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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-27
(45)【発行日】2023-04-04
(54)【発明の名称】フライヤー
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/12 20060101AFI20230328BHJP
   B01D 29/11 20060101ALI20230328BHJP
   B01D 29/72 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
A47J37/12 391
A47J37/12 301
B01D29/10 510E
B01D29/10 530B
B01D29/28
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021570446
(86)(22)【出願日】2020-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2020002655
(87)【国際公開番号】W WO2020242017
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2022-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0061827
(32)【優先日】2019-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521516776
【氏名又は名称】イ、ゲ ジョン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Gye-Jung
【住所又は居所原語表記】47,Banghwadong-ro 3-gil Gangseo-gu Seoul 07621,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ゲ ジョン
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-327413(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1901860(KR,B1)
【文献】特開2008-264739(JP,A)
【文献】特開2005-349267(JP,A)
【文献】特表2016-517714(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1134531(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/10-37/12
B01D 23/00-37/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
油槽(10)の排出口(12)にドレイン管(L1)が連結され、ドレイン管(L1)から循環管(L2)が分岐され、循環管(L2)に循環ポンプ(20)が装着され、循環管(L2)にフィルター装置(30)に連結されて、油槽(10)の油が循環ポンプ(20)によりフィルター装置(30)に供給され、フィルター装置(30)に連結された戻り管(L3)が油槽(10)に連結されて、フィルター装置(30)によりろ過された油が戻り管(L3)を介して油槽(10)に供給されるフライヤーにおいて、
前記フィルター装置(30)は、ハウジング(31)の内部にセラミックフィルター(34)が配置され、ハウジング(31)の上ヘッド部(32)と下ヘッド部(33)に第1の超音波振動子(35)と第2の超音波振動子(36)がそれぞれ装着され、第1の超音波振動子(35)と第2の超音波振動子(36)が向かい合うように配置されて、第1の超音波振動子(35)の超音波振動が第2の超音波振動子(36)に向かって放射され、第2の超音波振動子(36)の超音波振動が第1の超音波振動子(35)に向かって放射され、第1の超音波振動子(35)と第2の超音波振動子(36)とが共通超音波発振器(37)に連結されることにより、共通超音波発振器(37)から第1の超音波振動子(35)と第2の超音波振動子(36)へと同時に同じ超音波発振信号を出力し、第1の超音波振動子(35)と第2の超音波振動子(36)との間にセラミックフィルター(34)が配置され、第1の超音波振動子(35)とセラミックフィルター(34)との間に第1のバネ(38)が配置され、第2の超音波振動子(36)とセラミックフィルター(34)との間に第2のバネ(39)が配置されて、セラミックフィルター(34)の両端が第1及び第2のバネ(38、39)により支持され、循環管(L2)がハウジング(31)を介してセラミックフィルター(34)の内部に引き込まれて、油槽(10)から供給される汚れた油が循環管(L2)を介してセラミックフィルター(34)の内部に供給され、下ヘッド部(33)の排出口(331)に戻り管(L3)が連結されて、セラミックフィルター(34)によりろ過された油が戻り管(L3)を介して油槽(10)に供給されることを特徴とするフライヤー。
