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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】半導体メモリ装置
(51)【国際特許分類】
   H10B 10/00 20230101AFI20230331BHJP
【FI】
H10B10/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020218333
(22)【出願日】2020-12-28
(65)【公開番号】P2022103599
(43)【公開日】2022-07-08
【審査請求日】2020-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】519009105
【氏名又は名称】合肥晶合集成電路股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 英充
(72)【発明者】
【氏名】藤井 康博
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-287287(JP,A)
【文献】特開平08-167291(JP,A)
【文献】特開2004-072117(JP,A)
【文献】特開2011-216664(JP,A)
【文献】特開2008-091946(JP,A)
【文献】特開2013-222801(JP,A)
【文献】特開2003-273250(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体メモリ装置であって、
半導体基板上に配置された第1のプルアップトランジスタ、第2のプルアップトランジスタ、第1のプルダウントランジスタ、第2のプルダウントランジスタ、第1のゲートトランジスタ及び第2のゲートトランジスタの6つのトランジスタからなるメモリセルが行列配置され、
前記メモリセル内において、前記第1のゲートトランジスタのゲート領域と前記第2のゲートトランジスタのゲート領域が前記行列配置の行方向に沿って配置されており、
同一の行に配置された前記メモリセルに対して複数のワード線が設けられており、同一の行に配置された前記メモリセルのうち少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは複数の前記ワード線の1つに接続され、他の少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは複数の前記ワード線の他の1つに接続され、
前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは、前記第1のゲートトランジスタのゲート領域と前記第2のゲートトランジスタのゲート領域との間の領域に配置された導電性のプラグを介して前記ワード線に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
請求項1に記載の半導体メモリ装置であって、
前記第1のプルアップトランジスタと前記第2のプルアップトランジスタ、前記第1のプルダウントランジスタと前記第2のプルダウントランジスタ、前記第1のゲートトランジスタと前記第2のゲートトランジスタが前記メモリセル内の対称点に対してそれぞれ点対称に配置されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項3】
請求項2に記載の半導体メモリ装置であって、
前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは、前記対称点又はその近傍に配置された前記プラグを介して前記ワード線に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
同一の行内の2つの隣接する前記メモリセルは、デュアルビットメモリ構造を構成し、
一方の前記メモリセルの前記第2のゲートトランジスタは、他方の前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタに隣接して配置され、前記第2のゲートトランジスタのゲートは、2つの隣接する前記メモリセル間の境界で他の前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタのゲートと接続されておらず、互いに絶縁されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
前記第1のゲートトランジスタのソースに接続されたビット線及び前記第2のゲートトランジスタのソースに接続されたビット線が設けられ、
前記ビット線は、前記ワード線とは異なる導電層において前記ワード線と交差するように設けられていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
同一の行に沿って配置された前記メモリセルにおいて隣り合う前記メモリセルはそれぞれ異なる前記ワード線に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対してM本(ただし、Mは2以上の整数)の前記ワード線が設けられており、M列置きに前記メモリセルが同一の前記ワード線に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対して2n本(ただし、nは1以上の整数)の前記ワード線が設けられており、2n列置きに前記メモリセルが同一の前記ワード線に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の半導体メモリ装置であって、
同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対して2本の前記ワード線が設けられており、同一の行に沿って配置された前記メモリセルのうち奇数列に配置された前記メモリセルが前記ワード線の一方に接続され、偶数列に配置された前記メモリセルが前記ワード線の他方に接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワード線WLA、WLB、SRAMセルMC1、MC2及び仲介セルDCを備える半導体メモリ装置が開示されている。SRAMセルMC1は、ワード線WLA、WLBを有しており、ワード線WLAが接続されている。SRAMセルMC2は、ワード線WLA、WLBを有しており、ワード線WLBが接続されている。仲介セルDCは、SRAMセルMC1とSRAMセルMC2とに隣接して配置されており、ワード線WLA、WLBが接続されている。そして、複数のSRAMセルMC1及び仲介セルDCの隣接するセル同士がワード線WLA用のコンタクトを共有しており、複数のSRAMセルMC2及び仲介セルDCの隣接するセル同士がワード線WLB用のコンタクトを共有している構成が開示されている。(特許文献1)
【0003】
また、ビット線BL,BLb及び接地線Vss,電力線Vddが垂直方向に配線され、ワード線WLが水平方向に配線された構成を有するSRAMデュアルビットセルの配線方法が開示されている。当該配線方法は、ビット線BL、BLb自体の抵抗を低減するだけでなく、ビット線BL、BLbとその周辺線との間の結合容量を低減することにより、SRAMの性能特性を向上させることが示されている。(特許文献2)
【0004】
また、SRAMセルである。第1のアクティブ領域に隣接し、第1のアクティブ領域に実質的に平行に配置されているドライブトランジスタアクティブ領域を含む第2のアクティブ領域、ドライブトランジスタアクティブ領域の中央領域から第1のアクティブ領域と反対の方向に沿って延びるグランドソース領域、ドライブトランジスタアクティブ領域の反対側の端部から第1のアクティブ領域と反対の方向に沿って第1及び第2の転送アクティブ領域を有するSRAMセルが開示されている。ここで、接地領域を露出させ、セルと隣接セルによって共有される接地線に対するコンタクトホールを有し、第1及び第2の転送アクティブ領域を横切る接地線は、接地線のコンタクトホールを覆うように延在し、隣接するセルの接地線を利用してコンタクトホールを介して接地される構成が開示されている。(特許文献3)
