(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-20
(45)【発行日】2023-03-29
(54)【発明の名称】カムシャフトを回転可能に支持するための装置
(51)【国際特許分類】
F02F 1/24 20060101AFI20230322BHJP
F01L 1/04 20060101ALI20230322BHJP
F01L 1/053 20060101ALI20230322BHJP
【FI】
F02F1/24 R
F01L1/04 D
F01L1/053
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018153795
(22)【出願日】2018-08-20
【審査請求日】2021-08-18
(31)【優先権主張番号】10 2017 118 862.2
(32)【優先日】2017-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】517449763
【氏名又は名称】エムアーエヌ トラック アンド バス エスエー
【氏名又は名称原語表記】MAN Truck & Bus SE
【住所又は居所原語表記】Dachauer Strasse 667, 80995 Muenchen, Bundesrepublik Deutschland
(74)【代理人】
【識別番号】100105360
【氏名又は名称】川上 光治
(72)【発明者】
【氏名】ペーター ボグダンスキー
【審査官】菅野 京一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05522354(US,A)
【文献】特開2001-329907(JP,A)
【文献】特開2008-157061(JP,A)
【文献】特開昭63-143309(JP,A)
【文献】特開2011-241700(JP,A)
【文献】特開昭59-058109(JP,A)
【文献】特開昭60-008450(JP,A)
【文献】実開昭60-024801(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0118253(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02F 1/24
F01L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃エンジンのカムシャフト(12)を回転可能に支持するための装置(10、110)であって、
前記カムシャフト(12)を回転可能に支持するための受け部(22、22A)を有する第1のベアリング本体(14、14A)と、
前記第1のベアリング体(14
、14A)を固定するためのシリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)と、
前記第1のベアリング本体(14、14A)を前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に固定する第1の固定手段(18)
であって、前記第1のベアリング本体(14、14A)を前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に固定する唯一の固定手段である
第1の固定手段(18)と、
ロッカ・アームを回転可能に支持するためのロッカ・アーム・シャフト(20)と、
を含み、
前記第1の固定手段(18)は、さらに、前記ロッカ・アーム・シャフト(20)を前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に固定するものである、
装置。
【請求項2】
前記第1の固定手段(18)は固定ネジであり、および/または
前記第1の固定手段(18)は、前記第1のベアリング本体(14、14A)を前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に、圧力嵌めおよび形状嵌合によって固定し、および/または
前記第1の固定手段(18)は解除可能な固定手段である、
請求項1に記載の装置(10、110)。
【請求項3】
前記第1のベアリング本体(14)は、前記カムシャフト(12)を支持するための一片型のベアリング・ブロックを形成するものである、請求項1または2に記載の装置(10)。
【請求項4】
前記装置(110)は、さらに、前記カムシャフト(12)を支持するための受け部(22B)を有する第2のベアリング本体(14B)を含み、
前記第1のベアリング本体(14A)および前記第2のベアリング本体(14B)は一緒に1つの二片型のベアリング・ブロックを形成し、
前記第1のベアリング本体(14A)の前記受け部(22A)および前記第2のベアリング本体(14B)の前記受け部(22B)は、前記カムシャフト(12)の共通の受け部を形成するものである、
請求項1または2に記載の装置(110)。
【請求項5】
前記第1のベアリング本体(14A)および前記第2のベアリング本体(14B)は
、第2の固定手段(52)を介し
て互いに固定されるものである、請求項4に記載の装置(110)。
【請求項6】
前記第2の固定手段(52)は別の固定ネジであり、および/または
