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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-03-31
(45)【発行日】2023-04-10
(54)【発明の名称】竹製食器の加工成形方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   B27C 5/06 20060101AFI20230403BHJP
   B27C 7/04 20060101ALI20230403BHJP
   A47J 43/28 20060101ALI20230403BHJP
   A47G 21/02 20060101ALI20230403BHJP
   A47G 21/04 20060101ALI20230403BHJP
   B23C 3/00 20060101ALN20230403BHJP
【FI】
B27C5/06
B27C7/04
A47J43/28
A47G21/02 Z
A47G21/04 Z
B23C3/00
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021549957
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-19
(86)【国際出願番号】 CN2020076707
(87)【国際公開番号】W WO2020173450
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】201910144382.8
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920245133.3
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920245005.9
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010117909.0
(32)【優先日】2020-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521250700
【氏名又は名称】湖南銀山竹業有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hunan Yinsun Bamboo Industry Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Yuanjiatuan Industrial Park, Changpu Township, Suining County, Hunan Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 正文
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】実公昭15-000400(JP,Y1)
【文献】登録実用新案第3002948(JP,U)
【文献】実開昭57-113902(JP,U)
【文献】特開2018-171673(JP,A)
【文献】特表2007-503855(JP,A)
【文献】特開昭61-024401(JP,A)
【文献】中国実用新案第200963856(CN,Y)
【文献】実公昭02-012623(JP,Y1)
【文献】登録実用新案第367719(JP,Z1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0000136(US,A1)
【文献】西独国特許出願公開第03424500(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27C 5/06
B27C 7/04
A47J 43/28
A47G 21/02
A47G 21/04
B23C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のステップ:
S1、クランプ(4)で複数枚の竹片をクランプすること;
S2、複数の組の位置ずれして設置されるフライス(2)のうち、少なくとも1つのフライス(2)の回転を制御すること;
S3、クランプ(4)及び/又はフライス(2)を移動し、複数枚の竹片をフライス(2)で切断すること;
を含むことを特徴とする、竹製食器の加工成形方法。
【請求項2】
S3において、前記竹片の切断の移動路線はフライスが回転することにより形成された円のうちの一つの接線と平行であり、かつ該接線との距離は変化しないことを特徴とする、請求項1に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項3】
