(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 9/04 20060101AFI20230331BHJP
【FI】
B65B9/04
(21)【出願番号】P 2019011878
(22)【出願日】2019-01-28
【審査請求日】2022-01-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開日:平成30年3月28日、公開場所:マルホ発條工業 新光悦工場 光悦第一会議室
(73)【特許権者】
【識別番号】591206108
【氏名又は名称】マルホ発條工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】大浦 茂
(72)【発明者】
【氏名】松村 弘喜
【審査官】佐藤 秀之
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-041560(JP,A)
【文献】特開2017-013870(JP,A)
【文献】特開2007-126169(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0327257(US,A1)
【文献】特開2016-094207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを収容するためのポケットが形成された容器フィルムと、前記ポケットを塞ぐように容器フィルムに貼着されるカバーフィルムと、を有する包装パックを製造するための包装機であって、
前記容器フィルムの元となる帯状の原料フィルムを供給する原料フィルム供給ユニットと、
前記原料フィルム供給ユニットから供給される前記原料フィルムに前記ポケットを成形することにより帯状の前記容器フィルムを生成する成形装置と、
帯状の前記カバーフィルムを供給するカバーフィルム供給ユニットと、
前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムにおける前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムの重なり方向における一方側に配置された第1型と、前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムにおける前記重なり方向における他方側に配置され、前記容器フィルムの前記ポケットに対応する部分に凹部が形成された第2型と、前記第1型と前記第2型との少なくとも一方を加熱するヒータと、を有し、前記容器フィルムの前記ポケットにワークが収容された状態で、
前記ヒータにより前記第1型と前記第2型との少なくとも一方を加熱した状態で、前記第1型および前記第2型を前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムの厚さ方向における両側から前記容器フィルムと前記カバーフィルムとが重なった部分を圧接させて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムを貼着することにより前記ポケットをシールするシール装置と、
前記容器フィルムに前記カバーフィルムが貼着されてなる帯状のパックフィルムを切断する切断装置と、
前記原料フィルムを前記成形装置へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する第1搬送部と、
前記切断装置の上流側に配置され、前記パックフィルムを前記切断装置へ予め設定された第1基準距離とは異なる第2基準距離ずつ第2送り速度で間欠的に搬送する第2搬送部と、
前記シール装置の下流側且つ前記第2搬送部の上流側に配置され、前記パックフィルムに鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、前記パックフィルムに張力を印加する張力印加部と、を備
え、
前記第1基準距離のN(Nは正の整数)倍に相当する第1距離は、前記第2基準距離のM(M倍)に相当する第2距離に等しい、
包装機。
【請求項2】
前記容器フィルムは、前記容器フィルムの長手方向において等間隔に形成された複数の前記ポケットを有し、
前記第1基準距離は、前記容器フィルムを、第1数の前記ポケットを含み且つ前記容器フィルムの長手方向の長さが等しい複数の第1領域に区切ったときの前記第1領域の前記長手方向の長さに等しく、
前記第2基準距離は、前記パックフィルムを、前記第1数とは異なる第2数の前記ポケットを含み且つ前記パックフィルムの長手方向の長さが等しい複数の第2領域に区切ったときの前記第2領域の前記長手方向の長さに等しい、
請求項
1に記載の包装機。
【請求項3】
前記張力印加部は、
前記パックフィルムに鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧するローラと、
長尺であり長手方向の一端部に前記ローラが取り付けられたアームと、
前記アームの長手方向における他端部において、前記アームの前記一端部が前記他端部を基点として旋回自在に前記アームを支持する支持部と、を有す
る、
請求項1
または2に記載の包装機。
【請求項4】
前記原料フィルム供給ユニットは、
鉛直方向に直交する方向に並設され、鉛直上方に前記原料フィルムが張架される複数の第1固定ローラと、
前記複数の第1固定ローラの間において鉛直方向に移動自在に設けられ、前記原料フィルムの鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、前記原料フィルムに張力を印加する第1移動ローラと、を有し、
前記カバーフィルム供給ユニットは、
鉛直方向に直交する方向に並設され、鉛直上方に前記カバーフィルムが張架される複数の第2固定ローラと、
前記複数の第2固定ローラの間において鉛直方向に移動自在に設けられ、前記カバーフィルムの鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、前記カバーフィルムに張力を印加する第2移動ローラと、を有する、
請求項1から
3のいずれか1項に記載の包装機。
【請求項5】
前記容器フィルムと前記カバーフィルムと前記パックフィルムとの少なくとも1つについて、幅方向における位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部を更に備える、
請求項1から
4のいずれか1項に記載の包装機。
【請求項6】
ワークを収容するためのポケットが形成された容器フィルムと、前記ポケットを塞ぐように容器フィルムに貼着されるカバーフィルムと、を有する包装パックを製造するための包装機であって、
前記容器フィルムの元となる帯状の原料フィルムを供給する原料フィルム供給ユニットと、
前記原料フィルム供給ユニットから供給される前記原料フィルムに前記ポケットを成形することにより帯状の前記容器フィルムを生成する成形装置と、
帯状の前記カバーフィルムを供給するカバーフィルム供給ユニットと、
前記容器フィルムの前記ポケットにワークが収容された状態で、前記容器フィルムに前記カバーフィルムを貼着することにより前記ポケットをシールするシール装置と、
前記容器フィルムに前記カバーフィルムが貼着されてなる帯状のパックフィルムを切断する切断装置と、
前記原料フィルムを前記成形装置へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する第1搬送部と、
前記切断装置の上流側に配置され、前記パックフィルムを前記切断装置へ予め設定された第1基準距離とは異なる第2基準距離ずつ第2送り速度で間欠的に搬送する第2搬送部と、
前記シール装置の下流側且つ前記第2搬送部の上流側に配置され、前記パックフィルムに鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、前記パックフィルムに張力を印加する張力印加部と、
前記シール装置と前記切断装置との間に介在し、前記パックフィルムの搬送方向と直交する方向に離間した状態で配置された2つの滑りガイドを有し、前記2つの滑りガイドを一体で前記パックフィルムの幅方向へ移動させることにより、前記パックフィルムの前記幅方向における位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部と、を備え、
