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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-27
(45)【発行日】2023-04-04
(54)【発明の名称】柱上開閉器および帯水量監視システム
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/04 20060101AFI20230328BHJP
   G01M 3/02 20060101ALI20230328BHJP
   H01H 33/53 20060101ALI20230328BHJP
   H02B 5/02 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
G01M3/04 P
G01M3/02 J
H01H33/53 U
H02B5/02 A
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019055709
(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公開番号】P2020153957
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】永瀬 真吾
(72)【発明者】
【氏名】中尾 和樹
【審査官】北条 弥作子
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-153515(JP,A)
【文献】特開2000-348578(JP,A)
【文献】特開2006-318722(JP,A)
【文献】特表2009-509164(JP,A)
【文献】特開2009-087881(JP,A)
【文献】特開2011-089807(JP,A)
【文献】特開2010-217106(JP,A)
【文献】特開2007-183874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00- 3/40
H01H 33/53
H02B 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空箱型のキュービクルと、
前記キュービクル内に収容された開閉機構と、
衛星測位システムから送信される信号を受信する受信機と、
前記キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に、管理コンピュータに対して、前記受信機が受信した信号に基づいて算出した自器の設置位置に関する情報を含む帯水検出通知を出力する通知部と、
を備えたことを特徴とする柱上開閉器。
【請求項2】
前記キュービクルの外側底面に設けられ、キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知する報知部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の柱上開閉器。
【請求項3】
中空箱型のキュービクル内に収容された開閉機構、衛星測位システムから送信される信号を受信する受信機、および、前記キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に、前記受信機が受信した信号に基づいて算出した自器の設置位置に関する情報を含む帯水検出通知を出力する通知部を備えた柱上開閉器と、
前記柱上開閉器から出力された前記帯水検出通知を受信し、受信した帯水検出通知に基づいて当該柱上開閉器の前記キュービクル内における帯水量に関する情報を出力する出力部を備えた管理コンピュータと、
を備えたことを特徴とする帯水量監視システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、キュービクル内における帯水を監視する柱上開閉器および帯水量監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
高圧架空配電線路には、電柱などの柱状体に設置され、当該高圧架空配電線路の開閉をおこなう柱上開閉器が設けられている。このような巡視点検は、双眼鏡などを用いて地上から目視することによっておこなっている。
【0003】
柱上開閉器は、キュービクル内に、LBS(Load Break Switch:負荷開閉器)やVCB(Vacuum Circuit Breaker:真空遮断機)などの保護装置を収容している。柱上開閉器のキュービクルは、太陽光による紫外線や風雨にさらされることによる劣化や発錆などによって腐食し、孔があいてしまうことがある。この孔からキュービクル内に雨水が侵入すると、短絡などに起因する配電線事故が発生するおそれがある。このため、キュービクル内への雨水浸入は、早期に発見する必要がある。
【0004】
一方で、柱上開閉器の雨水侵入は、電柱を1本ずつ巡視点検することによる地上からの目視により不良が疑われる柱上開閉器を発見してから、電柱に昇柱して当該柱上開閉器の点検をおこなったり、専用の雨水診断装置を用いた診断をおこなったりすることによって発見に至るケースがほとんどであり、発見するまでに時間を要していた。
【0005】
また、配電線事故は、柱上開閉器の不良のみならず、その他の各種の要因によって発生するため、電柱を1本ずつ巡視点検することによる配電線事故の発生原因の特定は、キュービクル内への雨水浸入を発見するまでに時間を要していた。特に、事故区間が広い場合や巡視点検の対象となる柱上開閉器の台数が多い場合は、キュービクル内への雨水浸入を発見するまでに時間を要していた。
