(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法、ケーブル構成、および、第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置
(51)【国際特許分類】
H02G 1/14 20060101AFI20230327BHJP
H02G 1/06 20060101ALI20230327BHJP
【FI】
H02G1/14
H02G1/06
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018202530
(22)【出願日】2018-10-29
【審査請求日】2021-10-28
(32)【優先日】2017-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503231561
【氏名又は名称】コマツクス・ホールデイング・アー・ゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウルス・レングリ
(72)【発明者】
【氏名】トマ・ビュスマン
(72)【発明者】
【氏名】ルネ・レーン
(72)【発明者】
【氏名】ベアート・タイラー
(72)【発明者】
【氏名】ティルマン・ホス
(72)【発明者】
【氏名】コンラディン・ヨースト
【審査官】木村 励
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-531014(JP,A)
【文献】実開平7-20023(JP,U)
【文献】特開平3-297085(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0090866(US,A1)
【文献】特表2013-522856(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1367608(EP,A2)
【文献】登録実用新案第3130546(JP,U)
【文献】特表平9-504459(JP,A)
【文献】特表昭58-500116(JP,A)
【文献】特表2005-522356(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 1/14
H02G 1/06
H01B 7/09
H01B 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着テープ(2)で第1のケーブルを第2のケーブルに接続するための方法であって、
第1のケーブルの自由端部領域(4)
を、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)に平行に、かつ離間して配置するステップと、
接着テープ(2)を提供するステップであって、接着テープ(2)が、接着テープ(2)の長手方向に折り曲げられて、接着テープ(2)の第1の接着テープ端部および、第1の接着テープ(2)端部とは反対側の接着テープ(2)の第2の接着テープ端部においてオープニングタブ(5、5’)を形成し、それにより、接着テープ(2)の接着剤によってコートされた面が、部分的に接着テープ(2)自体に接着するようになっている、提供するステップと、
第1のケーブルの自由端部領域(4)の一部と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)の一部とを接着テープ(2)で囲い込むステップであって、それにより、第1のケーブルの自由端部領域(4)が、
第1の接着テープ端部および第2の接着テープ端部からの距離が、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)からの距離より大きい距離を有し、かつ、
第2のケーブルの第1の端部領域(4’)に取外し可能に接続されるようになっている、囲い込むステップと、を含む、方法。
【請求項2】
接着テープ(2)の接着剤がコートされた面を有する接着テープ(2)が、2つの接触領域(28、28’、28’’)を形成するために少なくとも2つの領
域においてともに押圧され、
接触領域(28、28’、28’’)の第1の接触領域(28)が、第1のケーブルの自由端部領域(4)と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)との間に形成され、接触領域(28、28’、28’’)のさらなる接触領域(28’’)が、第1の接着テープ端部に向いた第2のケーブルの第1の端部領域(4’)のサイドに、および、接着テープ(2)の第2の接着テープ端部上に、形成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
接着テープ(2)が3つの接触領域(28、28’、28’’)を含み、3つの接触領域(28、28’、28’’)の第1の接触領域(28)および第2の接触領域(28’)が、第1のケーブルの自由端部領域(4)と第2のケーブルの第1の端部領域(4’)との間に形成され、第1の接触領域(28)が、第2の接触領域(28’)よりも、第1のケーブルの自由端部領域(4)に近接しており、
3つの接触領域(28、28’、28’’)の第3の接触領域(28’’)が、接着テープ(2)の第1の接着テープ端部および第2の接着テープ端部に向いた第2のケーブルの第1の端部領域(4’)のサイドに形成されている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
接着テープ(2)をともに押圧することにより、接着テープ付与装置ヘッド(22)が、
第1のケーブルの方向に、第1の接触領域(28)に移動し、かつ/または、
第2のケーブルの方向に、第2の接触領域(28’)に移動し、かつ/または、
第2のケーブルの方向に、第3の接触領域(28’’)に移動する、請求
項3に記載の方法。
【請求項5】
最初に第1の接触領域(28)が形成され、
接触領域(28、28’、28’’)が、最初に第1の接触領域(28)、次いで第2の接触領域(28’)、最後に第3の接触領域(28’’)の順番で形成される、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
最初に第1の接触領域(28)が形成され、
接触領域(28、28’、28’’)が、最初に第1の接触領域(28)、次いで第3の接触領域(28’’)、最後に第2の接触領域(28’)の順番で形成される、請求項3または4に記載の方法。
【請求項7】
第2のケーブルの第1の端部領域(4’)とは反対側の第2のケーブルの第2の端部領域が、接着テープ(2)により、第3のケーブルの第1の端部領域に接続されて、ケーブルチェーンを形成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のケーブルの自由端部領域(4)の一部と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)の一部とを接着テープ(2)でラップする際に、第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されている、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ケーブル構成(3)であって
第1のケーブルの自由端部領域(4)と、
第2のケーブルの第1の端部領域(4’)であって、第2のケーブルが第1のケーブルに対して平行に並んでいる、第1の端部領域(4’)と、
接着テープ(2)であって、この接着テープ(2)により、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)から離間した第1のケーブルの自由端部領域(4)が、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)に取外し可能に接続されている、接着テープ(2)と、を備え、
