(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-31
(45)【発行日】2023-04-10
(54)【発明の名称】スラブ構造
(51)【国際特許分類】
E04B 5/32 20060101AFI20230403BHJP
E04C 5/18 20060101ALI20230403BHJP
E04B 5/40 20060101ALN20230403BHJP
【FI】
E04B5/32 A
E04C5/18 104
E04B5/40 D
(21)【出願番号】P 2022012323
(22)【出願日】2022-01-28
(62)【分割の表示】P 2018192140の分割
【原出願日】2018-10-10
【審査請求日】2022-01-28
(73)【特許権者】
【識別番号】515033670
【氏名又は名称】有限会社都島興業
(73)【特許権者】
【識別番号】593130968
【氏名又は名称】株式会社トーアミ
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眞部 達也
【審査官】沖原 有里奈
(56)【参考文献】
【文献】実開昭53-162513(JP,U)
【文献】特開2017-172148(JP,A)
【文献】特開平10-338995(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 5/00-5/48
E04C 5/00-5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えているデッキプレートと、該デッキプレート上に載置している配筋用スペーサと、該配筋用スペーサ上に載置して敷設しているワイヤーメッシュと、前記デッキプレート上で所要のかぶり厚さを確保したコンクリート層とから構成されたスラブ構造において、
前記配筋用スペーサが、放射状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部と、該第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の各遠位端で前記デッキプレートに向けて垂設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部とを備えたコンクリート用鉄線からなり、
前記第一鉄筋支持脚部と第一鉄筋載置部と第四鉄筋載置部と第四鉄筋支持脚部とが、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第四鉄筋載置部、第四鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、
前記第二鉄筋支持脚部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第三鉄筋支持脚部とが、第二鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、
前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第四鉄筋載置部とが、各近位端で相互に結合しており、
前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の脚部長さ寸法が、前記梁部の高さ寸法よりも大きく、
前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法が、前記デッキプレートの前記梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジと他方側にある第二の下フランジとの下フランジ間内側寸法よりも大きく、かつ、下フランジ間外側寸法よりも小さい長さ寸法であり、
前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とが、前記デッキプレートの前記梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジ上に載置されているとともに、前記第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とが、他方側にある第二の下フランジ上に載置されて、前記配筋用スペーサが前記デッキプレート上に前記梁部を跨いで複数配設されていることを特徴とするスラブ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上面に突出している梁部を有するデッキプレート上に梁部を跨いで配設した配筋用スペーサにより、ひび割れ拡大防止用の鉄筋として敷設されるワイヤーメッシュをデッキプレートから離間した高さに支持しているスラブ構造及びこれを構成する配筋用スペーサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、合成スラブの施工時に使用される配筋用スペーサとして、デッキプレートの上フランジ上に載置しワイヤーメッシュを嵌合して用いるもの(特許文献1参照)、デッキプレートの山部に嵌合させて用いるもの(特許文献2参照)、直線状の載置部に逆U字状の脚部を設けたものであって、デッキプレートの下フランジにデッキ方向に沿って載置して用いられるもの(特許文献3参照)が知られており、これらに対し本発明者は、先にデッキプレート上に載置して安定的に自立させるとともにデッキプレートの幅調整板のような山部がない場所や柱周りにも配設することができ、また、ワイヤーメッシュを配筋用スペーサ上に載置するだけで高さを安定的に保持する配筋用スペーサを提案している(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012―97417号公報
【文献】特開2010―121271号公報
