(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】スライドレールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A47B 88/49 20170101AFI20230331BHJP
A47B 88/437 20170101ALI20230331BHJP
【FI】
A47B88/49
A47B88/437
(21)【出願番号】P 2021201423
(22)【出願日】2021-12-13
【審査請求日】2021-12-13
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】楊 順和
(72)【発明者】
【氏名】張 維成
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-051292(JP,A)
【文献】特開2017-027591(JP,A)
【文献】特開平02-149215(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0077923(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 88/49
A47B 88/437
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向する第1の端部分と第2の端部分とを含む第1のレールと、
前記第1のレールに対して長手方向に移動可能な第2のレールと、
前記第2のレールに対して長手方向に移動可能な第3のレールと、
所定の長手方向距離に亘って前記第1のレールの前記第1の端部分を越える第1の支持装置と、
前記第2のレー
ルに配置される少なくとも1つの支持部材と、を含
み、
前記第2のレール及び前記第3のレールの各々は、それぞれ、更に、第1の端部分と、第2の端部分とを含み、
前記第2のレールが、開放方向において引込位置から延出位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第1の支持装置を支持し、前記支持装置に沿って接触し、
前記少なくとも1つの支持部材及び前記第1の支持装置の一方は、弧状の輪郭を含み、前記少なくとも1つの支持部材及び前記第1の支持装置の別の一方は、前記弧状の輪郭を支持し且つ前記弧状の輪郭と接触する線形区画を含み、
前記第2のレールが、前記第1のレールに対する前記延出位置に位置付けられるときに、前記第2のレールの前記第1の端部分は、前記第1のレールの前記第1の端部分を越え、
前記第2のレールが、前記第1のレールに対する前記延出位置に位置付けられるときに、前記第3のレールは、前記第2のレールに対する開放位置に移動させられることができ、
前記第3のレールが、前記第2のレールに対する前記延出位置に位置付けられるときに、前記第3のレールの前記第1の端部分は、前記第2のレールの前記第1の端部分を越えることを特徴とする、
スライドレールアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の支持装置は、補強部材と、第1のブラケットとを含み、前記補強部材は、前記第1のレールに接続され、前記補強部材は、前記所定の長手方向距離に亘って前記第1のレールの前記第1の端部分を越え、前記第1のブラケットは、前記補強部材に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項3】
前記補強部材は、第1の部分と、第2の部分と、前記第1の部分と前記第2の部分との間に接続される長手方向部分とを含み、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第2のレールに配置され、前記第2のレールが、開放方向において
前記引込位置から
前記延出位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記補強部材の前記第1の部分及び前記第2の部分の一方によって支持され、前記補強部材の前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に沿って接触され、前記第2のレールが、引込方向において前記延出位置から前記引込位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記補強部材の前記第1の部分及び前記第2の部分の一方によって支持され、前記補強部材の前記第1の部分及び前記第2の部分の一方に沿って接触されることを特徴とする、請求項2に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項4】
前記第2のレールに接続される補助部材によって更に特徴付けられ、前記少なくとも1つの支持部材は、前記補助部材に回転可能に取り付けられ、前記第2のレールは、互いに対して相対的である
前記第1の端部分と
前記第2の端部分とを含み、前記補助部材は、前記補助部材に隣接する前記第2のレールの前記第1の端部分に接続される、
請求項2又は3に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のブラケットは、延長部分を含み、該延長部分の方向
は長手方向であり、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第2のレールに配置され、前記第2のレールが、開放方向において
前記引込位置から
