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特許7249899電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-23
(45)【発行日】2023-03-31
(54)【発明の名称】電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/16 20060101AFI20230324BHJP
【FI】
A47L9/16
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019128656
(22)【出願日】2019-07-10
(65)【公開番号】P2021013472
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】前田 泰宏
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-069297(JP,A)
【文献】特開平08-057454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/10、9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を内蔵する駆動装置と、前記駆動装置に着脱可能に装着される集塵装置とを有する電気掃除機であって、
前記集塵装置は、開口部を有する有底筒形の集塵容器と、前記集塵容器の前記開口部に着脱可能に装着されるフィルター部とを備え、
前記集塵容器は、底部と、前記底部に連設された周囲部と、前記周囲部の前記底部とは反対側に設けられた前記開口部と、前記開口部における外周に設けられたフランジ部と、前記周囲部における前記開口部と前記底部との間に設けられ、空気を前記周囲部内に導入可能な空気導入口と、を有し、
前記集塵装置は、前記電動送風機が駆動することにより発生した吸引力により、前記空気導入口から前記集塵容器内に塵埃含有空気を流入させ、前記塵埃含有空気が前記集塵容器内を旋回することで比較的大きな塵埃と小さな塵埃とを遠心分離するサイクロン方式であり、
前記フィルター部は、前記集塵容器の前記開口部に装着されたときに前記フランジ部と接触して係止されるシール部材を有し、
前記フランジ部は、少なくとも一部に、前記開口部の端面よりも所定距離だけ前記底部側に配置されて前記開口部から廃棄されるダストの付着を回避するダスト付着回避部を有していることを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記フランジ部の前記ダスト付着回避部が、前記周囲部における外周面の全周に亘って設けられている請求項1に記載の電気掃除機
【請求項3】
前記フランジ部が、前記周囲部の外周面から直角方向に突出している請求項1または2に記載の電気掃除機
【請求項4】
前記フランジ部が、前記周囲部の外周面から前記底部側に傾いて突出している請求項1または2に記載の電気掃除機
【請求項5】
前記集塵容器の前記フランジ部と前記フィルター部の前記シール部材の近傍には、前記集塵容器の前記開口部に前記フィルター部が装着されたときに互いに係脱可能に係合する係合部がそれぞれ設けられている請求項1~4のいずれか1つに記載の電気掃除機
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除機として、特許文献1には、電動送風機を内蔵する駆動装置と、この駆動装置に着脱可能に装着される集塵装置とを備えたサイクロン方式の電気掃除機が開示されている。
この電気掃除機において、集塵装置は、開口部を有する有底筒形の集塵容器と、集塵容器の開口部に着脱可能に装着されるフィルター部とを備え、集塵容器は、底部と、底部に連設された周囲部と、周囲部の底部とは反対側に設けられた前記開口部とを有している。また、フィルター部は、集塵容器の開口部に装着されたときに開口部の端縁と接触するシール部材を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-214329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の電気掃除機では、集塵容器の開口部の端縁にシール部材が接触するため、集塵容器を傾けて開口部から内部に溜まったダストを廃棄すると、開口部の端縁にダストが付着する場合がある。そのため、集塵容器の開口部の端縁とフィルター部のシール部材との間(シール部)のシール性がダストによって低下してしまう場合があり、シール性低下によってシール部を通って集塵装置内に外部の空気が流入すると吸引力が低下してしまうおそれがあり、改善の余地がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされた電気掃除機の集塵装置およびそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、開口部を有する有底筒形の集塵容器と、前記集塵容器の前記開口部に着脱可能に装着されるフィルター部とを備え、
