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特許7254488空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラム
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  • 特許-空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-31
(45)【発行日】2023-04-10
(54)【発明の名称】空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   F25B 1/00 20060101AFI20230403BHJP
   F24F 11/64 20180101ALI20230403BHJP
   F24F 11/86 20180101ALI20230403BHJP
   F24F 110/12 20180101ALN20230403BHJP
   F24F 140/00 20180101ALN20230403BHJP
【FI】
F25B1/00 321J
F24F11/64
F24F11/86
F25B1/00 351U
F24F110:12
F24F140:00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018219344
(22)【出願日】2018-11-22
(65)【公開番号】P2020085316
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(72)【発明者】
【氏名】東浦 国広
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼野 雅司
(72)【発明者】
【氏名】金森 梓
(72)【発明者】
【氏名】青山 拓真
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 槙吾
【審査官】森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-022947(JP,A)
【文献】特開2015-127621(JP,A)
【文献】特開昭63-294461(JP,A)
【文献】特開2018-059656(JP,A)
【文献】特開2012-241916(JP,A)
【文献】特開2016-099095(JP,A)
【文献】特開2003-056890(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00
F24F 11/64
F24F 11/86
F24F 110/12
F24F 140/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機を備える室外機を備えた空気調和装置の制御装置であって、
前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、
前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、
前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御する電流制御を行い、
前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、
前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流制御を停止する空気調和装置の制御装置。
【請求項2】
前記電流値が前記第2電流値の場合、前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第1外気温閾値に2℃加えた温度を超えると、前記電流値を前記第1電流値に変更する請求項1に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項3】
前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第1外気温閾値よりも低い第2外気温閾値以下の場合、前記電流値を前記第2電流値よりも大きい第3電流値とする請求項2に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項4】
前記電流値が前記第3電流値の場合、前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第2外気温閾値に2℃加えた温度を超えると、前記電流値を前記第2電流値に変更する請求項3に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項5】
前記電流制御の停止中に、前記吐出温度が前記第1吐出温度閾値よりも低い第2吐出温度閾値以下となると、前記電流制御を開始する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項6】
前記電流値が第3電流値の場合、前記吐出温度が前記第2吐出温度閾値よりも低い第3吐出温度閾値以上であれば、前記電流値を前記第2電流値とする請求項に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項7】
