(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-28
(45)【発行日】2023-04-05
(54)【発明の名称】発光素子パッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 33/62 20100101AFI20230329BHJP
【FI】
H01L33/62
(21)【出願番号】P 2018517427
(86)(22)【出願日】2017-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2017011084
(87)【国際公開番号】W WO2019045166
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2020-06-25
(31)【優先権主張番号】10-2017-0111846
(32)【優先日】2017-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521268118
【氏名又は名称】スージョウ レキン セミコンダクター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】イム,チャンマン
(72)【発明者】
【氏名】キム,キソク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウォンジュン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ジュンオ
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0181555(US,A1)
【文献】特開2015-226056(JP,A)
【文献】特開2010-239105(JP,A)
【文献】特表2009-545180(JP,A)
【文献】特開2008-311584(JP,A)
【文献】特開2002-076055(JP,A)
【文献】特開2012-033724(JP,A)
【文献】特開2013-219090(JP,A)
【文献】特表2012-518291(JP,A)
【文献】特開2017-059758(JP,A)
【文献】特開2015-185820(JP,A)
【文献】特開2007-116165(JP,A)
【文献】特開2016-184656(JP,A)
【文献】特開2011-151069(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0193464(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面と下面を貫通する第1開口部を含む第1フレームと、
前記第1フレームと離隔し、第2開口部を含む第2フレームと、
前記第1及び第2開口部内にそれぞれ配置される第1及び第2導電層と、
前記第1及び第2フレームの間に配置された本体と、
前記本体の上に配置される第1樹脂と、
前記第1樹脂の上に配置される発光素子と、
を含み、
前記発光素子は、前記第1フレームと電気的に連結される第1ボンディング部と、前記第1ボンディング部と離隔して前記第2フレームと電気的に連結される第2ボンディング部を含み、
前記第1及び第2ボンディング部は、前記第1及び第2開口部の上にそれぞれ配置され、
前記第1導電層と前記第1フレームの間には、前記第1導電層に含まれる金属と前記第1フレームに含まれる金属からなる第1合金層が配置され、
前記発光素子は、第1及び第2導電体を含み、前記第1導電体は、前記第1ボンディング部から前記第1開口部の内部まで延長されて配置され、前記第2導電体は、前記第2ボンディング部から前記第2開口部の内部まで延長されて配置され、前記第1導電層は、前記第1導電体の下面及び側面に直接接触して配置され、前記第2導電層は、前記第2導電体の下面及び側面に直接接触して配置され
、
前記第1開口部、前記第2開口部は、それぞれ下部領域から中間領域に行きながら幅が漸増してから漸減し、幅が減少した中間領域から上部領域に行きながら幅が漸増してから漸減し、前記第1開口部、前記第2開口部の形状が雪だるま形状を有する発光素子パッケージ。
【請求項2】
前記第2導電層と前記第2フレームの間には、前記第2導電層に含まれる金属と前記第2フレームに含まれる金属からなる第2合金層が配置される、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項3】
前記第1及び第2フレームは、支持部材と前記支持部材を包む第1金属層を含む、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項4】
前記本体は、前記本体の上面から下面に向かう方向に凹んだリセスを含む、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項5】
前記第1開口部は、前記第1フレームの上面に隣接して配置された上部領域と、前記第1フレームの下面に隣接して配置された下部領域を含み、
前記第1開口部の上部領域の周りは、前記第1開口部の下部領域の周りより小さい、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項6】
前記第1開口部は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、
前記第1方向は、前記第1フレームの上面から下面に向かう方向であり、
前記第1地点は、前記第1フレームの下面より前記第1フレームの上面に近い、請求項5に記載の発光素子パッケージ。
【請求項7】
前記第1樹脂は、前記本体の前記リセス内に配置された、請求項4に記載の発光素子パッケージ。
【請求項8】
前記第1及び第2フレームは、下面から上面に向かう方向に凹んだ下部リセスを含む、請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【請求項9】
前記下部リセス内に配置された樹脂層をさらに含む、請求項8に記載の発光素子パッケージ。
【請求項10】
前記第1導電体は、前記第1ボンディング部より小さい幅を有し、前記第2導電体は、前記第2ボンディング部より小さい幅を有する請求項1に記載の発光素子パッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法、光源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
GaN、AlGaN等の化合物を含む半導体素子は、広くて調整が容易なバンドギャップエネルギーを有する等の多様な長所を有することから、発光素子、受光素子及び各種ダイオード等に多様に用いられている。
【0003】
特に、III族-V族またはII族-VI族化合物半導体物質を利用した発光ダイオード(Light Emitting Diode)やレーザダイオード(Laser Diode)のような発光素子は、薄膜成長技術及び素子材料の開発により赤色、緑色、青色及び紫外線等多様な波長帯域の光を具現できる長所がある。また、III族-V族またはII族-VI族化合物半導体物質を利用した発光ダイオードやレーザダイオードのような発光素子は、蛍光物質を利用したり色を組合わせることで、効率の良い白色光源も具現可能である。このような発光素子は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて、低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性の長所を有する。
【0004】
さらに、光検出器や太陽電池のような受光素子も、III族-V族またはII族-VI族化合物半導体物質を利用して製作する場合、素子材料の開発により多様な波長領域の光を吸収して光電流を生成することで、ガンマ線からラジオ波長領域まで多様な波長領域の光を利用することができる。また、このような受光素子は、速い応答速度、安全性、環境親和性及び素子材料の容易な調節といった長所を有することで、電力制御または超高周波回路や通信用モジュールにも容易に利用することができる。
【0005】
従って、半導体素子は、光通信手段の送信モジュール、LCD(Liquid Crystal Display)表示装置のバックライトを構成する冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescence Lamp)を代替できる発光ダイオードバックライト、蛍光灯や白熱電球を代替できる白色発光ダイオード照明装置、自動車ヘッドライト及び信号灯及びガスや火災を感知するセンサ等にまで応用が拡散している。また、半導体素子は、高周波応用回路やその他電力制御装置、通信用モジュールにまで応用が拡大されつつある。
【0006】
発光素子(Light Emitting Device)は、例えば周期律表上のIII族-V族元素またはII族-VI族元素を利用して電気エネルギーが光エネルギーに変換される特性のp-n接合ダイオードとして提供され、化合物半導体の組成比を調節することで、多様な波長を具現することができる。
【0007】
例えば、窒化物半導体は、高い熱的安定性と幅広いバンドギャップエネルギーによって、光素子及び高出力電子素子の開発分野で大きな注目を浴びている。特に、窒化物半導体を利用した青色(Blue)発光素子、緑色(Green)発光素子、紫外線(UV)発光素子、赤色(RED)発光素子等は、商用化されて広く用いられている。
【0008】
例えば、紫外線発光素子の場合、200nm~400nmの波長帯に分布している光を発生する発光ダイオードとして、前記波長帯域において、短波長の場合、殺菌、浄化等に用いられ、長波長の場合、露光装置または硬化装置等に用いられる。
【0009】
紫外線は、波長が長い順にUV-A(315nm~400nm)、UV-B(280nm~315nm)、UV-C(200nm~280nm)の3種類に分けられる。UV-A(315nm~400nm)領域は産業用UV硬化、印刷インク硬化、露光装置、偽札鑑別、光触媒殺菌、特殊照明(水族館/農業用等)等の多様な分野に応用されており、UV-B(280nm~315nm)領域は医療用として用いられ、UV-C(200nm~280nm)領域は空気浄化、浄水、殺菌製品等に適用されている。
【0010】
一方、高出力を提供できる半導体素子が求められており、高電源を印加して出力を高めることができる半導体素子に対する研究が行われている。
【0011】
また、半導体素子パッケージにおいて、半導体素子の光抽出効率を向上させ、パッケージ端における光度を向上させることができる方案に対する研究が行われている。また、半導体素子パッケージにおいて、パッケージ電極と半導体素子の間のボンディング結合力を向上させることができる方案に対する研究が行われている。
【0012】
また、半導体素子パッケージにおいて、工程効率の向上及び構造変更により、製造コストを減らし製造収率を向上させることができる方案に対する研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
実施例は、光抽出効率及び電気的特性を向上させることができる半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法、光源装置を提供することを目的とする。
【0014】
また、実施例は、工程効率を向上させ新たなパッケージ構造を提示して、製造コストを減らし製造収率を向上させることができる半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法、光源装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、実施例は、半導体素子パッケージが基板等に再ボンディングされる過程で、半導体素子パッケージのボンディング領域で再溶解(re-melting)現象が発生することを防止できる半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
実施例に係る発光素子パッケージは、上面と下面を貫通する第1開口部を含む第1フレームと、前記第1フレームと離隔し、第2開口部を含む第2フレームと、前記第1及び第2開口部内にそれぞれ配置される第1及び第2導電層と、前記第1及び第2フレームの間に配置された本体と、前記本体の上に配置される第1樹脂と、前記第1樹脂の上に配置される発光素子と、を含み、前記発光素子は、前記第1フレームと電気的に連結される第1ボンディング部と、前記第1ボンディング部と離隔して前記第2フレームと電気的に連結される第2ボンディング部を含み、前記第1及び第2ボンディング部は、前記第1及び第2開口部の上にそれぞれ配置され、前記第1導電層と前記第1フレームの間には、前記第1導電層及び前記第1フレームの合金からなる第1合金層が配置される。
【0017】
実施例によれば、前記第2導電層と前記第2フレームの間には、前記第2導電層及び前記第2フレームの合金からなる第2合金層が配置される。
【0018】
実施例によれば、前記第1及び第2フレームは、支持部材と前記支持部材を包む第1金属層を含むことができる。
【0019】
実施例によれば、前記本体は、前記本体の上面から下面に向かう方向に凹んだリセスを含むことができる。
【0020】
実施例によれば、前記第1開口部は、前記第1フレームの上面に隣接して配置された上部領域と、前記第1フレームの下面に隣接して配置された下部領域を含み、前記第1開口部の上部領域の周りは、前記第1開口部の下部領域の周りより小さく提供される。
【0021】
実施例によれば、前記第1開口部は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第1開口部の下部領域よりも前記第1開口部の上部領域に近く配置される。
【0022】
実施例によれば、前記第1樹脂は、前記本体の前記リセス内に配置される。
【0023】
実施例によれば、前記第1及び第2フレームは、下面から上面に向かう方向に凹んだ下部リセスを含むことができる。
【0024】
実施例に係る発光素子パッケージは、前記下部リセス内に配置された樹脂層をさらに含むことができる。
【0025】
実施例によれば、前記発光素子は、前記第1及び第2ボンディング部より小さい幅を有する第1及び第2導電体をさらに含むことができる。
【0026】
実施例によれば、前記第1及び第2導電体は、前記第1及び第2開口部内にそれぞれ配置される。
【0027】
実施例に係る発光素子パッケージは、キャビティを含むパッケージ本体と、前記キャビティに配置された発光素子とを含み、前記パッケージ本体は、前記パッケージ本体の上部方向から見たとき、前記発光素子の長軸方向に平行するように配置された第1長さの第1外側面と、前記発光素子の短軸方向に平行するように配置された前記第1長さの第2外側面を含む正四角形形状で提供され、前記発光素子は、前記パッケージ本体の上部方向から見たとき、前記発光素子の長軸方向の長さが少なくとも1000μmに提供された長方形形状で提供され、前記キャビティの底面は、前記パッケージ本体の上部方向から見たとき、前記発光素子の周りに長方形形状で提供される。
【発明の効果】
【0028】
実施例に係る半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法によれば、光抽出効率及び電気的特性と信頼性を向上させることができる。
【0029】
実施例に係る半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法によれば、工程効率を向上させ新たなパッケージ構造を提示して、製造コストを減らし製造収率を向上させることができる。
【0030】
実施例に係る半導体素子パッケージは、反射率が高い本体を提供することで、反射体が変色しないように防止することができ、半導体素子パッケージの信頼性を改善できる長所がある。
【0031】
実施例に係る半導体素子パッケージ及び半導体素子の製造方法によれば、半導体素子パッケージが基板等に再ボンディングされる過程で、半導体素子パッケージのボンディング領域で再溶解(re-melting)現象が発生することを防止できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの平面図である。
【
図2】
図1に示された発光素子パッケージの底面図である。
【
図3】
図1に示された発光素子パッケージのD-D線断面図である。
【
図4】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する図面である。
【
図5】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する図面である。
【
図6】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する図面である。
【
図7】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する図面である。
【
図8】本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を示した図面である。
【
図9】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【
図10】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【
図11】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【
図12】本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用された発光素子を説明する平面図である。
【
図14】本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用された発光素子の別の例を説明する平面図である。
【
図16】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【
図17】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【
図18】本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付された図面を参照して実施例を説明する。実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上」または「下」に形成されると記載される場合、「上」と「下」は「直接」または「他の層を介して」形成されるものも含む。また、各階の上または下に対する基準は、図面を基準に説明するが、実施例がこれに限定されるものではない。
【0034】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施例に係る半導体素子パッケージ及び半導体素子パッケージの製造方法に対して詳しく説明する。以下では、半導体素子の例として、発光素子が適用された場合を基に説明する。
【0035】
先ず、
図1~
図3を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明する。
【0036】
図1は本発明の実施例に係る発光素子パッケージの平面図であり、
図2は本発明の実施例に係る発光素子パッケージの底面図であり、
図3は
図1に示された発光素子パッケージのD-D線断面図である。
【0037】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、パッケージ本体110、発光素子120を含むことができる。
【0038】
前記パッケージ本体110は、第1フレーム111と第2フレーム112を含むことができる。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は相互離隔して配置される。
【0039】
前記パッケージ本体110は、本体113を含むことができる。前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。前記本体113は一種の電極分離線の機能をすることができる。前記本体113は、絶縁部材と称することができる。
【0040】
前記本体113は、前記第1フレーム111の上に配置される。また、前記本体113は、前記第2フレーム112の上に配置される。
【0041】
前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置された傾斜面を提供することができる。前記本体113の傾斜面によって前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上にキャビティCが提供される。
【0042】
実施例によれば、前記パッケージ本体110は、キャビティCがある構造で提供されてもよく、キャビティCなしに上面が平坦な構造で提供されてもよい。
【0043】
例えば、前記本体113は、PPA(Polyphthalamide)、PCT(Polychloro Tri phenyl)、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PA9T(Polyamide9T)、シリコーン、EMC(Epoxy molding compound)、SMC(Silicone Molding Compound)、セラミック、PSG(photo sensitive glass)、サファイア(Al2O3)等を含む群から選択された少なくとも1つから形成される。また、前記本体110は、TiO2とSiO2のような高屈折フィラーを含むことができる。
【0044】
前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は、導電性フレームとして提供される。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は、前記パッケージ本体110の構造的な強度を安定的に提供することができ、前記発光素子120に電気的に連結される。
【0045】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1ボンディング部121、第2ボンディング部122、発光構造物123、基板124を含むことができる。
【0046】
前記発光構造物123は、第1導電型半導体層、第2導電型半導体層、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層の間に配置された活性層を含むことができる。前記第1ボンディング部121は、前記第1導電型半導体層と電気的に連結される。また、前記第2ボンディング部122は、前記第2導電型半導体層と電気的に連結される。
【0047】
前記発光素子120は、前記パッケージ本体110の上に配置される。前記発光素子120は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置される。前記発光素子120は、前記パッケージ本体110によって提供される前記キャビティC内に配置される。
【0048】
前記第1ボンディング部121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0049】
前記第1ボンディング部121は、前記第1フレーム111の上に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記第2フレーム112の上に配置される。
【0050】
前記第1ボンディング部121は、前記発光構造物123と前記第1フレーム111の間に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記発光構造物123と前記第2フレーム112の間に配置される。
【0051】
前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122は、Ti、Al、Sn、In、Ir、Ta、Pd、Co、Cr、Mg、Zn、Ni、Si、Ge、Ag、Ag alloy、Au、Hf、Pt、Ru、Rh、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、Ni/IrOx/Au/ITOを含む群から選択された1つ以上の物質または合金を利用して単層または多層に形成される。
【0052】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、第1開口部TH1と第2開口部TH2を含むことができる。前記第1フレーム111は前記第1開口部TH1を含むことができる。前記第1フレーム112は前記第2開口部TH2を含むことができる。
【0053】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111に提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111を貫通して提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0054】
前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1ボンディング部121は、前記第1開口部TH1の上に配置される。
【0055】
前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112に提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112を貫通して提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0056】
前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2ボンディング部122は、前記第2開口部TH2の上に配置される。
【0057】
前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は、相互離隔して配置される。前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0058】
実施例によれば、前記第1開口部TH1の上部領域の幅W1が前記第1ボンディング部121の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が前記第2ボンディング部122の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0059】
よって、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と前記第1フレーム111がより堅固に付着される。また、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と前記第2フレーム112がより堅固に付着される。
【0060】
また、前記第1開口部TH1の上部領域の幅W1が前記第1開口部TH1の下部領域の幅W2より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が前記第2開口部TH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0061】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第1フレーム111の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の周りは、前記第1開口部TH1の下部領域の周りより小さく提供される。
【0062】
前記第1開口部TH1は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第1開口部TH1の下部領域よりも前記第1開口部TH1の上部領域に近く配置される。
【0063】
また、前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第2フレーム112の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第2開口部TH2の上部領域の周りは、前記第2開口部TH2の下部領域の周りより小さく提供される。
