(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】サーバー装置、プログラム、方法及び投資側端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/06 20120101AFI20230331BHJP
【FI】
G06Q40/06
(21)【出願番号】P 2020169977
(22)【出願日】2020-10-07
【審査請求日】2022-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】510296351
【氏名又は名称】株式会社ベクトル
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】西江 肇司
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-71869(JP,A)
【文献】特開2004-21851(JP,A)
【文献】国際公開第2011/145649(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0084379(KR,A)
【文献】ショーケースの投資関連子会社が投資家とプレゼン動画でつなぐリモート参加型マッチングプラットフォームサービスでスタートアップの支援を開始,[online],2020年05月01日,1-4ページ,[検索日:2023年2月16日], <URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000165.000003483.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と、前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザの調達側ID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信し、
前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信する
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含むサーバー装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記第1動画と共に、前記第1動画の調達側ID情報に対応付けられた基本情報を前記一又は複数の投資側端末装置に配信するための処理をするように構成された、請求項1に記載のサーバー装置。
【請求項3】
前記基本情報は、前記調達側端末装置のユーザの名称及び代表者名の少なくともいずれかを含む、請求項2に記載のサーバー装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記第2動画と共に、前記第2動画の調達側ID情報に対応付けられた詳細情報を、前記選択を行った投資側端末装置に対して送信するための処理をするように構成された、請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項5】
前記詳細情報は、前記調達側端末装置のユーザの事業計画、投資フェーズ、損益計算書及び貸借対照表の少なくともいずれかを含む、請求項4に記載のサーバー装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第2動画が送信された前記投資側端末装置から前記第2動画の視聴した結果に関する情報を受信すると、前記情報に応じて前記第2動画に対応付けられたユーザと前記投資側端末装置のユーザとの間でメッセージの送受信を許容するための処理をするように構成された、請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項7】
前記一又は複数の投資側端末装置の各ユーザは、前記一又は複数の調達側端末装置の各ユーザ又は前記各ユーザに対して資産を投資するユーザを少なくとも含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記投資する資産に応じて、前記サーバー装置を通じて提供されるサービスの管理者が得ることが可能な報酬を算出するための処理をするように構成された、請求項7に記載のサーバー装置。
【請求項9】
前記第2動画は、前記一又は複数の調達側端末装置の各ユーザ又は前記各ユーザのピッチ動画である、請求項1~8のいずれか一項に記載のサーバー装置。
【請求項10】
一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザの調達側ID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、
前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信し、
前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信する
ように構成されたプロセッサ、
として機能させるプログラム。
【請求項11】
一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザの調達側ID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、
前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信する段階と、
前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、
を含む方法。
【請求項12】
一又は複数の調達側端末装置に接続されたサーバー装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、
所定の指示命令に加え、前記調達側端末装置のユーザの調達側ID情報にそれぞれ対応付けられ、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と、前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とを記憶するように構成されたメモリと、
前記第1動画及び前記第2動画を表示するように構成されたディスプレイと、
ユーザによる指示入力を受け付けるように構成された入力インターフェイスと、
前記所定の指示命令に基づいて、
前記通信インターフェイスを介して前記サーバー装置から配信された前記第1動画を受信し、
受信した前記第1動画を前記ディスプレイに出力し、
前記ディスプレイに出力された前記第1動画を入力した前記調達側端末装置のユーザに対する選択を、前記入力インターフェイスを介して受け付け、
受け付けられた前記選択を、前記通信インターフェイスを介して前記サーバー装置に送信し、
前記選択に基づいて前記サーバー装置によって送信された前記第1動画に対応する前記第2動画を受信する
ための処理をするように構成されたプロセッサと、
を含む投資側端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、調達側端末装置のユーザから投資側端末装置のユーザに様々な情報を提供するためのサーバー装置、プログラム、方法及び投資側端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、他のユーザに関する様々な情報に基づいてマッチングを行い、他のユーザが特定の関係性(例えば、友人関係)を構築するネットワーキングサービスが知られていた。例えば、特許文献1には、通信日時、通信時間、通信頻度、通信回数、ゲームの勝敗及び通信詳細事項などの情報を用いてマッチングするための友人リストを作成し、ネットワーク上で友達作りが可能なシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、上記のような技術を踏まえ、本開示では、投資側端末装置のユーザと調達側端末装置のユーザをマッチングするのに使い勝手の良いサーバー装置、プログラム、方法及び投資側端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と、前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザのユーザID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリと、前記所定の指示命令に基づいて、前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信し、前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信するための処理をするように構成されたプロセッサと、を含むサーバー装置」が提供される。
【0006】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザのユーザID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータを、前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信し、前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信するように構成されたプロセッサ、として機能させるプログラム」が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の調達側端末装置と一又は複数の投資側端末装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とをそれぞれ前記調達側端末装置のユーザのユーザID情報にそれぞれ対応付けて記憶するように構成されたメモリとを含むコンピュータにおいて、プロセッサが前記所定の指示命令を実行することによりなされる方法であって、前記通信インターフェイスを介して前記調達側端末装置から受信された前記第1動画を前記一又は複数の投資側端末装置に前記通信インターフェイスを介して配信する段階と、前記一又は複数の投資側端末装置のうちのいずれかから前記通信インターフェイスを介して受信した選択に基づいて、前記第1動画に対応する前記第2動画を、前記選択を行った投資側端末装置に対して前記通信インターフェイスを介して送信する段階と、を含む方法」が提供される。
【0008】
