(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-22
(45)【発行日】2023-03-30
(54)【発明の名称】非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する方法及びそれを利用した非上場株式の取引サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/04 20120101AFI20230323BHJP
【FI】
G06Q40/04
(21)【出願番号】P 2022188337
(22)【出願日】2022-11-25
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0173319
(32)【優先日】2021-12-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523035778
【氏名又は名称】金允禧
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李成宙
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-53418(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0119176(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェース提供方法において、
(a)非上場株式の取引サーバが、少なくとも一つの使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援する段階;及び
(b)前記非上場株式の取引サーバが、前記特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第2領域に表示するように支援するプロセス及び前記特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第3領域に表示するように支援するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援する段階を含み、
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバが、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援し、これと同時に、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、(b1)前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示し、(b2)前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とし、
前記第2領域の前記縦軸の座標値を前記第3領域の前記縦軸の座標値よりも大きく設定するように支援することによって、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援することを特徴とし、
前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である前記第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援し、前記特定の基準価格の前記縦軸の座標値である特定の座標値を前記第m座標値よりも大きく設定し、第n座標値(前記第n座標価格は前記第n特定の買い希望価格の前記縦軸の座標値である)よりも小さく設定した状態で表示するように支援することを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記(b)段階で、
前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、
前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モード下で動作する場合、前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第1-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、
(i)前記第1-1モードは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも大きければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの順に前記第k特定の売り希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの数量のうち前記第k特定の売り希望数量にマッチングした分の買い希望数量を削除して前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードを維持し、(i-2)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも小さければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量を前記第2領域で削除して前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の売り希望数量から前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算を引いた第1差分数量だけを売り希望数量として前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードに変換し、(ii)前記第1-2モードは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも大きければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの順に前記第k特定の買い希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの数量のうち前記第k特定の買い希望数量にマッチングした分の売り希望数量を削除して前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードを維持し、(i-2)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも小さければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量を前記第3領域で削除して前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の買い希望数量で前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算を引いた第2差分数量だけを買い希望数量として前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードに変換し、(iii)前記第1-3モードは、前記特定の買い注文が獲得されると前記第1-1モードに変換し、前記特定の売り注文が獲得されると前記第1-2モードに変換することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記(b)段階で、
前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、
前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モード下で動作する場合、前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第2-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第2-2モード、前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、
(i)前記第2-1モードで、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている際、(i-1)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量で前記第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のうち前記第k特定の売り希望数量とマッチングされた特定の買い希望数量を削除した残りを前記第2領域に表示するように支援して前記第2-1モードを維持し、前記第2-1差分数量が0であれば前記第2領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(i-2)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文と前記第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにし、前記第k特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(ii)前記第2-2モードで、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている際、(ii-1)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量から前記第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち前記第k特定の買い希望数量とマッチングされた特定の売り希望数量を削除した残りを前記第3領域に表示するように支援して前記第2-2モードを維持し、前記第2-2差分数量が0であれば前記第3領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(ii-2)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文と前記第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにし、前記第k特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(iii)前記第2-3モードで、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合に前記第2-3モードを維持し、すべての数量に対して一致する場合には前記第2-4モードに変換し、(iv)前記第2-4モードで、前記第k特定の買い注文が獲得されると前記第2-1モードに変換し、前記第k特定の売り注文が獲得されると前記第2-2モードに変換することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、前記第2領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記第n特定の買い希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第n座標値とする際、前記第n座標値よりも小さい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、前記第3領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記第m特定の売り希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第m座標値とする際、前記第m座標値よりも大きい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記(b)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の非上場株式の前記買い注文に含まれる前記買い希望価格の範囲の最小値を前記第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で、前記特定の買い希望価格を含む前記特定の買い注文を獲得し、これを前記第2領域に表示するプロセス及び前記特定の非上場株式の前記売り注文に含まれる前記売り希望価格の範囲の最大値を前記第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で、前記特定の売り希望価格を含む前記特定の売り注文を獲得し、これを前記第3領域に表示するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記(a)段階で、
前記非上場株式の取引サーバは、(i)前記特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報、(ii)前記特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報、(iii)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報、(iv)前記特定の非上場会社と同業界に属している前記他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報、及び(v)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額のうち少なくとも一部を参照することで、前記特定の非上場株式の前記特定の基準価格を決定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記(a)段階で、
前記特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、
前記特定の未来予想投資情報は、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記第1特定の過去加重値乃至前記第n特定の過去加重値と連動し、
前記他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動し、
前記他の未来予想投資情報は、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記他の第1過去加重値乃至前記他の第m過去加重値と連動することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェース提供非上場株式の取引サーバにおいて、
インストラクションを格納する少なくとも一つのメモリ;及び
前記インストラクションを実行するために構成された少なくとも一つのプロセッサ;を含み、
前記プロセッサが、(I)少なくとも一つの使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援するプロセス;及び(II)前記特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第2領域に表示するように支援するプロセス及び前記特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第3領域に表示するように支援するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援するし、
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサが、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援し、これと同時に、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、(b1)前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示し、(b2)前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とし、
前記第2領域の前記縦軸の座標値を前記第3領域の前記縦軸の座標値よりも大きく設定するように支援することによって、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援することを特徴とし、
前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である前記第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援し、前記特定の基準価格の前記縦軸の座標値である特定の座標値を前記第m座標値よりも大きく設定し、第n座標値(前記第n座標価格は前記第n特定の買い希望価格の前記縦軸の座標値である)よりも小さく設定した状態で表示するように支援することを特徴とする、非上場株式の取引サーバ。
【請求項12】
前記(II)プロセスで、
