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特許7253078ページング応答方法と装置、ページング方法と装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-28
(45)【発行日】2023-04-05
(54)【発明の名称】ページング応答方法と装置、ページング方法と装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/00 20090101AFI20230329BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20230329BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20230329BHJP
【FI】
H04W68/00
H04W76/10
H04W76/30
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2021562884
(86)(22)【出願日】2019-04-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2019084376
(87)【国際公開番号】W WO2020215289
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】洪 偉
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第105554884(CN,A)
【文献】特表2016-513934(JP,A)
【文献】Qualcomm Incorporated,Establishment Cause for Voice and Video[online],3GPP TSG RAN WG2 #103 R2-1811044,2018年08月10日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_103/Docs/R2-1811044.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページング応答方法であって、端末に適用され、前記端末は少なくとも2つのキャリアネットワークに接続し、前記方法は、
前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップと、
前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップと、
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップと、を含み、
前記第1優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップは、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報を決定するステップを含み、
前記第2優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記第2優先度の情報を取得するステップは、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報を決定するステップを含む、
ことを特徴とするページング応答方法。
【請求項2】
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップと、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップは、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップであって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数であるステップと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップであって、第i種類の前記サブ情報の値がpであるステップと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【数1】
【請求項6】
前記第2優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するステップと、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップであって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数であるステップと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップであって、第j種類の前記サブ情報の値がqであるステップと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【数2】
【請求項7】
前記第1優先度の情報は
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子のうちの少なくとも1つを含み、及び/または
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ページング方法であって、キャリアネットワークに適用され、前記方法は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するステップと、
前記端末に前記ページング情報を送信するステップであって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むステップと、を含み、
前記優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記端末に優先度の情報は、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで決定される、
ことを特徴とするページング方法。
【請求項9】
前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ページング応答装置であって、端末に適用され、前記端末は少なくとも2つのキャリアネットワークに接続し、前記装置は、
前記端末が前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するように構成される情報決定モジュールと、
前記端末が前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するように構成される情報取得モジュールと、
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成される接続処理モジュールと、を含み、
前記第1優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定することは、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報を決定することを含み、
前記第2優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記第2優先度の情報を取得することは、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報を決定することを含む、
ことを特徴とするページング応答装置。
【請求項11】
接続処理モジュールは、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される優先度比較サブモジュールと、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される接続保持サブモジュールと、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成されるページング応答サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記接続保持サブモジュールはさらに、前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される、
ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記優先度比較サブモジュールは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定し、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記第1優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報決定モジュールは、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第1の重み設定サブモジュールであって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数である第1の重み設定サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第1の値決定サブモジュールであって、第i種類の前記サブ情報の値がpである第1の値決定サブモジュールと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するように構成される第1の計算サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【数3】
