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特許7248812電池モジュール、電池パック、装置及び故障処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-20
(45)【発行日】2023-03-29
(54)【発明の名称】電池モジュール、電池パック、装置及び故障処理方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/505 20210101AFI20230322BHJP
   H01M 50/51 20210101ALI20230322BHJP
   H01M 50/503 20210101ALI20230322BHJP
   H01M 50/55 20210101ALI20230322BHJP
   H01M 10/42 20060101ALI20230322BHJP
   H01M 50/103 20210101ALN20230322BHJP
【FI】
H01M50/505
H01M50/51
H01M50/503
H01M50/55 101
H01M10/42 P
H01M50/103
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021551811
(86)(22)【出願日】2020-01-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020073856
(87)【国際公開番号】W WO2021082295
(87)【国際公開日】2021-05-06
【審査請求日】2021-08-31
(31)【優先権主張番号】201911056741.0
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911055609.8
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】周 迪
(72)【発明者】
【氏名】徐 冶
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲賓▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲榮▼才
【審査官】前田 寛之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-032949(JP,A)
【文献】特開2012-069406(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M50/50-50/598
H01M10/42-10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池モジュールであって、
直列接続するための複数の電池ユニットであって、前記電池モジュールが故障した後、前記複数の電池ユニットに故障電池ユニット及び少なくとも1つの非故障電池ユニットが含まれる複数の電池ユニットと、
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに電気的に接続され、電流に前記故障電池ユニットの電極組立体をバイパスさせて、前記電池モジュールの動作を回復させるための導電部材と、を含み、
前記導電部材は更に前記故障電池ユニットのトップカバーに接続されることにより、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットとの電気的接続を実現する電池モジュール。
【請求項2】
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットは前記故障電池ユニットの上下流に位置する2つの非故障電池ユニットを含み、前記導電部材は前記2つの非故障電池ユニットを直列接続する請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記電池モジュールは、
前記複数の電池ユニットの電極端子を直列接続するための接続片を更に含み、
前記導電部材は前記接続片又は前記電極端子の少なくとも一方を介して前記2つの非故障電池ユニットを直列接続する請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記2つの非故障電池ユニットの間の前記接続片は切断状態である請求項3に記載の電池モジュール。
【請求項5】
前記故障電池ユニットは逆極性の2つの電極端子を含み、前記導電部材は前記故障電池ユニットの2つの電極端子を電気的に接続する請求項1~3のいずれか1項に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記導電部材は別体に設置される第1導電部材及び第2導電部材を含み、前記第1導電部材及び前記第2導電部材はいずれも前記故障電池ユニットのトップカバーに接続される請求項に記載の電池モジュール。
【請求項7】
前記導電部材の端部はシート状であり、前記端部接続片と部分的に重なる又は重ならないように突き合わせて設置されることにより、前記導電部材と前記接続片を互いに接続する請求項1、3~のいずれか1項に記載の電池モジュール。
【請求項8】
前記導電部材の端部に挟持部が設置され、前記挟持部接続片を挟持することに用いられて、前記導電部材と前記接続片を互いに接続する請求項1、3~のいずれか1項に記載の電池モジュール。
【請求項9】
前記挟持部は、それぞれ前記接続片の両側に設置される第1アーム及び第2アームを含んで、前記接続片を挟持する請求項に記載の電池モジュール。
【請求項10】
前記第1アームと第2アームは重なる又はずれるように前記接続片の両側に設置される請求項に記載の電池モジュール。
【請求項11】
前記挟持部は、前記導電部材と前記接続片との相対移動を防止するための制限部を含む請求項10のいずれか1項に記載の電池モジュール。
【請求項12】
制限部第1アーム又第2アームの少なくとも一方に接続され、且つ前記制限部接続片の側壁に当接する請求項11のいずれか1項に記載の電池モジュール。
【請求項13】
電池パックであって、
収容キャビティを有するボックスと、
前記収容キャビティ内に収容される請求項1~12のいずれか1項に記載の電池モジュールと、を含む電池パック。
【請求項14】
電気エネルギーを提供するための請求項13に記載の電池パックを含む装置。
【請求項15】
電池モジュールの故障電池ユニットを処理することに用いられる故障処理方法であって、
前記電池モジュールが故障した後、前記故障電池ユニット及び少なくとも1つの非故障電池ユニットを含み、前記故障処理方法は、
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続し、電流に前記故障電池ユニットの電極組立体をバイパスさせて、前記電池モジュールの動作を回復させることを含み、
前記故障電池ユニットはトップカバーを含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットのトップカバーに前記導電部材を電気的に接続することを含む故障処理方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットは前記故障電池ユニットの上下流に位置する2つの非故障電池ユニットを含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記2つの非故障電池ユニットに前記導電部材を電気的に接続することにより、前記2つの非故障電池ユニットを直列接続することを含む請求項15に記載の故障処理方法。
【請求項17】
前記電池モジュールは接続片を更に含み、前記2つの非故障電池ユニットに前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片及電極端子のうちの少なくとも一方を前記導電部材に電気的に接続することを含む請求項16に記載の故障処理方法。
【請求項18】
前記故障処理方法は、
前記2つの非故障電池ユニットの間の前記接続片を切断することを更に含む請求項17に記載の故障処理方法。
【請求項19】
前記故障電池ユニットは逆極性の2つの電極端子を含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットの前記2つの電極端子に前記導電部材を電気的に接続することを含む請求項1517のいずれか1項に記載の故障処理方法。
【請求項20】
前記導電部材は別体に設置される第1導電部材及び第2導電部材を含み、前記故障電池ユニットのトップカバーに前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットのトップカバーに前記第1導電部材を電気的に接続し、前記故障電池ユニットのトップカバーに前記第2導電部材を電気的に接続することを含む請求項15に記載の故障処理方法。
【請求項21】
前記導電部材の端部はシート状であり、前記導電部材接続片を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記端部と前記接続片を部分的に重なるように接続し、又は、前記端部と前記接続片を重ならないように突き合わせて接続することを含む請求項15、1720のいずれか1項に記載の故障処理方法。
【請求項22】
前記導電部材の端部に挟持部が設置され接続片と前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の一部を前記挟持部内に挿入することにより、前記挟持部で前記接続片を挟持することを含む請求項15、1720のいずれか1項に記載の故障処理方法。
【請求項23】
前記挟持部は第1アーム及び第2アームを含み、前記接続片の一部を前記挟持部内に挿入するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の一部を前記第1アームと前記第2アームとの間に挿入することにより、前記第1アーム及び前記第2アームで前記接続片を挟持することを含む請求項22に記載の故障処理方法。
【請求項24】
前記挟持部は制限部を含み、前記制限部は前記第1アーム又は前記第2アームの少なくとも一方に接続され、前記接続片の一部を前記第1アームと前記第2アームとの間に挿入するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の側壁を前記制限部に当接させることを含む請求項23に記載の故障処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年10月31日に中国特許庁に提出された、出願番号が201911056741.0であり、発明の名称が「電池モジュール、電池パック、装置及び対象電池ユニットの故障処理方法」である中国特許出願の優先権を主張し、2019年10月31日に中国特許庁に提出された、出願番号が201911055609.8であり、発明の名称が「電池モジュール、電池パック、装置及び故障電池ユニットの故障処理方法」である中国特許出願の優先権を主張し、それらの全内容は援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願はエネルギー貯蔵デバイスの技術分野に関し、特に電池モジュール、電池パック、装置及び故障処理方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電池モジュールは互いに積み重なっている複数の電池ユニットを含み、且つ複数の電池ユニットは電気的に接続され、それにより電池モジュールの電気エネルギーの出力を実現し、電気機器に給電する。ある電池ユニットが故障した場合、電池モジュールの回路全体が故障し、それにより電池モジュールは正常に動作できなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は電池モジュール、電池パック、装置、故障処理方法を提供し、電池モジュールのメンテナンスプロセスを簡素化することができ、メンテナンスコストを削減させ、電池モジュールの動作効率を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例の第1態様では電池モジュールを提供し、前記電池モジュールは、
直列接続するための複数の電池ユニットであって、前記電池モジュールが故障した後、前記複数の電池ユニットに故障電池ユニット及び少なくとも1つの非故障電池ユニットが含まれる複数の電池ユニットと、
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに電気的に接続され、電流に前記故障電池ユニットの電極組立体をバイパスさせて、前記電池モジュールの動作を回復させるための導電部材と、を含む。
【0006】
1つの可能な設計では、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットは前記故障電池ユニットの上下流に位置する2つの非故障電池ユニットを含み、前記導電部材は前記2つの非故障電池ユニットを直列接続する。
【0007】
1つの可能な設計では、前記電池モジュールは、
前記複数の電池ユニットの電極端子を直列接続するための接続片を更に含み、
前記導電部材は前記接続片又は前記電極端子の少なくとも一方を介して前記2つの非故障電池ユニットを直列接続する。
【0008】
1つの可能な設計では、前記2つの非故障電池ユニットの間の前記接続片は切断状態である。
【0009】
1つの可能な設計では、前記故障電池ユニットは逆極性の2つの電極端子を含み、前記導電部材は前記故障電池ユニットの2つの電極端子を電気的に接続する。
【0010】
1つの可能な設計では、前記導電部材は更に前記故障電池ユニットのトップカバーに接続されることにより、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットとの電気的接続を実現する。
【0011】
1つの可能な設計では、前記導電部材は別体に設置される第1導電部材及び第2導電部材を含み、前記第1導電部材及び前記第2導電部材はいずれも前記故障電池ユニットのトップカバーに接続される。
【0012】
1つの可能な設計では、前記導電部材の端部はシート状であり、前記端部は前記接続片と部分的に重なる又は重ならないように突き合わせて設置されることにより、前記導電部材と前記接続片を互いに接続する。
【0013】
1つの可能な設計では、前記導電部材の端部に挟持部が設置され、前記挟持部は前記接続片を挟持することに用いられて、前記導電部材と前記接続片を互いに接続する。
【0014】
1つの可能な設計では、前記挟持部は、それぞれ前記接続片の両側に設置される第1アーム及び第2アームを含んで、前記接続片を挟持する。
【0015】
1つの可能な設計では、前記第1アームと第2アームは重なる又はずれるように前記接続片の両側に設置される。
【0016】
1つの可能な設計では、前記挟持部は、前記導電部材と前記接続片との相対移動を防止するための制限部を含む。
【0017】
1つの可能な設計では、前記制限部は前記第1アーム又は前記第2アームの少なくとも一方に接続され、且つ前記制限部は前記接続片の側壁に当接する。
【0018】
本願の実施例の第2態様では電池パックを提供し、前記電池パックは、
収容キャビティを有するボックスと、
前記収容キャビティ内に収容される以上に記載の電池モジュールと、を含む。
【0019】
本願の実施例の第3態様では装置を提供し、
電気エネルギーを提供するための以上に記載の電池パックを含む。
【0020】
本願の実施例の第4態様では故障処理方法を提供し、電池モジュールの故障電池ユニットを処理することに用いられ、前記電池モジュールは故障した後、前記故障電池ユニット及び少なくとも1つの非故障電池ユニットを含み、前記故障処理方法は、
前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続し、電流に前記故障電池ユニットの電極組立体をバイパスさせて、前記電池モジュールの動作を回復させることを含む。
【0021】
1つの可能な設計では、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットは前記故障電池ユニットの上下流に位置する2つの非故障電池ユニットを含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
【0022】
前記2つの非故障電池ユニットに前記導電部材を電気的に接続することにより、前記2つの非故障電池ユニットを直列接続することを含む。
【0023】
1つの可能な設計では、前記電池モジュールは接続片を更に含み、前記2つの非故障電池ユニットに前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片及び前記電極端子のうちの少なくとも一方を前記導電部材に電気的に接続することを含む。
【0024】
1つの可能な設計では、前記故障処理方法は、
前記2つの非故障電池ユニットの間の前記接続片を切断することを更に含む。
【0025】
1つの可能な設計では、前記故障電池ユニットは逆極性の2つの電極端子を含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットの前記2つの電極端子に前記導電部材を電気的に接続することを含む。
【0026】
1つの可能な設計では、前記故障電池ユニットはトップカバーを含み、前記少なくとも1つの非故障電池ユニットに導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットのトップカバーに前記導電部材を電気的に接続することを含む。
【0027】
1つの可能な設計では、前記導電部材は別体に設置される第1導電部材及び第2導電部材を含み、前記故障電池ユニットのトップカバーに前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記故障電池ユニットのトップカバーに前記第1導電部材を電気的に接続し、前記故障電池ユニットのトップカバーに前記第2導電部材を電気的に接続することを含む。
【0028】