前記電流値が前記第2電流値の場合、前記吐出温度が前記第2吐出温度閾値以上であれば、前記電流値を前記第1電流値とする請求項または請求項に記載の空気調和装置の制御装置。
【請求項8】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載の制御装置を備えた空気調和装置。
【請求項9】
圧縮機を備える室外機を備えた空気調和装置の制御方法であって、
前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、
前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、
前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御する工程を備え
前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、
前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流値を制御する工程を停止する工程を備える空気調和装置の制御方法。
【請求項10】
圧縮機を備える室外機を備えた空気調和装置に適用される制御プログラムであって、
前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、
前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、
前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御するステップを有し、
前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、
前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流値を制御するステップを停止するステップを有する空気調和装置に適用される制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
空気調和装置の冷凍サイクルでは、閉回路中に冷媒および潤滑油が封入されている。例えば外気温が低い場合に圧縮機を停止させると、室外機内に配置された圧縮機の温度が低下して冷媒が液状態(液寝込み)となり、圧縮機内部の潤滑油に冷媒が溶解するため潤滑油の粘度低下が発生する。この状態で圧縮機を起動させると、潤滑油が冷媒とともに吐出され潤滑油が不足すること及び潤滑油の粘度が低下することにより、油膜の形成不全や液圧縮が発生し、圧縮機が損傷する虞がある。
【0003】
これを防止するために、空気調和装置の運転停止中に、暖房運転を開始するに先立って、インバータから圧縮機のモータコイルに電流を流し、圧縮機内部を予熱することが行われている。圧縮機内部の予熱により、潤滑油中に溶け込んでいる冷媒を蒸発させることで、低温時の暖房運転の立ち上がり性能を改善することができる。
例えば、特許文献1乃至6には、外気温が所定の温度よりも低い場合に、モータコイルに電流を流すことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開昭62-33242号公報
【文献】特開昭63-294461号公報
【文献】特開平3-59358号公報
【文献】特開平5-34024号公報
【文献】特開平11-83208号公報
【文献】特開2000-292014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1乃至6に開示された発明では、制御の契機となる外気温の所定温度が一の値であるため、外気温が想定よりも低い場合であってもモータコイルに流れる電流は一定であり、予熱が不足する可能性があるという問題があった。また、外気温が低いことを想定してモータコイルに流れる電流を大きくすると、外気温が想定よりも高い場合に余剰の予熱がなされて不要な電流が流れ、電力量が上昇することとなる。さらに余剰電流が流れ続けると、モータコイルが使用制限温度を超えてしまい、モータコイルの破損、また圧縮機の破損につながる虞がある。
【0006】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、外気温に基づきモータコイルへ流す電流値を変更する制御を行う空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムは以下の手段を採用する。
本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る空気調和装置の制御装置は、圧縮機を備えた室外機を備える空気調和装置の制御装置であって、前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御する電流制御を行い、前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流制御を停止する
【0008】
本態様によれば、室外機内部に備えられた外気温センサが検知した外気温に基づき、圧縮機内部に備えられたモータコイルへ流す電流値を制御する電流制御を行うことから、外気温の変化に合わせてモータコイルの温度を変化させることができる。
