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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-28
(45)【発行日】2023-04-05
(54)【発明の名称】媒体供給装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/18 20060101AFI20230329BHJP
   B65H 7/04 20060101ALI20230329BHJP
【FI】
B65H1/18 310
B65H7/04
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019116692
(22)【出願日】2019-06-24
(65)【公開番号】P2021001064
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(72)【発明者】
【氏名】野口 芳弘
【審査官】前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-130766(JP,A)
【文献】特開2007-182318(JP,A)
【文献】特開2012-012183(JP,A)
【文献】特開2018-002356(JP,A)
【文献】特開2010-064805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00 - 3/68
B65H 7/00 - 7/20
43/00 - 43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体が積載される供給トレイと、
前記供給トレイに積載された最上位の前記媒体を繰り出す繰り出し部と、
前記供給トレイを昇降させる昇降駆動部と、
前記最上位の媒体の高さが供給高さにあることを検出する媒体高さ検出部と、
前記繰り出し部による前記媒体の繰り出し動作が終了した後、前記供給トレイを下降させるように前記昇降駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記供給トレイの下降が開始してから、前記媒体高さ検出部によって前記最上位の媒体の高さが前記供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長い場合、前記供給トレイの下降量を増加させるように前記昇降駆動部を制御する
ことを特徴とする媒体供給装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記供給トレイに積載された前記媒体の残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて、前記供給トレイの前記下降量を調整し、前記昇降駆動部を制御する
ことを特徴とする請求項1記載の媒体供給装置。
【請求項3】
前記媒体高さ検出部は、前記最上位の媒体のうち前記繰り出し部による繰り出し方向の下流側部分によって上方に押圧される被押圧部と、当該被押圧部の有無を検知するセンサとを有する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の媒体供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体が積載され昇降する供給トレイを備える媒体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置、電子複写機等の画像形成装置において、印刷動作が終了した後、給紙トレイに積載されている用紙が給紙トレイから給紙方向に飛び出している場合がある。この場合に、給紙トレイを繰り出し方向に直交する方向に引き出すと、飛び出した用紙が筐体に接触することで、用紙が破れたり、或いは折れ曲がったりしてしまう。
【0003】
そこで、給紙トレイから飛び出した用紙が筐体に接触しないように、給紙トレイを引き出すための筐体の開口部の形状を大きくした画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、給紙トレイが引き出される際に、飛び出した用紙を給紙トレイに戻すように傾斜したガイド部材を備える給紙装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
また、給紙動作終了後に、給紙トレイを斜めになるように押し上げる押し上げ動作を複数回行う給紙装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平1-294074号公報
【文献】特許第3912933号公報
