(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-28
(45)【発行日】2023-04-05
(54)【発明の名称】印刷頒布物への挿入用のサンプルポンプデバイス
(51)【国際特許分類】
B65D 33/38 20060101AFI20230329BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20230329BHJP
【FI】
B65D33/38
B05B11/00 101D
B05B11/00 101E
B05B11/00 101C
(21)【出願番号】P 2021577051
(86)(22)【出願日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 US2020039711
(87)【国際公開番号】W WO2020264226
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-01-21
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513161449
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブワ、エルベ エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ、クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】コルベリーニ、フランシス
【審査官】▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-274942(JP,A)
【文献】特開2014-144816(JP,A)
【文献】特開2015-182778(JP,A)
【文献】特開2005-132463(JP,A)
【文献】特開2020-019542(JP,A)
【文献】国際公開第2007/136207(WO,A1)
【文献】国際公開第2002/024342(WO,A1)
【文献】国際公開第2010/023398(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 30/00-33/38
B65D 35/44-35/54
B65D 39/00-55/16
B65D 83/00
B65D 83/08-83/76
B05B 11/00-11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンプルポンプデバイス(100)であって、
前部パネル(1a)及び後部パネル(1b)を含む可撓性パウチ(1)であって、前記前部パネル(1a)及び前記後部パネル(1b)の
底縁部及び側縁部を含む第1の部分は、互いに封止されて、流動性製品(P)を保持する前記可撓性パウチ(1)内の
製品リザーバ(1g)を画定する、可撓性パウチ(1)と、
ステム(2i)を含む剛性フレーム(2)であって、
前記可撓性パウチ(1)の頂部近くの前記前部パネル(1a)及び前記後部パネル(1b)の第2の部分は、前記剛性フレームに対して封止されており、前記ステムは、前記製品リザーバ(1g)内へと垂下している、剛性フレーム(2)と、
ステムアタッチメント(5)であって、
前記ステム(2i)から垂下する中空の垂直シャフト(5d)と、
前記中空の垂直シャフトから垂下し、前記可撓性パウチ(1)の幅にわたって横方向に延在するカップと、
前記垂直シャフト(5d)を通過し、取り込みオリフィス(5g)で終端する、通路(5f)と、を含む、ステムアタッチメント(5)と、
前記剛性フレーム(2)に収容された機械式ポンプ(3)であって、前記機械式ポンプ(3)は、製品(P)を前記製品リザーバ(1g)から前記取り込みオリフィス(5g)を通して引き出し、前記製品を前記機械式ポンプ(3)の頂部に接続するアクチュエータ(4)に向かって、前記可撓性パウチ(1)の外側に移動させることができる、機械式ポンプ(3)と、を備え
、
