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特許7249947梱包方法及び輸送パッケージ、並びにパッケージを収容するためのドローン
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  • 特許-梱包方法及び輸送パッケージ、並びにパッケージを収容するためのドローン 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-23
(45)【発行日】2023-03-31
(54)【発明の名称】梱包方法及び輸送パッケージ、並びにパッケージを収容するためのドローン
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/07 20060101AFI20230324BHJP
   B64D 9/00 20060101ALI20230324BHJP
【FI】
B65D81/07
B64D9/00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019544766
(86)(22)【出願日】2017-11-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-12
(86)【国際出願番号】 DE2017000361
(87)【国際公開番号】W WO2018082725
(87)【国際公開日】2018-05-11
【審査請求日】2020-11-02
(31)【優先権主張番号】102016012963.8
(32)【優先日】2016-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】519163485
【氏名又は名称】ケーニッヒ,アルミン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ケーニッヒ,アルミン
(72)【発明者】
【氏名】ワーグナー,イェルク
【審査官】杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0218030(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0269459(US,A1)
【文献】米国特許第05272856(US,A)
【文献】米国特許第02696322(US,A)
【文献】実開平07-031662(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/203857(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/121354(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
B65D 81/07
B64D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
梱包方法であって、梱包される製品(8、8’)が、パッケージの開いている内側包装材料(4、4’内に入れられ、前記内側包装材料(4、4’)が、前記製品(8、8’)を外側パッケージ内又は外枠内のほぼ中心に保持するために弾性けん引太綱(6、6’)上で事前に張力をかけられる、又は弾性のけん引太綱(6、6’)を使用し、外側で吊り下げ可能であり、前記製品(8、8’)が挿入された後、前記内側包装材料(4、4’)が閉じられ、前記内側包装材料(4、4’)が前記製品(8、8’)に対してしっかりと位置するまでほぼ排気され、前記排気により前記けん引太綱(6、6’)がさらに引き伸ばされ、従って前記少なくともほぼ排気させることにより、前記内側包装材料(4、4’)が前記外側パッケージに向かって引っ張られるように、前記けん引太綱(6、6’)がさらに張力をかけられ
前記外側パッケージが直方体であり、前記けん引太綱が前記外側パッケージの各頂点と前記内側包装材料との間を接続している、
梱包方法。
【請求項2】
前記けん引太綱(6、6’)がドローンの支持脚(12)内で外部に吊り下げされ、前記支持脚が前記パッケージの外装になり、前記排気後、前記支持脚(12)が、前記製品のサイズ及び形状に応じて、飛行中に前記ドローンの空気力学を改善するためにさらに広げることができる、請求項1に記載の梱包方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばEP第2 504 241B1号から既知である梱包方法及び輸送パッケージ、並びにパッケージを適切に収容するためのドローンに関する。
【背景技術】
【0002】
