(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】生活習慣改善プログラム、生活習慣改善処理装置、及び、生活習慣改善システム
(51)【国際特許分類】
G16H 50/30 20180101AFI20230327BHJP
【FI】
G16H50/30
(21)【出願番号】P 2019220474
(22)【出願日】2019-12-05
【審査請求日】2021-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000104113
【氏名又は名称】カゴメ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】596108508
【氏名又は名称】株式会社大和総研
(72)【発明者】
【氏名】領家 幸大
(72)【発明者】
【氏名】前田 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】松本 のぞみ
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-288417(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0324443(US,A1)
【文献】特開2005-230522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムであって、それによってコンピュータが実行するのは、少なくとも、次の処理である:
演算:処理されるのは、生体測定値であり、それによって得られるのは、点数であり、かつ、
前記点数に反映されるのが
前記生体測定値の第1改善値であるのは、生体測定期間の
終期に属する測定日より前であり、かつ、
前記第1改善値を構成するのは、前記生体測定値の差分値又は前記生体測定値の変化率であり、かつ、
前記点数に反映されるのが
前記生体測定値の第2改善値であるのは、
前記終期に属する測定日又はその後であ
り、かつ、前記第2改善値を構成するのは、前記差分値及び前記変化率である。
【請求項2】
請求項1のプログラムであって、
前記
終期に属する測定日は、生体測定期間の
最終日である。
【請求項3】
請求項
1のプログラムであって、
前記第1改善値を構成するのは、
前記差分値のみである。
【請求項4】
請求項1乃至
3の何れかのプログラムであって、
前記生体測定値が示すのは、体内カロテノイド値である。
【請求項5】
請求項1乃至
4の何れかのプログラムであって、
前記点数は、個人点数及び団体点数の少なくとも一方である。
【請求項6】
処理装置であって、それを構成するのは、少なくとも、以下である:
処理部:処理されるのは、生体測定値であり、それによって得られるのは、少なくとも、点数であり、
前記点数に反映されるのが
前記生体測定値の第1改善値であるのは、生体測定期間の
終期に属する測定日より前であり、かつ、
前記第1改善値を構成するのは、前記生体測定値の差分値又は前記生体測定値の変化率であり、かつ、
前記点数に反映されるのが
前記生体測定値の第2改善値であるのは、
前記終期に属する測定日又はその後であ
り、かつ、前記第2改善値を構成するのは、前記差分値及び前記変化率である。
【請求項7】
システムであって、それを構成するのは、少なくとも、以下である:
測定装置:測定されるのは、生体の一部又は全部であり、それによって得られるのは、生体測定値であり、かつ、
処理装置:処理されるのは、
前記生体測定値であり、それによって得られるのは、少なくとも、点数であり、かつ、
端末装置:出力されるのは、
前記点数であり、
前記点数に反映されるのが
前記生体測定値の第1改善値であるのは、生体測定期間の
終期に属する測定日より前であり、かつ、
前記第1改善値を構成するのは、前記生体測定値の差分値又は前記生体測定値の変化率であり、かつ、
前記点数に反映されるのが当該生体測定値の第2改善値であるのは、
前記終期に属する測定日又はその後であ
り、かつ、前記第2改善値を構成するのは、前記差分値及び前記変化率である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明が関係するのは、プログラム、処理装置、及び、システムであり、より詳しくは、生活習慣改善プログラム、生活習慣改善処理装置、及び、生活習慣改善システム
である。
【背景技術】
【0002】
我が国において、健康増進法の下、人々に推奨されているのは、生活習慣の改善である。生活習慣に影響する要素は、多岐にわたるが、例示すると、食生活、運動、喫煙、飲酒、ストレス等である。生活習慣が改善されると、健康が維持される。
【0003】