【0064】
前記第2開口部TH2は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第2開口部TH2の下部領域よりも前記第2開口部TH2の上部領域に近く配置される。
【0065】
図3に示された発光素子パッケージは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成する工程で、前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われた場合を示したものである。
【0066】
前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われることで、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の形状が一種の雪だるま形状を有することができる。
【0067】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、下部領域から中間領域に行きながら幅が漸増してから漸減し、また、幅が減少した中間領域から上部領域に行きながら幅が漸増してから漸減する。
【0068】
前述した前記第1及び第2開口部TH1、TH2の第1地点は、雪だるま形状における開口部の大きさが下部領域から上部領域に行きながら小さくなってから再び大きくなる境界領域を指すことができる。
【0069】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの上面に配置された第1領域、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの下面に配置された第2領域を含むことができる。前記第1領域の上面の幅は、前記第2領域の下面の幅より小さく提供される。
【0070】
また、前記第1及び第2フレーム111、112は、支持部材と前記支持部材を包む第1及び第2金属層111a、112aを含むことができる。
【0071】
実施例によれば、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成するエッチング工程が完了した後、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する前記支持部材に対するメッキ工程等により前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。これによって、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する支持部材の表面に、前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。
【0072】
前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2フレーム111、112の上面及び下面に提供される。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供されてもよい。
【0073】
一方、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供された前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2に提供される第1及び第2導電層321、322と結合されて、第1及び第2合金層111b、112bとなることができる。前記第1及び第2合金層111b、112bの形成に対しては、後で詳述することにする。
【0074】
例えば、前記第1及び第2フレーム111、112は、基本支持部材としてCu層からなることができる。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、Ni層、Ag層等から少なくとも1つを含むことができる。
【0075】
前記第1及び第2金属層111a、112aがNi層を含む場合、Ni層は熱膨張に対する変化が小さいので、パッケージ本体が熱膨張によってその大きさまたは配置位置が変化する場合にも、前記Ni層によって、上部に配置された発光素子の位置が安定的に固定されることになる。前記第1及び第2金属層111a、112aがAg層を含む場合、Ag層は上部に配置された発光素子から発光される光を効率的に反射させて光度を向上させることができる。
【0076】
実施例によれば、前記光抽出効率を改善するために発光素子120の第1及び第2ボンディング部121、122の大きさを小さく配置する場合、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1ボンディング部121の幅より大きくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2ボンディング部122の幅より大きくまたは同一に提供される。
【0077】
また、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1開口部TH1の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2開口部TH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0078】
例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第1開口部TH1の下部領域の幅は、前記第1開口部TH1の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0079】
また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第2開口部TH2の下部領域の幅は、前記第2開口部TH2の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0080】
前記第1フレーム111及び前記第2フレーム112の下面領域で、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間の幅W3は数百μmに提供される。前記第1フレーム111及び前記第2フレーム112の下面領域で、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間の幅W3は、例えば100μm~150μmに提供される。
【0081】
前記第1フレーム111及び前記第2フレーム112の下面領域で、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間の幅W3は、実施例に係る発光素子パッケージ100が以後回路基板、サブマウント等に実装される場合に、パッド間の電気的な短絡(short)が発生することを防止するために、一定距離以上で提供されるように選択される。
【0082】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、第1樹脂130を含むことができる。
【0083】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記本体113の上面と前記発光素子120の下面の間に配置される。
【0084】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0085】
前記リセスRは、前記本体113に提供される。前記リセスRは、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間に提供される。前記リセスRは、前記本体113の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。前記リセスRは、前記発光素子120と前記第1方向において重なって提供される。
【0086】
例えば、前記第1樹脂130は、前記リセスRに配置される。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の間に配置される。例えば、前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121の側面と前記第2ボンディング部122の側面に接触して配置される。
【0087】
前記第1樹脂130は、接着機能を有することができる。前記第1樹脂130は、隣接した構成要素に対して接着力を提供することができる。前記第1樹脂130は、接着剤と称することもできる。
【0088】
前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記パッケージ本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、例えば前記本体113の上面に直接接触して配置される。また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0089】
例えば、前記第1樹脂130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、例えば、前記第1樹脂130が反射機能を含む場合、前記接着剤はホワイトシリコーン(white silicone)を含むことができる。
【0090】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間の安定した固定力を提供することができ、前記発光素子120の下面に光が放出される場合、前記発光素子120と前記本体113の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記第1樹脂130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージ100の光抽出効率を改善することができる。また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120から放出する光を反射することができる。前記第1樹脂130が反射機能を含む場合、前記第1樹脂130は、TiO2、SiO2等を含む物質からなることができる。
【0091】
実施例によれば、前記リセスRの深さT1は、前記第1開口部TH1の深さT2または前記第2開口部TH2の深さT2より小さく提供される。
【0092】
前記リセスRの深さT1は、前記第1樹脂130の接着力を考慮して決定することができる。また、前記リセスRの深さT1は、前記本体113の安定した強度を考慮したり及び/または前記発光素子120から放出される熱によって前記発光素子パッケージ100にクラック(crack)が発生しないように決定される。
【0093】
前記リセスRは、前記発光素子120の下部に一種のアンダーフィル(under fill)工程を実行できる適正空間を提供することができる。ここで、前記アンダーフィル(under fill)工程は、発光素子120をパッケージ本体110に実装した後、前記第1樹脂130を前記発光素子120の下部に配置する工程であり、前記発光素子120をパッケージ本体110に実装する工程で、前記第1樹脂130を通じて実装するために前記第1樹脂130を前記リセスRに配置した後、前記発光素子120を配置する工程である。
【0094】
前記リセスRは、前記発光素子120の下面と前記本体113の上面の間に前記第1樹脂130が十分に提供されるように、第1深さ以上に提供される。また、前記リセスRは、前記本体113の安定した強度を提供するために第2深さ以下に提供される。
【0095】
前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記第1樹脂130の形成位置及び固定力に影響を及ぼす。前記リセスRの深さT1と幅W4は、前記本体113と前記発光素子120の間に配置される前記第1樹脂130によって十分な固定力が提供されるように決定される。
【0096】
例えば、前記リセスRの深さT1は数十μmに提供される。前記リセスRの深さT1は40μm~60μmに提供される。
【0097】
また、前記リセスRの幅W4は数十μm~数百μmに提供される。ここで、前記リセスRの幅W4は、前記発光素子120の長軸方向に提供される。
【0098】
前記リセスRの幅W4は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の間の間隔より狭く提供される。前記リセスRの幅W4は140μm~160μmに提供される。例えば、前記リセスRの幅W4は150μmに提供される。
【0099】
前記第1開口部TH1の深さT2は、前記第1フレーム111の厚さに対応して提供される。前記第1開口部TH1の深さT2は、前記第1フレーム111の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0100】
前記第2開口部TH2の深さT2は、前記第2フレーム112の厚さに対応して提供される。前記第2開口部TH2の深さT2は、前記第2フレーム112の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0101】
前記第1開口部TH1の深さT2及び前記第2開口部TH2の深さT2は、前記本体113の厚さに対応して提供される。前記第1開口部TH1の深さT2及び前記第2開口部TH2の深さT2は、前記本体113の安定した強度を維持できる厚さで提供される。
【0102】
例えば、前記第1開口部TH1の深さT2は数百μmに提供される。前記第1開口部TH1の深さT2は180μm~220μmに提供される。例えば、前記第1開口部TH1の深さT2は200μmに提供される。
【0103】
例えば、前記T2、T1の厚さは少なくとも100μm以上に選択される。これは、前記本体113のクラックフリー(crack free)を提供できる射出工程の厚さが考慮されたものである。
【0104】
実施例によれば、T1厚さとT2厚さの比(T2/T1)は2~10で提供される。例えば、T2の厚さが200μmに提供される場合、T1の厚さは20μm~100μmに提供される。
【0105】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、モールディング部140を含むことができる。
【0106】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。
【0107】
前記モールディング部140は絶縁物質を含むことができる。また、前記モールディング部140は、前記発光素子120から放出される光を受けて、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例えば、前記モールディング部140は、蛍光体、量子ドット等を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0108】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、第1導電層321と第2導電層322を含むことができる。前記第1導電層321は、前記第2導電層322と離隔して配置される。
【0109】
前記第1導電層321は、前記第1開口部TH1に提供される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1導電層321の幅は、前記第1ボンディング部121の幅より小さく提供される。
【0110】
前記第1ボンディング部121は、前記第1開口部TH1が形成された第1方向と垂直な第2方向の幅を有することができる。前記第1ボンディング部121の幅は、前記第1開口部TH1の前記第2方向の幅より大きく提供される。
【0111】
前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下面と直接接触して配置される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121と電気的に連結される。前記第1導電層321は、前記第1フレーム111によって取囲まれるように配置される。前記第1導電層321の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0112】
前記第2導電層322は、前記第2開口部TH2に提供される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2導電層322の幅は、前記第2ボンディング部122の幅より小さく提供される。
【0113】
前記第2ボンディング部122は、前記第2開口部TH2が形成された第1方向と垂直な第2方向の幅を有することができる。前記第2ボンディング部122の幅は、前記第2開口部TH2の前記第2方向の幅より大きく提供される。
【0114】
前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下面と直接接触して配置される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122と電気的に連結される。前記第2導電層322は、前記第2フレーム112によって取囲まれるように配置される。前記第2導電層322の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0115】
前記第1導電層321と前記第2導電層322は、Ag、Au、Pt、Sn、Cu等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができるが、これに限定されるものではなく、前記第1導電層321と前記第2導電層322として導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0116】
例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は導電性ペーストを利用して形成される。前記導電性ペーストは、ソルダペースト(solder paste)、銀ペースト(silver paste)等を含むことができ、相互異なる物質から構成される多層または合金で構成された多層または単層に構成される。例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、SAC(Sn-Ag-Cu)物質を含むことができる。
【0117】
実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2フレーム111、112の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0118】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2フレーム111、112の第1及び第2金属層111a、112aの間の結合によって第1及び第2合金層111b、112bが形成される。
【0119】
これによって、前記第1導電層321と前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第1導電層321、前記第1合金層111b、前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0120】
また、前記第2導電層322と前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第2導電層322、前記第2合金層112b、前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0121】
例えば、前記第1及び第2合金層111b、112bは、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2金属層111a、112aまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材から提供される。
【0122】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0123】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0124】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0125】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がCu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とCu物質の結合によってCuSnの金属間化合物層が形成される。
【0126】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、111bまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0127】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0128】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0129】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0130】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択の幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価な物質だけでなく、相対的に安価な樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0131】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0132】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122と前記第1及び第2導電層321、322の間にも金属間化合物層が形成される。
【0133】
以上の説明と類似して、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0134】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間の結合によって合金層が形成される。
【0135】
これによって、前記第1導電層321と前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第1導電層321、合金層、前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0136】
また、前記第2導電層322と前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第2導電層322、合金層、前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0137】
例えば、前記合金層は、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2ボンディング部121、122から提供される。
【0138】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0139】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0140】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0141】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、121がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0142】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0143】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0144】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図1~
図3に示されたように、第1下部リセスR11と第2下部リセスR12を含むことができる。前記第1下部リセスR11と前記第2下部リセスR12は相互離隔して配置される。
【0145】
前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面に提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1開口部TH1から離隔して配置される。
【0146】
前記第1下部リセスR11は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第1下部リセスR11に樹脂部が提供される。前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0147】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性が良くない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0148】
例えば、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等によって形成される過程で提供される。
【0149】
前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域の周囲に配置される。前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は一種の島(island)形状に周囲の前記第1フレーム111をなす下面から分離して配置される。
【0150】
例えば、
図2に示されたように、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部と前記本体113によって、周辺の前記第1フレーム111からアイソレーション(isolation)される。
【0151】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性が良くない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第1開口部TH1に提供された前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から外れ、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0152】
これは、前記第1導電層321と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したものである。即ち、前記第1導電層321をなす物質が前記第1フレーム111と良い接着特性を有するように選択される。そして、前記第1導電層321をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0153】
これによって、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0154】
よって、前記第1開口部TH1に配置される第1導電層321が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第1下部リセスR11の外側領域に前記第1導電層321が拡張することを防止することができる。また、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1内で前記第1ボンディング部121の下面に安定的に連結される。
