(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-27
(45)【発行日】2023-04-04
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
B60W 50/00 20060101AFI20230328BHJP
B60K 1/04 20190101ALI20230328BHJP
【FI】
B60W50/00
B60K1/04 Z
(21)【出願番号】P 2020556596
(86)(22)【出願日】2019-08-02
(86)【国際出願番号】 JP2019030424
(87)【国際公開番号】W WO2020095491
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2020-12-15
(32)【優先日】2018-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001531
【氏名又は名称】弁理士法人タス・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】穴本 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】海口 和之
(72)【発明者】
【氏名】藤咲 勇一
(72)【発明者】
【氏名】森田 敏正
【審査官】竹村 秀康
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-187948(JP,A)
【文献】特開2017-135961(JP,A)
【文献】特表2005-500940(JP,A)
【文献】特開2018-065484(JP,A)
【文献】特開2011-093370(JP,A)
【文献】特表2017-505559(JP,A)
【文献】特開昭61-115531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30
B60W 30/00-60/00
G08G 1/00-99/00
B60K 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
車輪と、
前記車輪の駆動、操舵、及び制動を制御する車両制御装置と
前記車両の外界の状態を検知する外界センサと、
前記外界センサの検知の結果に基づいて前記車両の走路を決定し、決定した走路に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する自動運転制御装置と、
を備えた車両において、
前記車輪と、前記自動運転制御装置の指示に基づいて前記車輪の駆動、操舵、及び制動を制御する前記車両制御装置とが設けられた下部構造体と、
前記下部構造体に対し着脱自在に物理的に接続され、前記外界センサと、前記外界センサの検知結果に基づいて前記車両の走路を決定し決定した走路に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する前記自動運転制御装置とが設けられた上部構造体と、を備え、
前記車両は、前記車輪を有することなしに前記自動運転制御装置を有する上部構造体と、前記自動運転制御装置を有することなしに前記車輪及び前記車両制御装置を有する下部構造体との組合せで構成され、
前記上部構造体は、前記自動運転制御装置を支持した状態で、前記車両制御装置を支持した状態の前記下部構造体と分離可能に物理的に接続されており、前記上部構造体に支持された前記自動運転制御装置は、前記上部構造体が前記下部構造体から分離した状態で前記車両制御装置と電気的に分離するように前記車両制御装置と接続されている
車両。
【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記上部構造体は、前記自動運転制御装置を支持した状態で、前記車両制御装置を支持した状態の前記下部構造体と分離されるように物理的に接続されており、
前記自動運転制御装置は、前記上部構造体に支持された状態で、前記上部構造体が前記下部構造体から分離した状態で前記車両制御装置から物理的且つ電気的に分離されるように前記車両制御装置に接続されている。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両であって、
前記上部構造体は、前記車両に搭乗するドライバーの操作に応じて前記車両制御装置に前記車両の走行の程度目標を指示するオペレーティングデバイスを有する。
【請求項4】
請求項1から3いずれか1に記載の車両であって、
前記車両は、小型パーソナルホイールドヴィークルである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動運転により目的地まで走行する車両の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、車両に搭載された自動運転システムが開示されている。特許文献1の車両が搭載する自動運転システムは、ナビゲーション装置と、自動運転制御装置とを備えている。ナビゲーション装置は、車両の現在位置から目的地までの経路を探索する。自動運転制御装置は、経路に関する情報及び外界監視の結果に基づいて車両の加減速及び操舵を自動制御する。例えば、自動運転制御装置は、モータを有する走行駆動力出力装置を制御し、走行駆動力を発生させる。これにより、車両の運転制御の自動化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような車両では、走行の機能を担う部分を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、走行の機能を担う部分を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことができる車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
車両は、例えば、通勤、観光、荷物の搬送、又は滞在といった用途、利用者の嗜好、時代の要請に応じたバリエーションを有することが望まれる。この反面、自動運転により走行する車両は、多数の部品で構成された複雑且つ大型の機械である。このため、車両は、資源・環境等の持続性及びコストの面からできるだけ長期使用されることが望まれる。
本発明者らは、長期使用とバリエーションについて次のように検討した。
【0007】
上述したような車両のバリエーションは、自動運転走行を含む走行とは独立した機能として考えることができる。この場合、車両を、走行の機能を担う部分と、用途、嗜好、及び時代の要請に対応した部分に分けることが考えられる。ここで、車輪及び駆動源は、走行に関する機能を実現する。
そこで、例えば、車両を、下部構造体と上部構造体の組合せで構成することが考えられる。下部構造体は、走行の機能を担う部分である。下部構造体は、車輪及び駆動源を有する、上部構造体は、下部構造体と組合せられる、車両の居室(車室)の部分である。
上部構造体の構成にバリエーションを設けることで、上部構造体が用途や嗜好に対応する。そして、下部構造体は、種々のバリエーションを有する上部構造体に対し共通に組合せられる設計とする。即ち、下部構造体が単体でも自動運転走行が可能なように、下部構造体に自動運転走行の機能を集約する。これによって、自動運転制御の走行に関する下部構造体を長期に使用可能としつつ、下部構造体に組合せられる上部構造体の自由度を高めることができると考えられる。
【0008】
自動運転制御により走行する車両は、外界環境の認識結果に基づいて走行する。
下部構造体が共通であっても、下部構造体に組合せられる上部構造体の構成が異なると、自動走行に対する要求が異なる場合がある。例えば、上部構造体の容積、形状又は重量が異なると、自動走行で実施される加速度、減速度、カーブでの曲率、停車位置、走行斜線、又は通行する経路が異なる場合がある。
