(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】ロボットまたは電子回路モジュール制御システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/02 20220101AFI20230327BHJP
H04L 12/28 20060101ALI20230327BHJP
H04L 67/025 20220101ALI20230327BHJP
F24F 3/14 20060101ALI20230327BHJP
F24F 3/147 20060101ALI20230327BHJP
F24F 11/56 20180101ALI20230327BHJP
【FI】
H04L51/02
H04L12/28 500D
H04L67/025
F24F3/14
F24F3/147
F24F11/56
(21)【出願番号】P 2021206817
(22)【出願日】2021-12-21
(62)【分割の表示】P 2017097441の分割
【原出願日】2017-05-16
【審査請求日】2021-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0041304(US,A1)
【文献】特開2003-316669(JP,A)
【文献】特開2014-072865(JP,A)
【文献】特開2010-049455(JP,A)
【文献】特開2002-183860(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0095164(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/02
H04L 12/28
H04L 67/025
F24F 3/14
F24F 3/147
F24F 11/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットまたは電子回路モジュールを制御するロボットまたは電子回路モジュール制御システムにおいて、
前記ロボットまたは電子回路モジュールと通信自在なチャットボットと、
前記チャットボットと通信自在なチャット用サーバと、
前記チャット用サーバを介してチャットボットとの間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末とを備え、
前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令を送る構成であり、
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサー
としての温度・湿度センサーを有して室内に設置され、機器
としての冷房・暖房のスイッチと接続されている構成であり、
前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで機器
としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して機器
としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての動作命令を送り、
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の値以上か否か
の検知として所定の温度・湿度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信し、
前記チャットユーザーの端末に機器電源オフ実行
として冷房・暖房OFF実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが機器の電源オフ
として冷房・暖房の停止を実行する構成であることを特徴とするロボットまたは電子回路モジュール制御システム。
【請求項2】
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサーとしての明るさセンサーを有して室内に設置され、機器としての室内照明のスイッチと接続され、
前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで室内照明の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して室内照明の消し忘れの確認についての動作命令を送り、
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の照度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信し、
前記チャットユーザーの端末に消灯実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが消灯を実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のロボットまたは電子回路モジュール制御システム。
【請求項3】
ロボットまたは電子回路モジュールと通信自在なチャットボットと、前記チャットボットと通信自在なチャット用サーバと、前記チャット用サーバを介してチャットボットとの間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末とを備えてロボットまたは電子回路モジュールを制御するロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラムであって、
前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで機器
としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、センサー
としての温度・湿度センサーを有して室内に設置されて機器
としての冷房・暖房のスイッチと接続されているロボットまたは電子回路モジュールに対して機器
としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての動作命令を送る
冷房・暖房確認動作命令送信ステップと、
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の値以上か否か
の検知として所定の温度・湿度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信する
冷房・暖房検知結果送信ステップと、
前記チャットユーザーの端末に機器電源オフ実行
として冷房・暖房OFF実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが機器の電源オフ
として冷房・暖房の停止を実行する電源オフ実行ステップ
としての停止実行ステップとを具備してコンピュータに実行させることを特徴とするロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラム。
【請求項4】
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサーとしての明るさセンサーを有して室内に設置され、機器としての室内照明のスイッチと接続され、
前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで室内照明の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、明るさセンサーを有して室内に設置されて室内照明のスイッチと接続されているロボットまたは電子回路モジュールに対して室内照明の消し忘れの確認についての動作命令を送る
