフラスコに加え、窒素雰囲気でだんだん90℃まで昇温して5時間反応した。TLC(PE/EA=3:1)により少量の原料が完全に反応しないことを示した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチル(100ml)と水(50ml)とを反応液に加え、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾液をロータリーエバポレータにて留去し、黄色油状物を得た。粗生成物をシリカゲルカラム(PE/EA=10:1-1:1)により分離し、黄色固体化合物として62c(420mg)を得、収率が70%となった。
MS(ESI)m/z:425.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,Chloroform-d)δ8.31(s,1H),8.19-8.13(m,2H),7.62-7.56(m,2H),7.49(dd,J=8.5,7.1Hz,2H),6.63(d,J=4.2Hz,1H),3.94(t,J=11.7Hz,1H),3.48(d,J=6.2Hz,2H),3.20(s,3H),1.95(d,J=11.5Hz,4H),1.74(q,J=11.4Hz,2H),1.53-1.44(m,1H),1.15(q,J=11.6Hz,2H)。
【0326】
第3ステップ:トランス-(4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)4-メチルベンゼンスルホン酸メチル62d
室温で、化合物62c(420mg,1.0mmol)と、トリエチルアミン(150mmol,1.5mmol)と、ジクロロメタン(10ml)と、TosCl(280mg,1.5mmol)とをこの順に25mlのシングルポートフラスコに加え、一晩間攪拌して反応した。TLC(PE/EA=3:1)で、原料を完全に反応させる。反応液に酢酸エチル(100ml)と水(50ml)とを加え、有機相を飽和塩化カトリウム溶液で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾液をロータリーエバポレータにて留去し、粗生成物を得た。粗生成物を分取TLC(PE/EA=2:1)により分離し、白色固体化合物として62d(500mg)を得、収率が86%となった。
MS(ESI)m/z:396.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,Chloroform-d)δ8.29(s,1H),8.18-8.13(m,2H),7.78-7.73(m,2H),7.59(dd,J=8.4,5.8Hz,2H),7.49(t,J=7.7Hz,2H),7.33(d,J=8.1Hz,2H),6.60(d,J=4.1Hz,1H),3.88(s,1H),3.81(d,J=6.4Hz,2H),3.16(s,3H),2.44(s,3H),1.90(t,J=14.5Hz,4H),1.67(s,3H),1.17-1.05(m,2H)。
【0327】
第4ステップ:トランス-((4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)メチル)チオグリコール酸エステル62e
化合物62d(500mg,0.86mmol)と、チオ酢酸カリウム(200mg,1.73mmol)と、DMF(5ml)とをこの順に50mlのシングルポートフラスコに加え、反応液をだんだん60℃まで昇温して2時間攪拌した。TLC(PE/EA=3:1)により原料が完全に反応したことを示した。反応液に酢酸エチル(100ml)と水(50ml)とを加え、有機相を飽和塩化カトリウム溶液で一回洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾液を濃縮し、白色固体化合物として62e(350mg)を得、収率が84%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:483.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,Chloroform-d)δ8.30(s,1H),8.16(d,J=7.7Hz,2H),7.59(dd,J=9.2,5.7Hz,2H),7.49(t,J=7.7Hz,2H),6.61(d,J=4.1Hz,1H),3.92(s,1H),3.16(s,3H),2.79(d,J=6.6Hz,2H),2.32(d,J=0.8Hz,3H),1.94(t,J=16.3Hz,4H),1.68(d,J=11.7Hz,3H),1.16(q,J=12.1Hz,2H)。
【0328】
第5ステップ:トランス-(4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)メタンスルホン酸62f
氷浴で、化合物62e(250mg,0.51mmol)をギ酸(3.0ml)に溶解し。過酸化水素溶液(30%aq,0.5ml)を上記反応液に滴下した。反応液を室温で維持し、一晩間攪拌して反応した。LCMSにより少量の原料が残ることを示した。氷浴で、飽和亜硫酸ナトリウム溶液(20ml)を反応液に徐々に滴下して反応を停止させた。澱粉KI試験紙により過酸化水素が完全に停止されたことを測定した。ジクロロメタンとメタノールと(ジクロロメタン:メタノール=10:1,50ml*4)を反応液に入れ、有機相を液体のないように濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムにより分離し(ジクロロメタン:メタノール=20:1-8:1)、白色固体化合物として62f(200mg)を得、収率が80%となった。
MS(ESI)m/z:489.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ8.24(s,1H),8.08-8.01(m,2H),7.76-7.67(m,2H),7.64-7.57(m,2H),6.86(d,J=4.2Hz,1H),3.89-3.79(m,1H),3.13(s,3H),2.28(d,J=6.2Hz,2H),2.03(d,J=13.0Hz,2H),1.72(q,J=6.3Hz,5H),1.07-0.94(m,2H)。
【0329】
第6ステップ:トランス-(4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)メタンスルホニルクロリド62g
化合物62f(200mg,0.4mmol)をジクロロメタン(30ml)に分散し、塩化チオニル(1.0ml,13.4mmol)を上記反応液に加え、一滴のDMFをさらに滴下した。反応液を窒素雰囲気で還流して2時間反応した。LCMSにより反応がほぼ完全でしたことを示した。反応液を精製しなく直接的に氷浴で飽和炭酸水素ナトリウム溶液によりPH=8のように調節し、粗生成物62gを得て直接的に次の反応に使用した。
LCMS(ESI-MS)m/z:507.2(M+H+)。
【0330】
第7ステップ:トランス-4-((4-((((3-ヒドロキシル-3-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル62h
氷浴で、化合物Int-2(202.2mg,2.0mmol)のTHF溶液にEtN(303.3mg,3.0mmol)を加えた後、62g(0.4mmol)を滴下した。反応液を氷浴で維持して1h反応した。LCMSにより原料が完全に反応したことを示した。反応液にジクロロメタン(50ml)と水(20ml)とを加え、有機相を乾燥して濃縮し、黄色の化合物として62h(100mg)を得、収率が44%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:572.3(M+H+)
【0331】
第8ステップ:4-((トランス-4-((((3-ヒドロキシル-3-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH62
化合物62h(100mg,0.2mmol)をメタノール(3ml)に溶解し、NaOH(200μL,0.6mmol,4M in water)をさらに加え、反応液を室温で維持して2時間攪拌した。TLC(DCM/MeOH=15:1)シリカゲル分取薄層により分離し、白色固体化合物としてH62(21mg)を得、収率が24%となった。
MS(ESI)m/z:432.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.88(s,1H),8.10(s,1H),7.28(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.56(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.83(s,1H),3.93(q,J=6.4,5.6Hz,1H),δ3.34(dd,J=10.0,7.6Hz,1H),3.29-3.24(m,1H),3.20-3.03(m,5H),3.00-2.85(m,2H),2.06-1.90(m,3H),1.88-1.68(m,8H),1.24(s,3H)。
【0332】
実施例63
トランス-4-(メチル((1r,4r)-4-(((4-メチルピペラジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH63
【0333】
【化74】
【0334】
実施例62と同じ調製方法を用い、N-メチルピペラジンを原料として、化合物H63を得ることができた。
MS(ESI)m/z:431.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.98(s,1H),8.20(s,1H),7.38(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.66(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.06-3.96(m,1H),3.26(s,3H),3.20(t,J=4.9Hz,4H),3.01(d,J=6.4Hz,2H),2.44(t,J=4.7Hz,4H),2.27(s,3H),2.10(d,J=13.0Hz,2H),1.99-1.87(m,5H),1.39-1.24(m,2H)。
【0335】
実施例64
トランス-4-((4-(((3-(2-メトキシエトキシ)ピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH64
【0336】
【化75】
【0337】
実施例62と同じ調製方法を用い、3-(2-メトキシエトキシ)ピペリジンを原料として、化合物H64を得ることができた。
MS m/z(ESI):490[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.88(s,1H),8.10(s,1H),7.32-7.25(m,1H),6.56(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),3.95-3.87(m,1H),3.57-3.16(m,13H),3.10-2.85(m,4H),2.06-1.97(m,2H),1.89-1.74(m,6H),1.72-1.65(m,1H),1.43-1.34(m,2H),1.27-1.20(m,2H)。
