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特許7248696建物設計のための方法、システム、およびグラフィカルユーザーインターフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-20
(45)【発行日】2023-03-29
(54)【発明の名称】建物設計のための方法、システム、およびグラフィカルユーザーインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/13 20200101AFI20230322BHJP
   G06F 3/0484 20220101ALI20230322BHJP
   G06F 30/10 20200101ALI20230322BHJP
   G06F 30/12 20200101ALI20230322BHJP
【FI】
G06F30/13
G06F3/0484
G06F30/10
G06F30/12
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020547135
(86)(22)【出願日】2019-03-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 NZ2019050023
(87)【国際公開番号】W WO2019172782
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2022-02-07
(31)【優先権主張番号】2018900729
(32)【優先日】2018-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2019900355
(32)【優先日】2019-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】520339552
【氏名又は名称】ユーテクチャー グローバル リミテッド
【氏名又は名称原語表記】UTECTURE GLOBAL LIMITED
【住所又は居所原語表記】Cnr Hewlett and Fraser Streets, PO Box 1069, Whangarei, 0110, New Zealand
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー ローナン ウィリアムス
(72)【発明者】
【氏名】カイル フランシス ドノヴァン
(72)【発明者】
【氏名】ブレット ノーマン ドノヴァン
【審査官】合田 幸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-297122(JP,A)
【文献】特開平8-22478(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0198563(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0095122(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0310136(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第102096745(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/13
G06F 3/0484
G06F 30/10
G06F 30/12
IEEE Xplore
JSTPlus(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを備えた電子機器において、
建物の1つ以上のパラメータを含む入力を受け付けること、
ディスプレイに、複数の基本プランから選択された1つ以上の基本プランのための情報を表示し、1つ以上の基本プランが、受け付けられた建物の1つ以上のパラメータに基づいて前記複数の基本プランから選択されること、
前記1つ以上の基本プランから基本プランの選択を受け付けること
ィスプレイに、前記基本プランを変更するためのグラフィカルユーザーインターフェースを表示すること
前記ディスプレイに、前記基本プランを変更するための前記グラフィカルユーザーインターフェースを表示している間に、
前記基本プランの1つ以上の第1建築部材を変更する要求を含む第1変更要求を受け付け、1つ以上の第1建築部材が、外壁、内壁、ドア、屋根、窓の少なくとも1つを含むこと、
変更するように要求された1つ以上の第1建築部材と前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材との組み合わせに関する1つ以上の準拠要件を前記第1変更要求が満たすと決定した場合、前記第1変更要求が準拠していると決定すること、
前記第1変更要求が準拠しているとの決定に従って、前記第1変更要求に従って変更された1つ以上の第1建築部材を取り入れた更新された基本プランを、前記ディスプレイに表示すること、
を含む方法。
【請求項2】
前記基本プランの1つ以上の第2建築部材を変更する要求を含む第2変更要求を受け付け、1つ以上の第2建築部材が、外壁、内壁、ドア、屋根、窓の少なくとも1つを含むこと、
変更するように要求された1つ以上の第2建築部材と前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材との組み合わせに関する1つ以上の準拠要件を前記第2変更要求が満たさないと決定した場合、前記第2変更要求が非準拠であると決定すること、
前記第2変更要求が1つ以上の準拠要件を満たさないとの決定に従って、前記第2変更要求に従って前記基本プランを変更しないこと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1変更要求を受け付ける前に、前記基本プランの建物のスタイルを選択するための一連の画像を表示することを更に含み、
前記一連の画像は、1つ以上のユーザー入力に応じて進められ、または戻される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材は、外壁、内壁、ドア、屋根、窓の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2変更要求が非準拠であるとの決定に従って、
先の準拠した基本プランと前記第2変更要求に従った基本プランとの間の中間的変更が1つ以上の準拠要件を満たすと決定すること、
当該決定に従って、前記中間的変更を取り入れた更新された基本プランを、前記ディプレイに表示すること、
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2変更要求が非準拠であるとの決定に従って、
先の準拠した基本プランと前記第2変更要求に従った基本プランとの間の中間的変更が1つ以上の準拠要件を満たさないと決定すること、
少なくとも1つの中間的変更が非準拠であるとの決定に従って、少なくとも1つの中間的変更に従って前記基本プランを更新しないこと、
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
変更するように要求された1つ以上の第1建築部材に関連付けられた1つ以上の第2建築部材に対して、第2変更要求が必要であるか否かを決定し、1つ以上の第2建築部材は、外壁、内壁、ドア、屋根、窓の少なくとも1つを含むこと、
1つ以上の第1建築部材と1つ以上の第2建築部材とを変更する要求が、変更するように要求された1つ以上の第1建築部材と1つ以上の第2建築構成要素と、前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材と、の組み合わせに関する1つ以上の準拠要件を満たしているとの決定に従って、1つ以上の第1建築部材と1つ以上の第2建築部材とを変更する要求を取り入れた更新された基本プランをディスプレイに表示すること、
1つ以上の第1建築部材又は1つ以上の第2建築部材を変更する要求が非準拠であるとの決定に従って、第1変更要求と第2変更要求に従って前記基本プランを変更しないこと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法
【請求項8】
1つ以上の第1建築部材又は1つ以上の第2建築部材を変更する要求が非準拠であるとの決定に従って、
1つ以上の第1建築部材と1つ以上の第2建築部材に対する少なくとも1つの中間的変更が、1つ以上の準拠要件を満たすか否かを決定し、少なくとも1つの中間的変更は、(i)先の準拠した基本プラン及び1つ以上の第1建築部材への要求された変更と、(ii)先の準拠した基本プラン及び1つ以上の第2建築部材と、の間に決定されること、
少なくとも1つの中間的変更が、少なくとも1つの中間的変更と、前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材との組み合わせに関する準拠要件を満たすとの決定に従って、
1つ以上の第1建築部材と1つ以上の第2建築部材に少なくとも1つの中間的変更を取り入れた更新された基本プランをディスプレイに表示すること、
少なくとも1つの中間的変更が非準拠の動作であるとの決定に従って、少なくとも1つの中間的変更に従った前記基本プランの更新を見合わせること、
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1変更要求を受け取る前に、
前記建物に関連付けられた前記基本プランの1つ以上の第1建築部材に対して実行される1つ以上の変更動作を含むメニューを表示する要求を受け付けること
1つ以上の第1建築部材に関連付けられた状況情報を決定すること、
1つ以上の第1建築部材に対して実行される1つ以上の動作を含むメニューを表示し、表示される1つ以上の変更動作は、決定された状況情報に基づくものであること、
更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記メニューは、前記ユーザーインターフェース上でドックとして表示される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記基本プランに対して実行される前記1つ以上の変更動作は、視覚的インジケータとして表示される、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
1つ以上の第1建築部材に対して実行される変更動作を示す視覚的インジケータまでの選択インジケータの移動が最小閾値距離内であるとの決定に従って、前記変更動作に関連する情報を表示することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ディスプレイを備えた電子機器において、
建物の1つ以上のパラメータを含む入力を受け付けること、
ディスプレイに、複数の基本プランから選択された1つ以上の基本プランのための情報を表示し、1つ以上の基本プランが、受け付けられた建物の1つ以上のパラメータに基づいて複数の基本プランから選択されること、
1つ以上の基本プランから基本プランの選択を受け付けること、
前記基本プランを変更するためのグラフィカルユーザーインターフェースをディスプレイに表示すること、
