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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】アタッチメント及び商品陳列用什器
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
A47F5/00 E
A47F5/00 D
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019201041
(22)【出願日】2019-11-05
(65)【公開番号】P2021074054
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000213138
【氏名又は名称】中日産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094190
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 清路
(74)【代理人】
【識別番号】100151644
【弁理士】
【氏名又は名称】平岩 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100151127
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 勝雅
(72)【発明者】
【氏名】林 誠浩
(72)【発明者】
【氏名】石原 一昭
(72)【発明者】
【氏名】池野 臣祐
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-164044(JP,A)
【文献】特開2007-029436(JP,A)
【文献】登録実用新案第3106925(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品陳列用什器に設けられたフックに対して、プライスカードが装着されるプライスレールを支持するためのアタッチメントであって、
前記フックに着脱自在に取り付けられる基部と、
前記基部の先端から前方へ伸びるように設けられたアーム部と、
前記アーム部の先端に設けられた軸着部と、
前記軸着部に上下方向へ回動自在に軸着されており、前記プライスレールが取着されるフラップ部と、を有し、
前記フラップ部の位置について、該フラップ部に取着された状態の前記プライスレールが斜め上方を向く位置を中間位置として、前記中間位置から前記フラップ部が下方向へ回動されて前記プライスレールが斜め下方を向く位置を上仕様位置とし、前記中間位置から前記フラップ部が上方向へ回動されて前記プライスレールが上方へ跳ね上げられた位置を開放位置とした場合に、前記開放位置で前記フラップ部を係止する第1係止構造と、前記中間位置及び前記上仕様位置の各位置で前記フラップ部を係止する第2係止構造と、を有し、
前記第1係止構造は、前記フラップ部に設けられた係合凸部と、前記開放位置で前記係合凸部と係合するように前記軸着部に設けられた第1被係合凸部と、を有し、
前記フックは、先端部が斜め上方に折り曲げられている棒状の第1バーと、先端部が上方へ直角状に曲げられている棒状の第2バーとを有し、前記第1バーと前記第2バーとが、上下方向で互いに平行になるように配置され、前記第1バーに商品が吊り下げられるとともに、前記第2バーに前記アタッチメントを介して前記プライスレールが支持されるものであり、
前記アタッチメントは、前記基部に挿込孔が設けられており、前記挿込孔に前記第2バーの先端部が挿し込まれて前記第2バーの前記先端部に取り付けられ
前記挿込孔は、前記第2バーの太さの違いに応じて内径の異なる複数が左右方向に並んで前記基部に設けられていることを特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
前記第2係止構造は、前記フラップ部に設けられた前記係合凸部と、前記中間位置及び前記上仕様位置で前記係合凸部と係合するように前記軸着部に設けられた第2被係合凸部と、を有する請求項に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記フラップ部には、前記係合凸部と、前記第1被係合凸部及び前記第2被係合凸部の少なくとも何れか一方との係合を解除する解除片が設けられている請求項に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記フラップ部に取着された前記プライスレールは、前記フラップ部が前記中間位置及び前記上仕様位置の状態で、前記第1バーの前記先端部に当接されるように構成されており、
