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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】モジュール型酸素発生器
(51)【国際特許分類】
   C01B 13/02 20060101AFI20230327BHJP
   A61M 16/10 20060101ALI20230327BHJP
   F16K 27/00 20060101ALN20230327BHJP
【FI】
C01B13/02 A
A61M16/10 A
F16K27/00 D
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021503682
(86)(22)【出願日】2018-04-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 KR2018004021
(87)【国際公開番号】W WO2019194332
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-03-19
(73)【特許権者】
【識別番号】522124770
【氏名又は名称】ピュリテク カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(72)【発明者】
【氏名】ホン スンフン
【審査官】森坂 英昭
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-527307(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0019022(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0094515(KR,A)
【文献】特開2008-155168(JP,A)
【文献】特開平11-192410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C01B 13/00 - 13/36
A61M 16/10
B01D 53/02 - 53/12
F16K 27/00 - 27/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール型酸素発生器であり、
複数のタンクが結合されたタンクアセンブリ10と、
前記タンクアセンブリ10の下部に配置され前記タンクアセンブリ10に空気を供給して前記タンクアセンブリ10から窒素を排出するよう構成された下部配管アセンブリ20と、及び
前記タンクアセンブリ10の上部に配置され前記タンクアセンブリ10で生成される酸素を排出するよう構成された上部配管アセンブリ30と、を含み、
前記タンクアセンブリ10は、第1タンク(T1)と第2タンク(T2)を含み前記酸素の生成と前記窒素の排出を交互に行うよう構成された一対の酸素捕執タンクでそれぞれがなされた複数個のベッド(B)と、前記下部配管アセンブリ20を介して前記酸素捕執タンクに供給する前記空気を貯蔵する空気タンク(TA)と、及び前記上部配管アセンブリ30を介して前記酸素捕執タンクから前記酸素の供給を受けて貯蔵する酸素タンク(T0)と、を含み、
前記下部配管アセンブリ20は、前記空気タンク(TA)から各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)と前記第2タンク(T2)前記空気を供給し、各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)と前記第2タンク(T2)で生成される前記窒素を外部に排出するよう構成された複数の流路が内部に形成されたマニホールド200と、及びベッド(B)に具備され、前記マニホールド200に結合され、前記第1タンク(T1)と前記第2タンク(T2)を前記複数の流路に前記空気を供給するために又は前記窒素を排出するために選択的に連結するよう構成された第1バルブ250と、を含み、
前記マニホールド200は、
各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)から前記窒素を排出するよう構成された第1流路211と、
各ベッド(B)の前記第2タンク(T2)にから前記窒素を排出するよう構成された第2流路212と、
各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)及び前記第2タンク(T2)の一つに選択的に空気を供給するよう構成された第3流路213と、並びに
前記マニホールド200の上部面に形成されて各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)及び前記第2タンク(T2)とそれぞれ連通するように形成された第1上部開口部201及び第2上部開口部202と、を含み、
第1乃至第3流路211、212、213は、互いに完全に分離して前記マニホールド200の内部で互いに並んで配置され、
各ベッド(B)の前記第1バルブ250は、
前記第1タンク(T1)が前記酸素を生成し、前記第2タンク(T2)が前記窒素を排出するとき、各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)が前記第3流路213と連通するよう各ベッドの前記第1上部開口部201と第3流路213が連結し、各ベッド(B)の前記第2タンク(T2)が前記第2流路212と連通するよう各ベッドの前記第2上部開口部202と第2流路212が連結し、