【請求項2】
前記ハウジング(31)と上ヘッド部(32)は、蝶番(41)により連結され、蝶番(41)の反対側にロック装置(42)が配置されて、ロック装置(42)の掛けかぎ(421)がハウジング(31)に装着され、ロック装置(40)の掛け金具(422)が上ヘッド部(32)に装着されて、ロック装置(42)により上ヘッド部(32)がハウジング(31)にロッキングされることを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。
【請求項3】
前記上ヘッド部(32)は、中央に円筒状の装着部(321)が形成され、装着部(321)の内周面に螺着部(322)が形成され、第1の超音波振動子(35)の周りに螺着部(351)が形成されて、第1の超音波振動子(35)が装着部(321)に螺着方式により装着されることを特徴とする請求項1または2に記載のフライヤー。
【請求項4】
前記下ヘッド部(33)は、ハウジング(31)の下端部と貼り合わせられ、中央に円筒状の装着部(333)が形成され、装着部(333)の内周面に螺着部(334)が形成され、第2の超音波振動子(36)の周りに螺着部(362)が形成されて、第2の超音波振動子(36)が装着部(333)に螺着方式により装着されることを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。
【請求項5】
前記セラミックフィルター(34)は、円筒状に形成されたフィルター本体(341)の上端及び下端に上キャップ(342)と下キャップ(345)がそれぞれ螺着方式により結合され、上キャップ(342)の中央に第1のバネ載置部材(343)が取り付けられ、上キャップ(342)に循環管(L2)がはめ込まれる孔(344)が形成され、下キャップ(345)の中央に第2のバネ載置部材(346)が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。
【請求項6】
前記第1のバネ(38)は、下端が第1のバネ載置部材(343)に載置され、上端が第1の超音波振動子(35)の下部面に配置されたバネ装着部(352)に装着されることにより、上ヘッド部(32)の装着部(321)に締め付けられた第1の超音波振動子(35)が上ヘッド部(32)の装着部(321)に締め付けられる度合いに応じて、第1のバネ(38)の圧縮が調節されることを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。
【請求項7】
前記第2のバネ(39)の上端が第2のバネ載置部材(346)に載置され、下端が第2の超音波振動子(36)の上部面に配置されたバネ装着部(364)に装着されることにより、下ヘッド部(33)の装着部(333)に締め付けられた第2の超音波振動子(36)が下ヘッド部(33)の装着部(333)に締め付けられる度合いに応じて第2のバネ(39)の圧縮が調節されることを特徴とする請求項1に記載のフライヤー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定在波によりセラミックフィルターが閉塞されることなく、セラミックフィルターの内部に汚染物の団塊が凝集されるフィルター装置を備えるフライヤーに係り、さらに詳しくは、フィルターハウジングの内部にセラミックフィルターが配置され、向かい合う2つの超音波振動子の間にセラミックフィルターが配置されることにより、2つの超音波振動子が同じ振幅及び振動数の超音波振動をセラミックフィルターに放射するフライヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、食用油は、揚げ物を揚げる過程において空気、熱及び水などにより酸化、劣化、加水分解されて、変色され、酸価と酸化物価などが増加して人体に有害な物質に変化する。このため、食用油を繰り返し長時間にわたって使用する場合、劣化、加水分解などによる酸敗が進んでしまうため、揚げ物(唐揚げ、豚カツ、蒲鉾など)などを作るときに使用する油の質と安全性のために、劣化と加水分解の減少により酸化を抑えて人体への有害性と廃棄物の発生を極力抑えることができ、食品衛生法により法的許容基準値を超えないフライヤーの開発が求められている。
【0003】
本出願人の大韓民国特許第10-1901860号(2018年9月18日つけ登録)に「赤外線フライヤー」が開示されている。
【0004】