前記ディスプレイに、前記基本プランを変更するための前記グラフィカルユーザーインターフェースを表示している間に、
前記基本プランの壁に貫通部を追加する要求を受け付けること、
前記基本プランの少なくとも2つ以上のグリッドノードを決定し、要求された貫通部は、少なくとも2つ以上のグリッドノードの間に位置すること、
少なくとも2つのグリッドノードの間に位置し、前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材との組み合わせに関する1つ以上の準拠要件を満たす少なくとも1つ位置を決定すること、
前記基本プランの少なくとも2つのグリッドノードの間に位置する少なくとも1つの位置が1つ以上の準拠要件を満たすとの決定に従って、
ディスプレイに、前記貫通部を追加する要求を取り入れた更新された基本プランを表示すること、
少なくとも2つのグリッドノードの間に位置する少なくとも1つの位置が非準拠であるとの決定に従って、貫通部を追加する要求に従った前記基本プランの更新を見合わせること、
を含む方法。
【請求項14】
ディスプレイを備えた電子機器において、
建物の1つ以上のパラメータを含む入力を受け付けること、
ディスプレイに、複数の基本プランから選択された1つ以上の基本プランのための情報を表示し、1つ以上の基本プランが、受け付けられた建物の1つ以上のパラメータに基づいて複数の基本プランから選択されること、
1つ以上の基本プランから基本プランの選択を受け付けること、
前記基本プランを変更するためのグラフィカルユーザーインターフェースをディスプレイに表示すること、
前記ディスプレイに、前記基本プランを変更するための前記グラフィカルユーザーインターフェースを表示している間に、
前記建物の壁の長さを変更する要求を受け付けること、
ディスプレイに、前記壁の長さの一端に少なくとも1つの視覚的インジケータを表示させ、前記視覚的インジケータは、前記壁とは異なる建築部材までの最小閾値距離を示すこと、
前記建物の壁の長さを変更する要求の停止を決定すること、
前記建物の壁の長さを変更する要求の停止を決定することに応じて、前記視覚的インジケータによって示される、前記建築部材までの最小閾値距離内の位置への前記壁の一端の移動が、前記建築部材までの最小閾値距離内の位置への前記壁の一端の移動と前記基本プランの少なくとも1つの他の建築部材との組み合わせに関する1つ以上の準拠要件を満たすか否かを決定すること、
前記建築部材までの最小閾値距離内の位置への前記壁の一端の移動が1つ以上の準拠要件を満たすとの決定に従って、
前記壁の一端を前記建築部材に接続させること、
ディスプレイに、前記壁の一端と前記建築部材との接続を取り入れた更新された基本プランを表示すること、
前記建築部材までの最小閾値距離内の位置への前記壁の一端の移動が非準拠であるとの決定に従って、前記壁の長さを変更することによる前記基本プランの更新を見合わせること、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、コンピュータ支援設計技術に関する。特定の実施形態は、建物の設計のための方法、システム、およびグラフィカルインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
建物の設計には、通常、さまざまな建築専門家が関与する。これらの専門家には、さまざまなコンプライアンス(準拠)基準や要件を検討する建築家、エンジニア、建築士が含まれる場合がある。それぞれの専門家がこれらの基準や要件を個別に検討すると、多くの場合、建物を建設段階に進めるまでに長い時間を要することになる。
【0003】
特許文献1は、コンピュータ支援設計およびビルディング・インフォメーション・モデリングに関して使用するためのオプション・コンフィギュレータを提供する方法を記載する。特許文献1は、建物の表現を生成するためのコンピュータ支援のビルディング・インフォメーション・モデリングを、例えば基本プランから比較的多数の家を建てるために、規格型住宅の建築業者が購入者向けのさまざまなオプションをもって使用できることを記載する。ただし、潜在的な購入者にオプションを提供する際に建築業者を支援するオプション・コンフィギュレータは、柔軟性や適応性に限界がある。特許文献1は、オプションセットの中から選択されたオプションに基づいてビルディング・インフォメーション・モデルを生成するためのオプション・コンフィギュレータを記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2011/0218772号明細書(Bumbalough.et al)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンピュータ支援の建物設計のための少なくともいくつかの既存の方法は、面倒で非効率的なままであり、および/または効果的に実行するのに専門知識(例えば建築家)を必要とする。更に、少なくともいくつかの既存の方法は、その柔軟性と適応性に依然として限界がある。
【0006】
本明細書における先行技術への言及は、同先行技術がいかなる法域においても一般的知識の一部を形成することや、この先行技術が理解され、関連すると見なされ、および/または当業者により他の先行技術と組み合わされることを合理的に期待できることを認めたり示唆したりするものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一部の実施形態では、方法は、ディスプレイを備えた電子機器において、建物の1つ以上のパラメータを含む入力を受け付けること、ディスプレイに、複数の基本プランから選択された1つ以上の基本プランのための情報を表示し、1つ以上の基本プランが、受け付けられた建物の1つ以上のパラメータに基づいて複数の基本プランから選択されること、1つ以上の基本プランから基本プランの選択を受け付けること、基本プランの選択を受け付けたことに応じて、基本プランを変更するための第2の選択を受け付けること、および、ディスプレイに、基本プランを変更するためのグラフィカルユーザーインターフェースを表示することを含む。
【0008】
本開示の一部の実施形態では、方法は、ディスプレイを備えた電子機器において、建物に関連する基本プランの1つ以上の建築部材を変更する要求を受け付けること、1つ以上の建築部材を変更する要求を受け付けたことに応じて、1つ以上の建築部材を変更する要求が1つ以上の準拠要件を満たすかどうかを判定すること、1つ以上の建築部材を変更する要求が1つ以上の準拠要件を満たすとの判定に従って、ディスプレイに、1つ以上の建築部材を変更する要求を取り入れた、更新された基本プランを表示すること、および、1つ以上の建築部材を変更する要求が非準拠であるとの判定に従って、要求された変更に従った基本プランの更新をしないことを含む。
【0009】
本開示の一部の実施形態では、建物の壁に貫通部を追加するための方法は、建物の壁に貫通部を追加する要求を受け付けること、基本プランの2つ以上のグリッドノードを判定することであって、要求された貫通部は、その2つ以上のグリッドノードの間に位置すること、その2つ以上のグリッドノード間にある、1つ以上の準拠要件を満たす1つ以上の位置を決定すること、基本プランのその2つ以上のグリッドノード間にある1つ以上の位置が1つ以上の準拠要件を満たすとの判定に従って、ディスプレイに、貫通部を追加する要求を取り入れた、更新された基本プランを表示すること、および、その2つ以上のグリッドノード間に位置する1つ以上の位置が非準であるとの判定に従って、貫通部を追加する要求に従った基本プランの更新を控えること、を含む。
【0010】
一部の実施形態では、建物の壁の長さを変更する方法は、建物の壁の長さを変更する要求を受け付けること、ディスプレイに、壁の長さの一端にある1つ以上の視覚的インジケータを表示させ、視覚的インジケータは、壁とは異なる建築部材までの最小閾値距離を示すこと、建物の壁の長さを変更する要求の停止を判定すること、建物の壁の長さを変更する要求の停止を判定することに応じて、視覚的インジケータによって示される、建築部材までの最小閾値距離内の位置への壁の一端の移動が1つ以上の準拠要件を満たすかどうかを判定すること、壁の一端の、建築部材までの最小閾値距離内の位置への移動が1つ以上の準拠要件を満たすことの判定に従って、壁の一端を建築部材に接続すること、ディスプレイに、壁の一端と建築部材との接続を取り入れた、更新された基本プランを表示すること、および、建築部材までの最小閾値距離内の位置への壁の一端の移動が非準拠であるとの判定に従って、壁の長さを変更することによる基本プランの更新を控えることを含む。
【0011】
本明細書で使用される場合、文脈上別途必要でない限り、「備える」(comprise)という用語、および同用語の変化形(comprising, comprises, comprised)等は、さらなる追加、構成要素、整数またはステップを除外することを意図しない。
【0012】
本発明の別の態様および先の段落に記載された観点の別の実施形態は、例示され、添付の図面を参照した以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、第1実施形態による、建物プラン検索を実行するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図2図2は、図1で実行される建物プラン検索による検索結果を表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図3図3は、図2で選択された検索結果のフロアプランを表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図4図4は、一実施形態による、図3のフロアプランのユーザーインターフェースの一例を示す。
図5図5は、別の実施形態による、図3の屋根プランのユーザーインターフェースの一例を示す。
図6A-6B】図6A-6Bは、一実施形態による、図3のフロアプランに表示される建築部材(内壁および外壁)を調整するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図7A-7B】図7A-7Bは、一実施形態による、図3のフロアプランに追加される貫通部を調整するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図8A-8C】図8A-8Cは、一実施形態による、図3のフロアプランに貫通部を追加するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図9A-9B】図9A図9Bは、別の実施形態による、図3のフロアプランに貫通部を追加するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図10図10は、一実施形態による、図3のフロアプランに関して非準拠の動作が実行されたことをユーザーに通知するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図11図11は、一実施形態による、図3のフロアプランに示される位置合わせされた構成要素を自動的に調整するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図12A-12D】図12A図12Dは、一実施形態による、図3のフロアプランに示される第1建築部材を第2建築部材に自動的に接続するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図13図13は、図2で選択された検索結果に関連付けられた基本プランに対する複数のカテゴリーの動作を実行するためのメニューオプションを表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図14図14は、一実施形態による、基本プランを選択するためのプロセスの流れ図を示す。