【文献】実用新案登録第3028038号公報
【文献】特許第6159842号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、梁部が上面に突出しているタイプのデッキプレートを用いて合成スラブを形成する場合には、梁部の立ち上がりの構造上、デッキプレートのデッキ方向の曲げには抵抗するものの、梁部に対する横向きの力が加わると容易に倒れてしまうおそれがあるので、施工作業者がワイヤーメッシュの上に乗って作業をすることを前提とすれば、梁部に荷重がかかるような配筋用スペーサは採用できない。
【0005】
このため、上述したような従来の配筋用スペーサのうち、デッキプレートの上フランジ上に載置して用いるタイプのものは、梁部の上に載置して用いることができず、デッキプレートの梁部に嵌合させて用いるタイプのものも同様に採用できず、直線状の載置部に逆U字状の脚部を設けたものの場合には、スペーサ配設時および鉄筋載置時にスペーサが極めて転倒しやすいという問題があった。
【0006】
また、本発明者が先に提案した配筋用スペーサは、鉄筋載置部を実質的に3本の脚により支承するものであるため、梁部が上面に高く突出しているデッキプレートにおいて梁部を跨ぐように配設して用いる場合には、安定性が失われる懸念がある。
【0007】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、デッキプレートの梁部を跨いで載置しても配筋用スペーサが下フランジ上に安定的かつ容易に位置決め配設でき、梁部に横向きの力が加わって倒れることを防止することができるスラブ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本請求項1に係る発明は、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えているデッキプレートと、該デッキプレート上に載置している配筋用スペーサと、該配筋用スペーサ上に載置して敷設しているワイヤーメッシュと、前記デッキプレート上で所要のかぶり厚さを確保したコンクリート層とから構成されたスラブ構造において、前記配筋用スペーサが、放射状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部と、該第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の各遠位端で前記デッキプレートに向けて垂設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部とを備えたコンクリート用鉄線からなり、前記第一鉄筋支持脚部と第一鉄筋載置部と第四鉄筋載置部と第四鉄筋支持脚部とが、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第四鉄筋載置部、第四鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、前記第二鉄筋支持脚部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第三鉄筋支持脚部とが、第二鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第四鉄筋載置部とが、各近位端で相互に結合しており、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の脚部長さ寸法が、前記梁部の高さ寸法よりも大きく、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法が、前記デッキプレートの前記梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジと他方側にある第二の下フランジとの下フランジ間内側寸法よりも大きく、かつ、下フランジ間外側寸法よりも小さい長さ寸法であり、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とが、前記デッキプレートの前記梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジ上に載置されているとともに、前記第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とが、他方側にある第二の下フランジ上に載置されて、前記配筋用スペーサが前記デッキプレート上に前記梁部を跨いで複数配設されていることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1に係るスラブ構造によれば、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えているデッキプレートと、このデッキプレート上に載置している配筋用スペーサと、この配筋用スペーサ上に載置して敷設しているワイヤーメッシュと、デッキプレート上で所要のかぶり厚さを確保したコンクリート層とから構成されていることにより、所要の強度を備えた合成スラブを構築することができるばかりでなく、本願発明に固有の以下の効果を奏することができる。
【0010】
