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特許7252312フィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-27
(45)【発行日】2023-04-04
(54)【発明の名称】フィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置
(51)【国際特許分類】
   G01J 3/51 20060101AFI20230328BHJP
   G01J 1/04 20060101ALI20230328BHJP
   G01J 1/02 20060101ALI20230328BHJP
【FI】
G01J3/51
G01J1/04 B
G01J1/02 T
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021502956
(86)(22)【出願日】2020-12-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 KR2020017713
(87)【国際公開番号】W WO2021230452
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2021-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0057560
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515179417
【氏名又は名称】エイエヌアイ・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ANI.Co.Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】オ,ビョンジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,キュホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,キュソク
(72)【発明者】
【氏名】イム,チャンフン
(72)【発明者】
【氏名】チェ―,スンヨプ
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヒョンソク
(72)【発明者】
【氏名】ソン,テクキュ
【審査官】田中 洋介
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0014541(KR,A)
【文献】特開2009-133735(JP,A)
【文献】特開2006-220486(JP,A)
【文献】特開2013-217735(JP,A)
【文献】特表2016-515217(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0262006(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01J 1/00-1/60
G01J 3/00-3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
色相及び輝度測定装置であって、
当該色相及び輝度測定装置の全体を包んで一側に測定対象物から出光する測定光が流入される入光部が形成されるケース;
前記ケースの内部で前記測定光を受けて輝度及び色相を測定する測定ユニット;及び
前記ケースの内部で前記測定光の移動経路上に配置されて前記測定ユニットに伝達される前記測定光の輝度を選択的に調節して通過させるフィルターユニット;を含み、
前記測定ユニットは、輝度領域を第1領域及び第2領域に区分けして、それぞれの領域に対応する独立の補正アルゴリズムを適用するように構成され、前記第2領域は前記第1領域と連続する領域であって、一定水準以上の輝度を有する領域であり、
前記測定光が前記第1領域に該当する場合、前記フィルターユニットは、前記測定光の輝度を低下させない状態で通過させて、前記測定ユニットは、前記第1領域に該当する補正アルゴリズムを適用し、前記測定光が前記第2領域に該当する場合、前記フィルターユニットは前記測定光の輝度を一定水準に落として前記測定ユニットに伝達し、前記測定ユニットは、前記第2領域に該当する補正アルゴリズムを適用することを特徴とする、色相及び輝度測定装置。
【請求項2】
前記フィルターユニットは、
前記ケースの内部に備えられて透過される前記測定光の輝度を調節するフィルター部;及び
前記フィルターユニットが結合されて選択的に前記フィルター部が前記入光部と前記測定ユニットの間に配置されるように調節する調節部;
を含む請求項1に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項3】
前記フィルター部は、
複数個で構成されて互いに異なる透過率を有し、前記調節部によっていずれか一つが前記測定ユニットと前記入光部の間に配置されることを特徴とする請求項に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項4】
前記複数個のフィルター部いずれか一つが、輝度低下せずに前記測定光を透過させることを特徴とする請求項に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項5】
前記測定ユニットは、
前記入光部を通じて流入された前記測定光が移動方向を維持しながら移動する第1経路上に配置され、前記測定光の輝度または色相の中で少なくともいずれか一つを測定する第1測定部;及び
前記第1経路で分岐された経路を形成し、前記測定光が少なくとも1回以上屈折または反射して移動する第2経路上に配置されて前記測定光の輝度または色相の中で前記第1測定と残りの一つを測定する第2測定部;