また、本態様によれば、圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、電流制御を停止することから、冷媒の吐出温度に基づいてモータコイルの温度を監視し、モータコイルの温度が上昇しすぎてモータコイルや圧縮機が損傷するのを未然に防ぐことができる。また実際の冷媒の温度に基づく制御を行うことから、実情に即した制御とすることができ、余分な電流を流すことが無く省力化およびコスト削減することができる。
ここで第1吐出温度閾値は、モータコイルの使用制限温度を超えないように設定された温度に対応し、圧縮機保護となる冷媒吐出温度であるとする。
【0009】
空気調和装置が停止している間に、室外機が設置されている屋外の気温が低いと、潤滑油中に液化した冷媒が溶解し溜まりこむことがある。そこで、外気温センサが検知した外気温に基づき、圧縮機内部に備えられたモータコイルへ電流を流すことで、外気温が低い場合はモータコイルへの電流値を上げて予熱を行って冷媒を蒸発させることができ、また外気温が高い場合はモータコイルへの電流値を下げて余分な予熱を行わないよう制御することができる。このように、過不足なく適切な予熱を行い、暖房運転時の立ち上がりを改善することができる。また適切な予熱を行うため、不要な電流を流すことが無いことから、電力量を抑え、エネルギーの省力化およびコスト削減を行うことができる。
【0010】
また外気温センサが検知した外気温が、マイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合に、モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、外気温が第1外気温閾値以下の場合は電流値を第1電流値よりも大きい第2電流値とすることから、外気温に合わせた電流値を流すことができる。また外気温が第1外気温閾値以下の場合はさらに電流値を大きくするため、外気温が低い場合に予熱が不足するのを防ぎ、冷媒寝込みを防止することができる。
【0011】
上記態様では、前記電流値が前記第2電流値の場合、前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第1外気温閾値に2℃加えた温度を超えると、前記電流値を前記第1電流値に変更するとしてもよい。
【0012】
本態様によれば、電流値が第2電流値の場合、外気温センサが検知した外気温が第1外気温閾値+2℃を超えると、モータコイルへ流す電流値を第1電流値に変更することから、当初第1外気温閾値以下の外気温であっても、外気温が上昇すると予熱が少なくてもよいため、外気温に合わせた電流値とすることができる。また、ヒステリシスを持たせた制御とするため、外気温が第1外気温閾値の境界値近くの温度であっても電流値がハンチングを起こすことがない。
【0013】
上記態様では、前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第1外気温閾値よりも低い第2外気温閾値以下の場合、前記電流値を前記第2電流値よりも大きい第3電流値とするとしてもよい。
【0014】
本態様によれば、外気温センサが検知した外気温が第1外気温閾値よりも低い第2外気温閾値以下の場合、電流値を第2電流値よりも大きい第3電流値とすることから、外気温がさらに低い第2外気温閾値以下の場合に、予熱が不足するのを防ぎ、冷媒寝込みを防止することができる。
【0015】
上記態様では、前記電流値が前記第3電流値の場合、前記外気温センサが検知した前記外気温が前記第2外気温閾値に2℃加えた温度を超えると、前記電流値を前記第2電流値に変更するとしてもよい。
【0016】
本態様によれば、電流値が第3電流値の場合、外気温センサが検知した外気温が第2外気温閾値+2℃を超えると、モータコイルへ流す電流値を第2電流値に変更することから、当初第2外気温閾値以下の外気温であっても、外気温が上昇すると予熱が少なくてもよいため、外気温に合わせた電流値とすることができる。また、ヒステリシスを持たせた制御とするため、外気温が第2外気温閾値の境界値近くの温度であっても電流値がハンチングを起こすことがない。
【0019】
上記態様では、前記電流制御の停止中に、前記吐出温度が前記第1吐出温度閾値よりも低い第2吐出温度閾値以下となると、前記電流制御を開始するとしてもよい。
【0020】
本態様によれば、電流制御の停止中に吐出温度が第1吐出温度閾値よりも低い第2吐出温度閾値以下となると、電流制御を開始することから、電流制御が停止されたモータコイルに電流が流れず冷媒の加熱が行われないままでは冷媒寝込みが発生する可能性があるが、モータコイル及び圧縮機の保護を行いつつ再度冷媒の加熱を行うことができる。これにより、予熱の不足を未然に防ぎ、寝込み冷媒の供給を抑え、圧縮機の損傷を防ぐことができる。また、室内機の熱交換器の立ち上がりを改善することができる。
【0021】
上記態様では、前記電流値が前記第3電流値の場合、前記吐出温度が前記第2吐出温度閾値よりも低い第3吐出温度閾値以上であれば、前記電流値を前記第2電流値とするとしてもよい。
【0022】
本態様によれば、吐出温度が第3吐出温度閾値以上の場合は、電流値を第2電流値とすることから、圧縮機に設けられたモータコイルによる予熱で上昇した冷媒の吐出温度に基づき電流値を変更することができる。実際の冷媒の温度に基づく制御を行うことから、実情に即した制御とすることができ、余分な電流を流すことが無く省力化およびコスト削減することができる。また、暖房時における室内機の熱交換器の立ち上がりを改善することができる。
