(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-27
(45)【発行日】2023-04-04
(54)【発明の名称】ヌメロロジーと関連付けられるリソースの個別構成
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0453 20230101AFI20230328BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230328BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
H04W72/0453 110
H04W72/23
H04L27/26 113
(21)【出願番号】P 2019518280
(86)(22)【出願日】2018-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2018072573
(87)【国際公開番号】W WO2018133754
(87)【国際公開日】2018-07-26
【審査請求日】2020-12-18
(32)【優先日】2017-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ファ
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/050302(WO,A1)
【文献】InterDigital Communications,Downlink Control Channel Framework for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612312,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612312.zip>,2016年11月18日
【文献】CATT,Indication of NR-PDSCH starting symbol[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700194,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700194.zip>,2017年01月10日
【文献】LG Electronics,Discussion on wider bandwidth including CA/DC[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1- 1700529,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700529.zip>,2017年01月10日
【文献】LG Electronics,Remaining issues on bandwidth part operation[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800384,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800384.zip>,2018年01月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)に対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための方法であって、 ネットワーク装置が、第1のメッセージおよび第2のメッセージを構成することであって、前記第1のメッセージは、前記PDCCHに対して、第1の
サブキャリア間隔(SCS)を伴う周波数リソースの第1のセットを指示するように構成され、前記第2のメッセージは、前記PDSCHに対して、第2の
サブキャリア間隔(SCS)を伴う周波数リソースの第2のセットを指示するように構成される、構成することと(301)、
前記ネットワーク装置が、前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージを送信することと(302)、
前記ネットワーク装置が、前記PDCCHを、周波数リソースの前記第1のセットからのリソースで送信することと(303)、
前記ネットワーク装置が、前記PDSCHを、周波数リソースの前記第2のセットからのリソースで送信することと(304)
を備える、方法。
【請求項2】
周波数リソースの前記第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)、またはBWP内の制御リソース・セット(CORESET)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
周波数リソースの前記第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの前記第2のセットと重ならず、かつ
前記第1の
SCSの値は、前記第2の
SCSの値と異なる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のメッセージは、システム情報(SI)、無線リソース制御(RRC)シグナリング、または同報シグナリングのうちの1つであり、前記第2のメッセージは、前記PDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記PDCCHは、前記PDSCHのスケジューリング情報を内包する、請求項1ないし
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信するための方法であって、
ユーザ装置(UE)が、前記PDCCHを受信することであって、前記PDCCHは、第1の
サブキャリア間隔(SCS)を伴う周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信され、前記第1の
SCSを伴う周波数リソースの前記第1のセットは、前記PDCCHに対して、第1のメッセージにより指示される、受信することと(401)、
前記UEが、前記PDSCHを受信することであって、前記PDSCHは、第2の
サブキャリア間隔(SCS)を伴う周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信され、前記第2の
SCSを伴う周波数リソースの前記第2のセットは、前記PDSCHに対して、第2のメッセージにより指示される、受信することと(402)、
を備える、方法。
【請求項7】
