(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-29
(45)【発行日】2023-04-06
(54)【発明の名称】ビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20230330BHJP
G06F 1/20 20060101ALI20230330BHJP
G11B 33/02 20060101ALI20230330BHJP
G11B 33/14 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
G06F1/16 313
G06F1/16 312B
G06F1/16 312L
G06F1/16 312M
G06F1/16 312P
G06F1/20 C
G06F1/20 A
G06F1/20 B
G11B33/02 301A
G11B33/02 301X
G11B33/14 501A
(21)【出願番号】P 2022029896
(22)【出願日】2022-02-28
【審査請求日】2022-02-28
(31)【優先権主張番号】202110568902 .5
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522078783
【氏名又は名称】広東培正学院
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】弁理士法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲きょう▼ 健虎
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-090950(JP,A)
【文献】特開2006-140343(JP,A)
【文献】特開2019-145713(JP,A)
【文献】特表2017-537371(JP,A)
【文献】特開2005-268546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16-1/18
G06F 1/20
G11B 33/02
G11B 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネット本体を含み、前記キャビネット本体は主にキャビネットボディ(1)とキャビネットドア(6)で構成され、キャビネットドア(6)はヒンジ(601)を介してキャビネットボディ(1)の前端の一側面にヒンジ接続されるビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネットであって、さらに取付フレームを含み、前記取付フレーム全体はU字形を呈して設置され、複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って取付フレームの内側に並んで設置され、
前記取付フレームは六角スリーブ(2)、補強ブロック(3)、U字形板(4)及びネジロッド(8)を含み、複数のU字形板(4)と複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って交互に設置され、前記U字形板(4)の外側壁の4つのコーナー位置にいずれも固定スリーブ(401)が設置され、垂直に整列された複数の固定スリーブ(401)はいずれも同一のネジロッド(8)にスライド可能に嵌め込まれ、前記固定スリーブ(401)の上側と下側のネジロッド(8)にいずれも六角スリーブ(2)が螺合され、
前記U字形板(4)の内壁の中央水平面に内向きに延びるU字形凸状ストリップ(402)が設置され、前記U字形凸状ストリップ(402)の中央水平面にU字形溝(403)が設置され、そのうち、U字形凸状ストリップ(402)の対称的な2つの板の上面と下面にいずれも制限ストリップ(404)が設置され、
前記キャビネットボディ(1)全体はU字形を呈して設置され、前記キャビネットボディ(1)の対称的な2つの側板の上面と下面にいずれも制限溝(102)が設置され、同時にキャビネットボディ(1)の後側板の上外壁と下外壁に矩形溝(103)が対称的に設置され、
前記制限溝(102)は制限ストリップ(404)と隙間嵌めされ、同時に矩形溝(103)はU字形凸状ストリップ(402)の上側と下側のU字形板(4)の内壁に密着され、
キャビネット本体の上側と下側にいずれも熱伝導板(7)が嵌合して設置されることを特徴とするビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項2】
