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▶ ロカウェイ ピーティーワイ エルティーディーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】セキュリティドア取付け装置
(51)【国際特許分類】
   E05D 7/083 20060101AFI20230331BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20230331BHJP
   E05C 9/04 20060101ALI20230331BHJP
【FI】
E05D7/083
E05B65/00 D
E05C9/04
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020540447
(86)(22)【出願日】2019-01-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 AU2019000007
(87)【国際公開番号】W WO2019140480
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2021-09-02
(31)【優先権主張番号】2018900133
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】520263833
【氏名又は名称】ロカウェイ ピーティーワイ エルティーディー
【氏名又は名称原語表記】LOKAWAY PTY LTD
【住所又は居所原語表記】83-85 Wedgewood Road,Hallam VIC 3803,Australia
(74)【代理人】
【識別番号】100105946
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 富彦
(72)【発明者】
【氏名】ダンスタン,ブレット
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0031857(US,A1)
【文献】国際公開第2017/143385(WO,A1)
【文献】英国特許出願公告第290410(GB,A)
【文献】特表2006-503201(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 17/20
E05B 49/00 -49/04
E05B 65/00
E05B 77/00 -85/28
E05C 1/04
E05C 9/04
E05D 7/083- 7/084
E05D 7/14
E05D 15/58
E05G 1/026
E06B 3/50 - 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアのセキュリティ保護用のセキュリティドア取付け装置であって、
前記ドアの開口部の上方及び左右横方向の三方を画定する三方枠と、
前記三方枠の前記左右横方向の一方側の第1の端部の上又はその近くでヒンジ式に取り付けられた第1の閉鎖端部と前記三方枠の前記左右横の方向の他方側の第2の端部に当接する第2の閉鎖端部とを有するドアと、
前記第2の閉鎖端部から延伸可能で、前記ドアの閉鎖位置において前記三方枠の前記第2の端部の中、上又はその近傍に収容されるように動作するロックボルトと、
を有し、
前記ドアは、前記第1の閉鎖端部に沿って延びている細長部材を有し、前記細長部材の軸が前記ドアに対して固定され、
ヒンジ装置は、
(1)前記細長部材を有し、
(2)前記ドアを回転できるように構成され、
(3)少なくとも2つのヒンジ軸を有し、
(4)対応する前記セキュリティドア取付け装置の上部及び下部の部分に回転可能に取り付けられている上部ヒンジ及び下部ヒンジを有し、
前記上部ヒンジは、第1の短いアームを含み構成され、
前記下部ヒンジは、第2の短いアームを含み構成され、
前記細長部材は、前記細長部材の長さに沿って配置され、対応する1対の前記第1及び第2の短いアームに取り付けられている上部の第1及び下部の第2のセクションを有し
前記細長部材の長さの中間の中間セクションで、前記ドアは、前記ドアの内面に固定されて取り付けられ、前記中間セクションにおいて、前記細長部材の屈曲を防ぐように構成されている補強部材をさらに有する、セキュリティドア取付け装置。
【請求項2】
前記ドアはコンテナのドアであり前記コンテナは、前記三方枠と、前記ロックボルトと、を有し、前記第1及び第2の短いアームは、前記コンテナの対応する上部及び下部の部分に回転可能に取り付けられる、請求項1に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項3】
前記補強部材は、前記中間セクションを物理的に捕捉して横変位に対して抵抗するガイドを有する、請求項2に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項4】
前記補強部材は、前記細長部材から延び、前記ドアの内面に直接的又は間接的に取り付けられているブレースアームの形態を有する、請求項3に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項5】
前記ブレースアームは、前記ドアの内面に固定して取り付けられたブラケットの一部を形成し、前記ガイドは前記中間セクションを覆う、請求項4に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項6】
前記コンテナは、保管庫であり、
前記ブレースアームは、前記ブレースアームが前記保管庫の側壁に向かって又は前記保管庫の側壁から離れて移動するときに前記ドアをロック又は解放するように移動するように構成されているドア解放機構に接続されている、請求項5に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項7】