【0155】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0156】
また、前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面に提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2開口部TH2から離隔して配置される。
【0157】
前記第2下部リセスR12は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第2下部リセスR12に樹脂部が提供される。前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0158】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性が良くない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0159】
例えば、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等によって形成される過程で提供される。
【0160】
前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域の周囲に配置される。前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は一種の島(island)形状に周囲の前記第2フレーム112をなす下面から分離して配置される。
【0161】
例えば、
図2に示されたように、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部と前記本体113によって、周辺の前記第2フレーム112からアイソレーション(isolation)される。
【0162】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性が良くない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第2開口部TH2に提供された前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から外れ、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0163】
これは、前記第2導電層322と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したものである。即ち、前記第2導電層322をなす物質が前記第2フレーム112と良い接着特性を有するように選択される。そして、前記第2導電層322をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0164】
これによって、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0165】
よって、前記第2開口部TH2に配置される第2導電層322が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第2下部リセスR12の外側領域に前記第2導電層322が拡張することを防止することができる。また、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2内で前記第2ボンディング部122の下面に安定的に連結される。
【0166】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0167】
一方、実施例に係る発光素子パッケージ100によれば、前記リセスRに提供された第1樹脂130が、
図3に示されたように、前記発光素子120の下部面と前記パッケージ本体110の上部面との間に提供される。前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに提供される。また、前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の周りに提供される。
【0168】
前記第1樹脂130は、前記発光素子120を前記パッケージ本体110に安定的に固定させる機能をすることができる。また、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の側面に接触して前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに配置される。
【0169】
前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の周囲を密封することができる。前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて前記発光素子120の外側面方向に拡散して移動することを防止することができる。前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の外側面方向に拡散して移動する場合、前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の活性層と接して短絡による不良を誘発することがある。よって、前記第1樹脂130が配置される場合、前記第1及び第2導電層321、322と活性層による短絡を防止することができ、実施例に係る発光素子パッケージの信頼性を向上させることができる。
【0170】
また、前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて、前記発光素子120の下部面の下から前記リセスRの方向に拡散して移動することを防止することができる。これによって、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記発光素子120の下で電気的に短絡することを防止することができる。
【0171】
また、実施例によれば、前記発光構造物123は化合物半導体として提供される。前記発光構造物123は、例えばII族-VI族またはIII族-V族化合物半導体として提供される。例えば、前記発光構造物123は、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、リン(P)、ヒ素(As)、窒素(N)から選択された少なくとも2以上の元素を含んで提供される。
【0172】
前記発光構造物123は、第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層を含むことができる。
【0173】
前記第1及び第2導電型半導体層は、III族-V族またはII族-VI族の化合物半導体のうち少なくとも1つによって具現することができる。前記第1及び第2導電型半導体層は、例えばInxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料から形成される。例えば、前記第1及び第2導電型半導体層は、GaN、AlN、AlGaN、InGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、GaAsP、AlGaInP等を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。前記第1導電型半導体層は、Si、Ge、Sn、Se、Te等のn型ドーパントがドーピングされたn型半導体層からなることができる。前記第2導電型半導体層は、Mg、Zn、Ca、Sr、Ba等のp型ドーパントがドーピングされたp型半導体層からなることができる。
【0174】
前記活性層は、化合物半導体から具現することができる。前記活性層は、例えばIII族-V族またはII族-VI族の化合物半導体のうち少なくとも1つによって具現することができる。前記活性層が多重井戸構造で具現された場合、前記活性層は、交互に配置された複数の井戸層と複数の障壁層を含むことができ、InxAlyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料で配置される。例えば、前記活性層は、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/AlGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsを含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0175】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、前記第1開口部TH1領域を通じて前記第1ボンディング部121に電源が連結され、前記第2開口部TH2領域を通じて前記第2ボンディング部122に電源が連結される。
【0176】
これによって、前記第1ボンディング部121及び前記第2ボンディング部122を通じて供給される駆動電源によって前記発光素子120が駆動される。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記パッケージ本体110の上部方向に提供されることになる。
【0177】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージ100は、サブマウントまたは回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0178】
ところで、従来、発光素子パッケージがサブマウントまたは回路基板等に実装される際に、リフロー(reflow)等の高温工程が適用されることがある。このとき、リフロー工程で、発光素子パッケージに提供されたリードフレームと発光素子の間のボンディング領域で再溶解(re-melting)現象が発生して、電気的連結及び物理的結合の安定性が弱まることがある。
【0179】
しかし、実施例に係る発光素子パッケージ及び発光素子パッケージの製造方法によれば、実施例に係る発光素子のボンディング部は、開口部に配置された導電層を通じて駆動電源が提供される。そして、開口部に配置された導電層の溶融点及び金属間化合物層の溶融点が、一般的なボンディング物質の溶融点より高い値を有するように選択される。
【0180】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0181】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0182】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価の物質だけでなく、相対的に安価の樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0183】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0184】
次に、
図4~
図7を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明する。
【0185】
図4~
図7を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法を説明することにおいて、
図1~
図3を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0186】
先ず、本発明の実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図4に示されたように、パッケージ本体110が提供される。
【0187】
前記パッケージ本体110は、第1フレーム111と第2フレーム112を含むことができる。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は相互離隔して配置される。
【0188】
前記パッケージ本体110は本体113を含むことができる。前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。
【0189】
前記本体113は前記第1フレーム111の上に配置される。また、前記本体113は前記第2フレーム112の上に配置される。
【0190】
前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置された傾斜面を提供することができる。前記本体113の傾斜面によって前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上にキャビティCが提供される。
【0191】
また、前記第1フレーム111は第1開口部TH1を含むことができる。前記第2フレーム112は第2開口部TH2を含むことができる。
【0192】
前記第1開口部TH1は前記第1フレーム111に提供される。前記第1開口部TH1は前記第1フレーム111を貫通して提供される。前記第1開口部TH1は前記第1フレーム111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0193】
前記第2開口部TH2は前記第2フレーム112に提供される。前記第2開口部TH2は前記第2フレーム112を貫通して提供される。前記第2開口部TH2は前記第2フレーム112の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0194】
前記パッケージ本体110は前記本体113に提供されたリセスRを含むことができる。
【0195】
前記リセスRは前記本体113に提供される。前記リセスRは前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間に提供される。前記リセスRは前記本体113の上面から下面方向に凹むように提供される。
【0196】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第1フレーム111の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の周りは、前記第1開口部TH1の下部領域の周りより小さく提供される。
【0197】
前記第1開口部TH1は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第1開口部TH1の下部領域よりも前記第1開口部TH1の上部領域に近く配置される。
【0198】
また、前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第2フレーム112の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第2開口部TH2の上部領域の周りは、前記第2開口部TH2の下部領域の周りより小さく提供される。
【0199】
前記第2開口部TH2は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第2開口部TH2の下部領域よりも前記第2開口部TH2の上部領域に近く配置される。
【0200】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100は、
図4に示されたように、第1下部リセスR11と第2下部リセスR12を含むことができる。前記第1下部リセスR11と前記第2下部リセスR12は、相互離隔して配置される。
【0201】
前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面に提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1開口部TH1から離隔して配置される。
【0202】
前記第1下部リセスR11は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第1下部リセスR11に樹脂部が提供される。前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0203】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0204】
例えば、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0205】
前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域の周囲に配置される。前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第1フレーム111をなす下面から分離して配置される。
【0206】
また、前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面に提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2開口部TH2から離隔して配置される。
【0207】
前記第2下部リセスR12は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第2下部リセスR12に樹脂部が提供される。前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0208】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0209】
例えば、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0210】
前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域の周囲に配置される。前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第2フレーム112をなす下面から分離して配置される。
【0211】
次に、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図5に示されたように、前記リセスRに第1樹脂130が提供される。
【0212】
前記第1樹脂130は、前記リセスR領域にDOTING方式等により提供される。例えば、前記第1樹脂130は、前記リセスRが形成された領域に一定量提供され、前記リセスRを溢れるように提供される。
【0213】
そして、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図6に示されたように、前記パッケージ本体110の上に発光素子120が提供される。
【0214】
実施例によれば、前記発光素子120が前記パッケージ本体110の上に配置される過程で、前記リセスRは一種のアラインキー(align key)の役割をするように活用される。
【0215】
前記発光素子120は、前記第1樹脂130によって前記本体113に固定される。前記リセスRに提供された前記第1樹脂130の一部は、前記発光素子120の第1ボンディング部121及び第2ボンディング部122方向に移動して硬化する。前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りを密封することができる。
【0216】
これによって、前記発光素子120の下面と前記本体113の上面の間の広い領域に前記第1樹脂130が提供され、前記発光素子120と前記本体113の間の固定力が向上される。
【0217】
実施例によれば、
図3を参照して説明されたように、前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。
【0218】
前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。
【0219】
次に、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法によれば、
図7に示されたように、第1及び第2導電層321、322、モールディング部140が形成される。
【0220】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、前記第1開口部TH1を通じて前記第1ボンディング部121の下面が露出される。また、前記第2開口部TH2を通じて前記第2ボンディング部122の下面が露出される。
【0221】
実施例によれば、前記第1開口部TH1に前記第1導電層321が形成される。また、前記第2開口部TH2に前記第2導電層322が形成される。
【0222】
前記第1導電層321は、前記第1開口部TH1に提供される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1導電層321の幅は、前記第1ボンディング部121の幅より小さく提供される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下面と直接接触して配置される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121と電気的に連結される。前記第1導電層321は、前記第1フレーム111によって取囲まれるように配置される。
【0223】
前記第2導電層322は、前記第2開口部TH2に提供される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2導電層322の幅は、前記第2ボンディング部122の幅より小さく提供される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下面と直接接触して配置される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122と電気的に連結される。前記第2導電層322は、前記第2フレーム112によって取囲まれるように配置される。
【0224】
例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は導電性ペーストを利用して形成される。前記第1導電層321と前記第2導電層322は、ソルダペースト(solder paste)または銀ペースト(silver paste)等によって形成される。例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、SAC(Sn-Ag-Cu)物質を含むことができる。
【0225】
実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2フレーム111、112の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0226】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2フレーム111、112の第1及び第2金属層111a、112aの間の結合によって第1及び第2合金層111b、112bが形成される。
【0227】
これによって、前記第1導電層321と前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第1導電層321、前記第1合金層111b、前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0228】
また、前記第2導電層322と前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第2導電層322、前記第2合金層112b、前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0229】
例えば、前記第1及び第2合金層111b、112bは、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2金属層111a、112aまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材から提供される。
【0230】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0231】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0232】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0233】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がCu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とCu物質の結合によってCuSnの金属間化合物層が形成される。
【0234】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、111bまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0235】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0236】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0237】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0238】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択の幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価な物質だけでなく、相対的に安価な樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0239】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0240】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122と前記第1及び第2導電層321、322の間にも金属間化合物層が形成される。
【0241】
以上の説明と類似して、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0242】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間の結合によって合金層が形成される。
【0243】
これによって、前記第1導電層321と前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第1導電層321、合金層、前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0244】
また、前記第2導電層322と前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第2導電層322、合金層、前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0245】
例えば、前記合金層は、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2ボンディング部121、122から提供される。
【0246】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0247】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0248】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0249】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、121がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0250】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0251】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0252】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。
