(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-22
(45)【発行日】2023-03-30
(54)【発明の名称】アプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/10 20220101AFI20230323BHJP
【FI】
H04L67/10
(21)【出願番号】P 2019174815
(22)【出願日】2019-09-26
(62)【分割の表示】P 2019098978の分割
【原出願日】2019-05-28
【審査請求日】2022-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】515247945
【氏名又は名称】株式会社ヤプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】佐野 将史
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-120518(JP,A)
【文献】特開2017-102874(JP,A)
【文献】特開2017-102872(JP,A)
【文献】特開2012-216194(JP,A)
【文献】特開2018-81353(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段としてさらに機能させる請求項1に記載のアプリケーション管理プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段としてさらに動作させるための請求項1又は2に記載のアプリケーション管理プログラム。
【請求項4】
記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置。
【請求項5】
外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段をさらに有する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する請求項4又は5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
記憶手段上に記憶された、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
【請求項8】
前記情報処理装置は、外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段をさらに有する請求項7に記載のアプリケーション管理システム。
【請求項9】
前記アプリケーションのサービス利用要求に対してサービスを提供する外部サーバをさらに備え、
前記情報処理装置は、前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末からサービス利用要求を受け付けると、前記外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する請求項7又は8に記載のアプリケーション管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、アプリケーションのレイアウトを変更する際に、アプリケーションを実行する端末におけるレイアウトを利用者に確認させる情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された情報処理装置は、アプリケーションの実行画面に表示させるパーツの表示態様を示すパーツ情報の入力を受け付けて、受け付けたパーツ情報に基づいて生成される実行画面に関する情報であるプレビュー情報を、それぞれ異なるオペレーティング・システムが動作する複数のプレビュー端末に送信し、複数のプレビュー端末でプレビュー情報を実行することでアプリケーションのレイアウトを確認させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の情報処理装置は、プレビュー用端末にプレビュー情報を送信するものの、送信している情報は、あくまでレイアウトのプレビューを表示するための情報であり、プレビュー用端末のアプリケーションに対してレイアウト変更を即座に反映するものではない。つまり、上記特許文献1に記載の情報処理装置は、プレビュー用端末の利用者がレイアウトを確認した後、プレビュー用端末からダウンロード要求があるとアプリケーションをプレビュー用端末に送信してアプリケーションを更新するものであり、アプリケーションを更新するためにはアプリケーションのダウンロードが必要であって、アプリケーションの再配布を伴わずにレイアウトの変更内容をプレビュー用端末のアプリケーションに対して反映できない、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、アプリケーションの変更内容を特定の端末で事前に確認できるとともに、再配布の必要なく確認後の変更内容を端末のアプリケーションに反映するアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【0008】
[1]コンピュータを、
記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[2]前記コンピュータを、
外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段としてさらに機能させる前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[3]前記コンピュータを、
前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段としてさらに動作させるための前記[1]又は[2]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[4]記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置。
[5]外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段をさらに有する前記[4]に記載の情報処理装置。
[6]前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する前記[4]又は[5]に記載の情報処理装置。
[7]複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