本開示の一態様によれば、「一又は複数の調達側端末装置に接続されたサーバー装置とネットワークを介して接続するように構成された通信インターフェイスと、所定の指示命令に加え、前記調達側端末装置のユーザのユーザID情報にそれぞれ対応付けられ、前記一又は複数の調達側端末装置のうちのいずれかで入力された第1動画と、前記第1動画よりも長い再生時間を有する第2動画とを記憶するように構成されたメモリと、前記第1動画及び前記第2動画を表示するように構成されたディスプレイと、ユーザによる指示入力を受け付けるように構成された入力インターフェイスと、前記所定の指示命令に基づいて、前記通信インターフェイスを介して前記サーバー装置から配信された前記第1動画を受信し、受信した前記第1動画を前記ディスプレイに出力し、前記ディスプレイに出力された前記第1動画を入力した前記調達側端末装置のユーザに対する選択を、前記入力インターフェイスを介して受け付け、受け付けられた前記選択を、前記通信インターフェイスを介して前記サーバー装置に送信し、前記選択に基づいて前記サーバー装置によって送信された前記第1動画に対応する前記第2動画を受信するための処理をするように構成されたプロセッサと、を含む投資側端末装置」が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、投資側端末装置の投資側ユーザと調達側端末装置の調達側ユーザをマッチングするのに使い勝手の良いサーバー装置、プログラム、方法及び投資側端末装置を提供することができる。
【0010】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、又は上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す概念図である。
【
図2】
図2は、本開示に係るサーバー装置100の構成の例を示すブロック図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示に係る投資側端末装置200の構成の例を示すブロック図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示に係る調達側端末装置300の構成の例を示すブロック図である。
【
図4A】
図4Aは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される投資側ユーザテーブルを概念的に示す図である。
【
図4B】
図4Bは、本開示に係る投資側端末装置200に記憶される調達側ユーザテーブルを概念的に示す図である。
【
図5】
図5は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
【
図6】
図6は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
【
図7】
図7は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
【
図8】
図8は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。
【
図9】
図9は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図10】
図10は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図11】
図11は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。
【
図12】
図12は、本開示に係る調達側端末装置300において実行される処理フローを示す図である。
【
図13】
図13は、本開示に係る投資側端末装置200において実行される処理フローを示す図である。
【
図14】
図14は、本開示に係る調達側端末装置300に表示される画面の例を示す図である。
【
図15】
図15は、本開示に係る投資側端末装置200に表示される画面の例を示す図である。
【
図16】
図16は、本開示に係る投資側端末装置200に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0013】
1.本開示に係るシステムの概要
本開示に係るシステムは、主にサーバー装置、資産を投資する投資側ユーザの投資側端末装置、及び投資側ユーザから資産を調達する調達側ユーザの調達側端末装置を含む。当該システムは、一例としては、投資側ユーザ又は投資側ユーザが所属する組織に、調達側ユーザ又は調達側ユーザが所属する組織に関する様々な情報を提供し、両者をマッチングするサービスに利用される。
【0014】
なお、本開示において、「投資側ユーザ」は投資側端末装置を利用可能なものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。また、「調達側ユーザ」は調達側端末装置を利用可能なものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。
【0015】
また、本開示において、「投資側ユーザ」や「投資側端末装置」は、単に「調達側ユーザ」や「調達側端末装置」との区別のためにつけた名称であるにすぎない。同様に、「調達側ユーザ」や「調達側端末装置」は、単に「投資側ユーザ」や「投資側端末装置」との区別のためにつけた名称であるにすぎない。したがって、ある投資においては投資側ユーザ又は投資側端末装置であったとしても、別の投資においては調達側ユーザ又は調達側端末装置となる場合もある。また、その逆の場合もある。
【0016】
また、本開示において、「管理者」は単に本開示に係るシステム(サーバー装置など)を通じて提供されるサービスを管理するものの総称として用いているにすぎない。したがって、特定の一個人を指すことを明記している場合を除き、特定の一個人を指す場合もあれば、当該個人に関連する組織(例えば、会社や組合、団体、集団など)を指す場合もある。
【0017】
また、本開示において、「第1動画」及び「第2動画」は互いに区別するために用いられた名称に過ぎない。第1動画の一例としては、調達側ユーザのユーザ名や代表者などの基本的な情報を紹介する短編動画である。第2動画の一例としては、第2動画よりも長い再生時間を有し、第1動画には含まれない情報を紹介する長編動画である。したがって、第2動画には、第1動画の一部又は全てが含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。このような第2動画の典型としては、調達側ユーザが投資側ユーザに対して自身をプレゼンするためのいわゆるピッチ動画と呼ばれるものが挙げられる。
【0018】
2.本開示に係るシステム1の構成
図1は、本開示に係るシステム1の構成を概略的に示す概念図である。
図1を参照すると、システム1は、サーバー装置100、一又は複数の投資側端末装置200及び一又は複数の調達側端末装置300とを含む。そして、サーバー装置100は、各装置とネットワークを通じて通信可能に接続される。
【0019】
なお、本開示においては、投資側端末装置200や調達側端末装置300は、1台又は2台しか記載されていないが、当然2台又は3台以上の各端末装置を含むことも可能である。また、サーバー装置100は単一のものとして記載されているが、各構成要素及び処理を複数のサーバー装置に分配したり、各種データベースと接続することも可能である。
【0020】
3.サーバー装置100の構成
図2は、本開示の第1開示に係るサーバー装置100の構成の例を示すブロック図である。サーバー装置100は、
図2に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0021】
図2によると、サーバー装置100は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ、HDD等を含むメモリ111、CPU等から構成されるプロセッサ112、出力インターフェイス113、及び通信インターフェイス114を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。なお、メモリ111には、通信インターフェイス等を介して接続されたデータベースや外部記憶装置なども含みうる。
【0022】
メモリ111は、RAM、ROM、不揮発性メモリ、HDDを含み、記憶部として機能する。当該メモリ111は、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。このようなプログラムは、プロセッサ112によってロードされ実行される。また、メモリ111は、投資側ユーザテーブル(
図4A)及び調達側ユーザテーブル(
図4B)を記憶する。さらに、メモリ111(特にRAM)は、上記プログラムがプロセッサ112によって実行される間、データの書き込み及び読み込みを実行するために一時的に用いられる。本開示においては、メモリ111は、特に、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300から受信された第1動画と基本情報を投資側端末装置200に通信インターフェイス114を介して配信する処理、投資側端末装置200のうちのいずれかから通信インターフェイス114を介して受信した選択に基づいて、第1動画に対応する第2動画と詳細情報を選択を行った投資側端末装置200に対して通信インターフェイス114を介して送信する処理、第2動画が送信された投資側端末装置200から第2動画の視聴した結果に関する情報を受信すると情報に応じて前記第2動画に対応付けられた調達側ユーザと投資側端末装置200の投資側ユーザとの間でメッセージの送受信を許容する処理、投資側ユーザが調達側ユーザに投資する場合には投資する資産に応じて当該サーバー装置100を運用する管理者が得ることが可能な報酬を算出する処理等を実行するためのプログラムを記憶する。
【0023】
プロセッサ112は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ111に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本開示においては、特に、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300から受信された第1動画と基本情報を投資側端末装置200に通信インターフェイス114を介して配信する処理、投資側端末装置200のうちのいずれかから通信インターフェイス114を介して受信した選択に基づいて、第1動画に対応する第2動画と詳細情報を選択を行った投資側端末装置200に対して通信インターフェイス114を介して送信する処理、第2動画が送信された投資側端末装置200から第2動画の視聴した結果に関する情報を受信すると情報に応じて前記第2動画に対応付けられた調達側ユーザと投資側端末装置200の投資側ユーザとの間でメッセージの送受信を許容する処理、投資側ユーザが調達側ユーザに投資する場合には投資する資産に応じて当該サーバー装置100を運用する管理者が得ることが可能な報酬を算出する処理等を実行する。プロセッサ112は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。