前記第1のベアリング本体(14A)および前記第2のベアリング本体(14B)は、
前記第2の固定手段(52)を介して
圧力嵌めおよび形状嵌合によって互いに固定されるものである、請求項
5に記載の装置(110)。
【請求項7】
前記第1の固定手段(18)は、前記第2のベアリング本体(14B)を前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)にも固定するものである、請求項4
乃至6のいずれかに記載の装置(110)。
【請求項8】
さらに、前記第1のベアリング本体(14A)と前記第2のベアリング本体(14B)の間に配置されていて、前記第1のベアリング本体(14A)を前記第2のベアリング本体(14B)に対して位置決めするための少なくとも1つの位置決め要素(54、56)を含む、請求項
5または6に記載の装置(110)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの位置決め要素(54、56)は、前記第1のベアリング本体(14A)と前記第2のベアリング本体(14B)の間に配置されており、また、位置決めだぼ、前記第1の固定手段を包囲する調整スリーブ、および/または前記第2の固定手段(52)を包囲する調整スリーブ、を含むものである、請求項
8に記載の装置(110)。
【請求項10】
前記装置(10)は、さらに、一方の側の前記第1のベアリング本体(14)または前記第2のベアリング本体(14B)と、他方の側の前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)との間に配置されていて、前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に対して前記第1または第2のベアリング本体(14、14B)を位置決めするための少なくとも1つの位置決め要素(40、42)、を含
むものである、
または
前記装置(10)は、前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)に対して前記第1または第2のベアリング本体(14、14B)を位置決めするための位置決め要素を含まないものである、
請求項
4に記載の装置(10)。
【請求項11】
前記少なくとも1つの位置決め要素(40、42)は、前記第1または第2のベアリング本体(14、14B)と前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)との間に配置されており、また、前記第1の固定手段(18)を包囲する位置決めだぼおよび/または調整スリーブを含むものである、請求項
10に記載の装置(10)。
【請求項12】
前記第1のベアリング本体(14、14A)
は前記ロッカ・アーム・シャフト(20)用の受け部を有し、および/または
潤滑流体用の前記ロッカ・アーム・シャフト(20)の長手方向チャネル(34)は、前記第1のベアリング本体(14、14A)の前記カムシャフト(12)用の前記受け部(22、22A)
に流体的に接続されるものである、
請求項
1乃至11のいずれかに記載の装置(10、110)。
【請求項13】
前記第1のベアリング本体(14、14A)は
、前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)とは反対側の前記第1のベアリング本体(14、14A)の側に配置された、前記ロッカ・アーム・シャフト(20)用の受け部を有し、および/または
潤滑流体用の前記ロッカ・アーム・シャフト(20)の長手方向チャネル(34)は、前記第1のベアリング本体(14、14A)の前記カムシャフト(12)用の前記受け部(22、22A)に
、前記第1のベアリング本体(14、14A)の分岐チャネル(38)および前記ロッカ・アーム・シャフト(20)の分岐チャネル(36)を介して、流体的に接続されるものである、
請求項
1乃至11のいずれかに記載の装置(10、110)。
【請求項14】
前記固定フレーム(30)または前記シリンダ・ヘッド(16)は、前記第1の固定手段(18)によって前記第1のベアリング本体(14、14A)を前記固定フレーム(30)またはシリンダ・ヘッド(16)に圧力嵌めおよび形状嵌合によって固定するためのネジ部を有する孔(26)
を有するものである、請求項1乃至
13のいずれかに記載の装置(10、110)。
【請求項15】
前記孔(26)が止り孔または挿通孔である、請求項14に記載の装置(10、110)。
【請求項16】
前記第1のベアリング本体(14、14A)は、前記カムシャフト(12)用の前記受け部(22、22A)の中心の長手方向軸を通る垂直平面に関して非対称に構成され、および/または
前記第1の固定手段(18)は、前記シリンダ・ヘッド(16)または固定フレーム(30)の接触面(29)の接触面上で前記第1のベアリング本体(14、14A)を支持するための傾斜モーメントを生成するものである、
請求項1乃至
15のいずれかに記載の装置(10、110)。
【請求項17】
請求項1乃至
16のいずれかに記載の装置(10、110)を有する自動車
。
【請求項18】
請求項1乃至
16のいずれかに記載の装置(10、110)を有す