前記赤外線フライヤーは、食用油が満たされる油槽に複数本の石英管が装着され、石英管の内部に伝熱ヒーターが配置され、伝熱ヒーターと石英管との間に空気層が形成されることにより、伝熱ヒーターの熱エネルギーが空気層を介して石英管に届けられて、石英管が加熱され、加熱された石英管から赤外線が放射されて、赤外線により油槽の食用油が加熱され、石英管の端部における伝熱ヒーターと石英管との間に通孔が形成されて、空気層の空気が通孔を介して外部に排出されたり、外部の空気が通孔を介して空気層に流れ込んだりすることができる。
【0005】
しかしながら、前記赤外線フライヤーは、フィルターのろ過孔が不純物により閉塞されることを防ぐために、逆洗過程が必要であるだけではなく、根本的にフィルターのろ過孔が不純物により閉塞されることを防ぐことができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】大韓民国特許第10-1901860号(2018年9月18日つけ登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、フィルターハウジングの内部にセラミックフィルターが配置され、向かい合う2つの超音波振動子の間にセラミックフィルターが配置されることにより、2つの超音波振動子が同じ振幅及び振動数の超音波振動をセラミックフィルターに放射することにより、セラミックフィルターの内部に定在波(standing wave)が生成され、定在波によりセラミックフィルターの内部に供給される油の汚染物の団塊がセラミックフィルターの内部の中心に溜まり、微細単位構造のタンパク質凝集体多環芳香族炭化水素類の凝集が活性化されて、凝集体が急速に大きくなることにより、油に含まれている汚染物の団塊によりセラミックフィルターのろ過孔が閉塞されることを防ぐことができるだけではなく、急速に大きくなった凝集体がセラミックフィルターのろ過孔を通り抜けないようにするフライヤーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するための本発明に係るフライヤーの一例は、油槽の排出口にドレイン管が連結され、ドレイン管から循環管が分岐され、循環管に循環ポンプが装着され、循環管にフィルター装置に連結されて、油槽の油が循環ポンプによりフィルター装置に供給され、フィルター装置に連結された戻り管が油槽に連結されて、フィルター装置によりろ過された油が戻り管を介して油槽に供給されるフライヤーにおいて、前記フィルター装置は、ハウジングの内部にセラミックフィルターが配置され、ハウジングの上ヘッド部と下ヘッド部に第1の超音波振動子と第2の超音波振動子がそれぞれ装着され、第1の超音波振動子と第2の超音波振動子が向かい合うように配置されて、第1の超音波振動子の超音波振動が第2の超音波振動子に向かって放射され、第2の超音波振動子の超音波振動が第1の超音波振動子に向かって放射され、第1の超音波振動子と第2の超音波振動子とが共通超音波発振器に連結されることにより、共通超音波発振器から第1の超音波振動子と第2の超音波振動子へと同時に同じ超音波発振信号を出力し、第1の超音波振動子と第2の超音波振動子との間にセラミックフィルターが配置され、第1の超音波振動子とセラミックフィルターとの間に第1のバネが配置され、第2の超音波振動子とセラミックフィルターとの間に第2のバネが配置されて、セラミックフィルターの両端が第1及び第2のバネにより支持され、循環管がハウジングを介してセラミックフィルターの内部に引き込まれて、油槽から供給される汚れた油が循環管を介してセラミックフィルターの内部に供給され、下ヘッド部の排出口に戻り管が連結されて、セラミックフィルターによりろ過された油が戻り管を介して油槽に供給されることを特徴とする。
【0009】
前記ハウジングと上ヘッド部は、蝶番により連結され、蝶番の反対側にロック装置が配置されて、ロック装置の掛けかぎがハウジングに装着され、ロック装置の掛け金具が上ヘッド部に装着されて、ロック装置により上ヘッド部がハウジングにロッキングされることを特徴とする。
【0010】
前記上ヘッド部は、中央に円筒状の装着部が形成され、装着部の内周面に螺着部が形成され、第1の超音波振動子の周りに螺着部が形成されて、第1の超音波振動子が装着部に螺着方式により装着されることを特徴とする。
【0011】
前記下ヘッド部は、ハウジングの下端部と貼り合わせられ、中央に円筒状の装着部が形成され、装着部の内周面に螺着部が形成され、第2の超音波振動子の周りに螺着部が形成されて、第2の超音波振動子が装着部に螺着方式により装着されることを特徴とする。
【0012】
前記セラミックフィルターは、円筒状に形成されたフィルター本体の上端及び下端に上キャップと下キャップがそれぞれ螺着方式により結合され、上キャップの中央に第1のバネ載置部材が取り付けられ、上キャップに循環管がはめ込まれる孔が形成され、下キャップの中央に第2のバネ載置部材が取り付けられることを特徴とする。
【0013】
