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特許7254182船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-30
(45)【発行日】2023-04-07
(54)【発明の名称】船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20230331BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021536780
(86)(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2020118999
(87)【国際公開番号】W WO2021218032
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2021-06-22
(31)【優先権主張番号】202010341459.3
(32)【優先日】2020-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521274555
【氏名又は名称】ジャージアン ビジョンブルー テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(74)【代理人】
【識別番号】100180699
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 渓
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジンワン
(72)【発明者】
【氏名】イェ,チュンイェン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ヤーホン
【審査官】緑川 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-185946(JP,A)
【文献】特開2005-208011(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバにより実行される船舶からの水質汚染物質の監視方法において、
クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するステップと、
前記汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するステップと、
前記電子帳票、前記入港申込情報及び前記排出監視情報に基づいて、前記排出監視情報、前記入港申込情報及び前記汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、を含み、
前記排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含み、
前記入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含み、
前記汚染物質受渡し情報は、汚染物質を収集する側へ渡すときの汚染物質の類型、収集時間及び収集数量を含み、
前記電子帳票には、船舶名称、国籍、引受施設、引受作業の場所、引受施設の連絡先、作業開始時間、作業終了時間、残留油の量、油含有汚水の量、汚泥の量、毒物含有汚水の量、生活汚水の量、船舶ゴミの量、生活ゴミの量及び危険物含有ゴミの量を含み、
前記排出監視情報は、排出規制満足情報をさらに含み、
前記電子帳票、前記入港申込情報及び前記排出監視情報に基づいて、情報マークの色を、所定の色に設定するステップは、
前記電子帳票における前記汚染物質受渡し情報、前記排出規制満足情報及び前記入港申込情報に基づいて、前記情報マークの色を互いに異なる第1色、第2色又は第3色に設定するステップを含み、
前記電子帳票における前記汚染物質受渡し情報、前記排出規制満足情報及び前記入港申込情報に基づいて、前記情報マークの色を前記第1色、前記第2色又は前記第3色に設定するステップは、
前記入港申込情報に基づいて、入港回数を統計するステップと、
前記汚染物質受渡し情報及び前記排出規制満足情報に基づいて、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数を統計するステップと、
前記入港回数、前記汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び前記汚染物質支払引渡し回数に基づいて、汚染物質未処理回数を得るステップと、
前記汚染物質未処理回数が0である場合、又は前記汚染物質未処理回数が第1設定汚染物質未処理回数よりも小さい場合、前記情報マークの色を前記第1色に設定するステップと、
前記汚染物質未処理回数が前記第1設定汚染物質未処理回数よりも大きく、且つ第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい又は第2設定汚染物質未処理回数と等しい場合、前記情報マークの色を前記第2色に設定するステップと、
前記汚染物質未処理回数が前記第2設定汚染物質未処理回数よりも大きい場合、前記情報マークの色を前記第3色に設定するステップとを含み、
前記第1設定汚染物質未処理回数が前記第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい
ことを特徴とする船舶からの水質汚染物質の監視方法。
【請求項2】
前記第1色が緑色であり、前記第2色が黄色であり、前記第3色が赤色であることを特徴とする請求項1に記載の船舶からの水質汚染物質の監視方法。
【請求項3】
前記情報マークは、二次元コード又はバーコードを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の船舶からの水質汚染物質の監視方法。
【請求項4】
舶からの水質汚染物質の監視装置において、
クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するための受信ユニットと、
前記汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するための生成ユニットと、
前記電子帳票、前記入港申込情報及び前記排出監視情報に基づいて、前記排出監視情報、前記入港申込情報及び前記汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するための設定ユニットと、を備え、