照明確認動作命令送信ステップと、
前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の照度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信する
照明検知結果送信ステップと、
前記チャットユーザーの端末に消灯実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが消灯を実行する電源オフ実行ステップとしての消灯実行ステップとを具備してコンピュータに実行させることを特徴とする請求項
3に記載のロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロボットまたは電子回路モジュールを制御するロボットまたは電子回路モジュール制御システム、およびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボットの動作を切り替えることや、動作を再開することを可能とする動作制御方法やロボットが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-233071号公報(特に、段落0053、
図3参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の動作制御方法やロボットは、遠隔操作することについて考慮されていなかった。
一般的に、操作する人がロボットを操作するためには、操作する人の位置からロボットまで電波が届く必要があり、電波が直接届かない場合、操作することが出来ないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザーがロボットまたは電子回路モジュールのある場所から離れた遠隔地にいて直接ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令できない場合であっても操作することができるロボットまたは電子回路モジュール制御システム、およびそのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ロボットまたは電子回路モジュールを制御するロボットまたは電子回路モジュール制御システムにおいて、前記ロボットまたは電子回路モジュールと通信自在なチャットボットと、前記チャットボットと通信自在なチャット用サーバと、前記チャット用サーバを介してチャットボットとの間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末とを備え、前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令を送る構成であり、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサーとしての温度・湿度センサーを有して室内に設置され、機器としての冷房・暖房のスイッチと接続されている構成であり、前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで機器としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して機器としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての動作命令を送り、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の値以上か否かの検知として所定の温度・湿度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信し、前記チャットユーザーの端末に機器電源オフ実行として冷房・暖房OFF実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが機器の電源オフとして冷房・暖房の停止を実行する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたロボットまたは電子回路モジュール制御システムの構成に加えて、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサーとしての明るさセンサーを有して室内に設置され、機器としての室内照明のスイッチと接続され、前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで室内照明の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、前記ロボットまたは電子回路モジュールに対して室内照明の消し忘れの確認についての動作命令を送り、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の照度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信し、前記チャットユーザーの端末に消灯実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが消灯を実行する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項3に係る発明は、ロボットまたは電子回路モジュールと通信自在なチャットボットと、前記チャットボットと通信自在なチャット用サーバと、前記チャット用サーバを介してチャットボットとの間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末とを備えてロボットまたは電子回路モジュールを制御するロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラムであって、前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで機器としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、センサーとしての温度・湿度センサーを有して室内に設置されて機器としての冷房・暖房のスイッチと接続されているロボットまたは電子回路モジュールに対して機器としての冷房・暖房の消し忘れの確認についての動作命令を送る冷房・暖房確認動作命令送信ステップと、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の値以上か否かの検知として所定の温度・湿度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信する冷房・暖房検知結果送信ステップと、前記チャットユーザーの端末に機器電源オフ実行として冷房・暖房OFF実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが機器の電源オフとして冷房・暖房の停止を実行する電源オフ実行ステップとしての停止実行ステップとを具備してコンピュータに実行させることにより、前述した課題を解決するものである。