接着テープ(2)の第1の接着テープ端部および、接着テープ(2)の長手方向での第1の接着テープ端部とは反対側の接着テープ(2)の第2の接着テープ端部において、接着テープ(2)が折り曲げられて、オープニングタブ(5、5’)を形成し、それにより、接着テープ(2)の、接着剤でコートされた面が部分的に接着テープ(2)自体に取外し可能に接着されるようになっている、ケーブル構成(3)。
【請求項10】
接着テープ(2)の、接着剤でコートされた面が、第1のケーブルの自由端部領域(4)と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)との間で、部分的に接着テープ(2)自体に接着される、請求項9に記載のケーブル構成(3)。
【請求項11】
第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されている、請求項9または10に記載のケーブル構成(3)。
【請求項12】
接着テープ(2)によって第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置(1)であって、
第1のケーブルの自由端部領域(4)を、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)から離間するとともに平行に保持するためのケーブルホルダと、
接着テープ(2)を接着テープ付与装置ヘッド(22)に供給するための接着テープ付与装置(15)であって、接着テープ(2)が折り曲げられて、接着テープ(2)の第1の接着テープ端部および、接着テープ(2)の長手方向での第1の接着テープ端部とは反対側の接着テープ(2)の第2の接着テープ端部においてオープニングタブ(5、5’)を形成し、それにより、接着テープ(2)の接着剤によってコートされた面が、部分的に接着テープ(2)自体に接着するようになっている、接着テープ付与装置(15)と、
第1のケーブルの自由端部領域(4)の少なくとも一部、および、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)の少なくとも一部を接着テープ(2)でラップするための、ならびに、第1のケーブルの自由端部領域(4)と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)との間に配置され、接着テープ(2)の、接着剤でコートされた面が接着テープ(2)自体に接着される、少なくとも1つの接触領域(28、28’)を形成するための、接着テープ付与装置ヘッド(22)と、を有している、ケーブル接続装置(1)。
【請求項13】
接着テープ付与装置(15)が、接着テープ(2)を接触領域(28、28’、28’’)に押圧するための、2つの平行なグリッパ顎部(29、29’)を有している、請求項12に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項14】
接着テープ付与装置(15)が、接着テープ(2)の長手方向に移動可能であるように構成されている、請求項12または13に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項15】
接着テープ付与装置(15)が、第1の接着テープ端部および/または第2の接着テープ端部を吸引するための吸引装置を備えている、請求項12から14のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項16】
平行なグリッパ顎部(29、29’)の各々が、摩擦が増大するコーティング
または摩擦が増大するエラストマ層を有している、請求項12から15のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項17】
平行なグリッパ顎部(29、29’)の各々が、摩擦が低減する層
またはポリテトラフルオロエチレン層を有している、請求項12から15のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項18】
接着テープ端部をグリップし、接着テープ(2)の長手軸に沿って接着テープ端部を折り曲げて、オープニングタブ(5、5’)を形成するための折曲げグリッパ(17)をさらに備えている、請求項12から17のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項19】
接着テープ(2)を保持し、接着テープ(2)を切るためのカッティンググリッパ(16)をさらに備えている、請求項12から18のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【請求項20】
ケーブル接続装置(1)が、第1のケーブルの自由端部領域(4)の少なくとも一部と、第2のケーブルの第1の端部領域(4’)の少なくとも一部とをラップ部分において、第1のケーブルおよび第2のケーブルが接着テープ(2)で保持され、それにより、第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されている、請求項12から19のいずれか一項に記載のケーブル接続装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法、ケーブル構成、および、第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルチェーン、すなわち、取外し可能に互いに接続された、ケーブルもしくはケーブル部品、または、そのようなケーブルチェーンを生成するための方法、および、そのようなケーブルチェーンを形成するための装置が知られている。ケーブルチェーンは、複数のケーブルまたはケーブル要素を備えており、各場合において、ケーブルの一方の端部または端部領域が、次のケーブルなどの端部または端部領域に、チェーン方式で接続されている。ケーブルチェーンは、たとえば、分散して製造する際に使用される。この場合、完全なケーブルセットまたはケーブルセットの部品が形成され、ともに繋げられるとともにドラム上に巻き上げられる。予め製造されたケーブルチェーンは、たとえば、ドラムに巻き上げられ、それらケーブルチェーンが設置される取付け位置に移動する。ケーブルチェーンは通常、個別のケーブルを解く際に、配線図に対応する論理的シークエンスが存在するような方法で製造されている。設置者は、そのようなケーブルチェーンを現場で使用して、ケーブルを設置する場合、個別のケーブルの位置および順番を気にする必要がなく、この理由は、(たとえば、ドラム上における)ケーブルチェーンのケーブルの順番により、ケーブルの順番がすでに特定されているためである。
【0003】
独国実用新案第29721028号明細書は、たとえば、一片のプラスチックチューブによってケーブルまたはケーブル端部を接続または相互接続するケーブルチェーンを記載している。やはり既知であるのは、特別な取込用の幾何学形状を有する、プラスチックで形成されたリンク要素である(たとえば、独国特許出願公開第3220533号明細書および独国特許出願公開第3327583号明細書を参照)。しかし、これらケーブルチェーンでは、リンク要素が使用後に再使用され、そうでなければ、コストが非常に高くなる。さらに、ケーブル間の接続を形成することは、技術的に複雑であり、この理由は、ケーブルまたはケーブル端部に対するリンク要素の整列が、正確に行われなければならないためである。結果として、ケーブルチェーンの製造の複雑さおよびコストが高くなる。
【0004】
他にも数ある中で、2つのケーブルを、技術的にシンプルかつ安価な方式で、互いに接続することができるか、取外し可能に接続される、第1のケーブルを第2のケーブルに接続するための方法、または、ケーブル構成、または、第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置が必要とされる場合がある。