前記アクチュエータ(4)は、2つの脚部(4f)を更に備え、前記機械式ポンプ(3)の操作中に前記脚部が前記剛性フレーム(2)に位置するシャフト(2s)内で上下に移動するように、それぞれの脚部が前記アクチュエータから前記シャフトへと垂下している、サンプルポンプデバイス(100)。
【請求項2】
前記サンプルポンプデバイス
は、厚さ
が1.0cm以下
の扁平な形状を有する、請求項1に記載のサンプルポンプデバイス(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に流体化粧品及び芳香製品用の機械式ポンプパッケージに関する。特に、本発明は、印刷頒布物(printed circular)の結束及び流通の間に保護を提供する剛性フレームによって支持された従来の機械式ポンプを利用するサンプラーパッケージに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
収容液体を分注するためのポンプを含む小型の液体収容パウチパッケージが既知である。製品のサンプル提供(sampling)又は単回用量用途のために限られた量の液体を含むように、非常に小さなサイズでそのようなパッケージを提供することが望ましい場合が多い。そのような小型パッケージは、雑誌、新聞、及びカタログなどの印刷頒布物内の挿入物を介したサンプル提供に特に望ましく、この用途では、頒布物が流通のために縛り付け及び結束された際に、パッケージが過度の外圧にさらされる場合がある。そのような小型パッケージの例には、Leeに対する米国特許第8,070,015号、又はMarelli et al.に対する米国特許第7,735,753号、同第7,735,754号、若しくは同第8,152,077号、又はSibileau et al.に対する米国特許出願公開第2011/0186174号に記載されたものが挙げられる。特にサンプル提供用途では、サンプルが無料で潜在的な顧客に与えられるため、低コストであることが主要な考慮事項である。Marelliの扁平な噴霧器パッケージの問題は、パッケージ及びポンプ機構の構成要素を特注する必要があり、それによってコストを増加させることである。Leeのパッケージは、フレームを包囲するために、液体貯蔵部及び箔の外層用の内部パウチを必要とし、この場合もまたコストを増加させる。Sibileauにおいて開示されている構造は、単一の接続領域のみによってフレームに固定されたポンプを示し、特に流通及びポンプアクチュエータの操作の間にポンプを適切に支持しない恐れがある構成である。したがって、一般的なポンプ構成要素と、最小限の量の追加の構成要素又は構造を利用し、更に、雑誌、新聞、カタログなどの縛り付け及び結束中に遭遇する過度の圧力に耐えることができる、低コストの小型ポンプ/パッケージの組み合わせに対する需要がある。
【0003】
本発明の目的は、印刷頒布物への挿入用のサンプルポンプデバイスを提供することである。
【0004】
本発明の別の目的は、印刷頒布物に関連する縛り付け、結束、及び流通の作業中に遭遇する過度の圧力に耐えることができる最小限の構成要素を有する小型パウチポンプパッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるサンプルポンプデバイス(100)は、可撓性パウチ(1)と、剛性フレーム(2)と、機械式ポンプ(3)と、アクチュエータ(4)と、ステムアタッチメント(5)と、を備える。可撓性浸漬チューブは、具体的には含まれない。剛性フレームは、機械式ポンプを収容し、可撓性パウチを支持する。剛性フレームは、印刷頒布物に関連する縛り付け、結束、及び流通の作業の過度の圧力に耐えるように適合されている。本発明の利点は、単純性及び低コストを含む。硬質外側パッケージは、不要である。本発明はまた、パウチ表面のサイズ又は装飾を変更することによって容易にカスタマイズ可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、リザーバの内容物を示すために一部分が切り取られた、本発明によるサンプルポンプデバイスの斜視図である。
【
図2】
図2は、パウチの前部パネルが取り外された、本発明によるサンプルポンプデバイスの斜視図である。
【
図3】
図3は、