1つの可能な設計では、前記導電部材の端部はシート状であり、前記導電部材に前記接続片を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記端部と前記接続片を部分的に重なるように接続し、又は、前記端部と前記接続片を重ならないように突き合わせて接続することを含む。
【0029】
1つの可能な設計では、前記導電部材の端部に挟持部が設置され、前記接続片と前記導電部材を電気的に接続するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の一部を前記挟持部内に挿入することにより、前記挟持部で前記接続片を挟持することを含む。
【0030】
1つの可能な設計では、前記挟持部は第1アーム及び第2アームを含み、前記接続片の一部を前記挟持部内に挿入するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の一部を前記第1アームと前記第2アームとの間に挿入することにより、前記第1アーム及び前記第2アームで前記接続片を挟持することを含む。
【0031】
1つの可能な設計では、前記挟持部は制限部を含み、前記制限部は前記第1アーム又は前記第2アームの少なくとも一方に接続され、前記接続片の一部を前記第1アームと前記第2アームとの間に挿入するとき、前記故障処理方法は、
前記接続片の側壁を前記制限部に当接させることを含む。
【発明の効果】
【0032】
本実施例では、導電部材と少なくとも1つの非故障電池ユニットを接続することにより、電池モジュールの回路から故障電池ユニットを除去することができ、該故障電池ユニットが電池モジュールの充放電過程に参加しないようにし、即ち、該故障電池ユニットは該電池モジュールの回路に影響を与えず、且つ該故障電池ユニットは完全に回路に存在せず、電池モジュールの安全性を向上させる。そして、本実施例では、故障電池ユニットの処理過程において、導電部材を介して簡単に接続すればよく、電池モジュール全体を取り替える必要がない。
【0033】
理解されるように、以上の一般的な説明及び以下の詳細な説明は例示的なものに過ぎず、本願を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は本願に係る装置の具体的な実施例の構造模式図である。
図2図2図1における電池パックの具体的な実施例の構造模式図である。
図3図3図2における電池モジュールの第1具体的な実施例の平面図である。
図4図4図3のA-A方向の断面図である。
図5図5図2における電池モジュールの第2具体的な実施例の平面図である。
図6図6図2における電池モジュールの第3具体的な実施例の平面図である。
図7図7図3におけるI部分の部分拡大図である。
図8図8図3におけるII部分の部分拡大図である。
図9図9図4におけるIII部分の部分拡大図である。
図10図10図3のB-B方向の断面図である。
図11図11図10におけるIV部分の部分拡大図である。
図12図12図2における電池モジュールの第4具体的な実施例の平面図である。
図13図13図12におけるV部分の部分拡大図である。
図14図14図12におけるVI部分の部分拡大図である。
図15図15図12のC-C方向の断面図である。
図16図16図15におけるVII部分の部分拡大図である。
図17図17図12のD-D方向の断面図である。
図18図18図17におけるVIII部分の部分拡大図である。
図19図19図2における電池モジュールの第5具体的な実施例の平面図である。
図20図20図2における電池モジュールの第6具体的な実施例の平面図である。
図21図21は電池モジュールの一部の回路の模式図である。
図22図22図20におけるIX部分の部分拡大図である。
図23図23図2における電池モジュールの第7具体的な実施例の平面図である。
図24図24図23におけるX部分の部分拡大図である。
図25図25図22における導電部材の具体的な実施例の構造模式図である。
図26図26図24における導電部材の他の具体的な実施例の構造模式図である。
図27図27図2における電池モジュールの第8具体的な実施例の平面図である。
図28図28図27におけるXI部分の部分拡大図である。
図29図29図2における電池モジュールの第9具体的な実施例の平面図である。
図30図30図29におけるXII部分の部分拡大図である。
図31図31図2における電池モジュールの第10具体的な実施例の平面図である。
図32図32図31におけるXIII部分の部分拡大図である。
図33図33図2における電池モジュールの第11具体的な実施例の平面図である。
図34図34図33におけるXIV部分の部分拡大図である。
図35図35図2における電池モジュールの第12具体的な実施例の平面図である。
図36図36図27の縦断面図である。
図37図37図36におけるXV部分の部分拡大図である。
図38図38図2における電池モジュールの第13具体的な実施例の平面図である。
図39図39図38のD-D方向の断面図である。
図40図40図39におけるXVI部分の部分拡大図である。
図41図41図40における導電部材の具体的な実施例の構造模式図である。
図42図42図40の正面図である。
図43図43図40における導電部材の他の具体的な実施例の構造模式図である。
図44図44図43の正面図である。
図45図45図43の背面図である。
図46図46図2における電池モジュールの第14具体的な実施例の平面図である。
図47図47図46における電池セル配列構造の具体的な実施例の正面図である。
図48図48図46における電池セル配列構造の他の具体的な実施例の正面図である。
図49図49図48におけるXVII部分の拡大図である。
図50図50図2における電池モジュールの第15具体的な実施例の構造模式図である。
図51図51図50のE-E方向の断面図である。
図52図52図51におけるXVIII部分の部分拡大図である。
図53図53図52における導電部材の具体的な実施例の構造模式図である。
図54図54図53の正面図である。
図55図55図53の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本願の技術案をより良く理解するために、以下、図面を参照しながら本願の実施例を詳しく説明する。
【0036】
明確されるように、説明される実施例は単に本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得する全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0037】
本願の実施例に使用される用語は特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を制限するためのものではない。文脈において他の意味を明確に示していない限り、本願の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一種」、「前記」及び「該」は複数形も含むことを意味する。
【0038】
理解されるように、本明細書に使用される用語「及び/又は」は関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在できることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書の文字「/」は一般的に前後関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0039】
なお、本願の実施例に説明される「上」、「下」、「左」、「右」等の方位詞は図面に示す角度で説明され、本願の実施例を制限すると理解されるべきではない。また、文脈において、更に理解されるように、1つの素子が他の素子の「上」又は「下」に接続される場合、他の素子の「上」又は「下」に直接接続することができるだけでなく、中間素子を介して他の素子の「上」又は「下」に間接的に接続することもできる。
【0040】
本願の実施例は電池ユニットを電源として使用する装置、電池パック及び電池モジュールを提供し、装置は車両、船舶、小型飛行機等の移動装置であってもよく、装置は動力源を含み、該動力源は装置に駆動力を提供することに用いられ、且つ該動力源は装置に電気エネルギーを提供する電池モジュールとして配置されてもよい。該装置の駆動力はいずれも電気エネルギーであってもよく、電気エネルギー及び他のエネルギー(例えば、機械的エネルギー)を含んでもよく、該動力源は電池モジュール(又は、電池パック)であってもよい。また、該装置は更に電池キャビネット等のエネルギー貯蔵デバイスであってもよく、該電池キャビネットは複数の電池モジュール(又は、電池パック)を含んでもよく、それにより該電池キャビネットは電気エネルギーを出力することができる。従って、電池ユニットを電源として使用できる装置であれば、いずれも本願の保護範囲内に含まれる。
【0041】
図1に示すように、車両を例とし、本願の実施例の装置Dは新エネルギー自動車であってもよく、該新エネルギー自動車は純電気自動車であってもよく、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。該車両は電池パックM及び車両本体を含んでもよく、該電池パックMは車両本体に設置され、該車両本体に更に駆動モータが設置され、且つ駆動モータは電池パックMに電気的に接続され、電池パックMにより電気エネルギーが提供され、駆動モータは駆動機構を介して車両本体の車輪に接続され、それにより車両が進むように駆動する。具体的に、該電池パックMは車両本体の底部に水平に設置されてもよい。
【0042】
図2に示すように、電池パックMはボックスM1及び本願の電池モジュールM2を含み、ボックスM1は収容キャビティM13を有し、電池モジュールM2は該収容キャビティM13内に収容され、電池モジュールM2の数は1つ又は複数であってもよく、複数の電池モジュールM2は収容キャビティM13内に配列配置される。ボックスM1のタイプは制限されず、枠状ボックス、円盤状ボックス又は箱状ボックス等であってもよい。具体的に、図2に示すように、該ボックスM1は電池モジュールM2を収容する下ボックスM12と、下ボックスM12に蓋合される上ボックスM11とを含んでもよい。
【0043】
なお、本明細書に言及される長さ方向X、幅方向Y及び高さ方向Zは電池ユニットを基準として定義したものであり、長さ方向Xとは電池ユニットの厚さ方向を指し、幅方向Yとは電池ユニットの幅方向を指し、且つ該幅方向Yと長さ方向Xは互いに垂直であり(両者はほぼ垂直である)、同一平面に位置し、高さ方向Zとは電池ユニットの電極端子の延在方向を指し、且つ該電池モジュールにおいて、該長さ方向X、幅方向Y及び高さ方向Zの三者のうち、両者ずつ垂直であり(三者はほぼ垂直である)、つまり、高さ方向Zは幅方向Yと長さ方向Xがなす平面に垂直である。
【0044】
該電池モジュールは複数の電池ユニットと、電池ユニットを固定するためのフレーム構造とを含み、複数の電池ユニットは長さ方向Xに沿って互いに積み重なってもよい。該フレーム構造は端板を含んでもよく、端板は電池ユニットの長さ方向Xに沿う2つの端部に位置し、電池ユニットの長さ方向Xに沿う移動を制限することに用いられ、同時に、具体的な実施例では、該フレーム構造は側板を更に含んでもよく、2つの側板は電池ユニットの幅方向Yに沿う両側に位置し、且つ該側板は端板に接続され、それによりフレーム構造を形成し、他の実施例では、該フレーム構造に側板が設置されなくてもよく、電池ユニットは積み重なった後、第1結束バンドによって接続され、又は第1結束バンド及び第2結束バンドによって接続され、該端板と結束バンドは上記フレーム構造を形成する。また、具体的な実施例では、電池パックはボックス及び複数の電池ユニットを含んでもよく、ボックスは収容キャビティを有し、複数の電池ユニットは該収容キャビティ内に位置し、且つボックスに接続でき、具体的に、電池ユニットは粘着剤でボックスの内壁に接着されてもよい。
【0045】
具体的に、電池ユニットは電極組立体、トップカバー、電極端子及びケースを含み、ケースの内部キャビティは電極組立体及び電解液を収容することに用いられ、且つケースの内部キャビティに1つ又は複数の電極組立体が設置されてもよい。電極端子はトップカバーに設置され、電極組立体は電極端子に電気的に接続される。該電極組立体は第1極板、第2極板及びセパレータを含み、第1極板と第2極板の極性は逆であり、セパレータは隣接する第1極板と第2極板との間に位置し、第1極板と第2極板を隔てることに用いられる。1つの可能な設計では、負極極板、セパレータ及び正極極板の三者は巻取方式で電極組立体を形成し、他の可能な設計では、負極極板、セパレータ及び正極極板の三者は積層方式で電極組立体を形成する。同時に、電解液はケースの内部キャビティに注入された後、電極組立体を含浸することができ、それにより該電極組立体は電極端子に電気エネルギーを出力することができる。
【0046】
電極端子は逆極性の第1電極端子及び第2電極端子を含み、電池モジュール又は電池パックにおいて、複数の電池ユニット同士は電気的に接続されて、電池モジュール又は電池パックの回路を形成し、各電池ユニット同士は具体的に直列接続方式を用いてもよく、且つ電池ユニット同士は接続片を介して接続されてもよく、例えば、電池ユニットが直列接続される場合、1つの電池ユニットの第1電極端子と他の電池ユニットの第2電極端子は接続片を介して接続される。
【0047】
該電池モジュールの動作過程において、各電池ユニットは絶えず充放電し、電池ユニットが故障した(例えば、容量が異常に劣化する)という問題により、該電池ユニットは正常に動作できなくなり、従って、本明細書において、故障により正常に動作できない電池ユニットを故障電池ユニットとして定義し、故障せずに正常に動作できる電池ユニットを非故障電池ユニットとして定義する。このとき、該電池モジュール又は電池パックに1つ又は複数の故障電池ユニットが存在するため、その回路が故障して、正常に給電できず、これは電池モジュール又は電池パックが故障したことである。該技術的問題を解決するために、本願は電池モジュールの回路から故障電池ユニットを除去して、回路を改めて形成することにより、該技術的問題を解決する。
【0048】
なお、本願の実施例に言及される電池ユニットは下記2つの状況を含んでもよい。第1の状況としては、該電池モジュールが複数の電池セルにより直列接続される場合、本願の実施例の電池ユニットは単一の電池セルであってもよく、それに対応して、故障電池ユニットは1つの故障した電池セルであってもよい。第2の状況としては、該電池モジュールが2つ以上の電池セルを並列接続して形成した並列接続群を少なくとも1つ含む場合、本願の実施例の電池ユニットは1つの並列接続群であってもよく、それに対応して、故障電池ユニットは1つの並列接続群であり、且つ該並列接続群に少なくとも1つの故障した電池セルが含まれる。
【0049】
また、本願の実施例に関わる電池ユニットはソフトパッケージ電池であってもよく、角形電池又は円筒形電池等であってもよい。
【0050】
上記技術的問題を解決するために、図3に示すように、本願の実施例の電池モジュールM2が故障した後、その複数の直列接続される電池ユニット1は少なくとも1つの故障電池ユニット13及び少なくとも1つの非故障電池ユニット14を含む。同時に、該電池モジュールM2は導電部材3を更に含み、該導電部材3は導電により電気的接続を実現することができる部材であり、該導電部材3は少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続することに用いられ、図4に示すように、該導電部材3が少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続された後、電流は故障電池ユニット13の電極組立体17をバイパスすることができ、それにより電池モジュールM2の動作を回復させ、動作を回復することとは該電池モジュールM2が正常に充電又は放電できることを指す。
【0051】
本願の実施例では、導電部材3が少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続されることは、導電部材3が少なくとも1つの非故障電池ユニット14に直接接続されること、又は、導電部材3が少なくとも1つの非故障電池ユニット14に間接的に接続されることを含み、それにより電流は該導電部材3を介して該導電部材3に接続される非故障電池ユニット14に伝達することができ、電池モジュールM2の回路の導通を実現し、電池モジュールM2の動作を回復させる。
【0052】
従来の設計では、電池パックのある電池ユニットが故障した場合、人々が想到し得ることは、この故障電池ユニットを取り替え、又は、修理効率を向上させるために、電池モジュール全体を取り替えて修理することである。従って、修理過程において、故障した電池パック(故障電池ユニットを含む電池パック)を工場に返品して、対応する電池ユニット又は電池モジュールをマッチングし、又は対応する電池ユニットの型番又は電池モジュールの型番をメーカーに送信する必要がある。この過程は長い待ち時間がかかり、資源の最適化にとって不利である。
【0053】
上記処理方式は多くの分野の処理方式に合致し、即ち、故障した部材又は構造を取り替えることにより、構造全体の動作を回復させる。従って、多くの分野の修理拠点において、故障しやすい部材を準備し、簡単な関連検出装置を用意する。故障しにくい部材が故障し、又は、保存及び放置しにくい部材が故障した場合、修理拠点は、メーカーから部材を取り寄せなければ、部材の取替修理を実現できない。複雑な修理方式を必要とすれば、対応する技術者を派遣して技術支援を提供するようにメーカーに求める必要がある。
【0054】
電池分野において、電池パックの故障部材のうち電池ユニットが大きな割合を占めるが、電池ユニットの準備には多くの困難があるとともに、電池ユニットが長時間に放置できる部材ではなく、その理由は以下のとおりである。1.従来の電池ユニットの型番が多く、サイズの区別、容量の区別、化学体系の区別、構造の区別等があり、2.電池ユニットが長時間に放置するとき、自己放電し、時間が長いほど、電池ユニットの正負極端子間の容量のバランスが徐々に崩れて深刻になり、3.長時間に放置するとき、電解質の分解反応により不可逆的な容量損失も生じる。また、電池ユニットの保存条件への要件も高く、環境要素を無視すると、電池ユニットの自己放電は加速する可能性もある。