を含むことを特徴とする請求項1に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項6】
前記第1測定部または前記第2測定部のいずれか一つに前記測定光を伝達する経路調節ユニットをさらに含み、
前記経路調節ユニットは選択的に駆動して前記第1測定部と前記第2測定部にそれぞれ前記測定光を連続して伝達することを特徴とする請求項に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項7】
前記経路調節ユニットは、
前記入光部と接するように配置されて選択的に前記第1経路上に位置して前記測定光を反射する第1反射部;
前記第2経路上で前記第1反射部の下流上に配置され、前記第1反射部で反射された前記測定光を反射する第2反射部;及び
前記ケースの内部で前記第1反射部と繋がって、前記第1反射部の位置を調節して前記第1経路上での配置可否を調節する方向切換部;
を含む請求項に記載の相及び輝度測定装置。
【請求項8】
前記方向切換部は、
少なくとも一部が長く形成されて前記入光部と接するように配置され、前記第1反射部が長手方向に沿ってスライディングすることで位置が調節されることを特徴とする請求項に記載の相及び輝度測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置に係り、入光された測定光の輝度によって別途フィルターユニットを通じて輝度を調節して測定ユニットに伝達することにより、高輝度と低輝度の測定光に対しても測定可能なフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、全世界のモニター市場は、CRTからLCDモニターへ、LCDからLEDモニターへ急変化している。特に大型LEDモニターの需要が増加するにつれ、生産量が急増している。
【0003】
このように、ディスプレイ生産量が増加するにつれ生産品質も重要な要因の一つとして作用し、これに対して不良を判断する装置が開発されてきた。特に、LCDやLEDなどのディスプレイで表れる輝度や色相が正しく表示されるのか否かを測定する装置が開発される。
【0004】
一般に、輝度を測定するための構成と、色相を測定するための構成は異なって、これに対する装備もそれぞれ使用される。
【0005】
特に、輝度計の場合、一定水準以上の光量が必要となり、色差計の場合、フォトダイオードで構成された感知センサーを介して入射される光の色相を測定するように構成されているが、フォトダイオードの特性上、外部環境要因の変化によって検出される数値が変化する。
【0006】
しかし、このような装備を別々に使うことで測定時間がたくさん消耗され、特に同一地点で出射された光を測定しないと正しい結果が測定されないので、異なる装置を使用するに困難がある。
【0007】
それだけでなく、測定光の輝度が基準以上に高かったり基準以下で非常に低い場合、一般的な方法では測定光の輝度及び色相を測定しにくく、測定しても正確な測定結果を得にくい問題があった。
【0008】
このような問題点の改善が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、従来のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の問題点を解決するためのものであって、測定光の移動経路上に別途フィルターユニットを具備し、測定光の輝度を調節して測定ユニットへ伝達し、これと共に調節された輝度に対応する補正アルゴリズムを適用することで基準範囲を逸脱した輝度の測定光に対しても輝度と色相を測定することができるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の一側面によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置は、全体を包んで一側に測定対象物から出光する測定光が流入される入光部が形成されるケース、前記ケースの内部で前記測定光を受けて輝度及び色相を測定する測定ユニット、及び前記ケースの内部で測定光の移動経路上に配置されて前記測定ユニットに伝達される前記測定光の輝度を選択的に調節して通過させるフィルターユニット;を含み、前記フィルターユニットは前記測定光が既設定された輝度以上を持つ場合、前記測定光の輝度を一定水準に落として前記測定ユニットに伝達することを特徴とする。
【0011】
また、前記測定ユニットは、前記測定光を複数個の輝度領域に区分けし、それぞれの領域に対応する補正アルゴリズムを適用して伝達される前記測定光の輝度及び色相を測定することを特徴とする。
【0012】
また、前記フィルターユニットは、前記ケースの内部に備えられて透過される前記測定光の輝度を調節するフィルター部及び前記フィルターユニットが結合されて選択的に前記フィルター部が前記入光部と前記測定ユニットの間に配置されるように調節する調節部を含むことができる。
【0013】
また、前記フィルター部は、複数個で構成されて異なる透過率を持ち、前記調節部によっていずれか一つが前記測定ユニットと前記入光部の間に配置されることを特徴とする。
【0014】
また、前記フィルター部は、複数個のうち、いずれか一つが輝度が低下せずに前記測定光を透過させることを特徴とする。
【0015】
また、前記測定ユニットは、前記入光部を通じて流入された前記測定光が移動方向を維持しながら移動する第1経路上に配置されて前記測定光の輝度または色相の中で少なくともいずれか一つを測定する第1測定部、及び前記第1経路で分岐された経路を形成して前記測定光が少なくとも1回以上屈折または反射して移動する第2経路上に配置されて前記測定光の輝度または色相の中で前記第1測定ユニットと残りの一つを測定する第2測定部を含むことができる。
【0016】
また、前記第1測定部または前記第2測定部の中でいずれか一つに前記測定光を伝達する経路調節ユニットをさらに含み、前記経路調節ユニットは選択的に駆動して前記第1測定部と前記第2測定部にそれぞれ前記測定光を連続して伝達することを特徴とする。