【0005】
そのような要請は、独立請求項に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法、または、ケーブル構成、または、第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置によって満たすことができる。有利な実施形態は、従属請求項に規定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】独国実用新案第29721028号明細書
【文献】独国特許出願公開第3220533号明細書
【文献】独国特許出願公開第3327583号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、第1のケーブルを第2のケーブルに、接着テープで接続するための方法であって、特に、互いに接続された複数のケーブルのケーブルチェーンの端部におけるケーブルである、第1のケーブルの自由端部領域を、第2のケーブルの第1の端部領域に平行に、かつ離間して配置するステップと、接着テープを提供するステップであって、接着テープが、接着テープの長手方向に折り曲げられて、接着テープの第1の接着テープ端部および、この第1の接着テープ端部とは反対側の接着テープの第2の接着テープ端部においてオープニングタブを形成し、それにより、接着テープの接着剤によってコートされた面が、部分的に接着テープ自体に接着するようになっている、提供するステップと、第1のケーブルの自由端部領域の一部と、第2のケーブルの第1の端部領域の一部とを接着テープで囲い込むステップであって、それにより、第1のケーブルの自由端部領域が、第1の接着テープ端部および第2の接着テープ端部からの距離が、第2のケーブルの第1の端部領域からの距離より大きい距離を有し、かつ、第2のケーブルの第1の端部領域に取外し可能に接続されるようになっている、囲い込むステップと、を含む、接着テープで接続するための方法が提案されている。
【0008】
この利点は、通常、ケーブルが技術的にシンプルかつ安価に、互いに接続することができる点である。したがって、ケーブルチェーンは、通常は、技術的にシンプルかつ低価格で、複数のケーブルで形成することができ、それぞれ、ケーブルのケーブル端部または端部領域がチェーン方式で、次のケーブルのケーブル端部または端部領域に接続されている。接続要素、すなわち、接着テープが安価であることから、接続要素は通常、再使用する必要はない。このことは、通常、コストを低減し、方法をシンプルにする。さらに、ケーブルは通常、互いに対して高度に正確に整列する必要がなく、それにより、ケーブルの端部領域は、接着テープによって接続することができるようになっている。オープニングタブに起因して、ケーブルは通常、互いから、および接着テープから、技術的にシンプルな方式で、特にツールなしで分離することができる。こうして、通常は、ケーブルを現場で迅速に設置することができる。
【0009】
自由端部領域とは反対側の、第1のケーブルの第2の、または第2の自由端部領域は、ドラムに、または、ドラム上に巻き付けられたさらなるケーブルに接続することができる。
【0010】
本発明の第2の態様によれば、第1のケーブルの自由端部領域と、第2のケーブルの第1の端部領域であって、第2のケーブルが第1のケーブルに対して平行に並んでいる、第1の端部領域と、接着テープであって、この接着テープにより、第2のケーブルの第1の端部領域から離間した第1のケーブルの自由端部領域が、第2のケーブルの第1の端部領域に取外し可能に接続されている、接着テープと、を備え、接着テープの第1の接着テープ端部および、接着テープの長手方向での第1の接着テープ端部とは反対側の接着テープの第2の接着テープ端部において、接着テープが折り曲げられて、オープニングタブを形成し、それにより、接着テープの、接着剤でコートされた面が部分的に接着テープ自体に取外し可能に接着されるようになっている、ケーブル構成が提案されている。
【0011】
この利点は、ケーブル構成が、概して、製造するのに技術的にシンプルで安価である点である。さらに、オープニングタブに起因して、ケーブルの端部領域またはケーブルは、迅速に、かつ技術的にシンプルに、特にツールなしで、互いから、および接着テープから、通常は分離することができる。結果として、ケーブルは、通常、現場で迅速に設置することができる。
【0012】
本発明の第3の態様によれば、接着テープによって第1のケーブルを第2のケーブルに接続するためのケーブル接続装置であって、第1のケーブルの自由端部領域を、第2のケーブルの第1の端部領域から離間するとともに平行に保持するためのケーブルホルダと、接着テープを接着テープ付与装置ヘッドに供給するための接着テープ付与装置であって、接着テープが折り曲げられて、接着テープの第1の接着テープ端部および、接着テープの長手方向でのこの第1の接着テープ端部とは反対側の接着テープの第2の接着テープ端部においてオープニングタブを形成し、それにより、接着テープの接着剤によってコートされた面が、部分的に接着テープ自体に接着するようになっている、接着テープ付与装置であって、第1のケーブルの自由端部領域の少なくとも一部、および、第2のケーブルの第1の端部領域の少なくとも一部を接着テープでラップするための、ならびに、第1のケーブルの自由端部領域と、第2のケーブルの第1の端部領域との間に配置され、接着テープの、接着剤でコートされた面が接着テープ自体に接着される、少なくとも1つの接触領域を形成するための、接着テープ付与装置と、を有している、ケーブル接続装置が提案されている。
【0013】
この利点は、概して、ケーブル接続装置により、ケーブルを互いに、技術的にシンプルかつ安価な方式で接続できる点である。こうして、通常はケーブル接続装置により、複数のケーブルを有するケーブルチェーンが、技術的にシンプルで低価格な方式で形成されることができ、その中でそれぞれ、ケーブルの1つのケーブル端部または1つ端部領域が、チェーン方式で、次のケーブルのケーブル端部または端部領域に接続されている。接続要素、すなわち、接着テープが安価であることから、接続要素は通常、再使用する必要はない。これにより、コストが低減される。さらに、ケーブル接続装置では、通常、ケーブルは互いに高度に正確に整列する必要がなく、それにより、ケーブルの端部領域は、接着テープによって接続することができるようになっている。ケーブル接続装置によって製造されるオープニングタブに起因して、ケーブルは通常、互いから、および接着テープから、技術的にシンプルな方式で、特にツールなしで分離することができる。こうして、通常は、ケーブルを現場で迅速に設置することができる。
【0014】
本発明の実施形態の可能性のある特徴および利点は、他にも数あるなかで、かつ、本発明を限定することなく、以下に説明されるアイデアおよび発見に基づくものとして考慮され得る。
【0015】
本方法の一実施形態によれば、接着テープの接着剤がコートされた面を有する接着テープが、2つの接触領域を形成するために少なくとも2つの領域、特に、3つの接触領域を形成するために3つの領域においてともに押圧され、複数の接触領域の第1の接触領域が、第1のケーブルの自由端部領域と、第2のケーブルの第1の端部領域との間に形成され、複数の接触領域のさらなる接触領域が、第1の接着テープ端部に向いた第2のケーブルの第1の端部領域のサイドに、および、接着テープの第2の接着テープ端部上に、形成されている。この実施形態の利点は、ケーブルが、通常、互いにしっかりと接続することができる点である。これにより、通常は、移送の間、ケーブルを互いに接続された状態に維持する信頼性が向上する。特に、ルールとして、2つのケーブル間の接続は、その長手方向に沿ってケーブルを引っ張った際にさえ、固定されたままである。このことは、通常、ケーブルの直径のサイズが異なる場合に特に該当する。こうして、通常、特に信頼性のあるケーブルチェーンを製造することができる。2つのケーブルを別々のラップすること、すなわち、接着テープが接着テープ自体に接着される、ケーブル間の(少なくとも)1つの領域が存在することに起因して、保持力が小さい接着テープを通常は使用することができる。このことは、通常、接着テープがケーブルまたは両方のケーブルから外された際に、ケーブル上にゴミが形成されるか残るリスクを低減している。さらに、結果として、ケーブルの接続を、通常は、この方式で特に容易に開放することができる。