【0024】
通信インターフェイス114は、一例として、投資側端末装置200、調達側端末装置300及び/又は他のサーバー装置とネットワークを介して、本開示に係るシステム1において用いられるプログラム、各種情報等を送受信するために、変調や復調などの処理を行う通信部として機能する。通信インターフェイス114は、上記の無線通信方式や公知の有線通信方式にしたがって、投資側端末装置200、調達側端末装置300及び/又は他のサーバー装置と通信する。本開示においては、通信インターフェイス114を介して、投資側端末装置200から基本情報、詳細情報、検索条件、マッチング結果、送金情報などが受信され、投資側端末装置200に投資側ID情報、審査結果、検索結果、第1動画、第2動画などが送信される。また、本開示においては、通信インターフェイス114を介して、調達側端末装置300から基本情報、詳細情報、検索条件、入金情報などが受信され、調達側端末装置300に調達側ID情報、審査結果、検索結果、マッチング結果、請求情報などが送信される。
【0025】
出力インターフェイス113は、特に図示はしていないが、プリンタやディスプレイ等の様々な外部機器との間で情報の入出力をするための情報入出力部として機能する。出力インターフェイス113は、シリアルポート、パラレルポート、USB等、所望に応じて公知の接続形式を採用することが可能である。
【0026】
4.投資側端末装置200の構成
図3Aは、本開示に係る投資側端末装置200の構成の例を示すブロック図である。投資側端末装置200は、
図3Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0027】
投資側端末装置200は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、本開示に係るプログラムが複数の投資側端末装置200で実行される場合、必ずしも各投資側端末装置200が同じか同種のものである必要はない。例えば、ある投資側端末装置200はスマートフォンで、その他の投資側端末装置200はラップトップパソコンであってもよい。
【0028】
図3Aによると、投資側端末装置200は、ディスプレイ211、プロセッサ212、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ213、通信処理回路215及びアンテナを含む通信インターフェイス214、タッチパネル217及びハードキー218を含む入力インターフェイス216を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0029】
ディスプレイ211は、プロセッサ212の指示に応じて、メモリ213に記憶された画像情報を読み出して、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示(例えば、
図15及び
図16等)を行う表示部として機能する。ディスプレイ211は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
【0030】
入力インターフェイス216は、タッチパネル217及び/又はハードキー218等から構成され、本開示に係るプログラムの実行、すなわちアプリケーションの起動、調達側ユーザの検索条件の入力、第1動画の出力の指示、調達側ユーザの選択、第2動画の出力の指示、マッチング結果の入力、調達側ユーザに送信するメッセージの入力、送金情報の入力などの各種指示入力を受け付ける。タッチパネル217は、ディスプレイ211を被覆するように配置され、ディスプレイ211の表示する画像データに対応する位置座標の情報をプロセッサ212に出力する。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチパネル217は、指示体によりディスプレイ211に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本開示では投資側端末装置200に備えられる入力インターフェイス216を用いたが、例えばマウスやキーボードのような、プロセッサ212等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス216を用いることも可能である。
【0031】
プロセッサ212は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ213に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ212は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ213から読み出して実行する。本開示においては、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100から配信された第1動画を受信する処理、受信した第1動画をディスプレイ211に出力する処理、ディスプレイ211に出力された第1動画を入力した調達側端末装置のユーザに対する選択を入力インターフェイス216を介して受け付け、受け付けられた選択を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理、選択に基づいてサーバー装置100によって送信された第1動画に対応する第2動画を受信する処理、第2動画に対応付けられた調達側端末装置300に送信するメッセージの入力を入力インターフェイス216を介して受け付け、受け付けられたメッセージを調達側端末装置300に送信する処理、調達側ユーザに対して投資する資産に関する送金情報を入力し送信する処理等を実行する。なお、プロセッサ212は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
【0032】
メモリ213は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ212により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ213は、特に、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100から配信された第1動画を受信する処理、受信した第1動画をディスプレイ211に出力する処理、ディスプレイ211に出力された第1動画を入力した調達側端末装置のユーザに対する選択を入力インターフェイス216を介して受け付け、受け付けられた選択を通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する処理、選択に基づいてサーバー装置100によって送信された第1動画に対応する第2動画を受信する処理、第2動画に対応付けられた調達側端末装置300に送信するメッセージの入力を入力インターフェイス216を介して受け付け、受け付けられたメッセージを調達側端末装置300に送信する処理、調達側ユーザに対して投資する資産に関する送金情報を入力し送信する処理等のためのプログラムを記憶する。
【0033】
通信インターフェイス214は、通信処理回路215及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバー装置100や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路215は、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバー装置100から受信するための処理をする。本開示においては、特に、通信インターフェイス214を介して、サーバー装置100に対して基本情報、詳細情報、検索条件、マッチング結果、送金情報などが送信され、サーバー装置100から投資側ID情報、審査結果、検索結果、第1動画、第2動画などが受信される。
【0034】
通信処理回路215は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0035】
5.調達側端末装置300の構成
図3Bは、本開示に係る調達側端末装置300の構成の例を示すブロック図である。調達側端末装置300は、
図3に示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であるし、他の構成要素を加えることも可能である。
【0036】
調達側端末装置300は、一例としては、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置が挙げられる。しかし、それ以外にも、フィーチャーフォン、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン、携帯型ゲーム機、据え置き型ゲーム機など、本開示に係るプログラムを実行可能な装置であれば、いずれでも好適に適用することが可能である。また、本開示に係るプログラムが複数の調達側端末装置300で実行される場合、必ずしも各調達側端末装置300が同じか同種のものである必要はない。例えば、ある調達側端末装置300はスマートフォンで、その他の調達側端末装置300はラップトップパソコンであってもよい。
【0037】
図3によると、調達側端末装置300は、ディスプレイ311、プロセッサ312、RAM、ROM、又は不揮発性メモリ(場合によっては、HDD)等を含むメモリ313、通信処理回路315及びアンテナを含む通信インターフェイス314、タッチパネル317及びハードキー318を含む入力インターフェイス316を含む。そして、これらの各構成要素が制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続される。
【0038】
ディスプレイ311は、プロセッサ312の指示に応じて、メモリ313に記憶された画像情報を読み出して、本開示に係るプログラムを実行することによって出力される各種表示(例えば、
図14等)を行う表示部として機能する。ディスプレイ311は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又は電子ペーパー等から構成される。
【0039】
入力インターフェイス316は、タッチパネル317及び/又はハードキー318等から構成され、本開示に係るプログラムの実行、すなわちアプリケーションの起動、第1動画を含む基本情報や第2動画を含む詳細情報の入力、検索条件の入力、投資側ユーザの選択、投資側ユーザに送信するメッセージの入力などの各種指示入力を受け付ける。タッチパネル方式としては、抵抗膜方式、静電容量結合方式、超音波表面弾性波方式など、公知の方式を利用することができる。本開示においては、タッチパネル317は、指示体によりディスプレイ311に表示された各アイコン等に対するスワイプ操作やタップ操作を検出する。なお、本開示では調達側端末装置300に備えられる入力インターフェイス316を用いたが、例えばマウスやキーボードのような、プロセッサ312等を備える本体に無線又は有線で接続された入力インターフェイス316を用いることも可能である。