前記2つの滑りガイドは、それぞれ、前記パックフィルムが摺接する湾曲面において前記パックフィルムを摺動自在に支持するパックフィルム支持部と、前記パックフィルム支持部における前記パックフィルムが摺動する方向と直交する方向の両側に設けられた側片と、を有し、
前記湾曲面の曲率半径R1は、少なくとも前記ポケットの前記パックフィルムの搬送方向における長さよりも長い、
包装機。
【請求項7】
前記パックフィルムの厚さ方向における一方側に配置されたダイユニットと
前記パックフィルムの厚さ方向における他方側に配置されたカッタユニットと
前記カッタユニットを支持し前記カッタユニットを前記ダイユニットに対して前記パックフィルムの幅方向へ相対的に移動させるカッタユニット駆動部と、を有するミシン目付加装置を更に備え、
前記カッタユニットは、
前記パックフィルムにミシン目を付加する複数の回転刃と、
前記複数の回転刃それぞれに設けられ前記複数の回転刃のうちのいずれか1つを回転自在に支持する複数の回転刃支持部と、
前記複数の回転刃支持部を各別に前記パックフィルムの厚さ方向へ駆動することにより、前記複数の回転刃の前記パックフィルムからの距離を独立して変化させる回転刃支持部駆動部と、を有する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の包装機。
【請求項8】
前記容器フィルムと前記カバーフィルムとの少なくとも一方は、厚さ0.1mmのポリ塩化ビニルフィルムよりも軟らかい、
請求項1から
7のいずれか1項に記載の包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
内容物を収容するためのポケット部を備えた容器フィルムと、ポケット部を塞ぐようにして容器フィルムに取着されたカバーフィルムとを備えたブリスタパックを製造するためのブリスタ包装機が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載されたブリスタ包装機は、帯状の容器フィルムの幅方向における両端部を把持するクリップ部を有するチェーンクリップコンベアを備え、このチェーンクリップコンベアにより容器フィルムを下流側へ向けて間欠搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されているブリスタ包装機では、ポケット数が互いに異なる複数種類のブリスタパックを製造する場合、製造するブリスタパックのポケット数に応じて幅が異なる容器フィルムを投入する必要がある。この場合、チェーンクリップコンベアのクリップ部の間の幅を変更する必要があるため、その分、ユーザの作業負担が増大する虞がある。
【0005】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、ポケット数が互いに異なる複数種類の包装パックを製造する際のユーザの作業負担が軽減される包装機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る包装機は、
ワークを収容するためのポケットが形成された容器フィルムと、前記ポケットを塞ぐように容器フィルムに貼着されるカバーフィルムと、を有する包装パックを製造するための包装機であって、
前記容器フィルムの元となる帯状の原料フィルムを供給する原料フィルム供給ユニットと、
前記原料フィルム供給ユニットから供給される前記原料フィルムに前記ポケットを成形することにより帯状の前記容器フィルムを生成する成形装置と、
帯状の前記カバーフィルムを供給するカバーフィルム供給ユニットと、
前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムにおける前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムの重なり方向における一方側に配置された第1型と、前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムにおける前記重なり方向における他方側に配置され、前記容器フィルムの前記ポケットに対応する部分に凹部が形成された第2型と、前記第1型と前記第2型との少なくとも一方を加熱するヒータと、を有し、前記容器フィルムの前記ポケットにワークが収容された状態で、前記ヒータにより前記第1型と前記第2型との少なくとも一方を加熱した状態で、前記第1型および前記第2型を前記容器フィルムおよび前記カバーフィルムの厚さ方向における両側から前記容器フィルムと前記カバーフィルムとが重なった部分を圧接させて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムを貼着することにより前記ポケットをシールするシール装置と、
前記容器フィルムに前記カバーフィルムが貼着されてなる帯状のパックフィルムを切断する切断装置と、
前記原料フィルムを前記成形装置へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する第1搬送部と、
前記切断装置の上流側に配置され、前記パックフィルムを前記切断装置へ予め設定された第1基準距離とは異なる第2基準距離ずつ第2送り速度で間欠的に搬送する第2搬送部と、
前記シール装置の下流側且つ前記第2搬送部の上流側に配置され、前記パックフィルムに鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、前記パックフィルムに張力を印加する張力印加部と、を備え、
前記第1基準距離のN(Nは正の整数)倍に相当する第1距離は、前記第2基準距離のM(M倍)に相当する第2距離に等しい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、張力印加部が、シール装置の下流側且つ第2搬送部の上流側に配置され、パックフィルムに鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、パックフィルムに張力を印加する。これにより、第1基準距離と第2基準距離とが異なっていてもパックフィルムの撓みの発生が抑制される。従って、第2基準距離の設定を変更するだけで、パックフィルムの撓みに起因した動作不良の発生を抑制しつつ、ポケット数が互いに異なる複数種類の包装パックを製造することができる。それ故、ポケット数が互いに異なる複数種類の包装パックを製造する際のユーザの作業負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係る包装機の概略正面図である。
【
図2】実施の形態に係るバッファ部を示し、(A)は原料フィルムが下流側へ引き出されている様子を示す図であり、(B)は原料フィルムの下流側への移動が停止した様子を示す図である。
【
図3】実施の形態に係る成形装置の概略構成図である。
【
図4】(A)は実施の形態に係る位置ずれ調整部の概略平面図であり、(B)は実施の形態に係る位置ずれ調整部の一部を示す概略側面図である。
【
図5】実施の形態に係るミシン目付加装置およびノッチ付加装置の概略構成図である。
【
図6】実施の形態に係るミシン目付加装置を示し、(A)は回転刃を鉛直下方へ移動させる様子を示す模式図であり、(B)は回転刃を転動させる様子を示す模式図である。
【
図7】(A)は実施の形態に係るミシン目付加装置の動作説明図であり、(B)は実施の形態に係るノッチ付加装置の動作説明図である。
【
図8】(A)は実施の形態に係る切断装置の動作説明図であり、(B)は張力印加部の上流側のローラフィードと下流側のローラフィードの動作を示すタイムチャートである。
【
図9】実施の形態に係る張力印加部を示し、(A)は張力印加部の上流側のパックフィルムの送り速度が張力印加部の下流側のパックフィルムの送り速度よりも遅い場合の動作を示す図であり、(B)は張力印加部の上流側のパックフィルムの送り速度が張力印加部の下流側のパックフィルムの送り速度よりも速い場合の動作を示す図である。
【
図10】(A)は変形例に係るフィルム手動接着用治具の斜視図であり、(B)は変形例に係るフィルム手動接着用治具についてステージ上で原料フィルムを重ねあわせた状態を示す平面図である。