前記第2係止構造は、所定間隔をおいて前後方向に並んで前記基部及び前記アーム部に設けられた複数の前記挿込孔を有する請求項に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記フラップ部には、前記係合凸部と、前記第1被係合凸部との係合を解除する解除片が設けられている請求項に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記フラップ部は、板状に形成され、その背面で前記軸着部に軸着されているとともに、下縁部には差込爪が設けられており、前記差込爪が前記プライスレールの背面に設けられた差込孔に差し込まれることにより前記プライスレールが取着される請求項1乃至の何れか一項に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記係合凸部は、断面形状が三角形状に形成されて、前記フラップ部の背面から略直角に立ち上がる底面と、斜面状の背面と、を有しており、
前記第1被係合凸部は、断面形状が半円状に形成されており、
前記係合凸部の底面が前記第1被係合凸部の表面に当接され、前記係合凸部と前記第1被係合凸部とが係合されて、前記フラップ部が前記開放位置とされる請求項1乃至6の何れか一項に記載のアタッチメント。
【請求項8】
前記係合凸部は、断面形状が三角形状に形成されて、前記フラップ部の背面から略直角に立ち上がる底面と、斜面状の背面と、を有しており、
前記第2被係合凸部は、断面形状が凸状となるように形成されて、水平状に伸びる上面と、この上面に繋がる箇所から円弧状に伸びる前面と、を有しており、
前記係合凸部の底面が前記第2被係合凸部の上面に当接され、前記係合凸部と前記第2被係合凸部とが係合されて、前記フラップ部が中間位置とされ、
前記係合凸部の背面が前記第2被係合凸部の前面に接触し、前記係合凸部と前記第2被係合凸部とが係合されて、前記フラップ部が上仕様位置とされる請求項2乃至6の何れか一項に記載のアタッチメント。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載のアタッチメントと、前記アタッチメントが取り付けられるフックと、前記アタッチメントを介して前記フックに支持されるプライスレールと、を有することを特徴とする商品陳列用什器。
【請求項10】
前記プライスレールは、左右方向に伸びる長尺状に形成されており、複数の前記フックに対して、複数の前記アタッチメントを介して支持される請求項9に記載の商品陳列用什器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品陳列用什器に設けられたフックに対してプライスレールを支持させるアタッチメント、及び該アタッチメントを有する商品陳列用什器に関する。
【背景技術】
【0002】
小売店等において、商品は、商品陳列用什器に設けられたフックに複数が吊り下げられて陳列されており、該商品の値札等であるプライスカードは、前記フックの先端部等に支持されたプライスレールに装着支持されている。そして、前記プライスレールを前記フックの先端部等に支持させるため、前記フックの先端部等にはアタッチメントが取り付けられ、このアタッチメントにプライスレールが取着されている。
多くの商品は、顧客の目に留まりやすいように、顧客の目線と同じか又は顧客の目線よりも低い位置に陳列される。このため、前記アタッチメントの多くは、顧客の目線と同じか又は顧客の目線よりも低い位置で前記プライスカードを見やすくするべく、前記プライスレールが斜め上向きで前記フックに支持されるように構成されている。
しかし、一部の商品は、商品の個数や種類の増加等を理由として、顧客の目線よりも高い位置に陳列される場合がある。このような場合、前記プライスレールが斜め上向きで前記フックに支持されていると、該プライスレールに装着されたプライスカードが見づらくなってしまう。そこで、特許文献1,2に示されるように、前記フックに支持される前記プライスレールの角度を変更できるように構成されたアタッチメントが提案されている。
特許文献1,2に開示される従来のアタッチメントは、フックに着脱自在に取り付けられる継手と、継手を介してフックに支持されるカードホルダーとを有しており、継手に設けられた受け部をカードホルダーに設けられた上下把持部で上下から掴むことにより、継手とカードホルダーとが連結される構成を有している。そして、上下把持部の少なくとも一方には複数の嵌合部が形成されており、何れかの嵌合部を選択して受け部と嵌合させるとともに、受け部と嵌合させる嵌合部を適宜変えることで、継手に対するカードホルダーの角度が変更されて、前記フックに支持される前記プライスレールの角度が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-221062号公報
【文献】特開2016-2137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のアタッチメントは、角度変更時に受け部と嵌合させる嵌合部を適宜変えるべく、上下把持部の嵌合部と受け部との嵌合を一旦は解除した後に、再び嵌合し直す作業が必要になる。また、従来のアタッチメントは、フックの先端部等に支持されたプライスレールが、商品補給時にフックへ商品を吊り下げる作業の邪魔になるので、カードホルダーからプライスレールを取り外したり、プライスレールが取着されたカードホルダーを継手から取り外したりする作業が必要になる。