【0017】
また、前記経路調節ユニットは、前記入光部と接するように配置され、選択的に前記第1経路上に位置して前記測定光を反射する第1反射部、前記第2経路上で前記第1反射部の下流上に配置され、前記第1反射部で反射された前記測定光を反射する第2反射部、及び前記ケースの内部で前記第1反射部と繋がって、前記第1反射部の位置を調節して前記第1経路上での配置可否を調節する方向切換部を含むことができる。
【0018】
また、前記方向切換部は、少なくとも一部が長く形成されて前記入光部と接するように配置され、前記第1反射部が長手方向に沿ってスライディングすることで位置が調節されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
前記問題点を解決するために、本発明によると、次のような効果がある。
【0020】
第一、入光部を介して入射された測定光の輝度によって選択的に輝度を調節して測定ユニットに伝達することにより、基準値以上の輝度を有する測定光に対して色相及び輝度の測定が可能という利点がある。
【0021】
第二、フィルターユニットによって測定光の輝度が調節される度合いに対応してそれぞれ補正アルゴリズムを適用することにより、高輝度及び低輝度の測定光に対しても測定可能で輝度による測定光の測定領域を増加させることができる利点がある。
【0022】
第三、一つの装置の内部に第1測定部と第2測定部を備え、同一な入光部を介して入射された測定光の経路を調節してそれぞれに伝達することにより、別途装置の移動がなくても同一地点で出射された測定光の色相と輝度をいずれも測定することができる利点がある。
【0023】
本発明の効果は前記言及した効果に制限されず、言及されていない別の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施例によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の外形を示す図面。
図2図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の構成を概略的に示す図面。
図3図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の内部構成を示す断面図。
図4図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置におけるフィルターユニットの動作形態を示す図面。
図5図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置において、フィルター部によって変化する測定光の輝度によって測定時間の変化と輝度測定範囲を示す図面。
図6図1でフィルター部が回転して測定光が変化せずに通過する状態を示す図面。
図7図1で測定光がフィルター部を経由する状態を示す図面。
図8図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置で測定光が第1経路に沿って第1測定部に入射される状態を示す図面。
図9図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置で測定光が第2経路に沿って第2測定部に入射される状態を示す図面。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
このように構成された本発明によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の好ましい実施例を添付の図面を通じて説明する。しかし、これは本発明を特定形態で限定するものではなく、本実施例を通じてより明確に理解させるためである。
【0026】
また、本実施例を説明するに当たり、同一構成に対しては同一名称及び同一符号が使われ、これによる付加的な説明は省略する。
【0027】
本発明は一つの装置でディスプレイパネルのような測定対象物から出射される測定光Lを利用して色相及び輝度を測定することにより、入力値に対応して正しく出力されるかを測定することができる装置である。
【0028】
先ず、図1ないし図5を参照して本発明によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の構成及び動作について見ると、次のとおりである。
【0029】
図1は本発明の実施例によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の外形を示す図面で、図2図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の構成を概略的に示す図面で、図3図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置の内部構成を示す断面図である。
【0030】
そして、図4図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置でフィルターユニット300の動作形態を示す図面で、図5図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置でフィルター部310によって変化する測定光Lの輝度によって測定時間の変化と輝度測定範囲を示す図面である。
【0031】
図示されたように、本発明によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置は、大きくケース100、測定ユニット200、フィルターユニット300及び経路調節ユニット400を含み、前記フィルターユニット300によって選択的に輝度が調節された前記測定光Lを受信して色相及び輝度を測定する。
【0032】
