(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-31
(45)【発行日】2023-04-10
(54)【発明の名称】粒体のエア搬送車両
(51)【国際特許分類】
B60P 1/04 20060101AFI20230403BHJP
B60P 3/00 20060101ALI20230403BHJP
B60P 1/16 20060101ALI20230403BHJP
B65G 53/40 20060101ALI20230403BHJP
B01D 45/12 20060101ALI20230403BHJP
B04C 5/26 20060101ALI20230403BHJP
B04C 5/185 20060101ALI20230403BHJP
【FI】
B60P1/04 Z
B60P3/00 Z
B60P1/16
B65G53/40
B01D45/12
B04C5/26
B04C5/185
(21)【出願番号】P 2019017280
(22)【出願日】2019-02-01
【審査請求日】2021-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】弁理士法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 政登
【審査官】金田 直之
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-213532(JP,A)
【文献】実開昭54-077391(JP,U)
【文献】特開昭58-081830(JP,A)
【文献】実開昭55-030889(JP,U)
【文献】国際公開第2013/118630(WO,A1)
【文献】特開平08-141599(JP,A)
【文献】特開昭53-080615(JP,A)
【文献】特開2006-341153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 1/04, 1/16-1/22,
3/00, 3/22
B04C 5/185,5/26
B65G 53/40
B01D 45/12-45/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャシフレーム(1)上の荷箱(B)内に収容されるペレットなどの粒体(G)を、前記シャシフレーム(1)に設けたエア搬送装置(A)により、サイロなどの粒体貯留室(Ca)に収容するようにした粒体のエア搬送車両であって、
前記エア搬送装置(A)は、前記荷箱(B)の排出口(9)に第1の吸引ホース(H
1 )を介して接続される分離サイクロン(Cs)と、該分離サイクロン(Cs)に第2の吸引ホース(H
2 )を介して接続される集塵サイクロン(Cg)と、該集塵サイクロン(Cg)に第3の吸引ホース(H
3 )を介して接続されるブロア(Bl)と、該ブロア(Bl)
および前記分離サイクロン(Cs)を前記粒体貯留室(Ca)に接続
する吐出ホース(Hd)とを備え
、
前記分離サイクロン(Cs)を、前記シャシフレーム(1)の左右方向の一方側に、前記集塵サイクロン(Cg)を、前記シャシフレーム(1)の左右方向の他方側に、それぞれ配置したことを特徴とする、粒体のエア搬送車両。
【請求項2】
前記分離サイクロン(Cs)と前記吐出ホース(Hd)との間には、ロータリバルブ(Rv)が介装されることを特徴とする、請求項1に記載の粒体のエア搬送車両。
【請求項3】
前記集塵サイクロン(Cg)の下部には、該集塵サイクロン(Cg)により分離された粉塵を回収する集塵ボックス(Cb)が着脱可能に設けられることを特徴とする
、請求項1
または2に記載の粒体のエア搬送車両。
【請求項4】
前記シャシフレーム(1)の左右方向の前記他方側に、前記集塵サイクロン(Cg)と前記ブロア(Bl)とを配置したことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の粒体のエア搬送車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷箱内に貯留されるペレットなどの粒体を、エア搬送装置により詰まらせることなく円滑、迅速に能率よく搬送できるようにした粒体のエア搬送車両に関するものであり、特に、エア搬送装置を構成する、分離サイクロンと集塵サイクロンを、車両の左右方向に配置して、車両の左右方向の重量バランスをとることができるようにした。
【背景技術】
【0002】
従来、エア搬送装置において、吸引式のブロア6′に輸送管7(吸引ホース)を接続し、輸送管7に粉粒体とエアとを分離する分離機8(分離サイクロン)を設けたものは後記特許文献1(
図2参照)に開示されるように公知である。
【0003】
また、従来、積荷をエア搬送するようにした車両は、後記特許文献2に開示されるように公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実公昭52-21581号公報