前記集塵容器は、底部と、前記底部に連設された周囲部と、前記周囲部の前記底部とは反対側に設けられた前記開口部と、前記開口部における外周に設けられたフランジ部とを有し、
前記フィルター部は、前記集塵容器の前記開口部に装着されたときに前記フランジ部と接触して係止されるシール部材を有し、
前記フランジ部は、少なくとも一部に、前記開口部の端面よりも所定距離だけ前記底部側に配置されて前記開口部から廃棄されるダストの付着を回避するダスト付着回避部を有している電気掃除機の集塵装置が提供される。
また、本発明によれば、電動送風機を内蔵する駆動装置と、前記駆動装置に着脱可能に装着される前記集塵装置とを備えた電気掃除機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ダスト廃棄後の集塵容器にフィルター部を装着したときのシール部材とフランジ部のシール面との間のシール部において、所望のシール性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の電気掃除機に係る第1実施形態を示す左側面図である。
図2】第1実施形態の集塵装置であって(A)は正面図、(B)は正面斜め上方から視た斜視図である。
図3】第1実施形態の集塵装置の正面断面図である。
図4】第1実施形態の集塵装置における集塵容器の正面断面図である。
図5】第1実施形態の集塵装置におけるフィルター部の正面断面図である。
図6】第1実施形態の集塵容器からダストを廃棄する状態を説明する図である。
図7】第2実施形態の集塵装置の部分正面断面図である。
図8】第3実施形態の集塵装置の部分正面断面図である。
図9】第3実施形態の集塵装置におけるフィルター部のカバー部材を斜め下方から視た斜視図である。
図10】第3実施形態の集塵装置における集塵容器を斜め上方から視た斜視図である。
図11】第4実施形態の集塵装置における集塵容器の右側断面図である。
図12】第4実施形態の集塵容器からダストを廃棄する状態を説明する図である。
図13】第5実施形態の電気掃除機の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1は本発明の電気掃除機に係る第1実施形態を示す左側面図である。
この電気掃除機1は、駆動装置20および集塵装置30を有する掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に装着されるバッテリー70と、吸込口体80と、掃除機本体10と吸込口体80とを着脱可能に接続する延長パイプ90とを備えたスティック型のワイヤレス電気掃除機(スティック型のコードレス電気掃除機)である。なお、本発明において、集塵装置30はスティック型のワイヤレス電気掃除機に限定的に適用されるものではなく、後述するキャニスター型の電気掃除機にも適用可能である。
【0010】
掃除機本体10の駆動装置20は、電動送風機(不図示)を収容する電動送風機収容部21と、バッテリー70を着脱可能に保持するバッテリー保持部22と、ハンドル23と、ハンドル23に設けられた操作スイッチ24と、延長パイプ90と着脱可能に接続される接続筒部25とを有する。
【0011】
<集塵装置について>
図2は第1実施形態の集塵装置であって(A)は正面図、(B)は正面斜め上方から視た斜視図である。また、図3は第1実施形態の集塵装置の正面断面図であり、図4は第1実施形態の集塵装置における集塵容器の正面断面図であり、図5は第1実施形態の集塵装置におけるフィルター部の正面断面図であり、図6は第1実施形態の集塵容器からダストを廃棄する状態を説明する図である。なお、図3において、集塵装置30内の空気の流れを矢印AおよびBで示している。
【0012】
図1図5に示すように、掃除機本体10の集塵装置30は、開口部31cを有する有底筒形の集塵容器31と、集塵容器31の開口部に着脱可能に装着されるフィルター部32とを備えたサイクロン方式の集塵装置である。
【0013】
[集塵容器]
図3図4に示すように、集塵容器31は、略円形の底部31aと、底部31aに連設された略円筒形の周囲部31bと、周囲部31bの底部31aとは反対側に設けられた前記開口部31cと、周囲部31bにおける外周面の全周に亘って設けられた環状のフランジ部31dとを有する。なお、フランジ部31dは、フィルター部32の後述の第2シール部材32dと当接して集塵容器31とフィルター部32との間のシールを担う。