【0006】
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、浸水判定装置の裏面に取り付けた取付部材を把持可能な把持部を備えた取付冶具を用いて、把持部により取付部材を把持した状態の取付冶具により、浸水判定装置を開閉器に押し付けることで開閉器の底面に取り付けるようにした浸水判定装置の取付方法に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
【0007】
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、開閉器の表面に取り付けられた状態で当該開閉器内の浸水状況を判定する浸水判定装置を、押し出して吸盤により開閉器Sの表面に吸着させるようにした浸水判定装置の取付方法及び取付冶具に関する技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2011-089807号公報
【文献】特開2011-089806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述したように、地上からの目視により柱上開閉器の巡視点検をおこなう従来の技術は、配電線事故が発生するまで柱上開閉器の雨水侵入を発見することが難しいという問題があった。
【0010】
また、配電線事故は各種の要因によって発生するため、上述したように昇柱して柱上開閉器の点検をおこなう従来の技術は、配電線事故の発生に応じた巡視点検に際して雨水が侵入した柱上開閉器を発見した場合にも、当該柱上開閉器における雨水浸入が配電線事故の発生原因であったと判明するまでに時間がかかるという問題があった。
【0011】
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、専用の取付治具を用いた浸水判定装置の取付方法に関する技術であって、実際に雨水の浸水が発生した柱上開閉器の発見の精度および効率の向上を図ることが難しいという問題があった。
【0012】
また、上述した特許文献2に記載された従来の技術は、浸水判定装置による判定結果を、浸水判定装置ごとに個別に確認しなければならないため、作業が繁雑であって、開閉器における浸水を迅速に発見することが難しいという問題があった。また、上述した特許文献2に記載された従来の技術は、浸水判定装置ごとに判定結果の確認のための機器が必要になるため、設置(取り付け)や管理にかかる作業が煩雑になり、設備コストがかさむという問題があった。
【0013】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、柱上開閉器の維持管理にかかる作業効率の向上を図り、作業者にかかる負担軽減を図ることができる柱上開閉器および帯水量監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる柱上開閉器は、中空箱型のキュービクルと、前記キュービクル内に収容された開閉機構と、前記キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に、管理コンピュータに対して帯水検出通知を出力する通知部と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる柱上開閉器は、上記の発明において、前記キュービクルの外側底面に設けられ、キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知する報知部を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる帯水量監視システムは、中空箱型のキュービクル内に収容された開閉機構、および、前記キュービクル内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に帯水検出通知を出力する通知部を備えた柱上開閉器と、前記柱上開閉器から出力された帯水検出通知を受信し、受信した帯水検出通知に基づいて当該柱上開閉器の前記キュービクル内における帯水量に関する情報を出力する出力部を備えた管理コンピュータと、を備えたことを特徴とする帯水量監視システム。
【発明の効果】
【0017】
この発明にかかる柱上開閉器および帯水量監視システムによれば、柱上開閉器の維持管理にかかる作業効率の向上を図り、作業者にかかる負担軽減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器の外観を示す説明図(その1)である。
図2】この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器の外観を示す説明図(その2)である。
図3】この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムのシステム構成を示す説明図である。
図4】この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムのハードウエア構成を示す説明図である。
図5】この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムを用いて報知される報知内容の一例を示す説明図(その1)である。