【0338】
実施例65
4-((トランス-4-(((3-イソブトキシピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アセトニトリルH65
【0339】
【化76】
【0340】
実施例62と同じ調製方法を用い、3-(2-メチルプロポキシ)ピペリジンを原料として、化合物H65を得ることができた。
MS m/z(ESI):488[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.88(s,1H),8.11(s,1H),7.31-7.25(m,1H),6.59-6.52(m,1H),3.95-3.87(m,1H),3.45-3.38(m,1H),3.34-3.29(m,1H),3.27-3.18(m,2H),3.18-3.11(m,4H),2.99-2.80(m,4H),2.04-1.96(m,2H),1.91-1.74(m,6H),1.75-1.66(m,2H),1.44-1.33(m,2H),1.27-1.20(m,2H),0.82(s,6H)。
【0341】
実施例66
4-((トランス-4-(((トランス-3-(ヒドロキシメチル)-4-メチルピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH66
【0342】
【化77】
【0343】
実施例62と同じ調製方法を用い、トランス-3-(ヒドロキシルメチル)-4-メチルピロリジンを原料として、化合物H66を得ることができた。
MS(ESI)m/z:446(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.88(s,1H),8.10(s,1H),7.28(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.56(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.64(t,J=5.2Hz,1H),3.95-3.87(m,1H),3.49-3.40(m,2H),3.40-3.30(m,2H),3.16(s,3H),3.03(dd,J=9.9,8.1Hz,1H),2.94(d,J=6.4Hz,2H),2.78(dd,J=9.6,8.6Hz,1H),2.06-1.95(m,3H),1.89-1.73(m,6H),1.29-1.20(m,2H),0.95(d,J=6.5Hz,3H)。
【0344】
実施例67
4-(メチル-(トランス-4-(((3-((メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH67
【0345】
【化78】
【0346】
第1ステップ:4-(メチル(トランス-4-(((3-((N-Boc-メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル67a
氷浴で、化合物3-((N-Boc-メチルアミノ)メチル)ピロリジン(214.2mg,1.0mmol)のTHF溶液にDIEA(387.9mg,3.0mmol)を加えた後、62a(0.4mmol)を滴下した。室温まで自然に昇温して一晩間反応した。LCMSにより原料が完全に反応したことを示した。反応液にジクロロメタン(50ml)と水(20ml)とを加え、有機相を乾燥して濃縮し、黄色の化合物として67a(200mg)を得、収率が73%となった。
MS(ESI)m/z:685.4(M+H+)。
【0347】
第2ステップ:4-(メチル(トランス-4-(((3-((メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル67b
化合物67a(200mg,0.3mmol)をジクロロメタン(3ml)に溶解し、TFA(100μL,1.2mmo)をさらに加え、反応液を室温で維持して1時間反応した。直接的に濃縮し、化合物67bの粗生成物150mgを得、直接的に次の反応を行い、収率が86%となった。
【0348】
第3ステップ:4-(メチル(トランス-4-(((3-((メチルアミノ)メチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH67
化合物67b(150mg,0.2mmol)をメタノール(3ml)に溶解し、NaOH(200μL,0.6mmol,4M in water)をさらに加え、反応液を室温で維持して2時間攪拌した。TLC(DCM/MeOH=15:1)シリカゲル分取薄層により分離し、白色固体化合物としてH67(30mg)を得、収率が34%となった。
MS(ESI)m/z:445.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.89(s,1H),8.10(s,1H),7.28(d,J=3.6Hz,1H),6.56(d,J=3.7Hz,1H),4.02-3.79(m,1H),3.35-3.16(m,7H),2.98-2.93(m,2H),2.60-2.50(m,2H),2.35(d,J=7.2Hz,1H),2.30(s,3H),2.06-1.98(m,2H),1.97-1.90(m,1H),1.87-1.73(m,5H),1.56(dq,J=12.4,8.1Hz,1H),1.21(d,J=13.3Hz,3H)。
【0349】
実施例68
4-((トランス-4-(((3-(メトキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH68
【0350】
【化79】
【0351】
実施例62と同じ調製方法を用い、3-(メトキシメチル)ピロリジンを原料として、化合物H68を得ることができた。
MS(ESI-MS)m/z:446(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.88(s,1H),8.10(s,1H),7.38-7.21(m,1H),6.56(s,1H),3.92(s,1H),3.51-3.10(m,12H),2.93(dd,J=11.2,6.8Hz,2H),2.46(s,2H),2.11-1.71(m,6H),1.57(dd,J=12.8,7.5Hz,1H),1.32-1.20(m,3H)。
【0352】
実施例69
4-((トランス-4-(((3-(ヒドロキシルメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロヘキシル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH69
【0353】
【化80】
【0354】
実施例62と同じ調製方法を用い、3-(ヒドロキシルメチル)ピロリジンを原料として、化合物H69を得ることができた。
MS(ESI)m/z:432(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.93(s,1H),8.14(s,1H),7.32(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.60(dd,J=3.7,2.0Hz,1H),4.73(t,J=5.3Hz,1H),3.95(dt,J=10.1,4.7Hz,1H),3.44-3.21(m,8H),3.08-2.91(m,3H),2.32(p,J=7.0Hz,1H),2.14-1.98(m,2H),1.88(dddd,J=24.3,10.4,7.5,2.8Hz,5H),1.63(dt,J=12.4,7.7Hz,1H),1.46-1.09(m,3H)。
【0355】
実施例70
4-((シス-(3-(((3-(2-メトキシエトキシ)ピペリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH70
【0356】
【化81】
【0357】
実施例64と同じ調製方法を用い、シス-3-(メチルアミノ)-シクロペンチル-メタノールを原料として、化合物H70を得ることができた。
MS m/z(ESI):476[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.91(s,1H),8.12(s,1H),7.33-7.27(m,1H),6.67-6.60(m,1H),4.65-4.49(m,1H),3.58-3.15(m,15H),2.99-2.82(m,2H),2.30-2.10(m,2H),2.01-1.76(m,4H),1.76-1.59(m,2H),1.59-1.33(m,3H)。
【0358】
実施例71
4-((シス-3-(((3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-イル)スルホニル)メチル)シクロペンチル)(メチル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH71
【0359】
【化82】
【0360】
実施例70と同じ調製方法を用い、3-(ヒドロキシルメチル)ピロリジンを原料として、化合物H71を得ることができた。
MS(ESI)m/z:418[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.90(s,1H),8.12(s,1H),7.30(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.64(dd,J=3.6,1.8Hz,1H),4.69(t,J=5.3Hz,1H),4.57(p,J=7.6Hz,1H),3.41-3.17(m,10H),2.97(dd,J=9.8,6.8Hz,1H),2.29-2.17(m,3H),1.98-1.78(m,3H),1.74-1.44(m,3H)。
【0361】
実施例72
(R)-7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボキサミドH72
【0362】
【化83】
【0363】
実施例2と同じ調製方法を用い、(R)-(5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-7-イル)カルバミン酸t-ブチルを原料として、化合物H72を得ることができた。
MS m/z(ESI):379[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.85(s,1H),8.09(s,1H),7.27(dd,J=3.6,2.5Hz,1H),6.89(t,J=6.3Hz,1H),6.82(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),6.71(d,J=7.6Hz,1H),4.45(s,1H),3.84-3.68(m,4H),3.63(dd,J=10.9,2.9Hz,1H),3.21(d,J=10.2Hz,1H),0.87(dd,J=9.2,4.5Hz,1H),0.77(dd,J=9.7,5.5Hz,1H),0.69(d,J=6.3Hz,2H)。