【請求項15】
前記第2優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報取得モジュールは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するように構成される情報取得サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第2の重み設定サブモジュールであって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数である第2の重み設定サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第2の値決定サブモジュールであって、第j種類の前記サブ情報の値がqである第2の値決定サブモジュールと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するように構成される第2の計算サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【数4】
【請求項16】
前記第1優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子のうちの少なくとも1つを含み、及び/または、
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項10~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
ページング装置であって、キャリアネットワークに適用され、前記装置は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するように構成されるページング生成モジュールと、
前記端末に前記ページング情報を送信するように構成されるページング送信モジュールであって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むページング送信モジュールと、を含み、
前記優先度の情報は複数の種類のサブ情報を含み、前記端末に優先度の情報は、複数の種類の前記サブ情報に対して加重合計することで決定される、
ことを特徴とするページング装置。
【請求項18】
前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項1~7のいずれか一項に記載のページング応答方法を実現するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項20】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、請求項8又は9に記載のページング方法を実現するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項21】
コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される場合、請求項1~7のいずれか一項に記載のページング応答方法のステップを実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される場合、請求項8又は9に記載のページング方法のステップを実現する、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、具体的には、ページング応答方法、ページング方法、ページング応答装置、ページング装置、電子機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチSIM携帯電話に対して、デュアルSIM携帯電話を例として、そのうちの1つのカードがキャリアAのネットワークに接続されている場合、もう1つのカードがキャリアBのネットワークのページング情報を受信するときに、ページング情報に応答するか否かに対しては、携帯電話メーカーが携帯電話を作成する際に予め設定され、例えば、いつも応答しないように設定され、または常に応答するように設定される。
【0003】
しかしながら、実際のシナリオでは、キャリアBのネットワークが携帯電話をページングする理由は様々であり、携帯電話の出荷時の設定だけによって、固定的にページング情報に応答するか否かを選択すると、キャリアネットワークの異なる状況に対する需要を満たしにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本開示は、従来技術の技術的課題を解決するために、ページング応答方法、ページング方法、ページング応答装置、ページング装置、電子機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の様態によれば、端末に適用されるページング応答方法を提供し、前記端末は少なくとも2つのキャリアネットワークに接続する。前記方法は、
前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップと、
前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップと、
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップと、を含む。
【0006】
選択可能に、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップと、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップと、を含む。
【0007】
選択可能に、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップをさらに含む。
【0008】
選択可能に、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップと、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップと、を含む。
【0009】
選択可能に、前記第1優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップは、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップであって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数であるステップと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップであって、第i種類の前記サブ情報の値がpであるステップと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するステップと、を含む。
【0010】
【数1】
【0011】
選択可能に、前記第2優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するステップと、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップであって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数であるステップと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップであって、第j種類の前記サブ情報の値がqであるステップと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するステップと、を含む。
【0012】
【数2】
【0013】
選択可能に、前記第1優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質等級ラベルのうちの少なくとも1つを含み、
及び/または、
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
選択可能に、前記第1優先度の情報は複数種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップは、
各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで、前記第1優先度の情報を決定するステップを含む。
【0015】
選択可能に、前記第2優先度の情報は複数種類のサブ情報を含み、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するステップと、
各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで、前記第2優先度の情報を決定するステップと、を含む。
【0016】
