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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-29
(45)【発行日】2023-04-06
(54)【発明の名称】ゴミ箱
(51)【国際特許分類】
   B65F 1/00 20060101AFI20230330BHJP
   B65F 1/16 20060101ALI20230330BHJP
   B65F 1/06 20060101ALI20230330BHJP
   B65D 5/22 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
B65F1/00 D
B65F1/16
B65F1/06 Z
B65D5/22 C
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019010594
(22)【出願日】2019-01-24
(65)【公開番号】P2020117367
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-12-23
(73)【特許権者】
【識別番号】390022895
【氏名又は名称】株式会社トーモク
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】弁理士法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 貴史
(72)【発明者】
【氏名】豊嶋 梨夏
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-187307(JP,A)
【文献】国際公開第2008/023411(WO,A1)
【文献】実開平01-130908(JP,U)
【文献】実開昭62-191702(JP,U)
【文献】登録実用新案第3000365(JP,U)
【文献】実開平03-012802(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 1/00-1/16
B65D 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が開口された袋の上部が飛び出した状態で前記袋を内部に収容可能な本体部を備え、前記袋の開口端縁部の前側部分が、前記本体部の前側部分の上部に設けられた支持部の外面に巻き付けられるゴミ箱であって、
前面、後面、左側面及び右側面を有し、前記本体部の上面開口に被せられ、前記袋の開口端縁部の後側部分が前記前面及び前記左右側面に巻き付けられる内蓋部と、
底面が開口された箱状に形成され、前記内蓋部を内部に収容可能で、前記本体部の上面開口に被せられ、前記内蓋部に巻き付けられた前記袋の開口端縁部の後側部分を、前記内蓋部との間で挟持する外蓋部と、
前記内蓋部及び前記外蓋部の少なくとも前端部を前後方向に移動させることで前記本体部の上面開口を閉塞または開放させる移動機構と、
後面、左右側面及び底面を有し、前記本体部を内部に収容可能で、前記支持部に巻き付けられた前記袋の開口端縁部の前側部分を、前記支持部との間で挟持する外本体部と、
を備え、
前記本体部の左右側面及び前後面のうちの1面には、開口が形成され、
前記外本体部は、前記本体部の開口から前記本体部の内部に挿入され、前記外本体部の底面との間で前記本体部の底面を挟持する挟持部を備え、
前記外蓋部の前端部は、後方向に移動された場合に、前記本体部の前端部より後方に位置するとともに、前記外蓋部の前端部を前記後方向に移動された位置から前方向に向けて移動させた場合に、前後方向において前記本体部の前端部に近づくことを特徴とするゴミ箱。
【請求項2】
請求項1に記載のゴミ箱において、
所定の位置で前記内蓋部及び前記外蓋部の前端部の後方への移動を規制する規制部を備えることを特徴とするゴミ箱。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のゴミ箱において、
前記本体部の左右側面及び前後面のうちの1面には、開口が形成され、
前記本体部の開口から前記本体部の内部に引き出し可能に挿入される有底筒状の引出部を備えることを特徴とするゴミ箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミが入れられるゴミ袋を収容するゴミ箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の湾曲部材、及び、湾曲部材の両端部に接続され該両端部を結ぶ線を介して線対称な帯状部材であって可撓変形可能な可変部材を有する袋開閉具と、袋開閉具を自立させるスタンドとを備える臭い漏れ防止生ごみ容器が知られている(下記特許文献1参照)。この臭い漏れ防止生ごみ容器によれば、袋開閉具に袋を取り付けた状態で可変部材を湾曲部材に沿うように変形させて袋の上面開口を閉じることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-168902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の臭い漏れ防止生ごみ容器は、袋の中にゴミを入れる場合には、可変部材を元の形状に変形させて袋の上面開口を開く必要があり、このとき可変部材が変形する際の反動で、袋の中のゴミが飛び出るおそれがあり、衛生上問題があった。
