(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-29
(45)【発行日】2023-04-06
(54)【発明の名称】アスファルトプラント
(51)【国際特許分類】
E01C 19/10 20060101AFI20230330BHJP
【FI】
E01C19/10 Z
(21)【出願番号】P 2019056790
(22)【出願日】2019-03-25
【審査請求日】2022-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000232508
【氏名又は名称】日本道路株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000217309
【氏名又は名称】田中鉄工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】浅井 友章
(72)【発明者】
【氏名】原田 和正
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-004212(JP,A)
【文献】特開平08-027718(JP,A)
【文献】実開平02-006710(JP,U)
【文献】特開2002-302711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/00-19/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨材を貯蔵するホットビンと、
前記ホットビンから出てきた骨材を貯蔵する材料ホッパーと、
前記ホットビンから出てきた骨材の供給先を、ミキサーもしくは前記材料ホッパーに切り換える切換部と、
前記材料ホッパーから出てきた骨材を加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材を前記ホットビンに供給する骨材ドライヤと、
前記ホットビンに設けられた計量ゲートと、
前記ミキサーに供給される骨材を計量する骨材計量器と、
を有し、前記切換部は、前記骨材計量器に設けられており、前記ホットビンの前記計量ゲートから前記骨材計量器に落下する骨材の供給先を、前記ミキサーもしくは前記材料ホッパーに切り換えるように構成されていることを特徴とするアスファルトプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のアスファルトプラントであって、
前記切換部は、前記ミキサーでアスファルト合材を生産しているときには、前記ホットビンから出てきた骨材を前記ミキサーに供給し、前記ホットビン内の骨材が余ったときには、前記ホットビンから出てきた骨材を前記材料ホッパーに供給するように構成されていることを特徴とするアスファルトプラント。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のアスファルトプラントであって、
前記ホットビン内の骨材が前記材料ホッパーに供給されるようになっているときに、前記ホットビンから出てきた骨材を前記材料ホッパーまで搬送し、前記材料ホッパーから出てきた骨材を前記骨材ドライヤまで搬送し、前記骨材ドライヤから出てきた骨材を前記ホットビンまで搬送する骨材搬送部を有し、
前記骨材搬送部は、カバーを用いることで、骨材から埃が発生しても、この発生した埃を大気中に発散させないようになっていることを特徴とするアスファルトプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアスファルトプラントに係り、特に、ホットビンから出てきた骨材の供給先を、ミキサーもしくは材料ホッパーに切り換えるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、
図3で示すようなアスファルトプラント301が知られている。アスファルトプラント301は、ホットビン303と骨材計量器305とミキサー307とを備えている。
【0003】
ホットビン303には、加熱され乾燥した骨材が格納されるようになっている。骨材計量器305は、ホットビン303からミキサー307に供給される骨材を計量するようになっている。ミキサー307は、骨材計量器305で計量された所定量の骨材と、図示しないフィラー供給部から供給された所定量のフィラーと、図示しないアスファルト供給部から供給された所定量のアスファルトとを混合し、アスファルト合材を生産するようになっている。
【0004】