既知の輸送パッケージは、例えばプラスチック又はダンボール紙から作られている。その中の輸送される製品を衝撃又は湿気から保護するために、詰め物材料又は吸湿性のパケットも含まれ、パッケージとともに出荷される。これらの保護材料は、出荷後に処分され、めったに再利用されない。かかる詰め物にも関わらず、梱包はつねに完全に効果的ではない。多くの場合、製品の全側面に十分な詰め物が常に提供されているわけではない、あるいは、輸送中の振動のために、十分な詰め物が製品の全側面に残らない。吸湿性材料は一定の容量しか有さず、この容量は、例えば海上運送中に使い果たされる場合がある。従って、製品は、有毒物質と梱包されているにも関わらず濡れてしまい、到着時、欠陥品になった製品は安全ではないと見なされる場合がある。
【0003】
既知のドローンは、少なくとも1つの基部本体、1つのロータ、及び任意選択の支持脚を有する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、特にまたドローンを用いる輸送により任意選択で新しいパッケージの提供により、梱包を改善することである。
【0005】
この目的は、主要な独立請求項に係る梱包方法及び輸送パッケージによって達成される。さらに、本発明の教示に係るパッケージの原理を活用するドローンは、ドローン内にパッケージを収容する目的を達成する。
【0006】
有利な実施形態は、下位クレーム、説明、及び/又は図に開示される。
【0007】
本発明に係る梱包方法では、当初、梱包される製品は、パッケージの開いている内側包装材料の中に入れられ、その間に又はその後に、内側包装材料は、外側から引っ張ることによって弾性けん引太綱上で事前に張力をかけられる、又は例えば弾性けん引太綱を使用し、外側張力点で外側に吊り下げることができる。製品はこのようにして、外側梱包材料又は外枠のほぼ中心に保持される。製品が挿入された後、内側包装材料は閉じられ、内側包装材料が製品に対してしっかりと位置するまでほぼ真空状態にされる。この真空状態にすることにより、けん引太綱はさらに伸ばされる。従って、少なくともほぼ真空状態にすることにより、けん引太綱はさらに引き伸ばされ、製品はパッケージのほぼ中心になおさらに安全に配置される。
【0008】
この目的には緩衝材は必要ではない。さらに、有毒であり、製品とともに含めなくてはならないであろう吸湿性材料は製品を乾燥させておくために必要ではない。製品の連続的な密封輸送を保証するために、到着時には依然として負圧が存在しなければならず、これがほぼ真空状態にさせることの目的である。
【0009】
梱包方法の1つの有利な実施形態では、けん引太綱は、従来のパッケージ内でのようにプラスチック又は段ボール紙のパッケージから作られる折り畳み式の箱の方法で吊り下げられるのではなく、代わりにドローンの支持脚内で吊り下げられる。この種のドローン梱包は、外側壁を有するのではなく、できる限り支持脚の間に引き伸ばされた布を有してよい。従って、ドローンの支持脚は、製品の外装になる。真空状態にした後に、特に製品のサイズ及び形状に応じて、保護された領域内でセンタリングを最適化するために、又は飛行中にのみドローンの空気力学をできる限り改善するためにも支持脚が広げられる場合があることが特に好まれる。
【0010】
外側容器及び排気可能な内側包装材料を有する別の有利な輸送パッケージは、外側容器と内側包装材料との間で太綱に張力をかけ、張力がかけられた太綱のうちの少なくとも1本は、可逆的に伸ばすことができる設計を有する。
【0011】
別の有利な輸送パッケージは、内側包装材料に接続される、好ましくは取外し可能な真空ポンプを有する。別の有利な実施形態では、内側包装材料から外側へ外側容器を通して真空アタッチメントが接続され、外側から閉じることができる。
【0012】
製品の輸送のために、少なくとも1つの基部本体、少なくとも1つのロータ、及び少なくとも2本の支持脚を有する本発明に係るドローンは、水密及び気密に閉じることができる基部本体の下方に包装材料を有し、特に少なくとも2本の支持脚の間で張力をかけられるが、好ましくは基部本体と4本の支持脚との間で張力をかけられる。輸送される製品は、排気操作後に製品に対してしっかりと位置するこの包装材料内に入れることが可能である。排気中、包装材料の寸法は、吸引力のために、弛緩状態からより小さいサイズに収縮し、これによりサスペンションが伸び、製品はこのようにして張力をかけることによってドローンの真下に安全に保持される。落下した場合にさえ、特に好ましい実施形態によれば、製品は、引き伸ばされた布が支持足の間の底部で張力をかけられるときにこのようにして十分に保護されることができる。
【0013】
従って、本発明は、ドローンを用いて製品を輸送するために、本発明に係る梱包方法又は本発明に係る輸送パッケージの使用により多数の優位点を達成する。
【0014】