前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、
前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モード下で動作する場合、前記プロセッサは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第1-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、
(i)前記第1-1モードは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも大きければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの順に前記第k特定の売り希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの数量のうち前記第k特定の売り希望数量にマッチングした分の買い希望数量を削除して前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードを維持し、(i-2)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも小さければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量を前記第2領域で削除して前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の売り希望数量から前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算を引いた第1差分数量だけを売り希望数量として前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードに変換し、(ii)前記第1-2モードは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも大きければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの順に前記第k特定の買い希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの数量のうち前記第k特定の買い希望数量にマッチングした分の売り希望数量を削除して前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードを維持し、(i-2)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも小さければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量を前記第3領域で削除して前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の買い希望数量で前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算を引いた第2差分数量だけを買い希望数量として前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードに変換し、(iii)前記第1-3モードは、前記特定の買い注文が獲得されると前記第1-1モードに変換し、前記特定の売り注文が獲得されると前記第1-2モードに変換することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項13】
前記(II)プロセスで、
前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、
前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モード下で動作する場合、前記プロセッサは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第2-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第2-2モード、前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、
(i)前記第2-1モードで、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている際、(i-1)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量で前記第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のうち前記第k特定の売り希望数量とマッチングされた特定の買い希望数量を削除した残りを前記第2領域に表示するように支援して前記第2-1モードを維持し、前記第2-1差分数量が0であれば前記第2領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(i-2)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文と前記第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにし、前記第k特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(ii)前記第2-2モードで、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている際、(ii-1)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量から前記第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち前記第k特定の買い希望数量とマッチングされた特定の売り希望数量を削除した残りを前記第3領域に表示するように支援して前記第2-2モードを維持し、前記第2-2差分数量が0であれば前記第3領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(ii-2)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文と前記第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにし、前記第k特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(iii)前記第2-3モードで、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合に前記第2-3モードを維持し、すべての数量に対して一致する場合には前記第2-4モードに変換し、(iv)前記第2-4モードで、前記第k特定の買い注文が獲得されると前記第2-1モードに変換し、前記第k特定の売り注文が獲得されると前記第2-2モードに変換することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項14】
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項15】
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサは、前記第2領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記第n特定の買い希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第n座標値とする際、前記第n座標値よりも小さい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする、請求項14に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項16】
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項17】
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサは、前記第3領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記第m特定の売り希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第m座標値とする際、前記第m座標値よりも大きい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする、請求項16に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項18】
前記(II)プロセスで、
前記プロセッサは、前記特定の非上場株式の前記買い注文に含まれる前記買い希望価格の範囲の最小値を前記第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で、前記特定の買い希望価格を含む前記特定の買い注文を獲得し、これを前記第2領域に表示するプロセス及び前記特定の非上場株式の前記売り注文に含まれる前記売り希望価格の範囲の最大値を前記第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で、前記特定の売り希望価格を含む前記特定の売り注文を獲得し、これを前記第3領域に表示するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項19】
前記(I)プロセスで、
前記サーバは、(i)前記特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報、(ii)前記特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報、(iii)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報、(iv)前記特定の非上場会社と同業界に属している前記他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報、及び(v)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額のうち少なくとも一部を参照することで、前記特定の非上場株式の前記特定の基準価格を決定することを特徴とする、請求項11に記載の非上場株式の取引サーバ。
【請求項20】
前記(I)プロセスで、
前記特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、
前記特定の未来予想投資情報は、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記第1特定の過去加重値乃至前記第n特定の過去加重値と連動し、
前記他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動し、
前記他の未来予想投資情報は、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記他の第1過去加重値乃至前記他の第m過去加重値と連動することを特徴とする、請求項19に記載の非上場株式の取引サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する方法及びそれを利用した非上場株式の取引サーバ(METHOD FOR PROVIDING USER INTERFACE CAPABLE OF SUPPORTING A TRADE OF UNLISTED STOCKS AND SERVER USING THE SAME)に関する。
【背景技術】
【0002】
上場株式は自由に売買することができるように株式市場に上場された株式である。そのため、取引相手を探すことが容易であり、会社の情報も公開されている状態である。また、取引量も公開されていて、取引量自体も多い方であり、適正価格が存在し、これをいつでも確認することができる。
【0003】
反面、非上場株式は証券取引所に上場されていない株式、または、株式は発行されておらず権利のみ存在する権利株などを意味する。非上場株式は上場株式に比べて多くの短所が存在する。即ち、取引相手を探すことが困難であり、会社の情報も非公開である場合が多く、取引量も非公開状態である上に取引量も少ない方であり、特に適正価格が存在しないので、これを確認する方法がない。
【0004】
つまり、非上場株式の取引が極めて困難な方であり、取引が行われるとしても、取引の当事者間の価格交渉が不回避な状況である。
【0005】
従って、売り手及び買い手の両方を満足するための非上場株式の取引方法が必要であり、そのために売り手及び買い手の心理を把握する必要がある。
【0006】
常にそうとはいえないが、売り手の場合、資金が必要であり、該当株式を売ろうという意志が強い場合が多い。また、取引の時点についても、できるだけ早く取引を行いたいと思っており、有している株式の会社情報及び適正価格をある程度以上は熟知している。
【0007】
反面、買い手の場合、余裕資金を有している状態であり、必ず該当株式を買わなければならない状況ではない。即ち、該当株式の他に、別の投資代案があり得、従って、売り手に比べて取引において余裕のある状態であり、買おうとする株式の会社情報及び適正価格についても熟知していない。
【0008】
このように、売り手及び買い手の心理が一致しない状況で、売り手だけでなく買い手においても共通して希望することは、売ろうとする株式または買おうとする株式の適正な基準価格を知るということである。
【0009】
即ち、非上場株式の売買の活性化のためには非上場株式の適正価格あるいは基準価格が必要であり、これを誰でも確認することができるようにすべきである。しかし、現在まで非上場株式の基準価格を提示する事例は全くない状況である。
【0010】
それだけでなく、非上場株式の取引において大きい問題点は、株価を人為的に高く形成しようとする売り勢力による相場操縦の可能性があるということであり、これによって取引の活性化に障害物として作用し、売買が行われないなど、売買当事者の苦痛を引き起こす場合が多かった。
【0011】
従って、本出願人はこのような非上場株式の取引の問題点を解決するために数々の努力をしてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述した問題点をすべて解決することをその目的とする。
【0013】
また、本発明は、特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を決定するように支援するためのことを他の目的とする。
【0014】
また、本発明は、特定の非上場株式の特定の基準価格を参照することで特定の非上場株式の買い注文と売り注文との両方に対するリミテーション条件を設定するように支援することを他の目的とする。
【0015】
また、本発明は、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを他の目的とする。
【0016】
また、本発明は、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを他の目的とする。
【0017】
また、本発明は、使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援することを他の目的とする。
【0018】
また、本発明は、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、これを使用者端末の画面の第2領域に表示して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを他の目的とする。
【0019】