まず、配筋用スペーサが、放射状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部と、この第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の各遠位端でデッキプレートに向けて垂設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部とを備えたコンクリート用鉄線からなり、第一鉄筋支持脚部と第一鉄筋載置部と第四鉄筋載置部と第四鉄筋支持脚部とが、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第四鉄筋載置部、第四鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、第二鉄筋支持脚部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第三鉄筋支持脚部とが、第二鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第四鉄筋載置部とが、各近位端で相互に結合していることにより、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第一鉄筋載置部と第四鉄筋載置部と第四鉄筋支持脚部とが形成するゲート状の構成と、第二鉄筋支持脚部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第三鉄筋支持脚部とが形成するゲート状の構成とが、それぞれワイヤーメッシュ等の荷重を支持するとともに荷重を四つの支持脚部に分散するため、配筋用スペーサがコンクリート用鉄線で構成されていても十分な強度を発揮することができ、さらに配筋用スペーサの各ゲート状の構成が相互に転倒を防止しているため、配筋用スペーサをデッキプレート上に載置しても転倒しにくいスラブ構造を得ることができる。
【0011】
次に、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の脚部長さ寸法が、デッキプレートの梁部高さよりも大きく形成されていることにより、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部がデッキプレートの梁部を跨ぎ、かつその梁部の一方側にある下フランジに第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方側にある下フランジに第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部が載置されるため、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、配筋用スペーサをデッキプレートの梁部を跨いで容易に位置決め配設して、梁部に横向きの力が加わって倒れることを防止するスラブ構造を得ることができる。
【0012】
また、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法が、デッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジと他方側にある第二の下フランジとの下フランジ間内側寸法よりも大きい長さ寸法に設定されていることにより、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある下フランジ上に載置すると同時に、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部を、他方側にある下フランジ上に配置するため、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、配筋用スペーサをデッキプレートの梁部を跨いで下フランジ上に安定的に配設するスラブ構造を得ることができる。
【0013】
さらに、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法が、デッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジと他方側にある第二の下フランジとの下フランジ間外側寸法よりも小さい長さ寸法に設定されていることにより、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある下フランジ上に載置すると同時に、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部を、他方側にある下フランジ上に載置するため、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、配筋用スペーサをデッキプレートの梁部を跨いで下フランジ上にさらに安定的に配設するスラブ構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る配筋用スペーサをデッキプレート上に配設し、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図。
【
図2】本発明に係る配筋用スペーサをデッキプレート上に載置した状態を示す斜視図。
【
図3】本発明の第一の実施例に係る配筋用スペーサを示す三面図。
【
図4】本発明のスラブ構造における配筋用スペーサとデッキプレートとの寸法関係を示す説明図。
【
図5】第一の参考例に係る配筋用スペーサの配置を示す説明図。
【
図6】第二の参考例に係る配筋用スペーサとデッキプレートの寸法関係を示す説明図。
【