前記複数枚の竹片の数が20~200枚であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項4】
S1において、具体的には以下を含む:クランプで複数枚の竹片を直接的にクランプすること;又は複数枚の竹片とクランプとの間に不良品代替ブロックを配置し、クランプで複数枚の竹片及び不良品代替ブロックをクランプすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項5】
S2において、前記フライスは回転する過程で、フライスの位置及び角度を選択的に調整すること;又は前記フライスの位置の調整が複数枚の竹片の送り方向を含まないことを特徴とする、請求項1又は2に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項6】
前記竹片はクランプの間に縦方向に設置され、かつ平らに配列され、複数枚の竹片は直線に沿ってその両側に位置するフライスで切断され、複数枚の竹片は順次切断され、かつ一回で成形され、竹製食器の形状をした竹片を形成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項7】
以下のステップ:
S101:フライスを竹屑収集装置(6)のカバーの内部に設置し、フライスの切断部がカバーから突き出ること:
S201:複数枚の竹片をクランプ(4)の間に配置し、かつクランプすること:又は複数枚の竹片の両端ともに不良品代替ブロックを配置し、クランプ(4)で竹片と不良品代替ブロックをクランプすること:
S301:複数枚の竹片の間が平らでなければ、平坦化ステップを行い、竹片の間が面一であることを確保すること:平坦化した後に、さらに複数枚の竹片を押し詰めること:
S401:クランプ(4)又はフライス(2)を移動することを制御し、複数枚の竹片は直線に沿ってフライスで順次切削され、切削する場合に、まず複数枚の竹片の片側を切削し、切削した後に他側の切削作業を行うこと:又は複数枚の竹片の両側を同時に切断し、一回で成形すること:
S501:フライスで切削した後に、竹製食器の形状をした竹片に加工すること:
を含み、クランプがフライスの作業範囲から移った後に、挟持片を制御して竹片を緩めるとよいことを特徴とする、請求項1又は2に記載の竹製食器の加工成形方法。
【請求項8】
加工プラットフォーム(1)と、フライス(2)と、モーター(3)と、クランプ(4)とを含み、
前記フライス(2)は複数の組の位置ずれして設置されるフライスであり、前記フライス(2)の刃の輪郭は竹製食器の少なくとも一つの側面輪郭に適合し、
前記モーター(3)はフライス(2)の回転を制御するために用いられ、
前記クランプ(4)は複数枚の竹片を一回でクランプするために用いられ、前記クランプ(4)及びフライス(2)のうちの少なくとも一つは加工プラットフォーム(1)に移動して設置される
ことを特徴とする、竹製食器の加工成形装置。
【請求項9】
前記クランプ(4)は相対するように設置された二つの挟持片(41)を含み、少なくとも一つの挟持片は移動可能に設置されることを特徴とする、請求項8に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項10】
前記挟持片(41)の輪郭が対応する竹製食器の輪郭と同じであることを特徴とする、請求項に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項11】
前記加工プラットフォーム(1)にフライス調整装置(5)が設置され、前記フライス(2)がフライス調整装置(5)に設置されること;又は前記フライス調整装置は第一調整部及び第二調整部を含み、前記第一調整部と加工プラットフォームとの間が固定式又は移動式に接続され、前記第二調整部が第一調整部に沿って移動することができ、前記第二調整部とフライスとの間が固定接続され、スライド接続される又は回転接続されることを特徴とする、請求項8又は9に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項12】
前記竹製食器はスプーン、ナイフ又はフォークであり、
前記竹製食器がスプーンである場合には、フライス(2)の輪郭はスプーンの一側の輪郭に適合すること;前記スプーンの一側の輪郭はスプーンハンドルの直線、スプーンハンドルとスプーンヘッドとの接続部の円弧状及びスプーンヘッドの半円弧状を含むこと;前記フライス(2)の輪郭はスプーンハンドルに対応する長さの直線部、接続部に対応する角度及び半径の円弧部、スプーンヘッドに対応する角度及び半径の半円弧部を含むこと;