【0364】
実施例73
(シス)-3-イソプロピル-4-(イミダゾ[4,5-d]ピロロ[2,3-b]ピリジン-1(6H)-イル)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミドH73
【0365】
【化84】
【0366】
第1ステップ:6-オキサ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボン酸ベンジル73b
73a(17g,83.6mmol)をジクロロメタン120mLに溶解し、氷浴でm-CPBA(29.4g,167.2mmol)を分割添加し、室温で一晩間反応した。反応が完了した後、濾過し、濾液を回収し、濾液に亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え、30分間攪拌し、EAで抽出し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により分離し、73b(10g)を得、収率が56%となった。
MS(ESI)m/z:242(M+Na+)。
【0367】
第2ステップ:(トランス)-3-イソプロピル-4-ヒドロキシルピロリジン-1-カルボン酸ベンジル73c
73b(2.19g,10.0mmol)を無水THF20mLに溶解し、CuBr(150mg,1.0mmol)を加え、水素ガスで3回置換した後、酢酸エチルドライアイス浴でイソプロピルマグネシウムブロミド(30mL,90mmol,3M in THF)を滴下し、室温まで自然に昇温して一晩間反応した。反応が完了した後、塩化アンモニウム水溶液で停止させ、EAで抽出し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により分離し、73c(1.6g)を得、収率が60%となった。
MS(ESI)m/z:264(M+H+)。
【0368】
第3ステップ:(シス)-3-イソプロピル-4-(1,3-ジオキソイソインドール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸ベンジル73d
化合物73c(1.6g,6.08mmol)を無水テトラヒドロフラン10mLに溶解し、PPh(1.91g,7.3mmol)とフタルイミド(1.07g,7.3mmol)とを加え、窒素ガスで3回置換し、氷浴でDIAD(1.91g,7.3mmol)を滴下し、室温まで自然に昇温して一晩間反応した。反応が完了した後、水を入れ、EAで抽出し、有機相を回収し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1)により分離し、粗生成物である73d(3.0g)を得た。
MS(ESI-MS)m/z:393(M+H+)。
【0369】
第4ステップ:(シス)-3-アミノ-4-イソプロピルピロリジン-1-カルボン酸ベンジル73e
73d(3.0g,粗生成物)をエタノール10mLに溶解し、ヒドラジン水和物(979.2mg,30.6mmol)を加え、80Cまで加熱して2時間反応した。反応が完了した後、飽和NaCl水溶液を加え、DCMで抽出し、有機相を回収し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=95:5)により分離し、73e(1.2g)を得た。
MS(ESI)m/z:263(M+H+)。
【0370】
第5ステップ:(シス)-3-イソプロピル-4-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ギ酸ベンジル73f
73e(496g,1.89mmol)をNMP5mLに溶解し、Int-1(300mg,0.94mmol)とDIEA(364mg,2.82mmol)とを加え、130Cまで3時間加熱した。反応が完了した後、水を入れてNMPを洗い、DCMで抽出し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=98:2)により粗生成物である73f(100mg)を得た。
MS(ESI)m/z:544(M+H+)。
【0371】
第6ステップ:4-(((シス)-4-イソプロピルピロリジン-3-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル73g
73f(100mg,粗生成物)をジクロロメタン5mLに溶解し、臭化水素の氷酢酸溶液(1ml)を加え、室温で攪拌して2時間反応した。反応が完了した後、シリカゲルに吸着させ、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)により油状物として73g(50mg)を得た。
MS(ESI)m/z:410(M+H+)。
【0372】
第7ステップ:(シス)-3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-イソプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミド73h
73g(50mg,0.12mmol)をTHFに溶解し、(2,2,2-トリフルオロエチル)カルバミン酸フェニル(50mg,0.122mmol)と、炭酸カリウム(25mg,0.18mmol)とを加え、還流して4時間反応し、反応が完了した後、直接的に次のステップに使用した。
MS(ESI)m/z:535(M+H+)。
【0373】
第8ステップ:(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-イソプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH73
73h(50mg,0.09mmol)をメタノール2mLに溶解し、2Nの水酸化ナトリウム(2mL)を加え、室温で1時間反応した。反応が完了した後、EAで抽出し、有機相をロータリーエバポレータにて留去し、濃縮し、分取TLC(DCM:MeOH=15:1)により、H73(20mg)を得た。
MS(ESI)m/z:395(M+H+)。
H NMR (400MHz,Methanol-d)δ8.10(s,1H),7.23(d,J=3.7Hz,1H),6.73(d,J=3.7Hz,1H),3.87-3.66(m,5H),3.42(t,J=10.9Hz,1H),3.33(s,1H),2.30(d,J=23.2Hz,1H),1.94-1.81(m,1H),1.03(d,J=6.5Hz,3H),0.93(d,J=6.5Hz,3H)。
【0374】
実施例74
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-シクロプロピル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミドH74
【0375】
【化85】
【0376】
実施例73と同じ調製方法を用い、シクロプロピルマグネシウムブロマイドを原料として、化合物H74を得ることができた。
MS(ESI)m/z:393(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.83(s,1H),8.09(s,1H),7.25(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.89-6.79(m,2H),6.62(d,J=8.7Hz,1H),4.87(q,J=6.6,6.1Hz,1H),3.82-3.65(m,3H),3.54-3.42(m,3H),1.80(p,J=6.8Hz,1H),0.81(tq,J=9.5,5.1,4.6Hz,1H),0.38(ddt,J=22.2,8.3,4.2Hz,2H),0.18-0.04(m,2H)。
【0377】
実施例75
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソプロピルピロリジン-1-ホルムアミドH75
【0378】
【化86】
【0379】
第1ステップ:(シス)-N-ベンジルオキシカルボニル-4-エチルピロリジン-3-アミノ75a
2b(184mg,0.53mmol)をジクロロメタン5mLに溶解し、TFA2mLを添加した。添加が完了した後、室温で30分間攪拌し、反応が完了した後、溶媒をロータリーエバポレータにて留去し、75aの粗生成物を得、直接的に次のステップに使用した。
MS(ESI)m/z:249(M+H+)。
【0380】
第2ステップ:(シス)-3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチルピロリジン-1-ギ酸ベンジル75b
75a(0.53mmol)をNMP5mLに溶解し、I-1(168mg,0.53mmol)を添加した。添加が完了した後、100℃で2時間攪拌し、LCMSにより反応をモニターした。反応が完了した後、DCM/HOを分離し、DCM層を回収し、乾燥し、濾過し、分取TLC(PE/EA=4/1)により分離した。白色固体として目的化合物75b(175mg)を得、二つのステップをした後の収率が63%となった。
MS(ESI)m/z:530(M+H+)。
【0381】
第3ステップ:(シス)-4-((4-エチルピロリジン-3-イル)-アミノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル75c
化合物75b(175mg,0.33mmol)をジクロロメタン10mLに溶解し、HBr(酢酸中)5mLを添加した。添加が完了した後、室温で30分間攪拌し、反応が完了した後、溶媒をロータリーエバポレータにて留去し、アセトニトリル-水を入れて凍結乾燥し、75cを得、直接的に次のステップに使用した。
MS(ESI)m/z:396(M+H+)。
【0382】
第4ステップ:(シス)-4-((4-エチルピロリジン-3-イル)-アミノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル75d
75c(80mg)を1,4-ジオキサン5mLに溶解し、イソプロピルイソシアネート(20mg)と、DIPEA0.5mLとを加え、100℃で1時間反応した。反応が完了した後、溶媒をロータリーエバポレータにて留去し、分取TLC(DCM/MeOH=20/1)により分離し、無色ゼリーとして目的化合物75d(60mg)を得、収率が62%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:481.3(M+H+)。
【0383】
第5ステップ:(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソプロピルピロリジン-1-ホルムアミドH75
75d(60mg,0.125mmol)をメタノール5mLに溶解し、2mL水酸化ナトリウム溶液を加え、室温で1時間攪拌した。反応が完了した後、ジクロロメタンと水とを分離し、ジクロロメタン層を乾燥した後、溶媒をロータリーエバポレータにて留去し、分取TLCにより分離し、白色固体として目的化合物H75(38mg)を得、収率が62%となった。
MS(ESI)m/z:341(M+H+)。