前記排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含み、
前記入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含み、
前記汚染物質受渡し情報は、汚染物質を収集する側へ渡すときの汚染物質の類型、収集時間及び収集数量を含み、
前記電子帳票には、船舶名称、国籍、引受施設、引受作業の場所、引受施設の連絡先、作業開始時間、作業終了時間、残留油の量、油含有汚水の量、汚泥の量、毒物含有汚水の量、生活汚水の量、船舶ゴミの量、生活ゴミの量及び危険物含有ゴミの量を含み、
前記排出監視情報は、排出規制満足情報をさらに含み、
前記設定ユニットが実行する、前記電子帳票、前記入港申込情報及び前記排出監視情報に基づいて、情報マークの色を、所定の色に設定するステップは、
前記電子帳票における前記汚染物質受渡し情報、前記排出規制満足情報及び前記入港申込情報に基づいて、前記情報マークの色を互いに異なる第1色、第2色又は第3色に設定するステップを含み、
前記電子帳票における前記汚染物質受渡し情報、前記排出規制満足情報及び前記入港申込情報に基づいて、前記情報マークの色を前記第1色、前記第2色又は前記第3色に設定するステップは、
前記入港申込情報に基づいて、入港回数を統計するステップと、
前記汚染物質受渡し情報及び前記排出規制満足情報に基づいて、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数を統計するステップと、
前記入港回数、前記汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び前記汚染物質支払引渡し回数に基づいて、汚染物質未処理回数を得るステップと、
前記汚染物質未処理回数が0である場合、又は前記汚染物質未処理回数が第1設定汚染物質未処理回数よりも小さい場合、前記情報マークの色を前記第1色に設定するステップと、
前記汚染物質未処理回数が前記第1設定汚染物質未処理回数よりも大きく、且つ第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい又は第2設定汚染物質未処理回数と等しい場合、前記情報マークの色を前記第2色に設定するステップと、
前記汚染物質未処理回数が前記第2設定汚染物質未処理回数よりも大きい場合、前記情報マークの色を前記第3色に設定するステップとを含み、
前記第1設定汚染物質未処理回数が前記第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい
ことを特徴とする船舶からの水質汚染物質の監視装置。
【請求項5】
プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムが記憶されるメモリとプロセッサとを有するサーバにおいて、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現する
ことを特徴とするサーバ
【請求項6】
サーバのプロセッサで実行可能なプログラムコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体において、
前記プログラムコードにより、前記プロセッサが前記請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実現する
ことを特徴とするプロセッサ実行可能なプログラムコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関係出願の相互参照
本出願は、2020年04月26日に中国専利局に提出された、出願番号が202010341459.3であり、名称が「船舶からの汚染物質の監視方法及び装置」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その全ての内容が、参照により本開示に組み込まれる。
本出願は、船舶からの水質汚染物質管理の技術分野に属し、特に船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
船舶からの汚染物質は、ずっと内陸水域、港湾及び沿岸海域の主な汚染源の1つであり、環境保護の焦点と難点である。関連技術における船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)に対する処理は、船舶(例えば、商船)が入港するとき、システムを介して申し込むなどの方式により、清掃会社に汚染物質を回収させ、清掃会社が汚染物質を回収して、環境衛生部門、廃油廃電池回収処理部面のような陸上の指定された処理部門に移送して処理するように行われる。
【0003】
しかし、船舶数が多いため、船舶からの水質汚染物質の排出を効果的に管理することができない。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理できる船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
第1局面として、本出願の実施例は、サーバに適用される船舶からの水質汚染物質の監視方法を提供する。
【0006】
該監視方法は、
クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するステップと、
汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するステップと、
電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、
情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質の処理状態を特定するステップと、を含む。
【0007】
排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0008】
任意選択で、排出監視情報は、排出規制満足情報を含む。電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、情報マークの色を、所定の色に設定するステップは、
電子帳票における汚染物質受渡し情報、排出規制満足情報及び入港申込情報に基づいて、情報マークの色を緑色、黄色又は赤色に設定するステップを含む。
【0009】
任意選択で、電子帳票における汚染物質受渡し情報、排出規制満足情報及び入港申込情報に基づいて、情報マークの色を緑色、黄色又は赤色に設定するステップは、