図6】この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムを用いて報知される報知内容の一例を示す説明図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる柱上開閉器および帯水量監視システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
まず、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器の構成について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器の外観を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器を、鉛直方向上側から見た状態を示している。図2においては、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器を、鉛直方向下側から見た状態を示している。
【0021】
図1において、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器(高圧気中負荷開閉器)100は、電柱Pなどに設置される。柱上開閉器100は、キュービクル101を備えている。キュービクル101は、中空の箱型形状をなす。キュービクル101は、たとえば、鉄、ステンレスなどを用いて形成されている。
【0022】
キュービクル101の外側には、指標102や指針103および接続端子104が設けられている。指標102は、「入/切」などのように、柱上開閉器100が取り得る状態を文字によって示す。指針103は、指標102が設けられている面と同じ面に軸支されており、軸支された位置を中心として揺動可能に設けられている。指針103は、開閉機構の切り替え動作に連動して揺動し、開閉機構が「入」状態(閉状態)であるか「切」状態(開状態)であるかを指し示す。図1において、指針103は、開閉機構が「切」状態であること、すなわち、開閉機構が開状態であることを指し示している。
【0023】
接続端子104には、高圧架空配電線路を構成する電線105が電気的に接続される。電線105は、導体によって形成されたケーブル本体と、当該ケーブル本体を覆う被覆と、を備えている。ケーブル本体は、導電性を有する材料を用いて形成され、一次側の接続端子104と二次側の接続端子104とを電気的に接続する。被覆は、絶縁材料によって形成されており、具体的には、たとえば、架橋ポリエチレンなどによって形成することができる。
【0024】
接続端子104は、金属材料などの導電性を有する物質を用いて形成されており、所定の端子カバーによって覆われている。接続端子104は、キュービクル101において略対向する2つの面にそれぞれ3つずつ設けられている。キュービクル101において略対向する2つの面のうち、一方の面に設けられた接続端子104(図示を省略する)には、一次側(電源側)の線路が接続される。また、キュービクル101において略対向する2つの面のうち、他方の面に設けられた接続端子104には、二次側(負荷側)の線路が接続される。
【0025】
キュービクル101は、中空箱型をなす内側の空間に零相変流器や開閉機構などの各種の部材を備えている(いずれも図示を省略する)。また、キュービクル101は、内側の空間に、開閉時に発生するアークを冷却して消弧する消弧機構(図示を省略する)を備えている。開閉機構は、キュービクル101における一方の面に設けられた接続端子104とキュービクル101における他方の面に設けられた接続端子104との間を、電気的に接続する閉状態および電気的接続を切断する開状態に切り替える。
【0026】
図2に示すように、キュービクル101の外側底面には、帯水センサー201が設けられている。帯水センサー201は、ヒーターや温度センサー(いずれも図示を省略する)を備えている。温度センサーは、ヒーターの近傍におけるキュービクル101の底面の温度を検出する。帯水センサー201は、キュービクル101の底面の一部をヒーターによって加熱し、加熱位置の近傍における温度変化を温度センサーによって測定して、測定結果に基づいて単位時間あたりに上昇した温度を算出し、算出した温度に基づいてキュービクル101内における帯水量を検出する。
【0027】
帯水センサー201は、精密な帯水量を検出するものに限らず、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたか否かを判定するものであればよい。キュービクル101の底面に取り付けたヒーターや温度センサーを用いてキュービクル101内における帯水量を検出する帯水センサー201は、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
【0028】
また、キュービクル101の外側底面には、LED(Light Emitting Diode)202が設けられている。LED202は、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知する。この実施の形態において、LED202は、この発明にかかる報知部を実現する。
【0029】
具体的に、LED202は、たとえば、キュービクル101内における帯水量がない、あるいは、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値以下である場合に緑色で発光し、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に赤色で発光することによって、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知することができる。複数色で発光可能なLED202を用いることにより、さらに、柱上開閉器100に異常が発生した場合に、LED202を赤色で発光させ、異常の発生を報知するようにしてもよい。