【0040】
プロセッサ312は、CPU(マイクロコンピュータ:マイコン)から構成され、メモリ313に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ312は、本開示に係るアプリケーションを実行するためのプログラムやOSを実行するためのプログラムをメモリ313から読み出して実行する。本開示においては、入力インターフェイス316で受け付けられた調達側ユーザの指示入力に基づいて第1動画を含む調達側ユーザの基本情報の入力を受け付ける処理、本開示に係るプログラムが起動されたのちに表示される調達画面において入力インターフェイス316を介して調達側ユーザの指示入力を受け付け投資側ユーザの検索条件を受け付ける処理、検索された結果から投資側ユーザを選択する処理、投資側ユーザによるマッチング結果を通信インターフェイス314を介して受信し、ディスプレイ311に出力する処理等を実行する。なお、プロセッサ312は、単一のCPUで構成されても良いが、複数のCPUで構成しても良い。また、画像処理に特化したGPU等、他の種類のプロセッサを適宜組み合わせてもよい。
【0041】
メモリ313は、ROM、RAM、不揮発性メモリ、HDD等から構成され、記憶部として機能する。ROMは、本開示に係るアプリケーションやOSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶する。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ312により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、当該プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリであって、ここに書き込まれたデータは、当該プログラムの実行が終了した後でも保存される。本開示においては、メモリ313は、特に、入力インターフェイス316で受け付けられた調達側ユーザの指示入力に基づいて第1動画を含む調達側ユーザの基本情報の入力を受け付ける処理、本開示に係るプログラムが起動されたのちに表示される調達画面において入力インターフェイス316を介して調達側ユーザの指示入力を受け付け投資側ユーザの検索条件を受け付ける処理、検索された結果から投資側ユーザを選択する処理、投資側ユーザによるマッチング結果を通信インターフェイス314を介して受信し、ディスプレイ311に出力する処理等のためのプログラムを記憶する。
【0042】
通信インターフェイス314は、通信処理回路315及びアンテナを介して、遠隔に設置されたサーバー装置100や他の端末装置との間で情報の送受信をする通信部として機能する。通信処理回路315は、本開示に係るシステムにおいて用いられるプログラムや各種情報等を処理の進行に応じて、サーバー装置100から受信するための処理をする。本開示においては、特に、通信インターフェイス314を介して基本情報、詳細情報、検索条件、入金情報などがサーバー装置100に送信され、調達側ID情報、審査結果、検索結果、マッチング結果、請求情報などがサーバー装置100から受信される。
【0043】
通信処理回路315は、LTE方式に代表されるような広帯域の無線通信方式に基づいて処理されるが、IEEE802.11に代表されるような無線LANやBluetooth(登録商標)のような狭帯域の無線通信に関する方式に基づいて処理することも可能である。また、無線通信に代えて、又は加えて、有線通信を用いることも可能である。
【0044】
なお、特に図示はしていないが、調達側端末装置300は、第1動画や第2動画を撮像するためのカメラ(撮像部)を含んでもよい。
【0045】
6.メモリ等に記憶される情報
図4Aは、本開示に係るサーバー装置100に記憶される投資側ユーザテーブルを概念的に示す図である。一例としては、当該テーブルには、各投資側ユーザが本開示に係るプログラムを起動し、システム1に係るサービスのユーザ登録を行う際に生成又は入力される情報が記憶される。これらの情報は、各投資側ユーザからの指示入力などに応じて適宜更新されうる。
【0046】
図4Aによると、投資側ユーザテーブルには、投資側ID情報に対応付けて、ユーザ名情報、累計額情報、状況情報、金額情報等が記憶される。「投資側ID情報」は、各投資側ユーザに付与された固有の情報で、各投資側ユーザを特定するための情報である。「ユーザ名情報」は、投資側ユーザである個人や組織の名称や呼称に関する情報で、各投資側ユーザが任意に入力することも可能である。ユーザ名情報の一例としては、投資会社の会社名が挙げられる。「資金情報」は、投資側ユーザが保有し運用可能な資産の額を示す情報である。「累計額情報」は、投資側ユーザが所定期間内に投資した資産の合計額を示す情報である。「状況情報」は、投資側ユーザの現在の状況を示す情報で、管理者による審査中であることを示す「審査中」、管理者による審査を通過したことを示す「通過」、調達側ユーザとメッセージのやり取り等を行い交渉中であることを示す「交渉」、調達側ユーザに対して資産の入金を行ったことを示す「出資」などの各種情報が記憶される。「金額情報」は、調達側ユーザに対して投資した資産の額、すなわち調達側ユーザに対する入金額を示す情報である。なお、これらの情報以外に、投資側ユーザの投資実績、所在地、株主構成、投資方針、メンバー構成、会社業績など、様々な情報が各投資側ID情報に対応付けて記憶されてもよい。
【0047】
図4Bによると、調達側ユーザテーブルには、調達側ID情報に対応付けて、ユーザ名情報、代表者名情報、フェーズ情報、計画情報、第1動画、第2動画、状況情報、金額情報、報酬情報、入金情報等が記憶される。「調達側ID情報」は、各調達側ユーザに付与された固有の情報で、各調達側ユーザを特定するための情報である。「ユーザ名情報」は、調達側ユーザである個人や組織の名称や呼称に関する情報で、各調達側ユーザが任意に入力することも可能である。ユーザ名情報の一例としては、資金調達をしようとしているスタートアップ企業などの会社名が挙げられる。「代表者名情報」は、調達側ユーザである個人や組織の代表者の名称を示す情報であり、ユーザ名情報と同じ場合もありうる。「フェーズ情報」は、現在の調達側ユーザのビジネス規模に関連する情報である。典型的には、調達側ユーザがスタートアップ企業のような場合には、投資フェーズを示す情報が入力されてもよい。その一例としては、起業前の状態である「シード」、起業直後の状態である「アーリー」、事業が本格稼働した「シリーズA」、事業が成長期にはいった「シリーズB」などの情報が挙げられる。また、創薬企業のような場合には、創薬ステージを示す情報が入力されてもよい。その一例としては、有用性の高い物質の探索段階である「探索研究」、品質の安定化や量産化、製剤化などの研究を行う段階である「開発研究」、承認を得るための段階である「臨床研究」などの情報が挙げられる。「計画情報」は、調達側ユーザの今後の事業計画や資産の調達予定額などの少なくともいずれかを示す情報である。
【0048】
「第1動画」は、調達側ユーザのユーザ名や代表者名、簡単な事業内容などを紹介するための短編動画である。その再生時間の一例としては、10秒~10分、好ましくは20秒~5分、より好ましくは30秒~3分程度であるが、当然にこの時間よりも長くても短くてもよい。第1動画は、典型的には、調達側端末装置300に含まれるカメラによって撮像され、調達側端末装置300から受信することで記憶される。ただし、これに限らず、調達側端末装置300で編集されたものや他の装置によって撮像されたものであってもよい。「第2動画」は、調達側ユーザの詳細な事業内容や今後の事業計画、資産の調達予定額、競合する組織、団体等に関する情報などを適宜紹介する動画であり、第1動画よりも再生時間が長い長編の動画である。その内容には、第1動画の全て又は一部が含まれていてもよい。また、再生時間の一例としては、1分~2時間、好ましくは2分~1時間、より好ましくは5分~30分程度であるが、当然にこの時間よりも長くても短くてもよい。第2動画は、典型的には、調達側端末装置300に含まれるカメラによって撮像され、調達側端末装置300から受信することで記憶される。ただし、これに限らず、調達側端末装置300で編集されたものや他の装置によって撮像されたものであってもよい。
【0049】
「状況情報」は、調達側ユーザの現在の状況を示す情報で、管理者による審査中であることを示す「審査中」、管理者による審査を通過したことを示す「通過」、投資側ユーザとメッセージのやり取り等を行い交渉中であることを示す「交渉」、投資側ユーザから入金がされたことを示す「調達」などの各種情報が記憶される。「金額情報」は、投資側ユーザから調達した資産の額、すなわち投資側ユーザから入金された入金額を示す情報である。「報酬情報」は、調達側ユーザに対して管理者がサービス提供の報酬として請求する金額を示す情報である。一例としては、投資側ユーザから調達した資産の額として入力された金額情報に対して所定割合分が報酬情報として算出される。「入金情報」は、報酬情報として記憶された金額を調達側ユーザに対して請求したのちその金額の入金があったか否かを示す情報である。
【0050】
なお、これらの情報以外に、損益計算書、貸借対照表、調達側ユーザの調達実績、所在地、株主構成、メンバー構成、会社業績、連絡先(メールアドレスや電話番号)など、様々な情報が各投資側ID情報に対応付けて記憶されてもよい。
【0051】
7.システム1において実行される処理シーケンス
図5は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、
図5は、サーバー装置100、投資側端末装置200及び調達側端末装置300の間で実行される様々な処理の処理シーケンスのうち、投資側ユーザ及び調達側ユーザが新たに本開示に係るサービスにユーザ登録するときの処理シーケンスを示す。
【0052】
まず、
図5のうち、S11~S15は、投資側ユーザのユーザ登録に係る処理を示す。
図5によると、まず投資側端末装置200は、ディスプレイ211に表示された新規登録画面を表示する。そして、当該画面において、投資側端末装置200のプロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力に基づいて、基本情報の入力を受け付ける(S11)。受け付けられた基本情報(T11)は、プロセッサ212の制御により、メモリ213に記憶された後、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信される。なお、本開示において基本情報は、ユーザ登録に必要な情報であればいずれでもよく、典型的にはユーザ名情報、メールアドレスが含まれる。また、本開示において基本情報は、このタイミングで入力される情報のみを意味するわけではない。