前記ブレースアームは、前記ドア解放機構が移動するときに移動し、他の場合にはロック位置において、前記細長部材の屈曲に抵抗するように前記細長部材に移動可能に取り付けられていることによって、前記ブレースアームの移動は前記ドア解放機構の移動に対応する、請求項6に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項8】
前記ドア解放機構は、前記ドアに対して回転するように構成され、前記ブレースアームは、前記ドア解放機構に関節式に接続されている、請求項7に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項9】
前記ブレースアームは、前記ドア解放機構から前記ブレースアームの外側先端部に延びている実質的に直線状の梁を備える、請求項8に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項10】
前記直線状の梁は、それらのそれぞれの長さの中間で、前記細長部材とのヒンジ接続部
を有する、請求項9に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項11】
前記ヒンジ接続部は、前記細長部材から延びているガイド部材を有する、請求項10に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項12】
前記ガイド部材は前記細長部材と共に回転し、前記ヒンジ接続部は、アイレット又はソケットを通って又はその中に延びているピンを有する、請求項11に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項13】
前記少なくとも2つのヒンジ軸は、第1の軸及び第2の軸を含み、前記第2の軸は、前記第1の軸に平行に離間している、請求項1に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項14】
前記ドア解放機構は、前記ドアの内面に取り付けられているか、前記ドアの内部の空洞に収容されるロックアセンブリを有し、前記ロックアセンブリは、前記ロックボルトに動作可能に接続されている回転機構を含み、前記ロックボルトは、前記回転機構によって作動するように構成されている細長いシャフトを有する、請求項6に記載のセキュリティドア取付け装置。
【請求項15】
前記ドアは、前記ロックボルトの往復移動方向に対して横切る平面の中に揃えられ、前記ドアの内面に取り付けられているガード部材を含み、前記セキュリティドア取付け装置は、前記ドアが閉鎖されたとき、前記第2の端部付近の前記三方枠に隣接して延び、前記閉鎖位置で前記ガード部材をスロットに入れ子にするように構成されている細長いスロットを画定するバリアパネルをさらに有する、請求項1に記載のセキュリティドア取付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティドア取付け装置に関する。より具体的には、本発明は、セキュリティコンテナへの不正侵入を防ぐためのセキュリティドア取付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
先行提案又は先行製品についての以下の参照及び説明は、本技術分野における共通の一般知識の言明するものでも自認するものでもなく、かつそのように解釈すべきではない。特に、以下の先行技術の考察は、当業者にとって公知又は周知であることに関係するものではなく、本発明の進歩性の理解を助けるものであって、本発明に関連する従来技術の提案の特定はその一部にすぎない。
【0003】
セキュリティドアのヒンジは、そのヒンジが、上端及び下端のそれぞれにおいて、セキュリティコンテナの本体、例えば、そのコンテナ本体の側壁、ドア開口部を画定するフレーム、すなわち、ドア開口部の三方枠に取り付けられている細長いロッドを備えると説明されている。
【0004】
従って、そのロッドは、その長さの中間において支持されておらず、相当な幅と強度とを有して構成されていない限り、その中間セクションで様々な程度の屈曲を受けることにある。十分な貫入と梃子の作用により、梃子を使用して、ドアの三方枠と端部との間をこじ開ける又はくさびで引き裂くことが可能である。細長いロッドは特に脆弱であるという点で、これによって屈曲及び/又は反りを発生させることを可能にするため、構造が弱化して不正な侵入を許すこととなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上述の先行技術の不利な点を改良すること又は少なくともそれに対する有用な代替を提供することである。
【0006】
1つ以上の態様に係る本発明は、独立請求項に明記されている。本発明のいくつかの任意選択の特徴及び/又は好適な特徴は従属請求項に明記されている。
【0007】
従って、本発明の一態様を以下に説明する。
コンテナのドアのセキュリティ保護用のセキュリティドア取付け装置であって、前記コンテナは、
前記コンテナの本体の閉鎖スペースを画定する三方枠と、
前記三方枠の第1の端部の上又は近くで前記本体にヒンジ式に取り付けられた第1の閉鎖端部と、前記三方枠の第2の端部に当接する第2の閉鎖端部とを有するドアと、
前記ドアの閉鎖位置において前記三方枠の前記第2の端部の中、上又は近くで、前記第2の閉鎖端部から延伸可能で、前記本体に収容されるように動作するロックボルトと、
を有し、
前記ドアは、前記第1の閉鎖端部に沿って延びている細長部材を有し、これにより、前記ドアは前記細長部材と共に回転し、
前記細長部材は、それぞれが前記本体に個別に固定されている離間したブラケットの間に保持され、回転可能に取り付けられ、
前記細長部材の長さの中間のセクションで、前記ドアは、前記ドアの内面に固定されて取り付けられ、その長さの中間のセクションにおいて、前記細長部材の屈曲を防ぐように構成されている補強部材をさらに有する。
【0008】
補強部材