【文献】実開昭55-33863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記[特許文献2]に示される車両に、前記[特許文献1]の構成を適用すると、[特許文献2]の空気供給管17は、車両の左右方向の一側に偏って配置されているため、車両の左右一方側に、前記[特許文献1]の分離機8が設けられることになり、車両の左右方向の重量バランスが一方に偏ってしまうという不都合がある。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、エア搬送装置を構成する、分離サイクロンと集塵サイクロンを、車両の左右方向の一方側と他方側に配置して、車両の左右方向の重量バランスをとることができるようにした、新規な粒体のエア搬送車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、シャシフレーム上の荷箱内に収容されるペレットなどの粒体を、前記シャシフレームに設けたエア搬送装置により、サイロなどの粒体貯留室に収容するようにした粒体のエア搬送車両であって、前記エア搬送装置は、前記荷箱の排出口に第1の吸引ホースを介して接続される分離サイクロンと、該分離サイクロンに第2の吸引ホースを介して接続される集塵サイクロンと、該集塵サイクロンに第3の吸引ホースを介して接続されるブロアと、該ブロアおよび前記分離サイクロンを前記粒体貯留室に接続する吐出ホースとを備え、前記分離サイクロンを、前記シャシフレームの左右方向の一方側に、前記集塵サイクロンを、前記シャシフレームの左右方向の他方側に、それぞれ配置したことを第1の特徴としている。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、第1の特徴に加えて、前記分離サイクロンと前記吐出ホースとの間には、ロータリバルブが介装さることを第2の特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の第1の特徴によれば、エア搬送装置を構成する、分離サイクロンと集塵サイクロンを車両のシャシフレームの左右方向の一側方と他側方にそれぞれ配置したので、車両の左右方向の重量バランスをとることができる。
【0010】
本発明の第3の特徴によれば、集塵サイクロンの下部に、該集塵サイクロンにより分離された粉塵を回収する集塵ボックスを着脱可能に設けたので、車両の左右方向の一方から集塵ボックスを取り外すことができ、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】エア搬送装置を備えたダンプ車両の全体側面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明の粒体のエア搬送車両を、ダンプする荷箱を備えた車両に実施した実施形態について説明する。
【0013】
図1には、本発明に係る粒体のエア搬送車両を備えた車両Vの全体側面図が示される。
【0014】
車両Vのシャシフレーム1上には、該シャシフレーム1の全長にわたり下部サブフレーム2(車体側フレーム)が搭載され、さらに、その上には、前部空間Sを存して上部サブフレーム3(荷箱側フレーム)が搭載されている。前記上部サブフレーム3上には、粒体容器としての荷箱Bが後方にダンプ可能に搭載されている。荷箱Bの後部下端にはヒンジブラケット5が固定され、このヒンジブラケット5にヒンジピン6を介して荷箱Bが連結されており、荷箱Bはヒンジピン6回りに後方にダンプ可能である。
【0015】
前記上部サブフレーム3の前後方向の中間部と、荷箱B下部のデッキフレーム4の前後方向の中間部間には、荷箱Bを後方にダンプさせる、ダンプシリンダ8を有する従来公知のチルト機構が連結されている。
【0016】
荷箱Bの前方の前部空間Sには、下部サブフレーム2上に設置される、エア搬送装置Aの機器収容筐50が設けられ、この機器収容筐50内には、後述する、集塵サイクロンCg、分離サイクロンCs、ブロアBl、ロータリバルブRv、その他のエア搬送機器が収容されている。
【0017】
木質のペレットなどの粒体Gを収容し得る、粒体容器としての荷箱Bの後端下部には、排出口9が開口され、荷箱Bをダンプしたとき、荷箱B内の後方に集められた粒体Gは、排出口9を通して外部に吸引排出される。
【0018】
荷箱B内の粒体Gは、後述するエア搬送装置Aによりエア搬送され、地上に設置されるサイロ等の粒体貯留室Ca内に収容できるように構成される。
【0019】
次に、
図3を参照して、前記エア搬送装置Aの概略系統について説明する。
【0020】
前記荷箱Bの排出口9には、上下方向に延びる吸入路11を介して第1の吸引ホースH1 が接続される。第1の吸引ホースH1 の出口には、前記分離サイクロンCsの入口が接続される。第1の吸引ホースH1 の途中には、該ホースH1 内にエアを強制吸気する、後述の吸気装置Saが接続されている。前記分離サイクロンCsの出口には、第2の吸引ホースH2 の入口が接続され、その第2の吸引ホースH2 の出口には、前記集塵サイクロンCgの入口が接続され、さらにその集塵サイクロンCgの出口には、第3の吸引ホースH3 が接続されている。
【0021】