H NMR (400MHz,MeOD)δ=11.82(s,1H),8.08(s,1H),7.24(s,1H),8.82(s,1H),6.49-6.51(m,1H),5.80-5.82(d,J=7.6Hz,1H),4.77-4.79(m,1H),3.67-3.76(m,1H),3.59-3.52(m,3H),3.22-3.27(t,J=10Hz,1H),2.32-2.37(m,1H),1.44-1.50(m,1H),1.30-1.38(m,1H),1.02(s,3H),1.01(s,3H),0.80-0.83(t,J=7.6Hz,3H)。
【0384】
実施例76
4-(((シス)-4-エチル-1-((3,3,3-トリフルオロプロピル)スルホニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH76
【0385】
【化87】
【0386】
実施例75と同じ調製方法を用い、3,3,3-トリフルオロプロパンスルホニルクロリドを原料として、化合物H76を得ることができた。
MS m/z(ESI):416[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.90(s,1H),8.12(s,1H),7.28-7.19(m,1H),6.65-6.59(m,1H),6.56-6.44(m,1H),4.73-4.64(m,1H),3.67-3.23(m,6H),2.72-2.60(m,2H),2.51-2.37(m,1H),1.60-1.22(m,2H),0.88-0.78(t,3H)。
【0387】
実施例77
4-(((シス)-4-エチル-1-(4,4,4-トリフルオロブチリル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH77
【0388】
【化88】
【0389】
第1ステップ:4-(((シス)-4-エチル-1-(4,4,4-トリフルオロブチリル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アセトニトリル77a
反応フラスコに化合物75c(100mg,0.25mmol)と、化合物4,4,4-トリフルオロ酪酸(36mg,0.25mmol)と、EDCI(48mg,0.25mmol)と、HOBT(34mg,0.25mmol)と、DIPEA(65mg,0.50mmol)と、DCM(20mL)とを加えた。反応系を室温で2h反応した。反応が完了した後、直接的に濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物77a(100mg,0.19mmol)を得、収率が76.0%となった。
MS m/z(ESI):520[M+H]+
【0390】
第2ステップ:4-(((シス)-4-エチル-1-(4,4,4-トリフルオロブチリル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-アセトニトリルH77
反応フラスコに化合物75a(100mg,0.19mmol)と、2Mの水酸化ナトリウム溶液(2mL)と、メタノール(5mL)とを加え、反応系を室温で1時間攪拌した。TLCにより反応完了をモニターした後、希塩酸でpHを8~10に調節し、濃縮してカラムにより精製し(v/v,DCM/MeOH=100:1~50:1)、化合物H77(50mg,0.13mmol)を得、収率が68.4%となった。
MS m/z(ESI):380[M+H]+
H NMR (600MHz,DMSO-d)δ11.87(d,J=7.0Hz,1H),8.12(s,1H),7.31-7.24(m,1H),6.83(d,J=26.2Hz,1H),6.57(dd,J=74.5,8.9Hz,1H),4.99-4.76(m,1H),3.92-3.38(m,4H),2.64-2.30(m,5H),1.58-1.25(m,2H),0.83(t,J=7.4Hz,3H)。
【0391】
実施例78
4-((4-エチル-1-(2-シアノアセチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH78
【0392】
【化89】
【0393】
実施例77と同じ調製方法を用い、2-シアノ酢酸を原料として、化合物H78を得ることができた。
MS m/z(ESI):323[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.91-11.79(m,1H),8.08(d,J=6.8Hz,1H),7.28-7.22(m,1H),6.84-6.75(m,1H),6.66-6.50(m,1H),4.94-4.77(m,1H),4.01-3.83(m,2H),3.68-3.56(m,2H),3.49-3.30(m,2H),2.49-2.31(m,1H),1.64-1.23(m,2H),0.90-0.76(m,3H)。
【0394】
実施例79
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-イソブチルピロリジン-1-ホルムアミドH79
【0395】
【化90】
【0396】
実施例75と同じ調製方法を用い、イソブチルイソシアネートを原料として、化合物H79を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:502.1(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.82(s,1H),8.07(d,J=6.7Hz,1H),7.23(td,J=3.5,2.5Hz,1H),6.92-6.75(m,2H),6.14(t,J=5.8Hz,1H),4.44(p,J=7.6Hz,1H),3.76(dd,J=10.3,7.1Hz,1H),3.64-3.54(m,1H),3.54-3.42(m,1H),3.31-3.12(m,1H),2.95(dd,J=10.3,8.3Hz,1H),2.79(t,J=6.4Hz,2H),2.30(s,1H),1.72-1.40(m,2H),1.40-1.18(m,1H),0.91-0.75(m,9H)。
【0397】
実施例80
4-(((シス)-4-エチル-1-(3-メトキシ-1,2,4-チアジアゾール-5-アミノカルボニル)ピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH80
【0398】
【化91】
【0399】
実施例75と同じ調製方法を用い、7hを原料として、化合物H80を得ることができた。
MS m/z(ESI):413[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.84(s,1H),11.63(s,1H),8.08(s,1H),7.29-7.21(m,1H),6.85-6.78(m,1H),6.77-6.67(m,1H),4.99-4.82(m,1H),3.86(s,3H),3.77-3.61(m,2H),3.58-3.30(m,2H),2.41-2.27(m,1H),1.62-1.26(m,2H),0.82(t,J=7.4Hz,3H)。
【0400】
実施例81
4-(((シス)-1-(3-シアノプロピオニル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH81
【0401】
【化92】
【0402】
実施例77と同じ調製方法を用い、3-シアノプロピオン酸を原料として、化合物H81を得ることができた。
MS m/z(ESI):337[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.84(s,1H),8.09(s,1H),7.25(qd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.80(ddt,J=15.9,4.6,2.3Hz,1H),6.59(dd,J=48.2,9.0Hz,1H),4.85-4.75(m,1H),3.75-3.51(m,3H),2.75-2.25(m,4H),1.59-1.27(m,2H),0.84(ddt,J=17.6,10.2,7.4Hz,3H)。
【0403】
実施例82
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(シクロプロピルメチル)ピロリジン-1-ホルムアミドH82
【0404】
【化93】
【0405】
実施例75と同じ調製方法を用い、シクロプロピルメチルイソシアネートを原料として、化合物H82を得ることができた。
MS(ESI)m/z:353(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.83(s,1H),8.07(d,J=6.3Hz,1H),7.23(q,J=2.9Hz,1H),6.47-6.92(m,2H),6.22(t,J=5.7Hz,1H),4.83-4.37(m,1H),3.85-3.39(m,3H),3.27-3.13(m,1H),2.99-2.82(m,2H),2.41-2.27(m,1H),1.61-1.42(m,1H),1.40-1.26(m,1H),1.20(d,J=3.6Hz,1H),0.88(q,J=7.5Hz,2H),0.82(t,J=7.4Hz,2H),0.41-0.24(m,2H),0.21-0.04(m,2H)。
【0406】
実施例83
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)-ピロリジン-1-カルボキサミドH83
【0407】
【化94】
【0408】
第1ステップ:2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルカルバミン酸フェニル83b
氷浴で、クロロギ酸フェニル(1.5g,9.6mmol)を2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルアミン(1g,6.7mmol)とトリエチルアミン(2g,20mmol)とのDCM(20mL)にだんだん滴下し、室温で一時間攪拌した後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により分離し、83b(1.3g)を得、収率が72.0%となった。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ7.50-7.41(m,1H),7.38-7.28(m,2H),7.26-7.16(m,2H),7.10-7.04(m,1H),3.42-3.32(m,1H),3.27(d,J=7.2Hz,1H)。
【0409】
第2ステップ:3-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)-ピロリジン-1-カルボキサミド83c
75c(200mg,0.51mmol)をTHF10mLに溶解し、83b(1.4g,1.49mmol)と、DIEA(300mg,2.33mmol)とを加え、60Cまで加熱して4時間反応した。反応が完了した後、濃縮し、分取TLCにより分離し、83c(120mg)を得、収率が41.6%となった。
MS(ESI)m/z:571(M+H)+
【0410】