【0016】
本方法の一実施形態によれば、3つの接触領域の第1の接触領域および第2の接触領域が、第1のケーブルの自由端部領域と第2のケーブルの第1の端部領域との間に形成され、接着テープの第1の接着テープ端部および第2の接着テープ端部に向いた第2のケーブルの第1の端部領域のサイドに形成された、3つの接触領域の第2の接触領域および第3の接触領域よりも、第1の接触領域が第1のケーブルの自由端部領域に近接している。この実施形態は、通常、第1のケーブルと第2のケーブルとの間の接続の信頼性および機械的強度をさらにより増大させる。さらに、このことは、通常、技術的にシンプルな方式で、第1のケーブルに対する第2のケーブルの位置または距離を決定する。
【0017】
本方法の一実施形態によれば、接着テープをともに押圧することにより、接着テープ付与装置ヘッドが、第1のケーブルの方向に、第1の接触領域に移動し、かつ/または、第2のケーブルの方向に、第2の接触領域に移動し、かつ/または、第2のケーブルの方向に、第3の接触領域に移動する。結果として、通常は、接着テープの面が、接着テープ自体に、接着剤層で接着していない自由領域または複数の自由領域が低減される。結果として、接着テープは、通常、特に大きい面積にわたって接着テープ自体に接着する。こうして、2つのケーブルが、それらのそれぞれの位置に特にしっかりと保持され、接着テープによって互いに接続される。
【0018】
本方法の一実施形態によれば、第1の接触領域が最初に形成され、特に、接触領域が、最初に第1の接触領域、次いで第2の接触領域、最後に第3の接触領域の順番で形成される。結果として、本方法は、移動経路または走行経路の全体の長さが特に短いことから、通常は、さらに速く行うことができる。さらに、第2のケーブルの、第1のケーブルからの距離は、通常、かなり確実に決定される。
【0019】
本方法の一実施形態によれば、第1の接触領域が最初に形成され、特に、接触領域が、最初に第1の接触領域、次いで第3の接触領域、最後に第2の接触領域の順番で形成される。この実施形態の利点は、通常、第1のケーブルに対する第2のケーブルの位置が、確実に決定されることである。さらに、通常は、第2のケーブルが接着テープシャトルから押し出されることが、この順番によって確実に防止される。
【0020】
本方法の一実施形態によれば、第2のケーブルの第1の端部領域に対向した第2のケーブルの第2の端部領域が、接着テープにより、第3のケーブルの第1の端部領域に接続されて、ケーブルチェーンを形成する。結果として、少なくとも3つのケーブルのケーブルチェーンが、通常は、技術的にシンプルに、かつ安価に形成される。
【0021】
本方法の一実施形態によれば、第1のケーブルの自由端部領域の一部と、第2のケーブルの第1の端部領域の一部とを接着テープでラップする際に、第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されている。結果として、互いに接続されたチェーンまたは一連のケーブルは、通常、技術的にシンプルに形成することができ、ドラムなどに巻き付けることができる。長手方向は、特に、ケーブルがもっとも長い延長を有する方向とすることができる。
【0022】
ケーブル構成の一実施形態によれば、接着テープの、接着剤でコートされた面が、第1のケーブルの自由端部領域と、第2のケーブルの第1の端部領域との間で、部分的に接着テープ自体に接着される。結果として、ケーブル間の特にしっかりとした接続が、通常は存在する。このことは、通常、ケーブルの直径のサイズが異なる場合に特に該当する。こうして、通常、特に信頼性のあるケーブルチェーンを製造することができる。2つのケーブルを別々のラップすること、すなわち、接着テープが接着テープ自体に接着される、ケーブル間の(少なくとも)1つの接触領域が存在することに起因して、保持力が小さい接着テープを、ケーブル構成において通常は使用することができる。このことは、通常、接着テープがケーブルまたは両方のケーブルから外された際に、ケーブル上にゴミが形成されるか残るリスクを低減している。さらに、これにより、特に容易に、ケーブル構成におけるケーブルの接続を開放することができる。
【0023】
ケーブル構成の一実施形態によれば、第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されている。ケーブル構成の一連のケーブルまたはケーブルのチェーンは、通常、ドラム上に容易に巻き上げることができるか、再度現場で、または必要である場合に、巻かれた状態から戻すことができる。このことは通常、移送または物流を促進する。長手方向は、特に、ケーブルがもっとも長い延長を有する方向とすることができる。
【0024】
ケーブル接続装置の一実施形態によれば、接着テープ付与装置が、接着テープを接触領域に押圧するための、2つの平行なグリッパ顎部を有している。この実施形態の1つの利点は、通常、接着テープの、接着剤でコートされた面が、接着テープ自体に接着される接触領域が製造するのに技術的にシンプルで信頼性のあるものであることである。
【0025】
ケーブル接続装置の一実施形態によれば、接着テープ付与装置が、接着テープの長手方向に移動可能であるように構成されている。結果として、接着テープは、通常、接着テープ付与装置とともに、特にシンプルな方式でケーブルに移動することができる。こうして、ケーブル接続装置は、通常、技術的にさらにシンプルに構成される。
【0026】
ケーブル接続装置の一実施形態によれば、接着テープ付与装置が、第1の接着テープ端部および/または第2の接着テープ端部を吸引するための吸引装置を備えている。この実施形態により、通常は、接着テープ端部または複数の接着テープ端部が、接着テープがケーブルにしっかりと接続されるか接着されるまで、接着テープ付与装置上に配置されたままであることが確実になる。これにより、通常は、2つのケーブルの接続プロセスの信頼性が向上する。
【0027】
ケーブル接続装置の一実施形態によれば、平行なグリッパ顎部の各々が、摩擦が増大するコーティング、特に、摩擦が増大するエラストマ層を有している。この実施形態の1つの利点は、接着テープ端部が、接着テープ付与装置からスリップすることが、通常、確実に防止されることである。これにより、通常は、2つのケーブルの接続プロセスの信頼性が向上する。さらに、このことが、2つのケーブルの配置の不正確さを通常は良好に補償する。さらに、接着テープは、第1の接触領域が処理される前にすでに上方にケーブルに接着されている場合、通常、わずかに、定位置に引っ張ることができる。
【0028】
ケーブル接続装置の一実施形態によれば、平行なグリッパ顎部の各々が、摩擦が低減する層、特に、ポリテトラフルオロエチレン層を有している。この実施形態の利点は、平行なグリッパ顎部が、接着テープがケーブルに対して特に良好に押圧されていることの結果として、通常は良好に接着テープ上をスライドすることである。
【0029】
一実施形態によれば、ケーブル接続装置は、接着テープ端部をグリップし、接着テープの長手軸に沿って接着テープ端部を折り曲げて、オープニングタブを形成するための折曲げグリッパをさらに備えている。結果として、接着テープ端部をオープニングタブに折り曲げることが、通常は技術的に容易である。
【0030】
一実施形態によれば、ケーブル接続装置は、接着テープを保持し、接着テープを切るためのカッティンググリッパをさらに備えている。結果として、接着テープを移送および切り離すことが、通常は技術的に容易である。
【0031】