生活習慣の改善で採用されるのは、ゲーム要素の応用(いわゆる、ゲーミフィケーション)である。ゲーム要素を例示すると、課題、報酬、交流などである。特許文献1で開示されるのは、健康管理システムである。具体的には、当該システムに入力されるのは、運動量の目標値及び現実の運動量である。当該システムで出力されるのは、特定の運動及びその時期である。そのような出力内容を決める要素は、充足率(現実の運動量/運動量の目標値)である。この出力内容が共有されることで、第三者(例えば、トレーナや友人等)が応援できる。このように、ゲーム要素が応用されることで、人々は、継続して運動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、生活習慣の改善を維持することである。現実には、ゲーム要素が取り入れられても、生活習慣の改善は、必ずしも維持されない。とりわけ、ゲームの結果が見えてしまうと、生活習慣の改善に対するユーザの意識が失せてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上を踏まえて、本願発明者が鋭意検討して見出したのは、ゲームの結果を予測し難くすることで、生活習慣の改善に対するユーザの意識を維持することである。そのような観点から本発明を定義すると、次のとおりである。
【0007】
プログラムによってコンピュータが実行する処理は、少なくとも、演算である。すなわち、生体測定値が処理されて得られるのは、少なくとも、点数である。当該点数に反映されるのは、生体測定値の第1改善値及び第2改善値である。当該第1改善値が反映される時期は、生体測定期間の所定時期より前である。他方、当該第2改善値が反映される時期は、当該所定時期又はその後である。
【0008】
処理装置を構成するのは、少なくとも、処理部である。当該処理部で処理されるのは、生体測定値であり、それによって得られるのは、少なくとも、点数である。当該点数に反映されるのは、生体測定値の第1改善値及び第2改善値である。当該点数に反映されるのは、生体測定値の第1改善値及び第2改善値である。当該第1改善値が反映される時期は、生体測定期間の所定時期より前である。他方、当該第2改善値が反映される時期は、当該所定時期又はその後である。
【0009】
システムを構成するのは、少なくとも、測定装置、処理装置、及び、端末装置である。当該測定装置で測定されるのは、生体の一部又は全部であり、それによって得られるのは、生体測定値である。当該処理装置で処理されるのは、当該生体測定値であり、それによって得られるのは、少なくとも、点数である。当該端末装置で出力されるのは、当該点数である。当該点数に反映されるのは、生体測定値の第1改善値及び第2改善値である。当該第1改善値が反映される時期は、生体測定期間の所定時期より前である。他方、当該第2改善値が反映される時期は、当該所定時期又はその後である。
【発明の効果】
【0010】
本発明が可能にするのは、生活習慣の改善を維持することである。すなわち、ゲームの結果を予測し難くすることで、生活習慣の改善に対するユーザの興味を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】ここで示すのは、本実施の形態に係るシステム(本システム)のユースケースである。
【
図3】ここで示すのは、コンピュータのハードウェア構成である。
【
図5】ここで示すのは、データベースの構成であり、具体的には、(a)個人成績データベース、(b)生体測定値履歴データベース、(c)改善活動値履歴データベース、(d)団体成績データベースである。
【
図6】ここで示すのは、データベース更新処理の流れである。
【
図7】ここで示すのは、個人点数演算処理の流れである。
【
図8】ここで示すのは、生体測定点数演算処理の流れである。
【
図9】ここで示すのは、改善値の求め方の相違であり、具体的には、(a)差分値(変化量)の場合、(b)変化率の場合である。
【
図10】ここで示すのは、メニュー画面であり、具体的には、(a)未入力項目がない場合の画面、(b)未入力項目がある場合の画面である。
【
図11】ここで示すのは、生体カロテノイド値の入力画面である。
【
図12】ここで示すのは、野菜摂取量の入力画面である。
【
図13】ここで示すのは、クイズへの回答の入力画面である。
【
図14】ここで示すのは、現況画面であり、具体的には、(a)測定期間中のもの、(b)測定期間終了時のものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<ユースケース>
図1で示すのは、本実施の形態に係るシステム(以下、「本システム」という。)ユースケースである。本システム1の用途は、生活習慣の改善である。本システム1を使用するのは、個人(A1からA3、B1からB3)である。個人が所属するのは、団体(A、B)である。
【0013】
個人が入力するのは、生体測定値、改善活動値、及び、回答である。生体測定値とは、測定値であって、それで示すのが生体の状態であるものをいう。生体の状態を例示すると、体内カロテノイド値、ナトリウム・カリウム比(Na-K比)、血圧、体重、体脂肪量、体脂肪率、体格指数(BMI)等である。改善活動値とは、値であって、それで示すのが生活改善活動の量であるものをいう。生活改善活動の量を例示すると、野菜摂取量、ナトリウム摂取量、カリウム摂取量、糖質摂取量、カロリー摂取量、運動量などである。回答とは、質問に対する答えをいう。質問の目的は、生活改善の知識を教授することである。言い換えると、回答の目的は、生活改善の知識を獲得することである。