【0005】
また、複数のメモリセル、複数のワードライン及び複数の列選択ラインを含む半導体メモリ装置が開示されている。複数のメモリセルは、マトリックスに配列される。複数のワードラインは、マトリックスの行方向及び列方向のうちの1つに沿った第1の方向に延び、複数の列選択ラインも第1の方向に延びるように構成される。複数の第1のメモリセルは、複数のワードラインのうち同じワードラインに接続されている。また、複数の第2のメモリセルは、複数の列選択ラインのうち同じ列選択ラインに接続されている。複数のメモリセルのうちの1つは、複数のワードラインのうちの1つおよび複数の列選択ラインのうちの1つによって選択される。(特許文献4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2011-216664号公報
【文献】中国特許公開第30599460号公報
【文献】中国特許公開第30383349号公報
【文献】特開2006-134484号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術における半導体メモリ装置では、アレイ状に配置されたメモリセルの各行に対して1つのワード線が設けられた構成、又は、複数のワード線が設けられていても隣り合うメモリセルにおいてワード線が共有された構成とされている。このような半導体メモリ装置の構成では、選択されたメモリセル以外のメモリセルにも電流が流れる。
【0008】
例えば、図14に示すようにメモリセル10がアレイ状に配置された半導体メモリ装置100において、ワード線WL[r]及びビット線B[n],_B[n]によってメモリセル10aが選択されている状態では、選択されているメモリセル10aに対して電流Iaが流れるが、ワード線WL[r]に共通に接続されていて選択されていないメモリセル10bにも不必要な電流Ibが流れる。
【0009】
これによって、半導体メモリ装置における消費電力が増大する。したがって、このような不要な電流による消費電力を抑制する技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の1つの態様は、半導体メモリ装置であって、半導体基板上に配置された第1のプルアップトランジスタ、第2のプルアップトランジスタ、第1のプルダウントランジスタ、第2のプルダウントランジスタ、第1のゲートトランジスタ及び第2のゲートトランジスタを含むメモリセルが行列配置され、前記メモリセル内において、前記第1のゲートトランジスタのゲート領域と前記第2のゲートトランジスタのゲート領域が前記行列配置の行方向に沿って配置されており、同一の行に配置された前記メモリセルに対して複数のワード線が設けられており、同一の行に配置された前記メモリセルのうち少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは複数の前記ワード線の1つに接続され、他の少なくとも1つの前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは複数の前記ワード線の他の1つに接続されていることを特徴とする半導体メモリ装置である。
【0011】
ここで、前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは、前記第1のゲートトランジスタのゲート領域と前記第2のゲートトランジスタのゲート領域との間の領域に配置された導電性のプラグを介して前記ワード線に接続されていることが好適である。
【0012】
また、前記第1のプルアップトランジスタと前記第2のプルアップトランジスタ、前記第1のプルダウントランジスタと前記第2のプルダウントランジスタ、前記第1のゲートトランジスタと前記第2のゲートトランジスタが前記メモリセル内の対称点に対してそれぞれ点対称に配置されていることが好適である。
【0013】
また、前記第1のゲートトランジスタのゲート及び前記第2のゲートトランジスタのゲートは、前記対称点又はその近傍に配置された前記プラグを介して前記ワード線に接続されていることが好適である。
【0014】
また、同一の行内の2つの隣接する前記メモリセルは、デュアルビットメモリ構造を構成し、一方の前記メモリセルの前記第2のゲートトランジスタは、他方の前記メモリセルの前記第1のゲートトランジスタに隣接して配置され、前記第2のゲートトランジスタのゲートは、2つの隣接するメモリセル間の境界で、他のメモリセルの第1のゲートトランジスタのゲートと接続されておらず、互いに絶縁されていることが好適である。
【0015】
また、前記第1のゲートトランジスタのソースに接続されたビット線及び前記第2のゲートトランジスタのソースに接続されたビット線が設けられ、前記ビット線は、前記ワード線とは異なる導電層において前記ワード線と交差するように設けられていることが好適である。
【0016】
また、同一の行に沿って配置された前記メモリセルにおいて隣り合う前記メモリセルはそれぞれ異なる前記ワード線に接続されていることが好適である。
【0017】
また、同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対してM本(ただし、Mは2以上の整数)の前記ワード線が設けられており、M列置きに前記メモリセルが同一の前記ワード線に接続されていることが好適である。
【0018】
また、同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対して2本(ただし、nは1以上の整数)の前記ワード線が設けられており、2列置きに前記メモリセルが同一の前記ワード線に接続されていることが好適である。
【0019】
また、同一の行に沿って配置された前記メモリセルに対して2本の前記ワード線が設けられており、同一の行に沿って配置された前記メモリセルのうち奇数列に配置された前記メモリセルが前記ワード線の一方に接続され、偶数列に配置された前記メモリセルが前記ワード線の他方に接続されていることが好適である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、半導体メモリ装置において消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の等価回路を示す図である。
図2】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置に含まれるメモリセルの等価回路を示す図である。
図3】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の構造を説明する平面図である。
図4】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の構造を説明する平面図である。
図5】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の構造を説明する平面図である。
図6】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の構造を説明する断面図である。
図7】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の構造を説明する断面図である。
図8】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の作用を示す図である。
図9】本発明の実施の形態における半導体メモリ装置の作用を示す図である。
図10】変形例1における半導体メモリ装置の構成を示す図である。