前記竹製食器がナイフである場合には、フライス(2)の輪郭はナイフの一側の輪郭に適合すること;前記ナイフは第一側及び第二側を含み、ナイフの第一側はナイフハンドルの直線及びナイフヘッドの鋸歯円弧状を含み、ナイフの第二側はナイフバックの直線を含むこと;前記ナイフを加工するフライス(2)には二つの種類があり、ナイフの第一側を加工するフライス(2)の輪郭は、ナイフハンドルの直線の長さに対応するナイフハンドル直線部、ナイフヘッドに対応する鋸歯弧状部を含むこと;ナイフの第二側を加工するフライス(2)の輪郭はナイフバックの直線の長さに対応するナイフバック直線部を含むこと;
前記竹製食器がフォークである場合には、フライス(2)の輪郭はフォークの一側の輪郭に適合すること;前記フォークの一側の輪郭はフォークハンドルの直線、フォークハンドルとフォークヘッドとの接続部の円弧状、フォークヘッドの直線を含むこと;前記フライス(2)の輪郭は、フォークハンドルの直線に対応する直線部、接続部の円弧状に対応する円弧部、フォークヘッドの直線に対応する直線部を含むこと;
を特徴とする、請求項8又は9に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項13】
前記フライス(2)上に竹屑収集装置(6)が嵌設されること;前記竹屑収集装置(6)は順次接続されたナイフカバー(61)、管路(62)、ファン及び収集箱を含み、ナイフカバー(61)がフライス(2)に外嵌されること;ナイフカバー(61)の一側に切削口(611)が設けられることを特徴とする、請求項8又は9に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項14】
前記クランプ(4)の少なくとも一側に竹片を平坦化するための平坦化板(7)が設置され、前記平坦化板(7)は実行機構により加工プラットフォーム(1)に設置されることを特徴とする、請求項8又は9に記載の竹製食器の加工成形装置。
【請求項15】
前記フライス(2)は複数の組があり、それぞれ竹片の側辺に位置し、同時に作業し、一回で加工成形を完了することを特徴とする、請求項8又は9に記載の竹製食器の加工成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食器加工の技術分野に関し、特に竹製食器の加工成形方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在には、飲食業界は一般的に使い捨て食器を採用し、中国では、人々は一般的に使い捨て竹箸を使用し、竹は環境にやさしい材料に属し、環境に汚染を与えない。しかしながら、海外では、人々が使用する使い捨て食器は主にプラスチックのナイフ、フォーク、スプーンであり、プラスチックは分解されにくく、環境を汚染しやすいため、人々から‘白色汚染’と呼ばれている。同時に、‘プラスチックを禁止するルール’が一部の国及び地域で徐々に出されるにつれて、プラスチック食器の市場は低迷に陥り、より多くの業者は使い捨て竹製食器を使用し始める。
【0003】
ナイフ、フォーク、スプーンと箸の形状構造が完全に異なるため、竹製食器の加工業界において、ナイフ、フォーク、スプーンを加工する工程と箸を加工する工程も異なる。現在、竹製のナイフ、フォーク、スプーンを加工する工程は以下のとおりである: 原竹材を竹の棒にし、次に竹棒を矩形の竹片に製造し、それから加工して竹製食器の形状をした竹片を形成し、最後に、スプーンとフォークの形状をした竹片を熱間プレスして使用可能なスプーンとフォークを形成し、ナイフの形状をした竹片は刃を斜めに切って最終的な竹製ナイフを形成する。
【0004】
矩形の竹片を竹製食器の形状に加工する過程において、従来の技術はほとんどプレスによって成形され、フライスによることもあり、例えば出願番号:CN201610059496.9《モウソウチクの竹片を工業化生産して竹製ナイフと竹製スプーンの製品を製造する設備及びその製造工程》は、竹片の開き機と竹製のナイフ、フォーク、スプーンの外形を成形研磨する一体機及び、竹片を一回で成形するスプーンの金型を含み、竹製のナイフ、フォーク、スプーンの外形を成形研磨する一体機は、矩形の竹片を竹製食器の形状をした竹片に加工することが一回で一枚だけしかできず、加工効率が低く、かつ一枚の竹片がフライスによって削られて竹片の縁にバリが発生しやすく、研磨する必要があり、研磨した後に、単品の大きさに一定の差が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、従来の技術の不足を解消するために、一回で複数枚の竹片を成形し、かつ研磨する必要がない竹製食器の加工成形方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は竹製食器の加工成形方法であって、以下のステップを含む:
S1、クランプで複数枚の竹片をクランプする、
S2、フライスの回転を制御する、
S3、クランプ及び/又はフライスを移動し、複数枚の竹片をフライスで切断する。
【0007】
上記解決手段は以下の利点を持つ:クランプで複数枚の竹片をクランプし、高速回転するフライスをゆっくりと通過させる時に、竹片は少しずつフライスで削され、一枚の竹片はフライスで加工する時、受力の原因で、竹片はバリが発生するが、複数枚の竹片を同時にクランプした後に、複数枚の竹片は受力で相互に制約され、直方体の全体構造を形成することに相当し、一枚の竹片ではないため、複数枚の竹片を加工する時に、バリが発生せず、バリ取り時間を大幅に節約する;本方法では、クランプを移動し、フライスを固定することができる。フライスを移動し、クランプを固定することもできる。さらにクランプとフライスを同時に移動することもできる。好ましくはクランプを移動し、フライを固定することを採用し、フライスが固定され、フライスが動かないために、加工過程はより安全である。
【0008】
さらに、S3において、前記竹片の切断移動経路はフライスが回転することにより形成された円のうちの一つの接線と平行であり、かつ該接線との距離は変化しない。複数枚の竹片はフライスが回転することにより形成された外円に相接し、竹片の縁はフライスで切断され、切断された後に、竹片は竹製食器の形状をした竹片になる。フライスが回転する時に、無数の接線があり、竹片の移動経路がいずれかの接線と平行であることはフライスが竹片を切削することを保証する前提で、竹片が直線に沿って移動することができる。
【0009】
さらに、前記複数枚の竹片の数は20~200枚である。好ましくは、複数枚の竹片の数は40~100枚である。さらに好ましくは、複数枚の竹片の数は60~80枚である。
【0010】
一回で20枚未満であれば生産効率に深刻に影響する。200枚より多い場合に、クランプは竹片をうまく挟むことができず、加工する時に竹片が散りやすくなる。好ましくは、一回で20~40枚を加工する時に、加工効率が依然として低い。100~200片である場合、依然として加工過程に竹片が散る可能性がある。同時に加工竹片の数が20~40枚の時に、加工効率が適切であり、竹片が散る場合もない。
【0011】
さらに、S1において、具体的には以下を含む:クランプを採用して複数枚の竹片を直接的にクランプする。又は複数枚の竹片とクランプとの間に不良品代替ブロックを置き、クランプで複数枚の竹片と不良品代替ブロックをクランプする。
【0012】
複数回の加工から、加工する時に一部の竹片の加工が不合格であるという現象が発生しやすく、これらの不合格の竹片は常に両端に位置する竹片であり、即ちクランプに近い竹片であり、このような状況は受力などの原因であることが発見された。したがって、竹片の両端に不良品代替ブロックを設置し、不合格の状況は不良品代替ブロックに発生させ、このようにして全体の合格率を向上させる。前記不良品代替ブロックは同様にフライスで削りを行う必要があり、形状は竹製食器の形状と同じであり、不良品代替ブロックの材料は好ましくは竹製、木材又はプラスチックなどであり、このような材料はフライスに対して損傷がない。
【0013】
さらに、S2において、前記フライスは回転過程において、フライスの位置及び角度を選択的に調整する。
【0014】
さらに、前記フライスの位置の調整は複数枚の竹片の送り方向を含まない。
【0015】
さらに、前記竹片はクランプの間に縦方向に設置され、かつ平らに配列され、複数枚の竹片は直線に沿って、その両側に位置するフライスで切断され、複数枚の竹片は順次切断され、かつ一回で成形され、竹製食器の形状をした竹片を形成する。
【0016】
さらに、具体的には以下のステップを含む:
S101:フライスを竹屑収集装置(6)のカバーの内部に設置し、フライスの切断部がカバーの内部から突き出す;
S201:複数枚の竹片をクランプ(4)の間に配置し、かつクランプする。又は複数枚の竹片の両端ともに不良品代替ブロックを配置し、クランプ(4)で竹片と不良品代替ブロックをクランプする;
S301:複数枚の竹片の間が平らでなければ、平坦化ステップを行い、竹片の間が面一であることを確保する;平らにした後に、さらに複数枚の竹片を押し詰める;
S401:クランプ(4)又はフライス(2)をゆっくりと移動することを制御し、複数枚の竹片を直線に沿ってフライスで順次切削し、切削する場合に、まず複数枚の竹片の片側を切削し、切削した後に、他側の切削作業を行う;又は複数枚の竹片の両側を同時に切断し、一回で成形する;