【0030】
このように、キュービクル101の外側底面に、所定の閾値に対するキュービクル101内における帯水量に応じて異なる色で発光するLED202を備えることにより、作業者は、柱上開閉器100の巡視点検などに際して、電柱Pに昇柱することなく、地上からキュービクル101の底面を目視することによって、キュービクル101内における帯水量の多少を容易に把握することができる。
【0031】
報知部を実現するLED202は、柱上開閉器100における帯水量の検出機能が有効に動作しているか否かに応じて、発光と消灯とを切り替えるものであってもよい。具体的に、このようなLED202によって報知部を実現する場合、たとえば、キュービクル101内における帯水量がない、あるいは、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値以下である場合にLED202を消灯させ、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた場合にLED202を発光させる。
【0032】
これにより、発光色が単色のLED202を用いて、所定の閾値に対するキュービクル101内における帯水量の多少を報知することができる。そして、これによって、作業者は、柱上開閉器100の巡視点検などに際して、電柱Pに昇柱することなく、地上からキュービクル101の底面を目視することによって、キュービクル101内における帯水量の多少を容易に把握することができる。
【0033】
(帯水量監視システムのシステム構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムのシステム構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システムのシステム構成を示す説明図である。
【0034】
図3に示すように、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300は、上述した柱上開閉器100と、管理コンピュータ310と、を備えている。柱上開閉器100は、GPS(Global Positioning System)衛星301から送信されるGPS信号を受信して、受信したGPS信号に基づいて柱上開閉器100の設置位置を算出する(測位をおこなう)。
【0035】
また、柱上開閉器100は、帯水センサー201の検出結果に基づいて、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に、帯水検出通知を出力する。帯水検出通知は、GPS信号に基づいて算出した柱上開閉器100の設置位置に関する情報を含む。柱上開閉器100が出力した帯水検出通知は、インターネットなどのネットワークを介して、管理コンピュータ310に送信される。
【0036】
あるいは、帯水検出通知は、柱上開閉器100の設置位置に関する情報に加えて、あるいは代えて、帯水検出通知の出力元となる柱上開閉器100の識別情報を含んでいてもよい。柱上開閉器100の識別情報は、柱上開閉器100ごとに一意の情報であって、たとえば、帯水量監視システム300の管理者によって任意に設定することができる。具体的に、柱上開閉器100の識別情報は、柱上開閉器100の設置順や設置場所などに基づいて順次付与した通し番号であってもよく、事業所の識別情報と当該事業所ごとの通し番号とを組み合わせた番号などであってもよい。
【0037】
管理コンピュータ310は、柱上開閉器100を管理する電力会社などによって管理されるコンピュータ装置であって、汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。この実施の形態の帯水量監視システム300において、管理コンピュータ310には、端末装置が接続されている。端末装置は、パーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置によって実現することができる。端末装置は、管理コンピュータ310が受信した帯水検出通知に基づき、柱上開閉器100の帯水状況などを可視化して出力する表示装置を備えている。
【0038】
(帯水量監視システム300のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300のハードウエア構成を示す説明図である。
【0039】
図4に示すように、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300を構成する柱上開閉器100は、CPU(Central Processing Unit)411、メモリ412、通信I/F(InterFace)416、GPS(Global Positioning System)受信機413、帯水センサー201、LED202、電源414を備えている。
【0040】
CPU411は、メモリ412に記憶された制御プログラムに基づいて演算を実行することにより、柱上開閉器100が備える各部の制御をつかさどる。また、CPU411は、演算に際して、メモリ412をワークエリアとして使用する。CPU411やメモリ412は、たとえば、帯水センサー201と同様に、キュービクル101の外側底面に設けることができる。
【0041】