第3ステップ:3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル)-ピロリジン-1-ホルムアミドH83
83c(120mg,0.21mmol)をエタノール5mLに溶解し、NaOH(2mL,6M in water)を加え、室温で1時間反応した。反応が完了した後、水(30mL)で希釈し、DCM(10mL*3)で抽出し、有機相を合併し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、分取TLCにより分離し、H83(35mg)を得、収率が38.7%となった。
MS(ESI)m/z:431(M+H)+
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.83(s,1H),8.08(d,J=6.2Hz,1H),7.24(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),6.55-6.77(m,3H),4.42-4.85(m,1H),3.90-3.75(m,2H),3.64(dd,J=10.9,5.6Hz,1H),3.58-3.46(m,1H),2.92-3.42(m,2H),2.27-2.43(m,1H),1.61-1.49(m,1H),1.21-1.46(m,1H),0.84(dt,J=20.1,7.4Hz,3H)。
【0411】
実施例84
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-シクロプロピル-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミドH84
【0412】
【化95】
【0413】
実施例83と同じ調製方法を用い、シクロプロピルアミンを原料として、化合物H84を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:339.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.84(d,J=5.4Hz,1H),8.08(d,J=6.3Hz,1H),7.23(q,J=3.1Hz,1H),6.81(ddd,J=13.1,3.6,2.0Hz,1H),6.53(d,J=8.8Hz,1H),6.25(d,J=2.6Hz,1H),4.78(dtd,J=8.8,5.7,2.8Hz,1H),4.42(p,J=7.5Hz,1H),3.62-3.51(m,1H),3.51-3.40(m,1H),3.27-3.10(m,1H),2.93(dd,J=10.3,8.2Hz,1H),2.40-2.19(m,1H),1.61-1.41(m,1H),1.38-1.24(m,1H),0.83(dt,J=20.5,7.4Hz,3H),0.48(dt,J=6.7,3.3Hz,2H),0.38-0.30(m,2H)。
【0414】
実施例85
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-(3-メチルブタン-2-イル)ピロリジン-1-ホルムアミドH85
【0415】
【化96】
【0416】
実施例83と同じ調製方法を用い、3-メチルブタン-2-イルアミンを原料として、化合物H85を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:369(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.82(d,J=7.0Hz,1H),8.07(d,J=7.1Hz,1H),7.23(td,J=3.5,2.4Hz,1H),6.96-6.77(m,1H),6.49(d,J=13.5Hz,1H),5.70(d,J=8.5Hz,1H),4.79(s,1H),3.58(d,J=16.5Hz,1H),3.52-3.38(m,2H),3.21(s,1H),2.95(ddd,J=21.9,10.3,8.6Hz,1H),2.40-2.21(m,1H),1.68-1.53(m,1H),1.52-1.42(m,1H),1.41-1.26(m,1H),0.99-0.92(m,3H),0.90-0.73(m,9H)。
【0417】
実施例86
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-4-エチル-N-ネオペンチル-ピロリジン-1-ホルムアミドH86
【0418】
【化97】
【0419】
実施例83と同じ調製方法を用い、ネオペンチルアミンを原料として、化合物H86を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:369.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.83(s,1H),8.08(s,1H),7.24(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.82(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),6.46(d,J=8.7Hz,1H),5.96(t,J=6.3Hz,1H),4.80(dt,J=6.0,3.2Hz,1H),3.61(dd,J=10.9,5.7Hz,1H),3.50(ddd,J=10.9,9.6,5.4Hz,1H),3.30-3.22(m,2H),2.93-2.76(m,2H),2.43-2.26(m,1H),1.54-1.41(m,1H),1.40-1.26(m,1H),0.82(t,J=7.4Hz,3H),0.77(s,9H)。
【0420】
実施例87
3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミドH87
【0421】
【化98】
【0422】
実施例83と同じ調製方法を用い、2,2-ジフルオロエチルアミンを原料として、化合物H87を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:363.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.83(s,1H),8.08(d,J=5.8Hz,1H),7.24(q,J=2.6Hz,1H),6.96-6.71(m,1H),6.70-6.45(m,2H),6.25-5.53(m,1H),4.81(d,J=7.5Hz,1H),4.52-3.73(m,1H),3.62(ddd,J=9.8,6.6,3.4Hz,1H),3.55-3.44(m,1H),3.37(ddd,J=14.3,11.4,6.6Hz,2H),3.10(ddd,J=85.1,10.3,7.5Hz,1H),2.35(ddt,J=22.3,14.6,7.5Hz,1H),1.63-1.42(m,1H),1.40-1.20(m,1H),0.84(dt,J=20.8,7.4Hz,3H)。
【0423】
実施例88
4-(((シス)-1-(2-シアノエチル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH88
【0424】
【化99】
【0425】
第1ステップ:4-(((シス)-1-(2-シアノエチル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリル88a
化合物75c(110mg,0.28mmol,1.0eq)と、アクリロニトリル(45mg,0.84mmol,3.0eq)と、DIPEA(0.11g,0.84mmol,3.0eq)とを無水MeOH(10ml)に入れ、室温で2h反応した。濃縮し、flashカラムにより精製し、无色油状物として88a(99mg)を得た。
MS m/z(ESI):449[M+1]+
【0426】
第2ステップ:4-(((シス)1-(2-シアノエチル)-4-エチルピロリジン-3-イル)アミノ)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-5-カルボニトリルH88
化合物88a(99mg,0.22mmol,1.0eq)をメタノール(4ml)とTHF(4ml)との混合溶媒に溶解し、2NのNaOH(0.55ml,1.1mmol,5.0eq)を加え、室温で2h反応した。反応液をシリカゲルに吸着させ、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=15:1)、白色固体としてH88(36mg)を得た。
MS m/z(ESI):309[M+1]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.78(s,1H),8.04(s,1H),7.20(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),6.79-6.73(m,1H),6.58(s,1H),4.77(d,J=7.9Hz,1H),3.20(t,J=8.1Hz,1H),3.04(t,J=8.0Hz,1H),2.67(m,4H),2.56-2.49(m,1H),2.28(p,J=7.9,7.5Hz,1H),2.18(t,J=8.8Hz,1H),1.36-1.22(m,2H),0.76(t,J=7.4Hz,3H)。
【0427】
実施例89
(シス)-3-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2-ジフルオロプロピル)-4-エチルピロリジン-1-ホルムアミドH89
【0428】
【化100】
【0429】
実施例83と同じ調製方法を用い、2,2-ジフルオロプロピルアミンを原料として、化合物H89を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:377.2(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.86(s,1H),8.11(s,1H),7.27(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.85(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),6.58(q,J=6.1Hz,2H),4.84(dq,J=9.0,2.7Hz,1H),3.66-3.32(m,6H),2.40(q,J=6.6Hz,1H),1.53(m,4H),1.38(ddd,J=13.8,8.7,7.1Hz,1H),0.85(t,J=7.4Hz,3H)。
【0430】
実施例90
7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボニトリルH90
【0431】
【化101】
【0432】
第1ステップ:7-((5-シアノ-1-(ベンゼンスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボニトリル90b
化合物90a(290mg,1.8mmol,1.0eq)と、化合物I-1(0.57g,1.8mmol,1.0eq)とをNMP(5ml)に溶解し、DIPEA(1.2g,9.0mmol,5.0eq)を加え、110℃で4h反応し、酢酸エチル(30ml)を入れて希釈し、brine(20ml×4)で洗い、濃縮し、flashカラムにより精製し(DCM~DCM/MeOH=10:1)、黄色固体として90b(20mg)を得た。