図11】変形例1における半導体メモリ装置の構成を示す図である。
図12】変形例2における半導体メモリ装置の構成を示す図である。
図13】変形例3における半導体メモリ装置の構成を示す図である。
図14】従来の半導体メモリ装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本実施の形態における半導体メモリ装置200について説明する。以下において、説明を明確にするために、各図は単純化されており、各部の寸法の比率は実際と異なる場合がある。また、図面に示されている構造は、実際の構造の一部であることもある。
【0023】
本発明の実施の形態における半導体メモリ装置200は、図1の等価回路図に示すように、メモリセル20をアレイ状に配置した構成を有する。
【0024】
メモリセル20は、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)セルとすることができる。SRAMセルは、効率が高く、コストが低いために広く利用されている。一般に、SRAMセルは、6トランジスタ構造又は8トランジスタ構造とされる。6トランジスタ構造のSRAMセルは、2つのプルダウントランジスタ(ドライブトランジスタとも呼ばれる)、2つのプルアップトランジスタ(ロードトランジスタとも呼ばれる)、及び2つのゲートトランジスタ(パストランジスタとも呼ばれる)を含んで構成される。
【0025】
図2は、6トランジスタ構造のメモリセル20の構成を示す。メモリセル20では、2つのプルアップトランジスタPU1、PU2がPMOSトランジスタであり、2つのプルダウントランジスタPD1,PD2がNMOSトランジスタである。プルアップトランジスタPU1、PU2及びプルダウントランジスタPD1,PD2は、2つのクロスラッチCMOSインバータフリップフロップ回路を形成している。したがって、メモリセル20には、「0」と「1」を表す2つの安定状態が存在する。2つのゲートトランジスタPG1,PG2は、NMOSトランジスタである。ゲートトランジスタPG1,PG2は、情報の読み取り操作及び書き込み操作中にメモリセル20へのアクセスを制御するために使用される。プルアップトランジスタPU1、PU2は、電力線Vcc又は接地線Vssに接続される。メモリセル20では、2つのプルアップトランジスタPU1、PU2は電力線Vccに接続される。
【0026】
2つのプルアップトランジスタPU1、PU2のソースは電力線Vccに電気的に接続される。第1のプルアップトランジスタPU1のドレインは、第1のゲートトランジスタPG1のドレイン、第1のプルダウントランジスタPD1のドレイン及び第2のプルアップトランジスタPU2のゲートに電気的に接続される。第2のプルアップトランジスタPU2のドレインは、第2のゲートトランジスタPG2のドレイン、第2のプルダウントランジスタPD2のドレイン及び第1のプルアップトランジスタPU1のゲートに電気的に接続される。プルダウントランジスタPD1、PD2のソースは、接地線Vssに電気的に接続される。また、第1のプルアップトランジスタPU1のゲートと第1のプルダウントランジスタPD1のゲートが電気的に接続され、第2のプルアップトランジスタPU2のゲート、第2のプルダウントランジスタPD2のゲートが電気的に接続される。
【0027】
さらに、ゲートトランジスタPG1、PG2のソースは、それぞれビット線BL及び相補的なビット線(_BL)に電気的に接続される。ここで、図1に示すように、ビット線BL、_BLは、アレイ状にメモリセル20が配置された半導体メモリ装置200において同じ列に配置されたメモリセル20に対して共通に接続される。具体的には、第n列に配置されたメモリセル20に対してビット線BL[n]、_BL[n]が接続される。他の列についても同様である。ビット線BL[n]は、第n列のメモリセル20の第1のゲートトランジスタ(PG1)のソースに接続され、ビット線_BL[n]は、第n列のメモリセル20の第2のゲートトランジスタ(PG2)のソースに接続される。
【0028】
ゲートトランジスタPG1、PG2のゲートは、ワード線WLに電気的に接続される。また、図1に示すように、ワード線WLは、アレイ状にメモリセル20が配置された半導体メモリ装置200において同じ行に配置されたメモリセル20において共用することができる。本実施の形態における半導体メモリ装置200では、同じ行に配置されたメモリセル20に対して2本のワード線WLe、WLoを設け、ワード線WLeは偶数列のメモリセル20に接続され、ワード線WLoは奇数列のメモリセル20に接続された構成としている。具体的には、第r行に配置されたメモリセル20のうち、第n-1列、第n+1列・・・に配置されたメモリセル20にはワード線WLo[r]が接続され、第n列、第n+2列・・・に配置されたメモリセル20にはワード線WLe[r]が接続される。
【0029】
以下、図3図7を参照して、本実施の形態における半導体メモリ装置200の構造について詳細に説明する。図3図5は、半導体メモリ装置200の多層構造における各層の構造を示す平面図である。図6は、図5のA-Aラインに沿った断面図である。図7は、図5のB-Bラインに沿った断面図である。図3図7において、半導体メモリ装置200におけるメモリセル20の行方向をX方向とし、列方向をY方向とし、厚さ方向をZ方向として説明する。
【0030】
図3図7には、同一行において並べて配置される偶数列のメモリセル20-0と奇数列のメモリセル20-1を示している。メモリセル20は、図1に示すように、行方向及び列方向に沿ってさらに配置してもよい。
【0031】
メモリセル20は、基板202の表面に形成される。基板202は、半導体材料、絶縁材料、導電性材料又はそれらの任意の組み合わせとすることができる。また、基板202は、単層構造又は多層構造とすることができる。例えば、基板202は、シリコン(Si)とすることができる。また、基板202は、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、炭化シリコン(SiC)、ガリウム砒素(GaAs)、インジウム砒素(InAs)、インジウム燐(InP)等のIII/V又はII/VI複合半導体材料とすることもできる。また、基板202は、例えば、シリコン(Si)/シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコン(Si)/炭化シリコン(SiC)、シリコンオンインシュレータ(SOI)又はシリコンゲルマニウムオンインシュレータ等の多層基板としてもよい。
【0032】
本実施の形態におけるメモリセル20は、3つの導電層を含んで構成される。第1の導電層は、メモリセル20内の各トランジスタを相互接続するために使用される。第1の導電層上に第2の導電層が形成される。第2の導電層には、メモリセル20の行方向(X方向)に沿ってワード線(WLe,WLo)が形成される。第2の導電層上に第3の導電層が形成される。第3の導電層には、ビット線(BL,_BL)、接地線Vss及び電力線Vccが形成される。配線構造については、以下に詳しく説明する。
【0033】
基板202には、第1の活性領域30、第2の活性領域31、第3の活性領域32及び第4の活性領域33が形成される。第1の活性領域30には、第1のプルダウントランジスタPD1及び第1のゲートトランジスタPG1が形成される。第1のプルダウントランジスタPD1及び第1のゲートトランジスタPG1がNMOSである場合、第1の活性領域30はP型のドーパントが添加されたP型ウェルとされる。第2の活性領域31には、第1のプルアップトランジスタPU1が形成される。第1のプルアップトランジスタPU1がPMOSである場合、第2の活性領域31はN型のドーパントが添加されたN型ウェルとされる。第3の活性領域32には、第2のプルアップトランジスタPU2が形成される。第2のプルアップトランジスタPU2がPMOSである場合、第3の活性領域32はN型のドーパントが添加されたN型ウェルとされる。第4の活性領域33には、第2のプルダウントランジスタPD2及び第2のゲートトランジスタPG2が形成される。第2のプルダウントランジスタPD2及び第2のゲートトランジスタPG2がNMOSである場合、第4の活性領域33はP型のドーパントが添加されたP型ウェルとされる。