図15図15は、一実施形態による、フロアプランへの調整が準拠要件を満たすかどうかを判定するためのプロセスの流れ図を示す。
図16図16は、一実施形態による、フロアプランへの1つ以上の調整が準拠要件を満たすかどうかを判定するためのプロセスの流れ図を示す。
図17図17は、一実施形態による、選択された構成要素に関連するメニューを表示するためのプロセスの流れ図を示す。
図18図18は、一実施形態による、フロアプランに準拠した貫通部を追加するためのプロセスの流れ図を示す。
図19図19は、一実施形態による、提案され準拠したフロアプランの調整を実行するためのプロセスの流れ図を示す。
図20図20は、一実施形態による、第1建築部材と第2建築部材との自動接続を実行するためのプロセスの流れ図を示す。
図21図21は、一実施形態による、コンピュータ処理システムのブロック図を示す。
図22A-22D】図22A図22Dは、一実施形態による、図3のフロアプランに表示された1つ以上の建築部材の仕上げおよび色を調整するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図23A-23D】図23A図23Dは、一実施形態による、図3のフロアプランに表示された1つ以上の建築部材の備品および付属品を調整するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図24図24は、第2実施形態による、建物プラン検索を実行するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図25図25は、図24で実行された建物プラン検索による検索結果を表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図26図26は、一実施形態による、図25で選択された検索結果のフロアプランと、フロアプランのグリッド設定を調整するためのグリッドドックとを表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図27A-27H】図27A図27Hは、一実施形態による、図26のフロアプランに1つ以上の構成要素を付加する構成要素ドックを示す。
図28A-28B】図28A図28Bは、図25で選択された検索結果に関連付けられた基本プランに対する複数のカテゴリーの動作を実行するためのメニューオプションを表示するためのユーザーインターフェースの一例を示す。
図29図29は、一実施形態による、建物の構成要素をフロアプランに付加するためのドックを表示するためのプロセス2900の一例の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に、ユーザーのデバイスのディスプレイに表示される、ユーザーインターフェース100、特にグラフィカルユーザーインターフェースの第1実施形態を示す。ユーザーインターフェース100は、ユーザーから1つ以上の検索パラメータを受け付ける1つ以上のオプションフィールド104を含む建物プラン検索メニュー102を表示する。
【0015】
図示例では、検索パラメータには、寝室の数、浴室/トイレの数、建物のサイズ(例えば、平方メートルまたは平方フィートの面積)、および屋根のスタイル(例えば、切妻、ヒップ、フラット、片流れの屋根)が含まれるが、これらに限定されない。各検索パラメータの値は、一実施形態では、予め設定されたオプションから選択される。これらは、ドロップダウンメニューからの選択によって入力するか、および/または、関連するオプションフィールド104に直接入力してもよい。入力された検索パラメータは、例えば、ユーザーインターフェース上の“lets go”ボタン106の選択によって、検索エンジンに渡されてもよい。
【0016】
検索から返された結果がある場合は、ユーザーインターフェース100に表示される。一部の実施形態では、検索パラメータは事前設定されたオプションを有し、事前設定されたオプションの組み合わせ毎に少なくとも1つの結果が存在する。一部の実施形態では、1つの事前設定されたオプションが選択されると、1つ以上の他の事前設定されたオプションは、少なくとも1つの結果を有するものに限定される。例えば、1つのベッドルームが選択される場合と、4つのベッドルームが選択される場合とでは、利用可能なサイズが異なる場合がある。一部の実施形態では、結果は、入力された検索パラメータのすべてを満たすもののみを含む。他の実施形態では、入力された検索パラメータのすべてではないがいくつかを満たす1つ以上の結果が表示される。例えば、結果には、入力された検索パラメータの1つを除くすべてを満たす結果が含まれる場合がある。一部の実施形態では、特定の1つ以上の検索パラメータを満たす結果のみが表示される。例えば、一実施形態では、表示される結果は、寝室および浴室/トイレの数と一致しなければならないが、サイズおよび/または屋根のスタイルについて入力されたパラメータと必ずしも一致する必要はない。
【0017】
1つ以上の検索結果は、ユーザーインターフェース100に表示される。一部の実施形態では、1つ以上の検索結果は、検索結果対象の建物の1つ以上の表現とともに表示される。図2の例に示すように、ユーザーインターフェース100での検索結果200の表示は、建物316の外観の複数の表現を表示することを含む。更に、一部の実施形態では、検索結果は、結果に適用される1つ以上の検索パラメータの値を含む、関連情報204とともに表示される。再び例示的な検索結果200を参照すると、関連情報204は、表示された結果が4つの寝室、3つの浴室/トイレ、136m^2のサイズを有することを示す。検索結果が、入力検索パラメータのすべてに一致しない結果を含む実施形態では、関連情報204は、検索結果がどのパラメータを有するかをユーザーに通知するための構成を提供する。関連情報204は、他の情報、例えば、コスト見積もり(例えば、図2の例では217,600.00ドル)を含んでいてもよい。コスト見積もりは、検索結果に関連付けられた所定の金額である。
【0018】
一部の実施形態では、検索結果はグループ化される。例えば、検索結果が検索パラメータの1つがない建物を含む実施形態では、すべての入力パラメータを有する結果が第1のグループに表示され、検索パラメータの1つがない(例えば、異なるスタイルの屋根を有する)結果が第2のグループに表示され、別の検索パラメータがない(例えば、サイズが異なる)ものは第3のグループに表示される。グループはスクロール可能なリストに表示され、スクロール入力は第1のグループ、第2のグループ、第3のグループの順に移動するようにしてもよい。
【0019】
一部の実施形態では、1つ以上の検索結果200は、別のまたは同じ建物プラン検索メニューと同時に表示される。検索メニュー102を介して受け付けられた新規または変更された検索パラメータにより、表示された結果が更新される。検索結果の表現の表示と組み合わせて、ユーザーはさまざまな構造やその外観を簡単に閲覧できる。
【0020】
ユーザーインターフェース100は、検索結果のユーザー選択を受け付ける構成を含む。一部の実施形態では、かかる構成は、選択可能なアイコン206である。選択可能なアイコン206は、選択に関連付けられた動作を示す説明を含んでいてよい。例えば、図2の例では、“Starts creating with this plan”(このプランの作成を開始する)である。
【0021】
図24に、ユーザーのデバイスのディスプレイに表示されるユーザーインターフェース、特にグラフィカルユーザーインターフェース100´の第2実施形態を示す。ユーザーインターフェース100´は、ユーザーから1つ以上の検索パラメータを受け付けるための1つ以上のオプションフィールド104´を含む建物プラン検索メニュー102を表示する。
【0022】
図24に示す例では、検索パラメータには、寝室の数、浴室/トイレの数、建物のサイズ(例えば、平方メートルまたは平方フィートの面積)、価格、および地域が含まれまるが、これらに限定されない。検索パラメータは、値の範囲、例えば、価格範囲から選択することができる。1つ以上の検索パラメータは、パラメータの選択が必須であることを示すために、1つ以上の視覚的インジケータを設けてもよい。図24に示す例では、地域フィールド108は、このフィールドが必須の検索パラメータであることを示すための視覚的インジケータ110に関連付けられている。入力された検索パラメータは、例えば、ユーザーインターフェースの“lets go”ボタン106の選択によって、検索エンジンに渡してもよい。
【0023】
検索から返された結果がある場合は、ユーザーインターフェース100´に表示される。一部の実施形態では、1つ以上の結果は、1つ以上の必須の検索パラメータを満たす。図24に示す例では、必須の地域フィールド108から利用可能な地域を選択すると、選択された地域で利用可能な検索結果200´が表示される。他の実施形態では、必須の検索パラメータおよび1つ以上の必須でない検索パラメータを満たす検索結果200´が表示されてもよい。
【0024】
利用可能な各検索結果は、建物のプランに関連付けられる。ここで、このプランを、「基本プラン」と称する。以下でより詳細に説明するが、各基本プランは、例えば壁、ドア、窓のレイアウトを含むフロアプランを有する。一部の実施形態では、各基本プランは、建物の構造の実質的な追加設計なしに、プランに基づいて建物を建設することができるという意味で、完全または実質的に完全である。他の実施形態では、基本プランは、所定の設計機能を省略してもよい。例えば、一部の実施形態では、1つ以上の基本プランは、屋根を省略し、および/または所定の備品や付属品を省略する。機能が省略される一部の実施形態では、構成要素が省略される場合、対応する検索結果200内の建物の表現から対応するものを省略する、および/または検索メニュー102から省略されてもよい。
【0025】
一部の実施形態では、検索結果の選択の受け付けに続き、ユーザーインターフェース100は、検索結果に関連付けられた基本プランの変更に対して複数のカテゴリーの動作を実行するためのメニューオプション330-360を表示する。複数のカテゴリーの動作の例には、建物のスタイルの選択(メニューオプション330)、建物のフロアプランのカスタマイズ(メニューオプション340)、建物の内部と外部の配色の調整(メニューオプション350)、および備品および付属品の調整(メニューオプション360)が含まれる。他の実施形態では、検索結果の選択の受け付けに続いて、ユーザーインターフェースは、メニューオプション330-360に関連付けられた機能の1つに直接移行する、例えば、フロアプランをカスタマイズするためのインターフェースに直接移行する。以上の通り、ユーザーインターフェースは、建物設計のリアルタイムの開発を促進する。更に、ユーザーインターフェースは、建物の設計の開発を工学上準拠した設計となるように又は限定するように構成可能である。例えば、“Next”(次へ)ボタンの選択等のユーザー入力によって示されるように、フロアプランが仕上げられると、すべての機能が完了するまで、他のメニューオプションに関連付けられた機能等に移行する。