ここで、従来の技術に関する文献として、たとえば特許文献1を掲げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アスファルト合材を生産しているときに、ホットビン303に貯蔵されている骨材が余ってしまうことがある。ホットビン303内に余ってしまった骨材をそのまましておくと、骨材の温度が低下しまい、そのままでは、アスファルト合材の材料として使用することができない。
【0007】
そこで、ホットビン303に骨材の抜き取り部309を設け、余ってしまった骨材をホットビン303から抜き取るようにしている。抜き取り部309から抜き取られた骨材は、たとえばショベルで受けてヤードに搬送し再使用している。
【0008】
ところで、抜き取り部309から抜き取られた骨材をショベルで受けるときに、大量の埃(骨材に含まれていた埃等)が周辺に放出されてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ホットビンから出てきた骨材を用いてミキサーでアスファルト合材を生産するアスファルトプラントおよびアスファルト合材の生産方法において、ホットビン内に骨材が余ってしまった場合であっても、この余った骨材から発生する埃を大気中に発散させることなく再利用することができるものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、骨材を貯蔵するホットビンと、前記ホットビンから出てきた骨材を貯蔵する材料ホッパーと、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先を、ミキサーもしくは前記材料ホッパーに切り換える切換部と、前記材料ホッパーから出てきた骨材を加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材を前記ホットビンに供給する骨材ドライヤと、
前記ホットビンに設けられた計量ゲートと、前記ミキサーに供給される骨材を計量する骨材計量器とを有し、前記切換部は、前記骨材計量器に設けられており、前記ホットビンの前記計量ゲートから前記骨材計量器に落下する骨材の供給先を、前記ミキサーもしくは前記材料ホッパーに切り換えるように構成されているアスファルトプラントである。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアスファルトプラントであって、前記切換部は、前記ミキサーでアスファルト合材を生産しているときには、前記ホットビンから出てきた骨材を前記ミキサーに供給し、前記ホットビン内の骨材が余ったときには、前記ホットビンから出てきた骨材を前記材料ホッパーに供給するように構成されているアスファルトプラントである。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のアスファルトプラントであって、前記ホットビン内の骨材が前記材料ホッパーに供給されるようになっているときに、前記ホットビンから出てきた骨材を前記材料ホッパーまで搬送し、前記材料ホッパーから出てきた骨材を前記骨材ドライヤまで搬送し、前記骨材ドライヤから出てきた骨材を前記ホットビンまで搬送する骨材搬送部を有し、前記骨材搬送部は、カバーを用いることで、骨材から埃が発生しても、この発生した埃を大気中に発散させないようになっているアスファルトプラントである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ホットビンから出てきた骨材を用いてミキサーでアスファルト合材を生産するアスファルトプラントおよびアスファルト合材の生産方法において、ホットビン内に骨材が余ってしまった場合であっても、この余った骨材から発生する埃を大気中に発散させることなく再利用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態に係るアスファルトプラントの構成を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るアスファルトプラントのより詳しい構成を示す図である。
【
図3】従来のアスファルトプラントを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態に係るアスファルトプラント1は、道路等のアスファルト舗装の表層や基層に使用されるアスファルト合材を生産(製造)するものであり、
図1や
図2で示すように、ホットビン3と材料ホッパー5と切換部(排出ダンパー)7と骨材ドライヤ9とミキサー11とを備えて構成されている。
【0018】
ホットビン3は、アスファルト合材の構成材料であって骨材ドライヤ9によって加熱され乾燥した骨材を貯蔵(格納)するものである。材料ホッパー5は、ホットビン3から出てきた骨材を貯蔵(格納)するものである。