前記分離サイクロンCsの出口には、前記ロータリバルブRvの入口が接続され、さらにロータリバルブRvの出口には、混相器40の入口が連通接続されている。前記ロータリバルブRvは、電動モータM1 により駆動される。
【0022】
前記第3の吸引ホースH3 の出口は、前記ブロアBlの吸引口に接続されており、前記ブロアBlの吐出口には、吐出ホースHdが接続される。吐出ホースHdは、その途中に前記混相器40を介して、地上に設置されるサイロなどの粒体貯留室Caに接続されている。
【0023】
前記ブロアBlを駆動する油圧モータM2 は、前記ダンプシリンダ8と共に車両Vの駆動用エンジンEにより駆動されるようにされる。すなわち、前記エンジンEにより、トランスミッションT/M、動力取出機構PTOを介して駆動される油圧ポンプPにより二方切換弁V2 を介して前記油圧モータM2 が駆動される。
【0024】
なお、前記ダンプシリンダ8は、前記油圧ポンプPにより、三方切換弁V3 を介して駆動される。
【0025】
図1に示すように、荷箱Bに後端下部に開口される排出口9には、下向きに延びる投入路11が接続され、この投入路11に可撓性吸入路12が接続され、この吸入路12には第1の吸引ホースH
1 が接続されている。この第1の吸引ホースH
1 は、前記吸入路12の下流端にジョイント13を介して接続される直状通路14、該直状通路14にジョイント15を介して接続される下流側可撓性ホース16を接続して構成されており、前記下流側可撓性ホース16は、前記分離サイクロンCsの入口に接続されている。
【0026】
第1の吸引ホースH1 は、車両Vの前後方向に沿って延びており、その直状通路14は、上部サブフレーム3の一側に複数の支持部材17…を介して支持されている。
【0027】
また、第1の吸引ホースH1 に接続される吸入路12には、該第1の吸引ホースH1 内に、外気を導入する吸気装置Saが接続されており、この吸気装置Saから吸入路12内に吸気する大気により粒体(ペレット)Gを効率的に流動化させることができる。
【0028】
次に、
図7~11を参照して、前記吸気装置Saの構造について説明するに、第1の吸引ホースH
1 の上流側の吸入路12の途中には、ジョイント21、22を介して断面四角形の角筒状の吸気管23が接続されており、この吸気管23はブラケット19を介して下部サブフレーム2に支持されている。
【0029】
図7には、車両Vが水平な地上に停車して、粒体(ペレット)Gが排出姿勢とした状態が示されており、吸気管23の中間部には、その下面および両側面の途中に跨がって吸気口24が開口される。
図10、11に明瞭に示すように、この吸気口24は、吸気管23の底面に開口される長方形状の下面吸気口24
1 と、これに続いて吸気管23の両側面に開口される三角形状の側面吸気口24
2 、24
2 とよりなる。
【0030】
そして、三角状の側面吸気口24
2 、24
2 の吸気管23の底面となす角θで形成される斜面は、搬送される粒体(ペレット)Gの安息角θ′(水平線から粒体Gの山の稜線までの角度)で形成される斜面に略等しくなるようにされる(
図10参照)。
【0031】
そして、吸気口24は、車両が水平な地面に停車して排出姿勢とした状態で、粒体Gが安息角θ′をなして堆積した下端を跨ぐようにされる。
【0032】
なお、本実施形態で、吸気口24は、排出姿勢として荷箱Bを傾倒させた姿勢(
図2参照)で安息角θ′下端を跨ぐようにしているが、荷箱Bの下降姿勢(
図1参照)で安息角θ′下端を跨ぐようにしてもよい。
【0033】
前記吸気管23の底面およびその両側面の中間部に跨がって、横断面凹状のシャッター25が、吸気管23のその長手方向にスライド可能に嵌合されている。シャッター25には位置調節用の長孔26が穿設され、この長孔26を貫通して複数のボルト・ナット27が吸気管23に固着されており、これらのボルト・ナット27を弛緩することでシャッター25の位置を調節できる。シャッター25には、多数の小孔よりなる調整孔28が穿設されており、シャッター25をスライド調整することで吸気口24の開口面積を調整することができ、大気の吸気管23への流入量が調節される。
【0034】
吸気管23の下流側のコーナー部は、複数のプレート29により絞られており、該吸気管23を流れる搬送エアは、絞られて加速するようにされる。また、吸気管23の外端には、蓋板30が着脱可能にボルト止め31されており、吸気路23内を清掃できるようにされている。
【0035】
図2、3に示すように、荷箱Bは、そこに収容される粒体(ペレット)Gの安息角θ′以上に傾倒され、荷箱Bの後部に集められた粒体Gは、排出口9より前記第1の吸引ホースH
1 に吸引される。
【0036】
図4~6に示すように、前記分離サイクロンCs上部の入口には、前記第1の吸引ホースH
1 の下流端が接続され、さらに分離サイクロンCs上部の出口には、前記第2の吸引ホースH
2 の入口が接続されており、分離サイクロンCs内で粉粒体、塵埃などを分離された吸気は、第2の吸引ホースH
2 に吸引される。
【0037】
一方、分離サイクロンCs内で遊離エアを分離された粒体(ペレット)Gは、ロータリバルブRvへと導かれる。ロータリバルブRvのロータリ軸35の回転方向は反時計方向(