ここで、第3吐出温度閾値は、室内機の熱交換器の暖房運転時の立ち上がり時の改善が見込める吐出温度の閾値であるとする。
【0023】
上記態様では、前記電流値が前記第2電流値の場合、前記吐出温度が前記第2吐出温度閾値以上であれば、前記電流値を前記第1電流値とするとしてもよい。
【0024】
本態様によれば、吐出温度が第2吐出温度閾値以上の場合は、モータコイルの電流値を第1電流値とすることから、モータコイルによる予熱によって冷媒の吐出温度がさらに上昇すると、電流値を下げて余分な電流を流すことを防ぐことができる。
【0025】
本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る空気調和装置は、前述のいずれかに記載の制御装置を備える。
【0026】
本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る空気調和装置の制御方法は、圧縮機を備える室外機を備えた空気調和装置の制御方法であって、前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御する工程を備え、前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流値を制御する工程を停止する工程を備える
【0027】
本開示の幾つかの実施形態における一態様に係る空気調和装置に適用される制御プログラムは、圧縮機を備える室外機を備えた空気調和装置に適用される制御プログラムであって、前記室外機は、その内部に設けられ外気温を検知する外気温センサを備え、前記圧縮機は、その内部に該圧縮機を駆動するモータのモータコイルを備え、前記空気調和装置の停止中に、前記外気温センサが検知した前記外気温がマイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合、前記モータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、前記外気温が前記第1外気温閾値以下の場合、前記モータコイルへ流す前記電流値を前記第1電流値よりも大きい第2電流値とするように、前記電流値を制御するステップを有し、前記圧縮機の吐出側に冷媒の吐出温度を検知する温度センサが設けられ、前記吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、前記電流値を制御するステップを停止するステップを有する
【発明の効果】
【0028】
本開示によれば、外気温が閾値より大きい場合はモータコイルへ流す電流値を第1電流値とし、閾値以下の場合は第1電流値より大きい第2電流値とするので、外気温に合わせた電流値を流し、適切な予熱を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】幾つかの実施形態に係る空気調和装置の暖房運転時の一態様を示した概略構成図である。
図2】幾つかの実施形態に係る空気調和装置における外気温と電流値の関係を示したグラフである。
図3】幾つかの実施形態に係る空気調和装置における外気温と電流値の関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に、本開示の幾つかの実施形態に係る空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムの各実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本開示の幾つかの実施形態に係る空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムの暖房運転時の一態様の概略構成が示されている。
空気調和装置1は、1台の室外機2に、1台の室内機3が接続されたものである。
【0031】
室外機2は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機10と、圧縮機10に吸入される冷媒ガスから液分を分離し、ガス分のみを圧縮機10側に吸入させるアキュームレータ19と、冷媒の循環方向を切換える室外側四方切換弁12と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器20とを備えている。
室外機2側の上記各機器は、冷媒配管22を介して順次接続され、公知の室外側冷媒回路23を構成している。また、室外機2には、室外熱交換器20に対して外気を送風する室外ファン(図示せず)が設けられている。
【0032】
室外機2には、その内部に外気温を検知する外気温センサ50が備えられている。外気温センサ50は、前述の室外機2の各機器からの温度の影響を受けないように、室外機2内部に設置される。
【0033】
室外機2の圧縮機10内部には、圧縮機10を駆動するモータのモータコイル40が備えられている。モータコイル40には、インバータから電流が供給される。
【0034】
室内機3は、室内空気を冷媒と熱交換させて冷却又は加熱し、室内の空調に供する室内熱交換器30と、室内熱交換器30を介して室内空気を循環させる室内ファン(図示せず)と、室内コントローラ(図示せず)とを備え、室外機2に接続されている。