【0055】
型番の問題がなく、すべての電池ユニットが同じ構造を用いても、電池ユニットは長時間に貯蔵された後に改めて使用されようとする場合、電池ユニットの容量及び自己放電レート等のパラメータを改めて測定する必要がある。しかし、一般的な修理拠点において、このようなテスト条件はなく、操作者は専門の分析能力を有さず、改めてテストされていない電池ユニットは修理後の電池パックが正常に動作できることを確保することができない。また、電池型番の問題を加え、各修理拠点において、異なる型番の電池ユニットを保存する必要があるだけでなく、関連検出装置及び対応する技術者も必要とする。従って、修理拠点において、電池ユニットを取り替える上記修理方式を実現することは困難である。
【0056】
従って、現在、電池パックの修理効率を向上させるために、操作者は電池パックの故障した電池モジュール(故障した電池モジュールとは故障電池ユニットを含む電池モジュールを指す)を取り替え、該方式は迅速に修理を実現することができる。ところが、1つの電池モジュールは複数の電池ユニットを含み、極めて少ない場合、1つの電池モジュールのすべての電池ユニットはいずれも故障し、正常の場合、1つの電池モジュールには少ない電池ユニットのみが故障する(例えば、1つのみの電池ユニットが故障する)と、電池モジュールが正常に動作できなくなり、このとき、電池モジュール全体を取り替えることは資源を無駄遣いしてしまう。
【0057】
更に、新しい電池モジュールを取り替えることは電池のバランスにも大きな問題がある。正常に使用されるとき、電池パックの容量が劣化するが、新しく取り替えられた電池モジュールと古い電池モジュールの容量には一致しない問題がある。バレルの原則に従って、電池パックの容量は容量が最も低い電池モジュールによって決められ、従って、新しく取り替えられた電池モジュールは構造において良い役割を果たすことができず、次に、古い電池モジュールは容量の劣化のため、毎回満充電満放電になり、古い電池モジュールの耐用年数の到来を加速し、また、古い電池モジュールの内部抵抗は新しく取り替えられた電池モジュールより大きく、且つ該古い電池モジュール及び新しく取り替えられた電池モジュールに同じ電流が流れ、このとき、内部抵抗がより大きな古い電池モジュールの発熱量はより多く、即ち、該古い電池モジュールの電池ユニットの温度はより高く、その電池ユニットの劣化速度は加速し、それにより古い電池モジュールの内部抵抗は更に大きくなる。従って、電池ユニットの内部抵抗及び温度上昇は1対の負帰還を形成し、高い内部抵抗の電池ユニットの劣化を加速させる。
【0058】
一方、電気機器の回路については、短絡であろうと、開路であろうと、いずれも回路が故障したことである。現在、短絡の使用において、主に短絡によりヒューズの溶断又は他のテスト装置の負荷等を実現する。ところが、対応する構造に導電部材を増設することにより、故障電池ユニットを短絡する人はいなく、これは、簡単な認知から大きな問題があり、目的を実現することもできないと見なされるが、電池モジュール全体において、1つの電池ユニットを短絡しても、容量が大幅に変化せず、それにより電池パックの正常使用を確保する。
【0059】
故障電池ユニットの切断方式も電池モジュールの故障問題を解決することができる。導電部材による接続を用いることにより、この修理方式を簡素化することができ、簡単に接続すれば、迅速に修理するという効果を実現することができ、且つ故障電池ユニットは完全に回路に存在せず、電池モジュールの安全性も良く確保される。
【0060】
本実施例では、図3に示すように、少なくとも1つの非故障電池ユニット14に導電部材3を接続することにより、故障電池ユニット13が電池モジュールM2の回路に参加しないことを可能にし、即ち、該故障電池ユニット13は該電池モジュールM2の回路に影響を与えず、電池モジュールM2の安全性を向上させる。そして、本実施例では、導電部材3を介して簡単に接続すればよく、電池モジュールM2全体を取り替える必要がなく、該電池モジュールM2が車両に適用される場合、該車両は修理拠点において直接修理でき、車全体を工場に返品して処理する必要がなく、又は新しい電池パックMを取り替える必要がなく、それにより電池モジュールM2の修理効率を向上させ、メンテナンスプロセスを簡素化し、メンテナンスコストを削減させる。同時に、上記処理を行った後、該電池モジュールM2において、少ない故障電池ユニット13のみが回路の形成に参加せず、該電池モジュールM2の電池容量が大幅に低減することもなく、電池モジュールM2及び電池パックMは正常に動作できる。
【0061】
同時に、電池パックにおいて、電池ユニットが粘着剤でボックスの収容キャビティに直接接着される構造については、ある電池ユニットが故障した場合、収容キャビティから該故障電池ユニットを取り外すという操作は実現されにくく、従って、本実施例の処理方式は操作しやすく、効率が高いという利点を有する。
【0062】
本願の実施例では、電流が故障電池ユニットの電極組立体をバイパスするという目的を実現するために、本願の実施例では、具体的に下記2つの方式で実現されてもよい。第1方式としては、導電部材を介して該故障電池ユニットの電極端子を接続することにより、該故障電池ユニットの電極組立体を短絡し、このとき、該故障電池ユニットは電池モジュールの回路において導線に相当し、即ち、導電の役割のみを果たし、該方式において、導電部材は非故障電池ユニットに間接的に接続され、第2方式としては、導電部材を介して故障電池ユニットの上下流に位置する非故障電池ユニットを接続することにより、非故障電池ユニットの電流は導電部材を介して伝送し、電池モジュールの回路の導通を実現し、該方式において、導電部材は非故障電池ユニットに直接接続されてもよく、非故障電池ユニットに間接的に接続されてもよい。
【0063】
1つの可能な設計では、図3に示すように、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11を電気的に接続することに用いることができる。
【0064】
本実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの逆極性の電極端子11に直接接続されてもよく、故障電池ユニット13の2つの電極端子11に間接的に接続されてもよい。
【0065】
具体的に、図3に示すように、該電池モジュールM2は接続片2を更に含み、且つ該接続片2は電池ユニット1の2つの電極端子11に接続され、従って、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に電気的に接続され、これにより、導電部材3と少なくとも1つの非故障電池ユニット14との電気的接続を実現するとき、下記の方式で実現されてもよい。導電部材3は故障電池ユニット13の電極端子11に電気的に接続され、及び/又は、導電部材3は故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2に電気的に接続される。
【0066】
図3に示される実施例では、導電部材3は故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2に電気的に接続され、且つ該導電部材3と接続片2との接続方式は溶接、ボンディング、リベット締め等であってもよく、導電部材3と接続片2との電気的接続を実現して接続信頼性を確保できればよい。本実施例では、電極端子11に比べて、接続片2の体積がより大きく、従って、上記導電部材3を接続片2に接続するとき、各部材の接続面積が大きく、それにより加工難度を低減させることができ、接続信頼性を向上させることができ、それにより電池モジュールM2の耐用年数を延ばす。同時に、接続箇所に十分な電流通過面積を有することを確保し、安全性を確保することができる。また、該接続片2は故障電池ユニット13の電極端子11を被覆し、導電部材3が接続片2に接続されるとき、故障電池ユニット13の電極端子11を露出させるために2つの接続片2を取り外す必要がなく、それによりプロセスステップを減少させ、故障処理プロセスを簡素化し、効率を向上させる。
【0067】
図5に示される実施例では、該導電部材3は具体的にフラット構造であってもよく、又は、該導電部材3の端部はシート状構造であってもよく、このとき、該導電部材3と接続片2は溶接で接続されてもよく、リベット締め又は係接の接続方式を用いてもよい。本実施例では、該剛性構造の導電部材3は高い構造的強度を有し、且つ接続片2との接続信頼性を向上させることができる。
【0068】
具体的に、図5に示すように、該導電部材3のシート状構造の端部は接続片2と部分的に重なってもよく、即ち、該導電部材3の端部は接続片2に重ね継ぎされ、それにより両者の相互接続を実現し、又は、図6に示すように、該導電部材3のシート状構造の端部は接続片2と重ならなくてもよく、且つ両者は突き合わせて接続され(両者は具体的に突き合わせ溶接方式で接続されてもよい)、それにより両者の相互接続を実現する。
【0069】
また、該フラット構造の導電部材3の高さが低く、それにより両者が電池モジュールM2の上カバーに干渉することを回避することができ、電池モジュールM2の高さを効果的に低くすることができる。
【0070】
他の具体的な実施例では、図7に示すように、該故障電池ユニット13において、その第1電極端子111は第1接続片21に接続され、同様に、図8に示すように、該故障電池ユニット13において、その第2電極端子112は第2接続片22に接続される。ここで、導電部材3は一体構造を用いてもよく、一体構造の導電部材3が第1接続片21及び第2接続片22に直接接続されることにより、構造が簡単であるという利点を有し、同時に、2回の接続操作(例えば、溶接)を行うだけでよく、それにより故障電池ユニット13の処理効率を向上させることができる。また、一体構造の導電部材3は更に第1接続片21及び第2接続片22に直接接続されてもよく、他の導電構造に接続位置を探す必要がなく、プロセスステップを簡素化するとともに、導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22との接続信頼性を向上させることもできる。
【0071】
本実施例の導電部材3は柔軟性構造であってもよく、又は剛性が小さな構造であってもよく、導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22との接続を実現しやすくすることができるとともに、該導電部材3は変形でき、変形により他の部材を回避することもでき、それにより導電部材3が電池モジュールM2内の各部材に干渉するというリスクを更に減少させることができる。
【0072】
具体的に、図7及び図8に示すように、該導電部材3は1本又は複数本の金属テープ38を含んでもよく、各金属テープ38はいずれも第1接続片21及び第2接続片22に接続され、且つ接続方式は溶接又はボンディング等の方式であってもよい。
【0073】
ボンディングはワイヤボンド(Wire Bond)を指し、ボンディング過程において、ワイヤは熱量、圧力又は超音波エネルギーの共同作用によって、ボンディングパッド金属と原子間拡散が発生してボンディングの目的を実現する。本実施例では、導電部材3が第1接続片21にボンディングされる場合を例とし、図7に示すように、導電部材3が金属テープ38を含む場合、該金属テープ38はボンディング過程におけるワイヤであり、第1接続片21はボンディング過程におけるボンディングパッド金属であり、従って、熱量、圧力又は超音波エネルギーの共同作用によって、該金属テープ38は第1接続片21と原子間拡散が発生し、ボンディングを実現し、導電部材3と第1接続片21との接続を実現する。従って、本願の実施例に記載のボンディングプロセスは従来技術の金属間によく使用される溶接接続方式の原理と異なる。
【0074】
具体的に、超音波によるボンディング方式でボンディングを実現してもよく、且つ導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22とが超音波によるボンディング方式で接続される場合、該導電部材3は柔軟性材質であってもよく、それにより超音波によるボンディングプロセスの完了に役立ち、該導電部材3が柔軟性材質である場合、該導電部材3は変形でき、それにより受けた衝撃を緩和する。
【0075】
該金属テープ38の材質は銅、アルミニウム、ニッケルのうちの1つ又は複数であってもよく、当然ながら、抵抗率が低く導電性が高い他の材質であってもよい。
【0076】
本実施例では、第1接続片21、第2接続片22と導電部材3とのボンディング方式は以下のとおりである。図7及び図8に示すように、まず第1接続片21において第1接続エリア211を特定し、第2接続片22において第2接続エリア221を特定し、該第1接続エリア211及び第2接続エリア221は手動で特定されてもよく、具体的に、他の部材に干渉せず、且つ平面が平坦であるという条件を満たせばよく、例えば、上記2つの接続エリアの平面度は(0.1~0.3)であってもよく、具体的に、2つの接続エリアの平面度は0.15等であってもよく、それにより各部材のボンディング要件を満たすことができ、ボンディング後の接続信頼性を向上させる。同時に、第1接続エリア211及び第2接続エリア221が特定された後、更に両者の距離に基づいて導電部材3の長さを特定することができ、例えば、該導電部材3の長さは第1接続エリア211と第2接続エリア221との距離より大きくてもよく、それによりボンディング後の各部材同士の接続信頼性を向上させることができる。また、更に実際の状況に応じて導電部材3に含まれる金属テープ38の数及び断面積を特定することができる。
【0077】
更に、図7及び図8に示すように、第1接続エリア211及び第2接続エリア221を特定した後、更に第1接続エリア211及び第2接続エリア221に対して対応する整理を行うことができ、不純物を除去した後、導電部材3の第1接続部33と第1接続片21は第1接続エリア211においてボンディングされ、且つ導電部材3の第2接続部34と第2接続片22は第2接続エリア221においてボンディングされる。
【0078】
上記各実施例では、導電部材3は1本又は複数本の金属テープ38を含んでもよく、且つ導電部材3が第1接続片21及び第2接続片22にボンディングされる前に、式A=μ×N×Sに基づいて金属テープ38の数N及び断面積Sを特定し、ここで、μは金属テープ38の電流通過係数を示し、Aは電池パックが正常に動作する際に電池ユニットを流れる連続電流を示す。
【0079】
従って、上記式に基づいて、金属テープ38の数Nと断面積Sとの関係を得ることができ、N×Sの数値を得ることができ、それにより金属テープ38の数Nと断面積Sとの関係に基づいて金属テープ38の数N及び断面積Sの可能な組み合わせを特定することができる。
【0080】
具体的に、金属テープ38の材質がアルミニウムである場合、その断面積Sは2mm、6mm等の数値であってもよく、従って、必要な金属テープ38の数Nを得ることができる。
【0081】
具体的な実施例では、図11に示すように、該導電部材3は第1接続部33、第2接続部34及び本体部35を含んでもよく、該本体部35は第1接続部33と第2接続部34を接続し、且つ第1接続部33は第1接続片21に接続され、第2接続部34は第2接続片22に接続される。
【0082】
本実施例では、電池モジュールが動作過程において振動するとき、該故障電池ユニット13はそれに伴って振動し、それにより、該故障電池ユニット13の第1電極端子111及び第2電極端子112は相対移動し、導電部材3を引っ張り、本実施例では、該本体部35は導電部材3が受けた外力の一部を吸収することができ、それにより該導電部材3の強度を向上させることができ、導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22との接続信頼性を向上させることができ、それにより電池モジュールの耐用年数を延ばす。
【0083】
具体的に、図11に示すように、該本体部35はアーチ型構造であってもよく、且つ高さ方向Zに沿って、該本体部35はトップカバー16から離れる方向に向かって突起する。
【0084】
本実施例では、該本体部35がアーチ型構造である場合、導電部材3の長さ方向X及び幅方向Yに沿う振動及び衝撃を吸収することができ、それにより電池モジュールの耐用年数を延ばし、また、該本体部35がアーチ型構造である場合、導電部材3が第1接続片21及び第2接続片22に接続された後の第1接続片21及び第2接続片22に対する引張を低減することもでき、それによって接続信頼性を向上させる。
【0085】
より具体的に、図11に示すように、該本体部35のアーチ型構造の最高点は高すぎるべきではないし、低すぎるべきではなく、該アーチ型構造の最高点が高すぎる場合、該アーチ型構造と電池モジュールの上カバーとの距離は小さくなり、電池モジュールの動作過程において各電池セルが発熱し、電池モジュールが非金属製上カバーを用いれば、該非金属製上カバーは温度が高すぎるため溶け込まれるというリスクがあり、それにより電池モジュールに火災が発生するリスクが高くなり、火災が発生するリスクを低減させるために、該電池モジュールは金属製上カバーを用いてもよく、上記導電部材3のアーチ型構造の最高点と金属製上カバーとの距離が小さい場合、導電部材3が上カバーに接触するというリスクがあり、両者が接触した後、電池モジュールの上カバーを帯電させ、作業者は電池モジュールをメンテナンスする際に感電するというリスクがあり、該潜在的な安全上の問題を低減させるために、電池モジュールの上カバーと導電部材3との距離を増加させることができる。
【0086】
該アーチ型構造の最高点が低すぎる場合、該本体部35による第1接続部33及び第2接続部34に対する張力は大きくなり、第1接続部33及び第2接続部34の構造的強度を低減させ、導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22との接続信頼性を低減させる。従って、本実施例では、該本体部35の最高点は電池モジュールの上カバーより低いようにすべきであり、又は、該本体部35の最高点と電池モジュールの上カバーとの間に所定の隙間があり、該所定の隙間は3mmであってもよく、又は他の数値であってもよい。