本開示の実施例の第2の様態によれば、キャリアネットワークに適用されるページング方法を提供する。前記方法は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するステップと、
前記端末に前記ページング情報を送信するステップであって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むステップと、を含む。
【0017】
選択可能に、前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
本開示の実施例の第3の様態によれば、端末に適用されるページング応答装置を提供する。前記端末は少なくとも2つのキャリアネットワークに接続し、前記装置は、
前記端末が前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するように構成される情報決定モジュールと、
前記端末は前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するように構成される情報取得モジュールと、
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成される接続処理モジュールと、を含む。
【0019】
選択可能に、前記接続処理モジュールは、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される優先度比較サブモジュールと、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される接続保持サブモジュールと、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成されるページング応答サブモジュールと、を含む。
【0020】
選択可能に、前記接続保持サブモジュールはさらに、前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される。
【0021】
選択可能に、前記優先度比較サブモジュールは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定し、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される。
【0022】
選択可能に、前記第1優先度の情報は複数種類のサブ情報を含み、前記情報決定モジュールは、各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで、前記第1優先度の情報を決定するように構成される。
【0023】
選択可能に、前記情報取得モジュールは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するように構成される情報取得サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで、前記第2優先度の情報を決定するように構成される情報確定サブモジュールと、を含む。
【0024】
選択可能に、前記第1優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報決定モジュールは、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第1の重み設定サブモジュールであって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数である第1の重み設定サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第1の値決定サブモジュールであって、第i種類の前記サブ情報の値がpである決定モジュールと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するように構成される第1の計算サブモジュールと、を含む。
【0025】
【数3】
【0026】
選択可能に、前記第2優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報取得モジュールは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するように構成される情報取得サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第2の重み設定サブモジュールであって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数である第2の重み設定サブモジュールと、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第2の値決定サブモジュールであって、第j種類の前記サブ情報の値がqである第2の値決定サブモジュールと、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するように構成される第2の計算サブモジュールと、を含む。
【0027】
【数4】
【0028】
選択可能に、前記第1優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子のうちの少なくとも1つを含み、
及び/または、
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
本開示の実施例の第4の様態によれば、キャリアネットワークに適用されるページング装置を提供する。前記装置は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するように構成されるページング生成モジュールと、
前記端末に前記ページング情報を送信するように構成されるページング送信モジュールであって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むページング送信モジュールと、を含む。
【0030】
選択可能に、前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0031】
本開示の第5の様態によれば、電子機器を提供する。
当該電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載のページング応答方法を実現するように構成される。
【0032】
本開示の第6の様態によれば、電子機器を提供する。
当該電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載のページング方法を実現するように構成される。
【0033】
本開示の第7の様態によれば、コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。当該プログラムはプロセッサによって実行される場合、上記いずれかの実施例に記載のページング応答方法のステップを実現する。
【0034】
本開示の第8の様態によれば、コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。当該プログラムはプロセッサによって実行される場合、上記いずれかの実施例に記載のページング方法のステップを実現する。
【0035】
本開示の実施例によれば、第1優先度の情報と第2優先度の情報とにより、端末は第1のキャリアネットワークと通信する優先度が高いか、第2のキャリアネットワークと通信する優先度が高いかを決定できる。第1優先度の情報と第2優先度の情報とは、キャリアネットワークによって実際の需要に応じて構成されてもよい。
【0036】
したがって、従来技術では、端末が出荷時の設定に応じて、ページング情報に応答するか否かを固定的に選択するという場合に対して、本実施は、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定すること、又は第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ第2のキャリアネットワークのページング情報の選択結果に応答することを端末に選択させ、第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークの実際の需要をより容易に満たし、ひいては端末の通信効果を保障する。
【0037】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明において使用する必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の図面は本開示の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示の実施例に示されるページング応答方法のフローチャート
図2】本開示の実施例に示される別のページング応答方法のフローチャート
図3】本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャート
図4A】本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャート
図4B】本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャート
図4C】本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャート
図5】本開示の実施例に示されるページング方法のフローチャート
図6】本開示の実施例に示されるページング応答装置の概略ブロック図
図7】本開示の実施例に示される接続処理モジュールの概略ブロック図
図8】本開示の実施例に示されるページング装置のフローチャート
図9】本開示の実施例に示されるページング応答用の装置の概略ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本開示の実施例の図面と併せて、本開示の実施例における技術案に対して、明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は、全ての実施例ではなく、本開示の一部の実施例にすぎないことは明らかである。本開示の実施例に基づいて、当業者は、創造的な労働がなされていない前提で取得される他のすべての実施例は、本開示の保護の範囲に属する。
【0040】
図1は、本開示の実施例に示されるページング応答方法のフローチャートである。本開示の実施例に示されるページング応答方法は端末に適用されてもよい。前記端末はマルチSIMシングルスタンバイ(例えばデュアルSIMシングルスタンバイ)モード、またはマルチSIMマルチスタンバイ(例えばデュアルSIMデュアルスタンバイ)モード、またはマルチSIMマルチスタンバイマルチパス(例えばデュアルSIMデュアルスタンバイデュアルパス)モードに基づいて通信できる。
【0041】
前記端末は、少なくとも2つのキャリアネットワークに接続し、例えば端末はユーザ装置としてキャリアネットワークにおける基地局と通信でき、前記端末には複数のSIM(Subscriber Identity Moduleユーザ認識カード)カードが設置されてもよい。具体的にはUSIM(Universal Subscriber Identity Module、グローバルユーザ認識カード)であってもよく、複数枚のSIMカードのうちのSIMカード1は第1のキャリアネットワークに接続してもよく、複数枚のSIMカードのうちのSIMカード2は第2のキャリアネットワークに接続してもよい。第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークは異なるキャリアによって提供されるネットワークであり、例えば第1のキャリアネットワークはモバイルネットワークであってもよく、第2のキャリアネットワークはユニコムまたはテレコムのネットワークであってもよい。
【0042】
図1に示すように、前記ページング応答方法は以下のステップを含む。
【0043】
ステップS1において、前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定する。
【0044】
一実施例では、端末と第1のキャリアネットワークとが接続状態にある場合、例えば第1のキャリアネットワーク(例えば第1のキャリアネットワークの基地局)との間にRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)リンクが存在し、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定でき、例えば通信のサービスによってサービス種類を決定してもよく、通信のサービス品質(Quality of Service、QoSと略す)を決定してもよく、サービス品質クラス識別子(QoS Class Identifier、QCIと略す)などを決定してもよい。
【0045】
ステップS2において、前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報(ページングシグナリングと呼ばれてもよい)を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得する。
【0046】
一実施例では、第2のキャリアネットワークは、サービス需要に応じて前記端末をページングする際に、端末と通信する第2優先度の情報を先に決定でき、例えば前記端末と通信するサービス種類を決定してもよく、前記端末と通信するサービス品質を決定してもよく、サービス品質クラス識別子などを決定してもよい。第2のキャリアネットワークは、さらに端末と通信する第2優先度の情報に基づいてページング情報を生成し、これによってページング情報に第2優先度の情報を携帯させ、それから前記端末にページング情報を送信でき、例えば第2のキャリアネットワークにおける基地局によって端末にページングメッセージを送信する。ページング情報を送信する方式はブロードキャストであってもよい。
【0047】
また、第一優先の情報とは違って、第2優先度の情報がページング情報には含まれるため、これによって第2優先度の情報は端末をページングする理由をさらに含んでもよい。端末をページングする理由は、端末に対する音声通話、端末に対するデータ通信、端末に対する緊急通信を含んでもよいが、これに限定されない。
【0048】
端末がページング情報を受信した後、第2のキャリアネットワークが端末と通信する第2優先度の情報をページング情報から取得することができる。
【0049】
ステップS3において、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答する。
【0050】
一実施例では、第1優先度の情報と第2優先度の情報とはキャリアネットワークと通信する優先度を表示するため、ユーザ装置は第1優先度の情報と第2優先度の情報とに基づいて、第1のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いか、第2のキャリアネットワークと通信する(具体的には第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するものであってもよい)優先度の方が高いかを決定でき、ひいては、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答する。
【0051】
例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報(例えば第1優先度の情報の値と第2優先度の情報の値を比較する)を比較することにより、第1のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いか、第2のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いかを決定できる。第1のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持でき、第2のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答することができる。
【0052】
本開示の実施例によれば、第1優先度の情報と第2優先度の情報とに基づいて、端末は、第1のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いか、第2のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いかを決定できる。しかしながら、第1優先度の情報と第2優先度の情報とはキャリアネットワークによって実際の需要に応じて設定してもよい。例えば第1優先度の情報は第1のキャリアネットワークによって設定され、第2優先度の情報は第2のキャリアネットワークによって設定される。
【0053】
これによって従来技術では、端末が出荷時の配置に応じて、ページング情報に応答するか否かを固定的に選択するという場合に対して、本実施は、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定すること、又は第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ第2のキャリアネットワークのページング情報の選択結果に応答することを端末に選択させ、第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークの実際の需要をより容易に満たし、ひいては端末の通信効果を保障する。
【0054】
なお、上記実施例において第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークとは交換可能であり、例えば端末と第2のキャリアネットワークとが接続状態にある場合、第1のキャリアネットワークのページング情報を受信すると、第2のキャリアネットワークは上記実施例における第1のキャリアネットワークとしてもよく、第1のキャリアネットワークは上記実施例における第2のキャリアネットワークとしてもよい。
【0055】
選択可能に、前記第1優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子のうちの少なくとも1つを含み、
及び/または、
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
一実施例では、端末によって決定された第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報及び第2のキャリアネットワークによって送信されたページング情報のうちの第2優先度の情報は、種類が異なってもよく、例えば第1優先度の情報はサービス種類であり、第2優先度の情報はサービス品質であり、種類が同じであってもよく、例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とはいずれもサービス品質である。