【0005】
また、近年では、有底筒状のゴミ箱の中に収容したゴミ袋の中にゴミを入れ、さらに、ゴミ箱の上面開口を覆う開閉可能な上面板を備えるタイプが増加しているため、このような開閉タイプのゴミ箱においても、気密性を高め、ゴミの臭いが外部に漏れることを低減させることが求められていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ゴミの臭いが外部に漏れることを低減することができる開閉可能な上面板を有するゴミ箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のゴミ箱は、上面が開口された袋の上部が飛び出した状態で前記袋を内部に収容可能な本体部を備え、前記袋の開口端縁部の前側部分が、前記本体部の前側部分の上部に設けられた支持部の外面に巻き付けられるゴミ箱であって、前面、後面、左側面及び右側面を有し、前記本体部の上面開口に被せられ、前記袋の開口端縁部の後側部分が前記前面及び前記左右側面に巻き付けられる内蓋部と、底面が開口された箱状に形成され、前記内蓋部を内部に収容可能で、前記本体部の上面開口に被せられ、前記内蓋部に巻き付けられた前記袋の開口端縁部の後側部分を、前記内蓋部との間で挟持する外蓋部と、前記内蓋部及び前記外蓋部の少なくとも前端部を前後方向に移動させることで前記本体部の上面開口を閉塞または開放させる移動機構と、後面、左右側面及び底面を有し、前記本体部を内部に収容可能で、前記支持部に巻き付けられた前記袋の開口端縁部の前側部分を、前記支持部との間で挟持する外本体部と、を備え、前記本体部の左右側面及び前後面のうちの1面には、開口が形成され、前記外本体部は、前記本体部の開口から前記本体部の内部に挿入され、前記外本体部の底面との間で前記本体部の底面を挟持する挟持部を備え、前記外蓋部の前端部は、後方向に移動された場合に、前記本体部の前端部より後方に位置するとともに、前記外蓋部の前端部を前記後方向に移動された位置から前方向に向けて移動させた場合に、前後方向において前記本体部の前端部に近づくことを特徴とする。
【0008】
袋の開口端縁部の前側部分及び後側部分を、それぞれ1箇所で保持する場合等には、袋の開口端縁部の前側部分及び後側部分をどのような形にするか規定することができない。このため、蓋部により本体部の上面開口を閉塞して、袋の開口端縁部の前側部分と後側部分とを上下方向において重ねた場合に、前後方向及び左右方向において、袋の開口端縁部の前側部分と後側部分との間の隙間が一定ではなく、隙間が大きくなることがある。
【0009】
本発明によれば、袋の開口端縁部の前側部分を、支持部の外面に巻き付け、袋の開口端縁部の後側部分を、内蓋部の前面及び左右側面に巻き付けるので、袋の開口端縁部の前側部分及び後側部分を所定の形に規定することができる。これにより、前後方向及び左右方向において、袋の開口端縁部の前側部分と後側部分との間の隙間が小さい状態で一定に保つことができ、隙間が一定でないものに比べて、各蓋部により本体部の上面開口を閉塞した場合の袋の気密性を高めることができる。さらに、袋の開口端縁部の後側部分を、内蓋部と外蓋部との間で挟持するので、袋の開口端縁部の後側部分が抜け落ちるのを防止することができる。これにより、各蓋部により本体部の上面開口を閉塞した場合の袋の気密性を高めた状態を維持することができる。
【0011】
この構成によれば、袋の開口端縁部の前側部分を、支持部と外本体部との間で挟持するので、袋の開口端縁部の前側部分が抜け落ちるのを防止することができる。これにより、各蓋部により本体部の上面開口を閉塞した場合の袋の気密性を高めた状態をより一層確実に維持することができる。
【0013】
この構成によれば、本体部と外本体部とが分離されることを抑制することができる。
【0014】
また、所定の位置で前記上蓋部の後方への移動を規制する規制部を備えることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、上蓋部が開放し過ぎるのを防止することができる。これにより、上蓋部が開放し過ぎて、袋に入れられたゴミが外部に飛び出ることを防止することができる。
【0016】
また、前記本体部の左右側面及び前後面のうちの1面には、開口が形成され、前記本体部の開口から前記本体部の内部に引き出し可能に挿入される有底筒状の引出部を備えることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、引出部に、替え用の袋や各種物品を収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のゴミ箱の一実施形態を示す斜視図。
図2】ゴミ箱の分解斜視図。
図3】ゴミ箱の第1本体部の展開状態の平面図。
図4】ゴミ箱の第2本体部の展開状態の平面図。
図5】ゴミ箱の外本体部の展開状態の平面図。
図6】ゴミ箱の引出部の展開状態の平面図。
図7】ゴミ箱の外蓋部の展開状態の平面図。
図8】ゴミ箱の内蓋部の展開状態の平面図。
図9】外蓋部及び内蓋部が閉じ位置にある状態のゴミ箱を示す側面断面図。
図10】外蓋部及び内蓋部が開放位置にある状態のゴミ箱を示す側面断面図。
図11】外蓋部及び内蓋部が閉じ位置にある状態のゴミ箱を示す正面断面図。