【0253】
前記モールディング部140は絶縁物質を含むことができる。また、前記モールディング部140は、前記発光素子120から放出される光を受けて、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例えば、前記モールディング部140は、蛍光体、量子ドット等を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0254】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成された後、前記モールディング部140が形成されてもよい。また、実施例に係る発光素子パッケージの製造方法の別の例によれば、前記モールディング部140が先に形成され、前記第1導電層321と前記第2導電層322が後で形成されてもよい。
【0255】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、前記第1開口部TH1領域を通じて前記第1ボンディング部121に電源が連結され、前記第2開口部TH2領域を通じて前記第2ボンディング部122に電源が連結される。
【0256】
これによって、前記第1ボンディング部121及び前記第2ボンディング部122を通じて供給される駆動電源によって前記発光素子120が駆動される。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記パッケージ本体110の上部方向に提供されることになる。
【0257】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージ100は、サブマウントまたは回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0258】
ところで、従来、発光素子パッケージがサブマウントまたは回路基板等に実装される際に、リフロー(reflow)等の高温工程が適用されることがある。このとき、リフロー工程で、発光素子パッケージに提供されたフレームと発光素子の間のボンディング領域で再溶解(re-melting)現象が発生して、電気的連結及び物理的結合の安定性が弱まることがあり、これによって前記発光素子の位置が変わることがあるので、前記発光素子パッケージの光学的、電気的特性及び信頼性が低下することがある。
【0259】
しかし、実施例に係る発光素子パッケージ及び発光素子パッケージの製造方法によれば、実施例に係る発光素子のボンディング部は、開口部に配置された導電層を通じて駆動電源が提供される。そして、開口部に配置された導電層の溶融点及び金属間化合物層の溶融点が、一般的なボンディング物質の溶融点より高い値を有するように選択される。
【0260】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0261】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0262】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価の物質だけでなく、相対的に安価の樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0263】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0264】
次に、
図8を参照して、実施例に係る発光素子パッケージの別の例を説明することにする。
【0265】
図8は本発明の実施例に係る発光素子パッケージの別の例を示した図面である。
図8を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図7を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0266】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図8に示されたように、第1及び第2開口部TH1、TH2に配置された樹脂層115を含むことができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322の下に配置される。
【0267】
前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322を保護することができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を密封することができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322が前記第1及び第2開口部TH1、TH2の下部に拡散して移動することを防止することができる。
【0268】
例えば、前記樹脂層115は、前記本体113と類似する物質を含むことができる。前記樹脂層115は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0269】
また、前記樹脂層115は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0270】
次に、
図9を参照して、実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を説明する。
【0271】
一方、
図9に示された本発明の実施例に係る発光素子パッケージは、
図1~
図8を参照して説明された発光素子パッケージが回路基板410に実装されて供給される別の例を示したものである。
【0272】
図9を参照して本発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図8を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0273】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図9に示されたように、回路基板410、パッケージ本体110、発光素子120を含むことができる。
【0274】
前記回路基板410は、第1パッド411、第2パッド412、基板413を含むことができる。前記基板413に前記発光素子120の駆動を制御する電源供給回路が提供される。
【0275】
前記パッケージ本体110は、前記回路基板410の上に配置される。前記第1パッド411と前記第1ボンディング部121が電気的に連結される。前記第2パッド412と前記第2ボンディング部122が電気的に連結される。
【0276】
前記第1パッド411と前記第2パッド412は導電性物質を含むことができる。例えば、前記第1パッド411と前記第2パッド412は、Ti、Cu、Ni、Au、Cr、Ta、Pt、Sn、Ag、P、Fe、Sn、Zn、Alを含む群から選択された少なくとも1つの物質またはその合金を含むことができる。前記第1パッド411と前記第2パッド412は単層または多層で提供される。
【0277】
前記パッケージ本体110は、第1フレーム111と第2フレーム112を含むことができる。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は相互離隔して配置される。
【0278】
前記パッケージ本体110は本体113を含むことができる。前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。前記本体113は一種の電極分離線の機能をすることができる。
【0279】
前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は導電性フレームとして提供される。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は、前記パッケージ本体110の構造的な強度を安定的に提供することができ、前記発光素子120に電気的に連結される。
【0280】
前記パッケージ本体110は、上面から下面まで第1方向に貫通する第1開口部TH1と第2開口部TH2を含むことができる。前記第1フレーム111は、前記第1開口部TH1を含むことができる。前記第2フレーム112は、前記第2開口部TH2を含むことができる。
【0281】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111に提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111を貫通して提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0282】
前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1ボンディング部121は、前記第1開口部TH1の上に配置される。
【0283】
前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112に提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112を貫通して提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0284】
前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面から下面に向かう第1方向に前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2ボンディング部122は、前記第2開口部TH2の上に配置される。
【0285】
前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は相互離隔して配置される。前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0286】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第1フレーム111の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の周りは、前記第1開口部TH1の下部領域の周りより小さく提供される。
【0287】
前記第1開口部TH1は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第1開口部TH1の下部領域よりも前記第1開口部TH1の上部領域に近く配置される。
【0288】
また、前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第2フレーム112の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第2開口部TH2の上部領域の周りは、前記第2開口部TH2の下部領域の周りより小さく提供される。
【0289】
前記第2開口部TH2は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第2開口部TH2の下部領域よりも前記第2開口部TH2の上部領域に近く配置される。
【0290】
図9に示された発光素子パッケージは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成する工程で、前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われた場合を示したものである。
【0291】
前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われることで、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の形状が一種の雪だるま形状を有することができる。
【0292】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、下部領域から中間領域に行きながら幅が漸増してから漸減し、また、幅が減少した中間領域から上部領域に行きながら幅が漸増してから漸減する。
【0293】
前述した前記第1及び第2開口部TH1、TH2の第1地点は、雪だるま形状における開口部の大きさが下部領域から上部領域に行きながら小さくなってから再び大きくなる境界領域を指すことができる。
【0294】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの上面に配置された第1領域、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの下面に配置された第2領域を含むことができる。前記第1領域の上面の幅は、前記第2領域の下面の幅より小さく提供される。
【0295】
また、前記第1及び第2フレーム111、112は、支持部材と前記支持部材を包む第1及び第2金属層111a、112aを含むことができる。
【0296】
実施例によれば、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成するエッチング工程が完了した後、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する前記支持部材に対するメッキ工程等により前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。これによって、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する支持部材の表面に、前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。
【0297】
前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2フレーム111、112の上面及び下面に提供される。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供されてもよい。
【0298】
一方、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供された前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2に提供される第1及び第2導電層321、322と結合されて、第1及び第2合金層111b、112bとなることができる。前記第1及び第2合金層111b、112bの形成に対しては、後で詳述することにする。
【0299】
例えば、前記第1及び第2フレーム111、112は、基本支持部材としてCu層からなることができる。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、Ni層、Ag層等から少なくとも1つを含むことができる。
【0300】
前記第1及び第2金属層111a、112aがNi層を含む場合、Ni層は熱膨張に対する変化が小さいので、パッケージ本体が熱膨張によってその大きさまたは配置位置が変化する場合にも、前記Ni層によって、上部に配置された発光素子の位置が安定的に固定されることになる。前記第1及び第2金属層111a、112aがAg層を含む場合、Ag層は上部に配置された発光素子から発光される光を効率的に反射させて光度を向上させることができる。
【0301】
実施例によれば、前記光抽出効率を改善するために発光素子120の第1及び第2ボンディング部121、122の大きさを小さく配置する場合、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1ボンディング部121の幅より大きくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2ボンディング部122の幅より大きくまたは同一に提供される。
【0302】
また、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1開口部TH1の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2開口部TH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0303】
例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第1開口部TH1の下部領域の幅は、前記第1開口部TH1の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0304】
また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第2開口部TH2の下部領域の幅は、前記第2開口部TH2の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0305】
実施例に係る発光素子パッケージ400は、
図9に示されたように、第1樹脂130を含むことができる。
【0306】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記本体113の上面と前記発光素子120の下面の間に配置されることができる。
【0307】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図9に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0308】
前記リセスRは、前記本体113に提供される。前記リセスRは、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間に提供される。前記リセスRは、前記本体113の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。前記リセスRは、前記発光素子120と前記第1方向において重なって提供される。
【0309】
例えば、前記第1樹脂130は、前記リセスRに配置される。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の間に配置される。例えば、前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121の側面と前記第2ボンディング部122の側面に接触して配置される。
【0310】
前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記パッケージ本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、例えば前記本体113の上面に直接接触して配置される。また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0311】
例えば、前記第1樹脂130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、前記第1樹脂130はホワイトシリコーン(white silicone)を含むことができる。
【0312】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間の安定した固定力を提供することができ、前記発光素子120の下面に光が放出される場合、前記発光素子120と前記本体113の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記第1樹脂130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージ300の光抽出効率を改善することができる。
【0313】
また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120から放出する光を反射することができる。前記第1樹脂130が反射機能を含む場合、前記第1樹脂130は、TiO2、シリコーン等を含む物質から構成されてもよい。
【0314】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、モールディング部140を含むことができる。前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。
【0315】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図9に示されたように、第1導電層321と第2導電層322を含むことができる。前記第1導電層321は、前記第2導電層322と離隔して配置される。
【0316】
前記第1導電層321は、前記第1開口部TH1に提供される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1導電層321の幅は、前記第1ボンディング部121の幅より小さく提供される。
【0317】
前記第1ボンディング部121は、前記第1開口部TH1が形成された第1方向と垂直な第2方向の幅を有することができる。前記第1ボンディング部121の幅は、前記第1開口部TH1の前記第2方向の幅より大きく提供される。
【0318】
前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下面と直接接触して配置される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121と電気的に連結される。前記第1導電層321は、前記第1フレーム111によって取囲まれるように配置される。前記第1導電層321の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0319】
前記第2導電層322は、前記第2開口部TH2に提供される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2導電層322の幅は、前記第2ボンディング部122の幅より小さく提供される。
【0320】
前記第2ボンディング部122は、前記第2開口部TH2が形成された第1方向と垂直な第2方向の幅を有することができる。前記第2ボンディング部122の幅は、前記第2開口部TH2の前記第2方向の幅より大きく提供される。
【0321】
前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下面と直接接触して配置される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122と電気的に連結される。前記第2導電層322は、前記第2フレーム112によって取囲まれるように配置される。前記第2導電層322の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0322】
前記第1導電層321と前記第2導電層322は、Ag、Au、Pt、Sn、Cu等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができるが、これに限定されるものではなく、前記第1導電層321と前記第2導電層322として導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0323】
実施例によれば、前記回路基板410の前記第1パッド411と前記第1導電層321が電気的に連結される。また、前記回路基板410の前記第2パッド412と前記第2導電層322が電気的に連結される。
【0324】
前記第1パッド411が前記第1フレーム111に電気的に連結される。また、前記第2パッド412が前記第2フレーム112に電気的に連結される。
【0325】
例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、導電性ペーストを利用して形成される。前記導電性ペーストは、ソルダペースト(solder paste)、銀ペースト(silver paste)等を含むことができ、相互異なる物質から構成される多層または合金で構成された多層または単層で構成されてもよい。例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、SAC(Sn-Ag-Cu)物質を含むことができる。
【0326】
実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2フレーム111、112の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0327】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2フレーム111、112の第1及び第2金属層111a、112aの間の結合によって第1及び第2合金層111b、112bが形成される。
【0328】
これによって、前記第1導電層321と前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第1導電層321、前記第1合金層111b、前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0329】
また、前記第2導電層322と前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第2導電層322、前記第2合金層112b、前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0330】
例えば、前記第1及び第2合金層111b、112bは、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2金属層111a、112aまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材から提供される。
【0331】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0332】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0333】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0334】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がCu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とCu物質の結合によってCuSnの金属間化合物層が形成される。
【0335】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、111bまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0336】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0337】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0338】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0339】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択の幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価な物質だけでなく、相対的に安価な樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0340】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0341】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122と前記第1及び第2導電層321、322の間にも金属間化合物層が形成される。