前記延出位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第1のブラケットの前記延長部分を支持し、前記第1のブラケットの前記延長部分に沿って接触し、前記第2のレールが、引込方向において前記延出位置から前記引込位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第1のブラケットの前記延長部分を支持し、前記第1のブラケットの前記延長部分に沿って接触することを特徴とする、請求項2~4のうちのいずれか1項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項6】
前記補助部材は、操作部材を更に含み、該操作部材は、係合部分と、該係合部分に接続される案内部分とを含み、該案内部分は、傾斜面又は弧状面を含み、係合空間が、前記係合部分と前記補助部材との間に画定され、前記第2のレールが前記延出位置に位置付けられるときに、前記操作部材の前記係合部分は、前記第1のブラケットの側方部分と係合させられることができることを特徴とする、
請求項4に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項7】
前記第2のレールが、前記開放方向において前記引込位置から前記延出位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記補強部材及び前記第1のブラケットの一方を支持し、前記補強部材及び前記第1のブラケットの一方に沿って接触し、前記第2のレールが、引込方向において前記延出位置から前記引込位置に前記第1のレールに対して長手方向に移動させられると、前記少なくとも1つの支持部材は、前記補強部材及び前記第1のブラケットの一方を支持し、前記補強部材及び前記第1のブラケットの一方に沿って接触することを特徴とする、
請求項2~6のうちいずれか1項に記載のスライドレールアセンブリ。
【請求項8】
互いに対向する第1の端部分と第2の端部分とを含む第1のレールと、
前記第1のレールに対して長手方向に移動可能な第2のレールと、
前記第2のレールに対して長手方向に移動可能な第3のレールと、
所定の長手方向距離に亘って前記第1のレールの前記第1の端部分を越える第1の支持装置と、
前記第1の支持装置に配置される少なくとも1つの支持部材と、を含み、
前記第1の支持装置は、補強部材と、第1のブラケットとを含み、前記補強部材は、前記第1のレールに接続され、前記補強部材は、前記所定の長手方向距離に亘って前記第1のレールの前記第1の端部分を越え、前記第1のブラケットは、前記補強部材に接続され、
前記少なくとも1つの支持部材は、前記第1の支持装置の前記第1のブラケットに配置され、当該スライドレールアセンブリが延出状態にあるときに、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第2のレール及び前記第3のレールの一方のレールの底部分に位置付けられ、前記少なくとも1つの支持部材は、前記第1のブラケットに回転可能に取り付けられることを特徴とする、
スライドレールアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の支持装置に対して移動可能な第2の支持装置によって特徴付けられ、前記第1の支持装置は、少なくとも1つの第1の取付け部材を含み、前記第2の支持装置は、少なくとも1つの第2の取付け部材を含み、前記少なくとも1つの第1の取付け部材及び前記少なくとも1つの第2の取付け部材は、前記第1のレールをラックの第1のポスト及び第2のポストに取り付けるように構成される、請求項1~
8のうちのいずれか1項に記載のスライドレールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレールアセンブリに関し、より具体的には、スライドレールアセンブリが互いに対して移動されるときにスライドレールの支持を増加させるスライドレールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1のレール、第2のレール、及び第3のレールを含む、スライドレールアセンブリを開示している。第3のレールは、第1のレールと第2のレールとの間に移動可能に取り付けられる。第2のレールは、背中合わせに接続された、第1のレールセグメントと、第2のレールセグメントとを含む。第2のレールセグメントは、複数の第1のローラと、第2のローラとを含む。第3のレールが第2のレールに対して引き出されると、第1のローラ及び第2のローラは、第3のレールの支持を容易にする。代替的に、第3のレールが第2のレールに対して所定のストロークに亘って引き出されると、第1のレールの前方支持体に接続された支持ホイールも、第3のレールを支持するように構成されることができる。この開示は、主に、第3のレールが第2のレールから引き出され、次に、再び組み立てられた後に、前方ブラケットの支持ホイールが、第3のレールが第2のレールと再び組み立てられるように容易に案内されるのを促進し、第3のレールの滑りを補助する、ように構成されることを開示している。
【0003】