言い換えると、自動運転機能を担当する下部構造体が共通である場合、この共通の下部構造体の機能及び性能に適応するように、上部構造体を設計することが求められる。
この場合、上部構造体のバリエーションが制約されやすい。つまり、車両の用途が制約されやすい。
また、自動運転技術の開発は、将来さらに進展することが見込まれている。自動運転技術の進展に応じて下部構造体を取換えると、走行機能を担う下部構造体を使用可能な期間が短縮してしまう。
【0009】
そこで、本発明者らは、車両の長期使用と車両のバリエーションについてさらに検討した。本発明者らは、車両の各部の役割をより詳細に検討した。
本発明者らは、自動運転制御により走行する車両の走行に関する下部構造体の機能として考えられていた、外界の環境を検知するセンサと、検知した環境に応じて運転を指示する自動運転制御装置とを、上部構造に配置することを検討してみた。つまり、車両の自動運転に必要な機能を一つの構造体に集約するという車両設計の発想に反して、自動運転に必要な機能のうち車両の外界の環境を検知する外界センサと、検知した環境に応じて運転を指示する自動運転制御装置を、敢えて下部構造から分離し、上部構造に集約することを試みた。ここで、運転の指示は、例えば各駆動源のトルク又は電流の指示といった下位のレベルではなく、少なくとも車両の走行速度を指示するレベルである。
外界センサと自動運転制御装置が上部構造体に集約されることによって、上部構造体の構成に応じた自動運転の制御を上部構造体に集約することができる。この上部構造体が、車輪及び駆動源を備えた下部構造体に対し組合せられる。
この結果、車両の用途に適用するように上部構造体を設計することができ、しかも、上部構造体を組合せる下部構造体の走行機能及び性能を、車両の用途に適用させることができる。
また、将来の自動運転技術の進展に応じて車両の用途及び機能は変化することが考えられる。この場合、車両の用途及び機能に応じて上部構造体の構造も変化することが考えられる。外界センサと自動運転制御装置を上部構造に集約することによって、用途及び機能に応じて上部構造体を設計する場合に、外界センサ及び自動運転制御装置を、新たな自動運転技術及び新たな用途及び機能に応じて更新していくことができる。
そして、異なる用途に適用した異なる上部構造体、及び新たな自動運転技術に対応した新たな上部構造体に対し、共通の下部構造体を引き続き組合せることができる。
従って、走行の機能を担う部分を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことができる。
【0010】
本発明の車両は、以下の構成を備える。
【0011】
(1) 車両であって、
車輪と、
前記車輪の駆動、操舵、及び制動を制御する車両制御装置と
前記車両の外界の状態を検知する外界センサと、
前記外界センサの検知の結果に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する自動運転制御装置と、
を備えた車両において、
前記車輪と、前記自動運転制御装置の指示に基づいて前記車輪の駆動、操舵、及び制動を制御する前記車両制御装置とが設けられた下部構造体と、
前記下部構造体に対し着脱自在に物理的に接続され、前記外界センサと、前記外界センサの検知結果に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する前記自動運転制御装置とが設けられた上部構造体と、を備え、
前記上部構造体は、前記自動運転制御装置を支持した状態で、前記車両制御装置を支持した状態の前記下部構造体と分離可能に物理的に接続されており、前記上部構造体に支持された前記自動運転制御装置は、前記車両制御装置と分離可能に電気的に前記車両制御装置と接続されている
車両。
【0012】
上記構成の車両は、下部構造体と上部構造体とを備える。上記構成によれば、下部構造体には、車輪と車両制御装置とが設けられている。上部構造体には、外界センサと、自動運転制御装置とが設けられている。自動運転制御装置は、センサの結果に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する。上部構造体は、自動運転制御装置を支持した状態で、車両制御装置を支持した状態の下部構造体と物理的に接続されている。上部構造体は、下部構造体と分離可能である。自動運転制御装置は、車両制御装置に対し電気的に接続されている。ただし、自動運転制御装置は、上部構造体が前記下部構造体から分離した状態で車両制御装置から電気的に分離される。
上部構造体が、外界センサと自動運転制御装置を備えることによって、上部構造体の構成に応じた自動運転の制御を上部構造体に集約することができる。この上部構造体が、車輪及び駆動源を備えた下部構造体に対し組合せられる。
この結果、車両の用途に適用するように上部構造体を設計しつつ、上部構造体が支持する自動走行制御装置の制御によって、上部構造体と組合せられた下部構造体の走行機能及び性能を、車両の用途に適用させることができる。
また、将来の自動運転技術の進展に応じて車両の用途及び機能が変化する場合、車両の用途及び機能に応じて上部構造体の構造も変化することができる。外界センサと自動運転制御装置を上部構造に集約することによって、新たな用途及び機能に応じて上部構造体を設計する場合に、外界センサと自動運転制御装置を新たな自動運転技術、新たな用途、及び新たな機能に応じて更新することができる。例えば、車両の走行の程度目標として選択可能な範囲は、上部構造に反映される車両の用途及び機能に応じて設定される。
これに対し、車両制御装置が受ける車両の走行の程度目標の指示の内容は、車両の用途又は自動運転技術の進展に応じて変化する可能性はあるものの、指示に応答する下部構造体の性能自体は、例えばセンサに基づく自動制御の動作と比べ大きく変化しないと考えられる。上記構成における下部構造体は、異なる用途に適用する複数種類の上部構造体、及び新たな自動運転技術に対応した新たな種類の上部構造体に対し、引き続き組合せることができる。従って、走行の機能を担う部分を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことができる。
【0013】
(2) (1)の車両であって、
前記上部構造体は、前記自動運転制御装置を支持した状態で、前記車両制御装置を支持した状態の前記下部構造体と分離されるように物理的に接続されており、
前記自動運転制御装置は、前記上部構造体に支持された状態で、前記上部構造体が前記下部構造体から分離した状態で前記車両制御装置から物理的且つ電気的に分離されるように前記車両制御装置に接続されている。
【0014】
上記構成によれば、自動運転制御装置は、車両制御装置に接続されている。ただし、自動運転制御装置は、上部構造体が下部構造体から分離した状態で車両制御装置から物理的且つ電気的に分離される。
自動運転制御装置と車両制御装置の分離が物理的且つ電気的に行われるので、接続状態及び分離状態が把握しやすい。このため、新たな用途及び機能に応じて上部構造体を設計する場合に、外界センサと自動運転制御装置を、新たな自動運転技術及び新たな用途及び機能に応じて更新しやすく、且つ、車両の利用時及び上部構造体の交換時に制御装置の接続状態が把握し易い。
【0015】
(3) (1)又は(2)の車両であって、
前記上部構造体は、前記車両に搭乗するドライバーの操作に応じて前記車両制御装置に前記車両の走行の程度目標を指示するオペレーティングデバイスを有する。
【0016】
上記構成によれば、車両は、自動運転制御装置による指示を行うことができない道路上でもドライバーの操作によって走行することができる。オペレーティングデバイスが上部構造体に備えられることによって、車両の用途及び機能に適応した操作に合わせてオペレーティングデバイスを変化させることができる。
【0017】
(4) (1)から(3)いずれか1の車両であって、