前記キャビネットボディ(1)の2つの側板の外壁にいずれも補助スリーブ(101)が設置され、前記補助スリーブ(101)にボルトロッド(301)がスライド可能に嵌合され、前記ボルトロッド(301)の一端に六角ブロック(302)が固定接続され、同時にボルトロッド(301)の他端は補強ブロック(3)の一側面のネジ止まり穴(303)に螺合され、2つの補強ブロック(3)はそれぞれキャビネットボディ(1)の後側の2つのネジロッド(8)にスライド可能に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項3】
前記補強ブロック(3)の上側と下側のネジロッド(8)にいずれも六角スリーブ(2)が螺接されることを特徴とする請求項2に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項4】
前記六角スリーブ(2)の補強ブロック(3)又は/及び固定スリーブ(401)に近接する一側面に制限板(202)が一体成形して設置され、前記六角スリーブ(2)と制限板(202)の接続体にネジロッド(8)と螺合するためのネジ貫通孔(201)が設置されることを特徴とする請求項3に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項5】
前記U字形凸状ストリップ(402)の厚さはキャビネットボディ(1)の厚さに等しいことを特徴とする請求項1に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項6】
前記キャビネットドア(6)の外側壁の上端と下端にL字形係止板(602)が対称的に設置され、隣接するキャビネットドア(6)に対称的に設置された2つのL字形係止板(602)の間はU字形係止ストリップ(5)によって嵌合して制限されることを特徴とする請求項1に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項7】
前記U字形係止ストリップ(5)の開口端の2つのロッド本体に貫通孔(501)が整列されるように設置され、2つの貫通孔(501)に同一のプラグ(502)がスライド可能に挿入されることを特徴とする請求項6に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項8】
前記熱伝導板(7)の内部に蛇行管(703)が設置され、同時に熱伝導板(7)の内部にグラフェン熱伝導層(704)が充填され、前記熱伝導板(7)の上面と下面にいずれも複数の等辺三角形放熱ストリップ(702)が配列して設置され、
前記蛇行管(703)の両端はいずれも熱伝導板(7)及びU字形板(4)を順次貫通してU字形板(4)の後側まで延びることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項9】
前記熱伝導板(7)の側面外壁にさらにU字形位置決めストリップ(701)が一体成形して設置され、前記U字形位置決めストリップ(701)はU字形溝(403)と隙間嵌めするために用いられることを特徴とする請求項8に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【請求項10】
キャビネットドア(6)の高さ寸法はキャビネットボディ(1)の高さ寸法より大きく、キャビネットドア(6)の上側と下側からキャビネットボディ(1)の外側まで延びる部分の内壁にゴムシールストリップが設置されることを特徴とする請求項9に記載のビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ保管の技術分野に属し、特にビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネットに関し、主にストレージサーバの使用時の配置と保護に用いられる。
【背景技術】
【0002】
サーバキャビネットは、取付パネル、プラグイン、サブボックス、電子部品、デバイス、機械部品及びコンポーネントを組合せて一体の取付ボックスに構成するために用いられる。サーバキャビネットは、通常、直方体の外形を有し、サーバキャビネットは耐振動性、耐衝撃性、耐腐食性、防塵性、防水性、耐放射線性などの性能を有し、電子機器の正常な動作に適した環境及び安全保護を提供する、電子機器の重要な構成コンポーネントである。
【0003】