補強部材は、チャネル、スリーブ、アイレットの形態のガイド、又はその中に細長部材の固定された長さを物理的に捕捉するガイドを含んでもよい。ガイドは、細長部材を実質的に取り囲んでもよい。ガイドは、閉鎖部材に対して細長部材の横変位を防止してもよい。ガイドは、閉鎖部材の内面に固定して取り付けられているスリーブであってもよい。
【0009】
補強部材は、細長部材から延び、ドアの内面に直接的又は間接的に取り付けられているブレースアームの形態を有することが好ましい。ブレースアームは、内面に固定されたブラケットの一部を形成し、ガイドは、細長部材のセクションをその長さの中間で覆ってもよい。
【0010】
セキュリティドアは、ブレースアームを好適にさらに有する。ブレースアームは、その長さの中間で細長部材に取り付けられてもよい。ブレースアームは、ドア解放機構に接続されてもよい。ドア解放機構が移動してドアをロック又は解放すると、ブレースアームは、ブレース部材に向かって又はブレース部材から離れるように移動してもよい。
【0011】
ブレースアームは、移動可能に細長部材に取り付けられてもよく、これにより、その取り付けにより、ドア解放機構の移動に対応してブレースアームが細長部材に対して移動することが可能になる。ブレースアームは、ドア解放機構が移動したときのみ移動してもよく、他の場合にはロック位置において細長部材の屈曲を防ぐ。
【0012】
ドア解放機構は、ドアに対して回転するように構成されてもよい。ブレースアームは、ドア解放機構に関節式に接続されてもよい。ブレースアームは、ドア解放機構からブレースアームの外側先端部に延びている実質的に直線状の梁である梁を備えてもよい。梁は、力ベクトルをブレース部材の方向に変換して、ブレース部材をロック位置で当接するように構成されている場合には、非直線状であってもよい。
【0013】
外側先端は、梁の残りの部分に対して移動可能であってもよい。外側先端は、梁に対して軸方向に移動可能であってもよい。外側先端は、梁にねじ込み可能に係合することができ、それに対して軸方向に調整可能であるシャフトを備えてもよい。
【0014】
梁は、それぞれの長さの中間で細長部材とのヒンジ接続部を含んでもよい。ヒンジ接続部は、細長部材から延びている横方向アームを含んでもよい。横方向アームは、細長部材に対して固定されていてもよい。横方向アームは、好ましくは、細長部材と共に回転する。ヒンジ接続部は、アイレット又はソケットを通過する又はそれらの中に延びているピンを含んでもよい。ピンはねじが切ってあってもよく、ナットがアイレット又はソケットを捕捉するように構成されてもよい。
【0015】
セキュリティ保護されたコンテナ
コンテナは保管庫であってもよい。コンテナは、金属又は金属及び断熱材を含む複合材から作られてもよい。コンテナは、ライフルを含む銃等の武器を厳重に保管するためのものであってもよい。従って、本発明に従って作られるコンテナは、収容する必要がある製品の数量及びその大きさと形状に依存して、大きさと形状が異なってもよい。例えば、長い銃身のライフルを収容するコンテナは、高さ又は長さが900mm乃至1500mmの間であってもよい。コンテナは、1つ以上のピストル又はその他の小さい銃器を収容する形状及び大きさであってもよい。コンテナは、閉鎖部をコンテナの上面、又は側端に備え、実質的に水平に置かれるように構成されてもよい。コンテナは箱型の形状を有してもよい。コンテナは、長方形の箱型の形状が好ましい。
【0016】
コンテナは、ベース、壁及び/又は閉鎖部が相当の質量を有してもよい。閉鎖部は、鉄鋼から作られ、頑丈な箱として溶接されることが好ましい。コンテナは、非常に頑強な構造の、不正な侵入や取り出しを防ぐ保管庫であることが好ましい。
【0017】
コンテナの本体は、厚い鋼板から作られ、溶接されてコンテナの内部に対応する箱の空洞を画定する3つ以上の壁と天板とベースとを備えてもよい。コンテナは、三方枠に対応する単一の開口部を有することが好ましい。開口部は、その正面に対応するコンテナの側にあることが好ましい。
【0018】
ブレース部材は、パネルを含んでもよい。ブレース部材は、本体の側壁又はフレーム部材の一部を形成してもよい。
【0019】
セキュリティ閉鎖部材
閉鎖部材は、不正な侵入に対して開口部をしっかりと密閉するよう構成されている。閉鎖部材は、ブレースレバーによって引き起こされる恐れがある反り又は変形に耐え、剛性を有しかつ堅牢な構造を有するドアであることが好ましい。閉鎖部材は、鋼鉄板及び/又は断熱材の1つ以上の層から作られる。閉鎖部材は、「揺動しかつスライドする」開閉動作を有すると説明することができる。開放するために、閉鎖部材は、最初に、実質的にドアの三方枠又はフレームの面に対応する面の中を、第1のエッジから離れたドアの三方枠又はフレーム内の捕捉位置から解放位置までスライドする。解放位置において、閉鎖部材は、自由に外側に揺動してコンテナを開放することができる。
【0020】
ヒンジ装置
閉鎖部材は、少なくとも1つのヒンジ装置に取り付けられて支持されてもよい。ヒンジ装置は、有利には細長部材を有する。ヒンジ装置は、閉鎖部材に対して固定されている第1の軸を中心として第1の端部で閉鎖部材が回転できるように構成されていてもよい。第1の軸は、細長部材の長手方向の軸であってもよい。
【0021】
好適には、ヒンジ装置は、少なくとも2つのヒンジ軸、すなわち、第1の軸及び第2の軸を有する。第2の軸は、第1の軸と並行で第1の軸から離間していてもよい。細長部材の長さに沿って離間している細長部材の第1及び第2のセクションは、対応する1対の第1及び第2の短いアームに回転可能に取り付けられていてもよい。第1及び第2のセクションは、上部及び下部のセクション、好ましくは、それぞれ、上端及び下端であってもよい。第1及び第2の短いアームは、それぞれ、上側及び下側の部分であってもよい。第1及び第2の短いアームは、順に、壁の上側及び下側の部分に、好適には、コンテナの天井及び床に回転可能に取り付けられていてもよい。
【0022】