【0034】
第1の活性領域30、第2の活性領域31、第3の活性領域32及び第4の活性領域33は、フォトリソグラフィ等の技術を適用してパターニングされたマスクを用いて、それぞれの領域にドーパントをイオン注入して加熱することによって基板202内にドーパントを拡散させることによって形成することができる。ただし、これに限定されるものでなく、適切な領域に適切な濃度のドーパントを添加できる方法であればよい。
【0035】
図3に示すように、第1の活性領域30及び第4の活性領域33は、メモリセル20が形成される領域の行方向(X方向)の両側に列方向(Y方向)に沿って互いに平行に配置される。第2の活性領域31及び第3の活性領域32は、互いに平行に配置された第1の活性領域30と第4の活性領域33との間に列方向(Y方向)に沿って配置される。第2の活性領域31と第3の活性領域32は、それぞれ長方形とし、列方向(Y方向)に沿って同一の中心線上に間隔をおいて配置することが好適である。
【0036】
また、第1の活性領域30内には、第1のプルダウントランジスタPD1のソース及びドレイン、並びに、第1のゲートトランジスタPG1のソース及びドレインが形成される。第1のプルダウントランジスタPD1及び第1のゲートトランジスタPG1がNMOSである場合、第1のプルダウントランジスタPD1のソース及びドレイン、並びに、第1のゲートトランジスタPG1のソース及びドレインはN型のドーパントをP型ウェルよりも高濃度に添加した領域とされる。本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第1の活性領域30内において、列方向(Y方向)に沿って、互いに間隔をおいて第1のプルダウントランジスタPD1のソース、ドレイン、第1のゲートトランジスタPG1のドレイン、ソースの順に配置される。なお、第1のプルダウントランジスタPD1のドレインと第1のゲートトランジスタPG1のドレインは共通としている。第2の活性領域31内には、第1のプルアップトランジスタPU1のソース及びドレインが形成される。第1のプルアップトランジスタPU1がPMOSである場合、第1のプルアップトランジスタPU1のソース及びドレインはP型のドーパントをN型ウェルよりも高濃度に添加した領域とされる。本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第2の活性領域31内において、列方向(Y方向)に沿って、第1のプルアップトランジスタPU1のソース及びドレインの順に間隔をおいて配置される。第3の活性領域32内には、第2のプルアップトランジスタPU2のソース及びドレインが形成される。第2のプルアップトランジスタPU2がPMOSである場合、第2のプルアップトランジスタPU2のソース及びドレインはP型のドーパントをN型ウェルよりも高濃度に添加した領域とされる。本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第3の活性領域32内において、列方向(Y方向)に沿って、第2のプルアップトランジスタPU2のドレイン及びソースの順に間隔をおいて配置される。第4の活性領域33内には、第2のプルダウントランジスタPD2のソース及びドレイン、並びに、第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレインが形成される。第2のプルダウントランジスタPD2及び第2のゲートトランジスタPG2がNMOSである場合、第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレイン、並びに、第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレインはN型のドーパントをP型ウェルよりも高濃度に添加した領域とされる。本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第4の活性領域33内において、列方向(Y方向)に沿って、互いに間隔をおいて第2のゲートトランジスタPG2のソース、ドレイン、第2のプルダウントランジスタPD2のドレイン、ソースの順に配置される。なお、第2のプルダウントランジスタPD2のドレインと第2のゲートトランジスタPG2のドレインは共通としている。
【0037】
ソース及びドレインの各々は、フォトリソグラフィ等の技術を適用してパターニングされたマスクを用いて、それぞれの領域にドーパントをイオン注入して加熱することによって基板202内にドーパントを拡散させることによって形成することができる。ただし、これに限定されるものでなく、適切な領域に適切な濃度のドーパントを添加できる方法であればよい。
【0038】
なお、図3に示すように、本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第1のプルアップトランジスタPU1、第1のプルダウントランジスタPD1、第1のゲートトランジスタPG1と、第2のプルアップトランジスタPU2、第2のプルダウントランジスタPD2、第2のゲートトランジスタPG2とは、メモリセル20内の一点を対称点として点対称的に配置される。対称点は、例えば、メモリセル20の中心付近とすることが好適である。
【0039】
ここで、図3に示すように、第1の活性領域30内に形成された第1のゲートトランジスタPG1のソース領域及びドレイン領域に挟まれたゲート領域と、第4の活性領域33内に形成された第2のゲートトランジスタPG2のソース領域及びドレイン領域に挟まれたゲート領域は、メモリセル20の行方向(X方向)に沿って配置されていることが好適である。特に、第1のゲートトランジスタPG1のゲート領域と第2のゲートトランジスタPG2のゲート領域は、メモリセル20の行方向(X方向)と略平行に配置されていることが好適である。
【0040】
また、図3に示すように、第1のプルアップトランジスタPU1のソースと第1のプルダウントランジスタPD1のソースは、行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。また、第1のプルアップトランジスタPU1のドレインと第1のプルダウントランジスタPD1のドレインは、行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。同様に、第2のプルアップトランジスタPU2のソースと第2のプルダウントランジスタPD2のソースは、行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。また、第2のプルアップトランジスタPU2のドレインと第2のプルダウントランジスタPD2のドレインは、行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。
【0041】
基板202上には、さらにゲート構造が形成される。すなわち、第1のゲート構造40、第2のゲート構造41及び第3のゲート構造42が形成される。第1のゲート構造40、第2のゲート構造41及び第3のゲート構造42は、それぞれゲート絶縁層及びゲート電極層の積層構造とされる。ゲート絶縁層は、例えば、数nm~数十nm程度の膜厚を有する半導体酸化膜層とされる。また、ゲート電極層は、例えば、導電性を有する多結晶半導体層とされる。ただし、これらに限定されるものではなく、MOSFETのゲートとして機能するものであればよい。なお、ゲート電極層は、第1の導電層の一部を構成する。
【0042】