図12】第2の実施形態のゴミ箱を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、本実施形態のゴミ箱10は、第1本体部11と、第2本体部12と、外本体部13と、引出部14と、外蓋部15と、内蓋部16とを備え、内部には、ゴミが入れられるゴミ袋Bが収容される。
【0021】
第1本体部11は、外本体部13の内部に収納され、第2本体部12は、第1本体部11の内部に収納される。引出部14は、第1本体部11の内部に引き出し可能に収納され、内蓋部16は、外蓋部15の内部に収納される、詳しくは後述するように、外蓋部15及び内蓋部16は、外本体部13に回転可能に取り付けられる。
【0022】
第1本体部11は、前面板21と、後面板22と、左右一対の左側面板23及び右側面板24と、底面板25とを備え、上面は開口している。前面板21には前面開口21aが形成され、後面板22には後面開口22a(図3参照)が形成され、第1本体部11は、前面及び後面それぞれの一部が開口している。
【0023】
第2本体部12は、上面板31と、左右一対の左側面板32及び右側面板33とを備え、前面、後面及び底面は開口している。
【0024】
外本体部13は、後面板41と、左右一対の左側面板42及び右側面板43と、底面板44とを備え、前面及び上面は開口している。
【0025】
引出部14は、前面板51と、後面板52と、左右一対の左側面板53及び右側面板54と、底面板55とを備え、上面は開口している。
【0026】
外蓋部15は、前面板61と、後面板62と、左右一対の左側面板63及び右側面板64と、上面板65とを備え、底面は開口している。
【0027】
内蓋部16は、前面板71と、後面板72と、左右一対の左側面板73及び右側面板74と、上面板75とを備え、底面は開口している。
【0028】
図3に示すように、第1本体部11は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C1により組み立てられる。
【0029】
段ボール板紙C1は、図3において展開して示すように、矩形状の前面板21の左端縁(図3における右端縁)に、折目線L1を介して矩形状の左側面板23が連設され、前面板21の右端縁(図3における左端縁)に、折目線L2を介して矩形状の右側面板24が連設されている。左側面板23の後端縁(図3にける右端縁)には、折目線L3を介して後面板22が連設されている。
【0030】
底面板25は、第1~第3底蓋フラップ25a~25cから構成されている。第1底蓋フラップ25aは、折目線L4を介して後面板22の下端縁に連設され、第2底蓋フラップ25bは、折目線L5を介して左側面板23の下端縁に連設されている。第3底蓋フラップ25cは、折目線L6を介して右側面板24の下端縁に連設されている。
【0031】
前面板21には、上端から下方に延びた後に右側(図3における左側)に延びる左切れ目線26と、左切れ目線26の右側端(図3における左側端)から前面板21の上端まで延びる折目線L7とが形成されている。
【0032】
また、前面板21には、上端から下方に延びた後に左側(図3における右側)に延びる右切れ目線27と、右切れ目線27の左側端(図3における右側端)から前面板21の上端まで延びる折目線L8とが形成されている。
【0033】
左側面板23の前側(図3における左側)の下端には、切り欠き23aが形成され、右側面板24の前側(図3における右側)の下端には、切り欠き24aが形成されている。右側面板24の後端縁(図3における左端縁)には、折目線L9を介して接着片28が連設されている。
【0034】
左側面板23は、折目線L1に沿って折り曲げられ、右側面板24は、折目線L2に沿って折り曲げられ、後面板22は、折目線L3に沿って折り曲げられ、第1~第3底蓋フラップ25a~25cは、折目線L4~L6に沿って折り曲げられている。そして、接着片28は、折目線L9に沿って折り曲げられ、この折り曲げられた接着片28は、後面板22の内面に接着されている。この状態では、第1~第3底蓋フラップ25a~25cは、それぞれ重なり合って係止され、底面板25が形成される。これにより、第1本体部11は、四角筒状に形成される(図2参照)。
【0035】
図4に示すように、第2本体部12は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C2により組み立てられる。
【0036】
段ボール板紙C2は、図4において展開して示すように、矩形状の上面板31の左端縁(図4における右端縁)に、折目線L10を介して矩形状の左側面板32が連設され、上面板31の右端縁(図4における左端縁)に、折目線L11を介して矩形状の右側面板33が連設されている。
【0037】
左側面板32は、折目線L10に沿って折り曲げられ、右側面板33は、折目線L11沿って折り曲げられている。これにより、第2本体部12は、前面、後面及び底面が開口した形状に形成される(図2参照)。
【0038】
図5に示すように、外本体部13は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C3により組み立てられる。
【0039】
段ボール板紙C3は、図5において展開して示すように、矩形状の後面板41の左端縁(図5における右端縁)に、折目線L12を介して矩形状の左内側面板42aが連設され、後面板41の右端縁(図5における左端縁)に、折目線L13を介して矩形状の右内側面板43aが連設されている。後面板41の下端縁には、折目線L14を介して底面板44が連設されている。
【0040】