前記車両は、小型パーソナルホイールドヴィークルである。
【0018】
上記構成によれば、ドライバーがドライビングに費やす時間を低減し、かつ、リーズナブルな材料及び製造工程で製造できる車両が実現する。
【0019】
本発明の車両は、車輪を有するホイールドヴィークルである。本発明の車両は、例えば、小型パーソナルホイールドヴィークルである。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、車両の左右方向の大きさが1500mm以下、フットプリントが4.4m2以下の車両である。
ただし、本発明の車両は、例えば、幅方向の長さが7フィート(2・1336メートル)以下でもよい。本発明の車両は、例えば、幅方向の定員が2人であり且つ総定員が10人以下である車両でもよい。総定員は、車両に乗車可能なユーザの数である。
【0020】
例えば、上部構造体に支持された自動運転制御装置は、上部構造体が下部構造体から分離した状態で車両制御装置と電気的に分離可能にするように前記車両制御装置と接続されている。自動運転制御装置は、例えば、車両制御装置と電気的及び物理的に接続されている。
自動運転制御装置と車両制御装置の電気的な接続と物理的な接続は、厳密には、同時に生じなくともよい。例えば、上部構造体を下部構造体から分離する過程において、先に、電気的接続を担う電気コネクタを切り離すことで電気的な分離が実施される。この後で、上部構造体が下部構造体から分離する、又は、自動運転制御装置を上部構造体から取り外すことで物理的な分離が実施される。なお、電気的な分離と物理的な分離は、逆の順序で実施されてもよい。また、自動運転制御装置と車両制御装置の電気的な接続と物理的な接続は、同時に生じてもよい。
自動運転制御装置と車両制御装置の電気的な接続は、例えば、有線による接続である。ただし、自動運転制御装置と車両制御装置の電気的な接続は、例えば、無線による通信でもよい。ただし、この場合、自動運転制御装置と車両制御装置の無線通信は、例えば、上部構造体と下部構造体が接続された状態で可能な車両内無線通信である。
自動運転制御装置は、例えば、自動運転制御装置と車両制御装置との物理的接続状態を検知する。自動運転制御装置は、例えば、物理的接続状態を検出した場合、指示を出力し、物理的接続状態を検出しない場合、指示の出力を禁止する。ただし、自動運転制御装置として、例えば物理的接続状態を検知しない構成も採用可能である。
【0021】
車両は、車両の外界の状況に応じて決定した走路に基づいて走行する。車両は、外界センサの検知の結果に基づいて、車両の走行の程度目標を指示する。ただし、車両は、車両の走行の程度目標を決定する場合に、外界センサの検知の結果のみでなく、例えば車両外部の中央管制装置から供給される指示も含め決定してもよい。例えば、車両は、中央管制装置から経路の情報の供給を受け、供給された経路の情報に基づいて、車線等の走路を決定してもよい。また、車両は、乗員の操作に応じて走行する能力を有してもよい。
【0022】
自動運転における、外界検知から車両の物理的な装置の制御までは、例えば、次の処理を順に経ることで実施される。
・自車位置の測位
・指定された目的地・走路に対する相対位置検出
・自車周辺の信号標識・障害物の検出
・障害物の迂回路を含む走路を計画
・車両制御
自動運転制御装置は、例えば、上記の処理を担う。自動運転制御装置は、車両制御処理の結果として、車両制御装置に程度目標を出力する。
【0023】
自動運転制御装置は、例えば、外界センサの検知の結果に基づいて、走路を決定し、決定した走路に基づいて前記車両の走行の程度目標を指示する。
自動運転制御装置は、例えば、外界センサの検知の結果に基づいて、目的地までの経路を決定し、決定した経路に基づいて走路を決定し、決定した走路に基づいて車両の走行の程度目標を出力してもよい。目的地までの経路は、例えば走行に利用する道路である。経路は、概略の位置情報である。走路は、道路で車両が走行する軌跡である。走路は、車両が道路のうちいずれの車線、車線の中のどの部分、車線間を移動する場合の含む詳細な位置情報である。
【0024】
外界の状態は、例えば案内標識といった車両が走行する道路の状態、又は、道路の上の他の車両や歩行者の状態、障害物である。案内標識は、例えば、道路上の区画線、及び、道路に埋設された誘導線を含む。
外界センサは、自車位置の測位、および障害物または信号標識検知の手段である。自車位置の測位では、相対測位、または絶対測位が用いられる。相対測位は、例えば道路上の目印(白線や誘導線など)を検知して、車両の相対位置を得る測位である。絶対測位は、例えば、GPSや立体地図マッチングから緯度経度等を得る測位である。相対測位及び絶対測位は、例えば条件または操作に応じて選択可能であってもよい。
外界センサは、例えば、画像カメラ、Light Detection and Ranging(LiDAR)、超音波線センサである。
障害物または信号標識検知は、障害物または信号を検知する必要が無いコントロールされた環境では省略することも可能である。コントロールされた環境は、例えば、車両の外部における監視・管制によって制御される車両のみが走行する閉じた領域である。また、障害物または信号標識検知は、例えば、車両の外部における監視・管制指示によっても行うことが可能である。
【0025】
駆動源の出力は、車輪を駆動する出力である。出力は、例えばトルク及び速度として表される。出力は、例えばパワーとして表されてもよい。駆動源は、例えばモータである。ただし、駆動源は、例えば、エンジンでもよい。車両は、複数のモータを備えることができる。車両は、車輪ごとに駆動源を有することができる。車両は、複数の車輪に対応する1つの駆動源を有してもよい。
【0026】
走行の程度目標の指示は、例えば車両の少なくとも走行速度又は加速度のいずれかの目標データの送信である。走行の程度目標の指示は、停止、即ちゼロの走行速度も含む。走行の程度目標の指示は、車両の前方向及び後方の双方についての程度目標を含む。程度目標の指示は、例えば操舵角の指示を含んでもよい。
【0027】
本明細書にて使用される専門用語は特定の実施例のみを定義する目的であって発明を制限する意図を有しない。
本明細書にて使用される用語「および/または」はひとつの、または複数の関連した列挙された構成物のあらゆるまたはすべての組み合わせを含む。
本明細書中で使用される場合、用語「含む、備える(including)」「含む、備える(comprising)」または「有する(having)」およびその変形の使用は、記載された特徴、工程、操作、要素、成分および/またはそれらの等価物の存在を特定するが、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはそれらのグループのうちの1つまたは複数を含むことができる。
本明細書中で使用される場合、用語「取り付けられた」、「結合された」および/またはそれらの等価物は広く使用され、特に指定しない限り直接的および間接的な取り付け、および結合の両方を包含する。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
一般的に使用される辞書に定義された用語のような用語は、関連する技術および本開示の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されることはない。
本発明の説明においては、技術および多数の工程が開示されていると理解される。
これらの各々は個別の利益を有し、それぞれは、他の開示された技術の1つ以上、または、場合によっては全てと共に使用することもできる。
したがって、明確にするために、この説明は、不要に個々のステップの可能な組み合わせをすべて繰り返すことを控える。
それにもかかわらず、明細書および特許請求の範囲は、そのような組み合わせがすべて本発明および請求項の範囲内にあることを理解して読まれるべきである。
本明細書では、新しい車両について説明する。