【文献】特開平4-308128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、給紙トレイから飛び出した用紙が筐体に接触しないように、給紙トレイを引き出すための開口部の形状を大きくした画像形成装置では、開口部を大きくすることで、筐体の強度を保てなくなる。筐体の強度を保つために筐体を頑強にすると、装置の大型化を招く。
【0008】
また、上述のように、給紙トレイが引き出される際に、飛び出した用紙を給紙トレイに戻すように傾斜したガイド部材を備える給紙装置では、ガイド部材を配置するためのスペースが必要になるため、装置の大型化を招く。なお、用紙がガイド部材に沿って円滑に移動せずに用紙に折れが発生する可能性もある。
【0009】
また、上述のように、給紙動作終了後に、給紙トレイを斜めになるように押し上げる押し上げ動作を複数回行う給紙装置では、押し上げ動作を行う機構を配置するため、装置の大型化を招く。また、複数回の押し上げ動作の間、給紙トレイを引き出すことができず、ユーザの作業性が低下する。
【0010】
以上のように、従来、媒体(例えば用紙)を供給する媒体供給装置(例えば給紙装置)においては、供給トレイ(例えば給紙トレイ)から飛び出した媒体を供給トレイに戻すために、媒体供給装置が大型化したり、或いはユーザの作業性が低下したりする。
【0011】
本発明の目的は、ユーザの作業性の低下を抑制しながら、簡素な構成で、供給トレイから飛び出した媒体を供給トレイに戻すことができる媒体供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
1つの態様では、媒体供給装置は、媒体が積載される供給トレイと、前記供給トレイに積載された最上位の前記媒体を繰り出す繰り出し部と、前記供給トレイを昇降させる昇降駆動部と、前記最上位の媒体の高さが供給高さにあることを検出する媒体高さ検出部と、前記繰り出し部による前記媒体の繰り出し動作が終了した後、前記供給トレイを下降させるように前記昇降駆動部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記供給トレイの下降が開始してから、前記媒体高さ検出部によって前記最上位の媒体の高さが前記供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長い場合、前記供給トレイの下降量を増加させるように前記昇降駆動部を制御する。
【発明の効果】
【0013】
前記態様によれば、ユーザの作業性の低下を抑制しながら、簡素な構成で、供給トレイから飛び出した媒体を供給トレイに戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施の形態に係る媒体供給装置、及び画像形成装置を示す斜視図である。
図2】一実施の形態に係る媒体供給装置、及び画像形成装置の内部構造を示す正面図である。
図3】一実施の形態に係る媒体供給装置の制御構成を示す図である。
図4】一実施の形態に係る、引き出し部が引き出された状態の媒体供給装置を示す斜視図である。
図5】一実施の形態に係る媒体供給装置の動作を説明するための正面図(その1)である。
図6】一実施の形態に係る媒体供給装置の動作を説明するための正面図(その2)である。
図7】一実施の形態に係る媒体供給装置の動作を説明するための正面図(その3)である。
図8】一実施の形態における繰り出し部及び媒体高さ検出部を示す斜視図(その1)である。
図9】一実施の形態における繰り出し部及び媒体高さ検出部を示す斜視図(その2)である。
図10】一実施の形態における媒体高さ検出部を示す斜視図である。
図11】一実施の形態における媒体の残量及びサイズと供給トレイの下降量との関係を示す図である。
図12】一実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
図13】一実施の形態に係る媒体供給装置を説明するための斜視図である。
図14】比較例における媒体供給装置を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態に係る媒体供給装置について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、一実施の形態に係る媒体供給装置1、及び画像形成装置100を示す斜視図である。
【0017】
図2は、媒体供給装置1及び画像形成装置100の内部構造を示す正面図である。
なお、図1及び図2、並びに後述する図4図10図13、及び図14に示す上下、前後、左右の各方向は、媒体Mの繰り出し方向D1を右方向、引き出し部40の引き出し方向D2を前方向とした説明の便宜上の方向にすぎないが、例えば、上下方向は鉛直方向であり、前後方向及び左右方向は水平方向である。
【0018】