S501:フライスで切削した後、竹片を竹製食器の形状をした竹片に加工する;クランプがフライスの作業範囲から移った後に、挟持片を制御して竹片を緩めるとよい。
【0017】
本発明は竹製食器の加工成形装置であって、以下を含む:
加工プラットフォーム;
フライス;前記フライスの刃の輪郭は竹製食器の少なくとも一つの側面輪郭に適合する;
モーター;フライスの回転を制御するために用いられる;
【0018】
クランプ:複数枚の竹片を一回でクランプするために用いられ、前記クランプ及びフライスのうちの少なくとも一つは加工プラットフォームに移動可能に設置される。
【0019】
さらに、前記クランプは二つの相対するように設置された挟持片を含み、少なくとも一つの挟持片は移動可能に設置され、二つの挟持片の間の距離を減少させ又は増大させるために用いられる。
【0020】
ここで、クランプは二つの挟持片を有しなければならず、竹片をクランプするという目的を達成することができる。挟持片は移動により距離を減少させ又は増大させ、材料のロードとアンロードに便利であり、かつ竹片をよりよくクランプすることができる。挟持片はそのうちの一つが移動することができてもよくて、二つとも移動可能であることができてもよくて、一般的に一つだけ移動すればよい。移動を減少する又は距離を増大することは挟持片が直線移動でよいことを意味し、具体的な移動方式は手動、電動、空気圧等であってもよく、好ましくはシリンダ制御を採用する。
【0021】
さらに、前記挟持片の輪郭は対応する竹製食器の輪郭と同じである。
【0022】
さらに、前記加工プラットフォームにフライス調整装置が設置され、前記フライスがフライス調整装置の上に設置される。又は前記フライス調整装置は第一調整部及び第二調整部を含み、前記第一調整部と加工プラットフォームとの間には、固定式又は移動式に接続され、前記第二調整部が第一調整部に沿って移動することができ、前記第二調整部とフライスとの間には、固定接続され、スライド接続される又は回転接続される。
【0023】
さらに、前記竹製食器はスプーン、ナイフ又はフォークである
【0024】
前記竹製食器がスプーンである場合には、フライスの輪郭はスプーンの一側の輪郭に適合する。前記スプーンの一側の輪郭はスプーンハンドルの直線、スプーンハンドルとスプーンヘッドの接続部の円弧状及びスプーンヘッドの半円弧状を含む。前記フライスの輪郭はスプーンハンドルに対応する長さの直線部、接続部に対応する角度及び半径の円弧部、スプーンヘッドに対応する角度及び半径の半円弧状部を含む。
【0025】
前記竹製食器がナイフである場合には、フライスの輪郭はナイフの一側の輪郭に適合する。前記ナイフは第一側及び第二側を含み、ナイフの第一側はナイフハンドルの直線及びナイフヘッドの鋸歯円弧状を含み、ナイフの第二側はナイフバックの直線を含む。前記ナイフを加工するフライスは二つの種類があり、ナイフの第一側を加工するフライスの輪郭はナイフハンドルの直線の長さに対応するナイフハンドル直線部、ナイフヘッドに対応する鋸歯弧状部を含む。ナイフの第二側を加工するフライスの輪郭はナイフバックの直線の長さに対応する直線部を含む。
【0026】
前記竹製食器がフォークである場合には、フライスの輪郭はフォークの一側の輪郭に適合する。前記フォークの一側の輪郭はフォークハンドルの直線、フォークハンドルとフォークヘッドとの接続部の円弧状、フォークヘッドの直線を含む。前記フライスの輪郭はフォークハンドルの直線に対応する直線部、接続部の円弧状に対応する円弧部、フォークヘッドの直線に対応する直線部を含む。
【0027】
さらに、前記フライス上に竹屑収集装置が嵌設される。前記竹屑収集装置は順次接続されたナイフカバー、管路、ファン及び収集箱を含み、ナイフカバーがフライス上に嵌設される。ナイフカバーの一側に切削口が設けられる。
【0028】
さらに、ナイフカバーに軸孔が設けられ、フライスがモーターに接続された伝動軸は軸孔を貫通する。
【0029】
さらに、前記クランプは加工プラットフォームに可動に設置され、クランプはフライスの回転に形成された円のうちの一つの接線に沿って移動する。
【0030】
さらに、前記クランプの少なくとも一側に竹片を平坦化するための平坦化板が設置され、前記平坦化板は実行機構により加工プラットフォームに設置される。
【0031】
さらに、前記フライスは複数の組があり、それぞれ竹片の側辺に位置し、同時に作業し、一回で加工成形を完了する。かつフライスの間に位置ずれして設置される。
【0032】
本発明の有益な効果は以下のとおりである:従来の竹製食器の成形方法を転覆し、一方では一回で複数枚の竹片を加工することができ、加工成形の効率を大幅に向上させる。同時に製品の品質を向上させ、一回で複数枚の竹片を高速でフライスにより削り、竹片の縁にバリが形成されず、バリを研磨する作業を節約する。他方では、加工過程において竹屑をタイムリーに収集することができ、竹屑が乱れて作業プロセスに影響を与えることを防止する。本装置の構成は簡単であり、設計が科学的で合理的である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の構成概略図である。