入港申込情報に基づいて、入港回数を統計するステップと、
汚染物質受渡し情報及び排出規制満足情報に基づいて、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数を統計するステップと、
入港回数、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数に基づいて、汚染物質未処理回数を得るステップと、
汚染物質未処理回数が0である場合、又は汚染物質未処理回数が第1設定汚染物質未処理回数よりも小さい場合、情報マークの色を緑色に設定するステップと、
汚染物質未処理回数が、第1設定汚染物質未処理回数よりも大きく、且つ第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい又は第2設定汚染物質未処理回数と等しい場合、情報マークの色を黄色に設定するステップと、
汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも大きい場合、情報マークの色を赤色に設定するステップとを、含む。
【0010】
第1設定汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい。
【0011】
任意選択で、方法は、
クライアント端末から送信されたクレーム情報を受信するステップと、
クレーム情報をチェックして、クレーム結果情報を得るステップと、
クレーム結果情報に基づいて、情報マークの色を特定するステップとを含む。
【0012】
クレーム情報は、船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報をさらに含む。
【0013】
第2局面として、本出願の実施例は、クライアント端末に適用される船舶からの水質汚染物質の監視方法を提供する。
【0014】
該監視方法は、
サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信するステップと、
電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、
情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質の処理状態を特定するステップとを含む。
【0015】
排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0016】
任意選択で、方法は、
ユーザの入力した船舶番号情報を取得するステップと、
サーバが船舶番号情報に基づいて、対応する情報マークの色を調べるように、船舶番号情報をサーバに送信するステップと、
サーバから送信された情報マークの色を受信するステップと、
情報マークの色を表示するステップとをさらに含む。
【0017】
第3局面として、本出願の実施例は、サーバに適用される船舶からの水質汚染物質の監視装置を提供する。
【0018】
該監視装置は、
クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するための受信ユニットと、
汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するための生成ユニットと、
電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するための設定ユニットと、
情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質の処理状態を特定するための特定ユニットと、を備える。
【0019】
排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0020】
第4局面として、本出願の実施例は、クライアント端末に適用される船舶からの水質汚染物質の監視装置を提供する。
【0021】
該監視装置は、
サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信するための送信ユニットと、
電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するユニットと、
情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質の処理状態を特定するユニットと、を備える。
【0022】
排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含み、入港申込情報が汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0023】
第5局面として、本出願の実施例は、メモリとプロセッサとを含む電子設備を提供する。メモリにプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムが記憶され、プロセッサがコンピュータプログラムを実行するとき、上記の方法を実現する。
【0024】
第6局面として、本出願の実施例は、プロセッサで実行可能なプログラムコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体を提供する。プログラムコードにより、プロセッサが上記方法を実現する。
【0025】
本出願の実施例は、船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置を提供する。監視方法及び装置は、クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するステップと、汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するステップと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質の処理状態を特定するステップとを含む。そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理することができる。
【0026】
本出願の他の特徴及び利点について、以下に説明する、その一部は、明細書の説明又は本出願を実施することにより明白になる。本出願の目的及び他の利点は、明細書、特許請求範囲及び図面に示した構造により実現、獲得できる。
【0027】