【0019】
切換部7は、ホットビン3から出てきた骨材の供給先(送り先)を、ミキサー11もしくは材料ホッパー5に切り換えるものである。骨材ドライヤ9は、材料ホッパー5から出てきた骨材を加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材をホットビン3に供給する(送る)ものである。
【0020】
なお、骨材ドライヤ9には、材料ホッパー5から出てきた骨材に代えてもしくは加えて、材料ホッパー5に入っていない他の骨材(別途保管されていた骨材やトラックで搬送されてきた骨材)が供給される場合もある。
【0021】
また、アスファルトプラント1には、フィラーをミキサー11に供給するフィラー供給部13と、アスファルトをミキサー11に供給するアスファルト供給部15とが設けられている。
【0022】
切換部7は、ミキサー11でアスファルト合材を生産しているときには、ホットビン3から出てきた骨材をミキサー11に供給し、ホットビン3内の骨材が余ったときには、ホットビン3から出てきた骨材を材料ホッパー5に供給するように構成されている。
【0023】
切換部7の切り換えによって、ホットビン3から出てきた骨材がミキサー11に供給されているときには、フィラー供給部13からフィラーがミキサー11に供給され、アスファルト供給部15からアスファルトがミキサー11の供給されるようになっている。そして、ミキサー11で骨材とフィラーとアスファルトとが混合され、アスファルト合材が生産されるようになっている。
【0024】
また、切換部7は、ホットビン3内に骨材が残っているにもかかわらず、アスファルト合材の生産が停止されミキサー11への骨材の供給が不要になったときには、ホットビン3から出てきた骨材を材料ホッパー5に供給するように構成されている。
【0025】
すなわち、ホットビン3内に骨材が余ったときには、ホットビン3内の骨材の総てを材料ホッパー5に供給して、ホットビン3を空にするとともに、材料ホッパー5内に骨材を貯蔵しておくようになっている。
【0026】
そして、アスファルト合材が再び必要になったとき、上述したように、材料ホッパー5から骨材ドライヤ9に骨材を供給し、この骨材を骨材ドライヤ9で加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材をホットビン3に供給し、ホットビン3からミキサー11に骨材を供給し、アスファルト合材を生産するようになっている。
【0027】
なお、切換部7の切り換えによって、ホットビン3から材料ホッパー5に供給され材料ホッパー5から出てきて骨材ドライヤ9で加熱され乾燥した骨材は、ホットビン3に再び供給され、切換部7によって、ミキサー11に供給されるが、ホットビン3内の骨材が余ったときには、材料ホッパー5に供給される。
【0028】
ここで、アスファルトプラント1について、
図2を参照しつつさらに詳しく説明する。
【0029】
アスファルトプラント1には、さらに、計量ゲート17と骨材計量器19と排出シュート21と搬送コンベヤ(たとえばベルトコンベヤ)23と搬送エレベータ25と搬送コンベヤ(たとえばベルトコンベヤ)27と搬送装置29とが設けられている。
【0030】
計量ゲート17と骨材計量器19は、アスファルト合材をミキサー11で生産するときに使用される骨材を計量するものである。排出シュート21と搬送コンベヤ23と搬送エレベータ25とは、ホットビン3内の骨材が材料ホッパー5に供給されるようになっているときに、ホットビン3から出てきた骨材を材料ホッパー5まで搬送するものである。
【0031】
また、計量ゲート17は、ホットビン3の下端に設けられている。そして、ホットビン3から落下してホットビン3から出てくる骨材を計量するようになっている。骨材計量器19は、計量ゲート17から出てきた骨材であってミキサー11に供給される骨材を計量するようになっている。
【0032】
切換部7は、骨材計量器19に設けられており、ホットビン3の計量ゲート17から骨材計量器19に落下する骨材の供給先を、ミキサー11もしくは材料ホッパー5に切り換えるように構成されている。
【0033】
さらに説明すると、骨材計量器19は、内側に骨材等が入る筐体を備えて構成されており、排出ダンパー7は、上記筐体内に設けられているとともに、排出ダンパー7の上端が上記筐体に回動自在に係合している。そして、排出ダンパー7が一方の側に回動することで、計量ゲート17から落下してきた骨材が、ミキサー11に供給されるようになっており、切換部7が他方の側に回動することで、計量ゲート17から落下してきた骨材が、材料ホッパー5に供給されるようになっている。