以下の説明では、説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細を述べる。
しかしながら、当業者には、これらの特定の詳細なしに本発明を実施できることが明らかである。
本開示は、本発明の例示として考慮されるべきであり、本発明を以下の図面または説明によって示される特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、走行の機能を担う部分を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことができる車両を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】車両の例としての小型パーソナルホイールドヴィークル、オペレーティングデバイス、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路及び専用道路以外の汎用道路を表している。
【
図2】車両の他の形態に係る小型パーソナルホイールドヴィークルを示している。
【
図3】
図1及び
図2のオペレーティングデバイスの具体例を示している。
【
図4】
図1及び
図2のオペレーティングデバイスの具体例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0030】
主要都市及び主要都市に向かう幹線道路において慢性的な渋滞が発生している。これは、個人が所有している車両が増加したためである。そこで、渋滞を解消するために、公共交通機関の導入が積極的に行われている。また、車両をシェアして使用する車両シェアリングも行われている。しかしながら、公共交通機関および車両シェアリングは、個人の移動ニーズにマッチしていない。例えば、公共交通機関および車両シェアリングは、ドアTOドアでの使用および移動中のパーソナルな空間の確保が困難である。また、タクシーやバイクタクシーなどのライドシェアリングは、ドアTOドアで使用できるが、コストが高く、パーソナルな空間の確保が困難である。また、例えば、家族の送り迎えに個人が所有している車両を使用する場合、ドアTOドアでの使用、パーソナルな空間の確保などパーソナルな使用が可能であるが、送り迎えの間の待ち時間などドライバーの時間が消費されるという課題も存在する。
ドアTOドアでの使用、パーソナルな空間の確保などパーソナルな使用が可能、渋滞を解消可能であり、かつ、リーズナブルな交通機関が求められている。
【0031】
本実施形態の例は、ドアTOドアでの使用、パーソナルな空間の確保などパーソナルな使用が可能、渋滞を解消可能であり、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークル制御装置および小型パーソナルホイールドヴィークルを提供する。
【0032】
ドライバーがドライビングに費やす時間を低減し、かつ、リーズナブルな交通機関が求められている。
本実施形態の例は、ドライバーがドライビングに費やす時間を低減し、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークル制御装置および小型パーソナルホイールドヴィークルを提供する。
【0033】
小型パーソナルホイールドヴィークルは、車輪を備えている。小型パーソナルホイールドヴィークルは、車両の駆動力を発生する駆動機構、進行方向を変更するための進行方向変更機構および車両の制動力を発生する制動機構を備えている。小型パーソナルホイールドヴィークルは、駆動機構、進行方向変更機構および制動機構を制御する車両制御装置を備えている。小型パーソナルホイールドヴィークルは、車両制御装置に電気的に接続されるオペレーティングデバイスを備えている。車両制御装置は、オペレーティングデバイスから入力された電気信号に基づいて小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する。
車両制御装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する装置である。車両制御装置は、駆動手段、操舵手段、及び制動手段を制御する。駆動手段は、例えば、モータ及び変速装置を含む。操舵手段は、車輪を操舵するステアリング機構、及びステアリング機構を駆動するアクチュエータを含む。制動手段は、例えば、回生制御手段、または、機械的ブレーキ機構を含む。
車両制御装置は、駆動手段、操舵手段、及び制動手段と電気的接続されている。つまり、車両制御装置は、駆動機構、進行方向変更機構および制動機構に電気的に接続されている。
自動運転制御装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルを自動運転させるための装置である。自動運転制御装置は、車両制御装置に電気的に接続される。
小型パーソナルホイールドヴィークルは、車両の自動運転に必要な各種センサを有する。
各種センサは、制御装置に電気的に接続される。各種センサの一部は、自動運転制御装置に電気的に接続される。各種センサの一部は、車両制御装置に電気的に接続される。各種センサは、自動運転制御装置および車両制御装置と電気的に接続される。
なお、自動運転制御装置および車両制御装置は、独立した筐体を有する2つの部品として構成されていても良い。自動運転制御装置および車両制御装置は、1つの筐体に納められる1つの部品として構成されていても良い。
キャビンは、自動運転制御装置を有するように構成されていても良い。
キャビンは、車両制御装置を有するように構成されていても良い。
シャーシは、車両制御装置を有するように構成されていても良い。
シャーシは、自動運転制御装置を有するように構成されていても良い。
なお、小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、バスより小さい車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、その乗車定員が10人未満の車両である。例えば、車両(ホイールドヴィークル)の左右方向の定員が二人以下であり且つ総定員が四人以下の車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、車両の左右方向の大きさが2000mm以下である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、車両の左右方向の大きさが1500mm以下、フットプリントが4.4m2以下の車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、シットインタイプシートを有する車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、エンジンにより走行可能な車両、電動機により走行可能な車両、エンジン及び電動機により走行可能な車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルの動力源は、特に限定されない。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、オフロード型、オンロード型の車両である。小型パーソナルホイールドヴィークルは、例えば、2輪車、3輪車又は4輪車である。
【0034】
[入力動作が異なる複数のオペレーティングデバイスで操作可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]
車両制御装置は、駆動力の発生、進行方向の変更および制動力の発生の少なくとも一つの指示に対して入力動作が異なる複数種類のオペレーティングデバイスが電気的に接続可能に構成される。これにより、ドライバーはオペレーティングデバイスを選択することが可能となり、よりパーソナライズすることができる。