第1のゲート構造40、第2のゲート構造41及び第3のゲート構造42は、基板202上において列方向(Y方向)に間隔をおいて配置される。第1のゲート構造40は、第1のゲートトランジスタPG1及び第2のゲートトランジスタPG2のゲートとして機能する。第1のゲート構造40は、第1の活性領域30における第1のゲートトランジスタPG1のソース及びドレインの間の領域と第4の活性領域33における第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレインの間の領域に跨がるように行方向(X方向)に沿って形成される。
【0043】
ここで、第1のゲートトランジスタPG1のゲート領域と第2のゲートトランジスタPG2のゲート領域がメモリセル20の行方向(X方向)に略平行な位置に配置されていることによって、1本のライン状の第1のゲート構造40によって第1のゲートトランジスタPG1のゲートと第2のゲートトランジスタPG2のゲートに対するゲート構造を実現することができる。また、同列内の隣接するメモリセル20-0及びメモリセル20-1の第1のゲート構造40は間隔を置いて配置されている。同じ列に配置された2つの隣接するメモリセルは、デュアルビットメモリ構造を構成し、デュアルビットメモリ構造では、2つの隣接するメモリセルの第1のゲート構造40が間隔を置いて互いに絶縁されている。 すなわち、2つの隣接するメモリセルにおいて、一方のメモリセルの第2のゲートトランジスタのゲートは、他方のメモリセルの第1のゲートトランジスタのゲートから間隔を置いて配置され、絶縁されている。
【0044】
第2のゲート構造41は、第2のプルアップトランジスタPU2及び第2のプルダウントランジスタPD2のゲートとして機能する。第2のゲート構造41は、第3の活性領域32における第2のプルアップトランジスタPU2のソース及びドレインの間の領域と第4の活性領域33における第2のプルダウントランジスタPD2のソース及びドレインの間に領域に跨がるように行方向(X方向)に沿って形成される。第3のゲート構造42は、第1のプルアップトランジスタPU1及び第1のプルダウントランジスタPD1のゲートとして機能する。第3のゲート構造42は、第2の活性領域31における第1のプルアップトランジスタPU1のソース及びドレインの間の領域と第1の活性領域30における第1のプルダウントランジスタPD1のソース及びドレインの間の領域に跨がるように行方向(X方向)に沿って形成される。
【0045】
基板202、第1のゲート構造40、第2のゲート構造41及び第3のゲート構造42の上には絶縁層204が形成される。絶縁層204は、第1の導電層と第2の導電層との間を電気的に絶縁するために使用される。絶縁層204は、例えば、化学気相成長法(CVD法)によってシリコン酸化膜(SiO)を堆積させることによって形成することができる。ただし、これらの方法に限定されるものではなく、第1の導電層と第2の導電層とを電気的に絶縁できる絶縁層204を形成できる方法であればよい。
【0046】
絶縁層204には、コンタクトホールが形成され、コンタクトホールを導電性材料で埋め込むことによってプラグ50が形成される。具体的には、第1のプルアップトランジスタPU1、第1のプルダウントランジスタPD1、第1のゲートトランジスタPG1、第2のプルアップトランジスタPU2、第2のプルダウントランジスタPD2及び第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレインの各々に接続された導電性のプラグ50が形成される。また、第1のゲート構造40、第2のゲート構造41及び第3のゲート構造42の各々に接続された導電性のプラグ50が形成される。
【0047】
ここで、本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、第1の活性領域30と第4の活性領域33との間の領域に配置することが好適である。すなわち、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、第1のゲートトランジスタPG1のゲート領域と第2のゲートトランジスタPG2のゲート領域との間の領域に配置することが好適である。例えば、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、メモリセル20内において点対称に配置された各トランジスタの対称点又はその近傍に配置することが好適である。
【0048】
絶縁層204にコンタクトホールを形成する方法としては、例えば、絶縁層204上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィを適用してレジストをパターニングし、レジストの開口部にあたる絶縁層204をエッチングする方法が挙げられる。また、コンタクトホールに導電性材料を埋め込む方法としては、例えば、コンタクトホールが設けられた絶縁層204に対して化学気相成長法(CVD法)を用いてタングステン等の導電性材料膜を堆積させ、その後、化学機械研磨法(CMP)により余分な導電性材料膜を研磨して除去する方法が挙げられる。ただし、これらの方法に限定されるものではなく、導電性のプラグ50を適切に形成できる方法であればよい。
【0049】
絶縁層204上には、第2の導電層が形成される。すなわち、第2の導電層として、第1の配線層60、第2の配線層61、第3の配線層62、第4の配線層63、第5の配線層64、第6の配線層65、第7の配線層66、第8の配線層67、第9の配線層68、第10の配線層69、ワード線WLe及びワード線WLoが形成される。
【0050】
第2の導電層は、金属層とすることができる。第2の導電層は、例えば、銅、アルミニウム又はモリブデンのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、絶縁層204上に金属層を堆積させ、フォトリソグラフィ等のパターニング技術を適用して不要な金属層をエッチングして除去することによって第2の導電層を形成することができる。
【0051】
第1の配線層60は、プラグ50を介して第1のプルダウントランジスタPD1のソースに接続される。第2の配線層61は、プラグ50を介して第1のプルアップトランジスタPU1のソースに接続される。第3の配線層62は、プラグ50を介して第1のプルダウントランジスタPD1のドレイン及び第1のプルアップトランジスタPU1のドレインに接続される。ここで、第1のプルアップトランジスタPU1のドレインと第1のプルダウントランジスタPD1のドレインを行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置しておくことによって、行方向(X方向)に沿ったライン形状の第3の配線層62によって第1のプルダウントランジスタPD1のドレインと第1のプルアップトランジスタPU1のドレインとを接続することができる。第4の配線層63は、プラグ50を介して第1のプルアップトランジスタPU1のゲート及び第1のプルダウントランジスタPD1のゲート、すなわち第3のゲート構造42に接続される。第5の配線層64は、プラグ50を介して第2のゲートトランジスタPG2のソースに接続される。
【0052】
第6の配線層65は、プラグ50を介して第2のプルダウントランジスタPD2のソースに接続される。第7の配線層66は、プラグ50を介して第2のプルアップトランジスタPU2のソースに接続される。第8の配線層67は、プラグ50を介して第2のプルダウントランジスタPD2のドレイン及び第2のプルアップトランジスタPU2のドレインに接続される。ここで、第2のプルアップトランジスタPU2のドレインと第2のプルダウントランジスタPD2のドレインを行方向(X方向)に沿って同じライン上に配置しておくことによって、行方向(X方向)に沿ったライン形状の第8の配線層67によって第2のプルダウントランジスタPD2のドレインと第2のプルアップトランジスタPU2のドレインとを接続することができる。第9の配線層68は、プラグ50を介して第2のプルアップトランジスタPU2のゲート及び第2のプルダウントランジスタPD2のゲート、すなわち第2のゲート構造41に接続される。第10の配線層69は、プラグ50を介して第1のゲートトランジスタPG1のソースに接続される。