前記第1タンク(T1)が前記窒素を排出し、前記第2タンク(T2)が前記酸素を生成するとき、各ベッド(B)の前記第1タンク(T1)が前記第1流路211と連通するよう各ベッドの前記第1上部開口部201と第1流路211が連結し、各ベッド(B)の前記第2タンク(T2)が前記第3流路213と連通するよう各ベッドの前記第2上部開口部202と第3流路213が連結するよう構成される、ことを特徴とするモジュール型酸素発生器。
【請求項2】
前記第1バルブ250が前記マニホールドの下部面に付着されたことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項3】
前記マニホールドは、上部面に形成されて前記空気タンク(TA)と連通するように形成された第3上部開口部203をさらに含み、前記第3上部開口部203と前記第3流路213がマニホールド内部で連通するように構成されたことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項4】
前記マニホールド200が、上部面に形成されて前記酸素タンク(T0)と連通するように形成された第4上部開口部204及び側面に形成された側面開口部205をさらに含み、
前記第4上部開口部と前記側面開口部がマニホールド内部で連通するように構成されたことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項5】
前記上部配管アセンブリ30が、前記タンクアセンブリ10の上部に前記ベッドの個数程度設置される配管ブロック300を含み、
それぞれの前記配管ブロック(300)は、
前記ベッドの一対の酸素捕執タンクのそれぞれと連通する第1貫通口311、312、それぞれの第1貫通口311、312に設置された逆止弁313、314、及び第1貫通口311、312を連結する第1連結流路315を含む下部ブロック310と、
前記下部ブロック310の上部に配置され、前記第1貫通口311、312を連結する第2連結流路331を含む上部ブロック330と、及び
前記第1連結流路315を開閉するように動作する第2バルブ340と、を含み、
前記各配管ブロック300の上部ブロック330は互いに連通されていることを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項6】
前記上部配管アセンブリ30が、複数個の前記上部ブロック330を互いに連結する連結ブロック350をさらに含み、前記連結ブロック350は内部に長さ方向に沿って形成された第3連結流路351を含み、それぞれの前記上部ブロック330の第2連結流路331が前記第3連結流路351と連通するように構成されたことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項7】
前記下部ブロック310と前記上部ブロック330との間に介されて前記下部ブロックと前記上部ブロックを互いに離隔させる中間ブロック320をさらに含み、前記中間ブロック320は前記下部ブロック310の第1貫通口311、312と前記上部ブロック330の第2連結流路331を連結する第2貫通口321を含むことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【請求項8】
上部配管アセンブリ30が、前記連結ブロック350の第3連結流路351と前記タンクアセンブリ10の酸素タンク(T0)を連結する酸素移送管421を含むことを特徴とする請求項に記載のモジュール型酸素発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸素発生器に関するものであり、より詳細には、複数個の酸素捕執タンクを具備したタンクアセンブリ及びその上部と下部にそれぞれ配置される配管アセンブリで構成されるモジュール型酸素発生器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
酸素発生器は、化学反応または空気で酸素を分離する方式などによって酸素を生成する装置として今日の産業用、医療用、家庭用など多くの分野でたくさん使われている。図1は、従来の酸素発生器の構造を概略的に示したものであり、空気で酸素を分離する圧力スイング吸着(PSA)方式を使用する例示的構造を示す。酸素発生器は圧縮空気を供給する空気タンク1、空気タンク1から供給を受けた空気で窒素と酸素を分離する二つの酸素捕執タンク2、3、及び酸素捕執タンクで生成された酸素を貯蔵する酸素タンク4を含む。
【0003】
酸素捕執タンク2、3は、ゼオライトのような吸着剤を含んでおり、圧力によって空気中の窒素が吸着剤に吸着される原理を利用して酸素を分離及び濃縮する。バルブ(V1)とバルブ(V3)を開放して空気タンク1で圧縮空気が配管(P1)を通じて第1酸素捕執タンク2に供給されるようにする。空気が第1酸素捕執タンク2を通過することによって窒素が吸着剤に吸着され、酸素が酸素タンク4に排出される。
【0004】
第1酸素捕執タンク2の吸着剤に窒素が充分に吸着されるとバルブ(V2)を開放して空気が第2酸素捕執タンク3に供給されるようにする。バルブ(V3)は第2酸素捕執タンク3から酸素タンク4に酸素が排出されるように転換され、これによって第2酸素捕執タンク3で窒素が吸着剤に吸着されて酸素が酸素タンク4に排出されるようになる。この時、第1酸素捕執タンク2ではクリーニング工程が遂行される。すなわち、バルブ(V1)を切り替えて、吸着剤に吸着された窒素が第1酸素捕執タンク2外部に排出されるようにする。このために第1酸素捕執タンク2の圧力を減圧させ、バルブ(V4)を一部開放して第2酸素捕執タンク3で生成されている酸素中で一部をパージガスとして第1酸素捕執タンク2に注入することで窒素を迅速に排出するようにする。
