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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-29
(45)【発行日】2023-04-06
(54)【発明の名称】傘袋
(51)【国際特許分類】
   A45B 25/24 20060101AFI20230330BHJP
   A45B 25/12 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
A45B25/24 A
A45B25/12 D
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022163546
(22)【出願日】2022-09-21
【審査請求日】2022-10-20
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522397189
【氏名又は名称】西村 るみ
(72)【発明者】
【氏名】西村 るみ
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-064516(JP,U)
【文献】特開2017-099836(JP,A)
【文献】登録実用新案第3142786(JP,U)
【文献】登録実用新案第3112369(JP,U)
【文献】登録実用新案第3213374(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第112075739(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101310643(CN,A)
【文献】国際公開第99/012444(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B 25/00~25/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉じた傘に被せて使用し、傘に被せない時にはリング状のベルトにして傘に巻き付けて持ち運びができる、折り曲げ自在な素材でできた傘袋であって、
傘を挿入するための傘挿入口(41)を上端部近傍に有し、下方向に延びた細長袋状の傘袋本体(4)と、
前記傘袋本体(4)の上端部を取り付け、前記傘袋本体(4)を収納する長辺が左右方向に延びた略長方形状の傘袋本体収納部(5)と、を備え、
前記傘袋本体収納部(5)には、上下両端部に折り曲げ自在な帯状のマグネット(2,3)が取り付けられ、左右両端部には着脱部材(51,52)が設けられるとともに、前記傘袋本体(4)を前記傘袋本体収納部(5)に収納して上下両端部の前記マグネット(2,3)が合わさった状態で前記傘袋本体収納部(5)の左右両端部を重ね合わせた場合に右端部の着脱部材(51)と左端部の着脱部材(52)とが着脱できるように互いに重なり合う位置に前記着脱部材(51,52)が設けられていることを特徴とする傘袋。
【請求項2】
前記着脱部材(51,52)は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1に記載の傘袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閉じた傘に被せる傘袋に関する。
【背景技術】
【0002】
近年稀にみる環境問題によって増加している豪雨もその一つで、その為スーパー又は施設で簡易の使い捨てビニール袋が用意されている。その結果、ビニール袋がゴミとなり環境問題の要因になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、持ち忘れ又は急な雨等にも対応出来、且つ簡単に速やかに濡れた傘に被せることができて、持続可能なエコの傘袋を提供することによって、上記環境問題を少なくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明の傘袋は、閉じた傘に被せて使用し、傘に被せない時にはリング状のベルトにして傘に巻き付けて持ち運びができる、折り曲げ自在な素材でできた傘袋であって、傘を挿入するための傘挿入口(41)を上端部近傍に有し、下方向に延びた細長袋状の傘袋本体(4)と、前記傘袋本体(4)の上端部を取り付け、前記傘袋本体(4)を収納する長辺が左右方向に延びた略長方形状の傘袋本体収納部(5)と、を備え、前記傘袋本体収納部(5)には、上下両端部に折り曲げ自在な帯状のマグネット(2,3)が取り付けられるとともに、上下両端部の前記マグネット(2,3)が合わさった状態で左右両端部を重ね合わせた場合に互いに重なり合う位置に着脱部材(51,52)が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の傘袋によれば、持ち忘れ又は急な雨等にも対応出来、且つ簡単に速やかに濡れた傘に被せることができて、持続可能なエコの傘袋を提供することによって、上記環境問題を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の傘袋を表から見た図である。