特許文献2は、第1のレール、第2のレール、第3のレール、第1のブラケット、及び第2のブラケットを含む、スライドレールアセンブリを開示している。第3のレールは、第1のレールと第2のレールとの間に移動可能に取り付けられる。第1のブラケット及び第2のブラケットの両方が、第1のレールに対して移動可能である。スライドレールアセンブリは、少なくとも1つの転動部材を更に含み、第1のブラケット及び第1のレールは、少なくとも1つの転動部材を通じて互いに対して移動可能である。この開示は、主に、ラックに対するスライドレールアセンブリの延出距離が増加するように、第1のブラケット及び第1のレールが互いに対して移動するのを促進するために、第1のブラケット及び第1のレールが、第1の転動部材又は第2の転動部材を通じて互いに移動可能であることを主に開示している。
【0004】
特許文献3は、可動レール、固定レール、及び圧力接触部材を含む、スライドレールアセンブリを開示している。可動レール及び固定レールは、互いに対して移動可能であり、可動レール及び固定レールは、圧力接触部材を介して互いに対して移動させられることができ、互いに接触させられることができる。圧力接触部材は、ローラである。この開示は、主に、可動レールが、引込位置に隣接するよう固定レールに対して移動させられるときに、圧力接触部材として機能するローラが、固定レールに対する可動レールの自律的な引込を促進することを開示している。
【0005】
上記特許開示は、スライドレールに適用されるローラ(転動部材)の関連する技術的構成を開示しているが、産業界の異なるニーズにより、異なるスライドレール製品の開発が重要な課題となってきている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記を念頭において、スライドレールアセンブリを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これは、請求項1に従ったスライドレールアセンブリによって達成される。従属項は、対応するさらなる開発及び改良に関連する。
【0008】
以下の詳細な記述からより明確に分かるように、特許請求されるスライドレールアセンブリは、第1のレール、第2のレール、第3のレール、第1の支持装置、及び少なくとも1つの支持部材を含む。第1のレールは、互いに反対である第1の端部分及び第2の端部分を含む。第2のレールは、第1のレールに対して長手方向に移動可能である。第3のレールは、第2のレールに対して長手方向に移動可能である。第1の支持装置は、所定の長手方向距離に亘って、第1のレールの第1の端部分を超える。少なくとも1つの支持部材は、第2のレール及び第1の支持装置のうちの1つに配置される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下では、添付の図面を参照して、本発明を一例として更に例示する。
【
図1】本発明の第1の実施形態に従ったスライドレールアセンブリの分解概略図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に従った引込状態のスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に従った延出状態のスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に従ったスライドレールアセンブリを通じてラックに取り付け可能な物体の分解概略図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に従った一対のスライドレールアセンブリを通じてラックに取り付け可能な物体の概略図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態に従った引込状態においてスライドレールアセンブリを通じてラックの内側に位置決め可能な物体の部分概略図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態に従った延出状態においてスライドレールアセンブリを通じてラックの外側に位置決め可能な物体の部分概略図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態に従った一対のスライドレールアセンブリを通じてラックに位置決め可能な物体の別の部分概略図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態に従った引込状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態に従った延出状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図11】本発明の第3の実施形態に従った引込状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図12】本発明の第3の実施形態に従った延出状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図13】本発明の第3の実施形態に従ったスライドレールアセンブリを通じてラックに取り付け可能な物体の概略図である。
【
図14】本発明の第4の実施形態に従った引込状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図15】本発明の第4の実施形態に従った延出状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリの概略図である。
【
図16】本発明の第4の実施形態に従った延出状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリを示す第1の視野の部分概略図である。
【