図7】本発明の第二の実施例に係る配筋用スペーサを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る配筋用スペーサは、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えているデッキプレートと、該デッキプレート上に載置している配筋用スペーサと、該配筋用スペーサ上に載置して敷設しているワイヤーメッシュと、前記デッキプレート上で所要のかぶり厚さを確保したコンクリート層とから構成されたスラブ構造において、配筋用スペーサが、放射状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部と、この第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の各遠位端でデッキプレートに向けて垂設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部とを備えたコンクリート用鉄線からなり、第一鉄筋支持脚部と第一鉄筋載置部と第四鉄筋載置部と第四鉄筋支持脚部とが、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第四鉄筋載置部、第四鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、第二鉄筋支持脚部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第三鉄筋支持脚部とが、第二鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第三鉄筋載置部と第四鉄筋載置部とが、各近位端で相互に結合しており、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の脚部長さ寸法が、梁部の高さ寸法よりも大きく、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法が、デッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジと他方側にある第二の下フランジとの下フランジ間内側寸法よりも大きく、かつ、下フランジ間外側寸法よりも小さい長さ寸法であり、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とが、デッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある第一の下フランジ上に載置されているとともに、第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とが、他方側にある第二の下フランジ上に載置されて、配筋用スペーサが前記デッキプレート上に前記梁部を跨いで複数配設されて、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、デッキプレートの梁部を跨いで載置しても配筋用スペーサが下フランジ上に安定的かつ容易に位置決め配設でき、梁部に横向きの力が加わって倒れることを防止することができるスラブ構造であれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0016】
すなわち、本発明に係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の具体的な形状については、デッキプレートの水平面と平行な棒状に形成されていれば、平面視で直線状に限らず円弧状、S字状などを含む任意の形状に屈曲形成されていて良い。
【0017】
いずれの場合にも、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部の遠位端からそれぞれデッキプレートに向けて垂接された第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の4ヶ所で、所謂、4点支持状態で自立させることができるため、配筋用スペーサが転倒しにくく安定性が高い。
【0018】
第一鉄筋支持脚と第三鉄筋支持脚の距離および第二鉄筋支持脚と第四鉄筋支持脚の距離、すなわち幅方向の脚部間寸法が、使用するワイヤーメッシュの網目寸法Sよりも大きくなるように、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部を形成すれば、縦横に配筋用スペーサを複数配置する通常の使用方法において、一つの配筋用スペーサが複数個所でワイヤーメッシュを支持し脱落が起きないため所要のかぶり厚さを確保することができ、好ましい。
【0019】
上記幅方向の脚部間寸法を、使用する鉄筋格子の網目寸法Sの2倍の長さ寸法よりも大きく設定すれば、一つの配筋用スペーサが一層確実に複数個所でワイヤーメッシュを支持し脱落が起きないため、より一層好ましい。
【0020】
本発明に係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の具体的な形状、構造については、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部よび第四鉄筋載置部の遠位端でそれぞれデッキプレートに向けて垂設されていれば、如何なるものであっても構わない。
【0021】
例えば、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部は、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部を形成する丸棒材をそれぞれの遠位端で直角に曲げて形成してもよい。
【0022】
本発明に係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部の脚部長さ寸法は、
図3に示すように上方に突出する梁部を有するデッキプレートの梁部高さすなわちデッキプレートの最大高低差Hよりも大きく形成することが好ましい。
【0023】
このような寸法関係になっていれば、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用する場合であっても、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部がデッキプレートの梁部を跨ぎ、かつその梁部を備えた下フランジの一方側(梁部と右立上部との中間部)にある下フランジに第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに、梁部を備えた下フランジの他方側(梁部と左立上部との中間部)にある下フランジに第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部が載置されるため、容易に位置決めをし、安定的に配設して、梁部に横向きの力が加わって倒れることを防止することができるからである。