図1及び図2に示すように、媒体供給装置1は、画像形成装置100に連結され、図2に示す媒体Mを画像形成装置100に供給する。媒体Mは、例えば枚葉紙である。媒体供給装置1と画像形成装置100とをまとめて印刷システムと呼ぶことができる。換言すると、印刷システムは、媒体供給装置1と画像形成装置100とを備える。なお、媒体供給装置1としては、画像形成装置100に一体に備えられる媒体供給装置であってもよい。
【0019】
図2に示すように、画像形成装置100は、第1の給紙トレイ111と、第2の給紙トレイ112と、第3の給紙トレイ113と、搬送経路121と、複数の搬送ローラ122と、印刷部130と、吸着搬送部140と、排紙トレイ150とを備える。
【0020】
第1の給紙トレイ111は、媒体供給装置1の上方において、画像形成装置100の左側面に配置されている。第2の給紙トレイ112及び第3の給紙トレイ113は、画像形成装置100の内部に配置されている。第1の給紙トレイ111、第2の給紙トレイ112、及び第3の給紙トレイ113には、媒体Mが積載される。
【0021】
搬送経路121は、媒体Mが搬送される経路である。図2において、搬送経路121を、適宜矢印を付して実線で示す。搬送経路121は、両面印刷のために媒体Mを反転させる反転経路121aを有する。
【0022】
印刷部130は、例えば、印刷に用いられる各色分の図示しないラインヘッド型インクジェットヘッドを有する。なお、印刷部130の印刷方式は、インクジェット印刷方式以外の印刷方式であってもよい。
【0023】
吸着搬送部140は、印刷部130に対向するように配置されている。搬送部140は、吸着した媒体Mを搬送ベルトによって搬送する。なお、吸着搬送部140は、媒体Mを搬送する搬送手段の一例である。
【0024】
排紙トレイ150は、画像形成装置100の上部に配置され、印刷済みの媒体Mが積載される。
【0025】
なお、上述の画像形成装置100の構成はあくまで一例であり、媒体供給装置1によって媒体Mを供給される装置には特に制限はなく、印刷部130を備えない装置であってもよい。
【0026】
図3は、媒体供給装置1の制御構成を示す図である。
図4は、引き出し部40が引き出された状態の媒体供給装置1を示す斜視図である。
【0027】
図5図7は、媒体供給装置1の動作を説明するための正面図である。
図8及び図9は、繰り出し部20及び媒体高さ検出部50を示す斜視図である。
【0028】
図10は、媒体高さ検出部50を示す斜視図である。
図2図4に示すように、媒体供給装置1は、供給トレイ10と、繰り出し部20と、筐体30と、引き出し部40と、媒体高さ検出部50と、制御部61と、記憶部62と、インターフェース部63と、昇降駆動部70と、3つのトレイ高さ検知センサ81(図5図7に示すトレイ高さ検知センサ81a,81b,81c)と、媒体サイズ検知センサ82と、媒体有無検知センサ83とを備える。
【0029】
図2に示すように、供給トレイ10には、媒体Mが積載される。一例ではあるが、供給トレイ10は、引き出し部40において、吊り下げ部材の一例である図示しない4本の線状部材(例えばワイヤ)によって吊り下げられており、後述する昇降駆動部70による4本の線状部材の巻き取り及び巻き出しによって昇降可能となっている。
【0030】
図4に示すように、供給トレイ10は、引き出し部40とともに、筐体30から引き出し方向D2(前方向)に引き出し可能に配置されている。なお、後述するが、引き出し部40の引き出しに伴って昇降駆動部70から供給トレイ10(引き出し部40)へ動力を伝達する駆動経路が切断されるため、供給トレイ10の急な落下を防止するために、例えばロータリーダンパーなどの緩衝装置によって4本の線状部材の巻き出し速度が制限されている。
【0031】
図5図7及び後述する図13に示すように、供給トレイ10の左前部には、後述する3つのトレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)によって有無を検知される被検知片11が設けられている。
【0032】
図5図7に示すように、繰り出し部20は、繰り出しローラ21,22と、捌き板23と、ガイドプレート24とを有する。また、図8及び図9に示すように、繰り出し部20は、ローラ軸25と、伝動ベルト26とを更に有する。なお、ローラ軸25については、図8図9図13、及び図14において後方側の一部のみを図示する。また、伝動ベルト26については、図8及び図9のみで図示する。
【0033】
図5図7に示すように、繰り出しローラ21,22のうち一方の繰り出しローラ21は、供給トレイ10に積載された最上位の媒体M1を繰り出し、他方の繰り出しローラ22は、繰り出しローラ21によって繰り出された媒体Mを、画像形成装置100に向けて繰り出し方向D1(右方向)に搬送する。なお、繰り出しローラ21,22は、繰り出し部材の一例であるが、この繰り出し部材としては、繰り出しベルトなどであってもよい。
【0034】
