(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230331BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20230331BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20230331BHJP
G01B 11/00 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
F21V33/00 400
F21V23/00 113
F21V23/00 117
G01B11/00 H
(21)【出願番号】P 2019000708
(22)【出願日】2019-01-07
【審査請求日】2021-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】尾山 和也
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-052888(JP,A)
【文献】特開2017-143458(JP,A)
【文献】国際公開第2011/024424(WO,A1)
【文献】特開2013-130534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
F21V 33/00
F21V 23/00
G01B 11/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器の設置情報を取得する取得部と、
前記設置情報に基づいて前記複数の周辺機器のうちの少なくとも1つの周辺機器に対して動作指示をする指示部と
、
前記複数の周辺機器を撮像する撮像部と
を備え、
前記設置情報は、前記複数の周辺機器の各々の位置及び種別を表す情報を含み、
前記取得部は、
前記撮像の結果に基づいて前記複数の周辺機器の2次元配置情報を取得し、前記複数の周辺機器の各々の設置高さを表す情報に基づいて、前記複数の周辺機器の2次元配置情報を補正
して前記設置情報とする、照明器具。
【請求項2】
前記撮像の結果は、前記複数の周辺機器の各々から発せられる光信号に基づく複数の輝点を含み、
前記取得部は、前記複数の輝点の位置に基づいて前記設置情報を取得する、請求項
1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記複数の周辺機器のうちの少なくとも1つの周辺機器から、空気の温度を表す情報を含む環境情報を収集する収集部を更に備え、
前記指示部は、前記設置情報と前記環境情報とに基づいて前記動作指示をする、請求項1
又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
シーリングライトとして発光ダイオードを含む光源部を更に備えた、請求項1から請求項
3のいずれか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のエアコンは、画像情報に基づいて人と什器とを区別して送風制御を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のエアコンは、エアコンと扇風機との連携による空気調和を実現できなかった。
【0005】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器を連携動作させる機能を有する照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の照明器具は、取得部と、指示部とを備える。前記取得部は、各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器の設置情報を取得する。前記指示部は、前記設置情報に基づいて前記複数の周辺機器のうちの少なくとも1つの周辺機器に対して動作指示をする。前記設置情報は、前記複数の周辺機器の各々の位置及び種別を表す情報を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器を連携動作させる機能を有する照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態における照明器具の使用環境の一例を示す概念図である。
【
図2】複数の周辺機器の各々に付着される赤外線発光装置の断面図である。
【
図3】照明器具の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】赤外線カメラによる撮像の結果の一例を示す平面図である。
【
図5】各周辺機器から赤外線信号によって得られる情報の一例を示す平面図である。
【
図6】複数の周辺機器に係る2次元配置情報の補正結果の一例を示す平面図である。
【
図7】複数の周辺機器の連携動作による効果の一例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、
図1~
図7を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、
図1を参照して、照明器具10の使用環境を説明する。
図1は、実施形態における照明器具10の使用環境の一例を示す概念図である。
【0011】
図1に示すように、照明器具10は、光源として発光ダイオードを備えたシーリングライトである。以下、発光ダイオードをLED(Light Emitting Diode)という。
【0012】