【0026】
[建物のフロアプランのカスタマイズ]
例えば、メニューオプション“Customise your floor plan”(フロアプランをカスタマイズする)340を選択してフロアプラン機能を呼び出すと、ユーザーインターフェース100は、例えば図3に示すように、建物316のフロアプラン300を表示する。フロアプラン300は、フロアプランに影響を与える建物316の部材、特に外壁、内壁、ドア、窓等を表示する。
【0027】
一部の実施形態では、フロアプラン300はグリッド310上に表示される。例えば、グリッドサイズメニュー302の「+」および「-」アイコン320を選択すると、フロアプランの背景に表示されるグリッド310に適用されるスケールが調整される。ユーザーインターフェース100は、グリッド線間の間隔を示す寸法を表示する。一部の実施形態では、グリッドメニュー306へのスナップにより、調整される項目(例えば壁)がグリッドポイントにスナップするモードと、このグリップポイントへのスナップ機能のないモードとの間の切り替えを可能にする。
【0028】
ユーザーインターフェース100は、フロアプラン300に関連付けられた1つ以上の選択可能な項目を含み、選択可能な項目は、フロアプラン300を構成するための機能を呼び出す。
【0029】
ユーザーインターフェース100は、構成要素メニュー308を更に含んでいてもよい。構成要素メニュー308は、フロアプランの複数のカテゴリーの構成要素を強調表示するための選択可能なオプションを含む。カテゴリーの例としては、壁、部屋、または屋根がある。図3は、強調のため壁のカテゴリーが選択されたフロアプランの表現例を示す。図3では、壁が強調表示され(例えば、太線や特定の色で表示される)、その他の構成要素(例えば、屋根の輪郭)は強調表示されない。一部の実施形態では、壁の強調表示には、ドアおよび窓を含む、壁の一部を形成する構造を強調表示することが含まれる。一部の実施形態では、壁の強調表示は、壁間の接続点の強調表示を含み、図3では、2つの壁の交点にある実線の四角い点を強調表示することによって強調表示される。
【0030】
例えば、「部屋」オプション312を選択すると、図4に示すように、各部屋に関連付けられた名前ラベル400がフロアプラン300に表示される。一部の実施形態では、各部屋の名前ラベル400は、例えば、ユーザーがクリック・アンド・ポイントデバイスまたはタッチスクリーンを操作することにより編集するラベルを選択し、キーボードを操作して修正したラベルを入力することによって編集可能である。一部の実施形態では、基本プランの部屋は、1つ以上の事前設定された部屋ラベルを有し、そのうち1つ以上のラベルは編集可能である(例えば、寝室は居間に改名したり、その逆も可能である)。一部の実施形態では、1つ以上の部屋ラベルは編集可能ではない(例えば、浴室/トイレはラベルの付け直しはできなくてもよい)。
【0031】
一部の実施形態では、フロアプラン300に表示される部屋の指定により、その部屋に対して実行され得る動作を制限する。例えば、フロアプラン300における部屋“Bathroom”(浴室/トイレ)402を指定することにより、仕上げをする部屋に対して実行され得る動作を制限してもよい。例えば、指定された部屋は、カーペット敷き領域ではなくタイル張り領域に制限されてもよい。
【0032】
別の例では、“roof”(屋根)オプション314を選択すると、例えば、図5に示すように、建物316の屋根構造500を強調表示するユーザーインターフェース100となる。図示する実施形態では、屋根構造500は、例えば、図3および図4に示されるように、屋根オプション314を選択しなくとも視認可能である。
【0033】
フロアプランの選択可能な分類された構成要素を備えたユーザーインターフェース100を構築することにより、ユーザーは、確認および/または編集のため、建物316の異なる構成要素を強調表示するモード間をナビゲートすることができる。編集可能な構成要素の場合、それらの構成要素を強調表示し、他の構成要素の表示を目立たなくする、または表示から削除することにより、ユーザーインターフェースのユーザビィリティを向上させることができる。
【0034】
一部の実施形態では、ユーザーインターフェース100は、フロアプランの1つ以上の構成要素の寸法を表示する機能を含む。寸法の例は、壁の長さである。一部の実施形態では、表示される寸法は、ユーザーの選択によって構成可能である。例えば、再び図3を参照すると、ユーザーインターフェース100は、“off”(オフ)、“on”(オン)、および“moving only”(移動のみ)の3つのオプションを含む、“show length”(長さを表示する)メニュー304を含んでいてもよい。“off”(オフ)を選択すると、フロアプラン300に寸法が表示されない。“on”(オン)を選択すると、すべての壁の寸法がフロアプラン300に表示され、関連する壁の隣に寸法が表示される。“moving only”(移動のみ)を選択すると、壁の寸法が、例えば、当該壁の隣に表示されるが、それは、壁が調整されている間のみ表示され(例えば、以下を参照)、それ以外のときは表示されない。寸法は、他の構成要素、例えば、屋根、ドア、窓についても表示することができ、一部の実施形態では、これらの構成要素も、壁について説明したように、壁と一緒に、または対応する表示長メニューを備えた別個の構成可能な項目として構成可能である。
【0035】
一部の実施形態では、1つ以上のメニューが、フロアプラン300内の構成要素の選択に応じて表示される。これらのメニューの1つ以上は、選択した構成要素に対し実行できる動作を表示してもよい。これらの動作の1つ以上が利用できるかどうかは、選択した構成要素の種別によっても異なるようにしてもよい。
【0036】
一部の実施形態では、1つ以上のメニューは、アイコンの選択に応じてグリッドドックに表示される。図26に示す例では、グリッドメニューアイコン2600を選択すると、グリッドメニュー306へのスナップ、長さ表示メニュー304´、およびグリッドサイズメニュー302を含むグリッドドック2602が表示される。一部の実施形態では、グリッドメニュー306へのスナップより、調整された項目(例えば、壁)がグリッドポイントにスナップするモードと、このグリップポイントへのスナップ機能のないモードとの間の切り替えが可能になる。一部の実施形態では、長さ表示メニュー304´は、“off”(オフ)、“always”(常時)、および“when moving”(移動時)の3つのオプションを含む。“off”(オフ)を選択すると、フロアプラン300に寸法が表示されない。“always”(常時)を選択すると、すべての壁の寸法がフロアプラン300に表示され、その寸法は関連付けられた壁の隣に表示される。“when moving”(移動時)を選択すると、壁が調整されている間のみ、例えば壁に隣接して壁の寸法が表示され、それ以外のときは表示されない。一部の実施形態では、グリッドサイズメニュー302の「+」および「-」アイコン320を選択すると、フロアプランの背景に表示されるグリッド310に適用されるスケールが調整される。一部の実施形態では、グリッドドック2602は、選択されたとき、1つ以上の選択されたメニューオプションを所定の設定にリセットする“clear history”(履歴クリア)アイコン2604を含んでいてもよい。一部の実施形態では、1つ以上の準拠動作が要求されているとの判定に応じて、更新されたフロアプラン300が、ユーザーインターフェース100に表示される。準拠動作とは、所定の準拠要件または基準を満たす、フロアプラン300の構成要素の変更または追加である。要求された動作が非準拠であると判定された場合、フロアプラン300は更新されない。準拠および非準拠動作の例については、以下で更に詳しく説明する。
【0037】
<準拠動作の実行>
一部の実施形態では、どの動作が準拠動作であり、どの動作が準拠動作でないかを設定可能である。例えば、建物の建てる目的の場所に関する位置情報は、そのエリアが位置する地域のコンプライアンス規則と一致する場合がある。一部の実施形態では、位置情報は住所として入力される。一部の実施形態では、位置情報は、建物プラン検索メニュー102の検索パラメータ、例えば、地域フィールド108から選択される。地域フィールド108は、例えば、国、州、県、郊外、または建物が位置する住所を含んでいてもよい。一部の実施形態では、位置情報は、GPS座標として入力され、この座標は、コンピュータシステムに接続されたGPSセンサーから自動的に入力されてもよい。コンピュータシステムは、2つ以上の異なる地域についての異なる規則を格納し、本明細書に記載されるようにそれらの規則を適用する。
【0038】
一般に、フロアプラン300の構成要素に関して要求された動作は、次のことを違反しない場合は準拠していると判定される。
【0039】
1)その構成要素(ドアや窓、その他の壁の貫通部等の取り入れた構成要素を含む)に対する全ての準拠要件
2)その構成要素を含む構成要素の組み合わせに対する全ての準拠要件
項目2)には、a)その調整される構成要素について他の構成要素に関係する要件、およびb)フロアプランの他の構成要素の要件、についての準拠の判定が含まれる。フロアプラン300の壁の構成要素を例にとると、壁の準拠要件(上記準拠チェック1)には、最小長と最大長が含まれる場合がある。構成要素の組み合わせの要件には、隣接する平行な構成要素(上記準拠チェック2a)との最小間隔と、すでにフロアプランにあるドアと調整される壁との間の最小間隔(上記準拠チェック2b)とが含まれてもよい。
【0040】
ドアまたは窓はまた、それ自体の準拠要件を有していてもよく、例えば、壁の一端および/または壁との交差点から少なくとも所定の最小距離離れていることや、隣接するドアや窓に対して最小間隔を空けて配置されること等を含んでいてもよい。異なるコンポーネント間の最小間隔は同じ場合もあれば、異なる場合もある。例えば、2つの内開きのドアの間の最小間隔は、ドアと壁との間の最小間隔よりも大きくてもよく、これは、窓と壁との間の最小間隔とは異なる場合がある。
【0041】
<複数の建物の構成要素の同時調整>
特に図6Aおよび図6Bを参照すると、建物の構成要素、例えば壁は、1つ以上の他の建物の構成要素に接続されてもよい。例えば、建築部材である壁A602は、隣接する建築部材である壁B604および壁C606に接続される。
【0042】
一部の実施形態では、1つの建物の構成要素の調整を要求することより、その建物の構成要素に接続された1つ以上の他の建物の構成要素を調整する要求を自動的に行う。図6A図6Bに示す例では、壁A602を図6Aに示す第1の位置から図6Bに示す第2の位置へ調整することにより、壁B604および壁C606はこれに対応して調整される。また、屋根608も対応して調整される。
【0043】