捌き板23は、繰り出しローラ22に対向するように配置され、繰り出しローラ22との間で媒体Mを1枚ずつ捌く。これにより、最上位の媒体M1と2枚目以降の媒体Mとが分離する。なお、捌き板23は、少なくとも媒体Mとの接触面がゴムで形成されていることで、媒体Mに摩擦抵抗を生じさせるとよい。また、捌き板23は、引き出し部40を引き出し方向D2に引き出す動作に連動して、繰り出しローラ22から離隔する方向に移動するとよい。
【0035】
ガイドプレート24は、例えば正面視L字状の板材であり、繰り出しローラ22によって繰り出し方向D1に繰り出される媒体Mをガイドする。なお、ガイドプレート24には、捌き板23を貫通させる図示しない貫通孔が設けられている。
【0036】
図8及び図9に示すローラ軸25は、繰り出しローラ22の回転中心軸である。
伝動ベルト26は、繰り出しローラ21と同軸上に設けられたプーリと、繰り出しローラ22と同軸上に設けられたプーリとに掛け渡されている。なお、繰り出しローラ21,22は、図示しない繰り出し駆動手段(アクチュエータ)の一例である繰り出しモータの駆動によって回転する。
【0037】
後述する図13及び図14に示すように、筐体30は、筐体内部プレート31を有する。この筐体内部プレート31は、引き出し方向D2に引き出される引き出し部40と干渉しない領域に設けられている。
【0038】
図4に示すように、引き出し部40は、規制プレート41と、サイドフェンス42,43と、エンドフェンス44とを有する。
【0039】
規制プレート41は、供給トレイ10に積載された媒体Mの繰り出し方向D1の下流側端部の位置を規制する。
【0040】
サイドフェンス42,43は、互いに対向するように配置され、供給トレイ10に積載された媒体Mの繰り出し方向D1に直交する幅方向(前後方向)の端部の位置を規制する。
【0041】
エンドフェンス44は、供給トレイ10に積載された媒体Mの繰り出し方向D1の上流側端部の位置を規制するが、引き出し部40が筐体30から引き出し方向D2に引き出された状態で、図4に示すように媒体Mの補給を阻害しないように開いた位置に回転可能に配置されている。
【0042】
図5図10に示すように、媒体高さ検出部50は、被押圧部51と、センサ52とを有し、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることを検出する。この供給高さは、例えば、繰り出し部20が最上位の媒体M1を繰り出すことが可能な高さである。
【0043】
被押圧部51は、例えば、前後方向を回転中心軸として回転可能な正面視L字状のアームであり、一端に最上位の媒体M1に当接する当接部分51aが設けられ、他方にセンサ52によって有無を検知される被検知部分51bが設けられている。なお、当接部分51aは、媒体Mに当接するため、媒体Mの搬送抵抗とならないように、低摩擦部材やコロ部材であることが望ましい。
【0044】
被押圧部51は、当接部分51aにおいて、供給トレイ10の上昇に伴って上昇する図5に示す最上位の媒体M1の下流側部分M1aによって上方に押圧される。これにより、被検知部分51bがセンサ52によって検知される位置に移動するように被押圧部51が図5における反時計回りに回転する。なお、最上位の媒体M1の繰り出し方向D1の下流側部分M1aは、最上位の媒体M1を、繰り出し方向D1における中心を挟んで下流側部分M1aと上流側部分とに分けた場合の下流側部分M1aである。但し、当接部分51aは、最上位の媒体M1のうち繰り出し方向D1の下流側の端部において上方に押圧されるとよい。また、図5において、繰り出しローラ21と最上位の媒体M1とが接触していないように図示されているが、最上位の媒体M1が繰り出しローラ21によって繰り出されるときには、繰り出しローラ21と最上位の媒体M1とは接触している。
【0045】
センサ52は、被検知部分51bが挿入される例えば平面視コの字状(U字状)のフォトセンサであり、被押圧部51(被検知部分51b)の有無を検知する。媒体高さ検出部50は、センサ52が被押圧部51を検知することで、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることを検出し、ON信号を出力する。一方、センサ52が被押圧部51を検知しない場合、媒体高さ検出部50は、最上位の媒体M1の高さが供給高さにないことを検出し、OFF信号を出力する。
【0046】
なお、媒体高さ検出部50は、上述の被押圧部51を有することが望ましいが、例えば水平方向に検出光を照射し、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることを検出してもよいため、被押圧部51を有さなくてもよい。
【0047】