また、本発明は、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、これを使用者端末の画面の第3領域に表示して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の一実施例によると、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェース提供方法において、(a)非上場株式の取引サーバが、少なくとも一つの使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援する段階;及び(b)前記非上場株式の取引サーバが、前記特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第2領域に表示するように支援するプロセス及び前記特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第3領域に表示するように支援するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援する段階を含み、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバが、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援し、これと同時に、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、(b1)前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示し、(b2)前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とし、前記第2領域の前記縦軸の座標値を前記第3領域の前記縦軸の座標値よりも大きく設定するように支援することによって、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援することを特徴とし、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である前記第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援し、前記特定の基準価格の前記縦軸の座標値である特定の座標値を前記第m座標値よりも大きく設定し、第n座標値(前記第n座標価格は前記第n特定の買い希望価格の前記縦軸の座標値である)よりも小さく設定した状態で表示するように支援することを特徴とする、方法が提供される。
【0021】
一例において、前記(b)段階で、前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モード下で動作する場合、前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第1-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、(i)前記第1-1モードは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも大きければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの順に前記第k特定の売り希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの数量のうち前記第k特定の売り希望数量にマッチングした分の買い希望数量を削除して前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードを維持し、(i-2)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも小さければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量を前記第2領域で削除して前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の売り希望数量から前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算を引いた第1差分数量だけを売り希望数量として前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードに変換し、(ii)前記第1-2モードは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも大きければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの順に前記第k特定の買い希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの数量のうち前記第k特定の買い希望数量にマッチングした分の売り希望数量を削除して前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードを維持し、(i-2)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも小さければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量を前記第3領域で削除して前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の買い希望数量で前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算を引いた第2差分数量だけを買い希望数量として前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードに変換し、(iii)前記第1-3モードは、前記特定の買い注文が獲得されると前記第1-1モードに変換し、前記特定の売り注文が獲得されると前記第1-2モードに変換することを特徴とする。
【0022】
一例において、前記(b)段階で、前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モード下で動作する場合、前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第2-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第2-2モード、前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、(i)前記第2-1モードで、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている際、(i-1)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量で前記第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のうち前記第k特定の売り希望数量とマッチングされた特定の買い希望数量を削除した残りを前記第2領域に表示するように支援して前記第2-1モードを維持し、前記第2-1差分数量が0であれば前記第2領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(i-2)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文と前記第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにし、前記第k特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(ii)前記第2-2モードで、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている際、(ii-1)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量から前記第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち前記第k特定の買い希望数量とマッチングされた特定の売り希望数量を削除した残りを前記第3領域に表示するように支援して前記第2-2モードを維持し、前記第2-2差分数量が0であれば前記第3領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(ii-2)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文と前記第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにし、前記第k特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(iii)前記第2-3モードで、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合に前記第2-3モードを維持し、すべての数量に対して一致する場合には前記第2-4モードに変換し、(iv)前記第2-4モードで、前記第k特定の買い注文が獲得されると前記第2-1モードに変換し、前記第k特定の売り注文が獲得されると前記第2-2モードに変換することを特徴とする。
【0023】
一例において、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示することを特徴とする。
【0024】
一例において、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、前記第2領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記第n特定の買い希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第n座標値とする際、前記第n座標値よりも小さい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする。
【0025】
一例において、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とする。
【0026】
一例において、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、前記第3領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記第m特定の売り希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第m座標値とする際、前記第m座標値よりも大きい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする。
【0027】
一例において、前記(b)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、前記特定の非上場株式の前記買い注文に含まれる前記買い希望価格の範囲の最小値を前記第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で、前記特定の買い希望価格を含む前記特定の買い注文を獲得し、これを前記第2領域に表示するプロセス及び前記特定の非上場株式の前記売り注文に含まれる前記売り希望価格の範囲の最大値を前記第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で、前記特定の売り希望価格を含む前記特定の売り注文を獲得し、これを前記第3領域に表示するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを特徴とする。
【0028】
一例において、前記(a)段階で、前記非上場株式の取引サーバは、(i)前記特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報、(ii)前記特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報、(iii)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報、(iv)前記特定の非上場会社と同業界に属している前記他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報、及び(v)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額のうち少なくとも一部を参照することで、前記特定の非上場株式の前記特定の基準価格を決定することを特徴とする。
【0029】
一例において、前記(a)段階で、前記特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、前記特定の未来予想投資情報は、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記第1特定の過去加重値乃至前記第n特定の過去加重値と連動し、前記他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動し、前記他の未来予想投資情報は、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記他の第1過去加重値乃至前記他の第m過去加重値と連動することを特徴とする。
【0030】
また、本発明の他の実施例によると、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェース提供非上場株式の取引サーバにおいて、インストラクションを格納する少なくとも一つのメモリ;及び前記インストラクションを実行するために構成された少なくとも一つのプロセッサ;を含み、前記プロセッサが、(I)少なくとも一つの使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援するプロセス;及び(II)前記特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第2領域に表示するように支援するプロセス及び前記特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、前記使用者端末をもって前記使用者端末の画面の第3領域に表示するように支援するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援するし、前記(II)プロセスで、前記プロセッサが、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援し、これと同時に、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、(b1)前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示し、(b2)前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とし、前記第2領域の前記縦軸の座標値を前記第3領域の前記縦軸の座標値よりも大きく設定するように支援することによって、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援することを特徴とし、前記使用者端末の画面上の前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に表示するように支援し、前記第m特定の売り希望価格の前記縦軸の座標値である前記第m座標値よりも大きい座標値の領域で、前記縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に表示するように支援し、前記特定の基準価格の前記縦軸の座標値である特定の座標値を前記第m座標値よりも大きく設定し、第n座標値(前記第n座標価格は前記第n特定の買い希望価格の前記縦軸の座標値である)よりも小さく設定した状態で表示するように支援することを特徴とする、非上場株式の取引サーバが提供される。
【0031】
一例において、前記(II)プロセスで、前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モード下で動作する場合、前記プロセッサは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第1-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、(i)前記第1-1モードは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも大きければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの順に前記第k特定の売り希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量までの数量のうち前記第k特定の売り希望数量にマッチングした分の買い希望数量を削除して前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードを維持し、(i-2)前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも小さければ、前記第1特定の買い希望数量から前記第n特定の買い希望数量を前記第2領域で削除して前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の売り希望数量から前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の合算を引いた第1差分数量だけを売り希望数量として前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードに変換し、(ii)前記第1-2モードは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている場合、(i-1)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも大きければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの順に前記第k特定の買い希望数量に該当する分だけマッチングして前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量までの数量のうち前記第k特定の買い希望数量にマッチングした分の売り希望数量を削除して前記第3領域に表示するように支援し、前記第1-2モードを維持し、(i-2)前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算が前記第k特定の買い希望数量よりも小さければ、前記第1特定の売り希望数量から前記第m特定の売り希望数量を前記第3領域で削除して前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算だけ取引が行われるようにし、前記第k特定の買い希望数量で前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の合算を引いた第2差分数量だけを買い希望数量として前記第2領域に表示するように支援し、前記第1-1モードに変換し、(iii)前記第1-3モードは、前記特定の買い注文が獲得されると前記第1-1モードに変換し、前記特定の売り注文が獲得されると前記第1-2モードに変換することを特徴とする。