照明器具10が天井に設置された部屋の中に、各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器が更に設置されている。複数の周辺機器は、例えばエアコン100と、扇風機110と、掃除ロボット120と、空気清浄機130とを含む。エアコン100は、壁掛けタイプである。扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130は、床の上に置かれている。照明器具10は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の全てを見渡せる位置にある。
【0013】
照明器具10は、ユーザU1及びユーザU2が快適に過ごせるように、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130を連携動作させる機能を有する。
【0014】
次に、
図1及び
図2を参照して、複数の周辺機器の設置情報を照明器具10に報知するための手段について説明する。
図2は、周辺機器に付着される赤外線発光装置200の断面図である。
【0015】
図2に示すように、赤外線発光装置200は、ベース部201と、基板202と、赤外線LED203と、カバー204とを有する。ベース部201は、周辺機器の空気吹き出し口の近傍に付着される。基板202は、赤外線LED203を駆動するための電子回路を含み、ベース部201の上に取り付けられている。赤外線LED203は、明滅する赤外の光信号を送信する。カバー204は、基板202及び赤外線LED203を保護するように、ベース部201に取り付けられている。カバー204は、乳白色の半透明プラスチックで構成されるので、赤外線LED203の発光を拡散させる。その結果、照明器具10は、赤外線発光装置200から発せられる光信号を容易に検知できる。
【0016】
エアコン100に付着された赤外線発光装置200は、周辺機器の種別がエアコン100であることを示す情報に加えて、高さ情報と、温湿度情報とを送信する。高さ情報は、エアコン100に付着された赤外線発光装置200の設置高さを表す情報である。温湿度情報は、エアコン100の空気吹き出し口近傍で検知された、空気の温度及び湿度を表す情報である。
【0017】
扇風機110に付着された赤外線発光装置200は、周辺機器の種別が扇風機110であることを示す情報に加えて、高さ情報と、温湿度情報とを送信する。高さ情報は、扇風機110に付着された赤外線発光装置200の設置高さを表す情報である。温湿度情報は、扇風機110の空気吹き出し口近傍で検知された、空気の温度及び湿度を表す情報である。
【0018】
掃除ロボット120に付着された赤外線発光装置200は、周辺機器の種別が掃除ロボット120であることを示す情報に加えて、高さ情報と、温湿度情報とを送信する。高さ情報は、掃除ロボット120に付着された赤外線発光装置200の設置高さを表す情報である。温湿度情報は、掃除ロボット120の空気吹き出し口近傍で検知された、空気の温度及び湿度を表す情報である。
【0019】
空気清浄機130に付着された赤外線発光装置200は、周辺機器の種別が空気清浄機130であることを示す情報に加えて、高さ情報と、温湿度情報とを送信する。高さ情報は、空気清浄機130に付着された赤外線発光装置200の設置高さを表す情報である。温湿度情報は、空気清浄機130の空気吹き出し口近傍で検知された、空気の温度及び湿度を表す情報である。
【0020】
次に、
図1、
図2、及び
図3を参照して、
図1中の照明器具10の構成を説明する。
図3は、照明器具10の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
図3に示すように、照明器具10は、赤外線カメラ12と、送信部14と、LED光源部16と、センサ18と、記憶部30と、制御部40とを備える。
【0022】
赤外線カメラ12は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の2次元配置情報を得るための手段である。赤外線カメラ12は、これらの周辺機器を撮像するように、複数の画素の2次元配列を有する。複数の画素の各々は、赤外光を電気信号に変換する。これにより、赤外線カメラ12は、複数の周辺機器の各々に付着された赤外線発光装置200から発せられる光信号を検知する。赤外線カメラ12は、「撮像部」の一例に相当する。
【0023】
送信部14は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の各々へ動作指示を送信する。送信部14は、動作指示を赤外線信号として送信する。
【0024】
LED光源部16は、シーリングライトの光源としてLEDを含む。
【0025】
センサ18は、環境条件を検知する。センサ18は、例えば温度センサ及び湿度センサを含む。温度センサは、照明器具10の近傍における空気の温度を検知する。湿度センサは、照明器具10の近傍における空気の湿度を検知する。
【0026】
記憶部30は、データ及びコンピュータプログラムを記憶する。記憶部30は、半導体メモリのような記憶装置を含む。
【0027】
記憶部30は、データの一例として、設置情報31及び環境情報32を記憶する。設置情報31は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の各々の水平位置、設置高さ及び種別を表す情報を含む。環境情報32は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130のうちの少なくとも1つの周辺機器の位置における、空気の温度及び湿度を表す情報を含む。
【0028】