本出願の上記の目的、特徴及び利点をより明瞭にするため、以下、図面を参照しながら、好ましい実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本出願における具体的な実施形態又は従来技術における技術案をより明瞭に説明するため、以下、具体的な実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本出願の一部の実施例を示すものであり、当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることが可能である。
図1】本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の監視方法フローチャートである。
図2】本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の他の監視方法フローチャートである。
図3】本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の監視装置の模式図である。
図4】本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の他の監視装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本出願の実施例の目的、技術案及び利点をより明瞭にするため、以下、図面を参照しながら、本出願の技術案を明瞭且つ完全に説明し、説明される実施例が本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。本出願の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0030】
本実施例を容易に理解させるため、以下、本出願の実施例を詳細に説明する。
【0031】
図1は、本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の監視方法フローチャートである。
【0032】
図1に示すように、該方法は、サーバにより実行され、以下のステップを含む。
【0033】
ステップS101は、クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信する。
【0034】
任意選択で、船舶が遠隔海域を航行するとき、クライアント端末が北斗衛星測位システムから送信された船舶航行位置情報を受信し、乗組員が船舶排水設備を起動し、船舶排水設備が、船舶排水設備の作動時間情報をクライアント端末に送信するとともに、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む排出監視情報をサーバに送信する。サーバは、排出監視情報に基づいて、排出規制を満足するか否かを判断する。つまり、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度が所定条件を満たすか否かを判断する。所定条件を満たす場合、排出規制を満足すると判定され、所定条件を満たさない場合、排出規制を満足しないと判定される。
【0035】
任意選択で、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度がいずれも所定条件を満たすと判断される場合、排出規制を満足すると判定され、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度のうちの少なくとも1つが所定条件を満たさない場合、排出規制を満足しないと判定される。
【0036】
船舶がドックに近づくときに、乗組員は、クライアント端末により、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報(港湾の名称など)、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む入港申込情報をサーバに送信する。
【0037】
ステップS102は、汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成する。
【0038】
任意選択で、サーバは、排出監視情報及び入港申込情報を受信した後、適切な車両と船舶とを手配して汚染物質を収集するようにする。汚染物質の收集が完成した後、汚染物質を指定の廃棄物処理機構に送って無害化処理を行う。車両と船舶による汚染物質に対する收集が完成した後、クライアント端末が、汚染物質受渡し情報をサーバに送信する。サーバは、汚染物質受渡し情報を受信した後、電子帳票を生成する。電子帳票により、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)を追跡するメカニズムを構築し、処理情報を記録することができるとともに、トレースすることもできる。電子帳票で汚染物質受渡し情報を保存し、問題がある場合に、汚染物質受渡し情報を調査することができる。
【0039】
そのうち、汚染物質受渡し情報は、汚染物質を収集する側へ渡すときの汚染物質の類型、収集時間及び収集数量などを含む。電子帳票は、船舶からの水質汚染物質の収集、搬送、処分のとき、船舶、汚染物質の引受施設、搬送機構及び処分機構の間で汚染物質を受け渡す過程において記入する記録帳である。電子帳票には、例えば、船舶名称、国籍、引受施設、引受作業の場所、引受施設の連絡先、作業開始時間、作業終了時間、残留油の量、油含有汚水の量、汚泥の量、毒物含有汚水の量、生活汚水の量、船舶ゴミの量、生活ゴミの量及び危険物含有ゴミの量などを含む。
【0040】
ステップS103は、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報(異なる色で表示可能な船舶の健康コード、即ち二次元コードである)である情報マークの色を、所定の色に設定する。
【0041】
ステップS104は、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定する。
【0042】
任意選択で、サーバが電子帳票を生成するときに、電子帳票がクライアント端末に送信される。クライアント端末において、ユーザが確認できるように、電子帳票が表示される。
【0043】
任意選択で、排出監視情報は、排出規制満足情報を含む。ステップS103は、電子帳票における汚染物質受渡し情報、排出規制満足情報及び入港申込情報に基づいて、情報マークの色を第1色、第2色又は第3色に設定するステップS201を含む。ここで、第1色、第2色及び第3色が互いに異なる。
【0044】
任意選択で、第1色が緑色であり、第2色が黄色であり、第3色が赤色であり、もしくは、第1色が青色であり、第2色が白色であり、第3色が橙色である。