【0005】
このように従来の酸素発生器では一対の酸素捕執タンクを設けて、一つの捕執タンクで酸素を生成する間に他の一つはクリーニングをする工程を相互に繰り返すことで酸素を継続的に生成する。
【0006】
ところで、このような従来の酸素発生器によれば、酸素発生器装置を作動させた後十分な高濃度酸素を供給するまでの時間、すなわち、ウオーミングアップ時間が長くかかる短所がある。装置の作動開示直後には空気中の酸素濃度、すなわち、おおよそ20%濃度の酸素が酸素捕執タンク2、3から排出され、その後時間が経つによって排出される酸素の濃度が徐徐に増加して高濃度酸素を排出するようになる。従来の酸素発生器の場合このようなウオーミングアップ時間が数十分乃至1時間ほど必要となるので、この時間の間には必要な酸素を充分に使用することができない問題がある。
【0007】
また、従来の酸素発生器の場合容量が大きくなるほど酸素発生器の装置嵩と重さが大きく増加するので、設置空間をたくさん占めて設置及び維持補修が容易でない問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一実施例によれば、従来に比べてウオーミングアップ時間を大幅に減らすことができる酸素発生器を提供する。
【0009】
本発明の一実施例によれば、クリーニング中の酸素捕執タンクにパージガスとして供給する酸素のために各酸素捕執タンクが負担しなければならない酸素生産量を減らすことで、酸素捕執タンクにかかる負荷を従来対比大きく減少することができる酸素発生器を提供する。
【0010】
また、本発明の一実施例によれば酸素捕執タンクアセンブリの上部と下部にそれぞれ設置される配管をマニホールドやブロックで一体化して構成することで、配管の複雑性を解消して供給流量及び流速を安定化することができる酸素発生器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施例によれば、モジュール型酸素発生器として、複数のタンクが結合されたタンクアセンブリと、前記タンクアセンブリの下部に配置されて前記タンクアセンブリに空気を供給して窒素を排出する配管を具備した下部配管アセンブリと、及び前記タンクアセンブリの上部に配置されて前記タンクアセンブリで生成される酸素を排出する配管を具備した上部配管アセンブリと、を含み、前記タンクアセンブリは、それぞれが一対の酸素捕執タンクでなされた複数個のベッドと、前記酸素捕執タンクに供給する空気を貯蔵する空気タンクと、及び前記酸素捕執タンクから酸素の供給を受けて貯蔵する酸素タンクと、を含み、前記下部配管アセンブリは、前記空気タンクから前記酸素捕執タンクのそれぞれに空気を供給する空気供給流路及び前記酸素捕執タンクのそれぞれで生成される窒素を外部に排出する窒素排出流路が内部に形成されたマニホールドと、及び前記ベッドの個数程度前記マニホールドに結合されて各ベッドの一対の酸素捕執タンクと前記空気供給流路及び窒素排出流路の間を開閉する複数個の第1バルブと、を含むことを特徴とするモジュール型酸素発生器を提供する。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記マニホールドが、前記マニホールド内部で互いに並んで配置された第1乃至第3流路と、前記マニホールドの上部面に形成されて各ベッドの一対の酸素捕執タンクのそれぞれと連通するように形成された第1及び第2上部開口部と、及び前記マニホールドの下部面に前記ベッドの個数程度形成されて複数の開口部でなされた下部開口部領域と、を含み、前記下部開口部領域のそれぞれは、前記第1乃至第3流路のそれぞれと連通する第1乃至第3下部開口部と、及び前記第1及び第2上部開口部とそれぞれ連通する第4及び第5下部開口部と、を含むことを特徴とするモジュール型酸素発生器を提供する。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記上部配管アセンブリが、前記タンクアセンブリの上部に前記ベッドの個数程度設置される配管ブロックを含み、それぞれの前記配管ブロックは、前記ベッドの一対の酸素捕執タンクのそれぞれと連通する第1貫通口、それぞれの第1貫通口に設置された逆止弁、及び第1貫通口を連結する第1連結流路を含む下部ブロックと、前記下部ブロックの上部に配置され、前記第1貫通口を連結する第2連結流路を含む上部ブロックと、及び前記第1連結流路を開閉するように動作する第2バルブと、を含み、前記各配管ブロックの上部ブロックらどうしお互いに連通されていることを特徴とするモジュール型酸素発生器を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施例によれば、酸素捕執タンクの体積を減らすことで従来に比べてウオーミングアップ時間を大幅に減らすことができる利点がある。
【0015】
本発明の一実施例によれば、酸素捕執タンクアセンブリの上部と下部にそれぞれ設置される配管をマニホールドやブロックで一体化して構成することで、配管の複雑性を解消して供給流量及び流速を安定化することができる。
【0016】
本発明の一実施例によれば、生成しなければならない酸素量が多くなっても従来対比小さな容量の酸素捕執タンクを使用することができるので、酸素捕執タンクの全体体積を減少させる利点がある。また、酸素生産容量を増加させる場合本発明のモジュール型酸素発生器を複数個並列で引き続き付けて設置すれば良いので設置が簡単で維持補修も簡便な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は従来の酸素発生器を説明するための図面である。