るユティリティ・ビークル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カムシャフトを回転可能に支持(supporting、Lagern:軸支、支承)するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カムシャフトは、吸気弁(吸入弁)および排気弁(排出弁)を制御するために内燃エンジンに使用され、例えば内燃エンジンのシリンダ・クランクケースにおけるシリンダ・ヘッドに、所謂ベアリング・ブロックを介して取り付けられる。代替的に、ベアリング・ブロックは固定フレーム(枠)に取り付けられてもよい。ベアリング・ブロックは、カムシャフトを回転可能に支持しまたは装着する。カムシャフトができるだけ自由に回転するようにカムシャフトを確実に支持するためには、カムシャフトおよびベアリング・ブロックをシリンダ・ヘッドに対して整列させる必要がある。
【0003】
独国特許出願公開第102011081483号には、シリンダ・ヘッド上にカムシャフトおよびベアリング・ブロックを有するカムシャフト・モジュールの簡易化されかつ位置精度の高い固定方法が開示されている。ベアリング・ブロックは、軸方向におよび或る角度に対して位置合わせされまたは配向されたカムシャフトに固定される。カムシャフトは、2つの位置合せ要素を介してシリンダ・ヘッドに対して位置合わせされまたは配向している。個々のベアリング・ブロックは、カムシャフトの同時的または中間的回転でシリンダ・ヘッドにボルト締めされる。
【0004】
独国特許出願公開第19752381号には、内燃エンジン用のシリンダ・ヘッドが開示されている。少なくとも1つのベアリング・ブロックが、そのシリンダ・ヘッドに設けられ、その1つのベアリング半部がカムシャフト用であり、その1つのベアリング半部が少なくとも1つのロッカ・アーム用のロッカ・アーム・シャフト用である。別個の第1の潤滑剤供給チャネルがシリンダ・ヘッドに設けられ、別個の第2の潤滑剤供給チャネルがベアリング・ブロックに設けられる。第2の潤滑剤供給チャネルの第1の端部は、第1の潤滑剤供給チャネルに接続される。第2の潤滑剤供給チャネルの第2の端部は、ロッカ・アーム・シャフト用のベアリング面において開口している。
【0005】
国際公開第2008/061382号には、カムシャフト・アセンブリが開示されている。そのカムシャフト・アセンブリは、少なくとも2つのベアリング・ブロックを含み、各ブロックは、カムシャフトのシャフト部分が回転可能に配置されるベアリング受け部(Lageraufnahme)を有する。各ベアリング・ブロックを支持しシリンダ・ヘッドの接触面に取り付けるために、各ベアリング・ブロックに平坦な接触面が設けられる。各ベアリング・ブロックは2つのボルトでシリンダ・ヘッドに取り付けられる。
【0006】
欧州特許第0285598号には、ライン状に配置された複数のシリンダを有し、2つのオーバヘッド・カムシャフトと、シリンダ当り4つのバルブ(弁)および1つの中央ポンプ・ノズルとを有する噴射式内燃エンジンが開示されている。そのポンプ・ノズルを駆動するための取り外し可能に取り付けられたロッカ・アームが、シリンダ・ヘッド上の対応するカムシャフトの上に設けられる。ポンプ・ノズルを作動させるためのロッカ・アーム用のカムは、1つのシリンダに対して1つのカムシャフトによって、隣接のシリンダに対して別のカムシャフトによって、交互に駆動され、各ロッカ・アームは個々に取り付けられる。それらのロッカ・アームは、シリンダ・ヘッドに各ボルトによって固定されたそれらのベアリング・ブロックに個々に取外し可能に取り付けられ、それらのボルトは、カムシャフト用のベアリング部品を固定するのに同時に役立つ。
【0007】
独国特許出願公開第102007025129号には、内燃エンジンのシリンダ・クランクケースを覆うためのシリンダ・ヘッド・カバーが開示されている。カムシャフト用の少なくとも1つのベアリング上側部分は少なくとも1つの通路開口部を含み、その少なくとも1つの通路開口部は、一方の側で、ベアリング下側部分におけるネジ付きまたは挿通開口部および/またはシリンダ・クランクケースにおけるネジ付き開口部と整列し、他方の側で、シリンダ・ヘッド・カバーにおける挿通開口部と整列する。シリンダ・クランクケース上のベアリング上側部分およびシリンダ・ヘッド・カバーは、共通の固定ネジを介して取り付けられてもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】独国特許出願公開第102011081483号
【文献】独国特許出願公開第19752381号
【文献】国際公開第2008/061382号
【文献】欧州特許第0285598号
【文献】独国特許出願公開第102007025129号
【発明の開示】
【0009】
本発明の基礎となる目的は、カムシャフトを回転可能に支持しまたは装着するための代替的なまたは改良された装置を実現することである。特に、設置空間に関して最適化された簡単な構造が実現される。
【0010】
発明の概要
その目的は、独立請求項に記載の装置によって達成される。有利な改良形態が、従属請求項および説明に記載されている。
【0011】