図17】本発明の第4の実施形態に従った延出状態におけるラックに取り付けられたスライドレールアセンブリを示す第2の視野の部分概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1及び
図2に示すように、本発明の第1の実施形態に従ったスライドレールアセンブリ20は、第1のレール22、第2のレール24、第3のレール26、第1の支持装置28、及び少なくとも1つの支持部材30を含む。第2のレール24は、第1のレール22と第3のレール26との間に移動可能に取り付けられる。好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第2の支持装置32を更に含む。第1のレール22(すなわち、外側レール)、第2のレール24(すなわち、中間レール)、及び第3のレール26(すなわち、内側レール)は、互いに対して長手方向に移動させられることができる。この実施形態において述べるに値することは、X軸方向は、長手方向(換言すれば、スライドレールの長手方向又は移動方向)であり、Y軸方向は、横断方向(transverse direction)(換言すれば、スライドレールの横方向(lateral direction))であり、Z軸方向は、垂直方向(換言すれば、スライドレールの高さ方向)である。
【0011】
第1のレール22は、前方端(front end)及び後方端(rear end)のような、互いに反対の第1の端部分22a及び第2の端部分22bを含むが、本発明はこれに限定されない。第1のレール22は、第1の壁34a、第2の壁34b、及び第1のレール22の第1の壁34aと第2の壁34bとの間に接続された長手方向壁36を有する。第1の壁34a、第2の壁34b、及び第1のレール22の長手方向壁36は、第1のチャネル38を共に画定する。
【0012】
第2のレール24は、第1のレール22の第1のチャネル38に移動可能に取り付けられる。第2のレール24は、前方端及び後方端のような、互いに反対の第1の端部分24a及び第2の端部分24bを有するが、本発明はこれに限定されない。第2のレール24は、第1の壁40aと、第2の壁40bと、及び第2のレール24の第1の壁40aと第2の壁40bとの間に接続された長手方向壁42を含む。第1の壁40a、第2の壁40b、及び第2のレール24の長手方向壁42は、第2のチャネル44を共に画定する。
【0013】
第3のレール26は、第2のレール24の第2のチャネル44に移動可能に取り付けられる。第3のレール26は、前方端及び後方端のような、互いに反対の第1の端部分26a及び第2の端部分26bを有するが、本発明はこれに限定されない。第3のレール26は、第1の壁46a、第2の壁46b、及び第3のレール26の第1の壁46aと第2の壁46bとの間に接続された長手方向壁48を含む。
【0014】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第1のレール22と第2のレール24との間に移動可能に取り付けられる少なくとも1つの第1のスライド補助装置50を更に含み、少なくとも1つの第1のスライド補助装置50は、例えば、複数の第1のボール52を含み、複数の第1のボール52は、第2のレール24及び第1のレール22が互いに対して移動させられるときに、第2のレール24と第1のレール22との間の滑らかさの増加を容易にすることができる。
【0015】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第2のレール24と第3のレール26との間に移動可能に取り付けられる第2のスライド補助装置54を更に含み、第2のスライド補助装置54は、例えば、複数の第2のボール56を含み、複数の第2のボールは、第3のレール26及び第2のレール24が互いに対して移動させられるときに、第3のレール26と第2のレール24との間の滑らかの増加を容易にすることができる。
【0016】
第1の支持装置28は、所定の長手方向距離Xに亘って、第1のレール22の第1の端部分22aを越える(すなわち、越えて延びる)。
【0017】
好ましくは、第1の支持装置28は、補強部材58と、第1のブラケット60とを含み、補強部材58は、第1のレール22の後方側(rear side)に位置付けられ、補強部材58の方向は、第1のレール22、第2のレール24又は第3のレール26のうちの少なくとも1つのレールの方向と長手方向に平行である。すなわち、補強部材58の方向は、実質的に長手方向に配列される。1つの実施形態では、補強部材58の一部分が、第1のレール22の後方側に接続され(例えば、後側(back side)は、第1通路38とは反対の側である)、補強部材58の他の部分が、所定の長手方向距離Xに亘って第1のレール22の第1の端部分22aを越えることが例示されている。補強部材58の一部分が、第1のレール22に接続される(例えば、制限されるものではないが、固定的に接続される)ので、第1のレール22の一部分の構造強度は強化される。他方、補強部材58は、前方端及び後方端のような、互いに反対の第1の端部分58a及び第2の端部分58bを有するが、本発明はこれに限定されない。第1のブラケット60は、補強部材58に接続され(例えば、限定されるものではないが、固定的に接続され)、第1のブラケット60は、補強部材58の第1の端部分58aに隣接して位置付けられる。第1の支持装置28は、第1のブラケット60上に配置される少なくとも1つの第1の取付け部材62(mounting member)を更に含む。
【0018】
好ましくは、補強部材58は、第1の部分64aと、第2の部分64bと、第1の部分64aと第2の部分64bとの間に接続された長手方向部分66とを含み、補強部材58の第1の部分64a、第2の部分64b、及び長手方向部分66は、(