図2図2は本発明の一実施例によるモジュール型酸素発生器を説明するための図面である。
図3図3は本発明のモジュール型酸素発生器の下部構造を説明するための図面である。
図4図4は一実施例によるモジュール型酸素発生器の斜視図である。
図5図5は一実施例によるモジュール型酸素発生器の正面図である。
図6図6は一実施例によるモジュール型酸素発生器の背面図である。
図7図7は一実施例によるモジュール型酸素発生器の上面図である。
図8図8は一実施例によるモジュール型酸素発生器の底面図である。
図9図9は一実施例によるモジュール型酸素発生器の分解斜視図である。
図10図10は一実施例によるモジュール型酸素発生器の下部配管アセンブリのマニホールドの斜視図である。
図11図11は一実施例によるマニホールドの他の観点から見た斜視図である。
図12図12図10のA-A’線に沿って切断した断面図である。
図13図13図10のB-B’線に沿って切断した断面図である。
図14図14は一実施例による下部配管アセンブリの動作を説明するための図面である。
図15図15は一実施例によるモジュール型酸素発生器の上部配管アセンブリの斜視図である。
図16図16図15のC-C’線に沿って切断した断面図である。
図17図17は一実施例によるモジュール型酸素発生器の効果を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以上の本発明の目的ら、他の目的ら、特徴ら及びこの点らは添付された図面と関連される以下の望ましい実施例らを通じて易しく理解されるであろう。しかし、本発明はここで説明される実施例らに限定されないで他の形態で具体化されることもできる。むしろ、ここで紹介される実施例らは開示された内容が徹底で完全になることができるように、そして当業者に本発明の思想が充分に伝達されるようにするために提供されるものである。
【0019】
本明細書で、ある構成要素が異なる構成要素の“上”(または、“下”、“右側”、または“左側”)にあると言及される場合にそれは、他の構成要素の上(または下、右側、または左側)に直接位置されることができるか、またはそれらの間に第3の構成要素が介されることもできるということを意味する。また、図面らにおいて、構成要素らの厚さは技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。
【0020】
また、本明細書で構成要素間の位置関係を説明するために使われる‘上部(上)’、‘下部(下)’、‘左側’、‘右側’、‘前面’、‘後面’などの表現は絶対的期準としての方向や位置を意味しないし、各図面を参照して本発明を説明する時に該当図面を基準で説明の便宜のために使われる相対的表現であることがある。
【0021】
本明細書で第1、第2などの用語が構成要素らを記述するために使われた場合、これら構成要素らがこのような用語によって限定されてはいけない。これら用語らは単に構成要素を他の構成要素と区別させるために使われただけである。ここに説明されて例示される実施例らはそれの相補的な実施例らも含む。
【0022】
本明細書で、単数型は文具で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる‘含む(comprise)'及び/または‘含む(comprising)'は言及された構成要素は一つ以上の他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0023】
以下、図面を参照して本発明を詳しく説明するようにする。下の特定実施例らを記述するにおいて、さまざまの特定的な内容らは発明をさらに具体的に説明して理解を助けるために作成された。しかし、本発明を理解することができる程度にこの分野の知識を有している読者は、このようなさまざまの特定的な内容がなくても使われることができるということを認知することができる。ある場合には、発明を記述するにおいて、よく知られた発明と大きく関係ない部分らは本発明を説明するにおいて混沌を阻むために記述しないことをあらかじめ言及しておく。
【0024】
図2は、本発明の一実施例によるモジュール型酸素発生器を説明するための図面であり、説明の便宜のために、酸素発生器の中で酸素捕執タンク、空気タンク、及び酸素タンクとこれらの間を連結する配管とバルブのみを図式で示した。
【0025】
図面を参照すれば、一実施例によるモジュール型酸素発生器は、一対の酸素捕執タンクでなされたベッド(B)を複数個連結して具現されることができる。図示した実施例で最も左側の一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)が一番目のベッド(B1)を構成する。図面に表記しなかったが、その横の一対の酸素捕執タンク(Τ3、Τ4)が二番目のベッドを構成し、また、その横の一対の酸素捕執タンク(Τ5、Τ6)が三番目のベッドを構成する。すなわち、図示した実施例の酸素発生器は5個のベッドで構成されていることを理解するであろう。図示した実施例で酸素発生器が5個のベッド(B)で構成されるものの、これは例示的な実施例であり実際の実施形態によってベッドの個数が変わることができることは勿論である。
【0026】