MS m/z(ESI):444[M+H]+
【0433】
第2ステップ:7-((5-シアノ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-5,6,7,8-テトラヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルボニトリルH90
化合物90b(20mg,0.05mmol,1.0eq)をメタノール(5ml)とTHF(5ml)との混合溶媒に溶解し、2NのNaOH(0.13ml,0.25mmol,5.0eq)を加え、室温で1h反応した。減圧蒸発し、分取TLCにより精製し(DCM~DCM/MeOH=15:1)、白色固体としてH90(5mg)を得た。
MS m/z(ESI):304[M+H]+
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.84(s,1H),8.05(d,J=22.6Hz,2H),7.24(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.99(d,J=8.4Hz,1H),6.74(dd,J=3.6,2.0Hz,1H),4.76-4.62(m,1H),4.23-4.02(m,2H),3.23-2.98(m,2H),2.34-2.01(m,2H)。
【0434】
実施例91
(シス)-3-シクロプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドH91
【0435】
【化102】
【0436】
第1ステップ:(シス)-3-シクロプロピル-4-((1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ギ酸ベンジル91a
74c(546.6mg,2.1mmol)を1,4-ジオキサン3mLに溶解し、1-ベンゼンスルホニル-4-クロロ-5-トリフルオロメチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(500mg,1.4mmol)と、CsCO(1.3g,4.2mmol)と、X-PhOS(162mg,0.28mmol)とを加え、窒素ガスで3回置換し、酢酸パラジウム(62.9mg,0.28mmol)をさらに加え、加熱還流して3時間反応した。反応完了した後、水を加え、EAで抽出し、有機相を回収し、カラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により91a(460mg)を得、収率が56%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:585.3(M+H+)。
【0437】
第2ステップ:N-((シス)-4-シクロプロピルピロリジン-3-イル)-1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-アミン91b
91a(460mg,0.8mmol)をジクロロメタン2mLに溶解し、HBr(1mL)を加え、室温で1時間反応した。反応が完了した後、濃縮し、直接的に凍結乾燥し、91bの粗生成物300mgを得、収率が83%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:451.2(M+H+)。
【0438】
第3ステップ:(シス)-3-シクロプロピル-4-((1-(ベンゼンスルホニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピロリジン-1-カルボキサミド91c
91b(300mg,0.6mmol)をTHF5mLに溶解し、Int-2(263mg,1.2mmol)と、NaCO(191mg,1.8mmol)とを加え、70℃まで加熱して3時間反応した。反応が完了した後、濃縮し、分取TLCにより分離し、91c(150mg)を得、収率が43%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:576.3(M+H+)。
【0439】
第4ステップ:(シス)-3-シクロプロピル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドH91
91c(150mg,0.26mmol)をメタノール2mLに溶解し、NaOH(1mL,1.5mmol,4M inwater)を加え、室温で1時間反応した。反応が完了した後、水を加え、DCMで抽出し、濃縮し、分取TLCにより分離し、H91(23mg)を得、収率が20%となった。
LCMS(ESI-MS)m/z:436.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d6)δ11.77(s,1H),8.10(s,1H),7.32(dd,J=3.6,2.4Hz,1H),6.84(t,J=6.3Hz,1H),6.71(dd,J=3.8,1.8Hz,1H),5.51(d,J=7.9Hz,1H),4.82(t,J=6.8Hz,1H),3.85-3.63(m,3H),3.54(dd,J=10.3,7.0Hz,1H),3.37-3.31(m,2H),1.85(s,1H),0.79(dt,J=13.9,5.6Hz,1H),0.48(dd,J=8.1,1.7Hz,2H),0.28-0.01(m,2H)。
【0440】
実施例92
(シス)-3-エチル-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドH92
【0441】
【化103】
【0442】
実施例91と同じ調製方法を用い、臭化エチルマグネシウムを原料として、化合物H92を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:481.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.79(s,1H),8.09(s,1H),7.32(dd,J=3.7,2.4Hz,1H),6.84(t,J=6.3Hz,1H),6.65(dd,J=3.7,1.8Hz,1H),5.06-4.98(m,1H),4.76(s,1H),3.79-3.56(m,4H),3.48(m,1H),3.07(t,J=10.2Hz,1H),2.42(m,1H),1.47-1.34(m,2H),0.86(t,J=7.3Hz,3H)。
【0443】
実施例93
(シス)-3-エチル-N-(シアノメチル)-4-((5-(トリフルオロメチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)アミノ)ピロリジン-1-ホルムアミドH93
【0444】
【化104】
【0445】
実施例92と同じ調製方法を用い、N-(シアノメチル)カルバミン酸フェニルを原料として、化合物H93を得ることができた。
LCMS(ESI-MS)m/z:481.3(M+H+)。
H NMR (400MHz,DMSO-d)δ11.80(s,1H),8.09(s,1H),7.32(dd,J=3.7,2.5Hz,1H),6.93(t,J=5.7Hz,1H),6.65(dd,J=3.7,1.9Hz,1H),5.05(d,J=7.7Hz,1H),4.77(s,1H),3.95(d,J=5.5Hz,2H),3.66-3.56(m,2H),3.44(d,J=11.1Hz,1H),3.06(t,J=10.1Hz,1H),2.43-2.40(m,1H),1.46-1.35(m,2H),0.85(t,J=7.3Hz,3H)。
【0446】
生物学的実験の実施例:
実施例1、本発明化合物のJAKキナーゼに対する阻害の測定
1.実験の目的
以下の方法により体外JAK1~3キナーゼ活性の阻害の測定を行った。
【0447】
1.1試薬キット及び検出液
JAK1 LANCE(登録商標)Ultra試験方法、JAK2 LANCE(登録商標)Ultra試験方法、JAK3 LANCE(登録商標)Ultra試験方法をそれぞれ用いて測定した。前記した試薬キットの何れもパーキンエルマーから由来するものであった。
【0448】
JAK1 LANCE(登録商標)Ultra試験酵素反応系は、2nM JAK1(インビトロゲン,PV4775)、50nM ULight TM-JAK-1ペプチド(基質,パーキンエルマー,TRF0121-M)及び38μM ATP(シグマ,A7699)を含んだ。JAK2 LANCE(登録商標)Ultra試験酵素反応系は、0.03nM JAK2(インビトロゲン,PV4288)、50nM ULight TM-JAK-1ペプチド(基質,パーキンエルマー,TRF0121-M)及び12μM ATP(シグマ,A7699)を含んだ。JAK3 LANCE(登録商標)Ultra試験酵素反応系は、0.08nMJAK3(インビトロゲン,PV4080)、50nM ULightTM-JAK-1ペプチド(基質,パーキンエルマー,TRF0121-M)及び4μMATP(シグマ,A7699)を含んだ。
【0449】
酵素反応緩衝液は、50mM 4-ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸(pH7.5)(インビトロゲン,15630130)、10mMの塩化マグネシウム(シグマ,63020)、1mMのエチレンジアミン四酢酸(インビトロゲン,1842C505)、2mMのジチオスレイトール(シグマ,43815)、0.01%のBRIJ-35(シグマ,B4184)であった。JAK1キナーゼ、JAK2キナーゼ、JAK3キナーゼ、ATP、及び基質は、いずれも、緩衝液で溶解し希釈した。
【0450】
検出液は、2nM Eu-W1024抗リン酸化チロシン(パーキンエルマー,AD0069)であった。停止液は、10mM エチレンジアミン四酢酸(インビトロゲン,1842C505)10mMであった。
【0451】
1.2 化合物の調合
測定化合物H01~H93を、3倍希釈で、0.017nMから1μMまでの11個の勾配濃度になるように、ジメチルスルホキシドにそれぞれ溶解した。
【0452】
1.3 実験過程
384ウェルプレートに8倍濃度の化合物溶液2.5μlと、4倍濃度のJAK1またはJAK2またはJAK3キナーゼ溶液5μlとをそれぞれ加え、室温で10分間反応した。8倍濃度のULight TM-JAK-1ペプチド/ATP溶液2.5μlを加え、室温で90分間反応した。最後に、4倍濃度のエチレンジアミン四酢酸停止液5μl及び4倍濃度のEu-W1024抗リン酸化チロシン検出液5μlを加え、引き続き60分間インキュベートし、エンヴィジョンマルチモードプレートリーダー(PE,2105-0010)で発光値を読み取った。
【0453】
1.4 実験結果
公式:阻害率百分比=(最大値-転換値)/(最大値-最小値)×100により各化合物の異なる濃度の阻害率を計算した。中でも、最大値がウェルプレートにジメチルスルホキシドを加えた対照値であり、最小値がブランク値であり、転換値が各化合物ウェルから得られた値であった。さらに、excelでのXLFitマッピングツールによりマッピングを行い、対応する化合物のIC50を得た。