一実施形態によれば、ケーブル接続装置が、第1のケーブルの自由端部領域の少なくとも一部と、第2のケーブルの第1の端部領域の少なくとも一部とのラップ部分においてに、第1のケーブルおよび第2のケーブルが接着テープで保持され、それにより、第1のケーブルが、第2のケーブルに対して、第1のケーブルの長手方向に沿って、特に長手方向における第1のケーブルの長さの少なくとも約50%だけオフセットして配置されるように構成されている。結果として、互いに接続されたチェーンまたは一連のケーブルは、通常、技術的にシンプルに形成することができ、ドラムなどに巻き付けることができる。長手方向は、特に、ケーブルがもっとも長い延長を有する方向とすることができる。
【0032】
本発明の可能性のある特徴および利点のいくつかが、様々な実施形態を参照して本明細書に説明されていることを理解されたい。当業者には、各特徴は、本発明のさらなる実施形態に到達するために、適切に合わせられ、適合され、または置き換えられ得ることを理解されたい。
【0033】
本発明の実施形態を、ここで、添付図面を参照して説明するが、図面も詳細な説明も、本発明を限定するものとは解釈されない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1a】本発明の第1の実施形態に係るケーブル構成の斜視図である。
【
図1b】本発明の第2の実施形態に係るケーブル構成の斜視図である。
【
図2】本発明に係る方法で使用される場合がある接着テープシャトルの一実施形態の斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るケーブル接続装置の斜視図である。
【
図4a】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図4b】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図4c】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図4d】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図4e】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図4f】本発明の一実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置の側面図である。
【
図6】
図2または
図5のケーブル構成のさらなる側面図である。
【
図7】
図3または
図4aから
図4fのケーブル接続装置の接着テープ付与装置ヘッドの接着テープ支持部の詳細な図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図面はもっぱら概略的ものであり、拡縮されていない。同様の参照符号は、いくつかの図にわたり、同様であるか均等の特徴を示している。
【0036】
図1aは、本発明の第1の実施形態に係るケーブル構成3の斜視図である。
図1bは、本発明の第2の実施形態に係るケーブル構成3の斜視図である。
図1aに示すケーブル構成3の実施形態は、2つのケーブルの端部領域4、4’が異なって構成されており、一方、
図1bでは、ケーブルの端部エリア4、4’が、同じように構成されている点のみ、
図1bに示すケーブル構成3の実施形態と異なる。
図1aでは、端部領域4、4’が、圧着されたケーブル端部スリーブ、または、部分的に剥離することによる剥離領域を有する。
図1bでは、端部領域4、4’およびケーブル端部は、単純に、ある長さにカットされている。以下では、別様に示されていない限り、
図1aおよび
図1bがともに説明されるか、以下の説明が、
図1aと
図1bとにそれぞれ関する。
【0037】
ケーブル構成3は、第1のケーブル(
図1aおよび
図1bでは下)と、第2のケーブル(
図1aおよび
図1bでは上)とを備えている。第1のケーブルは、第2のケーブルの第1の端部領域4’に接続された自由端部領域4を有している。ここで、自由端部領域4とは反対側の、第1のケーブルの第2の端部または第2の端部領域は、ドラムに接続することができるか、ドラム上のさらに巻かれたケーブルに接続することができる。第1のケーブルは、少なくともオーバーラップ領域11の長さに関して第2のケーブルに対して平行に配置されている。第1のケーブルの自由端部領域4および第2のケーブルの第1の端部領域4’、または、ケーブルの2つの端部7、8は、互いに反対側の方向を指している。第1のケーブルの自由端部領域4と第2のケーブルの第1の端部領域4’とは、(各場合では、
図1aおよび
図1bにおけるリンク方向に沿って延びる、長手方向の延長に対して垂直に)互いから離間して配置されている。2つのケーブルは、互いから離間するとともに、オーバーラップ領域11の長さに関してのみ、(
図1aまたは
図1bのそれぞれにおいて、上から見て)この位置においてオーバーラップしている。
【0038】
2つのケーブルは、複数のケーブル(たとえば、10、50、または100)のケーブルチェーンの一部とすることができ、ここで、その端部領域4、4’を有する2つのケーブルは、その端部がそれぞれ平行に接続されている。この方法で、ケーブルチェーンが形成され、たとえば、ドラム上に巻き付けることができる。ケーブルは、相互接続、たとえば、制御キャビネットによって、互いに接続することができる。
【0039】
ケーブルチェーンは、たとえば、分散して製造する際に使用することができる。この場合、完全なケーブルセットまたはケーブルセットの部品が製造され、互いに繋げられるとともに、ドラム上に巻き上げられる。予め製造されたケーブルチェーンは、ケーブルチェーンが設置される組立て位置に搬送される。ケーブルチェーンは通常、個別のケーブルを解く際に、配線図に対応する論理的シークエンスが存在するような方法で製造されている。設置者は、そのようなケーブルチェーンを現場で使用して、ケーブルを設置する場合、個別のケーブルを配置することを気にする必要がなく、この理由は、ケーブルの順番が、ドラム上またはケーブルチェーン内のケーブルのシークエンスによってすでに指示されているためである。
【0040】
2つのケーブルは、接着テープ2によって互いに取外し可能に接続されている。接着テープ2は、第1の接着テープ端部、および、(接着テープの長手方向に沿って)この第1の接着テープ端部とは反対側の第2の接着テープ端部に、オープニングタブ5、5’を有している。オープニングタブ5、5’が形成される際に、(少なくとも、特に正確に)1つの面に接着剤層が設けられた接着テープ2が、2つの接着テープ端部上で接着テープ2自体に接着している。この場合、第1の接着テープ端部の接着面は、その接着面自体において接着しており、第2の接着テープ端部の接着面も、その接着面自体においてやはり接着している。オープニングタブ5、5’は、接着テープ2をケーブルから開放するために使用され、こうして、2つのケーブル間の接続が外される。
【0041】
第1のケーブルは、第2のケーブルよりも、接着テープ端部までの距離が長い。2つの接着テープ端部は、第2のケーブルの一方側、または、第2のケーブルの第1の端部領域4’の一方側に位置している。この一方側は、第1のケーブル、または、第1のケーブルの自由端部領域4とは反対側に面している。第1の接着テープ端部は、第1の接着テープ端部自体に接着し、第2の接着テープ端部には接着しない。第2の接着テープ端部は、第2の接着テープ端部自体に接着し、第1の接着テープ端部には接着しない。
【0042】
接着テープ2は、第1のケーブルをほぼ完全に囲んでいる。第1のケーブルは、接着テープ2の長手方向の延長のほぼ中間部に位置しており、ここで、
図1aまたは
図1bにおける接着テープ2の長手方向の延長は、実質的に頂部から底部に延び、次いで上に戻っている。
【0043】
リンク方向6は、
図1aおよび