【0032】
一例において、前記(II)プロセスで、前記特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と前記特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて前記特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、前記特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モード下で動作する場合、前記プロセッサは、前記特定の買い注文のみ存在する状態で、前記特定の売り注文が獲得される第2-1モード、前記特定の売り注文のみ存在する状態で、前記特定の買い注文が獲得される第2-2モード、前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード及び前記特定の買い注文と前記特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードのうちいずれか一つのモードで動作するようにし、(i)前記第2-1モードで、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている際、(i-1)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量で前記第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のうち前記第k特定の売り希望数量とマッチングされた特定の買い希望数量を削除した残りを前記第2領域に表示するように支援して前記第2-1モードを維持し、前記第2-1差分数量が0であれば前記第2領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(i-2)前記第k特定の売り希望数量と同一の数量が、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文と前記第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第1特定の買い注文乃至前記第n特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにし、前記第k特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(ii)前記第2-2モードで、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援した状態で、前記特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている際、(ii-1)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、前記第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量から前記第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち前記第k特定の買い希望数量とマッチングされた特定の売り希望数量を削除した残りを前記第3領域に表示するように支援して前記第2-2モードを維持し、前記第2-2差分数量が0であれば前記第3領域に表示された情報を削除した状態で、前記第2-4モードに変換し、(ii-2)前記第k特定の買い希望数量と同一の数量が、前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、前記第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文と前記第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第1特定の売り注文乃至前記第m特定の売り注文は前記第3領域に表示するようにし、前記第k特定の買い注文は前記第2領域に表示するようにする前記第2-3モードに変換し、(iii)前記第2-3モードで、前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合に前記第2-3モードを維持し、すべての数量に対して一致する場合には前記第2-4モードに変換し、(iv)前記第2-4モードで、前記第k特定の買い注文が獲得されると前記第2-1モードに変換し、前記第k特定の売り注文が獲得されると前記第2-2モードに変換することを特徴とする。
【0033】
一例において、前記(II)プロセスで、前記プロセッサは、前記使用者端末の画面の前記第2領域に前記買い希望価格の範囲内で降順の前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格及び前記第1特定の買い希望価格乃至前記第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に前記第n特定の買い希望価格乃至前記第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する前記第n特定の買い希望数量乃至前記第1特定の買い希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第2領域にさらに表示することを特徴とする。
【0034】
一例において、前記(II)プロセスで、前記プロセッサは、前記第2領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第n特定の買い希望価格から前記第1特定の買い希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第2領域に表示し、前記第n特定の買い希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第n座標値とする際、前記第n座標値よりも小さい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする。
【0035】
一例において、前記(II)プロセスで、前記プロセッサは、前記使用者端末の画面の前記第3領域に前記売り希望価格の範囲内で昇順の前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格及び前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記縦軸に垂直な横軸方向の反対方向に沿った第2側に前記第1特定の売り希望価格乃至前記第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する前記第1特定の売り希望数量乃至前記第m特定の売り希望数量を前記縦軸の座標値のそれぞれに対応するように前記第3領域にさらに表示することを特徴とする。
【0036】
一例において、前記(II)プロセスで、前記プロセッサは、前記第3領域を表示するように支援するにおいて、前記使用者端末の画面上の下部から上部に昇る方向を前記縦軸方向とする際、前記第1特定の売り希望価格から前記第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域に表示し、前記第m特定の売り希望価格に割り当てられた前記縦軸の座標値を前記第m座標値とする際、前記第m座標値よりも大きい前記縦軸の座標値である前記特定の座標値を前記特定の基準価格に割り当て、前記特定の基準価格を前記第1領域内の前記特定の座標値に対応する位置にさらに表示することを特徴とする。
【0037】
一例において、前記(II)プロセスで、前記プロセッサは、前記特定の非上場株式の前記買い注文に含まれる前記買い希望価格の範囲の最小値を前記第1リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で、前記特定の買い希望価格を含む前記特定の買い注文を獲得し、これを前記第2領域に表示するプロセス及び前記特定の非上場株式の前記売り注文に含まれる前記売り希望価格の範囲の最大値を前記第2リミテーション条件に応じて前記特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で、前記特定の売り希望価格を含む前記特定の売り注文を獲得し、これを前記第3領域に表示するプロセスのうち少なくとも一部を遂行し、前記特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することを特徴とする。
【0038】
一例において、前記(I)プロセスで、前記サーバは、(i)前記特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報、(ii)前記特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報、(iii)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報、(iv)前記特定の非上場会社と同業界に属している前記他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報、及び(v)前記特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額のうち少なくとも一部を参照することで、前記特定の非上場株式の前記特定の基準価格を決定することを特徴とする。
【0039】
一例において、前記(I)プロセスで、前記特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、前記特定の未来予想投資情報は、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、前記第1特定の過去投資金額情報乃至前記第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記第1特定の過去加重値乃至前記第n特定の過去加重値と連動し、前記他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動し、前記他の未来予想投資情報は、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、前記他の第1過去投資金額情報乃至前記他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する前記他の第1過去加重値乃至前記他の第m過去加重値と連動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0040】
本発明は、特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を決定するように支援することができる効果がある。
【0041】
また、本発明は、特定の非上場株式の特定の基準価格を参照することで特定の非上場株式の買い注文と売り注文との両方に対するリミテーション条件を設定するように支援することができる効果がある。
【0042】
また、本発明は、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる効果がある。
【0043】
また、本発明は、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる効果がある。
【0044】
また、本発明は使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援することができる効果がある。
【0045】
また、本発明は、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、これを使用者端末の画面の第2領域に表示して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる効果がある。
【0046】
また、本発明は、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、これを使用者端末の画面の第3領域に表示して特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバの簡略な構成を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援する方法の簡略な順序を説明するためのフローチャートである。
【
図3a】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3b】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3c】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3d】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3e】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3f】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図3g】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。
【
図4a】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図4b】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図4c】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図4d】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図4e】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図4f】本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【
図5】本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバの簡略な構成を示す図面である。
【
図6】本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する方法の簡略な順序を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施例を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。本発明の多様な実施例は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例に関連して本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ他の実施例で具現され得る。また、それぞれの開示された実施例内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱せず、かつ変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述の詳細な説明は、限定的な意味として受け取ろうとするものではなく、本発明の範囲は適切に説明されるのであれば、その請求項が主張することと均等な全ての範囲とともに添付された請求項によってのみ限定される。図面において類似の参照符号は、様々な側面にわたって同一であるか、類似する機能を指す。