【
図11】(A)は変形例に係るフィルム手動接着用治具について原料フィルムを切断する様子を示す平面図であり、(B)は変形例に係るフィルム手動接着用治具について原料フィルムを接着テープで接着する様子を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る包装機について、図を参照しながら説明する。本実施の形態に係る包装機は、ブリスタパック、PTPパック等の包装パックを製造するためのものである。ここで、包装パックとは、ワークを収容するためのポケットが形成された容器フィルムと、ポケットを塞ぐように容器フィルムに貼着されるカバーフィルムと、を有するものである。ここで、ワークとしては、例えばチューブ状容器、錠剤、食品、電子部品、医療機器等が挙げられる。
【0010】
本実施の形態に係る包装機1は、
図1に示すように、原料フィルム供給ユニット11と、成形装置12と、外観検査装置13と、カバーフィルム供給ユニット15と、シール装置14と、ミシン目付加装置16と、ノッチ付加装置17と、切断装置20と、パック搬送装置21と、を備える。また、包装機1は、原料フィルムF1および容器フィルムF2を搬送するローラフィード231と、容器フィルムF2およびカバーフィルムF3を搬送するローラフィード232と、パックフィルムF4を搬送するローラフィード233、234と、を備える。ここで、容器フィルムF2は、容器フィルムF2の長手方向において等間隔に形成された複数のポケットを有するものである。更に、包装機1は、容器フィルムF2のポケットの位置ずれを調整する位置調整部291と、容器フィルムF2のその幅方向における位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部292と、パックフィルムF4のその幅方向における位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部241、242と、を備える。
【0011】
また、包装機1は、パックフィルムF4からスクラップを切り分けるスリッタ装置19と、スリッタ装置19から排出されるスクラップを回収する回収ユニット18と、を備える。更に、包装機1は、切断装置20から排出される包装パックのうち形状不良の包装パック或いはワークが包装されていない包装パックのようないわゆる不良品の包装パックを排出する不良排出装置28と、不良品の包装パックを選別する不良選別装置22と、不良選別装置22により選別された不良品を回収する回収ボックス23と、を備える。
【0012】
更に、包装機1は、容器フィルムF2のポケットへワークを供給可能な状態で容器フィルムF2を支持するステージ27と、容器フィルムF2のポケットに投入されたワークの外観を検査するための外観検査装置13と、を備える。ここで、容器フィルムF2のポケットへワークを供給する作業を行う作業者は、ステージ27の上方に容器フィルムF2が配置された状態で作業を行う。なお、例えばステージ27の上方に、ワークを容器フィルムF2のポケットへ自動的に供給するワーク供給装置(図示せず)が設けられてもよい。
【0013】
また、包装機1は、原料フィルム供給ユニット11から供給される原料フィルムF1を案内するローラ261、262、263と、パックフィルムF4に張力を印加する張力印加ユニット25と、包装機1の各装置を制御する制御装置90と、を備える。なお、ローラ261、262、263それぞれの回転軸方向における両端部に、原料フィルムF1の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。特に、原料フィルムF1が、比較的柔らかい樹脂フィルムである場合、例えばローラ261、262、263に巻回することにより原料フィルムF1の剛性を高めたほうが、ガイド部による原料フィルムF1の幅方向への蛇行を規制し易い。更に、包装機1は、原料フィルム供給ユニット11、成形装置12、カバーフィルム供給ユニット15、シール装置14、ミシン目付加装置16、ノッチ付加装置17、回収ユニット18、スリッタ装置19、切断装置20等を収納する筐体30を備える。
【0014】
この包装機1では、矢印AR1で示すように、原料フィルム供給ユニット11から供給された原料フィルムF1が、ローラフィード231により成形装置12へ搬送される。そして、矢印AR2に示すように、成形装置12において原料フィルムF1から生成された容器フィルムF2が、ローラフィード231、232によりステージ27の上方を通って外観検査装置13およびシール装置14へ搬送される。一方、矢印AR3に示すように、カバーフィルム供給ユニット15から供給されたカバーフィルムF3が、ローラフィード232によりシール装置14へ搬送される。そして、シール装置14が容器フィルムF2にカバーフィルムF3を貼着することによりパックフィルムF4が生成される。また、矢印AR4に示すように、シール装置14で生成されたパックフィルムF4は、ローラフィード233によりミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17へ搬送される。そして、矢印AR5に示すように、ミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17によりミシン目およびノッチが付加されたパックフィルムF4は、ローラフィード234によりスリッタ装置19および切断装置20へ搬送される。また、矢印AR6に示すように、スリッタ装置19から排出されるスクラップF5は、回収ユニット18へ搬送される。
【0015】
原料フィルム供給ユニット11は、容器フィルムF2の元となる帯状の原料フィルムF1を供給する。原料フィルム供給ユニット11は、原料フィルムF1が巻回されたリール111、112とフィルム自動接着装置113と、バッファ部114と、を有する。また、原料フィルム供給ユニット11は、リール111、112から供給される原料フィルムF1をフィルム自動接着装置113へ案内するローラ1151、1152、1153と、を有する。更に、原料フィルム供給ユニット11は、フィルム自動接着装置113から排出される原料フィルムF1をバッファ部114へ案内するローラ1154、1155と、原料フィルムF1の幅方向への蛇行を規制する蛇行規制部1156と、を有する。なお、ローラ1151、1152、1153、1154、1155それぞれの回転軸方向における両端部に、原料フィルムF1の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。リール111、112は、それぞれリール駆動部(図示せず)により回動される。原料フィルムF1としては、いわゆるソフトフィルム、即ち、厚さが0.1mm未満のポリ塩化ビニル製フィルムのようなプラスチックフィルム、いわゆるハードフィルム、即ち、厚さが0.1mm超のポリ塩化ビニル製フィルムのようなプラスチックフィルム、アルミフィルムのような金属フィルム、或いは、ガスバリヤフィルムのような複合フィルム等が挙げられる。
【0016】
フィルム自動接着装置113は、リール111、112のいずれか一方から供給される原料フィルムF1が無くなったことを検知すると、その一方から供給される原料フィルムF1の終端部分に他方から供給される原料フィルムF1の先端部分を接着する。フィルム自動接着装置113は、リール111、112のいずれか一方から供給された原料フィルムF1に他方から供給される原料フィルムF1を接着する処理を実行している期間だけ、原料フィルムF1の下流側への供給を停止する。
【0017】
バッファ部114は、原料フィルムF1を蓄積するフィルム蓄積部1148を有し、フィルム自動接着装置113からの原料フィルムF1の供給が停止している期間中、フィルム蓄積部1148に蓄積された原料フィルムF1を下流側へ供給する。バッファ部114は、例えば