底面板44の左端縁(図5における右端縁)には、折目線L15を介して矩形状の左外側面板42bが連設され、底面板44の右端縁(図5における左端縁)には、折目線L16を介して矩形状の右外側面板43bが連設されている。左側面板42は、左内側面板42a及び左外側面板42bから構成されている。右側面板43は、右内側面板43a及び右外側面板43bが形成されている。
【0041】
底面板44の前端縁(図5における下端縁)には、折目線L17を介して連結片45が連設され、連結片45の前端縁(図5における下端縁)には、折目線L18を介して押さえ片46(挟持部)が連設されている。この押さえ片46は、詳しくは後述するように、第1本体部11が外本体部13から抜け出ないように押さえる。
【0042】
折目線L12は、途中で分断され、その分断された部分には、左内側面板42a側に突出した切れ目線101が形成されている。折目線L13は、途中で分断され、その分断された部分には、右内側面板43a側に突出した切れ目線102が形成されている。切れ目線101と切れ目線102とは、左右対称に形成されている。
【0043】
左内側面板42aと左外側面板42bとの境界には、切れ目線103が形成され、右内側面板43aと右外側面板43bとの境界には、切れ目線104が形成されている。切れ目線103は、途中で左外側面板42b側に突出し、左内側面板42aには左突出部42cが形成される。切れ目線104は、途中で右外側面板43b側に突出し、右内側面板43aには右突出部43cが形成される。
【0044】
後面板41の上端縁には、折目線L19を介して挿入突出片41aが形成されている。後面板41には、左右対称の左開口41b及び右開口41cが形成されている。
【0045】
左外側面板42bの後端縁(図5における上端縁)には、折目線L20を介して左挿入片42dが形成されている。右外側面板43bの後端縁(図5における上端縁)には、折目線L21を介して右挿入片43dが形成されている。
【0046】
底面板44には、左突出部42c及び右突出部43cが挿入される左右一対の開口44aが形成されている。
【0047】
左内側面板42aは、折目線L12に沿って折り曲げられ、右内側面板43aは、折目線L13に沿って折り曲げられている。これにより、左内側面板42aの切れ目線101が形成された部分は開口となり、右内側面板43aの切れ目線102が形成された部分は開口となる。
【0048】
底面板44は、折目線L14に沿って折り曲げられる。これにより、左突出部42c及び右突出部43cが左右一対の開口44aに挿入され、左内側面板42a及び右内側面板43aが底面板44に取り付けられている(図2参照)。
【0049】
左外側面板42bは、折目線L15に沿って折り曲げられ、右外側面板43bは、折目線L16に沿って折り曲げられる。また、左挿入片42dは、折目線L20に沿って折り曲げられ、右挿入片43dは、折目線L21に沿って折り曲げられる。これにより、左挿入片42dが左内側面板42aに形成された開口に挿入され、右挿入片43dが右内側面板43aに形成された開口に挿入されて、左外側面板42bは右内側面板43aの外側に取り付けられ、右外側面板43bは右内側面板43aの外側に取り付けられている(図2参照)。
【0050】
このような工程により、外本体部13は、前面及び上面が開口した四角箱状に形成される(図2参照)。
【0051】
図6に示すように、引出部14は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C4により組み立てられる。
【0052】
段ボール板紙C4は、図6において展開して示すように、矩形状の第1~第4前面板51a~51dからなる前面板51と、矩形状の第1~第4後面板52a~52dからなる後面板52と、左側面板53及び右側面板54と、底面板55とを備える。
【0053】
第1前面板51aの上端縁(図6における下端縁)には、折目線L22を介して連結片56が連設され、連結片56の前端縁(図6における下端縁)には、折目線L23を介して第2前面板51bが連設されている。
【0054】
第2前面板51bの下端縁には、折目線L24を介して底面板55が連設されている。底面板55の左端縁(図6における右端縁)には、折目線L25を介して左側面板53が連設され、底面板55の右端縁(図6における左端縁)には、折目線L26を介して右側面板54が連設されている。
【0055】
左側面板53の前端縁(図6における上端縁)には、折目線L27を介して第3前面板51cが連設され、右側面板54の前端縁(図6における上端縁)には、折目線L28を介して第4前面板51dが連設されている。
【0056】
第2前面板51bと第3前面板51cとの境界は、切れ目線111が形成され、第2前面板51bと第4前面板51dとの境界は、切れ目線112が形成されている。
【0057】
第1後面板52aの上端縁には、折目線L29を介して連結片57が連設され、連結片57の後端縁(図6における上端縁)には、折目線L30を介して第2後面板52bが連設されている。
【0058】
第2後面板52bの下端縁(図6における上端縁)には、折目線L31を介して底面板55が連設されている。
【0059】
左側面板53の後端縁(図6における下端縁)には、折目線L32を介して第3後面板52cが連設され、右側面板54の後端縁(図6における下端縁)には、折目線L33を介して第4後面板52dが連設されている。
【0060】