【0014】
個人が認識するのは、個人点数、団体点数、個人順位、及び、団体順位である。個人点数とは、点数であって、その獲得主体が個人であるものをいう。個人点数に反映されているのは、生体測定値、改善活動値、及び、回答である。団体点数とは、個人点数の和をいう。例えば、団体Aの団体点数は、個人A1からA3の個人点数の和である。他方、団体Bの団体点数は、個人B1からB3の個人点数の和である。個人順位とは、個人点数の相対位置であるものをいう。団体点数に反映されているのは、生体測定値、改善活動値、及び、回答である。団体順位とは、団体点数の相対位置であるものをいう。
【0015】
<システム構成>
図2で示すのは、本システムの構成である。システム1を構成するのは、測定装置10、端末装置20、及び、処理装置30である。端末装置20及び処理装置30を接続するのは、ネットワーク40である。他方、ネットワーク40に任意に接続されるのは、測定装置10である。これらの装置の説明は、次のとおりである。
【0016】
<測定装置>
測定装置10で測定されるのは、生体の一部又は全部であり、それによって得られるのは、生体測定値である。生体を測定する方式は、不問であるが、好ましくは、非侵襲方式である。生体測定値の説明は、前述のとおりである。測定装置10を例示すると、カロテノイドセンサ、ナトリウム・カリウム比センサ、血圧計、体重計、体脂肪計等である。
【0017】
<端末装置>
端末装置20で入力され或いは出力されるのは、各種値である。入力される値(入力値)を例示すると、生体測定値、改善活動値、回答などである。端末装置20に接続されるのが測定装置10である場合、生体測定値は自動的に入力される。出力される値(出力値)を例示すると、個人点数、団体点数、個人順位、団体順位などである。
【0018】
端末装置20を構成するのは、コンピュータ、入力装置、及び、出力装置である。当該コンピュータに接続されるのは、当該入力装置及び当該出力装置である。これらの部品の詳細は、後述する。端末装置20を例示すると、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット、ゲーム専用機等である。
【0019】
端末装置20を使用するのは、個人である。端末装置20の個数は、不問である。もっとも、端末装置20の個数が個人の数よりも小さい場合、端末装置20は共用される。
【0020】
<処理装置>
処理装置30で処理されるのは、各種値である。すなわち、入力値を処理して得られるのは、出力値である。例えば、生体測定値、改善活動値及び回答を処理して得られるのは、個人点数、個人順位、団体点数、及び、団体順位である。
【0021】
処理装置30を構成するのは、コンピュータ及び大容量記憶装置である。当該コンピュータに接続されているのは、当該大容量記憶装置である。当該大容量記憶装置に記憶されるのは、当該入力値及び当該出力値である。これらの部品の詳細は、後述する。処理装置30を例示すると、管理サーバ等である。
【0022】
<ネットワーク>
ネットワーク40とは、通信網をいう。ネットワーク40を例示すると、狭域ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、機器間通信(M2M)等である。
【0023】
<コンピュータのハードウェア構成>
図3で示すのは、コンピュータのハードウェア構成である。コンピュータ50を構成するのは、入出力部51、通信部52、プログラム記憶部53、一時記憶部54、及び、処理部55である。これらの部品は、互いに、バス接続されている。コンピュータ50が実装されているのは、端末装置20及び処理装置30である。これらの部品の説明は、次のとおりである。
【0024】
<入出力部>
入出力部51で授受されるのは、各種データである。入出力部51に接続されるのは、様々な装置であるが、例示すると、入力装置、出力装置、外部記憶装置などである。入力装置を例示すると、タッチパネル、操作キー、ボタン、キーボードやマウス等である。出力装置を例示すると、音声出力装置(例えば、スピーカなど)、振動出力装置(例えば、ハプティックデバイスなど)、表示装置(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)等である。外部記憶装置を例示すると、磁気記憶装置(HDDなど)、光学記憶装置(CD、DVD、BDなど。その駆動装置を含む。)、半導体記憶装置(USBメモリ、SDカードメモリ、SSDなど)などである。
【0025】
<通信部>
通信部52で送受されるのは、各種データである。通信部52に接続されるのは、ネットワーク40である。通信部52を例示すると、ダイヤルアップ接続モジュール、ワイファイ(Wi-Fi)モジュール、ブルートゥース(Bluetooth、登録商標)モジュール等である。
【0026】
<プログラム記憶部>