【0034】
搬送コンベヤ27は、材料ホッパー5から出てきた骨材を骨材ドライヤ9まで搬送するものであり、搬送装置29は、骨材ドライヤ9から出てきた骨材をホットビン3搬送するものである。
【0035】
なお、すでに理解されるように、排出シュート21、搬送コンベヤ23、搬送エレベータ25、搬送コンベヤ27、搬送装置29等は、骨材搬送部を形成している。この骨材搬送部では、カバー(図示せず)等を用いることで、骨材を上記カバーの外の大気にほとんど曝すことなく、骨材から埃が発生しても、この発生した埃を大気中に発散させないようになっている。
【0036】
また、計量ゲート17と骨材計量器19との間の骨材の経路においても、カバー等により、骨材から発生した埃が大気中に発散されないようになっている。
【0037】
次に、アスファルトプラント1の動作を説明する。
【0038】
初期状態としてホットビン3内に加熱乾燥された骨材が入っており、材料ホッパー5と骨材ドライヤ9とは空(空気しか入っていない状態)になっているものとする。
【0039】
上記初期状態で、ホットビン3内の骨材をミキサー11に供給するとともに、フィラー供給部13からミキサー11にフィラーを供給しアスファルト供給部15からミキサー11にアスファルトを供給する。そして、ミキサー11でアスファルト合材を生産する。
【0040】
アスファルト合材の生産が終了したときに、ホットビン3内に骨材が余っている場合には、切換部7を切り換えて、ホットビン3内に骨材を材料ホッパー5に供給し、材料ホッパー5内に骨材を蓄える。
【0041】
アスファルト合材の生産を再開するときには、材料ホッパー5内の骨材を骨材ドライヤ9に供給し、骨材ドライヤ9で加熱乾燥された骨材をホットビン3に供給し、切換部7を切り換えて、ホットビン3内の骨材をミキサー11に供給するとともに、フィラー供給部13からミキサー11にフィラーを供給しアスファルト供給部15からミキサー11にアスファルトを供給する。
【0042】
アスファルトプラント1によれば、骨材を貯蔵するホットビン3と、ホットビン3から出てきた骨材を貯蔵する材料ホッパー5と、ホットビン3から出てきた骨材の供給先をミキサー11もしくは材料ホッパー5に切り換える切換部7とを備えているので、ホットビン3内に骨材が余ってしまった場合、この余った骨材を一旦大気中に出してショベルで受ける作業を無くすことができ、材料ホッパー5に直接入れることができ、骨材ショベルで受けることで骨材から発生する埃が大気中に発散することを抑えることができる。
【0043】
これにより、環境の悪化を防止することができる。また、従来、骨材ショベルで受けるときに埃が発することを防止するために、骨材にアスファルトを混ぜる場合があったが、このアスファルトが不要になる。
【0044】
また、アスファルトプラント1によれば、材料ホッパー5内で余った骨材であって材料ホッパー5から出てきた骨材を、骨材ドライヤ9で加熱し乾燥しこの加熱され乾燥した骨材をホットビン3に供給するので、材料ホッパー5内で余った骨材を容易に再利用することができる。
【0045】
また、アスファルトプラント1によれば、ホットビン3内で余った骨材を、従来のようにヤードに戻すことなく、材料ホッパー5に入れるので、骨材からの放熱量を極力少なくすることができ、熱量の無駄を少なくすることができる。
【0046】
また、アスファルトプラント1によれば、余った骨材を利用する場合、余った骨材をミキサー11に通すことなく材料ホッパー5に供給するので、無駄にミキサー11を通過する骨材を無くすことができ、ミキサー11の摩耗等を抑えることができる。
【0047】
ここで、変形例に係るアスファルトプラント(図示せず)について説明する。
【0048】
変形例に係るアスファルトプラントは、材料ホッパーが設けられていない点が、上述したアスファルトプラント1とは異なり、その他の点は、上述したアスファルトプラント1と同様に構成されている。
【0049】
すなわち、変形例に係るアスファルトプラントは、ホットビンと骨材ドライヤと切換部(排出ダンパー)とミキサーとフィラー供給部とアスファルト供給部等を備えて構成されている。
【0050】
ホットビンは、骨材ドライヤによって加熱され乾燥した骨材を貯蔵するものであり、骨材ドライヤは、ホットビンから出てきた骨材を加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材をホットビンに供給するものである。
【0051】
