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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】腕時計用留め金
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/24 20060101AFI20230327BHJP
【FI】
A44C5/24
【請求項の数】 9
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018119523
(22)【出願日】2018-06-25
(65)【公開番号】P2019030636
(43)【公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-06-10
(31)【優先権主張番号】17177805.3
(32)【優先日】2017-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】599091346
【氏名又は名称】ロレックス・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】ROLEX SA
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クザン, マシュー
(72)【発明者】
【氏名】デュフレイン, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】レイズナー, ジェイムズ
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-166673(JP,U)
【文献】特表2002-505124(JP,A)
【文献】実開昭55-003963(JP,U)
【文献】実開昭51-096468(JP,U)
【文献】実公昭43-008388(JP,Y1)
【文献】国際公開第00/001269(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 5/16
A44C 5/22
A44C 5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リストバンド用の展開式ブレードを有する留め金であって、前記留め金は少なくとも2つのブレード(1、2)を含み、1つの可動ブレード(1)が第2ブレード(2)に両者の第1先端部の領域において連節され、前記留め金は第1閉鎖配置を選択可能であり、前記第1閉鎖配置において、
前記可動ブレード(1)が第1所定形状(C1)を示し、実質的に前記第2ブレード(2)の表面に沿って全長にわたり連続的に延長し、
前記可動ブレード(1)の第2先端部は前記留め金によりその位置に維持され、
前記留め金は第2展開配置を選択可能であり、前記第2展開配置において、前記可動ブレード(1)の前記第2先端部は自由であり、前記可動ブレード(1)は前記第2ブレード(2)の表面から離れるよう移動する能力を有し、
前記第2展開配置において、前記可動ブレード(1)は、前記留め金を装着する者の手の通過表面を最適化するため、前記第1所定形状(C1)とは異なる第2所定形状(C2)を示すことができ、
前記可動ブレード(1)は、連節(A11)により連節状に相互に接続される、少なくとも2つのパーツ(11、12)を含み、
前記可動ブレード(1)の各パーツ(11、12)は、連節(A11)の領域にそれぞれ2つの当接部(11a、11b)(12a、12b)を含み、各当接部は、それぞれ前記可動ブレード(1)の前記2つのパーツ(11、12)の位置を当接により制限して、前記第1所定形状と前記第2所定形状を定める
留め金。
【請求項2】
前記可動ブレードは、前記留め金の前記第1閉鎖配置において前記留め金を装着する者の手首の形状に一致可能な、前記留め金の前記第2展開配置において手首から見て、第1の、凸状の、湾曲形状(C1)を示し、また前記留め金の前記第2展開配置において手首から見て、少なくとも1つの実質的に直線状の及びまたは凹状パーツを含み、及びまたは前記可動ブレード(1)の2つの先端で区切られた線分(S)を超えて突出する少なくとも1つのパーツを含み、従って前記第2展開配置において前記留め金を装着する者の手首から離れる、第2形状(C2)を示すことができる、
請求項1に記載の留め金。
【請求項3】
前記可動ブレード(1)は、その周りに前記可動ブレード(1)の2つのパーツ(11、12)が連節状に相互に接続される、連節軸を含む少なくとも1つの連節を含む
請求項1または2に記載の留め金。
【請求項4】
前記可動ブレード(1)は、前記可動ブレード(1)の2つのパーツ(11、12)の旋回結合を形成する、減肉領域を含む少なくとも1つの連節を含み、2つのパーツは前記減肉領域の両側に配置される