【0010】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラムの構成に加えて、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、センサーとしての明るさセンサーを有して室内に設置され、機器としての室内照明のスイッチと接続され、前記チャットボットが、前記チャットユーザーの端末からチャットデータで室内照明の消し忘れの確認についての指示を受けたとき、明るさセンサーを有して室内に設置されて室内照明のスイッチと接続されているロボットまたは電子回路モジュールに対して室内照明の消し忘れの確認についての動作命令を送る照明確認動作命令送信ステップと、前記ロボットまたは電子回路モジュールが、所定の照度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボットを介してチャットユーザーの端末へ送信する照明検知結果送信ステップと、前記チャットユーザーの端末に消灯実行の旨の指示が入力されると、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールへ動作命令が送られ、ロボットまたは電子回路モジュールが消灯を実行する電源オフ実行ステップとしての消灯実行ステップとを具備してコンピュータに実行させることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムは、ロボットまたは電子回路モジュールを制御することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0013】
本請求項1に係る発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムによれば、チャットユーザーがロボットまたは電子回路モジュールのある場所から離れた遠隔地にいて直接ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令できない場合であっても、意図した指示がチャットボットを介してロボットまたは電子回路モジュールに伝わるため、チャットユーザーは、ロボットまたは電子回路モジュールを遠隔操作することができる。
さらに、I/Oの結果を待たずに処理を進めるチャット用サーバを介してチャット上でチャットボットとやりとりが行われて、意図した指示がチャット形式のプッシュ通知でチャットユーザーの端末からロボットまたは電子回路モジュールに伝わるため、殆どタイムラグなしでロボットまたは電子回路モジュールを動作させることができる。
また、所定の値以上であり機器の電源がオンのままで消し忘れられている状況か、所定の値未満であり機器の電源がオフ状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても機器の電源の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、電源の消し忘れと判断した場合、ロボットまたは電子回路モジュールが機器のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「機器電源オフ」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールに機器の電源オフを実行させることができる。
また、例えば、冬場であれば所定の温度値以上であり室内の暖房のスイッチがONのままの状況か、所定の温度値未満であり室内の暖房のスイッチがOFFの状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても暖房の消し忘れの確認をすることができる。
他方、夏場であれば、所定の温度値未満であり室内の冷房のスイッチがONのままの状況か、所定の温度値以上であり室内の冷房のスイッチがOFFの状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても冷房の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、冷房・暖房の消し忘れと判断した場合、電子回路モジュールが冷房・暖房のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「冷房・暖房OFF実行」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、電子回路モジュールに冷房・暖房の停止を実行させることができる。
【0014】
本請求項2に係る発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、所定の照度値以上であり室内照明が点灯したままで消し忘れられている状況か、所定の照度値未満であり消灯状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても照明の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、電気消し忘れと判断した場合、ロボットまたは電子回路モジュールが室内照明のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「消灯実行」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールに消灯を実行させることができる。
【0016】
本請求項3に係る発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、チャットユーザーがロボットまたは電子回路モジュールのある場所から離れた遠隔地にいて直接ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令できない場合であっても、意図した指示がチャットボットを介してロボットまたは電子回路モジュールに伝わるため、チャットユーザーは、ロボットまたは電子回路モジュールを遠隔操作することができる。
さらに、I/Oの結果を待たずに処理を進めるチャット用サーバを介してチャット上でチャットボットとやりとりが行われて、意図した指示がチャット形式のプッシュ通知でチャットユーザーの端末からロボットまたは電子回路モジュールに伝わるため、殆どタイムラグなしでロボットまたは電子回路モジュールを動作させることができる。
また、所定の値以上であり機器の電源がオンのままで消し忘れられている状況か、所定の値未満であり機器の電源がオフ状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても機器の電源の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、電源の消し忘れと判断した場合、ロボットまたは電子回路モジュールが機器のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「機器電源オフ」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールに機器の電源オフを実行させることができる。
また、例えば、冬場であれば所定の温度値以上であり室内の暖房のスイッチがONのままの状況か、所定の温度値未満であり室内の暖房のスイッチがOFFの状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても暖房の消し忘れの確認をすることができる。
他方、夏場であれば、所定の温度値未満であり室内の冷房のスイッチがONのままの状況か、所定の温度値以上であり室内の冷房のスイッチがOFFの状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても冷房の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、冷房・暖房の消し忘れと判断した場合、電子回路モジュールが冷房・暖房のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「冷房・暖房OFF実行」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、電子回路モジュールに冷房・暖房の停止を実行させることができる。
