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特許7250816携帯端末装置、表示操作方法及びプログラム
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  • 特許-携帯端末装置、表示操作方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-24
(45)【発行日】2023-04-03
(54)【発明の名称】携帯端末装置、表示操作方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20230327BHJP
【FI】
G06F3/0482
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020557438
(86)(22)【出願日】2018-11-27
(86)【国際出願番号】 JP2018043616
(87)【国際公開番号】W WO2020110204
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】398002617
【氏名又は名称】ぴあ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】矢内 廣
(72)【発明者】
【氏名】岡 政人
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/121553(WO,A1)
【文献】特開2013-117843(JP,A)
【文献】特開2013-041630(JP,A)
【文献】特開2003-227723(JP,A)
【文献】特開2011-107783(JP,A)
【文献】特開2009-169173(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する携帯端末装置であって、
複数の選択項目の少なくとも一部を、表示画面における予め特定した項目選択位置を含む位置に配列して表示する表示部と、
前記表示部で配列して前記表示画面に表示された複数の選択項目中の1つであって前記表示画面における前記項目選択位置以外に表示される選択項目を前記項目選択位置に移動させる操作入力としてのスライド操作を受け付ける入力部と、
前記入力部で受け付けた操作入力に基づき、前記表示画面における前記複数の選択項目の配列関係を維持しながら、前記操作入力により選択された前記1つの選択項目を前記表示画面における前記項目選択位置に移動させて表示させる表示制御部と、
前記表示制御部で前記表示画面における前記項目選択位置に移動されて表示された選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求し、当該要求に応答して前記サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する再生制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記入力部で受け付けたスライド操作が開始されたときに前記表示画面における前記項目選択位置に表示されていた選択項目、並びに前記開始されたスライド操作によるスライド量及びスライドの速さに基づいて、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目を前記表示画面における当該選択項目が前記項目選択位置に位置する表示が行なわれる前に求め、
前記再生制御部は、
前記表示制御部により求められた、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求する、
携帯端末装置。
【請求項2】
前記表示制御部により前記表示部で配列して表示される複数の選択項目は、リング構造の配列関係を有して、移動に伴う表示位置が循環的にエンドレスで変化する、
請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
現在位置を取得する取得部をさらに備え、
前記再生制御部は、
前記表示制御部で前記項目選択位置に移動して表示された選択項目が現在位置に関連した項目であった場合に、前記サーバ装置に対して、前記取得部で取得した現在位置の情報を付加して、コンテンツの送信を要求し、当該要求に応答して前記サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する、
請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記サーバ装置から提供されるコンテンツは、現在位置を中心とした地図情報を含む、
請求項記載の携帯端末装置。
【請求項5】
サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する携帯端末装置での表示操作方法であって、