具体的に、前記ケース100は全体を包んで内部に前記測定光Lが移動する経路を有し、一側に前記測定対象物から出光する前記測定光Lが流入される入光部110が形成される。この時、前記ケース100は前記測定光Lが出射される測定対象物10に向かって前記入光部110が形成され、入光部110の大きさは後述する前記測定ユニット200に前記測定光Lが十分入射できる大きさで形成されることが好ましい。
【0033】
ここで前記ケース100は少なくとも一部が分離可能な形態で形成されて選択的に一部が開放可能であり、外部でさらに部品の装着または分離可能になるように構成されることができる。
【0034】
本実施例において、前記ケース100は図示されたように、四角いボックス形態で形成され、一側に前記入光部110が形成され、後述する前記測定ユニット200及び前記フィルターユニット300が前記入光部110に接するように配置される。そして、前記入光部110には別途前記レンズユニット500が備えられて前記測定光Lを調節することができる。
【0035】
ここで、前記ケース100は前記入光部110を通じて入光された光が移動する移動経路が形成され、前記移動経路は別途構造物によって形成されることもできるが、これと違って別途構造物がなく単純に光の移動方向によって形成されることもできる。
【0036】
本発明における前記移送経路は、後述する前記測定ユニット200の構成に対応して一つ以上に分岐されるように構成されてもよく、選択的にいずれか一つの経路で前記測定光Lを伝達するように構成されてもよい。
【0037】
このように前記ケース100は全体を包むように保護する形態で形成され、一側に前記入光部110が形成され、前記入光部110と前記第1測定部210の間は選択的に開放され、外部へ露出されるように構成されることもできる。
【0038】
一方、前記測定ユニット200は前記ケース100の内部で前記測定光Lを受けて輝度及び色相を測定する。
【0039】
具体的に、前記測定ユニット200は前記測定光Lを受けて輝度及び色相を測定するように構成され、前記測定光Lを複数個の輝度領域に区分けし、それぞれの領域に対応する補正アルゴリズムを適用して伝達される前記測定光Lの輝度及び色相を測定する。
【0040】
この時、前記測定ユニット200は前記測定光Lの前記輝度領域によって後述する前記フィルターユニット300の適用可否、または適用されたフィルター部310の種類が調節され、これによって対応する前記補正アルゴリズムが選択される。
【0041】
本発明による前記測定ユニット200は、一つ以上の測定部を通じて測定光Lから複数個の情報を収集するように構成され、本実施例における前記測定ユニット200は、前記測定光Lの輝度または色相の中で少なくともいずれか一つを測定する第1測定部210、及び前記第1測定部210と別に配置されて残り一つを測定する第2測定部220を含む。
【0042】
ここで、前記測定ユニット200は複数個で構成され、それぞれが独立的に前記測定光Lを受信して測定し、後述する経路調節ユニット400を通じて前記第1測定部210または前記第2測定部220のいずれか一つに前記測定光Lが伝達されることで色相及び輝度を測定する。
【0043】
本発明において、上述したように、前記測定ユニット200は前記第1測定部210と前記第2測定部220を含み、前記第1測定部210は前記ケース100の内部で前記入光部110に向けて配置され、前記入光部110を通じて流入される前記測定光Lの輝度を測定する。
【0044】
具体的に、前記第1測定部210は一般的な光センサーを含み、入光される前記測定光Lの輝度を測定する。ここで、前記第1測定部210は前記入光部110を通じて入射される前記測定光Lが移動する経路上に配置されて前記測定光Lを受ける。
【0045】
これによって本発明による前記ケース100は前記第1測定部210及び前記第2測定部220をそれぞれ内部に独立的に配置し、前記入光部110を通じて流入された前記測定光Lをそれぞれ伝達する第1経路W1及び第2経路W2が形成される。この時、前記第1経路W1及び前記第2経路W2は別途構造物によって経路が形成されてもよいが、これと違って別途構造物がなく単純に光の移動方向によって形成されてもよい。
【0046】
本実施例において、前記第1経路W1は前記入光部110と直接連通して形成されて入射された前記測定光Lが移動方向を維持しながら移動する。具体的に、前記第1経路W1は前記測定光Lが別途のミラーまたはビームスプリッタなどを経由せずに移動する経路である。そして、前記第2経路W2は前記入光部110を通じて入光された前記測定光Lが前記第1経路W1で分岐されて移動する経路であって、前記ケース100の内部で少なくとも1回以上屈折または反射して前記測定光Lが内部に移動する。
【0047】
このように前記測定ユニット200が前記第1測定部210及び前記第2測定部220を含むことによって前記ケース100はそれぞれに前記測定光Lが伝達される前記第1経路W1及び前記第2経路W2を形成する。
【0048】
一方、本発明において、前記第1測定部210は前記第1経路W1上で前記入光部110に向かうように配置され、前記第1経路W1に沿って移動する前記測定光Lが入光部110を経由した方向を維持しながら伝達される。ここで、前記第1測定部210及び後述する前記第2測定部220は、それぞれ独立的に輝度と色相をいずれも測定できるように構成され、状況によっていずれか一つまたは2つを全て測定するように設定することができる。
【0049】
本実施例では前記第1測定部210が輝度を測定する形態で構成され、これは前記第1測定部210が前記入光部110と向かい合うように配置されているため、前記第1経路W1に沿って入光された前記測定光Lの損失が少ないためである。
【0050】
そして、前記第2測定部220は前記第1測定部210と別に前記ケース100の内部で接するように配置され、前記第2経路W2上に備えられて前記測定光Lの輝度または色相を測定する。
【0051】