プログラム記憶部53に記憶されるのは、各種プログラムである。プログラム記憶部53を具現化するのは、不揮発性記憶装置(例えば、ROMなど)及び不揮発記憶装置(例えば、HDDやSSDなど)である。不揮発性記憶装置に記憶されるのは、基本プログラム(それに必要なデータを含む。)である。基本プログラムを例示すると、ベーシックインプット/アウトプットシステム(BIOS)、オペレーションシステム(OS)設定プログラム、ネットワーク設定プログラムなどである。不揮発記憶装置に記憶されるのは、オペレーションシステム(OS)及びアプリケーションプログラムである。オペレーションシステム(OS)を例示すると、ウィンドウズ“Windows”(登録商標)、リナックス“Linux”(登録商標)、アンドロイド“Android”(登録商標)などである。アプリケーションプログラムを例示すると、後述する生活改善プログラムである。
【0027】
<一時記憶部>
一時記憶部54に一時記憶されるのは、各種プログラム及び各種データである。各種プログラムは、前述のとおりである。各種データが示すのは、入力値や出力値などである。一時記憶部54を例示すると、揮発性記憶装置(例えば、RAMなど)である。
【0028】
<処理部>
処理部55で実行されるのは、各種プログラムであり、かつ、処理されるのは、各種データである。各種プログラムが実行されることで、入力値が処理されて出力値となる。処理部55を具現化するのは、中央演算装置(いわゆるCPU)である。中央演算装置に一般的に内蔵されているのは、計時機能である。
【0029】
<画面構成>
図4で示すのは、初期画面の構成である。画面60を主に構成するのは、背景部61、経過部62、生体測定部63、改善活動部64、知識部65、及び、予備部66である。これらの画面部品の配置場所は、不問である。
【0030】
背景部61に表示されるのは、様々な情報であるが、例示すると、標題(タイトル)、ロゴ、キャラクタ、ユーザ名、現日時等である。
【0031】
経過部62に表示されるのは、様々な情報であるが、例示すると、個人点数、個人順位、団体点数、及び、団体順位、並びに団体名である。経過部62が有するのは、起動機能である。すなわち、経過部62を操作することで、経過の詳細(例えば、順位の図表など)が出力される。
【0032】
生体測定部63に表示されるのは、少なくとも、機能標識(例えば、名称やロゴなど)及び個人の生体測定値(例えば、直近の生体測定値、平均の生体測定値など)である。生体測定部63が有するのは、起動機能である。すなわち、生体測定部63を操作することで、生体測定値の入力画面が出力される。
【0033】
改善活動部64に表示されるのは、少なくとも、機能標識(例えば、名称やロゴなど)及び個人の改善活動値(例えば、直近の改善活動値、平均の改善活動値など)である。改善活動部64が有するのは、起動機能である。すなわち、改善活動部64を操作することで、改善活動値の入力画面が出力される。
【0034】
知識部65に表示されるのは、少なくとも、機能標識(例えば、名称やロゴなど)である。知識部65が有するのは、起動機能である。すなわち、知識部65を操作することで、質問画面及び回答入力画面が出力される。
【0035】
予備部66に割り当てられるのは、上述以外の予備機能である。予備部66が有するのは、起動機能である。予備部66を操作することで、予備機能が立ち上がる。
【0036】
<データベース>
図5で示すのは、データベースの構成であり、具体的には、(a)個人成績データベース、(b)生体測定値履歴データベース、(c)改善活動値履歴データベース、(d)団体成績データベースである。
【0037】
個人成績データベースを構成するのは、1以上のレコードである。各レコードが有するのは、2以上のフィールドである。各フィールドの属性(属性名及び属性値の組)を列挙すると、ID、氏名、団体名、個人順位、個人点数、第1生体測定点数、第2生体測定点数、改善活動点数、知識点数、及びその他の生活改善関連点数である。
【0038】
生体測定値履歴データベースを構成するのは、1以上のレコードである。各レコードが有するのは、2以上のフィールドである。各フィールドの属性を列挙すると、日付(測定日時)、ID、及び生体測定値である。このデータベースで採用可能な属性は、測定回である。
【0039】
改善活動値履歴データベースを構成するのは、1以上のレコードである。各レコードが有するのは、2以上のフィールドである。各フィールドの属性を列挙すると、日付(活動日時)、ID、及び改善活動値である。このデータベースで採用可能なのは、活動回である。
【0040】
団体成績データベースを構成するのは、1以上のレコードである。各レコードが有するのは、2以上のフィールドである。各フィールドの属性を列挙すると、団体名、団体順位、及び団体得点である。このデータベースで採用可能なのは、活動回である。
【0041】
<生活改善プログラム>
生活改善プログラムを構成するのは、主に、データベース更新処理、及び、出力処理である。これらの処理を詳説すると、以下のとおりである。
【0042】
<データベース更新処理>
各種データベースを更新する。そのような処理が実行される時期は、不問であるが、好ましくは、生活改善プログラムの起動時、値の入力時、及び/又は、定時(例えば、日付変更と同時)である。