複数の選択項目の少なくとも一部を、表示画面における予め特定した項目選択位置を含む位置に配列して表示する表示工程と、
前記表示工程で配列して前記表示画面に表示された複数の選択項目中の1つであって前記表示画面における前記項目選択位置以外に表示される選択項目を前記項目選択位置に移動させる操作入力としてのスライド操作を受け付ける入力工程と、
前記入力工程で受け付けた操作入力に基づき、前記表示画面における前記複数の選択項目の配列関係を維持しながら、前記操作入力により選択された前記1つの選択項目を前記表示画面における前記項目選択位置に移動させて表示させる表示制御工程と、
前記表示制御工程で前記表示画面における前記項目選択位置に移動されて表示された選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求し、当該要求に応答して前記サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する再生制御工程と、
を有し、
前記表示制御工程は、
前記入力工程で受け付けたスライド操作が開始されたときに前記表示画面における前記項目選択位置に表示されていた選択項目、並びに前記開始されたスライド操作によるスライド量及びスライドの速さに基づいて、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目を前記表示画面における当該選択項目が前記項目選択位置に位置する表示が行なわれる前に求め、
前記再生制御工程は、
前記表示制御工程により求められた、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求する、
表示操作方法。
【請求項6】
サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する携帯端末装置に内蔵されたコンピュータが実行するプログラムであって、前記コンピュータを、
複数の選択項目の少なくとも一部を、表示画面における予め特定した項目選択位置を含む位置に配列して表示する表示部と、
前記表示部で配列して前記表示画面に表示された複数の選択項目中の1つであって前記表示画面における前記項目選択位置以外に表示される選択項目を前記項目選択位置に移動させる操作入力としてのスライド操作を受け付ける入力部と、
前記入力部で受け付けた操作入力に基づき、前記表示画面における前記複数の選択項目の配列関係を維持しながら、前記操作入力により選択された前記1つの選択項目を前記表示画面における前記項目選択位置に移動させて表示させる表示制御部と、
前記表示制御部で前記表示画面における前記項目選択位置に移動されて表示された選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求し、当該要求に応答して前記サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する再生制御部と、
して機能させ、
前記表示制御部は、
前記入力部で受け付けたスライド操作が開始されたときに前記表示画面における前記項目選択位置に表示されていた選択項目、並びに前記開始されたスライド操作によるスライド量及びスライドの速さに基づいて、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目を前記表示画面における当該選択項目が前記項目選択位置に位置する表示が行なわれる前に求め、
前記再生制御部は、
前記表示制御部により求められた、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばスマートフォンなどに好適な携帯端末装置、表示操作方法及びプログラムに関する
【背景技術】
【0002】
YAHOO!JAPAN(登録商標)[https://www.yahoo.co.jp/]などのインターネット検索サイトにおいて、任意のウェブサイトを閲覧するためには、トップページから階層化されたカテゴリを順次選択していくカテゴリ検索や、検索語を入力するキーワード検索などを行なうことで、最終的にユーザが所望するウェブサイトに到達する。
【0003】
前述した如く、カテゴリ検索では、階層化されたカテゴリを順次選択していく操作が必要となる。また、前記キーワード検索では、適切なキーワードを選択して入力し、検索結果の中から、ユーザ自身が必要なウェブサイトを選択する必要がある。
【0004】
このように、多くのコンテンツを提供するウェブサイト内で、ユーザが所望するサイトに、簡易に到達する手段が模索されていた。
【発明の概要】
【0005】
本発明は前記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、少ない操作で効率的に任意のウェブサイトを閲覧することが可能な携帯端末装置、表示操作方法及びプログラムを提供することにある。