このため、従来のアタッチメントは、角度変更時や商品補給時の作業が煩雑になるという問題があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、プライスレールの角度変更や商品補給時の作業を簡易化することができるアタッチメント及び商品陳列用什器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載の発明は、商品陳列用什器に設けられたフックに対して、プライスカードが装着されるプライスレールを支持するためのアタッチメントであって、前記フックに着脱自在に取り付けられる基部と、前記基部の先端から前方へ伸びるように設けられたアーム部と、前記アーム部の先端に設けられた軸着部と、前記軸着部に上下方向へ回動自在に軸着されており、前記プライスレールが取着されるフラップ部と、を有し、前記フラップ部の位置について、該フラップ部に取着された状態の前記プライスレールが斜め上方を向く位置を中間位置として、前記中間位置から前記フラップ部が下方向へ回動されて前記プライスレールが斜め下方を向く位置を上仕様位置とし、前記中間位置から前記フラップ部が上方向へ回動されて前記プライスレールが上方へ跳ね上げられた位置を開放位置とした場合に、前記開放位置で前記フラップ部を係止する第1係止構造と、前記中間位置及び前記上仕様位置の各位置で前記フラップ部を係止する第2係止構造と、を有し、前記第1係止構造は、前記フラップ部に設けられた係合凸部と、前記開放位置で前記係合凸部と係合するように前記軸着部に設けられた第1被係合凸部と、を有することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記フックは、先端部が斜め上方に折り曲げられている棒状の第1バーと、先端部が上方へ直角状に曲げられている棒状の第2バーとを有し、前記第1バーと前記第2バーとが、上下方向で互いに平行になるように配置され、前記第1バーに商品が吊り下げられるとともに、前記第2バーに前記アタッチメントを介して前記プライスレールが支持されるものであり、前記アタッチメントは、前記基部に挿込孔が設けられており、前記挿込孔に前記第2バーの先端部が挿し込まれて前記第2バーの前記先端部に取り付けられることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記第2係止構造は、前記フラップ部に設けられた前記係合凸部と、前記中間位置及び前記上仕様位置で前記係合凸部と係合するように前記軸着部に設けられた第2被係合凸部と、を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記フラップ部には、前記係合凸部と、前記第1被係合凸部及び前記第2被係合凸部の少なくとも何れか一方との係合を解除する解除片が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記フラップ部に取着された前記プライスレールは、前記フラップ部が前記中間位置及び前記上仕様位置の状態で、前記第1バーの前記先端部に当接されるように構成されており、前記第2係止構造は、所定間隔をおいて前後方向に並んで前記基部及び前記アーム部に設けられた複数の前記挿込孔を有することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記フラップ部には、前記係合凸部と、前記第1被係合凸部との係合を解除する解除片が設けられていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2乃至6に記載の発明において、前記挿込孔は、前記第2バーの太さの違いに応じて内径の異なる複数が左右方向に並んで前記基部に設けられていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の発明において、前記フラップ部は、板状に形成され、その背面で前記軸着部に軸着されているとともに、下縁部には差込爪が設けられており、前記差込爪が前記プライスレールの背面に設けられた差込孔に差し込まれることにより前記プライスレールが取着されることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載のアタッチメントと、前記アタッチメントが取り付けられるフックと、前記アタッチメントを介して前記フックに支持されるプライスレールと、を有することを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記プライスレールは、左右方向に伸びる長尺状に形成されており、複数の前記フックに対して、複数の前記アタッチメントを介して支持されることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のアタッチメントは、商品陳列用什器のフックに対してプライスレールを支持するためのものであり、プライスレールが取着されるフラップ部が軸着部に軸着される構成としたことにより、角度変更時にフラップ部及びプライスレールを上下方向へ自在に回動させることができる。また、アタッチメントは、開放位置でフラップ部を係止する第1係止構造と、中間位置及び上仕様位置の各位置でフラップ部を係止する第2係止構造とを有する構成としたことにより、角度変更時に上下方向へ回動させたフラップ部及びプライスレールを開放位置、中間位置及び上仕様位置の各位置に係止して保持することができる。さらに、アタッチメントは、第1係止構造がフラップ部に設けられた係合凸部と軸着部に設けられた第1被係合凸部とを有する構成としたことにより、商品補給時にプライスレールを開放位置、つまりプライスレールが上方へ跳ね上げられた位置に好適に保持することができる。従って、本発明によれば、プライスレールの角度変更や商品補給時の作業を簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