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む。制御部40のプロセッサは、記憶部30に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって、照明器具10の各構成を制御する。
【0029】
制御部40は、取得部41と、収集部42と、指示部43とを有する。制御部40は、記憶部30に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって、取得部41、収集部42、及び指示部43として機能する。
【0030】
取得部41は、赤外線カメラ12による撮像の結果に基づいてエアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の各々の設置情報31を取得し、記憶部30に設置情報31を記憶させる。
【0031】
収集部42は、赤外線カメラ12による撮像の結果に基づいてエアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130のうちの少なくとも1つの周辺機器から環境情報32を取得し、記憶部30に環境情報32を記憶させる。
【0032】
指示部43は、設置情報31及び環境情報32に基づいて、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130のうちの少なくとも1つの周辺機器に対して動作指示をする。指示部43による動作指示は、送信部14により赤外線信号として送信される。
【0033】
次に、
図2、
図3、及び
図4を参照して、取得部41の処理について説明する。
図4は、赤外線カメラ12による撮像の結果の一例を示す平面図である。
【0034】
図4に示されるように、赤外線カメラ12により得られた画像は、複数の輝点200gを含む。複数の輝点200gは、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の各々に付着された赤外線発光装置200から発せられた光信号に基づく。取得部41は、輝点200gの明滅パターンが表す2値符号に基づいて、輝点200gに係る周辺機器の種別を判定する。
【0035】
取得部41は、赤外線カメラ12により得られた画像の中に2次元座標系を設定する。2次元座標系は、照明器具10の設置位置を原点とし、矩形の床面Fの長手方向に対して平行な向きにX軸をとり、X軸と交差する方向にY軸をとったものである。X座標及びY座標の単位は、例えばメートル(m)とする。
【0036】
取得部41は、複数の輝点200gの位置に基づいて、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の2次元配置情報を取得する。例えば、エアコン画像100gに付随した輝点200gの位置を表す座標は、(-3.0,+3.0)であると特定される。扇風機画像110gに付随した輝点200gの位置を表す座標は、(-2.5,-0.5)であると特定される。掃除ロボット画像120gに付随した輝点200gの位置を表す座標は、(+0.5,-1.5)であると特定される。空気清浄機画像130gに付随した輝点200gの位置を表す座標は、(+2.5,-1.0)であると特定される。
【0037】
取得部41により取得された2次元配置情報は、設置情報31の一部として記憶部30に書き込まれる。
【0038】
次に、
図3及び
図5を参照して、取得部41及び収集部42の処理について説明する。
図5は、各周辺機器から赤外線信号によって得られる情報の一例を示す平面図である。
【0039】
取得部41は、輝点200gの明滅パターンが表す2値符号に基づいて、輝点200gに係る周辺機器の設置高さを表す高さ情報を取得する。収集部42は、輝点200gの明滅パターンが表す2値符号に基づいて、輝点200gに係る周辺機器から空気の温度及び湿度を表す温湿度情報を収集する。
【0040】
図5に示された例によれば、エアコン画像100gに付随した輝点200gから得られた情報は、設置高さ2.0m、温度30℃、湿度85%である。扇風機画像110gに付随した輝点200gから得られた情報は、設置高さ0.6m、温度25℃、湿度50%である。掃除ロボット画像120gに付随した輝点200gから得られた情報は、設置高さ0.1m、温度26℃、湿度60%である。空気清浄機画像130gに付随した輝点200gから得られた情報は、設置高さ0.4m、温度27℃、湿度70%である。更に、掃除ロボット画像120gが座標(+2.0,+1.5)の位置に移動したことが検知され、移動後の掃除ロボット画像120gに付随した輝点200gから得られた情報は、設置高さ0.1m、温度29℃、湿度80%である。
【0041】
取得部41により取得された高さ情報は、設置情報31の一部として記憶部30に書き込まれる。収集部42により収集された温湿度情報は、環境情報32の一部として記憶部30に書き込まれる。
【0042】
なお、照明器具10が有するセンサ18は、温度30℃、湿度85%を検出した。照明器具10の設置高さは、取得部41に予め登録された情報に含まれており、2.6mであった。
【0043】
次に、
図3及び
図6を参照して、2次元配置情報の補正について説明する。
図6は、複数の周辺機器に係る2次元配置情報の補正結果の一例を示す平面図である。
【0044】
図6に示されるように、取得部41は、エアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130の各々の設置高さを表す情報に基づいて、これら複数の周辺機器の2次元配置情報を補正する。
【0045】