【0014】
底部31aの内面における略中心位置には、フィルター部32の後述の内筒部32bの下端を位置決めする位置決め凸部31eと、位置決め凸部31eと底部31aとの間に設けられて前記内筒部32bの下端の内面と接触する円環状の第1シール部材31fとが設けられている。
周囲部31bには、空気を周囲部31b内に導入可能な空気導入口31gが、開口部31cと底部31aとの間の開口部31c寄りに設けられている。この空気導入口31gは、周囲部31bの外周面に対して接線方向に外側へ突出する筒形に形成されると共に、外側の端部には外鍔31gaを有している(図4参照)。
なお、集塵装置30が駆動装置20に装着された状態において、集塵容器31の空気導入口31gの外鍔31gaは、駆動装置20の接続筒部25に設けられた空気排出口25a(図1参照)の図示しないパッキンと密着する。
【0015】
フランジ部31dは、周囲部31bの外周面から直角方向(径方向)に所定の幅L1で突出している。
また、フランジ部31dは、周囲部31bにおける開口部31cの端面31baよりも所定の距離L2分だけ底部31a側に配置されて開口部31cから廃棄されるダストD(図6参照)の付着を回避するダスト付着回避部31daを、少なくとも一部に有している。
【0016】
本実施形態の場合、ダスト付着回避部31daが、周囲部31bにおける外周面の全周に亘って設けられている。換言すると、フランジ部31d全体が周囲部31bの端面31baよりも所定の距離L2分だけ底部31a側にずれた位置に配置されており、フランジ部31d全体がダスト付着回避部31daとなっている。
【0017】
この集塵容器31においては、周囲部31bにおける外周面からの径方向の幅L1が大きいほど、フランジ部31dのシール面31dxの面積が大きくなってシール性が高まるが、径方向の幅L1はある程度以上は過剰となり、かつ、フィルター部32の後述のカバー部材32eが大型化する。また、径方向の幅法L1が小さいほど、フランジ部31dのシール面31dxへダストDが付着し難くなるが、フランジ部31dのシール面31dxの面積が小さくなって所望のシール性を確保し難くなる。
【0018】
また、この集塵容器31においては、周囲部31bにおける端面31baからの距離L2が大きいほど、フランジ部31dのシール面31dxへダストDが付着し難くなるが、距離L2はある程度以上は過剰となり、かつ、フィルター部32のカバー部材32eが大型化する。また、前記距離L2は小さいほど、フランジ部31dのシール面31dxへダストDが付着しやすくなる。
したがって、これらの点を考慮すると、径方向の幅L1としては4.5~7.0mm程度が適当であり、距離L2としては5.0~8.0mm程度が適当である。
【0019】
[フィルター部]
図3図5に示すように、フィルター部32は、同一軸心上に小径孔32aaおよび大径孔32abを有し集塵容器31の開口部31c(図4参照)に着脱可能に装着される円筒形のカップ部32aと、カップ部32aの小径孔32aaに着脱可能に接続される内筒部32bと、カップ部32aの大径孔32abから内部に挿入されてカップ部32a内に収納されるフィルター本体32cと、カップ部32aの外周部に設けられた円環状の前記第2シール部材32dと、カップ部32aの周囲壁32adを覆う前記カバー部材32eとを備える。
また、本実施形態の場合、フィルター部32内にはフィルター本体32cに付着したダストを除去する除塵機構部33が設けられている。
【0020】
カップ部32aは、小径孔32aaの周囲に設けられた逆テーパ状の底壁32acと、底壁32acの外周端に連設された前記周囲壁32adと、周囲壁32adにおける底壁32acの近傍に設けられて底壁32ac側に開口する凹周溝32aeとを有する。また、周囲壁32adの内周面には内側へ突出する段部32afが設けられている。
【0021】
第2シール部材32dは、カップ部32aの凹周溝32ae内の外側に設けられている。フィルター部32が集塵容器31に装着された状態において、集塵容器31の端面31baを有する端部31bbがカップ部32aの凹周溝32ae内の内側に挿入されると共に、第2シール部材32dが集塵容器31の端部31bbの外周面およびフランジ部31dのシール面31dxに当接する。これにより、集塵容器31とカップ部32aとの間がシールされる。
【0022】
内筒部32bは、軸心方向に細長い複数のスリットおよびカップ部32aの小径孔32aaに着脱可能に接続される一端を有する円筒枠体32baと、円筒枠体32baの外周部に設けられて複数のスリットを外側から覆う円筒形のメッシュ部材32bbと、円筒枠体32baの他端に着脱可能に接続される円筒体32bcとを有する。また、円筒体32bcは、円筒枠体32baよりも少し細い小径筒部32bcaと、小径筒部32bcaにおける円筒枠体32ba側の端部と連設された大径筒部32bcbとを有している。