例えば、従来の公開文献、CN111867288A-ビッグデータプラットフォームデータストレージデバイス専用サーバキャビネットは、縦板、横レール及び持ち上げワイヤ管理機構を含む。この発明では、縦板の内部に持ち上げワイヤ管理機構を設置し、モータが歯車を駆動して回転させることにより、歯車はラックを介してガイド板を駆動してスライドロッドの上端で上へ移動させ、ガイド板は凸板を介して固定フレームを駆動して上端へ移動させ、固定フレームはデバイスの底部に当接して、デバイスを持ち上げ、横レールと協働してデバイスを迅速に固定し、デバイスを迅速に持ち上げて固定できるという利点が達成される。持ち上げフレームの内部にワイヤクランプ機構を設置し、デバイスの上端の導線を貫通孔に貫通させ、続いてノブを回転させることにより、ノブはスクリューを駆動してL字形シートの内側で螺合し、第1クランプブロックは第2クランプブロックと協働して導線をクランプして固定し、導線を整然と固定し、導線のジョイントが外れるのを防止できるという利点が達成される。
【0004】
上記公開文献におけるキャビネットは、サーバの配置と保護に利便性をもたらし、サーバの保管と使用を容易にするが、上記キャビネットは実際の使用中に依然として以下の欠点が存在する。
【0005】
1.従来の公開文献におけるキャビネットは一体的に固定して設置され、配置されたサーバグループのサイズに応じて空間調整を行うことができず、これにより機構全体が大きな空間を占め、さらにはキャビネット空間の使用率が低いという欠点が発生する。
【0006】
2.従来の公開文献におけるキャビネットは一体的に固定して設置され、サーバのある領域をメンテナンスする必要がある時、キャビネット全体を広げて外部環境にさらす必要があり、外部のほこり及び湿気がキャビネットに入るため、キャビネット内の他の電子部品に損傷を与える。
【0007】
3.従来の公開文献におけるキャビネットの放熱装置は、主にキャビネットの側壁に設置され、これによりキャビネット内部の放熱効果が低く、特に大きな空間のキャビネットは、キャビネット内部の大きな空間に直面して効果的に放熱しにくい。
【0008】
したがって、上記技術的問題を解決するために、従来技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、従来のサーバキャビネットに存在する空間利用が合理的ではなく、メンテナンス時に電子部品に対する保護性が低く及び放熱性が低いという問題を解決し、空間利用が合理的で、メンテナンスする時に電子部品に対する保護性が高く及び放熱性が高いビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記技術的問題を解決するために、本発明は以下の技術的解決手段によって実施される。
【0011】
本発明は、キャビネット本体を含み、前記キャビネット本体は主にキャビネットボディとキャビネットドアで構成され、キャビネットドアはヒンジを介してキャビネットボディの前端の一側面にヒンジ接続されるビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネットであり、さらに取付フレームを含み、前記取付フレーム全体はU字形を呈して設置され、複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って取付フレームの内側に並んで設置される。
【0012】
前記取付フレームは六角スリーブ、補強ブロック、U字形板及びネジロッドを含み、複数のU字形板と複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って交互に設置され、前記U字形板の外側壁の4つのコーナー位置にいずれも固定スリーブが設置され、垂直に整列された複数の固定スリーブはいずれも同一のネジロッドにスライド可能に嵌め込まれ、前記固定スリーブの上側と下側のネジロッドにいずれも六角スリーブが螺合される。
【0013】
前記U字形板の内壁の中央水平面に内向きに延びるU字形凸状ストリップが設置され、前記U字形凸状ストリップの中央水平面にU字形溝が設置され、そのうち、U字形凸状ストリップの対称的な2つの板の上面と下面にいずれも制限ストリップが設置される。
【0014】
前記キャビネットボディ全体はU字形を呈して設置され、前記キャビネットボディの対称的な2つの側板の上面と下面にいずれも制限溝が設置され、同時にキャビネットボディの後側板の上外壁と下外壁に矩形溝が対称的に設置される。
【0015】
前記制限溝は制限ストリップと隙間嵌めされ、同時に矩形溝はU字形凸状ストリップの上側と下側のU字形板の内壁に密着される。
【0016】