【0035】
図1では、1台の室内機3が設置されている場合について例示しているが、設置台数については任意に決定することができる。
【0036】
制御装置70は、室内コントローラなどにより設定された設定温度や、室内温度、室外機2に設置された外気温センサ50により検知された外気温等を取得し、モータコイル40へ流される電流値の制御、室外側四方切換弁12の切換制御等を行う。
制御装置70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0037】
上記の空気調和装置1において、暖房運転は、以下のように行われる。
圧縮機10により圧縮され、吐出された高温高圧の冷媒ガスは、室外側四方切換弁12を介して室内機3側に循環される。この高圧ガス冷媒は、室外機2から導出され、冷媒配管を介して室内機3に導入される。
【0038】
室内機3に導入された高温高圧の冷媒ガスは、室内熱交換器30で室内ファン(図示せず)を介して循環される室内空気と熱交換され、これにより加熱された室内空気は室内に吹出されて暖房に供される。一方、室内熱交換器30で凝縮液化された冷媒は、冷媒配管を経て室外機2に戻る。
【0039】
室外機2に戻った冷媒は、室外熱交換器20に流入される。
室外熱交換器20では、室外ファンから送風される外気と冷媒とが熱交換され、冷媒は外気から吸熱して蒸発ガス化される。この冷媒は、室外熱交換器20から室外側四方切換弁12を経て、アキュームレータ19に導入される。アキュームレータ19では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離されてガス分のみが圧縮機10に吸入され、圧縮機10において再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって暖房運転が行われる。
【0040】
外気温が低い場合に空気調和装置1が運転を停止すると、圧縮機10も停止となる。室外機2内に配置された圧縮機10の温度は低下し、冷媒は液状態(液寝込み)となり、圧縮機10内部の潤滑油に冷媒が溶解するため潤滑油の粘度低下が発生する。この状態のまま空気調和装置1が運転開始して圧縮機10が起動されると、潤滑油が冷媒とともに吐出される。圧縮機10内の潤滑油の不足および粘度の低下によって油膜の形成不全や液圧縮が発生し、圧縮機10が損傷する虞がある。
【0041】
そこで本実施形態では、室外機2に設置された外気温センサ50により外気温を検知し、外気温に基づき圧縮機10内部に備えられたモータコイル40への電流値を制御するものとする。モータコイル40は、電流が流れることで発熱し、その発熱量は電流の大きさに比例して大きくなる。モータコイル40が発熱することで、圧縮機10に予熱が与えられる。冷媒は加熱され、液寝込みとなっていた冷媒を蒸発させることができる。
【0042】
図2には、本開示の幾つかの実施形態に係る空気調和装置における外気温と電流値の関係が表されたグラフが示されている。
図2のグラフにおいて、縦軸はモータコイル40に流れる電流値(A)、横軸は外気温センサ50が検知する外気温(℃)を示す。
【0043】
図2に示されるように、外気温センサ50が検知する外気温が第1外気温閾値T1(T1<-4℃とする)より高くマイナス2℃以下の場合は、モータコイル40へ流れる電流値は第1電流値I1に制御される。
【0044】
さらに外気温が低く、外気温センサ50が検知する外気温が第1外気温閾値T1以下の場合は、モータコイル40へ流れる電流値は第1電流値よりも大きい第2電流値I2に制御される。
【0045】
ここで、寒冷地に設置される等さらに外気温が下がる場合には、第2外気温閾値T2を設けてもよい。その場合は、第2外気温閾値T2はT1-2(℃)より低い値とする。外気温センサ50が検知する外気温が第2外気温閾値T2より高く第1外気温閾値T1以下の場合は、モータコイル40へ流れる電流値は第2電流値I2に制御される。また、外気温が第2外気温閾値T2以下の場合は、モータコイル40へ流れる電流値は、第2電流値I2よりも大きい第3電流値I3に制御される。
【0046】
天候の変化などにより、外気温は変動する。そこで、外気温センサ50が検知する外気温に応じて、モータコイル40へ流れる電流値を変更するものとする。外気温が下降する場合には、上述の制御が行われる。外気温が上昇する場合にも同じ閾値を用いて制御を行うとすると、外気温が例えば第1外気温閾値T1近辺で変動した場合に、電流値が第1電流値I1と第2電流値I2との間でハンチングを起こす可能性がある。
そこで、第1外気温閾値T1よりも大きな値であるT1+2(℃)を設定し、電流値が第2電流値I2の場合に、電流値を第2電流値I2から第1電流値I1へ切り替える場合の閾値として用いるものとする。T1+2(℃)は、温度変化を考慮し外気温が微小変動で第1外気温閾値T1を超えても電流値の切り替えが起こらないように設定された値である。
同様に、第2外気温閾値T2に対し、第2外気温閾値T2よりも大きな値であるT2+2(℃)を設定し、電流値が第3電流値I3の場合に、電流値を第3電流値I3から第2電流値I2へ切り替える場合の閾値として用いるものとする。
【0047】
電流値が第2電流値I2の場合に、外気温センサ50が検知する外気温が第1外気温閾値T1以上となったとしても、電流値は第2電流値I2のままとする。