【0006】
本発明の一態様は、サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する携帯端末装置であって、複数の選択項目の少なくとも一部を、表示画面における予め特定した項目選択位置を含む位置に配列して表示する表示部と、前記表示部配列して前記表示画面に表示された複数の選択項目中の1つであって前記表示画面における前記項目選択位置以外に表示される選択項目を前記項目選択位置に移動させる操作入力としてのスライド操作を受け付ける入力部と、前記入力部で受け付けた操作入力に基づき、前記表示画面における前記複数の選択項目の配列関係を維持しながら、前記操作入力により選択された前記1つの選択項目を前記表示画面における前記項目選択位置に移動させて表示させる表示制御部と、前記表示制御部で前記表示画面における前記項目選択位置に移動されて表示された選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求し、当該要求に応答して前記サーバ装置から提供されるコンテンツを再生する再生制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記入力部で受け付けたスライド操作が開始されたときに前記表示画面における前記項目選択位置に表示されていた選択項目、並びに前記開始されたスライド操作によるスライド量及びスライドの速さに基づいて、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目を前記表示画面における当該選択項目が前記項目選択位置に位置する表示が行なわれる前に求め、前記再生制御部は、前記表示制御部により求められた、前記スライド操作により前記項目選択位置に移動される前記選択項目に基づき、前記サーバ装置に対してコンテンツの送信を要求する
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態のシステム全体の構成を示す図である。
図2図2は、同実施形態に係る携帯端末装置側で実行されるウェブブラウザの一部の処理内容を抽出して示すフローチャートである。
図3図3は、同実施形態に係る携帯端末装置での初期表示画面の例を示す図である。
図4図4は、同実施形態に係る携帯端末装置での表示画面中の複数のアプリケーションチャンネルの関係例を示す図である。
図5図5は、同実施形態に係る携帯端末装置での表示画面の遷移例を示す図である。
図6図6は、同実施形態に係る携帯端末装置での表示画面の遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態を、ウェブサイトを閲覧可能なインターネットシステムに適用した場合の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は、ポータルサイトを提供する企業が運営するウェブサーバSVと、一般のユーザが所持する携帯端末装置としてのスマートフォンSPとが、インターネット網や携帯電話通信網を構成する基地局などを含んだネットワークNWを介して接続されている状態を例示する図である。
【0010】
また、スマートフォンSPには、ウェブサーバSVで提供するポータルサイトがトップページとなるように設定されたウェブブラウザが、予めインストールされているものとする。
【0011】
また、スマートフォンSPは、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)に対応した受信回路を内蔵しており、三次元空間での現在位置(緯度/経度/高度)の情報と原子時計による現在時刻の情報を取得できる。これらの情報は、ネットワークNWの一部を構成する最寄りの基地局と相互接続処理を行なう際にも用いられる。
【0012】
なお、スマートフォンSP及びウェブサーバSVの各ハードウェア回路の具体的な構成自体は、それぞれ一般的な周知のものと同様であるとして、それらの図示と説明とを省略する。
【0013】
次に前記実施形態の動作について説明する。
なお、スマートフォンSPに予めインストールされているウェブブラウザには、ウェブサーバSVが提供するポータルサイトがホームページとなるように予め設定されているものとする。
【0014】
図2は、スマートフォンSPでウェブブラウザが起動された時点から、スマートフォンSP内のプロセッサが実行する、特にカテゴリチャンネル(図中では「カテゴリch」)の選択操作に関する処理内容の一部を抽出して示すフローチャートである。
【0015】
その当初にスマートフォンSPのプロセッサは、ネットワークNWを介してウェブサーバSVに、ホームページとして登録しているポータルサイトのトップページのURLを用いて、初期画面情報の送信を要求する(ステップS101)。
【0016】