【0053】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して基本情報が受信されると、プロセッサ112は新たに投資側ID情報を生成するように制御する。そして、プロセッサ112は、生成した投資側ID情報と受信した基本情報とをメモリ111の投資側ユーザテーブルに記憶する。その後、プロセッサ112は、生成された投資側ID情報(T12)と詳細情報の入力画面へのアクセス先を含む情報を、通信インターフェイス114を介して投資側端末装置200に送信する。
【0054】
投資側端末装置200において通信インターフェイス214を介して投資側ID情報等が受信されると、プロセッサ212は入力画面の表示に関する指示入力を受け付けて、ディスプレイ211に入力画面を表示する。そして、プロセッサ212は入力インターフェイス216を介して詳細情報の入力を受け付ける(S13)。受け付けられた詳細情報(T13)は、プロセッサ212の制御により、メモリ213に記憶された後、投資側ID情報と共に通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信される。なお、本開示において詳細情報は、
図4Aに示す投資側ユーザテーブルに記憶される情報のうち、基本情報以外の情報の少なくともいずれかが含まれる。また、本開示において詳細情報は、このタイミングで入力される情報のみを意味するわけではない。
【0055】
サーバー装置100において通信インターフェイスを介して詳細情報が受信されると、プロセッサ112は受信した詳細情報をメモリ111の投資側ユーザテーブルに投資側ID情報に対応付けてそれぞれ記憶する。その後、プロセッサ112は、管理者による投資側ユーザの審査結果の入力を入力インターフェイスを介して受け付けるか、あらかじめ決められた審査基準に基づいて投資側ユーザがサービス利用者としての適格性を有するか否かについて自動的に審査する(S14)。そして、その審査結果に応じて、プロセッサ112は、投資側ユーザテーブルの状況情報を更新するとともに、通信インターフェイス114を介して審査結果(T14)を投資側ユーザID情報と共に投資側端末装置200に送信する。
【0056】
投資側端末装置200において通信インターフェイス214を介して審査結果等が受信されると、プロセッサ212はディスプレイ211にその審査結果の情報等を出力する。これによって、投資側ユーザのユーザ登録に係る一連の処理シーケンスが終了する。
【0057】
次に、
図5のうち、S21~S28は、調達側ユーザのユーザ登録に係る処理を示す。
図5によると、まず調達側端末装置300は、ディスプレイ311に新規登録画面を表示し、入力インターフェイス316を介して調達側ユーザによる新規にサービスを登録する旨の入力を受け付ける(S21)。そして、調達側端末装置300のプロセッサ312は、通信インターフェイス314を介してサービス登録要求(T21)をサーバー装置300に送信する。サービス登録要求が通信インターフェイス114を介して受信されると、サーバー装置100のプロセッサ112は、調達側ユーザに対してサービス提供にあたり同意を求める事項を生成する(S22)。その一例としては、所定期間内に第2動画や詳細情報を送信する投資側ユーザを含め、投資に関する勧誘を行うことができる人数に関して、所定の人数に制限をすること等が挙げられる。そして、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300に同意項目(T22)に関する情報を送信する。同意項目が通信インターフェイス314を介して調達側端末装置300において受信されると、プロセッサはディスプレイ311に同意項目を表示する。そして、入力インターフェイス316を介して調達側ユーザによる同意する旨の指示入力を受け付けた場合のみ、プロセッサ112は新規登録画面を表示する。そして、当該画面において、調達側端末装置300のプロセッサ312は、入力インターフェイス316を介して調達側ユーザの指示入力に基づいて、基本情報の入力を受け付ける(S23)。受け付けられた基本情報(T23)は、プロセッサ312の制御により、メモリ313に記憶された後、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信される。なお、本開示において基本情報は、ユーザ登録に必要な情報であればいずれでもよく、典型的にはユーザ名情報、代表者名、メールアドレスが含まれる。また、本開示において基本情報は、このタイミングで入力される情報のみを意味するわけではない。
【0058】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して基本情報が受信されると、プロセッサ112は新たに調達側ID情報を生成するように制御する(S24)。そして、プロセッサ112は、生成した調達側ID情報と受信した基本情報とをメモリ111の調達側ユーザテーブルに記憶する。その後、プロセッサ112は、生成された調達側ID情報(T24)と詳細情報の入力画面へのアクセス先を含む情報を、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300に送信する。
【0059】
調達側端末装置300において通信インターフェイス314を介して調達側ID情報等が受信されると、プロセッサ312は入力画面の表示に関する指示入力を受け付けて、ディスプレイ311に入力画面を表示する。そして、プロセッサ312は入力インターフェイス316を介して、第1動画及び第2動画に加えて、詳細情報の入力を受け付ける(S25)。受け付けられた第1動画、第2動画、及び詳細情報(T25)は、プロセッサ312の制御により、メモリ313に記憶された後、調達側ID情報と共に通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信される。なお、本開示において詳細情報は、
図4Bに示す調達側ユーザテーブルに記憶される情報のうち、基本情報以外の情報の少なくともいずれかが含まれる。また、本開示において詳細情報は、このタイミングで入力される情報のみを意味するわけではない。
【0060】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して第1動画、第2動画及び詳細情報が受信されると、プロセッサ112は受信した第1動画、第2動画及び詳細情報をメモリ111の調達側ユーザテーブルに調達側ID情報に対応付けてそれぞれ記憶する。その後、プロセッサ112は、管理者による調達側ユーザの審査結果の入力を入力インターフェイスを介して受け付けるか、あらかじめ決められた審査基準に基づいて調達側ユーザがサービス利用者としての適格性を有するか否かについて自動的に審査する(S26)。そして、審査の結果適格性があると判断されると、プロセッサ112は、受信した第1動画及び基本情報を、投資側端末装置200のディスプレイ211において出力可能に投資側端末装置200に配信する(S27)。また、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報を更新するとともに、通信インターフェイス114を介して審査結果(T26)を投資側ユーザID情報と共に調達側端末装置300に送信する。
【0061】
調達側端末装置300において通信インターフェイス314を介して審査結果等が受信されると、プロセッサ312はディスプレイ311にその審査結果の情報等を出力する(S28)。これによって、調達側ユーザのユーザ登録に係る一連の処理シーケンスが終了する。
【0062】
図6は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、
図6は、サーバー装置100、投資側端末装置200及び調達側端末装置300の間で実行される様々な処理の処理シーケンスのうち、調達側ユーザが投資側ユーザを検索し、いずれかの投資側ユーザとマッチングするまでの処理シーケンスを示す。この処理シーケンスの典型的な例としては、調達側ユーザが投資側ユーザを検索し、その中から所望の投資側ユーザがいた場合には、ピッチ動画である第2動画の視聴を調達側ユーザ自らがその投資側ユーザにオファーするような場合が挙げられる。
【0063】
まず、調達側端末装置300のプロセッサ312は、ディスプレイ311に調達画面の表示を行う(S31)。その後、調達画面において、調達側ユーザの指示入力に基づいてプロセッサ312は投資側ユーザの検索条件の入力を受け付ける(S32)。そして、プロセッサ312は、受け付けた検索条件(T31)を、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信する。
【0064】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して検索条件が受信されると、プロセッサ112は投資側ユーザテーブルを参照し、検索条件に合致する投資側ユーザを検索する(S33)。そして、プロセッサ112は、合致する投資側ユーザに関して、投資側ID情報とともに基本情報及び詳細情報を、検索結果(T32)として、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300に送信する。
【0065】
調達側端末装置300において通信インターフェイス314を介して検索結果が受信されると、プロセッサ312は受信した検索結果をディスプレイ311に表示するとともに、入力インターフェイス316を介して調達側ユーザの指示入力を受け付け、所望の投資側ユーザの選択をする(S34)。そして、プロセッサ312は、調達側ID情報と共に、選択された投資側ユーザの投資側ID情報を含む選択結果(T33)を、通信インターフェイス314を介して送信する。
【0066】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して選択結果が受信されると、プロセッサ112は、選択結果に含まれる調達側ID情報に対応付けられた第2動画及び詳細情報を、調達側ユーザテーブルを参照して抽出する(S35)。そして、プロセッサ112は、選択結果に含まれる投資側ID情報に基づいて特定される投資側ユーザの投資側端末装置200に、オファーがあった旨、抽出された第2動画、詳細情報、及びこれらに対応付けられた調達側ID情報(T54)を、通信インターフェイス114を介して送信する。
【0067】
投資側端末装置200において通信インターフェイス214を介して第2動画及び詳細情報等が受信されると、プロセッサ212はディスプレイ211に投資側ユーザからオファーがあった旨の受信通知を出力する(S36)。また、プロセッサ212は、投資側ユーザの指示入力に応じて、第2動画及び詳細情報をディスプレイ211に出力する(S37)。そして、プロセッサ212は、第2動画を視聴した結果や詳細情報を確認した結果などに基づいて、投資側ユーザによる調達側ユーザとのマッチング結果の入力を受け付ける(S38)。その後、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、受け付けられたマッチング結果(T35)、投資側ID情報、調達側ID情報等をサーバー装置100に送信する。