【0017】
本請求項4に係る発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムのプログラムによれば、請求項2に係る発明が奏する効果と同様、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、所定の照度値以上であり室内照明が点灯したままで消し忘れられている状況か、所定の照度値未満であり消灯状況かがチャットユーザーの端末にすぐに表示されるため、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても照明の消し忘れの確認をすることができる。
さらに、電気消し忘れと判断した場合、ロボットまたは電子回路モジュールが室内照明のスイッチと接続している構成であるので、チャットユーザーがチャットユーザーの端末に「消灯実行」の旨の指示を入力して、チャットボットを介して、ロボットまたは電子回路モジュールに消灯を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システムの概念図。
【
図2】本発明の第1実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムを受付サポートに用いた例を示す図。
【
図3】ロボットまたは電子回路モジュール制御システムを受付サポートに用いたときのチャート図。
【
図4】本発明の第2実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムを商品在庫管理に用いた例を示す図。
【
図5】ロボットまたは電子回路モジュール制御システムを商品在庫管理に用いたときのチャート図。
【
図6】本発明の第3実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムを会議室空き状況確認機能として用いた例を示す図。
【
図7】本発明の第4実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムをトイレ個室空き状況確認機能として用いた例を示す図。
【
図8】本発明の第5実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムを電気消し忘れ確認機能として用いた例を示す図。
【
図9】本発明の第6実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システムを冷房・暖房消し忘れ確認機能として用いた例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のロボットまたは電子回路モジュール制御システムは、ロボットまたは電子回路モジュールと通信自在なチャットボットと、チャットボットと通信自在なチャット用サーバと、チャット用サーバを介してチャットボットとの間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末とを備え、チャットボットが、チャットユーザーの端末からチャットデータで指示を受けたとき、ロボットまたは電子回路モジュールに対して動作命令を送る構成であることにより、チャットユーザーがロボットまたは電子回路モジュールを遠隔操作自在となるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0021】
例えば、チャットユーザーの端末は、パーソナルコンピュータ端末、タブレット端末、携帯電話端末、スマートフォン端末など、チャット用サーバを介してチャットデータを通信自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
ロボットとは、コンピュータと機械的な動作機構とを有したものをいう。
電子回路モジュールは、シングルボードコンピュータであり、少なくとも、回路基板と、制御部と、記憶部と、コネクタと、無線通信部とを有しているものであればよい。
このうち、無線通信部は、コネクタを介して接続された取付タイプでもよいし、回路基板に設けられた所謂、内蔵タイプでもよい。
さらに、スピーカ部、マイク部、カメラ部などが接続自在に設けられた取付タイプでもよいし、回路基板に設けられた所謂、内蔵タイプでもよい。
チャットボットと、ロボットまたは電子回路モジュールとの間の送受信は、コンピュータ同士であるため、チャット用サーバを介したチャット方式によるものでもよいし、チャット用サーバを介さずに無線通信方式で直接やり取りをするものでもよい。
チャットボットは、チャット用サーバ自体に設けられていてもよいし、その他のサーバなどのコンピュータに設けられていてもよい。
【実施例1】
【0022】
以下に、本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図1乃至
図3に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100の概念図であり、
図2は、本発明の第1実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を受付サポートに用いた例を示す図であり、
図3は、ロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を受付サポートに用いたときのチャート図である。
【0023】
本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、
図1に示すように、ロボット110または電子回路モジュール120と、チャットボット130と、チャット用サーバ140と、チャットユーザーの端末の一例であるスマートフォン端末150とを備え、ロボット110および電子回路モジュール120の少なくとも一方を制御するように構成されている。
【0024】
このうち、チャットボット130は、ロボット110または電子回路モジュール120と通信自在に設けられている。
また、チャット用サーバ140は、I/Oの結果を待たずに処理を進める構成であり、チャットボット130と通信自在に設けられている。
スマートフォン端末150は、チャット用サーバ140を介してチャットボット130との間でチャットデータを送受信するように構成されている。
【0025】
電子回路モジュール120は、所謂、ラズベリーパイと呼ばれているシングルボードコンピュータであり、詳しい図示を省略するが、回路基板と、制御部である集積回路部と、記憶部と、スピーカ部と、マイク部と、カメラ部と、光センサー部、コネクタと、無線通信部とを有している。
このうち、スピーカ部、マイク部、カメラ部、光センサー部および無線通信部は、コネクタと接続されている取付タイプでもよいし、回路基板に直接載置されて接続された内蔵タイプでもよい。
また、電子回路モジュール120は、モジュール専用プログラムとして、ロボット110と同様、例えば、Java(登録商標)やC++のプログラムによる動作指令によって動作するように構成されている。
【0026】
さらに、本実施例では、チャットボット130が、スマートフォン端末150からのチャットデータにおける指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換する変換手段としてのソフトウエアを有している。