【0023】
フィルター部32が集塵容器31に装着された状態において、内筒部32bは集塵容器31内に収納されると共に、内筒部32bの下端である円筒体32bcの小径筒部32bcaの下端内に集塵容器31の位置決め凸部31eおよび第1シール部材31fが挿入される。これにより、内筒部32bが集塵容器31の内部の略中心位置に位置決めされると共に、第1シール部材31fが小径筒部32bcaの内周面に当接して内筒体32bと集塵容器31との間がシールされる(図3参照)。
【0024】
フィルター本体32cは、円筒形の枠部32caと、枠部32ca内に設けられたプリーツ状のフィルター32cbと、枠部32caの外周面に設けられた第3シール部材32ccと、フィルター32cbの中心位置を貫通するように設けられた細長い円筒形のガイド筒部32cdとを有する。
フィルター本体32cをカップ部32a内に収納した状態において、フィルター本体32cの第3シール部材32ccがカップ部32aの段部32afに当接することにより、フィルター本体32cとカップ部32aとの間がシールされる。
【0025】
カバー部材32eは、カバー部材32eがカップ部32aに取り付けられた状態において、フィルター32cbを外部に露出させる通風口32eaと、第3シール部材32ccに当接する円筒形の当接リブ32ebとを有し、略円筒形に形成されている。カバー部材32eの当接リブ32ebが第3シール部材32ccに当接することにより、カバー部材32eとフィルター本体32cの枠部32caとの間がシールされる。
【0026】
また、カバー部材32eは外周面の一部に平坦部32ecを有し、カバー部材32eの外周面における通風口32ea寄りであって平坦部32ecとは反対側の位置に第1のロック機構部34が設けられている。
第1のロック機構部34は、係止爪34aを有しており、図示しない付勢部材によって係止爪34aを集塵装置30の長手方向(図2(A)中の矢印K方向)に突出させる方向に付勢している。
【0027】
図1図2(A)、(B)に示すように、第1のロック機構部34は、集塵装置30の駆動装置20への装着状態をロックするものであり、係止爪34aと一体化されたレバー34bを矢印K方向とは逆方向にスライドさせることによりロックが解除される。なお、集塵装置30の駆動装置20への装着状態において、第1のロック機構部34によるロックに加え、集塵容器31の周囲部31bにおける底部31a付近に設けられた係止凹部31bbが、駆動装置20の接続筒部25に設けられた係止凸部(不図示)に係止することによって、集塵装置30が駆動装置20から脱落しないようになっている。
【0028】
図2図3図5に示すように、除塵機構部33は、フィルター本体32cのガイド筒部32cdに回転可能に挿通した軸部33aと、軸部33aにおけるカバー部材32eの通風口32ea側の一端に連結された回転枠部33bと、回転枠部33bに設けられた複数の摺動部33cと、軸部33aの他端に連結されたワイパー部材33dとを備える。
回転枠部33bは、円形リング部33baと、円形リング部33baと軸部33aとを連結する複数の連結部33bbとを有し、各連結部33bbの円形リング部33ba寄りに各摺動部33cが設けられている。
各摺動部33cは、フィルター32cdの排気側(カバー部材32eの通風口32ea側)の複数の山部に摺接する摺接凸部33caと、摺接凸部33caをフィルター32cdの方へ付勢する付勢部材33cbとを有する。
なお、除塵機構部33の操作および作用について、詳しくは後述する。
【0029】
<その他の構成>
図2(A)、(B)および図3で示した集塵装置30において、集塵容器31の空気導入口31g側の端部31ba近傍には、図示しない第2のロック機構部が設けられている。
第2のロック機構部は、付勢部材にてフィルター部32のカバー部材32eの平坦部32ec側へ付勢される係止爪と、係止爪と一体化されたレバーとを有し、レバーを押すことにより係止爪が揺動するようになっている。
また、カバー部材32eの平坦部32ecには、係止爪と係止可能な係止部が設けられている。
【0030】
第2のロック機構部は、フィルター部32の集塵容器31への装着状態をロックするものであり、係止爪が係止部に係止することによってロック状態となり、レバーを押すことによって係止爪が係止部から離脱してロックが解除され、集塵容器31からフィルター部32を取り外すことができる。
図1に示す集塵装置30が駆動装置20に装着された状態において、第2のロック機構部は駆動装置20の接続筒部25側に配置されている。
【0031】
<電気掃除機の動作について>