図2(A)に示すように、ローラ1141、1142、1143、1144、1145、1146、1147を有する。3つのローラ1142、1144、1146は、鉛直方向に直交する方向に並設され、鉛直上方に原料フィルムF1が張架される第1固定ローラである。ここで、ローラ1142は、駆動部(図示せず)により回転されることにより原料フィルムF1を下流側へ送る。なお、ローラ1141、1142、1143、1144、1145、1146、1147それぞれの回転軸方向における両端部に、原料フィルムF1の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。ローラ1141、1147は、バッファ部114内において原料フィルムF1を案内する。ローラ1143、1145は、フィルム蓄積部1148内に配置され、3つのローラ1142、1144、1146の間において鉛直方向に移動自在な第1移動ローラである。ローラ1143、1145は、原料フィルムF1の鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、原料フィルムF1に張力を印加する。矢印AR31に示すように、フィルム自動接着装置113から原料フィルムF1が供給されている間、ローラ1143、1145の位置は、フィルム蓄積部1148内における予め設定された基準位置の近傍で維持される。一方、フィルム自動接着装置113において原料フィルムF1を接着する処理を実行している期間では、フィルム自動接着装置113からバッファ部114への原料フィルムF1の供給が停止する。この場合、
図2(B)の矢印AR32に示すように、バッファ部114から下流側へ原料フィルムF1が搬送されるに伴って、ローラ1143、1145が鉛直上方へ移動していく。
【0018】
図1に戻って、ローラフィード231は、原料フィルムF1を成形装置12へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する第1搬送部である。ローラフィード231は、容器フィルムF2を鉛直上方と鉛直下方とから挟持する2つの摩擦車231a、231bと、摩擦車231a、231bを回転駆動する駆動部(図示せず)と、を有する。ここで、第1基準距離は、容器フィルムF2を、第1数(例えば5つ)のポケットを含み且つ容器フィルムF2の長手方向の長さが等しい複数の第1領域に区切ったときの第1領域の容器フィルムF2の長手方向の長さに等しくなるように設定されている。
【0019】
成形装置12は、例えば
図3に示すように、原料フィルムF1にポケットPo1を成形することにより帯状の容器フィルムF2を生成する。成形装置12は、加熱部129と、原料フィルムF1の鉛直上方に配置された第1金型123と、原料フィルムF1の鉛直下方に配置された第2金型122と、を有する。加熱部129は、例えば熱伝導率が高い金属から形成された板状部材と、板状部材を加熱するヒータと、を有する。第2金型122には、原料フィルムF1に形成予定のポケットPo1の内側形状よりも若干小さい外形を有するプラグ122aと、気体を吐出する吐出孔(図示せず)と、が設けられている。ここで、プラグ122aは、吐出孔の内側に配置され吐出孔の外側へ突出可能となっている。また、このプラグ122aには、原料フィルムF1の温度低下を抑制するためのヒータ(図示せず)が内蔵されている。一方、第1金型123には、原料フィルムF1に形成予定のポケットPo1の外側形状に対応した凹部123aが設けられている。また、成形装置12は、第1金型123を鉛直方向へ駆動する駆動部124と、プラグ122aを鉛直方向へ駆動する駆動部125と、気体を供給する気体供給部(図示せず)と、駆動部124、125および気体供給部を支持する装置本体121と、を有する。気体供給部は、例えば成形装置12が設置された工場に設けられたコンプレッサ(図示せず)に接続され、第2金型122の吐出孔へ気体を供給する。第1金型123および第2金型122は、生成しようとする容器フィルムF2のポケットPo1の深さおよび開口部分の面積に応じて適宜変更されてもよい。
【0020】
成形装置12は、成形装置12内に原料フィルムF1が配置された状態で、第1金型123を鉛直下方へ移動させて第1金型123により原料フィルムF1を第2金型122へ押し付ける。これにより、原料フィルムF1におけるポケットPo1の外周部が、第1金型123および第2金型122により挟持(クランプ)された状態となる。そして、成形装置12は、第1金型123のプラグ122aを、成形しようとするポケットPo1の深さに応じた突出量だけ鉛直上方へ突出させて原料フィルムF1を引き延ばす。なお、このときのプラグの突出量は、生成しようとするポケットPo1に要請される肉厚分布に応じて適宜調整してもよい。そして、成形装置12は、プラグ122aを鉛直上方へ突出させた状態で、吐出孔から気体を吐出させることにより、ポケットPo1を有する容器フィルムF2を生成する。成形装置12は、一度の処理で、予め設定された第1数(
図3では5つ)のポケットPo1を生成する。
【0021】
図1に戻って、位置調整部291は、
図1の矢印AR12に示す方向へ移動可能なローラ291aを有し、ローラ291aを移動させることにより、シール装置14内における容器フィルムF2のポケットの位置ずれを調整する。ローラ291aが矢印AR12方向へ移動することにより、容器フィルムF2の延長方向におけるポケットPo1の位置を調整する。このように、容器フィルムF2のパスラインが変更することにより、シール装置14内における容器フィルムF2のポケットPo1の位置を微調整することができる。
【0022】
位置ずれ調整部292は、容器フィルムF2が巻回される円筒状の軸部292aと、軸部292aの軸方向における両端部において軸部292aの径方向に延出するフランジ部292bと、を有する。ここで、軸部292aおよびフランジ部292b全体が、軸部292aの軸方向へ移動可能となっている。そして、位置ずれ調整部292において、軸部292aに容器フィルムF2が巻回された状態で、軸部292aを容器フィルムF2の幅方向への移動させることにより、容器フィルムF2のその幅方向における位置ずれ量を調整することが可能となっている。外観検査装置13は、撮像部132と、撮像部132を収容する筐体131と、を有し、撮像部132によりワークを撮像して得られる画像情報を制御装置90へ送信する。ここで、制御装置90は、外観検査装置13から取得した画像情報に基づいて、容器フィルムF2の形状不良の有無、或いは、ポケット内のワークの有無を判別する。そして、制御装置90は、判別結果に基づいて不良排出装置28を駆動するための制御情報を不良排出装置28へ出力する。
【0023】
カバーフィルム供給ユニット15は、帯状のカバーフィルムF3を供給する。カバーフィルム供給ユニット15は、原料フィルム供給ユニット11と同様に、カバーフィルムF3が巻回されたリール151、152と、フィルム自動接着装置153と、バッファ部154と、を有する。また、カバーフィルム供給ユニット15は、リール151、152から供給されるカバーフィルムF3をフィルム自動接着装置153へ案内するローラ1551、1552、1153を有する。更に、カバーフィルム供給ユニット15は、フィルム自動接着装置153から排出されるカバーフィルムF3をバッファ部154へ案内するローラ1554、1555と、カバーフィルムF3の幅方向への蛇行を規制する蛇行規制部1556と、を有する。なお、ローラ1551、1552、1153、1554、1555の少なくとも1つの回転軸方向における両端部に、カバーフィルムF3の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。カバーフィルムF3としては、いわゆるソフトフィルム、即ち、厚さが0.1mm未満のポリ塩化ビニル製フィルムのようなプラスチックフィルム、いわゆるハードフィルム、即ち、厚さが0.1mm超のポリ塩化ビニル製フィルムのようなプラスチックフィルム、アルミフィルムのような金属フィルム、或いは、ガスバリヤフィルムのような複合フィルム等が挙げられる。
【0024】