図2】本発明の立体構成概略図である。
図3図2に示す構成平面図である。
図4】クランプの構成概略図である。
図5】フライス調整装置の立体構成概略図である。
図6】フライス調整装置の具体的な構成概略図である。
図7】竹屑収集装置の構成概略図である。
図8】竹屑収集装置の管路構成概略図である。
図9】スプーンを成形するフライスの回転正面図である。
図10】ナイフを成形するフライスの回転正面図である。
図11】フォークを成形するフライスの回転正面図である。
図12】スプーン、ナイフ及びフォークの竹片概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下で、明細書の図面と具体的な実施例を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。
【0035】
図1~3に示すように、竹製食器の加工装置は、加工プラットフォーム1、フライス2、フライス2の回転を制御するモーター3及び複数枚の竹片をクランプするためのクランプ4を含む。フライス2が回転する時の輪郭は竹製食器の少なくとも一つの側面の輪郭に適合する。
【0036】
本実施例において、クランプ4及びフライス2の少なくとも一つが加工プラットフォーム1に移動して設置されることにより、竹片とフライス2との間に送り運動が存在することを確保し、本実施例はクランプ4が移動して設置されることが好ましい。例えば:加工プラットフォーム1に少なくとも一本の電動スライドレールが設置され、クランプ4が電動スライドレールのスライドブロックに設置される。又は、加工プラットフォーム1に無軌道シリンダ8が設置され、クランプ4が無軌道シリンダ8に接続される。電動スライドレール又は無軌道シリンダ8によりクランプ4を動かしてフライス2の回転に形成された接線の方向に沿って移動する。本実施例の竹片は矩形の竹片である。
【0037】
図4に示すように、クランプ4は二つの相対するように設置された挟持片41及び取付座を含み、そのうちの一つの挟持片が挟持シリンダ42により移動可能に実現され、少なくとも一つの挟持片が可動に設置され、好ましくは一つの挟持片が可動に設置され、挟持片が二つの挟持片41の間の距離を減少させる又は増大させることに用いられる。挟持シリンダ42は取付座に固定され、取付座は加工プラットフォーム1に設置され、挟持片は挟持シリンダ42のピストンロッドに接続される。本実施例において、二つの挟持片41の間隔は好ましくは15cm~30cmである。間隔は挟持竹片の数を決定し、間隔が小さすぎると、挟持竹片の数が少なく、加工効率が低く、間隔が大きすぎると、竹片が散乱しやすく、成功率を低下させる。挟持片41の輪郭は竹製食器の輪郭と同じである。
【0038】
図5及び図6に示すように、加工プラットフォーム1にフライス調整装置5が設置され、フライス2がフライス調整装置5に設置され、フライス調整装置5がスライド接続された中間板51及び立板52を含み、フライス2が中間板51にスライド接続され、立板52が加工プラットフォーム1に固定的に設置される。中間板51は回転板511及び固定板512を含み、回転板511は固定板512に回転可能に接続され、フライス2は回転板511に接続され、固定板512は立板52にスライド接続される。本実施例において、固定板512はL字形状を呈し、回転板511は固定板512の直角内に設置され、回転板511と固定板512の底部に回転可能な隙間が存在する。固定板512の底部に調整スクリュー513が設置され、調整スクリュー513の端部が回転可能な隙間を貫通して回転板511に接触する。調整スクリュー513を回転することにより調整スクリューが固定板512に対して移動し、回転板511は調整スクリューの力を受けて回転を実現する。中間板51と立板52のスライド接続は移動シリンダ53により制御され、移動シリンダ53は加工プラットフォーム1に設置され、移動シリンダ53のピストンロッドの端部は中間板51に接続され、移動シリンダ53のピストンロッドが運動する時に中間板51を動かして立板52に沿ってスライドする。理解できるように、スライド接続は他の手動又は自動方式であってもよく、直線運動であればよく、例えば螺旋機構であり、ハンドルを回転すればワークが直線に沿って運動することを実現することができる。
【0039】