具体的に、CPU411は、たとえば、帯水センサー201の出力信号の入力を受け付け、当該出力信号に基づいてキュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたか否かを判定する。そして、CPU411は、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、通信I/F416を制御して、帯水検出通知を出力する。
【0042】
また、具体的に、CPU411は、たとえば、GPS受信機413による測位結果(柱上開閉器100の設置位置に関する情報)の入力を受け付け、通信I/F416を制御して、当該測位結果を含む帯水検出通知を出力する。あるいは、具体的に、CPU411は、たとえば、メモリ412が記憶する柱上開閉器100の識別情報の入力を受け付け、通信I/F416を制御して、当該識別情報を含む帯水検出通知を出力してもよい。
【0043】
メモリ412は、帯水センサー201による検出結果や、当該検出結果に基づくCPU411の判定結果などの情報を記憶してもよい。また、メモリ412は、帯水センサー201による検出結果や、当該検出結果に基づくCPU411の判定結果が得られた日時に関する情報をあわせて記憶していてもよい。日時に関する情報は、たとえば、CPU411が備える計時機能によって得ることができる。あるいは、日時に関する情報は、たとえば、GPS受信機413が受信するGPS信号に基づいて得ることができる。
【0044】
通信I/F416は、インターネットなどのネットワーク302に接続され、ネットワーク302を介して管理コンピュータ310に接続される。通信I/Fは、ネットワーク302と柱上開閉器100の内部とのインターフェースをつかさどり、柱上開閉器100と管理コンピュータ310との間におけるデータの入出力を制御する。
【0045】
GPS受信機413は、GPS衛星301からの電波(GPS信号)を受信し、GPS衛星301と柱上開閉器100との幾何学的位置を求める、いわゆる、測位をおこなう。具体的に、GPS受信機413は、アンテナと、RF(Radio Frequency)ブロックと、ベースバンドIC(Integrated Circuit)と、によって構成されている。
【0046】
アンテナは、GPS衛星301が放送する電波を受信する。アンテナは、アクティブ型であってもよく、パッシブ型であってもよい。RFブロックは、アンテナが受信した変調前の信号をベースバンド信号に復調する。ベースバンドICは、RFブロックが復調したベースバンド信号に基づいて柱上開閉器100の設置位置を測位する。具体的に、ベースバンドICは、4機のGPS衛星301との距離をそれぞれ算出し、それぞれの距離が一つに交わる位置を算出することによって測位をおこなう。GPS受信機413は、ベースバンド部によって算出した柱上開閉器100の設置位置に関する情報、すなわち、測位結果をCPUに出力する。
【0047】
なお、帯水量監視システム300において用いる、柱上開閉器100の設置位置の算出にかかる衛星測位システムは、GPSに限るものではない。帯水量監視システム300においては、GPSに代えて、みちびき、グローナス(GLONASS)、ガリレオ(Galileo)などの衛星測位システムを用いて柱上開閉器100の設置位置を特定してもよい。
【0048】
帯水センサー201は、上記のようにヒーターや温度センサーを備えており、キュービクル101の底面の一部をヒーターによって加熱する。また、帯水センサー201は、ヒーターによる加熱位置の近傍における温度変化を温度センサーによって測定して、測定結果に基づいて単位時間あたりに上昇した温度を算出し、算出した温度に基づいてキュービクル101内における帯水量を検出し、検出結果に基づく帯水検出通知をCPUに出力する。この実施の形態においては、CPU411、通信I/F416、帯水センサー201などによって、この発明にかかる通知部を実現することができる。
【0049】
LED202は、この発明にかかる実施の形態の報知部を実現し、CPU411によって制御されて発光したり消灯したりする。LED202は、赤色および緑色などのように、複数色の発光が可能であってもよく、赤色のみなどのように、単色の光を発するものであってもよい。LED202によって報知部を実現することにより、柱上開閉器100の大型化や重量の増大をともなうことなく、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知することができる。
【0050】
電源414は、柱上開閉器100が備える各部に駆動電源414を供給する。電源414は、たとえば、電池によって実現することができる。あるいは、電源414は、入射した太陽光を光電変換することによって発電するソーラーパネルおよびソーラーパネルによって発電した電気を蓄電する蓄電池などによって実現してもよい。また、あるいは、電源414は、柱上開閉器100が設置されている電柱Pが支持する電線105から分流して得られる入力電力から、所定の出力電力を生成する電力回路によって実現してもよい。
【0051】
管理コンピュータ310は、CPU421、メモリ422、通信I/F423を備えている。CPU421は、メモリ422に記憶された制御プログラムに基づいて演算を実行することにより、管理コンピュータ310が備える各部の制御をつかさどる。また、CPU421は、演算に際して、メモリ422をワークエリアとして使用する。
【0052】