本発明は、以下を示す図を参照して例示的な実施形態に基づいて以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】第1の例示的な実施形態に従って、折畳み可能である本発明に係る輸送パッケージを示す図である。
図2】第2の例示的な実施形態に従って、剛性基部本体を有する本発明に係る輸送パッケージを示す図である。
図3】製品で内側シェルを充填後の、第3の例示的な実施形態に従って本発明に係る輸送パッケージを示す図である。
図4】製品の回りで排気された内側シェルを有する、図3の輸送パッケージを示す図である。
図5】本発明に係る統合パッケージを有するドローンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図4は、本発明に係る輸送パッケージの3つの例示的な実施形態を示す。図5は、1つの有利な例示的な実施形態に従って本発明に係るドローンを示す。
【0017】
図1は、外側パッケージ又は外側容器1としての折り畳み式段ボール箱の外部を示し、少なくとも2つの側壁において水平の関節継手が、それぞれの場合に2つの側壁の半分の間のヒンジ2として、折り畳み式段ボール箱をアコーデオンのように折り畳む又はセットアップできるようにする。図1は、セットアップされた折り畳み式段ボール箱を示し、複数のけん引太綱6が、角及びいくつかの側壁から中心に向かって伸びている。中心では、内側包装材料4がけん引太綱6に対して保持され、けん引太綱6は包装材料4を引き離している。包装材料はこのようにして製品の使用のために保持され、製品8は輸送され、図3及び図4でハートとして示されている。
【0018】
追加の方法ステップで、張力をかけられた内側包装材料4は閉じられ、排気される。該プロセスで、包装材料4は、その収縮のためにますますけん引太綱6を引き上げる。けん引太綱6は、このようにして基本的な張力を超えてさらに張力をかけられる。排気のために包装材料4内で隙間がない製品は、湿気から保護され、けん引太綱6を用いて折り畳み式段ボール箱内でほぼ中心に保持され、これにより折り畳み式段ボール箱の外壁は製品に影響を及ぼさないはずである。しかしながら、衝撃が非常に厳しく、製品が損傷を受けるならば、折り畳み式段ボール箱に対する損傷は明確に目に見えるであろう。
【0019】
クイックプルクロージャを有する真空袋は、けん引太綱6としてのゴムの太綱に特に好ましく取り付けられる。出荷される製品8は、その後入れられる。真空は、輸送中段ボール箱内に留まってよいハンドポンプ5を用いて適用される。けん引太綱6は、製品8が再利用可能な輸送パッケージ内で中心に置かれるまで、ますます張力をかけられる(図4)。不十分な排気を防ぐために、1つの好ましい実施形態に従って、例えば包装材料4の重複による、又は製品8との接触による内側での吸気弁の閉鎖を防ぐ、スペーサ、好ましくはスクリーン7が、吸気弁の内側に置かれる。
【0020】
保護される製品8の梱包は、このようにしてより迅速に行われる。全体的な輸送パッケージは、場所を取らないように保管され得る。例えばシリカゲル等のかさばる又は有毒な保護材料は、必要ではない。製品は、真空袋、つまり内側包装材料4内で湿気から確実に保護される。開梱時、十分な負圧用である真空が維持されていない場合、それはパッケージから明らかである。さまざまな種類の製品の個別収容が、高価な成形梱包を使用する必要なく達成される。
【0021】
本発明に係る輸送パッケージの1つの好ましい実施形態では、内側包装材料4内で優勢な真空は、既知の車両タイヤ圧モニタリングシステムに関して同様に、より詳しく図示されていない圧力センサを用いてモニタされる。このようにして、真空、従って完全性は、複数のサービスプロバイダを有する輸送チェーン全体で他と関係なくモニタできる。
【0022】
図5は、分割された基部本体18、複数のロータ14、及び少なくとも4本の支持脚12を有するドローン10を示す。本発明によれば、例示的な本実施形態で、アポストロフィは提供されているが同じ参照番号を使用し、水密及び気密に閉じることができる包装材料4’は、基部本体18の真下に張力を受けて収容され、けん引太綱6’により支持脚12及び基部本体18に向かって張力をかけられる。製品8’は、製品の回りで収縮されている包装材料4’に入れられ、このようにしてけん引太綱6’にさらに張力をかけている。また、示されている例示的な実施形態は、ドローン10が、全体的なドローン構造が好ましくは飛行中平らになり得るように支持脚12をさらに広げることができるために、例えば支持脚12とロータアーム16との間に関節継手19を有していることも示す。
【符号の説明】
【0023】
1 外側容器、特に折り畳み式段ボール箱
2 ヒンジ
4、4’ 内側包装材料、特に真空袋
5 ハンドポンプ
6、6’ けん引太綱、特にゴム製
7 スクリーン
8、8’ 製品
10 ドローン
12 支持脚
14 ロータ
16 ロータアーム
18 基部本体
19 関節継手
図1
図2
図3
図4
図5