この要求に対して、ウェブサーバSVが応答して、当該ポータルサイトのトップページを表示するための情報を送信し、スマートフォンSPで受信する(ステップS102)。
【0017】
スマートフォンSPでは、受信した情報により、ウェブサーバSVが提供するポータルサイトのトップページを構成する、大見出し(カテゴリチャンネル(ch)の一部)、中見出し(選択したカテゴリチャンネル(ch)内の項目)を含む画像を、タッチパネル機能を有するディスプレイで表示する(ステップS103)。
【0018】
図3(A)は、このときスマートフォンSPのディスプレイDSで表示される、ホームページの画面を例示する図である。画面の下端において下見出しUTを、その直上部において大見出しBTを、そして画面の上端寄りにおいて中見出しMTを、それぞれ表示している。
前記大見出しBTは、片手で操作可能なスマートフォンSPを考慮して、ディスプレイDSの下部側に配置することで、スマートフォンSPを片手で把持した場合に、容易に親指でスライド、タップ等の操作を行なえるものとしている。
【0019】
加えて、中央を含む画面の大部分においては、その時点で選択されているカテゴリチャンネルとその中の項目名に対応したメインイメージMIを表示している。
【0020】
中見出しMT上の画面上端近傍においては、その時点で選択しているデフォルトのカテゴリチャンネルである、本日以降の催し物をお知らせする選択カテゴリチャンネル「TODAY」のタイトル名TLを表示している。
【0021】
図3(B)に示すように、中見出しMTにおいては、その時点で選択されているタイトル名TLの選択カテゴリチャンネル「TODAY」内の項目名「トピックス」「今・ここ」「ニュース」「ランキング」を列挙すると共に、その時点で「トピックス」が選択されていることをスライドバーと合わせて表示している。
【0022】
また図3(C)に示すように、画面下端の下見出しUTにおいては、そもそもの設定変更等を含む総合的な選択項目として、グローバルナビゲーションの選択項目名「ホーム」「お知らせ」「マイノート」「マイ設定」を列挙すると共に、その時点で「ホーム」が選択されていることを他と識別して表示する。
【0023】
図4(A)は、前記大見出しBTに一部が表示されている、複数、例えば20個のカテゴリチャンネル名とその配列関係とを例示する図である。前記図3(A)においては、そのうちの一部、5つのカテゴリチャンネルを表示しており、且つその中央枠CFにカテゴリチャンネル「TODAY」が位置している状態を例示している。
【0024】
図4(B)でも示すように、前記複数のカテゴリチャンネルは、リング構造の配列関係を有し、スマートフォンSPのユーザが大見出しBT部分を横方向にスライド操作した場合に、そのスライド操作時の速度と量とに応じて、大見出しBTで表示する範囲を循環的にエンドレスでスライド移動させるように制御される。
前記大見出しBTは、片手で操作可能なスマートフォンSPに合わせて、ディスプレイDSの下部側に配置して、片手、特に親指での操作性を確保することが望ましい。
【0025】
大見出しBTの中央枠CFは、位置が固定であり、前記スライド操作により移動してきたカテゴリチャンネルが中央枠CFに位置した時点で、そのカテゴリチャンネルがユーザが選択したカテゴリチャンネルであるものと仮定して、ウェブサーバSVとの通信により、前記タイトル名TL、中見出しMT、及びメインイメージMIの内容を自動的に更新表示するものとする。
【0026】
加えて本実施形態では、大見出しBTに表示している、中央枠CF以外のカテゴリチャンネルの1つをタップ操作した場合に、その操作したカテゴリチャンネルを選択したものとして、中央枠CF位置に移動するようにカテゴリチャンネルの表示範囲をスライド移動させると共に、新たに中央枠CFの位置に移動したカテゴリチャンネルに対応するべく、ウェブサーバSVとの通信により、前記タイトル名TL、中見出しMT、及びメインイメージMIの内容を自動的に更新表示する。
【0027】
スマートフォンSP内のプロセッサは、前記図3(A)に示したディスプレイDSでの表示状態から、大見出しBTの表示範囲内でのスライド操作がなされたか否か(ステップS104)、あるいはタップ操作がなされたか否か(ステップS105)、あるいはその時点で選択されているカテゴリチャンネルの表示内容に関してメインイメージMI内での操作がなされたか否か(ステップS106)を繰り返し判断することで、これらの何れかの操作がユーザによりなされるのを待機する。
【0028】
前記ステップS106において、表示中のメインイメージMI内での操作がなされたと判断した場合(ステップS106のYes)、プロセッサは、メインイメージMI内の操作された位置に対応した情報をウェブサーバSVに送信した上で(ステップS107)、以後、応答してウェブサーバSVから送信されてくる画像情報等に応じて、当該カテゴリチャンネル内の表示処理等を続行する。本実施形態では、その後の処理については説明を省略するものとする。