【0045】
任意選択で、情報マークは、二次元コード又はバーコードを含むが、これらに限定されない。情報マークは、排出監視情報、申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である。汚染物質受渡し情報、排出規制満足情報及び入港申込情報に基づいて、情報マークの色が緑色、黄色又は赤色に設定される。
【0046】
任意選択で、ステップS201は、以下のステップを含む。
【0047】
ステップS301は、入港申込情報に基づいて、入港回数を統計する。
【0048】
ステップS302は、汚染物質受渡し情報及び排出規制満足情報に基づいて、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数を統計する。
【0049】
ステップS303は、入港回数、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数に基づいて、汚染物質未処理回数を得る。
【0050】
ステップS304は、汚染物質未処理回数が0である場合、又は汚染物質未処理回数が第1設定汚染物質未処理回数よりも小さい場合、情報マークの色を緑色に設定する。
【0051】
ステップS305は、汚染物質未処理回数が、第1設定汚染物質未処理回数よりも大きく、且つ第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい又は第2設定汚染物質未処理回数と等しい場合、情報マークの色を黄色に設定する。
【0052】
ステップS306は、汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも大きい場合、情報マークの色を赤色に設定する。
【0053】
そのうち、第1設定汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい。
【0054】
任意選択で、サーバは、クライアント端末から送信された入港申込情報、排出監視情報及び汚染物質受渡し情報を受信する。そのうち、排出監視情報が排出規制満足情報を含み、入港申込情報が入港回数をさらに含む。さらに、入港申込情報に基づいて、入港回数を統計し、汚染物質受渡し情報に基づいて、汚染物質支払引渡し回数を統計し、排出規制満足情報に基づいて、汚染物質の排出規制を満足する排出回数を統計する。
【0055】
入港回数、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数に基づいて、汚染物質未処理回数を得る。つまり、入港回数と、汚染物質の排出規制を満足する排出回数及び汚染物質支払引渡し回数の合計との差を算出して、汚染物質未処理回数を得る。
【0056】
汚染物質未処理回数が0である場合、又は汚染物質未処理回数が第1設定汚染物質未処理回数よりも小さい場合、情報マークの色を緑色に設定する。汚染物質未処理回数が、第1設定汚染物質未処理回数よりも大きく、且つ第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい又は第2設定汚染物質未処理回数と等しい場合、情報マークの色を黄色に設定する。汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも大きい場合、情報マークの色を赤色に設定する。そのうち、第1設定汚染物質未処理回数が第2設定汚染物質未処理回数よりも小さい。なお、船舶の入港申込を記録するとき、船舶に対して初期状態が設定され、初期状態の情報マークの色が緑色である。
【0057】
任意選択で、該方法は、クライアント端末から送信されたクレーム情報を受信するステップS401と、クレーム情報をチェックして、クレーム結果情報を得るステップS402と、クレーム結果情報に基づいて、情報マークの色を特定するステップS403と、をさらに含む。
【0058】
そのうち、クレーム情報は、船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報(例えば黄色から緑色への変更の要望)のうちの少なくとも1つを含む。クレーム結果情報は、クレームに対する判断結果である。
【0059】
任意選択で、クレーム情報は、船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報を含む。
【0060】
任意選択で、クライアント端末は、APP又はWEBアプリケーションなどにより船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報を含むクレーム情報をサーバに送信する。サーバがクレーム情報を受信した後、運用整備担当者は、クレーム情報をチェックし、情報マークの色を変更する必要があるか否かを判断して、最後にクレーム結果情報をクライアント端末に送信する。
【0061】
本出願の実施例は、サーバに適用される船舶からの水質汚染物質の監視方法を提供する。該監視方法は、クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するステップと、汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するステップと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するステップとを含む。そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理できる。
【0062】
図2は、本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の他の監視方法フローチャートである。
【0063】
図2に示すように、該方法は、クライアント端末に適用され、以下のステップを含む。
【0064】
ステップS501は、サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信する。
【0065】
ステップS502は、サーバが、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定する。
【0066】
ステップS503は、サーバが、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定する。
【0067】
そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0068】