【0342】
以上の説明と類似して、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0343】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間の結合によって合金層が形成される。
【0344】
これによって、前記第1導電層321と前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第1導電層321、合金層、前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0345】
また、前記第2導電層322と前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第2導電層322、合金層、前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0346】
例えば、前記合金層は、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2ボンディング部121、122から提供される。
【0347】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0348】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0349】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0350】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、121がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0351】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0352】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0353】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図9に示されたように、第1下部リセスR11と第2下部リセスR12を含むことができる。前記第1下部リセスR11と前記第2下部リセスR12は、相互離隔して配置される。
【0354】
前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面に提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1開口部TH1から離隔して配置される。
【0355】
前記第1下部リセスR11は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第1下部リセスR11に樹脂部が提供される。前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0356】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0357】
例えば、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0358】
前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域の周囲に配置される。前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第1フレーム111をなす下面から分離して配置される。
【0359】
例えば、
図2を参照して説明されたように、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部によって、周辺の前記第1フレーム111からアイソレーション(isolation)される。
【0360】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第1開口部TH1に提供された前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から外れ、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0361】
これは、前記第1導電層321と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したのである。即ち、前記第1導電層321をなす物質が前記第1フレーム111とよい接着特性を有するように選択される。そして、前記第1導電層321をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0362】
これによって、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0363】
よって、前記第1開口部TH1に配置される第1導電層321が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第1下部リセスR11の外側領域に前記第1導電層321が拡張することを防止することができる。また、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1内で前記第1ボンディング部121の下面に安定的に連結される。
【0364】
また、実施例によれば、前記第1開口部TH1の前記第1導電層321の下に樹脂層115が配置される。前記樹脂層115は、前記第1開口部TH1の下面を密封することができる。
【0365】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0366】
また、前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面に提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2開口部TH2から離隔して配置される。
【0367】
前記第2下部リセスR12は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第2下部リセスR12に樹脂部が提供される。前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0368】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0369】
例えば、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0370】
前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域の周囲に配置される。前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第2フレーム112をなす下面から分離して配置される。
【0371】
例えば、
図2を参照して説明されたように、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部と前記本体113によって、周辺の前記第2フレーム112からアイソレーション(isolation)される。
【0372】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第2開口部TH2に提供された前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から外れ、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0373】
これは、前記第2導電層322と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したのである。即ち、前記第2導電層322をなす物質が前記第2フレーム112とよい接着特性を有するように選択される。そして、前記第2導電層322をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0374】
これによって、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0375】
よって、前記第2開口部TH2に配置される第2導電層322が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第2下部リセスR12の外側領域に前記第2導電層322が拡張することを防止することができる。また、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2内で前記第2ボンディング部122の下面に安定的に連結される。
【0376】
また、実施例によれば、前記第2開口部TH2の前記第2導電層322の下に樹脂層115が配置される。前記樹脂層115は、前記第2開口部TH2の下面を密封することができる。
【0377】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0378】
一方、実施例によれば、前記第1パッド411と前記第1フレーム111の間に別途のボンディング層が追加提供されてもよい。また、前記第2パッド412と前記第2フレーム112の間に別途のボンディング層が追加提供されてもよい。
【0379】
実施例によれば、以上の説明と類似して、前記パッケージ本体110が前記基板410に実装される過程で、前記第1パッド411を構成する物質または前記第1パッド411の上に提供されたボンディング物質が前記第1下部リセスR11に提供された樹脂部によって、前記第1開口部TH1方向に拡散して移動することが防止される。
【0380】
また、実施例によれば、前記パッケージ本体110が前記基板410に実装される過程で、前記第2パッド412を構成する物質または前記第2パッド412の上に提供されたボンディング物質が前記第2下部リセスR12に提供された樹脂部によって、前記第2開口部TH2方向に拡散して移動することが防止される。
【0381】
一方、実施例に係る発光素子パッケージによれば、前記リセスRに提供された前記第1樹脂130が、
図9に示されたように、前記発光素子120の下部面と前記パッケージ本体110の上部面の間に提供される。前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに提供される。また、前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の周りに提供される。
【0382】
前記発光素子120を前記パッケージ本体110に安定的に固定させる機能をすることができる。また、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の側面に接触して前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに配置される。
【0383】
前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の周囲を密封することができる。前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて、前記発光素子120外側面方向に拡散して移動することを防止することができる。前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の外側面方向に拡散して移動する場合、前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の活性層と接する虞があり、短絡による不良を誘発することがある。よって、前記第1樹脂130が配置される場合、前記第1及び第2導電層321、322と活性層による短絡を防止することができ、実施例に係る発光素子パッケージの信頼性を向上させることができる。
【0384】
また、前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて、前記発光素子120の下部面の下から前記リセスRの方向に拡散して移動することを防止することができる。これによって、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記発光素子120の下で電気的に短絡することを防止することができる。
【0385】
図9を参照して説明された実施例に係る発光素子パッケージは、前記回路基板410から供給される電源が、前記第1導電層321と前記第2導電層322を通じて前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122にそれぞれ伝達される。このとき、前記回路基板410の前記第1パッド411と前記第1フレーム111が直接接触し、前記回路基板410の前記第2パッド412と前記第2フレーム112が直接接触する。
【0386】
以上で説明されたように、実施例に係る発光素子パッケージ及び発光素子パッケージの製造方法によれば、実施例に係る発光素子のボンディング部は、開口部に配置された導電層を通じて駆動電源が提供される。そして、開口部に配置された導電層の溶融点及び金属間化合物層の溶融点が、一般的なボンディング物質の溶融点より高い値を有するように選択される。
【0387】
よって、実施例に係る発光素子パッケージは、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0388】
また、実施例に係る発光素子パッケージ及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0389】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価の物質だけでなく、相対的に安価の樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0390】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0391】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージの場合、各ボンディング部の下に1つの開口部が提供された場合を基準に説明された。
【0392】
しかし、別の実施例に係る発光素子パッケージによれば、各ボンディング部の下に複数の開口部が提供されてもよい。また、複数の開口部は相互異なる幅を有する開口部として提供されてもよい。
【0393】
また、実施例に係る開口部の形状は、多様な形状を有することができる。
【0394】
例えば、実施例に係る開口部は上部領域から下部領域まで同じ幅で提供されてもよい。
【0395】
また、実施例に係る開口部は、多端構造の形状を有することができる。例えば、開口部は、2段構造の相互異なる傾斜角を有する形状を有することができる。また、開口部は、3段以上の相互異なる傾斜角を有する形状を有することができる。
【0396】
また、開口部は、上部領域から下部領域に行きながら幅が変わる形状を有することができる。例えば、開口部は、上部領域から下部領域に行きながら曲率を有する形状を有することができる。
【0397】
また、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージによれば、パッケージ本体110は上面が平坦な支持部材113のみを含み、傾斜するように配置された反射部を含まないように提供されてもよい。
【0398】
即ち、実施例に係る発光素子パッケージによれば、前記パッケージ本体110は、キャビティCを提供する構造で提供されてもよい。また、前記パッケージ本体110は、キャビティCなしに上面が平坦な構造で提供されてもよい。
【0399】
次に、
図10を参照して実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を説明することにする。
【0400】
図10は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
図10を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図9を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0401】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示されたように、パッケージ本体110、発光素子120を含むことができる。
【0402】
前記パッケージ本体110は、第1フレーム111と第2フレーム112を含むことができる。前記第1フレーム111と前記第2フレーム112は、相互離隔して配置される。
【0403】
前記パッケージ本体110は本体113を含むことができる。前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。前記本体113は、一種の電極分離線の機能をすることができる。前記本体113は、絶縁部材と称することもできる。
【0404】
前記本体113は、前記第1フレーム111の上に配置される。また、前記本体113は、前記第2フレーム112の上に配置される。
【0405】
前記本体113は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置された傾斜面を提供することができる。前記本体113の傾斜面によって、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上にキャビティCが提供される。
【0406】
実施例によれば、前記パッケージ本体110はキャビティCがある構造で提供されてもよく、キャビティCなしに上面が平坦な構造で提供されてもよい。
【0407】
例えば、前記本体113は、PPA(Polyphthalamide)、PCT(Polychloro Tri phenyl)、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PA9T(Polyamide9T)、シリコーン、EMC(Epoxy molding compound)、SMC(Silicone Molding Compound)、セラミック、PSG(photo sensitive glass)、サファイア(Al2O3)等を含む群から選択された少なくとも1つから形成される。また、前記本体113は、TiO2とSiO2のような高屈折フィラーを含むことができる。
【0408】
実施例によれば、前記発光素子120は、第1ボンディング部121、第2ボンディング部122、発光構造物123、基板124を含むことができる。
【0409】
前記第1ボンディング部121は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記発光素子120の下部面に配置される。前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122は、前記発光素子120の下部面で相互離隔して配置される。
【0410】
前記第1ボンディング部121は、前記第1フレーム111の上に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記第2フレーム112の上に配置される。
【0411】
前記第1ボンディング部121は、前記発光構造物123と前記第1フレーム111の間に配置される。前記第2ボンディング部122は、前記発光構造物123と前記第2フレーム112の間に配置される。
【0412】
一方、実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示されたように、第1開口部TH1と第2開口部TH2を含むことができる。前記第1フレーム111は、前記第1開口部TH1を含むことができる。前記第2フレーム112は、前記第2開口部TH2を含むことができる。
【0413】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111に提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111を貫通して提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0414】
前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1開口部TH1は、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面から下面へ向かう第1方向に、前記発光素子120の前記第1ボンディング部121と重なって提供される。前記第1ボンディング部121は、前記第1開口部TH1の上に配置される。
【0415】
前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112に提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112を貫通して提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面と下面を第1方向に貫通して提供される。
【0416】
前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面から下面へ向かう第1方向に、前記発光素子120の前記第2ボンディング部122と重なって提供される。前記第2ボンディング部122は、前記第2開口部TH2の上に配置される。
【0417】
前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は、相互離隔して配置される。前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2は、前記発光素子120の下部面の下で相互離隔して配置される。
【0418】
前記第1開口部TH1は、前記第1フレーム111の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第1フレーム111の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の周りは、前記第1開口部TH1の下部領域の周りより小さく提供される。
【0419】
前記第1開口部TH1は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第1開口部TH1の下部領域よりも前記第1開口部TH1の上部領域に近く配置される。
【0420】
また、前記第2開口部TH2は、前記第2フレーム112の上面に隣接して配置された上部領域及び前記第2フレーム112の下面に隣接して配置された下部領域を含むことができる。例えば、前記第2開口部TH2の上部領域の周りは、前記第2開口部TH2の下部領域の周りより小さく提供される。
【0421】
前記第2開口部TH2は、第1方向の周りが一番小さい第1地点を含み、前記第1地点は、前記第1方向と垂直な方向を基準に、前記第2開口部TH2の下部領域よりも前記第2開口部TH2の上部領域に近く配置される。
【0422】
図10に示された発光素子パッケージは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成する工程で、前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われた場合を示したものである。
【0423】
前記第1及び第2リードフレーム111、112の上面方向と下面方向でそれぞれエッチングが行われることで、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の形状が一種の雪だるま形状を有することができる。
【0424】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、下部領域から中間領域に行きながら幅が漸増してから漸減し、また、幅が減少した中間領域から上部領域に行きながら幅が漸増してから漸減する。
【0425】
前述した前記第1及び第2開口部TH1、TH2の第1地点は、雪だるま形状における開口部の大きさが下部領域から上部領域に行きながら小さくなってから再び大きくなる境界領域を指すことができる。
【0426】
前記第1及び第2開口部TH1、TH2は、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの上面に配置された第1領域、前記第1及び第2フレーム111、112のそれぞれの下面に配置された第2領域を含むことができる。前記第1領域の上面の幅は、前記第2領域の下面の幅より小さく提供される。
【0427】
また、前記第1及び第2フレーム111、112は、支持部材と前記支持部材を包む第1及び第2金属層111a、112aを含むことができる。
【0428】
実施例によれば、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を形成するエッチング工程が完了した後、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する前記支持部材に対するメッキ工程等により前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。これによって、前記第1及び第2フレーム111、112を構成する支持部材の表面に、前記第1及び第2金属層111a、112aが形成される。
【0429】
前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2フレーム111、112の上面及び下面に提供される。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供されてもよい。
【0430】
一方、前記第1及び第2開口部TH1、TH2と接する境界領域に提供された前記第1及び第2金属層111a、112aは、前記第1及び第2開口部TH1、TH2に提供される第1及び第2導電層321、322と結合されて、第1及び第2合金層111b、112bとなることができる。前記第1及び第2合金層111b、112bの形成に対しては、後で詳述することにする。
【0431】
例えば、前記第1及び第2フレーム111、112は、基本支持部材としてCu層からなることができる。また、前記第1及び第2金属層111a、112aは、Ni層、Ag層等から少なくとも1つを含むことができる。
【0432】
前記第1及び第2金属層111a、112aがNi層を含む場合、Ni層は熱膨張に対する変化が小さいので、パッケージ本体が熱膨張によってその大きさまたは配置位置が変化する場合にも、前記Ni層によって、上部に配置された発光素子の位置が安定的に固定されることになる。前記第1及び第2金属層111a、112aがAg層を含む場合、Ag層は上部に配置された発光素子から発光される光を効率的に反射させて光度を向上させることができる。
【0433】
実施例によれば、前記光抽出効率を改善するために発光素子120の第1及び第2ボンディング部121、122の大きさを小さく配置する場合、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1ボンディング部121の幅より大きくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2ボンディング部122の幅より大きくまたは同一に提供される。
【0434】
また、前記第1開口部TH1の上部領域の幅が、前記第1開口部TH1の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅が、前記第2開口部TH2の下部領域の幅より小さくまたは同一に提供される。