【0087】
1つの可能な設計では、上記導電部材3は少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続される以外に、更に故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続されてもよく、本実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に電気的に接続されてもよく、同時に、故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続されてもよい。このとき、該故障電池ユニット13は導線の役割のみを果たし、電池モジュールの充放電過程に参加せず、従って、導電部材3及び故障電池ユニット13のトップカバー16によって電池モジュールの充放電回路を改めて接続することができ、電池モジュールの動作を回復させる。
【0088】
本実施例では、導電部材3が少なくとも1つの非故障電池ユニット14のみに電気的に接続される場合に比べて、本実施例の接続方式は導電部材3と非故障電池ユニット14との間の導電面積を増加させることができ、それにより電流通過面積を増加させ、更に電池モジュール及び電池パックの安全性を向上させるとともに、導電部材3と電池モジュールの各部材との接続信頼性を向上させることもでき、それにより電池モジュール及び電池パックの安全性を更に向上させる。
【0089】
第1具体的な実施例では、該導電部材3は一体構造であってもよく、且つ該一体構造の導電部材3は少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続されるとともに、該一体式の導電部材3は更に故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続される。
【0090】
他の具体的な実施例では、図12に示すように、該導電部材3は別体に設置される第1導電部材31及び第2導電部材32を含んでもよく、且つ該第1導電部材31及び第2導電部材32はいずれも故障電池ユニット13のトップカバー16に接続される。
【0091】
具体的に、図13に示すように、該第1導電部材31は一端が故障電池ユニット13のトップカバー16に接続され、他端が第1接続片21に接続される。具体的に、該第1導電部材31はボンディング方式で第1接続片21及びトップカバー16に接続されてもよく、同様に、図14に示すように、該第2導電部材32は一端が故障電池ユニット13のトップカバー16に接続され、他端が第2接続片22に接続される。具体的なボンディング接続方式は以上に記載の導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22とのボンディング接続方式と同じであり、ここで繰り返して説明しない。当然ながら、上記各部材同士は更に他の方式、例えば溶接、係接等で接続されてもよい。
【0092】
具体的な実施例では、図18に示すように、該第1導電部材31は第1接続セクション311、第2接続セクション312及び第1移行セクション313を含んでもよく、該第1移行セクション313は第1接続セクション311と第2接続セクション312を接続し、且つ第1接続セクション311は第1接続片21に接続され、第2接続セクション312は故障電池ユニット13のトップカバープレート16に接続される。第2導電部材32は第3接続セクション321、第4接続セクション322及び第2移行セクション323を含み、第2移行セクション323は第3接続セクション321と第4接続セクション322を接続し、第3接続セクション321は第2接続片22に接続され、第4接続セクション322は故障電池ユニット13のトップカバー16に接続される。
【0093】
第1電極端子111、第2電極端子112及びトップカバープレート16の高さが異なり、即ち、第1電極端子111及び第2電極端子112がトップカバー16より高く、第1接続セクション311及び第2接続セクション312の高さが異なり、第3接続セクション321及び第4接続セクション322の高さが異なるため、第1移行セクション313は高さ方向Zに沿って傾斜して設置され、第2移行セクション323は高さ方向Zに沿って傾斜して設置される。同時に、第1移行セクション313及び第2移行セクション323は円弧状構造であり、該円弧状構造は変形でき、それにより第1移行セクション313及び第2移行セクション323は外力を受けた後に変形でき、これにより、第1導電部材31及び第2導電部材32が受けた衝撃を緩和し、電池モジュールの耐用年数を延ばす。
【0094】
具体的に、高さ方向Zに沿って、該第1導電部材31及び第2導電部材32は電池モジュールの上カバーの下方に位置し、且つ第1導電部材31及び第2導電部材32と電池モジュールの上カバーとの間に所定の距離があり、第1導電部材31及び第2導電部材32が上カバーに干渉することを回避することができるとともに、電池モジュールの高さを低くすることもでき、それにより電池モジュールのエネルギー密度を向上させる。
【0095】
他の具体的な実施例では、該第1導電部材31及び第2導電部材32は更にフラット構造であってもよく、同時に、両者は柔軟性構造であり、それにより第1導電部材31は高さが異なる第1電極端子111及びトップカバー16に接続されやすく、第2導電部材32は高さが異なる第2電極端子112及びトップカバー16に接続されやすく、同時に、2つの導電部材が柔軟性構造である場合、更に第1導電部材31と第1接続片21及びトップカバー16との接続を実現しやすく、第2導電部材32と第2接続片22及びトップカバー16との接続を実現しやすい。
【0096】
本実施例では、該フラット構造の第1導電部材31及び第2導電部材32の高さ方向Zに沿うサイズが小さく、それにより両者が電池モジュールの上カバーに干渉することを回避することができ、電池モジュールの高さを効果的に低くすることができる。
【0097】
1つの可能な設計では、図19に示すように、該電池モジュールM2はコネクタ5を更に含み、該コネクタ5は該電池モジュールM2の電気エネルギーを出力することに用いられ、該コネクタ5は電池モジュールM2の端板に取り付けられてもよく、且つ該コネクタ5はその隣接する接続片2に接続される。故障電池ユニット13が電池モジュールM2の長さ方向Xに沿う端部に位置し、即ち該故障電池ユニット13が電池モジュールM2の端板6に隣接する場合、このとき、該故障電池ユニット13に接続される接続片2は更にコネクタ5に接続され、且つ該故障電池ユニット13の第1電極端子111及び第2電極端子112は導電部材3を介して接続され、それにより該故障電池ユニット13は導電の役割のみを果たし、且つ該故障電池ユニット13の導電作用によって、該故障電池ユニット13に隣接する非故障電池ユニット14の電気エネルギーをコネクタ5に伝達することができ、それにより該電池モジュールM2の動作を回復させ、電気エネルギーを正常に出力することができる。
【0098】
他の可能な設計では、図20に示すように、該電池モジュールM2において、故障電池ユニット13の上下流にそれぞれ2つの非故障電池ユニット14を有し、故障電池ユニット13の上下流に位置することとは、2つの非故障電池ユニット14が電池モジュールM2の電流流れ方向に沿って故障電池ユニット13の上下流に位置することを意味し、且つ上記2つの非故障電池ユニット14は該故障電池ユニット13に隣接してもよく、隣接しなくてもよい(即ち、少なくとも1つの電池ユニット1で隔てられる)、故障電池ユニット13の上下流に位置する上記2つの非故障電池ユニット14は対象電池ユニット12として定義される。
【0099】
本実施例では、導電部材3は2つの対象電池ユニット12(上記2つの非故障電池ユニット14)を直列接続し、該対象電池ユニット12は非故障電池ユニット14であり、且つ各故障電池ユニット13は2つの対象電池ユニット12の間に位置する。
【0100】
本実施例では、図20及び図21に示すように、該電池モジュールM2に1つ又は複数の故障電池ユニット13が存在する(各故障電池ユニット13は隣接してもよく、隣接しなくてもよく、即ち隣接する故障電池ユニット13の間に非故障電池ユニット14が存在してもよい)場合、導電部材3を介して対象電池ユニット12(該対象電池ユニット12は非故障電池ユニット14である)を電気的に接続し、それにより各故障電池ユニット13と導電部材3を並列接続し、且つ、導電部材3の抵抗が2つの対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1(故障電池ユニット13を含み、更に少ない非故障電池ユニット14を含んでもよい)の抵抗より小さいため、導電部材3を流れる電流は各故障電池ユニット13を流れる電流より大きく、それにより電池モジュールM2の回路を改めて接続し、且つ、該回路において、各故障電池ユニット13を流れる電流が小さく、電池モジュールM2の回路への影響が小さい。
【0101】
従って、電池モジュールM2の動作過程においてある1つ又はいくつかの電池ユニット1が故障した場合、導電部材3を介して該2つの対象電池ユニット12を接続すればよく、電池モジュールM2全体を修理し又は取り替える必要がなく、該電池モジュールM2が車両に適用される場合、該車両は修理拠点において直接修理でき、車全体を工場に返品して処理する必要がなく、又は新しい電池パックを取り替える必要がなく、それにより電池モジュールM2の動作効率を向上させ、メンテナンスプロセスを簡素化し、メンテナンスコストを削減させる。同時に、上記処理を行った後、故障電池ユニット13を流れる電流が小さく、それにより該電池モジュールM2の電池容量が大幅に低減することがなく、電池モジュールM2は正常に動作できる。
【0102】
また、電池ユニット1が粘着剤でボックスの収容キャビティに接着される構造については、ある電池ユニット1が故障した場合、収容キャビティから該故障電池ユニットを取り外すという操作は実現されにくく、従って、本実施例では、導電部材3を介して対象電池ユニット12を電気的に接続するという処理方式は操作しやすく、効率が高いという利点を有する。
【0103】
導電部材3が2つの非故障電池ユニット14を直列接続することにより少なくとも1つの非故障電池ユニット14との電気的接続を実現する場合、該導電部材3の両端はそれぞれ2つの非故障電池ユニット14の2つの逆極性の電極端子11に接続され、それにより導電部材3を介して2つの非故障電池ユニット14を直列接続するという目的を実現する。該導電部材3は2つの逆極性の電極端子11に直接接続されてもよく、間接的に接続されてもよい。
【0104】
具体的に、図20に示すように、故障電池ユニット13による電池モジュールの充放電回路への影響を更に軽減し、故障電池ユニット13が通電する際の潜在的な安全上の問題を低減させるために、故障電池ユニット13を流れる電流をできる限り減少させて、故障電池ユニット13を流れる電流をゼロにできる限り減少させることができる。該目的を実現するために、2つの対象電池ユニット12の間に位置する少なくとも2つの電池ユニット1同士の電気的接続を切断することができる。
【0105】
理解されるように、図21に示すように、2つの対象電池ユニット12の間の任意の位置の電池ユニット1の電気的接続が切断され、即ち2つの対象電池ユニット12の間の回路に開路点が存在する場合、各故障電池ユニット13を流れる電流をゼロにさせ、このとき、電流はいずれも1つの対象電池ユニット12及び導電部材3を介して他の対象電池ユニット12に入り、それにより電池モジュールM2の回路から各故障電池ユニット13を完全に除去することができ、故障電池ユニット13が電池モジュールの回路に影響を与えることを回避するとともに、各故障電池ユニット13が通電することにより作業者がメンテナンスする際に存在する潜在的な安全上の問題を回避することもできる。
【0106】
また、本実施例では、2つの対象電池ユニット12の間の開路点は1つ又は複数を含んでもよく、且つ開路点の位置は対象電池ユニット12の間の任意の位置であってもよい。
【0107】
具体的に、図20に示すように、該電池モジュールM2は接続片2を更に含み、該接続片2は複数の電池ユニット1の電極端子11を直列接続することに用いられ、上記導電部材3は接続片2又は電極端子11の少なくとも一方を介して2つの非故障電池ユニット14を直列接続する。即ち、導電部材3と少なくとも1つの非故障電池ユニット14との電気的接続を実現する場合、下記の方式で実現されてもよい。導電部材3は2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に電気的に接続され、及び/又は、導電部材3は非故障電池ユニット14の電極端子11に接続される接続片2に電気的に接続される。
【0108】
本実施例では、導電部材3は2つの対象電池ユニット12を接続することに用いられ、具体的な実施例では、該導電部材3は2つの対象電池ユニット12に接続される接続片2に接続されてもよく、それにより対象電池ユニット12の電極端子11との間接的接続を実現し、且つ該導電部材3と接続片2との接続方式は溶接、ボンディング、リベット締め等であってもよく、導電部材3と接続片2との電気的接続を実現して接続信頼性を確保できればよい。本実施例では、電極端子11に比べて、接続片2の体積がより大きく、従って、上記導電部材3を接続片2に接続するとき、各部材の接続面積が大きく、それにより加工難度を低減させることができ、接続信頼性を向上させることができ、それにより電池モジュールM2の耐用年数を延ばす。また、該接続片2は故障電池ユニット13の電極端子11を被覆し、導電部材3が接続片2に接続されるとき、故障電池ユニット13の電極端子11を露出させるために2つの接続片2を取り外す必要がなく、それによりプロセスステップを減少させ、故障処理プロセスを簡素化し、効率を向上させる。
【0109】
1つの可能な設計では、上記導電部材3は少なくとも1つの非故障電池ユニット14に電気的に接続される以外に、更に故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続されてもよく、本実施例では、該導電部材3は2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に電気的に接続されてもよく、同時に、故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続されてもよい。このとき、故障電池ユニット13は電池モジュールの充放電過程に参加せず、且つ導電部材3及び故障電池ユニット13のトップカバー16によって電池モジュールの充放電回路を改めて接続することができ、電池モジュールの動作を回復させる。
【0110】
本実施例では、導電部材3が2つの非故障電池ユニット14の電極端子11のみに電気的に接続される場合に比べて、本実施例の接続方式は導電部材3と非故障電池ユニット14との間の導電面積を増加させることができ、それにより電流通過面積を増加させ、更に電池モジュール及び電池パックの安全性を向上させるとともに、導電部材3と電池モジュールの各部材との接続信頼性を向上させることもでき、それにより電池モジュール及び電池パックの安全性を更に向上させる。
【0111】
第1具体的な実施例では、該導電部材3は一体構造であってもよく、且つ該一体構造の導電部材3は2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に電気的に接続されるとともに、該一体式の導電部材3は更に故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続される。
【0112】
第2具体的な実施例では(図示せず)、該導電部材は別体に設置される第3導電部材及び第4導電部材を含んでもよく、第3導電部材は一端が一方の非故障電池ユニットの電極端子に電気的に接続され、他端が故障電池ユニットのトップカバーに電気的に接続され、第4導電部材は一端が他方の非故障電池ユニットの電極端子に電気的に接続され、他端が故障電池ユニットのトップカバーに電気的に接続される。該第3導電部材と第4導電部材は故障電池ユニットのトップカバーを介して電気的に接続される。
【0113】
更に、図20に示すように、2つの対象電池ユニット12(上記2つの非故障電池ユニット14)の間の接続片2は切断状態であり、具体的に、2つの対象電池ユニット12の間に位置する各接続片2のうち、少なくとも一部の接続片2は切断状態にある。
【0114】
より具体的に、該電池モジュールM2は接続片4を含み、該接続片4は電池ユニット1の前記電極端子11を接続し、それにより各電池ユニット1を電気的に接続する。本実施例では、2つの対象電池ユニット12の間に位置する隣接する電池ユニット1を接続する各接続片4のうち、少なくとも1つの接続片4は切断され、これにより、それに接続される隣接する電池ユニット1同士の電気的接続を切断し、それにより2つの対象電池ユニット12の間に開路点を形成する。接続片2を切断することによって開路点を形成するとき、接続片2の面積が大きいため、切断操作を実現しやすい。
【0115】
1つの可能な設計では、図22~24に示すように、長さ方向Xに沿って、2つの対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続はいずれも切断され、即ち2つの対象電池ユニット12の間の回路に2つの開路点を有し、且つ対象電池ユニット12が故障電池ユニット13に隣接する場合、2つの対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数が少なく、それにより電池モジュールM2の回路に参加しない電池ユニット1の数が少なく、電池モジュールM2の回路への影響が小さい。
【0116】
同時に、2つの対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続が切断された後、少なくとも2つの開路点が形成され、それにより2つの対象電池ユニット12の間の回路が切断されることを確保し、故障電池ユニット13が電池モジュールM2の充放電回路に影響を与えないことを確保し、故障電池ユニット13が通電しないことを確保し、安全性を向上させる。同時に、導電部材2は対象電池ユニット12に接続される接続片4に接続され、それにより2つの対象電池ユニット12を電気的に接続し、従って、導電部材2によって、各故障電池ユニット13を跨いで回路を改めて形成するという目的を実現することができる。