図3に示す制御部61は、媒体供給装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU: Central Processing Unit)を有するとよい。なお、上述のように媒体供給装置1が画像形成装置100に一体に備えられる場合には、画像形成装置100の制御部が媒体供給装置1の制御部61を兼ねてもよい。
【0048】
詳しくは後述するが、制御部61は、繰り出し部20による媒体Mの繰り出し動作が終了した後(例えば印刷ジョブの終了後)、供給トレイ10を下降させるように昇降駆動部70を制御する。また、制御部61は、供給トレイ10の下降が開始してから、媒体高さ検出部50によって最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長い場合、供給トレイ10の下降量を増加させるように昇降駆動部70を制御する。
【0049】
記憶部62は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などを有する。
【0050】
インターフェース部63は、画像形成装置100や他の装置との間で各種情報の授受を行う。
【0051】
昇降駆動部70は、例えば、上述の4本の線状部材の巻き取り及び巻き出しを行うことによって、供給トレイ10を昇降させるモータ等のアクチュエータである。昇降駆動部70は、引き出し部40の引き出しに伴って昇降駆動部70から供給トレイ10(引き出し部40)へ動力を伝達する駆動経路が切断されるように、カップリング(軸継手)を介して引き出し部40に連結されている。
【0052】
昇降駆動部70は、上述のように、繰り出し部20による媒体Mの繰り出し動作が終了した後、制御部61によって、供給トレイ10を下降させるように制御される。また、昇降駆動部70は、繰り出し部20による最上位の媒体M1の繰り出し動作に伴って供給トレイ10に積載された媒体Mが減少していくと、例えば媒体M数枚分の高さごとに断続的に供給トレイ10を上昇させるように制御部61によって制御される。
【0053】
図5図7及び後述する図13に示すように、3つのトレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)は、上下方向に配列されており、供給トレイ10に設けられた被検知片11の有無を検知する。トレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)は、被検知片11が挿入される例えば平面視コの字状(U字状)のフォトセンサである。なお、トレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)は、供給トレイ10の高さを検出するトレイ高さ検出部の一例である。
【0054】
制御部61は、3つのトレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)の出力信号に基づいて、供給トレイ10の高さを判別することができる。そのため、制御部61は、媒体高さ検出部50によって最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることを検出されている場合に、3つのトレイ高さ検知センサ81(81a,81b,81c)の出力信号に基づいて、媒体Mの残量を判別することができる。この媒体Mの残量は、供給トレイ10に積載されたすべての媒体Mの高さに対応するため、同じ高さであっても、媒体Mが厚紙である場合、薄紙である場合よりも枚数は少なくなる。
【0055】
図3に示す媒体サイズ検知センサ82は、供給トレイ10に積載された媒体Mのサイズを検知するためのセンサであり、例えば供給トレイ10の上面に配置され、媒体Mの有無を検知する。媒体サイズ検知センサ82の数が増えるほど、媒体Mについて、より多くのサイズや向きを判別することができる。なお、媒体Mの向きは、媒体Mの長手方向が繰り出しD1に平行な縦向きであるか、又は媒体Mの長手方向が繰り出しD1に直交する横向きである。
【0056】
媒体有無検知センサ83は、供給トレイ10に媒体Mが積載されているかを検知するためのセンサであり、例えば供給トレイ10の上面のうち繰り出し方向D1の下流側部分に配置されている。
【0057】
ところで、例えば、媒体Mの繰り出しが高速で行われる場合や、連続的に媒体Mの繰り出しが行われる場合、最上位の媒体M1とともに他の媒体Mが繰り出し方向D1へ徐々にずれていくことで、媒体Mの繰り出し動作が終了した後(例えば、印刷ジョブの終了後)、最上位の媒体M1を含む1枚又は複数枚の媒体Mが供給トレイ10上から飛び出して、繰り出しローラ22と捌き板23との間に挟まれていることがある。そこで、制御部61は、図12に示すフローチャートの処理を行う。
【0058】
図12は、本実施の形態における処理を説明するためのフローチャートである。
図12に示すように、まず、制御部61は、媒体Mの繰り出し動作(例えば、画像形成装置100から取得される、印刷ジョブに対応する指示の繰り出し動作)が終了したかを判定する(ステップS1)。制御部61は、この判定処理を媒体Mの繰り出し動作が終了するまで繰り返す。