【0049】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るようにするために、本発明の好ましい実施例について、添付された図面を参照して詳細に説明することにする。
【0050】
図1は、本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100の簡略な構成を示す図面である。
【0051】
図1に示されるように、本発明の非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100はメモリ110及びプロセッサ120を含むことができる。
【0052】
非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100のメモリ110はプロセッサ120のインストラクションを格納することができ、具体的に、インストラクションは非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100をもって特定の方式で機能させるための目的で生成されるコードであって、コンピュータやその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を指向することができるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取り可能なメモリに格納され得る。インストラクションは本発明の明細書で説明される機能を実行するためのプロセスを遂行することができる。
【0053】
そして、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100のプロセッサ120はMPU(Micro Processing Unit)またはCPU(Central Processing Unit)、キャッシュメモリ(Cache Memory)、データバス(Data Bus)などのハードウェア構成を含むことができる。また、コンピューティング装置はオペレーティングシステム、特定の目的を遂行するアプリケーションのソフトウェア構成をさらに含むことができる。
【0054】
また、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100はデータベース300と連動され得る。ここで、データベース300はフラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えばSDまたはXDメモリ)、ラム(Random Access Memory,RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(ReadOnly Memory,ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ReadOnly Memory)、PROM(Programmable ReadOnly Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも一つのタイプの格納媒体を含むことができ、これに限定されることなく、データを格納することができるすべての媒体を含むことができる。また、データベース300は非上場株式の取引を支援するサーバ100と分離して設置されるか、これとは異なり、非上場株式の取引を支援するサーバ100の内部に設置されてデータを伝送するか、受信されるデータを記録することもでき、図示されたものとは異なり、二以上に分離して具現され得、これは発明の実施条件に応じて異なり得る。
【0055】
また、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100は使用者端末200とも連動され得る。ここで、使用者端末200は使用者の携帯電話を含むことができるが、これに限定されるわけではない。ここで、使用者端末200は単数または複数の端末を含む。ただし、便宜上、本発明で使用者端末200は単数であると想定して説明するが、本発明の権利範囲はこれに限定されるわけではない。
【0056】
このように構成された本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援する非上場株式の取引サーバ100を利用した非上場株式の取引を支援する方法を
図2を参照して説明すると以下の通りである。
【0057】
図2は、本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援する方法の簡略な順序を説明するためのフローチャートである。
【0058】
まず、非上場株式の取引サーバ100が、特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を決定することができるS210。以後、非上場株式の取引サーバ100が、特定の非上場株式の特定の基準価格を参照することで特定の非上場株式の買い注文と売り注文との両方に対するリミテーション条件を設定することができるS220。また、非上場株式の取引サーバ100が、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得し、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲をリミテーション条件のうち第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得し、特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができるS230。
【0059】
参考として、上記にて言及した特定の基準価格を「基準」に下方硬直させた状態をさらに詳細に説明すると、正確に特定の基準価格が買い希望価格の最小値となるようにすることもでき、特定の基準価格から一部調整された価格が買い希望価格の最小値とになるようにすることもできる。同様に、特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態もまた、特定の基準価格が売り希望価格の最大値となるようにすることもでき、特定の基準価格から一部調整された価格が売り希望価格の最大値となるようにすることもできる。
【0060】
ここで、特定の非上場株式の特定の基準価格を決定する方法は以下の通りである。
【0061】
一つ目に、特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報を参照することで特定の基準価格を決定することができる。特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動され得る。
【0062】
これをさらに詳細に説明すると、特定の非上場会社をAとする。A会社が2010年に1億ウォンの投資を受け、2015年に5億ウォンの投資を受け、2020年に10億ウォンの投資を受け、2021年に12億ウォンの投資を受けたと仮定する。この場合、2010年の1億ウォンが第1特定の過去投資金額情報であり、2021年の12億ウォンが第n特定の過去投資金額情報である。また、ここでそれぞれの特定の過去投資金額情報に加重値を連動することができ、例えば、第1特定の過去投資金額情報乃至第n-1特定の過去投資金額情報には加重値を0に設定することもでき、第n特定の過去投資金額情報にのみ加重値を1に設定することもできる。このような場合、最も最近に投資を受けた12億ウォンのみを参照することで特定の基準価格を決定するのである。ここで、加重値は運営者の設定によって異なるように適用し得るので、これに限定するわけではない。例えば、第1特定の過去投資金額情報乃至第n-1特定の過去投資金額情報のそれぞれの加重値を、0.1,0.15,…,0.25に設定し、第n特定の過去投資金額情報の加重値を0.3に設定することもできる。もちろん、最も最近に投資を受けた第n特定の過去投資金額情報の加重値を最も高くしないこともでき、例えば、最も高い投資金額を留置した時点の加重値を最も高くすることもできる。
【0063】
二つ目に、特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報を参照することで特定の基準価格を決定することができる。特定の未来予想投資情報は、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動され得る。
【0064】
これをさらに具体的に説明すると、A会社が2010年に1億ウォンの投資を受け、2015年に5億ウォンの投資を受け、2018年に10億ウォンの投資を受けたとする。即ち、過去に投資を受けた金額と時点とを参照することで未来予想投資情報を計算することができる。例えば、過去に投資を受けた金額及び該当投資を受けた時点を参照することで所定のアルゴリズムを通じ、A会社が2021年には15億ウォンの投資を受けると予想することができ、これを参考にして特定の基準価格を決定することができるのである。また、ここでも加重値を異なるように適用して計算することもできる。加重値の適用は前にて説明した通りと類似しており、これに限定するわけではない。
【0065】
三つ目に、特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報を参照することで特定の基準価格を決定することができる。他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動され得る。
【0066】
この場合は、A会社が投資を受けた過去投資情報がない場合に他の非上場会社の過去投資情報を参照して特定の基準価格を決定することができる。即ち、A会社の過去投資情報がないので、A会社と同業界に属している非上場会社であるB会社の過去投資情報を参照するのである。過去投資情報を計算する方法は前で説明したA会社の過去投資情報を計算する方法と同一である。同一の方法でB会社の過去投資情報を参照することでA会社の特定の基準価格を決定するのである。もちろん、B会社は一つでもあり得るが、複数個の会社でもあり得る。
【0067】
四つ目に、特定の非上場会社と同業界に属している前記他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報を参照することで特定の基準価格を決定することができる。他の未来予想投資情報は、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動され得る。
【0068】
この場合も、A会社の未来予想投資情報を計算する方法と同一の方法でB会社の未来予想投資情報を計算してA会社の特定の基準価格を決定するのである。これもまた同一の方法であるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
五つ目に、特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額を参照することで特定の基準価格を決定することができる。即ち、特定の非上場会社の時価総額は検証されていない状態であるので、同業界に属している他の上場会社の時価総額を参照することで特定の基準価格を決定することができる。ここで、同業界に属している少なくとも一つの他の上場会社の時価総額を参考にすることもでき、同業界に属しているいくつかの上場会社を母集団として構成し、母集団を参考にすることができるので、これに限定するわけではない。
【0070】
最後に、会計法人により実施されるか、政府により提供されるガイドラインに沿った前記特定の非上場会社の特定の企業価値の評価結果を参照することで特定の基準価格を決定することができる。即ち、特定の非上場会社の時価総額は検証されていないが、会計法人及び政府などにより検証された特定の非上場会社の特定の企業価値の評価結果を参考にすることができる。
【0071】
一方、以下では、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な場合と数量の一致が必要な場合とを分けて説明する。
【0072】
図3a乃至
図3gは、本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モードに対する例を示す図面である。ここで、「数量の一致が不要」ということは、例えば、売り/買い注文の際、株式数量の単位が決まってある場合を意味し得るがこれに限定されるわけではなく、場合によっては株式数量の単位が決まってなくても一般的な株式売買締結の原則(例えば、価格優先の原則、時間優先の原則、数量優先の原則)に沿って取引が行われるようにした場合も意味し得る。
【0073】
即ち、特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて特定の非上場株式に対する取引が行われるが、特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な場合は第1モード下で動作するものである。
【0074】
さらに具体的に、第1モードは、特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得される第1-1モード、特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードを含むことができる。
【0075】
まず、第1-1モードを説明する。第1-1モードは特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得されるモードである。
【0076】
第1-1モードで、特定の買い希望数量が特定の売り希望数量よりも大きい場合、特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、特定の買い希望数量から特定の売り希望数量を引いた第1-1-A差分数量に特定の買い注文に対する情報をアップデートして第1-1モードを維持することができる。
【0077】
これを
図3a及び
図3bを参考にして詳細に説明すると以下の通りである。
【0078】
図3aのように、買い残量が150株、100株、10株、70株、30株、100株がある状態で、特定の売り希望数量が250株であれば、高い価格から150株及び100株320_aに対する売却が行われ得る。以後、
図3bのように、残った買い残量が10株、70株、30株、100株となるのである。即ち、特定の買い希望数量である460株から特定の売り希望数量である250株を引いた210株が第1-1-A差分数量である。特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも小さいため、買い残量が残っている第1-1モードが継続的に維持されるのである。
【0079】
一方、第1-1モードで、特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも大きい場合、特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、特定の売り希望数量から特定の買い希望数量を引いた第1-1-B差分数量に特定の売り注文に対する情報をアップデートして第1-2モードに変換することができる。
【0080】
これを
図3b及び
図3cを参考にして詳細に説明すると以下の通りである。
【0081】
再び
図3bを参考すると、買い残量が210株がある状態で、特定の売り希望数量が300株であれば、210株に対する売却が行われ得る。以後、
図3cのように、残った売り残量が90株となり、これは第1-1-B差分数量である。特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも大きいため、売り残量が残っている第1-2モードに変換されるのである。ただし、
図3cでは例示的に売り希望価格を70,000ウォンで入力した場合を想定したのであって、仮りに69,000ウォンで入力したとするなら、
図3cの売り残量は69,000ウォンで表示され得る。
【0082】
次に、第1-2モードを説明する。第1-2モードは特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得されるモードである。
【0083】
第1-2モードで、特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも大きい場合、特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、特定の売り希望数量から特定の買い希望数量を引いた第1-2-A差分数量に特定の売り注文に対する情報をアップデートして第1-2モードを維持することができる。
【0084】