【0117】
具体的な実施例では、図22~24に示すように、故障電池ユニット13は対象電池ユニット12に隣接してもよく、このとき、該故障電池ユニット13及び対象電池ユニット12に接続される該接続片2が切断され、切断接続片23が形成される。長さ方向Xに沿って、該切断接続片23は長さ方向Xに沿って切断された第1部分231及び第2部分232を含み、且つ該第1部分231と第2部分232は長さ方向Xに沿って互いに隔てられ、それにより両者の電気的接続を切断させる。該第1部分231は対象電池ユニット12の電極端子11に接続され、第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、導電部材3は2つの切断接続片23の第1部分231を接続し、それにより隣接する対象電池ユニット12を電気的に接続する。
【0118】
図22に示される実施例を例とし、該実施例では、2つの対象電池ユニット12の間に1つの故障電池ユニット13が含まれ、該故障電池ユニット13は2つの対象電池ユニット12の両方に隣接し、且つ該故障電池ユニット13と2つの対象電池ユニット12との接続はいずれも切断され、導電部材3が2つの対象電池ユニット12を接続した後、電流は図中の矢印に示される方向に沿って流れ、即ち1番目の対象電池ユニット12から導電部材3へ流れ、更に次の対象電池ユニット13へ流れる。図24に示される実施例はこれに類似し、相違点は2つの対象電池ユニット12の間の故障電池ユニット13の数が異なることだけである。
【0119】
本実施例では、上記2つの切断接続片23は2つの対象電池ユニット12の間の開路点を形成し、本実施例では、少なくとも2つの開路点を含み、同時に、導電部材3は2つの切断接続片23の第1部分231を接続する場合、2つの対象電池ユニット12の電極端子11を間接的に接続することができ、且つ第1部分231の面積が大きいため、電池モジュールの動作過程において各部材の温度が高すぎるというリスクを低減させ、電池モジュールの安全性を向上させるとともに、導電部材3と第1部分231との接続面積が大きい場合、接続信頼性を向上させることもできる。
【0120】
上記2つの切断接続片23の形成は対象電池ユニット12と故障電池ユニット13を接続する接続片2をせん断することで実現されてもよく、又は他の方式で実現されてもよい。
【0121】
また、導電部材3が切断接続片23の第1部分231に接続され、且つ導電部材3がフラット構造である場合、両者は突き合わせ溶接の接続方式を用いてもよく、又は、導電部材3と第1部分231はボンディング、リベット締め等の他の接続方式を用いてもよく、両者の確実な接続を実現できればよい。
【0122】
他の具体的な実施例では、故障電池ユニット13と対象電池ユニット12を接続する接続片2が切断され、切断接続片23が形成され、該切断接続片23は第2部分232を含み、該第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外すことにより、該対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、従って、導電部材3は露出する2つの対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されてもよい。
【0123】
本実施例では、対象電池ユニット12に接続される接続片2の第1部分231を取り外すことにより、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されやすく、且つ両者が接続された後、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11との間の電流通過面積が大きく、それにより電池モジュールが動作過程において発熱するというリスクを低減させるとともに、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されるとき、接続信頼性を向上させ、電池モジュールが振動する際に両者が切断されるというリスクを低減させることもできる。また、第1部分231を取り外した後、更に電池モジュールの重量を減少させることができる。
【0124】
電池モジュールの動作過程において各電池セルが発熱し、電池モジュールが非金属製上カバーを用いる場合、該非金属製上カバーは温度が高すぎるため溶け込まれるというリスクがあり、それにより電池モジュールに火災が発生するリスクが高くなり、火災が発生するリスクを低減させるために、該電池モジュールは金属製上カバーを用いてもよく、従って、導電部材3と上カバーとの距離が小さい場合、両者が接触するリスクはあり、且つ両者が接触した後、電池モジュールの上カバーを帯電させ、作業者は電池モジュールをメンテナンスする際に感電するというリスクがある。本実施例では、第1部分を取り外した後、導電部材3の取付空間を提供することができ、該対象電池ユニット12の電極端子11が導電部材3に接続された後、対象電池ユニット12の高さを著しく増加させることがなく、それにより該電池モジュールの導電部材3が他の部材(例えば、電池モジュールの上カバー)に干渉するというリスクを低減させ、且つ電池モジュールの潜在的な安全上の問題を低減させる。
【0125】
他の具体的な実施例では、故障電池ユニット13と対象電池ユニット12を接続する2つの接続片2はいずれも取り外され、それにより故障電池ユニット13の電極端子11を露出させ、且つ対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、それにより導電部材3はいずれも2つの対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続することができる。
【0126】
本実施例では、対象電池ユニット12及び故障電池ユニット13に接続される接続片2をすべて取り外すとき、該電池モジュールの重量を更に低減させることができ、且つ故障電池ユニット13に接続される接続片2の取り外しは電池モジュールの回路に影響を与えない。具体的な実施例では、対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1に接続される接続片2をすべて取り外してもよく、それにより対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1同士はいずれも電気的に接続されず、回路の安全性を向上させ、電池モジュールの重量を更に低減させることができる。
【0127】
また、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に接続されるとき、導電部材3を該電極端子11の上方に被覆することができ、次に、両者がレーザ溶接方式で溶接され、当然ながら、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11は更にボンディング、リベット締め等の他の接続方式を用いてもよく、両者の確実な接続を実現できればよい。
【0128】
具体的な実施例では、図25及び図26に示すように、該導電部材3は第1接続部33、第2接続部34及び本体部35を含み、該本体部35は第1接続部33及び第2接続部34を接続し、図22~26に示すように、第1接続部33及び第2接続部34はそれぞれ対象電池ユニット12の電極端子11に接続される。ここの接続は直接接続及び間接接続を含み、即ち、第1接続部33及び第2接続部34はそれぞれ2つの対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されてもよく、他の部材(例えば、切断接続片23の第1部分231)を介して間接的に接続されてもよく、2つの対象電池ユニット12の電極端子11の電気的接続を実現できればよい。
【0129】
具体的に、該導電部材3は板状構造であってもよく、板状構造の第1接続部33、第2接続部34及び本体部35を含み、該板状構造の導電部材3の高さ方向Zのサイズは小さく、それにより導電部材3が電池モジュールの上カバーに干渉するというリスクを低減させることができ、電池モジュールの安全性を向上させる。
【0130】
具体的な実施例では、図22に示すように、2つの対象電池ユニット12の間に奇数個の電池ユニット1を有する場合、幅方向Yに沿って、該第1接続部33及び第2接続部34は本体部35の両側に位置し、且つ該第1接続部33及び第2接続部34は長さ方向Xに沿って間隔を置いて設置される。
【0131】
具体的に、2つの電池ユニット1の間には非故障電池ユニット14が存在せず、故障電池ユニット13のみが存在し、且つ奇数個の故障電池ユニット13が含まれる場合、図22に示すように、該導電部材2は奇数個の電池ユニット1を跨ぎ、且つ、回路の接続を実現するために、該導電部材3の第1接続部33及び第2接続部34は逆極性の電極端子11に接続(直接接続及び間接接続を含む)されるべきであり、これに基づいて、本実施例では、第1接続部33及び第2接続部34は本体部35の両側に位置する。図25に示される実施例では、該導電部材3はZ字型構造であってもよく、且つ本体部35は長さ方向Xに沿って延在し、第1接続部33及び第2接続部34は幅方向Yに沿って延在し、且つ両者の延在方向は逆であり、また、該本体部35の長さ方向Xに沿うサイズは2つの対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数に関連し、2つの対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数が多いほど(導電部材2が跨ぐ電池ユニット1は多いほど)、該本体部35の長さは長くなる。
【0132】
他の具体的な実施例では、2つの目標電池モジュールM2の間の電池ユニット1の数が偶数個である場合、図24に示すように、幅方向Yに沿って、該第1接続部33及び第2接続部34は本体部35の同一側に位置し、且つ該第1接続部33及び第2接続部34は長さ方向Xに沿って間隔を置いて設置される。
【0133】
具体的に、2つの電池ユニット12の間には非故障電池ユニット14が存在せず、故障電池ユニット13のみが存在し、且つ偶数個の故障電池ユニット13が含まれる場合、図24に示すように、該導電部材3は偶数個の電池ユニット1を跨ぎ、且つ回路の接続を実現するために、該導電部材3の第1接続部33及び第2接続部34は逆極性の電極端子11に接続(直接接続及び間接接続を含む)されるべきであり、これに基づいて、本実施例では、第1接続部33及び第2接続部34は本体部35の幅方向Yに沿う同一側に位置する。図26に示される実施例では、該導電部材3は凹字型構造であってもよく、且つ本体部35は長さ方向Xに沿って延在し、第1接続部33及び第2接続部34は幅方向Yに沿って延在し、且つ両者の延在方向は同じであり、また、該本体部35の長さ方向Xに沿うサイズは2つの対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数に関連し、2つの対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数が多いほど(導電部材3が跨ぐ電池ユニット1は多いほど)、該本体部35の長さは長くなる。
【0134】
従って、導電部材3の具体的な構造は対象電池ユニット12の間の電池ユニット1の数に基づいて設定されてもよく、本願は導電部材3の構造及びサイズを制限しない。
【0135】
他の可能な設計では、図27~34に示すように、長さ方向Xに沿って、2つの対象電池ユニット12のうち、一方の対象電池ユニット12と故障電池ユニット13との電気的接続が切断され、該対象電池ユニット12と故障電池ユニット13との間に開路点が形成され、他方の対象電池ユニット12は故障電池ユニット13に接続され、従って、本実施例では、対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1において、1つの開路点がある。同時に、導電部材3は対象電池ユニット12に接続される接続片2と他方の対象電池ユニット12に隣接する故障電池ユニット13に接続される接続片2とを接続する。
【0136】
図28に示される実施例を例とし、該実施例では、2つの対象電池ユニット12の間に1つの故障電池ユニット13が含まれ、該故障電池ユニット13は2つの対象電池ユニット12の両方に隣接し、且つ該故障電池ユニット13はその隣接する2つの対象電池ユニット12のうちの一方の対象電池ユニット12と接続が切断され、他方の対象電池ユニット12に接続され、導電部材3は故障電池ユニット13と切断される該対象電池ユニット12、及び他方の対象電池ユニット12に隣接する故障電池ユニット13を接続し(該対象電池ユニット12は該故障電池ユニット13に接続される)、電流の流れ方向は図中の矢印に示され、即ち、1番目の対象電池ユニット12から導電部材3へ流れ、更に故障電池ユニット13へ流れ、最後に該故障電池ユニット13に接続される対象電池ユニット12へ流れる。図30に示される実施例はこれに類似し、相違点は2つの対象電池ユニット12の間の故障電池ユニット13の数が異なることだけであり、ここで繰り返して説明しない。
【0137】
図31及び図32に示される実施例では、該故障電池ユニット13は少なくとも1つの故障した電池セルを含む並列接続群であり、図32に示すように、該並列接続群は並列接続される2つの電池セルを含み、且つ2つの電池セルのうち、少なくとも一方が故障し、且つ対象電池ユニット12の間に2つの故障電池ユニット13が含まれ、電流の流れ方向は図中の矢印に示され、即ち、一方の対象電池ユニット12から導電部材3へ流れ、更に他方の対象電池ユニット12に隣接する故障電池ユニット13へ流れる。図34に示される実施例はこれに類似し、相違点は2つの対象電池ユニット12の間の故障電池ユニット13の数が異なることだけであり、ここで繰り返して説明しない。
【0138】
本実施例では、2つの対象電池ユニット12の間に1つの開路点を有し、且つ該開路点は対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続を切断することで形成され、以上に記載されるように、電流は導電部材3を流れた後、更に対象電池ユニット12に接続される故障電池ユニット13を流れることができ、次に、対象電池ユニット12に流れ、即ち、対象電池ユニット12に接続される該故障電池ユニット13は電流を伝導する役割を果たし、それにより導電部材3の体積を減少させることができ、材料及びコストを節約する役割を果たすとともに、電池モジュールの体積を低減させることもできる。
【0139】
具体的な実施例では、図34に示すように、長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうち、一方は切断接続片23であり、他方は非切断接続片24である。同時に、該切断接続片23は長さ方向Xに沿って切断された第1部分231及び第2部分232を含み、第1部分231は対象電池ユニット12の電極端子11に接続され、第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、同時に、導電部材3は非切断接続片24及び第1部分231を接続することにより、対象電池ユニット12を電気的に接続する。
【0140】
本実施例では、上記切断接続片23は2つの対象電池ユニット12の間の開路点を形成し、本実施例では、1つの開路点を含み、同時に、導電部材3は切断接続片23の第1部分231と非切断接続片24を接続する場合、2つの対象電池ユニット12の電極端子11を間接的に接続することができ、且つ、第1部分231の面積が大きく、導電部材3との接続面積が大きく、両者の電流通過面積が大きいため、各部材が発熱するリスクを低減させることができ、電池モジュールの安全性を向上させるとともに、接続面積が大きい場合、各部材の接続信頼性を向上させることもできる。
【0141】
上記切断接続片23の形成は対象電池ユニット12と故障電池ユニット13を接続する接続片2をせん断することで実現されてもよく、又は他の方式で実現されてもよく、具体的に下記実施例を参照することができる。
【0142】
また、導電部材3が切断接続片23の第1部分231に接続され、且つ導電部材3がフラット構造である場合、両者は突き合わせ溶接の接続方式を用いてもよく、又は、導電部材3と第1部分231はボンディング、リベット締め等の他の接続方式を用いてもよく、両者の確実な接続を実現できればよい。
【0143】
他の具体的な実施例では、長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうち、一方は切断接続片23であり、他方は非切断接続片24であり、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される切断接続片23の第1部分231を取り外して、該対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、それにより、該切断接続片23は第2部分232のみを含み、該第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続されるとともに、導電部材3は対象電池ユニット12の露出する電極端子11及び非切断接続片24に直接接続される。
【0144】
本実施例では、対象電池ユニット12に接続される切断接続片23の第1部分231を取り外すことにより、導電部材3は対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されやすく、それにより電流が第1部分231を流れる際にエネルギー損失が発生することを回避し、且つ溶接後に、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11との間の電流通過面積が大きく、それにより電池モジュールが動作過程において発熱するというリスクを低減させるとともに、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されるとき、接続信頼性を向上させ、電池モジュールが振動する際に両者が切断されるというリスクを低減させることもできる。また、第1部分231を取り外した後、更に電池モジュールの重量を減少させることができる。