図1】本発明の第1実施形態のアタッチメントを示す(a)は開放位置の斜視図、(b)は中間位置の斜視図、(c)は上仕様位置の斜視図。
図2】本発明の実施例の商品陳列用什器を示す斜視図。
図3】本発明の実施例のフックを示す側面図。
図4】本発明の実施例のプライスレールを示す(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図。
図5】本発明の第1実施形態のアタッチメントの基部、アーム部及び軸着部を示す(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は側面図。
図6】本発明の第1及び第2実施形態のアタッチメントのフラップ部を示す(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は側断面図。
図7】第1形態のアタッチメントでフラップ部を開放位置に係止した状態を示す(a)は側面図、(b)は側断面図であり、(c)は開放位置に係止する状態を示す側断面図。
図8】第1形態のアタッチメントでフラップ部を中間位置に係止した状態を示す(a)は側面図、(b)は側断面図。
図9】第1形態のアタッチメントでフラップ部を上仕様位置に係止した状態を示す(a)は側面図、(b)は側断面図。
図10】第2実施形態のアタッチメントの基部、アーム部及び軸着部を示す(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は側断面図。
図11】第2形態のアタッチメントでフラップ部を上仕様位置に係止した状態を示す側面図。
図12】第2形態のアタッチメントでフラップ部を中間位置に係止した状態を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0010】
図1(a)~(c)及び図2に示すように、アタッチメント20は、商品陳列用什器10に設けられたフック11に対して、プライスカード13が装着されるプライスレール12を支持するためのものである。
アタッチメント20は、フック11に着脱自在に取り付けられる基部21と、基部21の先端から前方へ伸びるように設けられたアーム部22と、アーム部22の先端に設けられた軸着部23と、軸着部23に上下方向へ回動自在に軸着されたフラップ部24と、を有しており、このフラップ部24にプライスレール12が取着されている。
【0011】
アタッチメント20において、上下方向へ自在に回動可能なフラップ部24は、プライスレール12とともに上下方向へ回動させることで、中間位置、上仕様位置、及び開放位置の各位置へ自在に変位させることができる。
中間位置は、図1(b)に示すように、フラップ部24に取着された状態のプライスレール12が斜め上方を向く位置となる場合のフラップ部24の位置である。
上仕様位置は、図1(c)に示すように、フラップ部24が中間位置から下方向へ回動されて、フラップ部24に取着された状態のプライスレール12が斜め下方を向く位置となる場合のフラップ部24の位置である。
開放位置は、図1(a)に示すように、フラップ部24が中間位置から上方向へ回動されて、フラップ部24に取着された状態のプライスレール12が上方へ跳ね上げられた位置となる場合のフラップ部24の位置である。
【0012】
アタッチメント20は、開放位置でフラップ部24を係止する第1係止構造30Aと、中間位置及び上仕様位置の各位置でフラップ部24を係止する第2係止構造30Bと、を有している。
第1係止構造30Aは、フラップ部24に設けられた係合凸部31と、開放位置で係合凸部31と係合するように軸着部23に設けられた第1被係合凸部32と、を有している(図7参照)。
【0013】
図2に示すように、商品陳列用什器10は、上述のアタッチメント20と、このアタッチメント20が取り付けられたフック11と、アタッチメント20を介してフック11に支持されたプライスレール12と、を有している。
プライスレール12は、左右方向に伸びる長尺状に形成されており、複数のフック11に対し、複数のアタッチメント20を介して支持されている。
そして、フック11には、複数の商品14が吊り下げられて陳列されている。
【0014】
なお、図2は一般的な構成の商品陳列用什器を実施例として示すものであるが、本願の商品陳列用什器は、アタッチメント、フック及びプライスレールを有するものであれば、その他の構成について特に限定されない。
また、アタッチメント、フック及びプライスレールを有する商品陳列用什器は、材質について特に限定されない。