さらに外気温が変動し、T1+2以上となった場合に、電流値を第2電流値I2から第1電流値I1に切り替える制御が行われる。
【0048】
なお、空気調和装置1の運転停止中にモータコイル40に電流を流して予熱を行う電流制御は、空気調和装置1が運転停止してから次の運転開始までの時間が所定時間(例えば48時間)を超えると、制御を停止する。電流制御は、次の暖房運転開始時の立ち上がりを改善するものであるが、48時間を超えて停止する場合は長期間停止(季節の変わり目など)であることが考えられ、不要な予熱を行わないようにすることができる。
【0049】
以上、説明してきたように、本実施形態に係る空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムによれば、以下の作用効果を奏する。
室外機2内部に備えられた外気温センサ50が検知した外気温に基づき、圧縮機10内部に備えられたモータコイル40へ流す電流値を制御する電流制御を行うことから、外気温の変化に合わせてモータコイル40の温度を変化させることができる。
【0050】
空気調和装置1が停止している間に、室外機2が設置されている屋外の気温が低いと、潤滑油中に液化した冷媒が溶解し溜まりこむことがある。そこで、外気温センサ50が検知した外気温に基づき、圧縮機10内部に備えられたモータコイル40へ電流を流すことで、外気温が低い場合はモータコイル40への電流値を上げて予熱を行って冷媒を蒸発させることができ、また外気温が高い場合はモータコイル40への電流値を下げて余分な予熱を行わないよう制御することができる。このように、過不足なく適切な予熱を行い、暖房運転時の立ち上がりを改善することができる。また適切な予熱を行うため、不要な電流を流すことが無いことから、電力量を抑え、エネルギーの省力化及びコスト削減を行うことができる。
【0051】
外気温センサ50が検知した外気温が、マイナス2℃以下かつ第1外気温閾値より大きい場合に、モータコイル40へ流す電流値を第1電流値とし、外気温が第1外気温閾値以下の場合は電流値を第1電流値よりも大きい第2電流値とすることから、外気温に合わせた電流値を流すことができる。また外気温が第1外気温閾値以下の場合はさらに電流値を大きくするため、外気温が低い場合に予熱が不足するのを防ぎ、冷媒寝込みを防止することができる。
【0052】
また本実施形態によれば、電流値が第2電流値の場合、外気温センサ50が検知した外気温が第1外気温閾値+2℃を超えると、モータコイル40へ流す電流値を第1電流値に変更することから、当初第1外気温閾値以下の外気温であっても、外気温が上昇すると予熱が少なくてもよいため、外気温に合わせた電流値とすることができる。また、ヒステリシスを持たせた制御とするため、外気温が第1外気温閾値の境界値近くの温度であっても電流値がハンチングを起こすことがない。
【0053】
また本実施形態によれば、外気温センサ50が検知した外気温が第1外気温よりも低い第2外気温閾値以下の場合、電流値を第2電流値よりも大きい第3電流値とすることから、外気温がさらに低い第2外気温閾値以下の場合に、予熱が不足するのを防ぎ、冷媒寝込みを防止することができる。
【0054】
また本実施形態によれば、電流値が第3電流値の場合、外気温センサ50が検知した外気温が第2外気温閾値+2℃を超えると、モータコイル40へ流す電流値を第2電流値に変更することから、当初第2外気温閾値以下の外気温であっても、外気温が上昇すると予熱が少なくてもよいため、外気温に合わせた電流値とすることができる。また、ヒステリシスを持たせた制御とするため、外気温が第2外気温閾値の境界値近くの温度であっても電流値がハンチングを起こすことがない。
【0055】
上記した実施形態では、外気温に基づき電流値の制御を行うとしたが、本実施形態では、これに加えて圧縮機の冷媒の吐出温度に基づき電流値の制御を行うものである。その他の点については上記した実施形態と同様であるので、同様の構成については同一符号を付しその説明は省略する。
【0056】
図3には、本開示の幾つかの実施形態に係る空気調和装置における外気温と電流値の関係が表されたグラフが示されている。
図3のグラフにおいて、縦軸はモータコイル40に流れる電流値(A)、横軸は外気温センサ50が検知する外気温(℃)を示す。
【0057】
圧縮機10の吐出側には、冷媒の吐出温度を検知する温度センサ60(図1参照)が設けられている。
温度センサ60は、モータコイル40の予熱により加熱された冷媒の吐出温度を検知することから、冷媒の吐出温度からモータコイル40の温度を推定することができる。
発明者らは、冷媒の吐出温度が25℃の場合、モータコイル40の温度はコイルが劣化する使用制限温度に近い約100℃であるという知見を得た。また、冷媒の吐出温度が10℃以上の場合、暖房時における室内機3の室内熱交換器30の立ち上がりが改善され、吐出温度が10℃を超えても立ち上がり改善はほぼ同じであるという知見を得た。
そこで、モータコイル40が劣化する使用制限温度を超えず、圧縮機10保護となる温度を第1吐出温度閾値Td1、室内機3の室内熱交換器30の立ち上がりが改善される温度の下限値を第3吐出温度閾値Td3、第3吐出温度閾値Td3より大きく第1吐出温度閾値Td1より小さい任意の温度を第2吐出温度閾値Td2とする。