図2のサンプルポンプデバイスの後部から見た長手方向断面図である。
【
図4】
図4は、
図2のサンプルsポンププレイデバイスの分解図である。
【
図5】
図5は、一体型ポンプハウジングを有する剛性フレームの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1~
図4に示すように、本発明によるサンプルポンプデバイス(100)は、可撓性パウチ(1)と、剛性フレーム(2)と、機械式ポンプ(3)と、アクチュエータ(4)と、ステムアタッチメント(5)と、を備える。任意選択で、サンプルポンプデバイスは、硬質の外側パッケージに収容されるが、これはデバイスの操作には不要である。可撓性パウチ(1)は、前部パネル(1a)及び後部パネル(1b)を含む。パネルは、金属箔(アルミニウム及びマイラーなど)、プラスチックフィルム(ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、及びポリ酢酸ビニルなど)並びに紙を含むがこれらに限定されない、パーソナルケア業界で使用されることが既知の1つ以上のフィルム材料で作製されてもよい。前部a後部パネルの第1の部分は、互いに封止されて、パウチのリザーバを画定する。例えば、前部a後部パネルは、底部縁(1c)及び側部縁(1d、1e)に沿って互いに封止される。これにより、流動性製品(P)を保持するための、パウチ内のリザーバ(1g)が画定される。頂部縁(1f)は、パウチを製品で充填するために、かつ剛性フレーム(2)、機械式ポンプ(3)、及びステムアタッチメント(5)を挿入するために、最初は封止されない。パウチが充填され、構成部品が定位置に置かれると、パウチの頂部近くの前部パネル及び後部パネルの第2の部分は、剛性フレームの一部分に対して封止される。この封止は、接着剤、音波溶接、又は他の好適な手段で達成されてもよい。
【0008】
図2~
図5を参照すると、剛性フレーム(2)は、前面(2a)及び背面(2b)を含むプラスチック部材である。フレームは、中央でより広く、側部縁に向かって先細になっている。上記のように、可撓性パウチ(1)が充填され、構成部品が定位置に置かれると、パウチの頂部付近の前部パネル(1a)及び後部パネル(1b)の第2の部分は、フレームの前面(2a)及び背面(2b)に対して封止される。この封止は、製品リザーバ(1g)の頂部を画定する。
図2に示すように、パウチの前部パネル及び後部パネルは、剛性フレームを覆うように、この封止よりも上に十分に延在していてもよい。
【0009】
剛性フレーム(2)は、機械式ポンプ(3)を収容する。例えば、剛性フレームの中心を下方に延在させたものが、一体型ポンプハウジング(2c)である。円筒形ばねカップ(2g)及び同心ばね支持カラム(2h)は、ハウジングの底部(2e)に位置する。ばね(3c)の下端部は、ばねカップとばね支持カラムとの間に位置する(
図3を参照)。ステム(2i)は、ポンプハウジングの底部(2e)から製品リザーバ(1g)内へと垂下している(depend)。通路(2f)は、ハウジングの頂部(2d)からポンプハウジングを通り、ばね支持カラムを通り、ステムの底部(2j)を通って延在する。ステムの底部は、ステムアタッチメント(5)を摩擦嵌合係合して受容するように設計されている。任意選択で、剛性フレーム(2)の頂部(2d)において、ポンプハウジングの両側には、以下に説明するように、アクチュエータ(4)と係合するフレーム停止部(2m)及び2つのシャフト(2s)がある。
【0010】
本発明のサンプルポンプデバイス(100)は、機械式ポンプを利用し、機械式ポンプの構成要素及び操作は、パーソナルケア分野において周知である。本明細書では、機械式ポンプは、噴霧スプレーポンプとして説明されているが、ローションポンプもまた使用されてもよい。いずれの種類のポンプも、製品(P)を製品リザーバ(1g)からステムアタッチメント(5)を通して引き出し、その製品を、ポンプの頂部に接続するアクチュエータ(4)に向かって、パウチ(1)の外側に移動させることができる。
図3及び
図4を参照すると、スプレーポンプ(3)は、剛性フレーム(2)のポンプハウジング(2c)内に位置する。ポンプハウジングを剛性フレームと一体化することにより、スプレーポンプには、パウチに対して最大の横方向安定性が提供される。