請求項1または2に記載の留め金。
【請求項5】
少なくとも1つの連節は、前記可動ブレード(1)の前記2つのパーツ(11、12)の間で、当該連節周りに20°以上80°以下の回転を許可する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の留め金。
【請求項6】
前記可動ブレード(1)は、超弾性合金製であり、及びまたは前記可動ブレード(1)は20mmから60mmの間の長さを示す
請求項1から5のいずれか一項に記載の留め金。
【請求項7】
前記留め金は、実質的に同一の長さの2つの展開式ブレードを有する留め金であり、または前記留め金は第3中央ブレード周りを移動可能な2つのブレードを有する留め金である
請求項1から6のいずれか一項に記載の留め金。
【請求項8】
リストバンドであって、
前記リストバンドは、請求項1から7のいずれか一項に記載の展開式ブレードを有する留め金を少なくとも1つ含む、
リストバンド
【請求項9】
腕時計であって、
前記腕時計は、請求項8に記載のリストバンドを少なくとも1つ含む、
腕時計
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腕時計用留め金と、当該留め金を含むリストバンドと腕時計それ自体に関する。
【背景技術】
【0002】
装着者の手首周りにリストバンドの2つのストランドを連結するために、複数の解決策が存在する。第1の解決策は単純であり、各ストランドの先端に、例えば一方に設けた単純なバックルとピンが他方に設けた孔と協働する形態の協働手段を提供することからなる。当該解決策は、協働手段を開く際に、リストバンドの2つのストランドが即座に分離し、腕時計が落下する危険性を必然的に伴うという欠点を示す。
【0003】
この欠点に対応するために、別の解決策は、リストバンドの2つのストランド間に配置された留め金タイプの中間要素を有し、当該要素は、2つのストランドの先端に常時取り付けられる。当該留め金は、2つの配置を取る。腕時計を確実に保持することを許可する全長を示すことで、リストバンドと留め金が手首の周囲に延長する、小型時計を装着するための閉鎖配置と、手の通過と小型時計の除去を可能とするため、留め金の長さを、そしてそのためリストバンドの長さを、リストバンドの2つのストランドの2つの先端を留め金から取り外すことなく互いに離すことにより増加させる、開放または展開配置とである。留め金の開放構造において、リストバンドの2つのストランドは分離されず、これにより小型時計が落下する危険性を最小限にする。
【0004】
留め金を用いた解決策において、第1の目的は、リストバンド装着時の最適な快適性を保証することである。これを達成するため、留め金にとって、留め金が閉鎖配置にある時に、細い手首も含めて、手首の輪郭に可能な限り一致することが有利である。同時に、第2の目的は、手の通過を容易にするため、留め金が展開配置にある時に、大きな寸法を有する手の通過に適した、リストバンドの大きな開口表面を得ることである。留め金の小さな寸法のブレードは第1目的の達成を支援するものの、大きな寸法を有するブレードを必要とする第2目的に不利益となるため、上述の2つの目的は、矛盾するように見える。このため、留め金の実現において直面する困難の1つは、手と装着者の手首の寸法にかかわらず、適切に快適な態様で腕時計を装着する者の手首に一致させる必要と、装着者の手を通過させるのに十分な大きな開口を提供する必要との間の妥協を定義することである。
【0005】
特許文献1は、例として、従来技術から既知の留め金を開示する。当該留め金を図1から図3に示す。留め金は、2つのブレード1、2を含み、ブレード同士は第1先端部の領域で軸A1周りに連節的に相互に連結される。2つのブレード1、2は、それぞれの第2先端部の領域に位置する軸A2、A3を用いた、リストバンドのそれぞれ1つのストランド101、102との結合を含む。一般に中央ブレードと称される第1ブレード1は、カバー3を用いて、リストバンド100の第1ストランド101に対してより精密に結合される。図1は、リストバンドの全長を最大化して、手の通過を容易にするため、2つのブレード1、2が展開された、即ち2つのブレードが鈍角を形成し、連節軸A1まわりに実質的に連続的に延長する、留め金の展開配置を図示する。図2は、鋭角を形成するよう、第1ブレード1が連節軸A1周りの回転によって第2ブレード2に近づくよう移動された、中間配置を図示する。図3は、ブレード1、2が互いに折りたたまれた、即ち両者が実質的に0度の角度を形成し固定装置により当該配置に保持される、留め金の閉鎖配置を図示し、固定装置は、第1ブレードの先端に配置されて第2ブレード2が有する結合要素と協働する、フック6を含む。カバー3が有するレバー4は、留め金を開いて展開配置へ戻ることを許可するために、固定装置を作動するよう適合される。