そのような機構の利点は、細長部材がドアに固定して取り付けられているので、細長部材の中間又は中央部分を、横変位に抗してドアの閉鎖位置で支えることができるということである。これにより、細長部材をその中間セクションの屈曲に対して補強することを促進するのみでなく、細長部材がコンテナの壁及び/又は床と天井とに固定して取り付けられている機構と比較して、細長部材をより軽い材料でかつそれほど重い設計とならない構造で作ることも可能とするので、本発明の機構は先行技術に対して経済的利益を提供することができる。
【0023】
ロックアセンブリ
閉鎖部材は、その内面に取り付けられた、又は閉鎖部材内部の空洞に収容されるロックアッセンブリを有してもよい。
【0024】
閉鎖部材の第2の端部は、第1の端部と好適に対向している。しかしながら、1つ以上のボルトが提供されてもよい。第1及び第2の端部に対して垂直な第3又は第4の端部に、その近傍に又は第3又は第4の端部に隣接して付加的なロックボルトを設けてもよい。第3又は第4の端部は、それぞれ、閉鎖部の上端及び下端であってもよい。
【0025】
ロックボルトは、細長いシャフトを含んでもよい。シャフトは、円弧状の経路を通って移動するように湾曲していてもよい。ロックボルトは、回転可能なハンドルによって操作される回転機構によって作動させることができる。シャフトは直線状であってもよい。ボルトは、直線経路に沿って往復移動するよう構成され、横方向の動きに抗して捕捉されるが、前後にスライドすることができる。作動機構は、シャフトに動作可能に接続されている被駆動歯車を含み、歯車と噛み合う対応する歯を有してもよい。回転機構は、一端が回転可能なディスクの外周に取り付けられている関節式アームを含んでもよい。関節式アームの別の遠端は、ロックボルトに取り付けられてもよい。ロックボルトは、実質的に直線経路に沿って移動するように構成されてもよい。ディスクが回転した場合、関節式アームを往復動可能に後退させることによって、ロックボルトと閉鎖部材とを解放位置にし、又は、関節式アームを伸長させることによって、ロックボルトと閉鎖部材とを閉鎖位置にするように構成されていてもよい。
【0026】
ボルトは、中空シャフトを備えてもよい。ボルトは、補強及び強化のために、長手方向に揃えられた又はらせん状のリブを含んでもよい。ボルトは、中実であり、強い横曲げ力に耐えるように構成されることが好ましい。ボルトは鋼鉄製であることが好ましい。
【0027】
閉鎖部材はガード部材を含んでもよい。ガード部材は、ボルトの往復移動方向に対して横断する平面の中に好適に揃えられている。ガード部材は、閉鎖部材の内面に好適に溶接されている。ガード部材は、アングルプレートから形成されてもよい。ガード部材は、アングルの一方のアームが閉鎖部材の内面に溶接されているL型アングルから形成されてもよい。
【0028】
ガード部材は、実質的に第2の端部の全長にわたって延びている連続した長さを有するものであってもよい。いずれにしても、ガード部材は、第2の端部と三方枠との間に挿入することによる不正侵入のために使用される梃子又はその他の工具の介在に耐えるために、第2の端部の実質的に全長にわたって好適に防護を提供する。バリアパネルと三方枠との間のスロットを横切って延び、含まれる可能性がある1つ以上の横補強スタッドを収容するために、また、ガード部材がスロットの中に入ることを可能にするために、第2の端部の長さに沿ったガード部材の連続性は、横スタッドのそれぞれを収容するギャップによって中断されてもよい。ガード部材は、第2の端部における三方枠の近くに好適に配置される結果、梃子の作用を可能とするのに十分な程度まで、鋭利な工具を第2の端部と三方枠との間のスペースの中へ容易に挿入することはできない。ガード部材は、例えば約2.5乃至5mm、好適には約3mmの比較的厚い鋼板から作られてもよい。
【0029】
コンテナはバリアパネルを含んでもよい。バリアパネルは、閉鎖部材が閉鎖されたとき、第2の端部付近の三方枠に隣接して延びている。三方枠と共に、バリアパネルは、細長いスロットを画定してもよい。スロットは、バリアパネルが本体に取り付けられている三方枠の上又は付近のいずれかの位置からも中断されずに連続していてもよい。バリアパネルの端部は、特別な強度のために、本体の中に形成されているスロットに挿入されてもよい。好適に、バリアパネルの端部は、本体の内面に溶接されている。バリアパネルは、ガード部材と同じように、厚い金属板から作られてもよいが、例えば、厚さが約1mm乃至2.5mmのより薄い金属板から作られることが好ましい。横強度を増大し横方向の力に対する抵抗力を増大するために、バリアパネルを折りたたみ、長手方向の溝、尾根、又はフランジを形成してもよい。バリアパネルは、本体に取り付けられた壁フランジと、壁フランジとバリアパネルとの間の中間にあって延びているブリッジセクションとを有するように形作られたチャネルセクションの一部を形成する。1つ以上のスタッドも壁とバリアパネルとの間に延び、閉鎖部材に近いバリアパネルの長手方向の端部を構成するチャネルの外側の自由端を補強することができる。
【0030】
ボルトの往復移動の経路は、バリアパネル及びガード部材と交差するように構成されており、また、閉鎖部材が閉じているとき、第2の端部に面する本体の中に形成された対応するボルト孔に受け入れられる。
【0031】
従って、閉鎖部材が閉じているとき、ガード部材は不審な不正操作者に対して第1の障害物を与える。バリアパネルは、攻撃を受けた場合にガード部材の剛性を維持するための第2の壁を与える。
【0032】
ガード部材の入れ子はスロットの中にある。
【0033】
ガード部材及びバリアパネルは、三方枠を横切って完全には延びることができないが、1つ以上のロックボルトの領域に配置することができるため、閉鎖部材のかなりの割合がロックアッセンブリにより防護される。しかし、侵入者がロックアッセンブリから離間した閉鎖部材の一部を金梃子でこじ開ける可能性があることは認められるが、それでも、空洞及びコンテナの内容物に依然としてアクセスすることはできない。