【0024】
本発明に係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部及び第四鉄筋支持脚部は、
図3及び
図4に示すように、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さが、デッキプレートの複数の下フランジ間の距離に対応していることが好ましく、特に上方に突出する梁部を有するデッキプレートを使用する場合には、その梁部を備えた下フランジの両側にある下フランジの下フランジ間内側寸法よりも大きく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想長方形の長辺の長さのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んだ幅方向脚部間内側寸法が、
図4に示すようにデッキプレートの梁部の両側にある下フランジの下フランジ間内側寸法よりも大きく形成されていることが好ましい。
【0025】
このような寸法関係になっていれば、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、各鉄筋支持脚部が第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側(梁部と右立上部との中間部)にある下フランジに載置し、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部を梁部の他方側(梁部と左立上部との中間部)にある下フランジ上に載置し、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第三鉄筋載置部および第四鉄筋載置部がデッキプレートの梁部を跨いで安定的に配設することができるからである。
【0026】
さらに、本発明に係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部は、
図3に示すように第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部と第四鉄筋支持脚部とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さが、デッキプレートの複数の下フランジ間の距離に対応していることが好ましく、特に上方に突出する梁部を有するデッキプレートを使用する場合には、その梁部を備えた下フランジの両側にある二つの下フランジの下フランジ間外側寸法よりも小さく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想長方形の長辺の長さのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んだ幅方向脚部間外側寸法が、
図4に示すように梁部の両側にある二つの下フランジの下フランジ間外側寸法よりも小さく形成されていることが好ましい。
【0027】
このような寸法関係になっていれば、上フランジよりも上面に突出する梁部を下フランジに備えたデッキプレートを使用して、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレートの梁部を備えた下フランジの一方側にある下フランジに載置し、第三鉄筋支持脚部および第四鉄筋支持脚部を、梁部を備えた下フランジの他方にある下フランジに載置し、デッキプレートの梁部を跨いで安定的に配設することができるからである。
【0028】
本発明に係る配筋用スペーサを構成する素材としては、ワイヤーメッシュを構成する鉄線、例えば日本工業規格JISG3532「鉄線」で定義されているSWM―P、SWM―C、SWM―RまたはSWM―Iに適合したコンクリート用鉄線を用いることができ、これらは一般にミルシートにより機械的性質が確認・証明できるため好ましい。また、丸鋼又は異形鉄筋を使用してもよい。
【0029】
本発明に係る配筋用スペーサ配筋用スペーサが支持するひび割れ拡大防止用の鉄筋としては、溶接金網または鉄筋格子、すなわち、予め複数の鉄筋または鉄線を縦横に格子状に配置してスポット溶接またはワイヤによる締結等により一体としたいわゆるユニット鉄筋又はワイヤーメッシュが好ましいが、施工現場で複数の鉄筋を格子状等に直組みしたものであっても構わない。本特許明細書においては、これらの代表としてワイヤーメッシュを用いて説明している。
【0030】
本発明の配筋用スペーサが支持するワイヤーメッシュは、その網目寸法が50mm、75mm、100mm、150mm、200mm、250mmまたは300mmであるものを用いることができるが、これに限らない。
【0031】
本発明の配筋用スペーサを使用して合成スラブを施工する際には、デッキプレート上に配筋用スペーサを概ね一定間隔で複数配設する。この間隔は、上記網目寸法の整数倍とすることが望ましく、通常は3倍乃至5倍程度であるが、この間隔の間で鉄筋が撓んでも所用のかぶり厚さを確保できる限り、任意の間隔で配設することができる。
【実施例1】
【0032】
以下に、本発明の第1の実施例に係るスラブ構造及びこれを構成する配筋用スペーサについて、
図1乃至
図4に基づいて説明する。
ここで、
図1は本発明に係る配筋用スペーサをデッキプレート上に配設し、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図、
図2は本発明に係る配筋用スペーサをデッキプレート上に載置した状態を示す斜視図、
図3は本発明の第一の実施例に係る配筋用スペーサを示す三面図、