車両制御装置は、入力動作が異なる複数種類のオペレーティングデバイスのうち、一つのオペレーティングデバイスと電気的に接続され、かつ、オペレーティングデバイスから入力された電気信号に基づいて小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する。
車両制御装置は、入力動作が異なる複数種類のオペレーティングデバイスのうち、複数のオペレーティングデバイスと優先順位が付与された状態で電気的に接続され、かつ、優先順位に基づいてオペレーティングデバイスから入力された電気信号に基づいて小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する。
入力動作が異なる複数種類のオペレーティングデバイスは、360度以上回転可能なステアリングハンドル、180度未満の範囲で回転するステアリングハンドル(バー、ガングリップタイプ)、ゲーム機で使用されるようなスイッチを使用したコントローラー、スマートフォン・タブレット・マウスパッドのように触れて入力する接触式入力デバイス、ジョイスティックコントローラーまたはドライバーのジェスチャーを認識して入力する非接触式入力デバイスなどを含む。また、制御装置は、入力動作が異なる複数種類のオペレーティングデバイスに合わせて、小型パーソナルホイールドヴィークルの走行時の仕様又は性能を変更しても良い。例えば、オペレーティングデバイスがジョイスティックコントローラーである場合には、車両制御装置が最高速度を通常より低く設定することも可能である。
なお、オペレーティングデバイスは、小型パーソナルホイールドヴィークルに搭載されていても良い。オペレーティングデバイスは、小型パーソナルホイールドヴィークルに装着および着脱可能に構成されていても良い。小型パーソナルホイールドヴィークルは、入力動作が異なる複数のオペレーティングデバイスで操作可能に構成される。小型パーソナルホイールドヴィークルは、車両の内部に存在しない車両の外部にあるオペレーティングデバイスで操作可能に構成されていても良い。
【0035】
[車両の内部に存在しない車両の外部にあるオペレーティングデバイスで操作可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]
車両制御装置は、車両の内部に存在しない車両の外部にあるオペレーティングデバイスが電気的に接続可能に構成される。車両制御装置は、複数のセンサで取得された車両の状況および車両の周囲の状況に関するデータをオペレーティングデバイスに送信する。車両の外部にいるドライバーは、車両の状況および車両の周囲の状況に基づいて、オペレーティングデバイスを操作する。
これにより、ドライバーは、例えば、自宅やオフィスにいる状態で、小型パーソナルホイールドヴィークルを操縦して、小型パーソナルホイールドヴィークルを目的地に移動させることができる。そのため、例えば、家族の送り迎えの間の待ち時間などドライバーの時間の消費を低減することができる。また、例えば、遠隔操縦の代行サービスをリーズナブルに行うことができる。
【0036】
[複数の小型パーソナルホイールドヴィークルを管制する中央管制装置によってドライビング可能、かつ、車両の内部に搭乗しているドライバーがドライビング可能または車両の外部にいるドライバーがドライビング可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]
車両制御装置は、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路上を走行する複数の小型パーソナルホイールドヴィークルを集中管制する中央管制装置が電気的に接続可能に構成される。車両制御装置は、中央管制装置から入力された電気信号に基づいて、小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する。さらに、車両制御装置は、車両の内部に搭乗しているドライバーが操作するオペレーティングデバイスから入力された電気信号に基づいて、または、車両の外部にいるドライバーが操作するオペレーティングデバイスから入力された電気信号に基づいて、小型パーソナルホイールドヴィークルの駆動力、進行方向および制動力を制御する。
これにより、小型パーソナルホイールドヴィークルは、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路上を走行し、集中管制されるため、車両制御装置が簡素化できる。また、専用道路以外の汎用道路では、車両の内部に搭乗しているドライバーまたは車両の外部にいるドライバーが操作・制御するため、小型パーソナルホイールドヴィークルに搭載される自動運転のための自動運転制御装置をより簡素化できる。
ドアTOドアでの使用、パーソナルな空間の確保などパーソナルな使用が可能、渋滞を解消可能であり、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークルおよび小型パーソナルホイールドヴィークルの車両制御装置を提供することができる。
ドライバーがドライビングに費やす時間を低減し、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークルおよび小型パーソナルホイールドヴィークルの車両制御装置を提供することができる。
例えば、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが専用道路上を走行し、集中管制される交通システムは、公共交通機関の一つであると考えられる。しかしながら、上記小型パーソナルホイールドヴィークルは、専用道路以外の汎用道路では、車両の内部に搭乗しているドライバーまたは車両の外部にいるドライバーが運転可能であるため、これは、パーソナルな交通手段でもある。それらを両立したため、本技術は、公共交通機関をパーソナライズする技術であると考えられる。本開示に係る小型パーソナルホイールドヴィークルは、公共交通機関でありながらパーソナルな使用を満たすことができる。
なお、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルとは、集中管制が行いやすいように車両の大きさ、駆動源の出力など車両の仕様がある範囲に制限された小型パーソナルホイールドヴィークルである。本開示に係る小型パーソナルホイールドヴィークルは同じメーカーの車両である必要はない。本開示に係る小型パーソナルホイールドヴィークルは、異なるメーカーの車両であっても、所定の規格を充足していれば良い。本開示に係る小型パーソナルホイールドヴィークルの仕様(性能)としては、例えば、集中管制で制御する際に、最高速度が45から60km/h、0から50km/hまでの加速度が10秒以内、50から0km/hまでの減速度が5秒以内を充足する仕様が考えられる。また、本開示に係る小型パーソナルホイールドヴィークルの仕様(サイズ)としては、例えば、車両の左右方向の大きさが1500mm以下、フットプリントが4.4m2以下とすることが考えられる。
所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路とは、上述した所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークル以外の一般車両、マニュアル運転車両、人力自転車などの走行を禁止した道路である。