図示したモジュール型酸素発生器の一番目のベッド(B1)を基準で説明すると、ベッド(B1)は第1酸素捕執タンク(T1)、第2酸素捕執タンク(T2)で構成され、ベッド(B1)と空気タンク(TA)及び酸素タンク(T0)の間を連結する複数の配管とバルブと、を含む。
【0027】
空気タンク(TA)は酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)に供給する空気を貯蔵して必要によって空気を酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)に供給する。第1及び第2酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)は空気タンク(TA)から空気をそれぞれ相互に供給を受けて空気で酸素を分離することで酸素を生成する。一実施例で各酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)はゼオライトのような窒素吸着剤で充填され、空気が酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)を通過する時に窒素成分が吸着されることで酸素が分離されて酸素を生成することができる。
【0028】
空気タンク(TA)から酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)への空気供給のために配管がそれぞれ連結されていて流体流れを制御するバルブ(V11、V12)が配置される。第1供給バルブ(V11)は空気タンク(TA)と第1酸素捕執タンク(T1)との間の配管の開閉を制御して第2供給バルブ(V12)は空気タンク(TA)と第2酸素捕執タンク(T2)との間の配管の開閉を制御する。
【0029】
空気タンク(TA)からの空気供給が中断された状態で酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)は、タンク内部の窒素を外部に排出することができる。例えば、第1酸素捕執タンク(T1)をクリーニングする場合第1酸素捕執タンク(T1)で外部に窒素を排出するようにバルブ(V11)が転換され、これと同時に第2酸素捕執タンク(T2)に空気が流入されるようにバルブ(V12)が転換されることができる。
【0030】
それぞれの酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)で生成される酸素は、酸素タンク(T0)に排出される。例えば、第1酸素捕執タンク(T1)で酸素を捕執して第2酸素捕執タンク(T2)をクリーニングする場合第1排出バルブ(V13)を開放して第2排出バルブ(V14)を閉鎖する。これによって、第1酸素捕執タンク(T1)で生成される酸素が第1排出バルブ(V13)を通過して酸素タンク(T0)に供給されることができ、この時第2酸素捕執タンク(T2)の窒素は第1供給バルブ(V12)を通じて外部に排出される。
【0031】
また、この時二つの酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)を連結するバイパス経路に設置されたバルブ(V15)を一部開放し、第1酸素捕執タンク(T1)の一部酸素を第2酸素捕執タンク(T2)に供給しパージガスとして機能するようにできる。
【0032】
一実施例で酸素発生器は、上述した第1ベッド(B1)と同一または類似なベッド(B)を複数個含む。望ましくは、酸素発生器は複数個のベッド(B)が並列で連結されて構成される。すなわち、各ベッド(B)の酸素捕執タンク(T1乃至T10)が空気タンク(TA)と酸素タンク(T0)にそれぞれ連結される。
【0033】
このような構成で、各ベッド(B)の第1酸素捕執タンクと第2酸素捕執タンクがそれぞれ相互に酸素捕執とクリーニング動作を遂行するが、複数個のベッド(B)の間には少しの時間差を置いて動作することがある。例えば、第1ベッド(B1)の第1及び第2酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)間の酸素捕執とクリーニング動作が転換される時第2乃至第5ベッド(B2-B5)ではそれぞれの第1酸素捕執タンク(Τ3、Τ5、Τ7、Τ9)が酸素捕執動作を遂行し、第2ベッド(B2)の第1及び第2酸素捕執タンク(Τ3、Τ4)間の酸素捕執とクリーニング動作が転換される時第1及び第3乃至第5ベッド(Β1、Β3-Β5)でそれぞれの第1酸素捕執タンク(Τ1、Τ5、Τ7、Τ9)が酸素捕執動作を遂行し、このような方式で各ベッド内の第1及び第2酸素捕執タンク間の動作転換時に残りベッドでは第1または第2酸素捕執タンクが酸素捕執動作を遂行するように制御することができる。
【0034】
このように図示した実施例のように一対の酸素捕執タンクを具備したベッドを複数個連結してモジュール型酸素発生器を構成することで、従来酸素発生器に比べて装置嵩を顕著に減らすことができる。例えば、1Nm/h容量のベッド(B)を5個連結して5Nm/hモジュール型酸素発生器を構成した場合、図1のように一対の酸素捕執タンクだけ有する従来の5Nm/h容量酸素発生器に比べて装置嵩を1/10以上減らすことができ、酸素捕執タンクの体積を減らすことで従来に比べてウォーミング業時間を大幅に減らすことができる利点がある。
【0035】
また、図1の場合、第1及び第2酸素捕執タンク2、3間の動作転換をする場合例えば、第1酸素捕執タンク2への空気供給を中断して第2酸素捕執タンク3に空気供給を切り替える瞬間酸素生成が一時的に減るか、または中断されるために、酸素タンクで測定される圧力が急激に減少してから増加する。しかし、本発明の実施例によれば、各複数個のベッド(B)を具備して一つのベッドで第1及び第2酸素捕執タンク間の動作を切り替える時に残りベッドらでは第1または第2酸素捕執タンクで酸素捕執動作を遂行するため、任意の一時点で一つのベッドのみで動作転換が起きるので酸素タンクの圧力変化が大きくならず持続的で安定的な酸素供給が可能になる。