例えば、専用プログラムのJava(登録商標)やC++形式の動作指令に変換する。
なお、チャットボット130が、指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換する構成としたが、ロボット110または電子回路モジュール120が、指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換するソフトウエアを有する構成でもよい。
【0027】
本実施例では、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して動作命令を送るように構成されている。
これにより、チャットユーザーがロボット110または電子回路モジュール120の設置場所から離れた遠隔地にいて直接ロボット110また電子回路モジュール120に対して動作命令できない場合であっても、意図した指示がチャットボット130を介してロボット110または電子回路モジュール120に伝わる。
【0028】
その結果、チャットユーザーは、ロボット110または電子回路モジュール120を遠隔操作することができる。
さらに、意図した指示がチャット形式のプッシュ通知でチャットユーザーのスマートフォン端末150からロボット110または電子回路モジュール120に伝わる。
その結果、殆どタイムラグなしでロボット110または電子回路モジュール120を動作させることができる。
【0029】
さらに、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで指示を受けたとき、指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換してロボット110または電子回路モジュール120に対して動作命令を送るように構成されている。
これにより、チャットユーザーの指示がチャットボット130を介することによって適切なプログラムや形式などの動作命令に変換される。
その結果、チャットユーザーはロボット110または電子回路モジュール120を簡単に操作することができる。
【0030】
また、ロボット110または電子回路モジュール120が、物や人を検知する光センサーなどのセンサー(図示せず)を有している。
ロボット110または電子回路モジュール120が、センサーによって検知したとき、検知したことをチャットボット130に連絡し、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150に検知した旨を連絡するように構成されている。
これにより、ロボット110または電子回路モジュール120からチャットユーザーのスマートフォン端末150に連絡が入る。
その結果、チャットボット130を介してロボット110または電子回路モジュール120とチャットユーザーとの間でインタラクティブにコミュニケーションを取ることができる。
【0031】
本実施例では、
図2に示すように、ロボット110を会社の受付に設置した例として以下に詳しく説明する。
ロボット110は、正面にいる人を検知するカメラ部または人感センサーを有している。
図3のステップS1に示すように、ロボット110は、目の前に人がやってきたか否か、すなわち、人を感知したか否かを判定する。
人を感知したと判定した場合は、ステップS2へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS1を繰り返す。
【0032】
ステップS2では、ロボット110が、例えば「いらっしゃいませ! お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」とスピーカを用いて話す。そして、ステップS3へ進む。
ロボット110から名前を尋ねられた人は、自分の名前を名乗る。
例えば、「こんにちは。田中です!」と名乗ったとする。
ステップS3では、ロボット110が、マイク部(図示せず)を用いて目の前の人の名前を聴き取れたか否かを判定する。
具体的には、聴き取った声のデータを文字データに変換できるか否かで判定する。
聴き取れたと判定した場合は、ステップS4へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS2へ戻って再度、相手に名前を尋ねる。
【0033】
ステップS4では、ロボット110が、例えば「田中様ですね。お待ちしてました!」と返事をして、相手の名前を確認し、ステップS5へ進む。
ステップS5では、ロボット110が、「田中さんが受付に来た」旨をチャットボット130へ送信し、ステップS6へ進む。
ステップS6では、その旨を受信したチャットボット130が、例えば「田中様が受付にいらっしゃってます。指示お願いします!」の旨のチャットデータを、チャット用サーバ140を介してチャットユーザー(担当の森田さん)のスマートフォン端末150へ送信し、ステップS7へ進む。
【0034】
これにより、チャットユーザー(森田さん)のスマートフォン端末150に、「田中様が受付にいらっしゃってます。指示お願いします!」の旨がすぐに表示される。
その結果、チャットユーザー(森田さん)は、すぐにその旨を知ることができ、対応することができる。
チャットユーザー(森田さん)は、例えば「第1会議室へ案内!」の旨の指示をスマートフォン端末150に入力し、チャット用サーバ140を介してチャットボット130へ送信したとする。
ここで、チャットユーザー(森田さん)がスマートフォン端末150のチャット画面に対して入力する際、テキスト入力する例として説明するが、音声を入力してスマートフォン端末150により音声をテキストに変換してもらってもよい。
【0035】
ステップS7では、チャットボット130が、チャットユーザー(森田さん)のスマートフォン端末150から指示があったか否かを判定する。
指示があったと判定した場合は、ステップS8へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS7を繰り返す。
ステップS8では、指示を受信したチャットボット130が、動作命令送信ステップとして、その旨の指示をロボット110用の動作命令に変換してロボット110に対して動作命令を送信する。
【0036】
ステップS9では、ロボット110が、チャットボット130から動作命令があったか否かを判定する。
動作命令があったと判定した場合は、ステップS10へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS9を繰り返す。
ステップS10では、ロボット110が、チャットボット130からの動作命令に沿って「担当の森田がすぐに参ります! 第1会議室にご案内します!」の旨をスピーカ部を用いて話してお客様である田中様をご案内する。
なお、第1会議室への行き方を詳しく案内してもよいし、ロボット110が先導するように移動して第1会議室まで田中様を案内してもよい。
【0037】
このようにして得られた本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、ロボット110または電子回路モジュール120と通信自在なチャットボット130と、チャットボット130と通信自在なチャット用サーバ140と、チャット用サーバ140を介してチャットボット130との間でチャットデータを送受信するチャットユーザーの端末の一例であるスマートフォン端末150とを備え、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して動作命令を送る構成であることにより、チャットユーザーは、ロボット110または電子回路モジュール120を遠隔操作するとともに、殆どタイムラグなしでロボット110または電子回路モジュール120を動作させることができる。