【0057】
図2は本開示の実施例に示される別のページング応答方法のフローチャートである。図2に示すように、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップS31と、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップS32と、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップS33と、を含む。
【0058】
一実施例では、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定することができる。
【0059】
優先度の情報は複数の種類を含むことができるため、いくつかの種類の優先度の情報自体はサービス品質クラス識別子などの数値であり、優先度の情報自体を直接比較することができる。
【0060】
例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とはいずれもサービス品質クラス識別子であり、第1優先度の情報は1であり、第2優先度の情報は8であり、第1のキャリアネットワークと端末との通信のベアラ(サービスとして理解してもよい)種類はGBR(Guranteed Bit Rate、要求されたビットレートはネットワークによって「永久」且つ定常的に割り当てられていることを指す。)であり、第1のキャリアネットワークが端末と通信するベアラ種類は、Non-GBR(ネットワークが混雑している場合、ベアラは、減速度の要求に耐える必要があることを指す。)であると決定できる。当該場合において、第1のキャリアネットワークと端末との通信の安定性をさらに保障し、第2のキャリアネットワークと端末との通信の安定性を比較的に弱化させる必要があり、これによって第1優先度が第2優先度より高いと決定し、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持することができる。
【0061】
いくつかの種類の優先度の情報自体は、数値ではなく、サービス品質、サービス種類のようなものである。この場合に、優先度の情報の値を先に決定して、優先度の情報の値を比較してもよい。
【0062】
例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とはいずれもサービス品質であり、サービス品質自体は数値ではなく、サービス品質は、利用可能性、処理量、タイムラグ、タイムラグ変化、パケットロスなどの1つまたは複数の指標を含むことができるため、優先度情報のうちの同じ種類の指標を比較することができる。例えば第1優先度の情報のパケットロスと第2優先度の情報のパケットロスを比較でき、第1優先度の情報のパケットロスが第2優先度の情報のパケットロスより少ない場合、第1のキャリアネットワークの方が端末と通信する品質はよく、第2のキャリアネットワークの方が端末と通信する品質がそれほどではないと決定でき、ひいては第1優先度が第2優先度より高いと決定し、それによって、端末が通信品質の比較的よいネットワークとの通信を保持できように、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持してもよい。
【0063】
例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とは、いずれもサービス種類であり、サービス種類自体が数値ではない。この場合、サービス種類によって許容されるタイムラグを比較することができる。例えば第1優先度の情報によって許容されるタイムラグが比較的低く、第2優先度の情報に基づいて許容されるタイムラグが比較的高い場合、第1のキャリアネットワークの方が端末と通信するサービスは低いタイムラグを許容し、第2のキャリアネットワークの方が端末と通信するサービスは高いタイムラグを許容すると決定でき、それによって第1優先度が第2優先度より高いと決定し、ひいては、端末が第1のキャリアネットワークとタイムリーに通信できるように、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持でき、第1のキャリアネットワークが端末と通信するサービスのタイムラグに対する要求を満たす。
【0064】
図3は、本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャートである。図3に示すように、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するステップは、
前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するステップS34をさらに含む。
【0065】
一実施例では、第1優先度が第2優先度に等しい場合、例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とがいずれもサービス品質クラス識別子であり、2つのサービス品質クラス識別子が同じであり、または第1優先度の情報と第2優先度の情報とがいずれもサービス品質であり、第1優先度の情報のパケットロスと第2優先度の情報のパケットロスとが同じであり、または第1優先度の情報と第2優先度の情報とがいずれもサービス種類である。第1優先度の情報によって許容されるタイムラグと第2優先度の情報によって許容されるタイムラグとが同じである場合、端末は、第1のキャリアネットワークとの接続状態を引き続き保持する体験がよいか、それとも第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ第2のキャリアネットワークのページング情報に応答する体験がよいかを正確に区別することができない。この時、端末は、依然として第1のキャリアネットワークとの接続状態にあり、端末リソースに対する消費を低減するために、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持することができる。
【0066】
図4Aは、本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャートである。図4Aに示すように、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップS35と、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するステップS36と、を含む。
【0067】
一実施例では、優先度の情報は複数の種類を含むことができるため、異なる種類の優先度の情報が表現する意味は異なり、異なる種類の優先度の情報を直接に比較すると、第1優先度が第2優先度より高いか否かを正確に決定しにくい。
【0068】
そのため、本実施では、同じ種類の第1優先度の情報と第2優先度の情報とに対して、第1優先度の情報の値と第2優先度の情報の値とに基づいて第1優先度が第2優先度より高いか否かを直接決定できる。異なる種類の優先度の情報に対して、第1優先度の情報と第2優先度の情報とを同じ種類に先に変換した後、第1優先度の情報の値と第2優先度の情報の値とに基づいて第1優先度が第2優先度より高いか否かを決定することができる。
【0069】
例えば第1優先度の情報と第2優先度の情報とがいずれもサービス品質クラス識別子である場合、2つのサービス品質クラス識別子のサイズを直接比較することができる。
【0070】
例えば第1優先度の情報がサービス種類などの第1の種類に属し、第2優先度の情報がサービス品質クラス識別子などの第2の種類に属する場合、サービス種類をサービス品質クラス識別子に変換した後、2つのサービス品質クラス識別子の上下を比較することができる。ここで、第1種類の優先度の情報と第2種類の優先度の情報との対応関係テーブルを予め作成することができ、ひいては、当該対応関係に基づいて比較し、第1種類の優先度の情報を第2の種類に変換することができる。これにより、同じ種類の優先度の情報を比較し、第1優先度が第2優先度より高いか否かを正確に決定することができる。
【0071】
図4Bは、本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャートである。図4Bに示すように、前記第1優先度の情報は複数種類のサブ情報を含み、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するステップは、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップであって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数であるステップS11と、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップS12であって、第i種類の前記サブ情報の値がpであり、例えばサブ情報の種類がサービス種類である場合、サービス種類によって許容されるタイムラグを当該種類のサブ情報の値とすることができ、例えばサブ情報の種類がサービス品質である場合、サービス品質のうちのある指標(例えば利用可能性、処理量、タイムラグ、タイムラグ変化、パケットロス等)を当該種類のサブ情報の値とすることができ、例えばサブ情報の種類がサービス品質クラス識別子である場合、サービス品質クラス識別子を当該種類のサブ情報の値とすることができるステップS12と、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するステップS13と、を含む。