その装置は、内燃エンジンのカムシャフトを回転可能に支持しまたは装着するために設けられる。その装置は、カムシャフトを回転可能に支持するための受け部(receiver、Aufnahme)を有する第1のベアリング本体を含んでいる。その装置は、第1のベアリング本体を固定するためのシリンダ・ヘッドまたは固定フレーム(固定用フレーム)を有する。その装置は、第1のベアリング本体をシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに固定する第1の固定手段(例えば、第1の固定ボルト)を有する。第1の固定手段は、第1のベアリング本体をシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに固定する(取付ける、固着する)唯一の固定手段である。
【0012】
その装置は、第1のベアリング本体がより小型に設計され得るという利点を提供する。第1のベアリング本体では、カムシャフト受け部に隣接する一方の側で固定手段を収容するのに充分な材料を設けるだけでよい。特に、第1のベアリング本体は、受け部の中心長手方向軸を通る垂直平面に関してまたは対して(bezueglich)非対称に形成されてもよい。さらに、固定手段が少なくて済み、固定手段(例えば、ネジ穴)用に製造されるべき受け部が少なくて済み、設置時間が短縮されるので、製造コストが低減され得る。設計に応じて、第1のベアリング本体は、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームのいずれかに固定されてもよい。
【0013】
1つの受け部(例えば、止り孔(穴)(ブラインド・ホール)等)だけを唯一の固定手段用に設ければ済むので、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームもより自由に設計し得る。
【0014】
特に、第1のベアリング本体は、第1の固定手段が収容される第1の側部領域と、カムシャフト用の受け部に対して第1の側部領域とは反対側の(に対向する)第2の側部領域とを含んでいてもよい。シリンダ・ヘッドは、第1のベアリング本体の第2の側部領域に隣接して(例えば、の隣に)(例えば、垂直軸に関してまたは対して(bezueglich)第2の側部領域の下に)配置されたシリンダ・ヘッドの領域内に伸びるフロー(流動)チャネルを含んでもよい。フロー・チャネルは、好ましくは、この領域に鋳造突出部がない形態(設計)を有してもよい。これが達成されるのは、別の固定手段用の止り孔(ブラインド・ホール)を収容することが必要とされる鋳造膨張部がない場合である。従って、ただ1つの固定手段を設けることは、シリンダ・ヘッドにおけるフロー・チャネルの流体力学的に最適化された設計に寄与し得る。
【0015】
好ましくは、カムシャフト用の受け部は、円筒(円柱)状の挿通孔または貫通孔(passage or insertion hole、though-hole、Durchgangsloch)または半円筒(半円柱)の形態の凹所(depression、Vertiefung)であってもよい。
【0016】
好ましくは、第1のベアリング本体を固定するのに固定フレームが用いられるとき、固定フレームはシリンダ・ヘッドに固定され(取り付けられ、固着され)てもよい。
【0017】
また、カムシャフトを、オーバヘッド・カムシャフトとして配置することも可能である。例えば、カム・フォロワを有するロッカ・アームを用いてカムシャフトのカム輪郭に追従させるとき、カムシャフトは動作中に押下される。従って、カムシャフトは持ち上がる傾向がなく、それによって、単一の固定手段の使用で充分である。
【0018】
一実施形態では、第1の固定手段は固定ネジである。特に、第1の固定ネジは、第1のベアリング本体をシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに固定する唯一の固定ネジであってもよい。
【0019】
好ましくは、第1のベアリング本体は、第1の固定手段、特に挿通孔中を通って伸びる第1の固定ネジ、を収容するための挿通孔を含んでもよい。
【0020】
別の実施形態では、第1の固定手段は、第1のベアリング本体をシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに、圧力嵌めおよび形状嵌合によって固定する。
【0021】
好ましくは、第1の固定手段は、解除可能な固定手段であってもよい。
【0022】
特に、第1の固定手段は、その装置の唯一の(例えば、解除可能な)固定手段であってもよい。
【0023】
一実施形態変形例では、第1のベアリング本体は、カムシャフトを支持するための1つの一片型(one-piece、einteiligen:ワンピース型)のベアリング・ブロックを形成する。
【0024】
代替的に、その装置は、カムシャフトを支持するための受け部(例えば、半円筒状の凹所としてのもの)を有する第2のベアリング本体を含んでいる。第1のベアリング本体と第2のベアリング本体は一緒に1つの二片型(two-piece、zweiteiligen:ツーピース型の)のベアリング・ブロックを形成する。第1のベアリング本体の受け部(例えば、半円筒状の形態の凹所)および第2のベアリング本体の受け部(例えば、半円筒状の形態の凹所)は、カムシャフト用の1つの共通(gemeinsame:共同、共有)の受け部を形成する。