記憶手段上に記憶された、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報と、を編集する編集手段と、前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
[8]前記情報処理装置は、外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段をさらに有する前記[7]に記載のアプリケーション管理システム。
[9]前記アプリケーションのサービス利用要求に対してサービスを提供する外部サーバをさらに備え、
前記情報処理装置は、前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末からサービス利用要求を受け付けると、前記外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する前記[7]又は[8]に記載のアプリケーション管理システム。
【発明の効果】
【0009】
請求項1、4、7に係る発明によれば、アプリケーションの変更内容を特定の端末で事前に確認できるとともに、変更前の状態のまま端末のアプリケーションを動作させることができる。
請求項2、5、8に係る発明によれば、再配布の必要なく確認後の変更内容を端末のアプリケーションに反映することができる。
請求項3、6、9に係る発明によれば、外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を第1の端末又は第2の端末に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、配信先情報の構成の一例を示す概略図である。
【
図4】
図4は、テスト用アプリケーション情報及び本番用アプリケーション情報の構成の一例を示す概略図である。
【
図5】
図5は、実施の形態に係るテスト端末の構成例を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る端末の構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、テスト端末3においてアプリケーション実行手段により表示部に表示される表示画面の一例を示す概略図である。
【
図9】
図9は、アプリケーション管理システムの編集動作例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、テスト端末で動作するアプリケーションの動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態]
(アプリケーション管理システムの構成)
図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0012】
このアプリケーション管理システム9は、情報処理装置としてのアプリケーション管理サーバ1と、編集端末2と、第1の端末としてのテスト端末3と、第2の端末としての端末4a、4b、4c…とをネットワーク5によって互いに通信可能に接続することで構成される。また、アプリケーション管理システム9を拡張する構成として外部サーバ6が接続される。編集端末2及びテスト端末3は、テスト端末3及び端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを管理する管理者7によって操作され、端末4a、4b、4c…は、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを利用する利用者8a、8b、8c…によってそれぞれ操作される。
【0013】
アプリケーション管理サーバ1は、サーバ型の情報処理装置であり、編集端末2、テスト端末3及び端末4a、4b、4c…の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。また、アプリケーション管理サーバ1は、記憶部11A及び11Bを有するが、必ずしも物理的に2つの記憶部が存在する必要はなく、2つの記憶領域が存在すればよい。記憶部11A及び11Bにはそれぞれアプリケーションの内容を定義する情報を格納する。アプリケーションの内容を定義する情報は、アプリケーションの機能及び表示等を指定する構造情報と、アプリケーション上で使用されるコンテンツ情報とを有する。これらの情報の詳細については後述する。
【0014】
編集端末2は、PC(Personal Computer)やスマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。編集端末2は、主にアプリケーションの内容を編集するために用いられる。
【0015】
テスト端末3及び端末4a、4b、4c…は、スマートフォン、タブレット端末、PC等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。テスト端末3及び端末4a、4b、4c…は、アプリケーションがインストールされているものとし、当該アプリケーションは予め複数の機能を実行可能なものとする。当該アプリケーションが実行する機能は、アプリケーション管理サーバ1から配信されるアプリケーションの内容を定義する情報に含まれる構造情報に基づいて、使用する機能と使用しない機能が指定され、レイアウトや配色、機能の配置等を含む表示上の構造(以降、「表示構造」という場合がある。)が指定される。また、アプリケーションの内容を定義する情報に含まれるテキスト、画像、動画、音声等のコンテンツ情報が表示構造上で使用される。
【0016】
ネットワーク5は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0017】
外部サーバ6は、アプリケーション内部で提供されない外部のサービスを提供するためのサーバ型の情報処理装置であり、アプリケーション管理サーバ1の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやHDDやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。外部サーバ6は、外部サービスとして、例えば、会員を識別するためのID、当該IDに対するパスワード等を含む会員情報、当該会員情報に対して付与されたポイント等を管理する。
【0018】
アプリケーション管理サーバ1は、一例として、管理者7の操作内容に基づいて編集端末2から送信される要求に応じて動作し、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションの内容を編集するが、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上に配布するアプリケーションそのものを編集せずに、記憶部11A及び11Bに格納されるアプリケーションの内容を定義する情報を編集する。なお、テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報は記憶部11Aに格納され、本番用のアプリケーションの内容を定義する情報は記憶部11Bに格納される。テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報はテスト端末3に配信され、本番用のアプリケーションの内容を定義する情報は端末4a、4b、4c…に配信される。