図1bでは、矢印によって示されている。このことは、互いに接続されたケーブルが、この方向にさらに移送されることを示している。第1のケーブルの長手方向における第1のケーブルの自由端部領域にとは反対側の、第1のケーブルの第2の端部領域は、ドラムに接続されるか、ドラム(図示せず)上のコイル状にさらに巻かれたケーブルに接続されている。第2のケーブルの第1の端部領域4’とは反対側の、図には示されていない第2のケーブルの第2の端部領域は、まださらなるケーブルには接続されていない。この点において、こうして、さらなるケーブルを第2のケーブルに接続することができ、この方法で、ケーブルチェーンをさらに形成することができる。このケーブルチェーンは、リンク方向6に引っ張られ、また、たとえばドラム上に巻かれる。
【0044】
接着テープ2は、第1のケーブルの自由端部領域4の部分的領域、および、第2のケーブルの第1の端部領域4’に巻かれるか、囲い込まれる。接着テープ2、または、第1のケーブルの自由端部領域4の部分的領域は、接着テープ2によって囲い込まれ、第2のケーブルの第1の端部領域4’は、各々が、ケーブルの端部7、8から離間している。しかし、接着テープ2が、接着テープ2がケーブルのそれぞれの端部7、8から離間して配置されていないような方法で、ケーブルに取り付けられること、およびその逆も考えられる。
【0045】
接着テープ2は、接着テープ2の縁部が、互いにほぼ平行に延びるか、オープニングタブ5、5’の領域と面一であるような方法でともに接着されている。接着テープ2の一部(たとえば、接着テープ2の前方領域)は、接着テープ2の他の部分(たとえば、接着テープ2の後方領域)を越えて横方向に(オープニングタブ5、5’の外側に)突出しない。このことは、他の方向の周りにも適用される。
【0046】
図2は、本発明に係る方法で使用される場合がある接着テープシャトル20の一実施形態の斜視図である。接着テープシャトル20は、最初はフラットな接着テープ2で形成され、ここで、第1の接着テープ端部の接着面が、その接着面自体に接着しており、第2の接着テープ端部の接着面も、その接着面自体に接着している。接着テープ2の中心において、接着テープ2は、接着テープの端部よりも平らに延びており、接着テープの端部は、接着テープ2の中心に対してほぼ垂直に延びている。
【0047】
図2の第1(左)の接着テープ端部と、
図2の第2(右)の接着テープ端部とは、ケーブル構成3の(接着テープの)オープニングタブ5、5’を形成している。
【0048】
図3は、本発明の一実施形態に係るケーブル接続装置1の斜視図である。ケーブル接続装置1は、供給装置12、および、接着テープ付与装置15を有している。供給装置12は、複数のローラを有しており、これらローラを介して、接着テープストリップが、接着テープ供給ロールから接着テープ付与装置15に供給される。
【0049】
図4aから
図4fは、本発明の実施形態に係る、第1のケーブルを第2のケーブルに接続する方法の工程の間の、
図3のケーブル接続装置1の側面図である。接着テープ付与装置15は、左から右に、またはその逆に、供給装置12に対して、および、ケーブルをグリップするとともに保持するデュアルケーブルグリッパ9、10に対して線形移動可動である。
【0050】
図4aでは、接着テープ2が、供給装置12によって接着テープ付与装置15にすでに供給されている。接着テープ付与装置15は、ウェブガイド13を備えており、このウェブガイド13内に、接着テープ2が供給装置12によって案内される。ウェブガイド13を通して、接着テープ2がガイドトラフ14内に通され、このガイドトラフ内で、接着テープ2または接着テープストリップがガイドされる。
【0051】
図4aにおけるガイドトラフ14の右側にはさらに、接着テープストリップを単一の接着テープ2、それぞれを単一の接着テープシャトル20にカットするための、カッティンググリッパ16がある。折曲げグリッパ17は、
図4aにおいてカッティンググリッパ16の右にさらに配置されている。折曲げグリッパ17は、接着テープ2または接着テープストリップを、(
図4aから
図4fにおいて左から右に延びる)接着テープ2または接着テープストリップの長手方向に沿って折り曲げ、それにより、接着剤層でコートされた接着テープ2の側部が部分的に接着テープ2自体に接着する。
【0052】
接着テープ付与装置ヘッド22は、折曲げグリッパ17の右にさらに配置されている。接着テープ付与装置ヘッド22は、垂直方向に線形に、すなわち、底部から頂部またはその逆に移動可能である。接着テープ2は、接着テープ付与装置ヘッド22によって2つのケーブルに取り付けられる。
【0053】
さらに、ケーブル接続装置1は、上方ダブルケーブルグリッパ10と、下方ダブルケーブルグリッパ9との形態の、ケーブルホルダを備えている。ダブルケーブルグリッパ9、10は、それぞれ、第1のケーブルの自由端部領域4または第2のケーブルの第1の端部領域4’と係合している。ダブルケーブルグリッパ9、10は、第1のケーブルの自由端部領域4を、第2のケーブルの第1の端部領域4’から離間するように維持している。下方ダブルケーブルグリッパ9は、第1のケーブルをグリップおよび保持するための2つのグリッパを備えている。上方ダブルケーブルグリッパ10は、第2のケーブルをグリップおよび保持するための2つのグリッパを備えている。
【0054】
保持グリッパ19は、接着テープ付与装置15の一部である。接着テープ付与装置15は、
図4aから
図4fにおいて、左右に移動する。接着テープ付与装置ヘッド22は、
図4aから
図4fにおいて、下方から上方(上下)に移動する。保持グリッパ19は、接着テープの第1の接着テープ端部2を保持している。カッティンググリッパ16は、ダブルケーブルグリッパ9、10の反対側に固定して配置されている。
【0055】
接着テープ2は、準備された状態に維持され、ここで、接着テープ2は、接着テープ2の長手方向に沿って第1の接着テープ端部において折り曲げられて、第1のオープニングタブ5、5’を形成する。固定されたカッティンググリッパ16は、その第1の接着テープ端部で折り曲げられた接着テープ2を準備された状態で保持する。ガイドトラフ14は、折曲げグリッパ17のために、接着テープ2がU形状で準備された状態であることを確実にする。
【0056】
接着テープ付与装置15は、接着テープストリップに向かって移動するか、供給装置12の方向に、受領位置に移動する。受領位置は、
図4bに示されている。この場合、ウェブガイド13およびガイドトラフ14は、接着テープストリップに沿って押されている。保持グリッパ19は、接着テープ2の、予め形成されたオープニングタブ5、5’を、カッティンググリッパ16から引き取る。折曲げグリッパ17は、接着テープ2を、接着テープシャトル20のオープニングタブ5、5’に必要とされる接着テープ端部の長さの2倍の長さにわたって折り曲げる。接着テープ2の折り曲げられた部分の一方の半分は、現在の接着テープシャトル20の第2の接着テープ端部に設けられる。接着テープ2の折り曲げられた部分の他方の半分は、次の接着テープシャトル20の第1の接着テープ端部に設けられる。
【0057】
接着テープ付与装置15は、第1の接着テープ端部が保持された状態で、付与装置の位置21に移動する。付与装置の位置21は、
図4cに示されている。移動の間、接着テープストリップは、接着テープのロールから巻き解かれる。接着テープ付与装置15が付与装置の位置21に位置する場合、カッティンググリッパ16が、その2つの接着テープ端部において折り曲げられた接着テープ2を、第2の接着テープ端部における折曲げ部の中間で分離し、それにより、接着テープシャトル20および接着テープ2を、接着テープストリップの残りの部分から分離する。カッティンググリッパ16は、第2の接着テープ端部をしっかりと保持する。カッティンググリッパ16、保持グリッパ19、および折曲げグリッパ17は、これらが接着テープ2を引き取ることができるように、すなわち、保持グリッパ19が接着テープ2または第1の接着テープ端部をカッティンググリッパ16から引き取ることができ、カッティンググリッパ16が第2の接着テープ端部を折曲げグリッパ17から引き取ることができるように、構成されている。この目的のために、カッティンググリッパ16、保持グリッパ19、および折曲げグリッパ17は、各々が、そのグリッパ顎部に凹部を有している。