【0053】
ワード線WLe及びワード線WLoは、行方向(X方向)に沿って延設される。ワード線WLeは、偶数列のメモリセル20-0における第1のゲート構造40に接続される。図4では、ワード線WLeは、1つのメモリセル20-0のみに接続されたように示されているが、同じ行にさらにメモリセル20が配置されている場合にはワード線WLeは他の偶数列のメモリセル20にも共通に接続される。ワード線WLoは、奇数列のメモリセル20-1における第1のゲート構造40に接続される。図4では、ワード線WLoは、1つのメモリセル20-1のみに接続されたように示されているが、同じ行にさらにメモリセル20が配置されている場合にはワード線WLoは他の奇数列のメモリセル20にも共通に接続される。
【0054】
本実施の形態の半導体メモリ装置200では、第1のゲートトランジスタPG1のゲート及び第2のゲートトランジスタPG2のゲートを繋ぐ第1のゲート構造40に1つのプラグ50を設けておき、行方向(X方向)に延設されたワード線WLeから列方向(Y方向下向き)に突出させた接続部又は行方向(X方向)に延設されたワード線WLoから列方向(Y方向上向き)に突出させた接続部のいずれかをプラグ50に接続する構造としている。
【0055】
ここで、第2の活性領域31及び第3の活性領域32は、間隔を空けて列方向(Y方向)に沿って延設されているので、第2の活性領域31に形成された第1のプルアップトランジスタPU1のソース及びドレインと第3の活性領域32に形成された第2のプルアップトランジスタPU2のソース及びドレインは列方向(Y方向)に沿って対称に配置されている。そのため、第1のプルアップトランジスタPU1のソースに接続される第2の配線層61、第1のプルアップトランジスタPU1のドレインに接続される第3の配線層62と、第2のプルアップトランジスタPU2のドレインに接続される第8の配線層67、第2のプルアップトランジスタPU2のソースに接続される第7の配線層66は列方向(Y方向)において互いに間隔を空けて配置される。したがって、ワード線WLe及びワード線WLoは、行方向(X方向)に沿って第3の配線層62と第8の配線層67との間に配置することができる。
【0056】
また、第1の配線層60、第2の配線層61、第3の配線層62、第4の配線層63、第5の配線層64、第6の配線層65、第7の配線層66、第8の配線層67、第9の配線層68及び第10の配線層69と、ワード線WLe及びワード線WLoとを同じ第2の導電層として形成することによって、エッチング等の製造工程を簡素化することができる。
【0057】
絶縁層204並びに第1の配線層60、第2の配線層61、第3の配線層62、第4の配線層63、第5の配線層64、第6の配線層65、第7の配線層66、第8の配線層67、第9の配線層68、第10の配線層69、ワード線WLe及びワード線WLoの上には絶縁層206が形成される。絶縁層206は、第2の導電層と第3の導電層との間を電気的に絶縁するために使用される。絶縁層206は、例えば、化学気相成長法(CVD法)によってシリコン酸化膜(SiO)を堆積させることによって形成することができる。ただし、これらの方法に限定されるものではなく、第2の導電層と第3の導電層とを電気的に絶縁できる絶縁層206を形成できる方法であればよい。
【0058】
絶縁層206には、コンタクトホールが形成され、コンタクトホールを導電性材料で埋め込むことによってプラグ70が形成される。具体的には、第1の配線層60、第2の配線層61、第3の配線層62、第4の配線層63、第5の配線層64、第6の配線層65、第7の配線層66、第8の配線層67、第9の配線層68及び第10の配線層69の各々に接続された導電性のプラグ70が形成される。
【0059】
ここで、第3の配線層62に設けられたプラグ70と第9の配線層68に設けられたプラグ70とは、列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。また、第2の配線層61に設けられたプラグ70と第7の配線層66に設けられたプラグ70とは、列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。また、第4の配線層63に設けられたプラグ70と第8の配線層67に設けられたプラグ70とは、列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することが好適である。これらの組み合わせ以外のプラグ70については、列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置しないようにすることが好適である。
【0060】
絶縁層206にコンタクトホールを形成する方法としては、例えば、絶縁層206上にレジストを塗布し、フォトリソグラフィを適用してレジストをパターニングし、レジストの開口部における絶縁層206をエッチングする方法が挙げられる。また、コンタクトホールに導電性材料を埋め込む方法としては、例えば、コンタクトホールが設けられた絶縁層206に対して化学気相成長法(CVD法)を用いてタングステン等の導電性材料膜を堆積し、その後、化学機械研磨法(CMP)により余分な導電性材料膜を研磨して除去する方法が挙げられる。ただし、これらの方法に限定されるものではなく、導電性のプラグ70を適切に形成できる方法であればよい。
【0061】
絶縁層206上には、第3の導電層が形成される。すなわち、第3の導電層として、接地線Vss、電力線Vcc、ビット線BL,_BL及び第11の配線層80、第12の配線層81が形成される。接地線Vss、電力線Vcc、ビット線BL,_BL及び第11の配線層80、第12の配線層81は、それぞれ間隔を空けて列方向(Y方向)に沿って延設される。
【0062】
第3の導電層は、金属層とすることができる。第3の導電層は、例えば、銅、アルミニウム又はモリブデンのうちの少なくとも1つを含み得る。例えば、絶縁層206上に金属層を堆積させ、フォトリソグラフィ等のパターニング技術を適用して不要な金属層をエッチングして除去することによって第3の導電層を形成することができる。
【0063】
接地線Vssは、メモリセル20の両端に列方向(Y方向)に沿って延設される。接地線Vssは、それぞれプラグ70を介して第1の配線層60及び第6の配線層65に接続される。すなわち、一方の接地線Vssは、第1の配線層60を介して第1のプルダウントランジスタPD1のソースに接続される。他方の接地線Vssは、第6の配線層65を介して第2のプルダウントランジスタPD2のソースに接続される。
【0064】
電力線Vccは、メモリセル20の中央に列方向(Y方向)に沿って延設される。電力線Vccは、プラグ70を介して第2の配線層61及び第7の配線層66に共通に接続される。すなわち、電力線Vccは、第2の配線層61を介して第1のプルアップトランジスタPU1のソースと第7の配線層66を介して第2のプルアップトランジスタPU2のソースを接続する。なお、第2の配線層61に設けられたプラグ70と第7の配線層66に設けられたプラグ70とを列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することによって、一本のライン状の電力線Vccによって第2の配線層61と第7の配線層66とを繋ぐことができる。
【0065】
ビット線BL及びビット線_BLは、接地線Vssの内側に列方向(Y方向)に沿って延設される。ビット線BLは、プラグ70を介して第10の配線層69に接続される。すなわち、ビット線BLは、第10の配線層69を介して第1のゲートトランジスタPG1のソースに接続される。ビット線_BLは、プラグ70を介して第5の配線層64に接続される。すなわち、ビット線_BLは、第5の配線層64を介して第2のゲートトランジスタPG2のソースに接続される。