【0072】
【数5】
【0073】
一実施例では、第1優先度の情報が複数種類のサブ情報を含む場合、各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで、前記第1優先度の情報を決定できる。これによって、各種類のサブ情報が端末と第2のキャリアネットワークの通信優先度に与える影響を総合的に考慮し、第1優先度をより正確に決定することができる。
【0074】
前記複数種類の情報に基づいて前記第1優先度の情報を決定する方式は、複数種類のサブ情報に対して加重合計を行うという上記実施例における方式に加えて、複数種類のサブ情報に対して平均値を求める方式、複数種類のサブ情報に対して二乗和平方根を求める方式などを含むことができる。
【0075】
複数種類のサブ情報に対して加重合計することを例とすると、n種類のサブ情報に対して、第i種類の前記サブ情報の重みをxとし、第1種類のサブ情報pから第n種類のサブ情報pに対して加重合計し、以下の数式のように計算して第1優先度の情報を得る。
【0076】
【数6】
【0077】
なお、各種類のサブ情報の重みに対して、需要に応じて設定することができる。例えば、ある種類のサブ情報の重みを0に設定することができる。したがって、n-1種類のサブ情報の重みが0である場合、第1優先度の情報は、ある種類のサブ情報の値と対応する重みとの積に等しい。
【0078】
図4Cは、本開示の実施例に示されるもう1つのページング応答方法のフローチャートである。図4Cに示すように、前記第2優先度の情報は複数種類のサブ情報を含み、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するステップは、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するステップS21と、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するステップS22であって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数であり、例えば、サブ情報の種類がサービス種類である場合、サービス種類によって許容されるタイムラグを当該種類のサブ情報の値とすることができ、例えば、サブ情報の種類がサービス品質である場合、サービス品質のうちのある指標(例えば利用可能性、処理量、タイムラグ、タイムラグ変化、パケットロス等)を当該種類のサブ情報の値とすることができ、例えば、サブ情報の種類がサービス品質クラス識別子である場合、サービス品質クラス識別子を当該種類のサブ情報の値とすることができるステップS22と、
各種類の前記サブ情報の値を決定するステップであって、第j種類の前記サブ情報の値がqであるステップS23と、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するステップS24と、を含む。
【0079】
【数7】
【0080】
一実施例では、第2優先度の情報が複数種類のサブ情報を含む場合、前記複数種類のサブ情報に基づいて前記第2優先度の情報を決定できる。これによって、各種類のサブ情報が端末と第2のキャリアネットワーク通信優先度に与える影響を総合的に考慮し、第2優先度をより正確に決定することができる。
【0081】
前記複数種類のサブ情報に基づいて前記第2優先度の情報を決定する方式は、複数種類のサブ情報に対して加重合計するという上記実施例における方式に加えて、複数種類のサブ情報に対して平均値を求める方式、複数種類のサブ情報に対して二乗和平方根を求める方式などを含むことができる。
【0082】
複数種類のサブ情報に対して加重合計することを例とすると、m種類のサブ情報に対して、第j種類の前記サブ情報の重みをyjとし、その後、第1種類のサブ情報q1から第m種類のサブ情報qmに対して加重合計し、以下の数式のように計算して第1優先度の情報を得ることができる。
【0083】
【数8】
【0084】
なお、各種類のサブ情報の重みに対して、需要に応じて設定することができ、例えば、ある種類のサブ情報の重みを0に設定することができる。m-1種類のサブ情報の重みが0である場合、第2優先度の情報はある種類のサブ情報の値と対応する重みとの積に等しい。
【0085】
図5は、本開示の実施例に示されるページング方法のフローチャートである。本開示の実施例に示されるページング方法はキャリアネットワークに適用することができる。以下は区別するために、適用されるキャリアネットワークは、第2のキャリアネットワークと呼ばれ、例えば、上記いずれかのページング応答方法の実施例における第2のキャリアネットワークであってもよい。
【0086】
図5に示すように、前記ページング方法は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するステップS1’と、
前記端末に前記ページング情報を送信するステップS2’であって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むステップと、を含む。
【0087】
一実施例では、キャリアネットワークがサービス需要に応じて端末をページングする際に、端末と通信する優先度の情報を先に決定でき、例えば前記端末と通信するサービス種類を決定してもよく、前記端末と通信するサービス品質を決定してもよく、サービス品質クラス識別子などを決定してもよい。さらに、端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成し、これによってページング情報に優先度の情報を携帯させるようになり、それから前記端末にページング情報を送信でき、例えば、キャリアネットワーク内n基地局によって端末にページングメッセージを送信し、ページング情報を送信する方式はブロードキャストであってもよい。
【0088】
端末が現在第1のキャリアネットワークに接続されている場合、第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定し、且つ第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報をページング情報から取得することができる。
【0089】
第1優先度の情報と第2優先度の情報とに基づいて、端末は、第1のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いか、第2のキャリアネットワークと通信する優先度の方が高いかを決定できる。しかしながら、第1優先度の情報と第2優先度の情報とはキャリアネットワークによって実際の需要に応じて設定してもよい。これによって、従来技術では、端末が出荷時の配置に応じて、ページング情報に応答するか否かを固定的に選択するという場合に対して、本実施は、第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定すること、又は第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ第2のキャリアネットワークのページング情報の選択結果に応答することを端末に選択させ、第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークの実際の需要をより容易に満たし、ひいては端末の通信効果を保障する。
【0090】
選択可能に、前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
前記ページング応答方法とページング方法の実施例に対応して、本開示は、ページング応答装置とページング装置の実施例をさらに提供する。
【0092】
図6は、本開示の実施例に示されるページング応答装置の概略ブロック図である。本開示の実施例に示されるページング応答装置は端末に適用することができる。前記端末はマルチSIMシングルスタンバイ(例えばデュアルSIMシングルスタンバイ)モード、またはマルチSIMマルチスタンバイ(例えばデュアルSIMデュアルスタンバイ)モード、またはマルチSIMマルチスタンバイマルチパス(例えばデュアルSIMデュアルスタンバイデュアルパス)モードに基づいて通信することができる。
【0093】
前記端末は少なくとも2つのキャリアネットワークに接続し、例えば、端末はユーザ装置としてキャリアネットワークにおける基地局と通信することができる。前記端末には複数のSIMカードが設置されてもよく、具体的にはUSIMが設置されてもよい。複数枚のSIMカードのうちのSIMカード1は第1のキャリアネットワークに接続してもよく、複数枚のSIMカードのうちのSIMカード2は第2のキャリアネットワークに接続してもよい。第1のキャリアネットワークと第2のキャリアネットワークとは異なるキャリアによって提供されるネットワークであり、例えば、第1のキャリアネットワークは中国移動のネットワークであってもよく、第2のキャリアネットワークは中国聯通または中国電信のネットワークであってもよい。