【0059】
制御部61は、媒体Mの繰り出し動作が終了すると(ステップS1:YES)、図5に示す供給トレイ10を図6に示すように高さh1下降させるように昇降駆動部70を制御し、供給トレイ10が下降を開始する(ステップS2)。
【0060】
なお、制御部61は、図11に示すように、媒体Mの上述の残量、及びサイズ(例えば、「A4」や、A4よりも小さい「B5」)に基づいて、供給トレイ10の下降量h1を調整するとよい。例えば、媒体Mの残量が大きいほど、或いは媒体Mのサイズが大きいほど、供給トレイ10に積載された媒体Mの重量が大きくなるため、上述のように例えばロータリーダンパーによって4本の線状部材の巻き出し速度が制限されていても、供給トレイ10の下降速度が速くなる。そのため、媒体Mの繰り出し方向D1への飛び出しは解消されやすいといえる。したがって、媒体Mの残量が少ないほど、或いは媒体Mのサイズが小さいほど、供給トレイ10の下降量(高さh1)を増加させることで、媒体Mの繰り出し方向D1への飛び出しを解消しやすくするとよい。
【0061】
また、媒体Mの長手方向が繰り出しD1に平行な縦向きである場合には、媒体Mの長手方向が繰り出しD1に直交する横向きである場合よりも、飛び出しが解消されにくいため、下降量(高さh1)を増加させるとよい。このように、制御部61は、供給トレイ10に積載された媒体Mの残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて、供給トレイ10の下降量(高さh1)を調整し、昇降駆動部70を制御するとよい。
【0062】
次に、制御部61は、供給トレイ10の下降が開始してから規定時間内に、媒体高さ検出部50によって最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出された状態(ON信号出力)から検出されない状態(OFF信号出力)に遷移したかを判定する(ステップS3)。
【0063】
ここで、図5に示すように最上位の媒体M1が繰り出し方向D1に飛び出さずに供給トレイ10上に位置する場合には、図6に示すように供給トレイ10が高さh1だけ下降すると、最上位の媒体M1も供給トレイ10と一体に下降するため、当接部分51aが自重又は図示しない付勢機構の付勢力によって下降する。したがって、供給トレイ10の下降が開始してからすぐに(規定時間内に)、媒体高さ検出部50によって、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなる(ステップS3:YES)。この場合、制御部61は、図12に示す処理を終了する。なお、上記の規定時間は、例えば、最上位の媒体M1が繰り出しローラ22と捌き板23との間に挟まっていない場合に最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間、或いはこの時間よりも余分をとった時間とするとよい。
【0064】
図6に示すように最上位の媒体M1が繰り出し方向D1に飛び出して繰り出しローラ22と捌き板23との間に挟まれている場合には、供給トレイ10が下降しても、最上位の媒体M1が供給トレイ10と一体に下降しない。そのため、当接部分51aは、供給トレイ10よりも時間的に遅れて或いは速度的に遅く下降する。したがって、供給トレイ10の下降が開始してから、媒体高さ検出部50によって、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が上記の規定時間よりも長くなる(ステップS3:NO)。
【0065】
この場合には、制御部61は、図7に示すように、供給トレイ10の下降量を高さh1(例えば、図11に示すサイズA4,B5の下降量)よりも大きい高さh2(例えば、図11に示すサイズA4´,B5´の下降量)に増加させるように昇降駆動部70を制御する(ステップS4)。そして、制御部61は、図12に示す処理を終了する。
【0066】
このように供給トレイ10の下降量を増加させることによって、供給トレイ10から繰り出し方向D1に飛び出した媒体Mが供給トレイ10上の媒体Mとの気圧差によって下方に引っ張られやすくなり、飛び出した媒体Mが供給トレイ10上に戻るように落下する。
【0067】
なお、上記の規定時間は、例えば、供給トレイ10が高さh1下降するまでの時間よりも短いが、供給トレイ10が高さh1下降したときに、媒体高さ検出部50によって最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなっているかを判別してもよい。この場合、規定時間が、供給トレイ10が高さh1下降するまでの時間といえる。
【0068】