特に、壁Aの移動により、壁Bおよび壁Cが壁Aとの接続を維持するように長くなり、また、屋根608は、事前設定された分だけ壁Aを超えて延在するように長くなる。一部の実施形態では、図6A図6Bに示すように、壁Bおよび壁Cの延長は、壁の調整される一端と、あれば壁の最初の貫通部との間の壁の部分を長くすることによって実現される。このようにして、別の構成要素の調整によって結果的に調整されている壁の貫通部は、同じ位置に留まる。貫通部を移動する必要がある場合は、別の動作で移動させる。これにより、準拠チェックでの準拠違反の判定の発生を減らすことが可能である。
【0044】
フロアプラン300は、建築部材の壁A602、壁B604、壁C606、および屋根608の調整がすべて準拠動作であるとの判定に応じて、図6Aに示すものから図6Bに示すものに更新される。
【0045】
<貫通部の選択と調整>
一部の実施形態では、壁の貫通部の選択に応じて、ユーザーインターフェース100は、図7Aに示すように、選択された貫通部に対して実行され得る1つ以上の動作を含む“Penetration Options”(貫通部オプション)メニュー704を表示する。
【0046】
図7Aに示すように、貫通部702をユーザーが選択することに応じて、ユーザーインターフェース100は、“Penetration Option”(貫通部オプション)メニュー704を表示する。一部の実施形態では、メニュー704は、選択された構成要素、この場合は貫通部の表示を含む。このようにして、選択されたアイテムを確認するのに役立つフィードバックがユーザーに提供される。メニュー704は、貫通部に対して実行され得る1つ以上の動作706を有する。動作の一例は、“Delete”(削除)であり、壁から貫通部を除去し、貫通部が以前に占めていたエリアを拡張する。別の動作の例は、“Change wall side”(壁側部を変更)であり、ユーザーが選択すると、貫通部の開口の側部の変更(例えば、外側に開く)が準拠動作であるかどうかを判定する。この変更が準拠動作であるとの判定に応じて、図7Bに示すように、ユーザーインターフェース100は、貫通部702が内開きとする更新されたフロアプランを表示する。
【0047】
別の実施形態では、フロアプラン300は、貫通部702の調整が準拠動作であることに基づいて更新される。
【0048】
一部の実施形態では、貫通部は、フロアプランの別の部分で使用するためにコピーすることができる。例えば、ユーザーは貫通部を選択し、コピーボタン、サイン、またはメニュー項目を選択するか、コピーコマンドを入力し、ある位置に貫通部を“paste”(貼り付け)することを選択する。このようにして、例えば、フロアプランのさまざまな位置にコピーされたドアや窓を使用することにより、貫通部は、簡単にフロアプラン全体にわたり基準をほぼ維持することができる。
【0049】
<壁の選択と調整>
一部の実施形態では、壁の選択に応じて、ユーザーインターフェース100は、“Wall Options”(壁オプション)メニュー804または904を表示する。メニュー804,904は、選択された構成要素の表示を含み、この場合、ラベル“Wall Options”によって壁を示す。メニュー804,904は、選択された壁に対して実行され得る1つ以上の動作を含む(それぞれ図8Aおよび図9Aを参照)。
【0050】
一部の実施形態では、表示されるメニューまたはメニューの内容は、壁の状況に応じて変わる。例えば、図8Aに示すように、外部壁D802の選択により、1つ以上の動作項目806を含む“Wall Option”(壁オプション)メニュー804を表示する。図9Aに示すように、内壁E902の選択により、1つ以上の複数の動作項目806とは異なる1つ以上の動作項目906を含む“Wall Option”(壁オプション)メニュー904が表示される。
【0051】
一部の実施形態では、“Add Penetration”(貫通部の追加)動作項目808の選択に応じて、例えば図8Bに示すように、“Add Penetration”(貫通部の追加)メニュー810が表示される。“Add Penetration”(貫通部の追加)メニュー810は、次に、利用可能な異なる種別の貫通部とそれらの特性を含む1つ以上のドロップダウンメニュー811を表示させることができる。メニュー810で選択された種別および特性を有する貫通部812を選択することによって、その貫通部812の追加が壁に沿った1つ以上の位置において準拠動作であるかどうかに関して判定が行われる。貫通部の追加が壁に沿った位置での準拠動作であるとの判定に応じて、ユーザーインターフェース100は、図8Cに示すように、その位置に貫通部812を備えた更新されたフロアプランを表示する。一部の実施形態では、準拠の判定は、壁が選択されたときの壁に沿ったユーザー入力の位置に基づいて、1つの位置に対して行われる。他の実施形態では、準拠の判定は、複数位置の範囲に対して行われる。範囲とは、例えば、選択された壁に沿ったユーザー入力の位置に関する範囲、壁全体にまたがる範囲、または別の範囲であってもよい。貫通部として準拠する位置が複数ある場合、ユーザーインターフェースは、例えば、ユーザー入力位置に最も近い位置や、壁の一端に最も近い位置、または壁の中点に最も近い位置を選択する。
【0052】
一部の実施形態では、“Wall Options”(壁オプション)メニュー804または904は、ロック動作、例えば、図8Aおよび図9Aに示す“Lock Movement”(移動ロック)および/または“Lock Size”(サイズロック)を含む。ロック動作を選択すると、その構成要素に対する特定の変更が禁止される。例えば、壁の“Lock Movement”(移動ロック)を選択すると、ユーザーは壁を現在の位置からから移動できなくなる。“Lock Size”(サイズロック)を選択すると、ユーザーは、連結壁を移動する等して、壁の長さを変更できなくなる。ロックされた壁を延長または短縮する連結壁の移動要求の場合、一実施形態では、要求は非準拠と見なされる。別の実施形態では、壁間の接続は自動的に分断される。
【0053】
一部の実施形態では、基本プランにおいて構成要素、例えば壁をロックする機能は、ユーザーインターフェースが管理者モード等の操作モードであるときに与えられ、ユーザーインターフェースがユーザモード等の他の操作モードであるときは与えられない。壁のロックまたはロック解除の効果は、他の操作モードに反映される。
【0054】
図9A図9Bに示す別の例では、壁Eで実行された動作が1つ以上の準拠要件を満たしているとの判定に応じて、フロアプラン300が更新される。図9Aに示すように、内壁E902を選択することにより、図7Aの“Wall Option”(壁オプション)メニュー704とは異なる動作セットを有する“Wall Option”(壁オプション)メニュー904を表示する。図9Aの例では、内壁E902は、追加の動作“Split wall”(壁の分離)906、“Separate wall”(壁の切離し)908、および“Delete wall”(壁の削除)910の表示に関連付けられる。一例では、“Split wall”(壁の分離)906の動作項目を選択することにより、その動作が準拠動作であるかどうかについて判定される。この動作が準拠動作であるとの判定に応じて、図9Bに示すように、ユーザーインターフェースは、分離された壁920を備える更新されたフロアプランを表示する。分離された壁920は、図9Bに表示する新しいノードのいずれかの側に1つの壁を含む。続いて、分離された壁920内における2つの壁の長さおよび位置を別々に調整することができる(例えば、移動、サイズ変更、削除、貫通部の追加)。
【0055】
<フロアプランへの建築部材の追加>
一部の実施形態では、アイコン2606を選択することにより、建物316のフロアプラン300に追加され得る1つ以上の建築部材を含む構成要素ドック2700を表示する。一部の実施形態では、構成要素ドックで利用可能な1つ以上の建築部材は、構成要素メニュー308からカテゴリーを選択する等の状況情報に基づく。フロアプラン300に追加することができる1つ以上の建築部材は、1つ以上のメニュー2702に表示することもできる。図27Aの例に示すように、アイコン2606および構成要素メニュー308の“Walls”(壁)カテゴリーを選択することにより、“Walls”(壁)メニュー、“Fixture”(備品)メニュー、“Furniture”(家具)メニュー、および“Penetration”(貫通部)メニューを含む1つ以上のメニュー2702を有する構成要素ドック2700を表示する。一例では、“Wall”(壁)メニュー2704を選択することにより、内壁、外壁、および垂直梁等のフロアプラン300に追加され得る1つ以上の壁構造を表示する。フロアプラン300に追加することができる1つ以上の壁構造は、壁構造のさまざまな特性を示す視覚的インジケータによって表すことができる。例えば、視覚的インジケータ2706は、実線の暗い輪郭によって示される水平の外壁を示し、視覚的インジケータ2708は、明るい灰色の輪郭によって示される垂直の内壁2708を示す。壁構造は、ドック2700からフロアプラン300上の所望の位置へ選択された壁構造を「ドラッグアンドドロップ」動作させることに応じて、そして壁構造を追加することが準拠動作であるとの判定によって、フロアプラン300に追加することができる。
【0056】
図27B図27Dに示す別の例では、“Penetration”(貫通)メニュー2710を選択することにより、“External Doors”(外部ドア)、“Rollers Doors”(ローラードア)、“Garage Doors”(ガレージドア)、“Bifold Doors”(折れ戸)、“Windows”(窓)、“Unfilled Opening”(アンフィルオープニング)、“Hinged Doors”(ヒンジ付きドア)、“Sliding Doors”(引き戸)等、フロアプラン300に追加され得る1つ以上の貫通部を識別する1つ以上のサブメニュー2712を表示する。一例では、サブメニュー“Windows”(窓)2714を選択することにより、フロアプラン300に追加され得るさまざまな種別の窓を示す1つ以上の視覚的インジケータ2718を表示する。一部の実施形態では、カーソルが視覚的インジケータの上に、またはその最小閾値距離内に配置されると、それぞれの構成要素に関連する情報が表示される。例えば、カーソルが図27Dの視覚的インジケータ2716の上にあると、情報2720が表示される。
【0057】
図27Eに示す別の例では、構成要素メニュー308の“Roof”(屋根)カテゴリーを選択すると、ドック2700が、フロアプラン300に追加され得る1つ以上の屋根構造に関連する1つ以上のメニューを有するように更新される。一部の実施形態では、 1つ以上の屋根構造は、その特性に基づいてグループ化することができる。一例では、“Group 1”(グループ1)メニュー2724を選択することにより、フロアプラン300に追加され得る視覚的インジケータ2726によって示される1つ以上の屋根面を表示する。“Group 1”(グループ1)メニュー2724の選択に応じて、最高点から最低点への屋根面の落下方向を示す1つ以上の位置インジケータ2728も表示することができる。
【0058】
構成要素メニュー308からのカテゴリーの選択が構成要素ドック2700によってサポートされていない場合、図27Hの例に示すように、構成要素ドック2700が利用できないことを示す通知2900が表示されてもよい。構成要素ドック2700はグリッドドック2602と組み合わせて表示してもよいし、別個に表示してもよい。一部の実施形態では、構成要素ドックは、例えば、フロアプラン300の“Zoom in”(ズームイン)により、フロアプラン300の表示設定の変更に応じて自動的にサイズ変更することができる。