【0029】
また前記ステップS105において、大見出しBTの表示範囲内でタップ操作がなされたと判断した場合(ステップS105のYes)、プロセッサは、そのタップ操作されたカテゴリチャンネルを中央枠CFの位置に移動させるべく、カテゴリチャンネルの表示範囲をスライド移動させる(ステップS108)。
【0030】
また前記ステップS104において、大見出しBTの表示範囲内でスライド操作がなされたと判断した場合(ステップS104のYes)、プロセッサは、そのスライド操作された量と速さに応じた初速から徐々に速度が低下するように、大見出しBTの表示範囲内で表示するカテゴリチャンネルをスライド移動させ、最終的にスライド移動を停止させる(ステップS109)。
【0031】
プロセッサは、前記ステップS108において、タップ操作により中央枠CFに移動させたカテゴリチャンネル、あるいは、前記ステップS109において、スライド操作に応じたカテゴリチャンネルをスライド移動させて、最終的に停止した状態で中央枠CFに位置したカテゴリチャンネルが、前記図4でも示した「今すぐ」であるか否かを判断する(ステップS110)。
【0032】
中央枠CFに位置したカテゴリチャンネルが「今すぐ」ではなかった場合(ステップS110のNo)、プロセッサは、中央枠CFに位置する選択されたカテゴリチャンネルの画面情報の送信要求を、ウェブサーバSVに対して送信する(ステップS112)。
【0033】
この送信要求に応答して、ウェブサーバSVから、選択されたカテゴリチャンネルの画面情報を受信すると(ステップS113)、受信した情報に基づいて前記ステップS103に進み、新たに選択したカテゴリチャンネルでの画面表示を実行する。
【0034】
また前記ステップS110において、中央枠CFに位置したカテゴリチャンネルが「今すぐ」であった場合(ステップS110のYes)、プロセッサは、GPS受信回路により取得される、現在位置の情報と現在時刻の情報と共に、カテゴリチャンネル「今すぐ」の画面情報の送信要求を、ウェブサーバSVに対して送信する(ステップS111)。
【0035】
この送信要求に応答して、ウェブサーバSVから、選択されたカテゴリチャンネル「今すぐ」の画面情報を受信すると(ステップS113)、受信した情報に基づいて前記ステップS103に進み、選択したカテゴリチャンネル「今すぐ」での画面表示を実行する。
【0036】
図5及び図6は、選択したカテゴリチャンネル「今すぐ」における画面の具体的な遷移状態を例示する図である。これら画面の遷移状態においては、ディスプレイDSのタッチ操作等の位置情報をスマートフォンSPがウェブサーバSVに対して送信することで、ウェブサーバSVが応答し、新たな画面情報をスマートフォンSPに提供してディスプレイDSに表示させる処理が継続して実行される。
【0037】
図5(A)に示すように、前記図3(A)でも示したカテゴリチャンネル「TODAY」をディスプレイDSで表示した状態から、スライド操作またはタップ操作により中央枠CFにカテゴリチャンネル「今すぐ」が位置すると、図5(B)に示すように新たなカテゴリチャンネル「今すぐ」に応じた画面が表示される。
【0038】
図5(B)は、このときスマートフォンSPのディスプレイDSで表示される画面を例示する図である。大見出しBTにおいて中央枠CFの位置に「今すぐ」が表示されており、中見出しMTにおいて「今・ここ」がデフォルトで選択された状態を例示している。
【0039】
メインイメージMIにおいては、現在位置と現在時刻とに応じた、映画、演劇、舞台公演等の催し物を、現在位置から近い順に紹介する表示画面となっている。このメインイメージMIの右上に位置する、条件を変更するための同心円状のアイコンTP0をタップ操作することで、図5(C)に示すように、日付と場所とを変更する画面に遷移できる。
【0040】
図5(C)において、日付と、場所、及び表示するジャンルを変更することができ、デフォルトの状態では、日付が「今日」、場所が「現在地周辺」、ジャンルが「全てのジャンル」となっている状態を示している。
【0041】
ここで場所を変更するべく、場所を示すタッチエリアTP1をタップ操作すると、その操作に応じた送信要求に応答して、とりあえず現在地を中心とした周辺の地図情報がウェブサーバSVからスマートフォンSPに提供される。
【0042】
図6(A)は、このときディスプレイDSで表示される、現在位置を中心とした周辺の地図情報を例示する図である。画面の上端近傍で現在地の住所「東京都杉並区~」が表示されると共に、以下の画面の大部分を用いて、その時点で選択しているジャンルの催し物等や主要な建造物等の位置をポイント指示するシンボルマークを含んだ地図が表示される。
【0043】
加えて、地図の上部において都市の選択を促す表示、地図の下部において「この場所で確定する」ガイドメッセージによる場所確定を促す表示を実行している。