以下の説明では、特に断らない限り、上下、前後、左右の方向について、使用状況下の商品陳列用什器を基準とし、鉛直方向を上下方向、フックの伸びる方向を前後方向、水平方向を左右方向とする。
【0015】
フックは、例えば商品陳列用の1本のバーのみ有するシングル型のフック11A(図2参照)、商品陳列用とプライスレール支持用とで2本のバーを有するダブル型のフック11(図2参照)等のように、用途等に応じた様々な構成のものが提供されており、特に何れかの構成のものに限定されないが、以下の説明では、特に断らない限り、ダブル型のフック11を実施例として示す。
図3に示すように、フック11は、第1バー111と第2バー112とを有している。
第1バー111は、前後方向に伸びる棒状をなし、その先端部111Aが斜め上方に折り曲げられている。第2バー112は、前後方向に伸びる棒状をなし、その先端部112Aが上方へ直角状に曲げられている。
第1バー111と第2バー112とは、第1バー111を下側に、第2バー112を上側にして、上下方向で互いに平行になるように配置されている。そして、第1バー111には商品14が吊り下げられるとともに、第2バー112にはアタッチメント20を介してプライスレール12が支持される。
第1バー111の前後方向の長さL1は、第2バー112の前後方向の長さL2に比べて、長くなっている(L1>L2)。このような前後方向の長さの違いにより、第1バー111の先端部111Aと、第2バー112の先端部112Aとの間には、開口113が設けられている。そして、この開口113を利用することで、商品14が出し入れし易くなる。
【0016】
プライスレールは、用途等に応じた様々な構成のものが提供されており、特に何れかの構成のものに限定されないが、以下の説明では、特に断らない限り、本願の商品陳列用什器で一般的に使用されるプライスレールを実施例として示す。
図4(a),(b)に示すように、実施例のプライスレール12は、クリップ121Aが設けられた本体121を有している。プライスカード13は、本体121のクリップ121Aに留められて、プライスレール12に装着される。
本体121の上縁には、カバー122がヒンジ122Aを介して開閉自在に繋げられている。このカバー122は、開いた状態(図4(a)参照)で、プライスレール12へのプライスカード13の装着を許容し、閉じた状態(図4(b)参照)で、プライスレール12に装着されたプライスカード13を汚損や脱落から保護する。
本体121の背面には、ポケット123が設けられており、ポケット123と本体121との間に差込孔123Aが設けられている。この差込孔123Aは、アタッチメント20のフラップ部24にプライスレール12が取着される際に利用される。
【0017】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態のアタッチメント20について、以下に説明する。
本実施形態のアタッチメント20において、図5(a)~(e)に示すように、基部21は、矩形状に形成されている。この基部21には、挿込孔211A,211Bが上下方向に伸びるように貫通形成されている。
基部21は、挿込孔211A,211Bに第2バー112の先端部112Aが挿し込まれることにより、フック11の第2バー112に着脱自在に取り付けられる(図7(a)、図8(a)、図9(a)参照)。
【0018】
挿込孔211A,211Bは、フック11の第2バー112の太さの違いに応じて、内径の異なる複数(図5中で2つ)が左右方向に並んで設けられている。
つまり、第2バー112の太さがそれぞれ異なる複数のフック11同士の間でアタッチメント20を付け替える場合、複数の挿込孔211A,211Bのうち、内径が取り付けようとする第2バー112の太さに適合する何れかが選択されて、第2バー112の先端部112Aが挿し込まれる。
上述したようにアタッチメント20は、その基部21に内径の異なる複数の挿込孔211A,211Bが設けられていることにより、第2バー112の太さが異なるフック11にも対応することができる。
また、内径の異なる複数の挿込孔211A,211Bは、左右方向に並んで設けられているため、何れかに付け替えた前後におけるフラップ部24及びプライスレール12を回動させるためのスペースの変化が防止されている。
【0019】
基部21の底面には、複数の挿込孔211A,211Bとそれぞれ対応する位置に、溝212A,212Bが前後方向へ伸びるように形成されている。
これらの溝212A,212Bは、その内部に第2バー112の先端部112A等を収容することにより、第2バー112に取り付けられたアタッチメント20のがたつきを抑制する機能を奏する。
【0020】
アタッチメント20のアーム部22は、基部21の前端面で上縁部から前方に向かって延びる板状に形成されている。またアーム部22は、その先端部が上方へ向かって略直角状に曲げられており、故にアーム部22は、側面視で横L字状に形成されている。このアーム部22は、フラップ部24を第2バー112の先端部112Aから離れた位置に配することで、フラップ部24及びプライスレール12を回動させるためのスペースを確保するように機能している。