【0059】
一部の実施形態では、構成要素ドック2700は、構成要素ドック2700の設定を調整するための1つ以上のアイコンを表示することができる。図27Fに示す一例では、“cog”(歯車)アイコン2802を選択すると、“Settings”(設定)メニュー2804および“Help”(ヘルプ)情報2806が表示される。“Settings”(設定)メニュー2804は、構成要素ドック2700に表示された構成要素に対してさまざまな動作を実行するための1つ以上の選択ボックスを表示することができる。例えば、選択ボックス2808を選択すると、構成要素ドック2700に表示される項目にラベルが表示される。“Settings”(設定)メニュー2804および“Help”(ヘルプ)情報2806は、構成要素ドック2700の1つ以上のメニューおよび視覚的インジケータと併せて、または別個に表示することができる。別の例では、“bi-directional arrows”(双方向矢印)アイコン2810を選択すると、構成要素ドック2700が、図27Fに示す第1の位置から、図27Gに示す第1の位置の反対側の第2の位置に移動する。
【0060】
<非準拠動作の実行>
一実施形態では、動作が非準拠動作であると判定された場合、フロアプラン300は、ユーザーによって更新または変更されることが禁止される。例えば、屋根構造を建物の内部寸法よりも小さい寸法に調整することはできず、フロアプランは更新されない。
【0061】
一部の実施形態では、非準拠動作が実行されたとの判定に応じて、フロアプラン300は、前の準拠したフロアプラン300に戻る。ユーザーにフィードバックするために、ユーザーに対し、通知1000をユーザーインターフェースによって表示することができ、通知は、1つ以上の準拠要件を満たさない1つ以上の動作を示す。図10の例に示すように、表示される通知は、動作が実行できなかった理由等の追加情報1100を含んでもよい。
【0062】
一部の実施形態では、ユーザーインターフェース100は、ユーザーに、提案する準拠フロアプラン300を提示してもよい。これは、例えば、前の準拠したフロアプラン300と要求された変更との間の中間的な変更が準拠しているかどうかを判定し、準拠している場合、要求された変更に最も近いと判定された準拠変更を表示することによって、提示する。図10に示す通知と同様に、通知を追加で表示して、変更の全範囲が準拠しなかった理由をユーザーにフィードバックすることができる。
【0063】
<自動位置合わせ>
一部の実施形態では、建築部材の選択によって、選択された建築部材と位置を合わせる1つ以上の別の建築部材に検出および選択を開始する。1つ以上の建築部材の選択および/またはこれらの構成要素の位置合わせは、1つ以上の視覚的インジケータによってフロアプラン300に表すことができる。例えば、建築部材である壁1102と壁1120の位置合わせは、図11の1104で示される水平線によってフロアプラン300に表すことができる。選択された建築部材はまた、互いに、および/またはこれらのコンポーネントの位置合わせを示す視覚的インジケータとは、視覚的に区別されるようにしてもよい。
【0064】
一部の実施形態において、選択された建築部材および1つ以上の位置合わせされた建築部材は、互いに別々にまたは同時に変更できる。図11に示す一例では、建築部材である壁1102の調整により、位置合わせされた建築部材である壁1120を自動的に選択し、調整する。フロアプラン300は、建築部材である壁1102と壁1120の調整が準拠動作であるとの判定に応じて更新される。選択された建築部材と位置合わせされた建築部材の調整が非準拠動作である場合、建築部材1102および1120は元の準拠した開始位置に戻るか、またはフロアプラン300において提案される位置に表示される。
【0065】
<自動接続>
一部の実施形態では、第1の建築部材が第2の建築部材から閾値距離内の位置に移動されたとき、この接続が準拠動作であるとの判定に応じて、第1の建築部材は第2の建築部材に自動的に接続する。第1の建築部材、第2の建築部材、またはグリッドに関連付けられた1つ以上の視覚的インジケータは、ユーザーが、第1の建築部材を第2の建築部材に接続する際に、関連する建築部材およびグリッド方形を識別するのに利用される。
【0066】
例えば、視覚的インジケータ1200-1208は、図12Aに示すように、第1の建築部材1210の終端1212と、第1の建築部材1210の終端1212が位置するグリッド方形G1とを表すことができる。他の実施形態では、視覚的インジケータ1200は、インジケータ1202から1208なしで表示されてもよいし、あるいは視覚的インジケータ1202から1208は、視覚的インジケータ1200なしで表示されてもよい。
【0067】
第1の建築部材1210の終端1212に関連付けられた視覚的インジケータ1200は、グリッド方形インジケータ1202―1208(もしあれば)に対して視覚的に区別され得る。第1の建築部材の終端1212に最も近くに位置するグリッドポイント1202はまた、他のグリッドポイントインジケータ1204-1208に対して視覚的に区別され得る。
【0068】
図12A図12Dに示すように、第1の建築部材1210の終端1212が第2の建築部材1214に向かって移動することにより、グリッド方形視覚インジケータ1202-1208は更新されて、第1の建築部材1210の終端1212の位置に関連付けてグリッド正方形を反映する。図12Aに示すように、第1の建築部材1210の終端1212は、視覚的インジケータ1202-1208によって表されるグリッド方形G1に位置している。図12Bおよび図12Cに示すように、グリッド方形G2およびG3を通って第1の建築部材1210の終端1212が第2の建築部材1214に向かって移動すると、グリッドポイント視覚インジケータ1202-1208が更新される。
【0069】
ユーザーがグリッドメニュー306に対してスナップでオンを選択すると、視覚的インジケータ1200は、調整がスナップするポイントを示す。例えば、図12Bでは、ユーザーは、例えば、一端を選択し、それを上向きにドラッグすることによって、壁1210の一端を操作している。上向きの動きの範囲は、壁1210をグリッドポイント1202にスナップさせるには不十分であり、その結果、選択が停止された場合、壁は、グリッドポイント1202ではなくグリッドポイント1206にスナップする。これを示すために、視覚的インジケータ1200は、その到達範囲内にグリッドポイント1206のみを含み、グリッドポイント1202を含まない。同様に、ユーザーは、グリッドポイント1206の右側にドラッグしたが、ポイント1208が視覚的インジケータ1200の到達範囲内にないことによって示されるように、グリッドポイント1208にスナップするには不十分な量である。壁の一端の調整が十分であり、視覚的インジケータ1200が最初にその到達範囲内にグリッドポイント1206を含まない場合、これは、視覚的インジケータが最初にその到達範囲内にグリッドポイント1202を含む場合に対応する。この変化は、連続的であってもよく、あるいは視覚的インジケータ1200の動きは、例えば、グリッドポイントを横切って「ジャンプ」する不連続性を含んでいてもよい。
【0070】
一部の実施形態では、視覚的インジケータ1200は、ユーザーが調整入力をすると移動する固定サイズを有する。好適には、視覚的インジケータ1200は、調整入力の現在の位置の中心にあり、グリッドポイント間の距離にほぼ等しい寸法を有する。グリッドポイントが提供されていない場合、サイズは所定の大きさに設定することができる。
【0071】
図12Cに示すように、第1の建築部材1210の終端1212が、第2の建築部材1214から視覚的インジケータ1200の半径に相当する閾値距離内に位置する場合、この第1および第2の建築部材の提案された接続が準拠動作であるかどうかに関して判定される。第2の建築部材はまた、例えば、第1の建築部材1210の終端1212が閾値距離内に位置すると、第1の建築部材とは異なる色で強調表示されてもよい。この提案された接続が準拠動作であると判定された場合、第1の建築部材1210は自動的に第2の建築部材1214に接続される(図12Dを参照)。提案された接続が非準拠動作であると判定された場合、第1の建築1210は、図12Aに示すように元の開始位置、または別の提案された準拠位置に移動される。
【0072】
壁を別の壁に接続することに関する準拠動作の判定例には、接続の場所に貫通部がないことを判定することが含まれる。別の例としては、接続ポイントおよび/または接続壁からの最小閾値距離に貫通部があるとの判定がある。
【0073】
図に示す例では、フロアプランは2次元である。当然に、3次元、または2次元と3次元のビューの組み合わせを表示することも可能である。
【0074】
[建物のスタイルを選択する]
例えば、図3のメニューオプション“Quick Style Selector”(クイックスタイルセレクタ)330を選択することによって建物スタイル機能を呼び出すと、ユーザーインターフェース100は、建物316の1つ以上の建物スタイル1300を表示する。図13に示す例では、提供された材料と仕上げの品質に応じて、3つの可能な建物のスタイルが表示される。たとえば、“ArchiSeries”建物スタイルオプション1302には、より経済的な“Econoline”建物スタイルオプション1304と比較して、高品質で特注の材料と仕上げが含まれる。
【0075】
一部の実施形態では、各建物スタイル1300は、建物316の一連のサムネイル画像に関連付けられている。図28Aの例によって示すように、矢印2802、2804および“zoom in”(ズームイン)アイコン2806は、カーソルが、建物316の一連のサムネイル画像のうち第1の画像2800の上または最小閾値距離内に位置することに応じて示されてもよい。建物316の一連の画像の表示は、1つ以上のユーザー入力による矢印2802、2804の選択に基づいて、順方向または逆方向に移動させることができる。“zoom in”(ズームイン)アイコン2806を選択すると、建物316の画像2808が拡大して表示される。図28Bに示すように、矢印2802、2804はまた、拡大した建物316の画像2808に関連して表示されることが可能であり、ユーザーは建物316の一連の画像を前方または後方に移動させることができる。
【0076】
一実施形態では、各建物スタイルは、メニューオプション340-360によって示されるように、フロアプラン、配色および仕上げ、ならびに備品や付属品に関連付けられている。特定の建物スタイルを選択すると、これらのメニューオプション340-360のそれぞれの下にある動作可能な項目が、選択された建物のスタイルに対応するように更新される。例えば、建物スタイル“Econoline”を選択すると、例えば図3に示すように、選択された建物スタイルと一致するフロアプランが表示されるように、ユーザーインターフェース100を更新する。
【0077】
[建物の配色と仕上げスキームを調整する]