【0036】
図3は、上述した図2の酸素発生器を具現した試製品の下部構造を示す。図示した製品は、5*2配列で配置された10個の酸素捕執タンク(T1乃至T10)を含んで酸素捕執タンクの上部と下部に複数のバルブと配管が設置されている。
【0037】
図2を参照して説明したように本発明の酸素発生器構成によれば、全体装置嵩を大きく減少させて酸素を持続的で安定的に生成することができる利点があるが、酸素捕執タンク(T1乃至T10)上部と下部に多くのバルブと配管が連結されて設置されなければならない。例えば、酸素捕執タンク下部の場合タンク一つごとに一つずつバルブ(V11乃至V52)が必要で各バルブごとに3個ずつ配管が連結されているので、10個の酸素捕執タンク(T1乃至T10)下部に少なくとも10個のバルブと30個の配管が連結されなければならない。
【0038】
したがって、図3に見られるように、酸素捕執タンク(T1乃至T10)が嵩が減った反面その下部に多くの数のバルブと配管が設置されていて装置が複雑で維持補修の難しさが発生する問題がある。
【0039】
図4乃至図17は、この問題を解決することができる望ましい一実施例によるモジュール型酸素発生器を示す。
【0040】
図4は、望ましい一実施例によるモジュール型酸素発生器の斜視図であり、図5乃至図8はモジュール型酸素発生器の正面図、背面図、上面図及び底面図をそれぞれ示す。
【0041】
図面を参照すれば、一実施例によるモジュール型酸素発生器はタンクアセンブリ10、タンクアセンブリ10の下部に配置される下部配管アセンブリ20、及び上部に配置される上部配管アセンブリ30を含む。
【0042】
タンクアセンブリ10は、複数個の酸素捕執タンク100、一つの空気タンク(TA)、及び一つの酸素タンク(T0)を含むことができる。図示した実施例では一対の酸素捕執タンクで構成されたベッドを5個連結して総10個の酸素捕執タンク100が5*2配列で構成された例示だった。しかしベッドの個数は具体的実施形態によって変わることができることは勿論である。
【0043】
図示した実施例では、第1ベッドは第1酸素捕執タンク(T1)と第2酸素捕執タンク(T2)を含み、第2ベッドは第3酸素捕執タンク(T3)と第4酸素捕執タンク(T4)を含み、第3ベッドは第5酸素捕執タンク(T5)と第6酸素捕執タンク(T6)を含み、第4ベッドは第7酸素捕執タンク(T7)と第8酸素捕執タンク(T8)を含み、第5ベッドは第9酸素捕執タンク(T9)と第10酸素捕執タンク(T10)を含む。
【0044】
下部配管アセンブリ20はタンクアセンブリ10の下部に配置されてタンクアセンブリ10で空気を供給して窒素を排出する流路及びバルブを含む。一実施例で下部配管アセンブリ20は内部に複数の流路が形成されたマニホールド200及びマニホールド200の下部面に付着された複数個のバルブ250で構成されることができる。下部配管アセンブリ20に対しては図10乃至図15を参照して後述することにする。
【0045】
上部配管アセンブリ30は、タンクアセンブリ10の上部に配置されてタンクアセンブリ10で生成される酸素を排出する流路とバルブを含む。一実施例で上部配管アセンブリ30はタンクアセンブリ10の上部にベッドの個数程度設置される配管ブロック300を含み、それぞれの配管ブロック300は内部に一つ以上ずつの流路がそれぞれ形成された複数個の下部ブロック(310)、中間ブロック320、上部ブロック330、及びバルブ340で構成されることができる。また、複数個の配管ブロック300は一つの連結ブロック350によって連結されることができる。上部配管アセンブリ30に対しては図16及び図17を参照して後述することにする。
【0046】
図示した実施例で外部の空気は、空気流入口411を通じてモジュール型酸素発生器に供給される。空気流入口411に供給される空気はU字型配管413を通過して空気タンク(TA)の上部に供給される。空気タンク(TA)に貯蔵された空気は下部配管アセンブリ20のマニホールド200内部で分岐されて各酸素捕執タンク100に供給されることができる。
【0047】
酸素捕執タンク100で生成される酸素は、上部配管アセンブリ30の連結ブロック350及びこれに連結された酸素移送管421を通過して酸素タンク(T0)に供給される。酸素タンク(T0)に集まった酸素は排出管423、425、427を通じて外部に供給されることができる。
【0048】
一方、酸素捕執タンク100のクリーニング動作によって酸素捕執タンク100で排出される窒素は下部配管アセンブリ30のマニホールド200内部に集まった後排出管431、435を通じて外部に排出されることができる。
【0049】
図9は、一実施例によるモジュール型酸素発生器の分解斜視図であり、タンクアセンブリ10、下部配管アセンブリ20、及び上部配管アセンブリ30で分離された姿を示し、説明の便宜のために空気、酸素、及び窒素流入管と排出管411、413、423、425、427、431、435を略した。
【0050】
前述したようにタンクアセンブリ10は5個のベッドを含み、各ベッドは一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2;Τ3、Τ4;Τ5、Τ6;Τ7、Τ8;Τ9、Τ10)で構成される。各ベッドで一対の酸素捕執タンクは上部連結板110及び下部連結板130に締結されて一体で結合され、複数ベッドは上部連結板110らを連結する上部連結フレーム120及び下部連結板130らを連結する下部連結フレーム140に締結されることで全体ベッドが一体で結合される。