【0034】
横方向の力に対して細長部材の長さの中間を補強することによって、閉鎖部材のヒンジ及び第1の端部に焦点を合わせた不正操作に対する強い抑止力が得られる。ロックアッセンブリは、閉鎖部材の第2の端部に焦点を合わせた不正操作に対する抑止力をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
本発明は、以下の好適な実施形態の非限定的説明によってより良く理解することができる。
図1a】本発明の第1の実施形態に係る、ガイド部材及びクランクアッセンブリの一部並びに閉鎖位置にあるセキュリティドアの背面内部図である。
図1b】第1の実施形態のガイド部材及びクランクアッセンブリの一部の背面内部図である。
図1c】第1の実施形態のガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図1d】第1の実施形態のガイド部材及びクランクアッセンブリの一部の背面概略図である。
図1e】第1の実施形態のガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図1f】第1の実施形態のガイド部材の止め具端部の背面内部図である。
図2a】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2b】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2c】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2d】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2e】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2f】ガイド部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第1の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図2g】第1の実施形態に係るガイド部材の背面概略図である。
図2h】第1の実施形態に係るクランクアッセンブリ及び可動ドアレールの概略図である。
図2i】第1の実施形態に係る上部ヒンジ機構の背面概略図である。
図2j】第1の実施形態に係る下部ヒンジ機構の背面概略図である。
図3】本発明の第2の実施形態に係る上部ヒンジ部材の背面概略図である。
図4a】細長部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第3の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図4b】細長部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第3の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
図4c】細長部材及びクランクアッセンブリの関連動作を段階的に示す、第3の実施形態に係るガイド部材及びクランクアッセンブリの背面内部図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
添付図面を詳細に参照して本発明の好適な特徴を説明する。しかしながら、図面を参照して例示、説明する特徴は、本明細書に添付した特許請求の範囲に記載されている場合を除いて、本発明の範囲を限定するものとして解釈されてはならないことを理解されたい。
【0037】
図面を参照すると、コンテナ10のドア40をセキュリティ保護するためのセキュリティドア取付け装置60が示されている。コンテナ10は、三方枠27と、ドア40と、ロックボルト46とを有する。コンテナ10は、コンテナ10の本体20の中の閉鎖スペース21を画定する。ドア40は、三方枠27の第1のヒンジ付き端部28aの上又は近傍に、本体20にヒンジ式に取り付けられているヒンジ付き又は第1の閉鎖端部44と、三方枠27の第2のボルト収容端部28bに当接する第2の閉鎖端部41とを有する。ロックボルト46は、第2の閉鎖端部41から延伸可能又は移動可能で、ドア40の閉鎖位置において三方枠27の第2の端部28bの中、上又は近傍で、本体20に収容されるように動作する。ドア40は、第1の閉鎖端部44に沿って延びている細長部材50を含み、これにより、ドア40は細長部材50と共に回転する。細長部材50は、離間したブラケット54a、bの間に保持され回転可能に取り付けられており、各ブラケット54a、bは、本体20に別個に固定されている。細長部材50の長さの中間で、ドア40は、ドア40の内面42に固定して取り付けられ、細長部材50がその長さの中間で屈曲することを防ぐように構成されている補強部材51をさらに有する。
【0038】
図1a乃至図2jを特に参照すると、銃の保管庫10がコンテナ本体20を有する第1の実施形態が示されている(リヤパネルの内側から、背面内部の視点から、コンテナ20の前方にあるドア40の後面を前方に見た図で、ドアの内部構成部品及び特徴を示す)。本体20及びドア40は内部コンテナスペース又は空洞21を画定する。
【0039】
保管庫10は、本体20用の実質的に長方形のブロックを含み、全部が空洞21を画定する、ベース22と、後壁(方向23)と、1対の側壁24と、上端25とを有し、並びにドアの三方枠27により画定される開口部(方向26)とを有する。
【0040】
ヒンジ付きドア40は、クランクアッセンブリ62を有するロックアッセンブリ60を有する。クランクアッセンブリ62は、ドア40のメインパネルと実質的に平行な平面であるディスクプレートを備えるセントラルクランク63を有する。クランク63は、ドア40の前面に設置されているハンドルによって動作可能である。ハンドル及びセントラルクランクは、共通の軸線Aを中心にして互いに同軸で回転可能である。