図4は本発明のスラブ構造における配筋用スペーサとデッキプレートの寸法関係を示す説明図である。
【0033】
本実施例に係るスラブ構造100は、
図1に示すように、デッキプレート200の上面に複数の配筋用スペーサ400を例えば800mm間隔に配置し、さらに配筋用スペーサ400上にワイヤーメッシュ300を載置することにより、合成スラブを施工するためにコンクリートを打設する際に、敷設したワイヤーメッシュ300のデッキプレート200からの高さを確保して構成している。
【0034】
本実施例に係るデッキプレート200は、サイノスデッキ(登録商標)と呼ばれているもので、その寸法は、梁支持部221に支持された梁部220の高さ、すなわちデッキプレート200の最大高低差H=90(mm)、右立上部231と左立上部232間の幅=400(mm)、表示厚さt=1.0(mm)または1.2(mm)または1.6(mm)、梁部220の両側にある第一の下フランジ212および第二の下フランジ212の内側どうしの幅、すなわち下フランジ間内側寸法W1=156(mm)、梁部220の両側にある第一の下フランジ212および第二の下フランジ212の外側どうしの幅、すなわち下フランジ間外側寸法W2=243(mm)である。
【0035】
したがって、デッキプレート200は、上フランジ211よりも上面に突出する梁部220を下フランジ212に備えた構成となっている。
【0036】
本実施例に係るワイヤーメッシュ300は、網目寸法S=150(mm)で直径6(mm)の丸鋼からなるものである。
【0037】
本実施例に係る配筋用スペーサ400は、鋼製であって、
図2および
図3に示すように、直径6mmのコンクリート用鉄線に曲げ加工を施して構成している。
【0038】
第一鉄筋載置部411、第二鉄筋載置部412、第三鉄筋載置部413および第四鉄筋載置部414は放射状に水平配置されており、さらに、第一鉄筋載置部411と第二鉄筋載置部412と第三鉄筋載置部413と第四鉄筋載置部414とが、同一の高さに配置構成されており、第一鉄筋載置部411の近位端411b、第二鉄筋載置部412の近位端412b、第三鉄筋載置部413の近位端413bおよび第四鉄筋載置部414の近位端414bが相互に結合して結合部400Cを形成している。
【0039】
また、第一鉄筋載置部411の遠位端411aから第一鉄筋支持脚部421がデッキプレート200に向けて垂設され、第二鉄筋載置部412の遠位端412aから第二鉄筋支持脚部422がデッキプレート200に向けて垂設され、第三鉄筋載置部413の遠位端413aから第三鉄筋支持脚部423がデッキプレート200に向けて垂設され、第四鉄筋載置部414の遠位端414aから第四鉄筋支持脚部424がデッキプレート200に向けて垂設されている。
【0040】
第一鉄筋支持脚部421、第二鉄筋支持脚部422、第三鉄筋支持脚部423および第四鉄筋支持脚部424の脚部長さ寸法hはいずれも95mmであり、すなわち第一鉄筋支持脚部421、第二鉄筋支持脚部422、第三鉄筋支持脚部423および第四鉄筋支持脚部424に共通する脚部長さ寸法hが95mmであり、またそれぞれ直線状に構成されている第一鉄筋載置部411、第二鉄筋載置部412、第三鉄筋載置部413および第四鉄筋載置部414の長さ寸法はそれぞれ125mmである。なお、第一鉄筋載置部421と第四鉄筋載置部424とが、直線状に配置構成され、第二鉄筋載置部422と第三鉄筋載置部423とが、直線状に配置構成されている。
【0041】
第一鉄筋支持脚部421と第二鉄筋支持脚部422と第三鉄筋支持脚部423と第四鉄筋支持脚部424とを結ぶ線により形成される仮想長方形の長辺の長さ寸法、すなわち第一鉄筋支持脚部421と第三鉄筋支持脚部423の間の距離、および第二鉄筋支持脚部422と第四鉄筋支持脚部424の間の距離のうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んだ幅方向脚部間内側寸法L1が200mm、また、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んだ幅方向脚部間外側寸法L2が206mmである。
【0042】
以下、本実施例のスラブ構造100により合成スラブを施工する手順を説明する。
【0043】
スラブ構造100による合成スラブの施工では、まずデッキプレート工事として、デッキプレート200を施工現場に搬入し、敷き込み、梁との接合、小口ふさぎ等を行った後に配筋工事を行う。
【0044】
配筋工事においては、
図1に示すように、本実施例に係る配筋用スペーサ400をデッキプレート200の梁部220を跨いで800mm間隔で配置し、幅方向には適宜間隔で配置することにより、配筋用スペーサ400を配設する。この際、
図4に示すように、第一鉄筋支持脚部421および第二鉄筋支持脚部422をデッキプレート200の梁部220を備えた下フランジ212の一方側にある第一の下フランジ212に載置し、第三鉄筋支持脚部423および第四鉄筋支持脚部424を、梁部220を備えた下フランジ212の他方側にある第二の下フランジ212に載置し、第一鉄筋載置部411、第二鉄筋載置部412、第三鉄筋載置部413および第四鉄筋載置部414がデッキプレート200の梁部220を跨いで安定的に配設する。
【0045】
その後に、等間隔で配設されている配筋用スペーサ400の上に、ワイヤーメッシュ300を載置し、重ね長さ300mmで敷設し継ぎ手部の処理を行う。これにより、配筋用スペーサ400がワイヤーメッシュ300の底面に配置されることになる。
【0046】
配筋工事の後にコンクリート工事を行う。コンクリート工事としてコンクリートの打ち込みと養生を行ってコンクリート層500を形成し、合成スラブが完成する。
[参考例1]
【0047】
次に、第1の参考例に係る、配筋用スペーサ400を用いる他の施工方法について
図5に基づいて説明する。
図5は、第一の参考例に係る配筋用スペーサ400の配置を示す説明図である。