【0006】
先行技術から既知の当該解決策は、2つのブレード1、2が閉鎖配置において互いに重なることを可能とし、かつ手首の形状に可能な限り一致するため、実質的に同一の曲面r1、r2を示す2つのブレード1、2によって、快適性の要件に合致する。第1ブレードは、留め金の閉鎖と展開の2つの配置間で連節軸A1周りに実質的に180度回転を行う、可動ブレード1である。2つのブレード1、2の長さは、小さい手首の形状にも一致可能なように設計されている。最後に、先行技術から既知の当該解決策は、ユーザーフレンドリーで直感的で確実な、特に効果的である固定装置を用いるという意味で、有利である。
【0007】
留め金のブレードの限定的な長さの効果は、展開位置で留め金が提供する開口表面を限定することであり、特に大きな手の場合に手の通過を妨げる可能性がある。ブレードの長さの増加は、特に小さな手首の場合に装着者の快適性を損なう可能性があるため、十分な解決策にならない。更に、腕時計を装着する者の手の寸法と手首の寸法の間に、普遍的相関関係はもちろん存在せず、手首の寸法と手の寸法に基づきブレードの長さを最適化する規則も存在しない。
【0008】
従来技術から既知の他の解決策は、ブレードの数を増加させることで、上記の相反する要件を満たす。しかしながら当該解決策は、構造を複雑化し、全体の大きさを増加させ、留め金の操作を難しくするという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】欧州特許出願公開第1654950号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した理由により、本発明は、装着時の快適性と手の通過用の十分な開口との間の最適な妥協の達成を可能にする留め金の解決策を追求する。
【0011】
加えて、本発明は、小さな全体寸法、ユーザーフレンドリーな操作及びまたは魅力的な外観を有する留め金を定義することを追求する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的のため、本発明は、リストバンド用の展開式ブレードを有する留め金であって、前記留め金は少なくとも2つのブレードを含み、1つの可動ブレードが第2ブレードに対して両者の第1先端部の領域において連節され、前記留め金は第1閉鎖配置を選択可能であり、前記第1閉鎖配置において、
前記可動ブレードが第1所定形状を示し、実質的に第2ブレードの表面に沿って全長にわたり連続的に延長し、
前記可動ブレードの前記第2先端部は前記留め金によりその位置に保持され、
前記留め金は第2の展開配置を選択可能であり、前記第2展開配置において、前記可動ブレードの前記第2先端部は自由であり、前記可動ブレードは前記第2ブレードの表面から離れるよう移動する能力を有し、
前記第2展開配置において、前記可動ブレードは、前記留め金を装着する者の手の通過表面を最適化するため、前記第1所定形状とは異なる第2所定形状を示すことができる、留め金に基づく。
【0013】
本発明は、各請求項により詳細に定義される。
【0014】
本発明のこうした目的、特徴及び利点は、添付の図面に関連して限定なくして与えられる以下の個別の実施形態の説明において、詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、従来技術から既知の解決策にかかる展開した留め金の図である。
図2図2は、従来技術から既知の解決策にかかる部分的に展開した留め金の斜視図である。
図3図3は、閉鎖配置にある、従来技術から既知の解決策にかかる留め金の断面図である。
図4図4は、可動ブレードが、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる第1形状を示す、展開した留め金の図である。
図5図5は、可動ブレードが、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる第2形状を示す、展開した留め金の図である。
図6図6は、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる留め金の可動ブレードの詳細を示す図である。
図7図7は、中間配置にある、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる留め金の図である。
図8図8は、閉鎖配置にある、本発明の第1実施形態の第1変形例にかかる留め金の図である。
図9図9は、本発明の第1実施形態にかかる留め金の第2変形例にかかる第1形状を示す、可動ブレードの図である。
図10図10は、本発明の第1実施形態にかかる留め金の第2変形例にかかる第2形状を示す、可動ブレードの図である。
図11図11は、本発明の第1実施形態にかかる留め金の第2変形例にかかる第1形状にある、可動ブレードの詳細を示す図である。