前記第1のバネは、下端が第1のバネ載置部材に載置され、上端が第1の超音波振動子の下部面に配置されたバネ装着部に装着されることにより、上ヘッド部の装着部に締め付けられた第1の超音波振動子が上ヘッド部の装着部に締め付けられる度合いに応じて、第1のバネの圧縮が調節されることを特徴とする。
【0014】
前記第2のバネの上端が第2のバネ載置部材に載置され、下端が第2の超音波振動子の上部面に配置されたバネ装着部に装着されることにより、下ヘッド部の装着部に締め付けられた第2の超音波振動子が下ヘッド部の装着部に締め付けられる度合いに応じて第2のバネの圧縮が調節されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
これにより、本発明に係るフライヤーは、セラミックフィルターの内部に生成される定在波により油の汚染物の団塊が凝集されて凝集物が大きくなることにより、油に含まれている汚染物の団塊によりセラミックフィルターのろ過孔が閉塞されることを防ぐことができ、フライヤーを使用し終わった後、ハウジングからフィルターを取り出して、セラミックフィルターの内部に生成された炭素化された塊りを払い落とすだけでも、セラミックフィルターの掃除を終えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係るフライヤーにおいて油を精製するための循環構造を示すブロック図。
図2図1に示すフィルター装置の構造を拡大して示す詳細図。
図3】ハウジングの一部を切り取って示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。
【0018】
図1を参照すると、本発明に係るフライヤーは、油槽10の排出口12にドレイン管L1が連結され、ドレイン管L1から循環管L2が分岐され、循環管L2に循環ポンプ20が装着され、循環管L2にフィルター装置30に連結されて、油槽10の油が循環ポンプ20によりフィルター装置30に供給され、フィルター装置30に連結された戻り管L3が油槽10に連結されて、フィルター装置30によりろ過された油が戻り管L3を介して油槽10に供給される。
【0019】
図2を参照すると、ここで、前記フィルター装置30は、ハウジング31の内部にセラミックフィルター34が配置され、ハウジング31の上ヘッド部32と下ヘッド部33に第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36がそれぞれ装着され、第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36が向かい合うように配置されて、第1の超音波振動子35の超音波振動が第2の超音波振動子36に向かって放射され、第2の超音波振動子36の超音波振動が第1の超音波振動子35に向かって放射され、第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36が共通超音波発振器37に連結されることにより、共通超音波発振器37から第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36へと同時に同じ超音波発振信号を出力し、第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36との間にセラミックフィルター34が配置され、第1の超音波振動子35とセラミックフィルター34との間に第1のバネ38が配置され、第2の超音波振動子36とセラミックフィルター34との間に第2のバネ39が配置されて、セラミックフィルター34の両端が第1及び第2のバネ38、39により支持され、循環管L2がハウジング31を介してセラミックフィルター34の内部に引き込まれて、油槽10から供給される汚れた油が循環管L2を介してセラミックフィルター34の内部に供給され、下ヘッド部33の排出口331に戻り管L3が連結されて、セラミックフィルター34によりろ過された油が戻り管L3を介して油槽10に供給される。
【0020】
上記のような構成を有するフィルター装置30は、下記のように作動する。
【0021】
共通超音波発振器37から第1の超音波振動子35と第2の超音波振動子36へと同時に同じ超音波発振信号を出力すれば、第1の超音波振動子35の超音波振動が第1のバネ38を介してセラミックフィルター34に与えられ、これと同時に、第2の超音波振動子36の超音波振動が第2のバネ39を介してセラミックフィルター34に与えられることにより、振幅と振動数が同じ第1の超音波振動子35の超音波振動と第2の超音波振動子36の超音波振動によりセラミックフィルター34の内部に定在波(standing wave)が生成される。
【0022】