図5に示すように)補強チャネル68を共に画定し、補強チャネル68は、第1の端部分58aと第2の端部分58bとの間に位置付けられる。
【0019】
好ましくは、第2の支持装置32は、第1の支持装置28に対して移動可能である。更に、第2の支持装置32は、第2のブラケット71と、(
図5に示すような)延長ブラケット70と、少なくとも1つの第2の取付け部材72とを含む。延長ブラケット70は、補強部材58の補強チャネル68に移動可能に取り付けられることができ、第1の支持装置28に対する第2の支持装置32の位置が、延長ブラケット70を通じて調整されることができる。他方、少なくとも1つの第2の取付け部材72は、第2のブラケット71上に配置される。
【0020】
好ましくは、第1の支持装置28は、支持部分74を更に含む。例えば、支持部分74は、第1のブラケット60上に配置され、支持部分74は、補強部材58に対して横方向に(又は横断方向に)延びる。
【0021】
少なくとも1つの支持部材30は、第2のレール24上に配置される。
【0022】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第2のレール24に接続された補助部材76を更に含み、少なくとも1つの支持部材30は、補助部材76上に回転可能に取り付けられる。例えば、少なくとも1つの支持部材30は、シャフト78を通じて補助部材76に取り付けられる。
【0023】
好ましくは、補助部材76は、第2のレール24に接続され(例えば、固定的に接続され)、補助部材76は、第2のレール24の第1の端部分24aに隣接して位置付けられる。
【0024】
好ましくは、第2のレール24が(
図2に示すように)第1のレール22に対して引っ込められると、第2のレール24の第1の端部分24aは、補助部材76が第2のレール24に接続されるのを容易にするために、第1のレール22の第1の端部分22aを越える。
【0025】
好ましくは、少なくとも1つの支持部材30の位置は、補強部材58の第1の部分64a及び第2の部分64bのうちの1つに対応し、少なくとも1つの支持部材30並びに補強部材58の第1の部分64a及び第2の部分64bのうちの少なくとも1つは、弧状の輪郭を含む。1つの実施形態において、少なくとも1つの支持部材30は、弧状の輪郭を含む転動部材(ローリング部材)又は滑らかな部材として例示されている。実際には、少なくとも1つの支持部材30は、ローラ又はボールのような球形又は円筒形の物体であることができるが、本発明はそれに限定されない。少なくとも1つの支持部材30の位置は、補強部材58の第1の部分64a及び第2の部分64bのうちの1つに対応する。1つの実施形態において、第1の部分64aは、補強部材58に対応するように例示されている。補強部材58の第1の部分64aは、実質的に長手方向に配置された線形区画(linear section)を含み、線形区画は、弧状の輪郭に接触し且つ弧状の輪郭を支持するように構成される。別の実施形態において、補強部材58の第1の部分64a及び第2の部分64bのうちの1つは、弧状の輪郭を含み、少なくとも1つの支持部材30は、線形区画又は平面区画を含み、或いは、少なくとも1つの支持部材30、第1の部分64a、及び第2の部分64bの全ては、弧状の輪郭を含み、本発明はそれに限定されない。すなわち、少なくとも1つの支持部材30と第1の部分64a及び第2の部分64bのうちの少なくとも1つとが互いに対して(互いに)移動可動(例えば、摺動可能又は回転可能)であり、互いによって(互いに)接触され且つ支持される限り、本発明は前述の要素のいずれが弧状の輪郭を含むかを限定しない。
【0026】
好ましくは、少なくとも1つの支持部材30は、プラスチック材料で作られる。
【0027】
好ましくは、補助部材76は、空間80(例えば、開口又はギャップ)で画定され、少なくとも1つの支持部材30は、空間80を貫通し、補強部材58の第1の部分64aに対応する。
【0028】
図2及び
図3に示すように、スライドレールアセンブリ20は、(
図2に示すように、第2のレール24及び第3のレール26は、両方とも第1のレール22に対して引っ込められた)引込状態にあることができる。更に、第2のレール24は、開放方向D1(opening direction)において第1のレール22に対して(
図2に示すような)引込位置Rから(
図3に示すような)延出位置Eに長手方向に移動させられることができる。第3のレール26は、スライドレールアセンブリ20が延出状態にあるように、開放方向D1において第2のレール24に対して延出位置Eから開放位置Kに長手方向に移動させられることができる。第2のレール24が第1のレール22に対して延出位置Eに位置決めされると、第2のレール24の第1の端部分24aは、第1のレール22の第1の端部分22aを越える。第3のレール26が第2のレール24に対して開放位置Kに位置決めされると、第3のレール26の第1の端部分26aは、(
図3に示すように)第2のレール24の第1の端部分24aを越える。
【0029】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20が引込状態にあるときに、第3のレール26の第1の端部分26aは、少なくとも1つの第1の取付け部材62と少なくとも1つの第2の取付け部材72との間に位置付けられる。
【0030】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20が(