【0051】
酸素捕執タンク上部に結合されたそれぞれの上部連結板110は、酸素捕執タンクと上部配管アセンブリ30が連通することができるように貫通口111、112を含み、空気タンク(TA)と酸素タンク(T0)に結合された上部連結板110も貫通口115、116を含む。
【0052】
同じく、図面に示さなかったが酸素捕執タンク下部に結合されたそれぞれの下部連結板130は酸素捕執タンクと下部配管アセンブリ20が連通することができるように貫通口を含み、空気タンク(TA)と酸素タンク(T0)に結合された下部連結板130も貫通口を含む。
【0053】
これから図10乃至図13を参照して下部配管アセンブリ20のマニホールド200の例示的構造を説明することにする。図10図11は、下部配管アセンブリ20のマニホールド200をそれぞれ他の観点から見た斜視図であり、図12図10のA-A’線に沿って切断した断面図であり、そして、図13図10のB-B線に沿って切断した断面図である。
【0054】
図面らを参照すれば一実施例によるマニホールド200は長いブロック形状を有する。マニホールド200は長さ方向に沿って内部でお互いに並んで配置された3個の流路、即ち、第1乃至第3流路211、212、213を含む。一実施例で第1及び第2流路211、212は酸素捕執タンク100に排出される窒素を集めて外部に排出する窒素排出流路として可能で、第3流路213は酸素捕執タンク100に酸素を供給する酸素供給流路として機能することができる。
【0055】
図10及び図11に示したようにマニホールド200の上部面には複数の開口部201、202、203、204が形成されている。第1及び第2開口部201、202はタンクアセンブリ10の各ベッドの一対の酸素捕執タンクのそれぞれと連通するためのものであり、各酸素捕執タンク100と整列される位置に形成される。
【0056】
図示した実施例の場合10個の酸素捕執タンク100を具備するのでマニホールド200の上部面に10個の開口部201、202が形成されている。例えば、5個の第1開口部201はそれぞれ第1乃至第5ベッドの一番目の酸素捕執タンク(Τ1、Τ3、Τ5、Τ7、Τ9)それぞれ連結されて5個の第2開口部202はそれぞれ第1乃至第5ベッドの二番目の酸素捕執タンク(Τ2、Τ4、Τ6、Τ8、Τ10)とそれぞれ連結されることができる。
【0057】
マニホールド200の上部面に形成された第3開口部203は空気タンク(TA)と連通するためのものであり、空気タンク(TA)と整列される位置に形成される。一実施例で第3開口部203と第3流路213がマニホールド200内部で連通するように構成される。
【0058】
マニホールド200の上部面に形成された第4開口部204は酸素タンク(T0)と連通するためのものであり、酸素タンク(T0)と整列される位置に形成される。図10に示したように第4開口部204と隣接したマニホールド200の側面に側面開口部205が形成されており、第4開口部204と側面開口部205がマニホールド200内部でお互いに連通するように構成される。すなわち、酸素タンク(T0)で排出される酸素が第4開口部204を通じてマニホールド200内部に流入された後側面開口部205を通じて直ちに外部に排出されるように構成される。
【0059】
これから図14を参照して下部配管アセンブリ20の動作を説明することにする。図14は一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)で構成された第1ベッドの下部とその下に結合された下部配管アセンブリ20の断面を図式的に示した。
【0060】
図面を参照すれば、一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)を連結する下部連結板130の下部にマニホールド200が付着される。第1酸素捕執タンク(T1)は下部連結板130の第1貫通口131を通じてマニホールド200上部面の第1開口部201と連通する。第2酸素捕執タンク(T2)は下部連結板130の第2貫通口132を通じてマニホールド200上部面の第2開口部202と連通する。
【0061】
マニホールド200の下部面にはバルブ251が付着される。バルブは例えば、ソレノイドバルブが使われることができるが、これに限定されるものではない。また、説明の便宜のためにバルブを制御する電線など細部的構成要素を略した。バルブ251は第1及び第2開口部201、202と第1乃至第3流路211、212、213の間を連結するか、または閉鎖するように動作する。
【0062】
一実施例で、第1酸素捕執タンク(T1)が酸素を生成して第2酸素捕執タンク(T2)がクリーニング動作を遂行している時、バルブ251の動作によって、第1開口部201と第3流路213が連通して第2開口部202と第2流路212が連通するようになる。これによって、空気タンク(TA)に貯蔵された空気が第1酸素捕執タンク(T1)に供給されて第2酸素捕執タンク(T2)で排出される窒素は排出管431を通じて外部に排出される。
【0063】
仮に、第1酸素捕執タンク(T1)がクリーニング動作を遂行して第2酸素捕執タンク(T2)が酸素を生成している時は、バルブ251の動作によって、第1開口部201と第1流路211が連通して第2開口部202と第3流路213が連通するようになる。これによって、空気タンク(TA)に貯蔵された空気は第2酸素捕執タンク(T2)に供給されて第1酸素捕執タンク(T1)で排出される窒素は排出管431を通じて外部に排出される。