図12図12は、本発明の第1実施形態の留め金の第2変形例にかかる第2形状にある、可動ブレードの詳細を示す図である。
図13図13は、中間配置にある、本発明の第2実施形態にかかる留め金の図である。
図14図14は、本発明の第2実施形態にかかる留め金の第1形状を示す、可動ブレードの斜視図である。
図15図15は、本発明の第2実施形態にかかる留め金の第1形状を示す、可動ブレードの断面の側面図である。
図16図16は、本発明の第2実施形態にかかる留め金の第2形状を示す、可動ブレードの側面図である。
図17図17は、展開配置にある、本発明の第3実施形態にかかる留め金の図である。
図18図18は、本発明の第3実施形態にかかる留め金の第2形状を示す、可動ブレードの図である。
図19図19は、中間配置にある、本発明の第3実施形態にかかる留め金の図である。
図20図20は、本発明の第3実施形態にかかる留め金の第1形状と第2形状を示す可動ブレードの図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すような従来技術から既知の解決策では、留め金の閉鎖配置からその連節軸周りに実質的に180°旋回した可動ブレード1は、その閉鎖配置の位置と比較して、曲面r1が反転する、手首に向かって反転した位置にあり、手首から見ると実質的に凸形状を示すことが証明されている。ブレード1の凸状は、腕時計を着用者の手首に通す場合に、特に手の大きな着用者の場合、妨げとなる可能性がある。実際、ブレード1は、小型時計の通過時に着用者の手と接触する可能性を有する障害物を構成する可能性のある形状を示す。
【0017】
本発明は、少なくとも1つの可動ブレードが、手の通過に貢献する第2所定形状を示すことを可能にすることにより、とりわけ従来技術から既知の当該留め金を改善するものである。第2所定形状にある当該可動ブレードは、留め金のブレードの長さを必ずしも増加させることなく、留め金の展開配置において好ましい全体形状を定義する。この長さは、有利には20から60mmである。しかしながら、当該解決策は、留め金の閉鎖配置に適応した第1所定形状を示し、手の通過に貢献するために留め金の展開配置において第2の異なる所定形状を示すことができる留め金の少なくとも1つの可動ブレードに基づくものである。このため当該解決策は、閉鎖配置において留め金の最適な快適さを維持する一方、展開配置において手首の通過のために表面を最適にすることを可能にする。
【0018】
当該留め金の3つの個別実施形態を、限定することなく詳細に説明する。単純化のため、異なる実施形態において、同一または同等の要素には同一の参照番号が用いられる。
【0019】
図4から8に示す第1実施形態の第1変形例において、留め金は、図1から3を参照して説明される従来技術から既知の解決策に全体として非常に近い構造を示す。従来技術と同一または類似の要素には同一の参照番号が付され、詳細な説明が以後繰り返されることはない。本発明の実施形態は、主として可動ブレード1が従来技術と異なる。
【0020】
可動ブレード1は、実質的に同一の長さであって、連節A11により連節状に相互接続される、2つのパーツ11、12を含む。この連節は、第2パーツ12の対応する当接部12a、12bと協働する第1パーツ11の当接部11a、11bにより角度的に区切られる。当接部は、2つのパーツ11、12がそれぞれ異なる位置を取る、可動ブレード1の第1及び第2形状を明白に定義する。
【0021】
可動ブレード1は、実際、留め金の閉鎖配置に適合された第1形状C1を取ることができる。当該第1形状は、図8に特に示すように、留め金の閉鎖配置において可動ブレード1が載置される第2ブレード2の形状に近似する。図4は、可動ブレード1が第1形状C1を保持する、展開配置の留め金を図示する。当該形状において、展開された留め金は、図1に示す従来技術から既知の留め金に類似する。連節軸A1周りの回転により、可動ブレード1は、手首に向かう位置を反転させ、手首Pの形状に一致することが意図される閉鎖配置において手首Pから見たときの可動ブレードの凹状の湾曲形状は、2つのブレード間の角度が鈍角になると、手首Pからみて凸状になる。
【0022】