周波数リソースの前記第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)、または、BWP内の制御リソース・セット(CORESET)である、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
周波数リソースの前記第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの前記第2のセットと重ならない、請求項
6または
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の
SCSの値は、前記第2の
SCSの値と異なる、請求項
6または
7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のメッセージは、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであり、前記第2のメッセージは、前記PDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である、請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のメッセージは、共通メッセージと、UE固有メッセージとを含み、前記共通メッセージは、第1のPDCCHに対して、
サブキャリア間隔(SCS)を伴う共通制御リソース・セットを指示するように構成され、前記UE固有メッセージは、第2のPDCCHに対して、
サブキャリア間隔(SCS)を伴うUE固有制御リソース・セットを指示するように構成され、
前記第2のメッセージは、前記第1または第2のPDCCHで送信されるDCIであり、
前記第1のメッセージは、以前のPDCCHから生じ、
前記PDCCHに対する、前記第1の
SCSは、前記以前のPDCCHに対するものと同じであり、または
前記第1および第2のメッセージの各々は、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つである、請求項
6に記載の方法。
【請求項12】
前記PDCCHは、前記PDSCHのスケジューリング情報を内包する、請求項
6ないし
11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
メモリおよびプロセッサを備え、請求項1ないし
5のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたネットワーク装置。
【請求項14】
メモリおよびプロセッサを備え、請求項
6ないし
12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユーザ装置(UE)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2017年1月20に出願された、「SEPARATE CONFIGURATION OF NUMEROLOGY-ASSOCIATED SUBBAND FOR PDCCH AND PDSCH」という名称の米国仮出願第62/448,676号に基づき、その優先権を主張するものであり、その米国仮出願の全内容は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、一般的には、通信の分野でのリソース構成に関係し、より詳細には、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための方法および装置に関係する。
【背景技術】
【0003】
第4世代(4G)通信のロング・ターム・エボリューション(LTE)では、PDCCHおよびPDSCHの両方などの物理チャネルは、システム帯域幅全体にわたって送信され、単一ヌメロロジーを使用する。例えば、システム帯域幅全体で、PDCCHおよびPDSCHの両方は、15kHzなどの同じサブキャリア間隔(SCS:subcarrier spacing)を使用する。
【0004】
第5世代(5G)通信技術の提案および研究とともに、キャリアのシステム帯域幅は、複数個のリソース・セット(または、帯域幅パート(BWP:Bandwidth Part)もしくはサブ帯域と呼ばれる)に分割されることがある。BWPの各々は、特定のヌメロロジーと関連付けられる。かくして、どのように物理チャネルに対してリソース・セットを構成すべきかが問題である。
【0005】
関係付けられる技術では、PDCCHおよびPDSCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うサブ帯域を構成するための手法が存する。この手法によれば、関連付けられるヌメロロジーを伴うサブ帯域は、システム情報(SI:System Information)、無線リソース
制御(RRC:Radio Resource
Control)シグナリング、または同報シグナリング(broadcasting signaling)などのシステム・メッセージによってのみで、同時に、PDCCHおよびPDSCHに対して指示される。例えば、
図1および
図2は、それぞれ、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの、および、同一帯域幅サブ帯域シナリオでの概略構成を示す。これらの2つのシナリオでは、SCSが、関連付けられるヌメロロジーの一例として取り上げられる。
図1で示されるように、SCS1を伴うサブ帯域1、SCS2を伴うサブ帯域2、および、SCS3を伴うサブ帯域3は、1つのメッセージのみで、PDCCH AおよびPDSCH A、PDCCH BおよびPDSCH B、ならびに、PDCCH CおよびPDSCH Cに対して、同時に、それぞれ指示される。さらに、
図2で示されるように、SCS1を伴うサブ帯域2は、SI、RRCシグナリング、または同報シグナリングによって、PDCCH AおよびPDSCH Aの両方に対して指示される。
【0006】
この手法は、すべて一斉に、それぞれのPDCCHおよびPDSCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うサブ帯域/BWPの統一されたセットを構成することができるのみであり、かくして、5G技術でのマルチ・ヌメロロジーを伴う複数個のリソース・セットに関する利点を、完全および柔軟に利用することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の実現形態は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための構成解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを構成するための方法が提供される。方法によれば、第1のメッセージおよび第2のメッセージが構成される。第1のメッセージは、PDCCHに対して、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットを指示するように構成され、第2のメッセージは、別の物理チャネルに対して、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットを指示するように構成される。第1のメッセージおよび第2のメッセージは送信される。PDCCHは、周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信され、別の物理チャネルは、周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。