【0025】
従って、本発明は、一片型のベアリング・ブロックだけでなく、二片型のベアリング・ブロックにも、使用されてもよい。従って、本開示内容は、組み立てられたカムシャフトだけでなく、ベアリング・ブロックをその所定位置でネジ切することが不可能な鍛造されたカムシャフトにも、使用され得る。
【0026】
好ましくは、第2のベアリング本体は、第1の固定手段、特に挿通孔中を通って伸びる第1の固定ネジ、を収容するための挿通孔を含んでいてもよい。第1のベアリング本体の挿通孔および第2のベアリング本体の挿通孔は、互いに位置合わせされてもよい。
【0027】
改良形態では、第1のベアリング本体および第2のベアリング本体は、第2の固定手段、特に第2の固定ネジ、を介して、好ましくは圧力嵌めおよび形状嵌合によって、共に固定される。
【0028】
特に、第1の固定手段および第2の固定手段は、カムシャフト用の受け部に対して第1のベアリング本体の両側(対向する側部)に設けられてもよい。
【0029】
好ましくは、第2の固定手段は、解除可能な固定手段であってもよい。
【0030】
特に好ましい実施形態では、第1の固定手段および第2の固定手段、特に第1の固定ネジおよび第2の固定ネジは、その装置の唯一の(sole、einzigen:他にない)固定(取付け)手段である。
【0031】
また、さらに別の変形実施形態では、第1の固定手段は、第2のベアリング本体をシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに固定する。また、第1の固定手段は、第2のベアリング本体を第1のベアリング本体に固定する唯一の固定手段とすることが、可能である。
【0032】
例示的な実施形態では、その装置は、さらに、第1のベアリング本体と第2のベアリング本体の間に配置されていて、第1のベアリング本体を第2のベアリング本体に対して位置決めするための、少なくとも1つの位置決め要素、を含んでいる。このようにして、特に、各ベアリング本体の各カムシャフト受け部を確実に互いに位置合わせすることができる。特に、それらの位置決め要素は、第1の固定手段の長手方向軸に垂直な平面において第1のベアリング本体を第2のベアリング本体に対して位置決めすることができる。
【0033】
代替的に、その装置は、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームに対して第1または第2のベアリング本体を位置決めするための位置決め要素を含まなくてもよい。このようにして、位置決め要素のコストが節減されてもよい。
【0034】
別の改良形態では、第1のベアリング本体と第2のベアリング本体の間に配置された少なくとも1つの位置決め要素は、位置決めだぼ(合わせくぎ、位置決めピン、ダウエル)、第1の固定手段を包囲する調整スリーブ、および/または第2の固定手段を包囲する調整スリーブを含んでいる。ここで、特に、調整スリーブの使用によって、位置決めだぼ用の孔(ボア、中空)を設けるのに追加の材料領域が必要ないので、各ベアリング本体の寸法を小さくすることができる。
【0035】
1つの例示的な実施形態では、その装置は、さらに、第1または第2のベアリング本体とシリンダ・ヘッドまたは固定フレームとの間に配置されていて、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームに対して第1または第2のベアリング本体を位置決めするための、少なくとも1つの位置決め要素、を含んでいる。従って、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームに対する対応するベアリング本体の位置合わせ(整列)が改善され得る。特に、位置決め要素は、第1の固定手段の長手方向軸に垂直な平面においてシリンダ・ヘッドまたは固定フレームに対して第1または第2のベアリング本体を位置決めしてもよい。
【0036】
改良形態では、第1または第2のベアリング本体とシリンダ・ヘッドまたは固定フレームの間に配置されたその少なくとも1つの位置決め要素は、位置決めだぼ、および/または第1の固定手段を包囲する調整スリーブ、を含んでいる。調整スリーブの使用によって、位置決めだぼ用の孔(ボア、中空)を設けるために追加の材料領域が必要とされないので、ベアリング本体の寸法を小さくすることができる。
【0037】
しかし、第1または第2のベアリング本体とシリンダ・ヘッドまたは固定フレームとの間に位置決め要素を設けないことも可能である。次いで、対応するベアリング本体およびシリンダ・ヘッド(または固定フレーム)は、カムシャフトによる案内によって位置合わせされてもよい。カムシャフトは、カムシャフトの長手方向に互いに離間された(間隔をおいて配置された)、カムシャフトを回転可能に支持するための幾つかの装置、において支持される。
【0038】
別の例示的な実施形態では、その装置は、ロッカ・アームを回転可能に支持するためのロッカ・アーム・シャフトを含んでいる。第1の固定手段は、ロッカ・アーム・シャフトを、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームに、および特に第1および/または第2のベアリング本体にも、追加的に固定する。従って、ロッカ・アーム・シャフトを固定するための別の固定手段は必要でない。その結果、設置時間も短縮することができる。