電気掃除機1にて床面を清掃する際、図1に示すように、駆動装置20の操作スイッチ24を押してONすることにより電動送風機(不図示)が駆動して吸引力が発生し、この吸引力によって吸込口体80内に塵埃含有空気が吸い込まれる。なお、図1において、点線矢印は空気の流れを示している。
吸込口体80内に吸い込まれた塵埃含有空気は、延長パイプ90内を通って駆動装置20の接続筒部25に流入し、接続筒部25の空気排出口25aおよび空気導入口31gを通って集塵容器31内に流入する。
【0032】
図3に示すように、集塵容器31内に流入した塵埃含有空気は、矢印Aのように集塵容器31内を旋回し、このとき比較的大きな第1のダストにおいて、その一部は空気と遠心分離されて内筒部32bの大径筒部32bcbよりも底部31a側のスペースに溜まり、残りは内筒部32bのメッシュ部材32bbにて捕捉される。
また、第1のダストよりも小さな第2のダストを含む塵埃含有空気は、矢印Bのようにメッシュ部材32bbを通過してフィルター32cbへ向かい、第2のダストはフィルター32cbにて捕捉される。
第2のダストが除去された空気は、フィルター32cbを通過してカバー部材32eの通風口32eaから図1に示す駆動装置20の電動送風機収容部21内に流入し、駆動装置20の右側面に設けられた排気口(不図示)から外部に排出される。
【0033】
<集塵装置のメンテナンスについて>
清掃後、集塵装置30を駆動装置20から取り外し、集塵装置30を次のようにしてメンテナンスすることができる。
集塵容器31からフィルター部32を取り外す前に、ユーザーは除塵機構部33の連結部33bbを摘んで軸部33aを中心に回転枠部33bおよび複数の摺動部33cを回動させることにより、フィルター32cbに付着したダスト(第2のダスト)を除去することができる。このとき、各摺動部33cの摺接凸部33caがフィルター32cbの複数の山部に摺接し、それによってフィルター32cbが振動するため、フィルター32cbの内筒部32b側の面に付着したダストがカップ部32aの底壁32ac上に振るい落とされる。
【0034】
また、軸部33aが回動することにより、軸部33aと連結したワイパー部材33dがカップ部32aの底壁32acを撫でるように回動し、それによって底壁32ac上のダストが小径孔32aaの方へ集められ、小径孔32aaから内筒部32b内に落下して集塵容器31の位置決め凸部31e上に溜まる。
このようにしてフィルター32cbを除塵した後、フィルター部32を集塵容器31から取り外し、集塵容器31内に溜まったダストを廃棄する。
【0035】
図6に示すように、集塵容器31を傾けて開口部31cからダストDを廃棄する際、ユーザーは空気導入口31gからダストが零れないよう注意することができる。
ダスト廃棄時において、集塵容器31の端面31baにはダストが付着することがあるが、フランジ部31d(ダスト付着回避部31da)のシール面31dxは落下するダストから回避した位置にあるため、シール面31dxにダストが付着し難い。
したがって、ダスト廃棄後、図3に示すように、再びフィルター部32を集塵容器31に装着したときに、フィルター部32の第2シール部材32dが集塵容器31のフランジ部31dのシール面31dxに密着し、第2シール部材32dとフランジ部31dのシール面31dxとの間のシール部において、所望のシール性を維持することができる。
【0036】
(第2実施形態)
図7は第2実施形態の集塵装置の部分正面断面図である。なお、図7において、図3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第2実施形態の集塵装置130は、集塵容器131のフランジ部131dの形状およびフィルター部132の第2シール部材132dの形状が異なる以外は、概ね第1実施形態と同様に構成されている。
以下、第2実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
【0037】
図7に示すように、第2実施形態の集塵装置130において、フランジ部131dは、集塵容器131の周囲部31bの外周面から図示しない底部側に湾曲状に傾いて突出している。なお、フランジ部131dは、集塵容器131の周囲部31bの外周面から図示しない底部側に直線的に傾いて突出していてもよい。
また、第2シール部132dは、フランジ部131dの凸曲面状のシール面131dxに当接する形状に形成されている。
【0038】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、集塵容器131のフランジ部131dの全体がダスト付着回避部131daとなっている。
第2実施形態によれば、図6と同様に集塵容器131からダストを廃棄する際、フランジ部131dのシール面131dxが開口部から離れる方向に傾斜しているため、シール面131dxにダストがより付着し難くなっている。
【0039】