【0064】
一方、上のようなバルブ251の動作によって第1及び第2開口部201、202と第1乃至第3流路211、212、213の間を連結するか、または閉鎖するためにマニホールド200内部に追加の貫通口や開口部が形成されることができる。
【0065】
図15図16を参照して上部配管アセンブリ30の例示的構造を説明することにする。図15は一実施例による上部配管アセンブリ30の斜視図であり、図16図15のC-C’線に沿って切断した断面図である。図16では説明の便宜のために一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)で構成された第1ベッドの上部一部分も図示した。
【0066】
図面を参照すれば、一実施例による上部配管アセンブリ30はタンクアセンブリ10のベッドの個数程度の配管ブロック300を含む。それぞれの配管ブロック300は下部ブロック310、中間ブロック320、上部ブロック330、及びバルブ340で構成されることができ、複数個の配管ブロック300は一つの連結ブロック350によって連結されることができる。
【0067】
下部ブロック310はベッドの一対の酸素捕執タンク(Τ1、Τ2)のそれぞれと連通する貫通口311、312、それぞれの貫通口311、312に設置された逆止弁313、314、及び貫通口311、312を連結する連結流路315を含むことができる。
【0068】
中間ブロック320は下部ブロック310と上部ブロック330との間に介されて配置される。一実施例で一つの下部ブロック310上に2個の中間ブロック320が設置される。各中間ブロック320は上下方向に貫通する貫通口321を含む。各中間ブロック320は中間ブロック320の貫通口321が下部ブロック310の貫通口311、312と一つずつ整列されるように配置される。
【0069】
上部ブロック330は中間ブロック320の上部に配置されて内部に連結流路331を含む。連結流路331の両端部はそれぞれ中間ブロック320の貫通口321と連通する。
【0070】
上部ブロック330の一側面には連結ブロック350が結合される。連結ブロック350は複数個の上部ブロック330とすべて結合されている。連結ブロック350は内部に長さ方向に沿って形成された連結流路351を含み、連結管333を通じてそれぞれの上部ブロック330の連結流路331と連通する。したがって、すべての上部ブロック330は連結ブロック350によってお互いに連通されている。
【0071】
一方、バルブ340は下部ブロック310の連結流路315の開閉のために設置される。一実施例でバルブ340が下部ブロック310と上部ブロック330との間に配置されるが、バルブ340の設置位置は変わることがある。
【0072】
一実施例で、第1酸素捕執タンク(T1)が酸素を生成して第2酸素捕執タンク(T2)がクリーニング動作を遂行している時、第1逆止弁313が開放されて第2逆止弁314が閉鎖される。したがって、第1酸素捕執タンク(T1)で生成される酸素は貫通口321、連結流路331、及び連結管333を通じて連結ブロック350の連結流路351に移送され、その後酸素移送管421を通じて酸素タンク(T0)に供給されて貯蔵される。この時、バルブ340によって連結流路315が少なくとも部分的に開放されることができ、開放された場合第1酸素捕執タンク(T1)の酸素の一部が第2酸素捕執タンク(T2)にファジーガスとして供給されることができる。
【0073】
仮に、第1酸素捕執タンク(T1)がクリーニング動作を遂行して第2酸素捕執タンク(T2)が酸素を生成している時は、第1逆止弁313が閉鎖されて第2逆止弁314が開放される。したがって、第2酸素捕執タンク(T2)で生成される酸素が貫通口321、連結流路331、及び連結管333を通じて連結ブロック350の連結流路351に移送され、その後酸素移送管421を通じて酸素タンク(T0)に供給される。この時、バルブ340によって連結流路315が少なくとも部分的に開放されることができ、開放された場合第2酸素捕執タンク(T2)の酸素の一部が第1酸素捕執タンク(T1)にパージガスとして供給されることができる。
【0074】
図17は、上述したモジュール型酸素発生器の効果を説明するための図面であり、タンクアセンブリ10のベッドをそれぞれ1個、2個、3個、4個、及び5個を具備したそれぞれのモジュール型酸素発生器の酸素発生性能曲線を示す。
【0075】
図面でX軸は酸素生産量であり、Y軸は酸素の純度を示す。ベッドを1個だけ具備した酸素発生器の場合、最も左側グラフで示したように酸素発生量が増加すれば純度がたくさん急激に減少する。しかし、設置するベッド個数を徐徐にふやせば酸素発生量の増加にも純度が緩く落ちて、ベッドを5個設置した場合最も右側グラフで図示したようにベッドを1個乃至4個設置した酸素発生器に比べて酸素発生量が多いだけでなく、酸素発生量を増加させても酸素純度が大きく減少しないでおおよそ85%の高い純度を示すことができる。
【0076】
このように本発明が属する分野で通常の知識を有した者なら上述した明細書の記載から多様な修正及び変形が可能である。それで、本発明の範囲は説明された実施例に限って決まってはならないし、後述する特許請求範囲だけではなく、この特許請求の範囲と均等なものなどによって決まらなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17