本実施形態で用いられる圧縮機10の場合は、第1吐出温度閾値Td1を25℃、第3吐出温度閾値Td3を10℃とするとき、第2吐出温度閾値Td2は例えば15℃であるとする。各吐出温度閾値は、圧縮機10の型式、性能等によって値が異なる。
【0058】
温度センサ60が検知する冷媒の吐出温度が第1吐出温度閾値Td1以上の場合は、それ以上モータコイル40に電流を流し続けるとモータコイル40が使用制限温度を超え、モータコイル40が損傷し、ひいては圧縮機10の損傷につながる虞があるとし、これを未然に防ぐために電流制御を停止し、モータコイル40への電流をストップする。
【0059】
モータコイル40へ電流が流れず予熱が行われないと、冷媒の温度が下がり、冷媒寝込みが発生する可能性がある。また空気調和装置1の運転開始時には、室内機3の室内熱交換器30へ予熱が与えられた冷媒が流れず、停止状態から暖房運転を開始する場合に暖房能力の立ち上がりが遅くなる。
そこで、冷媒の吐出温度が下がりすぎないように、電流制御停止中に冷媒の吐出温度が第2吐出温度閾値以下となると、電流制御を再開することとする。
【0060】
また、前述したように、温度センサ60が検知する圧縮機10からの冷媒の吐出温度が第3吐出温度閾値Td3を超えると、室内機3の室内熱交換器30の立ち上がり改善はほぼ同じであり、またモータコイル40の予熱により冷媒が十分温まっていると考えられることから、モータコイル40へ流す電流値を下げることとする。
本実施形態では、モータコイル40へ流す電流値が第3電流値I3の場合に、冷媒の吐出温度が第3吐出温度閾値Td3以上の場合は、外気温の値にかかわらず電流値を第2電流値I2に切り替えることとする。
さらに、モータコイル40へ流す電流値が第2電流値I2の場合に、冷媒の吐出温度が第3吐出温度閾値よりも大きい第2吐出温度閾値Td2以上の場合は、より冷媒が温まっていることから、外気温の値にかかわらず電流値を第1電流値I1に切り替えることとする。
【0061】
以上、説明してきたように、本実施形態に係る空気調和装置の制御装置、空気調和装置、空気調和装置の制御方法および空気調和装置の制御プログラムによれば、以下の作用効果を奏する。
温度センサ60が検知する冷媒の吐出温度が第1吐出温度閾値以上の場合は、電流制御を停止することから、冷媒の吐出温度に基づいてモータコイル40の温度を監視し、モータコイル40の温度が上昇しすぎてモータコイル40や圧縮機10が損傷するのを未然に防ぐことができる。
ここで第1吐出温度閾値は、モータコイル40の使用制限温度を超えないように設定された温度に対応し、圧縮機10保護となる冷媒吐出温度であるとする。
【0062】
また本実施形態によれば、電流制御の停止中に温度センサ60が検知する冷媒の吐出温度が第1吐出温度閾値よりも低い第2吐出温度閾値以下となると、電流制御を開始することから、電流制御が停止されたモータコイル40に電流が流れず冷媒の加熱が行われないままでは冷媒寝込みが発生する可能性があるが、モータコイル40及び圧縮機10の保護を行いつつ再度冷媒の加熱を行うことができる。これにより、予熱の不足を未然に防ぎ、寝込み冷媒の供給を抑え、圧縮機10の損傷を防ぐことができる。また、室内機3の室内熱交換器30の立ち上がりを改善することができる。
【0063】
また本実施形態によれば、温度センサ60が検知する冷媒の吐出温度が第3吐出温度閾値以上の場合は、電流値を第2電流値とすることから、圧縮機10に設けられたモータコイル40による予熱で上昇した冷媒の吐出温度に基づき電流値を変更することができる。実際の冷媒の温度に基づく制御を行うことから、実情に即した制御とすることができ、余分な電流を流すことが無く省力化およびコスト削減することができる。また、暖房時における室内機3の室内熱交換器30の立ち上がりを改善することができる。
ここで、第3吐出温度閾値は、室内機3の室内熱交換器30の暖房運転時の立ち上がり時の改善が見込める吐出温度の閾値であるとする。
【0064】
また本実施形態によれば、温度センサ60が検知する冷媒の吐出温度が第2吐出温度閾値以上の場合は、モータコイル40の電流値を第1電流値とすることから、モータコイル40による予熱によって冷媒の吐出温度がさらに上昇すると、電流値を下げて余分な電流を流すことを防ぐことができる。
【0065】
以上、本開示の幾つかの実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。例えば、上述した各実施形態においては外気温閾値を2つ設定し、吐出温度閾値を3つ設定したが、それぞれ3つ以上設定するとしてもよい。その場合、電流値についても4つ以上設定してもよい。
【0066】
また、本開示の幾つかの実施形態においては、空気調和装置1は1の室外機2と、1の室内機3とから構成されるとしたが、複数の室内機3からなるマルチ型空気調和装置に適用するとしてもよい。
【0067】
また制御装置70は、空気調和装置1の外部に設けられるほか、室外機2内部、または室内機3内部のいずれに備えられるとしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 空気調和装置
2 室外機
3 室内機
10 圧縮機
12 室外側四方切換弁
19 アキュームレータ
20 室外熱交換器
30 室内熱交換器
40 モータコイル
50 外気温センサ
60 温度センサ
70 制御装置
図1
図2
図3