【0039】
一実施形態では、第1のベアリング本体は、好ましくはシリンダ・ヘッドまたは固定フレームの反対側にある第1のベアリング本体の側に配置される、ロッカ・アーム・シャフト用の受け部、を有する。
【0040】
別の実施形態では、潤滑流体用のロッカ・アーム・シャフトの長手方向のチャネルは、好ましくは第1のベアリング本体の分岐チャネルおよびロッカ・アーム・シャフトの分岐チャネルを介して、第1のベアリング本体のカムシャフト用の受け部に流体的に接続される。従って、潤滑流体は、ロッカ・アーム・シャフトを介して、カムシャフトの滑りベアリングへと流れてもよい。
【0041】
実施形態の変形例では、固定フレームまたはシリンダ・ヘッドは、第1の固定手段によって第1のベアリング本体を固定フレームまたはシリンダ・ヘッドに圧力嵌めまたは形状嵌合で固定するためのネジ部(ネジ山)を有する孔(開孔)、特に止り孔(ブラインド・ホール)または挿通孔、を有する。従って、第1のベアリング本体(および適用可能な場合には第2のベアリング本体)を固定するための、特に固定ネジの形態の、第1の固定手段は、ネジ部を有する(ネジ切された)開孔に直接ねじ込まれ(螺入され)てもよい。
【0042】
別の実施形態の変形例では、第1のベアリング本体は、カムシャフト用の受け部の中心長手軸を通る垂直平面に関してまたは対して非対称に構成される。これは、特に、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームに固定するための単一の固定手段(第1の固定手段)を設けることによって、可能になる。
【0043】
代替的にまたは追加的に、第1の固定手段は、シリンダ・ヘッドまたは固定フレームの接触面上で第1のベアリング本体を支持するように傾斜モーメント(tilting moment、pitching moment、Kippmoment:ピッチング・モーメント)を生成し得る。
【0044】
また、本発明は、ここに開示される装置を有する、自動車、特にユティリティ・ビークル(実用車両)に関する。ユティリティ・ビークルは、例えば、トラックまたはバスであってもよい。
【0045】
また、ここで開示される装置を、自動車、大型エンジン、オフロード(gelaendegaengige:断郊用の)車両、固定(定置)式エンジン、船舶用エンジン、等に、使用することも、可能である。
【0046】
上述した本発明の好ましい実施形態および特徴は、任意に互いに組み合わせてもよい。本発明の他の詳細および利点を、図面を参照して以下で説明する。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】
図1は、カムシャフトを回転可能に支持するための装置の断面図である。
【
図2】
図2は、別の例示的な実施形態による、カムシャフトを回転可能に支持するための装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
各図に示された実施形態は、互いに少なくとも部分的に対応し、従って、同様のまたは同じ部分には同じ参照符号を付して、それらを説明するために、繰り返しを避けるために他の実施形態または図の説明を参照する。
【0049】
図1は、カムシャフト12を回転可能に支持するための装置10を示している。装置10は、ベアリング本体14、シリンダ・ヘッド16、固定ネジまたは締結ネジ18、およびロッカ・アーム・シャフト20を含んでいる。
【0050】
装置10は、カムシャフト12を支持または装着するために、任意の内燃エンジンに使用してもよい。内燃エンジンは、例えば、自動車、特にユティリティ・ビークル、に含まれていてもよい。ユティリティ・ビークルは、例えば、トラックまたはバスであってもよい。
【0051】
ベアリング本体14は、1つの一片(単体)型のベアリング・ブロックとして構成される。ベアリング本体14は、カムシャフト12用の受け部または収容部(receiver、Aufnahme:軸受け部)22を有する。カムシャフト12は、滑りベアリングを介して受け部22内において回転可能に支持されてもよい。受け部22は、ベアリング本体14の円筒状の挿通孔である。カムシャフト12は組み立てられたカムシャフトである。カムシャフト12の円筒状部分は、カムシャフト12が分解状態であるときに、受け部22に挿入される。次いで、カムシャフト12が組み立てられる。カムシャフト12を回転可能に支持するために、複数のベアリング本体14がカムシャフト12の長手方向軸に沿って設けられる。カムシャフト12は、オーバヘッド・カムシャフト(OHC)として配置される。
【0052】
ベアリング本体14は、固定ネジ18を介してシリンダ・ヘッド16に取り付けられる(固定される)。詳しくは、固定ネジ18は、ベアリング本体14の挿通孔24中を通る。固定ネジ18は、シリンダ・ヘッド16の止り孔(ブラインド・ホール)26のネジ部にねじ込まれる。止り孔26は、特に止り孔26または挿通孔を形成するように形成された鋳造膨張部(casting extension、Gussbutzen)(鋳造突出部(casting protrusion、Gussvorsprung))27内に伸びている。