フィルム自動接着装置153は、前述のフィルム自動接着装置113と同様に、リール151、152のいずれか一方から供給されるカバーフィルムF3が無くなったことを検知すると、その一方から供給されるカバーフィルムF3の終端部分に他方から供給されるカバーフィルムF3の先端部分を接着テープ(図示せず)により接着する。フィルム自動接着装置153は、リール151、152のいずれか一方から供給されたカバーフィルムF3に他方から供給されるカバーフィルムF3をテープにより貼り付ける処理を実行している期間だけ、カバーフィルムF3の下流側への供給を停止する。バッファ部154は、前述のバッファ部114と同様に、カバーフィルムを蓄積するフィルム蓄積部1548を有し、フィルム自動接着装置153からのカバーフィルムF3の供給が停止している期間中、フィルム蓄積部1548に蓄積されたカバーフィルムF3を下流側へ供給する。バッファ部154は、例えば
図2(A)に示すように、ローラ1541、1542、1543、1544、1545、1546、1547を有する。ここで、ローラ1542は、駆動部(図示せず)により回転されることにより原料フィルムF1を下流側へ送る。なお、ローラ1541、1542、1543、1544、1545、1546、1547のうちの少なくとも1つの回転軸方向における両端部に、カバーフィルムF3の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。3つのローラ1542、1544、1546は、鉛直上方にカバーフィルムF3が張架される第2固定ローラである。ローラ1541、1547は、バッファ部154内においてカバーフィルムF3を案内する。ローラ1543、1545は、フィルム蓄積部1548内に配置され、3つのローラ1542、1544、1546の間において鉛直方向に移動自在な第2移動ローラである。
【0025】
ローラフィード232は、互いに重ね合わされた容器フィルムF2およびカバーフィルムF3をシール装置14へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する。ローラフィード232は、容器フィルムF2とカバーフィルムF3とを重ねた状態でこれらを鉛直上方と鉛直下方とから挟持する2つの摩擦車232a、232bと、摩擦車232a、232bを回転駆動する駆動部(図示せず)と、を有する。
【0026】
シール装置14は、容器フィルムF2のポケットPo1にワークが収容された状態で、容器フィルムF2にカバーフィルムF3を貼着することによりポケットPo1をシールする。シール装置14は、ローラフィード232の下流側に配置され、ヒータ144が設けられ、容器フィルムF2およびカバーフィルムF3の鉛直上方に配置された上型142と、容器フィルムF2およびカバーフィルムF3の鉛直下方に配置された下型143と、を有する。下型143には、容器フィルムF2のポケットPo1に対応する部分に凹部(図示せず)が形成されている。また、シール装置14は、上型142を鉛直方向に駆動する駆動部146と、下型143を鉛直方向へ駆動する駆動部145と、駆動部145、146を支持する装置本体141と、を有する。そして、シール装置14は、ヒータ144により上型142が加熱された状態で、上型142および下型143を容器フィルムF2およびカバーフィルムF3の厚さ方向における両側から容器フィルムF2とカバーフィルムF3とが重なった部分を圧接させる。これにより、容器フィルムF2とカバーフィルムF3とが重なった部分においてカバーフィルムF3が容器フィルムF2に貼着されて帯状のパックフィルムF4が生成される。このシール装置14は、一度の処理で、容器フィルムF2における、予め設定された第1数のポケットPo1に対応する部分にカバーフィルムF3を貼着する。
【0027】
位置ずれ調整部241は、鉛直方向に離間した状態で配置された2つの滑りガイド2411を有する。滑りガイド2411は、それぞれ、
図4(A)に示すように、パックフィルムF4を摺動自在に支持する支持部2411bと、支持部におけるパックフィルムF4が摺動する方向と直交する方向の両側に設けられた側片2411aと、を有する。また、滑りガイド2411の支持部2411bは、例えば
図4(B)に示すような湾曲面2411cを有する。支持部2411bにおける少なくとも湾曲面2411cを含む部分は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリアセタール等の樹脂材料から形成されている。また、容器フィルムF2のポケットPo1の変形を抑制する観点から、湾曲面2411cの曲率半径R1は、少なくともポケットPo1のパックフィルムF4の搬送方向における長さよりも長いほうが好ましい。また、2つの滑りガイド2411は、一体でパックフィルムF4の幅方向へ移動可能となっている。そして、位置ずれ調整部241において、2つの滑りガイド2411をパックフィルムF4の幅方向への移動させることにより、パックフィルムF4のその幅方向における位置ずれ量を調整することが可能となっている。
【0028】
ローラフィード233は、パックフィルムF4をミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17へ予め設定された第1基準距離ずつ第1送り速度で間欠的に搬送する。ローラフィード233は、パックフィルムF4を鉛直上方と鉛直下方とから挟持する2つの摩擦車233a、233bと、摩擦車233a、233bを回転駆動する駆動部(図示せず)と、を有する。
【0029】
ミシン目付加装置16は、例えば
図5に示すように、パックフィルムF4の鉛直方向における両側に配置されたダイユニット163とカッタユニット162とを有する。カッタユニット162は、パックフィルムF4にミシン目を付加する複数の回転刃162aと、回転刃162a毎に設けられ回転刃162aを回転自在に支持する回転刃支持部162cと、回転刃支持部162cを鉛直方向へ駆動する駆動部162bと、を有する。これにより、ミシン目付加装置16は、複数の回転刃162aの高さを独立して変化させることができる。また、ミシン目付加装置16は、カッタユニット162を支持しカッタユニット162をパックフィルムF4の幅方向へ駆動する駆動部164と、ダイユニット163および駆動部164を纏めて支持する装置本体161と、を有する。このミシン目付加装置16は、パックフィルムF4にミシン目を付加する際、まず、
図6(A)の矢印AR61に示すように、駆動部162bにより回転刃162aを鉛直下方へ移動させて回転刃162aをパックフィルムF4に当接させる。そして、ミシン目付加装置16は、
図6(B)の矢印AR62に示すように、駆動部164により駆動部162bおよび回転刃162aをパックフィルムF4の幅方向へ移動させる。このとき、回転刃162aが、
図6(B)の矢印AR63に示すように、パックフィルムF4上を転動することにより、パックフィルムF4にミシン目が付加される。ミシン目付加装置16は、製造しようとする包装パックBPの1つに含まれるポケットPo1の数および位置に応じて、複数の回転刃162aの中からパックフィルムF4に接触させる回転刃162aを選択することができる。ミシン目付加装置16は、例えば
図7(A)に示すように、一度の処理で、例えばパックフィルムF4の長手方向に等間隔で並んだ前述の第1数(
図7(A)では5つ)のポケットPo1を含む第1領域FP41に第1数のミシン目M1を付加する。ここで、ミシン目付加装置16は、パックフィルムF4における切断装置20により切断される箇所に対向する回転刃162aの先端部をパックフィルムF4に当接させないようにする。これにより、パックフィルムF4における切断装置20により切断される箇所にミシン目M1を入れないように設定されている。そして、パックフィルムF4の一部分FP41にミシン目M1が付加された後、パックフィルムF4が矢印AR4に示す方向へ第1基準距離L1だけ搬送され、パックフィルムF4の第1領域FP41の上流側で隣接する第1領域FP42がミシン目付加装置16内に搬送される。そうすると、ミシン目付加装置16は、パックフィルムF4の第1領域FP42におけるミシン目M1を付加する予定のミシン目付与箇所FC41に、ミシン目M1を付加する。
【0030】
図5に戻って、ノッチ付加装置17は、パックフィルムF4の鉛直方向における両側に配置されたダイユニット173とパンチユニット172とを有する。パンチユニット172には、パックフィルムF4にノッチを付加するパンチ(図示せず)が設けられている。また、ノッチ付加装置17は、パンチユニット172を支持しパンチユニット172を鉛直方向へ駆動する駆動部174と、ダイユニット173および駆動部174を纏めて支持する装置本体171と、を有する。ノッチ付加装置17は、例えば