【0094】
図6に示すように、前記ページング応答装置は、
前記端末が前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第1のキャリアネットワークに接続されている場合、前記第1のキャリアネットワークと通信する第1優先度の情報を決定するように構成される情報決定モジュール1と、
前記端末が前記少なくとも2つのキャリアネットワークのうちの第2のキャリアネットワークのページング情報を受信した場合、前記第2のキャリアネットワークが前記端末と通信する第2優先度の情報を前記ページング情報から取得するように構成される情報取得モジュール2と、
前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とに基づいて、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するのを決定するか、又は前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成される接続処理モジュール3と、を含む。
【0095】
選択可能に、前記第1優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子のうちの少なくとも1つを含み、
及び/または、
前記第2優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
図7は、本開示の実施例に示される接続処理モジュールの概略ブロック図である。図7に示すように、前記接続処理モジュール3は、
前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される優先度比較サブモジュール31と、
前記第1優先度が前記第2優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される接続保持サブモジュール32と、
前記第2優先度が前記第1優先度より高い場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続を切断し、且つ前記第2のキャリアネットワークのページング情報に応答するように構成されるページング応答サブモジュール33と、を含む。
【0097】
選択可能に、前記接続保持サブモジュールはさらに、前記第1優先度が前記第2優先度に等しい場合、前記第1のキャリアネットワークとの接続状態を保持するように構成される。
【0098】
選択可能に、前記優先度比較サブモジュールは、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが同じである場合、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定し、
前記第1優先度の情報の種類と前記第2優先度の情報の種類とが異なる場合、前記第1優先度の情報と前記第2優先度の情報とを同じ種類に変換した後、前記第1優先度の情報の値と前記第2優先度の情報の値とに基づいて、前記第1優先度が前記第2優先度より高いか否かを決定するように構成される。
【0099】
選択可能に、前記第1優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報決定モジュール1は、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第1の重み設定サブモジュール11であって、第i種類の前記サブ情報の重みがxであり、i≦n、iとnとが整数である第1の重み設定サブモジュール11と、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第1の値決定サブモジュール12であって、第i種類の前記サブ情報の値がpである第1の値決定サブモジュール12と、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第1優先度の情報Aを決定するように構成される第1の計算サブモジュール13と、を含む。
【0100】
【数9】
【0101】
選択可能に、前記第2優先度の情報はm種類のサブ情報を含み、前記情報取得モジュール2は、
前記ページング情報から各種類の前記サブ情報を取得するように構成される情報取得サブモジュール21と、
各種類の前記サブ情報に対してそれぞれに重みを設定するように構成される第2の重み設定サブモジュール22であって、第j種類の前記サブ情報の重みがyであり、j≦m、jとmとが整数である第2の重み設定サブモジュール22と、
各種類の前記サブ情報の値を決定するように構成される第2の値決定サブモジュール23であって、第j種類の前記サブ情報の値がqである第2の値決定サブモジュール23と、
以下の数式のように各種類の前記サブ情報に対して加重合計することで前記第2優先度の情報Bを決定するように構成される第2の計算サブモジュール24と、を含む。
【0102】
【数10】
【0103】
図8は、本開示の実施例に示されるページング装置のフローチャートである。本開示の実施例に示されるページング装置は、キャリアネットワークに適用することができ、例えば、上記いずれかのページング応答装置の実施例における第2のキャリアネットワークに適用してもよい。
【0104】
図8に示すように、前記ページング装置は、
端末と通信する優先度の情報に基づいてページング情報を生成するように構成されるページング生成モジュール1’と、
前記端末に前記ページング情報を送信するように構成されるページング送信モジュール2’であって、前記ページング情報が前記優先度の情報を含むページング送信モジュール2’と、を含む。
【0105】
選択可能に、前記優先度の情報は、
サービス種類、サービス品質、サービス品質クラス識別子、前記端末をページングする理由のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
上記実施例における装置については、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、関連する方法の実施例において詳細に説明されたが、ここでは詳細には説明しない。
【0107】
装置の実施例にとっては、基本的に方法の実施例に対応するため、関連する点は、方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。前に説明された装置の実施例は単なる例示的なものであり、分離部品として説明されたモジュールは、物理的に分離したものであってもよく、物理的に分離したものでなくてもよく、モジュールとして表示された部品は物理モジュールであってもよく、物理モジュールでなくてもよく、すなわち1つの場所に位置してもよく、または複数のネットワークモジュールに分布してもよい。実際の需要に応じて、そのうちの一部または全部のモジュールを選択して本実施例の手段の目的を実現することができる。当業者は、創造的な労働なしに、理解し且つ実施することができる。
【0108】
本開示の実施例は、電子機器をさらに提供する。
当該電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載のページング応答方法を実現するように構成される。
【0109】
本開示の実施例は、電子機器をさらに提供する。
当該電子機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を含み、
前記プロセッサは、上記いずれかの実施例に記載のページング方法を実現するように構成される。
【0110】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該プログラムは、プロセッサによって実行される場合、上記いずれかの実施例に記載のページング応答方法のステップを実現する。
【0111】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが含まれるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該プログラムは、プロセッサによって実行される場合、上記いずれかの実施例に記載のページング方法のステップを実現する。
【0112】
図9は、本開示の実施例に示されるページング応答用装置900の概略ブロック図である。例えば、装置900は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージングデバイス、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0113】
図9を参照して、装置900は、処理コンポーネント902、メモリ904、電源コンポーネント906、マルチメディアコンポーネント908、オーディオコンポーネント910、入力/出力(I/O)のインターフェース912、センサコンポーネント914、および通信コンポーネント916、1つ以上のコンポーネントを含むことができる。
【0114】