(第3実施形態)
図8は第3実施形態の集塵装置の部分正面断面図であり、図9は第3実施形態の集塵装置におけるフィルター部のカバー部材を斜め下方から視た斜視図であり、図10は第3実施形態の集塵装置における集塵容器を斜め上方から視た斜視図である。なお、図8図10において、図2図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
第3実施形態の集塵装置230は、集塵容器231のフランジ部231dの形状およびフィルター部132のカバー部材232eの形状が異なる以外は、概ね第1実施形態と同様に構成されている。
以下、第3実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
【0040】
図8図10に示すように、第3実施形態の集塵装置230において、集塵容器231のフランジ部231dとフィルター部232の第2シール部材32dの近傍には、集塵容器231の開口部31cにフィルター部232が装着されたときに互いに係脱可能に係合する少なくとも一対の係合部が設けられている。
【0041】
さらに詳しく説明すると、集塵容器231のフランジ部231dは、第1実施形態の場合よりも外径が大きくなっており、外周側には周方向に等間隔で3つの孔状の係合部231dy(以下、係合孔231dyという)が設けられている。なお、係合孔231dyは2つまたは4つ以上でもよい。
この場合、フランジ部231dの径方向の幅L1としては第1実施形態で説明した数値範囲の上限程度が適当であり、集塵容器231の端面31baからの距離L2は第1実施形態で説明した数値範囲と同様である。
【0042】
また、フィルター部132のカバー部材232eの外周面には、集塵容器231にフィルター部232が装着されたときにフランジ部231dの外周側と当接するフランジ部232edが設けられている。このフランジ部232edの径方向の幅は、集塵装置231のフランジ部231dの径方向の幅L1と同等である。
さらに、カバー部材232eのフランジ部232edにおける集塵容器231のフランジ部231dと当接する面には、周方向に等間隔で3つの屈曲突片形の係合部232ef(以下、係合凸部232efという)が設けられている。また、各係合凸部232efは、周方向の同一方向に屈曲している。なお、係合凸部232efの数は、係合孔231dyと対応すべく2つまたは4つ以上でもよい。
【0043】
第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、集塵容器231のフランジ部231dの全体がダスト付着回避部231daとなっている。
第3実施形態によれば、集塵容器231にフィルター部232を装着する際、カバー部材232eの複数の係合凸部232efを集塵容器231の複数の係合孔231dyに挿入し、集塵容器231とフィルター部232とを互いに逆向きに回して、フランジ部232edと各係合凸部232efとの間の隙間にフランジ部231dにおける各係合孔231dyの端縁を嵌め入れる。
これにより、第2シール部材32dがフランジ部231dのシール面231dxに密着してシールが施されると共に、フィルター部32の集塵容器31への装着状態がロックされる。したがって、第3実施形態では、第1実施形態の集塵装置に備えられていたフィルター部32の集塵容器31への装着状態をロックする第2のロック機構部を省略することができる。
【0044】
なお、第3実施形態の集塵装置231の場合、フランジ部232edの径方向の幅L1は全周に亘って一定であってもよいが、カバー部材232eの平坦部32ec(図2(B)参照)側のフランジ部232edの幅L1を第1実施形態と同程度に小さくしてもよい。このようにすれば、集塵装置231における駆動装置20(図1参照)側への装着部分の出っ張りが小さくなるため、駆動装置20側の構造を大きく変更する必要がなくなる。
【0045】
(第4実施形態)
図11は第4実施形態の集塵装置における集塵容器の右側断面図であり、図12は第4実施形態の集塵容器からダストを廃棄する状態を説明する図である。なお、図11図12において、図2図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。また、図11図12においては、図3図4等で示された位置決め凸部31eおよび第1シール部材31f等の図示を省略している。
第4実施形態の集塵装置は、集塵容器331のフランジ部231dの形状と、図示しないフィルター部のカップ部、カバー部材および第2シール部材の形状が異なる以外は、概ね第1実施形態と同様に構成されている。
以下、第4実施形態における第1実施形態とは異なる点を主に説明する。
【0046】