アタッチメント20の軸着部23は、アーム部22の先端部の前面に、左右方向に伸びる略柱状に形成されている。軸着部23の左右両面には、フラップ部24が軸着される回動軸231が突設されている。
【0021】
軸着部23の上面には、第1係止構造30Aを構成する第1被係合凸部32が突設されている。第1被係合凸部32は、断面形状が半円状となるように形成されている(図7(b)参照)。
また、軸着部23の前面には、第2係止構造30Bを構成する第2被係合凸部33が突設されている。第2被係合凸部33は、断面形状が凸状となるように形成されており、軸着部23の前面から前方向へ伸びる上面と、この上面に繋がる箇所から円弧状に伸びる前面と、を有している(図8(b)参照)。
【0022】
図6(a)~(d)に示すように、アタッチメント20のフラップ部24は、四角板状に形成されている。
フラップ部24の背面には、左右一対の回動腕241が設けられている。フラップ部24は、回動腕241に形成された孔に、軸着部23の回動軸231が挿通されることで、軸着部23に軸着されている。軸着部23に軸着されたフラップ部24は、回動軸231を回動中心として、上下方向へ自在に回動させることができる。
フラップ部24の下縁部には、差込爪242が設けられている。この差込爪242は、プライスレール12の背面に設けられた差込孔123Aに差し込むことができるように形成されている。プライスレール12は、差込孔123Aに差込爪242が差し込まれることにより、フラップ部24に取着されている(図1(a)~(c)参照)。
【0023】
フラップ部24の背面で左右一対の回動腕241の間には、係合凸部31が突設されている。この係合凸部31は、断面形状が三角形状となるように形成されており、フラップ部24の背面から略直角状に立ち上がる底面と、この底面に繋がった箇所から伸びるに従いフラップ部24の背面に近づく斜面状の背面とを有している(図8(b)参照)。
係合凸部31は、開放位置で第1被係合凸部32と係合することにより、第1係止構造30Aを構成している(図7(b)参照)。
また、本実施形態において、上記の係合凸部31は、中間位置及び上仕様位置で第2被係合凸部33と係合することにより、第2係止構造30Bを構成している(図8(b)及び図9(b)参照)。
フラップ部24の上縁中央部には、解除片34が設けられている。この解除片34は、係合凸部31と、第1被係合凸部32及び第2被係合凸部33との係合を解除する機能を奏する(図7(c)参照)。
【0024】
図2に示したように、商品陳列用什器10は、左右方向に伸びる長尺状のプライスレール12を支持するために、このプライスレール12の左右両端と左右方向の中央とに配設された合計で3つのダブル型のフック11を有している。
上述のアタッチメント20は、各フック11の第2バー112の先端部112Aにそれぞれ取り付けられ、このアタッチメント20にプライスレール12が取着されて、ダブル型のフック11にプライスレール12が支持されている。
なお、ダブル型のフック11同士の間には、商品14の陳列数の増加を図るため、複数のシングル型のフック11Aが配設されているが、シングル型のフック11Aの先端部にアタッチメント20は取り付けられておらず、これらシングル型のフック11Aは、プライスレール12を直接的に支持していない。
【0025】
フック11に支持されたプライスレール12は、通常は斜め上方を向く位置、つまりフラップ部24を中間位置として使用されている(図1(b)、図2図8(a)参照)。
フラップ部24が中間位置の状態で、プライスレール12は、フック11の第1バー111の先端及びフック11Aの先端を前側から覆うように配されており、フック11,11Aから複数個の商品14をまとめて取り外し難くすることにより、商品14の盗難を抑制している。
なお、フック11,11Aから商品14を1個ずつ取り外す際には、プライスレール12をフラップ部24とともに僅かに上方へ回動させることにより、フック11,11Aの先端を開放することができる。
【0026】
商品14の補給時において、プライスレール12は、フラップ部24とともに上方へ回動され、アタッチメント20に設けられた第1係止構造30Aにより、図7(a)に示すように、フラップ部24が開放位置に係止されることにより、上方へ跳ね上げられた位置に保持される。
フラップ部24を開放位置に係止させる場合、開放位置の若干手前の位置で、フラップ部24に設けられた係合凸部31の背面が軸着部23の上面に設けられた第1被係合凸部32の表面に摺接することにより、更に上方への回動に抵抗が加わる。
この抵抗に抗してフラップ部24をさらに上方へ回動させると、係合凸部31は、断面が半円状をなす第1被係合凸部32の表面に対し、その背面を摺動させながら、第1被係合凸部32を乗り越える(図7(c)参照)。
そして、係合凸部31は、第1被係合凸部32を乗り越えると、その底面を第1被係合凸部32の表面に当接させて、第1係止構造30Aを構成する係合凸部31と第1被係合凸部32とが係合される(図7(b)参照)。
【0027】
第1係止構造30Aの係合凸部31と第1被係合凸部32とが係合された状態で、フラップ部24は、軸着部23に対する下方への回動を規制され、開放位置に係止されており、フラップ部24に取着されたプライスレール12は、上方へ跳ね上げられた位置に保持される。