処理コンポーネント902は、通常、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作、および操作に関連する操作の記録のような装置900の全体的な操作を制御する。処理コンポーネント902は、上記方法の全てまたは一部のステップを完了するために、命令を実行するための1つ以上のプロセッサ920を含むことができる。また、処理コンポーネント902は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント902は、マルチメディアコンポーネント908と処理コンポーネント902とのインタラクションを容易にするために、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0115】
メモリ904は、デバイス900上の操作をサポートするために、様々な種類のデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、デバイス900上で操作するための任意のアプリケーションまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ904は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、読取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの任意の種類の揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0116】
電源コンポーネント906は、装置900の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電源コンポーネント906は、電源管理システム、1つ以上の電源、および他のデバイス900のために電力を生成し、管理し、割り当てるに関連するコンポーネントを含むことができる。
【0117】
マルチメディアコンポーネント908は、前記装置900とユーザとの間の出力インターフェースを提供するスクリーンに含まれる。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、ユーザからの入力信号を受信するために、スクリーンはタッチスクリーンとして実現されることができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するために、1つ以上のタッチセンサが含まれる。前記タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関連する持続時間と圧力を検出する。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント908は、フロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置900が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、固定の光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えてもよい。
【0118】
オーディオコンポーネント910は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント910は、デバイス900が呼び出しモード、記録モード、および音声認識モードのような動作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号はさらにメモリ904に記憶されてもよく、または通信コンポーネント916を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント910は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに含む。
【0119】
I/Oインターフェース912は、処理コンポーネント902と周囲インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周囲インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0120】
センサコンポーネント914は、装置900のために様々な態様の状態評価を提供するために、1つ以上のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント914は、装置900のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、前記コンポーネントは装置900のディスプレイおよびキーパッドであり、センサコンポーネント914は、装置900または装置900のコンポーネントの位置変更、ユーザが装置900との接触が存在するかまたは存在しないか、装置900の方位または加速/減速および装置900の温度変化を検出することもできる。センサコンポーネント914は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むことができる。センサコンポーネント914は、イメージングアプリケーションで使用するためのCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント914はまた、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含むことができる。
【0121】
通信コンポーネント916は、装置900と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。装置900は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2 Gまたは3 G、4 G LTE、5 G NR、またはこれらの組み合わせにアクセスできる。例示的な実施例では、通信コンポーネント916は、ブロードキャストチャネルを介して外部放送管理システムからブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な実施例では、前記通信コンポーネント916は、短距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0122】
例示的な実施例では、装置900は、上記ページ応答方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つ以上のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0123】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ904も提供され、上記命令は、上記ページング応答方法を実行するために、装置900のプロセッサ920によって実行されてもよい。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0124】
当業者は、明細書を検討し、かつ、本明細書で開示された発明を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途または適応的変化は、本開示の一般原理に従い、本開示で開示されていない本技術分野における技術常識または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施形態は、単なる例示と見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の請求項によって指摘される。
【0125】
本開示は、上で説明し、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正や変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の請求項の範囲によってのみ制限される。
【0126】
なお、本明細書では、第1のおよび第2のような関係用語は、1つのエンティティまたは動作を他のエンティティまたは動作と区別するためにのみ使用され、これらのエンティティまたは動作の間にこのような実際的な関係または順序が存在することを必ずしも要求または暗示するわけではない。「含む」、「備える」という用語、または他の任意の変形は、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置がそれらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素を含み、またはこのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むように、非排他的な「含む」をカバーすることを意図している。これ以上の制限がない場合、「1つを含む」という語句によって限定された要素は、前記要素を含むプロセス、方法、物品、またはデバイスに他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0127】
以上、本開示の実施例によって提供される方法および装置に対して詳細に説明したが、本明細書では具体的な例を応用して本開示の原理および実施形態を説明し、以上の実施例の説明は、本開示の方法および本旨を理解するためだけである。同時に、当業者に対して、本開示の思想により、具体的な実施形態及び適用範囲において変更点があり、以上のように、本明細書の内容は本開示への制限として理解すべきではない。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9