【0019】
アプリケーション管理サーバ1は、まず、アプリケーションの内容を編集する場合、記憶部11Aに格納されるテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を編集する。次に、テスト端末3の要求に応じて記憶部11Aのテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報をテスト端末3に配信して、テスト端末3上で動作するアプリケーションに編集内容を反映し、管理者7にテスト用の反映結果を確認させる。なお、この時点では、アプリケーション管理サーバ1は、編集内容を記憶部11Bに格納される本番用のアプリケーションの内容を定義する情報には反映しない。従って、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションの内容は編集前の内容である。
【0020】
次に、管理者7が編集したアプリケーションの内容を確認し、編集内容を確定する場合、端末4a、4b、4c…上で動作する本番用のアプリケーションにも同様の編集内容を反映するために編集端末2を操作すると、アプリケーション管理サーバ1は、記憶部11Aのテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を、記憶部11Bに格納された本番用のアプリケーションの内容を定義する情報にコピーする等して、テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を本番用のアプリケーションの内容を定義する情報に反映する。次に、端末4a、4b、4c…の要求に応じて記憶部11Bの本番用のアプリケーションの内容を定義する情報を端末4a、4b、4c…に配信して、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションに編集内容を反映することで、アプリケーションを再配布することなくアプリケーションの内容を更新する。
【0021】
(情報処理装置の構成)
図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0022】
アプリケーション管理サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11、11A及び11Bと、ネットワークを介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0023】
制御部10は、後述するアプリケーション管理プログラム110を実行することで、アプリケーション編集手段100、配信先判別手段101、情報配信手段102、本番反映手段103及び外部通信手段104等として機能する。
【0024】
アプリケーション編集手段100は、編集端末2の要求に応じてテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報であるテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…を編集する。テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…の構成の詳細については後述する。
【0025】
配信先判別手段101は、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…の要求を受け付けると、配信先情報111に基づいてテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…又は本番用のアプリケーションの内容を定義する情報である本番用アプリケーション情報113p1、113p2…の配信先を判別する。
【0026】
情報配信手段102は、配信先判別手段101の判別結果に基づいてテスト端末3又は端末4a、4b、4c…にテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…又は本番用アプリケーション情報113p1、113p2…を配信する。
【0027】
本番反映手段103は、編集端末2の反映要求に応じて、テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…の内容を、本番用アプリケーション情報113p1、113p2…に反映する。
【0028】
外部通信手段104は、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションから外部サーバ6のサービスの提供要求を受け付けると、外部サーバ6にアクセスしてテスト端末3又は端末4a、4b、4c…との通信を仲介する。
【0029】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100‐104として動作させるアプリケーション管理プログラム110、配信先情報111、外部通信情報112等を記憶する。
【0030】
記憶部11Aは、テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…を記憶する。また、記憶部11Bは、本番用アプリケーション情報113p1、113p2…を記憶する。
【0031】
図3は、配信先情報111の構成の一例を示す概略図である。
【0032】
配信先情報111は、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…のアプリケーションを識別するためのアプリケーションIDと、配信の要求元の種類(テスト用又は本番用)を示す要求元と、アプリケーション管理サーバ1から配信するアプリケーション情報を識別するための配信アプリIDとを有する。
【0033】
図4は、テスト用アプリケーション情報113t
i及び本番用アプリケーション情報113p
iの構成の一例を示す概略図である。
【0034】