【0043】
図6で示すのは、データベース更新処理の流れである。当該処理を構成する処理(ステップ)は、個人点数演算(S10)、団体点数演算(S11)、個人順位演算(S12)、及び、団体順位演算(S13)である。ここで、「演算」とは、入力値に対する操作をいい、例示すると、論理演算、四則演算、比較演算等をいう。当該用語で不問なのは、アルゴリズム演算であるか、テーブル演算であるかである(以下、同じ。)。これらの処理を詳説すると、次のとおりである。
【0044】
<個人点数演算(S10)>
個人点数を演算する。すなわち、各種値を入力すると、個人点数を出力する。各種値を例示すると、生体測定値、改善活動値、質問に対する回答数(より好ましくは、正答数)などである。個人点数の内訳は、第1生体測定点数、第2生体測定点数、改善活動点数、知識点数、及びその他の生活改善関連点数である。これらの点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。当該演算処理の詳細は、後述する。
【0045】
<団体点数演算(S11)>
団体点数を演算する。具体的には、個人点数を抽出するのに用いるキーは、「団体名」である。抽出された個人点数を合計して、団体点数とする。これらの処理を繰り返すのは、全ての団体名が処理される迄である。
【0046】
<個人順位演算(S12)>
個人順位を演算する。具体的には、全IDを並べ替えて(ソートして)、個人点数の降順又は昇順とする。全IDに与えられるのは、順位である。IDのうち関連付けられた個人点数が最も高いものは、最上位であり、他方、個人点数が最も低いものは、最下位である。同点の扱いは、適宜決定する。
【0047】
<団体順位演算(S13)>
団体順位を演算する。具体的には、全団体名を並べ替えて(ソートして)、団体点数の降順又は昇順とする。全団体名に与えられるのは、順位である。団体名のうち関連付けられた個人点数が最も高いものは、最上位であり、他方、個人点数が最も低いものは、最下位である。同点の扱いは、適宜決定する。
【0048】
<個人点数演算処理の詳細>
図7で示すのは、個人点数演算処理の流れである。当該処理を構成する処理(ステップ)は、生体測定点数演算(S20)、改善活動点数演算(S21)、知識点数演算(S22)、及び、合計点数演算(S23)である。これらの処理を詳説すると、次のとおりである。
【0049】
<生体測定点数演算(S20)>
生体測定点数を演算する。すなわち、生体測定値を入力すると、生体測定点数を出力する。より具体的には、生体測定値を入力すると、生体測定改善値を出力する。この生体測定改善値を入力すると、生体測定点数を出力する。この点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。当該演算の詳細は、後述する。
【0050】
<改善活動点数演算(S21)>
改善活動点数を演算する。すなわち、改善活動値を入力すると、改善活動点数を出力する。これらの値の関係(演算規則)は、任意である。例えば、改善活動値及び改善活動点数が依るのは、比例関係(y=ax+b)である。この点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。
【0051】
<知識点数演算(S22)>
知識点数を演算する。すなわち、回答数(正答数)を入力すると、知識点数を出力する。これらの値の関係(演算規則)は、任意である。例えば、回答数(正答数)及び知識点数が依るのは、比例関係(y=ax+b)である。この点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。
【0052】
<合計点数演算(S23)>
合計点数を演算する。すなわち、生体測定点数、改善活動点数、及び、知識点数を合算して、知識点数を出力する。その他の生活改善関連点数が合算されてもよい。この点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。
【0053】
<繰り返し(S24)>
以上の演算を繰り返すのは、最初のIDから最後のID迄である(S24の「n」)。最後のIDの個人得点が演算されると、本処理は終了する(S24の「y」)。
【0054】
<生体測定点数演算処理の詳細>
図8で示すのは、生体測定点数演算処理の流れである。当該処理を構成する処理(ステップ)は、判定(S30)、第1改善値演算(S31)、第2改善値演算(S32)、生体測定点数演算(S33)である。これらの処理を詳説すると、次のとおりである。
【0055】
<判定(S30)>
所定時期が到来したか否かを判定する。所定時期とは、生体測定期間内の何れかの時期である。好ましい所定時期は、生体測定期間の終期(例えば、最終日、最終回)である。当該判定で参照されるのは、日付である。この日付を管理しているのは、生体測定値履歴データベースである。
【0056】
<第1改善値演算(S31)>
所定時期が未到来の場合(S30の「n」)、第1改善値を演算する。すなわち、複数の生体測定値を入力すると、第1改善値を出力する。複数の生体測定値の選び方及び第1改善値の求め方は、次のとおりである。