フラップ部24が開放位置に係止されることにより、プライスレール12から作業者が手を離す等しても、このプライスレール12が意図せずに下方へ回動されることはなく、またプライスレール12が上方へ跳ね上げられた位置に保持されることで、フック11の第1バー111及びフック11Aの各先端が広く開放され、補給に係る作業を好適に行うことができる。
【0028】
商品14の補給作業の終了後に上述のフラップ部24を開放位置から中間位置に戻す際には、フラップ部24の解除片34に指を掛ける等して、この解除片34を手前方向(解除片34が軸着部23から離れる方向であり、図中で上側)に引っ張りながら、このフラップ部24をプライスレール12とともに下方へ回動させる。
このように解除片34を引っ張ることにより、フラップ部24が撓み、係合凸部31の底面が、第1被係合凸部32の表面から離れる(図7(c)参照)。
そして、解除片34を引っ張ったままフラップ部24をさらに下方へ回動させると、係合凸部31が第1被係合凸部32を乗り越えることにより、第1係止構造30Aの係合凸部31と第1被係合凸部32との係合が解除される。
【0029】
なお、第1被係合凸部32が断面形状で半円状に形成されていることから、フラップ部24は、係合凸部31と第1被係合凸部32との係合による抵抗に抗し、力を込めて下方へ回動させることで、係合凸部31の底面を第1被係合凸部32の表面に対して摺動させることができる。この場合、第1係止構造30Aの係合凸部31と第1被係合凸部32との係合は、解除片34を使用することなく、解除することができる。
【0030】
フラップ部24は、上述のように第1係止構造30Aの係合凸部31と第1被係合凸部32との係合を解除した後、開放位置から下方へ回動させることで、図8(a)に示すように、第2係止構造30Bにより中間位置で係止される。
すなわち、図8(b)に示すように、フラップ部24は、下方へ回動される際に係合凸部31の底面が第2被係合凸部33の上面に当接され、第2係止構造30Bを構成する係合凸部31と第2被係合凸部33とが係合されることにより、更に下方への回動を規制されて、中間位置で係止される。そして、中間位置で係止されたフラップ部24に取着されているプライスレール12は、斜め上方を向いた位置に保持される。
【0031】
さらに商品14の陳列位置が顧客の目線よりも高くなる場合、フラップ部24が、上述した中間位置から、図9(a)に示すように、上仕様位置とされて、プライスレール12が斜め下方を向く位置に保持される。
フラップ部24を上仕様位置とする場合、このフラップ部24の解除片34に指を掛ける等して、解除片34を手前方向(解除片34が軸着部23から離れる方向)に引っ張りながら、フラップ部24をプライスレール12とともに下方へ回動させる。
【0032】
上述のように解除片34を手前方向に引っ張ることで、フラップ部24が撓み、係合凸部31の底面が第2被係合凸部33の上面から離れ、このままフラップ部24をさらに下方へ回動させると、係合凸部31が第2被係合凸部33を乗り越える。
フラップ部24をさらに下方へ回動させて解除片34から指を離すと、図9(b)に示すように、係合凸部31の背面が第2被係合凸部33の前面に接触し、第2係止構造30Bを構成する係合凸部31と第2被係合凸部33とが係合されることにより、フラップ部24の下方への回動が規制され、このフラップ部24は、上仕様位置に係止される。このため、上仕様位置で係止されたフラップ部24に取着されたプライスレール12は、斜め下方を向いた位置に保持される。
【0033】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態のアタッチメント20について、以下に説明する。なお、この第2実施形態では、上述の第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態のアタッチメント20は、図10(a)~(e)に示すように、矩形状に形成された基部21と、基部21の前端面の上部から前方に向かって側面視で横L字状に延びるアーム部22と、アーム部22の先端部の前面に略柱状に形成された軸着部23とを有している。
【0034】
軸着部23は、前記第2被係合凸部33が省略されている他は、上述の第1実施形態と同一の構成を有している。
また、軸着部23に軸着されるフラップ部24は、上述の第1実施形態と同一の構成を有している。
従って、本実施形態のアタッチメント20は、上述の第1実施形態と同様の第1係止構造30Aを有している。
そして、本実施形態のアタッチメント20は、商品14の補給時等において第1係止構造30Aを使用することにより、上述の第1実施形態と同様に、フラップ部24を開放位置に係止することができ、このフラップ部24に取着されたプライスレール12を上方へ跳ね上げられた位置に保持することができる(図7(a)~(c)参照)。
【0035】
本実施形態のアタッチメント20は、第2係止構造30Bとして、基部21に上下方向に伸びるように貫通形成された第1挿込孔35A,35Bを有している。