【0435】
例えば、前記第1開口部TH1の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第1開口部TH1の下部領域の幅は、前記第1開口部TH1の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0436】
また、前記第2開口部TH2の上部領域の幅は数十μm~数百μmに提供される。また、前記第2開口部TH2の下部領域の幅は、前記第2開口部TH2の上部領域の幅より数十μm~数百μm大きく提供される。
【0437】
実施例に係る発光素子パッケージは、第1樹脂130を含むことができる。
【0438】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記本体113の上面と前記発光素子120の下面の間に配置される。
【0439】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示されたように、リセスRを含むことができる。
【0440】
前記リセスRは、前記本体113に提供される。前記リセスRは、前記第1開口部TH1と前記第2開口部TH2の間に提供される。前記リセスRは、前記本体113の上面から下面方向に凹むように提供される。前記リセスRは、前記発光素子120の下に配置される。前記リセスRは、前記発光素子120と前記第1方向に重なって提供される。
【0441】
例えば、前記第1樹脂130は、前記リセスRに配置される。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間に配置される。前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の間に配置される。例えば、前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121の側面と前記第2ボンディング部122の側面に接触して配置される。
【0442】
前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記パッケージ本体110の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、前記発光素子120と前記本体113の間の安定した固定力を提供することができる。前記第1樹脂130は、例えば前記本体113の上面に直接接触して配置される。また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120の下部面に直接接触して配置される。
【0443】
例えば、前記第1樹脂130は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、例えば、前記第1樹脂130が反射機能を含む場合、前記接着剤はホワイトシリコーン(white silicone)を含むことができる。
【0444】
前記第1樹脂130は、前記本体113と前記発光素子120の間の安定した固定力を提供することができ、前記発光素子120の下面に光が放出される場合、前記発光素子120と前記本体113の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記第1樹脂130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージ100の光抽出効率を改善することができる。また、前記第1樹脂130は、前記発光素子120から放出する光を反射することができる。前記第1樹脂130が反射機能を含む場合、前記第1樹脂130は、TiO2、シリコーン等を含む物質から構成されてもよい。
【0445】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、モールディング部140を含むことができる。
【0446】
前記モールディング部140は、前記発光素子120の上に提供される。前記モールディング部140は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の上に配置される。前記モールディング部140は、前記パッケージ本体110によって提供されたキャビティCに配置される。
【0447】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示されたように、第1導電体221と第2導電体222を含むことができる。また、実施例に係る発光素子パッケージは、第1導電層321と第2導電層322を含むことができる。前記第1導電層321は、前記第2導電層322と離隔して配置される。
【0448】
前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121に電気的に連結される。前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121と前記第1方向に重なって配置される。
【0449】
前記第1導電体221は、前記第1開口部TH1に提供される。前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121と前記第1導電層321の間に配置される。前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121及び前記第1導電層321と電気的に連結される。
【0450】
前記第1導電体221の下面は、前記第1開口部TH1の上面より低く配置される。前記第1導電体221の下面は、前記第1導電層321の上面より低く配置される。
【0451】
前記第1導電体221は、前記第1開口部TH1の上に配置される。また、前記第1導電体221は、前記第1ボンディング部121から前記第1開口部TH1の内部まで延長されて配置される。
【0452】
また、前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122に電気的に連結される。前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122と前記第1方向に重なって配置される。
【0453】
前記第2導電体222は、前記第2開口部TH2に提供される。前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122と前記第2導電層322の間に配置される。前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122及び前記第2導電層322と電気的に連結される。
【0454】
前記第2導電体222の下面は、前記第2開口部TH2の上面より低く配置される。前記第2導電体222の下面は、前記第2導電層322の上面より低く配置される。
【0455】
前記第2導電体222は、前記第2開口部TH2の上に配置される。また、前記第2導電体222は、前記第2ボンディング部122から前記第2開口部TH2の内部まで延長されて配置される。
【0456】
実施例によれば、前記第1導電体221の下面及び側面に前記第1導電層321が配置される。前記第1導電層321は、前記第1導電体221の下面及び側面に直接接触して配置される。前記第1導電層321の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0457】
前記第1導電層321は、前記第1開口部TH1に提供される。前記第1導電層321は、前記第1ボンディング部121の下に配置される。前記第1導電層321の幅は、前記第1ボンディング部121の幅より大きく提供される。
【0458】
このように、実施例に係る発光素子パッケージによれば、前記第1導電体221によって、前記第1導電層321と前記第1ボンディング部121の間に電気的結合をより安定的に提供することができる。
【0459】
また、実施例によれば、前記第2導電体222の下面及び側面に前記第2導電層322が配置される。前記第2導電層322は、前記第2導電体222の下面及び側面に直接接触して配置される。前記第2導電層322の下面は、下部から上部方向に凹んだ形状に形成される。
【0460】
前記第2導電層322は、前記第2開口部TH2に提供される。前記第2導電層322は、前記第2ボンディング部122の下に配置される。前記第2導電層322の幅は、前記第2ボンディング部122の幅より大きく提供される。
【0461】
このように、実施例に係る発光素子パッケージ200によれば、前記第2導電体222によって、前記第2導電層322と前記第2ボンディング部122の間に電気的結合をより安定的に提供することができる。
【0462】
例えば、前記第1及び第2導電体221、222は、前記第1及び第2ボンディング部121、122に、それぞれ別途のボンディング物質により安定的にボンディングされる。また、前記第1及び第2導電体221、222の側面及び下面が、前記第1及び第2導電層321、322にそれぞれ接触する。よって、前記第1及び第2導電層321、322が前記第1及び第2ボンディング部121、122の下面にそれぞれ直接的に接触する場合に比べて、前記第1及び第2導電層321、322が前記第1及び第2導電体221、222とそれぞれ接触する面積がより大きくなる。これによって、前記第1及び第2導電体221、222を通じて、前記第1及び第2導電層321、322から前記第1及び第2ボンディング部121、122に電源がそれぞれ安定的に供給されることになる。
【0463】
前記第1導電層321と前記第2導電層322は、Ag、Au、Pt、Sn、Cu等を含む群から選択された1つの物質またはその合金を含むことができる。ただし、これに限定されるものではなく、前記第1導電層321と前記第2導電層322として導電性機能を確保できる物質を用いることができる。
【0464】
例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、導電性ペーストを利用して形成される。前記導電性ペーストは、ソルダペースト(solder paste)、銀ペースト(silver paste)等を含むことができ、相互異なる物質から構成される多層または合金で構成された多層または単層で構成されてもよい。例えば、前記第1導電層321と前記第2導電層322は、SAC(Sn-Ag-Cu)物質を含むことができる。
【0465】
実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2フレーム111、112の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0466】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2フレーム111、112の第1及び第2金属層111a、112aの間の結合によって第1及び第2合金層111b、112bが形成される。
【0467】
これによって、前記第1導電層321と前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第1導電層321、前記第1合金層111b、前記第1フレーム111が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0468】
また、前記第2導電層322と前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。また、前記第2導電層322、前記第2合金層112b、前記第2フレーム112が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0469】
例えば、前記第1及び第2合金層111b、112bは、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2金属層111a、112aまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材から提供される。
【0470】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0471】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0472】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、112aがAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0473】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がCu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とCu物質の結合によってCuSnの金属間化合物層が形成される。
【0474】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2金属層111a、111bまたは前記第1及び第2フレーム111、112の支持部材がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0475】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0476】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0477】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0478】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択の幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価な物質だけでなく、相対的に安価な樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0479】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0480】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122と前記第1及び第2導電層321、322の間にも金属間化合物層が形成される。
【0481】
以上の説明と類似して、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0482】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2ボンディング部121、122の間の結合によって合金層が形成される。
【0483】
これによって、前記第1導電層321と前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第1導電層321、合金層、前記第1ボンディング部121が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0484】
また、前記第2導電層322と前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的により安定するように結合される。また、前記第2導電層322、合金層、前記第2ボンディング部122が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0485】
例えば、前記合金層は、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2ボンディング部121、122から提供される。
【0486】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0487】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0488】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、122がAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0489】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2ボンディング部121、121がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0490】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0491】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0492】
一方、実施例によれば、前記第1及び第2導電体221、222と前記第1及び第2導電層321、322の間にも金属間化合物層が形成される。
【0493】
以上の説明と類似して、実施例によれば、前記第1及び第2導電層321、322が形成される過程または前記第1及び第2導電層321、322が提供された後の熱処理過程で、前記第1及び第2導電層321、322と前記第1及び第2導電体221、222の間に金属間化合物(IMC;intermetallic compound)層が形成される。
【0494】
例えば、前記第1及び第2導電層321、322をなす物質と前記第1及び第2導電体221、222の間の結合によって合金層が形成される。
【0495】
これによって、前記第1導電層321と前記第1導電体221が物理的及び電気的により安定するように結合される。前記第1導電層321、合金層、前記第1導電体221が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0496】
また、前記第2導電層322と前記第2導電体222が物理的及び電気的により安定するように結合される。前記第2導電層322、合金層、前記第2導電体222が物理的及び電気的に安定するように結合される。
【0497】
例えば、前記合金層は、AgSn、CuSn、AuSn等を含む群から選択された少なくとも1つの金属間化合物層を含むことができる。前記金属間化合物層は、第1物質と第2物質の結合で形成され、第1物質は、前記第1及び第2導電層321、322から提供され、第2物質は、前記第1及び第2導電体221、222から提供される。
【0498】
実施例によれば、前記金属間化合物層は数μmの厚さで提供される。例えば、前記金属間化合物層は1μm~3μmの厚さで形成される。
【0499】
前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2導電体221、222がAg物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAg物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0500】
また、前記第1及び第2導電層321、322がSn物質を含み、前記第1及び第2導電体221、222がAu物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Sn物質とAu物質の結合によってAuSnの金属間化合物層が形成される。
【0501】
また、前記第1及び第2導電層321、322がAg物質を含み、前記第1及び第2導電体221、222がSn物質を含む場合、前記第1及び第2導電層321、322が提供される過程または提供された後の熱処理過程で、Ag物質とSn物質の結合によってAgSnの金属間化合物層が形成される。
【0502】
以上で説明された金属間化合物層は、一般的なボンディング物質より高い溶融点を有することができる。また、前記金属間化合物層が形成される熱処理工程は、一般的なボンディング物質の溶融点より低い温度で行うことができる。
【0503】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0504】
また、実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示されたように、第1下部リセスR11と第2下部リセスR12を含むことができる。前記第1下部リセスR11と前記第2下部リセスR12は、相互離隔して配置される。
【0505】
前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面に提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1フレーム111の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第1下部リセスR11は、前記第1開口部TH1から離隔して配置される。
【0506】
前記第1下部リセスR11は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第1下部リセスR11に樹脂部が提供される。前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0507】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0508】
例えば、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0509】
前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部は、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域の周囲に配置される。前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第1フレーム111をなす下面から分離して配置される。
【0510】
例えば、
図2を参照して説明されたように、前記第1開口部TH1を提供する前記第1フレーム111の下面領域は、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部によって、周辺の前記第1フレーム111からアイソレーション(isolation)される。
【0511】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第1開口部TH1に提供された前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から外れ、前記第1下部リセスR11に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0512】
これは、前記第1導電層321と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したのである。即ち、前記第1導電層321をなす物質が前記第1フレーム111とよい接着特性を有するように選択される。そして、前記第1導電層321をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0513】
これによって、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0514】
よって、前記第1開口部TH1に配置される第1導電層321が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第1下部リセスR11の外側領域に前記第1導電層321が拡張することを防止することができる。また、前記第1導電層321が前記第1開口部TH1内で前記第1ボンディング部121の下面に安定的に連結される。
【0515】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0516】
また、前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面に提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2フレーム112の下面から上面方向に凹むように提供される。前記第2下部リセスR12は、前記第2開口部TH2から離隔して配置される。
【0517】
前記第2下部リセスR12は数μm~数十μmの幅で提供される。前記第2下部リセスR12に樹脂部が提供される。前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、例えば前記本体113と同一物質で提供される。
【0518】
ただし、これに限定されるものではなく、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質から選択されて提供される。または、前記樹脂部は、前記第1及び第2導電層321、322との表面張力が低い物質から選択されて提供される。
【0519】
例えば、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第1フレーム111、前記第2フレーム112、前記本体113が射出工程等により形成される過程で提供される。
【0520】
前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部は、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域の周囲に配置される。前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、一種の島(island)形状に、周囲の前記第2フレーム112をなす下面から分離して配置される。
【0521】
例えば、
図2を参照して説明されたように、前記第2開口部TH2を提供する前記第2フレーム112の下面領域は、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部と前記本体113によって、周辺の前記第2フレーム112からアイソレーション(isolation)される。
【0522】
よって、前記樹脂部が前記第1及び第2導電層321、322と接着力、濡れ性がよくない物質または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の表面張力が低い物質で配置される場合、前記第2開口部TH2に提供された前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から外れ、前記第2下部リセスR12に満たされた樹脂部または前記本体113を越えて拡散することが防止される。
【0523】
これは、前記第2導電層322と前記樹脂部及び前記本体113の接着関係または前記樹脂部と前記第1及び第2導電層321、322の間の濡れ性、表面張力等が良くない点を利用したのである。即ち、前記第2導電層322をなす物質が前記第2フレーム112とよい接着特性を有するように選択される。そして、前記第2導電層322をなす物質が前記樹脂部及び前記本体113と良くない接着特性を有するように選択される。
【0524】
これによって、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2から前記樹脂部または前記本体113が提供された領域方向に溢れて、前記樹脂部または前記本体113が提供された領域外部に溢れたり拡散することが防止され、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2が提供された領域に安定的に配置されることになる。
【0525】
よって、前記第2開口部TH2に配置される第2導電層322が溢れる場合、前記樹脂部または前記本体113が提供された第2下部リセスR12の外側領域に前記第2導電層322が拡張することを防止することができる。また、前記第2導電層322が前記第2開口部TH2内で前記第2ボンディング部122の下面に安定的に連結される。
【0526】
よって、前記発光素子パッケージが回路基板に実装される場合、第1導電層321と第2導電層322が相互接触して短絡する問題を防止することができ、前記第1及び第2導電層321、322を配置する工程において、前記第1及び第2導電層321、322の量を制御し易くなる。