【0038】
さらに、チャットボット130が、指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換する変換手段を有し、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで指示を受けたとき、指示をロボット110または電子回路モジュール120用の動作命令に変換してロボット110または電子回路モジュール120に対して動作命令を送る構成であることにより、チャットユーザーはロボット110または電子回路モジュール120を簡単に操作することができる。
【0039】
また、ロボット110または電子回路モジュール120が、センサーを有し、センサーによって検知したとき、検知したことをチャットボット130に連絡し、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150に検知した旨を連絡する構成であることにより、チャットボット130を介してロボット110または電子回路モジュール120とチャットユーザーとの間でインタラクティブにコミュニケーションを取ることができる。
【0040】
さらに、ロボット110または電子回路モジュール120が、音声を発するスピーカと、音声を収集するマイクとを有して会社の受付に設置され、来客のとき、ロボット110または電子回路モジュール120が、来客者の名前を尋ね、来客者の名前を聞き取り、音声データをテキストデータに変換して、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150に来客者の名前をチャットデータとして送信する構成であることにより、チャットユーザーはすぐに来客者に対応することができる。
【0041】
本発明の第1実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のプログラムは、チャットボット130が、チャットユーザーの端末の一例であるスマートフォン端末150からチャットデータで指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して動作命令を送る動作命令送信ステップS8をコンピュータに実行させることにより、チャットユーザーは、ロボット110または電子回路モジュール120を遠隔操作するとともに、殆どタイムラグなしでロボット110または電子回路モジュール120を動作させることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0042】
続いて、本発明の第2実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図4および
図5に基づいて説明する。
ここで、
図4は、本発明の第2実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を商品在庫管理に用いた例を示す図であり、
図5は、ロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を商品在庫管理に用いたときのチャート図である。
【0043】
第2実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のロボット110を電子回路モジュール120に変更するとともに、電子回路モジュール120の設置場所を変更して用途も変更したものであり、多くの要素について第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0044】
本実施例では、
図4に示すように、電子回路モジュール120を商品倉庫に設置してロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を商品在庫管理に用いた例として以下に詳しく説明する。
電子回路モジュール120は、近傍にある商品を検知するカメラ部(図示せず)またはセンサー(図示せず)を有している。
さらに、電子回路モジュール120は、商品の種類毎にそれぞれ近傍に設置されている。
【0045】
例えば、第1の電子回路モジュール120Aが商品Aの棚に設置され、第2の電子回路モジュール120Bが商品Bの棚に設置され、第3の電子回路モジュール120Cが商品Cの棚に設置されている。
そして、営業担当者が、商品Aについての問い合わせを受け、商品Aの在庫を確認したい場合がある。
この場合、営業担当者は、スマートフォン端末150に、「商品Aの在庫の有無確認」の旨を入力して、指示をチャットボット130へ送信する。
【0046】
図5のステップS11に示すように、チャットボット130が、営業担当者のスマートフォン端末150から指示があったか否かを判定する。
指示があったと判定した場合は、ステップS12へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS11を繰り返す。
指示の一例として、商品Aを検知する指示があったとする。
ステップS12では、チャットボット130が、動作命令送信ステップとして、受信した指示に基づいて、商品Aの棚に設置された第1の電子回路モジュール120Aに動作命令を送信する。
【0047】
ステップS13では、第1の電子回路モジュール120Aが、チャットボット130から動作命令があったか否かを判定する。
動作命令があったと判定した場合は、ステップS14へ進み、他方で、否と判定した場合は、ステップS13を繰り返す。
ステップS14では、第1の電子回路モジュール120Aが、動作命令に基づいて、カメラ部またはセンサーを用いて、商品Aの有無の検知を実行し、ステップS15へ進む。
【0048】
ステップS15では、第1の電子回路モジュール120Aが、商品Aの有無の検知結果をチャットボット130へ送信し、ステップS16へ進む。
カメラ部を用いて商品Aの有無を検知した場合、証拠として商品Aが写ったリアルタイムの画像をチャットボット130へ送信してもよい。
ステップS16では、チャットボット130が、第1の電子回路モジュール120Aから受信した結果や証拠の内容をスマートフォン端末150へ送信する。
【0049】
これにより、チャットボット130から受信した結果や証拠の内容が、スマートフォン端末150に表示される。
その結果、営業担当者は、指示を送信してから、すぐに商品Aの在庫の有無を確認することができる。
つまり、営業担当者は、チャットボット130を介することにより電子回路モジュール120(120A~120C)を遠隔操作して、例えば、外出先からインタラクティブにやり取りをしながら、命令をして得たい情報や結果を得ることができる。
【0050】
このようにして得られた本発明の第2実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、ロボット110または電子回路モジュール120が、カメラ部またはセンサーを有して商品の棚に設置され、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで商品の有無の確認についての指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して商品の有無の確認についての動作命令を送り、ロボット110または電子回路モジュール120が、棚における商品の有無を検知して検知結果を、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150へ送信する構成であることにより、チャットユーザーはすぐにお客様に対応することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例3】