例えば、図3のメニューオプション“Refine colours and finishes”(色と仕上げを調整)350を選択することにより、建物の配色スキーム機能を呼び出すと、ユーザーインターフェース100は、建物の1つ以上の建築部材に関連付けられた1つ以上の配色と仕上げスキームを表示する。
【0078】
図22A図22Dに示す例では、ユーザーインターフェース100は、建物の1つ以上の部屋を表示する“Room Option”(部屋選択)メニュー2200を表示する。“Interior”(内装)オプション2202を選択すると、建築部材の“Wall”(壁)2204、“Floor”(床)2206、“Ceiling”(天井)2208、仕上げ、仕上げの種別、使用可能な色を示す1つ以上のドロップダウンメニューが表示される。これらのドロップダウンメニューは、1つのオプションを選択すると、利用可能な他のオプションの表示に影響を与える階層順に配置してもよい。例えば、“Wall”(壁)2204は、さまざまな仕上げ、仕上げの種別、利用可能な色を含む1つ以上の階層的なドロップダウンメニューを表示する。“Finish Options”(仕上げオプション)メニュー2212での仕上げ“Paint”(塗装)2210の選択に応じて、図22B図22Cに示すように、“Finish Type Options”(仕上げ種別オプション)メニュー2214が更新され、利用可能な塗装の種別“Dulux Interior Paint”(デュラックス内装塗装)2216または“Resene Interior Paint”(リセン内装塗装)が表示される。次の塗装の種別の選択が“Dulux Interior Paint”(デュラックス内装塗装)2216であることに応じて、関連する色が、図21Dに示す“Colour Options”(色選択)メニュー2220に表示される。
【0079】
他の実施形態では、フロアプランに示す建築部材または部屋にも特定の配色を割り当てることができ、これは、フロアプランの他の建築部材や部屋に割り当てられる配色とは異なってもよい。例えば、建物の内壁には、建物の外壁とは異なる配色を割り当てることができる。
【0080】
[建物の備品と付属品を改善する]
例えば、図3のメニューオプション“Select fixtures and fittings”(備品と付属品の選択)360を選択して建物の備品と仕上げ機能を呼び出すと、ユーザーインターフェース100は、建物の1つ以上の建築部材に関連付けられた1つ以上の備品と付属品を表示する。図23A図23Dに示す例では、ユーザーインターフェース100は、建物の1つ以上の部屋を表示する“Room Option”(部屋オプション)メニュー2300を表示する。“Bedroom”(寝室)オプション2302を選択すると、利用可能な備品“Shower”(シャワー)2304、“Bathtub”(浴槽)2306、および“Vanity”(洗面台)2308、ならびにそれらの品質“Good”(良好)2310のインジケータが表示される。備品“Shower”(シャワー)2304の選択は、“Quality Options”(品質オプション)メニュー2312を表示し、それには、“Good”(良好)2314、“Better”(より良い)2316、および“Best”(最良)2318等の備品に利用可能な1つ以上の異なる品質、およびそれらの特性を含む。選択された品質を示すインジケータも表示されてもよい。この場合、図23Bの“Best”(最良)2318である。選択された備品の品質は、例えば、図23Bに示す“Choose”(選択)ボタン2320の選択によって更新されてもよい。
【0081】
別の例では、部屋に利用可能なすべての備品の品質は、図23Aに示す“Overwrite Room Range Option”(部屋範囲オプションの上書き)メニュー2330に表示される品質の選択に応答して同時に更新されてもよい。別の例では、“Room Option”(部屋オプション)メニュー2300に表示されるすべての部屋で利用可能なすべての備品の品質は、図23Aに示す“Overwrite Room Range Option”(部屋範囲オプションの上書き)メニュー2330に表示される品質を選択することによって更新されてもよい。“Overwrite Range for All Option”(すべてのオプションの範囲を上書き)メニュー2340または“Overwrite Room Range Option”(部屋範囲オプションの上書き)メニュー2330の1つまたは複数から品質を選択することに応じて、図23Dの例に示すように、要求された変更を確認するダイアログ2350が表示されてもよい。
【0082】
別の実施形態では、フロアプランに示される建築部材または部屋には、特定の備品および付属品を割り当てることもでき、これらは、フロアプランの他の建築部材または部屋に割り当てられた備品および付属品とは異なってもよい。例えば、浴室/トイレをカーペット敷きのエリアではなくタイル張りのエリアに割り当てることができる。
【0083】
本発明のさまざまな実施形態および特徴は、1つ以上のコンピュータ処理システムを使用して実施される。特に、例えば、本明細書に記載のさまざまな判定は、コンピュータ処理システムによって実行され、コンピュータ処理システムは、判定を実行するとともに、コンピュータ処理システムの1つ以上のコンピュータプロセッサによって適切な表示画面に表示されるさまざまな表示ステップを実行するように構成される。コンピュータ処理システムの構成は、一時的でないメモリに格納されたコンピュータ読み取り可能な命令に従うものであってもよい。
【0084】
図14から図20は、コンピュータ処理システムによって遂行することができる例示的な処理フローの流れ図を示す。前述の図からの情報は、図14から図20に示す1つ以上の処理フローに応じて表示され得る。処理フロー14から20は例であり、特定のステップの順序は変更することができ、特定のステップは省略または置換することができ、他の例では追加のステップを追加することができるものである。
【0085】
図14は、一部の実施形態による基本プランを選択するための例示的なプロセス1400の流れ図を示す。
【0086】
ブロック1402で、1つ以上の入力された建物パラメータが受け付けられ、建物パラメータは、例えば、寝室の数、浴室/トイレの数、建物のサイズ(例えば、平方メートルまたは平方フィートの面積)および屋根のスタイル(例えば、切妻、ヒップ、フラット、片流れの屋根)を含む。一部の例では、パラメータには地域が含まれる。
ブロック1404で、受け付けられた建物パラメータに一致するかまたは厳密に一致する1つ以上の基本プランの情報が、ユーザーインターフェース 100に表示される。1つ以上の基本プランの情報は、例えば、壁、ドア、窓、部屋、備品、家具、または屋根等の建築部材のレイアウトを示すフロアプランを含んでいてもよい。1つ以上の基本プランの情報の表示はまた、1つ以上の別の建物パラメータを受け付けることに応じて更新できる。
【0087】
ブロック1406で、ユーザーインターフェース100に表示される基本プランの選択が受け付けられる。この選択を受け付けたことに応じて、ユーザーインターフェース100は、ブロック1408に示すように、基本プランの変更に関して実行され得る複数のカテゴリーの動作のオプションを表示する。複数のカテゴリーの動作は、例えば、建物のスタイルの選択、建物のフロアプランのカスタマイズ、建物の内装および外装の配色の調整、建物の備品や付属品の調整を含む。
【0088】
ブロック1410で、ユーザーインターフェース100は、表示された複数のカテゴリーの動作からフロアプランを変更するための選択を受け付ける。この選択を受け付けたことに応じて、ブロック1412に示すように、ユーザーインターフェースは変更するフロアプランを表示する。
【0089】
他の実施形態では、図14の破線で示されるように、ステップ1406から1410のうちの1つまたは複数を省略してもよい。更に、他の実施形態では、遂行する処理の順序を変えることができる。
【0090】
図15は、一部の実施形態による、フロアプランへの調整が準拠要件を満たすかどうかを判定するための例示的なプロセス1500のフロー図を示す。
【0091】
ブロック1502で、建物のフロアプランを調整する要求が受け付けられる。ブロック1504で、受け付けられたフロアプランの調整が準拠要件を満たしているかどうかに関して判定が行われる。
【0092】
ブロック1506で、フロアプランの調整がフロアプランの他の構成要素に対して準拠要件を満たしているかどうかについて判定が行われる。ブロック1508で、フロアプランの他の構成要素が、当該フロアプランの調整に対して準拠要件を満たしているかどうかについて判定が行われる。
【0093】
フロアプランの調整がブロック1504ー1508に違反しないと判定された場合、ユーザーインターフェースに表示されるフロアプラン100は、ブロック1510に示されるように更新される。
【0094】
図16は、一部の実施形態による、フロアプランへの1つ以上の調整が準拠要件を満たすかどうかを判定するための例示的なプロセス1600のフロー図を示す。
【0095】
ブロック1602で、建物のフロアプランを調整する要求が受け付けられる。この調整の要求の結果として、ブロック1604に示すように、結果として生じる調整が他のフロアプランの構成要素にも必要であるかどうかに関して判定がなされる。
【0096】
ブロック1606で、受け付けられたフロアプランの調整および必要な結果的な調整が準拠要件を満たしているかどうかに関して判定が行われる。
【0097】
ブロック1608で、受け付けられた各フロアプランの調整および必要な結果として生じる調整が、フロアプランの他の構成要素に関係する準拠要件を満たしているかどうかに関して判定が行われる。
【0098】
ブロック1610で、受け付けられた各フロアプランの調整および必要な結果として生じる調整が、相互に関係する準拠要件を満たしているかどうかに関して判定が行われる。
【0099】
受け付けられた各フロアプランの調整および必要な結果として生じる調整がブロック1606-1610に違反しないと判定された場合、ユーザーインターフェースに表示されるフロアプラン100はブロック1612で更新される。
【0100】
図17は、一部の実施形態による、選択された構成要素に関連するメニューを表示するための例示的なプロセス1700の流れ図を示す。
【0101】
ブロック1702で、選択された構成要素に関連する動作メニューを表示する要求が受け付けられる。ブロック1704で、選択された構成要素の状況の判定が行われる。一例では、この状況は、選択された構成要素が内壁であるか外壁であるかである。この判定された状況に応じて、ブロック1706に示しように、選択された構成要素のメニューが表示される。
【0102】
図18は、一部の実施形態による、フロアプランに準拠した貫通部を追加するための例示的なプロセス1800の流れ図を示す。ブロック1802で、壁、例えば、内壁または外壁に貫通部を追加する要求が受け付けられる。この要求を受け付けたことに応じて、ブロック1804に示すように、貫通部が追加されようとする位置を示すグリッドノードが判定される。ブロック1806で、当該貫通部が、判定されたグリッドノード間の準拠した位置に配置されているかどうかに関して判定が行われる。ブロック1808に示すように、当該貫通部が準拠した位置に配置されているとの判定に応じて、貫通部が壁に追加される。
【0103】