【0527】
実施例によれば、
図9を参照して説明されたように、前記パッケージ本体110が前記基板410に実装される過程で、前記第1パッド411を構成する物質または前記第1パッド411の上に提供されたボンディング物質が前記第1下部リセスR11に提供された樹脂部によって、前記第1開口部TH1方向に拡散して移動することが防止される。
【0528】
また、実施例によれば、前記パッケージ本体110が前記基板410に実装される過程で、前記第2パッド412を構成する物質または前記第2パッド412の上に提供されたボンディング物質が前記第2下部リセスR12に提供された樹脂部によって、前記第2開口部TH2方向に拡散して移動することが防止される。
【0529】
一方、実施例に係る発光素子パッケージによれば、前記リセスRに提供された前記第1樹脂130が、
図10に示されたように、前記発光素子120の下部面と前記パッケージ本体110の上部面の間に提供される。前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに提供される。また、前記発光素子120の上部方向から見たとき、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2開口部TH1、TH2の周りに提供される。
【0530】
前記第1樹脂130は、前記発光素子120を前記パッケージ本体110に安定的に固定させる機能をすることができる。また、前記第1樹脂130は、前記第1及び第2ボンディング部121、122の側面に接触して前記第1及び第2ボンディング部121、122の周りに配置される。
【0531】
前記第1樹脂130は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122の周囲を密封することができる。前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて、前記発光素子120外側面方向に拡散して移動することを防止することができる。前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の外側面方向に拡散して移動する場合、前記第1及び第2導電層321、322が前記発光素子120の活性層と接する虞があり、短絡による不良を誘発することがある。よって、前記第1樹脂130が配置される場合、前記第1及び第2導電層321、322と活性層による短絡を防止することができ、実施例に係る発光素子パッケージの信頼性を向上させることができる。
【0532】
また、前記第1樹脂130は、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記第1開口部TH1領域と前記第2開口部TH2領域を超えて、前記発光素子120の下部面の下から前記リセスRの方向に拡散して移動することを防止することができる。これによって、前記第1導電層321と前記第2導電層322が前記発光素子120の下で電気的に短絡することを防止することができる。
【0533】
実施例に係る発光素子パッケージ100は、前記第1開口部TH1領域を通じて前記第1ボンディング部121に電源が連結され、前記第2開口部TH2領域を通じて前記第2ボンディング部122に電源が連結される。
【0534】
これによって、前記第1ボンディング部121及び前記第2ボンディング部122を通じて供給される駆動電源によって、前記発光素子120が駆動されることになる。そして、前記発光素子120から発光された光は、前記パッケージ本体110の上部方向に提供される。
【0535】
一方、以上で説明された実施例に係る発光素子パッケージ100は、サブマウントまたは回路基板等に実装されて供給されてもよい。
【0536】
ところで、従来、発光素子パッケージがサブマウントまたは回路基板等に実装される際に、リフロー(reflow)等の高温工程が適用されることがある。このとき、リフロー工程で、発光素子パッケージに提供されたリードフレームと発光素子の間のボンディング領域で再溶解(re-melting)現象が発生して、電気的連結及び物理的結合の安定性が弱まることがある。
【0537】
しかし、実施例に係る発光素子パッケージ及び発光素子パッケージの製造方法によれば、実施例に係る発光素子のボンディング部は、開口部に配置された導電層を通じて駆動電源が提供される。そして、開口部に配置された導電層の溶融点及び金属間化合物層の溶融点が、一般的なボンディング物質の溶融点より高い値を有するように選択される。
【0538】
よって、実施例に係る発光素子パッケージ100は、メイン基板等にリフロー(reflow)工程を通じてボンディングされる場合にも、再溶解(re-melting)現象が発生しないので、電気的連結及び物理的ボンディング力が劣化しない長所がある。
【0539】
また、実施例に係る発光素子パッケージ100及び発光素子パッケージの製造方法によれば、発光素子パッケージを製造する工程でパッケージ本体110が高温に露出する必要がなくなる。よって、実施例によれば、パッケージ本体110が高温に露出して損傷したり変色が発生することを防止することができる。
【0540】
これによって、本体113を構成する物質に対する選択の幅が広くなる。実施例によれば、前記本体113は、セラミック等の高価な物質だけでなく、相対的に安価な樹脂物質を利用して提供することもできる。
【0541】
例えば、前記本体113は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0542】
次に、
図11を参照して実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を説明することにする。
【0543】
図11は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
図11を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図10を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0544】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図11に示されたように、第1及び第2開口部TH1、TH2に配置された樹脂層115を含むことができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322の下に配置される。
【0545】
前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322を保護することができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2開口部TH1、TH2を密封することができる。前記樹脂層115は、前記第1及び第2導電層321、322が前記第1及び第2開口部TH1、TH2の下部に拡散して移動することを防止することができる。
【0546】
例えば、前記樹脂層115は、前記本体113と類似する物質を含むことができる。前記樹脂層115は、PPA(PolyPhtalAmide)樹脂、PCT(PolyCyclohexylenedimethylene Terephthalate)樹脂、EMC(Epoxy Molding Compound)樹脂、SMC(Silicone Molding Compound)樹脂を含む群から選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
【0547】
また、前記樹脂層115は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0548】
一方、以上で説明された発光素子パッケージには、例えばフリップチップ発光素子が提供される。
【0549】
例えば、フリップチップ発光素子は、6面方向に光が放出される透過型フリップチップ発光素子として提供されてもよく、5面方向に光が放出される反射型フリップチップ発光素子として提供されてもよい。
【0550】
前記5面方向に光が放出される反射型フリップチップ発光素子は、前記パッケージ本体110に近い方向に反射層が配置された構造を有することができる。例えば、前記反射型フリップチップ発光素子は、第1及び第2ボンディング部と発光構造物の間に絶縁性反射層(例えば、Distributed Bragg Reflector、Omni Directional Reflector等)及び/または導電性反射層(例えば、Ag、Al、Ni、Au等)を含むことができる。
【0551】
また、前記6面方向に光が放出されるフリップチップ発光素子は、第1導電型半導体層と電気的に連結される第1電極、第2導電型半導体層と電気的に連結される第2電極を有し、前記第1電極と前記第2電極の間から光が放出される一般的な水平型発光素子として提供される。
【0552】
また、前記6面方向に光が放出されるフリップチップ発光素子は、前記第1及び第2ボンディング部の間に反射層が配置された反射領域と、光が放出される透過領域を両方とも含む透過型フリップチップ発光素子として提供される。
【0553】
ここで、透過型フリップチップ発光素子は、上部面、4つの側面、下部面の6面から光が放出される素子を意味する。また、反射型フリップチップ発光素子は、上部面、4つの側面の5面から光が放出される素子を意味する。
【0554】
以下、添付された図面を参照して、本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用されたフリップチップ発光素子の例を説明する。
【0555】
図12は本発明の実施例に係る発光素子を示した平面図であり、
図13は
図12に示された発光素子のA-A線断面図である。
【0556】
一方、理解し易いように、
図12において、第1ボンディング部1171と第2ボンディング部1172の下に配置されるが、前記第1ボンディング部1171に電気的に連結された第1サブ電極1141と前記第2ボンディング部1172に電気的に連結された第2サブ電極1142が見えるように示されている。
【0557】
実施例に係る発光素子1100は、
図12及び
図13に示されたように、基板1105の上に配置された発光構造物1110を含むことができる。
【0558】
前記基板1105は、サファイア基板(Al2O3)、SiC、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Geを含む群から選択される。例えば、前記基板1105は、上部面に凹凸パターンが形成されたPSS(Patterned Sapphire Substrate)として提供される。
【0559】
前記発光構造物1110は、第1導電型半導体層1111、活性層1112、第2導電型半導体層1113を含むことができる。前記活性層1112は、前記第1導電型半導体層1111と前記第2導電型半導体層1113の間に配置される。例えば、前記第1導電型半導体層1111の上に前記活性層1112が配置され、前記活性層1112の上に前記第2導電型半導体層1113が配置される。
【0560】
実施例によれば、前記第1導電型半導体層1111はn型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113はp型半導体層として提供される。もちろん、別の実施例によれば、前記第1導電型半導体層1111がp型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113がn型半導体層として提供されてもよい。
【0561】
以下では説明の便宜を図り、前記第1導電型半導体層1111がn型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層1113がp型半導体層として提供された場合を基準に説明する。
【0562】
実施例に係る発光素子1100は、
図13に示されたように、透光性電極層1130を含むことができる。前記透光性電極層1130は、電流拡散を向上させて光出力を増加させることができる。
【0563】
例えば、前記透光性電極層1130は、金属、金属酸化物、金属窒化物を含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。前記透光性電極層1130は、透光性の物質を含むことができる。
【0564】
前記透光性電極層1130は、例えばITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、IZON(IZO nitride)、IZTO(indium zinc tin oxide)、IAZO(indium aluminum zinc oxide)、IGZO(indium gallium zinc oxide)、IGTO(indium gallium tin oxide)、AZO(aluminum zinc oxide)、ATO(antimony tin oxide)、GZO(gallium zinc oxide)、IrOx、RuOx、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、Ni/IrOx/Au/ITO、Pt、Ni、Au、Rh、Pdを含む群から選択された少なくとも1つを含むことができる。
【0565】
実施例に係る発光素子1100は、
図12及び
図13に示されたように、反射層1160を含むことができる。前記反射層1160は、第1反射層1161、第2反射層1162、第3反射層1163を含むことができる。前記反射層1160は、前記透光性電極層1130の上に配置される。
【0566】
前記第2反射層1162は、前記透光性電極層1130を露出させる第1開口部h1を含むことができる。前記第2反射層1162は、前記透光性電極層1130の上に配置された複数の第1開口部h1を含むことができる。
【0567】
前記第1反射層1161は、前記第1導電型半導体層1111の上部面を露出させる複数の第2開口部h2を含むことができる。
【0568】
前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162の間に配置される。例えば、前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と連結される。また、前記第3反射層1163は、前記第2反射層1162と連結される。前記第3反射層1163は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162に物理的に直接接触して配置される。
【0569】
実施例に係る前記反射層1160は、前記透光性電極層1130に提供された複数のコンタクトホールを介して前記第2導電型半導体層1113に接触する。前記反射層1160は、前記透光性電極層1130に提供された複数のコンタクトホールを介して前記第2導電型半導体層1113の上部面に物理的に接触する。
【0570】
前記反射層1160は、絶縁性反射層として提供される。例えば、前記反射層1160は、DBR(Distributed Bragg Reflector)層として提供される。また、前記反射層1160は、ODR(Omni Directional Reflector)層として提供される。また、前記反射層1160は、DBR層とODR層が積層されて提供されてもよい。
【0571】
実施例に係る発光素子1100は、
図12及び
図13に示されたように、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142を含むことができる。
【0572】
前記第1サブ電極1141は、前記第2開口部h2内部で前記第1導電型半導体層1111と電気的に連結される。前記第1サブ電極1141は、前記第1導電型半導体層1111の上に配置される。例えば、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1サブ電極1141は、前記第2導電型半導体層1113、前記活性層1112を貫通して第1導電型半導体層1111の一部領域まで配置されるリセス内で前記第1導電型半導体層1111の上面に配置される。
【0573】
前記第1サブ電極1141は、前記第1反射層1161に提供された第2開口部h2を介して前記第1導電型半導体層1111の上面に電気的に連結される。前記第2開口部h2と前記リセスは垂直に重なり、例えば前記第1サブ電極1141は、
図12及び
図13に示されたように、複数のリセス領域で前記第1導電型半導体層1111の上面に直接接触する。
【0574】
前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。前記第2サブ電極1142は、前記第2導電型半導体層1113の上に配置される。実施例によれば、前記第2サブ電極1142と前記第2導電型半導体層1113の間に前記透光性電極層1130が配置される。
【0575】
前記第2サブ電極1142は、前記第2反射層1162に提供された第1開口部h1を介して前記第2導電型半導体層1113と電気的に連結される。例えば、前記第2サブ電極1142は、
図12及び
図13に示されたように、複数のP領域で前記透光性電極層1130を介して前記第2導電型半導体層1113に電気的に連結される。
【0576】
前記第2サブ電極1142は、
図12及び
図13に示されたように、複数のP領域で前記第2反射層1162に提供された複数の第1開口部h1を介して前記透光性電極層1130の上面に直接接触する。
【0577】
実施例によれば、
図12及び
図13に示されたように、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は相互極性を有することができ、相互離隔して配置される。
【0578】
前記第1サブ電極1141は、例えば複数のライン形状に提供される。また、前記第2サブ電極1142は、例えば複数のライン形状に提供される。前記第1サブ電極1141は、隣接した複数の第2サブ電極1142の間に配置される。前記第2サブ電極1142は、隣接した複数の第1サブ電極1141の間に配置される。
【0579】
前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142が相互異なる極性で構成される場合、相互異なる個数の電極で配置される。例えば前記第1サブ電極1141がn電極で、前記第2サブ電極1142がp電極で構成される場合、前記第1サブ電極1141より前記第2サブ電極1142の個数が多い。前記第2導電型半導体層1113と前記第1導電型半導体層1111の電気伝導度及び/または抵抗が相互異なる場合、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142により前記発光構造物1110に注入される電子と正孔のバランスを合わせることができ、よって前記発光素子の光学的特性が改善される。
【0580】
一方、実施例に係る発光素子が適用される発光素子パッケージで要求される特性に応じて、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142の極性が相互反対に提供されてもよい。また、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142の幅、長さ、形状及び個数等は、発光素子パッケージで要求される特性に応じて、多様に変形して適用することができる。
【0581】
前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は、単層または多層構造で形成される。例えば、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142はオーミック電極からなることができる。例えば、前記第1サブ電極1141と前記第2サブ電極1142は、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、及びNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうちの少なくとも1つまたは2つ以上の物質の合金からなることができる。
【0582】
実施例に係る発光素子1100は、
図12及び
図13に示されたように、保護層1150を含むことができる。
【0583】
前記保護層1150は、前記第2サブ電極1142を露出させる複数の第3開口部h3を含むことができる。前記複数の第3開口部h3は、前記第2サブ電極1142に提供された複数のPB領域に対応して配置される。
【0584】
また、前記保護層1150は、前記第1サブ電極1141を露出させる複数の第4開口部h4を含むことができる。前記複数の第4開口部h4は、前記第1サブ電極1141に提供された複数のNB領域に対応して配置される。
【0585】
前記保護層1150は、前記反射層1160の上に配置される。前記保護層1150は、前記第1反射層1161、前記第2反射層1162、前記第3反射層1163の上に配置される。
【0586】
例えば、前記保護層1150は絶縁物質にて提供される。例えば、前記保護層1150は、SixOy、SiOxNy、SixNy、AlxOyを含む群から選択された少なくとも1つの物質から形成される。
【0587】
実施例に係る発光素子1100は、
図12及び
図13に示されたように、前記保護層1150の上に配置された第1ボンディング部1171と第2ボンディング部1172を含むことができる。
【0588】
前記第1ボンディング部1171は、前記第1反射層1161の上に配置される。また、前記第2ボンディング部1172は、前記第2反射層1162の上に配置される。前記第2ボンディング部1172は、前記第1ボンディング部1171と離隔して配置される。
【0589】
前記第1ボンディング部1171は、複数のNB領域で前記保護層1150に提供された複数の前記第4開口部h4を介して前記第1サブ電極1141の上部面に接触する。前記複数のNB領域は、前記第2開口部h2と垂直にずれるように配置される。前記複数のNB領域と前記第2開口部h2が垂直にずれる場合、前記第1ボンディング部1171から注入される電流が前記第1サブ電極1141の水平方向に均一に拡散し、よって前記複数のNB領域で電流が均一に注入される。
【0590】
また、前記第2ボンディング部1172は、複数のPB領域で前記保護層1150に提供された複数の前記第3開口部h3を介して前記第2サブ電極1142の上部面に接触する。前記複数のPB領域と前記複数の第1開口部h1が垂直に重ならないようにする場合、前記第2ボンディング部1172から注入される電流が前記第2サブ電極1142の水平方向に均一に拡散し、よって前記複数のPB領域で電流が均一に注入される。
【0591】
このように、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1ボンディング部1171と前記第1サブ電極1141は、前記複数の第4開口部h4領域で接触する。また、前記第2ボンディング部1172と前記第2サブ電極1142が複数の領域で接触する。これによって、実施例によれば、複数の領域を通じて電源が供給されるので、接触面積の増加及び接触領域の分散により電流の分散効果が発生し、動作電圧が減少する効果がある。
【0592】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、
図13に示されたように、前記第1反射層1161が前記第1サブ電極1141の下に配置され、前記第2反射層1162が前記第2サブ電極1142の下に配置される。これによって、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、前記発光構造物1110の活性層1112から発光される光を反射させ、第1サブ電極1141と第2サブ電極1142で光吸収が発生することを最小化して光度(Po)を向上させることができる。
【0593】
例えば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、絶縁性材料からなり、かつ前記活性層1112から放出された光の反射のために反射率が高い材料、例えばDBR構造をなすことができる。
【0594】
前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、屈折率が異なる物質が交互に配置されたDBR構造をなすことができる。例えば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、TiO2、SiO2、Ta2O5、HfO2のうち少なくとも1つ以上を含む単層または積層構造で配置される。
【0595】
また、別の実施例によれば、これに限定されるものではなく、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、前記活性層1112から発光する光の波長に応じて前記活性層1112から発光する光に対する反射度を調節できるように自在に選択される。
【0596】
また、別の実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、ODR層として提供されてもよい。また、別の実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162は、DBR層とODR層が積層された一種のハイブリッド(hybrid)形態で提供されてもよい。
【0597】
実施例に係る発光素子が、フリップチップボンディング方式で実装されて発光素子パッケージとして具現される場合、前記発光構造物1110から提供される光は、前記基板1105を介して放出される。前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162で反射されて前記基板1105方向に放出される。
【0598】
また、前記発光構造物1110から放出される光は、前記発光構造物1110の側面方向にも放出される。また、前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された面のうち、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が提供されていない領域を通じて外部に放出される。
【0599】
具体的に、前記発光構造物1110から放出される光は、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された面のうち、前記第1反射層1161、前記第2反射層1162、前記第3反射層1163が提供されていない領域を通じて外部に放出される。
【0600】
これによって、実施例に係る発光素子1100は、前記発光構造物1110を取囲んだ6面方向に光を放出することができるようになり、光度を著しく向上させることができる。
【0601】
一方、実施例に係る発光素子によれば、発光素子1100の上方向から見たとき、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和は、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された前記発光素子1100の上部面の全体面積の60%またはより小さく提供される。
【0602】
例えば、前記発光素子1100の上部面の全体面積は、前記発光構造物1110の第1導電型半導体層1111の下部面の横長及び縦長によって定義される面積に対応する。また、前記発光素子1100の上部面の全体面積は、前記基板1105の上部面または下部面の面積に対応する。
【0603】
このように、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の60%またはより小さく提供されるようにすることで、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された面に放出される光の量が増加する。これによって、実施例によれば、前記発光素子1100の6面方向に放出される光の量が増加するので、光抽出効率が向上して光度(Po)が増加する。