【0057】
複数の生体測定値の選び方は、不問である。もっとも、通常は、2つの生体測定値を選ぶ。具体的には、当該2つの生体測定値は、最初の生体測定値及び最新の生体測定値である。最初の生体測定値とは、生体測定値であって、そこに関連付けられているのが最も早い日付(例えば、測定期間の初日)又は回数(例えば、初回)であるものをいう。最新の生体測定値とは、生体測定値であって、そこに関連付けられているのが最も遅い日付(例えば、最新の測定日)又は回数(例えば、最新回)であるものをいう。
【0058】
第1改善値の求め方は、不問である。通常、改善度を表すのは、差分値(変化量)又は変化率である。それ故、第1改善値が採り得るのは、(1)2つの生体測定値の差分値、(2)2つの生体測定値間での変化率、及び、(3)当該差分値及び当該変化率の和、の何れかである。より具体的には、第1改善値が採り得るのは、次の(式1)から(式3)の何れかである。
【0059】
(式1)第1改善値=最新の生体測定値-最初の生体測定値、
(式2)第1改善値=(最新の生体測定値-最初の生体測定値)/最新の生体測定値
(式3)第1改善値=(最新の生体測定値-最初の生体測定値)
+{(最新の生体測定値-最初の生体測定値)/最新の生体測定値}
図9で示すのは、改善値の求め方の相違であり、具体的には、(a)差分値(変化量)の場合、(b)変化率の場合である。例えば、個人Aの生体測定値の変化が「6」から「7」である場合、個人Aの生体測定値の差分値は、「+1.0」である。個人Bの生体測定値の変化が「9」から「10」である場合、個人Bの生体測定値の差分値は、「+1.0」である。つまり、両者の生体測定値の差分値は、同じである。他方、個人Aの生体測定値の変化率は、その分母を最新の生体測定値「7」とすると、「+0.14」である。個人Bの生体測定値の変化率は、その分母を最新の生体測定値「10」とすると、「+0.10」である。つまり、両者の生体測定値の差分値が同一であっても、両者の生体測定値の変化率は、相違する。さらに言えば、最新の生体測定値(絶対値)が悪い人ほど、生体測定値の変化率は、高くなる。本実施の形態で排除されないのは、当該分母を最初の生体測定値とすることである。
【0060】
本実施の形態において、好ましくは、第1改善値は、(式1)である。差分値のみが採用されているから、生体測定値の変化量「1」当たりの価値が不変である。例えば、個人Aの変化量「+1」の価値及び個人Bの変化量「+1」の価値は、同じである。また、点数の増分が計算し、或いは、予測し易い。
【0061】
<第2改善値演算(S32)>
所定時期が到来した場合(S30の「y」)、第2改善値を演算する。すなわち、複数の生体測定値を入力すると、第2改善値を出力する。本発明の要点の1つは、第1改善値の求め方と第2改善値の求め方との不一致である。当該不一致の狙いは、点数又は順位の逆転の可能性を惹起することである。複数の生体測定値の選び方及び第2改善値の求め方を説明すると、次のとおりである。
【0062】
複数の生体測定値の選び方において、最新の生体測定値は、最終の生体測定値である。最終の生体測定値とは、生体測定値であって、そこに関連付けられているのが最終測定日又は最終回であるものをいう。その他の説明は、第1改善値演算(S31)と同じである。
【0063】
第2改善値の求め方について、第2改善値が採り得るのは、(1)2つの生体測定値の差分値、(2)2つの生体測定値間での変化率、及び、(3)当該差分値及び当該変化率の和、の何れかである。より具体的には、第2改善値が採り得るのは、次の(式4)から(式6)の何れかである。
【0064】
(式4)第2改善値=最終の生体測定値-最初の生体測定値、
(式5)第2改善値=(最終の生体測定値-最初の生体測定値)/最終の生体測定値
(式6)第2改善値=(最終の生体測定値-最初の生体測定値)
+{(最終の生体測定値-最初の生体測定値)/最終の生体測定値}
前述のとおり、最新の生体測定値が悪い人ほど、生体測定値の変化率は、高くなる。また、最新の生体測定値は、最終の生体測定値である。つまり、最終の生体測定値が悪い人ほど、生体測定値の変化率は、高くなる。その他の説明は、第1改善値演算(S21)での説明と同じである。
【0065】
本実施の形態において、好ましくは、第2改善値は、(式6)である。変化率が採用されているから、測定値の変化量「1」当たりの価値が変動する。また、点数の増分が計算し或いは予測し易い。例えば、個人Aの変化量「+1」の価値及び個人Bの変化量「+1」の価値は、異なる。また、点数の増分が計算し、或いは、予測し難い。言い換えると、ゲーム要素が強まる。
【0066】
<生体測定点数演算(S33)>
生体測定点数を演算する。所定時期が未到来の場合(S31の「n」)、第1改善値を入力して、第1生体測定点数を出力する。他方、所定時期が到来した場合(S31の「y」)、第2改善値を入力して、第2生体測定点数を出力する。これらの場合において、入力値と出力値との関係(演算規則)は、任意である。例えば、第1改善値及び第1生体測定点数が依るのは、比例関係(y=ax+b)である。また、第2改善値及び第2生体測定点数が依るのは、比例関係(y=ax+b)である。これらの点数を管理するのは、前述のとおり、個人成績データベースである。