具体的に、前記第2測定部220は前記第2経路W2上に備えられ、後述する前記経路調節ユニット400によって経路が変更された前記測定光Lを受けて輝度または色相を測定する。ここで、前記第2測定部220は前記測定光Lの色相を測定するための回路構成によって、前記第2経路W2上で前記測定光Lが伝達される方向に向かうように配置されて前記測定光Lの色相を測定する。
【0052】
このように本発明による前記測定ユニット200は前記第1測定部210及び前記第2測定部220を含み、それぞれ独立的に配置され、いずれか一つに前記測定光Lが伝達されることで前記測定光Lの輝度及び色相を測定することができる。
【0053】
勿論、これと違って本発明による前記測定ユニット200は一つで構成され、前記測定光Lを受けて輝度及び色相をいずれも測定することもでき、前記測定ユニット200が前記第1測定部210及び前記第2測定部220を含んで構成されたことは一例に過ぎない。
【0054】
一方、前記フィルターユニット300は、前記ケース100の内部で前記測定光Lの移動経路上に配置され、前記測定ユニット200に伝達される前記測定光Lの輝度を選択的に調節して通過させる。
【0055】
具体的に、前記フィルターユニット300は前記測定光Lの入光経路上で透過させ、選択的に前記測定光Lの輝度を調節する。この時、前記フィルターユニット300は少なくとも一つ以上のフィルターを通じて前記測定光Lの輝度を調節し、本実施例では前記フィルターユニット300が一つのフィルターで構成され、前記測定光Lの輝度を一定水準に下げたり、またはそのまま通過させる。
【0056】
すなわち、前記フィルターユニット300は測定光Lが既設定された輝度以上を有する場合、前記測定光Lの輝度を一定水準に下げて前記測定ユニット200に伝達する。
【0057】
本発明において、前記フィルターユニット300は大きくフィルター部310及び調節部320を含み、前記フィルター部310は前記ケース100の内部で少なくとも一部が選択的に前記測定ユニット200と前記入光部110の間に配置されて前記測定光Lの輝度を調節する。ここで、前記フィルター部310は少なくとも一つ以上で構成され、一定水準以上の半径を有し、前記測定光Lが通過するように構成される。
【0058】
この時、前記フィルター部310は様々な種類が適用されることができ、本発明ではNDフィルターが適用されて前記測定光Lの輝度を減少させるように構成される(本実施例ではND64フィルターが適用)。NDフィルター(Neutral Density filter)は特定波長範囲内で各波長に対して似た程度で光の透過量を減少させて色の均衡を合わせるフィルターであって、色の再現を変化させずに光量を低減させる特徴がある。
【0059】
このように構成された前記フィルター部310は、前記測定光Lの輝度が既設定された水準以上の場合、前記測定光Lを通過させると同時に輝度を低下させて前記測定ユニット200を正しく測定できるようにする。
【0060】
本実施例において、前記フィルター部310は一つで構成され、選択的に前記測定光Lが透過またはパッシングできるように構成されているが、これと違って前記フィルター部310が複数個で構成されて互いに異なる透過率を有し、前記調節部320によっていずれか一つが前記測定ユニット200と前記入光部110の間に配置されるように調節することもできる。
【0061】
特に、前記フィルター部310は図面に図示されていないが、複数個が互いに異なる透過率を有し、いずれか一つが前記測定光Lを透過させるように配置され、複数個の中でいずれか一つは100%の透過率を有して輝度が低下せずに透過するように構成されることもできる。
【0062】
このように本発明による前記フィルター部310は少なくとも一つ以上で構成され、選択的に前記測定光Lを透過させて輝度を低下させたり、または輝度が低下せずに100%の状態で透過させるように構成される。
【0063】
一方、前記調節部320は、前記ケース100の内部で一側が前記フィルター部310と繋がって前記測定光Lの移動経路上に前記フィルターが選択的に配置されるように調節する。
【0064】
具体的に、前記調節部320は少なくとも一部が前記フィルター部310と繋がって回転またはスライディングして前記フィルター部310の位置を調節する。本実施例において、前記調節部320は図示されたように別途モーターを有して一側が前記フィルター部310と繋がって、他側が前記モーターの回転軸Aに繋がって回転角度を調節することで前記フィルター部310の配置を調節する。
【0065】
勿論、前記調節部320は図示されたものと違って、前記回転軸Aを持たず、別途フレームを通じて一部がスライディングして前記フィルター部310が前記測定光Lの移動経路上W1、W2に選択的に配置されることもできる。
【0066】
このように前記フィルターユニット300は前記フィルター部310及び前記調節部320を含み、少なくとも一つ以上のフィルター部310を通じて前記測定光Lを透過させて選択的に輝度を調節することで、前記測定光Lは輝度が100%または一部が低下された状態で前記測定ユニット200に伝達される。これによって、前記測定光Lの輝度が一定水準以上に過度な場合、輝度を低下させて前記測定ユニット200で測定時間を増加させ、正確に輝度及び色相を測定することができる。
【0067】
また、前記フィルターユニット300が選択的に前記測定光Lの輝度を調節して透過させることによって、これに対応して前記測定ユニット200は前記測定光Lを複数個の輝度領域に区分けし、それぞれの領域に対応して補正アルゴリズムを適用するように構成される。
【0068】
これについて詳察してみると、前記測定光Lは前記フィルターユニット300によって前記測定光Lの輝度が変化し、これによって前記測定光Lが完全に前記測定ユニット200に伝達されないため、前記測定ユニット200で前記測定光Lの色相及び輝度を測定した結果値に対して別途アルゴリズムを適用することで正しい測定結果値を導き出すことができる。
【0069】