図19は、一部の実施形態による、フロアプランの、提案され準拠した調整を実行するための例示的なプロセス1900の流れ図を示す。
【0104】
ブロック1902で、選択された構成要素を調整する要求が受け付けられる。この受け付けられた要求が準拠していないとの判定に応じて、ブロック1904に示すように、少なくとも1つの準拠している中間的変更の判定が実行される。この中間的変更は、以前の準拠したフロアプランと、準拠要件を満たす、受け付けられた要求の構成要素の調整と間に位置するものであってもよい。この中間的変更が準拠しているとの判定に応じて、中間的変更が、ブロック1906-1908に示すように、ユーザーインターフェースに表示される。
【0105】
図20は、第1の建築部材を第2の建築部材、例えば壁に自動接続するための例示的なプロセス2000のフロー図を示す。
【0106】
ブロック2002で、壁の長さを調整するための入力要求が受け付けられる。この入力要求の受け付けに応じて、ブロック2004に示すように、少なくとも1つの視覚的インジケータが壁の一端に表示される。入力要求の中止に応じて、ブロック2006ー2008に示すように、調整された壁端に関連する視覚的インジケータが所定のスナップ位置に到達可能な範囲内にあり、この移動きが準拠動作であるかどうかに関して判定が実行される。この移動が準拠しているとの判定に応じて、ブロック2010に示すように、壁の一端は、視覚的インジケータの到達範囲内に位置する所定のスナップ位置にスナップされる。
【0107】
図29は、一部の実施形態による、建物の構成要素をフロアプランに追加するためのドックを表示するための例示的なプロセス2900のフロー図を示す。
【0108】
ブロック2902で、建物の構成要素をフロアプランに追加するためのドックを表示する要求が受け付けられる。ブロック2904で、建物の構成要素の状況情報が判定される。一例では、この状況は、“walls”(壁)オプション、“rooms”(部屋)オプション、または“roof”(屋根)オプション等の機能メニュー308からのカテゴリーの選択であってもよい。この判定された状況に応じて、ブロック2906に示すように、1つ以上の建物の構成要素がドックに表示される。
【0109】
図21は、本発明の実施形態および/または特徴を実施するためのコンピュータ処理システム2100のブロック図である。図21に示すシステム2100は、汎用コンピュータ処理システムである。図21は、コンピュータ処理システムのすべての機能的または物理的コンポーネントを示しているわけではない。例えば、電源または電源インターフェースは示されていないが、システム2100は電源を搭載するか、電源に接続するように構成される(またはその両方)。また、特定の種別のコンピュータ処理システムにより適切なハードウェアおよびアーキテクチャが決まり、本発明の態様を実装するのに適した代替コンピュータ処理システムは、図示されたものに対し追加、代替、またはより少ないコンポーネントを含み得る。
【0110】
コンピュータ処理装置2100は、少なくとも1つの処理ユニット2102を含む。処理ユニット2102は、単一のコンピュータ処理デバイス(例えば、中央処理ユニット、グラフィックス処理ユニット、または他の計算デバイス)であってもよく、または複数のコンピュータ処理デバイスを含んでいてもよい。場合によっては、すべての処理は処理ユニット2102によって実行されるが、他の例では、処理は更に、あるいは代わりとして、システム2100によってアクセス可能かつ使用可能(共有または専用の態様のいずれか)なリモート処理デバイスによって実行されてもよい。
【0111】
通信バス2104を介して、処理ユニット2102は、処理システム2100の動作を制御するための命令および/またはデータを格納する、1つ以上の機械読み取り可能なストレージ(メモリ)デバイスとデータ通信する。この場合、システム2100は、システムメモリ2106(例えば、BIOS)、揮発性メモリ2108(例えば、1つ以上のDRAMモジュール等のランダムアクセスメモリ)、および不揮発性メモリ2110(例えば、1つ以上のハードディスクまたはソリッドステートドライブ)を含む。
【0112】
システム2100はまた、総じて2112として示される1つ以上のインターフェースを含み、これを介して、システム2100は、さまざまなデバイスおよび/またはネットワークと接続する。一般的に言えば、他のデバイスは、システム2100と一体化されていてもよいし、別体であってもよい。デバイスがシステム2100とは別体である場合、デバイスとシステム2100との間の接続は、有線または無線のハードウェアおよび通信プロトコルを介することができ、直接または間接(例えばネットワーク)接続であってもよい。
【0113】
他のデバイス/ネットワークとの有線接続は、適切な標準または専用のハードウェアおよび接続プロトコルであってもよい。例えば、システム2100は、以下のうちの1つ以上による他のデバイス/通信ネットワークとの有線接続のために構成され得る:ファイヤーワイヤー(FireWire);eSATA;Thunderbolt;イーサネット;OS/2;パラレル;シリアル;HDMI(登録商標);DVI;VGA;SCSI;AudioPort。もちろん、他の有線接続も可能である。
【0114】
他のデバイス/ネットワークとの無線接続も同様に、適切な標準または専用のハードウェアおよび通信プロトコルによって行うことができる。例えば、システム2000は、以下のうちの1つ以上を使用して、他のデバイス/通信ネットワークとの無線接続のために構成され得る:ブルートゥース(登録商標);Wi-Fi;近距離無線通信(NFC);グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM);拡張データGSM環境(EDGE);LTE;広帯域符号分割多元接続(W-CDMA);符号分割多元接続(CDMA)。もちろん、他の無線接続も可能である。
【0115】
一般的に言えば、システム2100が接続するデバイスは、有線か無線の手段を問わず、処理ユニット2102による処理のために、データをシステム2100により入力/受信され、データをシステム2100により出力されることを可能にする。例示的なデバイスを以下に説明するが、すべてのコンピュータ処理システムが言及したすべてのデバイスを含むわけではなく、言及したものに対し追加や代替のデバイスが使用され得る。
【0116】
例えば、システム2100は、情報/データをシステム2100に入力する(受信させる)1つ以上の入力デバイスを含むか、またはそれらに接続することができる。かかる入力デバイスは、キーボード、マウス、トラックパッド、マイクロフォン、加速度計、近接センサー、GPSデバイス等を含み得る。システム2100はまた、情報を出力するために、システム2100によって制御される1つ以上の出力デバイスを含むか、またはそれらに接続することができる。かかる出力デバイスは、CRTディスプレイ、LDCディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、スピーカー、振動モジュール、LED/他のライト等のようなデバイスを含み得る。システム2100はまた、入力デバイスおよび出力デバイスの両方として機能し得るデバイス、例えば、システム2100がデータを読み取る/データを書き込むことができるメモリデバイス(ハードドライブ、ソリッドステートドライブ、ディスクドライブ、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカード等)、データの表示(出力)とタッチ信号の受信(入力)の両方が可能なタッチスクリーンディスプレイを含むか、またはそれらに接続し得る。
【0117】
システム2100は、限定されない例として、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ウエブアプライアンス等の任意の適切なコンピュータ処理システムであってもよい。典型的には、システム2100は、少なくともユーザー入出力デバイス2114(例えば、タッチスクリーンディスプレイでもあり得るディスプレイ、キーボード、マウス)、およびネットワーク2118と通信するための通信インターフェース2116を含む。
【0118】
ステム2100はまた、通信ネットワーク(例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、パーソナルホットスポット等)に接続して、自身が他のコンピュータ処理システムであり得るネットワークデバイスとデータを通信し、ネットワークデバイスからデータを受信することができる。一部の実施形態では、システム2100は、本明細書に記載の実施形態によるプロセスを実行するためのサーバ、例えばウェブサーバとして機能し、通信インターフェース2116を介してクライアントデバイス上に情報を表示するための命令を提供する。こうすることで、ユーザーは、システム2100から離れた場所でクライアントデバイスを操作することができる。
【0119】
システム2100は、処理ユニット2102によって処理されるときに、データを受信、処理、および出力するようにシステム2100を構成する命令およびデータを格納するか、またはそれらにアクセスする。このような命令とデータには、典型的には、MicrosoftWindows(登録商標)、Apple OSX、Apple IOS、Android、Unix、Linux(登録商標)等のオペレーティングシステムが含まれる。
【0120】
システム2100はまた、命令およびデータ(すなわち、ソフトウェア)を格納するか、またはそれらにアクセスし、これらにより、処理ユニット2102によって処理されるとき、(上述した)本発明の実施形態に従ってさまざまなコンピュータ実行プロセス/方法を実行するようにシステム2100を構成する。所定のコンピュータ実行方法の一部または全部が、システム2100自身によって実行される場合もあれば、システム2100とのデータ通信において他のデバイスによって処理が実行される場合もある。
【0121】
命令およびデータは、システム2100にアクセス可能な、一時的でない、マシン読み取り可能な媒体に格納される。例えば、命令およびデータは、一時的でないメモリ2110に格納されてもよい。命令は、例えば、有線または無線ネットワーク接続によって有効化された伝送チャネル内のデータ信号を介して、システム2100との間で送受信され得る。
【0122】
本明細書で開示および定義された発明は、先に述べた、または本文または図面から明らかな2つ以上の個々の特徴の代替的な組み合わせすべてに及ぶことは理解されよう。これらの異なる組み合わせのすべては、本発明のさまざまな代替的態様を構成する。
【0123】
<関連出願>
本出願は、2018年3月6日出願のオーストラリア仮出願第2018900729号に関連し、参照によりその全ては本明細書に包含される。本出願はまた、2019年2月5日出願のオーストラリア仮出願2019900355に関連し、参照によりその全ては本明細書に包含される。
新をしないことを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図22C
図22D
図23A
図23B
図23C
図23D
図24
図25
図26
図27A
図27B
図27C
図27D
図27E
図27F
図27G
図27H
図28A
図28B
図29