キャビネット本体の上側と下側にいずれも熱伝導板が嵌合して設置される。
【0017】
本発明では、上記改良により、各キャビネットボディは独立してキャビネットドアに嵌合することで、各キャビネット本体はいずれも比較的独立した空間にあり、作業者はサーバをメンテナンスする時、他のキャビネット本体におけるサーバへの影響を効果的に低減させることができ、同時に、U字形板上の固定スリーブはネジロッド上にスライド可能に嵌め込まれることで、キャビネットボディは垂直方向に調整しやすく、同時に、サーバグループのサイズに応じて異なるサイズのキャビネットを組合せて、大きなキャビネット本体になり、キャビネット本体の使用率を効果的に向上させる。
【0018】
さらに、前記キャビネットボディの2つの側板の外壁にいずれも補助スリーブが設置され、前記補助スリーブにボルトロッドがスライド可能に嵌合され、前記ボルトロッドの一端に六角ブロックが固定接続され、同時にボルトロッドの他端は補強ブロックの一側面のネジ止まり穴に螺合され、2つの補強ブロックはそれぞれキャビネットボディの後側の2つのネジロッドにスライド可能に嵌め込まれる。
【0019】
さらに、前記補強ブロックの上側と下側のネジロッドにいずれも六角スリーブが螺接される。
【0020】
さらに、前記六角スリーブの補強ブロック又は/及び固定スリーブに近接する一側面に制限板が一体成形して設置され、前記六角スリーブと制限板の接続体にネジロッドと螺合するためのネジ貫通孔が設置される。
【0021】
さらに、前記U字形凸状ストリップの厚さはキャビネットボディの厚さに等しい。
【0022】
さらに、前記キャビネットドアの外側壁の上端と下端にL字形係止板が対称的に設置され、隣接するキャビネットドアに対称的に設置された2つのL字形係止板の間はU字形係止ストリップによって嵌合して制限される。
【0023】
さらに、前記U字形係止ストリップの開口端の2つのロッド本体に貫通孔が整列されるように設置され、2つの貫通孔に同一のプラグがスライド可能に挿入される。
【0024】
本発明の更なる改良として、前記熱伝導板の内部に蛇行管が設置され、同時に熱伝導板の内部にさらにグラフェン熱伝導層が充填され、前記熱伝導板の上面と下面にいずれも複数の等辺三角形放熱ストリップが配列して設置される。
【0025】
前記蛇行管の両端はいずれも熱伝導板及びU字形板を順次貫通してU字形板の後側まで延びる。
【0026】
本発明では、上記改良により、各対向するキャビネット本体の上側と下側に放熱装置を設置することができ、独立したキャビネット本体の有効空間は上側と下側の同期放熱と協働し、キャビネット本体内部の熱を迅速に放熱することができ、それにより全体の放熱効率を向上させる。
【0027】
さらに、前記熱伝導板の側面外壁にさらにU字形位置決めストリップが一体成形して設置され、前記U字形位置決めストリップはU字形溝と隙間嵌めするために用いられる。
【0028】
さらに、キャビネットドアの高さ寸法はキャビネットボディの高さ寸法より大きく、キャビネットドアの上側と下側からキャビネット本体の外側まで延びる部分の内壁にゴムシールストリップが設置される。
【発明の効果】
【0029】
本発明は以下の有益な効果を有する。
【0030】
1、本発明では、キャビネット本体とU字形板の嵌合により、独立した保管空間を構成することができる。固定スリーブはネジロッドにスライド可能に嵌め込まれることで、U字形板のネジロッドでの高さ調整が容易になり、異なる体積のサーバグループに対して、作業者は必要に応じて、対応するサイズのキャビネット本体を組合せることができる。それにより空間の調整が実現され、キャビネット本体の空間の使用率が効果的に向上する。
【0031】
2、本発明では、複数のキャビネット本体を垂直に並べて設置することにより、複数のキャビネット本体はいずれも独立した保管空間に属することができる。各キャビネット本体にいずれもキャビネットドアが配置され、作業者はキャビネット本体のサーバグループを意図的にメンテナンスしやすい。メンテナンスする時、変わりやすい外部環境が他の電気部品に影響を与えることが回避される。
【0032】
3、本発明では、放熱板に蛇行管を設置することにより、グラフェン熱伝導層は、キャビネット本体の熱を蛇行管に迅速に伝導することができ、蛇行管の熱交換液は熱を迅速に放熱することができる。各キャビネット本体の上側と下側にいずれも放熱板を設置することで、キャビネット本体の上側と下側から同期して迅速に放熱することができ、キャビネット本体の放熱効率が大幅に向上する。
【0033】