図5に示すように、一度の処理で、例えばパックフィルムF4の長手方向に等間隔で並んだ前述の第1数(
図5では5つ)のポケットPo1を含む第1領域FP43に第1数のノッチN1を付加する。そして、パックフィルムF4の一部分FP43にノッチN1が付加された後、パックフィルムF4が矢印AR4に示す方向へ第1基準距離L1だけ搬送され、パックフィルムF4の第1領域FP43の上流側で隣接する第1領域FP44がノッチ付加装置17内に搬送される。そうすると、ノッチ付加装置17は、パックフィルムF4の第1領域FP44におけるノッチN1を付加する予定の箇所に、ノッチN1を付加する。
【0031】
位置ずれ調整部242は、位置ずれ調整部241と同様に、鉛直方向に離間した状態で配置された2つの滑りガイド2421を有する。滑りガイド2421は、滑りガイド2411と同様の構成を有し、それぞれ、パックフィルムF4を摺動自在に支持する支持部(図示せず)と、支持部におけるパックフィルムF4が摺動する方向と直交する方向の両側に設けられた側片2421aと、を有する。ここで、2つの滑りガイド2421は、一体でパックフィルムF4の幅方向へ移動可能となっている。そして、位置ずれ調整部242において、2つの滑りガイド2421をパックフィルムF4の幅方向への移動させることにより、パックフィルムF4のその幅方向における位置ずれ量を調整することが可能となっている。スリッタ装置19は、パックフィルムF4の幅方向における両端部に相当するスクラップを切り分けて回収ユニット18へ排出する。
【0032】
回収ユニット18は、スリッタ装置19から排出される帯状のスクラップF5を回収する。回収ユニット18は、スクラップF5が巻き取られるリール181とリールを回動させるリール駆動部(図示せず)と、スクラップF5を案内するローラ1831、1832、1833と、スクラップF5に張力を印加する張力印加部182と、を有する。リール駆動部は、リール181をスクラップF5が巻き取られる方向へ付勢している。
【0033】
ローラフィード234は、切断装置20の上流側に配置され、位置センサ234cで検出されるパックフィルムF4の送り量のずれ量に基づいて、パックフィルムF4の送り量の補正を実行する。ここで、位置センサ234cは、例えばパックフィルムF4に付されたマーカ、ポケットPo1のエッジ部分等に基づいてパックフィルムF4のポケットPo1の位置を検出することにより、パックフィルムF4の搬送方向におけるパックフィルムF4の相対的な位置を検出する。ローラフィード234は、パックフィルムF4を切断装置20へ予め設定された第2基準距離ずつ第2送り速度で間欠的に搬送する第2搬送部でもある。また、第2基準距離は、パックフィルムF4を、第2数(例えば3つ)のポケットPo1を含み且つパックフィルムF4の長手方向の長さが等しい複数の第2領域に区切ったときの第2領域のパックフィルムF4の長手方向の長さに等しい。第2基準距離は、包装パックBPが有するポケットPo1の数に相当する第2数に応じて第1基準距離とは異なる距離に設定されうる。ローラフィード234は、パックフィルムF4を鉛直上方と鉛直下方とから挟持する2つの摩擦車234a、234bと、摩擦車234a、234bを回転駆動する駆動部(図示せず)と、を有する。また、第1基準距離のN(Nは正の整数)倍に相当する第1距離は、第2基準距離のM(M倍)に相当する第2距離に等しくなるように設定されている。例えば
図7(A)および(B)に示す第1基準距離L1の3倍が、第2基準距離L2の5倍に等しくなるように設定されている。
【0034】
切断装置20は、パックフィルムF4を切断することにより包装パックを生成する。切断装置20は、パックフィルムF4の鉛直方向における両側に配置されたダイユニット203とカッタユニット202とを有する。また、切断装置20は、カッタユニット202を支持しカッタユニット202を鉛直方向へ駆動する駆動部204と、ダイユニット203および駆動部204を纏めて支持する装置本体201と、を有する。切断装置20は、例えば
図8(A)に示すように、例えばパックフィルムF4の長手方向に等間隔で並んだ第2数(
図8(A)では3つ)のポケットPo1を含む第2領域FP45の上流側を切断して、パックフィルムF4の第2領域FP45をパックフィルムF4から切り離す。これにより、3つのポケットPo1を有する包装パックBPが生成される。パックフィルムF4の第2領域FP45がパックフィルムF4から切り離された後、パックフィルムF4が矢印AR5に示す方向へ第2基準距離L2だけ搬送され、パックフィルムF4の第2領域FP45の上流側で隣接する第2領域FP46が切断装置20内に搬送される。そうすると、切断装置20は、パックフィルムF4における第2領域FP46の上流側をカッタ202aにより切断して、パックフィルムF4の第2領域FP46をパックフィルムF4から切り離して(
図8(A)の矢印AR12参照)、包装パックBPを生成する。
【0035】
図1に戻って、パック搬送装置21は、レール211と、レール211に懸架され切断装置20から排出される包装パックBPを保持するチャック2121を有する保持ユニット212と、保持ユニット212を駆動する駆動部(図示せず)と、を有する。保持ユニット212は、矢印AR11に示すように、レール211に沿って移動可能となっている。保持ユニット212は、切断装置20から排出される包装パックBPをチャック2121で吸着保持した状態で、包装パックBPを鉛直上方へ持ち上げて予め設定された搬送時保持位置へ移動させる。そして、保持ユニット212は、包装パックBPを前述の搬送時保持位置で保持した状態で、包装パックBPを搬送する。チャック2121は、例えばパックフィルムF4または包装パックBPを真空吸着する吸着パッド(図示せず)を有するものを採用することができる。切断装置20は、パック搬送装置21のチャック2121によりパックフィルムF4における切り出そうとする包装パックBPに対応する部分を保持した状態で、パックフィルムF4を切断する。これにより、パックフィルムF4の切断時における包装パックBPの位置および姿勢のずれの発生が抑制される。また、パック搬送装置21は、チャック2121に保持された包装パックBPが良品であると判別されている場合、その包装パックBPを保持した状態でレール211に沿って搬送する。一方、パック搬送装置21は、チャック2121に保持された包装パックBPが不良品であると判別されている場合、その包装パックBPの保持を解除する。
【0036】
不良排出装置28は、ダンパ281と、ダンパ281を駆動するダンパ駆動部282と、ダンパ281が傾いたときにダンパ281から排出される包装パックBPを不良選別装置22へ案内するガイド283と、を有する。ダンパ駆動部282は、チャック2121に保持された包装パックBPが不良品であると判別されている場合、制御装置90から入力される制御情報に基づいて、ダンパ281を傾けた状態にする。このとき、パック搬送装置21が前述のように包装パックBPの保持を解除しているため、包装パックBPが、ダンパ281からガイド283を経由して不良選別装置22へ排出される。
【0037】
不良選別装置22は、中央部に包装パックBPを選別するために設けられたプレート(図示せず)を有する。そして、不良選別装置22は、このプレートにより不良排出装置28から排出される不良品を振り分ける。不良選別装置22は、不良排出装置28から排出される不良品の包装パックBPを、例えばワークを包装しているものとそうでないものとに選別する。
【0038】