【0048】
本参考例においては、L1=150(mm)、L2=156(mm)に構成し、配筋用スペーサ400が梁部220を跨がないように、隣接する梁部220の間にある第一の下フランジ212上に第一鉄筋支持脚部421と第二鉄筋支持脚部422とを載置し、第二の下フランジ212上に第三鉄筋支持脚部423と第四鉄筋支持脚部424とを載置したこと以外は、実施例1と同様に配筋用スペーサ400を構成し、コンクリート工事を行っている。
[参考例2]
【0049】
次に、第2の参考例に係る、配筋用スペーサ400を用いる他の施工方法について
図6に基づいて説明する。
図6は、第二の参考例に係る配筋用スペーサ400とデッキプレート200の寸法関係を示す説明図である。
【0050】
本参考例において用いられるデッキプレート200は、上方に突出する梁部を有さない、いわゆる溝広タイプ50と呼ばれているもので、その寸法は、その山部高さすなわちデッキプレート200の最大高低差H′=50(mm)、単位幅B=300(mm)、溝下寸法b=125(mm)、表示厚さt=1.2(mm)、山部幅すなわち下フランジ間内側寸法W1=175(mm)である。
【0051】
また、本参考例で用いる配筋用スペーサ400は、L1=210(mm)、L2=216(mm)である以外は実施例1と同様に構成している。
【0052】
本参考例においては、第一鉄筋支持脚部421および第二鉄筋支持脚部422をデッキプレート200の山部213の一方側に隣接する第一の下フランジ212上に載置し、第三鉄筋支持脚部423および第四鉄筋支持脚部424を山部213の他方側に隣接する第二の下フランジ212上に載置し、第一鉄筋載置部411と第二鉄筋載置部412と第三鉄筋載置部413と第四鉄筋載置部414とが、デッキプレート200の山部213を跨ぐように安定的に配設する以外は、実施例1と同様にコンクリート工事を行っている。
【実施例2】
【0053】
以下に、本発明の第2の実施例に係る配筋用スペーサについて、
図7に基づいて説明する。
図7は本発明の第2の実施例に係る配筋用スペーサを示す斜視図である。
【0054】
本実施例に係る配筋用スペーサ400′は、結合部400C′における具体的な結合の態様が異なる以外は、実施例1に係る配筋用スペーサ400と同様に構成している。
【0055】
本実施例においては、第一鉄筋載置部411′と第四鉄筋載置部414′とが同一の高さで直線状に配置構成され、 第二鉄筋載置部412′と第三鉄筋載置部413′とが、同一の高さで直線状に配置構成されており、さらに、第一鉄筋支持脚部421′と第一鉄筋載置部411′第四鉄筋載置部414′と第四鉄筋支持脚部424′とがこの配置順序で一連一体に構成されてコの字型を形成しており、また、第二鉄筋支持脚部422と第二鉄筋載置部412′と第三鉄筋載置部413′と第三鉄筋支持脚部423′とが、この配置順序で一連一体に構成されてコの字型を形成しており、これら二つのコの字型の構成が、結合部400C′において上下に重なる交差状に配置されて溶接されている。
【0056】
このような構成とすれば、低コストで配筋用スペーサ400′を製造し、この配筋用スペーサ400′を用いてスラブ構造100を構成すれば、実施例1の場合とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0057】
以上説明したように、本発明の実施例1に係るスラブ構造100によれば、上フランジ211よりも上面に突出する梁部220を下フランジ212に備えたデッキプレート200を使用して、デッキプレート200の梁部220を跨いで載置しても配筋用スペーサ400又は400′が下フランジ212上に安定的かつ容易に位置決め配設でき、この配筋用スペーサ400又は400′上にワイヤーメッシュ300を載置するだけで高さを安定的に保持して、梁部220に横向きの力が加わって倒れることを防止して合成スラブを施工することができる。
【符号の説明】
【0058】
100・・・・・・・・・・・スラブ構造
200・・・・・・・・・・・デッキプレート
211・・・・・・・・・・上フランジ
212・・・・・・・・・・下フランジ
213・・・・・・・・・・山部
220・・・・・・・・・・梁部
221・・・・・・・・・・梁支持部
231・・・・・・・・・・右立上部
232・・・・・・・・・・左立上部
300・・・・・・・・・・・ワイヤーメッシュ
400、400′・・・・・・配筋用スペーサ
400C、400C′・・・・結合部
411、411′・・・・・第一鉄筋載置部
411a、411a′・・・第一鉄筋載置部の遠位端
411b、411b′・・・第一鉄筋載置部の近位端
412、412′・・・・・第二鉄筋載置部
412a、412a′・・・第二鉄筋載置部の遠位端
412b、411b′・・・第二鉄筋載置部の近位端
413、413′・・・・・第三鉄筋載置部
413a、413a′・・・第三鉄筋載置部の遠位端
413b、413b′・・・第三鉄筋載置部の近位端
414、414′・・・・・第四鉄筋載置部
414a、414a′・・・第四鉄筋載置部の遠位端
414b、414b′・・・第四鉄筋載置部の近位端
421、421′・・・・・第一鉄筋支持脚部
422、422′・・・・・第二鉄筋支持脚部
423、423′・・・・・第三鉄筋支持脚部
424、424′・・・・・第四鉄筋支持脚部
500・・・・・・・・・・・コンクリート層
h・・・・・・・・・・・・・脚部長さ寸法
L1・・・・・・・・・・・・幅方向脚部間内側寸法
L2・・・・・・・・・・・・幅方向脚部間外側寸法
W1・・・・・・・・・・・・下フランジ間内側寸法
W2・・・・・・・・・・・・下フランジ間外側寸法
H、H′・・・・・・・・・・デッキプレートの最大高低差(梁部高さ、山部高さ)
S・・・・・・・・・・・・・網目寸法
B・・・・・・・・・・・・・単位幅
b・・・・・・・・・・・・・溝下寸法