この時、前記測定光Lに適用された前記フィルター部310によって前記測定ユニット200で適用すると前記アルゴリズムが調節され、前記アルゴリズムは前記フィルター部310によってそれぞれ対応するように複数個で構成されることができる。
【0070】
本実施例のように、前記フィルター部310が一つで構成されて前記測定光Lが選択的に透過するように構成される場合、前記フィルター部310の透過可否によってそれぞれ異なる前記アルゴリズムを適用するように構成される。勿論、これと違って、前記フィルター部310が複数個で構成される場合、それぞれに対応する前記アルゴリズムが独立的に構成され、前記測定光Lの透過可否によって適した前記アルゴリズムが適用されるように構成されることができる。
【0071】
このように本発明による前記フィルターユニット300が少なくとも一つ以上のフィルター部310を有し、前記測定光Lの輝度によって選択的に適用して前記測定光Lの輝度を調節して前記測定ユニット200に伝達し、前記測定ユニット200は前記フィルター部310の適用有無、及び適用されたフィルター部310の種類によって前記測定光Lの輝度が変化した度合いに対応して適するアルゴリズムを適用することで前記測定光Lの色相及び輝度を測定することができる。
【0072】
一方、前記経路調節ユニット400は前記ケース100の内部で前記測定光Lが移動経路上に配置され、前記第1測定部210または前記第2測定部220のいずれか一つに前記測定光Lを伝達する。この時、前記経路調節ユニット400は選択的に駆動して前記第1測定部210と前記第2測定部220のそれぞれに前記測定光Lが連続して伝達されるように構成される。
【0073】
具体的に、前記経路調節ユニット400は、第1反射部410、第2反射部420及び方向切換部430を含む。
【0074】
前記第1反射部410は前記入光部110と接するように配置されて選択的に前記第1経路W1上に位置し、前記測定光Lを前記第2経路W2に反射する。ここで、前記第1反射部410は少なくとも一つ以上の反射鏡で構成され、前記測定光Lの進行方向と傾斜を持つ形態で配置され、前記測定光Lを反射できるように構成される。
【0075】
本実施例において、前記第1反射部410は前記第1経路W1と交差する方向に反射角を有し、選択的に位置が調節されるように構成される。
【0076】
一方、前記第2反射部420は前記第2経路W2上で前記第1反射部410の下流上に配置され、前記第1反射部410で反射された前記測定光Lを再度反射する。具体的に、前記第2反射部420は前記第1反射部410と類似な形態で形成され、前記第1反射部410で反射される前記測定光Lの進行方向と交差する方向に配置されて前記第2測定部220に伝達する。
【0077】
ここで、前記第2反射部420も少なくとも一つ以上の反射鏡を含み、前記第1反射部410で反射された前記測定光Lの移動経路上に位置する。
【0078】
このように前記第1反射部410で反射された前記測定光Lが前記第2反射部420で反射されて前記第2測定部220に伝達される経路が前記第2経路W2になり、これによって選択的に前記測定光Lを前記第2測定部220に伝達することができる。
【0079】
本実施例において、前記第2反射部420は固定された形態で前記第2経路W2上で前記第2測定部220の前方に配置され、前記第1反射部410から伝達される前記測定光Lを再度反射する。
【0080】
前記方向切換部430は、前記ケース100の内部で選択的に駆動して前記第1反射部410の位置を調節する構成であって、前記第1反射部410と繋がって前記第1反射部410が前記第1経路W1上に配置されるか否かを調節する。
【0081】
具体的に、前記方向切換部430は前記第1反射部410に繋がって、少なくとも一部がスライディングまたは回転して前記第1反射部410が前記第1経路W1上に配置されるか否かを調節し、これによって前記測定光Lが前記第1経路W1に沿って移動したり、または前記第2経路W2に沿って移動するか否かが調節される。
【0082】
本実施例において、前記方向切換部430は少なくとも一部が長く形成されて前記入光部110と接するように配置され、前記第1反射部410が長手方向に沿ってスライディングすることで位置が調節される。
【0083】
より詳しくは、図示されたように前記方向切換部430はスライディングガイド432及び駆動モーター434を含み、前記スライディングガイド432は前記第1測定部210の前方に配置されて前記第1反射部410が長手方向に沿ってスライディングするように構成される。この時、前記スライディングガイド432は図示されたように長く棒状に形成され、前記第1反射部410がスライディングできるように構成されるし、前記第1測定部210の前方で干渉が発生しない位置に配置される。
【0084】
そして、前記駆動モーター434は前記ケースの内部で前記第1反射部410に繋がって前記スライディングガイド432に沿って前記第1反射部410の位置を調節することにより、選択的に前記第1測定部210と前記入光部110の間に配置されて前記測定光Lの反射有無を調節する。ここで、前記スライディングガイド432に備えられた前記第1反射部410は、位置が調節されても反射角度が変化せずに維持される。
【0085】
これによって前記第1反射部410は前記第1経路W1上に位置する場合、正しく前記測定光Lを反射して前記第2反射部420に伝達する。
【0086】
このように前記方向切換部430は、前記スライディングガイド432及び前記駆動モーター434を含み、選択的に前記第1反射部410の位置を調節して前記第1経路W1上で配置有無を調節することにより、前記入光部110を通過した前記測定光Lが前記第1経路W1または前記第2経路W2のいずれか一つに伝達されるようにする。
【0087】
このように、本発明によるフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置は、前記ケース100、前記測定ユニット200、前記フィルターユニット300及び前記経路調節ユニット400を含み、複数個の前記測定部を通じて前記測定光Lの色相及び輝度を測定し、前記測定光Lの輝度が一定水準以上の場合、前記フィルターユニット300を適用して輝度を調節して測定することにより、前記測定光Lの測定可能領域を増加させることができる。