【0053】
ここで強調すべきこととして、固定ネジ18は、ベアリング本体14をシリンダ・ヘッド16に固定する唯一の固定ネジである。通常のベアリング・ブロックでは、ベアリング本体をシリンダ・ヘッドに固定するために少なくとも2つまたは4つの固定ネジを使用する。
【0054】
固定ネジ18は、ベアリング本体14用の唯一の固定ネジとして充分であることが、判明した。例えば、ロッカ・アームが使用される実施形態では、カムシャフト12は、ロッカ・アームのカム・フォロワによって動作期間中に押下される。また、カムシャフト12の自重も下向きに作用する。従って、カムシャフト12は、ベアリング本体14と共に、シリンダ・ヘッド16から持ち上がる傾向がない。また、固定ネジ18に隣接する片側の(
図1の左側の)材料領域と固定ネジ18のネジ結合力は、第1のベアリング本体14をシリンダ・ヘッド16に確実に保持するシリンダ・ヘッド16の接触面29上で傾斜モーメント(tilting moment、pitching moment、Kippmoment:ピッチング・モーメント)を生成する。
【0055】
単一の固定ネジ18を使用する1つの利点は、ベアリング本体14のより小さい寸法と、他の固定ネジの費用の節減とである。詳しくは、ベアリング本体14は、受け部22で始まり、一方の側だけに固定ネジ18を収容するための材料領域を有する必要がある。ベアリング本体14は、反対側において、受け部22に隣接する壁領域で直接終って(終端して)もよい。従って、ベアリング本体14は、利用可能な設置空間により良く適合化され得る。特に、ベアリング本体14は、ベアリング本体14の受け部22の中心長手方向軸を通る垂直平面に関してまたは対して非対称に構成されてもよい。
【0056】
さらに、シリンダ・ヘッド16の設計に関して、より大きい自由度がある。シリンダ・ヘッド16は、固定ネジをねじ込む(螺入する)ための止り孔(ブラインド・ホール)を設けるために、領域Aに鋳造膨張部(鋳造突出部)を有する必要がない。その代わりに、領域Aは、例えば、シリンダ・ヘッド16における流体チャネル28に流体力学的に最適化されるように形成されてもよい。
【0057】
最後に、固定ネジを節減するために、その装置の部品数を減少させてもよい。また、ネジ孔の数がより少なくて済み、取り付けられる固定ネジの数がより少なくて済むので、製造時間および設置時間が短縮される。
【0058】
さらに、指摘されることとして、本発明の開示内容は、ベアリング本体14をシリンダ・ヘッド16に固定する固定ネジ18に限定されない。代替的に、固定ネジ18は、ベアリング本体14を固定フレーム(フレーム)30に固定することもできるであろう。次いで、固定フレーム30はシリンダ・ヘッドに取り付けることもできるであろう。換言すれば、
図1に示されたベアリング本体14の下にある部品は、シリンダ・ヘッド16の領域の代わりに、代替的に、固定フレーム30の領域とすることもできるであろう。
【0059】
固定ネジ18の代替手段として、ベアリング本体14をシリンダ・ヘッド16に圧力嵌めおよび形状嵌合で固定するのに、別の固定手段を使用することもできるであろう。
【0060】
ロッカ・アーム・シャフト20は、ロッカーアーム(図示せず)を回転可能に支持するのに役立つ。そのロッカ・アームは、ガス交換バルブを作動させるための1つ以上のガス交換バルブ(図示せず)と、カムシャフト12との間のカム・フォロワを介して、能動的または作動的に連結される。
【0061】
また、
図1に示された実施形態では、固定ネジ18は、ロッカ・アーム・シャフト22をシリンダ・ヘッド16(固定フレーム30)に固定する。詳しくは、固定ネジ18は、ロッカ・アーム・シャフト20の挿通孔32を通って伸びる。装置10が支持された状態にあるとき、各孔32、24および26は、固定ネジ18の長手方向軸に沿って互いに整列する。ロッカ・アーム・シャフト20の接触面20Aには、ネジ頭部18Aが位置する。ロッカ・アーム・シャフト20は、ベアリング本体14の受け部21において支持される。固定ネジ18を介してロッカ・アーム・シャフト20を追加的に固定することは、任意である。
【0062】
受け部22における滑りベアリングを潤滑するために、潤滑流体がロッカ・アーム・シャフト20の長手方向チャネル34を介して供給されてもよい。ロッカ・アーム・シャフト20の分岐チャネル36は、ベアリング本体14の分岐チャネル38中に開口している。分岐チャネル38は受け部22内に開口している。
【0063】
また、任意に、シリンダ・ヘッド16(固定フレーム30)に対してベアリング本体14を位置決めするのに、位置決め要素40、42を使用してもよい。位置決め要素40、42は、固定ネジ18の長手方向軸に垂直な平面においてシリンダ・ヘッド16に対してベアリング本体14を位置決めする。
【0064】
位置決め要素40は、調整(フィッティング)スリーブ(fitting or adapter sleeve 、Passhuelse:適合化スリーブ、補助スリーブ、固定スリーブ、嵌合スリーブ)として構成される。位置決め要素40は、ベアリング本体14の凹所44およびシリンダ・ヘッド16の凹所46(固定フレーム30)に形状嵌合によって保持される。位置決め要素40は、好ましくは固定ネジ18に接触することなく、固定ネジ18の周囲に配置される。