第2後面板52bと第3後面板52cとの境界は、切れ目線113が形成され、第2後面板52bと第4後面板52dとの境界は、切れ目線114が形成されている。
【0061】
第1前面板51aの下端(図6における上端)には、突出した左右一対の前挿入部51eが形成され、第1後面板52aの下端には、突出した左右一対の後挿入部52eが形成されている。
【0062】
底面板55には、左右一対の前挿入部51eが挿入される左右一対の前挿入開口55aと、左右一対の後挿入部52eが挿入される左右一対の後挿入開口55bとが形成されている。
【0063】
引出部14には、第1前面板51a、連結片56及び第2前面板51bに連続する把手用開口58が形成されている。
【0064】
底面板55は、折目線L24に沿って折り曲げられ、第2後面板52bは、折目線L31に沿って折り曲げられている。第3前面板51c及び第4前面板51dは、折目線L27及び折目線L28に沿って折り曲げられ、第3後面板52c及び第4後面板52dは、折目線L32及び折目線L33に沿って折り曲げられている。
【0065】
左側面板53は、折目線L25に沿って折り曲げられ、右側面板54は、折目線L26に沿って折り曲げられている。
【0066】
連結片56は、折目線L23に沿って折り曲げられ、第1前面板51aは、折目線L22に沿って折り曲げられている。これにより、前挿入部51eが前挿入開口55aに挿入され、第1前面板51aは、第2前面板51bとの間に第3前面板51c及び第4前面板51dを挟み込んだ状態で、底面板55に取り付けられている(図2参照)。
【0067】
連結片57は、折目線L30に沿って折り曲げられ、第1後面板52aは、折目線L29に沿って折り曲げられている。これにより、後挿入部52eが後挿入開口55bに挿入され、第1後面板52aは、第2後面板52bとの間に第3後面板52c及び第4後面板52dを挟み込んだ状態で、底面板55に取り付けられている(図2参照)。
【0068】
このような工程により、引出部14は、上面が開口した四角箱状に形成される(図2参照)。
【0069】
図7に示すように、外蓋部15は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C5により組み立てられる。
【0070】
段ボール板紙C5は、図7において展開して示すように、矩形状の第1,第2前面板61a,61bからなる前面板61と、後面板62と、左側面板6と、右側面板64と、上面板65とを備える。
【0071】
第1前面板61aの下端縁には、折目線L34を介して連結片121が連設されている。連結片121の後端縁(図7における下端縁)には、折目線L35を介して第2前面板61bが連設されている。第1前面板61aの左端縁(図7における右端縁)には、折目線L36を介して左側面板63が連設され、第1前面板61aの右端縁(図7における左端縁)には、折目線L37を介して右側面板64が連設されている。
【0072】
第1前面板61aの上端縁には、折目線L38を介して上面板65が連設され、上面板65の後端縁(図7における上端縁)には、折目線L39を介して後面板62が連設されている。
【0073】
折目線L35は、途中で分断され、その分断された部分には、第2前面板61b側に突出した切れ目線122が形成されている。これにより、第2前面板61bを折目線L35に沿って折り曲げると、突出片123(図9参照)が形成される。
【0074】
第2前面板61bの上端(図7における下端)には、左右一対の前挿入部61cが形成されている。
【0075】
後面板62の左端縁(図7における右端縁)には、折目線L40を介して左接着片124が連設され、後面板62の右端縁(図7における左端縁)には、折目線L41を介して右接着片125が連設されている。
【0076】
折目線L40は、途中で分断され、その分断された部分には、左接着片124側に突出した切れ目線126が形成されている。折目線L41は、途中で分断され、その分断された部分には、右接着片125側に突出した切れ目線127が形成されている。
【0077】
後面板62の下端縁(図7における上端縁)には、折目線L42を介して、押さえ片128と、左右一対の挿入片129(規制部)とが連設されている。折目線L42は、途中で分断され、その分断された部分には、押さえ片128側に突出した切れ目線128aが形成されている。挿入片129には、左右方向に延びる折目線L43が形成されている。
【0078】
左側面板63の後端縁(図7における右端縁)には、折目線L44を介して左挿入片130が連設されている。右側面板64の後端縁(図7における左端縁)には、折目線L45を介して右挿入片131が連設されている。
【0079】
上面板65の左端縁(図7における右端縁)には、折目線L46を介して左接着片132が連設されている。上面板65の右端縁(図7における左端縁)には、折目線L47を介して右接着片133が連設されている。
【0080】
上面板65の前端(図7における下端)には、左右一対の前挿入部61cが挿入される左右一対の前挿入開口65aが形成されている。
【0081】
第1前面板61aは、折目線L38に沿って折り曲げられ、連結片121は、折目線L34に沿って折り曲げられ、第2前面板61bは、折目線L35に沿って折り曲げられている。これにより、第2前面板61bの左右一対の前挿入部61cが、上面板65の左右一対の前挿入開口65aに挿入され、第2前面板61bは、折り曲げられた状態で上面板65に取り付けられている(図2参照)。