任意選択で、クライアント端末は、APP(Application、スマートフォンのサードパーティアプリ)及びWEB(インターネット)アプリケーションを含む。
【0069】
任意選択で、船舶が遠隔海域を航行するとき、北斗衛星測位システムが船舶航行位置情報をクライアント端末に送信し、乗組員が船舶排水設備を起動し、船舶排水設備が、船舶排水設備の作動時間情報をクライアント端末に送信する。このとき、船舶排水設備は、船舶に対する排出規制に応じて、汚水を排出し、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度をローカルに保存するとともに、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む排出監視情報をサーバに送信する。
【0070】
任意選択で、該方法は、ユーザの入力した船舶番号情報を取得するステップS601と、サーバが船舶番号情報に基づいて、対応する情報マークの色を調べることができるように、船舶番号情報をサーバに送信するステップS602と、サーバから送信された情報マークの色を受信するステップS603と、情報マークの色を表示するステップS604と、をさらに含む。
【0071】
任意選択で、ユーザは、クライアント端末におけるAPP又はWEBアプリケーションにより情報マークの色を調べることができる。管理監督者は、情報マークの色に基づいて、船舶に対して、ディーゼル補助金の控除、船舶検査不合格及び接岸拒否などの法的規定で許可される管理を行う。これらの管理が、乗組員が海洋漁業局などの部門に現場で申し込むときに有効になる。情報マーク評価規則は、地方によって個別に策定することができる。
【0072】
クライアント端末にレポートデータエクスポートコントロールが設けられる。ユーザがレポートデータエクスポートコントロールをクリックするとき、クライアント端末がレポートデータをエクスポートする。クライアント端末は、API(ApplicationProgrammingInterface、アプリケーションプログラミングインタフェース)により排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を他の設備に送信することができる。クライアント端末のAPPにおいて、ユーザがアカウントでログインした後、画面で船舶番号を入力することにより、対応する情報マークの色を調べることができる。監督部門は、アカウント、監視地域及び管理権限を入力し、サーバによる運用整備担当者に対する承認を受けた後、監視範囲内の船舶の情報マークの色を調べることができる。
【0073】
本出願の実施例は、クライアント端末に適用される船舶からの水質汚染物質の監視方法を提供する。該監視方法は、サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信するステップと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するステップと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するステップと、を含む。そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理することができる。
【0074】
図3は、本出願の実施例による船舶からの水質汚染物質の監視装置の模式図である。
【0075】
図3に示すように、実行主体がサーバである。サーバは、受信ユニット11、生成ユニット12、設定ユニット13及び特定ユニット14を備える。
【0076】
受信ユニット11は、クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するためのものである。
【0077】
生成ユニット12は、汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するためのものである。
【0078】
設定ユニット13は、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するためのものである。
【0079】
特定ユニット14は、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するためのものである。
【0080】
そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0081】
本出願の実施例は、サーバに適用される船舶からの水質汚染物質の監視装置を提供する。該監視装置は、クライアント端末から送信された排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報を受信するユニットと、汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成するユニットと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するユニットと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するユニットとを備える。そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理できる。
【0082】
本出願の実施例は、クライアント端末に適用される船舶からの水質汚染物質の監視装置を提供する。該監視装置は、サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信するための送信ユニットと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するユニットと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するユニットと、を備える。
【0083】
そのうち、排出監視情報は、船舶排水設備の作動時間情報、船舶航行位置情報及び船舶航行速度を含む。入港申込情報は、汚染物質の種類、汚染物質の数量、入港時間情報、港湾情報、船舶名称情報及び船舶番号情報を含む。
【0084】
任意選択で、図4に示すように、該装置は、ユーザの入力した船舶番号情報を取得するための取得ユニット21と、サーバが船舶番号情報に基づいて、対応する情報マークの色を調べることができるように、船舶番号情報をサーバに送信するための船舶番号情報送信ユニット22と、サーバから送信された情報マークの色を受信し、情報マークの色を表示するための表示ユニット23とをさらに備える。