図11図12に示すように、第4実施形態において、集塵容器331のフランジ部331dは、集塵容器331の周囲部31bの外周面における空気導入口31gとは反対側に設けられたダスト付着回避部331daと、集塵容器331の周囲部31bの外周面における空気導入口31g側にかつ端面31baと同一面上に設けられた開口部近接部331dbと、ダスト付着回避部331daと開口部近接部331dbとを繋ぐ一対の傾斜部331dcとを有する。
【0047】
このフランジ部331dの場合、例えば、周囲部31bに対して、ダスト付着回避部331daおよび開口部近接部331dbは中心角度90°~120°の範囲でそれぞれ設けられ、一対の傾斜部331dcは中心角度60°~90°の範囲でそれぞれ設けられるが、このような範囲に限定されるものではない。
なお、第4実施形態におけるダスト付着回避部331daの径方向の幅L1および端面31baからの距離L2は、第1実施形態で説明した数値範囲と同様である。
また、図示省略するが、フィルター部において、第2シール部材の形状、カップ部の第2シール部材を収納する凹周溝の形状、および、カバー部材の形状は、フィルター部が集塵容器331に装着されたときに第2シール部材がフランジ部331dのシール面に密着し、かつ、第2シール部材が外周側からカバー部材にて覆われる形状とされる。
【0048】
第4実施形態の集塵装置によれば、図12に示すように、集塵容器331内からダストDを廃棄する際、ユーザーは空気流出口31gからダストが零れないよう、空気流出口31gを上に向けた状態で集塵容器331を傾けて開口部31cからダストDを廃棄することができる。このとき、フランジ部331dのダスト付着回避部331daが下に配置されるため、第1実施形態と同様に、端面31baにダストが付着しても、フランジ部331dのシール面331dxにはダストDが付着し難くなっている。
このように、フランジ部331dのダスト付着回避部331daは周囲部31bに対して全周でなくとも一部に設けられていればよい。
【0049】
(第5実施形態)
図13は第5実施形態の電気掃除機の概略構成図である。なお、図13において、図2図5中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。また、図13において、電気掃除機内の空気の流れ(気流方向)を矢印Fにて示している。
第1~第4実施形態では、スティック型のワイヤレス電気掃除機(図1参照)およびその集塵装置について説明したが、第1~第4実施形態で説明した集塵装置は図13に示したキャニスター型の電気掃除機にも使用可能である。
【0050】
このキャニスター型の電気掃除機は、例えば、電動送風機102、配線板ケース103、コードリール104等を内蔵しかつホース接続部105が設けられた駆動装置101と、駆動装置101に着脱可能に装着される集塵装置30とを有する掃除機本体100を備えると共に、駆動装置101のホース接続部105に着脱可能に接続される吸引ホース120と、吸引ホース120に着脱可能に接続される図示しない吸込口体とを備える。
【0051】
また、駆動装置101において、ホース接続部105の気流方向の下流側に集塵装置30の装着部、電動送風機102、配線板ケース103、コードリール104がこの順に設けられ、駆動装置101の筐体の後部に排気口106が設けられている。
集塵装置30としては、第1~第4実施形態で説明した集塵装置のいずれか1つが用いられる。なお、図13では、第1実施形態で説明した集塵装置30が用いられた場合を例示している。
【0052】
第5実施形態の場合、集塵装置30の集塵容器31に流入した塵埃含有空気は、集塵容器31内を旋回し、このとき比較的大きな第1のダストにおいて、その一部は空気と遠心分離されて集塵容器31の底部側のスペースに溜まり、残りはフィルター部32の内筒部32bのメッシュ部材(不図示)にて捕捉される。
また、第1のダストよりも小さな第2のダストを含む塵埃含有空気は、メッシュ部材を通過してフィルター32cbへ向かい、第2のダストはフィルター32cbにて捕捉される。
【0053】
第2のダストが除去された空気は、フィルター32cbを通過して電動送風機102、配線板ケース103およびコードリール104を通過して排気口106から外部に排出される。
なお、第5実施形態の場合、集塵装置30のフィルター32cbから排出された空気が駆動装置101の外部に漏れ出ないように、駆動装置101の装着部の上部には開閉可能な蓋107が設けられている。なお、この蓋107を集塵装置30と一体化して設けてもよい。
【0054】
(他の実施形態)
第4実施形態の図11および図12で示した集塵容器331のフランジ部331dにおいて、開口部近接部331dbは省略されてもよい。この場合、フランジ部は環状ではなくC字形となる。またこの場合、フィルター部の第2シール部材は、フランジ部のシール面と開口部の端面に接触するように構成される。