図3、矢印方向)であり、電動モータM
1 により回転されるロータリ軸35に複数の羽根36を放射状に配置される(
図3参照)。ロータリバルブRvの排出口37には、粒体Gを搬送エアに均等に混合させるための混相器40が接続されている。
【0038】
分離サイクロンCsの出口に接続される第2の吸引ホースH2 は、集塵サイクロンCgの入口に接続され、その出口に第3の吸引ホースH3 が接続される。第3の吸引ホースH3 の出口は、前記ブロアBlの入口に接続されている。ブロアBlには、集塵サイクロンCgにより粒体G、塵埃などを除去された搬送エアが導かれ、搬送エアは、そこから吐出ホースHdを介して前記混相器40に導かれる。
【0039】
前記混相器40は、ロータリバルブRvの後方に配置されて、ロータリバルブRvの排出口に接続される。混相器40には、吐出ホースHdが接続され、吐出ホースHdは、その上流側が前記ブロアBlに接続され、またその下流側が地上に設置されるサイロなどの粒体貯留室Caに接続されている。
【0040】
そして、ロータリバルブRvの回転により混相器40に移送された、粒体Gは搬送エアと共に所望の場所に搬送することができ、粒体(ペレット)Gを、ロータリバルブRv、混相器40および吐出ホースHdに詰まらせることがない。
【0041】
図4~6に示すように、荷箱Bの前方に設けられる前記機器収容筐50は、その開口後面51を開閉蓋52により開閉可能とされており、機器収容筐50内の左側(車両Vの走行方向左側)の底壁上に、混相器40が固定され、その上に、前記ロータリバルブRv、前記分離サイクロンCsが順次に固定されており、また、機器収容筐50内の右側(車両Vの走行方向右側)の底壁には、前記ブロアBlが固定され、その一側に集塵サイクロンCgが固定されている。この集塵サイクロンCgの下部には、集塵ボックスCbが取り外し可能に設けられており、前記開閉蓋52の開放により集塵ボックスCbの取り外しが可能である。
【0042】
而して、
図4に示すように、分離サイクロンCsは、混相器40およびロータリバルブRvと共に機器収容筐50内の左側方、すなわち車両Vの進行方向の左側方に配置され、また、集塵サイクロンCgは、ブロアBlと共に機器収容筐50内の右側方、すなわち車両Vの進行方向の右側方に配置されることにより、車両Vの全体の重量バランスがよく、車両Vの走行安定性を高めることができる。
【0043】
図4~6に示すように、前記第1の吸引ホースH
1 は、外部から機器収容筐50内に装入されて分離サイクロンCsに接続され、該分離サイクロンCsからの第2吸引ホースH
2 は、機器収容筐50内の上部を通って集塵サイクロンCg内に接続される。集塵サイクロンCgからの第3の吸引ホースH
3 は、機器収容筐50内を通り、ブロアBlを経て吐出ホースHdに接続される。吐出ホースHdは混相器40を経て機器収容筐50の開口した出口53を通って、外部に延長され、地上に設置される、粒体貯留室Caに接続される。
【0044】
以上のように、荷箱B内の粒体Gは、第1の吸引ホースH1 、分離サイクロンCs、第2の吸引ホースH2 、集塵サイクロンCg、第3の吸引ホースH3 、ブロアBlおよび吐出ホースHdを経てエア搬送されて、粒体貯留室Caに搬送することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、その実施形態に限定されることなく本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
【0046】
前記吸気口24は、吸気管23の側面のみに設けてもよい。
【0047】
粒体Gは、木質ペレットのほか、他の粉粒体であってもよい。例えばセメント、ヒューマス(大豆のしぼりかす、バイオマス燃料として用いられる)、菌床(オガクズに栄養源を混ぜたもの、きのこなどを栽培する人口の培地)。
【0048】
粒体Gのエア搬送装置は、車両Vではなく施設に設けてもよく、この場合、粒体容器はホッパである。
【0049】
吸気装置Saの吸気管23は、車両Vの上部サブフレーム3に固定したが、荷箱Bに固定して一緒に傾倒してもよい。この場合も排出姿勢(荷箱傾倒姿勢、または荷箱下降姿勢)で粒体Gの安息角θ′をなして堆積した下端を跨ぐように吸気口24を設ける。
【0050】
吸気口24は、角筒状の吸気管23(断面形状は円形もしくは三角形)の下面に設けられる。この場合下面とは吸気管23の下端を含んだ面である。
【0051】
吸気口24は吸気管23の下面に設けたが、その側面のみでもよい。この場合、吸気口24は、安息角θ′をなして堆積した粒体(ペレット)Gと吸気管23の側壁との交わる部分に跨がって設ける。
【符号の説明】
【0052】
1・・・・・シャシフレーム
9・・・・・排出口
A・・・・・エア搬送装置
B・・・・・荷箱
Bl・・・・ブロア
Ca・・・・粒体貯留室
Cb・・・・集塵ボックス
Cg・・・・集塵サイクロン
Cs・・・・分離サイクロン
G・・・・・粒体(ペレット)
H1 ・・・・第1の吸引ホース
H2 ・・・・第2の吸引ホース
H3 ・・・・第3の吸引ホース
Hd・・・・吐出ホース