【0058】
折曲げグリッパ17および保持グリッパ19は、付与装置の位置21で外される。次いで、折曲げグリッパ17および保持グリッパ19は、接着テープシャトル20のガイドとしての役割を果たす。接着テープ付与装置ヘッド22は次いで、第1のケーブル(下側ケーブル)まで移動する。
【0059】
それにより、接着テープ付与装置ヘッド22上に位置する接着テープシャトル20は、第1のケーブルにより、その中心においておおよそ、または明確に、フラットに押圧され、折り曲げられる(上方へ)。接着テープ付与装置ヘッド22は、第1のケーブルのすぐ上に位置する第1の(もっとも下の)メインポイント23に移動する。ここで、平行なグリッパ顎部29、29’が、その長手方向の延長の中間部で折り曲げられた接着テープシャトル20を押圧し、接着テープ2が押圧されているその閉じた位置において、第1のケーブルの方向に下方に移動する。第1のメインポイント23が移動した距離は、約0.5mmである場合がある。結果として、それぞれのケーブルに直接隣接し、接着テープ2が接着テープ自体に接着されていない自由領域26、26’、26’’が低減される。こうして、接着テープ2が下方のケーブルの周囲に十分に接触すること、および、位置の不正確さが補正されることが確実になる。位置の不正確さは、自由領域26が大きくなることに繋がる。接着テープ2は、平行なグリッパ顎部29、29’によって第1の接触領域28において押圧される。
【0060】
平行なグリッパ顎部29、29’は、第1の接触領域28において接着テープ2を押圧するために、閉じた位置における第1のケーブルの方向に移動した後に、ここで、接着テープ付与装置ヘッド22が中間の、第2のメインポイント24に近付くか、近付くことができるように、開かれる。第2のメインポイント24は、第2のケーブルの外周の下方端部の直下に位置している。平行なグリッパ顎部29、29’を第2のメインポイント24に移動した後に、平行なグリッパ顎部29、29’が閉じられ、それにより、接着テープ2が、第1の接触領域28とオーバーラップする第2の接触領域28’において押圧される。平行なグリッパ顎部29、29’は、接着テープ2が押圧される閉じた位置に、第2のケーブルの方向に上方に移動する。第2のメインポイント24が移動した距離は、約0.5mmである場合がある。平行なグリッパ顎部29、29’は、次に開かれ、それにより、接着テープ付与装置ヘッド22が上方の、第3のメインポイント25に近付くか、近付くことができるようになっている。
【0061】
上方のメインポイント25は、第2のケーブルの直上に位置している。この所定の位置では、平行なグリッパ顎部29、29’は、再び閉じられ、接着テープ2が第3の接触領域28’’において押圧され、ともに、または、接着テープ2自体に接着される。次いで、平行なグリッパ顎部29、29’は、閉じた状態に、第2のケーブルの方向に下方にガイドされる。この距離は、ここでは約0.5mmとすることができる。この移動シークエンスが完了した後の、平行なグリッパ顎部29、29’が開かれた状態の位置は、
図4dに示されている。
【0062】
第1のメインポイント23と第3のメインポイント25とは、各々が、平行なグリッパ顎部29、29’の下方縁部に近付いている。対照的に、第2のケーブルの真下に位置している第2のメインポイント24は、平行なグリッパ顎部29、29’の上側縁部に近付いている。
【0063】
平行なグリッパ顎部29、29’は、第1のケーブル(
図4aから
図4fにおける下方のケーブル)と第2のケーブル(
図4aから
図4fにおける上方のケーブル)との間の領域が、特に、第1の接触領域28と第2の接触領域28’とがオーバーラップしていることから、しっかりと押圧され得るようなサイズであるように選択される。
【0064】
2つの第1の接触領域28、28’の、2つのケーブル間の(
図5において頂部から底部に延びるか、その逆の)高さはともに、第2のケーブルの上の第3の接触領域28’’の高さより大である。3つの接触領域28、28’、28’’は、各々が同じ高さを有することができる。
【0065】
代替的実施形態により、第1のメインポイント23の後に、最初に、第3のメインポイント25が、そして最後に第2のメインポイント24が近付く限り、移動シークエンスが変更される。平行なグリッパ顎部29、29’は、第1の接触領域28において接着テープ2を押圧するために、閉じた位置における第1のケーブルの方向に移動した後に、ここで、接着テープ付与装置ヘッド22が上方の、第3のメインポイント25に近付くか、近付くことができるように、開かれる。上方のメインポイント25は、第2のケーブルの直上に位置している。ここで、平行なグリッパ顎部29、29’は、再び閉じられ、接着テープ2が第3の接触領域28’’において押圧され、接着テープ2自体に接着される。接着テープ2または接着テープシャトル20は、こうして、第3の接触領域28’’に固定される。平行なグリッパ顎部29、29’の閉じた位置において、これらは、第2のケーブルの方向において下方に、ある距離(たとえば、約0.5mm)移動する。
【0066】
ここでは、第2のメインポイント24に近付く。平行なグリッパ顎部29、29’を第2のメインポイント24に移動した後に、平行なグリッパ顎部29、29’が閉じられ、それにより、接着テープ2が、第2の接触領域28’において押圧される。次いで、平行なグリッパ顎部29、29’は、閉じた状態に、第2のケーブルの方向に上方にガイドされる。この距離は、ここでは約0.5mmとすることができる。
【0067】
平行なグリッパ顎部29、29’を第2のメインポイント24に移動する前に、平行なグリッパ顎部29、29’を最初に第3のメインポイント25に移動することにより、接着テープシャトル20と第2のケーブルとの間の接触が、このプロセスの早い段階で確実になる。このことは、プロセスが重要なケーブルには有利である。
【0068】
3つの接触領域28、28’、28’’において、接着テープ2を接着した後に、接着テープ付与装置ヘッド22が再び下方に移動する。この下方への移動の後の位置が
図4eに示されている。ダブルケーブルグリッパ9、10は、ケーブルの2つの第1の端部領域4、4’を保持し続けている。最後に、ダブルケーブルグリッパ9、10が開き、完成したケーブルアセンブリ3を開放する。このことは、
図4fに示されている。
【0069】
ケーブル構成3は、第1のケーブルおよび第2のケーブルを備えている。第1のケーブルの自由端部領域は、第2のケーブルの第1の端部領域に接続されている。各ケーブルは、平行に、その長手方向(リンク方向6の方向に延びている)に沿って互いからオフセットして整列している。さらなるケーブルを、第2のケーブルの第2の端部領域に接続することができ、それにより、ケーブルチェーンが形成される。ケーブルチェーンは、ドラム上に巻き取ることができる。
【0070】
各ケーブルは、ケーブルの長手方向、またはリンク方向6に沿って、たとえば約100mm、オーバーラップ領域11においてオーバーラップしている。ケーブルは、第1のケーブルまたは第2のケーブルの長手方向に沿って互いからオフセットして配置されている。オーバーラップ領域11は、最大で第1のケーブルまたは第2のケーブルの長さの約30%、特に、最大で約20%である。通常は第1のケーブルの長さと第2のケーブルの長さとは、同じサイズである。オーバーラップ領域11は、第1のケーブルまたは第2のケーブルの長さの、少なくとも約5%または少なくとも約8%、特に、最大で10%、好ましくは最大で15%である。オーバーラップ領域11は、第1のケーブルまたは第2のケーブルの長さの、約5%から約30%のレンジ内、特に、約10%から約20%、好ましくは、約15%から約20%のレンジ内にある場合がある。複数のケーブルは、連続して、またはステップ状に、互いに接続されている。