もちろん、本発明を実施する任意の製品は、必ずしも上記のすべての利点を同時に達成する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0035】
【
図3】本発明における取付フレームの全体構造概略図である。
【
図4】本発明におけるU字形板の全体構造概略図である。
【
図5】本発明における補強ブロック及びボルトロッドの組立図である。
【
図6】本発明における六角スリーブ及び制限板の全体構造概略図である。
【
図7】本発明におけるキャビネット本体の全体構造概略図である。
【
図9】本発明における熱伝導板の全体構造概略図である。
【
図10】本発明における熱伝導板の内部構造概略図である。
【
図11】本発明におけるU字形係止ストリップ及びプラグの嵌合図である。
【
図12】本発明における隣接するキャビネット本体を共同使用する状態図である。
【
図13】本発明における各キャビネット本体を独立して使用する状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では本発明の実施例における図面を参照しながら本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。
【0037】
図1~2を参照する。本発明は、ビッグデータプラットフォームゲートウェイデータストレージサーバ用キャビネットであり、キャビネット本体を含み、キャビネット本体は主にキャビネットボディ1とキャビネットドア6で構成され、キャビネットドア6はヒンジ601を介してキャビネットボディ1の前端の一側面にヒンジ接続され、さらに取付フレームを含み、取付フレーム全体はU字形を呈して設置され、複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って取付フレームの内側に並んで設置される。
【0038】
本設置を使用する場合、複数のキャビネット本体は独立したサーバグループを保管するために使用することができ、互いのメンテナンスの干渉を低減させ、
図13に示すように、キャビネット本体にはサーバグループを固定するための支持板金などを取付けることができる。
【0039】
図3~8を参照する。取付フレームは六角スリーブ2、補強ブロック3、U字形板4及びネジロッド8を含む。複数のU字形板4と複数のキャビネット本体は垂直方向に沿って交互に設置される。U字形板4の外側壁の4つのコーナー位置にいずれも固定スリーブ401が設置され、垂直に整列される複数の固定スリーブ401はいずれも同一のネジロッド8にスライド可能に嵌め込まれ、固定スリーブ401の上側と下側のネジロッド8にいずれも六角スリーブ2が螺合される。
【0040】
U字形板4の内壁の中央水平面に内向きに延びるU字形凸状ストリップ402が設置される。U字形凸状ストリップ402の中央水平面にU字形溝403が設置され、そのうち、U字形凸状ストリップ402の対称的な2つの板の上面と下面にいずれも制限ストリップ404が設置される。
【0041】
キャビネットボディ1全体はU字形を呈して設置される。キャビネットボディ1の対称的な2つの側板の上面と下面にいずれも制限溝102が設置され、同時にキャビネットボディ1の後側板の上外壁と下外壁に矩形溝103が対称的に設置される。
【0042】
制限溝102は制限ストリップ404と隙間嵌めされ、同時に矩形溝103はU字形凸状ストリップ402の上側と下側のU字形板4の内壁に密着される。該設置はキャビネットボディ1とU字形板4との間の嵌合の密封性を実現することができる。U字形凸状ストリップ402の厚さはキャビネットボディ1の厚さに等しい。
【0043】
キャビネットボディ1の2つの側板の外壁にいずれも補助スリーブ101が設置される。補助スリーブ101にボルトロッド301がスライド可能に嵌合される。ボルトロッド301の一端に六角ブロック302が固定接続され、同時にボルトロッド301の他端は補強ブロック3の一側面のネジ止まり穴303に螺合される。2つの補強ブロック3はそれぞれキャビネットボディ1の後側の2つのネジロッド8にスライド可能に嵌め込まれる。補助スリーブ101の設置により、ボルトロッド301の協力の下で、さらにキャビネットボディ1の取付の安定性を実現することができる。
【0044】
補強ブロック3の上側と下側のネジロッド8にいずれも六角スリーブ2が螺接される。
【0045】
六角スリーブ2の補強ブロック3又は/及び固定スリーブ401に近接する一側面に制限板202が一体成形して設置され、六角スリーブ2と制限板202の接続体にネジロッド8と螺合するためのネジ貫通孔が設置される。制限板202の設置により、六角スリーブ2の嵌合の締結性に力点を提供することができる。