【0041】
1対の関節式アーム64がクランク62上に対向する関係で取り付けられている。図1a乃至図2aに示すロックアッセンブリ60の閉鎖位置において、アーム64は実質的に直線的な関係で揃えられている。アーム64の第1のアーム64aは、アイボルト65の形態を有するブレースアームで終わる。アイボルト65は、第1のアーム64aに対して固定されており第1のアーム64aと実質的に直線的な関係又は実質的に同軸の関係で延びている。図1fに示すように、アイボルト65は、第1のアーム64aの長さの中間で開口部又はアイレット65aを有する。第1のアーム64aに取り付けられているアイボルト65の端部は、1対のねじ付きナットを用いて取り付けられ、第1のアーム64aの横方向に延びて開口しているフランジ64cを固定しているので、第1のアーム64a及びアイボルト65は、一体となって移動するように固定されている。
【0042】
ピン52が上方に延びている径方向に離間したシリンダ51の形態の横方向に延びているガイド部材51は、細長部材50の長さの中間でシャフトのセクション50aに固定されている。ピン52は、ねじ付きのボルトの形態であってもよく、シリンダ51を通って延びていてもよい。代わりに、ピン52とシリンダ51とは、一体で形成されて1つの部品のガイド部材51となる。ガイド部材51は、溶接、又は、そうでなければ、例えば、グラブねじを用いて固定して取り付けられて、シャフト50に対する回転に抗して取り付け金具又はシリンダを固定してもよい。従って、ガイド部材51は、固定されてシャフト50と共に回転する。ガイド部材51は、中間のシャフトのセクション50aの近くに固定して取り付けられてもよい。
【0043】
細長部材50は、その長さの中間で、内面42に溶接されている筒状チューブであるヒンジジャーナル53によってドア40の内面42に取り付けられているため、軸Xは、ドア40に対して固定されている。さらに、垂直に離間した上部及び下部ブラケット54a、b(図1e、2i、及び2jに示す)は、ヒンジカバー58に対して間隔及び取り付け場所を提供している(第2の実施形態についての説明を参照のこと)。
【0044】
ブレースアーム65のアイレット65aは、シャフトのセクション50aと共に回転し、円弧C(図2c参照)を通って移動する。円弧Cは、シャフト50と同軸である回転軸Xを有する。ブレースアーム64aは、シャフト50の軸Xから径方向に離間しており、シャフト50が時計方向及び反時計方向に回転したとき円弧Cを通って往復移動するように構成されている。ディスクプレート63が方向Dに回転すると、ブレースアーム65は、方向Tと反対の方向に揺動又は傾斜する。
【0045】
同様に、クランクは、ハンドルと共に、時計方向及び反時計方向に往復回転する。ロック機構62のハンドル及びクランク63は、1つ以上の後退可能な電気機械式ロックの後退によって図1bに示すロック及び閉鎖位置から解放される。電気機械式ロックは1つ以上のディテントを有する。図1a及び図1bに示す電気機械式ロックは、電子アクチュエータによって制御されるディテント66a、bを有する。図に示す実施形態において、アクチュエータはソレノイドである。アクチュエータは、単に機械式レバーとロック機構を含んでもよい。アクチュエータはロック本体の内部にある小さな回転モータを用いてモータ駆動されてもよい。
【0046】
ディテント66a、bの電子的作動、すなわち後退は、組み合わせ式ロック機構によって制御されてもよい。好適には、ディテント66a、bの伸張又は後退は、ドア40の前面から操作可能な標準キー又はキーパッド制御装置により制御される。制御装置は、作動時、電線又はケーブル67を介して、作動信号、すなわち後退信号をディテント66a、bを制御する電子モータ又はスイッチに送信する。電気機械式ディテント66a、bは、本発明の代替実施形態では無線制御されてもよい。
【0047】
クランク63は、図1a乃至図2aに示すロック位置においてディテント66a、bに係合又は当接するように構成された対応するショルダ68を有する。ショルダ68は、ディテント66a、bが後退しない限り、ディテント66a、bに対して方向Dに回転することができない。
【0048】
ロックアッセンブリ60の解放位置において、クランク63の(図2b乃至2dの反時計方向Dの)回転の程度は、ドア40のパネルの背面に固定されている止め部材69によって制限される。図2dに示す解放位置から、ハンドル及びクランク63を、図2eに示すように、方向Rに可逆的に回転させて、ロック機構60をその閉鎖位置に戻してもよい。
【0049】
第2のアーム64bの遠端64dは、垂直方向のロックピンレール45にボルトによって固定され、第2のアーム64bがレール45に対して水平な軸の周りに小さな円弧を通って回転するように確実に構成することによって軽微な関節動作が可能となる。
【0050】
閉鎖状態において、クランクアセンブリ60は、ブレースアーム65と、第1及び第2のアーム64a、bとを全て直線上に含み、ブレースアッセンブリ65bを形成する。ブレースアッセンブリ65bの構成部品は、直線状に揃えられ、ブレースアッセンブリ65bを通して同軸上に印加される圧縮力に対する強い抵抗力を提供する。
【0051】
閉鎖位置において、アーム64a、bは、例えば、それらのそれぞれの遠端64d、65dが最も広い範囲にある水平配向にある。この位置において、ブレースアームの端部65dは、側壁24bに隣接、又は当接している。また、関節式に固定され、レール45に固定された遠端64dは、開口部29を通って延びいる、レール45に取り付けられているロックボルト46と共に完全に延びいる。従って、ブレースアセンブリ65bのそれぞれの遠端65d、64dは、閉鎖位置において、軸線Aからそれらの最大範囲まで半径方向に変位又は離間している。
【0052】