【0011】
スプレーポンプ(3)は、上部ピストン(3a)と、下部ピストン(3b)と、ばね(3c)と、を含む。チャネルは、スプレーポンプを通過して、製品(P)がリザーバ(1g)からアクチュエータ(4)に向かって流れることを可能にする。例えば、チャネル(3d)は、上部ピストンを通過して、リザーバ(1g)からの流動性製品(P)が上部ピストンを通ってアクチュエータ(4)に向かって移動することを可能にする。下部ピストンの上端部は、当該分野で十分に理解されているように、上部ピストンの下端部に挿入され、上部ピストン内のチャネルの下端部を断続的に封鎖する。ばねの上端部は、下部ピストンの下端部に挿入され、ばねの下端部は、ばねカップ(2g)内に位置する。ばねカップは移動しないため、ばねは、下部ピストンを上向きに、上部ピストンに対して付勢するように機能する。下部ピストンは、上部ピストンのチャネルが下部ピストンによって封鎖されていない場合に、製品が下部ピストンの周りを流れ、当該チャネル内に入ることを可能にするように設計されている。上部ピストンの上端部は、剛性フレームの上方へと延在し、アクチュエータ(4)に受容されるように設計されている。
【0012】
図6及び
図7を参照すると、アクチュエータ(4)は、比較的扁平であり、好ましくは剛性フレーム(2)よりも幅広にならない。アクチュエータは、前面(4a)と、背面(4b)と、操作を支援するために指溝として形成されてもよい頂部(4c)と、底部(4d)と、を備える。アクチュエータは、パウチ(1)の外側で、スプレーポンプ(3)の頂部に接続する。例えば、アクチュエータの底部は、上部ピストン(3a)の上端部を摩擦嵌合で受容するように設計された入口オリフィス(4e)を有する。入口オリフィスは、アクチュエータを通ってアクチュエータの前面にある出口オリフィス(4h)に通じる。香水のような、塗布前に一般的に噴霧される種類の製品の場合、出口オリフィスには、流体製品がノズルを通過するときに流体製品を噴霧化するように設計されたスプレーノズル(4i)が嵌合されている。セラム及びローションのような、他の種類の流動性製品の場合は、より大きな出口オリフィスが提供されてもよい。
【0013】
好ましい実施形態では、2つの脚部(4f)が、アクチュエータの底部(4d)から垂下している。それぞれの脚部の下端部には、停止部(4g)がある。アクチュエータが上部ピストン上に位置付けられると、
図3に示すように、脚部及び停止部は、剛性フレーム(2)のシャフト(2s)に挿入される。スプレーポンプ(3)の操作中、脚部は、シャフト内で上下に移動する。剛性フレームのシャフト内のアクチュエータの脚部の位置決めは、装置の操作中にアクチュエータ及び上部ピストン(3a)の安定性を高める。脚部(4f)がない場合、スプレーポンプ(3)の上部ピストン(3a)は、ユーザがアクチュエータに圧力を加えると、横向きに曲がる可能性がある。アクチュエータの停止部(4g)は、剛性フレームのフレーム停止部(2m)と協働して、アクチュエータの脚部がシャフト(2s)から不注意に引き出されるのを防止するように成形されている。この機構は、追加の横方向の安定性を提供し、縛り付け、結束、及び流通の間にアクチュエータが上部ピストンから分離しないことを確実にするのに役立つ。
【0014】
本発明によるサンプルポンプデバイス(100)は、具体的には、標準的な可撓性浸漬チューブを利用しない。代わりに、剛性の非可撓性ステムアタッチメント(5)が、可撓性浸漬チューブが通常納まるであろう場所に嵌合されている。
図2及び
図4を参照すると、ステムアタッチメントは、ステム(2i)から垂下している垂直シャフトと、中空の垂直シャフトから垂下し、次いで、横方向に延在するカップ特徴部と、を備える。より具体的には、図面のステムアタッチメントは、可撓性パウチ(1)の幅を横切って横方向に延在する前面(5a)及び背面(5b)を含む。これらの面は、底部縁(5c)に沿って交わるが、頂部に向かって離間されている。この構成により、パウチリザーバ(1g)の底部よりわずかに上方に位置するカップが形成される。更に、通路(5f)は、垂直シャフトを通過する。中空の垂直シャフトの上端部(5e)がステム(2i)上に(又はその中に)摩擦嵌合されると、ステムアタッチメントの通路は、ポンプハウジング(2c)の通路(2f)と流体連通する。