図3に示すような)延出状態にあるとき、第3のレール26の第1の端部分26aは、所定の距離に亘って少なくとも1つの第1の取付け部材62を越える。
【0031】
第1の支持装置28は、第1のレール22の第1の端部分22aの所定の長手方向距離Xを超えるので、第2のレール24が、開放方向D1において第1のレール22に対して引込位置Rから延出位置Eに長手方向に移動させられると、少なくとも1つの支持部材30は、互いに支持するように、補強部材58の第1の部分64aに沿って支持及び接触することができることが留意されるべきである。他方、第2のレール24が、引込方向D2において第1のレール22に対して延出位置Eから引込位置Rに長手方向に移動させられると、少なくとも1つの支持部材30は、補強部材58の第1の部分64aに沿って支持及び接触することができる。少なくとも1つの支持部材30及び補強部材58の第1の部分64aは、弧状の輪郭及び互いに接触する線形区画を通じて互いに支持及び接触されるので、(前述の要素間の)摩擦抵抗、すなわち、摩擦力が低減される。
【0032】
例えば、少なくとも1つの支持部材30は、第2のレール24が第1のレール22に対して移動させられるときに生じる摩擦力が減少させるように、補強部材58の第1の部分64aに沿って移動(例えば、転動又は摺動)することができ、それは第2のレール24が引込位置Rと延出位置Eとの間で第1のレール22に対して移動させられるときの第2のレール24と第1のレール22との間の滑らかさを向上させ、第1のレール22に対する第2のレール24(又は第3のレール26)の追加の支持を可能にする。加えて、ユーザにとって、これはスライドレールに加えられる引張力又は押力を効果的に低減させることができる。すなわち、ユーザは、スライドレールアセンブリ20の開放動作又は引込動作を容易に完了することができ、或いはより少ない所要の力で完了することができる。
【0033】
図4及び
図5に示すように、物体82が一対のスライドレールアセンブリ20を通じてラックに取り付けられることができる。物体82(例えば、電子デバイス又は機器筐体)は、第1の所定の部分82aと、第2の所定の部分82bとを含み、第1の所定の部分82aは、第1の幅W1を有し、第2の所定の部分82bは、第1の幅W1よりも小さい第2の幅W2を有する。ラックは、一対の第1のポスト84aと、一対の第2のポスト84bとを含む。スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリの第1のレール22は、第1の支持装置28を通じて第1のポスト84aの各々に取り付けられることができ、スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリの第1のレール22は、第2の支持装置32を通じて第2のポスト84bの各々に取り付けられることができる。
【0034】
好ましくは、スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリの第1のレール22は、少なくとも1つの第1の取付け部材62及び少なくとも1つの第2の取付け部材72を通じて第1のポスト84aの各々及び第2のポスト84bの各々に取り付けられることができる。
【0035】
物体82は、特殊な形状(例えば、前方で比較的より広く、後方で比較的より狭い形状)を有するので、各スライドレールアセンブリ20の第3のレール26は、物体82の第2の所定の部分82bの側面86に部分的にのみ取り付けられることができることは、述べるに値する。スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリが引込状態にあるとき、第1のレール22の第1の端部分22a、第2のレール24の第1の端部分24a、及び第3のレール26の第1の端部分26aは、物体82の中央位置に実質的に対応する。この実施形態の第2のレール24は、少なくとも1つの支持部材30を通じて補強部材58(の第1の部分64a)によって支持されることができ、それに沿って接触されることができることが、留意されるべきである。より具体的には、スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリが引込位置にあるとき、少なくとも1つの支持部材30の位置は、物体82の両側の中央位置に実質的に位置付けられ、それによって、特殊な形状を有する物体82に対する第3のレール26及び第2のレール24の支持を強化する。
【0036】
図6及び
図7に示すように、スライドレールアセンブリ20が(
図6に示すような)引込状態から(
図7に示すような)延出状態に移動させられることができ、物体82がラックの内側からラックの外側に移動させられることができるように、ユーザは開放方向D1において物体82に引張力を加えることができる。代替的に、ユーザは、スライドレールアセンブリ20が(
図7に示すような)延出状態から(
図6に示すような)引込状態に移動させられることができるように、引込方向D2において物体82に押力を加えることができる。このようにして、物体82は、ラックの外側からラックの内側に移動させられることができる。
【0037】
スライドレールアセンブリ20が延出状態にあるとき、第3レール26の第1の端部分26aは、(