【0009】
本開示の第2の態様では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための方法が提供される。方法によれば、PDCCHが受信され、PDCCHは、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信される。第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットは、PDCCHに対して、第1のメッセージにより指示される。別の物理チャネルが受信され、別の物理チャネルは、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットは、別の物理チャネルに対して、第2のメッセージにより指示される。PDCCHおよび別の物理チャネルに対する周波数リソースのセットは、第1および第2のメッセージによって決定される。
【0010】
本開示の第3の態様では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための装置が提供され、その装置は、構成モジュールと、送信モジュールとを含む。構成モジュールは、第1のメッセージおよび第2のメッセージを構成する。第1のメッセージは、PDCCHに対して、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットを指示するように構成され、第2のメッセージは、別の物理チャネルに対して、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットを指示するように構成される。送信モジュールは、第1のメッセージおよび第2のメッセージを送信し、PDCCHを、周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信し、別の物理チャネルを、周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信する。
【0011】
一例では、周波数リソースの第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)、または、BWP内の制御リソース・セット(CORESET:control resource set)である。
【0012】
一例では、周波数リソースの第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの第2のセットと重ならないことがある。第1の関連付けられるヌメロロジーの値は、第2の関連付けられるヌメロロジーの値と異なることがある。
【0013】
一例では、第1のメッセージは、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであり、第2のメッセージは、そのPDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0014】
一例では、第1のメッセージは、共通メッセージと、UE固有メッセージとを含むことがあり、共通メッセージは、第1のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴う共通制御リソース・セットを指示するように構成され、UE固有メッセージは、第2のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うUE固有制御リソース・セットを指示するように構成される。第2のメッセージは、第1または第2のPDCCHで送信されるDCIであることがある。
【0015】
一例では、第1のメッセージは、以前のPDCCHから生じることがある。
【0016】
一例では、PDCCHに対する、第1の関連付けられるヌメロロジーは、以前のPDCCHに対するものと同じである。
【0017】
一例では、第1および第2のメッセージの各々は、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであることがある。
【0018】
一例では、別の物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理アップリンク共有チャネルPUSCHのうちの少なくとも1つであることがある。
【0019】
一例では、第1および第2の関連付けられるヌメロロジーの各々は、サブキャリア間隔(SCS)およびサイクリック・プレフィックス(CP)のうちの少なくとも1つであることがある。
【0020】
一例では、PDCCHは、別の物理チャネルのスケジューリング情報を内包することがある。
【0021】
本開示の第4の態様では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための装置が提供され、その装置は、受信モジュールと、決定モジュールとを含む。受信モジュールは、PDCCHおよび別の物理チャネルを受信するように構成される。PDCCHは、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信される。第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットは、PDCCHに対して、第1のメッセージにより指示される。別の物理チャネルは、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットは、別の物理チャネルに対して、第2のメッセージにより指示される。決定モジュールは、PDCCHおよび別の物理チャネルに対する周波数リソースのセットを、第1および第2のメッセージによって決定するように構成される。
【0022】
一例では、周波数リソースの第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)、または、BWP内の制御リソース・セット(CORESET)である。
【0023】