【0082】
左挿入片130は、折目線L44に沿って折り曲げられ、右挿入片131は、折目線L45に沿って折り曲げられている。
【0083】
左接着片132は、折目線L46に沿って折り曲げられ、右接着片133は、折目線L47に沿って折り曲げられている。
【0084】
左接着片124は、折目線L40に沿って折り曲げられ、右接着片125は、折目線L41に沿って折り曲げられている。これにより、左接着片124の切れ目線126が形成された部分は開口となり、右接着片125の切れ目線127が形成された部分は開口となる。
【0085】
後面板62は、折目線L39に沿って折り曲げられ、左側面板63は、折目線L36に沿って折り曲げられている。これにより、左接着片132は左側面板63の内面に接着され、左挿入片130は、左接着片124に形成された開口に挿入され、左側面板63は、後面板62に取り付けられている(図2参照)。
【0086】
右側面板64は、折目線L37に沿って折り曲げられている。これにより、右接着片133は右側面板64の内面に接着され、右挿入片131は、右接着片125に形成された開口に挿入され、右側面板64は、後面板62に取り付けられている(図2参照)。
【0087】
押さえ片128と、左右一対の挿入片129とは、折目線L42に沿って折り曲げられ、左右一対の挿入片129は、折目線L43に沿って折り曲げられている。これにより、押さえ片128の切れ目線128aが形成された部分は開口となる。
【0088】
このような工程により、外蓋部15は、下面が開口した四角箱状に形成される(図2参照)。
【0089】
図8に示すように、内蓋部16は、大略矩形状に打抜いて形成された段ボール板紙C6により組み立てられる。
【0090】
段ボール板紙C6は、図8において展開して示すように、矩形状の前面板71の左端縁(図8における右端縁)に、折目線L48を介して左側面板73が連設され、前面板71の右端縁(図8における左端縁)に、折目線L49を介して右側面板74が連設されている。
【0091】
前面板71の上端縁には、折目線L50を介して上面板75が連設され、上面板75の後端縁(図8における上端縁)には、折目線L51を介して後面板72が連設されている。
【0092】
前面板71には、下端から上方に延びた後に右側(図3における左側)に延びる左切れ目線141と、左切れ目線141の右側端(図3における左側端)から前面板71の下端まで延びる折目線L52とが形成されている。
【0093】
また、前面板71には、下端から上方に延びた後に左側(図3における右側)に延びる右切れ目線142と、右切れ目線142の左側端(図3における右側端)から前面板71の下端まで延びる折目線L53とが形成されている。
【0094】
後面板72の左側端(図3における右側端)には、折目線L54を介して左接着片143が連設されている。後面板72の右側端(図3における左側端)には、折目線L55を介して右接着片144が連設されている。後面板72の後側端(図3における上側端)には、折目線L56を介して押さえ片145が連設されている。
【0095】
折目線L54は、途中で分断され、その分断された部分には、左接着片143側に突出した切れ目線146が形成されている。折目線L55は、途中で分断され、その分断された部分には、右接着片144側に突出した切れ目線147が形成されている。折目線L56は、途中で分断され、その分断された部分には、押さえ片145側に突出した切れ目線148が形成されている。
【0096】
左側面板73の左側端(図3における右側端)には、折目線L57を介して左挿入片149が連設されている。左側面板73の右側端(図3における左側端)には、折目線L58を介して右挿入片150が連設されている。
【0097】
前面板71は、折目線L50に沿って折り曲げられ、後面板72は、折目線L51に沿って折り曲げられている。
【0098】
左接着片143は、折目線L54に沿って折り曲げられ、右接着片144は、折目線L55に沿って折り曲げられ、押さえ片145は、折目線L56に沿って折り曲げられている。これにより、左接着片143の切れ目線146が形成された部分は開口となり、右接着片144の切れ目線147が形成された部分は開口となり、押さえ片145の切れ目線148が形成された部分は開口となる。
【0099】
左側面板73は、折目線L48に沿って折り曲げられ、左挿入片149は、折目線L57に沿って折り曲げられている。これにより、左挿入片149は、左接着片143に形成された開口に挿入され、左側面板73は、後面板72に取り付けられている(図2参照)。
【0100】
右側面板74は、折目線L49に沿って折り曲げられ、右挿入片150は、折目線L58に沿って折り曲げられている。これにより、右挿入片150は、右接着片144に形成された開口に挿入され、右側面板74は、後面板72に取り付けられている(図2参照)。
【0101】
このような工程により、内蓋部16は、下面が開口した四角箱状に形成される(図2参照)。
【0102】
次に、図1及び図2を参照して、上記のように形成された第1本体部11、第2本体部12、外本体部13、引出部14、外蓋部15、及び内蓋部16によりゴミ箱10を組み立てる工程について説明する。
【0103】
ゴミ箱10を組み立てる場合、先ず、第2本体部12を、第1本体部11の内部に挿入した後、第1本体部11の下内面と、第2本体部12の上内面との間に、引出部14を挿入する。引出部14には、替え用のゴミ袋や、その他の物品を収納することができる。