また、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長くなる場合、制御部61は、媒体Mの飛び出しをユーザに報知してもよい。このユーザへの報知は、例えば、図示しない状態表示ランプにおける点灯又は点滅、画像形成装置100の図示しない表示パネルにおける表示、図示しない音声出力部による音声出力などが挙げられる。なお、ユーザへの報知に代えて、又はユーザへの報知とともに、画像形成装置100への通知が行われてもよい。
【0069】
上述の説明では、制御部61は、供給トレイ10に積載された媒体Mの残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて、供給トレイ10の高さh1の下降量を調整する例について説明したが、高さh2と高さh1との差、すなわち、下降量の増加分(高さh2-高さh1)についてのみ、或いは、高さh1及び下降量の増加分(高さh2-高さh1)の両方について、供給トレイ10に積載された媒体Mの残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて調整してもよい。
【0070】
上述のように、供給トレイ10を高さh1下降させ、状況に応じて高さh2まで更に下降させることで、図13に示すように最上位の媒体M1が供給トレイ10から繰り出し方向D1に飛び出さない状態で、引き出し部40を引き出し方向D2に引き出すことができる。
【0071】
一方、図14に示すように最上位の媒体M1が供給トレイ10から繰り出し方向D1に飛び出している場合、引き出し部40を引き出し方向D2に引き出す際に、最上位の媒体M1が筐体内部プレート31に接触し、破れたり、或いは折れ曲がったりしてしまう。なお、引き出し部40の引き出しの際に駆動経路が切断されて供給トレイ10が落下するが、上述のように、供給トレイ10の急な落下を防止するために、例えばロータリーダンパーによって4本の線状部材の巻き出し速度が制限されているため、引き出し部40の引き出しを開始してから、飛び出した媒体Mが筐体内部プレート31に接触するまでのごくわずかな時間では供給トレイ10は急激に下降せず、媒体Mの飛び出しを解消することは困難である。
【0072】
なお、媒体高さ検出部50による検出結果にはよらずに、図6のように最上位の媒体M1が繰り出し方向D1に飛び出した状態を解消できる下降量まで、供給トレイ10を一段階で降下させる制御を行うこともできる。
【0073】
以上説明した本実施の形態では、媒体供給装置1は、媒体Mが積載される供給トレイ10と、この供給トレイ10に積載された最上位の媒体M1を繰り出す繰り出し部20と、供給トレイ10を昇降させる昇降駆動部70と、最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることを検出する媒体高さ検出部50と、繰り出し部20による媒体Mの繰り出し動作が終了した後、供給トレイ10を下降させるように昇降駆動部70を制御する制御部61とを備える。この制御部61は、供給トレイ10の下降が開始してから、媒体高さ検出部50によって最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長い場合、供給トレイ10の下降量を高さh1から高さh2へ増加させるように昇降駆動部70を制御する。
【0074】
このように供給トレイ10を下降させることによって、繰り出し動作の終了後に、供給トレイ10に積載された最上位の媒体M1が供給トレイ10上から例えば繰り出しローラ22と捌き板23との間に飛び出している場合に、新たな部品を配置しなくとも、最上位の媒体M1(最上位の媒体M1の全体)を供給トレイ10上に戻すことができる。更には、制御部61は、供給トレイ10が下降を開始してから最上位の媒体M1の高さが供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間に応じて、媒体Mが供給トレイ10上から飛び出しているかを判別し、飛び出していると判別できる場合のみに、供給トレイ10の下降量を更に増加(高さh1から高さh2へ増加)させる。そのため、毎回供給トレイ10の下降量を増加させる場合と比較して、下降量を抑制することができる。これにより、繰り出し動作終了後に引き出し部40を引き出すことができるまでの時間を短縮することができるため、ユーザの作業性が低下するのを回避することができる。
【0075】
よって、本実施の形態によれば、ユーザの作業性の低下を抑制しながら、簡素な構成で、供給トレイ10から飛び出した媒体Mを供給トレイ10に戻すことができる。
【0076】