しかしながら本実施形態によれば、可動ブレード1は、図5に示すとおり、2つのパーツ11、12が両者の連節軸A11周りに回転した状態の、異なった所定形状C2を取ることができる。当該回転の効果は、連節軸A11のみならず、2つのパーツ11、12を手首Pからより遠くに離すことである。第1所定形状C1から第2所定形状C2に向かうこの動きにより、図4に示す第1形状C1において、可動ブレード1の2つの先端に位置する2つの軸A1、A2を接続する線分Sに関して手首P側にあった可動ブレード1の2つのパーツ11、12は、図5で示す可動ブレードの第2形状C2において、この線分Sを越えて移動される。このように、当該第2形状において、可動ブレード1は、手首Pから見て、線分Sを越えて突出する。可動ブレードの第2所定形状において、その凸性は除去される。それどころか可動ブレードは、少なくとも1つの凹部を示す。第2形状C2において、可動ブレード1はもはや、手の通過の妨げまたは障害物を構成する可能性のある形状を示さない。加えて、展開した留め金は、図4の留め金の構造における手の通過用の表面と比較して大きな寸法を有する、手の通過用表面を定義する。連節軸A11から線分Sへの距離は、可動ブレードの2つの所定形状C1、C2で実質的に同一であるが、連節軸A11は2つの形状において線分Sのどちらか側に位置される。この特徴が、可動ブレード1の第2形状C2において、留め金が図5の形状を取ったときと実質的に同じ曲面でブレード2を延長させることを可能にする。
【0023】
可動ブレードの2つのパーツ11、12、及びその2つのそれぞれの先端位置の回転の大きさは、パーツ11、12に設けられた当接部により完全に事前に規定されている。可動ブレードの第2形状C2において、パーツ11、12のそれぞれの第2当接部11b、12bは、図6に示すように互いに当接する。図4及び8に図示する第1形状C1において、両者の第1当接部11a、12aは互いに当接する。留め金の所定形状のそれぞれに対応する2つの所定位置の間での、可動ブレード1のパーツ11、12の変位の大きさは、好ましくは60°程度である。この大きさは、有利には、20°以上80°以下である。可動ブレードの2つのパーツ11、12の回転の大きさまたは変位の制御は、可動ブレード1に第2の有利形状を取ることを可能にするのみならず、留め金のユーザーフレンドリーな操作に貢献する。この変位は、装着者の手の通過を最適化するという所望の主たる目的を達成することを可能にする。変位が小さすぎると、可動ブレードに少ない影響しか与えず、引例から既知の欠点を残すことになる。変位が過度の場合は、展開された留め金の開放表面が減少し、求める効果に対して逆効果を与えてしまう。
【0024】
上述した本実施形態にかかる当該留め金の操作は、図1から3に図示する先行技術から既知の留め金の操作と同様に行われる。閉鎖配置から展開配置へ開くことは、最初は図4に示す配置をもたらす。その後、可動ブレード1への手首の接触により、2つのパーツ11、12の、2つの当接部11b、12bが接触するまで旋回し、図5に示す可動ブレードの第2形状に到達する。
【0025】
反対に、留め金の閉鎖は、図7にその例が図示される中間配置までの、可動ブレード1の連節軸A1周りの回転を含み、中間配置において可動ブレードの第1パーツ11は第2可動ブレード2と当接する最終位置に到達するが、第2パーツ12は、可動ブレード1が第2形状C2に留まった事実を理由に、遠くに留まる。同じ動きの連続により、可動ブレード1が、留め金の閉鎖位置において、第2ブレード2に重なる可動ブレード1の最終位置に対応する第1形状C1に戻るまで、第2パーツ12の連節軸A11周りの回転を引き起こす。
【0026】
本実施形態において、第2ブレード2は、有利には、図8で見られるように、可動ブレード1の中央連節A11を収容するためのハウジング2aを形成する空洞表面を示す。これは、連節軸A11に対する第2パーツ12の回転に貢献する一方、第1パーツ11は中間配置においてブレード2に対して既に位置され、連節軸A1周りの2つのブレード1、2の回転は終了している。ハウジング2aは、第2ブレード2の本体に形成された浅い皿穴2aで形成されてもよい。
【0027】
留め金の操作の大部分において、特に連節軸A1に対する可動ブレード1の回転中、可動ブレード1の2つのパーツ11、12は、それぞれの当接部経由で接触を継続する、あるいは減縮された変位を有し、従来技術と比較した可動ブレード1の追加の連節A11は、操作をなんら妨げない。
【0028】
本発明の実施形態に係る留め金は、図8に図示するように、留め金の閉鎖配置において、2つのブレード1、2の互いへの固定を維持することを可能にする、固定装置が設けられている。本発明は、ブレードの固定及びまたは解除用の装置に特に関連するものではないが、有利には、特許文献1に開示する固定装置に類似し、特に効果的な、使いやすく確実な固定装置と両立可能である。
【0029】
可動ブレードの2つの形状C1、C2は、小型時計を装着した者の任意の動きにより、唯一の態様で当接部に到達されるという意味で、所定の形状である。所定形状の一方または両方は、安定形状であってもなくてもよい。安定形状は、例えば、連節軸A1及び当接部周りの2つのパーツ11、12の連節領域に任意で課せられる一定の抵抗の組み合わせで、得られる。
【0030】
可動ブレードの2つのパーツ11、12は、おおよそ同じ長さであり、その連節軸A11は可動ブレード1の実質的に中央に位置するよう選択された。変形例として、両パーツは異なる長さであってもよい。
【0031】