張力印加ユニット25は、シール装置14、ミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17の下流側であり且つローラフィード234の上流側に配置されている。そして、張力印加ユニット25は、パックフィルムF4が張架される2つのローラ252、253と、パックフィルムF4における2つのローラ252、253の間の部分にパックフィルムF4に鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、パックフィルムF4に張力を印加する張力印加部251と、を有する。なお、ローラ252、253それぞれの回転軸方向における両端部に、パックフィルムF4の蛇行を規制するためのガイド部(図示せず)が回転軸に直交する方向へ張り出すように設けられていてもよい。張力印加部251は、パックフィルムF4に鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧するローラ2511と、長尺であり長手方向の一端部にローラ2511が取り付けられたアーム2512と、を有する。また、張力印加部251は、アーム2512の長手方向における他端部において、アーム2512の一端部が他端部を基点として旋回自在にアーム2512を支持する支持部2513を有する。
【0039】
制御装置90は、作業者により第1基準距離および第2基準距離を、容器フィルムF2の種類に応じて適宜変更するための設定値入力部(図示せず)を有する。設定値入力部は、例えばタッチパネルを含むユーザインタフェース装置を有する。
【0040】
次に、本実施の形態に係る張力印加ユニット25の動作について説明する。張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4の状態と、張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4の状態と、の経時的な変化を示すタイムチャートを
図8(B)に示す。なお、
図8(B)中において、「S」はパックフィルムF4の搬送を停止している状態を示し、「M」はパックフィルムF4を搬送している状態を示す。
図8(B)に示すように、張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4は、時間間隔IUで間欠的に搬送され、張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4は、時間間隔ILで間欠的に搬送される。張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4の搬送と張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4の搬送との両方が停止している期間Idでは、張力印加部251のローラ2511は、一定の位置で維持される。張力印加ユニット25の上流側および下流側のパックフィルムF4の両方が共に搬送される期間Icでは、張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4の送り速度が、張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4の送り速度に比べて遅い。従って、張力印加部251のローラ2511は、
図9(A)の矢印AR21に示すように、鉛直上方へ移動する。このとき、ローラ2511は、矢印AR22に示すように、パックフィルムF4を鉛直下方へ押圧することによりパックフィルムF4に張力を印加している。
【0041】
また、張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4が搬送され、張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4の搬送が停止している期間Iaでは、
図9(B)の矢印AR23に示すように、張力印加部251のローラ2511が鉛直下方へ移動する。一方、張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4の搬送が停止し、張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4が搬送されている期間Ibでは、
図9(A)の矢印AR21に示すように、張力印加部251のローラ2511が鉛直上方へ移動する。このように、張力印加ユニット25の上流側のパックフィルムF4の送り速度と張力印加ユニット25の下流側のパックフィルムF4の送り速度の違いに応じて、張力印加部251のローラ2511が鉛直方向へ移動することにより、パックフィルムF4の撓みの発生を防止している。
【0042】
以上説明したように、本実施の形態に係る包装機1によれば、張力印加ユニット25がシール装置14、ミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17の下流側であり且つローラフィード234の上流側に配置されている。そして、張力印加ユニット25の張力印加部251は、パックフィルムF4における2つのローラ252、253の間の部分にパックフィルムF4に鉛直上方から接触して鉛直下方へ押圧することにより、パックフィルムF4に張力を印加する。これにより、第1基準距離と第2基準距離とが異なっていてもパックフィルムF4の撓みの発生が抑制される。従って、第2基準距離の設定を変更するだけで、パックフィルムF4の撓みに起因した動作不良の発生を抑制しつつ、ポケットPo1の数が互いに異なる複数種類の包装パックBPを製造することができる。それ故、ポケットPo1の数が互いに異なる複数種類の包装パックBPを製造する際のユーザの作業負担が軽減される。
【0043】
また、本実施の形態に係る包装機1によれば、ポケットPo1の数が互いに異なる複数種類の包装パックBPそれぞれに対応して個別に幅の異なる容器フィルムF2およびカバーフィルムF3を準備する必要が無いため、その分、準備すべき容器フィルムF2およびカバーフィルムF3の種類を削減できる。従って、容器フィルムF2およびカバーフィルムF3の管理負担が軽減されるという利点もある。
【0044】
更に、成形装置12およびシール装置14において、ポケットPo1の数が互いに異なる複数種類の包装パックBPそれぞれに対応して個別に幅の異なる第1金型123および第2金型122、或いは、上型142および下型143を準備する必要が無いため、その分、準備すべき第1金型123および第2金型122、或いは、上型142および下型143の種類を削減できる。従って、準備すべき第1金型123および第2金型122、或いは、上型142および下型143を購入するのに必要なコストを削減できるとともに、第1金型123および第2金型122、或いは、上型142および下型143の管理負担も軽減されるという利点がある。
【0045】
また、本実施の形態に係るミシン目付加装置16は、カッタユニット162の回転刃162aの先端部の高さを独立して変化させることにより、パックフィルムF4における切断装置20により切断される箇所にミシン目M1を入れないようにしている。これにより、パックフィルムF4または包装パックBPの切断装置20による切断部分の形状不良の発生が抑制される。従って、パックフィルムF4または包装パックBPの切断部分からの異物の発生を低減することができるとともに、包装パックBPの良品歩留まりを向上させることができる。
【0046】
更に、本実施の形態に係る包装機1では、第1基準距離のN(Nは正の整数)倍に相当する第1距離が、第2基準距離のM(M倍)に相当する第2距離に等しくなるように設定されている。ここで、第1基準距離は、パックフィルムF4を、5つのポケットPo1を含み且つパックフィルムF4の長手方向の長さが等しい複数の第1領域に区切ったときの第1領域の前記長手方向の長さに等しい。また、第2基準距離は、パックフィルムF4を、3つのポケットPo1を含み且つパックフィルムF4の長手方向の長さが等しい複数の第2領域に区切ったときの第2領域の前記長手方向の長さに等しい。これにより、パックフィルムF4の撓みの発生を永続的に抑制することができるので、パックフィルムF4の撓みに起因した動作不良の発生が抑制される。
【0047】
また、本実施の形態に係る原料フィルム供給ユニット11およびカバーフィルム供給ユニット15は、フィルム自動接着装置113、153と、バッファ部114、154と、を有する。これにより、原料フィルムF1の供給するリール111、112の切り替え時において原料フィルムF1を成形装置12へ滞りなく供給することができる。また、カバーフィルムF3を供給するリール151、152の切り替え時においてカバーフィルムF3をシール装置14へ滞りなく供給することができる。従って、包装機1の稼働率を向上させることができる。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の各実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、容器フィルムF2が、その幅方向に複数列のポケットPo1を有するものであってもよい。