【0454】
2. 実験結果及び結論
本発明化合物のJAK1~3キナーゼに対する活性阻害のIC50は、以下の表に示した通りである。データから分かるように、本発明化合物は、JAK1~3キナーゼに対して異なる阻害作用を有し、JAK2及びJAK3と比べて、本発明化合物がJAK1に対してよりよい阻害活性を示し、JAKファミリーに対してよい選択性を示し、本発明化合物は、ターゲット特異性がよく、薬効が強く、同じファミリーの他のターゲットによる副反応が少ない。
【0455】
表1 本発明化合物のJAK1~3キナーゼに対する活性阻害のIC50
【表1】



【0456】
実施例2、本発明化合物の細胞増殖に対する阻害の測定
1. 実験の目的及び方法
以下の方法により本発明化合物のBlast T細胞及びTF-1細胞(アメリカ培養細胞系統保存機関)増殖に対する阻害の測定を行った。
【0457】
1.1 化合物の調合
測定化合物H01、H02、H03、H07、H08、H09、H11、H12、H14、H15、H18、H19、H22、H25、H26、H29、H30、H33、H34、H39、H40、H41、H43、H44、H50、H58、H62、H70、H85、H92を、4倍希釈で、濃度が0.0006μMから10μMまでの勾配濃度になるように、ジメチルスルホキシドに溶解した。
【0458】
1.2 IL-2で刺激されたBlast T細胞増殖実験
培地は、RPMI 1640培地(Grand Turk Island Biotechnology社TM,11875093)、10%のウシ胎児血清(オスビナ,0986180)、2-メルカプトエタノール55μM、1%のペニシリン-ストレプトマイシン(GrandTurk Island Biotechnology社,1902422)、NuncTM Edge 2.096-ウェルプレート(Cat.No.167425)を含んだ。
【0459】
健康なヒト由来(健康なヒトの血液を採取する)のPBMC細胞を分離し、EasySepTMヒトCD4 T細胞分離試薬キット(Stemcell,19052)でCD4+T細胞を分離した。10μg/mlのポリヒドロキシ脂肪酸エステルを加えて刺激し、密度が2x10/mLである細胞を得、引き続き3日間培養した。リン酸塩緩衝液で3回洗い、IL-2(100u/ml)を加えて1週間刺激した。培地で細胞を懸濁させて5x10の細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに接種し、前記した調合された4倍体積で希釈して得られた0.0006から10μMまでの勾配濃度のような異なる濃度の測定待ち化合物またはジメチルスルホキシド対照を加えて、1時間インキュベートした。20u/mlのIL-2(50μl/ウェル,対照ウェルに添加しない)を加え、72時間インキュベートし、CelltiterGlo(登録商標)試薬(Promega,G7571)を加えて5分間均一に混合し、室温で30分間インキュベートし、SpectraMaxL(モレキュラーデバイス)で発光値を読み取った。公式:阻害率=1-(数値-最小値)/(最大値-最小値)により各濃度の阻害率を計算した。中でも、数値が各ウェルの発光値であり、最大値がジメチルスルホキシドの対照ウェルの数値であり、最小値がIL-2刺激なしの数値であった。さらに、excelでのXLFitマッピングツールによりマッピングを行い、対応する化合物のIC50を得た。
【0460】
1.3 TF-1細胞増殖実験
培地は、RPMI 1640培地(Grand Turk Island Biotechnology社TM-11875093)、10%のウシ胎児血清(オスビナ,0986180)、1%のペニシリン-ストレプトマイシン(Grand Turk IslandBiotechnology社,1902422)を含んだ。
【0461】
2ng/mLのヒトか粒球マクロファージコロニー刺激因子を含む培地でTF-1細胞を培養し、密度4.0x10cells/mLを達成した後、ヒトか粒球マクロファージコロニー刺激因子を含まない培地で24時間飢餓し、細胞を1000RPMで5分間遠心した後、さらに2ng/mLのヒトか粒球マクロファージコロニー刺激因子を含む培地で細胞を懸濁させて、5000個の細胞/ウェルの密度で96ウェルプレートに接種し、前記した1.1で調合された異なる濃度の測定待ち化合物またはジメチルスルホキシド対照を加えて、72時間インキュベートし、CelltiterGlo(登録商標)試薬(Promega, G7571)を加え、マイクロプレートリーダー(モレキュラーデバイス)で発光値を読み取った。公式:阻害率=1-(数値-最小値)/(最大値-最小値)により各濃度の阻害率を計算した。中でも、数値が各ウェルの発光値であり、最大値がジメチルスルホキシドの対照ウェルの数値であり、最小値がIL-2刺激なしの数値であった。さらに、excelでのXLFitマッピングツールによりマッピングを行い、対応する化合物のIC50を得た。
【0462】
2. 実験結果及び結論
本発明化合物のBlast T細胞及びTF-1細胞に対する増殖阻害のIC50は、以下の表に示した通りである。データから分かるように、本発明化合物は、T細胞増殖に対するIC50値が13~50nMであり、TF-1細胞増殖に対するIC50値が70~2500nMであった。よって、本発明化合物は、T細胞に対してよい阻害増殖の作用を有し、TF-1に対して増殖阻害の作用が弱く、本発明化合物は、JAK1に対して活性が強く、JAK2に対して活性が弱く、よい選択性を有することが分かる。本発明化合物は、動物薬効がよりよく、副反応がより少ない。
【0463】
表2 本発明化合物のT細胞及びTF-1細胞に対する増殖阻害のIC50
【表2】

【0464】
実施例3、本発明化合物のマウス足浮腫に対する薬効学の測定
1.要旨
8週齢の体重22~24gの雄性ICRマウス(上海西普爾-必凱実験動物社)を実験動物として、胃内投与した後、H01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44化合物のマウス足浮腫に対する阻害効果を測定した。本発明化合物の抗炎症薬効学特徴を検討した。
【0465】
2.実験スキーム
2.1 実験用化合物
H01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44化合物。
【0466】
2.2 化合物の調合
一定量の化合物を量って、4%ツイン80/0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液に溶解した。マウス胃内投与体積は、10ml/kgであった。
【0467】
2.3 操作
以下の表に示している薬量に従い、マウスに10mg/kgのH01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44化合物及び陽性薬インドメタシン(ダイヤモンド試薬社,中国)を胃内投与し、30分後、足底に1%(W/V)のカラギーナン20μLを皮下注射した。モデリングの前およびモデリングの後の異なる時刻(0.5時間、1時間、2時間)にそれぞれ足蹠浮腫測定装置により足体積を測定し、公式:足浮腫率=(投与後の足体積-基礎足体積)/基礎足体積×100により化合物の足体積に対する阻害効果を計算した。基礎足体積は、投与前の足体積であった。
【0468】
3. 実験結果及び結論
以下の表に示しているデータから分かるように、10mg/kgの本発明化合物は、特に投与後の1~2時間内、カラギーナンによるマウス足浮腫率を改善することができる。本発明化合物は、ある程度の抗急性炎症の効果を有し、且つ、インドメタシンと比べて、よりよい足浮腫阻害効果を有することが分かる。
【0469】
表3 本発明化合物のマウス足浮腫に対する薬効
【表3】
【0470】
実施例4、本発明化合物のラット足浮腫に対する効果の測定
1.要旨
6~7週齢の体重160~180gの雄性スプラーグ-ドーリー(SD)ラット(上海西普爾-必凱実験動物社)を実験動物として、胃内投与した後、H13化合物、H14化合物、H09化合物、H11化合物、H12化合物のラット足浮腫に対する阻害効果を測定した。本発明化合物の抗炎症薬効学特徴を検討した。
【0471】
2.実験スキーム
2.1 実験用化合物
H01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44化合物。
【0472】
2.2 化合物の調合
一定量の化合物を量って、4%ツイン80/0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液に溶解した。
【0473】
2.3 操作
以下の表に示している薬量に従い、ラットにH01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44化合物及び陽性薬インドメタシン(ダイヤモンド試薬社,中国)を胃内投与し、30分後、足底に0.03%(W/V)のコンカナバリン0.1mlを皮下注射した。モデリングの前およびモデリングの後の1時間、2時間、4時間、6時間にそれぞれ足蹠浮腫測定装置により足体積を測定し、公式:足浮腫率=(投与後の足体積-基礎足体積)/基礎足体積×100により化合物の効果を計算した。基礎足体積は、投与前の足体積であった。
【0474】
3.実験結果及び結論
以下の表に示しているデータから分かるように、10mg/kgの本発明化合物は、コンカナバリンによるラット足浮腫を改善させることができる。本発明化合物は、ある程度の抗急性炎症の効果を有し、そして、一部の化合物の4時間後の抗急性炎症の薬効は、インドメタシンと比べて、優れている。
【0475】
表4 本発明化合物のラット足浮腫に対する薬効
【表4】
【0476】
実施例5、本発明化合物のラットリューマチ性関節炎に対する効果の測定
1.要旨
5~6週齢の実験時体重160gのルイス(Lewis)雌性ラット(北京維通利華実験動物技術社)を実験動物として、長期投与した後、H07、H12、H14、H25、H30、H39、H44化合物のラットリューマチ性関節炎に対する効果を測定した。本発明化合物の抗炎症薬効学特徴を検討した。
【0477】
2.実験スキーム
2.1 実験用化合物
H07化合物、H12化合物、H14化合物、H25化合物、H30化合物、H39化合物、H44化合物。
【0478】
2.2 化合物の調合
一定量の化合物を量って、4%ツイン80/0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース溶液に溶解した。ラット胃内投与体積は、10ml/kgである。
【0479】
2.3 操作
II型コラーゲンを0.1Mの酢酸に溶解し、4°Cの冷蔵庫で一晩を放置し、コラーゲン濃度が4mg/mLであった。実験注射の前、コラーゲン溶液に等しい体積のフロイント不完全アジュバント(シグマ,米国)を加え、高速ホモジナイザー(30000rpm)でコラーゲンを乳化し、コラーゲンエマルジョンとなり、この過程が氷の上で操作された。
【0480】