一例では、周波数リソースの第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの第2のセットと重ならないことがある。第1の関連付けられるヌメロロジーの値は、第2の関連付けられるヌメロロジーの値と異なることがある。
【0024】
一例では、第1のメッセージは、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであることがあり、第2のメッセージは、そのPDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0025】
一例では、第1のメッセージは、共通メッセージと、UE固有メッセージとを含むことがあり、共通メッセージは、第1のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴う共通制御リソース・セットを指示するように構成され、UE固有メッセージは、第2のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うUE固有制御リソース・セットを指示するように構成される。第2のメッセージは、第1または第2のPDCCHで送信されるDCIであることがある。
【0026】
一例では、第1のメッセージは、以前のPDCCHから生じることがある。
【0027】
一例では、PDCCHに対する、第1の関連付けられるヌメロロジーは、以前のPDCCHに対するものと同じである。
【0028】
一例では、第1および第2のメッセージの各々は、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであることがある。
【0029】
一例では、別の物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理アップリンク共有チャネルPUSCHのうちの少なくとも1つであることがある。
【0030】
一例では、第1および第2の関連付けられるヌメロロジーの各々は、サブキャリア間隔(SCS)およびサイクリック・プレフィックス(CP)のうちの少なくとも1つであることがある。
【0031】
一例では、PDCCHは、別の物理チャネルのスケジューリング情報を内包することがある。
【0032】
上記の全体的な説明、および、下記の詳細な説明は、例示的および解説的であるのみであり、本開示を制限することを意図されないということが理解されるべきである。
【0033】
本開示は、例示としてのみ与えられ、したがって本開示について制限的ではない、下記の詳細な説明、および添付の図面から、より完全に理解されることになろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】関係付けられる技術による、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図2】関係付けられる技術による、同一帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図3】本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための方法を示すフロー・チャートである。
【
図4】本開示の
実現形態による、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図5】本開示の
実現形態による、同一帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図6】本開示の別の
実現形態による、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図7】本開示の別の
実現形態による、同一帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図8】本開示のさらに別の
実現形態による、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図9】本開示のさらに別の
実現形態による、可変帯域幅サブ帯域シナリオでの構成を示す概略線図である。
【
図10】本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための方法を示すフロー・チャートである。
【
図11】本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための装置を示す概略線図である。
【
図12】本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための装置を示す概略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
次に、例示的な実現形態を詳細に参照するが、それらの実現形態の例は、添付の図面で図示されている。例示的な実現形態の、後に続く説明で論述される実現形態は、本開示と整合するすべての実現形態を表すものではない。それよりむしろ、それらの実現形態は、本開示に関係付けられる態様と整合する装置および方法の例にすぎない。
【0036】
本開示の基本的着想は、個別のシグナリング/メッセージによって、PDCCHおよび他の物理チャネルに対して、対応するヌメロロジーを伴う周波数リソースのセットを個別に構成することである。かくして、1つの時間スケジューリング・ユニット(例えば、スロット、ミニ・スロット、サブフレーム)で、PDCCHおよび他の物理チャネルは、異なるサブ帯域分割、および、異なるヌメロロジー構成を有することができる。
【0037】
図3は、本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための方法を示すフロー・チャートである。この方法は、基地局(5GではgNBと呼ばれる)側またはシステム側で適用されることができる。
図3を参照すると、方法は、後に続くステップを含む。
【0038】
ステップ301で、第1のメッセージおよび第2のメッセージが、個別に構成される。第1のメッセージは、PDCCHに対して、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットを指示するように構成される。第2のメッセージは、別の物理チャネルに対して、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットを指示するように構成される。
【0039】
ステップ302で、第1のメッセージおよび第2のメッセージは送信される。
【0040】
ステップ303で、PDCCHは、周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信される。
【0041】