そして、定在波によりセラミックフィルター34の内部に供給される汚れた油において汚染物の団塊がセラミックフィルター34の内部の中心に溜まり、微細単位構造のタンパク質凝集体多環芳香族炭化水素類の凝集が活性化されて、急速に大きくなった凝集体がセラミックフィルター34のろ過孔を通り抜けないようにすることにより、油のみがセラミックフィルター34を通過することになって、油がろ過される。ここで、セラミックフィルター34の内部に団塊化された凝集体は、さらに変性されて炭素化された団塊として固まることにより、使用者は、フライヤーを使用し終わった後、ハウジング31からセラミックフィルター34を取り出して、セラミックフィルター34の内部に生成された炭素化された団塊を払い落とすだけでも、セラミックフィルター34の掃除を終えることができる。さらに、前記セラミックフィルター34それ自体が振動をすることにより、セラミックフィルター34の内周面に凝集体がくっつくことが防がれて、油の循環過程においてセラミックフィルター34のろ過孔が凝集体により閉塞されることが防がれる。
【0023】
図3を参照すると、前記ハウジング31と上ヘッド部32は、番41により連結され、蝶番41の反対側にロック装置42が配置されて、ロック装置42の掛けかぎ421がハウジング31に装着され、ロック装置40の掛け金具422が上ヘッド部32に装着されて、ロック装置42により上ヘッド部32がハウジング31にロッキングされる。
【0024】
また、前記上ヘッド部32は、中央に円筒状の装着部321が形成され、装着部321の内周面に螺着部322が形成され、第1の超音波振動子35の周りに螺着部351が形成されて、第1の超音波振動子35が装着部321に螺着方式により装着される。
【0025】
前記下ヘッド部33は、ハウジング31の下端部と貼り合わせられ、中央に円筒状の装着部333が形成され、装着部333の内周面に螺着部334が形成され、第2の超音波振動子36の周りに螺着部362が形成されて、第2の超音波振動子36が装着部333に螺着方式により装着される。
【0026】
前記セラミックフィルター34は、円筒状に形成されたフィルター本体341の上端及び下端に上キャップ342と下キャップ345がそれぞれ螺着方式により結合され、上キャップ342の中央に第1のバネ載置部材343が取り付けられて、上キャップ342に循環管L2がはめ込まれる孔344が形成され、下キャップ345の中央に第2のバネ載置部材346が取り付けられる。
【0027】
前記第1のバネ38は、下端が第1のバネ載置部材343に載置され、上端が第1の超音波振動子35の下部面に配置されたバネ装着部352に装着されることにより、上ヘッド部32の装着部321に締め付けられた第1の超音波振動子35が上ヘッド部32の装着部321に締め付けられる度合いに応じて第1のバネ38の圧縮が調節される。
【0028】
前記第2のバネ39の上端が第2のバネ載置部材346に載置され、下端が第2の超音波振動子36の上部面に配置されたバネ装着部364に装着されることにより、下ヘッド部33の装着部333に締め付けられた第2の超音波振動子36が下ヘッド部33の装着部333に締め付けられる度合いに応じて第2のバネ39の圧縮が調節される。
【0029】
これにより、上ヘッド部32の装着部321に締め付けられた第1の超音波振動子35を緩めて、第1のバネ38を仮圧力を除去した後、ロック装置42のロッキングを解放し、蝶番41を中心に上ヘッド部32を開くことになる。次いで、ハウジング31からセラミックフィルター34を取り出し、セラミックフィルター34のフィルター本体341から上キャップ342を取り外した後、セラミックフィルター34の内部に生成された炭素化された団塊を払い落としてセラミックフィルター34を掃除することになる。
【0030】
また、セラミックフィルター34を掃除し終えると、セラミックフィルター34のフィルター本体341に上キャップ342を結合した後、セラミックフィルター34をハウジング31に収め、ロック装置42を用いて上ヘッド部32をハウジング31を結合した後、上ヘッド部32の装着部321に締め付けられた第1の超音波振動子35を締め付けると、第1のバネ38が適切な弾性力にてセラミックフィルター34を支持することになる。
【符号の説明】
【0031】
10 油槽
12 排出口
20 循環ポンプ
30 フィルター装置
31 ハウジング
32 ヘッド部
321 装着部
322 螺着部
33 下ヘッド部
331 排出口
333 装着部
334 螺着部
34 セラミックフィルター
341 フィルター本体
342 上キャップ
343 第1のバネ載置部材
344 孔
345 下キャップ
346 第2のバネ載置部材
35 第1の超音波振動子
351 螺着部
352 バネ装着部
36 第2の超音波振動子
362 螺着部
364 バネ装着部
37 共通超音波発振器
38 第1のバネ
39 第2のバネ
40 ロック装置
41 蝶番
42 ロック装置
421 掛けかぎ
422 掛け金具
L1 ドレイン管
L2 循環管
L3 戻り管

図1
図2
図3