【0046】
上記設置を使用する場合、キャビネットボディ1上の制限溝102を制限ストリップ404に挿入し、キャビネットボディ1とU字形板4との間の初期固定を実現する。続いてキャビネットボディ1をU字形板4に押し込んで、矩形溝103とU字形凸状ストリップ402の上側と下側のU字形板4の内壁との密着を実現する。続いてボルトロッド301を補助スリーブ101に挿入し、六角ブロック302を介してボルトロッド301と補強ブロック3を締め付けることにより、キャビネットボディ1とU字形板4はより密着される。
【0047】
図7~8及び11を参照する。キャビネットドア6の外側壁の上端と下端にL字形係止板602が対称的に設置される。隣接するキャビネットドア6に対称的に設置された2つのL字形係止板602の間はU字形係止ストリップ5によって嵌合して制限される。
【0048】
U字形係止ストリップ5の開口端の2つのロッド本体に貫通孔501が整列されるように設置され、2つの貫通孔501に同一のプラグ502がスライド可能に挿入される。
【0049】
上記設置を使用する場合、2つの隣接するキャビネット1を一体として使用する必要がある時、2つの隣接するキャビネットボディ1間の熱伝導板7を引き出す。続いてU字形係止ストリップ5を隣接する対称的なL字形係止板602に挿入し、プラグ502によってL字形係止板602とU字形係止ストリップ5を接続するだけで、隣接する2つのキャビネットドア6を一体的に開閉することができる。
図12に示すとおりである。
【0050】
図3及び9~10を参照する。キャビネット本体の上側と下側にいずれも熱伝導板7が嵌合して設置され、熱伝導板7の内部に蛇行管703が設置され、同時に熱伝導板7の内部にさらにグラフェン熱伝導層704が充填され、熱伝導板7の上面と下面にいずれも複数の等辺三角形放熱ストリップ702が配列して設置される。三角放熱ストリップ702の設置により、表面積を増大させることによって熱伝導効率を向上させることができる。
【0051】
蛇行管703の両端はいずれも熱伝導板7及びU字形板4を順次貫通してU字形板4の後側まで延び、蛇行管703に循環流通する冷却液、例えば液体水などが充填されている。
【0052】
熱伝導板7の側面外壁にさらにU字形位置決めストリップ701が一体成形して設置される。U字形位置決めストリップ701はU字形溝403と隙間嵌めするために用いられる。該設置は、熱伝導板7とU字形板4との間の嵌合位置決めを実現することができる。
【0053】
キャビネットドア6の高さ寸法はキャビネットボディ1の高さ寸法より大きい。キャビネットドア6の上側と下側からキャビネットボディ1の外側まで延びる部分の内壁にゴムシールストリップが設置される。ゴムシールストリップの設置により、キャビネットドア6と熱伝導板7との間の密着の密封性を実現することができる。
【0054】
上記設置を使用する場合、作業者は独立して使用する必要があるキャビネットボディ1の上側と下側にそれぞれ熱伝導板7を挿入する。続いて蛇行管703の両端をU字形板4に可動的に貫通させ、凝縮器の出入端に接続すると、冷却液の蛇行管703における流通を実現することができる。
【0055】
また、装置全体の放熱効果をさらに向上させるために、作業者はキャビネットボディ1にファンを選択的に取付けて、空気の流通を増加させることができる。
【0056】
以上は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。前記各実施例に記載された技術的解決手段、及びその一部の技術的特徴に対して行われた任意の修正、同等の置換、改良は、すべて本発明の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0057】
1 キャビネットボディ、2 六角スリーブ、3 補強ブロック、4 U字形板、5 U字形係止ストリップ、6 キャビネットドア、7 熱伝導板、8 ネジロッド、101 補助スリーブ、102 制限溝、103 矩形溝、201 ネジ貫通孔、202 制限板、301 ボルトロッド、302 六角ブロック、303 ネジ止まり穴、401 固定スリーブ、402 U字形凸状ストリップ、403 U字形溝、404 制限ストリップ、501 貫通孔、502 プラグ、601 ヒンジ、602 L字形係止板、701 U字形位置決めストリップ、702 三角放熱ストリップ、703 蛇行管、704 グラフェン熱伝導層。