中央管制装置は、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路上を走行する際に、走行が許可された小型パーソナルホイールドヴィークルであることを認証する機構を設けても良い。具体的には、小型パーソナルホイールドヴィークルに認証デジタルキーが記憶された認証モジュールを搭載していても良い。その認証モジュールは車両制御装置の通信ユニットと電気的に接続され、中央管制装置と通信することができる。この通信により、小型パーソナルホイールドヴィークルの専用道路への進入が許可される。なお、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路には、車両の大きさを測定する装置を設けても良い。また、小型パーソナルホイールドヴィークルのADAS、自動運転に必要なセンサ、アクチュエータの有無、作動状況をチェックし、所定のチェック項目を満たした場合に許可するようにしても良い。また、中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルのメンテナンス情報、車両検査情報を取得し、その情報に基づいて、小型パーソナルホイールドヴィークルの専用道路への進入を許可しても良い。また、中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルのメンテナンス情報及び/又は車両検査情報を取得し、その情報に基づいて、適切なメンテナンスを促す情報およびサービスに関する情報などを車両のオーナー、ドライバーに提案しても良い。また、ドライバーに関する情報が登録されている場合は、車両の情報、車両の走行に関する情報と組み合わせることで、種々のサービスに関する情報をドライバーに提供することができる。
また、中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルに搭載されている診断装置と通信できるように構成しても良い。各車両は走行中に診断装置で自己診断を行い、中央管制装置が不具合の度合いに応じて、各車両を管制しても良い。
なお、小型パーソナルホイールドヴィークルが搭載している各種センサを利用することで、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路または他の小型パーソナルホイールドヴィークルの状況を監視しても良い。例えば、道路の路面状況を監視し、道路上の障害物を見つけることができる。路面の凹凸などについては、カメラなどの撮像装置で監視できる。また、車輪の状況で監視することもできる。監視のための装置は、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路に設けても良い。
このようにして取得した情報は、車両の集中管制に利用することができる。これにより、より効率的な管制が可能になる。
小型パーソナルホイールドヴィークルは、走行中に他の小型パーソナルホイールドヴィークルと機械的に連結されても良い。連結後は、先頭の小型パーソナルホイールドヴィークルが後続の他の小型パーソナルホイールドヴィークルを牽引するように制御しても良い。また、機械的な連結ではなく電気的な連結により、複数の小型パーソナルホイールドヴィークルを隊列走行させても良い。
小型パーソナルホイールドヴィークルは、走行中に搭載しているエネルギー量を調整することができる。例えば、複数の小型パーソナルホイールドヴィークルが機械的に連結されている場合、連結されている車両間でエネルギーの量を調整することができる。また、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路に設けたエネルギー供給装置と小型パーソナルホイールドヴィークルに搭載したエネルギー補充装置との間で、小型パーソナルホイールドヴィークルのエネルギーを補充することができる。非接触給電または接触給電などの形式を採用することができる。
なお、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路は、高架とすることができる。また、橋脚、路面、柵など各要素をモジュール化することで、都市の変化に合わせて、容易に専用道路の規模を変更することができる。また、メンテナンスも容易に行うことができる。また、各モジュールをコンクリートではなく、金属または樹脂などで構成することで、より容易に専用道路の規模を変更することができる。メンテナンスもより容易に行うことができる。
なお、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路は、ループ状に形成することができる。これにより、集中管制をより容易に行うことができる。また、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路は、専用ではない道路と接続されても良い。
なお、上述した中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルの運転を制御する機能および小型パーソナルホイールドヴィークルまたはそのドライバーに関する情報を集中的に管理し、制御する機能を備えている。しかしながら、中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルの運転を制御する機能を備えている必要はない。中央管制装置は、小型パーソナルホイールドヴィークルまたはそのドライバーに関する情報を集中的に管理し、制御する機能を備えている必要はない。中央管制装置が存在しなくても良い。同等の機能を各小型パーソナルホイールドヴィークルで分散処理しても良い。
本開示の一実施形態に係る小型パーソナルホイールドヴィークルとしては、例えば、以下のヴィークルが挙げられる。
【0037】
[所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路を自動運転可能、かつ、汎用道路を車両の内部に搭乗しているドライバーがドライビング可能、かつ、車両の外部にいるドライバーがドライビング可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]または、
[所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路を自動運転可能、かつ、汎用道路を車両の内部に搭乗しているドライバーがドライビング可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]または、
[所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路を自動運転可能、かつ、車両の外部にいるドライバーがドライビング可能な小型パーソナルホイールドヴィークル]。
これにより、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路上を走行するため、混合交通である汎用道路を自動運転可能とした車両と比較して、自動運転に必要な自動運転制御装置を簡素化できる。また、専用道路以外の汎用道路では、車両の内部に搭乗しているドライバーまたは車両の外部にいるドライバーが操作・制御するため、混合交通である汎用道路を自動運転可能とした車両と比較して、小型パーソナルホイールドヴィークルに搭載される自動運転のための自動運転制御装置をより簡素化できる。なお、小型パーソナルホイールドヴィークルは、汎用道路を自動運転可能にも構成されるとともに、汎用道路において、車両の内部に搭乗しているか若しくは車両の外部にいるドライバーがドライブするか、又は自動運転するかが選択可能に構成されてもよい。
ドアTOドアでの使用、パーソナルな空間の確保などパーソナルな使用が可能、渋滞を解消可能であり、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークルおよび小型パーソナルホイールドヴィークルの自動運転制御装置を提供することができる。
ドライバーがドライビングに費やす時間を低減し、かつ、リーズナブルな小型パーソナルホイールドヴィークルおよび小型パーソナルホイールドヴィークルの自動運転制御装置を提供することができる。
【0038】
[自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置が車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置に対して交換可能に構成される小型パーソナルホイールドヴィークル]