図7に示すように)少なくとも1つの第1の取付け部材62と第1のポスト84aとの間の所定の距離を越え、第3レール26によって支持されない(第1の所定の部分82aを含む)物体82の他の部分の重量が十分に重いとき、第3のレール26及び第2のレール24によって提供される支持は、(例えば、重量の不均衡によって)影響を受け得ることが、留意されるべきである。しかしながら、この実施形態の第2のレール24は、少なくとも1つの支持部材30を通じて補強部材58(の第1の部分64a)によって支持されることができ、それに沿って接触されることができ、それによって、特殊な形状を有する物体82に対する第3のレール26及び第2のレール24の支持を強化することができる。
【0038】
加えて、少なくとも1つの支持部材30及び補強部材58(第1の部分64a)は、弧状の輪郭及び互いに接触する線形区画を通じて互いに支持されるので、第2のレール24が第1のレール22に対して移動させられるときに生じる摩擦力は低減されるので、加えられる所要の力を低減させる効果が達成される。例えば、ユーザが物体82に引張力を加えると、第2のレール24(及び第3のレール26)は、第1のレール22に対して開放方向D1において引込位置Rから移動させられ(引っ張られ)、それは第1のレール22に対する第2のレール24の引張力を低減させる。他方、ユーザが物体82に押力を加えると、第2のレール24(及び第3のレール26)は、第1のレール22に対して引込方向D2において延出位置E(開放位置K)から移動させられ(押され)、それは第1のレール22に対する第2のレール24の押力を減少させる。ユーザにとっては、たとえ第3のレール26が物体82の第2の所定の部分82b(の側面86)に部分的にのみ取り付けられることができるとしても、ユーザは、スライドレールアセンブリ20の開放動作又は引込動作を容易に完了することができ、或いはより少ない加えられる所要の力で完了することができる。
【0039】
図8に示すように、物体82の第2の所定の部分82bの2つの対向する側面86が、スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリの第3のレール26に取り付けられる。スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリが引込状態及び/又は延出状態にあるとき、物体82の底面88も支持部分74によって支持されることができる。従って、ユーザがスライドレールアセンブリ20の開放動作又は引込動作を容易に完了することができるように或いはより少ない所要の力で完了することができるように、スライドレールアセンブリ20の各スライドレールアセンブリのレールが互いに移動させられるときにそれらのレール間の滑らかさを保証するために、物体82は、ラックの内側からラックの外側へ或いはラックの外側からラックの内側へ移動させられるときに効果的に支持されることができる。
【0040】
図9及び
図10に示すように、本発明の第2の実施形態に従ったスライドレールアセンブリ200が提供される。第2の実施形態のスライドレールアセンブリ200と第1の実施形態のスライドレールアセンブリ20との間の違いは、スライドレールアセンブリ200の第1のブラケット202が、延長部分204を含み、少なくとも1つの支持部材206が、補助部材208上に配置され、少なくとも1つの支持部材206が、第1のブラケット202の延長部分204に対応することである。第1のブラケット202の延長部分204は、実質的に長手方向に配置された線形区画を含み、線形区画は、少なくとも1つの支持部材206の弧状の輪郭を支持し且つそれに接触するように構成される。
【0041】
更に、第2のレール210が、開放方向D1において引込位置Rから延出位置Eに第1のレール212に対して長手方向に移動させられると、少なくとも1つの支持部材206は、第1の支持ブラケット202の延長部分204に沿って支持され、それに接触する。他方、第2のレール210が、第1のレール212に対して延長位置Eから引込方向D2に引込位置Rに移動させられると、少なくとも1つの支持部材206は、第1のブラケット202の延長部分204によって支持され、延長部分204に沿って接触する。この構成によれば、第1の実施形態によって実質的に達成される技術的効果は、第2の実施形態によっても達成されることができる。例えば、第1のブラケット202の少なくとも1つの支持部材206及び延長部分204は、第2のレール210が第1のレール212に対して移動させられるときに生じる摩擦力は低減される。加えられる所要の力を減少させる効果が達成されるように、弧状の輪郭及び互いに接触する線形区画を通じて互いに支持される。更に、ユーザが、第3のレール214によって支持される上述の物体(図示せず)に引張力を加えると、第2のレール210(及び第3のレール214)は、第1のレール212に対して開放方向D1において引込位置Rから移動させられ(引っ張られ)、それは第1のレール212に対する第2のレール210の引張力を減少させる。他方、ユーザが物体82に押力を加えると、第2のレール210(及び第3のレール214)は、第1のレール212に対して引込方向D2において延出位置E(開放位置K)から移動させられ(押され)、それは第1のレール212に対する第2のレール210の押力を減少させる。ユーザにとっては、ユーザは、スライドレールアセンブリ200の開放動作又は引込動作を容易に完了することができ、或いはより少ない加えられる所要の力で完了することができる。
【0042】
図11、
図12及び
図13に示すように、本発明の第3の実施形態に従ったスライドレールアセンブリ300が提供される。第3の実施形態のスライドレールアセンブリ300と、第1の実施形態のスライドレールアセンブリ20及び第2の実施形態のスライドレールアセンブリ200との間の違いは、少なくとも1つの支持部材302が、第1の支持装置304の第1のブラケット306上に配置されることである。スライドレールアセンブリ300が(