通信I/F423は、ネットワーク302に接続され、CPU421によって制御されてネットワーク302と管理コンピュータ310内部とのインターフェースをつかさどる。通信I/F423は、柱上開閉器100や端末装置320などの外部装置と管理コンピュータ310との間におけるデータの入出力を制御する。
【0053】
CPU421は、通信I/F423を介して柱上開閉器100から出力される帯水検出通知を受信し、受信した帯水検出通知に基づいて当該柱上開閉器100のキュービクル101内における帯水量に関する情報を生成し、生成した情報を通信I/Fを介して端末装置320に出力する。この実施の形態においては、CPU421および通信I/F423によって、この発明にかかる出力部を実現することができる。
【0054】
端末装置320は、CPU431、メモリ432、通信I/F433、ディスプレイ434、操作部435を備えている。CPU431は、メモリ432に記憶された制御プログラムに基づいて演算を実行することにより、端末装置320が備える各部の制御をつかさどる。また、CPU431は、演算に際して、メモリ432をワークエリアとして使用する。
【0055】
通信I/F433は、ネットワーク302に接続され、CPU431によって制御されてネットワーク302と端末装置320内部とのインターフェースをつかさどる。通信I/F433は、たとえば、管理コンピュータ310との間におけるデータの入出力を制御する。
【0056】
ディスプレイ434は、CPU431によって制御されて、管理コンピュータ310から出力された情報に基づいて、柱上開閉器100のキュービクル101内における帯水量に関する情報を表示する。ディスプレイ434は、柱上開閉器100ごとに、帯水センサー201を取り付けた柱上開閉器100の設置場所に関する情報や、キュービクル101内における帯水量に関する情報を表示する(図5および図6を参照)。
【0057】
ディスプレイ434は、たとえば、液晶パネルによって実現することができる。液晶パネルは、透明電極が組み込まれた一対のガラス基板によって液晶材料(液晶分子)を挟み、このガラス基板に偏光フィルタを設けることによって構成されている。液晶パネルは、電極に電圧を加えて液晶分子の向きを変化させることによって、ガラス基板を透過する光の状態を制御する。また、液晶パネルは、光源として、バックライトを備えている。これにより自らは発光しない液晶分子が表示する画像を照明することができる。
【0058】
操作部435は、端末装置320の利用者による入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に応じた信号をCPUに出力する。操作部435は、たとえば、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備えたキーボードによって実現することができる。あるいは、操作部435は、たとえば、ディスプレイ434に積層されたタッチパネルによって実現してもよい。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
【0059】
(報知内容の一例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300を用いて報知される報知内容の一例について説明する。図5および図6は、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300を用いて報知される報知内容の一例を示す説明図である。図5および図6においては、各柱上開閉器100の帯水状況を、管理コンピュータ310に接続された端末装置320が備えるディスプレイ434に表示して報知する場合の表示画面例を示している。
【0060】
図5に示す表示画面500は、帯水センサー201を取り付けた柱上開閉器100の設置場所に関する情報を表示する。具体的に、帯水センサー201を取り付けた柱上開閉器100の設置場所は、配電系統図に、該当する柱上開閉器100の位置に所定のマークを表示することによって報知することができる。
【0061】
配電系統図に表示するマークは、帯水センサー201を取り付けた柱上開閉器100と、帯水センサー201を取り付けていない柱上開閉器100と、でそれぞれ異ならせてもよい。これにより、表示画面500を目視することによって、柱上開閉器100の位置と、各柱上開閉器100における帯水センサー201の有無と、を迅速かつ正確に把握することができる。
【0062】
図6に示す表示画面600は、キュービクル101内における帯水量に関する情報を表示する。表示画面600は、柱上開閉器100ごとに、キュービクル101内における帯水量に関する情報を表示する。具体的に、表示画面600は、帯水センサー201が取り付けられた柱上開閉器100ごとに、当該柱上開閉器100の設置位置(センサー取付箇所)、および当該柱上開閉器100に取り付けられた帯水センサー201の状態を表示する。
【0063】
キュービクル101内における帯水量が所定の閾値以下である柱上開閉器100については、図6に示すように、「センサーの動作」が「良好」であることを表示する。キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた柱上開閉器100については、図6に示すように、「センサーの動作」が「要点検」であることを表示する。作業者は、ディスプレイ434に表示される表示画面を確認することにより、柱上開閉器100の設置位置まで赴いたり、電柱Pに昇柱してキュービクル101内における帯水量を確認したりすることなく、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた柱上開閉器100の有無を、一括して、容易かつ確実に把握することができる。