また、繰り出し動作の終了後に供給トレイ10から飛び出した媒体Mを供給トレイ10に戻すことができるため、引き出し部40が引き出されることなく繰り出し動作が再開される場合に、媒体Mの飛び出しに起因して媒体Mの重送が生じるのを回避することもできる。また、繰り出し動作の終了後に供給トレイ10を下降させることで、引き出し部40の引き出しに伴って昇降駆動部70から供給トレイ10へ動力を伝達するカップリング(軸継手)の駆動経路が切断されて供給トレイ10が落下する場合、供給トレイ10の下端までの下降量を減らすことができるため、供給トレイ10の落下の衝撃を抑制することができる。また、媒体Mが飛び出していると判別できる場合のみに、供給トレイ10の下降量を更に増加させることで、毎回、供給トレイ10の下降量を増加させる態様と比較して、引き出し部40が引き出されることなく繰り出し動作が再開される場合に、供給トレイ10を上昇させる時間を短縮することができる。また、媒体Mが供給トレイ10から飛び出しているのを想定して、媒体Mの飛び出し部分から引き出し部40の引き出し方向D2に向かうスペースにおいて、部品筐体30の開口部を大きくしたり或いは部品(例えば、ギア、プーリ、ベルトなどの動力伝達機構)の配置を制限したりする態様と比較して、筐体30の強度(剛性)を確保することができるとともに、設計の自由度を高め媒体供給装置1を簡素な構成にすることができる。
【0077】
また、本実施の形態では、制御部61は、供給トレイ10に積載された媒体Mの残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて、供給トレイ10の下降量を調整し、昇降駆動部70を制御する。これにより、供給トレイ10の下降によって媒体Mの飛び出しが解消しづらい、媒体Mの残量、サイズ、及び向きの条件に応じて、供給トレイ10の下降量を調整させることができるため、より確実に、供給トレイ10から飛び出した媒体Mを供給トレイ10に戻すことができる。
【0078】
また、本実施の形態では、媒体高さ検出部50は、最上位の媒体M1のうち繰り出し部20による繰り出し方向D1の下流側部分M1aによって上方に押圧される被押圧部51と、この被押圧部51の有無を検知するセンサ52とを有する。そのため、最上位の媒体M1が供給トレイ10から飛び出して繰り出しローラ22と捌き板23との間に挟まっている場合に、供給トレイ10の下降に伴って下降しにくい最上位の媒体M1の下流側部分M1aにおいて、媒体Mの飛び出しの判別をより確実に行うことができる。
【0079】
なお、本発明は、上述の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0080】
[付記1]
媒体が積載される供給トレイと、
前記供給トレイに積載された最上位の前記媒体を繰り出す繰り出し部と、
前記供給トレイを昇降させる昇降駆動部と、
前記最上位の媒体の高さが供給高さにあることを検出する媒体高さ検出部と、
前記繰り出し部による前記媒体の繰り出し動作が終了した後、前記供給トレイを下降させるように前記昇降駆動部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記供給トレイの下降が開始してから、前記媒体高さ検出部によって前記最上位の媒体の高さが前記供給高さにあることが検出されなくなるまでの時間が規定時間よりも長い場合、前記供給トレイの下降量を増加させるように前記昇降駆動部を制御する
ことを特徴とする媒体供給装置。
【0081】
[付記2]
前記制御部は、前記供給トレイに積載された前記媒体の残量、サイズ、及び向きのうち少なくとも1つに基づいて、前記供給トレイの前記下降量を調整し、前記昇降駆動部を制御する
ことを特徴とする付記1記載の媒体供給装置。
【0082】
[付記3]
前記媒体高さ検出部は、前記最上位の媒体のうち前記繰り出し部による繰り出し方向の下流側部分によって上方に押圧される被押圧部と、当該被押圧部の有無を検知するセンサとを有する
ことを特徴とする付記1又は2記載の媒体供給装置。
【符号の説明】
【0083】
1 媒体供給装置
10 供給トレイ
11 被検知片
20 繰り出し部
21,22 繰り出しローラ
23 捌き板
24 ガイドプレート
25 ローラ軸
26 伝動ベルト
30 筐体
31 筐体内部プレート
40 引き出し部
41 規制プレート
42,43 サイドフェンス
44 エンドフェンス
50 媒体高さ検出部
51 被押圧部
51a 当接部分
51b 被検知部分
52 センサ
61 制御部
62 記憶部
63 インターフェース部
70 昇降駆動部
81(81a,81b,81c) トレイ高さ検知センサ
82 媒体サイズ検知センサ
83 媒体有無検知センサ
100 画像形成装置
111 第1の給紙トレイ
112 第2の給紙トレイ
113 第3の給紙トレイ
121 搬送経路
121a 反転経路
122 搬送ローラ
130 印刷部
140 吸着搬送部
150 排紙トレイ
D1 繰り出し方向
D2 引き出し方向
M 媒体
M1 最上位の媒体
M1a 下流側部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14