【0088】
次いで、本発明による前記測定光Lの輝度を調節し、前記測定ユニット200で測定する状態について見ると、図5に図示されたように、前記測定ユニット200は輝度領域を第1領域及び第2領域に区分けし、それぞれ独立的な補正アルゴリズムを適用する。
【0089】
前記第1領域の場合、前記測定光Lの輝度が基準以下と低くて、前記測定ユニット200で測定する一定水準以下に低くなる場合に係り、これに対して別途補正アルゴリズムを独立的に適用する。
【0090】
具体的に、前記第1領域は前記測定光Lの輝度が低い状態で、一般的に輝度が低い場合、測定時間を増加させて前記測定光Lの輝度と色相を測定する。一般に、前記測定光Lの測定時間を増加させる場合、前記測定ユニット200で測定される色相及び輝度の情報が変質され、これによって信号弁別力が足りなくなるので、前記測定光Lの測定時間を一定水準以上増加させないことが好ましい。
【0091】
したがって、本発明で前記測定光Lの輝度が前記第1領域に該当する場合、前記フィルターユニット300は前記測定光Lの輝度を低下させない状態で通過させ、前記測定ユニット200はこれに対応する別途補正アルゴリズムを適用して前記測定光Lを測定できるように補正する。
【0092】
このように前記測定光Lの輝度が前記第1領域に該当する場合、前記測定光Lの輝度を低下させないまま前記補正アルゴリズムを適用する場合、P1のような形態で測定時間と輝度の相関関係を導き出すことができる。この時、図5に図示されたグラフの場合、前記測定ユニット200で前記測定光Lに対して別途適用した補正アルゴリズムを通じて導き出された結果であり、これは前記補正アルゴリズムによって様々な形態で示されることがある。
【0093】
一方、前記第2領域は前記第1領域と連続する領域であって、前記測定光Lが一定水準以上の輝度を有する領域に該当する。ここで、前記測定光Lの輝度が前記第2領域に該当する場合、前記フィルターユニット300は前記測定光Lの輝度を低下させ、前記測定ユニット200は前記第2領域に該当する補正アルゴリズムを適用させる。
【0094】
具体的に、図5を見ると、前記第2領域で前記フィルターユニット300によって輝度が低下した前記測定光Lに前記補正アルゴリズムを適用した状態であって、前記測定光LはP2のような形態で測定時間と輝度の相関関係を導き出すことができる。
【0095】
このように前記測定光Lの輝度によって前記フィルターユニット300に選択的に前記測定光Lの輝度を調節し、これに対応して前記測定ユニット200が別途の前記補正アルゴリズムを適用することで、前記測定光Lの輝度が測定範囲より高いか低い場合、前記フィルターユニット300を通じて輝度を調節して測定すると同時に、別途補正アルゴリズムをそれぞれ適用して色相及び輝度を導き出すことができる。
【0096】
これと違って、前記フィルターユニット300が存在しない場合、前記測定光Lは図5に図示されたP3のグラフのような基準測定領域を有し、測定可能な前記測定光Lの輝度範囲が相対的に狭い状態となる。
【0097】
これに対し、本発明のように前記フィルターユニット300を備えて一定水準以上の輝度を有する測定光Lは、輝度を低下させた後で前記測定ユニット200で測定し、これに対応する補正アルゴリズムを適用することで前記測定光Lに対する色相及び輝度に対する情報を正しく導き出すことができる。
【0098】
また、単純に前記測定ユニット200で前記測定光Lを受信して色相及び輝度を測定する場合、P3に対応する輝度領域に対してのみ測定可能であるが、本発明のように、フィルターユニット300とこれに対応する補正アルゴリズムを適用することでP1とP2の輝度領域をいずれも含んで測定可能であるため、相対的に測定可能な輝度領域を増加させる利点がある。
【0099】
次いで、図6及び図7を参照して本発明による前記フィルターユニット300が動作する状態について見ると、次のとおりである。
【0100】
図6図1でフィルター部310が回転して測定光Lが変化せずに通過する状態を示す図面で、図7図1で測定光Lがフィルター部310を経由する状態を示す図面である。
【0101】
図示された図面をよく見ると、上述したように前記フィルターユニット300は少なくとも一つ以上の前記フィルター部310及び前記調節部320を含み、前記調節部320によって前記フィルターユニット300の位置が調節される。
【0102】
具体的に、前記測定光Lが前記第1領域に該当する輝度を有する場合、図6のように前記フィルター部310は前記回転軸Aを中心に前記調節部320が回転して位置が下部へ移動する。
【0103】
この時、前記フィルター部310は前記測定ユニット200と前記入光部110の間で前記測定光Lの移動経路上に配置されない位置へ移動することで、前記測定光Lが前記フィルター部310を経由せずに直接前記測定ユニット200に伝達されるようにする。
【0104】
これによって前記測定ユニット200は前記測定光Lの輝度が低下されないまま受けて輝度及び色相を測定し、これに対応する前記補正アルゴリズムを適用して測定値を導き出す。
【0105】
一方、前記測定光Lが前記第2領域に該当する輝度を持つ場合、図7のように前記フィルター部310が移動して前記入光部110と前記測定ユニット200の間に配置される。そして、前記測定光Lは前記フィルター部310を経由し、輝度が低下された状態で前記測定ユニット200に伝達される。
【0106】
このように前記フィルターユニット300は前記測定光Lの輝度によって選択的に前記フィルター部310の位置を調節して前記測定光Lの輝度を選択的に調節する。
【0107】