第1挿込孔35A,35Bは、上述した挿込孔211A,211Bと同様に、フック11の第2バー112の太さの違いに対応できるように、内径の異なる複数(図10中で2つ)が左右方向に並んで設けられている。
基部21の底面には、複数の第1挿込孔35A,35とそれぞれ対応する位置に、溝212A,212Bが前後方向へ伸びるように形成されており、これらの溝212A,212Bの内部に第2バー112の先端部112A等が収容されることで、第2バー112に取り付けられたアタッチメント20のがたつきが抑制される。
【0036】
また、本実施形態のアタッチメント20は、第2係止構造30Bとして、アーム部22に上下方向に伸びるように貫通形成された第2挿込孔36A,36Bを有している。
第2挿込孔36A,36Bは、上述した挿込孔211A,211Bと同様に、フック11の第2バー112の太さの違いに対応できるように、内径の異なる複数(図10中で2つ)が左右方向に並んで設けられている。
【0037】
第2係止構造30Bにおいて、第1挿込孔35A,35Bと、第2挿込孔36A,36Bとは、第1挿込孔35Aが後側で第2挿込孔36Aが前側、あるいは第1挿込孔35Bが後側で第2挿込孔36Bが前側となるように、同じ内径のものが所定間隔をおいて前後方向に並んで設けられている。
アタッチメント20は、第1挿込孔35A,35又は第2挿込孔36A,36Bの何れかを選択し、第2バー112の先端部112Aが挿し込まれることにより、フック11の第2バー112に着脱自在に取り付けられる(図11図12参照)。
そして、アタッチメント20が第2バー112に取り付けられた際、プライスレール12は、フラップ部24が中間位置及び上仕様位置の状態で、第1バー111の先端部111Aに当接されている。つまり、プライスレール12は、第1バー111の先端部111Aによって下方から支持されることにより、斜め上方を向く位置及び斜め下方を向く位置に保持されている。
【0038】
本実施形態のアタッチメント20において、第1挿込孔35A,35Bから軸着部23までの前後方向の長さL3(図11参照)は、第1バー111の前後方向の長さL1及び第2バー112の前後方向の長さL2の差(図3参照、L1-L2)と、略等しくなるように設定されている(L3≒L1-L2)。
図11に示すように、第1挿込孔35A,35Bに第2バー112の先端部112Aが挿し込まれて、第2バー112にアタッチメント20が取り付けられた場合、軸着部23と、第1バー111の先端との前後位置は、ほぼ同じとなる。
軸着部23と第1バー111の先端との前後位置がほぼ同じ場合、フラップ部24は、該フラップ部24に取着されたプライスレール12が第1バー111の先端部111Aに当接されることで、更なる下方への回動を規制されており、上仕様位置に係止される。
なお、図11中において、プライスレール12は、極僅かに斜め下方を向く位置であり、略正面を向く位置となっているが、本願ではプライスレール12がこの位置であっても、フラップ部24は斜め下方を向いているため、上仕様位置に含めるものとする。
【0039】
第1挿込孔35A,35Bから付け替えて、図12に示すように、第2挿込孔36A,36Bに第2バー112の先端部112Aが挿し込まれ、第2バー112にアタッチメント20が取り付けられた場合、軸着部23は、第1バー111の先端よりも後方に位置する。
このように軸着部23が第1バー111の先端よりも後方に位置する場合、フラップ部24は、該フラップ部24に取着されたプライスレール12が第1バー111の先端部111Aに当接されることで、更なる下方への回動を規制されており、中間位置に係止される。
【0040】
本実施形態のアタッチメント20は、第2係止構造30Bとして、第1挿込孔35A,35と第2挿込孔36A,36Bとを有しており、これら第1挿込孔35A,35又は第2挿込孔36A,36Bの何れかを選択して第2バー112の先端部112Aに取り付けられる。
そして、本実施形態のアタッチメント20は、フラップ部24に取着されたプライスレール12を第1バー111の先端部111Aに当接させることで、フラップ部24を、第1挿込孔35A,35を選択した場合には上仕様位置、第2挿込孔36A,36Bを選択した場合には中間位置に係止することができる。
【0041】
尚、本発明は上記で詳述した各実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。
【符号の説明】
【0042】
10 商品陳列用什器
11 フック
111 第1バー
111A 第1バーの先端部
112 第2バー
112A 第2バーの先端部
12 プライスレール
123A 差込孔
13 プライスカード
14 商品
20 アタッチメント
21 基部
211A 挿込孔
211B 挿込孔
22 アーム部
23 軸着部
231 回動軸
24 フラップ部
242 差込爪
30A 第1係止構造
30B 第2係止構造
31 係合凸部
32 第1被係合凸部
33 第2被係合凸部
34 解除片
35A 第1挿込孔
35B 第1挿込孔
36A 第2挿込孔
36B 第2挿込孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12