【0145】
本実施例では、第1部分231を取り外した後、導電部材3の取付空間を提供することができ、該対象電池ユニット12の電極端子11が導電部材3に接続された後、対象電池ユニット12の高さを著しく増加させることがなく、それにより導電部材3が他の部材(例えば、電池モジュールの上カバー)に干渉するというリスクを低減させ、それにより導電部材3が金属製上カバーに接触するため電池モジュールに潜在的な安全上の問題があるというリスクを低減させる。
【0146】
他の具体的な実施例では、長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうち、一方は切断接続片23であり、他方は非切断接続片24である。同時に、切断接続片23を取り外すことにより、該切断接続片23に接続される対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、該切断接続片23に接続される故障電池ユニット13の電極端子11を露出させ、それにより導電部材3は対象電池ユニット12の電極端子11及び非切断接続片24に直接接続される。
【0147】
本実施例では、対象電池ユニット12及び故障電池ユニット13に接続される切断接続片23を取り外すとき、該電池モジュールの重量を更に低減させることができ、且つ故障電池ユニット13に接続される接続片の取り外しは電池モジュールの回路に影響を与えない。具体的な実施例では、対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1に接続される接続片2をすべて取り外してもよく、それにより対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1同士はいずれも電気的に接続されず、回路の安全性を向上させ、電池モジュールの重量を更に低減させることができる。
【0148】
また、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に接続されるとき、導電部材3を該電極端子11の上方に被覆することができ、次に両者は溶け込み溶接方式で溶接され、当然ながら、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11は更にボンディング、リベット締め等の他の接続方式を用いてもよく、両者の確実な接続を実現できればよい。
【0149】
上記各実施例では、図34に示すように、該導電部材3は具体的にフラット構造であってもよく、又は、該導電部材3の端部はシート状構造であってもよく、このとき、該導電部材3と接続片2は溶接で接続されてもよく、リベット締め又は係接の接続方式を用いてもよい。本実施例では、該剛性構造の導電部材3は高い構造的強度を有し、且つ接続片2との接続信頼性を向上させることができる。
【0150】
1つの可能な設計では、図35に示すように、該電池モジュールM2はコネクタ5を更に含み、該コネクタ5は該電池モジュールM2の電気エネルギーを出力することに用いられ、該コネクタ5は電池モジュールM2の端板に取り付けられてもよく、且つ該コネクタ5はその隣接する接続片2に接続される。故障電池ユニット13が電池モジュールM2の長さ方向Xに沿う端部に位置し、即ち該故障電池ユニット13が電池モジュールM2の端板6に隣接する場合、このとき、該故障電池ユニット13の上流に非故障電池ユニット14を有し、該故障電池ユニット13の下流に非故障電池ユニットがなく、従って、該実施例では、電池モジュールM2は1つの対象電池ユニット12のみを含む。
【0151】
本実施例では、該故障電池ユニット13に接続される接続片2はコネクタ5に接続され、且つ導電部材3は一端が対象電池ユニット12に接続される接続片2に接続され、他端がコネクタ5に接続され、該導電部材3を介して故障電池ユニット13の上流の各非故障電池ユニット14の電流をコネクタ5に伝達し、それにより該電池モジュールM2の動作を回復させ、電気エネルギーを正常に出力することができる。
【0152】
具体的に、図37に示すように、該導電部材3のシート状構造の端部は接続片2と部分的に重なってもよく、即ち、該導電部材3の端部は接続片2に重ね継ぎされ、それにより両者の相互接続を実現し、又は、該導電部材3のシート状構造の端部は接続片2と重ならなくてもよく、且つ両者は突き合わせて接続され(両者は具体的に突き合わせ溶接方式で接続されてもよい)、それにより両者の相互接続を実現する。
【0153】
一方、上記各実施例では、図37に示すように、導電部材3を接続片2に電気的に接続する前に(両者は具体的に溶接で接続されてもよい)、まず該導電部材3に接続される接続片2の下方に断熱部材4を置き、即ち、該断熱部材4は接続片2と電池ユニット1のトップカバー16との間に位置してもよく、該断熱部材4は具体的にセラミックシート又は雲母片等の耐熱材質であってもよく、導電部材3と接続片2の溶接過程において、該断熱部材4はトップカバー16を保護する役割を果たすことができ、トップカバー16が溶接過程において火傷されることを防止し、電池モジュールの耐用年数を延ばす。又は、該断熱部材4は金属片であってもよく、導電部材3と接続片2の溶接過程においてレーザがトップカバー16を貫通することを防止できればよい。
【0154】
具体的に、該断熱部材4は導電部材3と接続片2との間の溶接継目を被覆できるべきであり、即ち該断熱部材4の長さは溶接継目の長さ以上であるべきであり、幅は溶接継目の幅以上であるべきであり、且つ該断熱部材4の形状は制限されず、角形であってもよく、円形であってもよく、又は他の形状であってもよい。同時に、接続片2とトップカバー16との間に該断熱部材4を置くことを可能にするために、該断熱部材4の厚さはトップカバー16と接続片2との距離より薄くなければならない。
【0155】
また、断熱部材4はトップカバー16と接続片2との間のみに置かれ、該断熱部材4は両者に固定されず、即ち該断熱部材4は自由状態にある。従って、接続片2と導電部材3との溶接が完了した後、固定されていない断熱部材4を取り出すことにより、電池モジュールの動作過程において断熱部材4が他の構造と衝撃することを防止することができ、それにより電池モジュールの耐用年数を延ばす。
【0156】
上記各実施例では、図38~40に示すように、導電部材3の端部に更に挟持部36が設置されてもよく、該挟持部36は接続片2を挟持して、導電部材3と接続片2を互いに接続することに用いられる。挟持部36により挟持される接続片2は、故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2、及び/又は、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される接続片2であってもよい。この方式で修理効率を向上させることができ、接続強度を効果的に向上させることもできる。
【0157】
具体的に、図40に示される実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2を接続することに用いられ、長さ方向Xに沿って、該導電部材3の両端にいずれも挟持部36が設置され、該挟持部36は収容空間361を有し、該故障電池ユニット13に接続される第1接続片21及び第2接続片22の一部は対応する収容空間361に挿入され、即ち該第1接続片21及び第2接続片22の一部は導電部材3内に嵌め込まれ、導電部材3に接続される。
【0158】
本実施例では、第1接続片21及び第2接続片22を導電部材3に嵌め込むとき、導電部材3と2つの接続片2との接続面積を増加させることができ、それにより両者の接続信頼性を向上させ、両者の間の電流通過面積を増加させ、導電部材3及び接続片2の温度が高すぎるというリスクを低減させる。同時に、接続片2を導電部材3に嵌め込むとき、更に電池モジュールの高さ方向Z(接続片2の厚さ方向)に沿うサイズを低減させることができ、導電部材3が電池モジュールの他の部材に導通するというリスクを低減させる。
【0159】
より具体的に、図38及び図39に示すように、該導電部材3が故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2を接続することに用いられる場合、該導電部材3において、図40及び図41に示すように、2つの挟持部36は本体部35の幅方向Yに沿う両端に位置し、即ち該導電部材3は図40に示される構造であってもよく、又は、該導電部材3の2つの挟持部36は更に本体部35に対して屈曲されてもよいが、2つの挟持部36が故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2に接続できることを確保する必要がある。
【0160】
具体的な実施例では、図40に示すように、該挟持部36は第1アーム361a及び第2アーム361bを含み、且つ、該第1アーム361a及び第2アーム361bはそれぞれ接続片2のその厚さ方向に沿う両側に設置されることにより、該接続片2を挟持する。
【0161】
より具体的に、導電部材3の第1アーム361a及び第2アーム361bは互いに重なり、且つ接続片2の両側に位置し、又は、第1アーム361a及び第2アーム361bは接続片2の両側にずらして設置される。本実施例では、第1アーム361aが重なるかそれともずらすかにかかわらず、両者はいずれも接続片2を挟持することに用いることができ、それにより導電部材3と接続片2との接続を実現する。
【0162】
1つの可能な設計では、該接続片2は第1アーム361a及び/又は第2アーム361bに接続されてもよく、それにより導電部材3と対応する接続片2との接続を実現する。本実施例では、接続片2が第1アーム361a及び/又は第2アーム361bに接続されるとき、導電部材3との接続面積が大きく、両者の接続信頼性及び電流通過面積を向上させる。
【0163】
第1具体的な実施例では、高さ方向Zに沿って、該接続片2の厚さは第1アーム361aと第2アーム362bとの距離とほぼ同じであり(又は、2つのアーム間の距離よりやや大きい)、それにより該接続片2は第1アーム361a及び第2アーム361bの両方に当接し、第1アーム361a及び第2アーム361bによって該接続片2を押し付けることができ、このとき、接続片2と導電部材3との接続面積を更に増加させることができ、それにより両者の接続信頼性及び電流通過面積を更に向上させる。
【0164】
第2具体的な実施例では、図40に示すように、高さ方向Z(接続片2の厚さ方向)に沿って、該接続片2と対応する第1アーム361aとの間に第1所定の隙間を有し、及び/又は、該接続片2と対応する第2アーム361bとの間に第2所定の隙間を有し、このとき、接続片2と導電部材3が押し付けの方式で接続できず、両者は具体的に溶接で接続されてもよく、又は導電性接着剤で接続されてもよい。
【0165】
具体的に、該接続片2は対応する第1アーム361aとの間に第1所定の隙間を有し、対応する第2アーム361bに当接し、且つ該第1アーム361aは第2アーム361bの上方に位置し、従って、接続片2の一部が収容空間361内に挿入される場合、治具を必要とせずに接続片2と第2アーム361bとの当接を実現することができる。このとき、該接続片2と第1アーム361aとの間に溶接部分321dを形成し、該溶接部分321d内において、接続片2と第1アーム361aはフィラーワイヤ溶接の方式で溶接して接続されてもよい。
【0166】
又は、接続片2と対応する第1アーム361aとの間に第1所定の隙間を有し、接続片2と対応する第2アーム361bとの間に第2所定の隙間を有し、該第1所定の隙間及び第2所定の隙間内にいずれも導電性接着剤が充填され、それにより、接続片2と第1アーム361a及び第2アーム361bとはいずれも導電性接着剤で接続される。操作時、まず接続片2の上表面及び下表面にいずれも導電性接着剤をコーティングし、次にコーティング後の接続片2の一部を収容空間361内に挿入し、それにより第1アーム361aと接続片2の上表面とを導電性接着剤で接続し、第2アーム361bと接続片2の下表面とを導電性接着剤で接続する。
【0167】
より具体的に、図42に示すように、幅方向Yに沿って、該第1アーム361a及び第2アーム361bの長さL1は2mm~10mm、例えば4mm、6mm等である。以上のように、接続片2の一部が収容空間361内に挿入されるとき、長さL1は接続片2が収容空間361に挿入された長さを示し、更に接続片2と導電部材3との接続長さを示し、従って、接続片2と導電部材3との接続信頼性を高くし、電流通過面積を大きくするために、該第1アーム361a及び第2アーム361bの長さL1は小さすぎるべきではなく、当然ながら、該第1アーム361a及び第2アーム361bの長さL1は大きすぎるべきではなく、L1が大きすぎる場合、導電部材3の長さL2が大きすぎ、電池モジュールM2のエネルギー密度に影響を与える。それに対応して、該導電部材3の長さL2は大きすぎるべきではないし、小さすぎるべきではなく、具体的に、第1接続片21と第2接続片22との間の距離に基づいて設定されてもよい。
【0168】
同時に、図42に示すように、高さ方向Zに沿って、該上記収容空間361の高さh1(第1アーム361aと第2アーム361bとの距離)は2mm~4mmであり、例えば、該高さh1は具体的に2.5mm、3mm等であってもよい。接続片2が収容空間361の361a及び第2アーム361bの両方に当接する場合、該高さh1は接続片2の厚さに等しく、又は接続片2の厚さよりやや小さく、それによって接続片2と導電部材3との接続信頼性を向上させ、接続片2と361a及び/又は第2アーム361bを溶接で接続し又は導電性接着剤で接続するとき、該高さh1は接続片2と361a及び/又は第2アーム361bとの溶接又は導電性接着剤による接続の空間を満たすことができるべきである。
【0169】
一方、図42に示すように、第3方向Z(接続片2の厚さ方向)に沿って、該第1アーム361aの厚さh2は0.5mm~2mm、例えば1mm、1.5mm等であり、及び/又は、第2アーム361bの厚さh3は0.5mm~2mm、例えば1.2mm、1.8mm等である。該第1アーム361aの厚さh2と第2アーム361bの厚さh3は同じであってもよく、異なってもよく、両者の厚さは導電部材3の強度を満たすことができればよい。
【0170】
他の具体的な実施例では、図43~45に示すように、導電部材3と接続片2との相対移動が両者の接続信頼性に影響を与えることを防止するために、該導電部材3の挟持部36は制限部37を更に含む。
【0171】
具体的に、該導電部材3において、制限部37は上記挟持空間361の内部に設置されてもよく、挟持空間361の外側に位置してもよく、該制限部37は更に該挟持空間361を取り囲むことに参加してもよく、導電部材3と接続片2との相対移動を制限できればよい。また、該制限部37は第1アーム361a及び/又は第2アーム361bに対して突起する構造であってもよく、該突起構造は接続片2に当接することができ、それにより導電部材3と接続片2との相対移動を制限し、該制限部37は更に挟持部36に設置される係止構造であってもよく、該係止構造は接続片2に係接することができ、それにより導電部材3と接続片2との相対移動を制限する。
【0172】
従って、該制限部37は導電部材3と接続片2との相対移動を制限できればよく、該制限部37の設置位置及び具体的な構造は制限されない。
【0173】
具体的な実施例では、該制限部37は第1アーム361a及び第2アーム361bのうちの少なくとも一方に接続され、図43~45に示される実施例では、該制限部37は第1アーム361a及び第2アーム361bの両方に接続され、それにより該制限部37によって第1アーム361aと第2アーム361bとの間の少なくとも1つの開口を塞ぎ、接続片2の少なくとも一部が挟持空間361に位置する場合、制限部37は接続片2の側壁に当接し、それにより該制限部37によって導電部材3と接続片2との相対移動を制限し、接続片2と導電部材3との接続信頼性を向上させ、両者の電流通過面積を増加させる。
【0174】
1つの可能な設計では、図46~48に示すように、該電池モジュールM2は複数の電池ユニット1を含み、電池ユニット1は具体的に少なくとも1つの電池セル151を含んでもよく、各電池セル151は幅方向Yに沿って順に配列され、且つ各電池セル151の側部は当接し、それにより電池セルの配列構造15を形成し、即ち該電池モジュールM2において、各電池セル151は横倒し状態であり、このとき、電池セル151の電極端子11は側板7に向かう。このとき、導電部材3が故障電池ユニット13に接続される接続片2に接続される場合、重力の作用によって、接続片2は下へ移動して収容空間361から逸脱するというリスクがある。
【0175】
このとき、図49に示すように、該導電部材3の制限部37は導電部材3が重力の作用によって挟持部36の内部から逸脱することを制限することができ、それにより導電部材3と接続片2との接続信頼性を向上させる。同時に、導電部材3は更に制限部37によって接続片2にハンギングされ、従って、該制限部37は接続片2と導電部材3との相対移動を制限することができるだけでよく、両者の接続信頼性を向上させ、両者の電流通過面積を増加させることもできる。
【0176】
図50~52に示される実施例では、該第1接続片21及び第2接続片22はそれぞれ2つの異なる対象電池ユニット12に接続され、従って、該第1接続片21及び第2接続片22は長さ方向Xに沿って設置される。同時に、該導電部材3の第1接続片21に向かう一端には収容空間361が設置され、第1接続片21の一部は該収容空間361に挿入され、即ち該第1接続片21の一部は導電部材3内に嵌め込まれ、導電部材3に接続され、該導電部材3の第2接続片22に向かう一端には収容空間361が設置され、第2接続片22の一部は該収容空間361に挿入され、即ち該第2接続片22の一部は導電部材3内に嵌め込まれ、導電部材3に接続される。
【0177】