第1日及び第7日に2回に分けてラットにコラーゲンエマルジョンを予防注射してモデリングし(モデリングの前日が第0日である)、以上のように調製されたコラーゲンエマルジョンを用いて、尾根部に0.1ml皮内単点注射し、背部に0.2mlずつ皮内二点注射した。モデリングの後、第10日~第14日に動物に対して臨床評価及び足体積測定を行った。モデリング(平均臨床評価≧3分/動物)した動物を各投与群にランダムに分配し、各群に動物10匹を有し、第27日まで10mg/kgの薬量で前記した化合物または溶媒を毎日2回胃内投与し、メトトレキサート(2mg/kg,シグマ,米国)を毎3日1回胃内投与した。実験期間に毎週2回評価し、足体積を2回測定し、体重を2回量った。
【0481】
病変の異なる程度(赤い腫れ、関節変形)によれば、0~4分の標準で評価し、各肢体の最高評価が4分であり、各動物の最高評価が16分である。評価標準は以下の通りである。0:赤い腫れなし;1:中足(足根骨)または足関節での軽度の赤い腫れ;2:足関節~中足(足根骨)での軽度の赤い腫れ;3:足関節~中足(足根骨)での中度の赤い腫れ;4:趾または指~足関節または手関節での重度の赤い腫れ。
【0482】
3.実験結果及び結論
以下の表に示しているデータから分かるように、10mg/kgの薬量の本発明化合物を1週間胃内投与することにより、ラット関節炎臨床評価を低減させ、足趾浮腫体積を低減させることができ、2週間胃内投与することにより、動物が普通に歩けるようになり、関節炎の進展を顕著的に改善させ、臨床用薬物であるメトトレキサートと比べて優れている。
【0483】
表5 本発明化合物のリューマチ性関節炎モデルに対する評価効果
【表5】
【0484】
実施例6、本発明化合物の薬物動態学の測定
1.要旨
7~8週齢の体重180~220gの雄性スプラーグ-ドーリー(SD)ラットを実験動物として、LC/MS/MS法でH01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44を胃内投与した後の異なる時刻の血漿中の薬物濃度を測定した。本発明化合物のラット体内の薬物動態学行為を研究して、その薬物動態学特徴を評価した。
【0485】
2.実験スキーム
2.1 実験用化合物
H01、H07、H11、H12、H14、H15、H22、H25、H29、H30、H33、H39、H44。
【0486】
2.2 化合物の調合
一定量の化合物を量って、50%PEG400/水に溶解し、均一な溶液を調合した。
【0487】
2.3 操作
5mg/kgの薬量でラットに前記化合物を胃内投与し、投与前及び投与後の0.083、0.25、0.5、1.0、2.0、4.0、6.0、8.0、12.0、24.0時間に眼窩から0.2ml採血し、エチレングリコールジエチルエーテルジアミン四酢酸ジカリウムを含有する抗凝固チューブに置き、4℃、6000rpmで10分間遠心して血漿を分離し、-80℃で保存した。
【0488】
前記した異なる時刻の血漿を50μL取り、内標であるトルブタミド(シグマ,米国)を含有するアセトニトリル溶液150μLを加えて、混合し、5分間シェーキングアウトし、12000rpm、5分間遠心した後、上清100μLを取って、200μLの水と混合し、サンプルインジェクションして分析した。
【0489】
2.4 液体クロマトグラフィー条件及び分析ソフトウェア
液体クロマトグラフィーシステムは、LC-20AD UFLC高速液体クロマトグラフィーシステムである。質量分析システムは、エレクトロスプレーイオン源(ESI)を装着したAB Sciex API4000トリプル四重極型質量分析計(アプライドバイオシステムズ社,カナダ)である。液体クロマトグラフ質量分析計および定量分析を制御するためのソフトウェアは、アナリスト1.6(アプライドバイオシステムズ社,カナダ)であり、薬物動態学パラメーターは、WinNonlin(version 5.2,Pharsight,Mountain View,加拿大)ノンコンパートメントモデルを用いて解析した。
【0490】
2.5 標準及び品質保証溶液の準備
測定待ち化合物をジメチルスルホキシドに溶解して濃度が1mg/mLである貯蔵液を調合し、50%アセトニトリルで希釈して一連の濃度が10、3、1、0.3、0.1、0.03及び0.01μg/mLである希釈標準溶液、及び一連の品質保証標準溶液(8、0.5及び0.03μg/mL)を得た。標準溶液5μLとブランク血漿基質45μLとを均一に混合し、標準曲線の各濃度ポイントの標準溶液(1000、500、200、100、10、5、2及び1ng/mL)及び品質保証標準溶液(血漿サンプル800、50及び3ng/mL)を得た。
【0491】
内標であるトルブタミド固体粉末をジメチルスルホキシドに溶解して1mg/mLの貯蔵液を調合した。貯蔵液を100%アセトニトリルで希釈し、タンパク質沈殿剤として200ng/mLの溶液を得た。
【0492】
3.実験結果
表6 本発明化合物の薬物動態学パラメータ結果
【表6】
【0493】
以上の表に示しているデータから、本発明化合物は、薬物動態吸収のよい薬物動態学特徴を有することが分かる。
【0494】
実施例7、化合物のhERGカリウムチャネル電流に対する阻害効果の測定
1.要旨
電気生理マニュアルパッチクランプを用いてH07、H12、H14、H25、H30、H39、H44化合物のhERGカリウムチャネルに対する作用を検出し、本発明化合物の初歩的な心臓安全性を研究した。
【0495】
2.実験スキーム
2.1 化合物の調合
測定化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、10、3.3、1.1、0.37mMの母液を配置した。次に、細胞外液を用いて二次希釈し、最終の測定溶液濃度が30、10、3.3、1.1、0.37μMであった。
【0496】
2.2 試薬の準備
細胞外液:塩化ナトリウム130mM、塩化カリウム4mM、塩化カルシウム1.8mM、塩化マグネシウム1mM、グルコース10mM、4-ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸(pH7.4)10mM
細胞内液:塩化カリウム130mM、塩化マグネシウム1mM、エチレングリコールジエチルエーテルジアミン四酢酸5mM、アデノシン三リン酸5mM及び4-ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸(pH7.2)10mM
細胞培地組成:ダルベッコ培養液(Grand Turk Island Biotechnology社,11330032)、15%のウシ胎児血清(シグマ,A15-101,米国)、1%のペニシリン-ストレプトマイシン(Biowest社,L0022-100)
【0497】
2.3 電気生理マニュアルパッチクランプシステムの実験スキーム
hERGカリウムイオンチャネルを過剰発現するHEK293細胞(ニューヨーク大学医学部MohamedBoutjdir博士ラボ-南通科瑞斯から由来する)をダルベッコ培養液/15%のウシ胎児血清/1%のペニシリン-ストレプトマイシンからなる培地を使用して37℃、5%CO2培養ボックスに培養した。実験中、細胞を倒立顕微鏡用ステージに組み込んだ細胞浴槽に移し、細胞外液を灌流して5分間安定させ、細胞を沈殿させてから実験を開始した。HEKAEPC-10パッチクランプ放大器及びPATCHMASTER収集システム(HEKA,D-67466 Lambrcht,ファルツ,ドイツ)を用いて膜電流を記録した。すべての実験は、室温(22~24°C)で完成した。実験中、P-97マイクロピペットプラー(Sutter Instrument,ノバト,カナダ94949)を用いてキャピラリー(BF150-110-10)を引っ張った。キャピラリーの内径は、1~1.5mmであり、内液を満たした後の水力抵抗が2~4MΩであった。
【0498】
実験は、全細胞レコーディングモデルにより行い、以下の電気生理刺激スキームを従い、電流値を記録した。まず、膜電圧を-80mVにクランプし、細胞に+20mV電圧刺激を2秒間与え、hERGカリウムチャネルを活性化し、-50mVまで5秒間再分極し、外向きテール電流が生じ、刺激頻度が15秒ごとに1回であった。電流値は、テール電流のピーク値であった。実験中、全細胞レコーディングモデルによりチャネル電流を記録した。まず、細胞外液(約2ml毎分)を灌流して引き続き記録し、電流安定(5分間内電流減衰(稼動-低減)が5%より小さい)を待ち、この時、テール電流のピーク値が対照電流値であった。次に、測定待ち薬物を含む細胞外液を灌流して、薬物のhERG電流に対する阻害作用が安定状態となるまで引き続き記録し、この時、テール電流のピーク値が薬物添加後の電流値であった。安定状態となった後、細胞外液で灌流して洗った後にhERG電流が回復すれば、他の濃度または薬物を引き続き灌流して測定してもよい。測定待ち薬物を含む溶液を用いて、濃度の低いものから高いものの順に灌流して電流値を記録した。PATCHMASTERV2X60(HEKA,D-67466 Lambrecht,ファルツ,ドイツ)を用いてデータ収集を行い、奧閏捷8.5(奧閏捷實驗室社,ノーサンプトン,英国)ソフトウェアを用いて解析及び統計を行った。
【0499】
3. 結果
本発明化合物のhERGに対する電流阻害のIC50は、以下の表7に示す。表に示しているデータから分かるように、本発明化合物は、hERGに対する電流阻害作用が弱く、安全性がよい。
【0500】
表7 本発明化合物のhERGに対する電流阻害効果
【表7】
【0501】
実施例8、本発明化合物の急性毒性試験
1. 要旨
20~22gの8週齢の半分ずつの雄性と雌性ICRマウス(北京維通利華実験動物技術社)を実験動物として、実施例H07化合物、実施例H12化合物、実施例H14化合物、実施例H25化合物、実施例H30化合物、実施例H39化合物、実施例H34化合物を1回経口投与し、14日間連続的に観察し、かご周りの状態観察、毎日の体重量り及びエンドポイントでの病理検査を含んだ。
【0502】
2.実験スキーム
2.1 実験用化合物
実施例H07化合物、実施例H12化合物、実施例H14化合物、実施例H25化合物、実施例H30化合物、実施例H39化合物、実施例H34化合物。
【0503】
2.2 化合物の調製
一定量の化合物を量って、0.5%ヒドロキシプロピルメチルセルロースに溶解し、均一的な溶液を調製した。
【0504】
2.3 操作
上げ下げ法でマウスが実施例化合物を1回経口投与した後の急性毒性を観察し、各薬量群に10匹のマウスを有した。投与薬量は、100mg/kg、300mg/kg、1000mg/kgであり、投与体積は、10ml/kgであった。
【0505】
2.4 実験統計
各薬量の動物の死亡率により、ブリスソフトウェアでLD50を計算した。
【0506】
2.5 実験結果
投与した後、14日間連続的に観察し、全ての投与群の動物は、生存し、体重が正常に増加し、異常状態がなかった。14日間の観察期間が完了した後、全ての動物を安楽死にして肉眼解剖検査を行い、体表に明らかな異常がなく、胸腔、腹腔、骨盤腔、頭蓋腔に目に見える病変がなかった。
【0507】
本実験条件で、本発明化合物は、マウスの経口投与後のLD50>1000mg/kgであり、安全性がよい。
【0508】
以上に述べたのは単なる本発明のよりよい実施例にすぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の旨と原則の範囲内で行ったいずれの変更、同等の交換、改良などはいずれも本発明の保護請求する範囲内にある。