【0068】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介してマッチング結果等が受信されると、プロセッサ112はその結果に応じてマッチングされた投資側ユーザ及び調達側ユーザの各ID情報に対応付けられた状況情報を更新する(S39)。そして、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してマッチング結果(T36)を調達側端末装置300に送信する。調達側端末装置300において通信インターフェイス314を介してマッチング結果が受信されると、プロセッサ312はディスプレイ311にマッチング結果の受信通知を出力し(S40)、調達側ユーザの指示入力に応じてその結果をディスプレイ311に表示する(S41)。これによって、調達側ユーザが投資側ユーザを検索し、いずれかの投資側ユーザとマッチングするまでの処理シーケンスが終了する。
【0069】
なお、
図6のマッチング結果が、投資側ユーザが調達側ユーザとのマッチングを望むことを示す結果の場合には、投資側ユーザ及び調達側ユーザとの間でサーバー装置100を介して連絡先の交換を行ったり、サーバー装置100を介して投資条件の交渉などのためのメッセージの送受信を行ったりすることを可能にする。また、
図6において、S34において投資側ユーザを選択するにあたり、事前に調達側端末装置300において検索条件の入力等を受け付ける場合について説明した。しかし、これに限らず、検索をすることなく、投資側ユーザの一覧表示画面などにおいて所望の投資側ユーザを直接選択するようにしてもよい。
【0070】
図7は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、
図7は、サーバー装置100、投資側端末装置200及び調達側端末装置300の間で実行される様々な処理の処理シーケンスのうち、投資側ユーザが調達側ユーザを検索し、いずれかの調達側ユーザとマッチングするまでの処理シーケンスを示す。この処理シーケンスの典型的な例としては、投資側ユーザが調達側ユーザを検索し、その中から所望の調達側ユーザがいた場合には、ピッチ動画である第2動画を視聴してマッチングするような場合が挙げられる。
【0071】
まず、投資側端末装置200のプロセッサ212は、ディスプレイ211に投資画面の表示を行う(S51)。その後、投資画面において、投資側ユーザの指示入力に基づいてプロセッサ212は調達側ユーザの検索条件の入力を受け付ける(S52)。そして、プロセッサ312は、受け付けた検索条件(T51)を、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する。
【0072】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して検索条件が受信されると、プロセッサ112は調達側ユーザテーブルを参照し、検索条件に合致する調達側ユーザを検索する(S53)。そして、プロセッサ112は、合致する調達側ユーザに関して、調達側ID情報とともに基本情報及び第1動画を、検索結果(T52)として、通信インターフェイス114を介して投資側端末装置200に送信する。
【0073】
投資側端末装置200において通信インターフェイス214を介して検索結果が受信されると、プロセッサ212は受信した第1動画等を含む検索結果をディスプレイ211に表示する。その後、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力を受け付け、所望の調達側ユーザの選択をする(S54)。そして、プロセッサ212は、投資側ID情報と共に、選択された調達側ユーザの調達側ID情報を含む選択結果(T53)を、通信インターフェイス214を介して送信する。
【0074】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して選択結果が受信されると、プロセッサ112は、選択結果に含まれる調達側ID情報に対応付けられた第2動画及び詳細情報を、調達側ユーザテーブルを参照して抽出する(S56)。そして、抽出された第2動画、詳細情報、及びこれらに対応付けられた調達側ID情報(T54)を、通信インターフェイス114を介して、投資側端末装置200に送信する。
【0075】
投資側端末装置200において通信インターフェイス214を介して第2動画及び詳細情報等が受信されると、プロセッサ212はディスプレイ211に第2動画を受信した旨の受信通知を出力する(S57)。これ以降のS58~S62に係る処理は、
図6におけるS37~S41に係る処理と同様である。これによって、調達側ユーザが投資側ユーザを検索し、いずれかの投資側ユーザとマッチングするまでの処理シーケンスが終了する。
【0076】
なお、
図7のマッチング結果が、投資側ユーザが調達側ユーザとのマッチングを望むことを示す結果の場合には、投資側ユーザ及び調達側ユーザとの間でサーバー装置100を介して連絡先の交換を行ったり、サーバー装置100を介して投資条件の交渉などのためのメッセージの送受信を行ったりすることを可能にする。また、
図7において、S55において調達側ユーザを選択するにあたり、事前に投資側端末装置200において検索条件の入力等を受け付ける場合について説明した。しかし、これに限らず、検索をすることなく、調達側ユーザの一覧表示画面などにおいて所望の投資側ユーザを直接選択するようにしてもよい。
【0077】
図8は、本開示に係るシステム1において実行される処理シーケンスを示す図である。具体的には、
図8は、調達側ユーザと投資側ユーザとのマッチングが行われた後に資産の調達交渉が行われ、その結果投資側ユーザから調達側ユーザに資産の送金が行われたのちに実行される処理シーケンスを示す。当該処理シーケンスを実行することによって、管理者に対して支払われる報酬の算出などが行われる。
【0078】
まず、投資側端末装置200において、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力を受け付けることにより、調達側ユーザに対して送金された資産の額の入力がなされる(S61)。そして、プロセッサ212は、入力された資産の額、調達側ID情報及び投資側ID情報が、送金情報(T61)として、通信インターフェイス214を介してサーバー装置100に送信する。
【0079】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して送金情報を受信すると、プロセッサ112は、受信した送金情報を調達側ユーザテーブル(金額情報)に記憶するとともに、調達側ユーザテーブルと投資側ユーザテーブルの状況情報をそれぞれ更新する(S62)。次に、プロセッサ112は、記憶された資産の額(金額情報)に基づいて、管理者に対して支払われる報酬額を算出し、算出された報酬額を報酬情報として調達側ユーザテーブルに記憶する(S63)。そして、プロセッサ112は、記憶された報酬額を調達側ユーザに請求すべく、請求情報(T62)として通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300に送信する。
【0080】
調達側端末装置300において通信インターフェイス314を介して請求情報が受信されると、プロセッサ312は入力インターフェイス316を介して調達側ユーザの指示入力を受け付け、指定の口座等に報酬額の入金処理を行う(S64)。その後、プロセッサ312は、入金が完了すると、入金金額や入金した旨を示す情報が含まれた入金情報(T63)を、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信する。
【0081】
サーバー装置100において通信インターフェイス114を介して入金情報が受信されると、プロセッサ112は入金金額と報酬額とが一致するか否かを確認し、口座に入金されたか否かを確認する(S65)。確認がなされると、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブル及び投資側ユーザテーブルの状況情報をそれぞれ更新する(S66)。これによって、管理者に対する報酬支払に係る処理シーケンスが終了する。
【0082】
8.サーバー装置100で行わる処理フロー
図9は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図9は、
図5の処理シーケンスのうちS22~S27においてサーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
【0083】
図9によると、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、調達側端末装置300からサービス登録要求を受信したことにより当該処理フローを開始する(S101)。サービス登録要求が受信されると、プロセッサ112は、メモリ111にあらかじめ記憶された調達側に対して同意を求める同意項目を生成し、通信インターフェイス114を介して調達側端末装置300に送信する(S102)。そして、プロセッサ112は、サービス登録要求を送信した調達側端末装置300から同意項目に対して同意する旨及び基本情報を受信したことによる割込み信号を受信すると(S103)、再度処理フローを進行させる。基本情報が受信されると、プロセッサ112は、新たに調達側ID情報を生成するように制御する(S104)。調達側ID情報が生成されると、プロセッサ112は、受信した基本情報を生成した調達側ID情報に対応付けて、メモリ111の調達側ユーザテーブルに記憶する(S105)。また、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報を「登録手続き中」に更新する。その後、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、生成された調達側ID情報を調達側端末装置300に送信する(S106)。
【0084】
次に、プロセッサ112は、調達側ID情報が生成された調達側ユーザの調達側端末装置300から、第1動画、第2動画、詳細情報及び調達側ID情報を受信したことによる割込み信号を受信すると(S107)、再度処理フローを進行させる。第1動画、第2動画等が受信されると、プロセッサ112は、受信した第1動画、第2動画等を、同じく受信した調達側ID情報に対応付けて、メモリ111の調達側ユーザテーブルに記憶する(S108)。また、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報を「審査中」に更新する。