テスト用アプリケーション情報113tiは、テスト端末3上で動作するアプリケーションにおいて使用する機能と使用しない機能、当該機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等の表示構造を定義する第1の構成情報としての構成情報1130tiと、アプリケーション上で使用される画像、動画、音声、テキスト等の第1のコンテンツ情報としてのコンテンツ情報1121tiとを有する。また、本番用アプリケーション情報113piは、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションにおいて使用する機能と使用しない機能、当該機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等の表示構造を定義する第2の構成情報としての構成情報1130piと、アプリケーション上で使用される画像、動画、音声、テキスト等の第2のコンテンツ情報としてのコンテンツ情報1121piとを有する。
【0035】
図4に示す例では、テスト用アプリケーション情報113t
i及び本番用アプリケーション情報113p
iは、構成情報1130t
iと1130p
iにおいて定義される、使用する機能が「A,B,C,D,E」であり、記載されていないその他の機能は使用しない機能である。機能の詳細については後述する。機能の一部は
図7において再度説明する。また、図示されていないが、表示画面のレイアウト、配色、背景、各機能の配置、画面遷移やリンクの情報等の表示構造も構成情報1130t
iと1130p
iに含まれる。
【0036】
また、コンテンツ情報1131tiと1131piにおいて「a,b,c,d,e」がそれぞれ使用されるコンテンツを示しており、コンテンツはテキスト、画像、動画、音声等である。
【0037】
図5は、実施の形態に係るテスト端末3の構成例を示すブロック図である。
【0038】
テスト端末3は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部30と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部31と、ネットワークを介して外部と通信する通信部32と、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等からなり文字や画像等を表示する表示部33と、表示部33と一体となったタッチパネルやスイッチ等からなり操作信号を発生する操作部34とを備える。
【0039】
制御部30は、後述するOS(Operating System)310及び共通アプリケーション311を実行することで、アプリケーション情報取得手段300及びアプリケーション実行手段301等として機能する。
【0040】
アプリケーション情報取得手段300は、共通アプリケーション311の起動時に通信部32を介してアプリケーション管理サーバ1にアプリケーションのID及び端末を識別する情報を送信してアプリケーション情報の取得を要求する。また、アプリケーション情報取得手段300は、アプリケーション管理サーバ1から要求に対する応答としてテスト用アプリケーション情報312tを受信して記憶部31に格納する。なお、アプリケーション情報取得手段300のアプリケーション情報の取得要求のタイミングは、共通アプリケーション311の起動時に限らず、予め定めた間隔で定期的に行ってもよいし、更新操作が行われた場合に行ってもよく、限定されない。
【0041】
アプリケーション実行手段301は、取得したテスト用アプリケーション情報312tに基づいて共通アプリケーション311の有する機能311fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等を決定し、共通アプリケーション311を実行する。
【0042】
記憶部31は、制御部30を上述した各手段300‐301として動作させるOS310、共通アプリケーション311、テスト用アプリケーション情報312等を記憶する。
【0043】
図6は、実施の形態に係る端末4a、4b、4c…の構成例を示すブロック図である。
【0044】
端末4a、4b、4c…は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部40と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部41と、ネットワークを介して外部と通信する通信部42と、LCDや有機ELディスプレイ等からなり文字や画像等を表示する表示部43と、表示部43と一体となったタッチパネルやスイッチ等からなり操作信号を発生する操作部44とを備える。
【0045】
制御部40は、後述するOS410及び共通アプリケーション411を実行することで、アプリケーション情報取得手段400及びアプリケーション実行手段401等として機能する。
【0046】
アプリケーション情報取得手段400は、共通アプリケーション411の起動時に通信部42を介してアプリケーション管理サーバ1にアプリケーションのID及び端末を識別する情報を送信してアプリケーション情報の取得を要求する。また、アプリケーション情報取得手段400は、アプリケーション管理サーバ1から要求に対する応答として本番用アプリケーション情報412pを受信して記憶部41に格納する。なお、アプリケーション情報取得手段400のアプリケーション情報の取得要求のタイミングは、共通アプリケーション411の起動時に限らず、予め定めた間隔で定期的に行ってもよいし、更新操作が行われた場合に行ってもよく、限定されない。
【0047】
アプリケーション実行手段401は、取得した本番用アプリケーション情報412pに基づいて共通アプリケーション411の有する機能411fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等を決定し、共通アプリケーション411を実行する。
【0048】
記憶部41は、制御部40を上述した各手段400‐401として動作させるOS410、共通アプリケーション411、テスト用アプリケーション情報412等を記憶する。
【0049】
図7は、テスト端末3においてアプリケーション実行手段301により表示部33に表示される表示画面の一例を示す概略図である。また、端末4a、4b、4c…においても同様の画面が表示されるが、共通するため説明を省略する。
【0050】
画面330は、アプリケーションの利用者の外部サービスに対するログイン状態を示すログイン状態330aと、アプリケーションのタイトルを表示するアプリタイトル欄330bと、アプリケーション内に含まれるコンテンツを検索するための検索用テキストボックス330cと、複数の画像を横方向にスライド可能に(カルーセル)表示する画像表示領域330dと、バーコードリーダー、ポップアップ、ポイント表示等を表示する領域330eと、コンテンツの一例として商品の画像、テキスト等を表示する商品表示領域330fと、アプリケーションに用意されたメニュー項目を表示するためのメニューポップアップボタン330gと、表示中の画面からアプリケーションのホーム画面に戻るためのホームボタン330hと、利用者が予め登録したアプリケーション内のコンテンツを表示させるための画面に遷移するお気に入りボタン330iと、位置情報を利用して近くの販売店舗を検索するための画面に遷移するショップボタン330jと、利用者が予め登録したアプリケーション内のページを表示させるための画面に遷移するブックマーク330kと、ボタン300g‐300kに含まれない機能を表示するための画面に遷移するその他ボタン330lとを有する。