【0051】
続いて、本発明の第3実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図6に基づいて説明する。
ここで、
図6は、本発明の第3実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を会議室空き状況確認機能として用いた例を示す図である。
第3実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のロボット110を電子回路モジュール120に変更するとともに、電子回路モジュール120の設置場所を変更して用途も変更したものであり、多くの要素について第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0052】
本実施例では、
図6に示すように、ロボットまたは電子回路モジュール制御システム100の電子回路モジュール120は、人PSの有無を検知する人感センサー(図示せず)を有して会議室RMに設置されている。
チャットユーザーがスマートフォン端末150に「会議室の使用状況を確認」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120に現在、会議室RMが空いているか使用中かを検知させ、検知の結果を返信させるように構成されている。
これにより、会議室RMの空き状況が、チャットユーザーのスマートフォン端末150にすぐに表示される。
その結果、チャットユーザーは、すぐにその会議室RMを使用するか否かを決断することができる。
なお、本実施例では、電子回路モジュール120を用いたが、電子回路モジュール120に換えてロボット110を用いてもよいのは勿論である。
【0053】
このようにして得られた本発明の第3実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、ロボット110または電子回路モジュール120が、人感センサーを有して会議室RMに設置され、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで会議室RMの空き状況の確認についての指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して会議室RMの空き状況の確認についての動作命令を送り、ロボット110または電子回路モジュール120が、会議室RMにおける人PSの有無を検知して検知結果を、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150へ送信する構成であることにより、チャットユーザーはすぐにその会議室RMを使用するか否かを決断することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例4】
【0054】
続いて、本発明の第4実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図7に基づいて説明する。
ここで、
図7は、本発明の第4実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100をトイレ個室空き状況確認機能として用いた例を示す図である。
第4実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のロボット110を電子回路モジュール120に変更するとともに、電子回路モジュール120の設置場所を変更して用途も変更したものであり、多くの要素について第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0055】
本実施例では、
図7に示すように、電子回路モジュール120が、人PSの有無を検知する人感センサー(図示せず)を有して会社のビルの各トイレの個室LVにそれぞれ設置されている。
チャットユーザーがスマートフォン端末150に「トイレの使用状況を確認」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120に現在、どこのフロアのトイレの個室LVが空いているかを検知させ、空き状況の結果を返信させるように構成してもよい。
これにより、トイレの個室LVの空き状況が、チャットユーザーのスマートフォン端末150にすぐに表示される。
その結果、チャットユーザーはすぐにそのトイレへ移動してそのトイレの個室LVを使用するか否かを決断することができる。
【0056】
このようにして得られた本発明の第4実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、電子回路モジュール120が、人感センサーを有してトイレの個室LVに設置され、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータでトイレの個室LVの空き状況の確認についての指示を受けたとき、電子回路モジュール120に対してトイレの個室LVの空き状況の確認についての動作命令を送り、電子回路モジュール120が、トイレの個室LVにおける人PSの有無を検知して検知結果を、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150へ送信する構成であることにより、チャットユーザーはすぐにそのトイレへ移動してそのトイレの個室LVを使用するか否かを決断することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例5】
【0057】
続いて、本発明の第5実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図8に基づいて説明する。
ここで、
図8は、本発明の第5実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を電気消し忘れ確認機能として用いた例を示す図である。
第5実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のロボット110を電子回路モジュール120に変更するとともに、電子回路モジュール120の設置場所を変更して用途も変更したものであり、多くの要素について第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0058】
本実施例では、
図8に示すように、電子回路モジュール120が、明るさセンサー(図示せず)を有して室内の一例として会社オフィスの各フロアFLに設置されている。
夜間、チャットユーザーがスマートフォン端末150に「電気消し忘れを確認」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、ロボット110または電子回路モジュール120に現在、明るいか否か、具体的には所定の照度値以上か否かを検知させ、所定の照度値以上か否かの結果を返信させるように構成されている。
これにより、所定の照度値以上であり室内照明LTが点灯したままで消し忘れられている状況か、所定の照度値未満であり消灯状況かが、チャットユーザーのスマートフォン端末150にすぐに表示される。
その結果、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても室内照明LTの消し忘れの確認をすることができる。