【0085】
任意選択で、取得ユニット21は、さらにユーザの入力したクレーム情報を取得するために用いられる。
【0086】
任意選択で、送信ユニットは、さらにクレーム情報をサーバに送信するために用いられる。
【0087】
そのうち、クレーム情報は、船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報のうちの少なとも1つを含む。
【0088】
任意選択で、クレーム情報は、船舶番号情報、クレーム理由情報、証明情報及び要望情報を含む。
【0089】
任意選択で、取得ユニット21は、さらにクレーム結果情報を受信するために用いられる。
【0090】
本出願の実施例は、クライアント端末に適用される船舶からの水質汚染物質の監視装置を提供する。該監視装置は、サーバが汚染物質受渡し情報に基づいて、電子帳票を生成できるように、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報をサーバに送信するユニットと、電子帳票、入港申込情報及び排出監視情報に基づいて、排出監視情報、入港申込情報及び汚染物質受渡し情報によって生成されるマーク情報である情報マークの色を、所定の色に設定するユニットと、情報マークの所定の色に基づいて、船舶からの水質汚染物質(船舶からの汚染物質とも呼ばれる)の処理状態を特定するユニットとを備える。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理できる。
【0091】
本出願の実施例は、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されるとともにプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを有する電子設備をさらに提供する。プロセッサがコンピュータプログラムを実行するとき、上記実施例による船舶からの水質汚染物質の監視方法を実現する。
【0092】
本出願の実施例は、プロセッサ実行可能なプログラムコードを備えるコンピュータ読取可能な媒体をさらに提供する。コンピュータ読取可能な媒体にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるときに、上記実施例による船舶からの水質汚染物質の監視方法を実現する。
【0093】
本出願の実施例によるコンピュータプログラム製品は、プログラムコードを記憶する読取可能な記憶媒体を含む。上記プログラムコードに含まれるコマンドは、上記方法実施例における方法を実現するために用いられる。具体的な実現方法について、方法実施例を参照できるので、ここでその説明を省略する。
【0094】
当業者は、以上説明したシステムと装置の具体的な作業プロセスについて、前記方法の実施例における該当するプロセスを参照できるため、説明の便宜及び簡潔のために、ここでその説明を省略する。
【0095】
なお、本出願における実施例の説明において、明確な定義や限定がない限り、「取付」、「連係」、「接続」などの用語を、広義的に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。そして、機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通してもよい。当業者は、本出願における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0096】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売されたり使用されたりする場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されることが可能である。このような理解から、本出願の技術案のそのもの、或いは従来技術に寄与できる部分、或いは該技術案の一部は、ソフトウェア製品の形式で実現できる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ設備(パソコン、サーバ或いはネットワーク設備等)が本出願の各実施例における上記方法の全部又は一部のステップを実行するための複数のコマンドを含む。上記の記憶媒体は、USBディスク、携帯型ハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random-Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の各種の、プログラムコードの記憶できる媒体を含む。
【0097】
本出願の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、本出願を便宜的に及び簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置又は要素が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを明示又は暗示するものではないため、本出願を限定するものではないと理解すべきである。また、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明するためのものにすぎず、相対重要性を明示又は暗示するものではないと理解すべきである。
【0098】
最後に注意すべきなのが、上記の実施例は、本出願の技術案を説明するための具体的な実施形態にすぎず、本出願を限定するものではないので、本出願の保護範囲がこれに限定されない。上記の実施例を用いて本出願を詳しく説明したが、当業者は、本出願に開示された技術的範囲において、上記実施例に記載された技術案に対して改良又は変更の提案をすることができ、或いはその中の技術的特徴の一部に対して均等置換を行うこともできることが無論である。これらの改良、変更または置換の該当する技術案の本質は、本出願の実施例による技術案の主旨や範囲から逸脱せず、いずれも本出願の保護範囲に属するものである。
【0099】
産業上の利用可能性
本出願に係る船舶からの水質汚染物質の監視方法及び装置は、排出監視情報、入港申込情報と汚染物質受渡し情報によって情報マークを生成し、情報マークの色を、所定の色に設定する。これによって、情報マークに対して設定された色により、船舶を効果的に管理できる。
【符号の説明】
【0100】
11…受信ユニット
12…生成ユニット
13…設定ユニット
14…特定ユニット
21…取得ユニット
22…船舶番号情報送信ユニット
23…表示ユニット
図1
図2
図3
図4