一方、第1-2モードで、特定の買い希望数量が特定の売り希望数量よりも大きい場合、特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、特定の買い希望数量から特定の売り希望数量を引いた第1-2-B差分数量に特定の買い注文に対する情報をアップデートして第1-1モードに変換することができる。
【0085】
これは
図3d及び
図3eを参考にして説明すると以下の通りである。
【0086】
図3dのように、売り残量が20株、100株、360株、250株、100株がある状態で、特定の買い希望数量が200株であれば、20株、100株、80株に対する買取330_aが行われ得る。以後、
図3eのように、残った売り残量が280株、250株、100株となるのである。参考として、特定の買い希望数量が200株であるため、価格が低い順に取引される基準によって360株からは80株のみ取引され、280株が残った状態である。即ち、特定の売り希望数量である830株から特定の買い希望数量である200株を引いた630株が第1-2-A差分数量である。即ち、特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも大きいため、売り残量が残っている第1-2モードが継続的に維持されるのである。
【0087】
また、再び
図3eを参考すると、売り残量が630株がある状態で、特定の買い希望数量が700株であれば、まず630株に対する買取が行われ得る。以後、
図3fのように、残った買い残量が70株となり、これは第1-2-B差分数量である。即ち、特定の売り希望数量が特定の買い希望数量よりも小さいため、買い残量が残っている第1-1モードに変換されるのである。ただし、
図3eでは例示的に買い希望価格を70,000ウォンで入力した場合を想定したのであって、仮りに71,000ウォンで入力したとするなら、
図3eの買い残量は71,000ウォンで表示され得る。
【0088】
次に、第1-3モードを説明する。第1-3モードは特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていないモードである。
【0089】
図3gのように、第1-3モードでは売り残量及び買い残量がない状態であり、特定の買い注文が獲得されると第1-1モードに変換することができ、特定の売り注文が獲得されると第1-2モードに変換することができるのである。
【0090】
一方、以下では非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な場合について説明する。ここで、「数量の一致が必要」ということは、売り注文別の売り希望量のそれぞれの数字のうちいずれか一つの数字と買い注文別の買い希望価格量のそれぞれの数字のうちいずれか一つの数字とが一致してこそ取引を行うという意味である(もちろん、買い希望価格と売り希望価格とが前記で説明したリミテーション条件により一致するという仮定下で動作する)。この際には、価格優先の原則、時間優先の原則が適用可能である。
【0091】
図4a乃至
図4fは、本発明の一実施例において、非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モードに対する例を示す図面である。
【0092】
即ち、特定の買い注文は第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文のうち少なくとも一部を含み、特定の売り注文は第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0093】
ここで、第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文のそれぞれに含まれた第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文のそれぞれに含まれた第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて特定の非上場株式に対する取引が行われるようにするものである。
【0094】
これをさらに具体的に説明すると、第2モードは、特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得される第2-1モード、特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得される第2-2モード、特定の買い注文と特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード、及び特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードを含むことができる。
【0095】
繰り返し説明すると、第1モードは数量の一致が不要な条件であり、第2モードは数量の一致が必要な条件である。
【0096】
これを
図4a乃至
図4cを参考にして詳細に説明すると以下の通りである。
【0097】
まず、第2-1モードを説明する。第2-1モードは数量の一致が必要であり、特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得されるモードである。
【0098】
第2-1モードで、第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文が存在する状態で第k特定の売り注文が獲得され得る。
【0099】
この際、第k特定の売り希望数量と同一の数量が、第1特定の買い希望数量乃至前記第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の合算から第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば第2-1モードを維持し、第2-1差分数量が0であれば第2-4モードに変換することができる。
【0100】
これを具体的に説明すると、
図4aのように、買い数量が150株、100株、10株、70株、30株、100株が存在する状態を想定しよう。この際、第k特定の売り注文が例えば100株だとする。即ち、売り注文数量と同一の買い数量100株が存在するため、
図4bのように、100株(買い希望価格が高い株に対して優先順位があること)に対する取引が行われ、総買い数量460株から100株を引いた360株が第2-1差分数量となるのである。ここで、360株が正数であるため第2-1モードが維持され、第2-1差分数量が0であれば、
図4cのように、買い注文と売り注文とがない第2-4モードに変換されるのである。
【0101】
また、第k特定の売り希望数量と同一の数量が、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文と第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第2-3モードに変換することができる。ここで、kは1以上、n以下の整数であり、第k特定の売り希望数量を含むことができる。
【0102】
次に、第2-2モードを説明する。第2-2モードは数量の一致が必要であり、特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得されるモードである。
【0103】
第2-2モードで、第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文が存在する状態で第k特定の買い注文が獲得され得る。
【0104】
この際、第k特定の買い希望数量と同一の数量が、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の合算から第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば第2-2モードを維持し、第2-2差分数量が0であれば第2-4モードに変換することができる。
【0105】
これを具体的に説明すると、
図4dのように、売り数量が100株、100株、250株、360株、100株、20株が存在する状態である。この際、第k特定の買い注文が例えば100株だとする。即ち、買い注文数量と同一の売り数量100株が存在するため、
図4eのように、100株(売却価格が低い株に対して優先順位があること)に対する取引が行われ、総売り数量930株から100株を引いた830株が第2-2差分数量となるのである。ここで、830株が正数であるため第2-2モードが維持され、第2-2差分数量が0であれば、
図4cのように、買い注文と売り注文とがない第2-4モードに変換されるのである。
【0106】
また、第k特定の買い希望数量と同一の数量が、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文と第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第2-3モードに変換することができる。ここで、kは1以上、m以下の整数であり、第k特定の買い希望数量を含むことができる。
【0107】
次に、第2-3モードを説明する。第2-3モードは数量の一致が必要であり、特定の買い注文と特定の売り注文とがいずれも存在するモードである。即ち、
図4fの通りである。
【0108】
第2-3モードで、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合には第2-3モードを維持し続け、すべての数量に対して一致する場合には第2-4モードに変換することができる。即ち、売り数量及び買い数量がすべて一致すれば、すべての株に対して取引が行われるので、買い注文及び売り注文がない第2-4モードに変換されるのである。
【0109】
再び
図4fを参照すると、買い数量及び売り数量が一致する場合がないため、第2-3モードが維持されるのであり、例えば、買い数量に90株があるなら、売り数量にある90株と数量が一致するため、90株に対する取引が行われ、第2-3モードが維持され続けるのである。すべての数量が一致して取引が行われると、第2-4モードに変換されるのである。
【0110】
言い換えると、第2-4モードは数量が一致する必要があるが、特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていないモードである。
【0111】
第2-4モードで、第k特定の買い注文が獲得されると第2-1モードに変換させ、第k特定の売り注文が獲得されると第2-2モードに変換することができる。これは前で説明した通りと同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0112】
一方、特定の買い注文を登録する過程を説明すると以下の通りである。
【0113】
まず、買い手の端末から特定の買い注文が獲得されると、非上場株式の取引サーバ100は、特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量及び特定の基準価格の積を参照することで決定される売買代金を非上場株式の取引サーバ100に連動するエスクロー口座に入金するように買い手の端末に要請することができる。以後、売買代金がエスクロー口座に入金されたことが感知されると、非上場株式の取引サーバ100は、特定の買い注文を正常に登録することができるのである。
【0114】
また、買い手の端末から特定の買い注文が獲得されると、非上場株式の取引サーバ100は、買い手の口座に保管された全体の金額のうち、特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量及び特定の基準価格の積を参照することで決定される注文金額ほどを出金停止となるように制御することができる。即ち、売り手の端末から特定の売り注文が獲得され、特定の買い注文と特定の売り注文とがマッチングしたと判断されると、非上場株式の取引サーバ100は、出金停止された注文金額を売り手の端末と連動する売り手の口座に送金し、特定の非上場株式の所有権を買い手に変動させることによって、特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる。
【0115】
同様に、特定の売り注文を登録する過程もこれと同様に進行され得る。
【0116】
売り手の端末から特定の売り注文が獲得され、特定の買い注文と特定の売り注文とがマッチングしたと判断されると、非上場株式の取引サーバ100は、エスクロー口座に入金された売買代金を売り手の端末と連動する売り手の口座に送金し、特定の非上場株式の所有権を買い手に変動させることによって、特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができる。
【0117】
ここで、売り手の端末から特定の売り注文が獲得されると、非上場株式の取引サーバ100は、特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量に該当する特定の非上場株式が実質的に存在するか否かに対する確認を売り手の端末に要請することができる。即ち、特定の非上場株式の実質的な存在が確認されると、非上場株式の取引サーバ100は、特定の売り注文を正常に登録することができるのである。
【0118】
これは、特定の非上場株式を有していないのに取引を進行する見せ玉を防止するため、実際に特定の非上場株式を有していているかについて確認をしてから取引を進行するものである。
【0119】
この際、売り手の端末から特定の売り注文が獲得されると、非上場株式の取引サーバ100は、特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量に該当する特定の非上場株式の実質的な存在を確認してから、特定の売り注文と特定の買い注文とのマッチングによる売買成立または特定の売り注文に対する注文取消がある前までは、特定の売り注文に含まれた特定の非上場株式の特定の売り希望数量に対しては任意に処分されないように制御することができる。
【0120】
これは、特定の非上場株式を有していることを証明したとしても、しばらく証明だけして密かに他のルートで処分してしまう場合も一種の見せ玉として扱い、これを防止するためである。
【0121】
一方、非上場株式の取引サーバ100は、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲の最小値を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で特定の買い希望価格を含む特定の買い注文を獲得することができる。
【0122】
また、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲の最大値を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で特定の売り希望価格を含む特定の売り注文を獲得することができる。
【0123】
ここで、第1調整ファクタ及び第2調整ファクタのうち少なくとも一つは1.0に設定した状態で第1リミテーション条件及び第2リミテーション条件を設定することもできるが、これに限定されるわけではない。例えば、第1調整ファクタを0.9、第2調整ファクタを1.1に設定することもでき、反対に第1調整ファクタを1.1,第2調整ファクタを0.9に設定することもできる。
【0124】
これをさらに具体的に説明すると以下の通りである。
【0125】
再び
図4fを参考すると、買い希望価格100,000ウォン/買い数量100株440は第1特定の買い希望価格であり、買い希望価格71,000ウォン/買い数量100株450は第n特定の買い希望価格である。また、売り希望価格30,000ウォン/売り数量20株460は第1特定の売り希望価格であり、売り希望価格69,000ウォン/売り数量90株470は第m特定の売り希望価格である。
【0126】
ここで、買い希望価格の範囲は第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格を含み、特定の基準価格である70,000ウォンに第1調整ファクタをかけて第1特定の調整基準価格を決定することができる。
【0127】
即ち、特定の基準価格は70,000ウォンであるが、第1調整ファクタが0.9である場合、第1特定の調整基準価格は63,000ウォンであり、第1調整ファクタが1.0である場合、第1特定の調整基準価格は同一に70,000ウォンであり、第1調整ファクタが1.1である場合、第1特定の調整基準価格は77,000ウォンである。
【0128】
言い換えると、特定の基準価格は70,000ウォンに決められているが、第1調整ファクタに応じて第1特定の調整基準価格は変動し、第1特定の調整基準価格を基準にして特定の買い注文を獲得することができるのである。参考として、第1調整ファクタの価格は運営者の設定などによって変更され得るので、これに限定するわけではない。
【0129】
これと同様に、売り希望価格の範囲も第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格を含み、特定の基準価格に第2調整ファクタをかけて第2特定の調整基準価格を決定することができる。
【0130】