本実施例では、該導電部材3が第1接続片21及び第2接続片22に接続されるとき、第1接続片21及び第2接続片22は導電部材3に嵌め込まれ、それにより、導電部材3と2つの接続片2との接続面積を増加させることができ、それにより両者の接続信頼性を向上させ、両者の間の電流通過面積を増加させ、導電部材3及び接続片2の温度が高すぎるというリスクを低減させる。
【0178】
また、本実施例では、導電部材3の2つの挟持部36はそれぞれ第1接続片21及び第2接続片22に接続されるが、該第1接続片21及び第2接続片22はそれぞれ2つの異なる非故障電池ユニット14の電極端子11に接続され、即ち、該第1接続片21及び第2接続片22は長さ方向Xに沿って設置される。従って、幅方向Yに沿って、該導電部材3において、2つの挟持部36は本体部35の両端に位置する。
【0179】
具体的に、図52~55に示すように、該挟持部36は第1アーム361a及び第2アーム361bを含み、且つ、該第1アーム361a及び第2アーム361bはそれぞれ接続片2のその厚さ方向に沿う両側に設置されることにより、該接続片2を挟持する。
【0180】
また、本願の実施例は更に故障処理方法を提供し、電池モジュールM2の故障電池ユニット13を処理することに用いられ、該電池モジュールM2が故障した後、故障電池ユニット13及び少なくとも1つの非故障電池ユニット14を含み、上記故障処理方法は、
少なくとも1つの非故障電池ユニット14に導電部材3を電気的に接続し、電流に故障電池ユニット13の電極組立体17をバイパスさせて、電池モジュールM2の動作を回復させるS1を含む。
【0181】
本実施例では、少なくとも1つの非故障電池ユニット14に導電部材3を接続することにより、電池モジュールM2の回路から故障電池ユニット13を除去することができ、該故障電池ユニット13が電池モジュールM2の充放電過程に参加しないようにし、即ち、該故障電池ユニット13は該電池モジュールM2の回路に影響を与えず、且つ該故障電池ユニット13は完全に回路に存在せず、電池モジュールM2の安全性を向上させる。
【0182】
具体的な実施例では、故障電池ユニット13は逆極性の2つの電極端子11を含み、上記ステップS1は具体的に、
故障電池ユニット13の2つの電極端子11に導電部材3を電気的に接続するS11を含んでもよい。
【0183】
本実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に直接接続されてもよく、故障電池ユニット13の2つの電極端子11に間接的に接続されてもよい(図3に示される)。
【0184】
更に、該故障電池ユニット13の電極端子11に接続片2が接続され、従って、上記ステップS11は具体的に、故障電池ユニット13の2つの電極端子11に接続される接続片2に導電部材3を電気的に接続することであってもよい。
【0185】
図3に示される実施例では、導電部材3は故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2に電気的に接続され、且つ該導電部材3と接続片2との接続方式は溶接、ボンディング、リベット締め等であってもよく、導電部材3と接続片2との電気的接続を実現して接続信頼性を確保できればよい。本実施例では、電極端子11に比べて、接続片2の体積がより大きく、従って、上記導電部材3を接続片2に接続するとき、各部材の接続面積が大きく、それにより加工難度を低減させることができ、接続信頼性を向上させることができ、それにより電池モジュールM2の耐用年数を延ばす。また、該接続片2は故障電池ユニット13の電極端子11を被覆し、導電部材3が接続片2に接続されるとき、故障電池ユニット13の電極端子11を露出させるために2つの接続片2を取り外す必要がなく、それによりプロセスステップを減少させ、故障処理プロセスを簡素化し、効率を向上させる。
【0186】
具体的な実施例では、導電部材3の端部はシート状であり、且つ導電部材3が故障電池ユニット13の電極端子11に電気的に接続される実施例では、該導電部材3の両端はそれぞれ該故障電池ユニット13の電極端子11に接続される接続片2に接続され、且つ導電部材3に接続片2を電気的に接続するとき、故障処理方法は、
導電部材3の端部と接続片2を部分的に重なるように接続し、又は、導電部材3の端部と接続片2を重ならないように突き合わせて接続するS12を含む。
【0187】
導電部材3の端部と接続片2との接続は具体的に溶接、ボンディング、係接等の複数の接続方式を用いてもよく、ここで制限しない。
【0188】
具体的な実施例では、導電部材3と接続片2がボンディング方式で接続される場合、上記ステップS12は具体的に以下のS121とS123を含んでもよい。
【0189】
S121、第1接続片21において第1接続エリア211を特定し、第2接続片22において第2接続エリア221を特定する。
【0190】
S123、第1接続エリア211において導電部材3と第1接続片21をボンディングし、第2接続エリア221において導電部材3と第2接続片22をボンディングする。
【0191】
同時に、ステップS121とS123との間には、
第1接続エリア211及び第2接続エリア221を整理するS122を更に含んでもよい。
【0192】
本実施例では、ステップS122によって第1接続エリア211及び第2接続エリア221の不純物を除去することができ、それによりボンディングを実現しやすく、ボンディング後の各部材の接続信頼性を向上させる。
【0193】
上記各実施例では、ステップS123の前に、上記故障処理方法は、式A=μ×N×Sに基づいて、導電部材3に含まれる金属テープ38の数N及び断面積Sを特定することを更に含んでもよく、ここで、μは金属テープ38の電流通過係数を示し、Aは電池パックMが正常に動作する際に電池ユニット1を流れる連続電流を示す。
【0194】
従って、上記式に基づいて、金属テープ38の数Nと断面積Sとの関係を得ることができ、N×Sの数値を得ることができ、それにより金属テープ38の数Nと断面積Sとの関係に基づいて金属テープ38の数N及び断面積Sの可能な組み合わせを特定することができる。一方、該故障電池ユニット13はトップカバー16を含み、上記ステップS11は具体的に、故障電池ユニット13のトップカバー16に導電部材3を電気的に接続するS13を含んでもよい。
【0195】
本実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に電気的に接続されてもよく、同時に、故障電池ユニット13のトップカバー16に電気的に接続されてもよい。このとき、該故障電池ユニット13は導線の役割のみを果たし、電池モジュールの充放電過程に参加せず、従って、導電部材3及び故障電池ユニット13のトップカバー16によって電池モジュールの充放電回路を改めて接続することができ、電池モジュールの動作を回復させ、本実施例の接続方式は導電部材3と非故障電池ユニット14との間の導電面積を増加させることができ、それにより電流通過面積を増加させ、更に電池モジュール及び電池パックの安全性を向上させるとともに、導電部材3と電池モジュールの各部材との接続信頼性を向上させることもでき、それにより電池モジュール及び電池パックの安全性を更に向上させる。
【0196】
具体的な実施例では、導電部材3が一体構造である場合、上記ステップS13は具体的に、
故障電池ユニット13の2つの電極端子11に導電部材3をそれぞれ電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、且つ故障電池ユニット13のトップカバー16に導電部材3を電気的に接続するS131であってもよい。
【0197】
他の具体的な実施例では、該導電部材3は別体に設置される第1導電部材31及び第2導電部材32を含み、上記ステップS13は具体的に、
第1導電部材31の一端と故障電池ユニット13の一方の電極端子11とを電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、他端と故障電池ユニット13のトップカバー16とを電気的に接続し、第2導電部材32の一端と故障電池ユニット13の他方の電極端子11とを電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、他端と故障電池ユニット13のトップカバー16とを電気的に接続するS132を含んでもよい。
【0198】
具体的に、図13に示すように、該第1導電部材31は一端が故障電池ユニット13のトップカバー16に接続され、他端が第1接続片21に接続される。具体的に、該第1導電部材31はボンディング方式で第1接続片21及びトップカバー16に接続されてもよく、具体的なボンディング接続方式は以上に記載の導電部材3と第1接続片21及び第2接続片22とのボンディング接続方式と同じであり、ここで繰り返して説明しない。当然ながら、上記各部材同士は更に他の方式、例えば溶接、係接等で接続されてもよい。
【0199】
他の具体的な実施例では、上記少なくとも1つの非故障電池ユニット14は故障電池ユニット13の上下流に位置する2つの非故障電池ユニット14を含み、ステップS1は具体的に、
2つの非故障電池ユニット14に導電部材3を電気的に接続することにより、2つの非故障電池ユニット14を直列接続するS14を含んでもよい。
【0200】
本実施例では、図20及び図21に示すように、該電池モジュールM2に1つ又は複数の故障電池ユニット13が存在する(各故障電池ユニット13は隣接してもよく、隣接しなくてもよく、即ち隣接する故障電池ユニット13の間に非故障電池ユニット14が存在してもよい)場合、導電部材3を介して対象電池ユニット12(該対象電池ユニット12は非故障電池ユニット14である)を電気的に接続し、それにより各故障電池ユニット13と導電部材3を並列接続し、且つ、導電部材3の抵抗が2つの対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1(故障電池ユニット13を含み、更に少ない非故障電池ユニット14を含んでもよい)の抵抗より小さいため、導電部材3を流れる電流は各故障電池ユニット13を流れる電流より大きく、それにより電池モジュールM2の回路を改めて接続し、且つ、該回路において、各故障電池ユニット13を流れる電流が小さく、電池モジュールM2の回路への影響が小さい。
【0201】
具体的な実施例では、該非故障電池ユニット14は逆極性の2つの電極端子11を含み、上記ステップS14は具体的に、
2つの非故障電池ユニット14に導電部材3を電気的に接続し、且つ2つの非故障電池ユニット14の逆極性の2つの電極端子11に導電部材3の両端をそれぞれ接続するS141を含んでもよい。
【0202】
本実施例では、該導電部材3を介して逆極性の電極端子11を接続することにより、2つの非故障電池ユニット14を直列接続することができ、且つ該導電部材3は2つの逆極性の電極端子11に直接接続されてもよく、間接的に接続されてもよい。
【0203】
具体的に、電池モジュールM2は接続片2を更に含み、上記ステップS14は具体的に、
接続片2及び電極端子11のうちの少なくとも一方を導電部材3に電気的に接続するS141を含んでもよい。
【0204】
本実施例では、導電部材3は2つの対象電池ユニット12を接続することに用いられ、具体的な実施例では、該導電部材3は2つの対象電池ユニット12に接続される接続片2に接続されてもよく、それにより対象電池ユニット12の電極端子11との間接的接続を実現し、且つ該導電部材3と接続片2との接続方式は溶接、ボンディング、リベット締め等であってもよく、導電部材3と接続片2との電気的接続を実現して接続信頼性を確保できればよい。本実施例では、電極端子11に比べて、接続片2の体積がより大きく、従って、上記導電部材3を接続片2に接続するとき、各部材の接続面積が大きく、それにより加工難度を低減させることができ、接続信頼性を向上させることができ、それにより電池モジュールM2の耐用年数を延ばす。また、該接続片2は故障電池ユニット13の電極端子11を被覆し、導電部材3が接続片2に接続されるとき、故障電池ユニット13の電極端子11を露出させるために2つの接続片2を取り外す必要がなく、それによりプロセスステップを減少させ、故障処理プロセスを簡素化し、効率を向上させる。
【0205】
更に、該故障電池ユニット13はトップカバー16を含み、上記故障処理方法は具体的に、
2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に導電部材3を電気的に接続し、故障電池ユニット13のトップカバー16に導電部材3を電気的に接続するS15を含んでもよい。
【0206】
このとき、故障電池ユニット13は電池モジュールの充放電過程に参加せず、且つ導電部材3及び故障電池ユニット13のトップカバー16によって電池モジュールの充放電回路を改めて接続することができ、電池モジュールの動作を回復させる。本実施例では、導電部材3が2つの非故障電池ユニット14の電極端子11のみに電気的に接続される場合に比べて、本実施例の接続方式は導電部材3と非故障電池ユニット14との間の導電面積を増加させることができ、それにより電流通過面積を増加させ、更に電池モジュール及び電池パックの安全性を向上させるとともに、導電部材3と電池モジュールの各部材との接続信頼性を向上させることもでき、それにより電池モジュール及び電池パックの安全性を更に向上させる。
【0207】
具体的な実施例では、導電部材3が一体構造である場合、上記ステップS15は具体的に、
2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に導電部材3をそれぞれ電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、故障電池ユニット13のトップカバー16に導電部材3を電気的に接続するS151であってもよい。
【0208】
他の具体的な実施例では、該導電部材3は別体に設置される第3導電部材及び第4導電部材を含み、上記ステップS15は具体的に、
第3導電部材の一端と一方の非故障電池ユニット14の電極端子11とを電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、他端と故障電池ユニット13のトップカバー16とを電気的に接続し、第4導電部材の一端と他方の非故障電池ユニット14の電極端子11とを電気的に接続し(直接接続及び間接接続を含む)、他端と故障電池ユニット13のトップカバー16とを電気的に接続するS152を含んでもよい。
【0209】
具体的な実施例では、導電部材3の端部はシート状であり、導電部材3に接続片2を電気的に接続するとき、故障処理方法は、
端部と接続片2を部分的に重なるように接続し、又は、端部と接続片2を重ならないように突き合わせて接続するS16を含む。
【0210】
導電部材3の端部と接続片2との接続は具体的に溶接、ボンディング、係接等の複数の接続方式を用いてもよく、ここで制限しない。
【0211】
より具体的に、該故障処理方法は更に、
2つの非故障電池ユニット14の間の接続片2を切断するS17を含んでもよい。
【0212】
具体的に、図20に示すように、故障電池ユニット13による電池モジュールの充放電回路への影響を更に軽減し、故障電池ユニット13が通電する際の潜在的な安全上の問題を低減させるために、故障電池ユニット13を流れる電流をできる限り減少させて、故障電池ユニット13を流れる電流をゼロにできる限り減少させることができる。該目的を実現するために、2つの対象電池ユニット12の間に位置する少なくとも2つの電池ユニット1同士の電気的接続を切断することができる。
【0213】
本実施例では、2つの対象電池ユニット12の間に位置する隣接する電池ユニット1を接続する各接続片4のうち、少なくとも1つの接続片4は切断され、これにより、それに接続される隣接する電池ユニット1同士の電気的接続を切断し、それにより2つの対象電池ユニット12の間に開路点を形成する。接続片2を切断することによって開路点を形成するとき、接続片2の面積が大きいため、切断操作を実現しやすい。
【0214】
上記接続片2の切断操作は具体的にせん断又は他の方式を用いてもよい。
【0215】
具体的に、上記ステップS17は具体的に以下のS171を含んでもよい。
【0216】
S171、長さ方向Xに沿って、2つの対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続を切断し、導電部材3を介して対象電池ユニット12に接続される接続片2に電気的に接続する。このとき、2つの対象電池ユニット12の間に少なくとも2つの開路点がある。
【0217】
該導電部材3と接続片2(対象電池ユニット12の電極端子11に接続される)は突き合わせ溶接方式で接続されてもよく、溶接時、導電部材3及び該接続片2は同じ高さに位置してもよく、且つ両者の設置方向に沿って、両者の間に所定の隙間を有し、該所定の隙間は小さすぎるべきではないし、大きすぎるべきではなく、該所定の隙間が小さすぎる場合、溶接材料は導電部材3と接続片2との間に入ることができず、両者の接続信頼性が低く、該所定の隙間が大きすぎる場合、両者が溶接できず、又は溶接信頼性が低く、従って、本実施例では、該所定の隙間は具体的に(0~0.2mm)であってもよい。
【0218】
また、導電部材3と接続片2を溶接した後、両者の有効溶接面積は両者の間の電流通過面積であり、従って、該有効溶接面積が小さすぎるべきではなく、それにより電池モジュールの動作過程において温度が高すぎることを回避し、最小電流通過面積は電池モジュールが動作する際の連続電流によって特定されてもよく、且つ導電部材3と接続片2との間の有効溶接面積は該最小電流通過面積以上であるべきである。
【0219】
当然ながら、導電部材3と接続片2は必ず突き合わせ溶接を用いなければならないとは限らず、更に本分野においてよく使用される他の接続方式、例えば溶接、ボンディング、リベット締め等を用いてもよい。本実施例では、該導電部材3と接続片2が突き合わせ溶接を用いる場合、重ね溶接に比べて、溶接過程において溶け込む必要があるサイズはより小さく、重ね溶接は導電部材3及び接続片2の厚さを溶け込む必要があり、従って、本実施例における導電部材3と接続片2との接続方式は溶接信頼性を向上させることができる。
【0220】
具体的な実施例では、上記ステップS171は具体的に、