【0104】
そして、第2本体部12及び引出部14を収納した第1本体部11を、外本体部13の内部に挿入する。第1本体部11を、外本体部13の内部に挿入した後、外本体部13の連結片45を、折目線L17に沿って折り曲げ、外本体部13の押さえ片46を、折目線L18に沿って折り曲げる。これにより、第1本体部11の底面板25が、外本体部13の押さえ片46と外本体部13の底面板44との間に挟持され、第1本体部11は、外本体部13から抜け出ないように押さえられる。
【0105】
次に、内蓋部16を外蓋部15の内部に挿入した後、外蓋部15の押さえ片128に形成された開口と、内蓋部16の押さえ片145に形成された開口とに、外本体部13の後面板41の挿入突出片41aを挿入する。これにより、外蓋部15及び内蓋部16は、後面板41の挿入突出片41aを回転中心として回転可能に、外本体部13の後面板41に取り付けられる。本実施形態では、外蓋部15と内蓋部16とにより上蓋部が構成される。
【0106】
そして、外蓋部15の後面板62に形成された左右一対の挿入片129(規制部)を、外本体部13の後面板41に形成された左開口41b及び右開口41cに挿入する。
【0107】
以上の工程により、外蓋部15及び内蓋部16は、第1本体部11の上面開口を閉塞する閉じ位置(図9参照)と、第1本体部11の上面開口を開放する開放位置(図10参照)との間で回転可能となる。
【0108】
次に、図9図11を参照して、ゴミ袋Bをゴミ箱10に収納する収納工程について説明する。
【0109】
ゴミ袋Bをゴミ箱10に収納する場合には、外蓋部15及び内蓋部16を開放位置(図10参照)に開放させた状態で行う。
【0110】
ゴミ袋Bは、袋状に形成されており、ゴミ箱10の使用者(以下、単に使用者という)は、ゴミ袋Bを、第1本体部11の中に収容した後、ゴミ袋Bの上端部を第1本体部11から飛び出させる。そして、使用者は、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分を、第1本体部11の左右外面及び前外面に巻き付ける。本実施形態では、第1本体部11の左右外面及び前外面が、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分が巻き付けられる支持部となる。
【0111】
第1本体部11の左右外面は、外本体部13の左右内面により覆われており、第1本体部11の左右外面に巻き付けられたゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分は、第1本体部11の左外面と外本体部13の左内面との間、及び、第1本体部11の右外面と外本体部13の右内面との間で挟持される。なお、外本体部13は、前面が開口されているため、第1本体部11の前面板21の外側に出されたゴミ袋Bは、外部から視認可能となる。
【0112】
次に、使用者は、ゴミ袋Bの開口端縁部の後側部分を、内蓋部16の左右外面、及び、内蓋部16の前外面に巻き付ける。
【0113】
内蓋部16の左右外面及び前外面は、外蓋部15の左右内面により覆われており、内蓋部16の左右外面及び前外面に巻き付けられたゴミ袋Bの開口端縁部の後側部分は、外蓋部15の左内面と内蓋部16の左外面との間、外蓋部15の右内面と内蓋部16の右外面との間、及び、外蓋部15の前内面と内蓋部16の前外面との間で挟持される(図11参照)。なお、ゴミ袋としては、一般に広く流通しているビニール製のゴミ袋を使用することができる。すなわち、本実施形態のゴミ箱10では、専用のゴミ袋を用意する必要がない。
【0114】
さらに、孔(2箇所が望ましい)が形成されているゴミ袋、例えば、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で購入した物品が入れられる一般的なビニール袋を、ゴミ袋として使用することができる。この場合、第1本体部11の前面板21を、折目線L7及び折目線L8に沿って内側に折り曲げ、この折り曲げられた部分をゴミ袋の前側の孔に挿入し、内蓋部16の前面板71を、折目線L52及び折目線L53に沿って内側に折り曲げ、この折り曲げられた部分をゴミ袋の後側の孔に挿入する。
【0115】
図10に示すように、使用者は、外蓋部15及び内蓋部16を開放位置まで開放した状態で、ゴミをゴミ袋Bの中に入れる。外蓋部15及び内蓋部16が開放位置にある場合、ゴミ袋Bの上面が開口されているので、ゴミ袋Bの中にゴミを入れることができる。
【0116】
そして、使用者は、ゴミをゴミ袋Bの中に入れた後、外蓋部15及び内蓋部16を回転させて閉じ位置まで閉じる(図9参照)。外蓋部15及び内蓋部16が閉じられると、外蓋部15及び内蓋部16で挟持したゴミ袋Bの開口端縁部の後端部が、前後方向において第1本体部11及び外本体部13で挟持したゴミ袋Bの開口端縁部の前端部に近づき、ゴミ袋Bの上面開口が閉じられる。
【0117】
これにより、外蓋部15及び内蓋部16が閉じられた場合にも、ゴミ袋Bの上面開口が閉じられない従来のものに比べて、ゴミ袋Bに入れられたゴミの臭いが外部に漏れることを低減することができる。特に、使用済みおむつ等の臭いが強く、且つ、毎日発生するものをゴミとして捨てる場合に、臭いの漏れを低減することに効果的である。
【0118】