ステップ304で、別の物理チャネルは、周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。
【0042】
本明細書では、周波数リソースの第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)もしくはサブ帯域、または、BWP/サブ帯域内の制御リソース・セット(CORESET)である。例えば、PDCCHに対する周波数リソースの第1のセットは、サブ帯域内の制御リソース・セット(CORESET)であり、他の物理チャネルに対する周波数リソースの第2のセットは、サブ帯域である。
図4で示される
実現形態を参照すると、PDCCHの、制御リソース・セットのサイズおよび位置、ならびに、それらの制御リソース・セットのヌメロロジー(SCSを一例として取り上げる)が、メッセージ1により指示され、しかるに、PDSCHの、サブ帯域のサイズおよび位置、ならびに、それらのサブ帯域のヌメロロジー(さらには、SCSを一例として取り上げる)が、メッセージ2により構成される。具体的には、サブ帯域2内のSCS2を伴う制御リソース・セットが、PDCCH Bに対して、メッセージ1により指示され、SCS2を伴うサブ帯域2が、PDSCH Bに対して、メッセージ2により指示される。本明細書では、メッセージ1は、第1のメッセージであり、SI、または同報シグナリング、またはRRCシグナリングであることがある。メッセージ2は、第2のメッセージであり、PDCCHで送信されるDCIであることがある。
【0043】
例示的な例では、周波数リソースの第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの第2のセットと重ならないことがある。同様に、第1の関連付けられるヌメロロジーの値は、第2の関連付けられるヌメロロジーの値と異なることがある。
【0044】
再び
図4で示される
実現形態を参照すると、PDCCH Aに対するSCS1を伴う制御リソース・セットの一部分は、PDSCH Aに対するSCS1を伴うサブ帯域1を占有し、PDCCH Aに対するSCS1を伴う制御リソース・セットの他の一部分は、PDSCH Bに対するSCS2を伴うサブ帯域2を占有する。換言すれば、PDSCH Bに対するSCS2を伴うサブ帯域2の中で、一部のリソースは、PDCCH Aに対するSCS1を伴う制御リソース・セットに対して構成されることができる。PDCCHに対する周波数リソースの第1のセットは、必ずしも、PDCCHに対応するPDSCHに対する周波数リソースの第2のセットの中にあるわけではない。しかるがゆえに、PDCCHおよびPDSCHは、異なるサブ帯域分割、および、対応するヌメロロジー構成を有することができる。それゆえに、帯域幅リソースは効果的に利用され、リソース構成の完全な柔軟性が提供される。
【0045】
図5で示される
実現形態を参照すると、この
実現形態は、
図4で示される
実現形態と同様である。違いは、サブ帯域が、この
実現形態では同一サイズを伴って分割されるということである。異なる量のリソースが、異なる数のサブ帯域を割り当てることにより、異なるヌメロロジーに対して構成されることができる。例えば
図5では、同一帯域幅を伴う4つのサブ帯域、すなわち、サブ帯域2~サブ帯域5が、PDSCH Bに対して指示される。サブ帯域2の中で、PDCCHはSCS1を伴って構成され、PDSCHはSCS2を伴って構成される。第1の関連付けられるヌメロロジーの値は、第2の関連付けられるヌメロロジーの値と異なる。PDCCHおよびPDSCHに対するヌメロロジーの値は異なることがある。
【0046】
例示的な例では、第1のメッセージは、共通メッセージと、UE固有メッセージとを含む。共通メッセージは、第1のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴う共通制御リソース・セットを指示するように構成され、UE固有メッセージは、第2のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うUE固有制御リソース・セットを指示するように構成される。第2のメッセージは、第1または第2のPDCCHで送信されるDCIである。
図6で示される
実現形態を参照すると、SI、同報シグナリング、またはRRCシグナリングなどの共通メッセージは、第1のPDCCH、特に、第1のPDCCHの共通DCIに対して、SCS2を伴う共通制御リソース・セットを指示する。UE固有メッセージは、第2のPDCCH、特に、第2のPDCCHのUE固有DCIに対して、SCS1を伴うUE固有制御リソース・セットを指示する。本明細書では、UE固有メッセージは、
図6で示されるように、SI、同報シグナリング、またはRRCシグナリングであることがある。別の例として、UE固有メッセージは、
図7で示されるように、共通メッセージにより指示される共通DCIであることがある。同様に、第2のメッセージは、共通メッセージにより指示される共通DCI、または、UE固有メッセージにより指示されるUE固有DCIであることがある。換言すれば、第2のメッセージは、第1のPDCCHで送信されるDCIであることがあり、またはさらには、第2のPDCCHで送信されるDCIであることがある。
【0047】
例示的な例では、第1のメッセージは、SI、RRCシグナリング、または同報シグナリングのうちのいずれか1つであることがあり、第2のメッセージは、そのPDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0048】
例示的な例では、第1のメッセージは、以前のPDCCHから生じる。この事例では、PDCCHに対する、第1の関連付けられるヌメロロジーは、以前のPDCCHに対するものと同じであることがある。
図8で示される
実現形態を参照すると、PDCCH Cに対するメッセージ1は、同じSCSを伴う以前のPDCCH C’から生じる。この事例では、PDCCH Cの現在のリソース・セットのSCSは、以前のPDCCH C’のリソース・セットのSCSから暗黙的に導出されることができ、SCSは、以前のPDCCH C’により明示的に指示されることを要されない。PDSCH Cに対するメッセージ2は、現在のPDCCH Cで送信されるDCIである。同様に、PDSCHサブ帯域に対するSCSは、DCIのSCSから暗黙的に導出されることができ、DCIにより明示的に指示されることを要されない。
【0049】
例示的な例では、第1および第2のメッセージの各々は、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つである。
図9で示される