【0044】
ここで都市の選択を促す表示を示すタッチエリアTP2をタップ操作すると、実際に都市を選択する画面に遷移する。
【0045】
図6(B)は、ディスプレイDSの画面下部において、都道府県名+市区町村の組合わせで作成したリストの一部を選択可能に表示している状態を例示している。ここでは、リストの一部を表示しており、中央の都道府県名+市区町村名を隣接するその他と識別して表示することで、中央に表示している都道府県名+市区町村名に対するタップ操作による選択と、表示しているリスト範囲の上下スライド操作による移動とを促している。
【0046】
この図6(B)の表示状態から、リスト中央の「神奈川県 主要部」の下側に位置している「東京都 渋谷区」を一旦中央にスライド操作により移動させた上で、あらためてこのタッチエリアTP3において、中央の「東京都 渋谷区」をタップ操作することで、都市を選択する操作がなされたものとして、次にその選択された都市の地図表示に遷移する。
【0047】
図6(C)は、スマートフォンSPのディスプレイDS上で「東京都 渋谷区」を中心とした地図を表示した状態を例示している。リストからの選択操作により「東京都 渋谷区」が選択されたことをスマートフォンSPから受信したウェブサーバSVでは、その選択された市区町村別に地図の中心位置座標となる緯度と経度を指定した上で地図情報を作成し、スマートフォンSPに提供する。
【0048】
このように、カテゴリチャンネル「今すぐ」においては、現在地を含めて任意の位置の地図を簡易で直感的な操作によって表示させることができる。
【0049】
なお、スマートフォンSPのプロセッサは、前記ステップS104において、大見出しBTの表示範囲内でスライド操作がなされたと判断した場合(ステップS104のYes)、スライド操作の始めに中央枠CFの位置に表示していたカテゴリチャンネルと、スライド操作された量と速さとから、スライド移動を停止させる時点で中央枠CFに位置する、選択結果のカテゴリチャンネルの内容を、実際にスライド移動を停止させる表示を行なう前に算出することができる。
【0050】
したがって、前述したウェブサーバSVへの画面情報の送信要求を、実際にスライド移動を停止させる表示を行なう前に先んじて実行することにより、その送信要求に応答してウェブサーバSVから提供される画面情報を受信し、ディスプレイDSに表示させる処理は、通信状況によっても左右されるが、スライド移動が停止する表示を行なった時点から、ほとんどタイムラグを生じずに実行することができ、スマートフォンSPのユーザに違和感を与えることなく、操作に応じたスムーズな画面の遷移を実現できる。
【0051】
以上詳述した如く本実施形態によれば、少ない操作で効率的に任意のウェブサイトを閲覧することが可能となる。
【0052】
特に本実施形態では、大見出しBTの表示範囲内でのスライド操作とタップ操作とにより、任意のカテゴリチャンネルを中央枠CFの位置に移動させることで、当該カテゴリチャンネルを選択するものとしたので、きわめて直感的で理解し易い操作環境を実現できる。
加えて、ディスプレイDSで表示する画面中の前記大見出しBTは、片手で操作可能なスマートフォンSPに合わせて、ディスプレイDSの下部側に配置するものとしたので、ユーザが親指のみで操作し易くすることができる。
【0053】
また、前記大見出しBTに一部を表示する、複数のカテゴリチャンネルは、リング構造として表示位置を循環的にエンドレスに移動させるよう制御するものとしたので、多数のカテゴリチャンネルの一部のみしか大見出しBTに表示できない画面環境でも、前記スライド操作での操作性も勘案して、ユーザが誤った方向へのスライド操作を行なった場合などには、さらにその方向へのスライド操作を続行することで、結果として所望するカテゴリチャンネルが再度表われるなど、ユーザに余計なストレスを与えることなく、所望するカテゴリチャンネルを簡易に選択して貰うことができる。
【0054】
さらに前記実施形態では、カテゴリチャンネル「今すぐ」のように、現在位置に関連した情報を含むカテゴリチャンネルの情報提供を希望する場合に、現在位置の情報を含めたウェブサーバSVへの送信要求を行なうことで、スマートフォンSPとウェブサーバSVとの間の通信処理を簡易化できる。
【0055】
この点で、特に、現在位置に関連した情報を含むカテゴリチャンネルが、地図情報を含む情報提供を行なうものであった場合に、その効果が顕著であり、より効率的な情報サービスが提供できる。
【0056】
なお前記実施形態では、携帯端末装置としてスマートフォンSPを用いる場合について説明したが、本発明は携帯端末装置の種類等を限定するものではなく、他にもタブレット端末や通信機能を有するモバイルタイプのパーソナルコンピュータ等にも同様に適用可能である。
【0057】
その他、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6