又は、フライス調整装置5はスライド接続された中間板51及び立板52を含み、フライス2は中間板51に固定接続され、立板52は加工プラットフォーム1にスライド可能に設置され、同様にフライス2を調整するという目的を達成することができる。
【0040】
本実施例において、フライス調整装置5はフライス2の二次元位置及び角度を調整することができる。フライス調整装置5を使用する場合に、フライス2は回転状態にあり、フライス2の二次元位置を調整することは竹片を加工する送り方向を含まず、例えばフライス2と竹片の送り方向は前後に設置され、フライス調整装置5はフライス2が上下方向及び左右方向に移動することを調整することができ、このようにして、フライスが摩耗され、竹片の中部が加工できない場合にタイムリーに調整することができ、かつフライスの交換と取り出しが便利になる。
【0041】
図7及び図8に示すように、フライス2上に竹屑収集装置6が嵌設され、竹屑収集装置6は順次接続されたナイフカバー61、管路62、ファン及び収集箱を含み、ナイフカバー61はフライス2上に嵌設され、ナイフカバー61は円柱体であり、ナイフカバー61の側壁に切削口611が設置され、ナイフカバー61に軸孔612が設置され、フライス2とモーター3に接続された伝動軸は軸孔612を貫通する。竹屑はナイフカバー61の内部でファンにより生成された吸引力により、管路62を経過して収集箱に到着し、フライス2の刃は切削口611を露出すること必要があって切断する。
【0042】
本実施例の管路62はマルチ管路であってもよく、管路62はさらに複数のナイフカバー61を接続することもでき、末端に一つだけのファン及び収集箱を設置し、コストを節約する。ファンは従来の軸流ファンを採用することができる。図においてファン及び収集箱を図示しないが、本分野の技術常識に属するものであり、また、本実施例において、フライス2、フライス調整装置5、モーター3等は好ましくは二組であり、したがって、マルチ通路は一般的な人型管路であってもよく、管路は二つのナイフカバー61に接続され、末端は一つだけのファンを接続する。
【0043】
本実施例において、竹製食器はスプーン、ナイフ又はフォークである。
【0044】
図9に示すように、前記竹製食器がスプーンである場合には、フライス2の輪郭はスプーンの一側の輪郭に適合する。スプーンの一側の輪郭は以下の三つの部分を含む:スプーンハンドルの直線、スプーンハンドルとスプーンヘッドとの接続部の円弧状、スプーンヘッドの半円弧状である。スプーンを加工するフライスの輪郭は以下の三つの部分を含む:スプーンハンドルに対応する長さの直線部、接続部に対応する角度及び半径の円弧部、スプーンヘッドに対応する角度及び半径の半円弧部。
【0045】
図10に示すように、前記竹製食器がナイフである場合には、フライス2の輪郭はナイフの一側の輪郭に適合する。ナイフは第一側と第二側を含み、ナイフの第一側はナイフハンドルの直線とナイフヘッドの鋸歯弧状を含む。ナイフの第二側はナイフバックの直線を含む。ナイフを加工するフライス2には二つの種類があり、輪郭はそれぞれナイフの第一側と第二側の輪郭に適合する。ナイフの第一側を加工するフライスの輪郭はナイフハンドルの直線の長さに対応するナイフハンドル直線部、ナイフヘッドに対応する鋸歯弧状部を含む。ナイフの第二側を加工するフライスの輪郭はナイフバックの直線の長さに対応するナイフバック直線部を含む。
【0046】
図11に示すように、前記竹製食器がフォークである場合には、フライス2の輪郭はフォークの一側の輪郭に適合する。フォークの一側の輪郭はハンドルの直線、ハンドルとヘッドとの接続部の‘S’を呈する二重円弧状、ヘッドの直線を含む。フォークを加工するフライスの輪郭はフォークハンドルの直線に対応する直線部、接続部と‘S’を呈する二重円弧状に対応する二重円弧部、フォークヘッドの直線に対応する直線部を含む。
【0047】
図2及び図3に示すように、フライス2は竹屑収集装置6のナイフカバー61の内部に設置され、好ましくはフライス2の数が二組であり、それぞれクランプの両側に位置し、二組のフライスが同時に作業し、一回で加工成形を完了する。二つのフライスが位置ずれして設置され、位置ずれの距離は好ましくはl~6cmであり、二つのフライスが一本の水平線に位置すれば、2つのフライスは切断してこそ竹片の輪郭が完全であることを保証することができ、即ち図9~11に示すように、フライスの両端が切断し、切断しない場合に竹片が不合格であり、交わるとフライスを破損する。図3に示すようにずらして設置された、竹片は前後に二組のフライスにより加工され、フライスの切断加工を効果的に回避し、フライスを調整する難度を減少させることができ、フライスを調整する誤差率が低い。間隔がlcm~6cmであることはフライスがずれることを確保する前提で、竹片の両側の受力ができるだけ均一であり、竹片を加工する時に左右の受力が不均一であることにより散る状況を減少させるためである。l~6cmの間隔はフライスの大きさ、クランプのクランプ力及び竹片の数量に応じて決定され、間隔が長すぎると、加工する時に散乱して失敗率がより高い。