実現形態を参照すると、メッセージ2は、まさにメッセージ1と同じように、さらには、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つであることがある。
【0050】
上記で示されたように、PDCCHおよびPDSCHに対するリソースは、個別メッセージ1および2によって個別に構成されるので、PDCCHに対するリソース・セットと、PDSCHに対するサブ帯域との間の、重なるリソースが起こり得る。
図4での円によって示されるように、PDSCH Bに対して構成されるSCS2を伴うサブ帯域の中で、一部のリソースは、さらには、PDCCH Aに対するSCS1を伴う制御リソース・セットに対して構成されることがある。この事例では、gNBスケジューラは、PDSCH Bに対する重なるリソースをスケジューリングしないことにより、リソース割り当て競合を回避することができる。例えば、SCS2を伴うサブ帯域2の最初のいくつかのシンボルでのリソースは、PDCCH Aに対して予約される。すなわち、リソース、これらの最初のいくつかのシンボルは、PDSCH Bを送信することにおいてはスケジューリングされない。さらに、PDCCHは、これらの他の物理チャネルのスケジューリング情報を含むことがある。
【0051】
本開示の上記の実現形態は、PDSCHを、別の物理チャネルの一例として取り上げるということが特記される。間違いなく、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)などの他の物理チャネルが適用可能である。
【0052】
本開示の上記の実現形態は、SCSを、ヌメロロジーの一例として取り上げるということが特記される。サイクリック・プレフィックス(CP)、または同類のものなどの他のヌメロロジーが、さらには適用可能である。加えて、単一ヌメロロジーおよびマルチ・ヌメロロジーの両方が、さらには、上記の実現形態に対して適用可能である。
【0053】
それに対応して、UEの側では、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための方法が適用されることができる。
図10は、本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための方法を示すフロー・チャートである。
図10を参照すると、方法は、後に続くステップを含む。
【0054】
ステップ401で、PDCCHが受信される。PDCCHは、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信される。第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットは、PDCCHに対して、第1のメッセージにより指示される。
【0055】
ステップ402で、別の物理チャネルが受信される。別の物理チャネルは、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットは、別の物理チャネルに対して、第2のメッセージにより指示される。
【0056】
ステップ403で、PDCCHおよび別の物理チャネルに対する周波数リソースのセットは、第1および第2のメッセージによって決定される。
【0057】
一例では、周波数リソースの第1および第2のセットは、帯域幅パート(BWP)、または、BWP内の制御リソース・セット(CORESET)である。
【0058】
一例では、周波数リソースの第1のセットの少なくとも1つの部分は、周波数リソースの第2のセットと重ならない。第1の関連付けられるヌメロロジーの値は、第2の関連付けられるヌメロロジーの値と異なる。
【0059】
一例では、第1のメッセージは、SI、RRCシグナリング、または同報シグナリングのうちの1つであり、第2のメッセージは、そのPDCCHまたは後に続くPDCCHで送信されるダウンリンク制御情報(DCI)である。
【0060】
一例では、第1のメッセージは、共通メッセージと、UE固有メッセージとを含み、共通メッセージは、第1のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴う共通制御リソース・セットを指示するように構成され、UE固有メッセージは、第2のPDCCHに対して、関連付けられるヌメロロジーを伴うUE固有制御リソース・セットを指示するように構成される。第2のメッセージは、第1または第2のPDCCHで送信されるDCIである。
【0061】
一例では、第1のメッセージは、以前のPDCCHから生じる。
【0062】
一例では、PDCCHに対する、第1の関連付けられるヌメロロジーは、以前のPDCCHに対するものと同じである。
【0063】
一例では、第1および第2のメッセージの各々は、SI、RRCシグナリング、および同報シグナリングのうちの1つである。
【0064】
一例では、別の物理チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、および物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のうちの少なくとも1つである。
【0065】
一例では、第1および第2の関連付けられるヌメロロジーの各々は、サブキャリア間隔(SCS)およびサイクリック・プレフィックス(CP)のうちの少なくとも1つである。
【0066】
図11は、本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを個別に構成するための装置を示している。
図11を参照すると、装置1100は、構成モジュール1101と、送信モジュール1102とを含む。
【0067】
構成モジュール1101は、第1のメッセージおよび第2のメッセージを構成するためのものである。第1のメッセージは、PDCCHに対して、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットを指示するように構成され、第2のメッセージは、別の物理チャネルに対して、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットを指示するように構成される。
【0068】
送信モジュール1102は、第1のメッセージおよび第2のメッセージを送信し、PDCCHを、周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信し、別の物理チャネルを、周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信するように構成される。
【0069】
第1および第2のメッセージ、ならびに、装置の具体的な実現形態に関する詳細な説明は、本明細書では再び説明されない、
図3~
図9との組み合わせで説明される方法
実現形態を参照することができる。
【0070】