本実施例において、前記フィルターユニット300は一つのフィルター部310を有し、前記調節部320が回転する形態で前記フィルター部310の位置を調節するように構成されているが、これと違って前記フィルター部310が複数個で構成される場合、前記調節部320の回転軸Aを中心に放射状に配置され、回転角度によって前記測定光Lがいずれか一つを通過するように構成されることもできる。
【0108】
このように前記フィルターユニット300は様々な形態で形成されることができ、本実施例で図示されていないが、前記測定光Lを2つ以上の輝度領域に区分けし、前記フィルターユニット300が前記輝度領域に対応する個数の前記フィルター部310を有するように構成して、前記測定光Lの輝度によって適した前記フィルター部310を経由させることで、前記測定光Lをより正確に測定することができる。
【0109】
次に、図8及び図9を参照して本発明による前記測定ユニット200及び前記調節ユニットの動作について見ると次のとおりである。
【0110】
図8図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置で測定光Lが第1経路W1に沿って第1測定部210に入射される状態を示す図面で、図9図1のフィルターユニットを含む色相及び輝度測定装置で測定光Lが第2経路W2に沿って第2測定部220に入射される状態を示す図面である。
【0111】
本発明による輝度及び色相測定装置は、上述したように前記ケース100の内部に前記第1測定部210と前記第2測定部220がそれぞれ独立的に前記第1経路W1及び前記第2経路W2上に備えられ、前記入光部110を通じて入射される前記測定光Lをそれぞれ受けて測定することができる。
【0112】
具体的に、前記第1測定部210と前記第2測定部220に前記測定光Lが入射される過程について詳しく見ると、先ず、図8に図示されたように前記測定光Lが前記第1経路W1に沿って移動する。
【0113】
この時、前記経路調節ユニット400は前記第1反射部410がスライディングして前記第1経路W1上に位置しないように調節した状態で、前記入光部110を通じて入射された光は進行方向に沿ってそのまま第1経路W1に移動して前記第1測定部210に伝達される。
【0114】
図示された図面をよく見ると、前記第1反射部410は前記方向切換部430によって下部へ移動して前記第1経路W1上に位置しなくなり、これによって前記入光部110に入射された前記測定光Lは別途干渉されずに進行方向へとそのまま移動する。
【0115】
ここで、前記第1反射部410は前記駆動モーター434の動作によって前記スライディングガイド432に沿って移動するように構成され、選択的に前記スライディングガイド432上で位置が調節されて前記第1経路W1に位置したり、または前記第1経路W1の外部に配置される。
【0116】
このように前記測定光Lが前記第1測定部210に入光される場合、上述したように前記経路調節ユニット400によって前記測定光Lが干渉されずに前記第1経路W1に沿って移動する。
【0117】
一方、図9をよく見ると、前記測定光Lが前記第2経路W2に沿って移動して前記第2測定部220に入光する状態を示すもので、前記第1反射部410は前記経路調節ユニット400によって前記第1経路W1上に配置された状態である。
【0118】
この時、前記第1反射部410は前記第1経路W1に沿って入光された前記測定光Lを反射して前記第2経路W2へ移動させ、これによって前記第1反射部410で反射された前記測定光Lは前記第2反射部420に伝達される。そして、前記第2反射部420で再度前記測定光Lが反射された後、前記第2測定部220に伝達される。
【0119】
ここで、前記第1反射部410は配置角度が維持された状態で前記スライディングガイド432の長手方向に沿ってスライディングして前記第1経路W1上に配置されることにより、前記測定光Lが前記第1測定部210に伝達されず、反射されて前記第2経路W2に移動する。
【0120】
このように前記方向切換部430によって前記第1反射部410の位置が調節され、前記第1経路W1上に位置するか否かによって選択的に前記測定光Lの移動経路が変更され、前記第1測定部210または前記第2測定部220のいずれか一つに移動するようになる。
【0121】
このように本発明による輝度及び色相測定装置は、前記第1測定部210と前記第2測定部220を通じてそれぞれ前記測定光Lを受けることができ、前記経路調節ユニット400によって連続して前記測定光Lを受けることによって前記測定光Lの輝度及び色相をいずれも測定することができる。
【0122】
ここで、前記第1測定部210と前記第2測定部220を同一位置である前記入光部110を通じて入光される前記測定光Lを利用して測定することにより、前記測定対象物10で同一地点の色相及び輝度を測定することができる。
【0123】
本発明の実施例において、前記経路調節ユニットは400前記フィルターユニット300の前方に位置して前記測定光Lの経路を調節するように構成されているが、これと違って前記測定光Lが前記フィルターユニット300を経由した後、前記経路調節ユニット400を経由して前記第1経路W1または前記第2経路W2のいずれか一つに伝達されるように構成されることもできる。
【0124】
以上のように、本発明による好ましい実施例を見たが、前述した実施例の他にも本発明の趣旨や範疇から逸脱することなく別の形態で具体化されることができる。よって、本実施例は特定形態で制限的なものではなく例示的なものとして認められるべきであり、これによって本発明は上述した説明に限定されず、添付の請求項の範疇及びそれ同等の範囲内で変更されることもできる。
【符号の説明】
【0125】
100:ケース
110:入光部
200:測定ユニット
210:第1測定部
220:第2測定部
300:フィルターユニット
310:フィルター部
320:調節部
400:経路調節ユニット
410:第1反射部
420:第2反射部
430:方向切換部
W1:第1経路
W2:第2経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9