【0051】
上記画面330中の各構成は、共通アプリケーション311及び411の有する機能311f、411fをアプリケーション実行手段301及び401が実行することにより表示及び動作するものであり、例えば、ログイン状態330aであれば、ログイン機能を実行することで表示及び動作するものであり、アプリケーション管理サーバ1の外部通信手段104を介して外部サーバ6の提供するユーザ管理システムにログインしてユーザ毎に設定された情報等を利用する機能である。また、アプリタイトル欄330bであれば、レイアウト機能を実行することで表示するものであり、予め用意されたタイトル画像を予め設定されたデザイン、レイアウトに従って表示する機能である。
【0052】
また、検索用テキストボックス330cであれば、検索機能を実行することで動作するものであり、商品表示領域330fに表示されるコンテンツ等をフリーワードで検索する機能である。また、画像表示領域330dであれば、レイアウト機能を実行することで表示されるものであり、複数の画像をカルーセルで予め定めた設定(自動スクロール、スクロールの時間等)で表示する機能である。また、領域330eであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、バーコードを生成して表示画面に遷移して読み取りに適した画面設定にして表示したり、予め定めた情報を画面遷移することなく画面手前に重ねてポップアップ表示したり、後述するポイント機能により表示される画面に遷移したりする機能である。
【0053】
また、商品表示領域330fであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、商品の画像を表示するとともに選択された場合は商品の詳細を表示するページに遷移する機能である。また、メニューポップアップボタン330gであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、予め定めた複数のメニュー項目を表示し、選択された場合は各項目のページに遷移する機能である。また、ホームボタン330hであれば、アプリケーションの起動時に表示されるページに遷移する機能である。
【0054】
また、お気に入りボタン330iであれば、お気に入り機能を実行することで表示及び動作するものであり、利用者がお気に入りとして設定したコンテンツ、ページの一覧画面を表示する機能である。また、ショップボタン330jであれば、ショップ機能を実行することで表示及び動作するものであり、テスト端末3のGPS等の位置情報機能から現在の位置情報を取得し、当該位置情報に近い店舗情報を検索して一覧表示する画面に遷移する機能である。また、ブックマーク330kであれば、利用者がブックマークとして設定したアプリケーション内の表示ページ、コンテンツの一覧画面を表示する機能である。また、その他ボタン330lであれば、他の機能により表示されていない機能一覧を表示する機能である。
【0055】
また、上記以外の機能として、例えば、アプリケーションが起動していない状態であっても通知を表示するプッシュ通知機能、外部動画サイトの動画を当該外部動画サイトに遷移することなくアプリケーションの表示画面上に表示する動画機能、カタログ、チラシ、書籍、漫画等のデータを閲覧可能に表示する電子書籍機能、写真等の画像を閲覧可能に表示するフォト機能、外部サイトの複数の記事を外部サイトに遷移することなくスクロール可能にアプリケーションの表示画面上に表示するスクロールメニュー機能、複数の画像を連続的に切り替えてアニメーション表示するアニメーションレイアウト機能、日時を指定してクーポンを表示するクーポン機能、指定したURLのウェブサイトを一部加工して表示するウェブビュー機能等が挙げられる。さらに、記載されていない機能についても本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で採用可能である。
【0056】
(情報処理装置の動作)
次に、本実施の形態の作用を(1)アプリケーション編集動作と、(2)アプリケーション実行動作に分けて説明する。
【0057】
(1)アプリケーション編集動作
テスト端末3、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを編集する動作について説明する。なお、編集動作は、アプリケーション管理サーバ1と編集端末2とが通信して行う。
【0058】
図8A‐
図8Cは、編集動作を説明するための概略図である。
図9は、アプリケーション管理システム9の編集動作例を示すフローチャートである。
【0059】
まず、管理者7がアプリケーションを編集するために編集端末2を操作する。編集端末2は、操作内容に応じて編集要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S20)。
【0060】
アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から編集要求を受け付けると(S10)、記憶部11Aからテスト用アプリケーション情報113tiを読み出し、アプリケーション編集用の画面を生成して(S11)、当該画面を表示するための画面情報を編集端末2へ送信する(S12)。なお、テスト用アプリケーション情報113tiの「i番目」は、編集端末2が指定するアプリケーションIDに基づいて定められる。
【0061】
次に、編集端末2は、アプリケーション管理サーバ1から画面情報を受信し(S21)、編集端末2の表示部に表示する(S22)。この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図8Aに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが「ver.1」であり、構成情報1130t
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、バージョンが「ver.1」であり、テスト用アプリケーション情報113t
iと同様の構成であり、構成情報1130p
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。
【0062】