【0055】
(まとめ)
本発明の電気掃除機の集塵装置は、開口部を有する有底筒形の集塵容器と、前記集塵容器の前記開口部に着脱可能に装着されるフィルター部とを備え、
前記集塵容器は、底部と、前記底部に連設された周囲部と、前記周囲部の前記底部とは反対側に設けられた前記開口部と、前記開口部における外周に設けられたフランジ部とを有し、
前記フィルター部は、前記集塵容器の前記開口部に装着されたときに前記フランジ部と接触して係止されるシール部材を有し、
前記フランジ部は、少なくとも一部に、前記開口部の端面よりも所定距離だけ前記底部側に配置されて前記開口部から廃棄されるダストの付着を回避するダスト付着回避部を有しているものである。
この構成によれば、フランジ部のダスト付着回避部が下になるように集塵容器を傾けて開口部から内部のダストを廃棄することによって、ダストがダスト付着回避部に付着し難くなる。これにより、ダスト廃棄後の集塵容器にフィルター部を装着したときのシール部材とフランジ部のシール面との間のシール部において、所望のシール性を維持することができる。
なお、本発明の集塵装置において、フランジ部の一部のシール面が周囲部の端面と同一面に配置されてもよく、この場合はフランジ部のダスト付着回避部を下に向けて正しく廃棄できるよう、例えば、周囲部の外周面に上に向けるべき位置を示す表示を設けてユーザーに注意喚起できるようにすることが好ましい。
【0056】
本発明の電気掃除機の集塵装置は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
【0057】
前記フランジ部の前記ダスト付着回避部が、前記周囲部における外周面の全周に亘って設けられてもよい。
この構成によれば、集塵容器を傾けてダストを廃棄する際、周囲部の外周面のどの位置を下に向けてもフランジ部のシール面にダストが付着する事態を回避することができる。
【0058】
前記フランジ部が、前記周囲部の外周面から直角方向に突出してもよい。
この構成によれば、特許文献1のような集塵容器の開口部側の端面とフランジ部のシール面とが同一面となった構成に対応するフィルター部のシール部材を、本発明におけるフィルター部のシール部材として用いることが可能となる。
【0059】
前記フランジ部が、前記周囲部の外周面から前記底部側に傾いて突出してもよい。
この構成によれば、ダスト廃棄時にダストが集塵容器のフランジ部のシール面により付着し難くなる。また、フランジ部の外径を大きくすることなくシール面の面積を増加することができるため、集塵容器とフィルター部との間のシール性を高めることができる。
【0060】
前記集塵容器の前記フランジ部と前記フィルター部の前記シール部材の近傍には、前記集塵容器の前記開口部に前記フィルター部が装着されたときに互いに係脱可能に係合する係合部がそれぞれ設けられてもよい。
この構成によれば、フィルター部の集塵容器への装着状態を互いの係合部による係合によって保持することができる。この場合、例えば、集塵容器のフランジ部に一方の係合部としての係合孔を設け、かつ、フィルター部のシール部材の近傍に他方の係合部としての係合凸部を設けて、係合凸部と係合孔とを互いに係合させることが可能な簡素なロック機構を構成することができる。
【0061】
前記周囲部は、空気を前記周囲部内に導入可能な空気導入口を前記開口部と前記底部との間に有しているものであってもよい。
この構成によれば、サイクロン方式の集塵装置を得ることができる。また、フランジ部が一部にのみダスト付着回避部を有する場合、集塵容器の周囲部の周方向におけるダスト付着回避部とは反対側に空気導入口を配置することにより、空気導入口がダスト廃棄時の集塵容器の正しい傾き姿勢の目印となる。つまり、フランジ部のダスト付着回避部を下向きにしてフランジ部のシール面にダストが付着し難くなるようにするには、空気導入口が上向きになるようにして集塵容器を傾ければよいため、集塵容器の正しい傾き姿勢をユーザーが認識しやすくなる。
【0062】
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0063】
1 電気掃除機
20、101 駆動装置
30、130、230 集塵装置
31、131、231、331 集塵容器
31a 底部
31b 周囲部
31c 開口部
31d、131d、231d、331d フランジ部
31da、131da、231da、331da ダスト付着回避部
31g 空気導入口
32、132、232 フィルター部
32d、132d 第2シール部材
102 電動送風機
231dy 係合孔(係合部)
232ed 係合凸部(係合部)
D ダスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13