【0067】
<出力処理>
各種テータベースの属性値を出力する。そのような処理が実行される時期は、不問であるが、好ましくは、生活改善プログラムの起動時、及び/又は、各種値の入力時又はその後である。これらの属性値を列挙すると、個人点数、個人順位、団体点数、団体順位、及び、団体名、並びに、個人の生体測定値、個人の改善活動値である(例えば、画面60の説明を参照されたい。)。
【0068】
入力値に対する演算規則が変れば、出力値の変化が大きくなる。出力値が大きく変化するのは、生体測定期間の所定時期の前後である。すなわち、出力処理の実行時期が生体測定期間の所定時期(例えば、生体測定期間の終期)より前であれば、個人点数、個人順位、団体点数又は団体順位に反映されるのは、生体測定値の第1改善値である。他方、出力処理の実行時期が生体測定期間の所定時期(例えば、生体測定期間の終期)又はその後であれば、個人点数、個人順位、団体点数又は団体順位に反映されるのは、生体測定値の第2改善値である。
【0069】
<本実施の形態の効果>
以上のとおり、出力値が大きく変化するのは、所定時期の前後である。それによって、点数は、予測し難くなる。そのようなゲーム要素で可能にするのは、生活習慣の改善に対するユーザの興味を維持することである。
【0070】
所定時期が測定(競争)期間の終盤である場合、現況が一変するのは、測定(競争)期間の終盤である。そのような逆転要素で可能にするのは、劣勢のユーザの興味をも維持することである。
【0071】
第1改善値又は第2改善値を構成するのが少なくとも生体測定値の変動率である場合(式2、式3、式5、式6)、生体測定値の相対的に低いユーザの点数は、優遇される。そのような優遇で可能にするのは、生体測定値の相対的に低いユーザの興味を引き付けること、団体をして生体測定値の相対的に低いユーザを快く加入させることである。
【0072】
第1改善値が生体測定値の差分値であり(式1)、かつ、第2改善値が生体測定値の差分値と生体測定値の変動率との和である(式6)場合、生体測定値の低いユーザの点数が優遇されるのは、所定時期又はその後である。そのような逆転要素で可能にするのは、生体測定値の低いユーザの興味又はそのようなユーザの加入団体の士気を維持することである。
【0073】
<実施例:野菜摂取量改善システム>
生活改善が推奨される中、とりわけ、日本国民に推奨されているのは、野菜の摂取である。なぜなら、野菜に含まれているのは、健康維持に必要な栄養素だからである。この栄養素を例示すると、ミネラルやビタミン等である。前述のとおり、野菜摂取の推奨にもかかわらず、日本国民の平均的な野菜摂取量は、推奨される量よりも少ない。具体的には、推奨される野菜摂取量は、1日当たり350g以上である。これに対して、「平成28年国民健康・栄養調査結果の概要」(厚生労働省、第22頁)の開示によれば、日本国民の平均摂取量は、1日当たり約2655gにすぎない。
【0074】
以上の背景を踏まえて、システム1を具現化するのは、野菜摂取量改善システムである。野菜摂取量改善システムの用途は、野菜摂取量の改善である。野菜摂取量改善システムが想定しているのは、法人内の部署間での対抗戦である。例えば、部署対抗戦が行われる場合、団体に対応するのは、「部署(チーム)」である。個人に対応するのは、「部署構成員(チームメンバ)」である。
【0075】
野菜摂取量改善システムをするのは、非侵襲カロテノイドセンサ(機器名「ベジチェック(カゴメ株式会社の出願商標)」)、スマートフォン、及び、サーバである。スマートフォン及びサーバを接続するのは、公衆回線である。非侵襲カロテノイドセンサの状態は、スタントアロンである。非侵襲カロテノイドセンサを設置する場所は、法人のオフィスである。
【0076】
非侵襲カロテノイドセンサに対応するのは、「測定装置10」である。非侵襲カロテノイドセンサを説明するため、本明細書に取り込まれるのは、米国特許10,416,079号公報の内容である。
【0077】
スマートフォンに対応するのは、「端末装置20」である。スマートフォンで送受されるのは、各種値であり、その相手先は、サーバである。スマートフォンに入力されるのは、操作による値である。スマートフォンで出力されるのは、サーバからの値である。これらの機能を主に実現するのは、ベジ選手権(カゴメ株式会社の出願商標)端末プログラムである。
【0078】
サーバに対応するのは、処理装置30である。サーバで送受されるのは、各種値であり、その相手先は、スマートフォンである。サーバに入力されるのは、スマートフォンからの値である。サーバで出力されるのは、処理された値である。サーバに実装されているのは、ベジ選手権(カゴメ株式会社の出願商標)サーバプログラムである。このプログラムが対応するのは、「生活改善プログラム」である。
【0079】