例えば、エアコン画像100gの位置は、エアコン100の壁掛け位置に補正される。エアコン100のように高い位置に設置された周辺機器は、補正による移動量が大きい。逆に、掃除ロボット120のように低い位置に設置された周辺機器は、補正による移動量が小さい。
【0046】
記憶部30の中の設置情報31は、2次元配置情報の補正結果を反映するように更新される。
【0047】
次に、
図3及び
図7を参照して、複数の周辺機器の連携動作による効果について説明する。
図7は、複数の周辺機器の連携動作による効果の一例を示す平面図である。
【0048】
図7に示されるように、指示部43は、設置情報31及び環境情報32に基づいて、エアコン100、扇風機110、及び空気清浄機130が連携動作をするように、これらの周辺機器に対して動作指示をする。
【0049】
エアコン100から吹き出した空気の流れは、エアコン100から離れれば離れるほど弱くなり、部屋の隅までは届きにくい。ところが、例えばエアコン100に対して扇風機110及び空気清浄機130が連携動作をすることによって、部屋の隅々まで効率良く空調できるようになる。
【0050】
図7に示された例によれば、エアコン100の動作が開始した時点で、照明器具10からの動作指示により、それまでオフ状態であった扇風機110がオン状態とされ、またオフ状態であった空気清浄機130がオン状態とされる。扇風機110は、エアコン100から送られてきた空気の流れの向きを変え、空気清浄機130に向けて空気を送り出す。空気清浄機130は、扇風機110から送られてきた空気の流れの向きを変え、エアコン100に向けて空気を送り出す。その結果、部屋の隅々まで届く空気の循環が達成される。
【0051】
指示部43は、移動した掃除ロボット120から得られた温湿度情報に基づいて、空気清浄機130の送風方向を変更することも可能である。例えば、指示部43は、
図5に示されたように部屋の隅まで移動した掃除ロボット120から得られた温湿度情報によって、部屋の隅まで冷風が届いていないことを検知する。この場合には、指示部43が空気清浄機130の送風方向を変更することにより、部屋の温湿度分布の不均一が緩和される。
【0052】
実施形態によれば、各々が空気の流れを発生させる複数の周辺機器を連携動作させる機能を有する照明器具10を提供することができる。
【0053】
上記した実施形態の説明は、本発明における好適な実施形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0054】
(1)実施形態では、
図1に示されるように、周辺機器がエアコン100、扇風機110、掃除ロボット120、及び空気清浄機130であるとしたが、これに限られない。周辺機器は、空気の流れを発生させる、加湿器、除湿器、又は暖房器具のような他の機器でもよい。更に照明器具10自身が、空気の流れを発生させるファンを備えてもよい。
【0055】
(2)実施形態では、
図3に示されるように、制御部40が取得部41、収集部42、及び指示部43を備えるとしたが、これら各部の機能のうちの全部又は一部は外部サーバへの移管が可能である。
【0056】
(3)実施形態では、
図2及び
図3に示されるように、制御部40は、赤外線発光装置200及び赤外線カメラ12を利用して設置情報31を取得し、また環境情報32を収集したが、これに限られない。また、実施形態では、
図3に示されるように、送信部14が動作指示を赤外線信号として送信したが、これに限られない。照明器具10及び複数の周辺機器がホームネットワークに接続された環境であれば、制御部40は、ホームネットワークを介して設置情報31の一部を取得し、環境情報32を収集し、動作指示を送信することができる。
【0057】
(4)実施形態では、
図4に示されるように、制御部40は、赤外線発光装置200及び赤外線カメラ12を利用して周辺機器の2次元配置情報を取得したが、これに限られない。制御部40は、周辺機器の可視光画像を解析することにより、周辺機器の向きを表す情報とともに周辺機器の2次元配置情報を取得してもよい。制御部40は、周辺機器に貼付されたラベルの可視光画像を解析することにより、周辺機器の種別を表す情報を取得してもよい。
【0058】
(5)実施形態では、
図6に示されるように、周辺機器の設置高さを表す情報に基づいて周辺機器の2次元配置情報が補正されたが、これに限られない。照明器具10から周辺機器までの距離を表す情報に基づいて、周辺機器の2次元配置情報が補正されてもよい。赤外線発光装置200が無指向性の配光特性を有する場合には、照明器具10が検出した光強度に基づいて、照明器具10から周辺機器までの距離が算出可能である。
【0059】
(6)実施形態では、
図7に示されるように、指示部43は、周辺機器の設置情報31に基づいて周辺機器への動作指示をしたが、これに限られない。赤外線カメラ12による撮像の結果からユーザU1及びユーザU2の位置が特定されれば、指示部43は、更にユーザ位置を考慮した動作指示をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、照明器具の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0061】
10 照明器具
12 赤外線カメラ(撮像部)
14 送信部
16 LED光源部
18 センサ
30 記憶部
31 設置情報
32 環境情報
40 制御部
41 取得部
42 収集部
43 指示部
100 エアコン(周辺機器)
110 扇風機(周辺機器)
120 掃除ロボット(周辺機器)
130 空気清浄機(周辺機器)
200 赤外線発光装置