自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置は、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置に対して交換可能に構成される。自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置は、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置に対して、電気的に接続および非接続が可能に構成される。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置を長期にわたり使用することができる。
自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置は、キャビンに設けられる。車両制御装置は、シャーシに設けられる。キャビンは、シャーシに対して、交換可能に構成される。キャビンは、シャーシに対して機械的に接続および非接続が可能に構成される。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部および自動運転を制御する自動運転制御装置およびキャビンのアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置およびシャーシを長期にわたり使用することができる。
【0039】
図1は、車両の例としての小型パーソナルホイールドヴィークル、オペレーティングデバイス、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路及び専用道路以外の汎用道路を表している。
小型パーソナルホイールドヴィークル1は、車輪(9FL,9FRi,9ReL,9ReRi)と、駆動源としての駆動機構5と、外界センサとしての複数のセンサと、自動運転制御装置4Bと、車両制御装置4Aとを備える。
駆動源(駆動機構5)は、車輪(9FL,9FRi,9ReL,9ReRi)を駆動する。
外界センサ(センサ13)は、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の外界の状態を検知する。
自動運転制御装置4Bは、外界センサ(センサ13)の検知結果に基づいて車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の走行の程度目標を指示する。
車両制御装置4Aは、自動運転制御装置4Bと電気的に接続され自動運転制御装置4Bの指示に基づいて駆動源(駆動機構5)の出力を制御する。車両制御装置4Aは、走行の程度目標の指示データを受ける。車両制御装置4Aは、車両の進行方向の変更および制動力を制御する。車両制御装置4Aは、駆動源(駆動機構5)の出力トルク又は速度を制御する。車両制御装置4Aは、例えば、目的地までの経路の情報を有しない。これに対し、自動運転制御装置4Bは、例えば、目的地までの経路の情報を有する。また、自動運転制御装置4Bは、例えば、経路となる道路のうち、車線の情報を有する。
【0040】
また、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)は、下部構造体としてのキャビン3と、上部構造体としてのシャーシ2と、を備えている。
下部構造体(シャーシ2)には、車輪(9FL,9FRi,9ReL,9ReRi)と駆動源(駆動機構5)と、車両制御装置4Aとが設けられている。下部構造体(シャーシ2)には、バッテリBTが設けられている。バッテリBTは、車両制御装置4Aの制御に応じて、駆動源(駆動機構5)に電力を供給する。バッテリBTが、車両制御装置4A、及び駆動源(駆動機構5)とともに下部構造体に設けられ、電力の配線は簡潔である。
上部構造体(キャビン3)は、下部構造体(シャーシ2)に対し着脱自在に物理的に接続される。上部構造体(キャビン3)には、外界センサ(センサ13)と、自動運転制御装置4Bとが設けられている。
例えば、バッテリBTが上部構造体(キャビン3)に設けられた構成も採用可能である。技術の進展に伴いバッテリ性能が向上した場合、又は、搭載されたバッテリBTが経時劣化した場合、新しい上部構造体(キャビン3)とともにバッテリBTを簡易に取換えることができる。また、例えば、複数のバッテリが、上部構造体(キャビン3)と下部構造体(シャーシ2)の双方に設けられてもよい。
上部構造体(キャビン3)は、自動運転制御装置4Bを支持した状態で、車両制御装置4Aを支持した状態の下部構造体(シャーシ2)と分離可能に物理的に接続されている。自動運転制御装置4Bは、車両制御装置4Aに電気的に分離可能に接続されている。
例えば、自動運転制御装置4Bと車両制御装置4Aは、物理的且つ電気的に接続される。自動運転制御装置4Bと車両制御装置4Aは、例えば、図示しない電線及びコネクタによって物理的且つ電気的に接続される。上部構造体(キャビン3)と下部構造体(シャーシ2)が分離する場合、コネクタの接続が解除され、自動運転制御装置4Bと車両制御装置4Aは、物理的且つ電気的に分離される。ただし、自動運転制御装置4Bと車両制御装置4Aが無線通信で接続される場合、自動運転制御装置4Bと車両制御装置4Aは物理的に接続されず、電気的に接続される。
【0041】
上部構造体(キャビン3)が、外界センサ(センサ13)と自動運転制御装置4Bを備えることによって、上部構造体(キャビン3)の構成に応じた自動走行制御の機能を上部構造体(キャビン3)として一体に集約することができる。この上部構造体(キャビン3)が、車輪(9FL,9FRi,9ReL,9ReRi)及び駆動源(駆動機構5)を備えた下部構造体(シャーシ2)に対し組合せられる。
この結果、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の用途に適用するように上部構造体(キャビン3)を設計しつつ、上部構造体(キャビン3)と一体の自動運転制御装置4Bの制御によって、上部構造体(キャビン3)を組合せる下部構造体(シャーシ2)の走行を、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の用途に適用させることができる。
例えば、キャビン3が人を乗せる構造である場合と、荷物専用の場合は、目標速度及び加減速の要請が異なる。また、キャビン3の大きさによっては、通行可能な走路が異なる場合がある。例えば、目的地までの経路又は通行可能な車線が異なる。
また、将来の自動運転技術の進展に応じて、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の用途及び機能が変化する場合、車両(小型パーソナルホイールドヴィークル1)の用途及び機能に応じて上部構造体(シャーシ2)の構造も変化することができる。例えば、検出する画像の精度、検出に用いる媒体の種類、又は、検出のアルゴリズムが変化する。外界センサ(センサ13)と自動運転制御装置4Bを上部構造(キャビン3)に集約することによって、新たな用途及び機能に応じて上部構造体(キャビン3)を設計する場合に、外界センサ(センサ13)と自動運転制御装置4Bを新たな自動運転技術、新たな用途、及び新たな機能に応じて更新することができる。
これに対し、走行の程度目標の指示に対して求められる下部構造体(シャーシ2)の応答性能自体は、自動運転制御装置4Bの動作と比べ大きく変化しない。車両制御装置4Aを有する下部構造体(シャーシ2)は、新たな種類の上部構造体(キャビン3)に対し、引き続き組合せることができる。従って、走行の機能を担う部分であるシャーシ2を長期に使用可能としつつ、用途や嗜好に合わせバリエーションを増やすとともに自動運転制御手段のバージョンアップを行うことができる。
【0042】
本実施形態の車両の一例である小型パーソナルホイールドヴィークル1について、より詳細に説明する。