図10で示すのは、メニュー画面であり、具体的には、(a)未入力項目がない場合の画面、(b)未入力項目がある場合の画面である。メニュー画面100を表示するのは、スマートフォンである。メニュー画面100を構成するのは、各種ボタン101~106である。
【0080】
ボタン101~105が操作されると、入力画面が表示される。個人が入力するのは、生体カロテノイド値、野菜摂取量、及び、クイズへの回答である。これらの値が入力されると、その値101a、102a、104a、105aが表示される。他方、未入力の値があると、「未入力」標識101b、102bが表示される。これらの詳細は、後述する。
【0081】
ボタン106が操作されると、現況画面が表示される。この点は、後述する。ボタン106に表示されているのは、団体名106a、団体順位106b、団体点数106c、及び、個人点数106dである。ボタン106が排除しないのは、個人順位の表示である。これらの成績を認識するのは、個人である。
【0082】
図11で示すのは、生体カロテノイド値の入力画面である。生体カロテノイド値に対応するのは、「生体測定値」である。生体カロテノイド値を測定する手段は、非侵襲カロテノイドセンサである。入力画面110を構成するのは、入力領域111、及び、履歴領域112である。入力領域111に含まれるのは、手入力ボタン113、及び、QRコード(登録商標)読み取りボタン114である。これらのボタン113、114を操作することで、生体カロテノイド値が入力される。履歴領域112に表示されるのは、生体カロテノイド値の履歴である。生体カロテノイド値115に関連付けられているのは、日付116a及び回数116bである。
【0083】
図12で示すのは、野菜摂取量の入力画面である。野菜摂取量に対応するのは、「改善活動値」である。野菜摂取量を簡易に把握する方法は、「ベジハンド(カゴメ株式会社の登録商標)」である。この指標によれば、1ベジハンドは、野菜片手1杯分(約50g)である。野菜摂取量が1日当たり6ベジハンド以上であれば、推奨される一日当たりの野菜摂取量が満たされる。入力画面120を構成するのは、履歴領域121である。履歴領域121に含まれるのは、籠アイコン122である。籠アイコン122を操作することで、野菜摂取量が入力される。履歴領域121に表示されるのは、野菜摂取量の履歴である。野菜摂取量123に関連付けられているのは、日付124である。本実施例で許容されるのは、野菜摂取量の導出根拠を生体カロテノイド値とすることである。すなわち、生体カロテノイド値が変換されて、野菜摂取量となる。そのような演算で参照されるのは、生体カロテノイド値と野菜摂取量との関係式又は対応テーブルである。
【0084】
図13で示すのは、クイズへの回答の入力画面である。クイズへの回答に対応するのは、「回答」である。クイズの内容は、不問であるが、例示すると、野菜摂取の意義や野菜摂取の効率的な方法などである。入力画面130を構成するのは、クイズ領域131、及び、回答領域132である。クイズ領域131に表示されるのは、クイズである。他方、回答領域132に含まれるのは、選択肢ボタン133a~133dである。選択肢ボタン133a~133dを操作することで、回答が入力される。
【0085】
図14で示すのは、現況画面であり、具体的には、(a)測定期間中のもの、(b)測定期間終了時のものである。これらの詳細を説明すると、次のとおりである。
【0086】
測定期間中の現況画面140を構成するのは、グラフ領域141、及び、リスト領域142である。グラフ領域141で示されるのは、各チームの順位の変遷である。リスト領域142に表示されるのは、団体名、団体点数、及び、団体順位である。団体点数とは、個人点数の和をいう。例えば、A部チームの団体点数は、A部構成員の個人点数の和である。個人点数に反映されているのは、生体カロテノイド値の差分値、野菜摂取量(累積値)、及び、クイズでの正答数である。とりわけ、言い換えると、団体点数に反映されているのは、生体カロテノイド値の差分値、野菜摂取量(累積値)、及び、クイズでの正答数である。団体順位が示すのは、団体点数の相対位置である。
【0087】
測定期間終了時の現況画面150を構成するのは、表彰領域151、及び、リスト領域152である。表彰領域151に表示されるのは、1位の団体名、2位の団体名、及び3位の団体名である。リスト領域152に表示されるのは、団体名、団体点数、及び、団体順位である。ここでは、個人点数に反映されているのは、生体カロテノイド値の差分値、生体カロテノイド値の変化率、野菜摂取量(累積値)、及び、クイズでの正答数である。とりわけ、言い換えると、団体点数に反映されているのは、生体カロテノイド値の差分値、生体カロテノイド値の変化率、野菜摂取量(累積値)、及び、クイズでの正答数である。
【0088】
以上のとおり、本実施例で可能にするのは、野菜摂取量の改善に対するユーザの興味を維持することであり、より具体的には、生体カロテノイド値の低いユーザの興味又はそのようなユーザの所属チームの士気を維持することである。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明が有用な分野は、食品販売事業及び健康関連事業である。