ブレースアセンブリは、少なくとも4つのヒンジ又は関節式ジョイント51-52、64e、64f、64dを有する。ブレースアームのアイレット65aは、ナット又はクランプによってピン又はボルト52に固定、又は捕捉され、ガイド部材51及びピン52の組み合わせに緩く取り付けられている。従って、ブレースアーム65は、ボルト又はピン52を横切って位置合わせされた実質的に水平な軸の周りに揺動するように構成され、これにより、4つの関節式ジョイントのうちの第1の関節式ジョイントを形成する。中央の1対の関節式ジョイント64e、fはクランクディスク63の周辺部に位置している。関節式ジョイント64e、fは、軸線Aから等間隔であるか又はそうでなければ半径方向に離間していてもよい。閉鎖位置において、中央の1対のジョイントは、実質的に水平線に沿って整列されてもよい。関節式ジョイント64dは、ドア40の第2の端部41で第2のアームをレール45に接続している。関節式ジョイント51-52、64e、64f、64dは、それぞれ、それらのそれぞれの構成部品、ブレースアーム65、及び第1及び第2のアーム64a、64bの回転を可能にし、軸線Aに平行な水平軸を中心として回転させる。
【0053】
クランクが軸線Aを中心として方向Dに回転すると、クランク63のディスクに回転可能に取り付けられている第1及び第2のアーム64b、cの内端64e、fは、それぞれ、各側壁24b、aから離れるように回転し、レール45及びブレースアームの端部65dを軸線Aに向けて引き込む。その結果、これらは軸線Aに向かって後退する。ブレースアーム65が軸線Aに向かって後退すると、最初に、ドア40が実質的にドア40のほぼ平面内で側壁24bに向けて移動することを可能にする。次に、レール45に取り付けられているロックボルト46が軸線Aに向かって後退するので、第2の端部41は、自由に揺動して三方枠27から離れる。ドア40は、ドアヒンジの細長部材50を中心として回転し、ドア40及び保管庫10の解放位置を実現することができる。
【0054】
ロックアセンブリ60は、ドア40の内面42に移動可能に接続されている水平方向のレール74をさらに有する。水平方向のレール74は、1対の水平方向に離間し、同軸に揃えられたスロット75を含み、スロット75は、それぞれのスロット75の中の対応する1対の捕捉されたボルト又はピン75a、bを取り囲む。ピン75a、bは、内面42に固定され、後方及び水平に延びている。
【0055】
水平方向のレール74は、1つ以上の取付け点76によって固定されている垂直レール45と共に移動する。取付け点は、水平方向のレール74から後方に延び、垂直レール45及び水平方向のレール74の取り付けに剛性を与えるために垂直レールから延びているブラケット76cに固定されるブラケット76bを含んでもよい。取付け点76は、溶接を用いて固定してもよいし、又は調整可能とするためにボルトを用いて固定してもよい。
【0056】
レール45、74は、共に移動するように構成され、水平方向のレール74は、ピン75a、bに沿って乗っているスロット75によって規定される直線状の水平方向の経路Pに沿って往復動する。このようにして、ドアは、側壁24bに向かってコンテナ本体20に対して横方向にスライドするように構成され、第2の端部41でボルト46を通り越し、細長部材50の周りにドア閉鎖部材40が回転する準備ができる。
【0057】
ディスクプレート63が軸線Aを中心として方向Dに回転すると、第1及び第2のアームは実質的に反対方向のVに移動し、一方、水平方向のレール74は、ピン75a、bに対して方向Pと反対の方向Pに移動する。
【0058】
図2iは、細長部材50の上端が上部ヒンジ55を介してコンテナ20の上端25に取り付けられていることを示す。ヒンジ55は、細長部材の軸Xから離間したピン55aの周りに回転可能であり、ドア40がピン55aの周りに回転し、天井又は上端25に対して横方向に効果的に移動することを可能にする。
【0059】
図2jに示すように、細長部材50の下端は、下部ヒンジ55b及び下部ヒンジピン56bで回転するように固定されている。下部ヒンジ55bは、上部ヒンジ55aの鏡像であることが好ましい。下部ヒンジ55bは、溶接によりコンテナのベース22に固定されている下部ヒンジベース57bを有する。ヒンジ55a、b及びこれらのそれぞれのヒンジピン55a、bは、同軸に揃えられているので、細長部材50及び、従って、ドア40はヒンジ55a、bを中心として方向Cに回転する。
【0060】
コンテナ本体20は、三方枠27のボルト収容側28に形成された多くの開口部29を有し、ドア40の第2の端部41から延伸可能な対応する数のドアボルト46を収容する
【0061】
コンテナ本体20は、その長さの上部、中央、及び底部が本体20に溶接された第1の折り目71(図示せず)を備える圧延チャンネルセクション70を有する。チャネル70は、第1の折り目71及び/又は三方枠27から小さい距離、例えば、3mm乃至10mm離間したバリアパネル72を構成する第2の折り目を有し、これにより、狭い縦方向のスロット73(図示せず)を画定する。
【0062】
スロット73は、ガード部材として作用する垂直方向のロックピンレール45を収容するように構成されている。レール45は、山形鋼の一方の折り目だけ第2の端部41に隣接するドア40の内面に溶接された複数の長さのL形山形鋼から形成される。
【0063】
ロック機構60は、ボルト46の並進機構として作用する。ドア40は、ドアロックアセンブリ60をそれぞれ上部又は下部の攻撃から保護するための上部及び下部ガードフランジ43aをさらに有する。
【0064】
ドア40が閉鎖されているとき、ドアボルト46は、垂直方向のレールのそれぞれの長さに沿った適切な場所でボルト孔開口部29の位置合わせに入る。従って、ロック機構60の作動時に、ドアボルト46は、開口部29と位置合わせされ、直線経路に沿って最初の位置に移動する。回転可能なロック機構60は、キーを必要とする従来のロック又は組み合わせロック等の様々な手段のいずれかによってロックすることができる。
【0065】