【0064】
また、表示画面600は、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた柱上開閉器100について、柱上開閉器100の交換、水抜きの処置などの対応をおこなった場合に、「センサーの動作」が「要点検」であることの表示をリセットする「リセット実行」キーを表示する。作業者は、「センサーの動作」が「要点検」となった柱上開閉器100に関して、あらたな柱上開閉器100に交換したり、キュービクル101から水を抜いたりする対応処置をおこなった場合に、表示画面600において該当する項目をチェックした状態で「リセット実行」キーを操作する。
【0065】
端末装置320は、「リセット実行」キーの操作を受け付けると、該当する柱上開閉器100に関して対応処置をおこなったことを示す対応完了通知を、管理コンピュータ310に出力する。対応完了通知は、該当する柱上開閉器100の識別情報あるいは設置位置に関する情報を含む。対応完了通知を受信した管理コンピュータ310は、自装置がメモリに記憶する記憶内容を更新する。また、端末装置320に対して、表示画面600の更新指示を出力する。端末装置320は、更新指示を受信すると、該当する柱上開閉器100について「センサーの動作」の「要点検」の表示を消し、「センサーの動作」が「良好」であることを表示する。
【0066】
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100は、中空箱型のキュービクル101と、キュービクル101内に収容された開閉機構を備え、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に、管理コンピュータ310に対して帯水検出通知を出力するようにしたことを特徴としている。
【0067】
この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、柱上開閉器100ごとに、雨水侵入などに起因するキュービクル101内の帯水量が所定の閾値を超えたか否かを、管理コンピュータ310において一括して管理することができる。これにより、巡視点検によって雨水浸入の疑いがある柱上開閉器100が設置された電柱Pに昇柱して、柱上開閉器100を1つずつ点検する従来の方法と比較して、キュービクル101内において帯水が発生している柱上開閉器100を容易かつ確実に特定することができる。
【0068】
また、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、柱上開閉器100ごとに、雨水侵入などに起因するキュービクル101内の帯水量が所定の閾値を超えたか否かを、管理コンピュータ310において一括して管理することができるので、雨水侵入などに起因する柱上開閉器100の不具合を原因とする配電線105事故が発生する前に、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた柱上開閉器100を特定し、対応をとることができる。また、電気需要者は、停電などの不具合にかかる損害や損失を被ることなく、安心して電気を使用することができる。
【0069】
また、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、柱上開閉器100ごとに、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたか否かを把握することができるので、配電線105事故が発生した場合に、キュービクル101内における帯水を含む、配電線105事故の発生原因を早期に特定することができる。これにより、万一、配電線105事故が発生した場合にも、停電している時間を短く抑えることができ、停電により電気受給者が受ける不具合を少なく抑えることができる。
【0070】
また、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、柱上開閉器100ごとに、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたか否かを把握することができるので、実際にキュービクル101内の帯水が発生している柱上開閉器100の発見の精度および効率の向上を図ることができる。
【0071】
このように、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、柱上開閉器100の維持管理にかかる作業効率の向上を図り、作業者にかかる負担軽減を図ることができる。
【0072】
柱上開閉器100におけるキュービクル101の劣化は、太陽光による紫外線や風雨にさらされることに起因する発錆などによる腐食が原因となって進行する。腐食は、太陽光や降雨を受ける、キュービクル101の天面ほど発生しやすい。一方で、柱上開閉器100は高所に設置されているため、巡視点検に際して双眼鏡などを用いて地上から目視しただけでは、キュービクル101の腐食による劣化状況を正確に把握することが難しい。
【0073】
このため、従来は、地上からの目視により不良が疑われる柱上開閉器100を発見すると、作業者が電柱Pに昇柱して目視による確認が必須であり、煩雑な作業を要していた。また、巡視点検をおこなって不良が疑われる柱上開閉器100を発見してから、電柱Pに昇柱して目視による確認をおこなっていたため、キュービクル101内への雨水浸入を発見するまでに時間を要していた。
【0074】