第2調整ファクタを適用することは第1調整ファクタと同一であるため、詳細な説明は省略し、同様に、特定の基準価格は70,000ウォンであるが、第2特定の調整基準価格によって特定の売り注文を獲得することができる。
【0131】
以上のように、非上場株式の取引を支援するための方法について説明した。
【0132】
一方、以下では、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースの提供方法について説明する。
【0133】
図5は、本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500の簡略な構成を示す図面である。参考として、非上場株式の取引サーバ500は
図1の非上場株式の取引サーバ100と同一のサーバでも具現され得、別途のサーバでも具現され得る。
【0134】
図5に示されるように、本発明の非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500はメモリ510及びプロセッサ520を含むことができる。
【0135】
非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500のメモリ510はプロセッサ520のインストラクションを格納することができ、具体的に、インストラクションは非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500をもって特定の方式で機能させるための目的で生成されるコードであって、コンピュータやその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を指向することができるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取り可能なメモリに格納され得る。インストラクションは本発明の明細書で説明される機能を実行するためのプロセスを遂行することができる。
【0136】
そして、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500のプロセッサ520はMPU(Micro Processing Unit)またはCPU(Central Processing Unit)、キャッシュメモリ(Cache Memory)、データバス(Data Bus)などのハードウェア構成を含むことができる。また、コンピューティング装置はオペレーティングシステム、特定の目的を遂行するアプリケーションのソフトウェア構成をさらに含むことができる。
【0137】
また、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500はデータベース700と連動され得る。ここで、データベース700はフラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えばSDまたはXDメモリ)、ラム(Random Access Memory,RAM)、SRAM(Static Random Access Memory)、ロム(ReadOnly Memory,ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ReadOnly Memory)、PROM(Programmable ReadOnly Memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも一つのタイプの格納媒体を含むことができ、これに限定されることなく、データを格納することができるすべての媒体を含むことができる。また、データベース700は非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500と分離して設置されるか、これとは異なり、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500の内部に設置されてデータを伝送するか、受信されるデータを記録することもでき、図示されたものとは異なり、二以上に分離して具現され得、これは発明の実施条件に応じて異なり得る。
【0138】
また、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500は使用者端末600とも連動され得る。ここで、使用者端末600は使用者の携帯電話を含むことができるが、これに限定されるわけではない。ここで、使用者端末600は単数または複数の端末を含む。ただし、便宜上、本発明で使用者端末600は単数であると想定して説明するが、本発明の権利範囲はこれに限定されるわけではない。
【0139】
このように構成された本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する非上場株式の取引サーバ500を利用した非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースを提供する方法を
図6を参照して説明すると以下の通りである。
【0140】
図6は、本発明の一実施例において、非上場株式の取引を支援するためのユーザインターフェースの提供方法の簡略な順序を説明するためのフローチャートである。
【0141】
まず、非上場株式の取引サーバ500が、少なくとも一つの使用者端末600をもって使用者端末の画面の第1領域に特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を表示するように支援することができるS610。
【0142】
以後、非上場株式の取引サーバ500が、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の買い希望価格を含む少なくとも一つの特定の買い注文を獲得すると、使用者端末600をもって使用者端末の画面の第2領域に特定の買い注文を表示するように支援することができるS620a。
【0143】
また、非上場株式の取引サーバ500は、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で少なくとも一つの特定の売り希望価格を含む少なくとも一つの特定の売り注文を獲得すると、使用者端末600をもって使用者端末の画面の第3領域に特定の売り注文を表示するように支援することができるS620b。
【0144】
即ち、特定の買い注文及び特定の売り注文のうち少なくとも一部を遂行し、特定の非上場株式に対する取引が行われるように支援することができるのである。
【0145】
参考として、上記にて言及した特定の基準価格を「基準」に下方硬直させた状態をさらに詳細に説明すると、正確に特定の基準価格が買い希望価格の最小値となるようにすることもでき、特定の基準価格から一部調整された価格が買い希望価格の最小値とになるようにすることもできる。同様に、特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態もまた、特定の基準価格が売り希望価格の最大値となるようにすることもでき、特定の基準価格から一部調整された価格が売り希望価格の最大値となるようにすることもできる。
【0146】
一方、以下では非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な場合のユーザインターフェースと数量の一致が必要な場合のユーザインターフェースとを分けて説明する。
【0147】
まず、非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な場合のユーザインターフェースについて説明する。
【0148】
参考として、前述したように、「数量の一致」が不要であるということは「注文当りの数量の一致」が不要であるということである。即ち、買い注文3個が4株、6株、10株である際、売り注文1個が5株だとしても、売り注文の数量5株は、いずれの買い注文の数量とも一致しないが、取引を進行するということである。
【0149】
即ち、特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が不要な第1モード下で動作する場合を説明する。
【0150】
まず、第1モードは、特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得される第1-1モード、特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得される第1-2モード、及び特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていない第1-3モードを含むことができる。
【0151】
これは再び
図3a乃至
図3gを参考にして説明すると以下の通りである。
【0152】
図3a乃至
図3bのように、第1-1モードは、使用者端末の画面の第2領域320に買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援することができる。
【0153】
ここで、特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている場合、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の合算が第k特定の売り希望数量よりも大きければ、第1特定の買い希望数量から第n特定の買い希望数量までの順に第k特定の売り希望数量に該当するだけマッチングして第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにしながら、第1特定の買い希望数量から第n特定の買い希望数量までの数量のうち第k特定の売り希望数量にマッチングした分の買い希望数量を削除して
図3bのように、第2領域320に表示するように支援し、第1-1モードを維持することができる。
【0154】
一方、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の合算が前記第k特定の売り希望数量よりも小さければ、第1特定の買い希望数量から第n特定の買い希望数量を第2領域320から削除して第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の合算だけ取引が行われるようにしながら、第k特定の売り希望数量から第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の合算を引いた第1差分数量だけを売り希望数量として第3領域に表示するように支援し、第1-2モードに変換することができる。
【0155】
前述のように、買い残量が売り注文よりも大きい場合、第1-1モードを維持し続け、買い残量が売り注文よりも小さい場合、第1-2モードに変換するものである。
【0156】
前記第3領域については以下で詳細に説明する。
【0157】
一方、第1-2モードは、
図3d乃至
図3eのように、使用者端末の画面の第3領域330に売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援することができる。
【0158】
ここで、特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている場合、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の合算が第k特定の買い希望数量よりも大きければ、第1特定の売り希望数量から第m特定の売り希望数量までの順に第k特定の買い希望数量に該当するだけマッチングして第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにしながら、第1特定の売り希望数量から第m特定の売り希望数量までの数量のうち第k特定の買い希望数量にマッチングした分の売り希望数量を削除して
図3eのように、第3領域330に表示するように支援し、第1-2モードを維持することができる。
【0159】
一方、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の合算が第k特定の買い希望数量よりも小さければ、第1特定の売り希望数量から第m特定の売り希望数量を第3領域から削除して第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の合算だけ取引が行われるようにしながら、第k特定の買い希望数量から第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の合算を引いた第2差分数量だけを買い希望数量として第2領域に表示するように支援し、第1-1モードに変換することができる。
【0160】
これは前述のように、売り残量が買い注文よりも大きい場合、第1-2モードを維持し続け、売り残量が買い注文よりも小さい場合、第1-1モードに変換するものである。
【0161】
次に、
図3gのように、第1-3モードは特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていないモードである。ここで、特定の買い注文が獲得されると第1-1モードに変換し、特定の売り注文が獲得されると第1-2モードに変換することができるのである。
【0162】
一方、以下では非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な場合のユーザインターフェースについて説明する。
【0163】
即ち、特定の買い注文に含まれた特定の買い希望数量のうち少なくとも一部と特定の売り注文に含まれた特定の売り希望数量のうち少なくとも一部とをマッチングさせて特定の非上場株式に対する取引が行われるようにし、特定の非上場株式の取引条件として数量の一致が必要な第2モード下で動作する場合を説明する。
【0164】
まず、第2モードは、特定の買い注文のみ存在する状態で特定の売り注文が獲得される第2-1モード、特定の売り注文のみ存在する状態で特定の買い注文が獲得される第2-2モード、特定の買い注文と特定の売り注文とがいずれも存在する第2-3モード及び特定の買い注文と特定の売り注文とがまだ獲得されていない第2-4モードを含むことができる。
【0165】
これは、再び
図4a乃至
図4fを参考にして説明すると以下の通りである。
【0166】
図4a乃至4bのように、第2-1モードで、使用者端末の画面の第2領域420に買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格及び第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量を表示するように支援することができる。
【0167】
ここで、特定の売り注文に第k特定の売り希望数量が含まれている際、第k特定の売り希望数量と同一の数量が、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の中に存在する場合、第k特定の売り希望数量だけ取引が行われるようにし、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量から第k特定の売り希望数量を引いた第2-1差分数量が正数であれば第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量のうち第k特定の売り希望数量とマッチングされた特定の買い希望数量を削除した残りを第2領域420に表示するように支援して第2-1モードを維持し、第2-1差分数量が0であれば第2領域に表示された情報を削除した状態である
図4cのような第2-4モードに変換することができる。
【0168】
一方、第k特定の売り希望数量と同一の数量が、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量の中に存在しない場合、
図4fのように、第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文と第k特定の売り注文との間に取引を進行することなく第1特定の買い注文乃至第n特定の買い注文は第2領域420に表示するようにし、第k特定の売り注文は第3領域430に表示するようにする第2-3モードに変換することができる。これに対しては以下にて
図4fを参照することでより詳細に説明する。
【0169】
言い換えると、数量が一致してこそ取引が行われ、数量が一致しない場合は取引を進行しないということである。
【0170】
一方、
図4d乃至
図4eのように、第2-2モードで、使用者端末の画面の第3領域430に売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格及び第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を表示するように支援することができる。
【0171】