【0066】
第11の配線層80は、電力線Vccとビット線BLとの間に列方向(Y方向)に沿って延設される。第11の配線層80は、プラグ70を介して第3の配線層62及び第9の配線層68に接続される。すなわち、第11の配線層80は、第3の配線層62を介して第1のプルアップトランジスタPU1のドレインと第1のプルダウントランジスタPD1のドレイン(第1のゲートトランジスタPG1のドレイン)と第9の配線層68を介して第2のプルアップトランジスタPU2及び第2のプルダウントランジスタPD2のゲートを接続する。なお、第3の配線層62に設けられたプラグ70と第9の配線層68に設けられたプラグ70とを列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することによって、一本のライン状の第11の配線層80によって第3の配線層62と第9の配線層68とを繋ぐことができる。
【0067】
第12の配線層81は、電力線Vccとビット線_BLとの間に列方向(Y方向)に沿って延設される。第12の配線層81は、プラグ70を介して第4の配線層63及び第8の配線層67に接続される。すなわち、第12の配線層81は、第8の配線層67を介して第2のプルアップトランジスタPU2のドレインと第2のプルダウントランジスタPD2のドレイン(第2のゲートトランジスタPG2のドレイン)と第4の配線層63を介して第1のプルアップトランジスタPU1及び第1のプルダウントランジスタPD1のゲートを接続する。なお、第4の配線層63に設けられたプラグ70と第8の配線層67に設けられたプラグ70とを列方向(Y方向)に沿って同じライン上に配置することによって、一本のライン状の第12の配線層81によって第4の配線層63と第8の配線層67とを繋ぐことができる。
【0068】
接地線Vss、電力線Vcc、ビット線BL及びビット線_BLは、図1に示すように同一の列に配置されている複数のメモリセル20を共通に接続する。
【0069】
なお、本実施の形態の半導体メモリ装置200では、ワード線WL(WLe,WLo)が含まれる第2の導電層とビット線BL(BL,_BL)が含まれる第3の導電層とに分けた構成としたが、これに限定されるものではなく、さらに多くの導電層に分けた構成としてもよい。例えば、ワード線WLeとワード線WLoをさらに別の導電層として積層した構成としてもよい。
【0070】
本実施の形態の半導体メモリ装置200では、同一の行に配置されている複数のメモリセル20において、奇数列のメモリセル20はワード線WLoによって接続され、偶数列のメモリセル20はワード線WLeによって接続されている。このような構成において、奇数列のメモリセル20を選択する場合にはワード線WLoのみを選択し、偶数列のメモリセル20を選択する場合にはワード線WLeのみを選択するように制御を行う。これによって、ワード線WLo及びワード線WLeのうち選択されてない方に接続されているメモリセル20には不必要な電流Ibが流れることを防ぐことができる。
【0071】
例えば、図8に示すように、ワード線WLo[r]及びビット線B[n-1],_B[n-1]によってメモリセル20aが選択されている状態において、選択されているメモリセル20aに対して電流Iaが流れる。このとき、奇数列のメモリセル20aと共通のワード線WLo[r]に接続されている奇数列のメモリセル20bにも不必要な電流Ibが流れる。これに対して、ワード線WLo[L]とは異なるワード線WLe[L]に接続されている偶数列のメモリセル20cには不必要な電流Ibは流れない。
【0072】
同様に、図9に示すように、ワード線WLe[r]及びビット線B[n],_B[n]によってメモリセル20aが選択されている状態において、選択されているメモリセル20aに対して電流Iaが流れる。このとき、偶数列のメモリセル20aと共通のワード線WLe[r]に接続されている偶数列のメモリセル20bにも不必要な電流Ibが流れる。これに対して、ワード線WLe[L]とは異なるワード線WLo[L]に接続されている奇数列のメモリセル20cには不必要な電流Ibは流れない。
【0073】
したがって、本実施の形態の半導体メモリ装置200によれば、同一の行に配置されたメモリセル20に対して1本のワード線WLのみを設けた従来の構成に対して、不必要に流れる電流Ibを略半分に低減することができる。
【0074】
[変形例1]
半導体メモリ装置200の上記構造では、メモリセル20の各々に含まれる第1のゲートトランジスタPG1及び第2のゲートトランジスタPG2に対して共通の第1のゲート構造40を設けた構成とした。ただし、これに限定されるものではない。
【0075】
図10及び図11は、変形例1における半導体メモリ装置200の構造を示す。図10及び図11は、上記実施の形態における図3及び図4に対応しており、半導体メモリ装置200の多層構造における各層の構造を示す平面図である。なお、本変形例において、第1のゲート構造40及びそれに関する構成以外は半導体メモリ装置200と同様であるので説明を省略する。
【0076】
本変形例では、図10に示すように、第1のゲートトランジスタPG1及び第2のゲートトランジスタPG2に対してそれぞれ個別の第1のゲート構造40を設けた構成としている。第1のゲートトランジスタPG1に対する第1のゲート構造40は、第1のゲートトランジスタPG1のゲートとして機能する。当該第1のゲート構造40は、第1のゲートトランジスタPG1のソース及びドレインの間に位置する第1の活性領域30上を横切るように行方向(X方向)に沿って形成される。第2のゲートトランジスタPG2に対する第1のゲート構造40は、第2のゲートトランジスタPG2のゲートとして機能する。当該第1のゲート構造40は、第2のゲートトランジスタPG2のソース及びドレインの間に位置する第1の活性領域30上を横切るように行方向(X方向)に沿って形成される。
【0077】
第1のゲート構造40の各々には、絶縁層204を介してワード線WL(WLe,WLo)が接続される。そのため、第1のゲート構造40の各々には絶縁層204に設けられたコンタクトホールを用いて導電性のプラグ50が形成される。
【0078】
なお、本変形例においても、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、第1の活性領域30と第4の活性領域33との間の領域に配置することが好適である。すなわち、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、第1のゲートトランジスタPG1のゲート領域と第2のゲートトランジスタPG2のゲート領域との間の領域に配置することが好適である。例えば、第1のゲート構造40に設けられた導電性のプラグ50は、メモリセル20内において点対称に配置された各トランジスタの対称点又はその近傍にそれぞれ配置することが好適である。
【0079】
ワード線WLe及びワード線WLoは、行方向(X方向)に沿って延設される。ワード線WLeは、偶数列のメモリセル20-0における第1のゲートトランジスタPG1及び第2のゲートトランジスタPG2に対する第1のゲート構造40に接続される。ワード線WLoは、奇数列のメモリセル20-1における第1のゲートトランジスタPG1及び第2のゲートトランジスタPG2に対する第1のゲート構造40に接続される。本変形例では、第1のゲートトランジスタPG1の第1のゲート構造40及び第2のゲートトランジスタPG2の第1のゲート構造40の各々に1つずつのプラグ50が設けられているので、行方向(X方向)に延設されたワード線WLeから列方向(Y方向下向き)に突出させた接続部又は行方向(X方向)に延設されたワード線WLoから列方向(Y方向上向き)に突出させた接続部のいずれかを各々のプラグ50に接続する構造としている。
【0080】