図12は、本開示の
実現形態による、PDCCHおよび別の物理チャネルに対して、周波数リソースのセットを決定するための装置を示している。
図12を参照すると、装置1200は、受信モジュール1201と、決定モジュール1202とを含む。
【0071】
受信モジュール1201は、PDCCHおよび別の物理チャネルを受信するように構成される。PDCCHは、第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットからのリソースで送信される。第1の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第1のセットは、PDCCHに対して、第1のメッセージにより指示される。別の物理チャネルは、第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットからのリソースで送信される。第2の関連付けられるヌメロロジーを伴う周波数リソースの第2のセットは、別の物理チャネルに対して、第2のメッセージにより指示される。
【0072】
決定モジュール1202は、PDCCHおよび別の物理チャネルに対する周波数リソースのセットを、第1および第2のメッセージによって決定するように構成される。
【0073】
第1および第2のメッセージ、ならびに、装置の具体的な実現形態に関する詳細な説明は、本明細書では再び説明されない、
図10との組み合わせで説明される方法
実現形態を参照することができる。
【0074】
本明細書で使用される用語「パート」、「モジュール」、「システム」、および同類のものは、エンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または、コンピュータに関係付けられる実行においてのソフトウェアを表すために採用されるものである。例えば、パートは、プロセッサ上で走るプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであることがあるが、それらに制限されない。コンピューティング機器上で走るすべてのアプリケーション、およびコンピューティング機器は、パートであることがあるということが、図表を用いて表される。1つまたは複数のパートは、プロセスおよび/または実行スレッドに常駐することがあり、パートは、コンピュータ上に配置される、および/または、2つ以上のコンピュータの間で分散されることがある。加えて、これらのパートは、様々なデータ構造が記憶される、様々なコンピュータ可読媒体から実行されることがある。パートは、例えば、1つまたは複数のデータ・グループ(例えば、ローカル・システム、分散システム、および/またはネットワーク、例えば、信号によって別のシステムと相互作用するインターネットで互いに相互作用する2つのパートからのデータ)を伴う信号によって、ローカルおよび/またはリモート・プロセスによって通信することができる。
【0075】
当業者は、本開示で開示される実現形態との組み合わせで説明される各々の例のモジュールおよびアルゴリズム動作が、電子ハードウェア、または、コンピュータ・ソフトウェアおよび電子ハードウェアの組み合わせにより実現されることができるということに気付くことができる。これらの機能が実行されるのが、ハードウェア様式であるか、それともソフトウェア様式であるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約によって決まる。当業者は、説明された機能を、各々の特定の用途に対して、異なる方法により現実化することができるが、そのような現実化は、本開示の範囲内に入るものとする。
【0076】
当業者は、上記で説明されたシステム、デバイス、およびモジュールの具体的な作動プロセスは、好都合で簡単な説明のために、方法実現形態での対応するプロセスを参照することがあり、本明細書で詳述されないことになるということに関して、明確に知ることができる。
【0077】
本開示により提供される一部の実現形態では、開示されるシステム、デバイス、および方法は、別の様式で実現されることがあるということが理解されるべきである。上記で説明されたデバイス実現形態は、概略的であるのみであり、例えば、モジュールの分離は、論理機能分離であるのみであり、他の分離様式が、実際上の実現形態の間に採用されることがある。例えば、複数個のモジュールもしくは構成要素は、別のシステムに組み合わされる、もしくは統合されることがあり、または、一部の特性は、無視される、もしくは実行されないことがある。
【0078】
別々のパートとして説明されるモジュールは、物理的に分けられることがあり、またはそうではないことがあり、モジュールとして表示されるパートは、物理的モジュールであることがあり、またはそうではないことがあり、すなわち、同じ場所に配置されることがあり、またはさらには、複数個のネットワーク・モジュールに分散されることがある。モジュールのパートまたはすべては、実現形態の解決策の目的を達成するために、実際上の要件によって選択されることがある。
【0079】
加えて、本開示の各々の実現形態での各々の機能モジュールは、処理ユニットに統合されることがあり、各々のモジュールは、さらには独立して存在することがあり、2つ、または3つ以上のモジュールが、さらにはモジュールに統合されることがある。
【0080】
ソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売または使用されているとき、機能は、さらにはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。そのような理解に基づいて、実質的に、本開示の技術的解決策、または、従来の技術に対する貢献を行うパートは、ソフトウェア製品の形態で実施されることができ、コンピュータ・ソフトウェア製品は、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバ、ネットワーク機器、または同類のものであることがある)が、本開示の各々の実現形態での方法の動作のすべてまたはパートを実行することを可能にするように構成される複数の命令を含む、記憶媒体に記憶される。上記で述べられた記憶媒体は、Uディスク、モバイル・ハード・ディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光学ディスクなどの、プログラム・コードを記憶する能力のある様々な媒体を含む。
【0081】
上記のものは、本開示の特定の実現形態モードであるのみであり、本開示の保護の範囲を制限することを意図されない。当業者に明らかな、いかなる変形または置換も、本開示の保護の範囲内に入るものとする。それゆえに、本開示の保護の範囲は、特許請求の範囲の保護の範囲にしたがうべきものとする。