もちろん、実施形態は、上述の実施例に限定されるものではない。より具体的には、可動ブレード1は、2つ以上の連節パーツを含んでもよい。例として、図9から図12は、可動ブレード1が、一対でそれぞれの連節軸A11、A12、A13で連節される4つのパーツ11、12、13、14を含む、第2変形実施形態を図示する。それぞれの連節は、前述の連節A11と同様の外観を有し、例えば図示するように、2つのパーツ13、14のそれぞれの第1当接部13a、14aと第2当接部13b、14bの助力により、図11及び12の連節A13の2つの位置により示される2つの所定の位置を定義する当接部により、その変位が制限される。パーツ11、12、13のそれぞれに対するパーツ12、13、14の角変位は、この場合は30°程度である。異なるパーツの角変位は、特に連節の数に依拠する。一般的に、可動ブレード1の異なるパーツの変位の幅は、有利には、20°から80°の間に留まる。
【0032】
このように、実施形態の変形例にかかる可動ブレード1は、各連節A11、A12、A13が第1当接部または第2当接部により定義される位置にあるかどうかにより、2つの所定の形状を示してもよい。図9は、留め金の閉鎖配置での使用が意図される、可動ブレードの第1所定形状C1を図示する。
【0033】
この第1形状は、図1及び4の形状と同様、展開配置において、手首側から見て凸である。図10は、留め金の展開配置において手の通過のために留め金の開口を最適化することに有益な、第2所定形状C2を図示する。この変形実施形態において、第2形状は、可動ブレードの長さを最大化するため、線分Sに近似的に従うように予め定義される。特に、連節軸A13、A14、A15は線分Sを越えて突出する。このため、凸形状が除去される。可動ブレード1は更に、腕時計を着用する者の手首から見たとき、わずかに凹状部分を示す。
【0034】
一般的に、可動ブレード1または可動ブレード1の一部の曲率半径の絶対値は、可動ブレード1がその第1形状C1からその第2形状C2に通過する際に変化してよく、または著しく変化してよい。図9から図12の変形実施形態において、第2形状C2での可動ブレード1の部分の曲率半径の絶対値は、第1形状C1での可動ブレード1の曲率半径の絶対値よりも大きく、または著しく大きく、例えば1.5倍から5倍大きい。これは、小型時計の通過の際に、親指の輪郭のように、最大の曲面部を示す手の部分に、可能な限り一致させることを可能にする。
【0035】
図13から図16は、例として、可動ブレード1が4つのパーツ11、12、13、14に分割される、第2実施形態を図示する。もちろん、パーツの数を2以上の別の数にすることが可能である。当該第2実施形態は、可動ブレード1の減肉領域により形成される、異なるパーツ間の結合A11、A12、A13に関して、第1実施形態と異なる。本実施形態において、減肉領域はブレード1の2つの反対面から、対称的に素材を除去することにより得られる。素材の除去は、可動ブレード1の厚みの中心で、少ない厚みeの素材のみ位置することを許可する、半径rを有する半円の形状での空洞部の形状を取る。
【0036】
このため、これら係合は、その挙動が前実施形態の連節A11、A12、A13の挙動に類似する、ネックを形成する。変形例として、他の減肉領域が、フレキシブルピボット型の係合を形成してもよい。当該実施形態において、選択される形状は、半径rを有する2つの半円に基づく。半円の半径rは、好ましくは、少なくとも可動ブレード1の最小厚みeの4倍より大きい。この条件は、応力を最大限有効に分配することを可能とし、特にネックの中央での応力の集中を回避することを可能にする。
【0037】
可動ブレード1は、厚みeを最大化し、従って所定の異なるブレード部分の最大角変位における可動ブレード1の引張り抵抗及びねじれ抵抗を最適化するために、有利には、Nitinolのようなニッケル-チタン合金といった超弾性合金製でもよい。
【0038】
第1実施形態同様、このような連節は、可動ブレード1の異なるパーツ11、12、13、14の相対的位置決めにより可動ブレードの第1及び第2所定形状を一義的に定義するため、当接部により角度的に区切られる。この当接部は、ネックのそれぞれの場所において、ブレードの各パーツの側壁に形成される。この特定の構造において、ネックは、厚みの変化のない側壁を維持するが、旋回を可能とし、当接部の形成を行うため、分割される、可動ブレード1の横断面の全体をカバーしない。変形例として、当接部はなくてもよく、角変位はネックの実際の剛性により制限されてもよい。変形例として、減肉領域は、純粋な旋回運動から遠ざけるようなブレードの変形を引き起こす、異なる形状を取ってもよい。
【0039】