【0085】
次に、プロセッサ112は、管理者による調達側ユーザの審査結果の入力を受け付けたことにより割込み信号を受信すると(S109)、再度処理フローを進行させる。なお、当該審査結果は、あらかじめ決められた審査基準(例えば、調達側ユーザの調達予定額、株主構成、財務状況など)に基づいて管理者が審査を行い、その結果の入力を別途設けられた入力インターフェイスで受け付けるようにしてもよい。また、詳細情報として受信した情報とあらかじめ決められた審査基準(詳細情報として受信した各数値情報とあらかじめ決められた閾値)を越えているか否かをプロセッサ112が判断し、その結果を入力するようにしてもよい。なお、審査を通過できなかった場合には、プロセッサ112は調達側情報テーブルの状況情報を「登録手続き中」に更新する。また、通過できた場合には、プロセッサ112は調達側情報テーブルの状況情報を「通過」に更新する。
【0086】
次に、プロセッサ112は、審査を通過した場合、第1動画を投資側ユーザが閲覧可能な状態に、サービス提供サイト上にアップロードする(S110)。当該サービス提供サイトを通じて投資側ユーザは第1動画を視聴可能となる。そして、プロセッサ112は、審査された調達側ユーザの調達側端末装置300に審査結果を、通信インターフェイス114を介して送信する(S111)。これによって、
図5の処理シーケンスにおいて、S22~S27においてサーバー装置100が行う処理フローは終了する。
【0087】
図10は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図10は、
図6の処理シーケンスのうちS35~S39、又は
図7の処理シーケンスのうちS56~S60においてサーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
【0088】
図10によると、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、調達側端末装置300から選択結果を受信したことによる割込み信号を受信したことにより当該処理フローを開始する(S201)。プロセッサ112は、その後、選択結果に含まれる調達側ID情報に対応付けられた第2動画及び詳細情報を、メモリ111の調達側ユーザテーブルを参照して抽出する(S202)。そして、プロセッサ112は、選択結果に含まれる投資側ID情報に基づいて特定される投資側端末装置200に、抽出された第2動画、詳細情報、及びこれらに対応付けられた調達側ID情報を、通信インターフェイス114を介して送信する。なお、調達側ユーザにより選択された投資側ユーザに送信する場合には、これらの情報に加えて、調達側ユーザからオファーがあった旨も一緒に送信される。
【0089】
次に、プロセッサ112は、投資側端末装置200からマッチング結果、投資側ID情報、調達側ID情報等を受信したことによる割込み信号を受信すると(S204)、再度処理フローを進行させる。マッチング結果等を受信すると、プロセッサ112は、受信したマッチング結果を調達側ユーザテーブル及び投資側ユーザテーブルにそれぞれ記憶する(S205)。具体的には、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報を、マッチングされた投資側ID情報及び「交渉」という情報に更新して記憶する。また、プロセッサ112は、投資側ユーザテーブルの状況情報を、マッチングされた調達側ID情報及び「交渉」という情報に更新して記憶する。そして、プロセッサ112は、記憶されたマッチング結果、マッチングされた投資側ID情報を、マッチングされた調達側ユーザの調達側端末装置300に、通信インターフェイス114を介して送信する(S206)。これによって、
図6の処理シーケンスのうちS35~S39、又は
図7の処理シーケンスのうちS56~S60においてサーバー装置100が行う処理フローは終了する。
【0090】
図11は、本開示に係るサーバー装置100において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図11は、
図8の処理シーケンスのうちS62~S66においてサーバー装置100が行う処理フローである。当該処理フローは、サーバー装置100のプロセッサ112がメモリ111に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
【0091】
図11によると、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、投資側端末装置200から入金された資産の額、調達側ID情報及び投資側ID情報が少なくとも含まれた送金情報を受信したことによる割込み信号を受信したことにより当該処理フローを開始する(S301)。送金情報が受信されると、プロセッサ112は、受信した各情報を調達側ID情報に基づいて調達側ユーザテーブルに記憶する(S302)。具体的には、プロセッサ112は、受信した資産の額を調達側ユーザテーブルの金額情報に記憶する。また、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報を、「調達」に更新して記憶する。さらに、プロセッサ112は、投資側ユーザテーブルの状況情報を、「出資」に更新して記憶する。
【0092】
次に、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの金額情報を参照し、送金情報に含まれる調達側ID情報に対応付けられた調達側ユーザに対して請求する報酬の額を算出し(S303)、算出した額を調達側ユーザテーブルの報酬情報に記憶する。一例としては、記憶された金額情報、すなわち投資を受けた資産の額に、あらかじめ決められた割合(例えば、10%など)を乗じた額が報酬の額として算出される。そして、プロセッサ112は、記憶した報酬の額、振込先情報などを、請求情報として、通信インターフェイス114を介して、調達側端末装置300に送信する(S304)。
【0093】
次に、プロセッサ112は、調達側端末装置300から入金金額や入金し旨を示す情報を少なくとも含む入金情報を受信したことによる割込み信号を受信すると(S305)、再度処理フローを進行させる。入金情報を受信すると、プロセッサ112は受信した入金情報をメモリ111に記憶するとともに(S306)、入金金額と報酬情報として記憶された額が一致するか否かを判断する。そして、一致していた場合には、プロセッサ112は、調達側ユーザテーブルの状況情報、及び投資側ユーザテーブルの状況情報を、ともに「通過」(つまり、交渉が完了し、交渉中のものがない状態)に更新して記憶する(S307)。これによって、
図8の処理シーケンスのうちS62~S66においてサーバー装置100が行う処理フローは終了する。
【0094】
図12は、本開示に係る調達側端末装置300において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図12は、
図5の処理シーケンスのうちS23~S25において調達側端末装置300が行う処理フローである。当該処理フローは、調達側端末装置300のプロセッサ312がメモリ313に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
【0095】
図12によると、プロセッサ312は、通信インターフェイス314を介して、サーバー装置100から同意項目を受信したことによる割込み信号を受信したことにより当該処理フローを開始する(S401)。プロセッサ312は、ディスプレイ311に受信した同意項目を表示すると、表示された項目に対して同意するか否かの調達側ユーザによる選択を、入力インターフェイス316を介して受け付ける(S403)。そして、調達側ユーザによる「同意する旨」の選択を受けた場合は、プロセッサ312は、ディスプレイ311に新規登録画面を表示し、入力インターフェイス316を介して、調達側ユーザの指示入力に基づいて、基本情報の入力を受け付ける(S403)。そして、プロセッサ312は、受け付けられた基本情報をメモリ313に記憶する。その後、プロセッサ312は、メモリ313に記憶された基本情報を、通信インターフェイス314を介してサーバー装置100に送信する(S404)。
【0096】
次に、プロセッサ312は、サーバー装置100において生成された調達側ID情報をサーバー装置100から受信したことによる割込みを受信すると(S405)、詳細情報入力画面をディスプレイ311に表示する(S406)。そして、プロセッサ312は、入力インターフェイス316を介して、調達側ユーザの指示入力に基づいて、詳細情報の入力を受け付ける(S407)。
【0097】
次に、プロセッサ312は、入力インターフェイス316を介して、調達側ユーザの指示入力に基づいて、第1動画の入力を受け付ける(S408)。そして、プロセッサ312は、入力された第1動画があらかじめ決められた判定基準を満たすか否かを判定する(S409)。判定基準の一例としては、再生時間、動画のデータ容量などが挙げられる。その後、判定基準が満たされていた場合には、プロセッサ312は、入力インターフェイス316を介して、調達側ユーザの指示入力に基づいて、第2動画の入力を受け付ける(S410)。そして、プロセッサ312は、入力された第2動画があらかじめ決められた判定基準を満たすか否かを判定する(S411)。判定基準の一例としては、再生時間、動画のデータ容量などが挙げられる。その後、判定基準が満たされていた場合には、プロセッサ312は、調達側ID情報と、入力された詳細情報、第1動画、第2動画とを、通信インターフェイス314を介して、サーバー装置100に送信する(S412)。なお、第1動画及び第2動画の入力は、あらかじめ撮像されメモリ313等に記憶された動画や、あらかじめ編集されメモリ313等に記憶された動画を、入力インターフェイス316を介して選択することにより行われてもよい。また、第1動画及び第2動画の入力は、調達側ユーザの指示入力によりカメラを起動し、当該カメラで撮像することにより行われてもよい。これによって、
図5の処理シーケンスのうちS23~S25において調達側端末装置300が行う処理フローは終了する。
【0098】
ここで、
図14は、本開示に係る調達側端末装置300に表示される画面の例を示す図である。具体的には、
図14は、
図13のS404で表示される詳細情報入力画面の一例を示す図である。
図14によると、ディスプレイ311には、左上に調達側ユーザの調達側ID情報と当該ユーザの画像が表示されるユーザ情報表示領域11がある。そして、当該領域の下部に、S401で入力された基本情報が表示される基本情報表示領域12がある。当該領域には入力された基本情報であるユーザ名情報や代表者名情報が、あらかじめ表示されるとともに、「編集」アイコンが表示される。当該編集アイコンを選択することによって、あらかじめ入力した基本情報を適宜編集することが可能となる。