また、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分は、第1本体部11に巻きつけられ、ゴミ袋Bの開口端縁部の後側部分は、内蓋部16に巻きつけられているので、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分及び後側部分を所定の形に規定することができる。これにより、前後方向及び左右方向において、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分と後側部分との間の隙間が小さい状態で一定に保つことができ、隙間が一定でないものに比べて、外蓋部15及び内蓋部16を回転させて閉じた場合のゴミ袋Bの気密性を高めることができる。
【0119】
さらに、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分は、第1本体部11と外本体部13との間に挿入されて挟持され、ゴミ袋Bの開口端縁部の後側部分は、外蓋部15と内蓋部16との間に挿入されて挟持されるので、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分及び後側部分が抜け落ちるのを防止することができる。これにより、外蓋部15及び内蓋部16を回転させて閉じた場合のゴミ袋Bの気密性を高めた状態を維持することができる。
【0120】
本実施形態では、ゴミ箱10は、段ボール板紙製であるので、ゴミ箱10に入れられたゴミを廃棄する場合、ゴミ袋Bをゴミ箱10から取り出すことなく、ゴミ袋Bを収容した状態のゴミ箱10自体を廃棄することができる。これにより、上面板8を開放して、ゴミ袋Bをゴミ箱10から取り出す必要が無く、外蓋部15及び内蓋部16を開放する場合の臭いの外部への漏れを防止することができる。
【0121】
また、本実施形態では、外蓋部15の後面板62に形成された左右一対の挿入片129(規制部)が、外本体部13の後面板41に形成された左開口41b及び右開口41cに挿入されている。
【0122】
図10に示すように、挿入片129は、外蓋部15及び内蓋部16を閉じ位置(図9参照)から開放位置(図10)まで回転されると、内側に折り曲げられる。外蓋部15及び内蓋部16を開放位置(図10参照)から更に開放するように力を加えた場合でも、挿入片129は、更に内側方向に折り曲がるのは難しく、図9の位置に向けて外側方向に戻る弾性力が発生する。この挿入片129の弾性力により、外蓋部15及び内蓋部16は、図10に示す位置で回転が規制される。これにより、外蓋部15及び内蓋部16が開放し過ぎて、ゴミ袋Bに入れられたゴミが外部に飛び出ることを防止することができる。
【0123】
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0124】
例えば、図12に示すように、外本体部13、第2本体部12及び引出部14を設けずに、有底四角筒状の本体部201を設け、この本体部201に、上記実施形態の外本体部13の挿入突出片41aを形成してもよい。この実施形態では、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分は、本体部201の前面及び左右側面の外面上部に巻き付けられる。
【0125】
さらに、第1本体部11の前側部分の上部に支持部を一体又は別体に設け、この支持部の外面に、ゴミ袋Bの開口端縁部の前側部分を巻き付けるようにしてもよい。
【0126】
なお、上記実施形態では、ゴミ箱10を段ボール板紙C1~C6により構成しているが、樹脂や金属等により構成してもよい。
【0127】
上記実施形態では、第1本体部11を四角筒状に形成しているが、円筒状や三角筒状でもよい。
【0128】
上記実施形態では、外本体部13の前面を開口しているが、第1本体部11と同様に、引出部14用の開口が形成された前面板を外本体部13に設けるようにしてもよい。
【0129】
上記実施形態では、引出部14をゴミ箱10の前面から引き出し可能としているが、引出部14をゴミ箱10の左右側面や後面から引き出し可能にしてもよい。この場合、第1本体部11の引き出す方向の面に引出部14用の開口を形成し、外本体部13の引き出す方向の面を開口させる。
【0130】
上記実施形態では、引出部14を設けているが、引出部14は設けないようにしてもよい。
【0131】
上記実施形態では、外蓋部15及び内蓋部16を閉じ位置まで回転した場合に、ゴミ袋Bの後端部が前端部を覆うようにしているが、外蓋部15及び内蓋部16を閉じ位置まで回転した場合に、ゴミ袋Bの上面開口が少しでも閉じられるようにすればよい。
【0132】
上記実施形態では、外蓋部15及び内蓋部16を回転させることで、外蓋部15及び内蓋部16の少なくとも前端部を前後方向に移動させて、第1本体部11の上面開口を閉塞または開放させているが、外蓋部15及び内蓋部16の移動方法は適宜変更可能であり、例えば、外蓋部15及び内蓋部16を前後方向にスライド可能に設け、スライドにより、第1本体部11の上面開口を閉塞または開放させるようにしてもよい。この場合にも、閉じ位置までスライドした場合に、ゴミ袋Bの上面開口が少しでも閉じられるようにすればよい。
【符号の説明】
【0133】
10…ゴミ箱、11…第1本体部、12…第2本体部、13…外本体部、14…引出部、15…外蓋部、16…内蓋部、46…押さえ片(挟持部)、129…挿入片(規制部)、B…ゴミ袋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12