当該第2実施形態において、可動ブレード1は、図14及び図15に示す第1所定形状C1を示してもよく、図16に示す第2形状を示してもよい。第1形状C1は、第1実施形態の第1形状と類似する。第2形状C2は、図10に示す第1実施形態の第2変形例の第2形状に類似する。前述のように、展開配置において、可動ブレード1が第1形状C1を示すと、前述のように、可動ブレード1は手首Pに向けて線分Sの第1側から突出する少なくとも1つの領域を含み、手首の方向に主として向けられる凸状の形状を示す。可動ブレードの第2形状C2において、可動ブレードは、実質的に直線的であり、手首Pと反対に、線分Sの第2側から突出する少なくとも1つの領域を含む。具体的には、連節A11、A12、A13が、手首Pと反対に、線分Sを超えて突出する。更に、可動ブレード1は、腕時計を装着する者の手首から見たときに実質的に凹状形状を示す少なくとも1つの部分を含む。
【0040】
図13から図16までの実施形態において、第2形状C2における可動ブレード1の一部分の曲率半径の絶対値は、第1形状C1における可動ブレード1の曲率半径の絶対値よりも大きく、または著しく大きく、例えば1.5倍から5倍大きい。
【0041】
もちろん、前述の実施形態と変形例を組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態で提案された少なくとも1つの連節と、第2実施形態で提案された少なくとも1つの連節とを組み合わせた、異なる連節タイプの組み合わせを含む可動ブレード1を、想定することができる。
【0042】
図17から図20は、可動ブレード1が2つのパーツ11、12に分割される、第3実施形態を図示する。もちろん、他の実施形態同様、いかなるその他の数のパーツも可能である。この第3実施形態は、2つのパーツ11、12間の旋回タイプの結合を含まず、形状を変更するブレードの挙動は連節に基づくものではない点で、前述の2つの実施形態と異なる。
【0043】
図17図18は、静止状態である第2形状C2での可動ブレード1を図示する。可動ブレードの2つのパーツ11、12は、異なる形状と厚みにより区別される。図17に図示する留め金の展開配置において、可動ブレード1は、最初は、可動ブレ-ド1の第2ブレード2との連節軸A1の近傍で、手首Pから見て第1凹状または直線パーツ11と、手首Pからみて、第2実質的直線または実質的凸状パーツ12とを含む。このように、可動ブレード1は、2つのパーツ11、12の間に、屈曲領域Z1を含む。可動ブレード1はこのように、その第2形状C2において、それぞれの先端に位置する2つの軸A1、A2間で延長する線分Sの一方から手首の反対側へ突出する第1パーツ11を示すよう構成される。可動ブレード1のこのような予形成は、第2所定形状C2に対応する、独特且つ安定した静止形状を定義する。
【0044】
可動ブレード1は、このように、手首上へ腕時計を位置決めする最中での、または手首から腕時計を取り外す最中での、手の通過を最適化することを可能にする。特に、実質的に凹状または直線形状の可動ブレード1の第1パーツ11は、図1に図示する従来技術から既知の解決策に比べて、小型時計の装着者の手を通過させる付加的な通路を提供する。このような第1パーツ11は、例えば装着者の手の親指を通過させるのに特に良好に適合される。
【0045】
留め金を閉める最中において、可動ブレード1は、連節軸A1周りを第2ブレード2へ向けて、可動ブレード1が第2ブレード2とそれぞれの当接表面B1、B2の領域で当接するまで、旋回する。この当接の中間配置を図19に示す。当該配置において、連節軸A1周りの回転は終了する。
【0046】
小型時計を装着する者は、その後、可動ブレード1の第2ブレード2に向けての変位と可動ブレード1の弾性変形をもたらす、留め金を閉じる動きを継続する。可動ブレード1の弾性変形は、例えば主としてパーツ11の高さで行われ、特に屈曲領域Z1の高さで行うことができる。動きは留め金の閉鎖まで、即ち可動ブレード1が留め金の第2ブレード2に、例えば適切な固定装置4、5、6により固定されるまで、継続する。可動ブレード1は、その曲面が実質的に一定であり、ブレード2の曲面に、また装着者の手首に、可能な限り一致することが意図される、第1形状C1を示すように変形される。可動ブレードの第1形状C1は、第2形状C2との比較で、図20に図示される。
【0047】
変形例として、この第3実施形態は、少なくとも1つの屈曲領域を示す可動ブレード1のあらゆる形状で得ることができる。このため、複数の屈曲領域を含むこともできる。
【0048】
有利には、当該実施形態において、第1パーツ11は、第1パーツ11が、特に第2パーツに比較して柔軟であるため、そして最適化された曲げモーメントを示すように、第2パーツ12の厚みe2よりも薄い、厚みe1を示す。一方、第2パーツ12は、当該実施形態において、腕時計を装着する者の従来の操作の影響下において、剛体であり寸法的に不変と見做される。
【0049】
好ましくは、各パーツ11、12の2つの厚みe1、e2は、それぞれ、以下を満たす。