切換部は、ホットビンから出てきた骨材の供給先を、ミキサーもしくは骨材ドライヤに切り換えるものであり、フィラー供給部は、フィラーをミキサーに供給するものであり、アスファルト供給部は、アスファルトをミキサーに供給するものである。
【0052】
また、切換部は、ミキサーでアスファルト合材を生産しているときには、ホットビンから出てきた骨材をミキサーに供給し、ホットビン内の骨材が余ったときには、ホットビンから出てきた骨材を骨材ドライヤに供給するように構成されている。
【0053】
骨材ドライヤに供給された骨材は、ミキサーでのアスファルト合材の生産を再開するときに、骨材ドライヤで加熱され乾燥し、この乾燥した骨材はホットビンに供給され、アスファルト合材を生産するためにミキサーに送られる。
【0054】
さらに説明すると、ホットビン内の骨材が余ったときに、ホットビン内の骨材をホット内にそのまま残しておく。そして、アスファルト合材が必要になったとき、ホットビンから骨材ドライヤに骨材を供給してホットビンを空にし、ホットビンから供給された骨材を骨材ドライヤで加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材をホットビンに供給し、ホットビンからミキサーに骨材を供給し、アスファルト合材を生産する。
【0055】
変形例に係るアスファルトプラントよれば、材料ホッパーを設けていないので、アスファルトプラントの構成が簡素になっている。
【0056】
なお、ホットビン内の骨材が余ったときに、ホットビン内の骨材を骨材ドライヤに移しておき、アスファルト合材が必要になったとき、骨材ドライヤ内の骨材を骨材ドライヤで加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材をホットビンに供給し、ホットビンからミキサーに骨材を供給し、アスファルト合材を生産するようにしてもよい。
【0057】
ところで、上記載内容を方法の発明として把握してもよい。
【0058】
すなわち、骨材をホットビンに貯蔵するホットビン貯蔵工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先を、切換部を用いて、ミキサーもしくは前記材料ホッパーに切り換える切換工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先が、前記切換工程で前記材料ホッパーに切り換えられたときに、前記ホットビンから出てきた骨材を材料ホッパーに貯蔵する材料ホッパー貯蔵工程と、前記材料ホッパー貯蔵工程で材料ホッパーに貯蔵されている骨材を、前記材料ホッパーから出し、前記材料ホッパーから出てきた骨材を、骨材ドライヤで加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材を前記ホットビンに供給するホットビン供給工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先が、前記切換工程で前記ミキサーに切り換えられたときに、前記ミキサーにアスファルトとフィラーと前記ホットビンから出てきた骨材とを供給して、これらの供給されたもの混合する混合工程とを有するアスファルト合材の生産方法として把握してもよい。
【0059】
ここで、前記切換工程が、前記ミキサーでアスファルト合材を生産しているときには、前記ホットビンから出てきた骨材を前記ミキサーに供給し、前記ホットビン内の骨材が余ったときには前記ホットビンから出てきた骨材を前記材料ホッパーに供給する工程になっていてもよい。
【0060】
また、上記載内容を、骨材をホットビンに貯蔵するホットビン貯蔵工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先を、ミキサーもしくは骨材ドライヤに切換部によって切り換える切換工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先が、前記切換工程で前記ミキサーに切り換えられたときに、前記ミキサーにアスファルトとフィラーと前記ホットビンから出てきた骨材とを供給して、これらの供給されたもの混合する混合工程と、前記ホットビンから出てきた骨材の供給先が、前記切換工程で前記骨材ドライヤに切り換えられたときに、前記ホットビンから出てきた骨材を骨材ドライヤで加熱し乾燥し、この加熱され乾燥した骨材を前記ホットビンに供給する供給工程とを有するアスファルト合材の生産方法として把握してもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 アスファルトプラント
3 ホットビン
5 材料ホッパー
7 切換部(排出ダンパー)
9 骨材ドライヤ
11 ミキサー
17 計量ゲート
19 骨材計量器