ここで、特定の買い注文に第k特定の買い希望数量が含まれている際、第k特定の買い希望数量と同一の数量が、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の中に存在する場合、第k特定の買い希望数量だけ取引が行われるようにし、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量から第k特定の買い希望数量を引いた第2-2差分数量が正数であれば第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量のうち第k特定の買い希望数量とマッチングされた特定の売り希望数量を削除した残りを第3領域に表示するように支援して第2-2モードを維持し、第2-2差分数量が0であれば第3領域430に表示された情報を削除した状態である
図4cのような第2-4モードに変換することができる。
【0172】
一方、第k特定の買い希望数量と同一の数量が、第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量の中に存在しない場合、
図4fのように、第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文と第k特定の買い注文との間に取引を進行することなく第1特定の売り注文乃至第m特定の売り注文は第3領域430に表示するようにし、第k特定の買い注文は第2領域420に表示するようにする第2-3モードに変換することができる。
【0173】
同様に、数量が一致してこそ取引が行われるということである。
【0174】
次に、再び
図4fを参照すると、前述のように、第2-3モードは特定の買い注文と特定の売り注文とがいずれも存在するモードである。ここで、第1特定の買い希望数量乃至第n特定の買い希望数量のそれぞれの数量のうちいずれか一つの数量と第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量のうち一部の数量とに対してのみ一致する場合に第2-3モードを維持し、すべての数量に対して一致する場合には第2-4モードに変換することができる。
【0175】
即ち、売り数量及び買い数量が一致しないと取引が行われないので、買い注文及び売り注文がいずれも存在する第2-3モードに変換されるのである。
【0176】
一方、第2-4モードで、第k特定の買い注文が獲得されると第2-1モードに変換し、第k特定の売り注文が獲得されると第2-2モードに変換することができる。これは前で説明した通りと同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0177】
一方、非上場株式に対する取引のうち買取が行われるユーザインターフェースについてさらに詳細に説明すると以下の通りである。
【0178】
再び
図3aを確認すると、非上場株式の取引サーバ500は、使用者端末600の画面の第2領域320に買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格(即ち、100,000ウォン)乃至第n特定の買い希望価格(即ち、71,000ウォン)及び第1特定の買い希望価格乃至第n特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量(即ち、150株)乃至第n特定の買い希望数量(即ち、100株)を表示するように支援することができる。参考として、
図3aでは説明の便宜上買い希望価格が70,000ウォンである場合については示していない。
【0179】
ここで、使用者端末600の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、第n特定の買い希望価格から第1特定の買い希望価格までの順に縦軸の座標値を増加させるように割り当てて第2領域320に表示し、縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に第n特定の買い希望価格乃至第1特定の買い希望価格のそれぞれに対応する第n特定の買い希望数量乃至第1特定の買い希望数量を縦軸の座標値のそれぞれに対応するように第2領域320にさらに表示することができる。
【0180】
また、非上場株式の取引サーバ500は、第2領域320を表示するように支援するにおいて、使用者端末600の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、第n特定の買い希望価格から第1特定の買い希望価格までの順に縦軸の座標値を増加させるように割り当てて第2領域320に表示し、第n特定の買い希望価格に割り当てられた縦軸の座標値を第n座標値とする際、第n座標値よりも小さい縦軸の座標値である特定の座標値を特定の基準価格に割り当て、特定の基準価格を第1領域310内の特定の座標値に対応する位置にさらに表示することができる。
【0181】
一方、非上場株式に対する取引のうち売却が行われるユーザインターフェースについてさらに詳細に説明すると以下の通りである。
【0182】
再び
図3dを確認すると、非上場株式の取引サーバ500は、使用者端末600の画面の第3領域330に売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格(即ち、50,000ウォン)乃至第m特定の売り希望価格(即ち、69,000ウォン)及び第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量(即ち、20株)乃至第m特定の売り希望数量(即ち、100株)を表示するように支援することができる。参考として、
図3dでは説明の便宜上売り希望価格が70,000ウォンである場合については示していない。
【0183】
ここで、使用者端末600の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、第1特定の売り希望価格から第m特定の売り希望価格までの順に縦軸の座標値を増加させるように割り当てて第3領域330に表示し、縦軸に垂直な横軸方向の反対方向に沿った第2側に第1特定の売り希望価格乃至第m特定の売り希望価格のそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量乃至第m特定の売り希望数量を縦軸の座標値のそれぞれに対応するように第3領域330にさらに表示することができる。
【0184】
また、非上場株式の取引サーバ500は、第3領域330を表示するように支援するにおいて、使用者端末600の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、第1特定の売り希望価格から第m特定の売り希望価格までの順に前記縦軸の座標値を増加させるように割り当てて前記第3領域330に表示し、第m特定の売り希望価格に割り当てられた縦軸の座標値を第m座標値とする際、第m座標値よりも大きい縦軸の座標値である特定の座標値を特定の基準価格に割り当て、特定の基準価格を第1領域310内の特定の座標値に対応する位置にさらに表示することができる。
【0185】
一方、非上場株式に対する取引のうち買取及び売却が行われるユーザインターフェースについてさらに詳細に説明すると以下の通りである。
【0186】
再び
図4fを確認すると、非上場株式の取引サーバ500が、使用者端末600の画面の第2領域420に買い希望価格の範囲内で降順の第1特定の買い希望価格440a乃至第n特定の買い希望価格450a及び第1特定の買い希望価格440a乃至第n特定の買い希望価格450aのそれぞれに対応する第1特定の買い希望数量440b乃至第n特定の買い希望数量450bを表示するように支援し、これと同時に、使用者端末600の画面の第3領域430に売り希望価格の範囲内で昇順の第1特定の売り希望価格460a乃至第m特定の売り希望価格470a及び第1特定の売り希望価格460a乃至第m特定の売り希望価格470aのそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量460b乃至第m特定の売り希望数量470bを表示するように支援することができる。参考として、
図4fでは説明の便宜上買い希望価格と売り希望価格とが70,000ウォンである場合については示していない。
【0187】
ここで、使用者端末600の画面上の下部から上部に昇る方向を縦軸方向とする際、第n特定の買い希望価格450aから第1特定の買い希望価格440aまでの順に縦軸の座標値を増加させるように割り当てて第2領域420に表示し、縦軸に垂直な横軸方向に沿った第1側に第n特定の買い希望価格450a乃至第1特定の買い希望価格440aのそれぞれに対応する第n特定の買い希望数量450b乃至第1特定の買い希望数量440bを縦軸の座標値のそれぞれに対応するように第2領域420にさらに表示することができる。
【0188】
また、第1特定の売り希望価格460aから第m特定の売り希望価格470aまでの順に縦軸の座標値を増加させるように割り当てて第3領域430に表示し、横軸方向の反対方向に沿った第2側に第1特定の売り希望価格460a乃至第m特定の売り希望価格470aのそれぞれに対応する第1特定の売り希望数量460b乃至第m特定の売り希望数量470bを縦軸の座標値のそれぞれに対応するように第3領域430にさらに表示することもできる。
【0189】
参考として、第2領域420の縦軸の座標値を第3領域430の縦軸の座標値よりも大きく設定するように支援することによって、使用者端末600の画面上の縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、第1特定の売り希望価格460aから第m特定の売り希望価格470aまでの順に表示するように支援し、第m特定の売り希望価格470aの縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、第n特定の買い希望価格450aから第1特定の買い希望価格440aまでの順に表示するように支援することができる。このようなユーザインターフェースによると、一般的な上場株式に対する注文控とは反対に、買い板は上部に表示され、売り板は下部に表示される。
【0190】
また、使用者端末600の画面上の縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、第1特定の売り希望価格460aから第m特定の売り希望価格470aまでの順に表示するように支援し、第m特定の売り希望価格470aの縦軸の座標値である第m座標値よりも大きい座標値の領域で、縦軸の座標値が小さい値から大きい値に増加する方向に、第n特定の買い希望価格450aから第1特定の買い希望価格440aまでの順に表示するように支援し、特定の基準価格410の縦軸の座標値である特定の座標値を第m座標値(即ち、470a及び470bに該当する領域の縦軸上の座標値)よりも大きく設定し、第n座標値(即ち、450a及び450bに該当する領域の縦軸上の座標値)よりも小さく設定した状態で表示するように支援することができる。ここで、第n座標価格は第n特定の買い希望価格の縦軸の座標値である。
【0191】
一方、非上場株式の取引サーバは、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲の最小値を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格と第1調整ファクタとをかけた第1特定の調整基準価格として下方硬直させた状態で特定の買い希望価格を含む特定の買い注文を獲得し、これを第2領域420に表示することができる。
【0192】
また、特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲の最大値を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格と第2調整ファクタとをかけた第2特定の調整基準価格として上方硬直させた状態で特定の売り希望価格を含む特定の売り注文を獲得し、これを第3領域430に表示することができる。
【0193】
ここで、特定の非上場株式の特定の基準価格は特定の非上場会社が投資を受けた特定の過去投資情報、特定の非上場会社が投資を受けると予想される特定の未来予想投資情報、特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けた他の過去投資情報、特定の非上場会社と同業界に属している他の非上場会社が投資を受けると予想される他の未来予想投資情報、及び特定の非上場会社と同業界に属している他の上場会社の時価総額のうち少なくとも一部を参照することで決定することができる。
【0194】
参考として、特定の過去投資情報は、時間順の情報である第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、特定の未来予想投資情報は、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する第1特定の過去投資時点情報乃至第n特定の過去投資時点情報を参照することで決定され、第1特定の過去投資金額情報乃至第n特定の過去投資金額情報のそれぞれに対応する第1特定の過去加重値乃至第n特定の過去加重値と連動し、他の過去投資情報は、時間順の情報である他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部を参照することで決定され、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動し、他の未来予想投資情報は、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のうち少なくとも一部及びこれにそれぞれ対応する他の第1過去投資時点情報乃至他の第m過去投資時点情報を参照することで決定され、他の第1過去投資金額情報乃至他の第m過去投資金額情報のそれぞれに対応する他の第1過去加重値乃至他の第m過去加重値と連動され得る。これは前で詳細に説明したので、説明を省略する。
【0195】
また、以上にて説明された本発明による実施例は、多様なコンピュータの構成要素を通じて遂行することができるプログラム命令語の形態で具現されて、コンピュータ読取り可能な記録媒体に格納され得る。前記コンピュータ読取り可能な記録媒体はプログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読取り可能な記録媒体に格納されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知にされて使用可能なものであり得る。コンピュータ読取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカル・ディスク(Floptical Disk)のような磁気-光メディア(Magneto-Optical Media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令語を格納して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるもののような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。前記ハードウェア装置は、本発明による処理を実行するために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成され得、その反対も同様である。
【0196】
以上にて本発明が具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施例及び図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解の一助とするために提供されたものであるに過ぎず、本発明が前記実施例に限られるものではなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、かかる記載から多様な修正及び変形が行われ得る。
【0197】
従って、本発明の思想は、前記説明された実施例に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、本特許請求の範囲と均等または等価的に変形されたものすべては、本発明の思想の範囲に属するといえる。
【要約】
【課題】非上場株式の取引を支援するための方法を提供する。
【解決手段】本方法は、(a)非上場株式の取引サーバが、特定の非上場会社に対する特定の非上場株式の特定の基準価格を決定し;(b)非上場株式の取引サーバが、特定の非上場株式の特定の基準価格を参照することで特定の非上場株式の買い注文と売り注文との両方に対するリミテーション条件を設定し;(c)非上場株式の取引サーバが、特定の非上場株式の買い注文に含まれる買い希望価格の範囲を第1リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に下方硬直させた状態で1以上の特定の買い希望価格を含む1以上の特定の買い注文を獲得するプロセス及び特定の非上場株式の売り注文に含まれる売り希望価格の範囲を第2リミテーション条件に応じて特定の基準価格を基準に上方硬直させた状態で1以上の特定の売り希望価格を含む1以上の特定の売り注文を獲得することを含む。
【選択図】
図2