e1<e2/2、またはe1<e2/3、
e2≒e3、すなわち、厚みe2とe3は実質的に等しく、ここでe3はブレード2の一定の厚みであり、
e1≒0.3mmであり、e2≒1mm。
【0050】
第1パーツ11の厚みe1は、第1パーツ11の全長にわたり一定であってもよい。同様に、第2パーツ12の厚みe2は、第2パーツ12の全長にわたり一定であってもよい。代替的に厚みe1及びまたはe2は、屈曲して変形可能である一方で、所定の基準に対して十分に張力耐性及びねじれ耐性を有する可動ブレード1を提案するように、連続または不連続に変化してもよい。パーツのそれぞれの断面は、同様に、こうした基準に合致するように、変化してもよい。
【0051】
図示しない第3実施形態の変形例によれば、可動ブレード1は、屈曲領域なくして、単にその長さにわたり可変厚を示してもよい。この可変厚は、2つの異なる形状間で弾性的に変形するために十分な柔軟性の達成と、その操作のための十分な機械的剛性の維持との折衷を形成する。
【0052】
有利には、可動ブレード1は、超弾性合金製、例えばNitinolのようなニッケル-チタン合金製であってもよい。
【0053】
好ましくは、留め金の閉鎖配置における可動ブレード1の第1形状の弾性変形により蓄積された弾性位置エネルギーは、留め金の2つのブレード1、2の固定装置4、5、6と協働して、可動ブレード1の固定及びまたは解放機能に貢献するために用いられてもよい。特に、可動ブレード1の第1形状の弾性変形により蓄積された弾性位置エネルギーは、留め金を開くことを促進するために、すなわち腕時計を装着する者の著しい貢献なくして、連節の軸A1周りに旋回することで第2ブレード2に対して可動ブレード1が離れることを許可するために、用いられてもよい。
【0054】
本発明は、2つのブレード1、2を含む、展開式ブレードを有する留め金の文脈で説明された。変形として、留め金は図に示したものとは異なるあらゆる構造を示してもよい。留め金は、より多くの数の展開式ブレードを含んでもよい。例えば留め金は、2つのブレードが第3中央ブレードの2つの先端にそれぞれ配置される可動ブレードであり、留め金の閉鎖配置において当該第3ブレードの中央部に固定される、3つのブレードを含んでもよい。この場合、1つの可動ブレードまたは2つの可動ブレードが、2つの所定の形状を得るために、互いに可動な複数のパーツを含んでもよい。
【0055】
可動ブレードは、閉鎖配置において、他のブレード上に折りたたまれ、その閉鎖位置は固定装置により固定されるように説明される。変形として、例えば単純なスナップ式の、及びまたはその他の固定装置が、留め金の閉鎖配置において留め金へ可動ブレードを一時的に且つ解放可能に取り付けるために設けられてもよい。変形として、可動ブレードは、例えば他のブレードに完全にインターロックするまたは部分的にインターロックするなど、留め金の閉鎖配置において、異なる位置を取ってもよい。より一般的には、可動ブレードは、留め金の閉鎖配置において、第2ブレードの表面に実質的に沿って、その全長にわたり連続的に延長する。
【0056】
留め金の構造によれば、可動ブレードは、複数の配置を取ってもよい。本発明の意味において、留め金の可動ブレードは、第1先端部の領域に連節を含み、留め金の閉鎖配置から展開配置へ、またはその逆への通過のために、連節周りで留め金の他のブレードに対して旋回し、留め金の閉鎖配置において第1先端部から第2先端部に向かい連続して延長する、ブレードとして定義される。
【0057】
当該可動ブレードは、2つの所定の形状を含み、即ち両形状は、自動的にまたは留め金を装着する者の所定の作動により、反復して確実に得られる。両形状は、可動ブレードの幾何学的及びまたは機械的特性という、異なる方法で事前に規定されてもよい。加えて、所定の形状は、安定でなくてもよい。ある形状は、装着者が発揮するあらゆる応力がない限り、到達されると自動的に維持される場合に、安定する。
【0058】
本発明は、ブレスレット向けの留め金を基に説明され、当該ブレスレットは腕時計向けである。本発明はこのため、当該留め金を含む、ブレスレットと、腕時計そのものにも関する。変形として、留め金は、手首またはその他の部分に固定されるべき、小型時計以外の物体用の、その他のブレスレットと連携してもよい。当該物体は、例えば、「スマート」ウォッチ、深さゲージまたは水中ダイビングコンピュータといった水中ダイビングアクセサリでもよく、宝飾品部品でもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 可動ブレード
2 第2ブレード
11 パーツ
12 パーツ
11a、b 当接部
12a、b 当接部
A11 連節
C1 第1所定形状
C2 第2所定形状
Z1 屈曲領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20