次に、管理者7は、編集端末2の表示部に表示された内容を参照しつつ、操作部を操作することで編集用を所望する箇所を編集する。編集端末2は、管理者7の操作内容に応じてアプリケーションの内容を編集し、編集内容をアプリケーション管理サーバ1へ送信する(S23)。
【0063】
次に、アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から編集内容を受信すると(S13)、編集内容をテスト用アプリケーション情報113tiに反映する(S14)。
【0064】
この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図8Bに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが本番確定前の「ver.2β」であり、構成情報1130t
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、依然としてバージョンが「ver.1」であり、構成情報1130p
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。
【0065】
次に、管理者7は、編集内容を確認するためテスト端末3上でアプリケーションを起動する。
【0066】
図10は、テスト端末3で動作するアプリケーションの動作例を示すフローチャートである。
【0067】
テスト端末3は、操作を受け付けると共通アプリケーション311を起動し(S30)、テスト端末3のアプリケーション情報取得手段300がテスト用アプリケーション情報113tiをアプリケーション管理サーバ1から再取得してテスト用アプリケーション情報312tiを更新する(S31)。
【0068】
次に、テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、取得したテスト用アプリケーション情報312tiを参照し(S32)、UIを描画するとともに(S33)、共通アプリケーション311の有する機能311fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、使用する機能をUI上に配置し(S34)、さらにコンテンツを配置して(S35)、共通アプリケーション311を実行する。なお、テスト用アプリケーション情報312tはアプリケーションが終了するまで予め定められたタイミングで更新される(S36)。
【0069】
管理者7は、テスト端末3でアプリケーションが実行されると、表示部33に表示された内容を確認するとともに、操作に対するアプリケーションの動作を確認して、問題がないことを確認すると、端末4a、4b、4c上で動作するアプリケーションに対して同様の編集内容を反映するために編集端末2を操作する。
【0070】
編集端末2は、管理者7の操作内容に応じて編集内容を本番用アプリケーション情報113piに反映するよう要求する(S24)。
【0071】
アプリケーション管理サーバ1の本番反映手段103は、反映要求を受け付けると(S15)、テスト用アプリケーション情報113tiで本番用アプリケーション情報113piを更新する(S16)。
【0072】
この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図8Cに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが確定した「ver.2」となり、構成情報1130t
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、バージョンが「ver.2」となり、テスト用アプリケーション情報113t
iと同様の構成となって、構成情報1130p
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。
【0073】
次に、利用者8a、8b、8c…は、端末4a、4b、4c…上でアプリケーションを起動する。
【0074】
端末4a、4b、4c…上での動作は
図10で説明したものと同様であり、端末4a、4b、4c…は、操作を受け付けると共通アプリケーション411を起動し(S30)、端末4a、4b、4c…のアプリケーション情報取得手段400が本番用アプリケーション情報113p
iをアプリケーション管理サーバ1から再取得して本番用アプリケーション情報312p
iを更新する(S31)。
【0075】
次に、端末4a、4b、4c…のアプリケーション実行手段401は、取得した本番用アプリケーション情報412piを参照し(S32)、UIを描画するとともに(S33)、共通アプリケーション411の有する機能411fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、使用する機能をUI上に配置し(S34)、さらにコンテンツを配置して(S35)、共通アプリケーション411を実行する。
【0076】
上記動作の結果、利用者8a、8b、8c…は、端末4a、4b、4c…上で編集内容に基づいて更新されたアプリケーションを利用する。
【0077】
(2)アプリケーション実行動作
テスト端末3、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションの機能のうち、アプリケーション管理サーバ1と協働して達成される機能について説明する。
【0078】
例えば、端末4aのアプリケーション実行手段401により、ポイント機能が実行される場合、事前にログイン機能によりポイントを管理する外部サーバ6にアクセスし、ユーザID及びパスワード等を入力してログインするとともに、ポイント残高等の情報を取得する必要がある。
【0079】
本番用アプリケーション情報412pに含まれるポイント機能に関する構成情報には、アプリケーション実行手段401がアプリケーション管理サーバ1の外部通信手段に端末4aのアプリケーションIDを通知してポイント機能についての動作を実行するよう要求するよう指示する指示情報が含まれる。端末4aのアプリケーション実行手段401は、当該指示情報に基づいてアプリケーション管理サーバ1の外部通信手段に端末4aのアプリケーションIDを通知してポイント機能についての動作を実行するよう要求する。
【0080】
アプリケーション管理サーバ1の外部通信手段104は、端末4a上で動作するアプリケーションから要求を受け付けると、外部通信情報112を参照し、通知されたアプリケーションIDの機能の種類に対応付けられたアドレスを取得して、当該アドレスの外部サーバ6にアクセスしてポイントサービスにログインするための画面情報を取得し、端末4aに当該画面情報を送信する。その後、端末4aにおいてユーザID及びパスワードが入力されると当該ユーザID及びパスワードを外部サーバ6に送信し、ログインが成功すると外部サーバ6からポイント残高を取得して端末4aに送信する。このように一連の動作により端末4aとの通信を仲介する。