【0059】
なお、電気消し忘れと判断した場合、ロボット110または電子回路モジュール120が室内照明LTのスイッチと接続している構成であれば、チャットユーザーがスマートフォン端末150に「消灯実行」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、ロボット110または電子回路モジュール120に消灯を実行させることができる。
また、本実施例では、電子回路モジュール120を用いたが、電子回路モジュール120に換えてロボット110を用いてもよいのは勿論である。
【0060】
このようにして得られた本発明の第5実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、ロボット110または電子回路モジュール120が、明るさセンサーを有して室内に設置され、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで室内照明LTの消し忘れの確認についての指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して室内照明LTの消し忘れの確認についての動作命令を送り、ロボット110または電子回路モジュール120が、所定の照度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150へ送信する構成であることにより、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても室内照明LTの消し忘れの確認をすることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例6】
【0061】
続いて、本発明の第6実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100について、
図9に基づいて説明する。
ここで、
図9は、本発明の第6実施例としてロボットまたは電子回路モジュール制御システム100を冷房・暖房消し忘れ確認機能として用いた例を示す図である。
第6実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100のロボット110を電子回路モジュール120に変更するとともに、電子回路モジュール120の設置場所を変更して用途も変更したものであり、多くの要素について第1実施例のロボットまたは電子回路モジュール制御システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0062】
本実施例では、
図9に示すように、電子回路モジュール120が、温度・湿度センサー(図示せず)を有して室内の一例として会社オフィスの各フロアFLに設置されている。
夜間、チャットユーザーがスマートフォン端末150に「冷房・暖房消し忘れを確認」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120に現在の温度・湿度を検知させ、検知の結果、所定の温度値と比べた結果、所定の湿度値と比べた結果などを返信させるように構成してもよい。
これにより、例えば、冬場であれば所定の温度値以上であり室内の暖房ACのスイッチがONのままの状況か、所定の温度値未満であり室内の暖房ACのスイッチがOFFの状況かが、チャットユーザーのスマートフォン端末150にすぐに表示される。
その結果、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても暖房ACの消し忘れの確認をすることができる。
【0063】
他方、夏場であれば、所定の温度値未満であり室内の冷房ACのスイッチがONのままの状況か、所定の温度値以上であり室内の冷房ACのスイッチがOFFの状況かが、チャットユーザーのスマートフォン端末150にすぐに表示される。
その結果、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても冷房ACの消し忘れの確認をすることができる。
【0064】
なお、冷房・暖房ACの消し忘れと判断した場合、電子回路モジュール120が冷房・暖房ACのスイッチと接続している構成であれば、チャットユーザーがスマートフォン端末150に「冷房・暖房OFF実行」の旨の指示を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120に冷房・暖房ACの停止を実行させることができる。
また、本実施例では、電子回路モジュール120を用いたが、電子回路モジュール120に換えてロボット110を用いてもよいのは勿論である。
【0065】
このようにして得られた本発明の第6実施例であるロボットまたは電子回路モジュール制御システム100は、ロボット110または電子回路モジュール120が、温度・湿度センサーを有して室内に設置され、チャットボット130が、チャットユーザーのスマートフォン端末150からチャットデータで室内の冷房・暖房ACの消し忘れの確認についての指示を受けたとき、ロボット110または電子回路モジュール120に対して室内の冷房・暖房ACの消し忘れの確認についての動作命令を送り、ロボット110または電子回路モジュール120が、所定の温度・湿度値以上か否かを検知して検知結果を、チャットボット130を介してチャットユーザーのスマートフォン端末150へ送信する構成であることにより、チャットユーザーは、その室内に戻らなくても冷房・暖房ACの消し忘れの確認をすることができるなど、その効果は甚大である。
【その他の実施例】
【0066】
[その他の例1]
<社内放送機能>
スピーカを有した電子回路モジュール120を会社オフィスの各フロアFLに設置してもよい。
チャットユーザーがスマートフォン端末150に連絡事項とその時間を入力して、チャットボット130を介して、その時間になったときに電子回路モジュール120がスピーカを用いて連絡事項を読み上げるように構成してもよい。
例えば、毎日15:00に「コピー用紙は必ず白黒印刷で、再生紙を利用ください!」と連絡するように構成してもよい。
【0067】
[その他の例2]
<遠隔の写真撮影機能>
カメラ部を有した電子回路モジュール120を会社オフィスや倉庫に設置してもよい。
チャットユーザーがスマートフォン端末150に写真撮影の動作命令(指示)を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120がカメラ部を用いて写真撮影をするように構成してもよい。
【0068】
[その他の例3]
<遠隔のサイネージ操作機能>
デジタルサイネージ表示パネルと接続した電子回路モジュール120を店頭や店内に設置してもよい。
店長や会社本部の担当者がスマートフォン端末150に「表示画面の切り替え」の指示を入力して、チャットボット130を介して、電子回路モジュール120がデジタルサイネージ表示パネルの表示内容を切り替えるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0069】
100 ・・・ ロボットまたは電子回路モジュール制御システム
110 ・・・ ロボット
120 ・・・ 電子回路モジュール
130 ・・・ チャットボット
140 ・・・ チャット用サーバ
150 ・・・ チャットユーザーのスマートフォン端末
PS ・・・ 人
RM ・・・ 会議室
LV ・・・ トイレの個室
LT ・・・ 室内照明
FL ・・・ 会社オフィスのフロア
AC ・・・ 冷房・暖房