【0043】
図1において、Fは小型パーソナルホイールドヴィークルの前方向、Reは後方向、Uは上方向、Dは下方向、Riは右方向およびLは左方向を示す。
図1は、小型パーソナルホイールドヴィークル、車両の内部に存在しない車両の外部にあるオペレーティングデバイス、所定の規格を充足する小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路および専用道路以外の汎用道路を表している。
小型パーソナルホイールドヴィークル1は、シャーシ2とキャビン3を有する。
シャーシ2は、制御装置4、駆動機構5、進行方向変更機構6、制動機構7、前右車輪9FRi、前左車輪9FL、後右車輪9ReRiおよび後左車輪9ReLを有する。
制御装置4は、車両制御装置4Aおよび自動運転制御装置4Bを含む。
車両制御装置4Aは、自動運転制御装置4Bと電気的に接続される。
各種センサの一部13は、自動運転制御装置4Bに電気的に接続される。
各種センサの一部13は、車両制御装置4Aに電気的に接続される。
図示されていないが、各種センサの一部13以外のセンサが、小型パーソナルホイールドヴィークル1に設けられていてもよい。各種センサの一部13以外のセンサは、自動運転制御装置4Bに接続されてもよい。
車両制御装置4Aは、駆動機構5、進行方向変更機構6および制動機構7と電気的に接続される。
キャビン3は、車両の内部に設けられた内部オペレーティングデバイス8IN、前右シートXFRi、前左シートXFL、後右シートXReRiおよび後左シートReLを有する。
キャビン3は、各種センサの一部13を有する。
キャビン3は、自動運転制御装置4Bを有する。
内部オペレーティングデバイス8INは、車両制御装置4Aと電気的に接続される。
内部オペレーティングデバイス8INは、360度以上回転可能なステアリングハンドル8INAを有する。
外部オペレーティングデバイス8OUTは、アンテナ8OUT1および360度以上回転可能なステアリングハンドル8OUTAを有する。
外部オペレーティングデバイス8OUTは、小型パーソナルホイールドヴィークル1の車両制御装置4Aと無線によって電気的に接続される。
小型パーソナルホイールドヴィークル1は、中央管制装置11と電気的に接続され、中央管制装置11によって集中的に管制される。
中央管制装置11は、アンテナ111を有する。
中央管制装置11は、小型パーソナルホイールドヴィークル1の車両制御装置4Aと無線によって電気的に接続される。
小型パーソナルホイールドヴィークル1は、小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路12E、その専用道路12Eに設けられた専用道路乗降ステーション12S、その専用道路12E以外の汎用道路12Gを走行する。
なお、図中において、小型パーソナルホイールドヴィークルが走行するための専用道路12Eおよびその専用道路12Eに設けられた専用道路乗降ステーション12Sは、太い線で示されている。その専用道路12E以外の汎用道路12Gは、細い線で示されている。
なお、電気的接続の形式は、有線による接続形式または無線による接続形式のいずれかの接続形式であっても良い。電気的接続が満たされる形式であれば、特定の形式に限定されない。
なお、無線の形式は、電気的接続が可能な形式であれば良い。無線の形式は、特定の形式に限定されない。
【0044】
図2は、本開示の他の形態に係る小型パーソナルホイールドヴィークルを示している。
キャビン3は、シャーシ2に機械的に接続/非接続可能に構成される。
図2には、キャビン3とシャーシ2が物理的に分離した状態が示されている。
キャビン3は、各種センサの一部13を有する。
キャビン3は、自動運転制御装置4Bを有する。
キャビン3は、内部オペレーティングデバイス8INを有する。
シャーシ2は、車両制御装置4A、駆動機構5、進行方向変更機構6および制動機構7を有する。
キャビン3は、シャーシ2に対して機械的に接続/非接続可能に構成される。
キャビン3は、シャーシ2に対して交換可能に構成される。
自動運転制御装置4Bは、車両制御装置4Aに電気的に接続/非接続可能に構成される。
自動運転制御装置4Bは、車両制御装置4Aに対して交換可能に構成される。
各種センサの一部13は、自動運転制御装置4Bに電気的に接続/非接続可能に構成される。
各種センサの一部13は、車両制御装置4Aに電気的に接続/非接続可能に構成される。
各種センサの一部13は、車両制御装置4Aに対して交換可能に構成される。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転を制御する自動運転制御装置4Bのアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13および自動運転を制御する自動運転制御装置4Bのアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、キャビン3のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13、自動運転を制御する自動運転制御装置4Bおよびキャビン3のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置およびシャーシ2を長期にわたり使用することができる。
【0045】
図3は、オペレーティングデバイスの具体例を示している。
自動運転制御装置4Bは、キャビン3に対して交換可能に構成される。
各種センサの一部13は、キャビン3に対して交換可能に構成される。
着脱式オペレーティングデバイス8INOUTは、キャビン3に対して交換可能に構成される。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転を制御する自動運転制御装置4Bのアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13および自動運転を制御する自動運転制御装置4Bのアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、キャビン3のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、自動運転に必要なセンサの一部13、自動運転を制御する自動運転制御装置4Bおよびキャビン3のアップグレードを容易に行うことができる。
このように構成されるため、車両の駆動力、進行方向の変更および制動力を制御する車両制御装置およびシャーシ2を長期にわたり使用することができる。
【0046】
図4は、オペレーティングデバイスの具体例を示している。
着脱式オペレーティングデバイス8INOUTは、アンテナ8INOUT1を有する(
図1参照)。
着脱式オペレーティングデバイス8INOUTは、小型パーソナルホイールドヴィークル1の車両制御装置4Aと電気的に接続できる(
図1参照)。
着脱式オペレーティングデバイス8INOUTは、例えば、360度以上回転可能なステアリングハンドル8INOUTA、180度未満の範囲で回転するステアリングハンドルバー8INOUTB、ゲーム機で使用されるようなスイッチを使用したコントローラー8INOUTC、スマートフォン・タブレット・マウスパッドのように触れて入力する接触式入力デバイス8INOUTD、ジョイスティックコントローラー8INOUTEまたはドライバーのジェスチャーを認識して入力する非接触式入力デバイス8INOUTFなどを有するように構成することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 小型パーソナルホイールドヴィークル(車両)
2 シャーシ(下部構造体)
3 キャビン(上部構造体)
4A 車両制御装置
4B 自動運転制御装置
5 駆動機構(駆動源)
9FL,9FRi,9ReL,9ReRi 車輪
13 センサ(外界センサ)