【0071】
第2のケーブルの第2の端部領域は、ここでは、ケーブル接続の新しいステップにおける第1のケーブルの自由端部領域の機能を引き継ぐことができる。
【0072】
ガイドトラフ14は、ガイドノッチを有している。ガイドノッチにより、接着テープストリップのケーブル接続装置1内への、ユーザフレンドリな通過が可能になる。この場合、接着テープストリップは、供給装置12の接着テープのロールから剥がされ、次いで、第1の接着テープ端部が、手によってオープニングタブ5、5’内に、接着テープ2の長手方向に沿って折り曲げられる。このオープニングタブ5、5’は、ガイドトラフ14のガイドノッチ内に突出して配置されている。折曲げグリッパ17は、こうして、接着テープ2を受領することができる。接着テープ付与装置15は、こうして、ピックアップ位置から付与装置の位置21に移動する。ここで、手動で形成されたオープニングタブ5、5’が、カッティンググリッパ16によって検出される。ケーブル接続装置1はこうして、操作のための準備が設定される。
【0073】
平行なグリッパ顎部29、29’は、摩擦を増大させるために、エラストマ層を有することができる。このエラストマ層は、接着テープ2に沿う移動方向に対して横断方向の薄層を有することができる。
【0074】
図5は、
図2のケーブル構成3の側面図である。
図6は、
図2または
図5からのケーブル構成3のさらなる側面図である。
図5には、3つの接触領域28、28’、28’’が示されており、これら接触領域28、28’、28’’において、平行なグリッパ顎部29、29’を、接着テープ2を押圧した状態で見ることができる。接着テープ2は、(オープニングタブ5、5’を除き)
図5および
図6において、頂部から下部に、ケーブルの中間を通して延びる対称面に対してほぼ対称に配置されている。ケーブル構成3は、さらなるケーブル(図示せず)を含む場合がある。ケーブル、たとえば、10、20、またはそれより多くのケーブルが、直列に配置され、各々が、互いにオーバーラップした領域を有している(オーバーラップ領域の可能性のあるサイズは、第4の先行するパラグラフに与えられている)。複数のケーブルのオーバーラップ領域は、各々が同じサイズにすることができる。各ケーブルは、ペアで互いに接続されている。このことは、各ケーブルが、ちょうど2つのケーブルに接続されていることを意味している(ただ1つのケーブルと各々が接続された、連続したケーブルの最初のケーブルおよび最後のケーブルを除く)。
【0075】
3つの巻き付けられた領域27、27’、27’’を、
図6に見ることができる。すなわち、それぞれのケーブルと、接着テープ2との間が接触している領域である。第1の巻き付けられた領域27では、接着テープ2の、連続した部分が第1のケーブルの自由端部領域4の外周まわりにほぼ全体に延びる。接着テープは、ここでは完全な円を実質的に形成している。第1のケーブルの真上には、自由領域26があり、この自由領域26においては、接着テープ2は、接着テープ2自体にも接着せず、第1のケーブルにも接着していない。
【0076】
第2の巻き付けられた領域27’および第3の巻き付けられた領域27’’では、各場合において、接着テープ2の連続した部分が、第2のケーブルの第1の端部領域4’の外周のほぼ半分の周りに延びている。接着テープ2は、第2の巻き付けられた領域27’に、第2のケーブルの第1の端部領域4’の外周のほぼ180度にわたって延びている。接着テープ2は、第3の巻き付けられた領域27’に、第2のケーブルの第1の端部領域4’の外周のほぼ180度にわたって延びている。
【0077】
各場合において、さらなる自由エリア26’、26’’が、第2のケーブルの真上および真下に配置されている。さらに、接着テープ2は、接着テープ2自体にも接着せず、接着テープ2はケーブルにも接着していない。
【0078】
特に、直径が小さいケーブルでは、ケーブル構成3または2つのケーブルの接続部は、自由領域26、26’、26’’が可能な限り小さい場合、特に安定している。接着テープは、2つのケーブル間の領域、または2つの端部領域4、4’間の領域において、接着テープ自体にほぼ完全に接着させることができる。すなわち、実質的に自由領域26、26’が存在しない。
【0079】
図7は、
図3または
図4aから
図4fのケーブル接続装置1の接着テープ付与装置ヘッド22の接着テープ支持部30の詳細な図である。接着テープ支持部30は、接着テープ2を吸引するための吸引装置31を有している。結果として、接着テープ2は、接着テープ付与装置ヘッド22上に特にしっかりと保持することができる。接着テープ2は、プリズム形状に構成された保持用の輪郭32に留めている間、置かれている。
【0080】
第1のケーブルと第2のケーブルとの接続、すなわち、各ケーブルのそれぞれの端部領域4、4’の接続の強度は、接着テープ2の強度および接着力、ならびに、2つのケーブルの巻き付けられた領域27、27’に起因する。自由領域26、26’、26’’は、それぞれのケーブルの外側ジャケットと、接着テープ2のそれ自体と接着する側との間の、または接触領域28、28’、28’’との間の、三角形あるいはプリズム状の領域である。
【0081】
接着テープ2または接着テープ2の一方側の接着層は、接触領域28、28’、28’’の接着テープ2の接着面間の接着接合が、人力で容易に外すことができるような接着力を有している。オープニングタブ5、5’を互いから引っ張ることにより、接触領域28、28’、28’’の接着接合は、手動で、特にツールなしで外すことができる。特に、接着テープ2をケーブルから外した後にケーブル上に残留物が残らない。同時に、接着力が大変強力であるため、接触領域28、28’、28’’の接着接合が意図せず外れることは通常発生しない。接着テープ2は、たとえば市販の塗装用テープ、特に、市販の耐久力のある塗装用テープとすることができる。
【0082】
接着テープ2または、接触領域28、28’、28’’における接着テープ2の接着は、オープニングタブ5、5’を互いから引っ張ることによって達成でき、最終的に、ケーブルは、やはり、特に残留物が残らずに接着テープ2から外すことができる。
【0083】
最後に、「having」、「comprising」などの用語は、他の要素またはステップを除外せず、また、「a」または「an」などの用語は、複数であることを除外しないことに留意されたい。上述の実施形態のいずれかを参照して説明した特徴またはステップが、やはり、上述の他の実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて使用される場合があることも、指摘されるものとする。特許請求の範囲における参照符号は、限定的とは解釈されないものとする。
【符号の説明】
【0084】
1 ケーブル接続装置
2 接着テープ
3 ケーブルアセンブリ、ケーブル構成
4 端部領域、自由端部領域
4’ 端部領域、第1の端部領域
5、5’ オープニングタブ
6 リンク方向
7、8 ケーブルの端部
9、10 ダブルケーブルグリッパ
11 オーバーラップ領域
12 供給装置
13 ウェブガイド
14 ガイドトラフ
15 接着テープ付与装置
16 カッティンググリッパ
17 折曲げグリッパ
19 保持グリッパ
20 接着テープシャトル
21 付与装置の位置
22 接着テープ付与装置ヘッド
23 第1のメインポイント
24 第2のメインポイント
25 第3のメインポイント
26、26’、26’’ 自由領域
27 第1の巻き付けられた領域
27’ 第2の巻き付けられた領域
27’’ 第3の巻き付けられた領域
28 第1の接触領域
28’ 第2の接触領域
28’’ 第3の接触領域
29、29’ 平行なグリッパ顎部
30 接着テープ支持部
31 吸引装置
32 保持用の輪郭