【0049】
実施の形態において、張力印加ユニット25の位置は、成形装置12、シール装置14、ミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17それぞれが一度に処理する処理量に応じて適宜変更されてもよい。例えば、ミシン目付加装置16およびノッチ付加装置17が、3つのポケットPo1を含む領域毎にミシン目、ノッチを付加する構成である場合、張力印加ユニット25は、シール装置14とミシン目付加装置16との間に配置すればよい。
【0050】
実施の形態において、制御装置90が、ネットワークを介して監視装置(図示せず)に接続され、監視装置から受信した制御情報に基づいて、第1基準距離と第2基準距離とを変更するものであってもよい。
【0051】
実施の形態に係る包装機1では、張力印加ユニット25を1つだけ備える例について説明したが、張力印加ユニット25数は1つに限定されない。包装機が、例えば複数の張力印加ユニット25を備えるものであってもよい。
【0052】
実施の形態では、リール111、112のいずれか一方から供給される原料フィルムF1の終端部分に他方から供給される原料フィルムF1の先端部分を接着するフィルム自動接着装置113と、リール151、152のいずれか一方から供給されるカバーフィルムF3の終端部分に他方から供給されるカバーフィルムF3の先端部分を接着するフィルム自動接着装置153とを備える例について説明した。但し、これに限らず、フィルム自動接着装置113、153の少なくとも一方に代えて、例えば
図10(A)に示すように、フィルム手動接着用治具2113を備えるものであってもよい。フィルム手動接着用治具2113は、中央部に溝21131aが形成されたステージ21131と、ステージ21131に蝶番21133を介して連結された2つのプレート21132と、接着用テープTEを保持するテープ保持部21134と、を有する。ステージ21131は、金属製である。プレート21132には、磁石(図示せず)が配設されている。そして、プレート21132を、蝶番21133を基点として旋回させて、ステージ21131に当接させると、プレート21132が磁石の吸引力によりステージ21131に吸着される。
【0053】
ここで、原料フィルムF1を例にとって、フィルム手動接着用治具2113の使用方法について説明する。まず、
図10(B)に示すように、ステージ21131上に、リール111、112のいずれか一方から供給される原料フィルムF1の終端部分に他方から供給される原料フィルムF1の先端部分を重ね合わせた状態で載置する。次に、2つのプレート21132を、蝶番21133を基点として旋回させることにより、
図11(A)に示すように、2つのプレート21132とステージ21131とで原料フィルムF1を挟持する。この状態で、
図11(A)の破線CULで示すように、ステージ21131の溝21131aに沿って原料フィルムF1を切断する。その後、
図11(B)の矢印AR2001に示すように、テープ保持部21134に保持されたテープTEを原料フィルムF1の境界部分に貼着することにより、2つの原料フィルムF1が互いに接着される。
【0054】
本構成によれば、包装機の構成の簡素化を図ることができる。
【0055】
実施の形態では、原料フィルムF1、容器フィルムF2、カバーフィルムF3またはパックフィルムF4を搬送するローラフィード231、232、233、234を備える包装機1の例について説明した。但し、原料フィルムF1、容器フィルムF2、カバーフィルムF3またはパックフィルムF4を搬送する機構は、これらに限定されるものではない。包装機1が、例えばローラフィード231、232、233、234に代えて、原料フィルムF1、容器フィルムF2、カバーフィルムF3またはパックフィルムF4を厚さ方向から挟持してそれを下流側へ予め設定された距離ずつ間欠的に搬送するチャックフィード(図示せず)を備えるものであってもよい。
【0056】
実施の形態では、容器フィルムF2の複数の第1領域それぞれに含まれるポケットPo1の数(第1数)と、パックフィルムF4の複数の第2領域それぞれに含まれるポケットPo1の数(第2数)と、が異なる場合について説明した。但し、これに限らず、容器フィルムF2の複数の第1領域それぞれに含まれるポケットPo1の数と、パックフィルムF4の複数の第2領域それぞれに含まれるポケットPo1の数と、が同じであってもよい。
【0057】
実施の形態では、容器フィルムF2の幅方向における容器フィルムF2の位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部292と、パックフィルムF4の幅方向におけるパックフィルムF4の位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部241、242と、を備える例について説明した。但し、これに限らず、例えばカバーフィルムF3の幅方向におけるカバーフィルムF3の位置ずれ量を調整する位置ずれ調整部(図示せず)を備えるものであってもよい。
【0058】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、錠剤、医療機器等を包装するためのパックフィルムの製造に好適である。
【符号の説明】
【0060】
1:包装機、11:原料フィルム供給ユニット、12:成形装置、13:外観検査装置、14:シール装置、15:カバーフィルム供給ユニット、16:ミシン目付加装置、17:ノッチ付加装置、18:回収ユニット、19:スリッタ装置、20:切断装置、21:パック搬送装置、22:不良選別装置、23:回収ボックス、25:張力印加ユニット、27,21131:ステージ、28:不良排出装置、30:筐体、90:制御装置、111,112,151,152,181:リール、113,153:フィルム自動接着装置、114,154:バッファ部、121,141,161,171,201:装置本体、122:第2金型、122a:プラグ、123a:凹部、123:第1金型、124,125,145,146,162b,164,174,204:駆動部、129:加熱部、131:筐体、132:撮像部、141:装置本体、142:上型、143:下型、144:ヒータ、162,202:カッタユニット、162a:回転刃、162c:回転刃支持部、163,173,203:ダイユニット、172:パンチユニット、182,251:張力印加部、202a:カッタ、211:レール、212:保持ユニット、231,232,233,234:ローラフィード、231a,231b,232a,232b,233a,233b,234a,234b:摩擦車、234c:位置センサ、241,242,292:位置ずれ調整部、1156,1556:蛇行規制部、252,253,261,262,263,291a,1141,1142,1143,1144,1145,1146,1147,1152,1153,1154,1155,1541,1542,1543,1544,1545,1546,1547,1831,1832,1833,2511:ローラ、281:ダンパ、282:ダンパ駆動部、283:ガイド、291:位置調整部、292a:軸部、292b:フランジ部、1148,1548:フィルム蓄積部、2113:フィルム手動接着用治具、2121:チャック、2411,2421:滑りガイド、2411a,2421a:側片、2411b,2513:支持部、2411c:湾曲面、2512:アーム、21131a:溝、21132:プレート、21133:蝶番、21134:テープ保持部、BP:包装パック、F1:原料フィルム、F2:容器フィルム、F3:カバーフィルム、F4:パックフィルム、F5:スクラップ、FC41:ミシン目付与箇所、FP41,FP42,FP43,FP44:第1領域、FP45,FP46:第2領域、L1:第1基準距離、L2:第2基準距離、M1:ミシン目、N1:ノッチ、TE:接着テープ、Po1:ポケット