本変形例の構造によっても、同一の行に配置されたメモリセル20に対して1本のワード線WLのみを設けた従来の構成に対して、不必要に流れる電流Ibを低減することができる。
【0081】
なお、上記実施の形態及び変形例では、隣り合うメモリセル20(20-0,20-1)では、各トランジスタを行方向に沿って平行に移動させた配置となるように構成した。しかしながら、これに限定されるものではなく、隣り合うメモリセル20(20-0,20-1)の境界線に沿って各トランジスタの配置が線対称(鏡像関係)となる構成としてもよい。
【0082】
[変形例2]
上記半導体メモリ装置200では、同一の行に配置されているメモリセル20について、奇数列に配置されたメモリセル20にはワード線WLoを接続し、偶数列に配置されたメモリセル20にはワード線WLeを接続した構成とした。すなわち、同一の行に配置されているメモリセル20について1つ置きにワード線WLoとワード線WLeを交互に接続した構成とした。
【0083】
ただし、不必要に流れる電流Ibを低減する構成は、半導体メモリ装置200に限定されるものではない。すなわち、同一の行に配置されている1つ以上のメモリセル20をワード線WL1に接続し、他のメモリセル20をワード線WL1とは異なるワード線WL2に接続した構成としてもよい。
【0084】
例えば、図12の等価回路図で示す半導体メモリ装置210のように、同一の行にある第1列、第2列、第3列のメモリセル20はワード線WL1に接続し、第4列のメモリセル20はワード線WL2に接続する。以降も同様に、4の倍数の列に配置されているメモリセル20はワード線WL2に接続し、他のメモリセル20はワード線WL1に接続する。
【0085】
このような半導体メモリ装置210の構成では、ワード線WL1に接続されているメモリセル20を選択した場合、選択されていないメモリセル20のうちワード線WL1に接続されているメモリセル20にのみ不必要な電流Ibが流れ、ワード線WL2に接続されているメモリセル20には不必要な電流Ibは流れない。したがって、不必要な電流Ibは従来の3/4程度に低減することができる。また、ワード線WL2に接続されているメモリセル20を選択した場合、選択されていないメモリセル20のうちワード線WL2に接続されているメモリセル20にのみ不必要な電流Ibが流れ、ワード線WL1に接続されているメモリセル20には不必要な電流Ibは流れない。したがって、不必要な電流Ibは従来の1/4程度に低減することができる。
【0086】
半導体メモリ装置210では、同一の行に配置されているメモリセル20について、4の倍数の列に配置されているメモリセル20をワード線WL2に接続し、他のメモリセル20をワード線WL1に接続する構成としたがこれに限定されるものではない。他の倍数の列に配置されているメモリセル20をワード線WL2に接続し、他のメモリセル20をワード線WL1に接続する構成としてもよい。また、各メモリセル20に対するワード線WLの選択が適切に行えることを条件として、同一の行に配置されている任意のメモリセル20を1つのワード線に接続し、他のメモリセル20を他のワード線WLに接続するようにしてもよい。
【0087】
このように、同一の行に配置されている少なくとも1つ以上のメモリセル20を1つのワード線WLに接続し、他のメモリセル20を他のワード線WLに接続した構成とすることによって、同一の行に配置されているすべてのメモリセル20を同一のワード線WLに接続した構成に比べて不必要に流れる電流Ibを低減することができる。
【0088】
[変形例3]
上記半導体メモリ装置200、210では、同一の行に配置されたメモリセル20に対してそれぞれ2本のワード線WLを設けた構成にしたが、これに限定されるものではなく、3本以上のワード線WLを設けた構成としてもよい。
【0089】
例えば、図13の等価回路図で示す半導体メモリ装置220のように、メモリセル20の各行に対して4本のワード線WL1,WL2,WL3,WL4を設けた構成とする。半導体メモリ装置220では、同一の行に配置されているメモリセル20を4つ置きにそれぞれのワード線WL1,WL2,WL3,WL4に接続した構成としている。すなわち、同一の行に配置されているメモリセル20のうち、第1列、第5列、第9列・・・に配置されているメモリセル20をワード線WL1に接続する。また、同一の行に配置されているメモリセル20のうち、第2列、第6列、第10列・・・に配置されているメモリセル20をワード線WL2に接続する。また、同一の行に配置されているメモリセル20のうち、第3列、第7列、第11列・・・に配置されているメモリセル20をワード線WL3に接続する。また、同一の行に配置されているメモリセル20のうち、第4列、第8列、第12列・・・に配置されているメモリセル20をワード線WL4に接続する。
【0090】
このような構成において、ワード線WL1に接続されているメモリセル20を選択した場合、選択されていないメモリセル20のうちワード線WL1に接続されているメモリセル20にのみ不必要な電流Ibが流れ、ワード線WL2,WL3,WL4に接続されているメモリセル20には不必要な電流Ibは流れない。ワード線WL1以外のワード線WL2,WL3,WL4のいずれか1つを選択した場合も同様である。
【0091】
なお、同一の行に配置されているメモリセル20に対して設けるワード線WLの本数は4本に限定されるものではない。例えば、同一の行に配置されているメモリセル20に対して設けるワード線WLをM本(ただし、Mは2以上の整数)とした場合、メモリセル20をM列置きに同一のワード線WLに接続するようにすることが好適である。なお、M=2とした場合、上記半導体メモリ装置200の構成となる。また、ワード線WLを選択する選択回路におけるロジック回路を簡素にするためには、各行に配置されたメモリセル20に対するワード線WLは2本(ただし、nは1以上の整数)とすることが好適である。
【0092】
このように、同一の行に配置されているメモリセル20に対して3本以上のワード線WLを設けた構成とすることによって、同一の行に配置されているすべてのメモリセル20を同一のワード線WLに接続した構成に比べて不必要に流れる電流Ibを低減することができる。このとき、同じ列に配置されたメモリセル20のうち、少なくとも1つのメモリセルの第1のゲートトランジスタのゲートと第2のゲートトランジスタのゲートが1つのワード線に接続されている。残りの少なくとも1つのメモリセルの第1のゲートトランジスタのゲート及び第2のゲートトランジスタのゲートは、別のワードラインに接続されている。半導体メモリデバイスは、複数のビットラインをさらに含み、同じ列のメモリセル20の第1のゲートトランジスタのソースは、ビットラインの1つに接続され、当該メモリセルの第2のゲートトランジスタのソースは、同じ列の別のビットラインに接続されている。各ビットラインは、ワードラインとは異なる導電層に配置され、ワードラインと交差している。
【0093】
なお、本発明は、本明細書に記載された具体的な形態に限定されるものではない。上記実施の形態及び変形例における構成は、適宜組み合わせてもよい。すなわち、本明細書に記載された構成に対して本発明の分野の通常の技術者によって行われる変更又は修正を適用してもよい。
【符号の説明】
【0094】
10 メモリセル、20 メモリセル、30 第1の活性領域、31 第2の活性領域、32 第3の活性領域、33 第4の活性領域、40 第1のゲート構造、41 第2のゲート構造、42 第3のゲート構造、50 プラグ、60 第1の配線層、61 第2の配線層、62 第3の配線層、63 第4の配線層、64 第5の配線層、65 第6の配線層、66 第7の配線層、67 第8の配線層、68 第9の配線層、69 第10の配線層、70 プラグ、80 第11の配線層、81 第12の配線層、100,200,210,220 半導体メモリ装置、202 基板、204 絶縁層、206 絶縁層。
図1
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