【0048】
本実施例において、フライス2は順方向のフライス加工方式を採用して竹片を加工する。一般的に、フライスでの加工方法は順方向のフライス加工方式及び逆方向のフライス加工方式の二つに分けられ、フライスとワーク接触部分の回転方向がワークの送り方向と同じである場合に、即ちフライスがワークに対する作用力は送り方向での分力がワーク送り方向と同じである時に順方向のフライスと呼ばれ、順方向のフライス加工方式の利点はワークの表面の品質が高く、フライスの歯の摩耗が小さいことである。
【0049】
図2及び図3に示すように、クランプ4の少なくとも一側に竹片を平坦化するための平坦化板7が設置され、平坦化板7は平坦化シリンダ71により加工プラットフォーム1上に設置される。本実施例において、平坦化板7の数は好ましくは一枚であり、加工する前に矩形の竹片を平坦化させる必要があり、複数枚の竹片の間は面一であり、一つだけの平坦化板を設置すれば竹片を効果的に平坦化することができる。実行機構はシリンダを採用し、シリンダは空気圧装置に属し、他の実行機構に対して、シリンダは柔軟性が高く、構成がコンパクトで、停止回数が多く、精度が高く、作業環境の適応性がよく、油液汚染が発生しないなどの利点を有する。
【0050】
本実施例の加工成形方法の好ましい実施形態は以下のステップを含む:
S101: フライス2を竹屑収集装置6のナイフカバー61内に設置し、フライスの切断部がナイフカバー61の切削口611から突き出る;
S102:モーター3及びファンを起動し、挟持シリンダ42により一つの挟持片の移動を制御し、一定の数(例えば70枚)の矩形の竹片を縦方向に配置し、かつ一列に配列して二つの挟持片41の間に配置する。70枚の矩形の竹片の両端とも不良品代替ブロックを配置し、挟持片41により竹片と不良品代替ブロックをクランプする;
S103:70枚の竹片の間が平らでなければ、平坦化シリンダ71を制御して平坦化板7を移動させ、平坦化板7を竹片の横方向の位置の一側に止め、竹片の他側は叩き工具で叩いて平坦化にし、70枚の竹片の間が面一であることを確保する。平坦化した後にさらに挟持片の距離を縮小し、竹片を押し詰める;
S104: クランプ4の全体をゆっくりと移動させることを制御し、直線に沿ってフライス2で切削し、かつ直線方向はフライスが回転することにより形成された円のうちの一本の接線と平行である。具体的には、70枚の竹片はその両側に位置するフライスの間にゆっくりと移動する。竹片の両側辺は前後に二つのフライスで切削され、フライスは成形フライスである。フライスを調整する過程は主にフライス調整装置5により実現され、図5図6に示すように、ハンドルを回転することで二つのフライスの間隔を調整することができ、移動シリンダ53はフライスの高さを調整し、調整スクリュー513を回転することはフライスの傾斜角を調整するために用いられる。まずフライスの位置をおおまかに調整し、次にフライスを回転し、クランプ4は竹片を挟持してフライスで削り、切削された竹片に基づいて調整し、竹片中に全て加工されなることなく二つのフライスの間隔を調整し、竹片の一側が高く、他側が低い場合に二つのフライスの高さを調整し、竹片の中部の一部が未加工であり、他の部分の加工が多すぎると、二つのフライスの傾斜角を調整し、このように循環し、即ち切削すること及びフライスを調整することを繰り返し、竹片の加工が合格するまで停止する。
S105:フライス2で切削した後、図12に示すように、矩形の竹片を竹製食器の形状をした竹片に加工することができる。
S106:クランプ4がフライス2の作業範囲から移った後に、クランプ4の移動を停止し、挟持片41を制御して間隔を拡大させて竹片を緩めるとよい。
【0051】
以上、本発明の実施例を示し、かつ説明したが、理解されるように、上記実施例は例示的なものであり、本発明を限定するものと理解すべきではなく、当業者は本発明の範囲内で上記実施例に変化、修正、置換及び変形を行うことができる。
【符号の説明】
【0052】
1-加工プラットフォーム1、2-フライス、3-モーター、4-クランプ、41-挟持片、42-挟持シリンダ、5-フライス調整装置、51-中間板、511-回転板、512-固定板、513-調整スクリュー、52-立板、53-移動シリンダ、6-竹屑収集装置、61-ナイフカバー、611-切削口、612-軸孔、62-管路、7-平坦化板、71-平坦化シリンダ、8-無軌道シリンダ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12