閉鎖されたドア40の第2の閉鎖端部と三方枠27の第2の端部41とが交わる線に隣接する垂直方向のレール45の位置は、例えば、その線をめがけた梃子作用器具の挿入による不正な操作、損傷又は侵入をきわめて困難にする。本体20及びドア40は、変形に対する抵抗力がある厚板の金属シートで作られているだけでなく、第2の端部41は、閉鎖位置にある垂直方向のレール45によって補強されている。
【0066】
図3において、第1の実施形態と同様の参照を参照して同様な特徴が説明される第2の実施形態を示す。第2の実施形態は、ブラケット54a、bに取り付けられているヒンジカバー58を有する。
【0067】
図4a乃至4cにおいて、ロックアセンブリがブレースアームを含まない第3の実施形態を示す。むしろ、第1のアーム64aは、細長部材50に取り付けられた中間ジャーナル取付けブラケット65aiで終わる。ジャーナルブラケット53bは、アイレット65aと同様に動作する。
【0068】
第1のアーム64aの内端64eと内面のドア取付け点69iの間に、方向Dの回転に抵抗し、ロック機構を閉鎖位置に押し戻すことを促進する軸方向伸長コイルばね78がある。ばね78は、関節点64eを上方に引っ張り細長部材50から離すことにより機能することができる。
【0069】
明細書及び請求項で使用する垂直、水平、上端、底部、上部及び下部等の配向用語は、関係を示すものとして解釈すべきであり、構成要素、製品、物品、機器、装置又は器具は、通常、特定の配向で、通常は上端25を最上位置として考慮される前提に基づいている。特に、細長部材50は、任意の幾何学的配向であってもよいが、最も一般的には軸Xは垂直である。これに対応して、垂直方向のレール45は、それが垂直、水平又はそれ以外であろうと、通常、軸Xに平行して位置合わせされ、また、水平方向のレール74及び/又はスロット75は、通常、軸Xに対して垂直に位置合わせされている。
【0070】
明細書及び請求項全体を通して、「備える(comprise)」及びその派生語は、反対のことが明確に述べられていない限り、又は文脈が別の場合を必要としない限り、排他的な意味ではなく包含的な意味を有することを意図している。すなわち、「備える(comprise)」及びその派生語は、反対のことが明確に述べられていない限り、又は文脈が別の場合を必要としない限り、それが直接参照する列挙された構成部品、工程又は機能だけでなく、具体的に列挙されていない他の構成部品、工程又は機能も含むことを暗に示すと考えられる。
【0071】
本明細書において、「機器(apparatus)」、「手段(means)」、「装置(device)」、及び「部材(member)」等の用語は、単一のアイテム又は複数のアイテムを指してもよく、また、1つ以上の部品を有する1つ以上のアイテム又は構成部品によって成し遂げられる1連の性質、機能、又は特性を指すことを意図する用語である。反対のことが明確に述べられていない限り、又は文脈が別の場合を必要としない限り、「機器(apparatus)」、「手段(means)」、「装置(device)」、及び「部材(member)」又は同様な用語が単一のオブジェクトであるとして説明されている場合、複数の構成部品を有する機能的に同等なオブジェクトは、当該用語の範囲内にあるとみなされ、また、同様にして、「機器(apparatus)」、「手段(means)」、「装置(device)」、及び「部材(member)」が複数の構成部品を有するとして説明されている場合、機能的には同等であるが単一のオブジェクトも当該用語の範囲内にあるとみなされると考えられる。
【0072】
本発明の主旨と範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された本発明の方法に対して多くの修正及び変更を行うことができることを当業者は理解するであろう。
【符号の説明】
【0073】
A ハンドル及びクランクの軸線
C アイレットの回転の円弧
D クランクの反時計方向
P 水平方向のレールの移動経路
T ブレースアームの傾斜方向
X シャフトの軸
X1 ガイドの回転軸
10 銃保管庫
20 コンテナ本体
21 空洞
22 ベース
23 後壁
24 側壁
24b ブレース部材/側壁
25 上端、
26 開口部
27 ドアの三方枠
28a 三方枠の第1のヒンジ付き端部
28b 三方枠の第2のボルト収容側
29 開口部
30 ヒンジ機構
31 直線状ロッド(細長部材)
40 セキュリティドア
41 ドアの自由端の第2の端部
42 ドアの内面
43a 上部及び下部ガードフランジ
44a 閉鎖部材のヒンジ付き端部の第1の端部
45 ロックピンレール
46 ロックボルト
47 ガード部材の開口部
48 回転可能なハンドル機構
49 ドア外部
50 細長部材又はシャフト
50a シャフトのセクション
51 ガイド部材‐細長部材のアイレット
52 ピン
53a、b、c 上部、中間及び下部筒状ヒンジジャーナル
54a、b 上部及び下部ブラケット
55a、b 上部及び下部ヒンジ
56a、b 上部及び下部ヒンジピン
57a、b ヒンジベース
58 ヒンジカバー
60 ロックアッセンブリ
62 クランクアッセンブリ
63 セントラルクランク
64 1対の対向アーム
64a 第1のアーム
64b 第2のアーム
64c 横フランジ
64d 第2のアームの遠端
64e、f 内端
65 ブレースアーム
65a ブレースアームのアイレット
65b ブレースアッセンブリ
65d ブレースアーム端部
66a、b ディテント
62a ケーブル
68 ショルダ
69 止め部材
70 圧延チャンネルセクション
71 チャネルの第1のアーム
72 バリアパネル
73 狭い縦方向のスロット
74 水平方向のレール
75 スロット
75a、b ピン
76 取付け点
76a、b、c 取付けブラケット
77 バリアパネルの開口部
78 ばね
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図2f
図2g
図2h
図2i
図2j
図3
図4a
図4b
図4c