【0015】
好ましくは、可撓性パウチ(1)の前部パネル(1a)及び後部パネル(1b)の一部分は、ステムアタッチメント(5)の前面(5a)及び背面(5b)に対して封止される。この封止は、接着剤、音波溶接、又は他の好適な手段で達成されてもよい。封止の完全性に応じて、ステムアタッチメントの上方のリザーバ(1g)の部分は、ステムアタッチメントの下の部分から分離されてもよい。又は、少なくとも、ステムアタッチメントの上方にあるリザーバの部分の流体製品は、ステムアタッチメントの下方の空間に流れ込むことを妨げられてもよい。製品のこの流れを容易にするために、ステムアタッチメントの底部縁上又はその近くに排出孔(5h)が設けられている。好ましくは、ステムアタッチメント(5)の底部縁(5c)は、可撓性パウチ(1)の底部よりわずかに上方に位置し、これにより製品の自由な流れを容易にする。
【0016】
上記のように、垂直シャフトの上端部(5e)がステム(2i)上に(又はその中に)摩擦嵌合されると、ステムアタッチメントの通路(5f)は、ポンプハウジング(2c)の通路(2f)と流体連通する。ステムアタッチメントの通路(5f)の底部は、取り込みオリフィス(5g)で終端する。スプレーポンプ(3)が操作されるとき、ステムアタッチメントの下方のリザーバ(1g)の部分にある製品の一部は、取り込みオリフィスに引き込まれ、ステムアタッチメントの上方にある製品の一部は、排出孔を通過し、ステムアタッチメントの下方の空間に入ることとなる。
【0017】
可撓性浸漬チューブが存在せず、剛性の非可撓性ステムアタッチメントである主な目的は、避妊(spay)ポンプ(3)が操作されている際に、ユーザが対抗圧力を提供することができる堅固な表面を提供することである。例えば、人差し指がアクチュエータ(4)を押すことにより、同じ手の親指は、ステムアタッチメント(5)の底部縁(5c)に対して保持することとなる、可撓性パッケージ(1)の底縁(1c)を押し上げることによって対抗圧力を提供することができる。剛性ステムアタッチメントがないが、浸漬チューブのみが存在する場合、可撓性パッケージは、ユーザがアクチュエータを押し下げようとしたときに潰れてしまうであろう。可撓性浸漬チューブが介入しないため、ユーザは、小型サンプルデバイスをしっかりと操作することができる。この設計は、そうでなければ作動力が可撓性浸漬チューブを通って伝達されるであろう場合に必要な、硬質又は剛性の外側パッケージの必要性を排除する。実際に本発明では、可撓性構成要素(ばね3cを除く)がステム(2i)と剛性の非可撓性ステムアタッチメント(5)との間に位置していない場合が好ましいのは、可撓性構成要素がスプレーサンプルデバイスの使用中に望ましくない不安定性をもたらすであろうからである。
【0018】
流動性製品(P)は、パウチ材料及び他の構成部品と適合性のある任意の種類の製品であり得る。一般に、これには、液体香料、並びにスキンケア、ヘアケア、及び化粧用の製品が含まれる。
【0019】
サンプルポンプデバイス(100)の全体的な寸法は、可能な限り小さくするべきである。これは、その他の点では無料のサンプルのコストを最小限に抑え、廃棄物を最小限に抑えることとなる。最も特に、サンプルポンプデバイスの厚さは、計画された使用が雑誌、新聞、カタログなどの印刷頒布物への挿入用である場合に最小化されるべきである。例えば、その場合、サンプルポンプデバイス(100)の厚さは、1.0cm以下、好ましくは0.75cm以下、より好ましくは0.50cm以下であるべきである。一般に、最大高さは、10.0cm、好ましくは8.5cm、より好ましくは7.0cmであるべきである。最大幅は、6.0cm、好ましくは5.0cm、より好ましくは4.0cmであるべきである。
【0020】
本明細書に記載のサンプルポンプデバイスは、最小限の構成要素を使用する。それにもかかわらず、印刷頒布物に関連する縛り付け、結束、及び流通の作業中に遭遇する過度の圧力に耐えることができるため、印刷頒布物への挿入には好適である。