【0099】
基本情報表示領域12の下部には、詳細情報表示領域13がある。詳細情報表示領域13は、詳細情報入力画面が初めて表示された時にはいずれも空欄となっているが、当該領域に表示された「編集」アイコンを選択することによって、各種情報を入力することが可能となる。
図14の例では、詳細情報としてフェーズ情報、事業計画、損益計算書、貸借対照表、調達予定額情報がそれぞれ表示されている。編集アイコンをタップすることによって、これらの具体的な情報をそれぞれ入力することが可能となる。なお、入力された情報が当該領域内に表示できないような場合には、各情報の項目名の部分をタップすることによって、具体的な情報が表示されたリンク先を指定できるようにしてもよい。
【0100】
さらに、詳細情報入力画面の右側には、第1動画入力領域14及び第2動画入力領域15が表示される。調達側ユーザが各領域内をタップすることによって、入力する動画を選択するためのウィンドウが表示されたり、カメラを操作するためのカメラアプリケーションが起動する。そして、入力された各動画が判定基準を満たしていた場合には、プロセッサ312の制御により生成されたサムネイル画像が、入力領域に重畳して表示される。また、詳細情報入力画面の右下には、「保存」アイコン16及び「キャンセル」アイコン17がそれぞれ表示される。調達側ユーザが保存アイコン16をタップすると、これまで入力された詳細情報がサーバー装置100に送信される。他方、調達側ユーザがキャンセルアイコン17をタップすると、これまで入力された詳細情報を一旦削除し、再度入力前の状態に戻す。なお、詳細情報入力画面中に特に図示はしていないが、これらの表示以外に、「戻る」アイコン、「設定」アイコンなどの各種アイコンや、他の情報が表示されてもよい。
【0101】
再び処理フローの説明に戻る。
図13は、本開示に係る投資側端末装置200において実行される処理フローを示す図である。具体的には、
図13は、
図7の処理シーケンスのうちS54~S59において投資側端末装置200が行う処理フローである。当該処理フローは、投資側端末装置200のプロセッサ212がメモリ213に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって行われる。
【0102】
図13によると、プロセッサ112は、通信インターフェイス214を介して、サーバー装置100から検索結果を受信したことによる割込み信号を受信することにより当該処理フローを開始する(S501)。検索結果が受信されると、プロセッサ212は、ディスプレイ211に受信した検索結果を表示する(S502)。
【0103】
ここで、
図15は、本開示に係る投資側端末装置200に表示される画面の例を示す図である。具体的には、
図15は、
図13のS502に表示される検索結果表示画面の例を示す図である。
図15によると、ディスプレイ211には、左上に投資側ユーザの投資側ID情報と当該ユーザの画像が表示されるユーザ情報表示領域51がある。そして、その下部に、受信した検索結果が調達側ユーザ情報領域52~57にそれぞれ表示される。ここで、検索結果には、基本情報と第1動画がそれぞれ含まれる。したがって、各調達側ユーザ情報領域52~57は、それぞれ第1動画のサムネイル画像、ユーザ名情報、代表者名情報がそれぞれ表示される。また、ディスプレイ211の上部には、「選択」アイコン58及び「キャンセル」アイコン59がそれぞれ表示される。各調達側ユーザ情報領域52~57のいずれかを投資側ユーザがタップすることによってそのタップした調達側ユーザ情報領域が反転表示されるが(例えば、調達側ユーザ情報領域52)、投資側ユーザが選択アイコン58をタップすることによってその反転表示された領域の調達側ユーザを所望の調達側ユーザとして選択し、その調達側ID情報を選択結果としてサーバー装置100に送信することができる。一方、キャンセルアイコン59をタップすることによって、反転表示された領域の反転表示を全て通常の表示態様に戻し、選択状態がいったん解除される。
【0104】
再び
図13に戻り、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力(例えば、
図15の調達側ユーザ情報領域52の第1動画のサムネイル画像に対するタップ入力)を受け付けると、ディスプレイ211に動画再生ウィンドウを重畳表示させ、第1動画を当該ウィンドウ上に出力する(S503)。次いで、入力インターフェイス216を介して第1動画等を参照した投資側ユーザによって所望の調達側ユーザの選択(例えば、
図15の調達側ユーザ情報領域52に対するタップ入力)を受け付けると、プロセッサ212は対応する調達側ユーザ情報領域を反転表示する(S504)。そして、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力(例えば、選択アイコン58に対するタップ入力)を受け付けると、選択された調達側ユーザの調達側ID情報を選択結果としてサーバー装置100に送信する(S505)。
【0105】
次に、プロセッサ212は、サーバー装置100から選択した調達側ユーザの第2動画と詳細情報を受信したことによる割込み信号を受信すると(S506)、受信した第2動画等をディスプレイ211に表示する(S507)。
【0106】
ここで、
図16は、本開示に係る投資側端末装置200に表示される画面の例を示す図である。具体的には、
図16は、
図13のS507に表示される詳細情報表示画面の例を示す図である。
図16によると、ディスプレイ211には、左上に投資側ユーザの投資側ID情報と当該ユーザの画像が表示されるユーザ情報表示領域50がある。そして、その下部に、受信した調達側ユーザの基本情報表示領域61が表示されている。当該領域には、調達側ユーザのユーザ名情報及び代表者名情報が表示される。さらに、その下部には、受信した調達側ユーザの詳細情報表示領域62が表示される。当該領域には、受信した詳細情報のうち、フェーズ情報、事業計画情報、損益計算書、貸借対照表、調達予定額などの情報か、又は各情報へのリンクが表示される。そして、ディスプレイ211の右側には、受信した第2動画のサムネイル画像63が表示される。投資側ユーザがサムネイル画像63上でタップ入力することによって、第2動画を再生するためのウィンドウが重畳表示され、第2動画を出力することができる。またディスプレイ211の下部には、「マッチング希望」アイコン64と「キャンセル」アイコン65が表示される。マッチング希望アイコン64に対する投資側ユーザのタップ入力を受け付けることで、出力された第2動画の調達側ユーザに対してマッチングを希望する旨がマッチング結果として送信される。他方、キャンセルアイコン65に対する投資側ユーザのタップ入力を受け付けると、現時点ではマッチングを行うことなく、前に表示されていた画面などに戻る。
【0107】
再び
図13に戻り、プロセッサ212は、入力インターフェイス216を介して投資側ユーザの指示入力(例えば、
図16のマッチング希望アイコン64に対するタップ入力)を受け付けると(S508)、出力された第2動画に関連する調達側ユーザとマッチングを希望する旨を示すマッチング結果がサーバー装置100に通信インターフェイス214を介して送信する(S509)。なお、マッチングを希望する旨が送信されると、サーバー装置100を介して、又は調達側ユーザと直接メッセージの交換が許容される。
【0108】
なお、
図4Bに示す通り、各投資側ユーザが調達側ユーザに対して投資した資産の額を金額情報としてサーバー装置100は投資側端末装置200から受信する。その際、サーバー装置100のプロセッサ112は、受信した資産の額を投資側ユーザテーブルの金額情報に加算して更新する。そして、プロセッサ112は、加算後の金額情報は、あらかじめ決められた閾値(上限額)を越えたか否かを判断する。そして、越えていた場合には、今回の投資をキャンセルするよう投資側端末装置200及び調達側端末装置300に対して通知を送信したり、次回以降の投資側ユーザの投資を制限することも可能である。さらに、一定期間経過後(例えば、1年ごとや1か月ごと)に金額情報を一旦ゼロに更新し、新たに加算を開始することも可能である。
【0109】
また、プロセッサ112は、投資側ID情報ごとに加算して記憶される金額情報について、全ての投資側ユーザについて合計し、その総額があらかじめ決められた閾値(上限額)を越えたか否かを判断する。そして、越えていた場合には、次回以降の全ての投資側ユーザによる投資を制限することの可能である。
【0110】
また、
図4Bに示す通り、調達側ユーザの調達側ID情報に対応付けて、計画情報として事業計画や調達予定額などの情報が記憶される。
図5のS24等で説明した通り、これらの情報に基づいて調達側ユーザの審査がなされる。このとき、プロセッサ112は、調達予定額の情報を参照してあらかじめ決められた閾値(上限額)を越えたか否かを判断する。そして、越えていた場合には、プロセッサ112は当該審査の通過をさせず、調達側ユーザによる資産の調達を制限することも可能である。
【0111】
以上、本開示においては、投資側端末装置の投資側ユーザと調達側端末装置の調達側ユーザをマッチングするのに使い勝手の良いサーバー装置、プログラム、方法及び投資側端末装置を提供することができる。特に、マッチングの初期段階においては、短編動画である第1動画と基本情報のみの限られた情報のみを投資側ユーザに提供し、マッチングが進んだ段階で初めて長編動画である第2動画や詳細情報を提供する。したがって、初期段階においては広く多くの投資側ユーザに対して情報を公開し、多くの投資側ユーザによる視聴機会を確保できる。一方で、マッチングが進んだ段階では、機密性の高い情報も併せて公開することで、投資側ユーザはより確かなマッチングをすることができるし、調達側ユーザもより投資につながる可能性の高い投資側ユーザと交渉を開始することができる。
【0112】
本明細書で説明される処理及び手順は、開示において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、当該処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバー装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0113】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されるものとすることができる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されるものとすることができる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されるものとすることができる。
【符号の説明】
【0114】
100 サーバー装置
200 投資側端末装置
300 調達側端末装置