また、地上からの目視による点検では、キュービクル101の腐食状況や穴あき状況を確認することが非常に困難であり、点検者によって点検結果に差が生じることがあった。また、開閉器のキュービクル101に外観上の著しい腐食が認められない場合にも、たとえば、キュービクル101における溶接部分の一部に生じた微小な穴を見逃してしまうこともあった。
【0075】
これに対し、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100は、所定の閾値に対するキュービクル101内における帯水量に応じて発光するLED202がキュービクル101の外側底面に設けられているため、地上からは作業者などの手が届かない高い位置に設置されている柱上開閉器100であっても、キュービクル101内における帯水量の多少を、双眼鏡などを用いた地上からの目視によって容易に把握することができる。
【0076】
また、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300は、柱上開閉器100から出力された帯水検出通知に基づいて、当該柱上開閉器100のキュービクル101内における帯水量に関する情報を端末装置320に出力し、端末装置320のディスプレイ434などに表示させることができるので、柱上開閉器100の設置位置まで赴いたり、電柱Pに昇柱してキュービクル101内における帯水量を確認したりすることなく、キュービクル101内における帯水量を把握することができる。また、ディスプレイ434において、複数の柱上開閉器100における帯水センサー201の動作状況の一覧を表示することにより、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた柱上開閉器100の有無を、一括して容易かつ確実に把握することができる。
【0077】
これにより、柱上開閉器100の維持管理にかかる作業効率の向上を図り、作業者にかかる負担軽減を図ることができる。
【0078】
また、この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100は、キュービクル101の外側底面に設けられ、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えたことを報知する報知部を実現するLED202を備えたことを特徴としている。
【0079】
この発明にかかる実施の形態の柱上開閉器100によれば、キュービクル101内において帯水が発生しているかどうかを、柱上開閉器100の設置位置において地上から柱上開閉器100を目視することによって確認することができる。これにより、巡視点検によって雨水浸入の疑いがある柱上開閉器100が設置された電柱Pに昇柱して、柱上開閉器100を1つずつ点検する従来の方法と比較して、キュービクル101内において帯水が発生している柱上開閉器100を容易かつ確実に特定することができる。そして、これによって、柱上開閉器100の維持管理にかかる作業効率の向上を図り、作業者にかかる負担軽減を図ることができる。
【0080】
また、この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300は、中空箱型のキュービクル101内に収容された開閉機構、および、キュービクル101内における帯水量が所定の閾値を超えた場合に帯水検出通知を出力する通知部を備えた柱上開閉器100と、柱上開閉器100から出力された帯水検出通知を受信し、受信した帯水検出通知に基づいて当該柱上開閉器100のキュービクル101内における帯水量に関する情報を出力する出力部を備えた管理コンピュータ310と、を備えたことを特徴としている。
【0081】
この発明にかかる実施の形態の帯水量監視システム300によれば、柱上開閉器100ごとに、雨水侵入などに起因するキュービクル101内の帯水量が所定の閾値を超えたか否かを、柱上開閉器100が設置された電柱Pに昇柱することなく、容易かつ確実に把握することができる。これにより、巡視点検によって雨水浸入の疑いがある柱上開閉器100が設置された電柱Pに昇柱して、柱上開閉器100を1つずつ点検する従来の方法と比較して、キュービクル101内において帯水が発生している柱上開閉器100を容易かつ確実に特定することができる。
【0082】
そして、このように柱上開閉器100ごとの浸水状況をリアルタイムで把握することにより、浸水による被害が拡大する前に、柱上開閉器100の交換や修理などの対応を早急にとることができる。これにより、柱上開閉器100の動作の信頼性を長期にわたって確保することができる。
【0083】
なお、この実施の形態で説明した帯水量管理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワーク302を介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上のように、この発明にかかる柱上開閉器および帯水量監視システムは、キュービクル内における帯水を監視する柱上開閉器および帯水量監視システムに有用であり、特に、高所に設置される柱上開閉器および当該柱上開閉器のキュービクル内における帯水を監視する帯水量監視システムに適している。
【符号の説明】
【0085】
100 柱上開閉器
101 キュービクル
104 接続端子
201 帯水センサー
202 LED
300 帯水量監視システム
310 管理コンピュータ
320 端末装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6