【0065】
位置決め要素42は位置決めだぼ(positioning dowel、Positionierstift:合わせくぎ、位置決めピン、ダウエル)として構成される。位置決め要素42は、ベアリング本体14の凹所48およびシリンダ・ヘッド16の凹所50(固定フレーム30)において形状嵌合によって保持される。また、それらの位置決め要素は、例えば調整スリーブとして構成されてもよい。
【0066】
また、指摘されることとして、位置決め要素のない実施形態も考えられる。次いで、ベアリング本体14は、例えば、幾つかのベアリング本体14において支持されるカムシャフト12による案内によって整列させてもよい。
【0067】
図2は、カムシャフト12を回転可能に支持するための装置110の別の例示的な実施形態を示している。装置110は、それらのベアリング・ブロックをそれらの所定位置でねじ切りすることができないので(その場合に)、特に、鍛造カムシャフトを回転可能に支持するのにも適している、という点で区別される。
【0068】
1つの一片型(one-piece、einteiligen)のベアリング本体の代わりに、装置110は、第1のベアリング本体14Aおよび第2のベアリング本体14Bを含んでいる。第1のベアリング本体14Aおよび第2のベアリング本体14Bは、1つの二片型(二体)型(two-piece、zweiteiligen)のベアリング・ブロックを形成する。第1のベアリング本体14Aは第1の受け部22Aを有し、第2のベアリング本体14Bは第2の受け部22Bを有する。受け部22A、22Bは、カムシャフト12用の1つの円筒状の形態の共通受け部を形成する。
【0069】
この実施形態において、再び強調すべきこととして、固定ネジ18はベアリング本体14A、14Bをシリンダ・ヘッド16(固定フレーム30)に取り付ける(固定する)唯一の固定ネジである。詳しくは、固定ネジ18は、第1のベアリング体14Aの挿通孔24Aを通り第2のベアリング体14Bの挿通孔24Bを通って伸びる。
【0070】
さらに、第1のベアリング体14Aを第2のベアリング体14Bに固定する第2の固定ネジ52を設けてもよい。固定ネジ18、52は、カムシャフト12の両側に配置されてもよい。固定ネジ52は、第1のベアリング体14Aにおける挿通孔58中を通って伸びる。固定ネジ52は、第2のベアリング本体14Bの止り孔(ブラインド・ホール)16のネジ部またはネジ山にねじ込まれる(螺入される)。
【0071】
位置決め要素54、56は、ベアリング本体14A、14Bを互いに(一方を他方に)対して位置決めするために設けられている。位置決め要素54、56は、固定ネジ18の長手方向軸に垂直な平面において第2のベアリング本体14Bに対して第1のベアリング本体14Aを位置決めする。位置決め要素54、56は、調整スリーブとして構成されるが、例えば、だぼ(dowels、Passstifte)として構成されてもよい。位置決め要素54、56は、第1のベアリング本体14Aを第2のベアリング本体14Bに、形状嵌合によって接続または連結する。位置決め要素54は、好ましくは固定ネジ18に接触することなく、固定ネジ18の周囲に配置される。位置決め要素56は、好ましくは固定ネジ52に接触することなく、固定ネジ52の周囲に配置される。
【0072】
図2の装置110は、シリンダ・ヘッド16(位置決めフレーム30)に対して第1および第2のベアリング本体14A、14Bを位置決めするための位置決め要素が設けられていない例示的な実施形態である。この例示的な実施形態の改良形態では、第2のベアリング本体14Bとシリンダ・ヘッド16(固定フレーム30)の間に複数の位置決め要素が設けられてもよい。
【0073】
本発明は、上述の好ましい例示的な実施形態に限定されない。むしろ、本発明の概念を同様に利用し、従って保護の範囲内に入る多数の変形例および派生物が、可能である。特に、本発明は、引用する請求項とは関係なく、従属請求項の構成および特徴の保護も請求する。
【符号の説明】
【0074】
10、110 カムシャフトを回転可能に支持するための装置
12 カムシャフト
14 ベアリング本体
14A 第1のベアリング本体
14B 第2のベアリング本体
16 シリンダ・ヘッド
18 固定ネジ(固定手段)
18A ネジ頭部
20 ロッカ・アーム・シャフト
20A 接触面
21 受け部
22 受け部
22A 第1のベアリング本体における受け部
22B 第2のベアリング本体における受け部
24 挿通孔
24A 第1のベアリング本体における挿通孔
24B 第2のベアリング本体における挿通孔
26 止り孔(ブラインド・ホール)
27 鍛造膨張部(鍛造突出部)
28 流体チャネル
29 接触面
30 固定フレーム
32 挿通孔
34 長手方向チャンネル
36 分岐チャネル
38 分岐チャネル
40 調整スリーブまたは適合化スリーブ(位置決め要素)
42 位置決めピン(位置決め要素)
44 凹所
46 凹所
48 凹所
50 凹所
52 固定ネジ
54 調整スリーブ(位置決め要素)
56 調整スリーブ(位置決め要素)
58 挿通孔
60 止り孔
A 鍛造膨張部(鍛造突出部)の無い領域