【0604】
また、前記発光素子1100の上方向から見たとき、前記第1ボンディング部1171の面積と前記第2ボンディング部1172の面積の和は、前記発光素子1100の全体面積の30%またはより大きく提供される。
【0605】
このように、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の30%またはより大きく提供されるようにすることで、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172を介して安定した実装が行われ、前記発光素子1100の電気的な特性を確保できることになる。
【0606】
実施例に係る発光素子1100は、光抽出効率及びボンディングの安定性確保を考慮して、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の30%以上60%以下に選択される。
【0607】
即ち、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の30%以上100%以下である場合、前記発光素子1100の電気的特性を確保し、発光素子パッケージに実装されるボンディング力を確保して安定した実装が可能となる。
【0608】
また、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の0%以上60%以下である場合、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された面に放出される光量が増加して前記発光素子1100の光抽出効率が向上し、光度(Po)が増加する。
【0609】
実施例では、前記発光素子1100の電気的特性と発光素子パッケージに実装されるボンディング力を確保し、光度を増加させるために、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の面積の和が前記発光素子1100の全体面積の30%以上60%以下に選択した。
【0610】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第3反射層1163が前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の間に配置される。例えば、前記第3反射層1163の前記発光素子1100の長軸方向の長さは、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の間の間隔に対応して配置される。また、前記第3反射層1163の面積は、例えば前記発光素子1100の上部面全体の10%以上25%以下に提供される。
【0611】
前記第3反射層1163の面積が前記発光素子1100の上部面全体の10%以上である時、前記発光素子の下部に配置されるパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止することができ、25%以下の場合、前記発光素子の6面に発光するようにする光抽出効率を確保し易くなる。
【0612】
また、別の実施例ではこれに限定されず、前記光抽出効率をより大きく確保するために、前記第3反射層1163の面積を前記発光素子1100の上部面全体の0%以上10%未満に配置することができ、前記パッケージ本体に変色または亀裂の発生を防止する効果をより大きく確保するために、前記第3反射層1163の面積を前記発光素子1100の上部面全体の25%以上100%未満に配置することができる。
【0613】
また、前記発光素子1100の長軸方向に配置された側面と隣接する前記第1ボンディング部1171または前記第2ボンディング部1172の間に提供された第2領域で前記発光構造物1110から生成された光が透過して放出される。
【0614】
また、前記発光素子1100の短軸方向に配置された側面と隣接する前記第1ボンディング部1171または前記第2ボンディング部1172の間に提供された第3領域に前記発光構造物から生成された光が透過して放出される。
【0615】
実施例によれば、前記第1反射層1161の大きさは、前記第1ボンディング部1171の大きさに比べて数μm大きく提供される。例えば、前記第1反射層1161の面積は、前記第1ボンディング部1171の面積を完全に覆うことができる大きさで提供される。工程誤差を考慮して、前記第1反射層1161の1辺の長さは、前記第1ボンディング部1171の1辺の長さに比べて、例えば4μm~10μm程度大きく提供される。
【0616】
また、前記第2反射層1162の大きさは、前記第2ボンディング部1172の大きさに比べて数μm大きく提供される。例えば、前記第2反射層1162の面積は、前記第2ボンディング部1172の面積を完全に覆うことができる大きさで提供される。工程誤差を考慮して、前記第2反射層1162の1辺の長さは、前記第2ボンディング部1172の1辺の長さに比べて、例えば4μm~10μm程度大きく提供される。
【0617】
実施例によれば、前記第1反射層1161と前記第2反射層1162によって、前記発光構造物1110から放出される光が前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172に入射することなく反射されることにになる。これによって、実施例によれば、前記発光構造物1110から生成されて放出される光が前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172に入射して失われることを最小化することができる。
【0618】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第3反射層1163が前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の間に配置されるので、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172の間から放出される光の量を調節できることになる。
【0619】
上述したように、実施例に係る発光素子1100は、例えばフリップチップボンディング方式で実装されて発光素子パッケージ形態で提供される。このとき、発光素子1100が実装されるパッケージ本体が樹脂等で提供される場合、前記発光素子1100の下部領域で、前記発光素子1100から放出される短波長の強い光によってパッケージ本体が変色したり亀裂が発生する場合がある。
【0620】
しかし、実施例に係る発光素子1100によれば、前記第1ボンディング部1171と前記第2ボンディング部1172が配置された領域の間から放出される光の量を調節できるので、前記発光素子1100の下部領域に配置されたパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止することができる。
【0621】
実施例によれば、前記第1ボンディング部1171、前記第2ボンディング部1172、前記第3反射層1163が配置された前記発光素子1100の上部面の20%以上面積で前記発光構造物1110から生成された光が透過して放出される。
【0622】
これによって、実施例によれば、前記発光素子1100の6面方向に放出される光の量が増加するので、光抽出効率が向上して光度(Po)が増加する。また、前記発光素子1100の下部面に近接するように配置されたパッケージ本体が変色したり亀裂が発生することを防止できる。
【0623】
また、実施例に係る発光素子1100によれば、前記透光性電極層1130に複数のコンタクトホールC1、C2、C3が提供される。前記透光性電極層1130に提供された複数のコンタクトホールC1、C2、C3を介して、前記第2導電型半導体層1113と前記反射層1160が接着される。前記反射層1160が前記第2導電型半導体層1113に直接接触するので、前記反射層1160が前記透光性電極層1130に接触することに比べて接着力が向上される。
【0624】
前記反射層1160が前記透光性電極層1130のみに直接接触する場合、前記反射層1160と前記透光性電極層1130の間の結合力または接着力が弱くなることがある。例えば、絶縁層と金属層が結合される場合、物質相互間の結合力または接着力が弱くなることがある。
【0625】
例えば、前記反射層1160と前記透光性電極層1130の間の結合力または接着力が弱い場合、両層の間に剥離が発生する場合がある。このように、前記反射層1160と前記透光性電極層1130の間に剥離が発生すると、発光素子1100の特性が劣化し、また発光素子1100の信頼性を確保できなくなる。
【0626】
しかし、実施例によれば、前記反射層1160が前記第2導電型半導体層1113に直接接触するので、前記反射層1160、前記透光性電極層1130、前記第2導電型半導体層1113の間の結合力及び接着力が安定的に提供される。
【0627】
よって、実施例によれば、前記反射層1160と前記第2導電型半導体層1113の間の結合力が安定的に提供されるので、前記反射層1160が前記透光性電極層1130から剥離することを防止することができる。また、前記反射層1160と前記第2導電型半導体層1113の間の結合力が安定的に提供されるので、発光素子1100の信頼性を向上させることができる。
【0628】
一方、以上で説明されたように、前記透光性電極層1130に複数のコンタクトホールC1、C2、C3が提供される。前記活性層1112から発光された光は、前記透光性電極層1130に提供された複数のコンタクトホールC1、C2、C3を介して前記反射層1160に入射して反射される。これによって、前記活性層1112から生成された光が前記透光性電極層1130に入射して失われることを減少させることができ、光抽出効率が向上される。よって、実施例に係る発光素子1100によれば光度が向上される。
【0629】
次に、
図14及び15を参照して本発明の実施例に係る発光素子に適用されたフリップチップ発光素子を説明する。
【0630】
図14は本発明の実施例に係る発光素子パッケージに適用された発光素子の電極配置を説明する平面図であり、
図15は
図14に示された発光素子のF-F線断面図である。
【0631】
一方、理解し易いように、
図14の図示において、第1電極127と第2電極128の相対的な配置関係のみを概念的に図示した。前記第1電極127は、第1ボンディング部121と第1分岐電極125を含むことができる。前記第2電極128は、第2ボンディング部122と第2分岐電極126を含むことができる。
【0632】
実施例に係る発光素子は、
図14及び
図15に示されたように、基板124の上に配置された発光構造物123を含むことができる。
【0633】
前記基板124は、サファイア基板(Al2O3)、SiC、GaAs、GaN、ZnO、Si、GaP、InP、Geを含む群から選択することができる。例えば、前記基板124は、上部面に凹凸パターンが形成されたPSS(Patterned Sapphire Substrate)として提供されてもよい。
【0634】
前記発光構造物123は、第1導電型半導体層123a、活性層123b、第2導電型半導体層123cを含むことができる。前記活性層123bは、前記第1導電型半導体層123aと前記第2導電型半導体層123cの間に配置される。例えば、前記第1導電型半導体層123aの上に前記活性層123bが配置され、前記活性層123bの上に前記第2導電型半導体層123cが配置される。
【0635】
実施例によれば、前記第1導電型半導体層123aはn型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層123cはp型半導体層として提供される。勿論、別の実施例によれば、前記第1導電型半導体層123aがp型半導体層として提供され、前記第2導電型半導体層123cがn型半導体層として提供されてもよい。
【0636】
実施例に係る発光素子は、
図14及び
図15に示されたように、第1電極127と第2電極128を含むことができる。
【0637】
前記第1電極127は、第1ボンディング部121と第1分岐電極125を含むことができる。前記第1電極127は、前記第2導電型半導体層123cに電気的に連結される。前記第1分岐電極125は、前記第1ボンディング部121から分岐して配置される。前記第1分岐電極125は、前記第1ボンディング部121から分岐された複数の分岐電極を含むことができる。
【0638】
前記第2電極128は、第2ボンディング部122と第2分岐電極126を含むことができる。前記第2電極128は、前記第1導電型半導体層123aに電気的に連結される。前記第2分岐電極126は、前記第2ボンディング部122から分岐して配置される。前記第2分岐電極126は、前記第2ボンディング部122から分岐された複数の分岐電極を含むことができる。
【0639】
前記第1分岐電極125と前記第2分岐電極126は、フィンガー(finger)状に交互に配置されてもよい。前記第1分岐電極125と前記第2分岐電極126によって、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122を通じて供給される電源が前記発光構造物123全体に拡散して提供されることになる。
【0640】
前記第1電極127と前記第2電極128は、単層または多層構造に形成される。例えば、前記第1電極127と前記第2電極128は、オーミック電極からなることができる。例えば、前記第1電極127と前記第2電極128は、ZnO、IrOx、RuOx、NiO、RuOx/ITO、Ni/IrOx/Au、及びNi/IrOx/Au/ITO、Ag、Ni、Cr、Ti、Al、Rh、Pd、Ir、Ru、Mg、Zn、Pt、Au、Hfのうちの少なくとも1つまたはこれらのうち2つ以上の物質の合金からなることができる。
【0641】
一方、前記発光構造物123に保護層がさらに提供されてもよい。前記保護層は、前記発光構造物123の上面に提供される。また、前記保護層は、前記発光構造物123の側面に提供されてもよい。前記保護層は、前記第1ボンディング部121と前記第2ボンディング部122が露出するように提供される。また、前記保護層は、前記基板124の周り及び下面にも選択的に提供される。
【0642】
例えば、前記保護層は、絶縁物質からなることができる。例えば、前記保護層は、SixOy、SiOxNy、SixNy、AlxOyを含む群から選択された少なくとも1つの物質からなることができる。
【0643】
実施例に係る発光素子は、前記活性層123bから生成した光が発光素子の6面方向に発光する。前記活性層123bから生成した光が発光素子の上面、下面、4つの側面を通じて6面方向に放出される。
【0644】
参考として、
図1~
図11を参照して説明された発光素子の上下配置方向と
図14及び
図15に示された発光素子の上下配置方向は、相互反対に図示されている。
【0645】
実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122の面積の和は、前記基板124の上面面積を基準に10%以下に提供される。実施例に係る発光素子パッケージによれば、発光素子から放出される発光面積を確保して光抽出効率を向上させるために、前記第1及び第2ボンディング部121、122の面積の和は、前記基板124の上面面積を基準に10%以下に設定することができる。
【0646】
また、実施例によれば、前記第1及び第2ボンディング部121、122の面積の和は、前記基板124の上面面積を基準に0.7%以上に提供される。実施例に係る発光素子パッケージによれば、実装される発光素子に安定したボンディング力を提供するために、前記第1及び第2ボンディング部121、122の面積の和は、前記基板124の上面面積を基準に0.7%以上に設定することができる。
【0647】
例えば、前記第1ボンディング部121の前記発光素子の長軸方向の幅は数十μmに提供される。前記第1ボンディング部121の幅は、例えば70μm~90μmに提供される。また、前記第1ボンディング部121の面積は数千μm2に提供される。
【0648】
また、前記第2ボンディング部122の前記発光素子の長軸方向の幅は数十μmに提供される。前記第2ボンディング部122の幅は、例えば70μm~90μmに提供される。また、前記第2ボンディング部122の面積は数千μm2に提供される。
【0649】
このように、前記第1及び第2ボンディング部121、122の面積が小さく提供されることで、前記発光素子120の下面に透過する光の量が増大する。
【0650】
一方、
図16は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
【0651】
実施例に係る発光素子パッケージは、
図16に示されたように、パッケージ本体110と発光素子120を含むことができる。前記パッケージ本体110はキャビティを含むことができる。前記発光素子120は、前記キャビティに配置される。
【0652】
例えば、前記発光素子120は、
図1~
図15を参照して説明された発光素子の1つからなることができる。
図1~
図15を参照して説明されたように、前記発光素子120は、第1及び第2ボンディング部121、122を含む。また、前記発光素子120の下部に第1及び第2開口部TH1、TH2が提供され、リセスRを含む本体113が提供される。これによって、前記発光素子120の長軸方向長さL3は、略1000μm以上に提供される。前記発光素子120の短軸方向長さL4は長軸方向の長さL3より短く提供され、前記パッケージ本体110の上部方向から見たとき、前記発光素子120は長方形形状S1に提供される。
【0653】
前記パッケージ本体110は、前記パッケージ本体110の上部方向から見たとき、前記発光素子120の長軸方向に平行するように配置された第1長さL1の第1外側面と前記発光素子120の短軸方向に平行するように配置された第2長さL2の第2外側面を含む正四角形形状に提供される。前記第1長さL1と前記第2長さL2が同一に提供されてもよい。
【0654】
前記キャビティの底面は、前記パッケージ本体110の上部方向から見たとき、前記発光素子120の周りに長方形形状S2に提供される。
【0655】
実施例によれば、前記発光素子120の長軸方向に垂直に配置された前記パッケージ本体110の第1側壁の厚さL5が、前記発光素子120の短軸方向に垂直に配置された前記パッケージ本体110の第2側壁の厚さL6より小さく提供される。
【0656】
また、前記発光素子120の長軸方向に沿った前記発光素子120と前記第1側壁の間の長さL7が、前記発光素子120の短軸方向に沿った前記発光素子120と前記第2側壁の間の長さL8より短く提供される。
【0657】
例えば、前記発光素子120と前記第1側壁の間の長さL7は数十μm~数百μmに提供される。前記発光素子120から放出される光が前記第1側壁に反射されて上部方向に効率的に抽出されるように、前記発光素子120と前記第1側壁の間の長さL7は90μm以上となるように設定することができる。
【0658】
また、前記発光素子120と前記第2側壁の間の長さL8は数百μmに提供される。前記発光素子120から放出される光が前記第2側壁に反射されて上部方向に効率的に抽出されるように、前記発光素子120と前記第1側壁の間の長さL7は200μm以上となるように設定することができる。
【0659】
実施例に係る発光素子パッケージは、正四角形の小型パッケージ本体110を含み、長軸方向の長さが1000μmより大きい発光素子120が配置される場合に、前記パッケージ本体110の第1側壁の厚さと第2側壁の厚さを相互異なるように提供することで、前記発光素子120から放出される光を効率的に上部方向に抽出することができる。
【0660】
一方、
図17は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
図17を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図16を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0661】
図17に示された実施例に係る発光素子パッケージは、
図3に示された実施例に係る発光素子パッケージに比べて、放熱部材150をさらに含むことができる。
【0662】
前記放熱部材150は、前記本体113に提供された第3開口部TH3に配置され、前記リセスRの下に配置される。前記放熱部材130は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。
【0663】
例えば、前記放熱部材150は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、例えば、前記放熱部材130が反射機能を含む場合、前記放熱部材130はホワイトシリコーン(white silicone)を含むことができる。また、前記放熱部材130は、熱伝導性がよいAl2O3、AlN等を含む群から選択された物質を含むこともできる。
【0664】
実施例によれば、前記放熱部材150は、熱伝導性がよい物質を含む場合、前記発光素子120から生成する熱を効果的に放出することができる。これによって、前記発光素子120の熱放出が効果的に行われるので、前記発光素子120の光抽出効率が向上される。
【0665】
また、前記放熱部材150が反射物質を含む場合、前記発光素子120の下面に放出される光に対して、前記発光素子120と前記本体113の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記放熱部材130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージの光抽出効率を改善することができる。
【0666】
実施例によれば、前記放熱部材150は、前記発光素子120から放出する光を反射することができる。前記放熱部材150が反射機能を含む場合、前記放熱部材130は、TiO2、SiO2等を含む物質から構成されてもよい。
【0667】
一方、
図18は本発明の実施例に係る発光素子パッケージのさらに別の例を示した図面である。
図18を参照して実施例に係る発光素子パッケージを説明することにおいて、
図1~
図17を参照して説明された内容と重なる事項に対しては、説明を省略する場合もある。
【0668】
図18に示された実施例に係る発光素子パッケージは、
図10に示された実施例に係る発光素子パッケージに比べて、放熱部材150をさらに含むことができる。
【0669】
前記放熱部材150は、前記本体113に提供された第3開口部TH3に配置され、前記リセスRの下に配置される。前記放熱部材130は、前記第1フレーム111と前記第2フレーム112の間に配置される。
【0670】
例えば、前記放熱部材150は、エポキシ(epoxy)系の物質、シリコーン(silicone)系の物質、エポキシ系の物質とシリコーン系の物質を含むハイブリッド(hybrid)物質のうち少なくとも1つを含むことができる。また、例えば、前記放熱部材130が反射機能を含む場合、前記放熱部材130はホワイトシリコーン(white silicone)を含むことができる。また、前記放熱部材130は熱伝導性がよいAl2O3、AlN等を含む群から選択された物質を含むこともできる。
【0671】
実施例によれば、前記放熱部材150は、熱伝導性がよい物質を含む場合、前記発光素子120から生成する熱を効果的に放出することができる。これによって、前記発光素子120の熱放出が効果的に行われるので、前記発光素子120の光抽出効率が向上される。
【0672】
また、前記放熱部材150が反射物質を含む場合、前記発光素子120の下面に放出される光に対して、前記発光素子120と前記本体113の間で光拡散機能を提供することができる。前記発光素子120から前記発光素子120の下面に光が放出されるとき、前記放熱部材130は光拡散機能を提供することで、前記発光素子パッケージの光抽出効率を改善することができる。
【0673】
実施例によれば、前記放熱部材150は、前記発光素子120から放出する光を反射することができる。前記放熱部材150が反射機能を含む場合、前記放熱部材130は、TiO2、SiO2等を含む物質から構成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0674】
実施例に係る発光素子パッケージは、光源装置に適用することができる。
【0675】
また、光源装置は、産業分野によって、表示装置、照明装置、ヘッドランプ等を含むことができる。
【0676】
光源装置の例として、表示装置は、ボトムカバーと、ボトムカバーの上に配置される反射板と、光を放出し発光素子を含む発光モジュールと、反射板の前方に配置され、発光モジュールから発される光を前方に案内する導光板と、導光板の前方に配置されるプリズムシートを含む光学シートと、光学シートの前方に配置されるディスプレイパネルと、ディスプレイパネルと連結され、ディスプレイパネルに画像信号を供給する画像信号出力回路と、ディスプレイパネルの前方に配置されるカラーフィルターを含むことができる。ここで、ボトムカバー、反射板、発光モジュール、導光板及び光学シートは、バックライトユニット(Backlight Unit)を構成することができる。また、表示装置は、カラーフィルターを含まず、赤色(Red)、緑色(Green)、青色(Blue)の光を放出する発光素子がそれぞれ配置される構造を有することもできる。
【0677】
光源装置の別の例として、ヘッドランプは、基板の上に配置される発光素子パッケージを含む発光モジュール、発光モジュールから照射される光を一定方向、例えば前方に反射させるリフレクター(reflector)、リフレクターによって反射される光を前方に屈折させるレンズ、及びリフレクターによって反射されてレンズに向かう光の一部分を遮断または反射して、設計者が所望する配光パターンをなすようにするシェード(shade)を含むことができる。
【0678】
光源装置の他の例である照明装置は、カバー、光源モジュール、放熱体、電源提供部、内部ケース、ソケットを含むことができる。また、実施例に係る光源装置は、部材とホルダーのうちいずれか1つ以上をさらに含むことができる。前記光源モジュールは、実施例に係る発光素子パッケージを含むことができる。
【0679】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果等は少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例のみに限定されるものではない。さらに、各実施例で例示された特徴、構造、効果等は、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって別の実施例に組合せまたは変形して実施可能である。従って、そのような組合せと変形に係る内容は、実施例の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0680】
以上、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示にすぎず、実施例を限定するものではなく、実施例が属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上に例示されていない多様な変形と応用が可能であろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は変形して実施可能であり、そしてそのような変形と応用に係る差異点は、添付された特許請求の範囲で設定する実施例の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0681】
110 パッケージ本体、111 第1フレーム、111a 第1金属層、111b 第1合金層、112 第2フレーム、112a 第2金属層、112b 第2合金層、113 本体、115 樹脂層、120 発光素子、121 第1ボンディング部、122 第2ボンディング部、123 発光構造物、130 第1樹脂、140 モールディング部、221 第1導電体、222 第2導電体、321 第1導電層、322 第2導電層、R リセス、R11 第1下部リセス、R12 第2下部リセス、TH1 第1開口部、TH2 第2開口部。