【0081】
その他、ログイン機能、動画機能、スクロールメニュー機能等についても、上記のようにアプリケーション管理サーバ1と協働して達成される。
【0082】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によれば、変更内容確認のためのテスト端末3に対しテスト用アプリケーション情報113tiが配信されるよう用意し、一般の利用者8a、8b、8c…が使用する端末4a、4b、4c…に対し本番用アプリケーション情報113piが配信されるよう用意して、暫定的なアプリケーションの編集をテスト用アプリケーション情報113tiに対して行い、編集が確定するまでは本番用アプリケーション情報113piに編集内容を反映しないようにしたため、アプリケーションの変更内容を特定の端末(テスト端末3)で事前に確認できるとともに、端末4a、4b、4c…では変更が確定するまでは変更前の状態の内容でアプリケーションを利用し続けることができる。
【0083】
また、テスト端末3、端末4a、4b、4c…にインストール済みの共通アプリケーション311、411はすべての機能311f、411fを実行可能な構成であり、テスト用アプリケーション情報113ti、本番用アプリケーション情報113piに含まれる構成情報1130ti、1130piによって使用する/しない機能を定義するようにしたため、変更されたアプリケーションをテスト端末3、端末4a、4b、4c…に対し再配布の必要なく、つまり、ダウンロード及び再インストール不要で、変更内容を端末のアプリケーションに反映することができる。
【0084】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0085】
上記実施の形態では制御部10の各手段100‐104、制御部30の各手段300‐301、制御部40の各手段400‐401の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD‐ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。
【0086】
本発明の他の態様は、上記目的を達成するため、以下のアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【0087】
[1]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報とを記憶する記憶手段と、
前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、
前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[2]前記コンピュータを、
前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段としてさらに動作させるための前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[3]複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報とを記憶する記憶手段と、
前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、
前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置。
[4]前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末から外部サーバのサービス利用要求を受け付けると、当該外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する前記[3]に記載の情報処理装置。
[5]複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報と、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報、並びに当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報とを記憶する記憶手段と、前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段と、前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記第1の端末に配信し、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報を前記第2の端末に配信する配信手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
[6]前記アプリケーションのサービス利用要求に対してサービスを提供する外部サーバをさらに備え、
前記情報処理装置は、前記アプリケーションを実行する前記第1の端末又は前記第2の端末からサービス利用要求を受け付けると、前記外部サーバと通信し、当該外部サーバのサービスから提供される情報を前記第1の端末又は前記第2の端末に送信する外部通信手段をさらに有する請求項5に記載のアプリケーション管理システム。
【符号の説明】
【0088】
1 :アプリケーション管理サーバ
2 :編集端末
3 :テスト端末
4a、4b、4c:端末
5 :ネットワーク
6 :外部サーバ
7 :管理者
8a、8b、8c:利用者
9 :アプリケーション管理システム
10 :制御部
11 :記憶部
11A :記憶部
11B :記憶部
11B :記憶部
12 :通信部
30 :制御部
31 :記憶部
32 :通信部
33 :表示部
34 :操作部
40 :制御部
41 :記憶部
42 :通信部
43 :表示部
44 :操作部
100 :アプリケーション編集手段
101 :配信先判別手段
102 :情報配信手段
103 :本番反映手段
104 :外部通信手段
110 :アプリケーション管理プログラム
111 :配信先情報
112 :外部通信情報
113pi :本番用アプリケーション情報
113ti :テスト用アプリケーション情報
300 :アプリケーション情報取得手段
301 :アプリケーション実行手段
311 :共通アプリケーション
312pi :本番用アプリケーション情報
312ti :テスト用アプリケーション情報
400 :アプリケーション情報取得手段
401 :アプリケーション実行手段
411 :共通アプリケーション
412ti :テスト用アプリケーション情報
412pi :本番用アプリケーション情報