故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片4を切断し、2つの切断接続片23を形成し、該切断接続片23は長さ方向Xに沿って切断された第1部分231及び第2部分232を含み、該第1部分231は対象電池ユニット12の電極端子11に接続され、第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、導電部材3を介して2つの切断接続片23の第1部分231を電気的に接続するS1711を含んでもよい。
【0221】
本実施例では、故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片2を切断するとき、該接続片2の中央部で切断し(例えば、ペンチでせん断する)、第1部分231及び第2部分232を形成し、該切断プロセスは実現されやすく、それにより故障処理の動作効率を更に向上させ、且つ接続片2の面積が大きく、せん断過程において他の部材を破損するというリスクを低減させることができる。
【0222】
他の具体的な実施例では、上記ステップS1711は更に、
対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外して、対象電池ユニット12の電極端子11を露出させるが、故障電池ユニット13の電極端子11に接続される第2部分232を残し、即ち該故障電池ユニット13の電極端子11が第2部分232により被覆され、導電部材3を介して第2部分232と露出する対象電池ユニット12の電極端子11とを接続するS1711aを含んでもよい。
【0223】
本実施例では、故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片2を切断するとき、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外すことで実現され、且つ取り外し操作はペンチ等のツールで行われてもよい。該第1部分231を取り外した後、対象電池ユニット12の電極端子11に導電部材3を直接接続することができ、両者は具体的に溶接されてもよく、且つ溶接後に、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11との間の電流通過面積が大きく、それにより電池モジュールが動作過程において発熱するというリスクを低減させるとともに、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されるとき、接続信頼性を向上させ、電池モジュールが振動する際に両者が切断されるというリスクを低減させることもできる。また、第1部分231を取り外した後、更に電池モジュールの重量を減少させ、エネルギー密度を向上させることができる。
【0224】
別の具体的な実施例では、上記ステップS1711は更に、
対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外して、対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、故障電池ユニット13の電極端子11に接続される第2部分232を取り外して、故障電池ユニット13の電極端子を露出させ、導電部材3を介して対象電池ユニット12の電極端子11と故障電池ユニット13の電極端子11とを接続するS1711bを含んでもよい。
【0225】
本実施例では、故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片2を切断するとき、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231、故障電池ユニット13の電極端子11に接続される第2部分232を取り外すことで実現され、且つ取り外し操作はペンチ等のツールで行われてもよい。該第1部分231を取り外した後、対象電池ユニット12の電極端子11に導電部材3を直接接続することができ、且つ、第2部分232が電池モジュールの形成に参加しないため、該第2部分232を取り外すことができ、それにより電池モジュールの重量を低減させることができる。
【0226】
また、更に対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1に接続される接続片2をいずれも取り外してもよく、それにより電池モジュールの重量を更に低減させる。
【0227】
他の可能な設計では、上記ステップS17は更に、
長さ方向Xに沿って、一方の対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続を切断し、導電部材3を介して、対象電池ユニット12に接続される接続片2と他方の対象電池ユニット12に隣接する故障電池ユニット13に接続される接続片2とを接続するS172を含んでもよい。
【0228】
本実施例では、2つの対象電池ユニット12の間の各電池ユニット1に1つの開路点を有し、且つ該開路点は対象電池ユニット12とその隣接する故障電池ユニット13との電気的接続を切断することで形成され、対象電池ユニット12に接続される該故障電池ユニット13は電流を伝導する役割を果たし、それにより導電部材3の体積を減少させることができ、材料及びコストを節約する役割を果たすとともに、電池モジュールの体積を低減させることもできる。
【0229】
該導電部材3と接続片2(対象電池ユニット12の電極端子11に接続される)は突き合わせ溶接方式で接続されてもよく、溶接時、導電部材3及び該接続片2は同じ高さに位置してもよく、且つ両者の設置方向に沿って、両者の間に所定の隙間を有し、該所定の隙間は具体的に(0~0.2mm)であってもよい。
【0230】
また、導電部材3と接続片2を溶接した後、両者の有効溶接面積は両者の間の電流通過面積であり、従って、該有効溶接面積が小さすぎるべきではなく、それにより電池モジュールの動作過程において温度が高すぎることを回避し、最小電流通過面積は電池モジュールが動作する際の連続電流によって特定されてもよく、且つ導電部材3と接続片2との間の有効溶接面積は該最小電流通過面積以上であるべきである。
【0231】
当然ながら、導電部材3と接続片2は必ず突き合わせ溶接を用いなければならないとは限らず、更に本分野においてよく使用される他の接続方式、例えば溶接、ボンディング、リベット締め等を用いてもよい。本実施例では、該導電部材3と接続片2が突き合わせ溶接を用いる場合、重ね溶接に比べて、溶接過程において溶け込む必要があるサイズはより小さく、重ね溶接は導電部材3及び接続片2の厚さを溶け込む必要があり、従って、本実施例における導電部材3と接続片2との接続方式は溶接信頼性を向上させることができる。
【0232】
具体的な実施例では、上記ステップS172は具体的に、
長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうちの一方を切断し、切断接続片23を形成し、他方は非切断接続片24であり、切断接続片23は長さ方向Xに沿って切断された第1部分231及び第2部分232を含み、第1部分231は対象電池ユニット12の電極端子11に接続され、第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、導電部材3を介して非切断接続片24及び第1部分231を接続することにより、対象電池ユニット12を電気的に接続するS1721を含んでもよい。
【0233】
本実施例では、故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片2を切断するとき、該接続片2の中央部で切断し(例えば、ペンチでせん断する)、第1部分231及び第2部分232を形成し、該切断プロセスは実現されやすく、それにより故障処理の動作効率を更に向上させ、且つ接続片2の面積が大きく、せん断過程において他の部材を破損するというリスクを低減させることができる。
【0234】
他の具体的な実施例では、上記ステップS1721は更に、
長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片4のうちの一方を切断し、切断接続片23を形成し、他方は非切断接続片24であり、切断接続片23は長さ方向Xに沿って切断された第1部分231及び第2部分232を含み、該第1部分231は対象電池ユニット12の電極端子11に接続され、第2部分232は故障電池ユニット13の電極端子11に接続され、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外すことにより、対象電池ユニット12の電極端子11を露出させ、導電部材3を介して対象電池ユニット12の電極端子11と非切断接続片24とを接続するS1721aを含んでもよい。
【0235】
本実施例では、切断接続片23を切断するとき、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231を取り外すことで実現され、且つ取り外し操作はペンチ等のツールで行われてもよい。該第1部分231を取り外した後、対象電池ユニット12の電極端子11に導電部材3を直接接続することができ、それにより電池モジュールのエネルギー損失を低減させ、且つ溶接後に、導電部材3と対象電池ユニット12の電極端子11との間の電流通過面積が大きく、それにより電池モジュールが動作過程において発熱するというリスクを低減させるとともに、導電部材3が対象電池ユニット12の電極端子11に直接接続されるとき、接続信頼性を向上させ、電池モジュールが振動する際に両者が切断されるというリスクを低減させることもできる。また、第1部分231を取り外した後、更に電池モジュールの重量を減少させることができる。
【0236】
他の具体的な実施例では、上記ステップS1721は更に、
長さ方向Xに沿って、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうちの一方を取り外すことにより、接続片2に接続される対象電池ユニット12の電極端子11、及び接続片2に接続される故障電池ユニット13の電極端子11を露出させ、故障電池ユニット13に接続される2つの接続片2のうちの他方は非切断接続片24であり、導電部材3を介して対象電池ユニット12の電極端子11と故障電池ユニット13の電極端子11とを接続するS1721bを含んでもよい。
【0237】
本実施例では、故障電池ユニット13及びその隣接する対象電池ユニット12に接続される接続片2を切断するとき、対象電池ユニット12の電極端子11に接続される第1部分231、及び故障電池ユニット13の電極端子11に接続される第2部分232を取り外すことで実現され、且つ取り外し操作はペンチ等のツールで行われてもよい。該第1部分231を取り外した後、対象電池ユニット12の電極端子11に導電部材3を直接接続することができ、且つ、第2部分232が電池モジュールの形成に参加しないため、該第2部分232を取り外すことができ、それにより電池モジュールの重量を低減させることができる。
【0238】
また、更に対象電池ユニット12の間に位置する各電池ユニット1に接続される接続片2をいずれも取り外してもよく、それにより電池モジュールの重量を更に低減させる。
【0239】
上記各実施例では、対象電池ユニット12の露出する電極端子11に導電部材3を接続するとき、具体的に溶け込み溶接又はレーザ溶接等の複数の方式で実現されてもよく、且つ溶接後に、導電部材3を電極端子11の上方に被覆させる。
【0240】
本実施例では、対象電池ユニット12に接続される接続片2を取り外した後、該導電部材3を電極端子11の上方に位置させることができ、それにより両者の溶接を実現しやすく、両者の溶接面積を増加させることに役立ち、それにより電流通過面積を増加させ、また、更に導電部材3が電池モジュールの上カバーに干渉することを回避することができる。
【0241】
1つの可能な設計では、2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に接続される接続片2に導電部材3を電気的に接続する前に、該故障処理方法は更に、
導電部材3に接続される接続片2の下方に断熱部材4を置くS18を含んでもよい。
【0242】
このとき、導電部材3と接続片2は具体的に溶接方式で接続されてもよい。且つ、該断熱部材4は接続片2と電池ユニット1のトップカバープレートとの間に位置してもよく、該断熱部材4は具体的にセラミックシート又は雲母片又は金属片等の耐熱材質であってもよく、導電部材3と接続片2との溶接過程において、該断熱部材4は電池ユニット1のトップカバープレートを保護する役割を果たすことができ、トップカバープレートが溶接過程において火傷されることを防止し、電池ユニット1の耐用年数を延ばす。
【0243】
より具体的に、2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に接続される接続片2に導電部材3を電気的に接続した後、該故障処理方法は更に、
断熱部材4を取り出すS19を含む。
【0244】
ステップS18では、断熱部材4はトップカバー16と接続片2との間のみに置かれ、該断熱部材4は両者に固定されず、即ち該断熱部材4は自由状態にある。本実施例では、溶接が完了した後、固定されていない断熱部材4を取り出すとき、電池モジュールの動作過程において断熱部材4が他の構造と衝撃することを防止することができ、それにより電池モジュールの耐用年数を延ばす。
【0245】
また、上記各実施例では、溶接する前に、該故障処理方法は更に、溶接対象位置の不純物を整理することを含んでもよく、それにより溶接信頼性を確保し、電池モジュールの耐用年数を延ばす。
【0246】
同時に、溶接が完了した後、該故障処理方法は更に、溶接過程において生成された金属粒子等の不純物を整理することを含んでもよく、それにより金属粒子の存在による電池ユニットの短絡を防止し、電池モジュールの信頼性を向上させる。
【0247】
他の具体的な実施例では、導電部材3の端部に挟持部36が設置され、接続片2と導電部材3を電気的に接続するとき、上記故障処理方法は更に、
接続片2の一部を挟持部36内に挿入することにより、挟持部36で接続片2を挟持するS2を含んでもよい。
【0248】
本実施例では、接続片2の一部は導電部材3内に嵌め込まれ、導電部材3に接続され、導電部材3と2つの接続片2との接続面積を増加させることができ、それにより両者の接続信頼性を向上させ、両者の間の電流通過面積を増加させ、導電部材3及び接続片2の温度が高すぎるというリスクを低減させる。同時に、接続片2を導電部材3に嵌め込むとき、更に電池モジュールの高さ方向Z(接続片2の厚さ方向)に沿うサイズを低減させることができ、導電部材3が電池モジュールの他の部材に導通するというリスクを低減させる。
【0249】
第1具体的な実施例では、該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に接続される接続片2に接続され、他の具体的な実施例では、該導電部材3は2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に接続される接続片2に接続される。
【0250】
具体的に、該挟持部36は第1アーム361a及び第2アーム361bを含み、上記ステップS2は具体的に、
接続片2の一部を第1アーム361aと第2アーム361bとの間に挿入することにより、第1アーム361a及び第2アーム361bで接続片2を挟持するS21を含んでもよい。
【0251】
本実施例では、該接続片2は更に第1アーム361a及び/又は第2アーム361bに接続されてもよく、それにより導電部材3と対応する接続片2との接続を実現する。
【0252】
より具体的に、挟持部36は制限部37を更に含み、制限部37は第1アーム361a又は第2アーム361bの少なくとも一方に接続され、上記ステップS21は更に、
【0253】
接続片2の側壁を制限部37に当接させるS211を含んでもよい。
【0254】
本実施例では、制限部37を設置することにより、導電部材3と接続片2との相対移動を防止することができ、両者の接続信頼性を向上させ、且つ導電部材3は更に制限部37によって接続片2にハンギングされてもよい。
【0255】
なお、挟持部36と制限部37を含む導電部材3は上記いずれかの実施例に使用でき、即ち該導電部材3は故障電池ユニット13の2つの電極端子11に接続される2つの接続片2を接続することに用いることができ、更に2つの非故障電池ユニット14の電極端子11に接続される2つの接続片2を接続することに用いることができ、且つ異なる状況に使用される場合、該導電部材3の本体部35は異なる構造を有してもよく、及び/又は、該導電部材3の2つの挟持部36の位置は異なる。
【0256】
以上は本願の好適な実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではなく、当業者であれば、本願に対して様々な変更や変化を行うことができる。本願の趣旨や原則内で行われるいかなる修正、等価置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0257】
D-装置
M-電池パック
M1-ボックス
M11-上ボックス
M12-下ボックス
M13-収容キャビティ
M2-電池モジュール
1-電池ユニット
11-電極端子
111-第1電極端子
112-第2電極端子
12-対象電池ユニット
13-故障電池ユニット
14-非故障電池ユニット
15-電池セル配列構造
151-電池セル
16-トップカバー
17-電極組立体
2-接続片
21-第1接続片
211-第1接続エリア
22-第2接続片
221-第2接続エリア
23-切断接続片
231-第1部分
232-第2部分
24-非切断接続片
3-導電部材
31-第1導電部材
311-第1接続セクション
312-第2接続セクション
313-第1移行セクション
32-第2導電部材
321-第3接続セクション
322-第4接続セクション
323-第2移行セクション
33-第1接続部
34-第2接続部
35-本体部
36-挟持部
361-収容空間
361a-第1アーム
361b-第2アーム
37-制限部
38-金属テープ
4-断熱部材
5-コネクタ
6-端板
7-側板
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