図12又は
図13に示すように)延出状態にあるとき、少なくとも1つの支持部材302は、第2のレール308及び第3のレール310のうちの1つのレールの底部分に位置付けられ、少なくとも1つの支持部材302は、(
図13に示すように)物体82の底面312を支持するように構成される。少なくとも1つの支持部材302及び物体82の底面312は、弧状の輪郭及び互いに接触する線形区画を通じて互いに支持されるので、摩擦力(摩擦抵抗)は低減され、少なくとも1つの支持部材302は、物体82を支持するように構成されることができる。すなわち、スライドレールアセンブリ20が延出状態にあるとき、少なくとも1つの支持部材30は、物体82を支持するように構成される。ユーザにとっては、たとえ第3のレール310が物体82の第2の所定の部分82b(の側部86)に部分的にのみ取り付けることができるとしても、ユーザは、スライドレールアセンブリ300の開放動作又は引込動作を容易に完了することができ、或いはより少ない加えられる所要の力で完了することができる。
【0043】
図14、
図15、
図16、及び
図17に示すように、本発明の第4の実施形態に従ったスライドレールアセンブリ400が提供される。第4の実施形態のスライドレールアセンブリ400と第1の実施形態のスライドレールアセンブリ20との間の違いは、第2レール402上の補助部材403が、少なくとも別の支持部材404を更に含むことである。少なくとも別の支持部材404は、第3のレール406と協働するように構成される。好ましくは、補助部材403は、操作部材408と共に更に配置される。
【0044】
更に、第2のレール402が、第1のレール401に対して(
図14に示すような)引込位置Rから開放方向D1に(
図15に示すような)延出位置Eに移動させられると、第2のレール402は、支持部材410によって支持されることができ、支持部材410は、第1の支持装置412の補強部材414の第1の部分415aを支持し、それに沿って接触する。加えて、第3のレール406が、開放方向D1において延出位置Eから開放位置Kに第2のレール402に対して移動させられると、少なくとも別の支持部材404は、(
図15又は
図16に示すように)を第3のレール406の第2の壁417bを支持することができ、接触することができ、その逆も同様である。すなわち、第2レール402が、第1レール401に対して(
図15に示すような)延出位置Eから引込方向D2に引込位置Rに移動させられると、支持部材410は、第1の支持装置412の補強部材414の第1の部分415aに接触させられることができる。更に、第3のレール406が、第2のレール402に対して(
図15に示すような)開放位置Kから引込方向D2に延出位置Eに移動させられると、少なくとも別の支持部材404は、第3のレール406の第2の壁417bを支持し、接触することができる。好ましくは、少なくとも別の支持部材404及び支持部材410は、それぞれ、転動部材又は滑らかな部材として例示され、実際には、ローラ又はボールのような、球形又は円筒形の物体であることができるが、本発明はそれに限定されない。
【0045】
この構成によれば、第2のレール402が第1のレール401に対して移動させられるときに生じる摩擦力は、支持部材410によって低減させられることができる。他方、第3のレール406が第2のレール406に対して移動させられるときに生じる摩擦力は、少なくとも別の支持部材404を通じて低減させられることができる。
【0046】
好ましくは、補助部材403は、接続部分を含み、接続部分は、第1の接続区画407aと、第2の接続区画407bとを含む。支持部材410は、シャフト405を通じて支持部材410に隣接して配置された第1の接続区画407aに取り付けられ、操作部材408は、(
図16及び
図17に示すように)操作部材408に隣接して配置された第2の接続区画407bに取り付けられる。
【0047】
好ましくは、操作部材408は、弾力部材(elastic member)であり、操作部材408は、係合部分416と、(
図17に示すように)係合部分416に接続される案内部分418とを含む。案内部分418は、傾斜面又は弧状面を含む。係合空間420は、係合部分416と補助部材403の第2の接続区画407bとの間に画定される。第2のレール402が、第1のレール401に対する延出位置Eに位置決めされると、操作部材408の係合部分416は、係合空間420を通じて第1のブラケット422の側方部分424と係合させられる(例えば、限定されるものではないが、座屈される、フックされる、取り付けられる)ことができる。何故ならば、延出位置Eでの第2のレール402の横方向の移動は、第2のレール402が(
図16及び
図17に示すような)外力に起因して振動することを防止するように制限されることができるからである。
【0048】
好ましくは、支持部材410及び少なくとも別の支持部材404は、それぞれ、第2のレール402の第1の壁426a及び第2の壁426bに隣接して配置され、(
図14に示すように)第2のレール402の第1の端部分402aに隣接して配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【文献】米国特許第8,147,011号明細書
【文献】米国特許第10,159,343号明細書
【文献】特許第5514379号公報