図2】本発明の傘袋を裏から見た図である。
図3】本発明の傘袋本体を折り畳んで傘袋収納部に収納した状態を示す図である。
図4】本発明の傘袋本体を傘袋収納部に収納して上下両端のマグネットを合わせた状態を示す図である。
図5】本発明の傘袋をリング状にした状態を示す図である。
図6】本発明の傘袋の傘挿入口に傘を入れる状態を示す図である。
図7】本発明の傘袋に傘を入れた状態を示す図である。
図8】本発明の傘袋をリング状にして閉じた傘に取り付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
傘袋1は閉じた傘6に簡単に被せることができる袋である。閉じた傘6に被せていないときには図8に示すように、傘袋1を折り曲げてリング状にして傘6の本体や傘6の柄8の部分に取り付けて使用する。また、傘6を差しているときはリング状にした傘袋1を傘6の柄8に取り付けて使用する。
【0008】
本発明の傘袋1の構成について図1から図4を用いて説明する。傘袋1は、傘袋本体4と傘袋本体収納部5を備えている。傘袋本体4は、傘6を挿入するための傘挿入口41を上端部近傍に有し、下方向に延びた細長袋状である。傘袋本体収納部5は、傘袋本体4の上端部を、その裏に取り付け、傘袋本体4を上方向に丸めて収納する長辺が左右方向に延びた略長方形状である。傘袋本体収納部5には、上下両端部に折り曲げ自在な帯状のマグネット2,3が取り付けられている。また、傘袋本体収納部5の表面には表面右下端面ファスナー51及び表面左上端面ファスナー52が取り付けられている。このように面ファスナーを取り付けることにより、傘袋本体4を傘袋本体収納部5に収納して上下両端部のマグネット2,3が合わさった状態で左右両端部を重ね合わせた場合に互いに重なり合う位置になる。
【0008】
傘袋1は薄く柔らかい材料で作ることが好ましく、丸めて折り畳む等して小さくすることが出来る撥水性材料であることが好ましい。例えばポリエステル、ナイロン等が挙げられる、又は吸水性のある素材でも撥水性を施して用いることができる。
【0009】
傘6を差しているときには傘袋1は傘袋本体4を傘袋挿入口41に折り畳んで入れ、上段マグネット2と下段マグネット3を合わせると図4のようなベルト状態になる。ここで、上下段マグネット2,3は、傘袋本体収納部5に直接取り付けられてもよいし、素材に内蔵されていてもよい。
【0010】
傘6を傘袋1に被せる時には、図6図7に示すように、傘6の先端部7を傘袋本体収納部5の傘挿入口41から傘袋本体4に挿入する。傘6に傘袋1を被せない時には、図3に示すように、傘袋本体4を上に巻き上げて折り畳んで傘袋収納部に収納する。
【0011】
また、図2図4に示すように、面ファスナー53が傘袋本体収納部5の裏面左上端に取り付けられていてもよい。こうすることにより、傘袋1を傘6に被せた時に、図7に示すように面ファスナー53を面ファスナー51と貼り合わせることにより、傘袋1が傘6から抜け落ちないようにすることができる。
【符号の説明】
【0012】
1 傘袋
2 上段マグネット
3 下段マグネット
4 傘袋本体
41 傘挿入口
5 傘袋収納部
51 表面右下端面ファスナー(着脱部材)
52 表面左上端面ファスナー(着脱部材)
53 裏面左端上面ファスナー(着脱部材)
6 傘
7 傘の先端部
8 傘の柄
【要約】
【課題】持ち忘れ又は急な雨等にも対応出来、且つ簡単に速やかに濡れた傘に被せることができて、持続可能なエコの傘袋を提供することによって、上記環境問題を少なくすることである。
【解決手段】本発明の傘袋は、傘を挿入するための傘挿入口(41)を上端部近傍に有し、下方向に延びた細長袋状の傘袋本体(4)と、前記傘袋本体(4)の上端部を取り付け、前記傘袋本体(4)を収納する長辺が左右方向に延びた略長方形状の傘袋本体収納部(5)と、を備え、前記傘袋本体収納部(5)には、上下両端部に折り曲げ自在な帯状のマグネット(2,3)が取り付けられるとともに、上下両端部の前記マグネット(2,3)が合わさった状態で左右両端部を重ね合わせた場合に互いに重なり合う位置に着脱部材(51,52)が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8